【研究課題名】

非小細胞肺がんの殺細胞性抗がん剤の治療効果と PD-L1 染色性に関する後ろ向き観察研究

【研究の概要】

（１） 意義と目的

進行非小細胞肺癌における腫瘍のPD-L1発現は免疫療法の効果予測因子になると報告さ

れている。一方、細胞障害性抗がん剤での有用性は報告が少ない。本研究は、多施設で殺細

胞性抗がん剤を受けた進行非小細胞肺がん患者を対象に、抗がん剤の治療効果と腫瘍内 PD-

L1 発現の相関を検討する。

（２） 方法及び期間

多施設共同で行う観察研究である。日常診療下の観察研究であり、150 例を想定して

いる。主要評価項目は 1 次および 2 次殺細胞性抗がん剤治療による無増悪生存期間と

PD-L1 染色性の関連、副次評価項目は化学療法の治療効果と腫瘍内 PD-L1 の発現と患

者背景因子を解析する。

研究期間: 2019 年 2 月~2020 年 3 月 31 日

【試料・情報の外部機関への提供】

なし

【個人情報保護の方法】

施設内で対応表を作成し、連結匿名化を行う。対応表は、院内サーバで保存し、院外からア

クセスができない、研究期間終了後、関連する資料は不要となるため速やかに廃棄する。

【結果の公開】

今回の臨床研究は、既存試料・情報のみを使用する、侵襲、介入を伴わない観察研究である

ため UMIN 等へは登録しない。研究情報は掲示等で各施設において広く公開する。研究結果は

日本肺癌学会および世界肺癌会議などで報告予定である。

【利用するものの範囲、および試料・情報の管理責任者】

都立駒込病院 呼吸器内科

当院の研究責任者 大熊 裕介

京都府立医科大学大学院 山田 忠明、髙山 浩一、内野 順治、金子 美子、千原 佑介、

吉村 彰紘、酒井 敏行、田宮 暢代

京都第一赤十字病院 塩津 伸介

宇治徳洲会病院 竹田 隆之

松下記念病院 山田 崇央

医療法人財団康生会 武田病院 永田 一洋

京都中部総合医療センター 伊達 紘二

市立福知山市民病院 原田 大司

徳島大学病院 西岡 安彦、後東 久嗣