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PAF500600700F48SERIES 1 TDK-Lambda PAF500600700F48 シリーズ 取扱説明書 ■ご使用前に 本製品のご使用にあたって、注意事項を留意の上、ご使用下さい。ご使用方法を誤りますと、感電や発 火などの恐れがあります。 ご使用前に本取扱説明書を必ずお読み下さい。 ■注意 ● 本製品のベースプレート及びケースは高温になりますので、触れないで下さい。 ● 本製品内部には高電圧または高温になる部品があります。 感電や火傷の恐れがありますので、分解 したり内部の部品に触れたりしないで下さい。 ● 予期せぬ事故を避けるため、本製品動作中は手や顔などを近づけないようにして下さい。 ● 入出力端子および各信号端子への結線が、本取扱説明書に示されるように、正しく行われていること をお確かめ下さい。 ● 各種安全規格の取得及び安全性を向上させるために、外付けヒュ-ズを必ずご使用ください。 ● 本製品は電子機器組み込み用に設計されたものです。 ● 48V 入力のモデルの入力端子には、1次側電源より強化絶縁もしくは二重絶縁で絶縁された電圧を接続 して下さい。 ● 本製品の出力電圧は危険なエネルギーレベル(電圧が 2V 以上で電力が 240VA 以上)と見なされますの で、使用者が接触することのないようにして下さい。 本製品を組み込んだ装置は、誤ってサービス 技術者自身や修理時に落下した工具等が、本製品の出力端子に接触する事がないように保護されてい なければなりません。 修理時には必ず入力側電源を遮断し本製品の入出力端子電圧が安全な電圧ま で低下していることを確認して下さい。 ● 本取扱説明書に記載されているアプリケーション回路および定数はご参考です。回路設計にあたって、 必ず実機にて特性をご確認の上、アプリケーション回路および定数をご決定下さい。 ● 本取扱説明書の内容は予告なしに変更される場合があります。ご使用の際は、本製品の仕様を満足さ せるため最新のデータシート等をご参照下さい。 ● 本取扱説明書の一部または全部を弊社の許可なく複製または転載することを禁じます。 備考:CEマーキング 本取扱説明書に記載されている製品に表示されているCEマーキングは欧州の低電圧指令に 従っているものであり、製品は欧州安全規格 EN60950 の認定を受けたものです。 C160-04-01C

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PAF500・600・700F48SERIES

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TDK-Lambda

PAF500・600・700F48 シリーズ

取扱説明書

■ご使用前に 本製品のご使用にあたって、注意事項を留意の上、ご使用下さい。ご使用方法を誤りますと、感電や発

火などの恐れがあります。 ご使用前に本取扱説明書を必ずお読み下さい。

■注意

● 本製品のベースプレート及びケースは高温になりますので、触れないで下さい。

● 本製品内部には高電圧または高温になる部品があります。 感電や火傷の恐れがありますので、分解

したり内部の部品に触れたりしないで下さい。

● 予期せぬ事故を避けるため、本製品動作中は手や顔などを近づけないようにして下さい。

● 入出力端子および各信号端子への結線が、本取扱説明書に示されるように、正しく行われていること

をお確かめ下さい。

● 各種安全規格の取得及び安全性を向上させるために、外付けヒュ-ズを必ずご使用ください。

● 本製品は電子機器組み込み用に設計されたものです。

● 48V入力のモデルの入力端子には、1次側電源より強化絶縁もしくは二重絶縁で絶縁された電圧を接続

して下さい。

● 本製品の出力電圧は危険なエネルギーレベル(電圧が2V 以上で電力が240VA 以上)と見なされますの

で、使用者が接触することのないようにして下さい。 本製品を組み込んだ装置は、誤ってサービス

技術者自身や修理時に落下した工具等が、本製品の出力端子に接触する事がないように保護されてい

なければなりません。 修理時には必ず入力側電源を遮断し本製品の入出力端子電圧が安全な電圧ま

で低下していることを確認して下さい。

● 本取扱説明書に記載されているアプリケーション回路および定数はご参考です。回路設計にあたって、

必ず実機にて特性をご確認の上、アプリケーション回路および定数をご決定下さい。

● 本取扱説明書の内容は予告なしに変更される場合があります。ご使用の際は、本製品の仕様を満足さ

せるため最新のデータシート等をご参照下さい。

● 本取扱説明書の一部または全部を弊社の許可なく複製または転載することを禁じます。

■ 備考:CEマーキング 本取扱説明書に記載されている製品に表示されているCEマーキングは欧州の低電圧指令に

従っているものであり、製品は欧州安全規格 EN60950 の認定を受けたものです。

C160-04-01C

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PAF500・600・700F48SERIES

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TDK-Lambda

目次

■ ブロックダイヤグラム

■ シーケンスタイムチャート

■ 端子仕様、配列

■ 仕様説明 1. 入力電圧範囲 2. 出力電圧可変範囲 3. 最大出力リップル&ノイズ 4. 最大入力変動 5. 最大負荷変動 6. 過電流保護 (OCP) 7. 過電圧保護 (OVP;OVP 端子) 8. 過熱保護 9. リモートセンシング (+S、-S 端子) 10. ON/OFF コントロール (+ON/OFF、-ON/OFF 端子) 11. 並列運転 (PC 端子) 12. 直列運転 13. I.O.G.信号 (IOG 端子) 14. 外部信号用補助電源 (AUX 端子) 15. 動作周囲温度 16. 動作周囲湿度 17. 保存周囲温度 18. 保存周囲湿度 19. 冷却方式 20. ベースプレート温度対出力変動 21. 耐電圧 22. 絶縁抵抗 23. 耐振動 24. 耐衝撃

■ 故障と思われる前に

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TDK-Lambda

■ ブロックダイヤグラム   +Vin

-Vin

+ON/OFF

-ON/OFF

過電流保護

入力電圧検出

過熱保護

過電圧保護

過電流保護

検  出

制 御 部

TRIM

+S

-S

PC

AUX

IOG

OVP

ベースプレート

制 御 部

入力フィルタ -V

+V

補助電源

コントロール

ON/

OFF

3.3V、5V

のみ

12V、28V

のみ

スイッチング

整  流

出力フィルタ

ベースプレート

発振周波数(固定) PAF500・600F48: 330kHz

PAF700F48: 310kHz

■ シーケンスタイムチャート

入力電圧

出力電圧

*1

O N /O FFコントロール

IO G

H

L

S H O R T

O P E N

0V

V in

0V

V out

100m s 以上リセット動作

O V P 動作点 O C P 動作点

入力投入

コントロール

コントロール

O NO FF

作動

作動

O C PO V P 入力遮断

入力投入

O C P解除

コントロール

コントロール

O NO FF

過熱保護回路

解除

過熱保護回路

作動

AU X

H

L

*2

*3

*1 SHORT : 1mA≦I(ON/OFF)≦5mA

*2 12V、28V 機種のみ

*3 H レベル : 7~10VDC

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TDK-Lambda

■端子仕様、配列

[入力側端子] +Vin:+入力端子 -Vin:-入力端子 [コントロール端子] +ON/OFF:+ON/OFF コントロール端子 -ON/OFF:-ON/OFF コントロール端子

[出力側端子] +V :+出力端子 -V :-出力端子 +S :+リモートセンシング端子 -S :-リモートセンシング端子 TRIM :出力電圧外部可変用端子 PC :出力電流バランス用端子 IOG/OVP :インバータ動作モニター用信号端子 (IOG 端子;12V、28V 機種)*1 過電圧保護動作電圧外部可変用端子 (OVP 端子;3.3V、5V 機種)*1 AUX :外部信号用補助電源端子

*1 機種により IOG 端子もしくは OVP 端子のいずれかになります。

ベースプレートは、M3取付用タップを介してFGと接続できます。 +Vin、-Vin、+V、-V は接触抵抗を考慮して接続して下さい。

銘板

*1

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TDK-Lambda

■ 仕様説明 1.入力電圧範囲

PAF500・600・700F48 シリーズの入力電圧範囲は、

下記の通りです。

入力電圧範囲 : 36~76VDC 入力電圧には通常、下図 1-1 の様に商用の交流

電圧を整流・平滑した際に生じるリップル電圧

(Vrpl)が含まれます。リップル電圧は下記の電圧

以下にてご使用下さい。

入力許容リップル電圧 : 4Vp-p

この値を超えている場合、出力リップル電圧が

大きくなります。 入力電圧の急峻な変化により、出力電圧が過渡

的に変動する場合がありますのでご注意下さい。 なお、入力電圧波形のピーク値が上記入力電圧

範囲を越えないようにして下さい。

図 1-1 リップル電圧

● 基本接続

TRIM+ON/OFF

負荷

-Vin

+Vin

IOG/OVP

+S

PC

-S

-V

+Vヒューズ

ベースプレート

C1

C2 C3

50mm

+

AUX

-ON/OFF

+

R1

D1

図 1-2 基本的な接続

入力ヒューズ パワーモジュールにはヒューズが内蔵されてお

りません。各種安全規格の取得および安全性を向

上させるためにも外付けヒューズをご使用下さい。 なお、ヒューズはファストブロー型を1台毎に

付けてご使用下さい。 また、ヒューズは-Vin 側をグランドとする場合

には+Vin 側に、+Vin 側をグランドとする場合に

は-Vin 側に取り付けて下さい。

入力ヒューズ推奨電流定格 : 30A (F30AH, 125/250V)

C1 : 入力ラインのインダクタンス成分等によるパ

ワーモジュールへの影響を防ぐために、+Vin 端

子、-Vin 端子間に電解コンデンサ又は、セラミッ

クコンデンサを付加して下さい。 また電解コンデンサは等価直列抵抗の小さいも

のをご使用下さい。特に周囲温度が低温の場合は

入力遮断時、等価直列抵抗の為に C1 の電圧が安

定せず、出力が正常遮断しない場合がありますの

でご注意下さい。 なお、このコンデンサにはリップル電流が流れ

ますので、コンデンサを選定される際にはコンデ

ンサの許容リップル電流値をご確認の上、部品を

選定して下さい。実際に流れるリップル電流値に

つきましては実機にてご確認下さい。 推奨容量値 PAF500・600F48: 100μF 以上 (耐圧 100V 以上) PAF700F48: 220μF×2 以上 (耐圧 100V 以上)

注)1.温度特性に優れた低インピーダンスの電

解コンデンサをご使用下さい。 (日本ケミコン製 LXV シリーズ相当品) 2.入力ラインにチョークコイルなどが挿入

され、入力ラインのインダクタンス成分が極

めて大きい場合は、パワーモジュールの動作

が不安定になる場合があります。そのような

場合は C1 の容量値を上記よりも大きくして

下さい。 3.PAF500・600F48 は周囲温度が-20℃以下

となる場合は等価直列抵抗を低減させるため、

上記のコンデンサを 2 個並列に付加して 下さい。

t時間

入力電圧

Vrpl

4V以下

入力電圧

範囲

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TDK-Lambda

C2 : 10μF 出力スパイクノイズ電圧低減のため、+V 端子、

-V 端子間に出力端から 50mm 以下のところに、

セラミックコンデンサを付加して下さい。 また、プリント基板の配線方法等により出力ス

パイクノイズ電圧が変化する場合がありますので

ご注意下さい。

C3 : 安定動作のため、+V 端子、-V 端子間に出力端

から 50mm 以下のところに、電解コンデンサ又は、

セラミックコンデンサを付加して下さい。 電解コンデンサ、配線の等価直列抵抗、等価直

列インダクタンス等の特性により、出力リップル、

出力立ち下がり時に影響が出ることがありますの

でご注意下さい。 プリント基板の配線方法等により出力リップル

電圧が変化する場合がありますのでご注意下さい。 負荷電流の急峻な変化または入力電圧の急峻な

変化がある場合、外付けコンデンサの容量を増加

する事により電圧変動を小さくすることが出来ま

す。

Vout C3 3.3V 10V 5600μF x 2 (*1) 5V 10V 5600μF x 2 (*1)

12V 25V 470μF 28V 50V 220μF

*1 並列接続 表 1-1 C3:外付け出力コンデンサ推奨容量値

注)1.温度特性に優れた低インピーダンスの電

解コンデンサをご使用下さい。 (日本ケミコン製 LXY シリーズ相当品)

2.12V、28V 機種では、周囲温度が-20℃以

下となる場合、等価直列抵抗を低減させるた

め、上記のコンデンサを以下の通り並列に付

加して下さい。 PAF500F48 : 2 個 PAF600F48 : 3 個 PAF700F48 : 4 個 3.ご使用になる電解コンデンサの許容リッ

プル電流値にご注意下さい。特に、負荷電流

が急峻に変化する場合には、リップル電流を

ご確認の上、電解コンデンサの許容電流値を

越えないようにご注意下さい。 C4: 入力電源から PAF500・600・700F48 シリーズの 入力間にスイッチやコネクタ等があり、入力印加

状態でのスイッチのオン・オフや活線挿抜等でご

使用される場合には、過渡的サージ電圧が発生す

る場合がありますので、図 1-3、図 1-4 のように

電解コンデンサ C4 を付加して下さい。 推奨容量値 : 100μF 以上 (耐圧 100V 以上) なお、入力投入時に突入電流が流れますので、

スイッチおよびヒューズの I2t 耐量をご確認下さ

い。

ヒューズ

-Vin

+Vin

C1

+

C4

+

スイッチ

図 1-3 スイッチ使用時の入力フィルタ

ヒューズ

-Vin

+Vin

C1

+

C4

+

スイッチ

ヒューズ

C1

+

-Vin

+Vin

図 1-4 複数台接続時の入力フィルタ D1: 3.3V、5V 機種のみ、入力電圧瞬時停電時の出

力安定動作をはかるために、VF の小さいショッ

トキバリアダイオード D1 を接続してご使用下さ

い。 推奨逆電圧定格: 30V 以上 推奨順電流定格: 100mA 以上 入力の逆接続

入力の極性を間違えますとパワーモジュールが

破損する事があります。逆接続の可能性がある場

合は、保護用ダイオードおよびヒューズを接続し

て下さい。 保護用ダイオードの耐圧は入力電圧以上、サー

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TDK-Lambda

ジ電流耐量はヒューズより大きいものをご使用下

さい。

ヒューズ

-Vin

+Vin

-V

+V負荷

図 1-5 入力の逆接続保護

● EMI 対策用推奨入力フィルタ (VCCI1種、FCC class A 準拠)

-Vin

+Vin

C1

+C5

L1

C7C6

ベースプレート

ヒューズ

推奨値

C1:470μF(電解コンデンサ) C5:2.2μF(セラミックコンデンサ) C6,C7:PAF500F48 - 0.1μF C6,C7:PAF600・700F48 - 0.15μF (セラミックコンデンサ)

L1:1mH(コモンモードチョークコイル)

注)1.出力側は基本接続におけるコンデン

サを接続して下さい。

2.上記の推奨入力フィルタは弊社測定

条件において VCCI1種、FCC class A を満

足するものです。入出力の配線方法および

周辺の回路等により、規格を満足しない場

合があります。入力フィルタ選定の際は、

必ず実機にて EMI(雑音端子電圧、雑音

電界強度)をご確認の上、決定して下さい。 詳 細 は PAF500F48-* 、 PAF600F48-* 、

PAF700F48-*型式データをご参照下さい。

2.出力電圧可変範囲

抵抗および可変抵抗の外付け、もしくは外部電

圧印加により、出力電圧を下記の範囲内で変える

事ができます。ただし、出力電圧を下記の範囲を

越えて上昇させると、過電圧保護機能が動作しま

すのでご注意下さい。

出力可変範囲 3.3V、5V: 定格出力電圧の-40%~+20% 12V、28V PAF500・600F48: 定格出力電圧の-40%~+10% PAF700F48: 定格出力電圧の-40%~+15%

なお、出力電圧を上昇させた場合、出力電流は

最大出力電力により規定される値まで低減させて

下さい。 また、出力電圧を上昇させた場合、入力電圧範

囲に図 2-1 の制限がありますのでご注意下さい。 下記の外付け回路により、出力電圧を変えた場

合においても、リモートセンシングすることがで

きます。リモートセンシング機能の詳細につきま

しては「9.リモートセンシング」をご参照下さ

い。

出力電圧

5 53 6

3 5 4 0 4 5 5 0

1 1 0

1 0 0

9 0

(% )

入 力 電 圧 (V D C )

1 2 03 .3V、 5 V 機 種

P A F 500 ・ 600F 48 -1 2V 、 28V  機 種

P A F 700F 48 -1 2V 、 28V  機 種

図 2-1 入力電圧の制限

抵抗および可変抵抗の外付けによる可変 外付け抵抗 (R2) および外付け可変抵抗 (VR)

の抵抗値、および接続方法は下記の通りです。 この場合、VR をリモートプログラミング抵抗

として、出力電圧をリモートプログラミングする

ことができます。 なお、リモートプログラミング抵抗は必ず+S端子と+V 端子の間に接続して下さい。

3.3V 5V 12V 28V R2 3.9k 6.8k 6.8k 6.8 k VR 10k 10k 20k 50k

単位:[Ω] 外付け抵抗 :抵抗許容差±5%以下 外付け可変抵抗:全抵抗許容差±20%以下 残留抵抗値 1%以下

表 2-1 3.3V、5V: 出力-40%~+20% 12V、28V PAF500・600F48: 出力-40%~+10% PAF700F48: 出力-40%~+15%

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TDK-Lambda

3.3V 5V 12V 28V R2 20k 43k 43k 43k VR 2k 2k 5k 10k

単位:[Ω] 外付け抵抗 :抵抗許容差±5%以下 外付け可変抵抗:全抵抗許容差±20%以下 残留抵抗値 1%以下

表 2-2

外付け抵抗および外付け可変抵抗 抵抗値 (出力 ±10%可変時 )

R2

負荷

+

-

VR

-S

-V

+V

+S

TRIM

図 2-2 外付け抵抗の接続例 外部電圧印加による可変 TRIM 端子に外部電圧を印加することによって

も抵抗および可変抵抗による可変範囲と同様の範

囲で出力電圧を変えることができます。この時の

出力電圧は下記の式で求めることができます。

出力電圧=TRIM 端子電圧×定格出力電圧

負荷

+

-

外部電圧

-S

-V

+V

+S

TRIM

図 2-3 外部電圧印加による出力電圧可変の例

上記以外のアプリケーションつきましては、下

記に示しますトリム回路構成をご参考に外付け回

路・定数を求めて下さい。

+S

-S

TRIM1. 225V基準電圧

電圧検出用 OP アンプ

32.4kΩ 1kΩ

7.32kΩ

図 2-4 トリム回路構成(参考) 3.最大出力リップル&ノイズ

JEITA-9141(7.12 項および 7.13 項)に準じ、次に

規定される方法にて測定された値です。 図 3-1 の接続を行い測定します。 出力端から

50mm のところにコンデンサ(C2:セラミックコン

デンサ:10μF、C3:電解コンデンサ:表 1-1 参照)

を付け、セラミックコンデンサ (C2) の両端に図

3-1 のように JEITA アタッチメントを付けた同軸

ケーブルを取り付けて測定します。オシロスコー

プは、周波数帯域 100MHz 相当を使用します。 プリント基板の配線方法等により出力リップル

電圧、出力スパイクノイズ電圧が変化する場合が

ありますのでご注意下さい。 一般に外付けコンデンサの容量増加により出力

リップル電圧、出力スパイクノイズ電圧は小さく

なります。

+

50mm

+V

-V

負荷

この線は出来るだけ短くする

同軸ケーブル1.5m 50Ω

JEITA 用アタッチメント

R:50ΩC:4700pF

オシロスコープ

C3C2

R

C

図 3-1 出力リップル電圧(含スパイクノイズ)測定方法

4.最大入力変動 入力電圧を規格内でゆっくりと(静的に)変化

させた時の出力電圧変動分の最大値です。 5.最大負荷変動 出力電流を規格内でゆっくりと(静的に)変化

させた時の出力電圧変動分の最大値です。

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PAF500・600・700F48SERIES

9

TDK-Lambda

負荷急変モードでご使用される場合は、パワー

モジュールから音が発生する場合や、出力電圧変

動が増大する場合がありますので、事前に十分な

評価を行なった上でご使用下さい。 6.過電流保護 (OCP)

OCP 機能を内蔵しています。 短絡状態や過電流状態を解除すれば自動的に出

力は復帰します。この設定値は固定ですので、外

部からの可変は出来ません。 なお、出力短絡および過電流状態が続きますと、

放熱条件によってはパワーモジュールの破損をま

ねく恐れがありますのでご注意下さい。 7.過電圧保護 (OVP;OVP 端子)

OVP 機能を内蔵しています。 この設定値は定格出力電圧に対する値です。 OVP 機能が動作した場合は、入力電圧を一度

下記に示す電圧以下にした後に入力を再投入する

か、ON/OFF コントロール端子をリセットする事

で出力を復帰させることが出来ます。ON/OFF コ

ントロール端子でのリセット時間は 100ms 以上で

す。

OVP 解除入力電圧値 : 24VDC 以下

OVP 機能の確認を行う際に、出力端子に外部

から電圧を印加するような場合の印加電圧の上限

値は OVP の規格上限値です。OVP の上限値は規

格表をご参照下さい。この上限値以上の電圧を印

加するとパワーモジュールが破損することがあり

ますのでお避け下さい。 3.3V、5V 機種では外付け抵抗により OVP 設定

値を下記のように変えることができます。なお、

12V、28V 機種では設定値は固定ですので外部か

らの可変は出来ません。 OVP 設定値可変方法 (3.3V、5V 機種)

3.3V、5V 機種では出力電圧を定格電圧よりも

低く設定した場合、下記のように OVP 端子と-V端子の間に外付け抵抗(R3)を接続することによ

り、OVP 設定値を変えることができます。外付

け抵抗(R3)を-V 端子に接続する際には負荷電

流による電圧降下の影響のないように配線して下

さい。 OVP 設定値を変えない場合は必ず OVP 端子を

オープンとして下さい。 OVP 設定値可変範囲は下記の通りです。

OVP 設定値可変範囲 3.3V : 2.60V~4.785V (78.8%~145%) 5V : 3.50V~6.75V (70%~135%)

R3

負荷

+

-S

+V

+S

OVP

--V

TRM

図 7-1 外付け抵抗接続例

外付け抵抗(R3)を接続したときの OVP 設定

値(Vovp:TYP 値)を求める式は下記の通りで

す。

R3+100Vovp=Vref・

R3+1100・

r2r1+r2

Vovp :OVP 設定値 Vref :内部基準電圧(TYP 値 1.225V) r1、r2:内部出力電圧検出用抵抗 (値は下表をご参照下さい。) 3.3V 5V r1 8.2k 6.8k r2 2.7k 1.5k 単位:[Ω]

表 7-1 r1、r2 抵抗値 (TYP 値) また、OVP 設定値を上記範囲内の任意の電圧

(Vovp)に設定するための外付け抵抗(R3)の抵

抗値(TYP 値)を求める式は下記の通りです。

Vref・100・(r1+r2)-Vovp・r2・1100R3=

Vovp・r2-(r1+r2)・Vref 上式をグラフにしたものが図 7-2 です。 これらの式にて求まる値は TYP 値です。本機

能をご使用の際は TRIM 端子を用いて出力電圧を

上昇させるか、もしくは外部電圧を印加すること

により、設定した電圧にて OVP が確実に動作す

ることをご確認下さい。

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TDK-Lambda

2

3

4

5

6

7

100 010-00 100-00 1000-00 10000-00

R3 (Ω)

Vovp

(V)

3.3V

5V

102

106

105

104

103

図 7-2 OVP 設定電圧 対 R3 抵抗値(TYP 値)

リモートセンシング機能をご使用の場合、一般

に負荷端の電圧に対しパワーモジュールの出力端

の電圧は高くなります。OVP 回路はパワーモ

ジュールの出力端の電圧を検出しておりますので、

リモートセンシング機能を併用される場合は出力

端から負荷端までの電圧降下を考慮の上、OVP設定値を決定して下さい。負荷電流の急峻な変化

または入力電圧の急峻な変化により、パワーモ

ジュールの出力電圧は過渡的に変動します。この

際のピーク電圧に対して十分なマージンを持って

OVP 設定値を決定して下さい。必ず事前に実機

評価にて、最悪の負荷条件および最悪の入力条件

で OVP が誤動作しないことをご確認下さい。 8.過熱保護

過熱保護機能を内蔵しています。周囲温度の異

常上昇、電源内部温度の異常上昇時に動作し、出

力を遮断します。過熱保護の動作温度はベースプ

レート温度にて 105℃~130℃です。 過熱保護による出力遮断状態は、ベースプレー

ト温度が約 80℃~約 95℃に低下すると、解除さ

れます。但し、電源が異常過熱した原因を取り除

かないと、再び過熱保護が動作しますのでご注意

下さい。 9.リモートセンシング (+S、-S 端子) 電源の出力端子から負荷端子までの配線による

電圧降下を補償するリモートセンシング端子があ

ります。 リモートセンシング機能を必要としない場合

(ローカルセンシングで使用する場合)は、+S 端

子と+V 端子、-S 端子と-V 端子を短絡して下さい。 なお、ラインドロップ(配線による電圧降下)

の補償電圧範囲は、出力電圧が出力電圧可変範囲

内で、且つ-V 端子、-S 端子間の電圧が 2V 以下と

なる範囲です。リモートセンシングした場合にも

パワーモジュールの出力電力は最大出力電力値以

内でご使用下さい。また、リモートセンシング線

はシールド線、ツイスト線、平行パターンなどを

利用しノイズの影響を軽減して下さい。

負荷

+

-

-S

-V

+V

+S 負荷端にて出力電圧が安定する

+ +

ツイスト線(例)

図 9-1 リモートセンシングする場合

負荷

+

-

-S

-V

+V

+S 出力端にて出力電圧が安定する

+

図 9-2 リモートセンシングしない場合 (ローカルセンシング)

10.ON/OFF コントロール

(+ON/OFF、-ON/OFF 端子) 入力を投入・遮断することなく、出力を

ON/OFF することができます。ON/OFF コント

ロール回路は、入力側及び出力側から絶縁されて

います。(絶縁耐圧 : 1.5kVDC) ON/OFF 端子の接続方法は以下の通りです。下

図のように ON/OFF 端子へ電流を流すことにより

出力が ON します。接点(スイッチやリレー)の

開閉およびフォトカプラ等の ON/OFF にて制御で

きます。 -ON/OFF 端子の最大ソース電流は 5mA ですの

で、これを越えないように電流制限抵抗の抵抗値

を設定して下さい。また、逆方向電流は最大

10mA まで流すことができます。

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TDK-Lambda

A. 入力側にて ON/OFF コントロールを行う場合 図 10-1 のように電流制限抵抗 R1 を接続して

下さい。

-ON/OFF

-Vin

+Vinヒューズ

+C1

+ON/OFFSW 1k

PC

R1

I(ON/OFF)

図 10-1 ON/OFF コントロール接続方法(A) R1 推奨抵抗値 : 30kΩ (1/2W)

B. 出力側にて ON/OFF コントロールを行う場合 図 10-2 のように電流制限抵抗 R4 を接続して

下さい。

-ON/OFF

-S

AUX

+ON/OFFSW 1k

PC

R4

I(ON/OFF)

図 10-2 ON/OFF コントロール接続方法(B) R4 推奨抵抗値 : 2kΩ (1/6W)

C. 他の電源の出力にて ON/OFF コントロールを

行う場合 必要に応じて、図 10-3 のように電流制限抵抗

R5 を接続して下さい。

-ON/OFF

+ON/OFF

1k

PC

R5

I(ON/OFF)ex.5V

図 10-3 ON/OFF コントロール接続方法(C) 注)1.配線が長くなる場合は、0.1μF 程度のコ

ンデンサを+ON/OFF 端子、-ON/OFF 端子間に

最短になるように接続して下さい。

2.電流制限抵抗は-ON/OFF 端子側に接続する

こともできます。

ON/OFF レベル

出力の状態 標準 オプション(*1)

オープン OFF ON 1mA≦I(ON/OFF)≦5mA ON OFF *1オプション品をご希望の際は弊社までお問い

合わせ下さい。 表 10-1 ON/OFF コントロールモード

11. 並列運転 (PC 端子)

並列接続した各々のパワーモジュールの PC 端

子を接続することで、出力電流を均等に分担させ

ることができます。同一機種間で最大 11 台まで

接続できます。 なお、1台毎の出力電力は最大出力電力値以内

となるようご注意下さい。 並列運転を行なう各パワーモジュールの出力電

圧の設定精度を±1%以内とすることで、最大負

荷電流は定格出力電流のトータル値の 95%まで

ご使用できます。 詳細につきましてはパワーモジュールアプリ

ケーションノートに記載の「並列運転の構成例」

をご参照下さい。 12.直列運転

PAF500・600・700F48 シリーズは直列運転が可能

です。図 12-1 および図 12-2 のような接続が可能

です。

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負荷

+

-

+

-S

-V

+V

+S

-S

-V

+V

+S

+

図 12-1 出力電圧積み重ね直列運転

負荷

+

-

+

-S

-V

+V

+S

-S

-V

+V

+S

+負荷

-

+

図 12-2 ±出力使用の直列運転

13.I.O.G.信号 (IOG 端子) 12V、28V 機種にのみ内蔵されています。 IOG 端子を使用することにより、パワーモ

ジュールの正常・異常動作をモニターすることが

できます。このモニター信号出力は 2 次側 (出力

側) にあり、オープンコレクタ出力となっており

ます。 インバータ動作が正常時には LOW、停止時お

よび異常時には HIGH を出力します。 (シンク電

流最大 5mA、最大印過電圧 35V) IOG 端子のグランドは-S 端子です。 また、下記の場合には IOG は不定となる場合が

ありますのでご注意下さい。 ・過電流保護動作時 ・並列運転における軽負荷時 ・負荷急変時 また、本機能は 3.3V、5V 機種ではご使用にな

れませんのでご注意下さい。 14.外部信号用補助電源 (AUX 端子) AUX 端子の出力電圧値は 7~10VDC の範囲内

であり、最大出力電流は 100mA です。AUX 端子

のグランドは-S 端子です。

AUX 端子と他の端子を短絡させると、パワー

モジュールの破損をまねく恐れがありますので絶

対にお避け下さい。 15.動作周囲温度

実装方向は自由に選択できますが、パワーモ

ジュール周囲に熱がこもらぬよう空気の対流を十

分考慮の上ご使用下さい。強制空冷および自然空

冷において放熱器に空気が対流出来るように、周

囲の部品配置、基板の実装方向を決めて下さい。 実使用状態でのベースプレート温度を 100℃以

下に保つことによって動作が可能です。 放熱設計の詳細につきましては、アプリケー

ションノート「放熱設計」の項をご参照下さい。

注)1.ベースプレート温度は最大 100℃です。

ワースト使用状態にて図 15-1 の測定点にてベー

スプレート温度をご確認下さい。

ベースプレート温度測定点

42mm入力側

出力側

図 15-1 ベースプレート温度測定点

注)2.PAF700F48 にはベースプレート温度範囲

に図 15-2 の制限があります。

図 15-2 PAF700F48 ディレーティングカーブ

パワーモジュールの信頼性を一層向上するため

にベースプレート温度をディレーティングしてご

使用になることをお奨めします。

0%

20%

40%

60%

80%

100%

-40 -20 0 20 40 60 80 100ベースプレート温度 (°C)

負荷電流

(%)

85

86%

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16.動作周囲湿度 結露は、パワーモジュールの動作異常・破損を

まねく恐れがありますのでご注意下さい。 17.保存周囲温度 急激な温度変化は結露を発生させ、各端子のは

んだ付け性に悪影響を与えますのでご注意下さい。 18.保存周囲湿度 高温高湿下での保存は、各端子を錆びさせ、は

んだ付け性を悪くしますので、保管方法には十分

ご注意下さい。 19.冷却方式

動作温度範囲をベースプレート温度にて規定し

ているため、様々な放熱方法が可能です。 放熱設計の詳細につきましては、アプリケー

ションノート「放熱設計」の項をご参照下さい。 20.ベースプレート温度対出力変動

動作ベースプレート温度のみを変化させた時の

出力電圧の変動率です。 21.耐電圧

入力-ベースプレート間 1.5kVDC、入力-出力

間 1.5kVDC 、コントロール-入力/出力間 1.5kVDC および出力-ベースプレート間 500VDCに 1 分間耐えられるよう設計されています。受け

入れ検査等で耐圧試験を行う場合は、必ず直流電

圧を印加して下さい。また、使用される耐圧試験

器のリミット値を 10mA に設定して下さい。 交流電圧による試験ではパワーモジュールが破

損することがありますので、絶対に行わないよう

ご注意下さい。 なお、印加電圧は最初から試験電圧を投入する

ことなく、耐圧試験電圧をゼロから徐々に上げ、

遮断するときも徐々に下げて下さい。特にタイ

マー付きの耐圧試験器の場合は、タイマーにより

スイッチが切れる瞬間に印加電圧の数倍のインパ

ルスが発生し、パワーモジュールが破損すること

がありますのでご注意下さい。 出力側は下図のように短絡して下さい。

+V

-V

+S

-S

TRM

PC

IOG/OVPベースプレート

-Vin

+Vin

-ON/OFF

+ON/OFF

AUX

耐圧試験器

1.5kVDC 1 分間 (10mA)

図 21-1 入力-ベースプレート間耐電圧試験方法

+V

-V

+S

-S

TRM

PC

IOG/OVPベースプレート

-Vin

+Vin

-ON/OFF

+ON/OFF

AUX

耐圧試験器

1.5kVDC 1 分間 (10mA)

図 21-2 入力-出力間耐電圧試験方法

+V

-V

+S

-S

TRM

PC

IOG/OVP

ベースプレート

-Vin

+Vin

-ON/OFF

+ON/OFF

AUX

耐圧試験器

1.5kVDC 1 分間 (10mA)

図 21-3 ON/OFF-入力/出力間耐電圧試験方法

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TDK-Lambda

+V

-V

+S

-S

TRM

PC

IOG/OVP

ベースプレート

-Vin

+Vin

-ON/OFF

+ON/OFF

AUX

耐圧試験器

500VDC 1 分間 (10mA)

図 21-4 出力-ベースプレート間耐電圧試験方法

22.絶縁抵抗 出力-ベースプレート間は、 DC 絶縁計

(MAX.500V) をご使用下さい。絶縁抵抗値は

500VDC にて 100MΩ以上です。なお、絶縁計の

種類によっては、電圧を切り換える際、高圧パル

スを生ずるものがありますので、試験においては

ご注意下さい。試験後は抵抗等により充分放電し

て下さい。

+V

-V

+S

-S

TRM

PC

IOG/OVP

ベースプレート

-Vin

+Vin

-ON/OFF

+ON/OFF

AUX

絶縁計

500VDC にて 100MΩ以上 図 22-1 絶縁抵抗試験方法

23.耐振動 アプリケーションノート「実装方法」の項をご

参照下さい。 24.耐衝撃 弊社出荷梱包状態においての値です。

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TDK-Lambda

■ 故障と思われる前に 故障と思われる前に次の点をご確認下さい。 1) 出力電圧がでない ・規定の入力電圧が印加されていますか。 ・ ON/OFF コントロール端子(+ON/OFF、-ON/OFF)、

リモートセンシング端子(+S、-S)、出力電圧外部

可変用端子(TRIM)、過電圧保護動作電圧外部

可変用端子(OVP)は正しく接続されていますか。 ・ 外部信号用補助電源端子(AUX)の出力電流は規

定の値以下ですか。 ・ 出力可変を行う場合、抵抗又はボリュームの設

定・接続は、正しく行われていますか。 ・ 接続されている負荷に異常はありませんか。 ・ ベースプレート温度は規定の温度範囲内ですか。 2) 出力電圧が高い ・ リモートセンシング端子(+S、-S)は正しく接続さ

れていますか。 ・センシングポイントでの測定ですか。 ・ 出力可変を行う場合、抵抗又はボリュームの設

定・接続は、正しく行われていますか。 3) 出力電圧が低い ・規定の入力電圧が印加されていますか。 ・ リモートセンシング端子(+S、-S)は正しく接続さ

れていますか。 ・センシングポイントでの測定ですか。 ・ 出力可変を行う場合、抵抗又はボリュームの設 定・接続は、正しく行われていますか。 ・接続されている負荷に異常はありませんか。 4) 負荷変動、又は入力変動が大きい ・規定の入力電圧が印加されていますか。 ・ 入力端子、出力端子の接続はしっかりと行われ ていますか。 ・センシングポイントでの測定ですか。 ・入力、出力の配線は細すぎませんか。 5) 出力リップル電圧が大きい ・ 測定方法はアプリケーションノートに規定され

ている方法と同じ又は同等ですか。 ・入力のリップル電圧は規定値以内ですか。