「おたがいさまコミュニティ」 研究開発プロジェクト · 要援護者...

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「おたがいさまコミュニティ」 研究開発プロジェクト アクションリサーチによる 住民と事業者が協働できる場づくりの手法開発 2016年11月9日(水) 公益財団法人 九州経済調査協会 調査研究部 主任研究員 南 伸太郎 1

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「おたがいさまコミュニティ」 研究開発プロジェクト

アクションリサーチによる

住民と事業者が協働できる場づくりの手法開発

2016年11月9日(水)

公益財団法人 九州経済調査協会

調査研究部 主任研究員 南 伸太郎 1

Ⅰ.研究成果の概略

Ⅲ.研究PJが変えようとしていること

Ⅱ.実施校区における開発プロセス

2

JSTからの研究助成を受けた福岡市の

産学官のコンソーシアムによる研究開発

3

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)

社会技術研究開発センター(RISTEX) 情報共有・連携

情報提供開催支援

機能統合型コミュニティ形成フォーラムリーダー:小川全夫(AABC理事長)研究全体の統括、研究方針の決定、サポート技法の評価手法の試作、等

政策研究チームリーダー:舟越伸一(福岡市総務企画局企画調整部長)地域へのアプローチ手法・政策立

案の研究

サポート技法・育成カリキュラム開発実践チームリーダー:佐々木喜美代(AABC上席研究員)実証実験地域の運営体制設立、運営手法の試作・適用、実証実験事業のモニタリング、サポート技法のツール化 等

社会福祉協議会(福岡市・区・校区)中間支援機能等の研究開発における協働

中間支援機能検討チームリーダー:田代雅彦(九州経済調査協会調査研究部長)中間支援機能の試作、 、データ活用手法、中間支援組織検討委員会の設立・運営 等

福岡型リビングラボモデル構築チームリーダー:南伸太郎(九州経済調査協会研究主査)事業者・地域及び事業者相互のコミュニケーション手法 等

情報共有・連携

実証実験事業実施コーディネート

評価検証

方針決定 フィードバッ ク

実証実験地域の協力者(金山校区、美和台校区、照葉校区)

※自治協議会、公民館、民生委員、商店会、医療・福祉施設など

情報共有・連携 情報共有・連携

研究の協働推進

「コミュニティで創る新しい高齢社会の

デザイン」研究開発領域

領域総括:秋山 弘子 (東京大学高齢社会総合研究機構 特任教授)

研究助成

(2012.10~2015.9)

Ⅰ.研究成果の概略 (1)研究開発の概要

人的支援による課題を協働して解決できる関係性の構築

4

Ⅰ.研究成果の概略 (1)研究開発の概要

2035年問題~都市と団塊Jrの高齢化 人口減少・多死社会・世帯の極小化 多世代にわたる超高齢社会の地域課題

住民・事業者・行政が個別に対応する 分業モデルのままでは地域課題に対応できなくなる

住民

行政

他者と無関係に 生活する住民

消費活動でしか住民と関係を持てない事業者

縦割りで他分野と関係を持てない行政

事業者

地域コーディネーター: 多様なステークホルダーの地域課題解決についての 当事者性を高めるエンパワーメントを行う

中間支援機能: コミュニティの力だけでは解決できない専門的課題に対して外部の各種社会資源とのマッチングを行うほか、実態からの知見に基づいたイノベーションを図る

研究グループで実施

おたがいさま コミュニティ

住民、事業者、行政が行動原理の違いを乗り越え、

地域課題を協働して解決する関係性を備えた地域 4

要援護者 住民 専門機関 支援関係 相互支援

おたがいさまコミュニティの段階

多元的無知の段階

気づきの段階住民参加の段階

参加拡大の段階

事業者 5

おたがいさまコミュニティの形成プロセス(仮説)

コミュニティのみえる化手法(小地域人口推計、ヒアリング、

ワークショップ 等)

協働による事業立案手法(場づくり、事業者と地域との

協働の関係づくり 等)

中間支援機能(コミュニティを支援する組織・体制)

活動おこし 動機付け 事業立案 みえる化

地域コーディネーター

Ⅰ.研究成果の概略 (1)研究開発の概要

• 地域コーディネーター、中間支援機能の支援実務を示した手引きの作成

• 成果取りまとめ集中期間中に、支援実務の手順やツールの利用方法、チェックリストなど、手引きとして再整理、研究成果を展開可能な形にする

支援実務フローの開発

Ⅰ.研究成果の概略 (2)研究成果 研究成果③

協働事業

の開始

①コミュニティのみえる化手法 ②協働による事業立案手法

A:データを伝える

B:人と会う

C:まちを歩く

Step 1 Step2 Step 3 Step 4 Step 5 Step 6地域での

活動の開始D:活動の

方向性を

考える

E:地域での

活動を

動機づける

F:活動を

ふりかえる H:地域と

事業者の

ビジョンを

共有する

I:地域と

事業者の

協働事業を

計画する

●地域や事業者等が地域課題を「他人(よそ)事」ではなく「わが事」として捉え、解決に向けた活動を開始できるようにする。

●地域コーディネーターが中心となって支援を行う

●事業者と地域の対話を促し、協働事業を開始できるようにする●中間支援機能が中心となり、地域コーディネーターが補佐して支援する

地域向け

事業者向け

地域へ関わることに関心をもつ事業者に対して、中間支援機能が適宜機会を提供し、地域課題への理解や意識の変容を促す

・地域・社会課題に関する情報提供(フォーラム・サロンの実施)

・地域視察プログラムの実施

G:地域課題に

あった

事業者をつなぐ

地域・事業者双方に実施 6

支援手法・プロセスをまとめた手引きの作成

7

おたがいさまコミュニティ

ホームページからダウンロードできます

○地域コーディネーターの支援姿勢 ○キーパーソンからの情報収集 ○動機付けのワークショップ ○アイデアのトライアル ○活動のふり返り ○住民活動や事業者のアセスメント ○協働事業に向けたワークショップ設計

・・・and more!!

Ⅰ.研究成果の概略 (2)研究成果 研究成果③

ダウンロード URL http://active-aging-community.info/?p=692

Ⅰ.研究成果の概略

Ⅲ.研究PJが変えようとしていること

Ⅱ.実施校区における開発プロセス

8

実施校区

9

美和台校区

照葉校区

金山校区

実施校区の状況 地域名 選定の観点

住宅開発の 状況

人口の 流動性

コミュニティの状況 高齢化の状況

金山校区 丘を切り開いて造成された開発後40

年経つ、郊外型の戸建・集合住宅(UR開発)混在エリア

高い (単身者・ファミリー・学生の5年以内の転入出が多い)

地縁コミュニティの結束が弱い地域

(2010) 25.5%

↓ (2030) 33.6%

美和台校区 丘を切り開いて造成された開発後40

年経つ、郊外型の戸建中心のエリア

低い (多少の若年就業者層の流出、若年ファミリー層流入がある)

地縁コミュニティの結束が強い地域

(2010) 22.3%

↓ (2030) 30.9%

照葉校区

埋立造成の新興開発エリア(約10年、開発中)

戸建・集合住宅混在エリア

高い (流出少なく、今後さらに新規住民の流入予定)

地域マネジメントを導入、地縁団体は未組織。多数のモデル事業を展開

(2010) 3.4% ↓

(2030) 上昇

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地域コーディネーターの支援内容

金山校区

美和台校区

照葉校区

中間支援機能

地域向け

事業者向け

行政・関係機関とのネットワーク 11

おたがいさま コミュニティの段階

多元的無知の段階

気づきの段階 住民参加 の段階

参加拡大 の段階

動機付け 活動おこし 事業立案 みえる化

地域の状態

地域の状態

・協力体制の構築 ・ワークショップの実施

・場づくりの側面支援 ・事業者のコーディネート 等

・トライアル事業の実施

・地域・事業者の協働事業 立案ワークショップ

・協力体制の構築 ・多世代へのヒアリング ・ワークショップの実施

・協力体制の構築 ・事業者のコーディネート ・対話の場づくり

・トライアル事業(試行)

・協力体制の構築 ・多世代へのヒアリング ・ワークショップの実施 ・スタディーツアー

アセスメント・支援 支援 支援

アセスメント・支援 支援 支援 支援

アセスメント・支援

到達目標

到達目標

地域の状態 到達目標

多世代・事業者が参加する コミュニティカフェ事業

学校法人と地域との自主的継続的な協働事業の展開

地域・事業者が対話 できるフォーラム

・統計データ作成 ・ステークホルダー分析等

・企業ヒアリング ・セミナー

・地域・事業者の協働事業 立案ワークショップ

・おたがいさま コミュニティサロン ・おたがいさま コミュニティセッション ・地域視察プログラム ・地域と事業者の会議

・おたがいさま コミュニティ フォーラム

・行政データの提供 ・地域関係者の紹介

・フォーラム への参加 ・助成・補助による支援 ・関係機関の専門的支援

各校区での

支援プロセス

地域に必要なものは?なにがあったら楽しいか?

地域の人同士で考え、参加し、試して前進

(1)金山校区での取組事例

金山校区「カフェ・たまり場」の自主運営へ

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孤立死への住民の危機感はあったが活動に踏み切れない⇒

カフェ「たまり場」開催までの経緯

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(1)金山校区での取組事例

• 動機付けのためのワークショップ実施

• 「課題発見」よりも「できるかも感」を重視

• 多世代のニーズと地域資源を組み合わせて、すぐに取り組み始められる活動アイデアを創出

ワンコインカフェやフリーマーケット、地域に眠っている人の得意技を生かす人材バンク など、多様なアイデアが生まれる

• 地域住民の賛同を「みえる化」するトライアル事業の実施 アイデアを試す「おためしカフェ」を公民館で開催。2日間で延べ160人が

来場。86.8%の人が「カフェのような場が必要」との調査結果

カフェに「あったらいいな」を投票。36種類のアイデアが生まれる

アイデア実現につながる事業者の参加もコーディネート

カフェ「たまり場」開催までの経緯

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(1)金山校区での取組事例

⇒2014年7月からカフェ「たまり場」の自主開催へ

名 前:カフェ「たまり場」

~お子さん連れからお年寄りまで、気軽に集える場所~

場 所:金山公民館 講堂

主 催:金山校区社会福祉協議会

※共 催:金山公民館、金山校区自治協議会

スタッフ:地域のボランティア

参加者:地域の方

カフェ「たまり場」の概要

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(1)金山校区での取組事例

カフェを通じた参加者・協力者の拡大~やってみたい!の実現

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カフェ×「やってみたいこと」のドット投票 ▽野菜の販売

▽パンの販売

▽本の交換

人気が あるものを 次々に実現!

▽落語

そのほかにも、健康相談、歯の相談、お菓子提供、まわし読み 新聞、子どもの宿題相談、音楽、備品購入 など、企業・団体などとのコラボレーションが実現

(1)金山校区での取組事例

コミュニティカフェ事業を通じた

参加者・協力者の拡大 取組 企業名・団体名

本の交換 TSUTAYA天神駅前福岡ビル店

パンの販売 福岡市立つくし学園

野菜の販売 NPO法人 Happy Forest みどりのその

健康相談 城南区保健福祉課保健師

歯の相談 福岡歯科大学 地域医療センター

お菓子 石村萬盛堂(2月開催まで)

まわし読み新聞 西日本新聞社

子どもの宿題相談 福岡大学 学生

落語 福岡大学 落語研究部

音楽 中村学園大学アコースティックギター同好会

備品購入・事業者紹介 城南区地域支援課

運営支援・視察対応 城南区社会福祉協議会

2014年7月~2015年3月実績

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(1)金山校区での取組事例

協働の段階的発展

高齢者中心の地縁型コミュニティ

孤立死防止

地域 課題

住民 取組 事業

多元的無知の 段階

高齢者中心の地縁型コミュニティ

場の 活用

交流の創出

孤立死防止

みえる化

人の 能力 活用

気づきの段階 住民参加の

段階 参加拡大の段階

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高齢者中心の地縁型コミュニティ

子育て世代

事業者参加

公民館 活用

人の 能力 活用

交流の創出

孤立死防止

場の 活用

動機付け 高齢者中心の地縁型コミュニティ

子育て世代

公民館 活用

場の 活用

人の 能力 活用

事業者参加

男性 高齢者

男性 ボランティア

団地 集会所 活用

孤立死防止

活動おこし

交流の創出

(1)金山校区での取組事例

場への参加で得たヒントが新規事業へ波及

UR都市機構 九州支社

地域・事業者

参加前 ⇒ 現在

・団地居住者の高齢化が深刻になっ てきたが、事業者としてどうかかわってよいのかわからない状態

・他の事業者や大学等と連携して課題解決に向けた取り組みを行いたかったが、どうすればよいのかわからない状態

●大学、他の事業者や自治体と連携しサロン、地域カフェを展開 ・孤独死防止や買い物支援と入居者の満足度向上を目的に、FCOOP商品の試食会や添田町役場・道の駅からの出張販売なども企画 (場所) ・金山団地集会所(福岡市城南区) ・星の原団地集会所(福岡市早良区)

TSUTAYA天神駅前福岡ビル店

地域・事業者

参加前 ⇒ 現在

・中古本の取り扱いを行う中で、在庫が多く、陳列できないがまだ読める「廃棄本」をどう扱うか模索

・一般家庭に眠る中古本の回収を行いたいと思っていた

・住民へ読書の重要性を再認識してもらい、読書文化を根付かせることが今後の事業の維持に必要だと思っていた

●「公民館ミニ図書館事業」実施 ・中古本を1館あたり300冊の提供し配架。いらなくなった本の寄付を受け付けるための回収ボックスを公民館に設置 今後5年間で、市内に146あるすべての公民館にミニ図書館を設置する予定

出典)福岡市「情報発信中央区」

▲校区社協サロン×FCOOPの試食会 @金山団地集会所

▲簀子公民館(福岡市中央区)のミニ図書館

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(1)金山校区での取組事例 ~事業者の視点からみた場の活用

「出番と居場所のある地域」に向けて

(2)美和台校区での取組事例

20

美和台校区と立花高等学校の教師・生徒との協働チャレンジ

美和台校区

おたがいさまコミュニティの段階

多元的無知の段階

気づきの段階住民参加の段階

参加拡大の段階

活動おこし 事業立案

支援内容・地域・事業者の協働事業立案ワークショップ

地域の状態 到達目標

支援内容・協力体制の構築・事業者のコーディネート・対話の場づくり

支援 支援

協働による事業立案手法

動機付けみえる化

支援内容・協力体制の構築・全世代へのヒアリング・ワークショップの実施

支援内容・トライアル事業(試行)

アセスメント・支援 支援

コミュニティのみえる化手法

多世代・事業者の資源・ニーズを掛け合わせ、 孤立をなくし多世代が集う活動アイデアを創出

(2)美和台校区での取組事例

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不登校児を積極的に受け入れる 私立高校がアイデア実現に向けて 主体的にかかわりたいと意思表明

美和台校区

おたがいさまコミュニティの段階

多元的無知の段階

気づきの段階住民参加の段階

参加拡大の段階

活動おこし 事業立案

支援内容・地域・事業者の協働事業立案ワークショップ

地域の状態 到達目標

支援内容・協力体制の構築・事業者のコーディネート・対話の場づくり

支援 支援

協働による事業立案手法

動機付けみえる化

支援内容・協力体制の構築・全世代へのヒアリング・ワークショップの実施

支援内容・トライアル事業(試行)

アセスメント・支援 支援

コミュニティのみえる化手法

(2)美和台校区での取組事例

住民活動に理解を示す私立高校と 地域との課題解決に向けた協働事業立案を支援

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美和台校区

おたがいさまコミュニティの段階

多元的無知の段階

気づきの段階住民参加の段階

参加拡大の段階

活動おこし 事業立案

支援内容・地域・事業者の協働事業立案ワークショップ

地域の状態 到達目標

支援内容・協力体制の構築・事業者のコーディネート・対話の場づくり

支援 支援

協働による事業立案手法

動機付けみえる化

支援内容・協力体制の構築・全世代へのヒアリング・ワークショップの実施

支援内容・トライアル事業(試行)

アセスメント・支援 支援

コミュニティのみえる化手法

(2)美和台校区での取組事例

住民活動に理解を示す私立高校と 地域との課題解決に向けた協働事業立案を支援

事業者への支援・動機付けを行ったが、上手くいかず

○事業者内部でもビジョン共有が 十分ではなかった ○地域の視点にたてていなかった ○一法人だけでは資金・人材が 十分ではなかった

当初の事業者の希望 【事業立案支援】 協働事業立案ワークショップ ○協働事業立案に向けた段階的支援 ・地域・事業者それぞれの内部ビジョンの 構築、対話の場づくり、協働ビジョンの 策定、活動アイデア作成、トライアル・・・

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段階を経てお互いが理解し合える

協働ビジョンをつくる

(2)美和台校区での支援の実施

・地域の次世代の担い手がいない ・多世代にわたる生活支援のニーズ

・高校の「体験授業」の枠を使って、生徒が地域と交流・支援を開始

・生徒の社会体験に結びつく、交流拠点 づくりや就労体験事業を行いたい

・おたがいのやりたいことの相違点・共通点を理解する

・協働ビジョン「出番と居場所のある美和台」

・高齢者・子育てサロン/ 公園清掃 / 地域のご用聞き

・地域と生徒の協働による「地域包括ケアシステム」「デュアルシステム」のモデルへ

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(全体目標) 地域と立花高校の協働ビジョン

出番と居場所のある美和台

実施の内容と目的 立花高校 地域

各自の目標設定 (協働事業)

・生徒の就労機会の創出 ・地域と生徒の関係づくり ・デュアルシステムのモデル

・地域住民の困り事の解決 ・特技を生かした生きがい創出 ・地域包括ケアのモデル

カリキュラム づくり (相互調整)

(例) ・便利屋さんの御用聞きプロジェクト ・100円朝食プロジェクト ・スポーツフェスプロジェクト ・買い物難民の解決プロジェクト ・・・ など

トライアルの実施 (内部調整)

・体験授業の時間を活用 ・サロンの場などを活用

段取り・目標を 共有する会議 (相互理解)

・トライアル、カリキュラムづくりの段取り・調整 ・トライアル成果や課題の報告、共有 ・目標や取組の確認、見直し

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• 体験授業の時間を使って、生徒が地域のお手伝い、 住民が高校の先生に

• 立花学校の食堂を使って地域住民のサロンを計画

• 地域スポーツ大会に立花高校生徒の出場を呼びかけ

高校生・地域の「おたがいさま」に向けて、 協働事業が自立化

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(2)美和台校区での支援の実施

Ⅰ.研究成果の概略

Ⅲ.研究PJが変えようとしていること

Ⅱ.実施校区における開発プロセス

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「おたがいさまコミュニティ」に向けて

取組み方を変える

●「一人で頑張る」 から 「みんなで持ち寄る」 へ

●「高齢者対策」 から 「全世代参加策」 へ

●「ないものねだり」 から 「あるもの活かし」 へ

●「できないこと批判」から 「できること試し」 へ

●「金のために時間を売る働き方」 から

「時間を寄付したり交換したりする働き方」へ

●「自分たちだけで」 から 「まわりの力を借りて」 へ

●「地域住民だけで」 から 「法人市民も含めて」 へ 28

Ⅲ.研究PJが変えようとしていること

ステークホルダーの

当事者性・専門性を高めていく

当事者性 低い

課題を ・わが事として捉えなおす ・おひとりさまでは解決できない ことに気付く

課題を ・わが事と理解する ・おひとりさまでは解決できない ・おたがいさまなら解決できる ことに気付く

課題を ・解決する方策を模索できる ・おたがいさまなら解決できる ことに気付く

専門性高い

専門性低い 29

Ⅲ.研究PJが変えようとしていること

住民と事業者とを気付きから協働へ

段階的に高めるリビングラボの開発・実践へ

事業者の製品・サービスを地域課題にあわせてマッチング

地域ニーズと事業者とをマッチング

民間事業者(企業・団体・NPO等)

地域

地域発のニーズ

事業者発のシーズ

②地域参加のトライアル支援

地域課題へ理解が深まる

活動の必要性が共有される(2)協働事業を立案・開始できる

傍観者的無関心

活動の賛同者が増える

地域への関わり方が分かる

①地域のみえる化支援

地域課題が自分事になる

②活動トライアル支援

③活動の自主化支援

住民・事業者の集まる場のデザイン

ビジョン共有・計画策定の場のデザイン

傍観者的無関心

①地域・社会課題の情報提供

(1)相互理解が深まる

住民・事業者が集まる場のデザイン

結果のフィードバック

結果のフィードバック

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ボトムアップ型 (コンテクスト寄り)

トップダウン型 (テストベッド寄り)

Ⅲ.研究PJが変えようとしていること

お問合せ: [email protected]

公益財団法人 九州経済調査協会

〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-1-82 電気ビル共創館5階 TEL:092(721)4905 FAX:092(721)4904

Web: http://www.kerc.or.jp/

Please check our project website http://active-aging-community.info/