p-81 glウggg:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯...

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P-81 䝬ウ䝇䜺ー䝗╔が垂直㊴びに及ぼす影響 ○す野ோὈ,ᯇ⏣♸,㕥木⩏ᘯ,Ἑ野ඞ,ᕝ上Ⰻ,బ⸨Ṋ司,高ᒣ和比, ⤃野௦,小⃝༟,中ᓥ一᠇,Ṋ⏣Ꮥ ᮾி歯科大学口腔ᗣ科学講座䝇䝫ー䝒歯学研究ᐊ Effect of mouthguard on vertical jump Nishino M, Matsuda Y, Suzuki Y, Kawano Y, Kawakami Y, Sato T, Takayama K, Konno M, Ozawa T, Nakajima K, Takeda T Department of Oral Health and Clinical Science, Division of Sports Dentistory, Tokyo Dental College Ⅰ. 目的 䝇䝫ー䝒におけるジ䝱ンプ,㊴㌍はከくの✀目, ➇ᢏにおいて重要な動作の一つである.䝞䝺ー䝪ー ル,䝞䝇䜿ット䝪ール,䝃ッ䜹ーなどにおいてはジ䝱ン プの高さ,✵㛫が要求される.㝣上➇ᢏの㉮り ᖜ㊴び,高㊴び,Წ高㊴,三ẁ㊴び,䝇䜻ージ䝱ン プなどではジ䝱ンプそのものの結果をதう.䝇䜻ージ䝱 ンプ,モー䜾ルではこれに加䛘,ジ䝱ンプのᢏ⾡, 成度などのⱁ⾡性をホ౯する.フ䜱䜼䝳䜰䝇䜿ート,䝇 䜻ー䜶䜰リ䜰ルでは,ⱁ⾡性を中ᚰにホ౯する.➇ᢏ において,㉮力同様,ジ䝱ンプ力が䝟フォー䝬ン䝇に 強く影響するものがከいとᛮわれる.ジ䝱ンプ動作に おいては下⫥の動作だけではなく,全身の⚄⤒➽機 構のㄪ和をᚲ要とする. 一方,⬨㧊㐠動⚄⤒の⯆ዧ性のᣦᶆである䝩フ 䝬ンᑕを用いた実験 1) で,ჶみしめあるいは䝬ウ 䝇䜺ー䝗╔のჶみしめが㐲㝸部の➽力,下⫥の ➽力などを㏻するとした報告がある.また,近年ジ䝱 ンプ╔ᆅのᏳ定性を高める 2) とした報告もᩓぢさ れる. しかし,ジ䝱ンプのかみ⥾めおよび䝬ウ䝇䜺ー䝗 ╔のჶみしめが,ジ䝱ンプの高さ,✵㛫など へ及ぼす影響を検討した報告は₇者らの▱る限り ない.そこで回,これらの関連を検討することとした. ィ には垂直㊴びを用いた.本ジ䝱ンプは,上⫥の 動作にไ限を加䛘䛪,ỿみこんでジ䝱ンプを⾜うもの である. Ⅱ. 方法 ⿕験者は顎口腔⣔に␗ᖖのない成ே⏨性䠑で, 本研究のពᅗを༑分に⌮解し༠力の得られた平ᆒ年 25.8ṓとした. 定の実にあたっては䝦ルシン䜻 ᐉゝを㑂Ᏺし,ᮾி歯科大学⌮ጤဨᢎ認␒ 437のᢎ認を得て⾜った. 口腔内᮲௳は,㛤口≧ែ,咬合ᣦ示,䝬ウ䝇䜺ー䝗 ╔の咬合ᣦ示の䠏✀で,䠏回䛪つラン䝎ムにィ した.垂直㊴びは,KYOWA♫製の䝻ー䝗䝉ル4つ を4䝇䝭に㓄置したフォー䝇プ䝺ート上にて⾜い,⭜ BASKETBALL REPLAYBLAST)を╔し, ジ䝱ンプの最高฿㐩Ⅼ,✵㛫,加㏿度をィ  した.咬➽には䝽イ䝲䝺䝇➽㟁䝉ン䝃(SS-WS1222: 䝇䝫ー䝒䝉ンシン䜾)を╔し,咬合≧ែの☜認を ⾜った.⤫ィ解析は二項検定(䠑䠂༴㝤率)を使用し た. Ⅲ. 結果と考察 最高฿㐩Ⅼでは㛤口≧ែで41.5 cm,咬合≧ែで 42.9 cmMG╔での咬合≧ែで44.6 cmの値を示 した.✵㛫では㛤口≧ែで0.578⛊,咬合≧ែ 0.592⛊,MG╔での咬合≧ែで0.603⛊とった. 加㏿度では㛤口≧ែで1.57 g,咬合≧ែで1.59 g近い値が求められ,MG╔での咬合≧ែで1.64 gなった.ᗋ力はジ䝱ンプの㋾り上䛢る値の最大値を 平ᆒし,求めた.㛤口≧ែで168.3 m/s,咬合≧ែ 176.4 m/sMG╔での咬合≧ែで177.0 m/sなった.㛤口≧ែと咬合≧ែ,咬合≧ែとMGでの咬合≧ែ,㛤口≧ែとMG╔での咬合≧ែの 違いす䜉ての項目において有ពᕪを認めた. 䝇䝫ー䝒選ᡭにとって,㐠動中に㉳こるእയを予 防することは,最善の䝟フォー䝬ン䝇をⓎする上で 重要である.䝬ウ䝇䜺ー䝗╔は,㐠動の全身➽力 を向上させるຠ果が期待されている.回,ジ䝱ンプ のホ౯項目に咬合ᣦ示および䝬ウ䝇䜺ー䝗╔の 咬合ᣦ示が影響し,動作中のᏳ定性を向上させたも のとᛮわれる.これらの結果は╔ᆅのᏳ全性にもつ ながるものとᛮわれる. ᚋ,症例を増すとともに,咬➽のみなら䛪全身 の➽ά動を分析し,ジ䝱ンプにおけるჶみしめ,䝬 ウ䝇䜺ー䝗╔の影響➼も検討して⾜きたい. Ⅳ. 文献 1 ᐑཎ㝯㞝.䝠トの䝠ラ䝯➽Hᑕのჶみしめによる ኚㄪ.口ㄅ 1991; 58: 670-686. 2 ▼上一,Ṋ⏣Ꮥ,中ᓥ一᠇.䝇䝫ー䝒䝇プリ ント╔によるჶみしめが∦⬮drop jump╔ᆅ の䝞ラン䝇への影響.᪥本⮫ᗋ䝇䝫ー䝒་学 201523 (4)207. ─ 285 ─ 日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場 ポスター発表

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Page 1: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-81 ウ ー が垂直 びに及ぼす影響

○ 野 , , 木 , 野 , 上 , 司,高 和比 , 野 ,小 ,中 一 , 歯科大学口腔 科学講座 ー 歯学研究

Effect of mouthguard on vertical jump

Nishino M, Matsuda Y, Suzuki Y, Kawano Y, Kawakami Y, Sato T, Takayama K, Konno M, Ozawa T, Nakajima K, Takeda T Department of Oral Health and Clinical Science, Division of Sports Dentistory, Tokyo Dental College

Ⅰ. 目的

ー におけるジ ンプ, は くの 目,

において重要な動作の一つである. ー ー

ル, ット ール, ッ ーなどにおいてはジ ン

プの高さ, が要求される. 上 の り

び,高 び, 高 ,三 び, ージ ン

プなどではジ ンプそのものの結果を う. ージ

ンプ,モー ルではこれに加 ,ジ ンプの ,

成度などの 性を する.フ ート,

ー リ ルでは, 性を中 に する.

において, 力同様,ジ ンプ力が フォー ン に

強く影響するものが いと われる.ジ ンプ動作に

おいては下 の動作だけではなく,全身の 機

構の 和を 要とする.

一方, 動 の 性の である フ

ン を用いた実験1) で, みしめあるいは ウ

ー の みしめが 部の 力,下 の

力などを するとした報告がある.また,近年ジ

ンプ の 定性を高める2)とした報告も さ

れる.

しかし,ジ ンプ のかみ めおよび ウ ー

の みしめが,ジ ンプの高さ, など

へ及ぼす影響を検討した報告は 者らの る限り

ない.そこで 回,これらの関連を検討することとした.

には垂直 びを用いた.本ジ ンプは,上 の

動作に 限を加 , みこんでジ ンプを うもの

である.

Ⅱ. 方法

験者は顎口腔 に のない成 性 で,

本研究の を 分に 解し 力の得られた平 年

齢25.8 とした. 定の実 にあたっては ルシン

を し, 歯科大学 認

437の 認を得て った.

口腔内 は, 口 ,咬合 示, ウ ー

の咬合 示の で, 回 つラン ムに

した.垂直 びは,KYOWA 製の ー ル4つ

を4 に 置したフォー プ ート上にて い,

にBASKETBALL REPLAY(BLAST)を し,

ジ ンプ の最高 , ,加 度を

した.咬 には イ ン (SS-WS1222:

ー ンシン )を し,咬合 の 認を

った. 解析は二項検定( 率)を使用し

た.

Ⅲ. 結果と考察

最高 では 口 で41.5 cm,咬合 で

42.9 cm,MG での咬合 で44.6 cmの値を示

した. では 口 で0.578 ,咬合

で0.592 ,MG での咬合 で0.603 とった.

加 度では 口 で1.57 g,咬合 で1.59 gと近い値が求められ,MG での咬合 で1.64 gとなった. 力はジ ンプの り上 る値の最大値を

平 し,求めた. 口 で168.3 m/s,咬合

で176.4 m/s,MG での咬合 で177.0 m/sとなった. 口 と咬合 ,咬合 とMGでの咬合 , 口 とMG での咬合 の

違いす ての項目において有 を認めた.

ー 選 にとって, 動中に こる を予

防することは,最善の フォー ン を する上で

重要である. ウ ー は, 動 の全身 力

を向上させる 果が期待されている. 回,ジ ンプ

の 項目に咬合 示および ウ ー の

咬合 示が影響し,動作中の 定性を向上させたも

のと われる.これらの結果は の 全性にもつ

ながるものと われる.

,症例 を増すとともに,咬 のみなら 全身

の 動を分析し,ジ ンプ における みしめ,

ウ ー の影響 も検討して きたい.

Ⅳ. 文献

1) . トの ラ H の みしめによる

.口 1991; 58: 670-686. 2) 上 一, ,中 一 . ー プリ

ント による みしめが drop jumpの ラン への影響. 本 ー 学

2015 23 (4) 207.

─ 285 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 2: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-82 ブラ シ ムのフォー コント ールを ったopen biteの症例からの考察 ○ 真 , 置 司

歯科大学大学院歯学研究科全身 歯学講座顎咬合機能回 補綴 学分野

Consideration from a case of open bite that performed force control of bruxism

Nukazawa S, Tamaki K Department of Critical Care Medicine and Dentistry, Division of Prosthodontic dentistry for function of TMJ and Occlusion, Graduate School of Dentistry, Kanagawa Dental University

Ⅰ. 目的

ブラ シ ムにより 生する ニ ルフォー を

コント ールするために, 方歯 の咬合 を回

避することは,咬合再構成において 要不可欠であ

ることは周 の とくである.しかしながら,open biteの場合,補綴的 のみでそれを 成することには

限 がある. 回は 法の つであるMultiroop Edgewise Arch Wire (MEAW) クニックを用い 歯

部による ン リ イ ン を 定し,臼歯部のデ

クルージョンを 得することができ,ブラ シ ム

に 生するフォー コント ールを可能にするこ

とができたので,その症例を 示し考察する.

Ⅱ. 症例の 要

36 の 性, 上 二大臼歯の歯 破折と 歯

部の ープン イトを主 に 院した.側方 フ

の分析からHigh angle ClassⅡopen biteで,咬合平

面平面は 方 と 方 の2面 成をなし,

方は であった.下顎 動 (C AD I AX ® GAMMA 製,Vien)の から, 側顎関 に

下顎 によるコンプ ッションの が認められた.

に使用したブラック チ ッ ーの では,

ブラ シ ム の咬合 は臼歯部のみに限 して

いた. 中,し し 中 するほどの いし

りの の があった.

Ⅲ. 結果と考察

MEAW クニックにより一 に咬合平面と咬合高

径のコント ールを い, ープン イトは解 し,

のない 方位に下顎位に することができた.

同 に, 方歯による ン リ イ ン の 得の

結果,臼歯部のデ クルージョンが 成された.下

顎 動 において, 動 のク リ ーが向

上し,ブラック チ ッ ーにおいても,大臼歯部に

おける咬合 は認められなくなり, 中の い

し りの も した.

ブラ シ ムの ク ーを するにはそ

の , 度,力量を検討する 要がある. や

度は, ト などの中 性の要素に大きく影響を

ける.一方,力量の については咬合様 に影

響されると われており,歯科 の と治

療方 が重要となる. 回,High angle ClassⅡopen bite症例において咬合様 を に することに

よって,ブラ シ によるフォー コント ールの可

能性が示唆された.

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日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 3: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-83 性 の違いによる 動 の相違が に る影響 ○ 悠 1), 下 1), 木みづほ1), 1), 2), 3), 4),

5), 野 1)

1) 療大学歯学部口腔機能 再建学 咬合再建補綴学分野,2) 療大学歯学部生体機能 学 高齢者 有 者歯科学分野,3) 部,4) 関 部,5) 部 The state of feed changes pancreatic -cells

Kan Y1), Toyoshita Y1), Sasaki M1), Kawanishi K1), Aita H2), Anzai T3), Terasawa H4), Tamaki H5), Koshino H1) 1)Department of Oral Rehabilitation, School of Dentistry, Health Sciences University of Hokkaido, 2) Department of Geriatric Dentistry, School of Dentistry, Health Sciences University of Hokkaido, 3)Tokyo Branch, 4)Higashi-Kanto Branch, 5)Kyusyu Branch

Ⅰ. 目的

ル ンライク プチ -1(GLP-1)はインク チ

ン ルモンの つで, に作用してイン リン

分 を し上 した を する作用と,

の 生と 製により を する作用を

つ.

は 本補綴歯科学 125回学 大 にお

いて, が を しGLP-1の分 を上 さ

せるという の下, または 体 の

による 動 の相違がGLP-1とイン リンの分

に る影響について検討し,その結果 が

GLP-1とイン リンの分 を させることを報告し

た.

そこで本研究では によって増加したGLP-1が

に る影響を るため, の面

について検討した.

Ⅱ. 方法

実験動 には4 齢 性c57BL/6J ウ を用い

た. を4 (n=10), ( ン

シ リ ッ , 治)を用いて12

した を (n=10), と同一の

成分からなる を用いて12 した を

(n=10)と 定した.イ フルランによる全身

を い, の を った. した は

法に い 定, ラフ ン 埋を った. 埋位置

は が最も大きく 察される向きに 定した.厚さ

μmの ライ を作製した. 次 体として

guinea pig anti Insulin antibody ( ーモフ ッシ ー

イ ン フ ック )を で 応,

次 体としてGoat anti Rabbit Ig-Fab-Peroxidase Conjugate (POD Conjugate for mouse tissue,タ ラ

イ )を で 応させ,DABを加し させた. された 本は 学 で

察した ,デジタル ラで 影し,得られた か

らImageJを用いて, 察された全ての 内の

の面 を 定した.

はSPSSを用いてMann-WhitneyのU検

定を い,有 p<0.05とした.本実験は

療大学動 実験 の 認を得て実 した

( 認 023 ).

Ⅲ. 結果と考察

した における 面 の平 値を比

較したとこ ,4 と比較して の 面

は有 に大きく(p<0.05),成長していることが 認

された.さらに, が6600.6±2010.1 µm²,が5155.1±2379.4 µm²であり, で

面 が有 に増加していることが 認された

(p<0.05).この結果から, 面 は

と比較して には ともに増加するが,

することでさらに増加することが らかとなった.

これまでに 予防の から, は

の防止に有 であることが られている.本研究の結

果から は を することにより,

予防のさらに重要な となる可能性が示唆された.

16 齢 の した における

面 の平 値の比較

─ 287 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-84 性 症 用口腔内 置の治療 果に関連する要 の検討 ○三上 1), 口 2), 未 2), 1), 和 3), 4),上 広 1), 谷内 4), 4), 2), 大 2)

1) 大学 院高次口腔 療 ンター顎関 治療部 ,2) 大学大学院歯学研究科口腔機能学講座 歯補綴学 ,3) 部,4) 大学 院 歯補綴科 A study on factors related to efficacy of oral appliances for obstructive sleep apnea syndrome

Mikami S1), Yamaguchi T2), Saito M2), Gotouda A1), Okada K3), Sakurai T4), Uekita H1), Yachida W4), Machida Y4), Maeda M2), Saito T2)

1)Center for Advanced Oral Medicine, Hokkaido University Hospital, 2)Department of Crown and Bridge Prosthodontics, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University, 3)Tohoku/Hokkaido Branch, 4) Department of Crown and Bridge Prosthodontics, Hokkaido University Hospital

Ⅰ. 目的

性 症 (OSAS)の治療法の

一つに口腔内 置(OA)を用いた治療がある.これま

でもOAの治療 果に関する報告はみとめられるが,

症例に した顎位 の な を ま

,OAの治療 果に関連する要 について検討を

しているものは ない.そこで, 回 は当院にお

けるOAの治療 果に関して検討を加 たので報告

する.

Ⅱ. 方法

は,2007年 から2016年 までの に

大学 院高次口腔 療 ンター顎関 治療部

または 歯補綴科を したOSAS患者で,

OAを作製し,その 果 定の 検 を った

62 ( 性39 , 性23 ,平 年齢55.8±11.1)

である.OA治療 の 低 (AHI)のをOSASの重症度 (重症,中 症, 症)に

した.AHIの値で 分される重症度が,OA治療

に,治療 の重症度より 症 したものを ,

重症度に がない,もしくは重症 したものを

なし 増加 として2 に分 した.OAの下顎位

( 方 動量,最大 方位に する 方 動量の比

率, 歯部における垂直的挙上量), 比,年齢

を で比較した.検定は チ ーデントのt検定,

もしくは ン イットニU検定を用いた.本研究は,

大学 院 主 研究 の 認を

得て った( 認 016-0126).

Ⅲ. 結果と考察

OA治療 のAHIの平 23.2±14.1に し,OA治

療 は7.4±7.8であり,有 に していた.重症度

で ても,全ての重症度においてAHIは有 に

していた( ).治療 のAHIの により

と なし 増加 の2 に分 すると,

は49 , なし 増加 は13 であった.

OAの下顎位の平 は, が 方 動量

7.1±1.5 mm,最大 方位に する 方 動量の比

率64.0 ,垂直的挙上量6.5±1.5 mmであり, な

し 増加 がそれ れ 6.5±1.5 mm,64.9 ,

6.5±1.5 mmであった. 方 動量,最大 方位に

する 方 動量の比率,垂直的挙上量の全てに

おいて2 に有 はみとめられなかった. 比

は, が 性31 , 性18 , なし 増加

が 性8 , 性 であり,2 に有 は

みとめられなかった.年齢の平 は, が

54.1±10.4 , なし 増加 が62.2±11.9 で

あり,2 に有 がみとめられた.

症,中 症だけでなく,重症OSAS患者への

OA治療の有 性が示された. と なし 増

加 でOAの下顎位に有 はなかったことから,

回の 者のOAの成 には,下顎位の 定以 の

年齢 の要 の関連が 察された. ,OAの 応

症を考 る上で, 回解析した要 に加 ,舌や

部の の の要 の検討も 要と考

られた.

OA治療 のAHIの ( :p<0.05)

─ 288 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-85 デ タ ンが 分 に及ぼす影響

○ 優一 ,近 , , 大, 基, , , ,向 , 木 , 司 歯科大学口腔再建リ リ ーション学分野

Effect of dexamethasone on salivary secretion

Kusuda Y, Kondo Y, Munemasa T, Miyagi Y, Komai H, Maruyama T, Tomoeda K, Tsuka S, Mukaibo T, Masaki C, Hosokawa R Division of Oral Reconstruction and Rehabilitation, Kyushu Dental University

Ⅰ. 目的

口腔 症は リ リ クの上 や歯周 の

増 , 歯の , 下 や構 などを

引き こし,歯科補綴治療のリ クフ クターである

とされる.その は 部 への 治

療やシ ー ン症 ,様 な の 作用など

が挙 られる. 皮質 ルモン製 もその とつ

であるが, 皮質 ルモン製 が口腔 症を引

き こす ニ ムは らかではない.一方で,

皮質 ルモン製 は様 な において,チ ル

やトラン ーターの 現に影響を及ぼすといった

報告もある 1).そこで本研究では, ウ 顎下 を用

い, に する 皮質 ルモン製 の影響を

らかにすることを目的とした.

Ⅱ. 方法

実験にはC57BL/6Jを用いた.実験 には 皮

質 ルモン製 を加 た (Dexamethasone 8 mg/L) を (Dex ) もしくは6 (Dex6 )

した. 機能の として,ム リン性

であるCarbachol (CCh: 0.3 μM) による ウ

顎下 からの 分 量および タン ク質量を

定した. 学解析は,Hematoxylin-Eosinおよび 学 (Na+-K+-2Cl- cotransporter (NKCC1) Transmembrane member 16A (TMEM16A)

Aquaporine5 (AQP5) を った.また,Fura-2を 入

した顎下 を用いて 内Ca2+ 度を

定した. 学的解析にはnon paired t-testを用いた.

Ⅲ. 結果と考察

体重は,Control と比 Dexamethasone ,6 の 方において有 に低下した.一

方,顎下 重量はDexamethasone にお

いては低下傾向を示し,6 においてControlと比較し有 に低下した. ウ 顎下 から

の 分 量は, では分 量がControlと比較し増加したのに し,6 では

Control と比較し有 に低下した( ).しかし,分

中の タン ク質量は ,6

のい れにおいてもControl と同 であった.ま

た, 内 ルシウムイ ンイ ージン の結果より,

,6 ともに 内 ルシウムイ

ン 度上 が されることが らかとなった( 2).

学においては,い れの膜タン ク質

(NKCC1 , TMEM16A , AQP5) も Control ,

Dexamethasone で 現していることが 認された.

Dexamethasoneの により ウ 顎下 からの

分 は影響を けたが, 期 によってその

作用は なり, では 分 量は増加した

が6 では低下した.Dexamethasone6 に

よる 分 量の低下には 重量の や

内 ルシウムイ ン 度上 の の関 が示唆

された.以上のことより,長期にわたる 皮質 ル

モン製 の は, 機能を低下させ口腔

症を引き こす可能性があることから,歯科補綴治療

におけるリ クフ クターとなることが らかとなった.

Ⅳ. 文献

1) Yong B, Chen J, Zhou R, Gao L, Bai C. Upregulation of AQP3 and AQP5 induced by dexamethasone and ambroxol in A549 cells. Physiology and Neurobiology 2008; 161: 111-118.

Dexamethasoneの 分 に及ぼす影響

2 Dexamethasone (6 ) における 内

ルシウムイ ン 度への影響

─ 289 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 6: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-86 回 置 リ ム の 定 度について(その

2) ○中 一 , , 野 , 木 , 野 , 上 , 野 ,小 ,

真 , , 歯科大学口腔 科学講座 ー 歯学研究

Measurement accuracy of "RHYTHMI-KAMU" for measuring chewing frequency (Part 2)

Nakajima K, Matsuda Y, Nishino M, Suzuki Y, Kawano Y, Kawakami Y, Konno M, Ozawa T,

Shibusawa M, Shimada A, Takeda T

Department of Oral Health and Clinical Science, Division of Sports Dentistry, Tokyo Dental College

Ⅰ. 目的

高齢 を た が にとって,いかに

を し要 や たきりを らして くかの

方 を ることは 上 となっており, 療

に直結する重要な でもある. に, が

長 に及ぼす 果は,様 な から検討され,期

待されている1).

には,その本 の としての 以

にも くの重要な きがあるとされている.すなわ ,

する の さ,大きさなどを に し,

,舌,頬粘膜などの動きをコント ールしなけれ

ならない.そのため, の からの 報

を中 で し, された 報を 機構を

してフ ー ックし, な顎口腔 の 動とする

要があり, 動は を増加させ, を 度に

する2)とされている.さらに, は, を 定

させ ト 和3)にも 果があり,認 機能の向上4)

にも関 し,また をかけて をすることによる

防止の 果,フ イルや ルコ ニ の予防など,

な は生 の に欠かせない要素である.

しかし,その 果を 的あるいは 的に広め,生

かすには なる や検討が 要である. に,

生 における 回 は 傾向にあるとされ,

そのデータを得ることは有用と われるが, に

大 かりな機 と を 要とするものが く,

的な回 には を う.

回検討を う, 解析ウ ラブルデ イ

リ ム は,Bluetoothモジ ールと小 ッ

リーを内 した 圧 ン で, の フ ーム

に し使用するものである.これを ートフォンに

で し, 用 プリ ーション上で, によ

る側 の をもとに, 回 を でき

るとされている.しかし,その 度は らかではなく,

回の研究においてその を うこととした.

Ⅱ. 方法

顎口腔 に を認めない 成 (平

年齢21± )を に, 回 を咬 の 面

, デ 影およびリ ムによる より

求め,比較検討を った. 験者の選択にあたって

は, の フ ームと側 部の 合が 実

に得られるものを選択した.解析は ム( ッ シ

リトール ム) , ー ッ , リー , につ

いて座位にて った.なお, リ ムについては

とし, 解析にはt-検定を用い検討した.

( 歯科大学 認 611)

Ⅲ. 結果と考察

4 の について比較を った結果,リ

ムによる 回 の 定では, リーを き95 以

上の認 率を示した. の さにより認 率に

の があるものの, 回の座位においては 定

の を 重に うことにより,大きな なく 定

することができた.

は, 長 に強く影響することが 解されつ

つある.しかし, 生 における な 回 の

は で, ン ート などでのみ われてき

た. 回用いた 置は, に関する ッ データの

集,分析に に応用でき,これにより へ及ぼ

す様 な 果を し,また 要な場合にはその

善を する に有用なものとなり, の歯科 学

の ならびに の へ がる.

しかし, や の ,体動の影響,

フ ームの 合度の など, さらに検討,

す き があり,これらの をクリ できた ,

験者の 使用による 応用に うるものと わ

れる.

Ⅳ. 文献

1) 小 . 咬合 が る 長 . 補綴

2011; 3: 189-219.

2) Onozuka M, Fujita M, Watanabe K et al. Map-

ping brain region activity during chewing: a

functional magnetic resonance imaging study. J

Dent Res 2002; 81: 743-746.

3) Scholey A, Haskell C, Robertson B, et al. Chew-

ing gum alleviates negative mood and reduces

cortisol during acute laboratory psychological

stress. Physiol Behav 2009; 97: 304-312.

4) Hirano Y, Obata T, Takahashi H et al. Effects of

chewing on cognitive processing speed. Brain

and cognition 2013; 81: 376-381.

─ 290 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 7: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-87 Ca による口腔 症 高齢者とシ ー ン症 患者の との比較

○ 1),小 1), 2), 谷 二3),近 4), 直 1), 1), 5), 5)

1) 本歯科大学 生 歯学部歯科補綴学 講座,2) 本歯科大学 生 歯学部生

学講座,3) 本歯科大学 院口腔 科 口のかわき治療 ,4) 本歯科大学 院合 療科,5) 本歯科大学大学院 生 歯学研究科機能性咬合治療学

Oral dryness caused by calcium blocker -Comparison with saliva of healthy elderly persons and patients with Sjögren’s syndrome- Mizuhashi F1), Koide K1), Nashida T2), Toya S3), Kondo A4), Asanuma N1), Sato T1), Watarai Y5), Kurita T5)

1)Department of Removable Prosthodontics, The Nippon Dental University School of Life Dentistry at Niigata, 2)Department of Biochemistry, The Nippon Dental University School of Life Dentistry at Niigata, 3) Oral and Maxillofacial Surgery, Dry Mouth Clinic, The Nippon Dental University Niigata Hospital, 4) Comprehensive Dental Care, The Nippon Dental University Niigata Hospital, 5)Functional Occlusal Treatment, The Nippon Dental University Graduate School of Life Dentistry at Niigata

Ⅰ. 目的

高齢 を た 本では,口腔 を る

患者が近年増加している.口腔 症の には,

性のもの, やシ ー ン症 などが

あるが,高齢者では くが を 用しており,

性の口腔 症が増加している.Ca は,高

圧症患者の が 用し, 作用として口 がある

が,その機 は 分に らかにされていない.

本研究では,口腔 症 を するCa用者の を らかにすることを目的として,Ca

用者の を として 高齢者および

シ ー ン症 患者の との比較検討を っ

た.

Ⅱ. 方法

験者は, 本歯科大学 院口のかわき治

療 に 院したCa による口腔 症患者

10 (平 年齢68.9±9.3 ),シ ー ン症 患

者10 (平 年齢64.8±8.3 )および 本歯科大学

院に 院した 高齢者11 (平 年齢

71.3±6.2 )である.本研究は 本歯科大学 生

歯学部 の 認を得て った( 認

ECNG-H-155).実験は,ま プ ー イ

ン ターを ッ に入れ,次いで 法1) によ

る10分 の 静 を した. した は,

分離を い,上 を用いてタン ク定量を

った(Bio-Rad Laboratories).さらに,口腔 症

患者においては, ク ン トによる 量の

定を った. 分析は,Ca 用者,

シ ー ン症 患者および 高齢者の 静

量とタン ク 度の違いについて,Kruskal Wallis検定を用いて った.また,Ca および

シ ー ン症 による口腔 症患者の

量の違いについては,Welch’s t検定を って

比較した.

Ⅲ. 結果と考察

静 量は,Ca 用者,シ ー ン

症 患者および 高齢者の に有 が認め

られ,Ca 用者とシ ー ン症 患者の

静 量は, 高齢者よりも なかった(Ca用者0.57±0.22 ml/10 min,シ ー ン

症 患者 0.57±0.40 ml/10 min, 高齢者

5.42±3.74 ml/10 min ) (p<0.01 ).タン ク 度

(μg/ml)は,Ca 用者,シ ー ン症

患者および 高齢者の に有 を認めなかっ

たが,タン ク 度(μg/min)は,Ca 用者,

シ ー ン症 患者および 高齢者の に

有 が認められ,Ca 用者とシ ー ン

症 患者のタン ク 度(μg/min)は 高齢者

よりも小さくなった(Ca 用者184.50±85.86 μg/min,シ ー ン症 患者185.87±147.07 μg/min , 高 齢 者 1596.0±2330.2 μg/min )

(p<0.01).

量は,Ca 用者およびシ ー

ン症 患者の に有 を認め,Ca 用

者の方がシ ー ン症 患者よりも 量が

かった(Ca 用者3.99±2.16 g/2 min,シ ー

ン症 患者0.58±0.37 g/2 min)(p<0.01).

本研究の結果,Ca 用者の 量は,

シ ー ン症 患者よりも有 に いが, 静

量には違いを認め ,シ ー ン症 患

者の 下 の は,Ca 用者と なる可

能性が示唆された.また,タン ク 度(μg/ml)はCa用者,シ ー ン症 患者および

高齢者の に有 を認めなかったが,タン ク

度(μg/min)では有 を認めたことから,Ca用者とシ ー ン症 患者および 高齢者

の 量当りのタン ク 度は大きく わらない可能

性が示唆された. は, を用いたタン

ク定量を い,口腔 症 を するCa 用

者の をさらに らかにする 存である.

本研究は, 本学 科学研究 補 金

(15K20456)の を得て った.

Ⅳ. 文献

1) Dawes C. Physiological factors affecting salivary flow rate, oral sugar clearance, and the sensation of dry mouth in man. J Dent Res 1987; 66: 648-653.

─ 291 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-88 小 ラを用いた 機能の動的実 察

○高 和 , 木 , , 大 , 部 ,大 力

大学歯学部有 歯補綴学講座

Dynamic observation of chewing function using subminiature camera

Takahashi K, Suzuki G, Shimizu S, Kurihara D, Abe M, Ohkubo C Department of Removable Prosthodontics, Tsurumi University School of Dental Medicine

Ⅰ. 目的

これまで に関してはX や ーブル き内1) を 用した の 察が され, 機能的,

動生 学的な分析が われてきた. しかし,

から 下まで一連の や , 舌や頬による

の や咬合面上における 成の実 を

動的に直 察した報告はほとんどない.

本研究は口腔内の様相を 小 ラを用いて

有 歯の 歯部や口 部に 定し, 歯 側あ

るいは 有口腔側から咬合面, 頬側, 舌側方向にお

ける頬や舌による咬合面上への や の

咬 ( )を 察することを目的とした. 回,

の , 性 を動的に 察 し, 有口腔内

における の実 解 を みたので報告する.

Ⅱ. 方法

) 有口腔側からの 察

咬合 に した上下顎 歯顎 上で全

部 歯を製作し, 側大臼歯部に先端可動 内

(3R-MFXS55. Anyty. リー ール リ ーショ

ン, ) の ラ先端部(直径5.5 mm, 野 65°)

を 定 , の咬 を動 察した. 次に

験者 (55 , 性)に して同 内 ラを

用いて, ラの先端部を 用の口 にて, 側

大臼歯部に 置した. その , の動 察を

った. 動 察は ラに した 部モニター

で うとともに, PCにて動 を した.

2) 咬合面側からの 察

) で用いた下顎全部 歯の 側大臼歯部に,

イ 小 ラ(MAJ-2028, Endocapsule, Olympus) を 置した. ラの プ ル上面を 合

歯と するように 定し, 咬合 の 様

相を動 察した( ).

Ⅲ. 結果と考察

回の 有口腔側および咬合面側からの 察よ

り, の を直 的に動 察することが

可能であった. しかし, 小 ラ先端部の位置

定, 度 定, 方向については な検討が 要と

考 られた.

これまで 的に 定していた の実 を直

的に検 することが可能となれ , の口腔

の機能的動 が らかになるとともに, の大

きさや 度の相違による一回の咬み みの さや

の 量, 粘度の を 察することが可能に

なると われる. その結果, ニ ムのより

な につながることが期待でき, さらには 歯や

咬合様 の相 による 様相が比較可能と考 ら

れる.

さらに, 動的 察結果を 能率と合わせて分析

することにより, 口腔機能が した高齢者や要

者に する 歯治療や の最 な性 や

の選定に有 な 考データの 示が可能と考 て

いる.

本研究の結果から の実 を解 する 口と

なる可能性が示唆された.

Ⅳ. 文献

1) . 内 を用いた 下機能検 . 年歯学 2007; 22: 121-127.

咬合面側から 察した の

─ 292 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-89 弾性 プライ ン を使用した 様 動が に る影響 ○ 本 悠, 木 , 大,上 ,

歯科大学 年歯科補綴学講座

Influence of chewing with elasticity appliance on the electroencephalogram

Yamamoto Y, Sasaki Y, Ryu M, Ueda T, Sakurai K

Department of Removable Prosthodontics and Gerodontology, Tokyo Dental College

Ⅰ. 目的

様 動を うことで, の 動性が向上し,

力や学 能力が向上する1). の 動性を向

上させる方法としては,これまでに ムを する方

法が報告されている.しかしこの場合 側が 側の

みであるため,その 果が限定的となっている可能性

がある.加 て 者によっては, に ムが補

綴 置に したり ムを したりする可能性も

考 られる.

回 は, 側での 様 動が る 質

材 を用いた プライ ン の 置を考 した.こ

の 置は 法で製作するため, 験者によって

の咬合 を することが可能であり,より

果的に,かつ補綴 置への や といったリ

クが ない で 動性を向上させることが可能

なのではないかと期待される. 動性を 的に

する方法として, の 合から の 動

を することができる の が われてい

る.本研究の目的は,弾性 プライ ン を使用した

様 動が に る影響を検討することとし

た.

Ⅱ. 方法

験者は欠 歯が存在しない,または欠 部位

が 定性補綴 置のみで補綴されている者6 (

性 , 性 ,31±4 )とした.

弾性 プライ ン は, 法で製作した.上下

顎歯 を咬合 に し,下顎歯 の歯 部最

大 部まで い,厚さが mmとなるように下顎歯

上で ック ップを った.その 埋 し,

ート ジン フト(GC 製)を 入し重合させたもの

を使用した.

様 動の は,弾性 プライ ン を使用

した 様 動を わせる ( SP), 様

動を わ 静にさせる ( N)の2

を 定した. 動のリ ムは 定しなかった. 動

性の検 には MUSE BRAIN SYSTEM

(Digital Medic 製)を用い, として検 される

現率の 定をした.

定は 験者に2 における 様 動お

よびその の 動性の検 をラン ムな で

うク ー ー 験とした. にあたっては,

における 様 動15分 わせた , の

定を10分 い, 様 動 から 分まで

と 分から10分までの 現率を した.

のウォッシ ウト は30分 とした.

様 動 から 分までと, 分から10分ま

でそれ れの 現率について, で

Wilcoxonの き 位検定を った( =0.05).

Ⅲ. 結果と考察

様 動 から 分までの 現率の

平 値は SP で 43.16±11.61 , N で

34.53±9.33 であった. 分から10分までの

現率の平 値は SPで43.66±5.44 , Nで

44.52±2.18 であった. 様 動 から 分

までの 現率は で 学的有 が

認められた(p=0.028)が, 分から10分までの

現率は で 学的有 が認められなか

った(p=0.753). 様 動中は の イ によ

り, の はできない.しかし, 様 動直

の 現率が上 し,その 静 と同 度にな

っていることから, 動中の 動性が上 している

ことが示唆された.またその上 は, 様 動

一定 されることが らかとなった.

Ⅳ. 文献

1) Kiwako S, Hiroki N, Ryusuke K. The effect of

mastication on human cognitive processing: A

study using event-related potentials. Clinical

Neurophysiology 2009; 120: 41-50.

─ 293 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 10: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-90 三次元有限要素法を用いた応力解析 大臼歯 歯 がクラウン 力に る影響

○ 直 ,

本 金 金

Stress analysis by three dimensional finite element method - The influence of abutment tooth shape on crown retention at molar - Maeda N, Yamazoe M Yamamoto Precious Metal Co., Ltd.

Ⅰ. 目的

CAD/CAM は,2014年4 に 用が認めら

れ,2016年4 には きではあるが大臼歯への

応が認められた.大臼歯には平 で小臼歯の

1.4 1)の咬合力が生 ,使用する材 への負荷も大

きくなるため, 歯 についても考 する 要が

ある. 歯の はクラウン及び 歯の強度,ま

たクラウンの 力にも影響を及ぼすものである.

に 力の低下はクラウンの 離に がるものであ

る.そこで, 歯の がクラウンの 力に

る影響を 認するために, 歯の 成量(軸面

ー ー, ージン,軸面,咬合面)を させ,三

次元有限要素法を用いた強度解析による比較を

った.

Ⅱ. 方法

は下顎 大臼歯とし, に示す解析モデル

を作成.モデルは 方性弾性とし,10 4面体

要素(平 要素 45,400)に分 を い, 成量(軸

面 ー ー, ージン,軸面,咬合面)の なる8

ターンのモデルについて,1,280 N2)の荷重を 咬合

面垂直方向から加 た場合, 咬合面垂直方向に

して30度頬側から加 た場合の 16 ターンの解

析を った. 歯の材質は 質,クラウンの材

質はKZR-CAD HRブ ック2( 本 金 金)とし

た.

本解析では 歯 部を 全 として最大荷

重が加わった場合の静解析を い, の影響を

するために 歯とクラウンの を わ ,クラ

ウンを 歯に せただけの とし, 部分の

を とした.

Ⅲ. 結果と考察

本解析により以下の結 を得た.

. 軸面 ー ーについて,垂直荷重,30度方向荷

重のど らの においても, ー ーが大きくなる

とクラウンにおいて 歯との 近 に 生する

応力が大きくなる.また,30度方向荷重を加 た場

合, ー ーが大きくなるとクラウンの き上がりが

大きくなる.

2. ージン部及び軸面 成量について,垂直荷重

の場合, ージン部 成量が くなるとクラウン ー

ジン部に 生する応力が大きくなる.30度方向荷重の

場合, ージン部 成量が くなるとクラウンの近

と ージン部及び咬合面に 生する応力が大

きくなり,クラウンの き上がりが大きくなる.

. 咬合面 成量について,垂直荷重の場合,応力

分布に 成量による は られないが,30度方向荷

重の場合,咬合面 成量が くなるとクラウンの舌側

及び近 , ージン部に 生する応力が大きく

なり,クラウンの き上がりが大きくなる.

Ⅳ. 文献

1) 高 . 歯の相 咬合力および

歯咬合力に関する研究 . 補綴歯

1965; 9: 217-234. 2) Braun S, Bantleon HP, Hnat WP, Freudenthaler

JW, Marcotte MR, Johnson BE. A study of bite force, part1: Relationship to various physical characteristics. Angle Orthod 1995; 65: 367-372.

解析モデル

─ 294 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 11: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-91 三次元有限要素法を用いた応力解析 中 歯 歯 がクラウン 力に る影響

○ , 直

本 金 金

Stress analysis by three dimensional finite element method - The influence of abutment tooth shape on crown retention at central incisor - Yamazoe M, Maeda N Yamamoto Precious Metal Co., Ltd.

Ⅰ. 目的

CAD/CAM は,2014年4 に 用が認めら

れ,2016年4 には きではあるが大臼歯への

応が認められた. ,CAD/CAM の 用部位

が 大していくことが予想されるが,使用する材 に

ついて,現在のCAD/CAM 材 と同 もので い

のか検討の 要がある.

そこで,現在のCAD/CAM 材 を 歯に使用

した場合の応力分布を 認するために, 歯の

成量( ージン,軸面, 縁)を させ,三次元有

限要素法を用いた強度解析による比較を った.

Ⅱ. 方法

は上顎中 歯とし, に示す解析モデルを

作成.モデルは 方性弾性とし,10 4面体要

素(平 要素 24,000)に分 を い, 成量( ー

ジン,軸面, 縁)の なるモデルについて,歯軸に

して30度舌側から155 N1)の荷重を 縁に加

た場合, 縁から4 mmの位置に加 た場合の解

析を った. 歯の材質は 質,クラウンの材

質はKZR-CAD HRブ ック2( 本 金 金)とし

た.

本解析では 歯 部を 全 として最大荷

重が加わった場合の静解析を い, の影響を

するために 歯とクラウンの を わ ,クラ

ウンを 歯に せただけの とし, 部分の

を とした.

Ⅲ. 結果と考察

本解析により以下の結 を得た.

. 縁に荷重を加 た場合, ージン及び軸面

成量が くなると 歯の応力が大きくなる.

2. 縁に荷重を加 た場合, 縁 成量が しい

と ージン及び軸面 成量が なくなるとクラウンの

応力が大きくなる.

. 縁から4 mmの位置に荷重を加 た場合,

ージン及び軸面 成量が なくなるとクラウンの応

力が大きくなる.

4. 縁から4 mmの位置に荷重を加 た場合, ー

ジン及び軸面 成量が くなると 歯 ージン部

の応力が大きくなる.

. 荷重 によら ,クラウンの き上がりと は

かであった.

Ⅳ. 文献

1) 高 . 歯の相 咬合力および

歯咬合力に関する研究. 補綴歯 1965; 9: 217-234.

解析モデル

─ 295 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 12: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-92 機能 におけるブリッジ 歯の応力分布に関する研究

○ 大 , , ,小 ,三

科歯科大学大学院 歯学 合研究科 機能 存学分野

The investigation of the stress distribution in the abutment teeth for fixed partial denture in function

Okada D, Shin C, Komada W, Ogura R, Miura H Fixed Prosthodontics, Graduate School, Tokyo Medical and Dental University

Ⅰ. 目的

近年,臼歯部における歯 材 として高機

能性 可 性 である Polyetheretherketone (PEEK 材)の応用が みられている.PEEK材は

性, 性, 性に優れており,生体親

和性も なことから金 ル ーを有する患者

においても有 な材 と考 られる.

は に有限要素解析法を用いて,クラウン

の歯 材 およびその厚みに関して検討を っ

てきた1).その結果,PEEK材をクラウンに 用した

場合,歯 部 質の応力集中を 和できること,軸

面の厚みを させることで,さらに応力集中を 和

させる可能性があることを らかにした.そこで 回,

PEEK材のブリッジへの応用の可能性を検討するため

に,下顎 一大臼歯欠損, 二小臼歯, 二大臼歯

を とするブリッジを想定したモデルについて,有

限要素解析法による歯 部 質における応力分布

の検討を った.

Ⅱ. 方法

本研究には構造解析プ ラム MSC.Marc/

Mentat (MSC SOFTWARE)を用い,以 に報告した

小臼歯モデルに大臼歯部および ン ック部を

加することで歯 骨部分を 下顎 一大臼歯欠

損の 二小臼歯, 二大臼歯を 歯とする 純ブ

リッジモデルを作製して った.ブリッジ相当部は金

ラジウム合金(PD),ジルコニ (ZR)および

PEEK材( PK )を想定し, 歯の ー ーは

CAD/CAM に て 側 ー ー6度とした

(NC).さらにクラウンの厚みを 分に 定した

歯 のブリッジモデルも作製した(HC).なお,

造法は 歯とも ラ フ イ ー 用コン

ジット ジンコ を想定し,歯 膜は粘弾性的な性

質を考 し の 性を した.これらのモデ

ルの歯 骨下 を 全 し, ン ック中 部に

部 に, の報告2)の生体で 定した上顎 一

大臼歯の ーフジ ー ー の 次元 力

を 考に近 へ24 N,頬側へ29 N,歯 方向へ

164 Nの 力を 入した.

なお,解析 は 二小臼歯および 二大臼歯の近

の歯 部 質とした.

Ⅲ. 結果と考察

,2に 解析 における応力値を示す. 二小

臼歯に関しては, ン 率の大きいPD,ZRが と

比較して近 歯 部 質に応力集中が認められる

のに し,PKでは 歯 部 質に応力集中が認

められる傾向にあった.一方, 二大臼歯においては

い れの場合も近 歯 部 質の応力値は同

度であった.ブリッジの厚みに関しては,PD,ZRは

NCと比較してHCではい れの部位も応力値が 増加

したのに し,PKでは応力値にほぼ がなく,

二小臼歯 においては に応力値が する傾向

が認められた.これらの結果は,機能 にPD,ZRはブ

リッジの荷重部位を中 とした 量が なく,ブリッ

ジ全体が平 動をしているのに し,PKでは荷重

部位を中 に しながら 動していることに して

いると考 られる.

Ⅳ. 文献

1) Okada D, Luo S, Mohammed YB et al. Stress Distribution in Crowns with Different Crown Materials and Thickness. JADR abstract #129, 2015.

2) 平 .小 三次元咬合力 の . 口

73: 14-20, 2007.

歯の歯 部 質における応力値(NC)

2 歯の歯 部 質における応力値(HC)

─ 296 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 13: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-93 中の 動性 動に関連した 素および二素 度の 動

○ 木善 1,2,3),ラ ーンジル2,3,4),大 一 1), 5), 三1)

1) 大学大学院 歯 学研究部顎機能咬合再建学分野,2)モントリ ール大学歯学部,3)モ

ントリ ール クリ 院 療先 リ ーチ ンター,4)モントリ ール大学 院 学部

科 クリニック,5) 大学大学院 歯 学研究部 合 療歯科学分野 Fluctuation of oxide and carbon dioxide in relation to rhythmic masticatory muscle activity

Suzuki Y1,2,3), Lavigne G2,3,4), Okura K1), Abe S5), Matsuka Y1) 1)Department of Stmatognathic Function and Occlusal Reconstruction, Tokushima University Graduate School, 2)Faculty of Dental Medicine, Université de Montréal, 3)Center for Advanced Research in Sleep Medicine, Hôpital du Sacré-Coeur de Montréal, 4)Department of Medicine, Pulmonology and Sleep Clinic, Centre Hospitalier de l’Université de Montréal, 5)Department of Comprehensive Dentistry, Tokushima University Graduate School

Ⅰ. 目的

顎口腔機能 に をもたらす ブラ シ

ム(SB) の イ ー ーである 動性 動

(RMMA)と との関連が される中1),近年,

RMMA 現 に 度の低 素 と い が認

められることが報告された2,3).本研究では ) RMMA現 の二 素 度が 素 度と相 して

動しているか,2) 同様の 応である足の 動

(LM) の 動と なるか,検討することを目的とした.

Ⅱ. 方法 Centre Hospitalier de l’Université de Montréal

(CHUM) Hotel Dieuのデータ ー よりSBまたはSAS の のため 定が われた患者データを

とした.18 以下, 者, 学的疾患

や の を つ症例は した.研究は

CHUMのhuman subjects policyの下, された.

American Academy of Sleep Medicineの基 4)に基

づいて , 低 イ ント,RMMAの

定が われた. 現 20 40 に

や の 動イ ント, , ーチフ クトのな

いRMMAおよびLMを し,その期 のFinger Pulse Oximeterによる 中 素 和 度(SpO2)と

ニ ー による 二 素 度

(EtCO2)を した.なお,先 研究にて

からSpO2 応まで平 17 があることを 認し2),

SpO2の 軸を した. にはMixed models for repeated measuresおよびDunnett testを用

い,有 はP<0.05とした.

Ⅲ. 結果と考察

解析 データは12 ( 性 , 性 ,平

年齢43 )であり,42 がSAS患者(AHIt /h),58

がSB患者(RMMAt4/h)であった.RMMAは平 ±

回認められた.RMMA 現 4 6 には

SpO2が有 に したが(-0.6 ),6 18 には

有 な増加が認められた(+0.6 +0.9 ).一方,

EtCO2はRMMA 現 の 動は認めら , 現

8 10 のみSpO2 と相 して が認められ

た (-1.5 -1.7 mmHg).この現 は70 以上の

RMMAに認められた.LMでは, 現 の 度の低

素 は認められ , 現 はRMMAと同様

の高 素 低二 素 が認められたが,

RMMAと比較するとその 動は有 に小さかった.

本研究結果は, ) RMMA 現 に 的に認

められる 度の低 素 はRMMAを している

可能性があること,2) RMMAやLMのような

応が機能的に 中の に関 している可能

性があることを示唆している.

Ⅳ. 文献

1) Lavigne GJ, Kato T, Kolta A, Sessle BJ. Neurobiological mechanisms involved in sleep bruxism. Critical reviews in oral biology and medicine 2003; 14: 30-46.

2) Dumais IE, Lavigne GJ, Carra MC, Rompre PH, Huynh NT. Could transient hypoxia be associated with rhythmic masticatory muscle activity in sleep bruxism in the absence of sleep- disordered breathing? A preliminary report. J Oral Rehabil 2015; 42: 810-818.

3) Khoury S, Rouleau GA, Rompre PH, Mayer P, Montplaisir JY et al. A significant increase in breathing amplitude precedes sleep bruxism. Chest 2008; 134: 332-337.

4) American Academy of Sleep Medicine. ICSD-3–International Classification of Sleep Disorders, 3rd ed. Diagnostic and Coding Manual. American Academy of Sleep Medicine. 2014.

RMMAおよびLM 現 20 40

の 素 二 素 度の 動

─ 297 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 14: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-94 すれ違い咬合から短期 で下顎 ー ーデンチ ーにした症例

○和 一 1), 一 2), 2), 1)

1) 科歯科大学大学院 歯学 合研究科部分 歯補綴学分野,2) 部

A case report of patient transmitted from non-vertical stop occlusion to the occlusal condition with lower overdenture in short time Wada J1), Ao A2), Nara H2), Wakabayashi N1) 1)Removable Partial Prosthodontics, Oral Health Sciences, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University, 2)Tokyo Branch

Ⅰ. 目的

すれ違い咬合の症例では,咬合位が不 定で

れやすく,補綴 入 も 歯 下顎 の ,それ

に う 歯への 度な力, 歯や歯周 の

破 が こり,再び 歯や しい 歯の製作を り

すことが いと われている1,2). は, す

れ違い咬合症例に してクラ プデンチ ーによる

治療 入を い, 年の な予 を報告し

た3).その ,定期 イン ン 下にも関わら

つかの が生 , 歯の再製作に った.こ

れらの治療 からいくつかの示唆が得られたので

報告する.

Ⅱ. 症例の 要

患者は65 の 性.2008年4 8 に下顎 歯不

合および上顎ブリッジの動 , を主 に

院し, 2 ブリッジ不 合による

, 歯である および 歯 破折および下

顎 歯 合不 による と された.

存歯のう 治療および歯周治療と, 存

な歯の 歯を った ,治療用 歯を用いて咬合高

径の 定,咬合平面の を った.歯 の短い

存歯には 面 を し,一部にOリン タッチ

ントを 用した.また下顎 歯部は 歯からの負

に 応するため連結 を 用した.2010年 に最

補綴 置を し,補綴 置の 定が得られた ,

4 の定期 イン ン を した.

2013年2 の イン ン に,下顎 歯

置である の 造 破折および下顎 側 歯

の 合不 を認め,クラ プ およびリラインを

った.2015年 に再び下顎 歯のクラ プ破折

を認めたため,大連結 に および を求めた

リン ルプ ートと強 な基 結 トを 置した

クラ プデンチ ーを 製した.しかし,2016年2 ,

下顎 歯の 歯であった連結 が 離した.下

顎 存歯は全て歯 が短く, 存歯質が ないため,

および Oリン タッチ ントを用いた ー

ーデンチ ーで 応した.その , 歯の

定を 認し,再び定期 イン ン を した.再

補綴治療 のOHIP-J コ および主 的 能力

は,2010年 の 歯 と同 度であり,

患者の高い 足が得られた.

Ⅲ. 結果と考察

本症例では, 的なすれ違い咬合を しており,

臼歯部咬合 の回 にあたって下顎 歯の 定

が に重要であった.当 は, 歯と 歯を強

に連結するリジッ ートの に い製作し

たものの,下顎 歯の回 下によって,顎 ,

クラ プの破折, 歯の破折を り すこととなっ

た.最 的に,下顎は を期待できるOリン

タッチ ントを用いた ー ーデンチ ーに

した. ー ーデンチ ーは, 歯部を めた平

咬合の が であり,大きな側方力が生 た

に,クラ プデンチ ーと比較して に 離するた

め, 歯および顎 への な負 の回避が期

待できる.一方で,すれ違い咬合 有の 歯への

大な負荷, 歯への負 の集中, の有 によ

る顎 の 度の が生 ることによる 歯の不

定, タッチ ント 用部位の 歯破損などが さ

れるため,定期 イン ン には 存歯だけでな

く,顎 および 歯の が重要と考 られる.

Ⅳ. 文献

1) 本 , 建 , , .

る目が わる 欠損歯 の み方, 欠損

補綴 の . クイン ッ ン

2013, 44-51. 2) 建 , 小 司, 法 治, 野 , 関

, 本 . すれ違い咬合 はな 症例

なのか.デンタル イ モン 2005; 30(429): 26-48.

3) Ao A. A Case Report of Rehabilitation for a Patient with Non-vertical Stop Occlusion. Ann Jpn Pros-thodont Soc 2015; 7: 262-265.

─ 298 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-95 Oral dyskinesiaを有する 下 患者の一症例

○ 1), 純一2), 1), 口 1)

1) 科歯科大学大学院 歯学 合研究科高齢者歯科学分野,2) 科歯科大学大学

院 歯学 合研究科 口腔機能 学分野 Oral rehabilitation for a patient with Oral dyskinesia, a case report

Yoshimi K1), Furuya J2), Tohara H1), Minakuchi S1)

1)Department of Gerodontology and Oral Rehabilitation, Graduate School of Medical and Dental Sciences,Tokyo Medical and Dental University, 2)Department of Oral Health Sciences for Community Welfare, Graduate School of Medical and Dental Sciences,Tokyo Medical and Dental University

Ⅰ.

下リ リ ーションにおいて,口腔と

の機能は など全身の とも大きく関連してい

るため,それらと一 に 的に することが重

要である. 回,本学 院の入院患者のう ,

Oral dyskinesiaを有する 下 に して,歯

科補綴学的 プ ーチを めた によるリ

リ ーションが有 であった一症例を報告する.

Ⅱ. 症例

80 の 性.2年 よりOral dyskinesiaを認めるが,

度であり, 口 も ないため 察され

ていた. に近 にて上下 歯を製作した

が,その , 症 を 機としてか, に 口

量が低下し, と ル低下を認め,本

学 内科に 入院となった.当科 の主

は, み合わせが合わない, かを んでいない

と タ タ る,であった.上下顎 歯は粘膜面の

不 合と咬合関 の不 を認めた. 歯の有 に

関わら Oral dyskinesiaを認め, 舌などの

示 動 に増 した. 下 重症度分

(DSS)は 分 ルで,口腔期と 期 を

認めた. は み が されており, 量は不

定であった. はなく, 疾患の も認

め , 機能の な による 症および

性 と された.

Ⅲ. 結果と考察

短期的目 は, による 全な 口

,長期的目 は の 口 の とした.

VEVFによる 下機能 では, 分 に

な と不 性の 下中 を認め,ト によ

る 果は有 であったが, 量が増 る

と 下 を認めた. 期 に しては,ST と連 して をト ー ト に し,

度の 量を した.Oral dyskinesiaによる口腔期

については,不 定な 歯も一 と考 , ッ

イ にて上下顎 歯の粘膜 と咬合面再構成を

った.また, ンジ 性 による 期 を

認め, 科に となった.さらに,NSTとの相

で,低 と の 善を目的に 静 を

主治 に した.その ,直 と口腔機能

をSTとともに し,静 によって が

善すると, 口 量も増加し,体重も下 止まっ

た.また,Oral dyskinesiaも 歯 には し,

一口量の のみで口腔期 も 善することが

できた.最 的には, ー ト は なく 可

能となり, 口 のみでの とADLのを し 院となった.

本症例では,不 な 歯がOral dyskinesiaによる

と口腔期 下 を増 する一要 とな

り,低 と による 期 下 に た可

能性が考 られる. 下 の は,口腔の

から まで に り,また の がある

場合も い.よって, 下リ リ ーションに

おいては,Oral dyskinesiaや 歯などの口腔機能を

する上でも,歯科が 的に と連 し,全

身機能の の一環として うことが重要であり,

に 性期においては,全身 に応 た と方

定が求められると考 られた.

─ 299 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-96 上顎 側中 歯欠損による を低侵襲補綴歯科治療により 善した一症例 ○高 , 一,矢谷博文

大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座クラウンブリッジ補綴学分野 Minimally invasive prosthodontic approach using zirconia-based anterior resin-bonded contilever fixed bridge: a case report Takaoka R, Ishigaki S, Yatani H Department of Fixed Prosthodontics, Osaka University Graduate School of Dentistry

Ⅰ.

近年, 歯 の歯 による を

善するため,結合 による歯 増大

が実 されている.歯 増大 は高い 性

を 得できる一方で,侵襲性が高く, 置には

や のリ クがあるため,治療を

できない患者が なくないのが現 である.さらに,

重度の全身疾患の がある患者や,治療期 に

がある患者には 用できない場合もある.本症

例においても,治療期 に 限があり,かつ 科的

な侵襲もできるだけ避けたいとの要 があったため,

結合 による 加的な歯 増大 は実

できなかったが, 歯 の骨補 材 による

alveolar ridge preservationおよび ン ックの

により 歯 周囲歯周 を 全した上で2

ニット ブリッジを し, を 善するこ

とができたので報 告する.

Ⅱ. 症例の 要

患者は22 の 性.上顎 側中 歯の 部にお

ける歯 破折および2次 リ により 歯 応と

なった.患歯の頬側歯周 ットは8 mmであった.

歯,インプラント, ブリッジおよび ブ

リッジの ,欠 を したとこ ,上顎 側中

歯 の2 ニットの 長 ブリッジによる治療を

された.は めに,歯周 を 重に しなが

ら上顎 側中 歯の 歯 を った. 歯 を

した ,骨補 材(Bio-Oss,Geistlich )を し,

性コラー ン ンブ ン(Bio-Gide,Geistlich )

により した.プ ジョ ル ト ーションの

ン ック基 面により 歯 を した. 歯

が することを考 し, く圧 する 度とした.プ

ジョ ル ト ーションは 性 ジンにより

歯と 定し,歯周 ックを った. 歯から

,歯 の 症が したため,周囲 を

ートできるように ン ック基 面 を イト

へと した.

歯から4 ,欠損部頬側歯頸 が 側

同 歯と相 になるように ン ック を

した.基 面 は イト とした.ブリッ

ジの 歯である上顎 側中 歯の近 側に

1.5 mmの ルーブおよび舌側面中 に 1.5 mmのデ ンプルを 下で 成した.さらに,ブ

リッジのコ クター部の厚みを するために近 側

を mm のデ ープシ ンフ ーに 成した.

性を考 してフ ーム材 にはジルコニ を使用し,

コ クター部の厚みを8 mm2に した. 側中

歯の 径を ると, ン ックと 側側 歯との

に が生 たため, ブリッジ に 側側

歯近 側にコン ジット ジン を った.

ブリッジの には 性 ジン( V5,クラ

リタ デンタル )を使用した.

Ⅲ. ならびに考察

8 したが, ブリッジの 離や

破折 は認められ は である. 側

の が 認められるものの,alveolar ridge preservationおよび ン ックの により歯

をは め周囲歯周 がほぼ の の

まま 全され, イル においても高い 性を

得することができた. に歯 は一度 す

ると回 するのは に であるため, 回のよう

に 歯 から ン ックにより歯 を ート

することが歯 の に 果的であると

われる.侵襲を可能な限り なくした治療 では

あったが, 分に高い 性を 得でき,患者の高

い 足が得られた.

本症例のように 年者でかつ 歯 に 歯 周

囲歯 骨の が 度の症例では,alveolar ridge preservationおよび ン ックによる周囲 の

ートを うことで歯周 が 全でき,短期的に

を 善できるものと考 る. 歯による顎

には,骨 や患者の年齢 様 な要 が関連して

いるため, 症例 を増やし, 学的検討を め

ていく予定である.

Ⅳ. 文献

1) Avila-Ortiz G, Elangovan S, Kramer KW, Blanchette D, Dawson DV. Effect of Alveolar ridge Preservation after tooth Extraction: A systematic review and Meta-analysis. Dent Res 2014; 93: 950-958.

2) Zitzmann NU, Özcan M, Scherrer SS, Bühler JM, Weiger R, Krastl G. Resin-bonded restorations: a strategy for managing anterior tooth loss in adolescence. J Prosthet Dent 2015; 113: 270-276.

─ 300 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-97 性 タッチ ントを使用し 20年 をした部分 歯

の 症例 ○ 和 , 合和基, , ,増 , , 部 純

学院大学歯学部有 歯学講座

A 20-year follow-up of case report of removable partial denture with magnetic attachments

Fujinami W, Hoshiai K, Aoyama R, Bessho K, Masuda T, Ozawa S, Takebe J Department of Removable Prosthodontics, School of Dentistry, Aichi Gakuin University

Ⅰ.

部分 歯の 置にはクラ プを 応するこ

とが一 的である.しかし, 歯部においては 性

を損ない,また, 歯の骨 が不 な場合に

は 応できない症例も認められる.

このような症例に して, 性 タッチ ントを

応することは有 な場合がある.これは, 歯を歯

することで, 歯 のための が が

り, 歯 を に うことにより, 性を回

することが可能となる.また, 的歯 歯 比を

善することで, 歯に加わる 力 を低くし,

歯の動 を た 置として有 に 用する

ことが可能となる.これらのことから, 性 タッチ ン

トは有用な 置と考 られる1).

者は, 性 タッチ ントを上下顎 置に

応した部分 歯症例の 年の を本学

で報告してきた2).そこで, 回は,当院補綴科

より 20年 の を考察し, の

ある を得たので報告する.

Ⅱ. 症例の 要

患者は 50 性.平成 年当院補綴科を

, を主 に 院した.その に補

綴 置を い,平成8年 4 へ 性 タッチ ン

トを 置に 応した上下顎部分 歯を し

察を っていた.

平成14年4 4 6 ブリッジが破折し再 し

た.同部には 置が 定されていたことか

ら, な となり,補綴歯科治療を再 す

ることになった.

Ⅲ. 治療 と考察

治療

平成8年12 4 性 タッチ ントを 応した

6 , 4 部分 歯を した.

平成14年4 は 歯,6 は 性 タッチ

ントを使用した ー ー 面 を した.

平成14年 に 性 タッチ ントを 応した

6 46 部分 歯を した.

4 は部分 歯は,リラインにより

が 定したため再製作は わなかった.

平成15年 2 ブリッジの を認め

たため, 2には ー ー 面 を し,4 は

が認められたため, 面 を した.

平成15年 補綴 置 , 2へ 性

タッチ ントを 応した 6 46 部分 歯を

した. との イン ン にて 察を い,

歯, 存歯は 定した を示している.

考察

本症例は, 的 が い 存歯を部分

歯の 歯として有 用する目的で,上下顎に

性 タッチ ントを 置とする部分 歯を

した.上下顎に された ー ー 面 の中で

も 4 は 20年 したことから 回考察した.

当科 より, 4 は歯周 に不 があった

が,現在まで 歯としての機能を果たしており,

定 である.これは 歯に加わる機能力の

からは, 的歯 歯 比を 善したことで 歯の

方向に する 度が大きくなり,側方力に

する 性が小さいことにより, 歯への負 重

を避けることが可能となったと考 られる.これらの要

が有 に き な を示したと 察され

る.

患者のQOLを するためには, 4 の歯周

の 定が重要であり, も定期的な イン ン

を現在と同様に っていく 要があると考 る.

Ⅳ. 文献

1) 合和基, 中 , 長谷 , , 和 , 一 ほか. 金 歯にお

ける 性 タッチ ントの . 歯

2004 13: 1-8. 2) 和 . 性 タッチ ントを 的に使用

した部分 歯の1症例. 補綴 2009 1

211-214.

─ 301 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-98 ルフ と 動療法で 善した咬合違和 症例からの一考察 ○ ,

A consideration from case of occlusion discomfort syndrome improved by self-care and exercise therapy

Shimada A, Shimada M Tokyo Branch

Ⅰ.

歯科治療 から, などに不 な歯の

が生 たことを 院する患者を 験すること

がある.咬合を 善することで症 が治まる ー も

あるが,患者の の が 定でき ,治療すれ

するほど症 が する ー も存在する. 者

らはこれまで,顎関 ニ ーションにより咬合

および咬合 が することを報告してきた1).

これは咬合が歯だけではなく顎関 , に影響

されること,また咬合 は であることから, 質

的な 以 にも影響されるのではないかと考 た.

そこで 回,実 に咬合違和 を主 に 院した患

者について,咬合 を うことなく, ルフ と

動療法で症 善にいたった症例について考察し

てみた.

Ⅱ. 症例の 要

患者 47 , 性.

X年,主 顎と頬の み, に上下 歯

が つかる.

現 X 年 ,検 に った歯科 院で,歯

周 とう を され2 でう 歯8本治療.最

に 上6のう を治療し,その より 上6の

と口腔内違和 現.その の症 は ) を

みづらく舌を ,2) 中に舌を , )舌に

力が入り 歯を してしまう,4)顎が下に る, )

顎が い.である. 当 から咬合の高さの と

され,咬合 と を 回 い, らいで

みは治まってきたため,最 補綴 を .その

よりまた違和 を生 , 回の咬合 を り し

た , に上下 歯の不 な 現.

なため 院. を されるが症 善せ

院. プリント治療と咬合 ,TCH ,

を い 症 は 善されるが, 歯部の

不 な歯の ,顎関 ,歯 が くため,

で当院に 院.

,金 ル ー, 症.

現症 口量45 mm. 側 口 顎関 ,咬

あり. 側顎関 (クリック), 方位での 口

はクリック するが 口 ムー でない.

顎関 , 側側 ,咬 部, 部,顎二

, に圧 有り,咬合:CO-CRの ,

期 などはない, 側方 上2, 側方

側 4 イ , 側は力が入ら よく咬めない.

顎関 症 ,顎関 ,顎

関 ,咬合違和 症

治療方 顎関 症により顎機能 が生 ,そのた

めに不 な歯の が きていること,歯の みは

の関連 であることなどの可能性から顎関

症に する治療を うことを し, ルフ とし

て,生 の , ッ ージ,顎関

可動 , 位 動を 示. 院 は ルフ

認,顎関 ニ ーションと ーザー治療

を う.

治療 ,歯,顎関 , の みは

.歯の つかり は があるが よりは くなって

いる.2 ,歯,顎関 , の みはほとん

どない,歯は が つかるが,全体的には くなっ

ている. ,歯が つかることはあるが, にせ

せる が く がある.4 ,顎が不 定

だったのが まってきた . 方の臼歯に力が入る

ようになり, に咬める.顎関 , の圧

,歯が つかることはあるがほとんど にならない.

Ⅲ. 結果と考察

回の ー では,咬合 ,歯 ,治療によ

る長 の 口, 療不 ,不 などさま まな要

により, が になっていることが考 られた.

それ れの可能性について 療面 , 察 検 ,

を い,疾患 , ルフ , 動療法により,

咬合の を うことなく,症 の 善が認められ

た.歯科 においては,どの治療がどれだけ 果

的であったかを 認することは しい.ただ咬合違和

を る 症例に して,咬合のみにとらわれるこ

となく,顎関 , を め,生 的に

広く 応することが 要であると われた.

Ⅳ. 文献

1) .顎関 症 ニ ーションによる症

と咬合の について.補綴 2011; 3(120回 ): 254.

─ 302 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 19: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-99 ントラル リン デ イ を応用して 期 の をった一症例

○ 1), 2),中 3), 本司 3)

1)中 部,2)関 部,3) 部

A case report of diagnosed the premature contact applied the central bearing device

Sato M1), Matsumae M2), Nakamura K3), Yamamoto M3) 1)Chugoku/Shikoku Branch, 2)Kansai Branch, 3)Tokai Branch

Ⅰ. 目的

期 は咬合 の一つで,咬合性 を引

き こす可能性があり,歯周 に による 症

が存在する場合は歯周 を増 させる となる.こ

の 期 となる部位を選択的に 合し, な咬

合 と 和のとれた咬合関 を して,咬合力

を の歯に に分 することと定 される咬合

は, 期 の および 期 部位の

定が である.

期 の 定には, の咬合検 が用いら

れている.その検 方法1)には咬合 検 法,咬合

圧検 法,咬合 検 法, 咬合検 法などで

あるが,μm 位の 期 部位を 定し,かつ咬

合 の 定を うことは 実ではない.また,

期 部位のみが咬合 した で顎位を

する は されておら ,患者および 者の

によるとこ が く,不 実である.

そこで本報告の目的は, 期 部位を的 に

可 するために, ントラル リン デ イ

(central bearing device)を応用し, 期 部位を

することである.

Ⅱ. 方法

患者は 39 の 性.主 は上顎 側臼歯

部の違和 ,および上顎 側小臼歯部の と

である.当 部位は および口腔内X 検

ではう を認め ,咬 は中 度で 的な 質

も認められなかった.

期 による症 であると予備 をし, ント

ラル リン デ イ による 期 の検 を

った.

ン ル平面を基 平面としてフ イ ウトラン

フ ーを い, タデ モデルを 性咬合

(PROTAR evo7, デンタルシ ム ジ ン,

, 本)に した.下顎 は咬 合位で

した.この 上で,上顎に ントラル リン

クリ ーを,下顎には ン ル平面に して平 に

ントラル リン プ ートを 置した ントラル

リン デ イ を作製した.

口腔内に ントラル リン デ イ を し,

咬合 上と口腔内での咬 合位の位置の一 を

実体 下で 認した. ントラル リン

クリ ーを回 させ, クルーザル ジ ト ーショ

ン トリップ (occlusal registration strips,Artus,USA)を用いた引 き 験検 法を い,咬合

のない最小限の咬合挙上を った.この咬合挙上

で 回のタッ ン 動を わせ, 性 口

位の 認を った. 性 口 位は に

していたが,咬 合位とはわ かな不一 を

認めた.咬合 がない最小限の咬合 上 か

ら クリ ーを していき,す ての歯が する直

で,一部の歯にのみ咬合 が認められた部位

を咬合 で し, 期 と した.

部位が 定できた 期 の咬合 におい

ては,咬 合位が不 定にならないように 量を

合した. ントラル リン デ イ による 期

の検 を り し, 性 口 位と咬 合

位が一 するまで咬合 を った.

の咬合 の 察には,咬合

検 材(ブルーシリコーン ーフ ー,ジーシー,

, 本)によるシリコーンブラック検 法を用いた.

Ⅲ. 結果と考察

ントラル リン デ イ を用いて 期

部位を 定し,咬合 を った結果, と

は 善した.また,咬 合位と 性 口

位の一 が 認できた. の咬合

は 期 部位以 に が認められなかった.

ントラル リン デ イ を用いて咬 合位

と 性 口 位を 察することで, 期 の

有 を し,その部位を可 することができた.

Ⅳ. 文献

1) 本補綴歯科学 イ ライン作成 .Ⅰ

咬合 の 療 イ ライン.補綴 2002; 46: 585-593.

─ 303 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 20: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-100 治療用 歯の 動 位を顎 として機能回 をった 歯顎症例

○ 1), 平2),中 1),中 3), 本司 3)

1)中 部,2)関 部,3) 部

The edentulous jaw case recovered function with the treatment denture based on the terminal position of mastication as maxillomandibular relationship record Nishihara H1), Nishida S2), Nakamura Y1), Nakamura K3), Yamamoto M3)

1)Chugoku/Shikoku Branch, 2)Kansai Branch, 3)Tokai Branch

Ⅰ. 目的

す ての歯を した 歯顎症例に して,損な

われた口腔と関連 の と機能及び を回

させるために全部 歯を用いた欠損補綴 置

が選択されることが い.しかし全顎補綴であるにも

かかわら 歯顎者においては咬 合位が し

ており,歯を とした三次元的な咬合の が不

可能なことから な顎 関 を する は

ではない.

そこで 回は 歯顎者に して治療用 歯を用

いて口腔内で 動 位を 定し,その顎

を用いて全部 歯を作製することで咬合 を

要とせ , 機能の回 ができた症例について

報告する.

Ⅱ. 方法

患者は 65 の 性.主 は 全部 歯

の不 合による である. 歯顎の症 分

において 度LevelⅡであった.

治療方 は治療用 歯を用いて 動 位

を 認したの ,その顎 関 を して全部

歯を製作し, 機能の回 を ることとした.

治療用 歯作製にあたっては 性 口 位

を顎 とし, ン ル平面を基 平面とする

性咬合 (PROTAR evo7, デンタルシ ム

ジ ン, , 本)を用いて,下顎臼歯部には

フラットな クルーザル ーブルを し,上顎臼歯

にはリン ライ 臼歯を した.これにより治療用

歯 体が上顎臼歯舌側咬 頂を ントラル

リン クリ ー,下顎臼歯部の クルーザル ーブ

ルを ントラル リン プ ートとする ントラル

リン デ イ 1)機構(以下CBD機構)を有するも

のとした.この治療用 歯を し, 動 位

が1 に し,かつ 性 口 位と一 する

まで 察を った.

最 歯の製作においては,治療用 歯を

ト ーとして 加 シリコーン 材(ジルデフ ット

ウォッシ タイプ, , , 本)を用いて咬合圧

を った.また 得と同 に咬合 得を治

療用 歯で得られた 性 口 位を用いて

い,その顎 関 を した.

治療用 歯を して 性咬合 にフ イ

ウトラン フ ーを い, 側性咬合平 が得られるよ

う 歯を し最 歯を作製した.

最 歯の咬合 の検 は,咬合 検

材(ブルーシリコーン ーフ ー,ジーシー, ,

本)を用いて歯 分析 置( イト イBE-I,ジーシー, , 本)で咬合 の解析,

を った.主機能部位の検 には トッ ン ( ン

ラリー トッ ン ,ジーシー, , 本)を用いた.

機能検 には リー( ルコラム,ジーシー,

, 本)を用いて , 側 をそ

れ れ 回,10回,15回 わせた 度および

能率 定を った.

Ⅲ. 結果と考察

を有する 歯顎者に して,CBD機構

を有する治療用 歯を用いて 動 の 位

を 認し,その顎位で咬合 得を い全部 歯の

作製を った結果,

. 性咬合 上における補綴 置の咬合

と,口腔内における補綴 置 の咬合

は合 し,最 歯 に咬合 を 要

としなかった.

2. した補綴 置は主機能部位が 一大臼歯

の機能咬 に位置し, 機能検 において

歯と比較して 機能の回 が認められた.

以上より,治療用 歯を用いた 動 位で

の咬合 得が, 機能の回 を目的とした全部

歯作製に有用であることが示唆された.

Ⅳ. 文献

1) Kevin CL, Stephen AW. An Efficient and Cost- Effective Technique to Construct an Intraoral Central Bearing Tracing Device. J Prosthodont 2015; 24: 511-514.

─ 304 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 21: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-101 ントラル リン デ イ 機構を した治療用 歯を応用した全部 歯症例 ○ 1), 平2),中 3), 本司 3)

1)中 部,2)関 部,3) 部

Complete denture case using the treatment denture which gave central bearing device mechanism

Gaijo E1), Nishida S2), Nakamura K3), Yamamoto M3) 1)Chugoku/Shikoku Branch, 2)Kansai Branch, 3)Tokai Branch

Ⅰ. 目的

歯顎者に する全部 歯補綴治療は,その

機能( , , 下, など)と および

を回 し,全身の とQOLを ,向上させること

にある.しかし, 歯顎者は長期 にわたる

の結果, の不 和などにより咬合 得

が となった症例を 上 く 験する.さらに全

部 歯補綴における咬合 得の方法は 様

であり,垂直的顎 関 と 平的顎 関 の 定

には, 者の 験や によるとこ が大きい.

そこで本報告の目的は, 歯顎者の 機能を

回 するために,治療用 歯を用いて患者の口腔内

で 動 位を 定し,咬合 得を うことで

ある.患者 身の口腔内での顎 関 を最 歯に

させることで, 機能を回 できた症例につい

て報告する.

Ⅱ. 方法

患者は 68 の 性.主 は現 歯の 歯

部の不 和による と, い の違

和 による である. 歯顎の症 分 で

Level Ⅰであった.

治療方 として, 性 口 動 の 位

(タッ ン イント)と 動 位の一 を治療

用 歯で 認し1),その顎 で最 歯の咬合

得を い,全部 歯を作製して 機能を回

する方法を した.

補綴的 置として,治療用 歯を作製した.

ン ル平面を基 平面とする 性咬合

(PROTAR evo7, デンタルシ ム ジ ン,

, 本)にフ イ ウトラン フ ーし, ントラ

ル リン ト ーシン をタッ ン 動について

ったとこ ,タッ ン イントが一 に してい

ないことが 認できた.そこで治療用 歯の下顎臼

歯部には ン ル平面に平 でフラットな クルー

ザル ーブルを,上顎臼歯にはリン ライ 臼歯

(デ ラ デント臼歯リン ライ ,ジーシー, ,

本)を し, の咬合 を た1).こ

れによって治療用 歯には,上顎臼歯舌側咬 頂

が ントラル リン クリ ー,下顎臼歯部の ク

ルーザル ーブルが ントラル リン プ ートと

定した ントラル リン デ イ 機構(以下

CBD機構)が された.この治療用 歯を し,

動 位と 性 口 動 の 位が

一 するまで 察を った.

最 歯の製作においては,治療用 歯を

ト ーとして 加 シリコーン 材(ジルデフ ッ

トウォッシ タイプ, , , 本)で咬合圧

を い,同 に咬合 得を 性 口 動 の

位で った.

最 歯の主 的 にはVAS,OHIP-Jを実

し, 的 には咬合 の検 ,主機能

部位の検 , 機能検 を った.

Ⅲ. 結果と考察

を有する 歯顎者に して,CBD機構

を した治療用 歯から得られた 動

位で,咬合 得を った全部 歯を作製した結果,

. 咬合 上における う 歯と,口腔内における最

補綴 置の咬合 が合 し,最 歯

に咬合 を 要としなかった.

2. VASおよびOHIP-Jから,現 歯と比較して口腔関

連QOLの向上が認められた.

. した補綴 置は主機能部位が 一大臼歯の

機能咬 に位置し, 能率 定で 機能が

現 歯よりも向上した.

以上のことから,全部 歯症例において,治療

用 歯に したCBD機構から得られた 動

位を顎 関 とし,咬合 得を うことは 機

能を回 する として有 であった.

Ⅳ. 文献

1) .治療用 歯にて 平的下顎位を

定した 歯症例.補綴 2003; 47: 681-682.

─ 305 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 22: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-102 動 位を 定し咬合 得を った全部 歯症例 ○ 野 司,中 , 本司

The complete denture case was done maxilomandibular registration determined the terminal position of mastication Kuno S, Namamura K, Yamamoto M Tokai Branch

Ⅰ. 目的

歯顎者の補綴治療は, 歯28歯と 歯 か

らなる咬合再構 であるため 度が高い. 度を高

めている の つは咬 合位の により,咬合

得 の が得られにくいことがあ られる.さらに

全部 歯補綴における咬合 得は,さま まな方

法から得られる 報を 合的に し,顎位を 定し

なけれ なら ,高い 能や 負な 験が 要と

なる.

そこで本報告の目的は, 者の 能や 験に

され に,全部 歯による 機能の回 を

うことである. 回は全部 歯の作製にあたり,治療

用 歯を用いて患者の口腔内で 動 位を

定し,同治療用 歯を用いて咬合 得を った症

例について報告する.

Ⅱ. 方法

患者は 74 の 性.主 は現全部 歯

の破折による である. 歯顎の症 分

LevelⅢであった.

治療方 は,治療用 歯で 動 位を

定し,その顎 をもとに最 歯として全部

歯を作製し, 機能を回 することとした.

補綴的 置として ン ル平面を基 平面とす

る 性咬合 (PROTAR evo7, デンタルシ

ム ジ ン, , 本)を用いて,下顎臼歯

部にはフラットな クルーザル ーブルを,上顎臼歯

にはリン ライ 臼歯(デ ラデント臼歯リン ライ

,ジーシー, , 本)を した治療用 歯

を作製した.この治療用 歯には上顎臼歯舌側咬

頂を ントラル リン クリ ーとし,下顎臼歯部

の クルーザル ーブルを ントラル リン プ

ートと 定した ントラル リン デ イ 機構

(以下CBD機構)を した.この治療用 歯を

し, 動 位と 性 口 動 の

位が一 するまで 察を った.

動 位と 性 口 動 の 位

との一 が 認できた で,最 歯の製作を

った.治療用 歯を ト ーとして 加 シリ

コーン 材(ジルデフ ットウォッシ タイプ, ,

, 本)を用いて咬合圧 を い,同 に治

療用 歯における 性 口 動 の 位で

顎 関 を した.この顎 関 は 動

位でもある.また,治療用 歯を して 性

咬合 にフ イ ウトラン フ ーした.

最 歯の 能力を 的に する検 1)と

して,咬合 の検 は,咬合 検 材(ブ

ルーシリコーン ーフ ー,ジーシー, , 本)と

歯 分析 置( イト イBE-I,ジーシー, ,

本)を用いて咬合 の解析, を った.

主機能部位の検 には トッ ン ( ン ラリー

トッ ン ,ジーシー, , 本)を用いた. 機

能検 には リー( ルコラム,ジーシー, ,

本)を用いて 度の と, ルコー

量の 定を った. 主 的 にはVAS,

OHIP-Jを実 した.

Ⅲ. 結果と考察

を有する 歯顎者に して,CBD機構

を した治療用 歯で 動 位を 定し,

この顎位で咬合 得を った全部 歯を作製した

結果,

. 咬合 上における補綴 置と,口腔内における補

綴 置 の咬合 が一 し,最 歯

に咬合 を 要としなかった.

2. した補綴 置は主機能部位が 一大臼歯の

機能咬 に位置し, 機能検 で 機能の

回 が認められた.

. VASおよびOHIP-Jから,現 歯と比較して口腔関

連QOLの向上が認められた.

以上のことから 動 位にて咬合 得を

うことが,全部 歯による 機能の回 に有用

であることが示唆された.

Ⅳ. 文献

1) 本補綴歯科学 イ ライン作成 .

Ⅲ. 法の イ ライン 主として

能力検 法 .補綴 2002 46 619-625.

─ 306 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 23: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-103 機能の回 と に 動 位を とする全部歯を用いた症例

○ 1), 平2),中 1), 本司 1)

1) 部,2)関 部

A case of the complete denture which assume the terminal position of mastication an index for the masticatory function recovery and maintenance Yamamura M1), Nishida S2), Nakamura K1), Yamamoto M1)

1)Tokai Branch, 2)Kansai Branch

Ⅰ. 目的

機能を う歯をす て い,かつ咬合という

顎 関 を った 歯顎者の補綴治療は を

める.また 歯を して顎 に加わる な力は,顎

にかかわる であるため, 力の 量を

らす咬合関 が求められる.しかしながら,咬合関

の基 となる上下顎の顎 関 を咬合 だけで

することは 度が高い.

そこで本報告の目的は, 歯顎者の 能力の

向上と をするために,治療用 歯を用いて

動 位を し,その動的な位置関 である顎

を として全部 歯を作製することである.

Ⅱ. 方法

患者は 59 の 性.主 は 歯の不

合による である.また 歯顎の症 分

Level Ⅱであった.

治療方 は,治療用 歯を用いて 動 位

を 定し,その顎 をもとに全部 歯を作製

し, 機能を回 することとした.

補綴的 置として治療用 歯を作製した.

ン ル平面を基 平面とする 性咬合

(PROTAR evo7, デンタルシ ム ジ ン,

, 本)にフ イ ウトラン フ ーを い,咬

合 と ントラル リン デ イ を用いて下顎

を咬合 に した.下顎臼歯部にはフラットな

クルーザル ーブルを,上顎臼歯にはリン ライ

臼歯(デ ラデント臼歯リン ライ ,ジーシー,

, 本)を した.この治療用 歯には上顎臼歯

舌側咬 頂を ントラル リン クリ ーとし,下

顎臼歯部の クルーザル ーブルを ントラル リ

ン プ ートと 定した ントラル リン デ イ

機構を した.この機構により 下顎フラット

ーブル上に の咬合 を , 歯 下顎

粘膜に 一な圧がかかるようにした.この治療用 歯

を患者に使用させ,下顎のフラット ーブル上に上顎

臼歯舌側咬 頂によって, の 動で さ

れる 動 位が に するまで

察を った.

最 歯の製作においては,治療用 歯を

ト ーおよび顎 関 の として使用し, 加 シ

リコーン 材(ジルデフ ットウォッシ タイプ, ,

, 本)を用いて咬合圧 と,咬合 得を同

に った.最 歯の咬合 の検 は,咬合

検 材(ブルーシリコーン ーフ ー,ジーシー,

, 本)を用いて歯 分析 置(BITE EYE,ジーシー, , 本)で を った.

最 歯の主 的 にはVAS,OHIP-Jを っ

た. 的 には,主機能部位の検 として トッ

ン ( ン ラリー トッ ン ,ジーシー, ,

本) 3.4×4.0 mmを使用し, 機能検 には

リー( ルコラム,ジーシー, , 本)を使用し

た. リーの 側 を ,10,15回 わせ

た の と, を ,10,15回 わせ,

能力検 シ ム( ルコ ン ーGS-II,ジー

シー, , 本)で ルコー 量を 定した.

Ⅲ. 結果と考察

を有する 歯顎患者に して,治療用

歯を用いて 動 位を させ,その治療

用 歯で 得と咬合 得を同 に い,全部

歯を製作した結果,

. 咬合 上における う 歯の咬合 と,口

腔内での最 歯の咬合 の合 が 認で

き,最 歯 に粘膜面の と咬合 を

要としなかった.

2. した最 歯は主機能部位が 一大臼歯の

機能咬 に位置した.

. 機能検 で 機能の回 が認められた.

また, ない 回 で 分な ルコー 量が

認められた.

4. VAS,OHIP-Jから口腔関連QOLの向上が認めら

れた.

以上より, 歯顎者の補綴治療において

動 位を にすることで, 能力の向上と

力の 量を できる可能性が示唆された.

─ 307 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 24: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-104 Twin-Stage Procedureにより ン リ イ ン を構 した

症例 ○小 1),小 一2)

1) 部,2) 科歯科大学大学院 歯学 合研究科高齢者歯科学分野

Restoring Esthetics and Anterior Guidance by Twin-stage Procedure

Kobayashi K1), Kobayashi K2) 1)Tokyo Branch, 2)Gerodontology and Oral Rehabilitation, Tokyo Medical and Dental University

Ⅰ.

歯部補綴治療を う , ン リ イ ン の

定は プ ジョ ル ト ーションを 用した

法により われるが, 歯 の 定に

はある 度の 験が 要であり,また臼歯離 量の

認が な場合も い.そのため に,かつ

実に臼歯離 咬合を得るため, らが した

ーラル リ リ ーシ ョ ンの一方法である

Twin-Stage Procedure1)が有 と考 ,これを応用し

た 歯部補綴症例について報告する.

Ⅱ. 患者の 要

2013年6 の58 性.主 は 院で の

治療をしていたが治らないこと,また 歯が短く っ

ても ないので に作り直したいことである.

部粘膜にフ ルがあり,X 上で歯 周囲

に が認められる.ほぼす ての歯に

置がされているが,2 2 のクラウンは歯 が短く,

ン リ イ ン は している.臼歯部 ラ ッ

クには 離が認められ, は歯 破折している.

に 縮 があり, 口 がある.また

に顎が くなると ている.

Ⅲ. 治療内 と考察

2013年6 にま の 性症 に する 置を

い,その 研究用 による咬合 を った.

シ 平面を基 としてフ イ ウトラン

フ ーし,上顎研究用 を 性咬合

DenarMarkⅡ シ )に ウントした.中 位と咬

合位に はほとんど いと考 られたので,下

顎 は咬 合位で ウントした.咬合 上で

動 に 歯部は離 し,臼歯部に咬合 を

認めた.そこで臼歯離 咬合を得るためにTwin-

Stage Procedureを応用し, 用 ック ップを

った.First-Stageとして上顎 歯部を り し,

歯 , を25°に 定し,臼歯部がフル ラ

ン 咬合になるように した. 次にSecond-Stageとして上顎 歯部を し, 歯 を45°, を

40°にし, ン リ イ ン を 定した ).こ

れにより 想的な臼歯離 咬合が得られると し

た.この結果を患者に し,同 が得られたので

治療を めた.

同年8 に8 は 歯し,臼歯部は咬合 用

ントを用い,咬合 部を 合した.同年11 ,

2 2はあらか め ン リ イ ン を 定したプ

ジョ ル ト ーションを した.この で

2 察し,臼歯離 咬合の と

の症 和を 認した.その , 法に い

2 2 に ラ ッククラウンを製作し,2015年 にか

けて臼歯部の補綴治療を った 2).

Twin-Stage Procedureは の ない臼歯咬

傾斜 を基 にして臼歯離 咬合を するため

の である.この を応用し な臼歯離 が

得られるようなプ ジョ ル ト ーションをあらか

め製作しておくことにより,チ イ での ン リ

イ ン の 定作 を することが可能となる.

Ⅳ. 文献

1) Hobo S, Takayama H. Twin-Stage Procedure. Part 1:A New Method to Reproduce Precise Eccentric Occlusal Relations. Int J Periodontics Restorative Dent 1997; 17: 113-123.

咬合 上での 方位の . )と

用 ック ップ )

2 )および )の歯 真

─ 308 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 25: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-105 を主 とする重 なClass II症例における補綴治療

○小 一1),高 2), 部 2), 内周平1), 野 2),小 2),関 1)

1) 科歯科大学大学院 歯学 合研究科高齢者歯科学分野,2) 部

Prosthetic treatment for severe class II case with aesthetic problem

Kobayashi K1), Takahashi M2), Abe A2), Takeuchi S1), Hoshino T2), Kobayashi K2), Sekita T1)

1)Gerodontology and Oral Rehabilitation, Tokyo Medical and Dental University, 2)Tokyo Branch

Ⅰ.

咬合平面の不 は, な 歯部 ン リ イ

ン 臼歯部咬合面 の を にする.さ

らに,治療 の下顎位の 定を ,長期的な予

を つことが しくなる.また, 歯部咬合平面の不

は,患者にとり 的に け入れ いものとなる.

って の 分な のもと, 的,機能

的な から咬合平面を構 する 要がある.

回, 者らは歯および歯 骨の による し

い を う症例に し, 製 歯を用い, ,

リップ ートなどの , から, 歯および歯

骨 を い,最 補綴を ったのでここに報告

する.

Ⅱ. 患者の 要

患者は2011年 に 科歯科大学歯学部

院インプラント より シ ル に

された57 の 性である.当科 には,イン

プラント科で製作された上顎部分 歯,下顎は

歯部を した部分 歯が されていた. 存

歯は, 6 2 および であり,インプラント科に

て , , 2は 歯 であった.上顎 歯

部は, 側方向下 方に しく しており( ),

患者は, および を ていた(

2 ).この上顎 歯のフ リン は, 的歯

動(PTM)1)によるものと考 られる.

Ⅲ. 治療 および考察

2011年 に された下顎 歯を し,

的 から同 に上顎部分 歯 歯部を

した.2012年 および6 に口腔 科に上顎 存歯

の 歯および骨 を した.同年8 に に

ー ーを合 し, より 歯製作を った.同

年10 に製作中の ウ 歯より 製 歯を作成し,

これを し, 歯部の位置など 的 を っ

た.患者の 的な 足および同 が得られたので,

これ以上の骨 は不要と考 , 歯を 成し,

同年12 に し, に ットを 歯に

した. 歯の ,2013年 に ール ク

ルーザルとした.現在まで, な予 をたどってい

る( 2 ).

性の 善には, な咬合高径,リップ ー

ト,咬合平面,さらに イルラインや上顎中 歯の

歯軸の 性が求められる2).そのため, ,

面 中などを 考に な を うことが

ましい.また歯や歯 骨などの に するリッ

プ ートが強す る場合, となっている を

治療用 歯により し,これを解 する が 要で

ある.本治療においても, 製 歯製作中の ウ 歯

を 製し,これを治療用 歯とし,上顎 歯の位置,

リップ ートなどを 認している.このように治療用

歯を有 に 用し,最 補綴を っている.

Ⅳ. 文献

1) Chasens AI. Periodontal disease, pathologic tooth migration and adult orthodontics. NY J Dent 1979; 49: 40-43.

2) 小 一, 中 , . 歯におけ1. 2008; 112:

255-264.

の咬合 した研究用

2 ( )および 歯 ( ) 真

─ 309 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 26: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-106 口 欠損を有する有歯顎患者における分 の用 ○ 上 1), 2), 内 3), 2)

1) 大学 院 歯補綴科,2) 大学大学院 歯学 合研究科口腔顎 面補綴学分

野,3) 部 Application of sectional obturator prosthesis for the dentulous patient with palatal defect

Murakami M1), Nishi Y2), Takenouchi Y3), Nishimura M2)

1)Denture Prosthodontic Restoration, Kagoshima University Hospital, 2)Department of Oral and Maxillofacial Prosthodontics, Kagoshima University Graduate School, 3)Kyusyu Branch

Ⅰ.

置は,顎 歯の重要な構成要素の つで

ある. 存 に 度の負 が加わることなく

に作用する力に できるよう顎欠損の分 1) とに

想的な 置の が されている2).しか

し, 置の の違いは, 歯の 性,

歯 の , 性ならびに などに影響す

るため 重な選択が 要である.

一方,顎欠損腔内の 下縁,頬部 なら

びに 口 縁に存在する ン ー ットは,顎 歯

の に有 であり, に, 口 縁の ン ー

ットは, 腔 にも有 である.しかしながら,こ

れらの 用は, 歯顎患者以 では用いる 置

の 方向によって 限される.

は, において 置の

不 ,クラ プ周囲への ならびに を

た口 欠損を有する有歯顎患者に し,顎欠損腔

内の ン ー ットを有 用した分 を

用することで, 置を 用せ に 分な

果を得ることができたので報告する.

Ⅱ. 症例の 要

患者 57 , 性. 2013年11 .主

口 の補綴 置 .現 2013年10 に

大学 院 科を の主 で し,

口 部の 上皮 と された.上顎骨と口 骨

が予定され, の補綴 置を し,

察のため 歯補綴科を した.現症 口腔内 察

の結果,歯 欠損は認められなかった.CT より

腔内に な30 mm の が認められた.

と治療方 の口 欠損により 下 と構

が生 ると し, 科に 囲を

認し, 期に を して機能回

を り, 部の治 に最 を する治

療 を した.

Ⅲ. 治療内 と

2013年11 13 に口 が われた.

の口腔内 は, 存歯や歯 骨に欠損は認められ

なかったが, 口 から 口 にかけて の大

きな欠損が認められ,欠損は 腔と していた.

置として イ ークラ プを用いた を

で した. は 部の治 を待

ながら 部の と補綴 置を った.

2014年4 に 部の治 を 認し,最 補綴に

した.患者は 置の 不 とクラ プ周

囲への の ならびに 下 の を

た. は 置を有さ 口 欠損部を する

分 の 用を した.この は,

置を用いないため 方向に され 欠損

部の ン ー ットが 用可能である.そのため

部分は 用 ジンとシリコーン 質 材の2 構

造とし, 量 のため中 とし, 性 ッタチ ントを

用いて口 と 部の2つに分 可 できるよう

した( ). 成した分 は,2014年6

に し, の 機能, 腔 機能,

患者の 足度は であり,現在, との定期

検 を っている. は, にて が ら

れているため, 力低下については, も

い 察が 要である.

Ⅳ. 文献

1) Aramany MA. Basic principles of obturator design for partially edentulous patients. Part 1: Classification. J Prosthet Dent 1978; 40: 554-557.

2) Aramany MA. Basic principle of obturator design for partially edentulous patients. Part 2: Design principle. J Prosthet Dent 1978; 40: 656-662.

2分 可 の中

─ 310 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 27: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-107 全部 歯における 側性咬合平 を得るための臼歯部歯 位置に関する症例検討

○ 本 , , 谷 , , 脇 ,森 ,中 一 , 谷真一

中 部

Case study of artificail molar teeth position for the unilateral balance of complete denture prosthesis

Okamoto M, Moriya K, Sakiya M, Ugawa Y, Suwaki M, Mori S, Nakashima K, Kadoya S Chugoku-Shikoku Branch

Ⅰ. 目的

全部 歯においては, に作 側臼歯部

において 側性咬合平 が たれていることが

ましく,顎 に する臼歯部 歯の 位置は重

要な を つ.その基 として,歯 頂 法 ,

ー ーン法, 法, ウン ラインなどが

されている1).しかし,これらは 的分析による

的な基 であり,実 にこれを基 に した場

合に 側性咬合平 を つことが可能かどうかは

らかではない.

は, 歯顎 における 側性咬合平 の得

られる の分布と 向関 について を って

きた.また,その定量的な 報を元に 位置を

定する方法を し実 しており(以下OM法),

上有 な 法であると考 ている2).OM法では, 側

性咬合平 が得られる (Unilateral Balancing Area; 以下UB-Area)の分布の検 を い,上下

UB-Area の重なる部分(Overlap Area)に重 的に

咬合 を することで, 側 において

も上下 歯の 定を つことを目的としている.

この度, 使用されている基 の中で, ウン

ラインと ー ーン法について, 側性咬合平 が

得られる との関連について 検討したので報

告する.

Ⅱ. 方法

OM法により上下全部 歯を作製した患者15

( 性6 , 性 ,平 年齢70.1±4.8 )を

とした.患者 とに症 分 Ⅰ- を 応し, 度

の 定を った.患者に する は同一の 本

補綴 歯科学 が った. ト ーを用い

て機能的 得を い,作 用 を作製した.

咬合 得 にUB-Areaの検 を以下のように った.

想咬合平面の 定まで した上下咬合 を用

い,臼歯部 上を 成 の の部分で

さ ,咬合 が動 しない を 上に した.

した は ーザー インターを 用して作

用 に を い,その 上の をUB-Areaとした. 上下作 用 の 影 , を

い, クルーザル ップを作製した2). クルーザル

ップは上下顎の 向関 を に 的に検

する方法であり,咬合平面に して垂直方向から,上

下顎の 向関 を 察することが可能である.

クルーザル ップ上に, ウン ライン,上下歯

頂が わる である ー ーンを 入し,症例

とにUB-AreaおよびOverlap Areaとの関 について

検討を った.

Ⅲ. 結果と考察

す ての症例においてOverlap Areaのほとんどの

囲が ウン ラインの頬側に位置しており, ウン

ラインよりも舌側に下顎 歯を する 要はな

かった.

15症例のう , ー ーンが とも存在しないも

のが2症例, 側に存在しないものが 症例認め

られた.また, ー ーンが存在しない症例は症例

度が高い傾向が認められた.一方, 認された

21の ー ーンのう 20がOverlap Area内に位置し

ていた.

以上のことから, ウン ラインおよび ー ーン

法は 側性咬合平 の得られる臼歯部 歯

位置 定に して,一定の基 として有用であると

われた.しかし, ー ーンが認められない 症例も

なから 存在し,症例に応 た顎 向関

の検 の重要性が示唆された.

Ⅳ. 文献

1) ,矢 一 .全部 歯 における

咬合に関する 一 解. 補綴 2016; 8: 24-30.

2) 本 , 直 , 本 , ,

脇 , 和広ほか. しい顎 向関

の検 法( クルーザル ップ)を用いた全部

歯の症例. 補綴 2013; 5: 300-308.

─ 311 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 28: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-108 歯部 を ン タルクラ プデンチ ーで 善した 骨 成症の 症例

○小 , ,長 , , 口 , ,小 ,

歯科大学咬合 学講座有 歯学分野

Non-metal clasp denture restoration in a youth patient with cleidocranial dysplasia: a clinical report

Komatsu T, Tsuzuki T, Nagahara T, Sato S, Miyaguchi T, Takahashi T, Koyanagi S, Takahashi Y Department of Oral Rehabilitation, Division of Removable Prosthodontics, Fukuoka Dental College

Ⅰ.

ン タルクラ プデンチ ーは, 部分が 用

によって構成された部分 歯であり,

に タルクラ プが することを患者が できな

い場合や,金 ル ーの患者に されてい

る. 回われわれは, 歯部の を主 とす

る 骨 成症の患者に し, ン タルクラ

プデンチ ーを することにより高い患者 足が得

られた症例を 験したので報告する.

Ⅱ. 症例の 要

患者は18 の 性.平成28年 , た目が に

なるとの主 で 院した.患者は2 に 科にて

大 と小 の 不全を され, に大

学 院 科にて 骨 成症と され

た.高 生になり, 歯の た目を にし め,顎

を するも上顎は骨 り が埋 歯にかか

り,下顎は骨の リ ーム 体が に大きいため

骨 り 体にリ クがあると された.平成20年

歯科大学 科歯科 合 院 科 .平

成20年 下顎 大 置 となった. 科にて

12,22の傾斜を 直した ,平成28年 補綴科

となった.

全顎的に の埋 歯を認め,上顎 歯は12,

22のみの であるため を していた.臼

歯部は 合歯 であったが,咬度 による検 によ

り, ル6まで られていることがわかり, 生

に を生 ていなかった.

歯部の 善のために,部分 歯に

よる補綴治療 を した. イ ーによる

分析の結果, 歯となり得る12 22には近 面

に限 した ン ー ットが存在していた.また臼歯

部は に咬合しており, 歯部にわ かなデン

チ ー ー しか できなかった.そこで 可

性 による ン タルクラ プデンチ ーを製作し,

歯の口 側に リットを入れることで 力を

するクラ プの にした. 歯は リ ル

( ショットブライト®)を用いて 成 によ

り製作した.現在 歯 から11 しており,

力の低下や粘膜の みはない.Visual Analog Scaleによる 足度 では, 2から現在は8へ

上 した.

Ⅲ. 結果と考察

本補綴歯科学 が定める ン タルクラ プデン

チ ーの 1)によれ , 歯 に 性のない

ン タルクラ プデンチ ーは されていない.しか

し本症例ではデンチ ー ー が限られていたた

め, 歯構成要素を増やすと 歯破損につながると

考 ,金 による 性の を わなかった.さらに

に リットを入れて 置の様な にし, 用

の弾性を 用して限 的な ン ー ットを 歯

の に 用した.結果的に 歯の をシンプル

にすることができた. 歯を 側に することで

不足していたリップ ートを回 させ,主 である

を 善できた( ).

本症例の患者には の埋 歯があり, 科的に

埋 歯を 歯するのは顎骨骨折のリ クがある.デン

チ ー ー の もインプラント治療も が予

想されるため,臼歯部の咬合を わないように定期的

に歯周 を っている.したがって本症例で製作し

た ン タルクラ プデンチ ーは, 性の回 の

みを治療の目的としているが,長期の使用が予想され

るため, も く 察を っていく予定で

ある.

本症例で高い患者 足が得られたのは,

や 歯 成を わない低侵襲な治療であったこと

院回 を なくできたこと 咬合高径を る

ことなく 的な 性の回 ができたこと が考 られ

た.

Ⅳ. 文献

1) 木 治,大 力 ,谷 部 優,荒 一 ,

有 博, 野 ほか. 可 性 を用い

た部分 歯( ン タルクラ プデンチ ー)

の 応用.補綴 2013; 5: 387-408.

─ 312 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-109 動 位を とした咬合 得を い 機能が回できたブリッジ症例

○ 一1), 2),中 3), 本司 3)

1) 関 部,2)関 部,3) 部

The bridge prosthisis case was able to recovered chewing ability that the terminal position of mastication provided an indication of maxillomandibular registration Imai M1), Nagai H2), Nakamura K3), Yamamoto M3)

1)Higashi-Kanto Branch, 2)Kansai Branch, 3)Tokai Branch

Ⅰ. 目的

顎口腔 は生体の成長 とともに, ル

の 度での構造的な 和を ,その機能を に

んでいる.そこに,歯の欠損が生 ることで, 質的

な機能 が引き こされる.機能 が生 た顎

口腔 の機能回 に する, としての欠損

補綴治療は イク ートル ルの 度が要求さ

れる.そのためには咬合 上で した咬合

を,口腔内に再現する が 要である.

そこで本 の目的は,臼歯部欠損補綴に し

て 動 位を としたブリッジを作製し,

した咬合 を口腔内に再現し 機能回

することである.

Ⅱ. 方法

患者は 60 の 性.主 は 側上下大臼

歯部の部分 歯の不 合による である.

治療方 はブリッジによる歯 膜負 の欠損補綴と

した. 得する顎 は 動 位を と

し, 機能の回 を目的とした治療 を し

た.また の検 から, な咬合面 を

するためには咬合平面の が 要であると し

た.

動 位の 認には下顎 動 置

(ARCUSdigmaⅡ, デンタルシ ム ジ ン,

, 本)の下顎 動 モジ ール(Motion Analysis)を用いた. 動 位の三次元的位

置は 性 口 位と一 していることを 認し

た.

咬合 得には咬合 得モジ ール(Adduction Field)を 用し, 動 位と一 する 性

口 位をター ット リ に 定し,咬合 得

に 者と患者がモニター上のター ット リ を 認

した.咬合 得法は咬合 による咬合 法とし,咬

合 得材の口腔内 ( 分 )中は 者と患者

でター ット リ に下顎位が されていることを

認し けた1).

性咬合 (PROTAR evo7, デンタルシ

ム ジ ン, , 本)への咬合 に

して, 得した咬合 を 在させ上下顎 を 定

した. 定には タム イ の加重クランプを用い,

可及的に 定する力が になるようにした.

補綴 置および 存歯部の咬合 の検

は,咬合 検 材(ブルーシリコーン ーフ

ー,ジーシー, , 本)と歯 分析 置(

イト イBE-I,ジーシー, , 本)を用いて咬合

の解析, を った.主機能部位の位置の

検 には トッ ン ( ン ラリー トッ ン ,ジー

シー, , 本)を用いた. 機能検 には

リー( ルコラム,ジーシー, , 本)と 能力

検 シ ム( ルコ ン ーGS-II,ジーシー,

, 本) を用いた ルコー 量の 定と,

ー ッ を用いた 度について,30回の

および15回の 側 を わせ し

た.

Ⅲ. 結果と考察

を有する臼歯部中 欠損に して,

動 位を として咬合 得を い,ブリッ

ジを作製した結果,

.咬合 上でのブリッジの咬合 と,口腔内

でのブリッジ の咬合 が合 した.そ

のためブリッジ に,咬合 を 要としなかった.

2. したブリッジは主機能部位が 一大臼歯の機

能咬 に位置し, 機能検 から 機能の回

が認められた.

以上のことから,ブリッジを用いた欠損補綴治療

において, 動 位を にした咬合 得を

うことで,咬合 上で した咬合 を口腔

内に再現することができ, 機能の回 に有用な

であることが示唆された.

Ⅳ. 文献

1) ,中 , 本司 , ,

HW. Lang. 側最 方臼歯を 歯 補綴の

咬合 得にARCUSdigmaⅡを応用した症例.

補綴 2016 8 125回 341.

─ 313 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-110 臼歯部の補綴 置の再治療に下顎 動分析 置のを応用した症例

○全 ,中 , 本司

The case applied the support of the mandibular movement analyzing device to the re-treatment of the prosthesis for the molar teeth Zennami T, Nakamura K, Yamamoto M Tokai Branch

Ⅰ. 目的

補綴治療の くは再治療である.再治療には ー

ラルリ リ ーションとなる症例は ないが,すでに

歯に歯 補綴 置が され,欠損に し可

性補綴 置が されていると,その治療は

する.つまり不備がある補綴 置のみの再治療であっ

ても,咬合 得を うことが な場合がある.

そこで本報告の目的は,臼歯部歯 補綴 置の

再治療において,可 性補綴 置が されている

症例の咬合 得に し,下顎 動分析 置の

のもと の顎位を させ に最 補綴 置

を作製, することである.

Ⅱ. 方法

患者は 68 の 性.主 は上顎臼歯部の

による である.検 の結果,上顎

側 一大臼歯に歯 破折を認め, の

と した.

治療方 は,上顎 側 一大臼歯を 歯し,上

顎 一小臼歯, 二小臼歯, 二大臼歯を と

するブリッジにより, 機能を回 することとした.

下顎 側臼歯部には欠損があり,部分 歯が

されている.そのためプ ジョ ル ト ー

ションを ,咬 合位と 動 位との

位置関 を検 するため, 下顎 動分析 置

(ARCUSdigmaⅡ, デンタルシ ム ジ ン,

, 本)の下顎 動 モジ ール(Motion Analysis)で を ったとこ , 者が一 してい

ることが 認できた.

最 補綴 置作製のための咬合 得法は,咬合

による咬合 法とシリコーン 咬合 得材(ルク

イト, シ , , 本)を用いた咬合 法と

した.このとき,下顎 動分析 置の咬合 得

モジ ール(Adduction Field)の のもと,咬合

得のター ット リ をプ ジョ ル ト ーション

における咬 合位と 定し, 者と患者が

モニター上のター ット内の下顎位を 認しながら咬

合 得を った1). 性咬合 (PROTAR evo7,

デンタルシ ム ジ ン, , 本)に ン

ル平面を基 としたフ イ ウトラン フ ーを

い, 得した顎 を 在して下顎 を咬合

した.

能力の主 的 としてVASを った.

的 として,咬合 の検 を咬合 検

材(ブルーシリコーン ーフ ー,ジーシー, ,

本)と歯 分析 置(ジーシー イト イ,

ジーシー, , 本)で った.主機能部位の位

置の検 には トッ ン ( ン ラリー トッ ン

,ジーシー, , 本)を用いた. 能力検

には リー( ルコラム,ジーシー, , 本)

を , 側 をそれ れ 回,10回,

15回 わせ, ルコー 量を 定した.

Ⅲ. 結果と考察

を有し,可 補綴 置を してい

る患者の臼歯部補綴 置の再治療に して,下顎

動分析 置の のもと治療を った結果,

. ,および咬合 上での最 補綴 置の咬合

,口腔内での最 補綴 置 の咬合

が一 した.そのため最 補綴 置

に,咬合 を 要としなかった.

2. した補綴 置は主機能部位が 一大臼歯

の機能咬 に位置した.また 能力検 で

の 善が認められた.

.VASから, と比較し では が

し,かつ の 善が認められた.

以上のことから,下顎 動分析 置の

を用いた咬合 得を うことで, を回 した

最 補綴 置を することが可能であった.

Ⅳ. 文献

1) 真一,中 , 本司 , ,

HW. Lang.臼歯部の不 な補綴 置の再治療

にARCUSdigmaIIによる咬合 得を った症例.

補綴 2016 8 125回 340.

─ 314 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-111 下顎 動分析 置を応用して咬 合位と 動位の位置関 を した症例

○ 1), 2),中 1), 本司 1)

1) 部,2)関 部

The case maintained position relations of intercuspal occlusion and terminal position of mastication applied the mandibular movement analyzing device Takeshima K1), Matsumae M2), Nakamura K1), Yamamoto M1)

1)Tokai Branch, 2)Kansai Branch

Ⅰ. 目的

われわれはこれまでに 動 位に 目し,

咬 合位との三次元的位置関 について報告した

きた1). において, 者の位置関 を に

し,補綴 置を作製することはほとんど われていな

い.

そこで本報告の目的は,咬 合位と 動

位の三次元的位置関 に 目し,補綴 置の

作製において 者の位置関 を一 させたままの

とすることである.そのために下顎 動分析

置を応用し,補綴 置を作製した症例を報告する.

Ⅱ. 方法

患者は 33 の 性.主 は下顎臼歯部の

歯 補綴 置の不備による である.現症は

下顎 側のブリッジが 離し,再 から咬合

とTMD症 を したことであった.

治療に先 , 動を検 するために下顎

動分析 置(ARCUSdigmaⅡ, デンタル

シ ム ジ ン, , 本)の下顎 動

モジ ール(Motion Analysis)で分析を ったとこ ,

咬 合位と 動 位との三次元的位置関

を 認したとこ , 者の一 を認めた.また,下

顎 側 一大臼歯の 不 を認めた.

検 結果を ま て,治療方 は 一小臼歯と

一大臼歯を とし,下顎 側 二小臼歯を

ン ックとするブリッジと,下顎 側 一大臼歯

をクラウンによる歯 補綴再治療を うことで,

を回 させることとした. 補綴 置および最

補綴 置の製作において,咬 合位と 動

位の三次元的位置関 を させない補綴治

療を うこととした.

補綴 置の咬合 得には下顎 動分析

置の咬合 得モジ ール (Adduction Field)を

用し, ム から得られた 動 位をター

ット リ として 定した.咬合 得法は咬合 に

よる咬合 法とし,咬合 得材 中は,

者と患者でター ット リ を 認し,顎 関 を

し けた. 性咬合 (PROTAR evo7,

デンタルシ ム ジ ン, , 本)にフ イ

ウトラン フ ーを い, 得した顎 を 在

させて上下顎 を 定し,咬合 を った ,

補綴 置を作製した.

補綴 置 ,再度下顎 動分析

置で咬 合位と 動 位の三次元的位

置関 が一 していることを 認 ,この顎位をター

ット リ とする最 補綴 置の咬合 得を,

補綴 置と同様に った.

咬合 上ならびに口腔内における補綴 置と

存歯部の咬合 の 察には,咬合 検

材(ブルーシリコーン ーフ ー,ジーシー, ,

本)と,歯 分析 置( イト イBE-I,ジーシー,

, 本)を用いて咬合 を した.

最 補綴 置 に咬 合位と 動

位の三次元的位置関 の 認を った.

Ⅲ. 結果と考察

下顎 動分析 置を応用して,咬 合位と

動 位との三次元的位置を一 させるよう,

補綴 置および最 補綴 置を作製した結果,

.咬合 上と口腔内での補綴 置と 存歯の咬合

が合 しており,咬合 を 要としな

かった.

2.補綴 置 の咬 合位と 動

位の三次元的位置関 が一 していた.

以上のことから,下顎 動分析 置を応用し

することで,咬 合位と 動 位の三次元

的位置関 を させ に補綴 置を作製すること

ができた.

Ⅳ. 文献

1) 中 , 本司 , 口 一 ,

, 博 . 動 位の咬 合位

に する3次元的位置関 の分析. 補綴2017; 9: 53-61.

─ 315 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-112 Tooth wearにより および咬合高径の低下を認めた

症例 ○ 中 ,関 ,高 ,入 ,矢口

科歯科大学大学院 歯学 合研究科高齢者歯科学分野

A case report of oral rehabilitation for severely worn dentition

Higashinakagawa A, Sekita T, Takahasi A, Irie S, Yaguchi S Department of Gerodontology, Tokyo Medical and Dental University

Ⅰ.

咬 , , , ブフラクションからなるtooth wearの 患率は高齢者になるにつれて高くなる. っ

て,高齢 に がかかっている 本においては

tooth wearは増大するものと考 られる.

回,重 なtooth wearにより 的および機能

的 を う高齢者の歯 に し,プ ジョ ル

ト ーションによる咬合挙上を い, 的および

機能的回 を ったのでここに報告する.

Ⅱ. 患者の 要

患者は,上下顎 歯部の を主 に,平

成25年 科歯科大学歯学部 院 シ

ル へ 院し,平成26年12 より 当になっ

た73 (現在) 性患者である.先 的に が

あり, を してのコ ニ ーションが 要で

ある.

口腔内は重 なtooth wearを示していた.歯質の

により, ,咬合高径の低下による

, ン リ イ ン の を認めたが,下顎

の 平的な 位は認めなかった( ).

Ⅲ. 治療 および考察

患者より咬合挙上を 全顎的な 置のイン

フォーム コン ントを得て,治療を した.平成27

年,12 咬合挙上が可能かどうかを するため,

ー ー イの下顎 側 離端 歯を し咬合

挙上を った.挙上量は 本 成 性の平 的歯

長と を 考にして 歯部の 的回 が可

能となる最小量とした.

顎口腔 と ー ー イの 歯に を認めな

かったため, 用 ック ップを作成した.これを

基に,補綴の 要性があると した 2 2 と

6 に して,それ れ平成27年4 , に

プ ジョ ル ト ーションにて 性と機能性

を回 した.同年4 , 4 ブリッジが 離,さ

らに 6の歯 破折を認めたため,同年 に 6を

歯し, 4 6 の部分 歯を作成した.さらに,同年

8 , は重度歯周 のため, 存不可と し

歯を った.同年8 ,下顎 歯を したため,再

び ー ー イの 歯を作成した.

平成28年 ,および 2 2 の連結 および

6 を した.さらに,下顎 歯部および4

は 用 ック ップより作成したモック ップ用の

シリコンコ を用い,直 法よるコン ジット ジンで

ル ップし歯 を った. 4 はFMCを

した.その ,上下顎 歯を 製した. 歯

しており, 的かつ機能的にも患者

の 足が得られており,その も である.

Tooth wearは97 以上の が 患している一

的な であり,そのう は治療を 要と

する 的な にある1).また,tooth wearはす て

の年齢 において生 るが,tooth wearの 度は年齢

に 存するため2),高齢者ではより重 である.高齢

が 本において, 的に 歯を 存す

ることによる 存歯の 合の増加,疾患, などに

よる 量の低下を考 すると, 治療を 要と

する重 なtooth wearがさらに増加する可能性は

分にある.その場合, 回の ー のように,咬合挙

上を う全顎的な補綴が 要となる可能性があるた

め, 分な治療期 を要し 重な治療 の が

求められる.また,治療 も,tooth wearのを することが となるため,定期的なリコール

が重要である.

Ⅳ. 文献

1) Smith BGN, Robb ND. The prevalence of tooth wear in 1007 dental patients. J Oral Rehabil 1996; 23: 232-239.

2) Steele JG, Walls AW, Ayatollahi SM, Murray JJ. Major clinical findings from dental survey of elderly people in three different English communities. Br Dent J 1996; 180: 17-23.

の ラ ック 真

─ 316 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 33: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-113 デンチ ー ー に合 させたCAD/CAMコンプリートデ

ンチ ーの製作 ○ 1), 1), 本 1), 一 1), 1),大 1),大 力 1), 内 2)

1) 大学歯学部有 歯補綴学講座,2)三 学

Construction of CAD/CAM complete denture fitted to the denture space

Tokue A1), Shimpo H1), Imoto H1), Kawashima K1), Dan T1), Ohnuki M1), Ohkubo C1), Terauchi T2)

1)Department of Removable Prosthodontics, Tsurumi University School of Dental Medicine, 2)Mitsui Chemicals, Inc.

Ⅰ. 目的

有 歯分野へのCAD/CAM 入は,インプラン

ト上部構造やクラウンブリッジに比較して 期は

一 れていた.しかし現在では,全部 歯の製

作において, や を ンした に,CADに

よる 歯 や歯 成を い, リン 加 や

3Dプリン ン することがコ ーシ ル ー で な

われている1,2).

歯の 位置に関する考 方は,主に解 学

的 と生 学的 に大 される.顎 が高

度な場合には, 頬と舌の 圧が り合った に

歯を することにより, 歯の に たせ

ることができる. に, を 用した ラ

フ ーを用いることで, 歯の機能 の 定が大 に

向上することが報告されている3).

回,上下顎 歯顎患者 に ラフ ー

を応用してデンチ ー ー を 得し,CAD/CAMコンプリートデンチ ーを製作したので報告する.

Ⅱ. 方法

症例は82 , 性. を主 に 院した.

口腔内 として,下顎の しい顎 が認めら

れた.そこでま ,NexteethTM(Whole You. Inc., USA)のプラ チック 製ト ー(DENTCA Tray,

Whole You. Inc.)と2 のフ ーの なるシリコー

ン 材を み合わせて,2回法により 得,

シック ーチ ,咬合 得を った.

上下顎 体を ンした ,3Dプリントにより

下顎 ラフ ックト ーを製作し, 法どおりに

一定の を患者に 示し,フ ーの なる の

材を して,デンチ ー ー を 得した.

ラフ ーで されたデンチ ー ー

をCADにより 歯 した下顎 歯データとコン

ータ上で重 合わせ( ),臼歯部 歯は頬

側へ, 歯部 歯は舌側へ 動させ,デンチ ー

ー 内に し,歯 成を った.その

,CAMにより3Dプリントされた 用 歯を製作

し,口腔内で ,顎位や咬合 関 , 歯

の 位置を 認し,チ ック イトを 得した.

再度,CAD上で咬合のデータを した , リン

シンに データを して ジンブ ックから

歯 を 加 した. リン した 歯 に 製の

歯を し,全部 歯を 成させた.

Ⅲ. 結果と考察

成した CAD/CAMデンチ ー(NexteethTM,

Whole You. Inc.)は基 面の 合も であり,主

の 善と患者の 足が得られた.

ラフ ーを用いた 法の 歯製作におい

ては, 歯 および機能的歯 成に な

作を要する. 回,CADを用いて,

ラフ ック ー と下顎 歯データを重 合わせ

ることにより,デンチ ー ー に合 させた

歯 ,歯 成とも大 に することが可能

であった.

Ⅳ. 文献

1) Kim TH, Duarte S. CAD/CAM technology for complete denture fabrication. Quintessence Dent Technol 2015; 178-188.

2) Ohkubo C, Park EJ, Kim TH, Kurtz KS. Digital relief of the mental foramen for a CAD/CAM- fabricated mandibular denture. J Prosthodont. 2016 Mar 21. doi: 10.1111/jopr. 12476. [Epub ahead of print]

3) Ikebe K, Okuno I, Nokubi T. Effect of adding impression material to mandibular denture space in Piezography. J Oral Rehabil 2006; 33: 409-415.

法どおりに 歯 された 歯と得ら

れたデンチ ー ー との重 合わせ

─ 317 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 34: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-114 歯製作法により上下顎全部 歯製作を った一例

○ ,小 , 一, , 定司

大阪歯科大学

The example of complete denture making by a new method

Takeda C, Komasa S, Matsuda K, Nishizaki H, Okazaki J Osaka Dental Univeristy

Ⅰ. 目的

全部 歯は様 な製作 法が されている

ものの 得することが しい が く, がやっても

に一定以上の結果が 成できる,いわ る予 性

のある方法が まれる.BPSシ ムは4回という

ない 院回 で 歯を製作可能で,優れた

と 口機能 の 用により,だれがやっても

に一定以上の結果が期待できる.現在,BPSシムは全 の歯科大学で使用が されており,本学

にも2 のBPS認定歯科 がおり, 応用を

している. 回,BPSシ ムを 用し上下顎全

部 歯を製作し, な を得られたので報告

する.

Ⅱ. 症例の 要

患者は 74 の 性で,平成27年10 に

を主 として当院に 院した.上下顎 歯顎

で下顎の顎骨は高度に している.すでに さ

れていた上下顎 歯は動 が しく が

で,近 では 度も粘膜 が われていたものの,

善は認められなかったとの であった. ,

項は に認めない. 歯が解 学的ラン

ークをを 分に り めておら , 力不足は

らかであった.

Ⅲ. 治療 および考察

患者の 歯は上下顎ともに小さく, 歯の

定に 要とされる解 学的ラン ークが 分に

り めていないことが らかであった. 歯 に

よる 長を ったものの, の 善には不 分

であった. 歯の製作に してはこの を解

するためにBPSシ ムを 用することとした.

はBPS認定歯科 であり,患者にBPSシ ムの

,欠 およびその の選択 について 分に

を った ,BPSシ ムを 用した上下顎 歯

の製作を することに 同 いただいた.

回目は デントシ ムおよび ールを

用した を った. デントシ ムの最

大の は下顎のト ーであり.頬側フ ームは短

く,舌側フ ームが長い で本症例のような高度

顎 症例に に有用である. ト ーだけで

は 得できなかった 縁部が に 得でき,可

動 と 可動 を 材に できた.また,同

に ント リックト ーと ールを 用し, の咬

合 得を った.

2回目は 回目の 療 に咬合 に された上

下顎 より咬合 を作製し, クルーザルリムを

した. クルーザルリムにより,咬合高径を ,

口機能 を った.BPSシ ム最大の は

口機能 に 目している にあり, 者主 の

による 縁 成ではなく,患者主 の機能 動

を 用した を い,機能的な を 得する.

また, ,上下顎の咬合 に ーターを

し, シック ーチ を った.

回目は 用の 歯であるフォ を し

た 歯を患者の口腔内に した.この で上

下顎ともに 分な を得られており, 面,咬合

関 にも 足いただけた.

4回目は, 成 歯を口腔内に ,直 法に

より した. 成 歯は 歯と なり 大きい

という であったが, を り すことで違和 は

し, 歯の は に である.

患者さんに 足いただくことのできる本シ ム

が でも広まっていけ ,治療選択 の が広

がる.現在は 療でBPS 歯の製作を って

いる. も の の下,本学での 症例

を増やしていきたい.

Ⅳ. 文献

1) 二.BPSによる 歯製作 を再考

する( 1回)歯科 の 場から た

得 咬合 得.Zero 2015; 14(2): 32-43.

─ 318 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-115 金 上顎顎 歯を した上顎歯 のモー 解析 置の検討

○ 合 治1), 2),大木 3), 4),谷口 2)

1) 科歯科大学歯学部 院 合 療科 シ ル ,2) 科歯科大学

大学院 歯学 合研究科顎 面補綴学分野,3) 科歯科大学大学院 歯学 合研

究科口腔基礎 学分野,4) 科歯科大学大学院 歯学 合研究科 者歯科学分野 Modal analyses of the maxillary dentition with maxillary cast obturator prostheses Comparing different retainer types of metal frameworks Hoshiai T1), Otomaru T2), Oki M3), Shinozuka O4), Taniguchi H2)

1)Special Care Clinic, Clinic for General Dentistry, Tokyo Medical and Dental University Hospital Faculty of Dentistry, 2)Department of Maxillofacial Prosthetics, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University, 3)Department of Basic Oral Health Engineering, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University, 4)Department of Dentistry for Persons with Disabilities, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University

Ⅰ. 目的

上顎顎 歯の において,リジッ ートの

から金 の 用が有 であると考 られている.

現在,金 上顎顎 歯の タルフ ームには,主と

して金合金,コ ルトク ム合金およびチタン合金が使

用されている. なる金 材 を用いた金 上顎顎

歯が 存歯 に る影響について比較検討した

報告は なく, は,モー 解析を用いて上顎欠損

患者にはチタン合金金 上顎顎 歯が最 である

と報告している1).しかしながら,金 上顎顎 歯の

置の ,位置や など, な が 動

学的に上顎欠損患者の上顎歯 に る影響につ

いてはまだ らかにされていない. 本研究では,金

上顎顎 歯の 置の に 目し,モー

解析を用いて, 的に用いられている なる

の金 上顎顎 歯が上顎歯 に る影響を比

較検討し,金 上顎顎 歯の最 を らかに

することを目的とする.

Ⅱ. 方法

験者は,本研究の目的を し同 が得られた

56 の 性で, 側上顎欠損(Aramany分 Ⅱ )2)

症例である.上顎顎 歯の はAramanyの 2)

に った(TypeⅠ).

ま 法に い,チタン 上顎顎 歯を製作,

し,TypeⅠの実験 を った.次に, 側 二

小臼歯と 一大臼歯に 置した を小連結

基部から し(TypeⅡ), を った.さらに,

側 歯と 一小臼歯に 置した の と

を し(TypeⅢ), を った. 方法は,

側中 歯 側面をイン クト ン で加 し,

上顎 存歯の 頬側面に 定した で ーザ

ップラ 動 を用いて 動 を った.得られた

データ( 関 )は 動解析用 フト(ME’scopeVES)を用いてモー 解析を い, 有 動 ,モー シ

イプおよび 比を した.さらに, の側方

力を想定した 力応 シ ーションを い,

側方歯 に して 方向に10 N負荷した の

応 を求め, における最大

位量を した.

Ⅲ. 結果と考察

有 動 は,それ れTypeⅠが 626 Hz,TypeⅡが809 Hz,TypeⅢが812 Hzであった.この結

果は,これまで が ってきたモー 解析の結果

と同様1)であり,TypeⅠ Ⅱ Ⅲの 有 動 の

は顎 歯の重量の影響が大きいと考 られる.

比は,TypeⅠが6.38 ,TypeⅡが6.14 ,TypeⅢが

3.19 であった.TypeⅠとTypeⅡに比 てTypeⅢは

最も 動が止まりにくいことが示された.モー シ イ

プでは,TypeⅠは 側中 歯に位相 を う れ

の 動が認められ,TypeⅡは 側側 歯と 側

歯にTypeⅠと同様な 動が認められた.TypeⅢでは

全体が つような 動様相を した.これは,

TypeⅢが最も 置が ないことが影響したので

はないかと考 られる. 力応 シ ーションから

得られた最大 位量の平 は,TypeⅠが0.44 mm,

TypeⅡが 0.0021 mm, TypeⅢが 0.0088 mmで,

TypeⅠが最も大きかった.

以上より,本症例ではTypeⅢの は 動学的

から避ける きであると考 られた.一方で,顎

歯の であるTypeⅠと一 的な部分 歯

の に近いTypeⅡを比 ると,モー シ イプで

はTypeⅠが ましく, 比ではほとんど がなく,

最大 位量ではTypeⅡの方が なかった.それ

,本症例では口腔内の によってど らの

も選択可能であると示唆された. はさらに症例

を増やし,検討を う 要がある.

Ⅳ. 文献

1) Hoshiai T, Iida T, Taniguchi H. Vibratory properties of maxillary dentition in maxillectomy patients wearing metal framework obturator prostheses with three different metal materials. Journal of Prosthodontic Research 2011; 55: 252-261.

2) Aramany MA. Basic principles of obturator design for partially edentulous patients. Part II: Design principles. J Prosthet Dent 1978; 40: 656-662.

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日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 36: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-116 ウ タン リ ーを基材とした 作 性 材の 性に 関する ○ 1), 1), 元 1), 1), 口 一1), 1), 1), 有 2), 野博 2), 2), 1)

1) 大学大学院 歯学 合研究科咬合機能補綴学分野,2) 大学大学院 歯学合研究科歯科生体材 学分野 Evaluation of durability of experimental soft lining materials based on urethane oligomers

Kadokawa A1), Minesaki Y1), Minemoto S1), Murahara S1), Muraguchi K1), Matsumura K1), Kajihara Y1), Arikawa H2), Kono H2), Kikuchi M2), Minami H1) 1)Department of Fixed Prosthodontics, Kagoshima University Graduate School of Medical and Dental Sciences, 2)Department of Biomaterials Science, Kagoshima University Graduate School of Medical and Dental Sciences

Ⅰ. 目的

高齢 の に い,高度な顎 や粘

膜の などの要 で, 質材 の 歯 では

の を回避できない症例に して 性 材

の応用が 次増加してきている.2016年4 より,

症例の下顎 歯に して, 法を用いた 性

材による 歯内面 合法が された.現在,

されている 性 材は クリル とシリコーン

が主 であるが, クリル 性 材は, 的

に粘弾性が し にその 圧 果が われる.

一方,シリコーン 性 材は, 的な 性の

が ないとされ つかの材 が, 療で使

用可能となっている.しかしシリコーン 性 材

の口腔内での長期 の 性に関しては不 な も

い.本研究では, 能基の と 端基の で

質から 質まで 広い ジー的 性を でき

るウ タン リ ー材 に 目した1). 性 材へ

の 応用の可能性を るためにウ タン リ ー

を基材とする 重合 性 材を 作し,その弾

性率の 的 を の 材 と比較検討して

性に関する を った.

Ⅱ. 方法

実験に使用したウ タン クリ ート リ ー材

は,502H(荒 学),UV-3200B( 本合成 学)

及びUV-3500BA( 本合成 学)の とした.

ウ タン リ ーには, 重合 にするために

増 ( ンフ ー ン,和 純 )と 元 (ジ チ

ル チル タクリ ート,和 純 )をそれ れ

リ ー材 の0.5 wt 加した. 中で

ー(AR-100,THINKY)を使用し ,

を い, ー ト 材 を 備した. ー ト

材 を ラ 上に置いた直径10 mm,高さ10 mmの リ チ ンチ ーブ に 入して

( -Light,モリタ)を使用して 分 重合した.以

下, 作 性 材のコー をそれ れH52,U32及

びU35とする.重合 , は4 及び60 中に

し, 年 の長期に って弾性率の 的

を 定した.弾性率の 定は,引張圧縮 験機

(TGE-5kN, ) を用い,ク ッ ー 2 mm/minで圧縮 験を い,圧縮弾性率を求めた.

は, とも としANOVAとTukeyの重比較検定により 解析を った.

Ⅲ. 結果と考察

作ウ タン リ ー 性 材の と

年 の圧縮弾性率の 定結果を に示した( ).

れの材 も, の弾性率と比較して 年 の弾

性率は した.U32とU35は,4 に比較して

60 の方が,弾性率の低下が大きくなった. 性

材に まれる ジー的 性は, 材の有

する当 の 性が口腔内で長期 に って

されることが,患者の の向上や の

に有 であることが示唆されている2). の 性

材は,口腔内での長期 の使用で重合 応の

や材 の で に が み弾性率は増

加していく. 回, 作した 性 材は長期 に

ってその 性が される 性を有し,機能性や

性に優れた 重合 性 材を できる

可能性が示唆された.

Ⅳ. 文献

1) Kanie T, Kadokawa A, Arikawa H, Fujii K, Ban S. Mechanical properties of an experimental soft lining material based on urethane oligomer. Dent Mater J 2005; 24: 433-439.

2) , , 内 , , 中 . 性 材の 性が 歯 者

の口腔 に及ぼす影響. 歯 報 2011; 99: 9-11.

作 性 材の圧縮弾性率(SD)

─ 320 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

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P-117 性 量 置を用いた 歯 位 の

○関 , 内周平,小 一, 中 ,高 ,入

科歯科大学大学院 歯学 合研究科高齢者歯科学分野

Measuring system for denture using by an Inertial Measurement Unit

Sekita T, Takeuti S, Kobayashi K, Higashinakagawa A, Takahashi A, Irie S Gerodontology and Oral Rehabilitation, Tokyo Medical and Dental University

Ⅰ. 目的

歯顎の 患率は 傾向にあるが,まだ くの

歯顎者が の 歯を している. に

歯はインプラントや歯 などの 定 がなく,粘膜

に と を求めているため,咬合力のような 力

です に 位する. 歯の機能 の動 を する

ことは,口腔機能の回 ,顎 を させるため

にも有用である.咬合 のために 歯の動 量を

定する場合,不動 の が のため,

み ージ やイン クタン 位 は使用

できない.このような場合,不動 がいらない 性

置(Inertial Measurement Unit)を 置することに

より, 歯の を 定することが可能となり,さら

に 置の小 とコ トの低 にもつながる.そ

こで本研究は 性 置を用いた 位 を 作

し,その 度検定を った.

Ⅱ. 方法

本シ ムは, 性 置, 部,Bluetooth部,タブ ットPCより構成されている. 定

は ン からの 力 の 解析を いフ

ルタリン して し,その 力に し補 フ ルタ1)

を 用し 歯の へ する方法を用いている.

この一連の はタブ ットPC 上のプ ラム

Labview2010®(National Instruments Corporation, Texas,

USA)で される.

本シ ムより される回 と実 の回 の

関 を定量するために,回 ブルの中 部に

性 置を 面 プで け, 縁部を ーザ

位 HL-G105-S-J(Panasonic Corporation, Osaka, Japan)にて同 し較 実験を った.回 ー

ブルは実 の咬合 の 歯の回 に近くなるよう

に,1.2°と2.4°で , を り し 定を った.

Ⅲ. 結果と考察

本シ ムの 度は実 の回 より 軸とも -

4 小さくなった.これは ン 生 力を してい

ないことを考 して 当な値と考 る.さらにモーショ

ン プチ ーシ ム(Elite System®)の 度2)と同

なことから 歯の を する本シ ムの

有用性が示された.

Ⅳ. 文献

1) Min H.G, Jeung E.T. Complementary filter design for angle estimation using mems accelerometer and gyroscope. Department of Control and Instrumentation. Changwon National University. Changwon. Korea 2015; 641-773.

2) Miyashita K, Sekita T, Minakuchi S, Hirano Y, Kobayashi K. Nagao M. Denture mobility with six degrees of freedom during function. J Oral Rehabil 1998; 25: 545-552.

定シ ム

2 歯の

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日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 38: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-118 上下 歯顎シ ーション による 圧の比較

○ , , 上 , ,本木 , , 森 , , 内広 , , ,小

本大学 歯学部顎口腔機能治療学講座

Comparison of the impression pressure with the upper and lower edentulous jaw simulation model

Iwasaki M, Kawara M, Inoue S, Iwata Y, Honki H, Asakawa R, Nishimori H, Kamiyama H, Takeuchi H, Yasuda A, Iida T, Komiyama O Department of Oral Function and Rehabilitation, Nihon University School of Dentistry at Matsudo

Ⅰ. 目的

全部 歯 の である顎 粘膜は部位に

よって なる 圧 位性をもっており, に生

る圧力によって 位する. に,下顎顎 粘膜面

は上顎と比較して小さいことから, の圧力のみ

ではなく, 歯による機能圧も上顎と比較して 位面

あたりで く,強い圧力がかかることが考 られる.

機能圧を圧負 に に 置させるために, ト

ーにリリーフの を い, 圧をコント ールす

る方法は有用である.しかしながら,これまでに,

圧について上下顎 において比較した報告は認め

ない.本研究は,上下 歯顎顎 にかかる 圧の

違いについて,リリーフ およびリリーフ に

する影響を解 することを目的とし,上下 歯顎シ

ーション を用いて 圧の比較検討を

った.

Ⅱ. 方法

上下顎 歯顎 はニッシン のMAP-34を

使用した.荷重負荷 置は, イ ーと ,

そして,2 kgの分 を置く部位を した金 製の

を用いた.小 圧力 ン ー (上顎 PC-2KC 下顎 PSM-2KAB, 和 , )は,上顎の 歯

部, 側 一大臼歯歯 頂, 中口 最 部

の 部位に 置した ( ).また,下顎は 中歯 頂

部, 側 一大臼歯歯 頂, 側頬 部の 部位に

置した( ). 粘膜として を して

歯 用弾性 材を 置して使用した.ト ーは,

法に い 重合 ジンにて製作した.リリーフを

したト ーは, 歯におけるリリーフ

( の内側)に厚さ1.4 mmの ラフ ン ック

を置き製作した( ). 材は,EXADENTURE (GC, )およびAFFINIS PRECIOUS light body (YOSHIDA, )を用いた1). 材の 和

と 作 は 60 とし,その直 に圧 した.

定は,圧 から180 まで い, 材,

上下全4 のト ー に 回 つ った.そして,

圧力 ン ーの 定 直 における圧力値の

最大値を し平 値を した. 分析はt検定を用い,上下顎, ン ー,2 のト ーによる

違いについて比較検討を った(P<0.05).

Ⅲ. 結果と考察

リリーフの有 に関わら , 圧はす ての

( 材, ン ー)において上顎と比較し下顎で

有 に高い値を示した(P<0.05).上下顎それ れに

おける 圧の比較において,U1およびL1の 圧

は, の部位と比較し有 に高い値を示した

(P<0.05). ト ーにリリーフを することで,

U1およびL1の 圧は し, の部位の 圧

は増加した.U2およびL2の 圧は ト ーのリ

リーフ を うとAFFINIS PRECIOUS light bodyにおいてEXADENTUREと比較し有 に高い値を

認めた(P<0.05).以上より, 歯顎顎 の にお

いて,下顎の 圧は上顎と比較して有 に高いこ

と, ト ーにおけるリリーフ が 圧のコント

ールに有用であることが示唆された.

Ⅳ. 文献

1) Kawara M, Iwasaki M, Iwata Y, Komoda Y, Inoue S, Komiyama O et al. Rheological properties of elastomeric impression materials for selective pressure impression technique. J Prosthodont Res 2015; 59: 254-261.

ン ー 置部位とリリーフ

─ 322 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 39: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-119 歯 の顎骨骨 機構の解 を目的とした ウ 歯モデルの作製 ○ 本 1),木 2), 1), まり 3), 1)

1) 大学大学院歯学研究院口腔機能学分野口腔機能補綴学 ,2) 大学大学院 学研究院解 学分野 学 ,3) 大学 院 歯補綴科 Development of a murine model for investigation of jawbone metabolism after teeth extraction

Hisamoto M1), Kimura S2), Iwata K1), Goto M3), Yokoyama A1) 1)Department of Oral Functional Prosthodontics Division of Oral Functional Science, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University, 2)Laboratory of Historogy and Cytology, Graduate School of Medicine, Hokkaido University, 3)Division of Removable Prosthodontics, Hokkaido University Hospital

Ⅰ. 目的

歯の に い歯 骨の は する. 歯

の により歯 骨の厚みは 歯 に比較し

し,その も顎骨の は し, 歯の

定を にすることがある1,2).このような骨 は

の部位の骨とは なり歯が存在する顎骨 有のもの

であり,顎骨の骨 を引き こす ニ ムは不

な が い.本研究では, ウ 歯モデルを作製し,

骨 の解析ならびに, 学的解析を うことで

歯 の骨 機構を らかにすることを目的とし

た.

Ⅱ. 方法

BALB/c ウ を全身 下で,上

顎 側 , 2臼歯の 歯を った. 歯 の顎骨

の を小 動 用X CT 置(Latheta LCT-200

製作 )を用いて, 歯 24 まで 的に

影した.得られたCT から3D の構 を

い( ),顎骨の の ならびに 歯側顎骨の骨

体 の を した.

また, 歯 4 まで に ウ 部を し

学的解析を った. 下の ウ をリン

生 で した4 ラフォルム ル

デ 定 により 定 , 部を し,同

定 による 定を16 った に,中性

EDTA に置 し,4 4 で した.

の を ラフ ン 埋し, を作製 ,

性 性フォ フ ター の 素 性によって破

骨 の分布を, ル リフォ フ ター に する

体を用いた により骨 の分布を解

析した.

Ⅲ. 結果と考察

CT の解析からは, 歯 の骨 度は 歯

で近 の骨の80 に し,その ほぼ一定の

値になったことから, ウ の 歯 の は,

に することが示唆された.

骨体 は, 歯 で 歯 の70 まで し,

に頬側,上顎 ,歯 頂側で な骨の

が認められたが,その 24 まで は認められ

なかった.

学的解析から,骨 は 歯直 から

現するが,破骨 は 歯 4 にかけて 歯し

た側の上顎骨に最も く認められ,骨体 が す

る 期と一 することが示された.

本研究によって 歯 の に う顎骨の が

ウ で再現できることが示され, 歯 の顎骨

に関わる 学的解析が可能になることが

示唆された.

Ⅳ. 文献

1) Vieira AE, Repeke CE, Ferreira Junior Sde B, Colavite PM, Biguetti CC. Oliveira RC et al. Intramembranous Bone Healing Process Susbse-quent to Tooth Extraction in Mice: Micro-Computed Tomography, Histomorphometric and Moleclular Characterization. PLOS ONE 2015; 10: e0128021.

2) Koide M, Kobayashi Y, Ninomiya T, Nakamura M, Yasuda H, Arai Y. Osteoprotegerin-Deficient Male Mice as a Model for Severe Alveolar Bone Loss: Comparison With RANKL-Overexpressiing Transgenic Male Mice. Endocrinology 2013; 154: 773-782.

歯直 のCT A: CT , 二臼歯

歯 (矢 ),B and C: CT3D 一

二臼歯 歯 (中 )

─ 323 ─

日補綴会誌 9・126 回特別号,2017 第1,2日 第5会場ポスター発表

Page 40: P-81 GlウGGG:ーが垂直びに及ぼす影響36の性,上二大臼歯の歯破折と歯 部のG8ープンG]G^イトを主に院した.側方フG/ G{の分析からHigh angle

P-120 歯科補綴治療が成 の 動に及ぼす影響

ルジ ート 得 ○ まり 1), 生 2),下 司2), 3)

1) 大学 院 歯補綴科,2) 大学大学院歯学研究院口腔 科学分野歯周 歯

内療法学 ,3) 大学大学院歯学研究院口腔機能学分野口腔機能補綴学 Influence of prosthodontic treatment on autonomic nervous activity in adults. -impression taking with alginate impression material- Goto M1), Takefu H2), Shimoji S2), Yokoyama A3) 1)Division of Removable Prosthodontics, Hokaido University Hospital, 2)Department of Periodontology and Endodontology, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University, 3)Department of Oral Functional Prosthodontics, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University

Ⅰ. 目的

有 者や高齢者に限ら 者においても歯科

治療への不 や ト による全身的 症が生 る

ことから,歯科治療がより 全に るよう全身

に る影響を解 することが 要である.

一 に, の 動解析を用いて

動を する方法は, かつリ ルタイムに ト

を できる. はその方法を用いたモニター

シ ムを し, や歯周治療の侵

よりもその の 的 ト の影響が大きいこ

とを示してきた1,2).一方,補綴治療の中でも 得

は, 症を することが いという報告3)があり,

ト ッ ーとなっている可能性がある.本研究では,

全身疾患を有しない成 ラン を に, ル

ジ ート 材を用いた 得が 動に

及ぼす影響について検討した.

Ⅱ. 方法

験者を20 30 の全身的基礎疾患を有しな

い ラン 11 ( 大学歯科 療 ンター

の歯科 , 性 , 性2 )とし, ルジ ー

ト 材を用いた上顎 得 の

動, に 動(LF/HF)の を

した.歯科治療に する および現在の不

についての質 Corah’s Dental Anxiety Scale(DAS)およびVisual Analog Scale(VAS)に回 し,

した生体 報モニターシ ムを用いて .

得 座位,2. 得 位, . 得

中,4. 得 位におけるLF/HF,(HR), 圧(BP)を連 的に 定,最 にVAS

に回 した.DASによる における不 とモ

ニターシ ムによる生体 報の について平

値および を して検討を った.

分析は,Wilcoxon signed-rank testおよびFriedman testを った(p<0.05).なお本研究は, 大学

大学院歯学研究科 学研究 の

認を けて った( 認 2016 4 ).

Ⅲ. 結果と考察

DASによる では, くの 験者が歯科治療

への が どなかったが, で強い が

みられ,VAS,HRおよびBPは 定期 を て大き

な は認められなかった.また のない 験

者の くで,LF/HFに大きな上 はみられ , 定期

を して強い ト を ていないことが示唆さ

れた. ただし, 得中と比較し, 得 に

高い傾向がみられたことより, 置 体よりも 置に

する不 ,つまり 面からの ト が大きい可

能性がある.一方, の強い 験者のLF/HFは,

定期 を して高い値が した.

本モニターシ ムは歯科治療 の ト の検

が可能であり, 得 おいてもその ト は

的な ト が大きいことが示唆された. は,

本モニターシ ムを 歯製作予定患者に用い,

得が 動に及ぼす影響について

する予定である.

Ⅳ. 文献

1) 小 中 ,下 司, 生 ,大 ,

, ほか. と

ーラーを用いた ーリン が 全な 年成

の 動に及ぼす影響. 歯 存 2014; 57: 519-529.

2) 下 司,小 中 , 一生, 谷 ,

.歯周基本治療が 全な 年者の

動に及ぼす影響 動解析を

用いた . 歯 存 2013; 56: 431-441. 3) 中 ,金 ,長 , ,

,加 ほか.歯科 療での 全性

のための イ ライン作成. 歯 学 2005; 24: 61-70.

生体 報モニターシ ム 要

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日補綴会誌 9・126 回特別号,2017第1,2日 第5会場ポスター発表