実践!oracle weblogic server - マルチテナント

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Copyright © 2016 Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | 実践! Oracle WebLogic Server マルチテナント WebLogic Server as Micro-Container 201683日本オラクル株式会社 クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業本部 柳原 伸弥

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実践! Oracle WebLogic Server マルチテナント WebLogic Server as Micro-Container

2016年 8月3日 日本オラクル株式会社 クラウド・テクノロジー事業統括 Fusion Middleware事業本部 柳原 伸弥

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以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

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Program Agenda

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1 WebLogic Server マルチテナント as Micro-Container

2 Dev / Ops / Test におけるユースケース

3 デモンストレーション

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WebLogic Server マルチテナント 論理分割したWebLogic ドメイン: WebLogic マイクロ・コンテナ

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WebLogic Server 12cR2 – WebLogic ドメイン

管理 サーバ

管理対象 サーバ

WebLogic クラスタ

ドメイン・パーティション

リソース グループ

仮想ターゲット

WebLogic ドメインを論理的に分割し、複数の独立したコンテナ環境を提供

物理空間

論理空間

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WebLogic Server マルチテナントとコンテナ型仮想化 WebLogic Server上の区画 / OS上の区画

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OS OS

コンテナ・エンジン

WebLogic Server

ドメイン パーティション

コンテナ 区画

Javaアプリケーション

WLS マルチテナントはWLS上にフォーカスしたコンテナ区画を提供

Javaアプリケーション

WLS マルチテナント コンテナ型仮想化

WLS環境を区画化し 仮想的に複数の環境を提供

OS環境を区画化し 仮想的に複数の環境を提供

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コンテナ環境利用で得られるメリット: 軽量 スモール・フットプリント

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•軽量 / 高速起動

- ゲスト 環境 はホスト環境のリソースを共有するためオーバーヘッドが小さい

ゲスト環境 (ドメイン・パーティション / Linux コンテナ)

ホスト環境 (WebLogic / Linux OS)

軽量でフットプリントの小さいコンテナ環境を提供可能 オーバヘッドの小さいライフサイクルを実現

WLS マルチテナント • WLSインスタンス • JVM

Linux コンテナ • Linux カーネル

共有リソース

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コンテナ環境利用で得られるメリット: カプセル化 ホスト環境から独立した環境

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•環境の隠蔽・カプセル化

- アプリケーションとリソース定義内容をコンテナというカプセルに隠蔽が可能

- コンテナ単位でのテスト・デプロイ・起動/停止が可能

- コンテナ単位で廃棄・バックアップ・再生成などの管理が容易

ホスト環境 (WebLogic / Linux OS) ホスト環境は影響なし

ホスト環境とは切り離したコンテナ単位でのシンプルな運用が可能

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コンテナ環境利用で得られるメリット: 同一性 同一の環境を迅速に構築

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•環境の同一性 / 迅速な構築

- コンテナをテンプレートとし複数の環境を容易に構築可能

- 複数人・複数拠点での開発時にコンテナ環境を配布する事で環境の相違を抑止

- ホスト環境にデプロイするのみで迅速に環境構築が可能

A環境 B環境 C環境 テンプレート・コンテナ

コンテナのデプロイのみで同一環境を迅速に構築可能

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コンテナ環境利用で得られるメリット: 独立性・分離性 セキュアな独立環境

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• コンテナ間の独立性 / コンテナ毎のリソース分離

- コンテナ区画は互いに分離され互いに不可視化した独立した環境となる

- コンテナ毎に割り当てるシステムリソースを分離して管理することが可能

セキュリティやシステムリソースを分離をした独立区画を構成可能

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コンテナ環境利用で得られるメリット: 可搬性 容易な環境間移動

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A環境 B環境 C環境

•異なる環境への容易なコンテナ移動

- コンテナ単位で異なる環境へ移動が可能

- ホスト環境へのデプロイのみで容易に環境移行を実現

- コンテナに含まれる環境定義を利用して実行環境を再現

様々な環境にコンテナ単位で容易に移行が可能

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コンテナ環境利用で得られるメリット 集約・分離・可搬

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コンテナ単位の 可搬

コンテナ間の 分離 コンテナ環境の

集約

コンパクトに区分される空間によるコンテナ環境により、 「集約」「分離」「可搬」のメリットが得られる

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WebLogic Serverのマルチテナント環境使い分け WLSマルチテナント / コンテナ型仮想化 / Hypervisor型仮想化

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Hypervisor型仮想化による マルチテナント OSレベルの分離 Yes

環境毎のパッチレベルを変更

OS(Kernel)依存の機能 No

様々な製品の稼働

要件

要件

Yes

No

Java EE環境 要件

Yes

コンテナ型仮想化による マルチテナント

WebLogic Server マルチテナント

マルチ言語 アプリケーション

MySQL などOSS製品

WLS on VM

WLS on Container

Java EE Appの場合

Java EE Appの場合

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WebLogic Server マルチテナントの特性

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集約性 分離性 可搬性 効率的なリソース利用 独立したテナント環境 軽量・容易な環境移行

インスタンス集約し 効率的にリソースを利用

環境間の相互作用を与えないよう リソース・権限を独立管理

軽量なコンテナ単位による 容易な環境移行

WLS ドメイン

WLS ドメイン

WLS ドメイン

共有リソース利用 インスタンス数抑制

テナント毎で管理権限・認証認可

システムリソースの分離

クラウド移行

サーバ移行

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開発

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•要件定義 •基本設計 •詳細設計 •プログラミング

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[開発フェーズ] 開発環境の標準化

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マルチテナントの可搬性・移植性を利用する事で、 開発環境の標準化、開発作業のガバナンスを効かせる

現状・課題

近年の開発現場ではオフショア/ニアショアを活用した遠隔地チーム開発が行われている そのため、開発標準を定めガバナンスの整備が重要

開発環境の構築は手順化はされていても、開発者がそれぞれ構築するために統一されていない事が散見される

ソリューション

環境構築手順書

個々の環境に差異が発生

構築・構成済みの環境を開発者環境にプロビジョニング

環境の複製

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[開発フェーズ] 導入・廃棄容易な環境の即時構築

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マルチテナントの俊敏性によりシステム環境を容易にプロビジョニングする

現状・課題

アプリケーション実装後に顧客要件との乖離が顕在化

ユーザインターフェースやイベント処理など設計書では、要件と実装の合意形成が困難な場合がある

ソリューション

顧客との合意形成を早期に実現するためにプロトタイプを利用する。プロトタイプ環境は、マルチテナントを利用して環境の複製により迅速に構築

早期に要件の確認/確定

要求仕様 設計 実装

OK

NG

手戻り

顧客要求との相違が下流工程で露呈

要求仕様 設計/ プロトタイプ実装

マスタ 環境

迅速な環境作成

OK

プロトタイプなど実装イメージの確認環境の手配が困難

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テスト •単体テスト •結合テスト •システムテスト •ユーザ受入れテスト

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[テストフェーズ] テスト環境の冪等性・構築容易化

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マルチテナントの可搬性・完全性を利用し、開発/テスト/本番環境における Immutable Infrastructureを実現する

現状・課題

ソリューション

単体テスト/結合テスト/システムテスト/受入れテストなどそれぞれのテスト工程で環境を構築をする必要がある

個々に環境構築を行うため環境依存しない定義内容も設定ミスが発生する事がある

テスト環境の構築/確認工数が肥大化する事がある

構成済みの環境定義をベースとして再利用し、 後工程のテスト環境を構築する

UT環境 IT環境 ST環境 UAT環境

UT環境定義書 UTデータ定義書

IT環境定義書 ITデータ定義書

ST環境定義書 STデータ定義書

UAT環境定義書 UATデータ定義書

テスト環境構築に膨大な工数

UT 環境

IT 環境

ST 環境

UAT 環境

プラグ/アンプラグ

環境構成の 再利用

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[テストフェーズ] テスト環境の廃棄性・環境再現容易化

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マルチテナントの再利用性を利用し、 テスト環境/テストデータを廃棄・再現可能なコンポーネントとして扱う

現状・課題

ソリューション

テストを実施する際に、アプリケーションやテストデータ、またテスト環境を用意する必要がある

一度実施したテスト内容を再実行する場合に、テストデータやリソース定義など考慮する必要があるために再現が困難な場合がある

アプリケーションとリソース定義、またデータとデータモデルを含む状態のテナントイメージを再利用する事でテストの再現性を実現する

テストケース-1

テストケース-2

更新系 テスト

テストケース-3

環境 依存系

テストの再現性に 考慮が必要

データ リカバリ 構成

変更

テスト用 テナント

テスト ケース-1 テナント テスト

ケース-2 テナント テスト

ケース-3 テナント

テストケース別 テナント利用

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運用 •保守運用 •障害対応

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[運用フェーズ] パッチ運用の作業効率化

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現状・課題

ソリューション

マルチテナントの可搬性/集約性を利用し、パッチ適用済み環境/未適用環境の切換え

WebLogic/Oracle DBともに多数の環境が構築されている場合、全ての環境にパッチ適用するのに長時間を要する

パッチの適用や切り戻し作業に長時間のダウンタイムが発生する

テナントを提供する基盤環境に対するパッチの適用と、パッチ適用環境に対するテナントの移行により作業工数とダウンタイムを最小化する

ORACLE_HOME

OS

製品

環境-A

ORACLE_HOME

OS

製品

環境-B

・・・

OSパッチ 製品パッチ

適用手順

切戻し 手順

動作検証

作業 時間

パッチ適用環境にテナント移行

OS

パッチ 未適用

パッチ 適用 OS

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[運用フェーズ] リリース作業時間の削減

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現状・課題

マルチテナントの分離性を利用し、ブルー・グリーン・デプロイメントを実施

アプリケーションリリースに計画停止を設ける

縮退稼働させながらローリングリリースを行うためリリース作業に時間がかかる

リリース失敗時の切り戻し作業が困難

ソリューション

現行稼働しているテナントを複製したものに対してアップデート作業を実施し、フロントのロードバランサでアクセスを切り替える

稼働中

稼働中

稼働中

稼働中

稼働中

保守中 稼働中

稼働中

保守中

稼働中

稼働中

保守中

稼働中

稼働中

稼働中 リリース作業の 長時間化

新旧テナントの 切換え

現行

新規

LB

現行

新規

LB

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デモンストレーション

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WLS MTによるOn-Premise/Cloud ハイブリッド環境 WLSマイクロ・コンテナによるハイブリッド・クラウド

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WLS 12cR1 (12.1.3)

WLS 12cR2 (12.2.1)

Database Cloud Service Java Cloud Service

1.ドメインをドメイン・パーティション (マイクロ・コンテナ)に変換

データソース

2.クラウド上の環境をオンプレミス環境に移行

非ドメイン・パーティション環境での

リソース定義を継承

シンプルな操作で クラウド<-> オンプレミス間を

移行可能

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