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Oracle Exadataソフトウェアの計画的メンテナンス

Doug Utzig - Consulting Member of Technical Staff

2014年3月

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アジェンダ

ソフトウェア・アーキテクチャの概要

Oracle Databaseソフトウェアの更新

Exadataソフトウェアの更新

ベスト・プラクティス


計画的メンテナンスの改善

2009〜2010 2011 2012〜2013

• Auto Cellファームウェア更新

• Exadataバンドル・パッチ（BP）

• アウトオブプレース・パッチ適用

（ステップ・バイ・ステップ）

• 最小パックのファームウェア更新

• セル・ローリング・パッチ適用

• BP EMインストール

• DB+GI BPマージ

• BP OPatch自動インストール

• BP DG Standby-Firstインストール

• 最小パックのLinuxカーネル更新

• BP RACローリング・インストール

• BP OPlan

• ILOMによるIBスイッチ更新

• Linuxアップグレード（ステップ・バイ・ステップ）

• 11.2.0.2アップグレード（ステップ・バイ・ステップ）

• Oracle Advisor Webcast

• IOUG Exadata SIG Webcast

• dbnodeupdate.sh

• Exachkソフトウェア・メンテナンスBP




• Exachkアップグレード準備

• QFSDP / QDPE

• EM 12cアウトオブプレース・パッチ適用

• Linux dbserver ULN更新

• Exadata ULNチャネルISO

• Flash ESM削除

• CELLSRV正常シャットダウン

• HBA BBUオンライン交換

• 停止時間の短縮

• インストールの簡素化

• リスクの軽減

• 知識の伝達

継続的改善


Exadata Database Machine

データベース・グリッド

– Oracle DatabaseとOracle Grid Infrastructure– Exadata（LinuxまたはSolaris x86）

ストレージ・グリッド

– Exadata

ネットワーク

– InfiniBandスイッチ・ソフトウェア

その他：イーサネット・スイッチ、PDU、KVM

ソフトウェア・アーキテクチャの確認


戦略、計画、統制


計画的メンテナンスのリスクアップグレードのタイミングのリスク評価

リスク

時間

早期導入最適な期間後期導入


Exadataの計画的メンテナンスの基本的な運用方法

目標：最大限の安定性、可用性、リスク回避

1.ビジネス要件とSLAの特定

5.パッチ

3.Exachk

計画的メンテナンスの

運用

6.テスト2.パッチ

適用計画の準備、調整

4.パッチ

UAT

開発、テスト

本番、DR

5.テスト

Exachk

バージョン・サポート

問題の解決

6.Exachk 7.パッチ 8.テスト

9.Exachk 10.パッチ 11.テスト


計画

MOS 888828.1– “パッチ・ノート”– 重大な問題と必要な追加パッチ

– 関連製品のガイドライン（OEM、DBFS、RM、GG、SAP）

最新の推奨リリース（2015年7月）

ソフトウェア・コンポーネント最新の推奨リリース

DatabaseとGrid Infrastructure 11.2.0.3.28または11.2.0.4.17 12.1.0.1.8 または 12.1.0.2.10

Exadata 11.2.3.3.1 12.1.2.1.2

InfiniBandスイッチ 2.1.5


ソフトウェア・メンテナンス推奨スケジュール

頻度計画的メンテナンス – ソフトウェア更新

3〜12か月Database / Grid Infrastructureの四半期ごとのパッチ（QDPE）

Exadata

1〜2年Database / Grid Infrastructureのパッチ・セット（エラー修正サポートの終了日まで）

InfiniBandスイッチ

2〜4年 Database / Grid Infrastructureのリリース（11.1から11.2、11から12など）


ソフトウェア・メンテナンスパッチの種類別の推奨事項のテスト

四半期ごとのパッチパッチ・セット Exadata InfiniBandスイッチ

Database Grid Database Grid

インストール / ロールバック

あり

バグの検証可能であり、関連する場合

管理アクティビティ基本基本すべてすべて基本基本

アプリケーション機能基本不要すべて不要基本1 不要

アプリケーション・パフォーマンス

基本基本すべてすべて基本1 不要

1 新しいExadataストレージ機能を導入した場合はテストが増加します


ソフトウェアの更新


ソフトウェア・メンテナンスパッチ適用ツール

計画と準備 - Exachk（MOS 1070954.1）

ソフトウェア・コンポーネントパッチ適用ツール

DatabaseとGrid Infrastructure 標準のDBAツール（OPatch、DBUA、OUI、EM）

Exadataデータベース・サーバー dbnodeupdate.sh

Exadata Storage ServerInfiniBandスイッチ

patchmgr


計画的メンテナンス用のExachk

メンテナンス準備の適格性評価

– 包括的な構成チェック

– ベスト・プラクティスの順守

ソフトウェア計画の簡素化

– 重大な問題の開示レポート

– バージョンの推奨事項

Exadataの自動ヘルス・チェック – MOS 1070954.1


Exachkソフトウェア・メンテナンスのベスト・プラクティス

インストール済みバージョンの検証

重大な問題の開示


方法ローリングと非ローリングの比較

メンテナンス時間枠で可能な場合は、非ローリングをパッチ

ローリング非ローリング

最短のデータベース停止時間

最短のインストール時間

ワークロードが少ない間はローリングをパッチ


停止時間なしのソフトウェア・メンテナンス

更新対象のコンポーネントローリング・パッチ / アップグレード

Database - パッチ・セットあり（Oracle Data GuardまたはOracle GoldenGateを使用）

- 四半期ごとのパッチあり

Grid Infrastructure あり

Exadataデータベース・サーバーあり

Exadata Storage Server あり

InfiniBandスイッチあり

ローリング・ソフトウェア更新のサポート


Databaseソフトウェアの更新

Grid Infrastructureホーム

Databaseホーム


Grid InfrastructureとDatabase

GIとDBの両方のホームに適用

– 11g：Exadataバンドル・パッチ

# opatch auto

SQL> catbundle.sql

– 12c：GI PSU# opatchauto

四半期ごとのパッチ

README

停止時間とリスクを減らす方法


Grid InfrastructureとDatabaseパッチ・セットと主要リリースのアップグレード

• アップグレードでは標準ツールを使用

• OUI、DBUA

• Exadataの検証済み手順に従う

• 既知の問題の回避

• 新しいベスト・プラクティスの採用

Database 必要なExadata

12.1.0.1 12.1.1.1.0

11.2.0.4 11.2.3.2.1

11.2.0.3 11.2.2.4以降

Storage Serverの互換性


Exadataソフトウェアの更新

Exadata Storage Server

Exadataデータベース・サーバー

Exadata InfiniBandスイッチ


Exadata Storage Serverpatchmgr

patchmgrで更新を管理

1. データベース・サーバーへパッチをダウンロードしてステージング

2. 最新のpatchmgrプラグインをダウンロード

3. # patchmgr -cells -patch_check_prereq

4. # patchmgr -cells -patch [-rolling]

方法 patchmgrオーケストレーション停止時間

ローリング一度に1つのセルをオフライン化、ASMディスク再同期を使用なし

非ローリングすべてのセルを同時に処理合計で最長2時間

1回の実行ですべてのセルにパッチを適用

すべてのソフトウェア / ファームウェアを更新



非ローリング

データベースは停止

最長2時間

patchmgrモードpa

tchm

gr

パッチセル1

パッチセルn

パッチセル3

パッチセル2

patc

hmgr

ASMオフラインパッチASMオンライン / 同期

セル1


セル2


セル3


セルn

準備セル*

ローリング

• データベースは稼働

• 最長2時間 / セル


Patchmgr: Patch State of cell02 Changed from Waiting to Patching

Event Time 2013-09-17 14:25:25-0700

Description Patch state of cell02 changed from Waiting to Patching. Patchmgr launched from dbnode01 is performing rolling patch on following cell(s). 1 out of 3 cell(s) completed.

Cell Patch State From Version To Version Time

cell01 Succeeded 11.2.2.4.2.111221 11.2.3.3.0.130917 2013-09-17 14:25:25-0700

cell02 Patching 11.2.3.1.1.120607 11.2.3.3.0.130917 2013-09-17 14:25:25-0700

cell03 Waiting 11.2.3.2.1.130109 11.2.3.3.0.130917 2013-09-17 13:25:49-0700

Recommended Action No action is needed.

Exadata Storage Serverpatchmgrの進捗を電子メールで通知


Exadata Storage Serverソフトウェア・メンテナンス・ルール

Storage Serverのソフトウェア・メンテンス・ルール

1. セルには他に何もインストールしない

2. サポート対象外の構成変更を行わない（ドキュメントを参照）

• 次の更新で失われる

• 次の更新が失敗する原因となる可能性がある

3. （セルではなく）データベースをバックアップする


Exadataデータベース・サーバー

dbnodeupdate.shで更新を管理（MOS 1473002.1）1. YUMリポジトリを準備（ULNまたはISOイメージ）

2. # dbnodeupdate.sh –v –u –l <repo>

3. # dbnodeupdate.sh –u –l <repo>

サーバーが再起動

4. # dbnodeupdate.sh –c

dcliですべてのdbserverを一度に処理

# dcli -g dbs_group -l root "./dbnodeupdate.sh -u -l <repo> -q”

Oracle Linux - dbnodeupdate.sh

各dbserverで実行

すべてのソフトウェア / ファームウェアを更新


Exadataデータベース・サーバーソフトウェア・メンテナンス・ルール

データベース・サーバーのソフトウェア・メンテンス・ルール

必ず最新のdbnodeupdate.shを使用

dbnodeupdate.shのローカル・バックアップ / dbnodeupdate.shとの（ルート）統合

ロールバック == ローカル・バックアップのリストア

カスタマイズ可能（ただしできるだけカスタマイズしない、または知識豊富な管理者を関与させる）

Exadataコア・パッケージは変更しない（ドキュメントを参照）

Exadataの将来的なアップグレードで、カスタムRPMのアップグレード / 再インストールが必要な場合あり

# dbnodeupdate.sh -r


Exadata InfiniBandスイッチpatchmgr

patchmgrで更新を管理

1. Exadata Storage Serverパッチに付属

2. # patchmgr -ibswitch -ibswitch_precheck

3. # patchmgr -ibswitch -upgrade

方法 patchmgrオーケストレーション停止時間

ローリング一度に1個のスイッチにパッチを適用、最初はスパイン・スイッチなし

1回の実行ですべてのスイッチにパッチを適用


ベスト・プラクティス



リスクの軽減 – アクティブでないホームにパッチを適用

1. ホームのクローニング（GIまたはDB）2. クローニングしたホームでOPatchを使用

3. 現在のホームをクローニングしたホームに切り替え（ローリングまたは非ローリング）

Oracle Enterprise Manager 12cとOPlanをサポート

四半期ごとのパッチをアウトオブプレース適用

“パッチ適用時間枠”より前の通常の営業時間中に実行



ステップ・バイ・ステップのパッチ適用手順を作成

– ユーザーの環境に固有

– アウトオブプレースまたはインプレース

OPlan

ApplyInstructions.html

$ oplan generateApplySteps /tmp/13556724


Grid InfrastructureとDatabaseデータベース・

グリッド•Grid Infrastructure•Database

Exadataの四半期ごとのパッチを適用

– すべてのデータベース・サーバーにわたり調整

複数のモードをサポート

– アウトオブプレースまたはインプレース

– ローリングまたは非ローリング

EMによるExadataへのパッチ適用

EMのアウトオブプレース・パッチ適用 - 推奨

分析（パッチ適用時間枠の前）1. パッチをステージングして適用前チェックを実行

準備（パッチ適用時間枠の前）

2. Oracleホームのクローニング（GIとDatabase）3. クローニングしたOracleホームにパッチを適用

展開（スイッチ、ローリングまたは非ローリング）

4. GIをクローニングしたOracleホームに切り替え5. データベースをクローニングしたOracleホーム

に切り替え6. パッチのSQL部分を適用


Data Guardによるリスク軽減と停止時間の短縮

Data Guardによる計画的メンテナンスのリスク軽減と停止時間の短縮

1. スタンバイ・システムの更新とテスト

2. 新しいスタンバイのスイッチオーバーと更新

Data Guard

独立コンポーネント（プライマリに影響なくスタンバイをアップグレード）

Exadataソフトウェア（Storage Serverとデータベース・サーバー）

Grid Infrastructureホーム

InfiniBandスイッチ・ソフトウェア

依存コンポーネント

Databaseホーム（MOS 1265700.1）

混在するバージョンで動作 - Data Guard Standby-Firstインストール対応が認められたパッチのみ


統合環境と大規模環境

統合

GIバージョン >= DBバージョン

4桁目では必須、5桁目では推奨

ディスクグループcompatible.rdbmsの拡張は注意が必要

いったん拡張するとリセット不可

可能な場合はデータベース・ホームを共有

/u01サイズを部分的に拡張（スナップショット領域を残す）

アウトオブプレースのパッチ

データベースを個別に新しいホームに移動

大規模環境

Exadataバージョンの混在をサポート

ローリング・アップグレード中のみ推奨

複数のメンテナンス時間枠に更新を分割

通常はスタックまでアップグレード

1. Grid Infrastructure / Database

2. Exadataデータベース・サーバー

3. Exadata Storage Server

4. InfiniBandスイッチ


ベスト・プラクティスと一般的な落とし穴

Exadataデータベース・サーバーのOSとファームウェア

できるだけカスタマイズしない、または知識豊富な管理者が関与する

顧客の問題の第一位 – カスタムRPMのパッケージ依存性の障害によるdbnodeupdate.shエラーは解決できない

構成変更テストにより、潜在的なパッチ適用障害を回避

データベース・サーバーのGrid InfrastructureとDatabase

必要なマージ・パッチを事前にリクエスト

パッチ・セットをアップグレードする場合は、Exadataのステップ・バイ・ステップのMOSノートに従う


サポートされていない構成変更を行わない

高冗長性（またはDG）によって、ローリング・パッチ適用のディスク障害リスクを軽減

全般

信頼性の高いネットワークを使用

最新のパッチ適用ツールを使用（exachk、dbnodeupdate.sh、opatch）

新しいExadataバージョン（EM、Linuxカーネルなど）でソフトウェア認定を確認


Exadata向けのOracle Support

24時間365日対応のサポート

エンジニアド・システムの専門サポート・チーム

ハードウェア障害に対し、2時間以内にオンサイト対応1

データベース、サーバー、ストレージ、OSソフトウェアの新規更新およびアップグレード

My Oracle Supportのプロアクティブなサポート・ポータル

"Phone Home"による自動サービス・リクエスト（ASR）

完全、統合、プロアクティブ高可用性、追加コストなし

Oracle Platinum Services：

完全なOracleスタック実現のための、より高いサポート・レベル

– Databaseソフトウェアのより高レベルなサポートを含む

プロアクティブなリモートの障害監視

業界をリードするサービス・レベル応答時間：

– 5分以内の障害通知

– 15分以内のリストアまたは開発部門へのエスカレーション

– 30分以内の開発部門との共同デバッグ

オラクルのエンジニアが四半期ごとにパッチ適用と更新を実行

Exadataの認定済み構成で利用可能

1 標準の2時間以内のサービスを受けるためには、お客様のシステムがオラクルの定める地域内に設置されている必要があります。

http://www.oracle.com/us/support/library/certified-platinum-configs-1652888.pdf

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