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19 容積計算式は、用途により計算式が変わります。用途は、P9を参照してください。 用 途 計算式 省エネルギー エネルギー蓄積 (1-3-1) 緊急作動 漏れ補償 温度補償 カウンターバランス ショックアブソーバー 脈動吸収 脈動吸収 (1-3-2) 衝撃緩衝 衝撃緩衝 (1-3-3) オイルタンク防塵 ダイナクリーン ダイナクリーンの計算はP236ダイナクリーンを参照してください。 その他用途の計算は、当社にお問い合わせください。 1-1 容積計算式の選定 基本計算用語 最高作動圧力 (MPa・abs) 液圧源の最高圧力 アキュムレータに蓄圧する最高の圧力 最低作動圧力 (MPa・abs) アクチュエータを動かすために必要な最低圧力 アキュムレータから吐き出しする最低圧力 ガス封入圧力 (MPa・abs) ブラダ内に封入した窒素ガス圧力 時のガス容積 (L) 時のガス容積 (L) 時のガス容積 (L) アキュムレータ必要吐き出し(蓄積)容積 (L) ーV の差がアキュムレータから吐き出し(蓄積)する容積 ポリトロープ指数 気体は圧縮、膨張すると熱の影響を受けます。  実際の気体変化をポリトロープ変化と呼び、計算ではポリトロープ指数と して使用します。 *計算に使用する圧力は、絶対圧力に換算して使用します。 絶対圧力 (MPa・abs)=ゲージ圧力 (MPa・G)+ 0.1013 アキュムレータは気体の圧縮、膨張によって流体を蓄積・ 吐き出しします。 ガス容積計算は、気体の体積と圧力との関係を示した ボイルの法則によって基本的に算出します。 1-2 計算式の基礎 P1 1 =P =P 1. アキュムレータガス容積計算 アキュムレータの選定手順

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Page 1: P001-039 A - NACOL · 2020. 5. 15. · Title: P001-039_A.indd Created Date: 8/10/2017 11:20:20 AM

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容積計算式は、用途により計算式が変わります。用途は、P9を参照してください。

用 途 計算式省エネルギー

エネルギー蓄積 (1-3-1)

緊急作動漏れ補償温度補償

カウンターバランスショックアブソーバー

脈動吸収 脈動吸収 (1-3-2)衝撃緩衝 衝撃緩衝 (1-3-3)

オイルタンク防塵 ダイナクリーン

ダイナクリーンの計算はP236ダイナクリーンを参照してください。その他用途の計算は、当社にお問い合わせください。

1-1 容積計算式の選定

● 基本計算用語

P3最高作動圧力 (MPa・abs)液圧源の最高圧力アキュムレータに蓄圧する最高の圧力

P2最低作動圧力 (MPa・abs)アクチュエータを動かすために必要な最低圧力アキュムレータから吐き出しする最低圧力

P1ガス封入圧力 (MPa・abs)ブラダ内に封入した窒素ガス圧力

V3 P3時のガス容積 (L)V2 P2時のガス容積 (L)V1 P1時のガス容積 (L)

Vwアキュムレータ必要吐き出し(蓄積)容積 (L)V2ーV3の差がアキュムレータから吐き出し(蓄積)する容積

ポリトロープ指数気体は圧縮、膨張すると熱の影響を受けます。 実際の気体変化をポリトロープ変化と呼び、計算ではポリトロープ指数として使用します。

*計算に使用する圧力は、絶対圧力に換算して使用します。 絶対圧力 (MPa・abs)=ゲージ圧力 (MPa・G)+ 0.1013

アキュムレータは気体の圧縮、膨張によって流体を蓄積・吐き出しします。 ガス容積計算は、気体の体積と圧力との関係を示したボイルの法則によって基本的に算出します。

1-2 計算式の基礎 P1V1n=P3V3n=P2V2n

は じ め に

1.アキュムレータガス容積の計算アキュムレータの選定手順

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