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Oracleホワイト・ペーパー Oracle Server X5-2Lのシステム・ アーキテクチャ

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Page 1: Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ · Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ 2 はじめに Oracleソフトウェアの実行に最適なシステムとして設計されたOracle

Oracleホワイト・ペーパー

Oracle Server X5-2Lのシステム・

アーキテクチャ

Page 2: Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ · Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ 2 はじめに Oracleソフトウェアの実行に最適なシステムとして設計されたOracle

はじめに ......................................................................... 2

製品概要 ......................................................................... 2

Oracleソフトウェアにとって最適なシステム ..................................... 2

フラッシュによるOracle SolarisとZFSの高速化 ....................................... 3

Oracle Server X5-2LとNVM Express ................................................. 4

オラクル独自のNVMe設計 ........................................................... 4

きわめて優れた柔軟性と信頼性 ..................................................... 5

革新的な信頼性、可用性、保守性(RAS) ............................................ 6

高度なRASに対応するハードウェア設計 .......................................... 6

障害管理と診断 ............................................................... 7

オラクルのx86、Oracle Linux、Oracleソフトウェア全体の連携を見越した開発 ........... 8

システム設計 ..................................................................... 9

単一画面での管理 ................................................................ 14

結論 ............................................................................ 15

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

2

はじめに Oracleソフトウェアの実行に最適なシステムとして設計されたOracle x86サーバー・ファミリに、

オラクルの最新の2ソケット・サーバーであるOracle Server X5-2Lが新たに加えられました。この

2Uサーバーは、Oracle Database単一ノードを実行するための堅牢で信頼性の高いプラットフォーム

を求める顧客向けに、または、大容量の直接接続ストレージを求める顧客に対しOracle Solarisと

ZFSを使用したストレージ・サーバーとして最適化されています。

製品概要

Oracle Server X5-2Lでは最大2基のインテル® Xeon® E5-2600 v3プロセッサ(最大18コア)が搭載

されます。各コアは最大45MBのL3キャッシュと、24個のデュアル・インライン・メモリ・モジュー

ル(DIMM)スロットを備え、すべてのスロットに24個の32GB DDR4-2133DIMMを装着した場合のメモ

リ容量は768GBです。メモリ帯域幅は、前世代の1,600MT/秒と比較し、チャネルあたり2,133MT/秒に

増加しています(33%増)。また、6個のPCIe Gen3スロット(2個の16レーン、4個の8レーン)、4個

の10GBase-Tポート、6個のUSBポートがあり、ディスク・ケージとして以下の3種類のオプションが

提供されます。

2.5インチ×8 + オプションのDVD:最大9.6TBのストレージ容量

3.5インチ×12 + 2.5インチ×2(背面):最大50.4TBのストレージ容量

2.5インチ×24 + 2.5インチ×2(背面):最大31.2TBのストレージ容量

Oracle Server X5-2LのSSDドライブはSAS-3ドライブで、前世代のパフォーマンスの2倍にあたる

12Gb/秒の帯域幅があります。Oracle Server X5-2Lには、NVM Express(NVMe)ドライブを4台まで

構成できるため、パフォーマンスと耐久性に優れた合計6.4TBのPCIeフラッシュを内蔵できます。

Oracleソフトウェアにとって最適なシステム

Oracle Server X5-2Lシステムは、Oracleソフトウェアの実行に最適なx86プラットフォームです。

最適化されたハードウェアおよびソフトウェア・スタックには、各種オペレーティング・システム

の選択肢、仮想化ソフトウェア、クラウド管理ツールが付属していますが、これらにはいっさい追

加費用がかかりません。このようなことができるのはオラクルだけです。オラクルの最適化された

ハードウェアおよびソフトウェア・スタックはオラクルのエンジニアド・システムのパフォーマン

スを10倍向上させ、世界記録となるベンチマーク結果を達成しました。オラクルの包括的でオープ

ン標準ベースのx86システムは、データセンター環境向けに信頼性を強化した、Oracleソフトウェア

の実行に最適なプラットフォームです。

今日のつながれた世界では、大量の非構造化データが企業に流れ込んできます。そのため、この大

量の情報から問合せ可能な構造化されたデータグラムを抽出するという差し迫ったビジネス・ニー

ズが生まれています。エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)やヒューマン・キャピタ

ル・マネジメント(HCM)などの従来型のエンタープライズ・アプリケーションに使用されてきたテ

クノロジーであるオンライン・トランザクション処理(OLTP)は現在、ビジネス・インテリジェン

スや分析の高速化において独自の地位を築いています。そのため、データセンターでは、データベー

ス、I/O、メイン・メモリへの要件が拡大しています。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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Oracle Databaseは、コア数の多い中央処理装置(CPU)、Non-Uniform Memory Access(NUMA)メモ

リ・アーキテクチャ、階層型データ・ストレージなどの、システム・パフォーマンスを強化するハー

ドウェア機能を利用するように設計されています。これには、トランザクションのスループット向

上やアプリケーションの応答時間短縮などの利点があり、その結果、トランザクションあたりの全

体的なコストを削減できます。

Oracle Databaseは、Database Smart Flash Cacheと呼ばれる機能を利用します。この機能は、シス

テムにメイン・メモリを追加せずにOracle Databaseバッファ・キャッシュの有効サイズを増やすこ

とができ、Oracle LinuxとOracle Solarisで利用できます。トランザクションベースのワークロー

ドの場合、Oracleデータベースのブロックは通常、システム・グローバル領域(SGA)と呼ばれるメ

イン・メモリ内の専用の共有メモリ領域にロードされます。Database Smart Flash Cacheを使用す

ると、データベース・バッファ・キャッシュをメイン・メモリ内のSGA以外にもフラッシュ・メモリ

の2次キャッシュに拡張できます。

フラッシュによるOracle SolarisとZFSの高速化

企業はシステム処理要件とストレージ・システムのスループット能力が均衡しない状況を是正する

方法を求めていますが、その際にはIOPSを最大化するアプローチを探すことが不可欠です。ハード・

ディスク・ドライブのパフォーマンスは、シーク時間、回転時間、転送時間によって影響を受ける

ことから、ドライブとのデータ転送時の待機時間がI/Oボトルネックにつながります。新しいスト

レージ層にフラッシュを配置して、頻繁にアクセスされるデータを保存することで、ハード・ディ

スク・ドライブを補うことができます。フラッシュを利用してCPUのI/Oを処理し、ハード・ディス

ク・ドライブには大量のデータセットを格納することで、ハイブリッド・ストレージ・プールは容

量を犠牲にすることなく大幅なパフォーマンスの向上を実現します。

Oracle Solaris ZFSは、大規模ソリューション向けに事実上無制限のファイル・システムのスケー

ラビリティを確保し、データ整合性を強化したエンタープライズ・クラスの汎用ファイル・システ

ムです。必要に応じて、プールされたストレージから自動的に領域を割り当てることで、Oracle

Solaris ZFSはストレージ管理を簡素化し、データのパフォーマンスを最適化するための柔軟性を組

織にもたらします。Oracle Solaris ZFSでは、大容量の直接接続ストレージによるメリットを得な

がら、さまざまな方法でフラッシュを利用してアプリケーションのパフォーマンスを改善できます。

Oracle SolarisおよびZFSのフラッシュ固有の最適化には、読取りを高速化する適応型置換キャッ

シュや、書込みを高速化するZFS Intent Logが関係します。

Oracle Server X5-2Lの24ディスク・ケージ構成は、Oracle SolarisおよびZFSを使用したストレージ・

サーバー・ソリューションの実装に適した選択肢です。HDD、従来型SSD、NVMe SSDにわたる幅広いディ

スク・ドライブ・サブシステムから選択でき、ユーザーはスピンドル密度とフラッシュ/ディスク比率

が最適化された階層型ストレージを構成できます。また、Oracle Solaris ZFSでブロック割当て、圧

縮、インテリジェントなプリフェッチ、RAID機能の監視、ストレージ・サブシステム全体の状態の監

視に関連するアルゴリズムを実行するために、Oracle Server X5-2Lの処理能力を利用できます。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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Oracle Server X5-2LとNVM Express

Oracle Server X5-2Lでは、システム内の大容量フラッシュ用に高帯域幅で待機時間の短いPCI Express

(PCIe)インタフェースを提供するNVM Expressと呼ばれる新しいフラッシュ・テクノロジーが導入さ

れています。Database Smart Flash CacheおよびOracle Solaris ZFSを使用したOracle Databaseは、

このOracle Server X5-2Lの高帯域幅で待機時間の短いフラッシュへのインタフェースを利用するよう

に設計されています。Oracle Solaris/Oracle LinuxとOracle Server X5-2Lとの共同開発により、ホッ

ト・プラグ対応機能を有効にしてエンタープライズ・クラスのワークロードを処理できます。SAS/SATA

インタフェースを備えた従来型のSSDは、サーバーにフラッシュを追加するための一般的な方法で、従

来型ストレージ・コントローラやディスク・ケージ・インフラストラクチャを利用します。NVM Express

は、まったく新しいエンド・ツー・エンド設計によって、従来型のストレージ・インタフェースを利

用する際のパフォーマンス・ボトルネックを解消します。

図1に、従来型SAS-3 SSDをサーバーに接続した状態のブロック図を示します。サーバーのPCIeルート・

コンプレックスがPCIe/SASコントローラに接続され、サーバーからSAS-3 SSDへ読取り/書込みを実行

できるように、このコントローラがPCIeをSASプロトコルに変換します。一方、図2のように、NVMe SSD

では元々PCIeプロトコルを使用しているため、PCIe/SASコントローラによる変換は必要ありません。

オラクル独自のNVMe設計

図1:従来型SAS-3ソリッド・ステート・ドライブのアーキテクチャ

図2:Oracle NVMeソリッド・ステート・ドライブのアーキテクチャ

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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オラクルのNVMeドライブは、PCIe Gen3の4個のレーンに直接接続されるため、標準的なSAS-3ドライ

ブと比較して待機時間が大幅に短く帯域幅も増加します。集約された帯域幅は、従来型SAS-3 SSDの

12Gb/秒に対して、NVMeドライブでは32Gb/秒に達します。

2.5インチ・ディスク・ケージ×8および2.5インチ・ディスク・ケージ×24のOracle Server X5-2L

には、最大4個のNVMeスモール・フォーム・ファクタ(SFF)SSDを構成でき、最大6.4TBのフラッシュ・

ストレージをサポートしています。

フラッシュ・テクノロジーは温度に敏感であるため、ほとんどの高パフォーマンス・フラッシュ・

ドライブではフラッシュの損傷を防ぐために、温度上昇時にI/O速度が抑制されます。対照的に、オ

ラクルのNVMe SSDには複数の温度センサーが搭載されており、Oracle Server X5-2LのOracle

Integrated Lights Out Manager(Oracle ILOM)サービス・プロセッサ(SP)によって監視されま

す。このため、ドライブの最適な動作温度を維持できます。Oracle ILOMは、ファンの速度を調整し

て十分な冷却を行い、常に最大限のシステム・パフォーマンスを維持します。この利点として、シ

ステム構成にかかわらず、サーバーの全動作温度範囲にわたり常に最高のパフォーマンスでシステ

ムを稼働させることができます。

きわめて優れた柔軟性と信頼性

Oracle Server X5-2Lシャーシは、柔軟性を念頭に置いて設計されています。2.5インチ・ディスク・

ケージ×8構成、3.5インチ・ディスク・ケージ×12(および背面の2.5インチSFF×2)構成、2.5イ

ンチ・ディスク・ケージ×24(および背面の2.5インチSFF×2)構成による3種類のディスク・ケー

ジ・オプションが提供されています。これらのオプションにより、最大限の冗長性と速度最適化に

対応するために、きわめて柔軟にディスクを選択できます。

2.5インチ・ディスク・ケージ×8構成のOracle Server X5-2Lは、6個のPCIe 3.0スロット(2個の16

レーン・スロット、4個の8レーン・スロット)により、2Uフォーム・ファクタで128GB/秒のI/O帯域

幅となるきわめて優れたI/O密度を達成します。2Uシャーシ内では(1Uサーバーと比較して)大きい

ファンとOracle Server X5-2LのOracle Advanced System Cooling機能の組合せによってより自由な

エアフローが可能になるため、冷却サブシステムの電力効率が向上します。このサーバーは、消費

電力が徐々に削減され、最大限のシステム・アップタイムが確保されるため、ラックへの電力や冷

却の供給が制限される環境に非常に適しています。

3.5インチ・ディスク・ケージ×12構成のOracle Server X5-2Lは、50.4TBの直接接続ストレージに

よる最大容量を備え、ストレージ・サーバーとして使用する際の柔軟性が得られます。Oracle Server

X5-2Lの処理能力を利用すれば、動画の圧縮やトランスコーディングなど、処理能力とストレージ容

量を同時に必要とするアプリケーション向けにストレージ密度を拡大させることができます。

Oracle Server X5-2Lは24ディスク構成をサポートしており、一部のディスクを冗長構成にして、重

要なデータのバックアップを直接接続ストレージで維持することで、システムの信頼性を強化でき

ます。たとえば、ディスク障害の発生時にもデータが消失しないように、RAIDが使用された冗長ディ

スク上でデータベースをミラー化できます。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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Oracle Server X5-2LにはOracle ILOMと診断ツールが搭載され、システムの稼働状態を維持しなが

ら、システム状態の監視、潜在的な障害の評価、実際発生した障害の根本原因の追究、障害のある

コンポーネントのオフライン化を行うことができます。障害のあるコンポーネントの交換を指示す

るサービス・リクエストが現場のサービス・エンジニアに自動送信されるため、システムのアップ

タイムがさらに向上します。24ドライブのオプションでは、磁気ドライブ、ソリッド・ステート・

ドライブ、NVMeドライブを混在させて、スピンドル密度や従来型SSDベース・ストレージの幅広いシ

ステム要件に対応し、エンタープライズ・アプリケーションの高帯域幅階層型フラッシュのニーズ

にも対応できます(NVMe SSDは2.5インチ・ディスク・ケージ構成でのみ利用できます)。さらに、

オラクルのエンジニアリング・システム・チームは、オラクルの代表的なハードウェア製品である

Oracle Exadata、Oracle Exalogic、Oracle Exalyticsエンジニアリング・システムの構成要素とし

てオラクルのx86サーバーを利用しています。エンジニアリング・システムの開発時にオラクルの

ハードウェア・チームとソフトウェア・チームが共同開発を行うことで、Oracle Server X5-2L設計

に最大限のパフォーマンスと信頼性が組み込まれます。その結果、ハードウェアとソフトウェアの

調和を図り一体となって機能させることができます。

Oracle ILOMの機能(実行時の障害診断と自己回復)と徹底的な信頼性テストおよび組込みの冗長性

を備えるOracle Server X5-2Lは、リモート・オフィスやブランチ・オフィスでの単一ノード構成で

Oracle Databaseを実行するための、市場でもっとも信頼性に優れた2ソケット・サーバーです。

革新的な信頼性、可用性、保守性(RAS)

Oracle Server X5-2Lはその基礎となる部分から完全にオラクル社内で設計され、容易な保守と最大

限の信頼性を同時に実現するように開発されています。特にシャーシ設計には、パフォーマンスを

改善しながら信頼性や保守性も高めるための特別な機能が追加されています。また、オラクルのエ

ンジニアがサーバーのすべてのコンポーネント(メモリDIMM、ハード・ディスク・ドライブ、電源

など)に関する厳格なテスト・プロセスを設計しました。これらの品質保証テストが、サプライヤ

により実施されるテストを補っています。システムのすべてのコンポーネントがテストに合格しな

ければ、製品が市場にリリースされません。

高度なRASに対応するハードウェア設計

Oracle Server X5-2Lは、エンタープライズ・クラスの可用性機能によって、アップタイムを最大化でき

るように設計されています。ディスクはすべてホットスワップ対応で、RAID 0、1、5、6、10、50、およ

び60をサポートしています。RAIDコントローラは1GBライトバック・キャッシュ設計を備え、サーバーの

電源障害時にはエネルギー・ストレージ・モジュールを利用してデータをフラッシュ内に保存します。

エネルギー・ストレージ・モジュールは、あらゆるサーバー動作状況でライトバック・キャッシュのデー

タを確実に保護できるサーバー内の場所に取り付けられます。電源とファンもホットスワップ対応で冗

長化されているため、いずれかのコンポーネントで障害が発生しても稼働中のシステムに影響が及ぶこ

とはありません。サーバーには2個の電源が搭載されており、電源の冗長性はN+Nです。

シャーシとマザーボードは、できる限りケーブルを使用しないように設計されています。たとえば、

電源はマザーボード上のコネクタに直接差し込まれるため、パワー・ディストリビューション・ケー

ブルは不要で、シングル・ポイント障害も解消されます。ファンも直接マザーボードに装着され、ケー

ブルを使用しないため、信頼性が向上しています。NVMe SFFドライブを含むすべてのディスクはホッ

トスワップに対応し、前面からアクセスできます。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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障害管理と診断

信頼性、可用性、保守性(RAS)は、ビジネス・クリティカルなアプリケーションの運用時に最大限

のシステム・アップタイムを確保する必要のある顧客にとってきわめて重要です。サーバーで障害

が発生すれば、収益が失われる可能性があります。さらに、問題のデバッグや、障害のあるコンポー

ネントを交換する保守担当者の到着を待機するなど、多大な時間と労力がかかることもあります。

サーバー内の各種サブシステムの統合度が高いほど、障害をコンポーネント・レベルまで掘り下げ

て診断することが難しくなります。Oracle Server X5-2Lで導入されているおもな保守性の要素は、

障害のあるコンポーネントを正確に特定できる自動障害診断です。

Oracle Server X5-2Lには、システムの可用性を高め、サービスの応答時間を短縮してサーバーのアッ

プタイムを向上させる、障害管理/診断ツールが組み込まれています。Oracle Server X5-2Lには

Oracle Integrated Lights Out Manager(Oracle ILOM)が搭載されています。Oracle ILOMは、サー

バーの動作時環境(電力と冷却)、CPUサブシステム、メモリ・サブシステムの状態詳細に監視しま

す。この高度な診断エンジンは、組込みのサービス・プロセッサのファームウェアに常駐し、ホス

トの機能を妨げることなく、これらのサブシステムの状態を常に監視します。問題の発生時には、

自動通知が生成されます。障害管理インフラストラクチャを構築することにより、Oracle ILOMで自

動サービス・リクエスト(ASR)を発行できます。この機能によって、オラクルの保守担当者が利用

するために事前に用意されている重要なフィールドとともにサービス・リクエストが自動的に生成

されます。サービス・リクエスト生成プロセスに管理者の操作が介在しないため、問題をより正確

にオラクルに通知できます。

一般的なサーバーでは、ホスト・オペレーティング・システムが管理するサブシステムとサービス・

プロセッサが管理するサブシステムは、相互に排他的です(ただし、部分的に重なり合うときもあ

ります)。ホスト・オペレーティング・システムがCPU、メモリ、I/Oのサブシステムの所有権を持

ち、サービス・プロセッサはファン、電源、DIMM、その他のシャーシ・コンポーネントを管理しま

す。この理由で、データセンターの管理者は、ホスト・オペレーティング・システムの状態とサー

ビス・プロセッサの状態を、別々のエンティティであるかのように監視することを強いられます。

Oracle Server X5-2Lではこの制限を克服するために、Oracle ILOMとOracle Solaris/Oracle Linux

の間に双方向通信パスを設定できるようにしました。このパスにより、ホストとサービス・プロセッ

サ間で状態に関する重要な情報が交換されます。ホストOSとOracle ILOM間に専用のインターコネク

トを配置することで、システム内のすべての問題を単一ビューで総合的に確認できます。データセ

ンターの管理者は、このオペレーティング・システムとハードウェアの統合を利用して、複数の管

理エンティティに接続しなくてもシステム全体の診断を実行できます。

Oracle SolarisとOracle Linuxには、ハードウェアからの物理レベルのエラー・イベントを処理し、

問題の診断と障害の分離を自動的かつインテリジェントに実行できる、一連の診断エンジンが搭載

されています。診断エンジンはOracle SolarisおよびOracle Linuxの全体的な障害管理アーキテク

チャの一機能であり、障害イベントへの対応(障害のあるCPUスレッドのオフライン化、DIMM上のメ

モリ・ページの破棄など)を行う一連のエージェントを備えています。これらの高度な自己修復機

能によって、アプリケーションの運用を維持しながら実行時に問題を分離できるため、計画外停止

時間が削減されます。

Oracle Server X5-2LでのOracle LinuxまたはOracle Solarisの実行によって、潜在的な障害につい

て早期に警告し、障害を可視化し、障害のあるハードウェアを動的にオフライン化して、システム

の可用性を最大限に高めることができます。これらすべての機能が、追加コストなしで利用できま

す。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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オ ラ ク ル の x86 ( Oracle

SolarisまたはOracle Linuxを

利用)

オラクル以外のx86(サー

ド・パーティOSを利用)

インテルXeonプロセッサ・ベース・サーバーのCPUとメモリに関する訂正可能エラーおよ

び訂正不可のエラーの診断 ✔ ✔

サーバーの全ハードウェア問題の単一ビュー ✔ ✖

シャーシまたはマザーボードに印字された名称を使用した障害コンポーネントの特定 ✔ ✖

問題のあるコンポーネントおよびサーバーの障害インジケータ(LED)の点灯 ✔ ✖

ホストで診断された問題に関するサービス・リクエストの自動生成 ✔ ✖

新しいハードウェア・モデルごとの検証と品質テスト ✔ ✖

表1:Oracle Server X5-2LでのOracle SolarisおよびOracle Linuxの利点

オラクルのx86、Oracle Linux、Oracleソフトウェア全体の連携を見越した開発

オラクルは、Linuxオペレーティング・システムの開発と品質保証に多大な投資を行っています。ミッ

ション・クリティカルなアプリケーションをサポートするために多くの顧客がOracle Linuxを選択

し、また、オラクル社内のデータベース、ミドルウェア、アプリケーション・ソフトウェアの主要

開発プラットフォームにもOracle Linuxが使用されており、物理サーバーと仮想サーバーの両方で

175,000を超えるOracle Linuxインストールが利用されています。

Oracle Linuxでは、データベースやアプリケーションのテストが毎日128,000時間以上も実施されて

おり、Oracleソフトウェアの信頼性向上につながっています。Oracle Linuxは正式な評価の前段階

から開発者によって機能性、品質、ソフトウェアの実現性が証明されているベース・プラットフォー

ムです。さらに、Oracle LinuxにはオラクルのUnbreakable Enterprise Kernelが採用されています。

これは、Oracleソフトウェアのパフォーマンスを最大化するように最適化されています。オラクル

のエンジニアは、オラクルのx86サーバーおよびエンジニアド・システムでオラクルのデータベース

層、ミドルウェア層、アプリケーション層にわたってUnbreakable Enterprise Kernelを徹底的にテ

ストすることで、最適な機能性を保証しています。Oracle Server X5-2LとOracle Linuxとの連携で

データベースやエンタープライズ・アプリケーションに対してきわめて高い信頼性、堅牢性、パ

フォーマンスを確実に提供することができるのは、この徹底的なテストによるものです。

Oracle LinuxまたはOracle Solarisのインストールを効率化するために、サーバーのデプロイの各

手順で、ウィザード・スタイルの組込みツールであるOracle System Assistantを使用できます。オ

ペレーティング・システムのインストールに加えて、Oracle System Assistantは、ファームウェア

やドライバの更新、RAIDおよびOracle ILOMの構成も行います。これらすべてが、サーバーのデプロ

イの効率化につながります。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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システム設計

Oracle Server X5-2Lには、2基のインテル® Xeon®プロセッサE5-2600 v3製品ファミリCPUが搭載され

ています。ソケットあたりのコア数が最大18個となる最高性能のプロセッサをサポートし、もっとも

柔軟なストレージ・オプションを2Uエンクロージャで実現します。前世代のサーバーと比較すると、

メモリ容量が50%増えて768GBになり、メモリ帯域幅も33%増えています。また、前世代と比較して処理

能力が50%以上増え、I/O帯域幅は13%増えています。このようにOracle Server X5-2Lでは、コア、メ

モリ、ストレージの最適な密度と相応のI/Oスループットを同時に達成しています。

Oracleは、サーバー内のメモリ・チャネルの設計を最適化しており、インテルが予想するエンタープ

ライズ・アプリケーションのパフォーマンス向上記録を上回ることができます。メモリ容量が多く帯

域幅が増加するほど高いOracle Databaseパフォーマンスを発揮できます。以下の表に、この最適化に

ついて示します。

メモリ・サイズ

1個のDIMM(チャネルあたり) 2個のDIMM(チャネルあたり) 3個のDIMM(チャネルあたり)

1.2V 1.2V 1.2V

Intel Oracle Intel Oracle Intel Oracle

8/16GB RDIMM(MT/秒) 2,133 2,133 1,866 2,133 1,600 1,600

32GB LRDIMM(MT/秒) 2,133 2,133 2,133 2,133 1,600 1,866

表2:Oracle Server X5-2Lでのメモリ・チャネルの実行速度(MT/秒)

Oracle Server X5-2Lのパフォーマンス向上を実現するために、オラクル独自のNVMe設計を使用した

ホットスワップ対応の高帯域幅フラッシュが導入されており、最大4台のスモール・フォーム・ファ

クタNVMeドライブ(総容量6.4TB)をサポートしています。これらのNVMe SSDはOracle Server X5-2L

の8個および24個のディスク・ドライブ・ベイの専用スロットに装着されます。また、NVMe SSD、従

来型のSSD、およびHDDを同じシャーシ内で同時に使用できます。

このサーバーは、エンタープライズ・ワークロードの要件に対応して構築されており、6個のPCIe 3.0

拡張スロット(2個の16レーン・スロット、4個の8レーン・スロット)により、I/Oカードとポート

の密度が最大限に高められています。4個の10GBase-Tポートが組み込まれており、解放されたPCIe

スロットを追加のネットワーク接続やストレージ接続に使用できます。8レーンPCIeスロットの1つ

にSAS-3(12Gb/秒)RAIDコントローラが装着されています。双方向I/O帯域幅は138GB/秒となり、もっ

とも要求の厳しいエンタープライズ・ワークロードにも対応します。

ストレージ容量とストレージ・パフォーマンスのいずれかを最大化するために、3つのディスク・ケー

ジ・オプションから選択できます。Oracle Server X5-2Lの8ディスク構成と24ディスク構成では、3

種類の2.5インチ・スモール・フォーム・ファクタ・ドライブを利用できます。利用できるのは、10K

RPMハード・ドライブ、従来型ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)、およびNVMeフラッシュ・ド

ライブ(最大4台)です。スモール・フォーム・ファクタのハード・ドライブは、ラージ・フォーム・

ファクタのディスクよりも、シャーシ内のスピンドル数が多く、1秒あたりのI/O操作回数(IOPS)

も優れています。また、SSDオプションとNVMeオプションでは階層型ストレージを構築できるため、

エンタープライズ・アプリケーションを高速化するのに最適です。12ディスク構成では、3.5インチ

のラージ・フォーム・ファクタ・ディスクを使用してストレージ容量を最大化できます。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

10

シャーシの背面にはOracle ILOMサービス・プロセッサにアクセスするための専用の管理ポートがあ

り、さらにイーサネット、ファイバ・チャネル、InfiniBand接続を可能にする複数のI/Oオプション・

カードもサポートしています。図3にOracle Server X5-2Lのシステム・ブロック図を示し、表3に

Oracle Server X5-2Lの機能一覧を示します。

図3:Oracle Server X5-2L(8ディスク)サーバーのブロック図

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

11

図4:Oracle Server X5-2L(12ディスク)サーバーのブロック図

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

12

図5:Oracle Server X5-2L(24ディスク)サーバーのブロック図

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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名称 Oracle Server X5-2L

プロセッサ/CPU インテル® Xeon®プロセッサE5-2600 v3製品ファミリ・プロセッサ×1(または×2)

メモリ 8GB/16GBのレジスタ付きDDR4-2133 DIMM、または32GBのDDR4-2133 LRDIMMをサポート

DDR4 DIMMスロット×24(CPUソケットあたり12個のDIMMスロット)、最大768GBのメモリ容量をサポート

内蔵ディスク 前面からアクセス可能なディスク・ベイによる3種類のディスク・ケージ・オプション:

前面からアクセス可能な2.5インチ・ディスク・ベイ×8(SAS-2 HDD、SAS-3 SSD、

NVMe SSD(最大4台)の組合せをサポート)、オプションのDVD+/- RWドライブをサポート

SAS-2 HDD用の3.5インチ・ディスク・ベイ×12、

SAS-2 HDDまたはSAS-3 SSD用の背面からアクセス可能な2.5インチ・ディスク・ベイ×2

2.5インチ・ディスク・ベイ×24(SAS-2 HDD、SAS-3 SSD、NVMe SSD(最大4台)の組合せをサポート)、

SAS-2 HDDまたはSAS-3 SSD用の背面からアクセス可能な2.5インチ・ディスク・ベイ×2

外部ディスク/テープ oracle.com/storage

グラフィックス VGA 2Dグラフィックス・コントローラ内蔵、1,920x1,200x16ビットをサポートする8MBメモリ付属

拡張バス/ポート ロー・プロファイルPCIe Gen 3スロット×6、100/1000/10000Base-Tイーサネット・ポート×4、

専用10/100/1000Base-Tイーサネット管理ポート×1、RJ45非同期シリアル・ポート×1

電力 ホットスワップ対応のデュアル冗長電源100V AC~240V AC

動作時温度 41°F~95°F(5°C~35°C)

非動作時温度 -40°F~158°F(-40°C~70°C)

ラック・ユニット 2U

高さ 87.6mm(3.5インチ)

幅 444.5mm(17.5インチ)

奥行 737.0mm(29.0インチ)

重量(最大) 8ディスク構成 – 24.5kg(54ポンド)、12ディスク構成 – 29.9kg(66ポンド)

24ディスク構成 – 29.0kg(64ポンド)

オペレーティング・

システム

Oracle Solaris、Oracle Linux、Oracle VM、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server、

VMware、Microsoft Windows Server

表3:Oracle Server X5-2Lサーバー機能一覧

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

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単一画面での管理

Oracle Enterprise Manager 12cは総合的なシステム管理ツールで、Oracleスタック全体を“単一画

面”から管理できるソリューションです。これで管理できるのは、ハードウェア・レイヤーやシス

テムで実行されるデータベースやアプリケーションを含む、Oracle Server X5-2Lサーバー全体です。

Oracle Enterprise Managerファミリに含まれるOracle Enterprise Manager Ops Center 12cはエン

タープライズ管理ツールで、ITスタッフのメンバーはこのツールを使用してサーバーのあらゆる側

面を管理できます。Oracle Enterprise Manager Ops Centerではハードウェアの詳細な監視とハー

ドウェアの問題に関するレポートの作成ができるほか、ベアメタル・システムにオペレーティング・

システムをプロビジョニングでき、仮想化の構成も可能です。

Oracle Enterprise Manager Cloud ControlもOracle Enterprise Manager 12cの一機能で、Oracle Server

X5-2Lへのプライベート・クラウドの実装に使用できます。Oracle Enterprise Manager Cloud Control

は、アプリケーションからディスクまでを含むエンタープライズ・クラウド環境と従来のOracle IT環

境を迅速に設定、管理、サポートできる完全なクラウド・ライフ・サイクル管理ソリューションです。

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Oracle Server X5-2Lのシステム・アーキテクチャ

15

結論

ビジネスの成功はエンタープライズ・アプリケーションにかかっていることが多く、IT部門は最適

なソフトウェア/ハードウェア・インフラストラクチャ、すなわち応答性の高いパフォーマンス、ス

ケーラビリティに優れた容量、“常時利用可能”な可用性を達成できるインフラストラクチャの提

供を目指しています。Oracle Server X5-2Lは、現場でのインストールの簡素化、ケーブルの削減、

電力消費の最小化、システム・アップタイムの最大化、ストレージ密度の向上を目的として設計さ

れ、システム環境にとって最適な選択肢となっています。

Oracle Server X5-2Lは、単一ノードのデータベースおよびエンタープライズ・ストレージ・ソリュー

ションに最適な2Uプラットフォームです。Oracle Database Standard EditionとEnterprise Edition

をサポートし、クラス最高のデータベース信頼性を単一ノード構成で実現します。処理、メモリ、

I/O、ストレージの密度を同時に最適化したOracle Server X5-2Lは、Oracle SolarisおよびZFSファ

イル・システム圧縮機能と組み合わせることで、きわめて優れたストレージ容量を低コストで提供

します。

高帯域幅で待機時間の短いNVMeフラッシュ・ドライブ、SAS-3 SSDやDDR4メモリなど、Oracle Server

X5-2Lで導入されている重要な新機能によって、前世代よりもパフォーマンスが大幅に向上していま

す。これらの機能と、組込みの事前予防的な障害検出機能および高度な診断機能を合わせて、Oracle

Server X5-2Lのエンタープライズ・ワークロードに対するきわめて優れた信頼性を実現します。

オラクルのx86システムは、統合と最適化を通じて10倍のパフォーマンス向上を実現するOracle

ExadataなどのOracleエンジニアド・システムのおもな構成要素として利用されています。これらの

最適化機能をOracle Server X5-2Lの設計に取り入れて、パフォーマンスと信頼性をさらに改善して

います。そのため、品質、システムの可用性、サーバーの効率性を重視し、ひいては総所有コスト

の削減を望む企業にとって、Oracle Server X5-2Lは最適な選択肢です。

Oracle Server X5-2Lについて詳しくは、

http://www.oracle.com/jp/servers/x86/x5-2l/overview/index.html

を参照するか、オラクル担当者(Oracle Direct 0120-155-096)にお問い合わせください。

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