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ゼロからはじめるプライベートクラウド OpenStackVMwareとの比較~ 2017317主催:KCCSモバイルエンジニアリング株式会社 協力:株式会社オープンソース活用研究所

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©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

京セラグループ

ゼロからはじめるプライベートクラウド

~OpenStackとVMwareとの比較~ 2017年3月17日

主催:KCCSモバイルエンジニアリング株式会社

協力:株式会社オープンソース活用研究所

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
皆様、こんにちは。KCCSモバイルエンジニアリング 櫻井 です。 本日は3月17日で 早いもので2016年度もあとわずかになりました。 この年度末のお忙しいところ本日は、当セミナーにご参加頂き誠にありがとうございます。 本日は、ゼロから・・・と題しまして 仮想クラウド基盤のソフトウェアで 代表的なOpenStackとVmwareにつきましてお話いたします。 また、今回は、オープンソース活用研究所 様にご協力を頂き OSS様のつながりより このような大勢の皆様にご参加頂きましたこと心より御礼申し上げます。

2 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

本日のプログラム

時間 内容

15:30-15:45 (15min)

ご挨拶、会社紹介、クラウド市場 営業本部 システムエンジニアリング営業部

SE営業課 課責任者 櫻井 啓太

15:45-16:15 (30min)

[プログラム1]

OpenStackとVMware概要と事例

技術イノベーションセンター 陳 瑩穗(ちん えいほ)

16:15-16:45 (30min)

[プログラム2]

OpenStackとVMwareの比較

技術イノベーションセンター 技術統括 小林 賢司

16:45-17:30 (45min)

[プログラム3]

OpenStackとVMware、 今企業はどちらを使うべきか?

技術イノベーションセンター SDNコンサル 福田 浩明

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
それでは早速ですが、 本日のプライベートクラウドセミナーの流れをご紹介いたします。 本セミナーは3つのプログラムとなっております。 ①クラウド、プライベートクラウドとは 基礎的な内容と  仮想化基盤としてのOpenStack と Vmwareの概要を 陳 お話いたします。 ②OpenStack と Vmwareの機能 や 運用等を技術者目線の観点で比較しそれぞれの違いを見て頂きます。 ③今企業はどちらを使うべきかということで具体的なユースケースをコンサル目線でいくつかあげて選定理由をお話いたします。 2時間と短い時間ではございますが、皆様にとって有意義なお時間となればと思います。 どうぞ宜しく御願いいたします。

©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

京セラグループ

弊社ご紹介

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
それでは、先ずは弊社ご紹介を簡単にさせて頂きます。

4 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 4

会社概要 京セラグループ KCCSグループは、京セラのグループ会社の中でもICT 、通信エンジニアリング、環境エネルギー、経営コンサルティング事業を展開

GROUP

ICT 通信 エンジニアリング

経営 コンサルティング

環境・エネルギー エンジニアリング

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
■京セラグループ(235社)1959年設立 4月で58期目  ・セラミック、半導体などの素材や部品  ・通信機器、電子デバイスなどのデバイスや機器  ・サービスやネットワークなど 多岐にわたる事業をグローバルに展開しています。 (2016年3月期)連結 1兆4796億 売上となります。 ■KCCSグループ (11社)  ICT、通信エンジニアリング、環境・エネルギー、経営コンサルティング  1,147億5,461万円 京セラ独自の経営管理手法、アメーバ経営を根幹に、 「ICT」「通信エンジニアリング」「環境・エネルギーエンジニアリング」「経営コンサルティング」の 4つのフィールドで事業展開しております。 各事業とグループ各社11社のシナジーを活かしたコミュニケーションの仕組み創りで、 企業の課題解決と社会の成長・発展に貢献します。 �

5 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 5

会社概要 社名 KCCSグループ

KCCSモバイルエンジニアリング株式会社(略称:KCME) 設立 2011年4月 資本金 4億9,398万9,000円 従業員数 489名(2017年1月1日現在) 本社 〒108-0073 東京都港区三田3-13-16(三田43MTビル)

金沢営業所

名古屋営業所

長野営業所

仙台営業所

札幌営業所

三田本社

大阪営業所

高松営業所

広島営業所

福岡営業所

鹿児島営業所

※タイ、カンボジアは計画中 国内:10拠点 海外 ●

● ● ● ●

● ● ●

● ●

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
KCMEは2011年からになります。 前身の会社から含めると約半世紀の歴史がある会社となります。 マレーシア ミャンマー フィリピン 来月カンボジア 関連会社として シンガポール これからますますグローバル展開を図る計画でございます。

6 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

サービス領域

KCCSモバイルエンジニアリング株式会社(KCME)は、

「モバイル・ワイヤレスネットワーク」 と

「ICT基盤の構築・運用・開発」 を

ワンストップで提供しています

20年を超えるICT基盤の構築で培った

ICTインフラ、ミドルウェア、アプリ開発までノウハウを活かし

最適な 『仮想クラウド基盤』 をご提案致します

ICT

環境 事業

通信 事業

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
皆様の携帯電話、スマートフォンの電波をつなげるための基地局(アンテナ)の設計、施工、運用保守、電波改善 等を通信キャリア様とともに長年たずさわってきております。 それに伴うICTでの基盤構築・運用・開発をワンストップでご提供しております。 ICTでは、通信キャリア様のノウハウを生かし多岐にわたるお客様のお手伝いをして参りました。 そして現在では、「ICT と モバイル」 を強みとして事業展開しております。 通信キャリア様では、他の産業に先駆けて仮想化を使用した基盤構築行っており 弊社はいち早く仮想化技術の取り組みを始めております。 それによって現在では、お客様の環境にあった最適な仮想化クラウド基盤をご提案可能となっております。

7 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

対応領域 レイヤー 技術 取扱いプロダクト例

ネットワーク

Switch/Router

L4-L7 Switch

Wireless関連

セキュリティ FireWall UTM

ユニファイド コミュニケーション VoIP

サーバ OS

クラウド・仮想化 SDN/NFV/CMS

セキュリティ アンチウイルス WEBフィルタ/その他

IoT IoT関連

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
マルチベンダー 国内、国外様々なベンダー様 弊社KCMEは、メーカーとしての立ち位置ではなく マルチベンダーとして様々なメーカー様の最適な機器を選定しソリューションの案件を対応し多くの実績がございます。 それによりお客様ごとの最適な環境やニーズにあったご提案をすることが可能となりました。 現在KCCSグループ全体として注目しているのもは、IoTの、LPWA(Low Power, Wide Area)という無線通信技術を使用した sigfoxというサービスでございます。 こちらは、次回セミナー等の開催を計画しております。ご興味がございましたら是非ご参加頂ければと思います。

8 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

仮想クラウド関連実績

案件概要 フェーズ 技術要素

通信キャリア Cloud開発支援

要件定義/設計/構築試験/評価/運用支援

NFV(OSS/Orchestrator) OpenStack(VIM/NFVI)

製造業 Cloud環境構築 コンサル業務/設計/構築/運用支援 OpenStack

OpenFlow検証/試験 試験/評価 SDN OpenFlow

外資ベンダー 仮想NW製品コンサル支援 コンサル業務支援 SDN/NFV

公共インフラ NW基盤構築 要件定義/設計/構築 SDN

印刷業 統合仮想化基盤 要件定義/設計/構築 VMwareESXi

金融業 仮想デスクトップ基盤構築 要件定義/設計/構築/運用支援 Citrix

VMwareESXi

KCMEは仮想化基盤をはじめ、SDN/NFV、OpenFlowやOpenStackなど、次世代のインフラ技術の構築に力を入れております。

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
一例 業種・・・通信キャリア、製造業、外資ベンダー、公共機関、金融関連 フェーズ・・・要件定義、設計、構築、 運用、保守 上流から実装までいっきつうかんでたずさわっております。

9 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 9

最新技術への取り組み

KCMEでは、将来のコアネットワークの仮想化を見据え、各RFエンジニアが仮想化技術の修得を行っております。

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
次世代ネットワークサービスプラットフォーム(NSP)コンソーシアム クラウドに代表されるような、即時性をもったサービス展開、ならびに柔軟なサービス構成を可能とするネットワーク基盤が 次世代ネットワークサービスプラットフォームの検討と研究開発をおこなっております。

©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

京セラグループ

クラウド市場

11 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 11

クラウドサービスを利用している企業の推移 クラウドサービス市場を利用している企業は、年々増加している 今後も利用する企業は増えていくと予測される

11

13.8

21.4 28 32.6 38.1

44.1

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年

企業でクラウドサービスを利用している比率 推移グラフ[%] 予測 実績

※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

(%)

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
総務省 全体:1845社 5年で3倍以上 そしてこれからは利用率がますます加速していきます。

12 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 12

クラウドサービスの利用状況 総務省によると2015年度ではクラウドサービスを40%以上の企業が利用しており、産業による利用の大きな偏りはない

利用していな

いが、今後利

用する予定が

ある, 14.8

利用していな

いし、今後も

利用する予定

もない, 29.6

クラウドサー

ビスについて

よく分からな

い, 10.3

不詳, 1.2

※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

クラウドサービスの利用状況[%]

非常に 効果があった 30.1

ある程度、 効果があった 49.7

全社的に 利用している 22.6

一部の事業所 又は部門で利用 している 21.5 49.1

[値].0

43.2

48.3

61.4

59.1

40.6 [値].0

0 20 40 60 80

建設業

製造業

運輸業

卸売・小売業

金融・保険業

不動産業

サービス業、その他

全体

利用している

クラウドサービスの産業別利用状況[%]

※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
もう少し詳しく見てみますと 2015年度では、全社的に・・・一部利用   約45% 金融サービスの高度化、競争力強化を図る観点からクラウドを積極的に活用する金融機関が増加していることと考えられます。 某部ラフの数値が合わない ・電子メール ・ファイル保管、データ共有 ・社内システム ・システム開発

13 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 13

会社の規模から見えるクラウドサービスの利用状況 規模が大きい会社ほど利用していることが分かる

従業者規模別のクラウドサービスの利用状況[%]

37.5

[値].0 37.5 41.9

52.2 56.6

72.1 76.8

0 20 40 60 80 100

1000万円未満

1000万円~3000万円未満

3000万円~5000万円未満

5000万円~1億円未満

1億円~5億円未満

5億円~10億円未満

10億円~50億円未満

50億円以上

[値].0

57.8

54.2

61.8

82.9 84.4

68.8

0 50 100

100~299人

300~499人

500~999人

1,000~1,999人

2,000~2,999人

3,000~4,999人

5,000人以上

資本金別のクラウドサービスの利用状況[%]

※出典:総務省通信利用動向調査(企業編) ※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
中小企業は社内システム担当者が兼任であり、経営者にITのコストが見えていない可能性が あるため、利用状況が少ないと考えられる(導入の判断できない) 大・・・プライベート 中小・・・パブリック 資本金別、従業員別で見ると規模が大きい企業からクラウドサービスを利用し始めていることがわかります。 これは、IT資産コスト削減効果が大きいためだと考えられます。

14 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 14

クラウドサービスを利用している理由 「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が最も高く、 自社リソースの低減やコスト削減などを期待していると考えられる 2位と3位では一般的なクラウドサービスのイメージ通りの理由となっている

クラウドサービスを利用している理由[%]

※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

22.7

29.5

30.6

[値].0

40.5

0 10 20 30 40 50

情報漏えい等に対するセキュリティが高くなるから

安定運用、可用性が高くなるから(アベイラビリティ)

初期導入コストが安価だったから

どこでもサービスを利用できるから

資産、保守体制を社内に持つ必要がないから 資産、保守体制を社内に持つ必要がないから

どこでもサービスが利用できるから

初期導入コストが安価だったから

安定運用、可用性が高くなるから(アベイラビリティ)

情報漏洩等に対するセキュリティがたかくなるから

プレゼンター
プレゼンテーションのノート

15 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

クラウドサービスの導入効果 クラウドサービスを導入して約80%の企業が効果があったと答えている 産業別の効果の偏りはなく、クラウドサービスはどの産業にでも効果があることが分かる

[分類名]

[分類名] [分類名]

[分類名]

クラウドサービスの効果[%]

非常に効果があった 30.1

ある程度効果があった 49.7

25.1

25.3

30.9

38.5 31.3

29.4

28.8

47.8

[値].0

45.3

47.7

51.3

60.9

50.8

0 20 40 60 80

建設業

製造業

運輸業

卸売・小売業

金融・保険業

不動産業

サービス業、その他

ある程度効果があった 非常に効果があった

産業別のクラウドサービスの効果[%]

※出典:総務省通信利用動向調査(企業編) ※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

16 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 16

会社の規模からみるクラウドサービスの導入効果 資本金別、従業者規模別にみても偏りはなく、 会社の規模は関係なく、効果があったといえる

資本金別のクラウドサービスの効果[%] 従業者規模別のクラウドサービスの効果[%]

5.7

30.6

32

34.7

27.4

37.8

31.9

31.2

53.1

50.3

42.6

45.8

53.8

53.7

52.3

49.8

0 10 20 30 40 50 60

1000万円未満

1000万円~3000万円未満

3000万円~5000万円未満

5000万円~1億円未満

1億円~5億円未満

5億円~10億円未満

10億円~50億円未満

50億円以上

ある程度効果があった 非常に効果があった

32.1

24.4

19.7

35.4

60.5

40.7

[値].0

44.8

[値].0

63.8

53.5

22.7

53.3

82.1

0 20 40 60 80 100

100~299人

300~499人

500~999人

1,000~1,999人

2,000~2,999人

3,000~4,999人

5,000人以上

ある程度効果があった 非常に効果があった ※出典:総務省通信利用動向調査(企業編) ※出典:総務省通信利用動向調査(企業編)

17 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 17

7.まとめ

①クラウドサービスを利用する企業 中・小規模の企業も加速

②クラウドサービスの利用理由 イニシャル、ランニングの 費用・運用体制の削減

③クラウドサービスの効果 産業や規模に関連なく効果あり

update

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
補修

18 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 18

本日のテーマ クラウドサービスは仮想化技術によって成り立っており、OpenStackとVMwareはクラウドサービスを行うための構築管理する基盤となるソフトウェア

ハードウェア

仮想ハードウェア

仮想クラウド基盤

仮想ハードウェア 仮想ハードウェア

OS OS OS アプリケーション アプリケーション アプリケーション

仮想サーバ 仮想サーバ 仮想サーバ <クラウドサービス>

電子メール、 ファイル保管、データ共有 社内システム、システム開発

<本日のテーマ>

・OpenStack ・VMware OS(Windows、Linuxなど)

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
■OpenStack これまではパブリッククラウドを提供するサービス事業者などでの利用が中心となっておりましたが しかし今、企業におけるプライベートクラウドの仮想化基盤としての事例がふえつつあり、今後の動向が注目されています。 ■VMWARE 一方、現状の導入企業でシェアトップのVMWAREは、 機能や使いやすさ、安心・安定感などがあり、そういった面での強みがあるようにも思います。 本日は このオープンソースで提供されておりますOpenStackと Vmware社のクラウド仮想基盤製品を ご理解頂ければと思います。 それではこれより本プログラムに入らせて頂きます。

19 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

本プログラム

時間 内容

15:45-16:15 (30min)

[プログラム1]

OpenStackとVMWareの概要と事例

技術イノベーションセンター 陳 瑩穗(ちん えいほ)

16:15-16:45 (30min)

[プログラム2]

OpenStackとVMWareの比較

技術イノベーションセンター 技術統括 小林 賢司

16:45-17:30 (45min)

[プログラム3]

OpenStackとVMWare、 今企業はどちらを使うべきか?

技術イノベーションセンター SDNコンサル 福田 浩明

©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

京セラグループ

技術イノベーション推進部 オープンネットワーク技術推進センター オープンネットワーク推進課 陳 瑩穗

~OpenStack及びVMware 概要/事例~

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
OpenStackおよびVmwareの、概要・事例についてご紹介いたします。 KCCSモバイルエンジニアリングの陳と申します。 どうぞよろしくお願いします。

21 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

1.クラウドについて

目次

2.OpenStackとは

3.VMwareとは

4.まとめ

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
目次は、次の通りとなります。

22 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

1.クラウドについて

目次

2.OpenStackとは

3.VMwareとは

4.まとめ

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
まず、クラウドについてです。

23 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

・・・その前に。 仮想化とは?なぜ仮想?を考えてみよう。

プレゼンター
プレゼンテーションのノート

24 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

仮想化とは?なぜ仮想? 仮想化とは、実際には存在しないものを存在するように見せる 1960年代から仮想化という言葉が使われている 仮想化にはサーバー仮想化・ストレージ仮想化・ネットワーク仮想化など様々な種類がある ハートウェアの使用率を向上させるまで発展した

Linux Windows 2008

Linux Windows 2003

Linux

Windows XP Linux

仮想化

Linux

1台物理サーバに1つ環境 システムの数に物理サーバ必要

Linux

Linux

Windows 2008

Windows 2003

Windows XP

Linux

Linux

Linux

CPU HDD

メモリ

1台物理サーバに複数環境 物理サーバ数最低限

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
仮想化の概念は古く、貴重で高価なものだったコンピュータシステムの共同利用手法として発展してきました。 現代になって、コンピュータやネットワークの性能が飛躍的に向上していて、ハードウェアの物理的能力を最大限に活用し、 より多くのユーザーや業務で有効に活用するための手法として、さらに仮想化への注目度は増しています。 

25 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

仮想化とクラウドはどのような関係・・・

プレゼンター
プレゼンテーションのノート

26 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

ファイルの閲覧/編集

3月スケジュール

スケジュールの 確認/登録

外出中

インターネット

オフィス

WEB Mail

仮想化とクラウド クラウドは、仮想化という基礎技術によって支えられている 仮想化は「技術」を提供、クラウドは「サービス」を提供

ビジネス変化に即応できる 俊敏性の実現

クラウド

Linux

Linux

Windows 2008

Windows 2003

Windows XP

Linux

Linux

Linux

CPU

HDD

メモリ

仮想化

ハートウェアリソースの利用 効率の向上

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
関係を一言でいうと、クラウドは、仮想化という基礎技術によって支えられている 前のページでも、仮想化の概念は古くからあって、20年以上前から実用されていたが、 あまり流行されませんでした。 って、現在に「仮想化」への注目がおおくなっていたのは、 「クラウド」を実現する基礎技術になったからです。 20年以上前に比べて2000年中番以降から仮想化技術がどんどん進歩によって、 高性能かつ、ビジネス上の要求に迅速に対応できるようになりました。 クラウドは、ビジネス状況の変化に即応できる俊敏性の実現に向けに、 コストをかけずに、リソースを効率よく活用しながら、利用者への迅速な対応の要望から、 進歩してきた仮想化技術が必要不可欠です。

27 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

では、本題。 クラウドとは何か。

28 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

クラウドの概念 データを自分のパソコンや携帯端末などではなく、 インターネット上に保存する使い方、サービスのこと

Before WEBサーバ メールサーバ FTPサーバ

自社 利用者

・外出先での利用が難しい ・データは限られた端末のみ利用

After

ファイルの閲覧/編集 3月スケジュール

スケジュールの 確認/登録

外出中

インターネット

オフィス

WEB Mail いつでも・ どこでも・

どんな端末でも利用可能!!

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
それでは、クラウドの概念について話したいと思います。 クラウドの概念的な説明をすると、クラウドとは、インターネット上に保存する使い方や各種のサービスのことです。 主体がインターネットの向こう側にあって、利用量に応じて柔軟にキャパシティを増やせることが、特徴といえます。 例えば、Gmailですって、外出先でスマートフォーンでみたり・・・・ ・昼間にオフィスで作成した資料をクラウドへ保存して、 外出先で出かける前にアップしたデータを使って再度作業を再開  以上を踏まえて、利用者の視点からみたクラウドは、 いつでも、どこでも、どんな端末でも使用できるにイメージとなります。

29 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

利用形態

クラウドサービスとは

オンプレミス型・ プライベートクラウド

SaaS Software

as a Service

PaaS Platform

as a Service

IaaS Infrastructure

as a Service

クラウドの利用形態は、SaaS/PaaS/IaaSの3つにわかれて、 さらに、利用環境は、パブリッククラウド、プライベートクラウドに分かれる。この2つのクラウド環境を組みあわせて利用することを、ハイブリッドクラウドと言う。

パブリッククラウド

ハイブリッドクラウド

利用環境

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
クラウドの利用スタイルで提供されるサービスをクラウドサービスと言います。 そのクラウドサービスは利用スタイルによって、大きく左側に記載しているSaaS・PaaS・IaaSの3つに分類されています。 次のページで簡単に説明します。 また、利用する環境については、大きく右側に記載している、 パブリッククラウドと、プライベートクラウドの2つに分けられますが、 こちらも後で説明いたします。

30 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

クラウドサービスの利用形態 クラウドサービスはサービスする範囲により分類されている

ハードウェア/ ネットワーク

オペレーティング システム

ミドルウェア

アプリケーション

PaaS Platform

as a Service

SaaS Software

as a Service

App Developer

End User

System Manager

Google Apps Office 365

CSS JAVA

C++ HTML

IaaS Infrastructure as a Service

AWS Microsoft Azure

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
ここでは、利用スタイルについて詳しく紹介したいと思います。 SaaSとは、「Software as a Service」の頭文字を取った略語で「サース」と読みます。一般的にクラウドサービスというと、だいたいがSaaSのことを思い浮かべます。 特徴的に、エンドユーザがデータをインターネット上に保存するや、ブラウザ上で閲覧できるメール・スケジュール管理など、パソコンにインストールすることなく、ブラウザ上で使用できるさまざまなアプリケーションのことを指します。Google Apps やOffice 365などがSaaS型サービスの代表例として挙げられます。 PaaSは「Platform as a Service」の頭文字を取った略語で「パース」と読みます。このPaaSは、エンドユーザにオンライン上でサービスを提供するSaaSの考え方をさらに深化させたものとなり、アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供することを指します。 主に企業などのユーザーがサービスを開発するものになっています。 IaaSは「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略語で「イァース」と読みます。 このIaaSは、エンドユーザーが好きなプラットフォームとアプリケーションを利用できる、マシンの機能だけを提供することを指します。インフラストラクチャ(インフラ)は、ハードウェアのスペックやOSといった、サーバの基盤で、企業などのユーザが、自由に選定し、ネットワーク越しに利用するものになっています。Amazon web serviceやMicrosoft AzureなどがPaaS・IaaS型サービスの代表例として挙げられます。 IaaS、PaaS、SaaSの区別についてまとめると、ソフトウェアを提供するのに必要な構成要素の、提供段階により区別になります。構成要素は大きく、ハードウェアネットワーク、オペレーティングシステム、ミドルウェア、アプリケーションの4つに区別されて、それぞれには逆順に依存関係にあります。

31 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

プライベートクラウドは企業がシステム資源を自社で所有し、自社専用のクラウドとして 使用し、パブリッククラウドは複数のユーザー企業がインターネットを介して共用する また、ふたつを組み合わせて利用する形態をハイブリッドクラウドという

クラウドサービスの環境

プライベートクラウド(オンプレミス型) パブリッククラウド

ハイブリッドクラウド

LAN LAN LAN

複数企業や個人共用 個別企業専用

LAN

専用回線・VPN インターネット

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
次は、クラウドサービスの利用環境についてです。大きく、パブリッククラウドと、プライベートクラウド、の2つに分類することができます。� パブリッククラウドとは、 Google、Amazon、Microsoftなど有名な事業者が提供するクラウドサービスです。 パブリック≒共有という意味のとおり、複数個人や企業が利用できて、最大のメリットは、初期導入費用がかからないということです。 デメリットは、システム障害時に対応できないことと、セキュリティ面弱いです。 プライベートクラウドとは、パブリッククラウドに対して、占有のクラウドサービスです。最大のメリットは、カスタマイズシステム構築できることなります。 また、プライベートクラウドは、物理環境を独自に所有するオンプレミス(On-premises)型と、物理環境をクラウドサービス事業者が提供し、システム一部分を企業が占有利用するホステッド(Hosted)型に分かれており、それぞれメリットとデメリットが異なります。 他にハイブリッドクラウドとは、二つ組み合わせて利用するスタイルです。メリットは、クラウドとオンプレミスのハブとなる中間システムを構築することで、 セキュリティ面及びコストパフォーマンスに優れますが、デメリットでは、システム構成が複雑ため、運用が難しいことと、パブリックとプライベートクラウドの知識が必要となります。

32 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

クラウドサービス環境の違い-各クラウドの比較- 導入コスト、スピード、スケーラビリティではパブリッククラウド、セキュリティと自由度ではプライベートクラウドとなる

カテゴリ 比較項目

プライベートクラウド (専用) パブリッククラウド

(共有) オンプレミス (自社設備で運用すること)

導入 導入スピード △ ◎ 導入コスト △ ◎

運用 スケーラビリティ (拡張性) △ ◎

セキュリティ ◎ ○

自由度 カスタマイズ

システム構成の 柔軟性 ◎ ○ 他(既存)システムとの統合性 ◎ ○

モバイル モバイルアクセス ◎ ◎

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
各クラウドサービス環境の比較を表にしました。 カテゴリとしては、導入、運用、カスタマイズ面より比較となりました。それぞれにメリットとデメリットがありますが、 クラウドサービスの違いをきちんと理解することが、クラウドサービス選定の成功のコツの一つです。 以下のOpenStack及びVmwareについては、オンプレミス型プライベートクラウドを前提としての話となります。

33 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

1.クラウドについて

目次

2.OpenStackとは

3.VMwareとは

4.まとめ

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
次に、OpenStackについてです。

34 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 34

OpenStackとは クラウドマネージメントシステムのオープンソースのソフトウェア IaaS構築において、仮想マシン(VM)、ストレージ、およびネットワークリソース、ネットワーク構成などを統合的に管理することができる 2010年にNASAとRackspaceの共同開発 6ヶ月毎にリリースされ、アルファベット順に命名される

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017

※赤は実績,黄は検証

Austin

Bexar

Diablo

Ocata

Newton Juno

Essex Grizzly

Mitaka Cactus Folsom

Liberty

Kilo Havana

Icehouse

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
OpenStackとは、IaaS環境を構築するためのソフトウェア群です。 特徴しては、オープンソースソフトウェアであり、 IaaS環境において、仮想マシン、ストレージ、及びネットワーク構成を統合的に管理できます。 OpenStackの誕生は2010年に、NASA(米国航空宇宙局)と、 米ホスティング事業者、Rackspace Hostingの共同プロジェクトとして発足しました。 毎年OpenStackSummitというグローバルイベントで、次のリリースが発表されて、 通常6か月おき(4月と10月)、年2回のリリースを行っているが、 2月22日(米国時間)、 OpenStack 最新バージョン(Ocata)が、安定版としてリリースされました。 弊社としては、バージョンIcehouseとLibertyの商用実績と、バージョンKiloとMitakaの自社検証をあげられます。

35 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackのプロジェクトリスト

コンポーネント 機能 コンポーネント 機能 Nova サーバー管理 Glance システムイメージ管理 Swift オブジェクトストレージ Keystone 統合認証 Cinder ブロックストレージ Neutron ネットワーク管理 Horizon ダッシュボード Ceilometer メータリング Heat オーケストレーション Trove データベース Sahara データ処理 Ironic ベアメタル Zaqar メッセージサービス Manila ファイルサーバー Designate DNSaaS Magnum コンテナクラスタ Barbican セキュリティーAPI Congress ポリシーエンジン Murano カタログ

… … … And Many More

※引用元:OpenStack Documentation Projectよりリストを引用

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
OpenStackは、年2回のリリースを行っているが、 どんどんと新しい コンポーネントが追加されてきています。 「こんな機能あったら便利だなー」という発想の元で、OpenStackは成長し続ける。。 これらをプロジェクト単位で別々に管理していました。 この表は、赤で囲んだコアサービスと、多数なオプションサービスの一覧です。 公式サイトより各プロジェクトの進捗状況や携わる開発者情報が一覧できるようになっています。

36 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackのコアサービス及びオプションサービス

※引用元:OpenStack公式プロジェクトより図引用

コアサービスはOpenStackベースのIaaSクラウドや製品でも不可欠なサービス オプションサービスはユースケースによる運用上で必ずしも必要ではないサービス

… And Many More

ZAQAR Messaging

Service SAHARA

Data Processing

HEAT Orchestration CONGRESS

Governance Service

MAGNUM Container Service

MANILA Shared

Filesystems CEILOMETER

Telemetry

DESIGNATE DNS Service

TROVE Database

BARBICAN Key Management

MISTRAL Workflow Service

HORIZON Dashboard

MURANO Application

Catalog

Core Service Big Tent

CINDER Black Storage

NEUTRON Networking

SWIFT Object Storage

KEYSTONE Identity

NOVA Compute

GLANCE Image

IRONIC Bare-Metal Provisioning

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
・・・OpenStackの内部へ話を進めていきましょう。 前のページに記載したコンポーネント コンポーネントとは、車で表せば、ドア、エンジン、タイヤの役割です。 OpenStackは、コアサービス6つとオプションサービスで成り立ってました。 IaaS環境を構築ために1つ1つのコンポーネントに役割があります。 例えばKeystoneと言われるコンポーネントは認証機能を提供し、 Novaと言われるコンポーネントの役割は仮想マシンの起動を管理します。 実際に仮想マシンを起動するまでの連携をみてみましょう・・・

37 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

Keystone (Identity)

Horizon (Dashboard)

Ceilometer (Telemetry)

Nova (Compute)

Neutron (Network)

Instance

Cinder (Block Storage)

Glance (Image)

Swift (Object Storage)

認証の提供

UIの提供

モニタリングの提供 プロビジョニング インスタンス起動 ネットワーク

接続の提供

イメージの提供 ボリュームの提供

UIの提供

認証の提供

ストアの提供 ※引用元:http://news.mynavi.jp/series/openstack/006/より図引用

OpenStackのコンポーネント インスタンスの起動によるOpenStackの各コンポーネット連携の簡略図

1

2

3 4 5

7 6

8

38 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

某通信事業者向けサービスで国内初の商用ネットワークにおけるマルチベンダーNetwork Functions Virtualization (NFV) ソリューションの検証から実装まで対応し、サービス運用開始に貢献しました。

事例:某通信事業者向けvEPC構築

対応領域

OSS/BSS

VNF 1 (vMME)

VNF 2 (vESPGW)

VNF 3 (vESPGW)

Virtual Computing

Virtual Storage

Computing Hardware

Storage Hardware

Virtual Network

Network Hardware

Virtualization Layer

Hardware Resources

■NFVI(NFV Infrastructure):VFN実行のための物理リソース

■VNF(Virtual Network Function) NFVI上で動作するソフトウェアでインプリされたネットワーク機能

EMS 1 EMS 2 EMS 3

vEPC 【仮想化ノード】

NFV MANO (NFV Management and Orchestration) 物理/ソフトウェアリソース、VNFの管理機能とオーケストレーション機能

:弊社対応領域

VNF Manager(s)

VIM (Virtualized Infrastructure

Manager(s))

Orchestration

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
この事例は、某通信事業者向け仮想コアネットワーク構築です。 NFVソリューションの検証から実装まで対応し、 事業者提供しているサービス運用開始に貢献しました。 緑で囲んだ一部は、OpenStackで構築したことで、オートスケールを実現したシステムとなります。

39 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

事例:某開発会社様向けシステム自動化構築

OpenStack実装によるスケールイン/アウトを実現し、可用性な仮想化基盤をご提案/設計/実装から運用までご提供している

iDC内 Router

Web Server

AP Server

Internet iDC内 Router

NEXUS

Web Server

Internet

AP Server

LBaaS

LBaaS

Before After

既存物理サーバ 20台 新規物理サーバ 4台

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
この事例は、某開発会社向けシステム自動化構築となります。 OpenStack実装によるシステムの増減(スケールイン/アウト)が簡単に実現し、 高可用性なオートスケール基盤をご提案/設計/実装から運用までご提供している

40 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

1.クラウドについて

目次

2.OpenStackとは

3.VMwareとは

4.まとめ

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
次はVmwareとはです。

41 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 41

VMware,Incの紹介 コンピュータの仮想化ソフトウェアの製造販売をするアメリカの大手ソフトウェア企業 単独で表記される場合会社名を指さず、製品を総称して「VMware」と呼ばれる 2004年にストレージ(記憶装置)システム大手EMCコーポレーションの100%子会社

https://blogs.vmware.com/workstation/author/william_myrhang/page/2

初製品 Workstation 1.0

1998 1999 2001 ~ 2006 2017 2003 2004 ~ ~

VMware社 設立

ESX Server1.0 発売

ESX Server2.0 リリース

日本法人設立

2009 ~

EMC2

の子会社

vSphere 4.0 発売

VMware Infrastructure 3

リリース

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
仮想化ソフトウェアの製造・販売をする、アメリカの大手ソフトウェア企業 単独で表記される場合会社名を指さず、製品を総称して「VMware」と呼ばれる 2004年にストレージ(記憶装置)システム大手Dell EMCの100%子会社 Windows、Linux用の「VMware Workstation」や、Mac用の「VMware Fusion」といった有償製品の他に、 Windows、Linux用の「VMware Player」という無償の製品もある 他にも、Windows、LinuxといったホストOSを必要とせず、 ハードウェア上で直接動作するハイパーバイザー型の「VMware vSphere」という製品がある

42 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

ハイパーバイザー(Hypervisor)とは ハイパーバイザーは、バーチャルマシンを実行するための仮想化技術 仮想化OSと呼ばれることもある

Hypervisor

A Server

Virtual Serer

App App

OS

Virtual Serer

App App

OS

Virtual Serer

App App

OS

仮想化しない ハイパーバイザー型による仮想化

App App

OS

A Server

App App

・システム拡張しやすい ・耐障害性 ・一元管理による管理負担の軽減

App App

OS

B Server

App App

・システム拡張に制約が多い ・一部重要システムのみ耐障害 ・管理運用の効率が悪い

43 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 43

VMware ラインナップ VMware社が提供している製品リスト

分類 製品(シリーズ名)

データセンターの 仮想化と クラウドインフラ

vCenter Sever vSphere vSphere with Operations Management(vSOM)

ネットワークと セキュリティ NSX

ストレージと可用性 Virtual SAN vCenter Site Recovery Manager(vSRM)

無償製品 vSphere Hypervisor vCenter Converter Software Manager

エンタープライズモビリティ管理 AirWatch

分類 製品(シリーズ名)

クラウドの管理

vRealize Suite vRealize Business for Cloud vCloud Suite

仮想化デスクトップとアプリケーション仮想化管理

Horizon 7 Horizon Air App Volumes

パーソナルデスクトップ

VMware Workstation VMware Fusion

デジタルワークスペース

Workspack ONE Identity Manager

… And Many More

… And Many More

… And Many More

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
Vmwareとはアメリカの大手ソフトウェア企業の名前です。 また、同社製品、サービスのブランド名となります。 表は製品、サービスの一覧となっております。 赤で囲んだ仮想化製品を・・・・

44 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 44

VMware仮想化のカテゴリ

サーバー仮想化

デスクトップ仮想化

アプリケーション仮想化

ネットワーク仮想化

ストレージ仮想化

クラウド管理仮想化

vSphereシリーズ ....etc

Horizonシリーズ

ThinApp、AppVolumes

NSXシリーズ

VSAN

vRealizeシリーズ

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
Vmwareは データセンター、デスクトップ、ネットワーク、クラウド管理の4つ主力より分類されます。

45 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

VMware vSphere VMware vSphere ESXiとVMware vCenter Serverを含む 仮想化ソフトウェアのスイートの総称

仮想マシン群 or

仮想基盤を管理する必須の コアサービス

仮想環境にアクセスする インターフェース ハイパーバイザー型

仮想化ソフトウェア

vCenter Server

vSphere Web Client

VMware ESXi VMware ESXi VMware ESXi

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
VMware vSphere (以下 vSphere )とは VMware vSphere ESXi (以下 ESXi ) と VMware vCenter Server (以下 vCenter )を含む仮想化ソフトウェアのスイートの総称です。 この図は、vSphere の全体像を表しています。 各物理ホストの上にハイパーバイザーである ESXi が敷かれており、その上でゲストOS、アプリケーションが動いています。 そして ESXi の管理を束ねているのが、vCenter です。 vSphere 環境の管理者は vSphere Client 、または vSphere Web Client を使用し、 vSphere という仮想環境の管理を行うことができます。

46 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

VMware vCenter Server 仮想マシン群を統合的に管理・運用することができる テンプレート(ひな形)を作成して多数のサーバ群に同じ作業内容を適用するなど、 作業の標準化・自動化を支援する豊富な機能を備えている

VMware vSphere VMware vSphere VMware vSphere

VMware vCenter Server

Manage or

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
vCenter Server とは、仮想基盤を管理する必須のコアサービスです。 vSphere 環境の管理一元化を行います。 この図は、vCenter Server の全体像を表しています。各物理ホストの上にvSphere 環境の管理します。 vCenter Server の役割として大きく2つあります。�・ 統合管理(複数の ESXi を束ねて管理)�・ vSphereにある様々な機能を有効にする、 vCenter がないと使用できません) 1台の物理サーバーに vCenter Server をインストールして vCenter Server として使うこともできますし、 仮想マシンに vCenter server をインストールして使うこともできます。 また vCenter がインストールされたアプライアンスとしても用意されておりますで、簡単に vCenter を展開することも可能です。

47 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 47

VMware NSX ソフトウェア技術によりネットワークの仮想化を実現し、高度なネットワーク機能と柔軟なセキュリティ機能を提供する

VMware NSX 仮想ネットワーク

サーバ

物理ネットワーク

従来のまま

実際の通信

機能としての通信

物理制約のない論理的な ネットワーク機能を提供

VMware vSphere VMware vSphere

オーバーレイ方式実現

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
VMware NSXは、ネットワークコンポーネント(スイッチ、ルータ、ファイアウォール、ロードバランサなど)を、 ソフトウェアで提供するネットワーク仮想化のプラットフォームです。 ネットワークリソースは物理ハードウェアから分離されるので、柔軟かつ迅速にネットワークを構成することができます。 この図は、既存の物理ネットワークにソフトウェアレイヤをかぶせる、オーバーレイ方式を採用し、 下のレイヤである物理ネットワークには、一切手を加えることなく、トンネリングによって仮想ネットワークを構築し、 高度なネットワーク機能を利用することができます。

48 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

VMware vCenter Site Recovery Manager 災害時のシステム復旧を自動化し、迅速なサイト切り替えることにより、短時間での業務復旧を実現が可能

VMware vCenter Server

Site Recovery Manager

VMware vCenter Server

Site Recovery Manager

VMware vSphere

Site A (Primary) Site B (Recovery)

Servers Servers

VMware vSphere

Storage Replication

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
311震災を受け、企業ITの災害時の復旧に関して改めて検討をされている企業も多くなりました。 vCenter Site Recovery Manager(以下SRM)は、vSphere基盤上の仮想マシンに対し、 被災時のシステム復旧を自動化し、短時間での業務復旧を実現することができます。 このずは、ストレージ側のレプリケーション機能とSRMがコラボレーションを表しています。 ストレージのレプリケーション機能を使いますので、本番サイトと切替先サイトは同一のストレージである必要がありますが、 切替時の操作に関しては、ストレージに触ることなくSRMからストレージに対して様々な指令を出すことができます。 実際操作するインターフェイスはvCenterから一元的に操作することができますので、複雑な操作は必要ありません。

49 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

事例:某印刷会社様向け統合仮想化基盤構築 システムの仮想化に向けたアセスメント/サイジングを実施し、運用面を考慮した最 適な仮想化基盤をご提案/設計/実装から運用までご提供している

Service Console用 VMKernel用 仮想OS用

ブレードサーバ×3台(ESXi)

仮想OSはストレージ 上に格納。リモートミラー機能に より、災害対策を実施

Storage - secondary

SAN(FC)接続

Storage - Primary

アセスメント/サイジング 既存環境のリソース状況をモニターし、仮想化基盤に必要なシステムスペックをサイジング

P2V :コンバータにより物理的なサーバを仮想サーバに変換

障害時にサーバ1~6がFailover

VMware ESXi VMware ESXi VMware ESXi

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
この事例は、某印刷会社様向け統合仮想化基盤構築になります。 システムの仮想化に向けて、アセスメント/サイジングを実施し、運用面を考慮した最適な仮想化基盤を提案から運用まで提供しました。 ・仮想環境の構築 物理マシン(Physical Machine)で稼働しているシステムを仮想マシン(Virtual Machine)へ移行 物理サーバ:120台のサーバを6台に削減

50 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

事例:某官公庁様向け仮想ディスクトップ(VDI)基盤構築

VMware HorizonとVMware NSXによるVDI環境の実現し、セキュリティ強化を考慮した最適な仮想化基盤をご提案/設計/実装から運用までご提供している

支社 関連会社

VMware NSX VMware Horizon

Vmware NSXのマイクロセグメンテーション機能で、 ファイアウォールを仮想デスクトップ1台1台に設定

本社

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
この事例は、某官公庁様向け仮想デスクトップ基盤構築となります。 VMware HorizonとVMware NSXによるVDI環境の実現し、 NSXマイクロセグメンテーションでセキュリティを強化・確保を考慮した 最適な仮想化基盤をご提案/設計/実装から運用までご提供している

51 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

3.VMwareとは

1.クラウドについて

目次

2.OpenStackとは

4.まとめ

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
最後は、まとめとなります。

52 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

まとめ

項目

クラウドの環境 オンプレミス型プライベートクラウド

クラウドサービス形態 IaaS (Infrastructure as a Service)環境下

利用スタイル オープンソース パッケージ販売

時期 2010年 1999年

会社 NASA/Rackspaceの 共同開発・多数開発者 VMware

構築方法 複数のコンポーネントがあり、必要に応じて設定

パッケージで提供した機能を設定

53 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 53

OpenStackと VMwareの比較

プログラム2

54 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 54

OpenStackとVMwareの比較

目次

機能の比較 機能以外の比較 まとめ

55 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 55

OpenStackとVMwareの比較

機能の比較は できません

。。。なぜ?

機能の比較

56 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 56

OpenStackとVMwareの比較

OpenStackとVMwareは、設計思想が異なる。

OpenStack

•疎結合

•冗長構成

VMware

•密結合

•最小構成

57 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 57

OpenStackとVMwareの比較

仮想マシンの扱い方から、設計思想の違いを見る。

① リソースの割当て方 ・OpenStack: リソースの割当て方はある程度固定 →リソースは定型化させて扱う。 ・VMware: リソースの割当て方は柔軟 →リソースを効率的に使うことを目的。

58 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 58

OpenStackとVMwareの比較

リソースの割当て方

OpenStackは、あらかじめ決められた リソース構成(フレーバー)のうち、 どれを仮想マシンに適用するのかを 選択する。

VMwareは、仮想マシンが必要とする コア数やメモリサイズに応じて個別に 選択することができる。 (テンプレートも使用可能)

59 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 59

OpenStackとVMwareの比較

② 物理マシン上に配置する方法 ・OpenStack: 配置先は自動的に決まる →配置先は現在の空きリソースで決定。 ・VMware: 配置先は手動で決める →リソースを意識した設計を行う。

60 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 60

OpenStackとVMwareの比較

物理マシン上に配置する方法

OpenStackは、現在の空きリソースを見て、 次に作成する仮想マシンの配置先を 自動的に決めている(Nova-Scheduler)。

VMwareは、仮想マシンの配置構成を あらかじめ検討した上で、手動で配置 していく。

ESXi-1 ESXi-2

VM VM VM

VM VM

Compute-1 Compute-2

VM

VM

VM

VM VM

② ④ ③ ①

VM: 仮想マシン

61 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 61

OpenStackとVMwareの比較

③ リソースの変更 ・OpenStack: 仮想マシンのシャットダウンが必要 →リソース不足の場合は負荷分散させる。 ・VMware: 仮想マシンのシャットダウンは不要 →サービスに必要なリソースを割当てられる。

62 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 62

OpenStackとVMwareの比較

リソースの変更

OpenStackは、リソース変更を行うと 仮想マシンはシャットダウンされるため、 サービス中に変更できない。

VMwareは、事前にホットアドを 有効にすることで、再起動せずに 新しいリソースをアプリケーションに 割当てることができる。

63 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 63

OpenStackとVMwareの比較

④ 仮想環境の高可用性 ・OpenStack: 複数の仮想マシンに分散させて運用する。 →設計者が構築する。 ・VMware: 他の物理ホストから仮想マシンを起動する(HA)、 プライマリ-セカンダリ構成で運用する(FT)。 →VMwareの機能で実現する。

64 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 64

OpenStackとVMwareの比較

仮想環境の高可用性

OpenStackは、設計者が高可用性を 意識した環境を構築する。

VMwareは、高可用性を実現する ための機能を有する。 (機能の有無はエディションによる)

LB

Compute-1 Compute-2

VM VM

LB: ロードバランサ

65 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 65

OpenStackとVMwareの比較

⑤ 運用の仕方 ・OpenStack: アプリケーションとデータは分散させて運用する。 →仮想マシンはいつでも削除できるようにする。 つまり疎結合。 ・VMware: アプリケーションとデータは集約させて運用する。 →仮想マシンは復旧させて使う。 つまり密結合。

66 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 66

OpenStackとVMwareの比較

運用の仕方

OpenStackは、障害が起きたら消す という概念のため、冗長構成での 運用となる。

VMwareは、障害が起きたら復旧させる という概念のため、少ない冗長で運用される。

Compute-1 Compute-2

VM

LB

Compute-3 Compute-4

VM

VM VM

APP APP

ESXi-1 ESXi-2

VM LB

(冗長)

Swift Object Storage

DB DB APP

DB

リソース

共有ディスク

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
vmdkは共有ディスク

67 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 67

OpenStackとVMwareの比較

⑥ 物理障害が発生した場合 ・OpenStack: 物理障害の起きた仮想マシンは削除する。 →冗長を前提とした運用。 ・VMware: 物理障害の起きた仮想マシンは復旧する。 →最小の冗長構成で運用するための機能をもつ。

68 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 68

OpenStackとVMwareの比較

物理障害が発生した場合

OpenStackは、問題の起きた 仮想マシンを削除する。 (高可用性の観点より、普段から 複数の仮想マシンに分散させて運用)

VMwareは、冗長の物理マシンから 仮想マシンを起動して復旧させる。 (サービス停止の許容範囲により、 HAのみか、FTも行うかを選択)

Compute-1 Compute-2

VM VM

LB

ESXi-1 ESXi-2

× 削除 VM

69 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 69

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 1. 価格

OpenStack

VMware

×~◎ ×

・オープンソースなので無料 ・ディストリビューションは有料

・利用できる機能は エディションにより分かれる

70 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 70

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 2. ツール成熟度

OpenStack

VMware

△~○ ◎

・主要コンポーネントは安定 ・追加コンポーネントは発展途上

・歴史が長いため、動作は安定

71 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 71

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 3. サポート

OpenStack

VMware

×~△ ○

・自力で対処する ・ディストリビューションの場合は サポート可能

・サポートサービスあり

72 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 72

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 4. インストール、環境構築

OpenStack

VMware

×~△ ○

・あらかじめ、構築したい環境に あわせた物理環境の設計が必要 ・インストール手順は複雑で、 マニュアルも少ない

・マニュアルは充実しており、 インストールも容易

73 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 73

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 5. 既存環境からの移行

OpenStack

VMware

△~○ ○

・イメージファイルを作成する ・バックアップツールを使用する

・移行用のツールを使用する

74 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 74

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 6. API利用

OpenStack

VMware

◎ ○

・コンポーネント間もAPIを利用 しており、あらゆる動作を行える

・ほとんどの動作が可能

75 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 75

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較 7. ハイブリッド化

OpenStack

VMware

○ ×

・Heat, Ceilometerや 他のOSSを利用することで可能

・現在開発中 (VMware Cloud on AWS)

76 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 76

OpenStackとVMwareの比較

機能以外の比較まとめ

項目 OpenStack VMware 価格 ~ ツール成熟度 ~ サポート ~ インストール、環境構築 ~ 既存環境からの移行 ~ API ハイブリッド化

プレゼンター
プレゼンテーションのノート
記号が見にくい

77 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 77

OpenStackとVMwareの比較

まとめ

•安価だが手間はかかる

•柔軟な環境構築が可能

•高可用性を重視する運用向き

OpenStack

•高価だが使いやすい

•汎用的な環境構築を容易に行える

•省リソースを重視する運用向き

VMware

©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

京セラグループ

技術イノベーションセンター 技術イノベーション推進部 オープンネットワーク技術センター

福田 浩明

OpenStackとVMware 今企業はどちらを使うべきか

79 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 79

1.選定基準

2.ユースケース①~某製造会社~

3.ユースケース②~某開発会社~

4.ユースケース③~某通信事業社~

5.ユースケース④~某印刷会社~

6.ユースケース⑤~某保険会社~

7.まとめ

目次

80 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 80

1.選定基準

?

81 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 81

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

1-1.選定基準 なにを選択するか、なにを優先するかによってかわります

システム規模

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

設備投資コストは?運用コストは?

だれが運用するのか?その運用方法は?

どういった機能が必要なのか?

どこで防御をするのか?

どれくらいの規模なのか? ?

82 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

1-2.選定基準具体例 選択項目の一例となります。

システム規模

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

【ライセンス費】 【ハードウェア費】 【保守費】

【運用スキル】 【運用方式】

【 冗長構成】 【シングル構成】 【 SLA 】

【物理FW】 【仮想アプライアンス製品FW】

【大きい】 【小さい】

83 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 1-3-1.選定フローチャート 運用&システム

システム規模は?

導入検討

大 運用者の スキルは?

小 カスタマイズ

拡張性を求めるか?

ある

求める

ない 求めない

ワークショップ

84 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 1-3-2.選定フローチャート コスト

導入コストは?

導入検討

かけられない 開発コストは?

かけられる ランニングコストは?

運用者の スキルは?

ある

ない

ワークショップ

かけられる

かけられる

かけられない

かけられない

85 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 1-3-3.選定フローチャート セキュリティ

セキュリティ 対策は?

導入検討

している

セキュリティ 対策の予算は?

現状のセキュリティで 満足している?

している

していない

少ない

多い

運用者の スキルは?

していない ある

ワークショップ ない

86 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 1-3-4.openstackを使う場合の運用者のスキル

サーバ ストレージ

マルチに対応できるスキルをもった運用者が必要

プログラム データベース

ネットワーク

87 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 87

2.ユースケース①~某製造会社~

88 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

各機能をカスタマイズしなくてもよい

88

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

目的 2.ユースケース① ~某製造業~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 150人~200人、社内業務で使用

運用スキームはあまり変えない

できるだけ、安価で

現状のセキュリティレベルを確保する

サーバHW保守切れのため、サーバHWを更改したい。

89 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 2.ユースケース① ~某製造業~ フローチャート 運用&システム

システム規模は?

導入検討

大 運用者の スキルは?

小 カスタマイズ

拡張性を求めるか?

ある

求める

ない 求めない

ワークショップ

90 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

90

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

選定 VMware 2.ユースケース① ~某製造業~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 休日に移行するため、業務影響なし

大幅なオペレーションの変更なし

物理台数減による保守費削減

VMwareの機能範囲で運用する

外部からの通信は既存FWで防御

91 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 91

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

2.ユースケース① ~某製造業~

Before

9台 既存物理サーバ 新規物理サーバ 4台

92 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 92

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

2.ユースケース① ~某製造業~

vCenterで一元管理 ランニングコスト・省スペース 55%Down

ライセンス費用 [ESXi、vCenter]

シングル構成からHA構成へ

コスト減 拡張性増

運用負担減

信頼性/可用性増 イニシャルコスト増

導入効果

93 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 93

3.ユースケース②~某開発会社~

94 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 94

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

目的 拡張性、可用性があるシステム基盤を運用したい。 3.ユースケース② ~某開発会社~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 外部一般システム規模で5,000人未満

システム管理者

できるだけ、安価で

各機能をカスタマイズする

現状のセキュリティレベルを確保する

95 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 3.ユースケース② ~某開発会社~ フローチャート 運用&システム

導入コストは?

導入検討

かけられない 開発コストは?

かけられる ランニングコストは?

運用者の スキルは?

ある

ない

ワークショップ

かけられる

かけられる

かけられない

かけられない

96 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

Heatによるスケーリングの自動化

96

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

選定 OpenStack 3.ユースケース② ~某開発会社~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 影響なし

運用レクチャーを実施

物理台数減によるHW費、保守費削減

外部からの通信は既存FWで防御

97 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 97

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

iDC内 Router

Web Server

AP Server

Internet iDC内 Router

NEXUS

Web Server

Internet

AP Server

LBaaS

LBaaS

Before

20台 既存物理サーバ 新規物理サーバ 4台

3.ユースケース② ~某開発会社~

98 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 98

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

工数削減

可用性増

ハードウェア 調達

ラックマウント 配線

OS インストール 環境構築

構築自動化 工数削減動化

Before

3.ユースケース② ~某開発会社~

スケールイン、スケールアウトを実現

オートメーション化による検証環境構築

導入効果

99 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 99

4.ユースケース③~某通信事業者~

100 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 100

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

目的 マルチベンダーNFVソリューションを運用したい。 4.ユースケース③ ~某通信事業者~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 外部一般システム規模で1,000万~2,000万

システム管理者

必要最低限の費用

拡張性のある基盤で運用したい

現状のセキュリティレベルを確保する

101 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 4.ユースケース③ ~某通信事業者~ フローチャート コスト

導入コストは?

導入検討

かけられない 開発コストは?

かけられる ランニングコストは?

運用者の スキルは?

ある

ない

ワークショップ

かけられる

かけられる

かけられない

かけられない

102 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

102

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

選定 OpenStack 4.ユースケース③ ~某通信事業者~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 影響なし

運用レクチャーを実施

物理サーバ台数減によるコスト削減

パブリッククラウド連携

外部/内部通信はデバイスと基地局間で防御

103 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 103

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

4.ユースケース③ ~某通信事業者~ Before

テナントC

テナントB

テナントA

104 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 104

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

4.ユースケース③ ~某通信事業者~

ベンダーロックインの回避 コストDown

1対1構成からn対n構成へ

運用管理

コスト減

信頼性/可用性増

openstack 運用コスト増

導入効果

105 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 105

5.ユースケース④~某印刷会社~

106 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 106

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

目的 データ分析用としてDCにシステムを構築したい。 5.ユースケース④ ~某印刷会社~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 社内業務で利用10,000~15,000人

システム管理者

必要最低限の費用

各機能をカスタマイズしなくてもよい

現状のセキュリティレベルを確保する

107 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 5.ユースケース④ ~某印刷会社~ フローチャート 運用&システム

システム規模は?

導入検討

大 運用者の スキルは?

小 カスタマイズ

拡張性を求めるか?

ある

求める

ない 求めない

ワークショップ

108 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 108

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

選定 VMware 5.ユースケース④ ~某印刷会社~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 現機器から移行するため、業務影響なし

スキームの変更なし、監視追加のみ

物理台数減による保守費削減

VMwareの機能範囲で運用する

外部からの通信は既存FWで防御

109 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 109

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

5.ユースケース④ ~某印刷会社~

Service Console用 VMKernel用 仮想OS用

ブレードサーバ×3台(ESXi)

リモートミラー機能により、災害対策を実施

Storage - secondary

SAN(FC)接続

VMware ESXi

Storage - Primary

アセスメント/サイジング 既存環境のリソース状況をモニターし、仮想化基盤に必要なシステムスペックをサイジング

Before

110 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 110

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

5.ユースケース④ ~某印刷会社~

一元管理

シングル構成から冗長構成へ

ランニングコスト・ラックスペース 55%Down

ライセンス費用[ESXi、vCenter]

導入効果

コスト減

運用負担減

信頼性/可用性増

イニシャルコスト増

111 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 111

5.ユースケース⑤~某官公庁~

官公庁

112 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 112

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

目的

6.ユースケース⑤ ~某官公庁~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度

仮想デスクトップを運用するので、現状以上のセキュリティ と現状と同等の運用スキームで運用したい。

社内業務利用 5,000人~10,000人

システム管理者

必要最低限の費用

各機能をカスタマイズしなくてもよい

現状以上のセキュリティレベルを確保する

官公庁

113 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 6.ユースケース⑤ ~某官公庁~ フローチャート セキュリティ

セキュリティ 対策は?

導入検討

している

セキュリティ 対策の予算は?

現状のセキュリティで 満足している?

している

していない

少ない

多い

運用者の スキルは?

していない ある

ワークショップ ない

114 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

114

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

システム規模

選定 VMware 6.ユースケース⑤ ~某官公庁~

運用

コスト

カスタマイズ

セキュリティ

優先度 規模毎に移行できるため、業務影響なし

大幅なオペレーションの変更なし

FWを一元管理できるため運用コスト削減

VMwareの機能範囲で運用する

マイクロセグメンテーションを実装

官公庁

115 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 115

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

6.ユースケース⑤ ~某官公庁~ 官公庁

116 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 116

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

6.ユースケース⑤ ~某官公庁~

NSXマイクロセグメンテーションでセキュリティを確保 NSXマネージャによるFW一元管理

ライセンス費用 [NSX]

物理FW購入費 55%Down

導入効果

コスト減/工数減

運用負担減

高セキュリティ

イニシャルコスト増

官公庁

117 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 117

7.まとめ

118 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 118

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

7.まとめ

全てを網羅しようとすると 複雑なフローチャートになります。

カスタマイズ 拡張性を求めるか?

119 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd.

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか

セキュリティ コスト システム規模 運用スキル 柔軟性

どれを選べば正解かすぐにはわかりません。 ワークショップの開催が必須です!

7.まとめ

120 ©KCCS MOBILE ENGINEERING Co.,Ltd. 120

OpenStackとVMware、今企業はどちらを使うべきか 今後検討する案件などございましたら、Openstack用、VMware用POCもございますので、弊社まで一度ご連絡いただければとおもいます。

7.まとめ

03-3455-4110(代表)

※製品の仕様などは予告なく変更させていただく場合があります。 ※記載の会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。 ※本資料の一部、あるいは全部について、KCCSモバイルエンジニアリングから文書による 承諾を得ずに、いかなる方法においても無断で複写、複製することは禁じられています。

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