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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕促進腐食試験 平成 21 年 4 月 1 日 財団法人 日本ウエザリングテストセンター

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促進暴露試験ハンドブック

〔Ⅱ〕促進腐食試験

平成 21 年 4 月 1 日

財団法人 日本ウエザリングテストセンター

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促進暴露試験ハンドブック

まえがき

屋外において使用される各種工業材料及び製品は、使用される大気環境の影響を受けて

初期に保持していた性質、性能、機能等が時間の経過に伴って低下してくる現象があり、

この変化に耐える性質が耐候性注 1)である。 注 1) 耐候性の用語は、JIS K 5500(塗料用語)では「屋外で、日光、風雨、露霜、寒暖、乾燥などの

自然の作用に抵抗して変化しにくい塗膜の性質」、JIS D 0205(自動車部品の耐候性試験方法)

では「自然 環境のうち、主として日光、雨雪、温度、湿度及びオゾンによる劣化に対する抵抗

性」などと定義している。

このため、屋外で使用される各種工業材料及び製品の耐候性を把握することは、品質評価、

寿命予測、材料選定などの面から極めて重要である。

この耐候性を評価する試験方法として、大気環境下で行う大気暴露試験と、室内の試験

機により大気環境中における特定の環境因子を主要因子とした促進暴露試験がある。

本書は、耐候性を評価するための促進暴露試験について解説する。

促進暴露試験は、塗料、プラスチック、ゴムなどの有機系材料の色、光沢、強度等の変

化を評価する試験と、金属素地、メッキなどの無機系材料の耐食性を評価する試験の二通

りに区分され、それぞれの呼称も異なっている。

このため、本書の構成は、前者の試験について“〔Ⅰ〕促進耐候性試験”と称し、後者

の試験については“〔Ⅱ〕促進腐食試験”と称する2部構成とした。

〔Ⅰ〕促進耐候性試験

この試験方法は、太陽光の分光分布に近似させた人工光源を用いて、温度、湿度及び

ぬれを試験条件に組み込んだ試験であり、光源の種類がキセノンアークランプ、オープ

ンフレームカーボンアークランプ、紫外線カーボンアークランプ、紫外線蛍光ランプ及

びメタルハライドランプ等がある。

〔Ⅱ〕促進腐食試験

この試験方法は、主に塩分、温度及び湿度の影響による腐食試験であり、塩水溶液又

は人工酸性雨液を用いた連続噴霧試験及びそれらの試験水溶液噴霧と湿潤・乾燥をサイ

クルで組合わせた複合サイクル試験がある。

本書では、促進耐候性試験及び促進腐食試験を行うための試験機がどのようなものであ

るかご理解していただくため、試験機の特徴、試験規格、試験を実施する上での注意点な

どを解説し、試験機の日常点検、管理及び校正について、財団法人日本ウエザリングテス

トセンター(以下、JWTCと称す)が実施している内容を紹介する。

なお、本書は今後とも改善を加えていく所存ですので、ご利用者各位にはお気付きの点

やご意見を是非、JWTCにお寄せください。

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〔Ⅱ〕促進腐食試験

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腐-1 JWTC

[Ⅱ] 促進腐食試験

目 次

ページ

1. はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 1

2. 促進腐食試験とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 1

3. JIS規格にある促進腐食試験 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 2

4. 促進腐食試験の特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 3

4.1 試験方法の違いによる腐食度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 3

4.2 噴霧溶液の違いによる腐食度 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 5

4.3 連続塩水と複合サイクル試験における腐食量の経時変化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 7

5. 促進腐食試験の実施 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 12

5.1 試験片の準備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 12

5.2 試験種類・試験方法の選定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 15

5.3 試験時間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 17

5.4 試験片(試験体)の数量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 17

6. 促進腐食試験機の運転・管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 20

6.1 促進腐食試験機の調整 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 20

6.2 噴霧溶液の作製 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 20

6.3 促進腐食試験機の点検 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 20

7. 促進腐食試験機の腐食度の差 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 25

7.1 促進腐食試験機の機差 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 27

7.2 試験槽内の場所による腐食度の差 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 28

7.3 試験の再現性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 31

8. 大気暴露試験と促進腐食試験の相関性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 腐 31

附属)

附属-1 財団法人 日本ウエザリングテストセンター保有の促進腐食試験機の仕様

附属-2 JISに記載されている促進腐食試験

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-1 JWTC

1. はじめに

促進腐食試験は、主に無機系材料(主に金属材料)の耐食性を調査することに用いられ、試験方法

としては『塩水』を使用する試験方法が他の試験方法(ガス腐食試験等)と比較した場合、圧倒的に

多い。そのため、本稿では、塩水を用いる促進腐食試験方法を中心に記述する。

2. 促進腐食試験とは

促進腐食試験で、日本工業規格(以下、JISと略す)に最も数多く規定されているものに、「中性塩

水噴霧試験」がある。この試験は、5%濃度の塩化ナトリウム水溶液を噴霧(塩化ナトリウム水溶液を

霧化)させ、試験材料に付着させ、腐食を促進させ耐食性を評価する方法である。

中性塩水噴霧試験は、JIS Z 2371(塩水噴霧試験方法)に規定されている方法のひとつである。

JIS Z 2371は、1955年(昭和30年)に制定された規格である。制定に際し、米国の規格(ASTM-B117)

を参考としたため、噴霧溶液の塩分濃度(5%NaCl)や、噴霧量、噴霧圧力などはASTMに準拠した内容

となっている。1)

現在のJIS Z 2371-2000は、国際規格(ISO 9227)との整合化に合わせて、「中性塩水噴霧試験」、「酢

酸酸性塩水噴霧」、「キャス」の3種類の塩水噴霧試験方法で構成されている。

中性塩水噴霧試験は、金属被覆(めっき材)及び、有機被覆(塗装材)などの製造過程及び最終製

品の不良(ピンホール)有無の確認試験に用いられている試験方法である。

近年、促進腐食試験で「複合サイクル試験」により材料や製品の耐食性評価を行うケースが多くな

っていきている。前述の中性塩水噴霧試験は、噴霧溶液を試験片に絶え間なく付着される試験方法で

あるが、複合サイクル試験は一定時間塩水を噴霧した後、乾燥及び湿潤工程に移行し、塩水の噴霧を

連続では行わない試験方法である。

複合サイクル試験方法としては、JIS H 8502(めっきの耐食性試験方法)に規定されている「中性

塩水噴霧サイクル試験」や、JIS K 5621(一般用さび止めペイント)に規定されている「耐複合サイ

クル防食性」などがある。

JIS H 8502 は、1982 年(昭和 57 年)に制定された規格であり、制定当初は JIS Z 2371 の規定内

容とほぼ同じであり、その他の試験方法として「二酸化硫黄ガス試験」が規定されていた。複合サイ

クル試験である「中性塩水噴霧サイクル試験」と「人工酸性雨サイクル試験」は、1999 年(平成 11

年)の改正時にJIS H 8502に盛り込まれた。この複合サイクル試験方法は、自動車技術会の団体規格

である自動車規格(JASO)が参考にされた。2)

複合サイクル試験は、中性塩水噴霧試験に比べ、実環境に近似した試験結果を得られると言われて

いる。3) 中性塩水噴霧試験の歴史と比較すると、複合サイクル試験の歴史は浅い。

促進腐食試験では「塩水」が用いられているが、このことは、金属材料の大気腐食の主要因のひと

つが「塩」であると言われているからである。

大気の腐食性分類方法が規定されているISO 9223 4)において、金属腐食の主要因子は「塩分」、「硫

黄酸化物」、「ぬれ時間」の3つであると記述されている。

促進腐食試験には、塩水を用いる試験方法のほかに、腐食性ガス(二酸化硫黄ガス等)を用いる試

験方法もある。

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-2 JWTC

3. JIS規格にある促進腐食試験

① 塩水を使用するJIS規格

試験条件で、塩水を使用するJIS規格の一覧を巻末に添付する。ただし、一覧表には、塩水溶液を

「噴霧」する条件のものだけを記述する。(塩水浸漬する試験条件の規格は含まない)

塩水を使用する試験方法で代表的なものの試験方法・特徴を、表3-1に示す。

表3-1 塩水を使用する試験方法及びその特徴

試験方法 試験条件 特 徴 JIS

中性塩水

噴霧試験

試験槽内: 35℃

噴霧溶液: 5%NaCl

(pH 7)

めっき、塗装などの表面処理製品をはじ

め、一般材料の耐食性試験として多く採

用されている。

Z 2371

H 8502

酢酸酸性

塩水噴霧試験

試験槽内: 35℃

噴霧溶液: 5%NaCl+酢酸

(pH 3)

腐食性の強い環境で使用されるめっき

品などに適用されている。

Z 2371

H 8502

キャス試験

試験槽内: 50℃

噴霧溶液: 5%NaCl+酢酸

+CuCl2(pH 3)

アルミ成形品,ニッケル-クロム系めっき

品などに適用されている。

Z 2371

H 8502

複合サイクル

試験

試験槽内: 35℃ ~ 60℃

噴霧溶液: 5%NaCl,

人工海水など

(pH 2.5 ~ pH 7)

噴霧以外に乾燥,湿潤を組合せた試験

方法としており,実際に使用される環境

に近い試験と言われている。

近年,耐食性の評価方法として用いられ

るケースが多くなってきている。

H 8502

K 5621

など

ガス腐食試験

試験槽内: 40℃

腐食性ガス: SO2,H2S,

Cl2,及び混合ガス

自動車部品や電気・電子部品の耐食性

評価に適用されている。

H 8502

など

② 腐食性ガスを使用するJIS規格

試験条件で、腐食性ガスを使用するJIS規格の一覧を巻末に添付する。

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-3 JWTC

噴霧溶液 pH サイクル条件

JIS Z 2371塩水噴霧試験方法(中性塩水噴霧試験)

96h 5%NaCl 7 連続塩水噴霧(35℃,100%RH)

JIS H 8502めっきの耐食性試験方法(中性塩水噴霧サイクル試験)

96h 5%NaCl 7

① 塩水噴霧(35℃,2h)     ↓② 乾燥(60℃,25%RH,4h)     ↓③ 湿潤(50℃,98%RH,2h)

JIS K 5621 一般用さび止めペイント 96h 5%NaCl 7

① 塩水噴霧(30℃,0.5h)     ↓② 湿潤(30℃,98%RH,1.5h)     ↓③ 乾燥(50℃,25%RH,2h)     ↓④ 乾燥(30℃,25%RH,2h)

注) 試験に使用した試験片は、次のとおり。なお、試験片の端面・裏面はシール処理。 (1) 冷間圧延鋼板(SPCE),150×70 mm

試験条件題  名

(規格内の名称)規格番号 試験時間

4. 促進腐食試験の特徴

4.1 試験方法の違いによる腐食度

促進腐食試験は、用いた試験により腐食度が異なる。中性塩水噴霧試験(JIS Z 2371)では塩水(5%

NaCl)を連続で噴霧するため、JIS H 8502で規定されている中性塩水噴霧サイクル試験(5%NaClの

噴霧は8時間中2時間のみ噴霧)よりも腐食量が多いと思われがちであるが、実際は図4‐1及び図4

‐2の通りである。

表4-1に示す試験条件の違いによる腐食性の試験結果を、図4-1及び図4-2に示す。

冷間圧延鋼板(SPCE)の腐食度(96時間試験)では、試験方法で「一般用さび止めペイント(JIS

K 5621)<連続塩水噴霧試験(JIS Z 2371)<中性塩水噴霧サイクル試験(JIS H 8502)」の順に

腐食度が大きくなっている。

表4-1 腐食性の検討のための試験方法調査(試験条件)

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-4 JWTC

図4-1 試験方法による腐食性の違い(96時間実施)

図4-2 試験方法による腐食性の違い(96時間実施)

JIS K 5621 JIS Z 2371 JIS H 8502

試験方法による腐食性の違い

48.0

141.4

242.4

0

50

100

150

200

250

300

K5621 Z2371 H8502

腐食

度 (

g/m

2)

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-5 JWTC

噴霧溶液 pH サイクル条件

JIS H 8502めっきの耐食性試験方法(中性塩水噴霧サイクル試験)

96h 5%NaCl 7

① 塩水噴霧(35℃,2h)     ↓② 乾燥(60℃,25%RH,4h)     ↓③ 湿潤(50℃,98%RH,2h)

JIS H 8502めっきの耐食性試験方法(人工酸性雨サイクル試験)

96h 5%NaCl 3.5

① 塩水噴霧(35℃,2h)     ↓② 乾燥(60℃,25%RH,4h)     ↓③ 湿潤(50℃,98%RH,2h)

注) 試験に使用した試験片は、次のとおり。なお、試験片の端面・裏面はシール処理。 (1) 冷間圧延鋼板(SPCE),150×70 mm (2) 溶融Znめっき鋼板(Z25),150×70 mm (3) 溶融Zn-5Alめっき鋼板(Y25),150×70 mm

規格番号題  名

(規格内の名称)試験時間

試験条件

4.2 噴霧溶液のpHの違いによる腐食度

JIS H 8502 の試験条件の中には、前述の中性塩水噴霧サイクル試験と試験サイクル条件は同一で

あるが、噴霧する塩水を酸性化したもので「人工酸性雨サイクル試験」がある。人工酸性雨サイクル

試験では、塩水(5%NaCl)溶液に硝酸(HNO3)及び硫酸(H2SO4)を規定量添加したpH3.5の塩水溶液

を用いる。この双方の試験を、表4-2に示す条件で行った結果を図4-3及び図4-4に示す。

図 4-3及び図4-4より、

① 冷延鋼板

中性塩水溶液ではこぶ状の赤さびが発生した。一方、酸性塩水溶液では全面赤さびが発生し

ているが、中性塩水溶液で試験片に生成されたこぶ状の赤さびは発生していなかった。(図4-3)

腐食度は、中性塩水溶液の方が酸性塩水溶液より腐食度が大きく、約1.2倍の腐食度であっ

た。(図4-4)

② Znめっき鋼板

中性塩水溶液、酸性塩水溶液の双方とも全面に白さびが発生した。外観的には、中性塩水溶

液と酸性塩水溶液の双方とも試験片の白さびは同程度であった。(図4-3)

腐食度は、酸性塩水溶液の方が中性塩水溶液より腐食度は大きく、約1.5倍の腐食度であっ

た。(図4-4)

③ Zn-5%Alめっき鋼板

中性塩水溶液、酸性塩水溶液の双方とも試験片の一部に薄い白さびが発生した。外観的には、

中性塩水溶液と酸性塩水溶液の双方とも試験片の白さびは同程度であった。(図4-3)

腐食度は、中性塩水溶液、酸性塩水溶液の双方ではほぼ同程度であった。(図4-4)

表 4-2 噴霧溶液のpHの違いによる試験条件

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-6 JWTC

図4-3 噴霧溶液の違いによる腐食度(96時間実施)

図4-4 噴霧溶液の違いによる腐食度(96時間実施)

冷延鋼板 Znめっき鋼板 Zn-5%Alめっき鋼板

JIS H 8502中性塩水噴霧サイクル試験

(5%NaCl,pH7)

JIS H 8502人工酸性雨

サイクル試験

(5%NaCl,pH3.5)

噴霧溶液塩水噴霧サイクル試験(96h)

329.9

135.8

40

266.2

205.6

42.6

0

50

100

150

200

250

300

350

冷延鋼板 Znめっき鋼板 Zn-5%Alめっき鋼板

腐食

度 (

g/m

2)

中性塩水(pH7)酸性塩水(pH3.5)

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-7 JWTC

4.3 連続塩水噴霧と複合サイクル試験における腐食量の経時変化

促進腐食試験で、材料・製品のJISの多くに規定されている「中性塩水噴霧試験(JIS Z 2371)」

(以下、連続塩水と称す)と、めっきの耐食性評価に用いられる「中性塩水噴霧サイクル試験(JIS H

8502)」(以下、JASO法と称す)のそれぞれの試験方法における、試験片の腐食量経時変化を調査した。

表4-3に試験方法等を示す。また、その結果を、図4-5~図4-10に示す。

表4-3 腐食量の経時変化調査(試験条件)

① 冷延鋼板

連続塩水では、試験片表面に赤さびが発生し、図4-5からも分かるように流れさびが発生し

ていた。一方、JASO 法では、試験片表面にこぶ状の赤さびが発生し、試験時間 168h、240h の

試験片は層状剥離さびとなっていた。また、図4-6より、連続塩水は、試験時間が大きくなる

につれ腐食度が小さくなっている。一方、JASO法は連続塩水よりも腐食度は大きく、試験時間

に線形的に比例し腐食量が増加している。

双方の試験方法で、冷延鋼板における腐食度の厳しさは、「JASO法 > 連続塩水」 であっ

た。

噴霧溶液 pH サイクル条件

JIS Z 2371塩水噴霧試験方法(中性塩水噴霧試験)

48h96h

168h240h

5%NaCl 7 連続塩水噴霧(35℃,100%RH)

JIS H 8502めっきの耐食性試験方法(中性塩水噴霧サイクル試験)

48h96h

168h240h

5%NaCl 7

① 塩水噴霧(35℃,2h)     ↓② 乾燥(60℃,25%RH,4h)     ↓③ 湿潤(50℃,98%RH,2h)

注) 試験に使用した試験片は、次のとおり。なお、試験片の端面・裏面はシール処理。 (1) 冷間圧延鋼板(SPCE),150×70 mm (2) 溶融Znめっき鋼板(Z25),150×70 mm (3) 溶融Zn-5Alめっき鋼板(Y25),150×70 mm

規格番号題  名

(規格内の名称)試験時間

試験条件

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-8 JWTC

図4-5 腐食量の経時変化(冷延鋼板)

図4-6 腐食量の経時変化(冷延鋼板)

96時間 168時間 240時間

JIS Z 2371中性塩水噴霧試験

(5%NaCl,pH7)

【 連続塩水 】

JIS H 8502中性塩水噴霧サイクル試験

(5%NaCl,pH7)

【 JASO法 】

試験方法【 略称 】

冷延鋼板 (SPCE)

y = 3.77x0.78

R2 = 0.98(連続塩水)

y = 3.27x1.0

R2 = 0.83(JASO法)

0

250

500

750

1000

0 50 100 150 200 250 300

試験時間 (h)

腐食

量 (

g/m

2)

JASO法

連続塩水

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-9 JWTC

図4-7 腐食量の経時変化(Znめっき鋼板)

② Znめっき鋼板

図 4-7 より、連続塩水、JASO 法ともに試験片に白さびが発生した。また、JASO 法では試験

時間168h、240hで試験片に白さびとともに赤さびが発生している。

図 4-8 より、連続塩水は、96h、168h、240h と試験時間が長くなっても腐食量はほとんど増

加しなかったが、JASO法では、試験時間とともに腐食量が増加した。なお、試験片の除錆方法

は、Zn めっきの除錆方法を用いた。そのため、JASO 法で発生した試験片の赤さびを除去する

ことができなかったため、図 4-8 の JASO 法の 168h 及び 240h の腐食量は真値よりも小さくな

っていると推察される。

双方の試験方法で、Zn めっき鋼板における腐食度の厳しさは、図 4-8 から言えば「JASO 法

≧ 連続塩水」 である。

96時間 168時間 240時間

JIS Z 2371中性塩水噴霧試験

(5%NaCl,pH7)

【 連続塩水 】

JIS H 8502中性塩水噴霧サイクル試験

(5%NaCl,pH7)

【 JASO法 】

試験方法【 略称 】

亜鉛めっき鋼板 (Z25)

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-10 JWTC

図4-8 腐食量の経時変化(Znめっき鋼板)

③ Zn-5%Alめっき鋼板

図 4-9より、連続塩水は試験片の一部より白さびの流れさびが発生していた。一方、JASO法

では、試験片のほぼ全面に薄い白さびが形成されていた。

図 4-10 より、連続塩水、JASO 法の双方とも試験時間とともに腐食度は小さくなる傾向にあ

った。ただし、連続塩水の方がJASO法よりも経時的に腐食度の低下が大きかった。

双方の試験方法で、Zn-5%Al めっき鋼板における腐食度の厳しさは、「JASO 法 ≒ 連続塩

水」 であった。

y = 94.3x0.12

R2 = 0.45(連続塩水)

y = 19.2x0.42

R2 = 0.61(JASO法)

0

50

100

150

200

250

0 50 100 150 200 250 300

試験時間 (h)

腐食

量 (

g/m

2)

JASO法

連続塩水

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-11 JWTC

図4-9 腐食量の経時変化(Zn-5%Alめっき鋼板)

図4-10 腐食量の経時変化(Zn-5Alめっき鋼板)

96時間 168時間 240時間

JIS Z 2371中性塩水噴霧試験

(5%NaCl,pH7)

【 連続塩水 】

JIS H 8502中性塩水噴霧サイクル試験

(5%NaCl,pH7)

【 JASO法 】

試験方法【 略称 】

Zn-5%Alめっき鋼板 (Y25)

y = 0.89x0.83

R2 = 0.91(サイクル)

y = 3.58x0.55

R2 = 0.92(連続塩水)

0

20

40

60

80

100

120

0 50 100 150 200 250 300

試験時間 (h)

腐食

量 (

g/m

2 )

JASO法

連続塩水

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-12 JWTC

規格番号 題 名 試験条件 摘 要

JIS A 4111 住宅用太陽熱利用温水器連続塩水噴霧

(5%NaCl,35℃)

試験を96h実施。クロスカット部両側3mm以内の割れ、膨れ、はがれ及びさびの有無を確認し、割れ、膨れ、はがれ及びさびがないこと。

JIS S 3026 石油燃焼機器用灯油供給器連続塩水噴霧

(5%NaCl,35℃)

試験を48h実施。試験後、直ちに試験片の切断面以外の表面を布でふき取り、ふき取れないさびの発生があるかどうかを調べる。著しい腐食があってはならない。

注) 上表は、試験時間が規定されているJISの一部を記述しただけであり、    試験時間を規定しているJISは上記以外にもあることに留意されたい。

5. 促進腐食試験の実施

促進腐食試験の実施に当たり、対象とする材料又は製品が、JISにより試験方法及び試験時間が規

定されている場合がある。(試験条件・試験時間が規定されているJISの一部を表5-1に示す)

そのような場合は、該当するJISが定める試験方法・試験時間に従い、試験を実施されることが望

ましい。

表5-1 試験方法・試験時間が規定されているJIS

促進腐食試験を実施する材料又は製品に該当するJISが無い場合は、実施する試験方法を決めなく

てはならない。促進腐食試験の試験条件において、連続塩水噴霧試験(JIS Z 2371)は一般に広く用

いられており、複合サイクル試験で JIS H 8502 は自動車部品関係、JIS K 5600 は塗装鋼板関係に用

いられていることを考慮し、試験条件を選定することが望ましい。

5.1 試験片の準備

① 製品の場合

最近の依頼物件で、試験体(製品)で促進腐食試験を行うことが多くなりつつある傾向にある。

製品レベルでの促進腐食試験は、試験槽の大きさの制約を受けるため、数個、場合によっては 1

個しか試験槽に入れることができないことがある。

製品は、種々の材料により構成されるため、異種金属接触による腐食、つなぎ目のすきま腐食、

溶接部分の腐食、製品内部への塩水の侵入による腐食等々を生じる場合があるので、1 個の試験

体からは多くの箇所からの情報を得ることができる。そのため、試験後の試験体観察場所を事前

に明確にする必要がある。

また、試験前に試験体に傷等がないことを確認し、万一、傷等がある場合は、その部分に印を

付けるなどして、試験終了後の誤評価を防ぐ必要がある。

② 切り出しの場合

製品又は材料から、ある部分を切り出して試験片とする場合がある。製品又は材料のどの部分

から、どれだけの大きさのものを切り出して試験片とするのか、事前に検討する。また、試験片

を切り出し時に、試験片に傷等がつかないように注意する。切り出した試験片は、切り粉や油分

が付着している場合があるため、試験片からこれらを除去する。

切り出しによる試験片が板状の場合は、試験槽内にある程度の数量を投入することが出来る。

Page 17: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-13 JWTC

また、試験後に種々の物性測定[外観観察(目視、写真撮影等)、さび発生程度(レイティン

グナンバ評価)、腐食減量(経時変化等)、さび分析(XRD等)、断面観察(SEM等)]も実施するこ

とが可能なことが長所である。しかし、試験槽内に設置できる試験片数量に制約が生じるため、

一度の試験において得る情報を明確にして試験数量を決定する。

試験片が板状の場合の試験片前処理手順を、図5-1に示す。

図 5-1 試験片前処理の流れ

試験片作製原板より切り出し

(原板にロール目がある場合、方向性を統一)

試験片への打刻試験片に打刻(刻印)可能な場合は

この時点で行う

試験片脱脂及び洗浄切り粉、油分を除去する

腐食減量測定がある

Yes

試験片初期質量測定

No

試験片端面又は裏面をシールをする

Yes

試験片端面又は裏面シール

試験片の識別試験片に粘着性テープ等により

識別記号を貼付

No

試験片前処理終了

Page 18: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-14 JWTC

【 試験片の識別 】

試験片は、試験終了後も識別できるようにしなければならない。その方法としては、試験片個

別に識別記号(番号)を付与する方法と、試験片を設置した場所の配置図を作成する方法がある。

この両者の方法のどちらか、又は双方を行うことにより試験片は識別される。炭素鋼などは、試

験片に識別記号(番号)を付与しても試験実施中に生成される腐食生成物のために、識別が判読

できなくなる場合が多い。そのため、試験片個別に識別記号(番号)を付与し、かつ試験片配置

図を作成しておくことを推奨する。

試験片の識別記号(番号)、試験方法、試験片種類、水準、番号などを用いて表示すると管理

しやすい。試験片の識別記号(番号)の表示例を次に示す。また、試験片識別方法を表5-2に示

す。

○ 試験片の識別記号(番号)【例】

識別: □□ - □□ - □□

試験片種類 水準 番号(n数など)

S:冷延鋼板(SPCC) 24h用:24 1~3

Z:亜鉛めっき鋼 48h用:48

Y:亜鉛-アルミめっき鋼 96h用:96

※ 冷延鋼板、96時間用の試験片は「S-96-1、S-96-2、S-96-3」となる。

表 5-2 試料識別方法

試験片識別方法 位 置 内 容 留意事項

刻 印 試験片に記号(番号)を打刻す

る。

めっき鋼板への打刻は、避けたほう

が良い。打刻により、めっき層が破

壊され下地金属が露出するおそれが

ある。

粘着性ラベル

(シールテープ)

試験片裏面

(推奨)

記号(番号)が表記された粘着

性ラベルを試験片に添付する。

試験期間中に判読可能な耐久性のあ

る粘着性ラベルを用いる。

配置図 - 試験片の設置場所と試験片記

号(番号)を記録する。

配置図作成者以外の人も配置図によ

り試験片を識別できるように詳細に

記録する。

備考)

(1) 試験片端部への切込み、ドリル孔なども試験片識別に用いてもよい。

(2) 試験片識別は、化学的・物理的な影響を与えない方法で付ける。

(3) 試験片識別による試験結果への影響は小さくしなくてはならない。

Page 19: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-15 JWTC

【 試験片の脱脂 】

試験片表面に油分などが付着している場合は、試験片を脱脂しなければならない。脱脂の一例

を次に示す。

○ 試験片脱脂【例】

① 揮発性油(ナフサ※)で洗浄 ⇒ ② メタノールで洗浄 ⇒ ③ 水道水で洗浄 ⇒

④ 沸騰水中に浸漬(数秒) ⇒ ⑤ 乾いた布(タオル)で水分拭き取り ⇒ 終了

※ ナフサ:工業用ナフサ(成分:キシレン80~90wt%、トルエン5~10wt%)

[ナフサは、ドラフトチャンバー内で使用すること]

【 試験片のシール処理 】

試験片の端面、又は/及び裏面にシール処理を施し、試験有効面以外の部分を腐食から保護す

る方法で試験をする場合がある。その場合のシール処理材には、耐久性がなくてはならない。シ

ール処理は、高分子素材のシールテープ、塗装などの方法があるが、何れの方法を用いる場合に

おいても、試料に影響を及ぼすもの[例えば、防錆塗料(試験片の腐食を抑制してしまうおそれ

があるため)]などは使用してはならない。

試験片のシール処理は、試験片の脱脂終了後に行う。なお、試験後の物性測定で、腐食減量を

求める場合は、脱脂終了後、試験片シール処理前に質量を測定しておかなければならない。その

ため、試験片シール処理前に他の作業が終了しているか再確認することが肝要である。

5.2 試験種類・試験方法の選定

試験種類は、巻末のJISなどを参照し、塩水又はガスのいずれかの方法を選定する。

次に、試験方法について、塩水噴霧による試験を選択した場合は、連続塩水噴霧試験あるはい複合

サイクル試験のいずれかを決める。

促進腐食試験を実施したことがなく、どの試験条件で実施してよいのか分からない場合は、連続塩

水噴霧試験を実施し、試験片の経時変化を確認することを推奨する。

図5-2に連続塩水噴霧試験前の試験体設置状態、図5-3に複合サイクル試験前の試験体設置状態を

示す。

Page 20: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-16 JWTC

図 5-2 連続塩水噴霧試験前の試験体設置状態

図 5-3 複合サイクル試験前の試験体設置状態

Page 21: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-17 JWTC

5.3 試験時間

試験時間については、まず最長で何時間試験を実施するのかを決める。試験を外部機関に依頼する

場合は、試験費用と予算との兼ね合いが生じるため、予算の範囲で十分な成果を得られるように計画

する必要がある。

JIS H 8502(めっきの耐食性試験方法)では、実施する試験時間は連続塩水噴霧試験であれば、「8、

16、24、48、96、240、480及び720時間を推奨する」とされている。

5.4 試験片(試験体)数量

試験片(試験体)数量は、促進腐食試験機の試験槽の制約を受けるため、使用する促進腐食試験機

の大きさ(内容積)を確認する必要がある。後述するが、試験機には「機差」という試験機の個体差

による若干の腐食性の違いが生じる。そのため、同一の試験条件で2台の促進腐食試験装置を使用し

た場合、同一の試験結果を得られないことがある。

そのため、もし試験を実施したい試験片数量が、一度の試験で試験装置に入りきらなかった場合は、

同じ試験装置を使用し、一度目の試験が終了後に、二度目の試験を行った方が「機差」の問題がなく

なる。

一例として、複合サイクル試験機を使用し、3種類の試験片を試験実施する場合の試験片数量を次

に示す。

【例】 試験片数量の決定

試験条件: 連続塩水噴霧試験(JIS Z 2371)、5%NaCl、35℃

試験時間: 480時間

試 験 片: (1) 冷間圧延鋼板(SPCC)、150×70 mm

(2) 溶融Znめっき鋼板(Z25)、150×70 mm

(3) 溶融Zn-5%Alめっき鋼板(Y25)、150×70 mm

試験装置: 複合サイクル試験機[型式:CYP-90L、スガ試験機㈱]、

試験片最大設置数量48枚(150×70 mmの場合)

物性測定: 写真撮影、腐食減量、断面観察

以上の試験条件で試験片数量を決める。

① 試験片1種類当たりの枚数決定

試験装置への試験片最大設置数が48枚であるため、試験片1種類当たり16枚(48枚÷3種類)

となる。

② 試験片1水準当たりの枚数決定

腐食減量及び断面観察は、破壊試験であるためにそれぞれに試験片を当てなければならない。

腐食減量は、試験片のバラツキ等を考慮しn数を3枚とする。また、断面観察はn数を1枚と

すると、1水準当たりの試験片数量は「4枚(腐食減量用3枚+断面観察用1枚)」となる。

Page 22: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-18 JWTC 図5-2 試験片最大設置枚数(48枚)を設置した状況

試験槽内の試験片数量

48枚/48枚 36枚/48枚 24枚/48枚 12枚/48枚

0h

溶融Znめっき鋼板

溶融Zn-5Alめっき鋼板

試験時間試験片

冷間圧延鋼板

408h 432h 456h 480h312h 336h 360h 384h216h 240h 264h 288h120h 144h 168h 192h24h 48h 72h 96h

③ 試験片サンプリング時間の決定

試験片1種類当たりの枚数は16枚であり、1水準当たりの枚数が4枚であるため、4回のサン

プリングを実施することになる。最長の試験時間が480時間であるため、時間配分を4分割すると、

120、240、360 及び 480 時間となる。これは、均等に時間を分配したサンプリング計画であるが、

試験開始直後近傍の変化を見たい場合は、96、120、240及び480時間としてもよい。

表5-3に、サンプリング実施予定表を示す。また、複合サイクル試験機に試験片最大設置枚数

(48枚)を設置した状況を図5-4に示す。

表5-3 サンプリング実施予定表

Page 23: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-19 JWTC

試験槽内の試験片数量

48枚/48枚

溶融Znめっき鋼板

溶融Zn-5Alめっき鋼板

36枚/48枚

432h 456h 480h

冷間圧延鋼板

336h 360h 384h 408h240h 264h 288h 312h144h 168h 192h 216h試験片

試験時間

0h 24h 48h 72h 96h 120h

【例】 試験片数量の決定(応用編)

前出の表5-3のサンプリング予定表により、試験が240時間経過した時点で、試験槽内の試験片枚

数は 24 枚/48 枚と試験開始直後の半数になっている。試験機槽内に「空きスペース」ができると、

試験槽内での噴霧液の流れ方向が一様でなくなるおそれがあるので、その「空きスペース」を無くす

ための予備試験片(板状のもの)を設置しなければならない(JISにより規定されている)。

また、試験実施の際に、このような「空きスペース」が出てしまうことは不経済であり、一度の試

験で多くの情報を入手するためには無駄が多い。表5-4は、試験槽内の試験片最大設置枚数に無駄の

無いように計画したサンプリング実施予定表である。

表5-4 試験槽内を有効に活用したサンプリング実施予定表

表 5-3の試験計画では、全試験片枚数は48枚[3種類×4水準(120、240、360及び480時間)

×4n]であるが、表 5-4 の試験計画では全試験片数は 120 枚[3 種類×10 水準(24、48、72、96、

120、144、168、240、360 及び 480 時間)×4n]となる。試験片枚数は、表 5-4 は表 5-3 の試験計

画の実に2.5倍となっている。いずれの試験方法においても、試験費用と試験片作製費用の兼ね合

いになってくるが、試験計画を立案する際は無駄なく多くの情報を得るようにする。

Page 24: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-20 JWTC

6. 促進腐食試験機の運転・管理

この項では、促進腐食試験機による促進腐食試験の実施前及び実施中の運転・管理方法について述

べる。JISに規定又は参考となっているもので、促進腐食試験機に関するものの一部を表6-1に示す。

6.1 促進腐食試験機の調整

促進腐食試験機は、表6-1に示す内容のうち、装置の形状(槽内の大きさ等)は既知のものであり、

JIS に規定されている範囲内のものであるため調整の必要がない。試験機で確認・調整が必要となる

ものは、日本ウエザリングテストセンター(以下、JWTC と称す)保有の促進腐食試験機の場合、「噴

霧量」、「噴霧圧力」、「水槽温度」、「サイクルの移行時間」である。

特に、噴霧量は、試験結果に大きく影響するため、霧化する部品を交換した際は必ず噴霧量を調整

しなければならない。また、3か月に1回程度、試験機の噴霧量を確認・調整することが望ましい。

6.2 噴霧溶液の作製

表6-1に示すように、噴霧溶液を作製する。噴霧溶液のpHは空気中の炭酸ガスが溶け込み、作製

後pHが低下してくるため、試験の直前に溶液を作製し、溶液の作り置きは極力避ける。

また、溶液の作製時に用いる「水」の電気伝導度の規定がある。(20μS/cm以下)

JWTCでは、水の電気伝導度が1μS/cm以下のものを用いている。

6.3 促進腐食試験機の点検

試験機が正常かつJISに規定されている条件で、確実に稼動している(させる)ことを目的とし、

試験機を点検することが望ましい。JWTCの試験機の日常点検記録簿を表6-2に、点検時期・点検項目

を表6-3に示す。

Page 25: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-21 JWTC

表6-1 試験方法及び噴霧溶液等

JIS

Z 23

71(塩

水噴

霧試

験方

法)

JIS

H 8

502

(めっ

きの

耐食

性試

験方

法)

JIS

G 0

594

(無機

被覆

鋼板

のサ

イク

ル腐

食試

験方

法)

噴霧

量1.

5±0.

5ml/

80cm

2 /h1.

5±0.

2ml/

80cm

2 /h

噴霧

室容

積0.

2m2 以

上0.

4m2 以

空気

供給

0.07

~ 0

.17M

Pa(0

.098

±0.

010M

Pa推

奨)

0.07

~ 0

.17M

Pa(0

.098

MPa

推奨

)

35±

2℃(中

性、

酢酸

酸性

)-

50±

2℃(キ

ャス

)-

  

  

噴 

 霧

  

  

  

⇒ 

  

 乾

  

燥 

  

  

 [3

0分以

内]

  

  

(35℃

)  

  

  

  

(60±

1℃,

20~

30%R

H)

  

  

乾 

 燥

  

  

  

⇒ 

  

 湿

  

潤 

  

  

 [1

5分以

内]

(60±

1℃,

20~

30%R

H) 

 (5

0±1℃

,95

%RH

以上

) 

  

 湿

  

潤 

  

  

 ⇒

  

  

噴 

 霧

  

  

  

[30分

以内

](5

0±1℃

,95

%RH

以上

)  

  

  

(35℃

※ B

法の

場合

  

  

噴 

 霧

  

  

  

⇒ 

  

 乾

  

燥 

  

  

 [3

0分以

内]

  

  

(35℃

)  

  

  

  

(60±

1℃,

30%R

H以

下)

  

  

乾 

 燥

  

  

  

⇒ 

  

 湿

  

潤 

  

  

 [1

5分以

内]

(60±

1℃,

30%R

H以

下) 

 (4

0±1℃

,85

±5%

RH)

  

  

湿 

 潤

  

  

  

⇒ 

  

 噴

  

霧 

  

  

 [3

0分以

内]

(40±

1℃,

85±

5%RH

)  

  

  

(35℃

※ C

法の

場合

  

  

噴 

 霧

  

  

  

⇒ 

  

 乾

  

燥 

  

  

 [3

0分以

内]

  

  

(35℃

)  

  

  

  

(60±

1℃,

30%R

H以

下)

  

  

乾 

 燥

  

  

  

⇒ 

  

 湿

  

潤 

  

  

 [1

5分以

内]

(60±

1℃,

30%R

H以

下) 

 (4

0±1℃

,90

±5%

RH)

  

  

湿 

 潤

  

  

  

⇒ 

  

 噴

  

霧 

  

  

 [3

0分以

内]

(40±

1℃,

90±

5%RH

)  

  

  

(35℃

その

・ 噴

霧室

の天

井か

ら試

験片

に溶

液が

滴下

しな

い構

造・

装置

は腐

食し

ない

材質

であ

るこ

と・

噴霧

は外

気の

影響

を受

けな

いこ

と・

噴霧

した

溶液

が再

度利

用さ

れな

いこ

と・

排気

は外

気風

圧の

影響

を受

けな

いこ

※ 左

記 J

IS Z

237

1と同

様※

左記

JIS

Z 2

371と

同様

(次頁

につ

づく)

※ 左

記 J

IS Z

237

1と同

移行

時間

槽内

温度

(噴霧

時)

試 験 装 置

Page 26: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-22 JWTC

JIS

Z 23

71(塩

水噴

霧試

験方

法)

JIS

H 8

502

(めっ

きの

耐食

性試

験方

法)

JIS

G 0

594

(無機

被覆

鋼板

のサ

イク

ル腐

食試

験方

法)

角度

20±

その

他・

試験

片は

噴霧

の自

由落

下を

妨げ

ては

いけ

ない

・ 試

験片

は噴

霧ノ

ズル

から

の噴

霧の

流れ

に直

交し

ては

なら

ない

中性

塩水

・ JI

S K

815

0の特

級の

塩化

ナト

リウ

ム又

は同

等以

上の

もの

・ 水

は25

±2℃

で20

μS/

cm以

下を

使用

・ 塩

濃度

50±

5 g/

l・

溶液

比重

は1.

029~

1.03

6(25

℃)の

範囲

内で

ある

こと

・ pH

6.5

~ 7

.2の

範囲

内で

ある

こと

酢酸

酸性

塩水

※ 上

記の

中性

塩水

溶液

に次

を添

加し

作製

する

・ JI

S K

835

5に規

定す

る酢

酸を

添加

しpH

3.0~

3.1に

する

キャ

ス※

上記

の酢

酸酸

性塩

水溶

液に

次を

添加

し作

製す

る・

JIS

K 8

145に

規定

する

塩化

銅(Ⅱ

)2水

和物

を 

0.2

6±0.

02 g

/l加

える

B法

--

・ 人

工海

水を

6倍に

希釈

する

(塩分

濃度

6±0.

6g/l

)・

硝酸

(JIS

K 8

541)

16.

2g +

硫酸

(JIS

K 8

951)

42.5

g を

 水

で1リ

ット

ルに

した

混酸

を準

備・

水は

25±

2℃で

20μ

S/cm

以下

のも

のを

使用

・ 人

工海

水を

混酸

を添

加し

pH2.

5(25

℃)に

調整

C法

--

・ 塩

化ナ

トリ

ウム

(JIS

K 8

150)

を用

い塩

分濃

度1±

0.1g

/lに

する

・ 水

は25

±2℃

で20

μS/

cm以

下の

もの

を使

用・

溶液

pH6.

0~7.

0(25

℃)に

調整

中性

塩水

: 14

0±30

g/m

2 /96h

(SP

CE

、15

0×70

mm

) [規

定]

B法

: 18

0±54

g/m

2 /96h

(SP

CE

、15

0×70

mm

) [参

考]

酢酸

酸性

: 4

0±12

g/m

2 /96h

(Zn

、15

0×70

mm

) [規

定]

B法

: 9±

5g/m

2 /96h

(Zn

、15

0×70

mm

) [参

考]

キャ

ス 

 :

95±

25g/

m2 /9

6h (

Zn、

150×

70m

m) 

[規定

その

他・

照合

試験

片は

試験

槽内

の4隅

に置

く・

照合

試験

片は

いず

れの

もの

も規

定値

以内

でな

けれ

ばな

らな

※ 左

記 J

IS Z

237

1と同

※ 左

記 J

IS Z

237

1と同

腐食

減量

試 験 片 照 合 試 験 片噴 霧 溶 液

・ 照

合試

験片

は試

験槽

内の

4隅に

置く

・ 照

合試

験片

はい

ずれ

のも

のも

規定

値以

内で

なけ

れば

なら

ない

Page 27: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-23 JWTC

温度(℃) 湿度(%RH) 噴霧液 空気飽和器

: - -

: - -

: - -

: - -

: - -

: - -

設定濃度 測定濃度 温度(℃) 湿度(%RH) 電流(mA) 電圧(V)

: -

: -

: -

設定濃度 測定濃度 温度(℃) 湿度(%RH) ガス 空気 流出圧 残圧

4号室 5号室 6号室 7号室

ガス腐食試験機GS-UV-S

槽内環境 流量(ml/min) ボンベ圧力(kgf/cm2)備 考機   種 時刻

ランニングタイマー

ガス濃度(ppm)

備 考

各試験室の室内温度(℃)

時刻促進劣化試験室 塩水噴霧

試験室

オゾン劣化試験機OMS-HVCR

複合サイクル 1号機ISO-3-CYL・R

複合サイクル 2号機CYP-90L

低温 複合サイクルCCT-1L

酸性雨 複合サイクルCY-90SS

大形塩水噴霧試験機STP-200D

複合サイクル 3号機ISO-3-CYL・R

温湿度サイクル試験機PL-3GP

冷熱衝撃試験機SSE-40Ci-A

機   種 時刻

促進腐食試験機等の日常点検簿平成   年   月   日 (  ) 担当       

時刻ランニングタイマー

槽内環境 噴霧圧(MPa)

サイクル機   種液残量(cm)

備 考オゾン灯ランニング

タイマー

オゾン濃度(ppm・pphm) 槽内環境

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

噴 ・ 乾 ・ 湿

表6-2 JWTCの日常点検記録簿

Page 28: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-24 JWTC

表6-3 JWTCの装置点検時期及び点検項目

実施時期 点検項目

日常点検 毎日

・ 運転時間

・ 槽内温度

・ 槽内湿度

・ 噴霧圧力

・ 記録計

・ 空気飽和器水量

・ 噴霧溶液残量

週点検 週1回

・ 噴霧フィルター清掃

・ コンプレッサードレン抜き

・ 冷却機エアフィルター

・ 水槽水位

・ 塩霧除去装置水位

月点検 月毎

・ 水槽清掃

・ 槽内清掃

・ 加湿機清掃

・ 空気飽和器清掃

・ 湿球ガーゼ交換

・ ミストマイザー清掃

・ コンプレッサーフィルター清掃

・ 塩霧除去装置清掃

3か月点検 3か月毎

・ 噴霧量確認

・ 塩水成分分析

・ サイクル移行時間確認

・ 槽内温度計校正

6か月点検 6か月毎 ・ 照合試験片による腐食量確認

外部点検

(メーカー点検) 2年毎 ・ 試験機メーカーによる試験機全般の外部点検

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促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-25 JWTC

7. 促進腐食試験の腐食度の差

促進腐食試験による試験では、試験片(試験体)の腐食度の差として、同型の試験機を用いても試

験機による差(機差)、又は試験槽内への試験片(試験体)設置場所による差、あるいは試験機の設置

してある部屋の環境(室温等)や時期(春夏秋冬)による差(再現性)を生じることがある。

促進腐食試験機の機差などの調査報告※5)(以降、ナショプロ①と称す)を元に、記述する。ナシ

ョプロ①では、表 7-1 に示す試験条件を実施している。また、試験槽内への試験片配置図を、図 7-1

に示す。

表7-1 促進腐食試験機の機差等調査の試験条件(ナショプロ①)

試験条件

① 人工酸性雨噴霧 1時間

(pH3.0、1/6希釈人工海水)

② 乾燥 4時間

(60℃、25%RH)

③ 湿潤 3時間

(40℃、83%RH)

※ ①⇒②⇒③を繰返す

試験時間 24サイクル(192時間)

試験片 48枚(150×70 mm)

[冷延鋼板(SPCC)24枚、Znめっき鋼板24枚]

試験機関 4機関(装置A、B、C、D)

実施回数 2回実施

その他

試験槽内には最大48枚の試験片が入るため、

1回目の試験では、奇数位置にSPCC、偶数位置にZnめっき

鋼板を設置し試験を実施。

2回目の試験は、奇数位置にZnめっき鋼板、偶数位置に

SPCCを設置して試験を実施。(設置場所は、図7-1参照)

促進腐食試験機の機差、試験片設置場所の差、及び

試験の再現性を調査する目的。

なお、試験装置は、同型で製造年も同一のものである。

Page 30: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-26 JWTC

図 7-1 調査1回目及び2回目の試験槽内への試験片設置場所(ナショプロ①)

噴 霧

塔噴

霧 塔

試験

機 

前側6

78

35

36

37

38

12

34

9

10

11

12

13

14

15

16

17

5

18

19

20

21

22

23

24

○2

52

62

72

82

93

0

31

32

33

34

39

40

41

42

43

44

45

46

47

48

67

81

23

4

1011

1213

2021

22

9

1415

1617

18

5

2324

○25

2627

2829

30

19 3132

3334

4647

48

3536

3738

試験

機 

前側

※1回

目実

施: 

SP

CC

奇数

位置

、Zn

偶数

位置

※2回

目実

施: 

SP

CC

偶数

位置

、Zn

奇数

位置

39

4041

4243

4445

  

  

  

 ・・

・SP

CC

  

  

  

 ・・

・Znめ

っき

凡例

Page 31: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-27 JWTC

7.1 促進腐食試験機の機差

ナショプロ①では、2 度の試験を実施することにより、すべての場所に同じ鋼種(例えば、SPCC

であれば、1回目の試験では奇数番号、2回目の試験では偶数番号に設置)を設置した。

促進腐食試験機4台の腐食量等を、表7-2に示す。また、装置Cは、当センター所有の試験装置で

あり、その装置Cを基準とし、他の3台の試験装置との腐食量の比を表7-3に示す。

表7-2 各促進腐食試験機の同一試験条件実施後の腐食量等

装置A 装置B 装置C 装置D

腐食量(g/m2) 222.5 168.6 183.1 192.3

1回目

標準偏差(σ) 18.5 19.3 24.1 18.2

腐食量(g/m2) 209.3 169.1 194.6 186.6

冷延鋼板

(SPCC)

2回目

標準偏差(σ) 17.8 19.7 23.6 20.9

腐食量(g/m2) 22.37 22.90 10.33 21.69

1回目

標準偏差(σ) 4.49 2.84 1.95 2.63

腐食量(g/m2) 25.91 18.32 11.82 19.77

亜鉛めっき

鋼板

2回目

標準偏差(σ) 4.03 2.84 2.31 2.60

表 7-3 装置Cを基準としたときの腐食量の比

装置A 装置B 装置C 装置D

1回目 1.22 0.92 1 1.05 冷延鋼板

(SPCC) 2回目 1.08 0.87 1 0.96

1回目 2.17 2.22 1 2.10 亜鉛めっき

鋼板 2回目 2.19 1.55 1 1.67

表 7-2及び表7-3より、冷延鋼板の腐食量については、1回目及び2回目とも最も大きい装置Aと

最も小さい装置Bとの間では、約1.3倍の腐食量差となっている。

また、亜鉛めっき鋼板においては、最も腐食量の小さい装置Cは、他の3装置の半分の腐食量とな

っている。ナショプロ①では、各実施機関で使用した噴霧溶液や、サイクル移行時間などを比較した

が、有意な差は認められなかった。

この腐食量の差についての直接な要因は特定できなかったが、「機差」に起因していると推定され

る。

Page 32: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-28 JWTC

7.2 試験槽内の場所による腐食度の差

ナショプロ①で使用した試験装置は、試験槽内への試験片投入枚数が 48 枚(試験片大きさ 150×

70 mm)であり、試験槽内の設置場所は前出の図7-1に示したとおりである。その各試験場所の試験片

の腐食量を図7-2及び図7-3に示す。

1回目と2回目の試験結果は、表7-2より同一の試験機では腐食量に大きな差が認められないこと

から、表7-4に 1回目と2回目の腐食量を平均した結果等を示す。

表7-4 1回目及び2回目試験の腐食量の平均等

冷延鋼板 (SPCC) Zn めっき鋼板

装置 A 装置 B 装置 C 装置 D 装置 A 装置 B 装置 C 装置 D

腐食量平均 (g/m2) 215.9 168.8 188.9 189.5 24.14 20.61 11.07 20.73

標準偏差 (σ) 19.2 19.3 24.3 19.6 4.58 3.64 2.24 2.76

最大腐食量 (g/m2) 276.9 216.0 233.3 239.2 34.13 26.61 15.42 26.34

最大腐食量

出現場所 47 番目 3 番目 10 番目 5 番目 33 番目 10 番目 41 番目 32 番目

最小腐食量 (g/m2) 182.5 115.4 127.9 143.0 14.26 11.02 7.69 15.10

最小腐食量

出現場所 24 番目 24 番目 3 番目 24 番目 16 番目 23 番目 48 番目 3 番目

表 7-4より、冷延鋼板の場合、各装置ともに標準偏差が平均値の約20%に相当していることがわか

る。また、最大腐食量と最小腐食量の差が約100 g/m2の違いがあることがわかる。

このことより、促進腐食試験機には、試験片設置場所により腐食性が異なるということが言える。

そのため、長時間の試験を行う場合には、試験片設置場所の差を少なくするため、試験片のローテー

ション等を行う必要がある。

Page 33: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-29 JWTC

装置A

0

50

100

150

200

250

300

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

腐食

量 

(g/

m2)

奇数位置 偶数位置

平均値(215.9) 平均+σ(234.8)

平均-σ(196.9)

装置B

0

50

100

150

200

250

300

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

腐食

量 

(g/

m2)

奇数位置 偶数位置

平均値(168.8) 平均+σ(187.9)

平均-σ(149.7)

装置C

0

50

100

150

200

250

300

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

試験槽内位置

腐 食

量 

(g/

㎡)

奇数位置 偶数位置

平均値(188.9) 平均+σ(212.9)

平均-σ(164.8)

装置D

0

50

100

150

200

250

300

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

試験槽内位置

腐 食

量 

(g/

㎡)

奇数位置 偶数位置

平均値(189.5) 平均+σ(208.9)

平均-σ(170.1)

図 7-2 促進腐食試験機の試験片設置場所による腐食量差【冷延鋼板(SPCC)】(ナショプロ①)

Page 34: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-30 JWTC

装置A

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

試験槽内位置

腐 食

量 

(g/

㎡)

奇数位置 偶数位置

平均値(24.14) 平均+σ(28.68)

平均-σ(19.61)

装置B

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

試験槽内位置

腐 食

量 

(g/

㎡)

奇数位置 偶数位置

平均値(20.61) 平均+σ(24.21)

平均-σ(17.01)

装置C

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

試験槽内位置

腐 食

量 

(g/

㎡)

奇数位置 偶数位置

平均値(11.07) 平均+σ(13.30)平均-σ(8.85)

装置D

0

5

10

15

20

25

30

35

40

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50

試験槽内位置

腐 食

量 

(g/

㎡)

奇数位置 偶数位置

平均値(20.73) 平均+σ(23.47)

平均-σ(18.00)

図 7-3 促進腐食試験機の試験片設置場所による腐食量差【Znめっき鋼板】(ナショプロ①)

Page 35: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-31 JWTC

7.3 試験の再現性

ナショプロ①の1回目の試験結果(腐食量)を基準として、2回目の試験結果との比を表7-5に示

す。表 7-5 より、装置 B を除いて、各装置の試験の再現性には大きな差がないことが分かる。装置 B

の亜鉛めっき鋼板の腐食量については、2回目の試験結果が1回目の約80%となっていた。試験装置B

の設置されている環境等を調査していないため、再現性に差が生じた原因は不明である。

同一の試験条件を実施する際に、一年を通じ同じ環境(例えば、室内に空調設備等)である場合、

再現性に大きな問題は生じないと推測されるが、使用する試験溶液、溶液作製時の水の純度等、試験

の再現性には多少なりの差が生じる可能性がある。

表 7-5 1回目の腐食量平均を基準としたときの比(ナショプロ①)

装置 A 装置B 装置C 装置D

1回目 1 1 1 1 冷延鋼板

(SPCC) 2回目 0.94 1.00 1.06 0.97

1回目 1 1 1 1 亜鉛めっき

鋼板 2回目 1.16 0.80 1.14 0.91

8. 大気暴露試験と促進腐食試験の相関性

元来、促進腐食試験は、塩水噴霧が主に用いられており、製品のロット検査(ロットの中の規定数

量を抜き取り、連続塩水噴霧試験を実施し、腐食等の発生有無の検査)に用いられていた。最近は、

連続塩水噴霧試験よりも複合サイクル試験(塩水噴霧後に乾燥及び湿潤条件を組み合わせた試験)の

試験結果の方が実環境に近いという理由により、複合サイクル試験が主流になってきている。

更に、促進腐食試験による試験片の経時変化から、屋外で使用した場合の耐久年数を把握するため

に促進腐食試験を実施する企業が増えていることは事実である。(大気暴露試験は長時間を要すため、

促進腐食試験により製品の耐食性評価時間を短縮させることが主目的)

促進腐食試験機は、文字通り腐食を促進させる装置の総称である。腐食を促進させるということは

事実であるが、促進腐食試験を数時間実施することにより、屋外で数年あるいは数十年掛かって腐食

したものと同程度の試験を実施したとは言い難い。材料にもよるが、現行のJISに規定されている促

進腐食試験の試験条件を実施しても、大気暴露試験(屋外で風雨に試験片を曝す試験)の腐食とは、

腐食の形態が大きく異なる場合が多い。(促進腐食試験結果と大気暴露試験結果は相関性が低い)

無機材料(金属材料)及び有機材料(金属に塗装したもの)の大気暴露試験についての調査

報告※6)(以降、ナショプロ②と称す)、及び金属材料の促進腐食試験(塩水噴霧試験)についての

調査※7)(以降、塩の調査報告と称す)より、促進腐食試験と大気暴露試験の相関性について記述する。

ナショプロ②及び塩の調査報告の試験条件等を、表8-1に示す。

Page 36: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-32 JWTC

表8-1 ナショプロ②と塩の調査報告の試験条件

調査略称 ナショプロ② 塩の調査報告

試験種類 大気暴露試験 促進腐食試験

試験条件

大気暴露試験(JIS Z 2381準拠)

直接暴露試験,南面,45度

連続塩水噴霧試験(JIS Z 2371準拠)

5%NaCl噴霧,35℃

試験時間 5年 240時間

試験片

① 冷延鋼板(SPCC) 60枚(150×70 mm)

② Znめっき鋼板 60枚(150×70 mm)

※ 4暴露地×5水準×3n

① 冷延鋼板(SPCC) 18枚(150×70 mm)

② Znめっき鋼板 18枚(150×70 mm)

※ 1機関×6水準×3n

実施場所 4か所(銚子、直江津、つくば、宮古島海

岸) 1か所(銚子)

実施年度 1996年~2000年 2000年

その他

宮古島海岸は、腐食が激しいため、腐食減量

測定が不可能であったため、図には宮古島海

岸のデータは載せていない。

この調査では、試薬特級の塩(JIS推奨)

と、市販の塩を用いた場合の腐食量の違い

を調査したものである。今回は、試薬特級

の塩を使用したときのデータを記載した。

(1) 冷延鋼板(SPCC)における大気暴露試験と促進腐食試験の相関性

ナショプロ②と塩の調査報告の結果を、図8-1に示す。図8-1の腐食量と試験時間の関係(近似式)

より、大気暴露試験の暴露年数に相当する塩水噴霧試験の時間を計算により求めることができる。

しかし、大気暴露試験での腐食形態と促進腐食試験での腐食形態は大きく異なるため、腐食量によ

り塩水噴霧の時間を決定し、該当する時間の試験を実施しても、大気暴露の腐食形態と近似させるこ

とは困難である。

例えば、JWTC 銚子暴露試験場で炭素鋼を大気暴露した結果 8)より、さびの成分はα-FeOOH(ゲー

サイト)及びγ-FeOOH(レピドクロサイト)が主体の緻密なさびが発生するが、塩水噴霧試験による

さびはβ-FeOOH(アカガネアイト)が主体の粗いさびが発生する。

ナショプロ②と塩の調査報告の試験後写真を、図8-2に示す。図8-2より、例えば、銚子及び直江

津で1年間暴露した時のSPCCの腐食量は、それぞれ「382.3 g/m2」、「345.7 g/m2」である。一方、塩

水噴霧試験で 240 時間(10 日間)試験を実施したときの SPCC の腐食量は「338.5 g/m2」であり、銚

子及び直江津の1年暴露のSPCC腐食量とほぼ同等である。しかし、さびの形態が暴露試験と連続塩水

噴霧試験では、大きく異なっている。

腐食量としてはほぼ同程度であるが、大気暴露試験と促進腐食試験ではさびの形態が大きく異なっ

ている。

Page 37: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-33 JWTC

SPCCの腐食量 【直接暴露試験】

y = 379.3x1.00

R2 = 0.99

(銚子)

y = 331.38x0.42

R2 = 0.97

(直江津)

y = 190.21x0.64

R2 = 0.98

(つくば)

0

500

1000

1500

2000

2500

0 1 2 3 4 5

暴露期間 (年)

腐食

量(g

/m

2)

銚子

直江津

つくば

SPCCの腐食量 【連続塩水噴霧試験】

y = 1.77x0.97

R2 = 1.00

0

500

1000

1500

2000

2500

0 50 100 150 200 250

暴露期間 (年)

腐食

量(

g/m

2)

図 8-1 大気暴露試験(直接暴露)と連続塩水噴霧試験の腐食量経時間変化【SPCC】

Page 38: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-34 JWTC

1年 2年 3年 4年 5年

銚 子

腐食量(g/m2) 382.3 1181.0 1598.4 1957.6

直江津

腐食量(g/m2) 345.7 519.8 563.3 696.5

つくば

腐食量(g/m2) 442.6 528.6

48h 72h 96h 120h 192h 240h

促進腐食試験機

腐食量(g/m2) 78.5 111.4 147.3 180.6 296.6 338.5

ナショプロ② 【大気暴露試験(直接暴露)】

塩の調査報告 【連続塩水噴霧試験】

冷延鋼板 (SPCC)

図8-2 大気暴露試験(直接暴露)と連続塩水噴霧の経時変化 【SPCC】

Page 39: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-35 JWTC

(2) Znめっき鋼板における大気暴露試験と促進腐食試験の相関性

ナショプロ②と塩の調査報告の結果を、図 8-3 に示す。図 8-3 の連続塩水噴霧試験では、Zn めっ

き鋼板の腐食量は、試験時間の増加とともに腐食速度が大きくなっていることが分かる。そのため、

図8-3の連続塩水噴霧の結果の近似式は、「累乗近似」及び「線形近似」の2種類を記述した。

ナショプロ②と塩の調査報告の試験後写真を、図8-4に示す。図8-4より、大気暴露試験と連続塩

水噴霧試験では、試験片の腐食形態に大きな違いがあることが分かる。大気暴露試験では、流れるよ

うな白さびは発生していない。一方、連続塩水噴霧では、試験片表面に厚い白さびが発生しており、

試験片表面を流れているように確認できる。

一般に、Znめっき鋼板の防錆機能は、比較的塩分が少ない地域では、大気中の水分(H2O)及び炭

酸ガス(CO2)と反応することにより形成される塩基性炭酸亜鉛(Zn4CO3(OH)6・H2O)(疎水性)により

腐食速度が時間とともに低下すると言われている。5)

一方、大気暴露試験でも、直接海の飛沫が付着してしまうような環境、又は連続塩水噴霧試験など

の高濃度の塩分が付着するような環境では、Znめっき鋼板の表面に塩分(Cl-)と水分(H2O)により、

塩基性塩化亜鉛(Zn5(OH)8Cl2・H2O)(親水性)が形成される 2)。塩基性塩化亜鉛は、親水性であるた

め、塩分と水分の供給とともに試験片表面の亜鉛が消失してゆく。そのため、図8-4の連続塩水噴霧

に示すような、流れるような白さびが発生したと推察される。

すなわち、Znめっき鋼板に連続塩水噴霧試験を行うことは、波しぶきを受けるような海岸にZnめ

っきを使用する場合には、ある程度適した試験であると言えるが、本来の亜鉛の防錆機能を考慮した

試験であるとは言い難い。

補足だが、ナショプロ②では、塩分濃度を低くし、大気暴露で形成される塩基性炭酸亜鉛が Zn め

っき試験片に発生する条件を見出し、2004 年に次の名称で JIS 化されている。「JIS G 0594(無機被

覆鋼板のサイクル腐食促進試験方法)」

図 8-3 大気暴露試験(直接暴露)と連続塩水噴霧試験の腐食量経時間変化【Znめっき鋼板】

Znめっき鋼板の腐食量 【直接暴露試験】

y = 6.07x0.87

R2 = 1.00(銚子)

y = 12.07x0.83

R2 = 0.99(直江津)

y = 5.06x0.79

R2 = 0.97(つくば)

0

50

100

150

0 1 2 3 4 5

暴露期間 (年)

腐食

量 (

g/m

2)

銚子

直江津

つくば

Znめっき鋼板の腐食量 【連続塩水噴霧試験】

y = 1.30x0.84

R2 = 0.98

0

50

100

150

0 50 100 150 200 250

試験時間 (h)

腐食

量 (

g/m

2)

Page 40: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-36 JWTC

1年 2年 3年 4年 5年

銚 子

腐食量(g/m2) 6.07 15.41 20.40 24.25

直江津

腐食量(g/m2) 12.15 29.27 37.41 47.30

つくば

腐食量(g/m2) 13.76 18.53

48h 72h 96h 120h 192h 240h

促進腐食試験機

腐食量(g/m2) 3.59 3.98 7.42 22.2 80.11 101.88

ナショプロ② 【大気暴露試験(直接暴露)】

塩の調査報告 【連続塩水噴霧試験】

Znめっき鋼板

図8-4 大気暴露試験(直接暴露)と連続塩水噴霧の経時変化 【Znめっき鋼板】

Page 41: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

促進暴露試験ハンドブック 〔Ⅱ〕 促進腐食試験

腐-37 JWTC

参考文献)

1) JIS Z 2371-1955 解説

2) JASO M 609-92 3) JIS H 8502-1999 解説

4) ISO9223(Corrosion of Metals and alloys-Corrosivity of atmospheres-Classification)

5) 新規産業支援型国際標準開発事業 表面処理鋼板の耐食性試験評価方法の標準化(1998~2000),

(社)日本鉄鋼連盟,(財)日本規格協会

6) 鉄鋼系社会資本材料の耐候性・耐食性試験評価方法に係わる調査研究(1996~2000),(社)日本

建材産業協会

7) 塩水噴霧試験方法で各種塩化ナトリウムを用いた腐食性の研究報告(2000),(財)日本ウエザリ

ングテストセンター,(財)スガウエザリング技術振興財団

8) 新発電関連要素機器の長期耐久性及び寿命予測の標準化に関する調査研究(2005),(財)日本ウ

エザリングテストセンター

9) JIS G 0594

Page 42: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 属)

附属-1 財産法人 日本ウエザリングテストセンター保有の

促進腐食試験機の仕様

附属-2 JISに記載されている促進腐食試験

Page 43: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-1

No.名 称(型式)

[メーカー]装置能力

試験片最大

設置数量※1) 特  徴

1複合サイクル 1号機

(ISO-3-CYL・R)

[スガ試験機㈱]

48枚

2複合サイクル 2号機

(CYP-90L)

[スガ試験機㈱]

48枚

3複合サイクル 3号機

(ISO-3-CYL・R)

[スガ試験機㈱]

48枚

4酸性雨兼用複合サイクル

(CY-90SS)

[スガ試験機㈱]

48枚基本性能は、上記1~3号機と同等。ただし、この試験機は、試験槽内がチタンで構成されているため、強酸の噴霧溶液を使用することが可能。

5低温複合サイクル

(CCT-1L)

[スガ試験機㈱]

噴霧時: 30 ~ 50℃槽内温度: -20 ~ 60℃槽内相対湿度: ≦ 98%RH

96枚連続塩水噴霧試験及び複合サイクル試験を実施可能。槽内温度を-20℃まで下げることが可能。

6大形塩水噴霧試験機

(STP-2000)

[スガ試験機㈱]

噴霧時: 30 ~ 50℃ 188枚

連続塩水噴霧試験のみ実施可能。

試験槽内が1.6L×0.9

W×0.9

H mであるため、大型の

成形品などを試験することが可能。

7温湿度サイクル試験機

(PL-3GP)

[タバイエスペック㈱]

槽内温度: -40 ~ 100℃槽内相対湿度: ≦ 100%RH

※2)温湿度を制御する試験装置。単独槽であるためヒートショック試験の実施は不可能。電気・電子部品の一部の試験条件の実施に使用。

8ガス腐食試験機

(GS-UV-S)

[スガ試験機㈱]

SO2濃度: 0.2 ~ 200ppm

槽内温度: 30 ~ 50℃槽内相対湿度: 50 ~ 98%RH

20枚亜硫酸(SO2)ガスを使用する試験のみ実施可能。

電気・電子部品の耐食性試験の依頼が多い。

噴霧時: 30 ~ 50℃槽内温度: 30 ~ 60℃槽内相対湿度: 50 ~ 98%RH

連続塩水噴霧試験及び複合サイクル試験を実施可能。めっき鋼板、塗装鋼板などの促進腐食試験機。試験槽の中央部付近に噴霧塔(塩水を霧化する筒)があるため、大型の製品等は試験槽内に入らない場合がある。近年は連続塩水よりも、複合サイクル試験の依頼が多い。

※1) 試験片は、150×70mmの大きさのものである。

※2) 温湿度サイクル試験機の試験槽内有効寸法は、500L×600

W×700

L mm である。

【 附属-1】

財団法人 日本ウエザリングテストセンター(以下、JWTC と称す)が保有する促進腐食試験機

を附表 1-1 に示す。また、各試験機の仕様を附 1-2 ページ以降に示す。

附表 1-1 JWTC が保有する促進腐食試験機

Page 44: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-2

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS C 0023,JIS H 8502,JIS K 5600,JIS K 5621,JIS Z 2371

特 徴

連続塩水噴霧、及び複合サイクル試験を実施することができる。試験体(製品等)を試験槽内に設置する場合、試験槽内中央部に噴霧塔があるため、それを避けて設置できるような試験体が試験対象となる。

複合サイクル1号機

型 式: ISO-3-CYL・R   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

噴霧時槽内温度: 30~50℃乾燥・湿潤時槽内温度: 30~60℃槽内相対湿度: 50~98%RH試験片最大設置数量: 48枚(150×70mm)試験片設置角度: 15 or 20°槽内大きさ: 900L × 600W ×220H mm

600

300300

9075

7590

7575

900

300 300

450 450

噴霧塔φ80mm

試験片座台

A’

A

500

550

280

220

100

600

300 300

90 75 75 75 75 90

噴霧塔φ80mm

試験片

ガラス棒

空気流入管

試験片座台

Page 45: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-3

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS C 0023,JIS H 8502,JIS K 5600,JIS K 5621,JIS Z 2371

特 徴

連続塩水噴霧、及び複合サイクル試験を実施することができる。試験体(製品等)を試験槽内に設置する場合、試験槽内中央部に噴霧塔があるため、それを避けて設置できるような試験体が試験対象となる。

複合サイクル2号機

型 式: CYP-90L   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

噴霧時槽内温度: 30~50℃乾燥・湿潤時槽内温度: 30~60℃槽内相対湿度: 50~98%RH試験片最大設置数量: 48枚(150×70mm)試験片設置角度: 15 or 20°槽内大きさ: 900L × 600W ×220H mm

600

300300

9075

7590

7575

900

300 300

450 450

噴霧塔φ80mm

試験片座台

A’

A

500

550

220280

100

600

300 300

90 75 75 75 75 90

噴霧塔φ80mm

試験片

ガラス棒

空気流入管

試験片座台

Page 46: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-4

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS C 0023,JIS H 8502,JIS K 5600,JIS K 5621,JIS Z 2371

特 徴

連続塩水噴霧、及び複合サイクル試験を実施することができる。試験体(製品等)を試験槽内に設置する場合、試験槽内中央部に噴霧塔があるため、それを避けて設置できるような試験体が試験対象となる。

複合サイクル3号機

型 式: ISO-3-CYL・R   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

噴霧時槽内温度: 30~50℃乾燥・湿潤時槽内温度: 30~60℃槽内相対湿度: 50~98%RH試験片最大設置数量: 48枚(150×70mm)試験片設置角度: 15 or 20°槽内大きさ: 900L × 600W ×220H mm

600

300300

9075

7590

7575

900

300 300

450 450

噴霧塔φ80mm

試験片座台

A’

A

500

550

280

220

100

600

300 300

90 75 75 75 75 90

噴霧塔φ80mm

試験片

ガラス棒

空気流入管

試験片座台

Page 47: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-5

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS C 0023,JIS H 8502,JIS K 5600,JIS K 5621,JIS Z 2371,JIS G 0594

特 徴

連続塩水噴霧、及び複合サイクル試験を実施することができる。複合サイクル1~3号機と異なり、試験機槽内がチタンで構成されているため、強酸の溶液による促進腐食試験の実施が可能。試験体(製品等)を試験槽内に設置する場合、試験槽内中央部に噴霧塔があるため、それを避けて設置できるような試験体が試験対象となる。

酸性雨兼用複合サイクル試験機

型 式: CY-90SS   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

噴霧時槽内温度: 30~50℃乾燥・湿潤時槽内温度: 30~60℃槽内相対湿度: 50~98%RH試験片最大設置数量: 48枚(150×70mm)試験片設置角度: 15 or 20°槽内大きさ: 900L × 600W ×280H mm

600

300300

9075

7590

7575

900

300 300

450 450

噴霧塔φ80mm

試験片座台

A’

A

500

550

220280

100

600

300 300

90 75 75 75 75 90

噴霧塔φ80mm

試験片

ガラス棒

空気流入管

試験片座台

Page 48: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-6

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS C 0023,JIS H 8502,JIS K 5600,JIS K 5621,JIS Z 2371

特 徴

連続塩水噴霧、及び複合サイクル試験を実施することができる。複合サイクル1~3号機及び酸性雨兼用試験機と異なり、試験機槽内中央部に噴霧塔がないため、中型の製品の促進腐食試験が実施可能。また、冷凍機を搭載しているため、低温(-20℃)の試験が実施できる。

低温複合サイクル試験機

型 式: CCT-1L   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

噴霧時槽内温度: 30~50℃乾燥・湿潤時槽内温度: -20~60℃槽内相対湿度: ≦98%RH試験片最大設置数量: 96枚(150×70mm)試験片設置角度: 15 or 20°槽内大きさ: 900L × 500W ×700H mm

950

475

330 290 330

100 50 50 50 50 5050 5050 50 50 50 5050 5050 100

680

500

180

A’

A

噴霧塔φ80mm

試験片座台

880

550

800

250

930

100

170

680

180 500

槽内洗浄用管

空気流入口

噴霧塔φ80mm

試験片

ガラス棒

試験片座台

Page 49: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-7

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS H 8502,JIS Z 2371に規定する連続塩水噴霧のみ実施可能

特 徴

噴霧塔は試験槽内の左右に1個ずつ(計2個)あり、試験槽内が広く使用できるため、大型の製品の促進腐食試験が実施可能。(試験槽内の耐荷重は約50kg)欠点は、複合サイクル試験を実施することができない。

大形塩水噴霧試験機

型 式: STP-2000   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

噴霧時槽内温度: 30~50℃試験片最大設置数量: 188枚(150×70mm)試験片設置角度: 15 or 20°槽内大きさ: 1600L × 900W ×1000H mm

噴霧塔φ80mm

噴霧塔φ80mm試験片座台

160 160

340330330330340

2000

7575

7575

7575

75

75

7575

7575

500500

1000

A’

A 試験片

ガラス棒

噴霧塔φ80mm

配管

75 7575 757575 75 7575 757575

500 500

1000

750

1000

250

100

500

220

50

プラスチック製すのこ

Page 50: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-8

外  観 試験槽内

平面図 断面図(A-A’)

実施できる規格

JIS C シリーズ

特 徴

温湿度を高精度に制御する試験機。単独槽であるため、ヒートショック試験は不可。電気・電子部品の試験条件に用いることがある。

温湿度サイクル試験機

型 式: PL-3GP   メーカー: タバイエスペック㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

槽内温度: -40~100℃槽内相対湿度: ≦100%RH槽内大きさ: 500L × 700W ×600H mm

60040 40

800

600

200

3535

A’

A

試験片保持台を乗せる座台

850

200

650

40

50

50

50

50

50

50

50

50

50

50

50

50

40 40

40 40

800

200

試験片保持台を乗せる座台の止め穴

空気流入口

Page 51: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 1-9

外  観 試験槽内

平面図 矢 視

実施できる規格

JIS H 8502などに規定する

SO2ガス試験のみ実施可能。

特 徴

亜硫酸(SO2)ガス試験のみ実施可能。ガス濃度、及び槽内温湿度を任意に設定できる。

亜硫酸ガス腐食試験機

型 式: GS-UV-S   メーカー: スガ試験機㈱

試験機写真

試験槽内形状

試験機能力

SO2濃度: 0.2~200ppm

槽内温度: 30~50℃槽内相対湿度: 50~98%RH試験片最大設置数量: 20枚(150×70mm)試験片設置角度: 20°槽内大きさ: 400L × 400W ×300H mm

500

40050 50

160 16060 60 60

500

35

6540

0

試験片座台

矢視

試験片

ガラス棒

ファン

ガス流入管

ガス検知口

500

50 50400

260

140200

600

185

9090

10175

50

Page 52: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

附 2-1

【 附属-2】 JISに記載されている促進腐食試験

ページ

「JISにおいて塩水を使用する促進腐食試験」・・・・・・・・・・・・ 附 2-2 ~ 附 2-16

「JISにおいて腐食性ガスを使用する促進腐食試験」・・・・・・ 附 2-17

Page 53: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-2

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

1JI

SA

1541-1

建築

金物

-錠

―第

1部

:試

験方

法7.3

Z2371又

はH

8502キ

ャス

レイ

ティ

ング

ナン

バに

より

評価

2JI

SA

1551

自動

ドア

開閉

装置

の試

験方

法7.1

3JI

S C

0024の

厳し

さ2

3JI

SA

4006

温水

ボイ

ラ用

シス

ター

ン9.4

(3)

Z2371の

6.に

準じ

、48h

さび

発生

の有

無を

調べ

る。

その

他、

(1)、

(2)に

密着

性、

沸騰

水浸

漬試

験記

4JI

SA

4111

住宅

用太

陽熱

利用

温水

器8.8

(1)(

b)

Z2371に

準じ

、96h

クロ

スカ

ット

部両

側3m

m以

内の

割れ

、膨

れ、

はが

れ及

びさ

びの

有無

を確

認割

れ、

膨れ

、は

がれ

及び

さび

がな

いこ

5JI

SA

4112

太陽

集熱

器8.1

4Z2371に

準じ

、96h

きず

の両

面3m

m以

外の

部分

の割

れ、

膨れ

、は

がれ

及び

さび

の有

無を

調べ

る割

れ、

膨れ

、は

がれ

及び

さび

がな

いこ

6JI

SA

4113

太陽

蓄熱

槽8.2

.14(2

)Z2371に

準じ

、96h

きず

の両

面3m

m以

外の

部分

の割

れ、

膨れ

、は

がれ

及び

さび

の有

無を

調べ

る割

れ、

膨れ

、は

がれ

及び

さび

がな

いこ

7JI

SA

4801

鋼製

及び

アル

ミニ

ウム

合金

製ベ

ネシ

ャン

ブラ

イン

ド9.9

Z2371に

準じ

、100h

腐食

発生

の有

無を

調べ

る。

ただ

し、

端部

は除

8JI

SA

5556

工業

用ス

テー

プル

6.2

Z2371に

より

、6h

試験

終了

後外

幅部

分の

赤さ

び発

生有

無を

目視

で確

9JI

SA

6503

建築

用構

成材

(鉄鋼

系壁

パネ

ル)

7.3

.9Z2371に

よる

48、

72、

96、

120h以

上で

それ

ぞれ

区分

され

10

JIS

A6513

金属

製格

子フ

ェン

ス及

び門

扉9.5

.2Z2371に

より

、240h

クロ

スカ

ット

を入

れて

試験

し、

表面

処理

の変

化や

さび

、塗

膜の

浮き

、は

がれ

の有

無を

調べ

11

JIS

A6518

ネッ

トフ

ェン

ス構

成部

材9.5

.2Z2371に

より

、240h

クロ

スカ

ット

を入

れて

試験

し、

表面

処理

の変

化や

さび

、塗

膜の

浮き

、は

がれ

の有

無を

調べ

12

JIS

A6519

体育

館用

鋼製

床下

地構

成材

9.7

.1Z2371に

より

、240h

クロ

スカ

ット

を入

れて

試験

し、

表面

処理

の変

化や

さび

、塗

膜の

浮き

、は

がれ

の有

無を

調べ

13

JIS

A6602

金属

製テ

ラス

用屋

根構

成材

9.3

.3Z2371に

より

、240h

クロ

スカ

ット

部両

側3m

m以

内の

割れ

、膨

れ、

はが

れの

有無

を確

認。

水洗

後さ

びの

有無

を確

14

JIS

A6603

鋼製

物置

8.3

.3Z2371に

より

、500、

240、

150h

それ

ぞれ

外部

用、

内部

用、

裏面

の試

験で

、表

面処

理の

変化

、さ

び、

塗膜

の膨

れ及

びは

がれ

の有

無を

調べ

15

JIS

A6604

金属

製簡

易車

庫用

構成

材9.3

.3Z2371に

より

、240h

きず

の両

側3m

m以

外の

部分

の表

面の

変化

、さ

び、

塗膜

の浮

き・は

がれ

の有

無を

調べ

16

JIS

A6711

複合

金属

サイ

ディ

ング

9.4

Z2371に

より

、500h

K5600-7-1に

より

クロ

スカ

ット

をい

れ、

幅3m

m以

外の

部分

につ

いて

赤さ

び、

塗膜

の浮

き及

びは

がれ

を調

べる

17

JIS

A8108

建設

機械

用稼

動記

録計

9.8

、9.9

9.8

 Z 2

371塩

水噴

霧試

験 

 (試

験時

間は

選択

)9.9

 H

8502塩

水噴

霧試

験 

 (試

験時

間は

規程

あり

)

JIS D

0202の

4.6

で試

験し

、3.5

に適

合す

るこ

と(十

文字

のス

クラ

ッチ

マー

クを

いれ

、塩

水噴

霧試

験、

試験

時間

規程

は選

択)

JIS D

0201の

7.3

(6.3

に変

更)で

試験

し、

8.3

(5.4

に変

更、

外観

)に適

合す

るこ

と。

また

、コ

ロー

ドコ

ート

試験

、キ

ャス

試験

、試

験時

間の

規程

あり

18

JIS

B1044

締結

用部

品―

電気

めっ

き7

各め

っき

のIS

O規

格を

参照

附属

書B

にIS

O9227塩

水噴

霧試

験に

よる

耐食

性情

報が

ある

19

JIS

B1046

締結

用部

品―

非電

解処

理に

よる

亜鉛

フレ

ーク

皮膜

6IS

O9227に

よる

(240、

480、

720、

960h)

素地

金属

から

の目

視で

きる

赤さ

びは

許容

でき

ない

20

JIS

B2031

ねず

み鋳

鉄弁

参考

1K

5400の

9.1

によ

り、

500h

さび

、膨

れ、

割れ

など

ない

こと

を確

認す

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-3

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

21

JIS

B2051

可鍛

鋳鉄

10K

ねじ

込み

形弁

参考

1K

5400の

9.1

によ

り、

500h

さび

、膨

れ、

割れ

など

ない

こと

を確

認す

22

JIS

B2351-1

油圧

・空

気圧

用及

び一

般用

途用

金属

製管

継手

―第

1部

:24°

くい

込み

式管

継手

11.2

ISO

9227に

より

、最

低18h以

上赤

さび

の発

生が

ない

こと

23

JIS

B8238

LPガ

ス用

圧力

調整

器8.4

.1Z2371に

より

、24h

使用

上有

害な

欠陥

が生

じな

いこ

24

JIS

B8363

液圧

用ホ

ース

アセ

ンブ

リ継

手金

具及

び附

属金

具9.5

Z2371に

より

、24h

赤さ

びの

発生

があ

って

はな

らな

25

JIS

B8413

温水

ボイ

ラ用

温度

制限

器及

び温

度調

節器

9.1

Z2371に

より

、72h

布で

ふき

取れ

ない

さび

の発

生が

ない

こと

26

JIS

B8416

業務

用油

だき

可搬

形ヒ

ータ

7.2

.19

Z2371に

より

、48h

著し

い腐

食が

なく

、機

能に

異常

が生

じな

いこ

と(布

でふ

き取

れな

いさ

びの

発生

をし

らべ

る)、

試験

片の

作り

方は

JIS S

3031に

よる

27

JIS

C1281

電力

量計

類の

耐候

性能

4.5

Z2371に

よる

塩水

と大

気暴

露の

サイ

クル

金属

部分

に進

行性

のさ

びが

著し

くな

いこ

と、

強化

形で

は、

進行

性の

さび

がな

いこ

と塗

装面

にひ

び割

れ、

ふく

れ、

はが

れ、

著し

い変

退色

など

がな

いこ

とパ

ッキ

ンに

ひび

割れ

、ふ

くれ

、変

質な

どの

異常

がな

いこ

28

JIS

C2570-1

直熱

形N

TC

サー

ミス

タ―

第1部

:通

則4.3

2C

60068-2-52、

C60068-2-11に

よる

個別

規格

に規

程が

ある

場合

29

JIS

C2804

圧縮

端子

6.4

(2)

Z2371に

より

、8h噴

霧→

16h休

止を

3回

24h毎

に目

視観

察地

はだ

の露

出、

緑青

、ピ

ンホ

ール

その

た使

用上

支障

ある

と認

めら

れる

よう

な欠

陥を

生じ

ては

なら

ない

30

JIS

C2805

銅線

用圧

着端

子7.9

Z2371に

より

、8h噴

霧→

16h休

止を

3回

試料

は、

試験

前に

アル

コー

ル又

はア

セト

ンで

十分

に脱

脂す

るこ

と地

はだ

の露

出、

、ピ

ンホ

ール

その

た使

用上

の支

障が

あっ

ては

なら

ない

試験

前後

の電

気抵

抗値

が20%以

上増

加し

ては

なら

ない

31

JIS

C2809

平形

接続

子19

Z2371に

より

、8h噴

霧→

16h休

止を

3回

試料

は、

試験

前に

アル

コー

ル又

はア

セト

ンで

十分

に脱

脂す

るこ

と地

はだ

の露

出、

、ピ

ンホ

ール

から

さび

の発

生な

ど使

用上

の支

障が

あっ

ては

なら

ない

32

JIS

C2812

機器

取付

け用

レー

ル8.3

a)H

0401の

4.(

硫酸

銅試

験方

法)を

2回

繰り

返す

b)Z

2371に

より

8h噴

霧→

16h休

止を

2回

、さ

らに

8h噴

霧c)Z

2371に

より

8h噴

霧→

16h休

止を

2回

、さ

らに

8h噴

a)表

面に

おけ

る反

応が

終止

点に

達し

ない

こと

b)表

面に

白色

の腐

食生

成物

が生

じな

いこ

とc)表

面に

膨れ

、は

がれ

、さ

びな

どが

生じ

ない

こと

33

JIS

C3652

電力

用フ

ラッ

トケ

ーブ

ルの

施工

方法

附属

書5.2

0.2

Z2371に

より

8h噴

霧→

16h噴

霧を

2回

、さ

らに

8h噴

霧試

験後

、C

3005の

6.の

規程

によ

り電

気抵

抗を

測定

する

34

JIS

C5381-331

低圧

サー

ジ防

護デ

バイ

ス用

金属

酸化

物バ

リス

タ(M

OV

)の

試験

方法

4.1

.2.1

C60068-2-52に

よる

35

JIS

C5402

電子

機器

用コ

ネク

タ試

験方

法7.1

C0023参

照、

48hま

たは

96h

個別

規格

の規

程に

よっ

て外

観、

電気

的性

能及

び機

械的

性能

を調

べる

36

JIS

C5410

高周

波同

軸コ

ネク

タ通

則9.4

.6C

5402の

7.1

によ

り、

48h

試験

後、

9.2

.2耐

電圧

、9.2

.3接

触抵

抗及

び目

視に

よる

外観

コネ

クタ

各部

に機

能を

損な

うよ

うな

腐食

がな

く、

結合

・離

脱は

通常

の方

法で

でき

なけ

れば

なら

ない

37

JIS

C5420

プリ

ント

配線

板用

コネ

クタ

通則

9.4

.4C

5402の

7.1

によ

り、

48h

非結

合の

コネ

クタ

を試

験し

、コ

ネク

タ各

部に

機能

を損

なう

よう

な腐

食が

あっ

ては

なら

ない

また

、試

験後

7.2

.3低

電圧

、低

電流

下の

接触

抵抗

値、

7.2

.4接

触抵

抗値

の個

別規

格を

満足

しな

けれ

ばな

らな

38

JIS

C5432

電子

機器

用丸

形R

01コ

ネク

タ8.1

2C

5402の

7.1

によ

り、

48h

試験

前後

に8.3

接触

抵抗

を満

足す

るこ

と試

験前

に異

常な

腐食

がな

く、

試験

後の

地金

に甚

だし

い腐

食が

なく

、抜

き差

しに

支障

がな

いこ

39

JIS

C5441

電子

機器

用ス

イッ

チの

試験

方法

11.7

C0023参

照、

48hま

たは

96h

5.1

外観

、8.4

作動

40

JIS

C5442

制御

用小

形電

磁リ

レー

の試

験方

法6.6

C0024参

照、

厳し

さ1(2

h噴

霧→

7day湿

潤を

4回

)、厳

しさ

2(2

h噴

霧→

20~

22h湿

潤を

3回

)のど

ちら

外観

、構

造、

動作

電圧

(又は

電流

)及び

復帰

電圧

(又は

電流

)並び

に絶

縁抵

抗の

うち

、個

別規

格に

規程

する

項目

につ

いて

行う

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-4

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

41

JIS

C5443

電子

機器

用ス

イッ

チ品

目別

通則

11.7

C5441に

より

、48hま

たは

96h

試験

前後

の外

42

JIS

C5901

光伝

送用

受動

部品

試験

方法

8.1

C0023に

よる

、試

験時

間は

16h~

672hで

選択

金属

部分

の状

態、

仕上

げ部

分の

ひび

割れ

及び

はが

れ、

保護

被膜

jの除

去に

よる

きず

及び

くぼ

みな

どに

注意

する

43

JIS

C5910

光ブ

ラン

チン

グデ

バイ

ス通

則(波

長選

択性

のな

いも

の)

C5901に

よる

44

JIS

C5912

波長

スイ

ッチ

通則

C5901に

よる

45

JIS

C5914

光サ

ーキ

ュレ

ータ

通則

C5901に

よる

46

JIS

C5916

光伝

送用

分散

補償

器通

則C

5901に

よる

47

JIS

C5920

光減

衰器

通則

C5901に

よる

48

JIS

C5930

光ス

イッ

チ通

則C

5931に

よる

49

JIS

C5931

光ス

イッ

チ試

験方

法こ

の規

格が

古い

ため

、引

用規

格C

5901、

C5930と

の整

合性

がな

いし

かし

、お

そら

くC

5901の

塩水

噴霧

の規

程が

入っ

てい

ると

思わ

れる

50

JIS

C5932

光ア

イソ

レー

タ通

則C

5901に

よる

51

JIS

C5940

光伝

送用

半導

体レ

ーザ

通則

引用

して

いる

C7021が

廃止

のた

め不

52

JIS

C5944

光伝

送用

半導

体レ

ーザ

モジ

ュー

ル通

則8.2

C60068-2-11に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

53

JIS

C5946

光フ

ァイ

バ増

幅器

用半

導体

レー

ザモ

ジュ

ール

通則

8.2

C60068-2-11に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

54

JIS

C5961

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ試

験方

法9.1

C60068-2-11に

よる

試験

後、

個別

使用

書の

規程

にし

たが

い共

試光

コネ

クタ

を調

べ、

観察

結果

を記

録金

属部

分の

状態

、仕

上げ

部分

のひ

び割

れ及

びは

がれ

、保

護被

膜の

除去

によ

る傷

及び

くぼ

みな

どに

注意

する

。共

試光

コネ

クタ

及び

附属

の光

ファ

イバ

又は

ヒカ

リフ

ァイ

バコ

ード

の挿

入損

失の

変化

にも

注意

する

55

JIS

C5962

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ通

則7

C5961に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

56

JIS

C5963

光フ

ァイ

バコ

ード

付き

光コ

ネク

タ通

則7

C5961に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

57

JIS

C5970

F0

1形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

58

JIS

C5971

F0

2形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

59

JIS

C5972

F0

3形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

60

JIS

C5973

F0

4形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-5

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

61

JIS

C5974

F0

5形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

62

JIS

C5975

F0

6形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

63

JIS

C5976

F0

7形

2心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

64

JIS

C5977

F0

8形

2心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

65

JIS

C5978

F0

9形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

66

JIS

C5979

F1

0形

単心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ7

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

67

JIS

C5982

F1

3形

多心

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

68

JIS

C5983

F1

4形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

69

JIS

C5984

F1

5形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

70

JIS

C5985

F1

6形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

ない

こと

71

JIS

C5986

F1

7形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

72

JIS

C5987

F1

8形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

73

JIS

C5988

F1

9形

光フ

ァイ

バコ

ネク

タ8

C5961に

より

、48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

74

JIS

C60068-2-11

環境

試験

方法

(電

気・電

子)塩

水噴

霧試

験方

法Z2371の

中性

塩水

噴霧

と同

等塩

濃度

は5%(質

量比

)

75

JIS

C60068-2-52

環境

試験

方法

-電

気・電

子-

塩水

噴霧

(サ

イク

ル)試

験方

法(塩

化ナ

トリ

ウム

水溶

液)

厳し

さ(1

) 2hの

塩水

→7day

の湿

気中

放置

を4サ

イク

ル厳

しさ

(2) 

2hの

塩水

→20~

22hの

湿気

中放

置を

3サ

イク

ル厳

しさ

(3) 

2hの

塩水

→20~

22hの

湿気

中放

置を

4サ

イク

ルし

た後

、標

準大

気条

件で

3day

保存

厳し

さ(4

) 厳

しさ

(3)を

2回

厳し

さ(5

) 厳

しさ

(3)を

4回

厳し

さ(6

) 厳

しさ

(3)を

8回

塩水

噴霧

:15℃

~35℃

の間

  

  

  

 噴

霧量

1.0

-2.0

ml(

80cm

2、

16h以

上試

験)

湿気

中放

置:40±

2℃

、90~

95%R

.H.

標準

大気

条件

:23±

2℃

、45~

55%R

.H.

76

JIS

C60355

環境

試験

方法

-電

気・電

子-

大気

腐食

に対

する

加速

試験

-指

針特

に試

験方

法の

記載

はな

77

JIS

C60364-5-51

建築

電気

設備

-第

5-

51

部:電

気機

器の

選定

及び

施工

-共

通規

定特

に試

験方

法の

記載

はな

78

JIS

C6114-1

光変

調器

モジ

ュー

ル通

則8.2

C60068-2-11に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

79

JIS

C6115-1

pin

―F

ET

モジ

ュー

ル通

則8.2

C60068-2-11に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

必要

に応

じて

実施

80

JIS

C6461

電子

機器

用可

変コ

ンデ

ンサ

品目

別通

則7

C6462に

よる

通則

のた

め試

験の

詳細

は個

別の

規格

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-6

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

81

JIS

C6462

電子

機器

用可

変コ

ンデ

ンサ

の試

験方

法9.6

C60068-2-11を

参照

、試

験時

間は

16h~

672hで

選択

共試

コン

デン

サの

外観

を目

視で

調べ

、個

別規

格に

規程

があ

る場

合は

、電

気的

性能

を測

定し

、機

械的

性能

を調

べる

82

JIS

C6560

単頭

プラ

グ・ジ

ャッ

ク5

C5402の

7.1

によ

り、

48h

接触

抵抗

は100m

Ω以

83

JIS

C6710

水晶

発振

器品

目別

通則

4.6

.19

C60068-2-52に

よる

個別

規格

に規

程が

ない

場合

、厳

しさ

(1)を

適用

する

84

JIS

C8306

配線

器具

の試

験方

法17

(1)Z

2371に

より

100h

(2)1

0%塩

化ア

ンモ

ニウ

ム溶

液(2

5℃

)に10分

浸漬

→20±

5℃

の飽

和水

蒸気

容器

に10分

機能

を損

なう

さび

の有

無を

調べ

85

JIS

C8375

大角

形連

用配

線器

具の

取付

枠5.5

C8306の

17.1

によ

る機

能を

損な

うさ

びの

発生

があ

って

はな

らな

86

JIS

C8380

ケー

ブル

保護

用合

成樹

脂被

覆鋼

管9.2

Z2371に

より

8h噴

霧→

16h休

止を

2回

、さ

らに

8h噴

霧表

面に

ふく

れ、

はが

れ、

さび

など

を生

じて

はな

らな

87

JIS

C8917

結晶

系太

陽電

池モ

ジュ

ール

の環

境試

験方

法及

び耐

久性

試験

方法

附属

書4

C60068-2-52に

より

、2hの

塩水

→7day

の湿

気中

放置

を4サ

イク

ルC

8918の

6.1

に規

程の

電気

的性

能を

測定

し、

目視

によ

り外

観を

調べ

るシ

ーケ

ンス

試験

の中

でこ

の試

験を

用い

る場

合、

湿気

中の

放置

は20~

22h

88

JIS

C8938

アモ

ルフ

ァス

太陽

電池

モジ

ュー

ルの

環境

試験

方法

及び

耐久

性試

験方

法附

属書

4C

60068-2-52に

より

、2hの

塩水

→7day

の湿

気中

放置

を4サ

イク

ルC

8939の

6.1

に規

程の

電気

的性

能を

測定

し、

目視

によ

り外

観を

調べ

るシ

ーケ

ンス

試験

の中

でこ

の試

験を

用い

る場

合、

湿気

中の

放置

は20~

22h

89

JIS

C9219

貯湯

式電

気温

水器

9.2

.18

a)G

0571に

よる

b)G

0576に

より

、1サ

イク

ルを

8時

間と

して

2回

行う

c)Z2371に

より

24h

ステ

ンレ

ス鋼

以外

のc)

につ

いて

著し

い腐

食を

生じ

ては

なら

ない

90

JIS

C9335-2-40

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2-40

部:エ

アコ

ンデ

ィシ

ョナ

及び

除湿

機の

個別

要求

事項

31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

の8.及

び27.に

適合

しな

くな

るほ

ど劣

化し

ては

なら

ない

塗膜

は、

破壊

した

り、

金属

表面

から

はが

れて

はな

らな

91

JIS

C9335-2-59

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2

-5

9部

:電

撃殺

虫器

の個

別要

求事

項31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

の8.及

び27.に

適合

しな

くな

るほ

ど劣

化し

ては

なら

ない

塗膜

は、

破壊

した

り、

金属

表面

から

はが

れて

はな

らな

92

JIS

C9335-2-71

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2

-7

1部

:動

物ふ

卵及

び飼

育用

電熱

器具

の個

別要

求事

項C

9335-1の

31に

よる

C9335-1に

は、

具体

的な

試験

方法

は記

載さ

れて

いな

いた

め、

この

規格

での

耐食

性試

験は

何を

実施

する

のか

不明

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-7

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

93

JIS

C9335-2-76

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2

-7

6部

:電

気さ

く用

電源

装置

の個

別要

求事

項31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

に対

する

適合

性が

損な

われ

るほ

ど劣

化し

てい

ては

なら

ない

塗膜

は破

れた

り金

属面

から

浮い

たり

して

はな

らな

94

JIS

C9335-2-78

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2

-7

8部

:屋

外用

バー

ベキ

ュー

台の

個別

要求

事項

31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

の8.及

び27.に

適合

しな

くな

るほ

ど劣

化し

ては

なら

ない

塗膜

は破

れた

り金

属面

から

浮い

たり

して

はな

らな

95

JIS

C9335-2-83

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性―

第2-83

部:電

熱式

雨ど

い凍

結防

止器

の個

別要

求事

項31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

の8.及

び27.に

適合

しな

くな

るほ

ど劣

化し

ては

なら

ない

塗膜

は破

れた

り金

属面

から

浮い

たり

して

はな

らな

96

JIS

C9335-2-84

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2

-8

4部

:ト

イレ

とと

もに

使用

する

電気

機器

の個

別要

求事

項31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

の8.及

び27.に

適合

しな

くな

るほ

ど劣

化し

ては

なら

ない

塗膜

は破

れた

り金

属面

から

浮い

たり

して

はな

らな

い排

せつ

物と

接触

する

金属

部分

は塩

水の

霧に

確実

にさ

らす

97

JIS

C9335-2-88

家庭

用及

びこ

れに

類す

る電

気機

器の

安全

性-

第2

-8

8部

:暖

房,

換気

,冷

房装

置用

加湿

器の

個別

要求

事項

31

C60068-2-52に

より

、厳

しさ

(2)を

適用

試験

前に

塗膜

を焼

き入

れし

たス

チー

ル・ピ

ンで

引っ

かく

ピン

の末

端は

角度

40度

の円

すい

形を

して

おり

、そ

の先

端が

半径

0.2

0.0

2m

mで

丸め

られ

てい

る軸

方向

の加

重が

10±

0.5

Nで

、約

20m

m/秒

で塗

膜の

表面

に沿

って

ピン

を引

いて

傷を

つけ

る端

から

5m

m以

上で

、か

つ、

5m

m以

上の

間隔

で5回

ひっ

かく

試験

後、

この

規格

の8.及

び27.に

適合

しな

くな

るほ

ど劣

化し

ては

なら

ない

塗膜

は、

破壊

した

り、

金属

表面

から

はが

れて

はな

らな

98

JIS

C9606

電気

洗濯

機6.1

(19)

Z2371に

より

、24h

塗装

面を

もつ

外郭

に適

用し

、そ

の外

郭か

ら試

験片

を切

り取

り、

表面

塗装

面に

新し

い片

刃の

安全

かみ

そり

の刃

で試

験片

の生

地に

達す

るよ

うに

切り

込み

線を

入れ

たも

のを

試験

する

試験

後、

表面

の付

着物

を十

分水

洗い

した

うえ

で、

切込

線か

らの

さび

の侵

食幅

を測

定し

たと

き、

1m

m以

下で

ある

こと

なお

、試

験片

は、

外郭

と同

条件

で塗

装し

たも

のを

用い

ても

良い

99

JIS

C9608

回転

ドラ

ム式

電気

衣類

乾燥

機6.1

(16)

Z2371に

より

、24h

塗装

面を

もつ

外郭

に適

用し

、そ

の外

郭か

ら試

験片

を切

り取

り、

表面

塗装

面に

新し

い片

刃の

安全

かみ

そり

の刃

で試

験片

の生

地に

達す

るよ

うに

切り

込み

線を

入れ

たも

のを

試験

する

試験

後、

表面

の付

着物

を十

分水

洗い

した

うえ

で、

切込

線か

らの

さび

の侵

食幅

を測

定し

たと

き、

1m

m以

下で

ある

こと

なお

、試

験片

は、

外郭

と同

条件

で塗

装し

たも

のを

用い

ても

良い

100

JIS

C9711

屋内

配線

用電

線接

続工

具6.1

2(1

)C

2805の

6.9

によ

るC

2805の

3.4

に規

程す

る性

能を

満足

する

こと

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-8

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

101

JIS

D0201

自動

車部

品―

電気

めっ

き通

則6.3

H8502に

よる

、中

性塩

水噴

霧、

コロ

ード

コー

ト試

験、

キャ

ス試

験各

めっ

き種

によ

り、

試験

時間

が規

程さ

れて

いる

(表13及

び表

14)

102

JIS

D0202

自動

車部

品の

塗膜

通則

4.6

Z2371に

よる

試験

時間

は24~

720hで

選択

有効

面に

カッ

タナ

イフ

で素

地に

達す

る十

文字

のス

クラ

ッチ

マー

クを

刻む

有効

面に

つい

て直

径2m

m以

上の

腐食

生成

物・膨

れ・は

がれ

の発

生及

び塗

膜の

軟化

があ

って

はな

らな

い。

ただ

し、

直径

2m

m未

満の

腐食

生成

物・膨

れ・は

がれ

の発

生は

、有

効面

100cm

2当

たり

1個

以上

あっ

ては

なら

ない

103

JIS

D0208

自動

車用

スイ

ッチ

類の

試験

方法

通則

6.7

Z2371に

より

、48h

試験

後、

水道

水で

表面

を洗

って

から

24h放

置し

、こ

の規

格の

6.1

~6.3

の試

験を

行う

104

JIS

D1613

自動

車用

エン

ジン

-気

化器

-性

能試

験方

法6.1

Z2371に

よる

試験

によ

って

発生

した

変形

、変

質、

さび

、腐

食、

老化

など

の事

105

JIS

D2601

自動

車部

品-

非鉱

油系

液圧

ブレ

ーキ

ホー

スア

セン

ブリ

6.1

3Z2371に

より

、24h

試験

後、

試料

には

素地

金属

の腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、継

手金

具の

部分

で、

かし

め及

び表

示情

報の

刻印

によ

って

保護

皮膜

がは

がれ

た箇

所に

つい

ては

、こ

の腐

食要

求か

ら除

外す

106

JIS

D2606

自動

車部

品―

エア

ブレ

ーキ

ゴム

ホー

スア

セン

ブリ

6.1

1Z2371に

より

、24h

試験

後、

表示

情報

の刻

印又

はか

しめ

によ

って

保護

皮膜

がは

がれ

た箇

所い

がい

に素

地金

属の

腐食

があ

って

はな

らな

い。

この

場合

、白

さび

はあ

って

も差

し支

えな

107

JIS

D4419

自動

車用

ディ

スク

ブレ

ーキ

パッ

ドの

接着

面さ

び発

生試

験方

法6.2

Z2371に

より

、72h→

室温

大気

中に

96hを

3回

繰り

返す

108

JIS

D4604

自動

車部

品-

シー

トベ

ルト

7.1

D0201の

6.3

又は

D0202の

4.6

によ

る 自動

車の

床又

はそ

の近

くに

取り

付け

るも

のは

48h、

それ

以外

の場

所に

取り

付け

るも

の及

びバ

ック

ルは

24h

D0201の

5.4

、又

はD

0202の

3.5

に適

合し

、か

つ、

バッ

クル

、巻

取り

装置

、そ

の他

の金

属部

品(取

付具

は除

く)の

表面

に、

着用

者又

は着

用者

の衣

服に

、直

接又

はウ

エビ

ング

を介

して

付着

する

よう

な腐

食又

はさ

びの

生成

物を

生じ

ては

なら

ない

十文

字の

スク

ラッ

チマ

ーク

は受

渡当

事者

間の

協定

によ

り刻

まな

くて

もよ

109

JIS

D5010

自動

車用

リレ

ー通

則7.1

6Z2371に

より

48h

試験

後、

この

規格

の作

動電

圧、

復帰

電圧

、励

磁電

流、

端子

間電

圧降

下、

絶縁

抵抗

及び

耐電

圧の

性能

を満

足す

るこ

110

JIS

D5710

自動

車部

品-

ワイ

パア

ーム

及び

ワイ

パブ

レー

ド8.3

a)D

0201の

6.3

によ

るb)Z

2371に

より

、24h噴

霧→

1h休

止を

2回

繰り

返す

a)外

部に

露出

する

めっ

きを

施し

た部

品の

場合

b)塗

装を

施し

たも

の、

及び

ステ

ンレ

ス鋼

を使

用し

た部

品の

場合

めっ

き及

び塗

装を

施し

たも

のは

、機

能上

有害

な腐

食、

膨れ

、は

く離

の発

生が

あっ

ては

なら

ない

また

、め

っき

又は

塗膜

に著

しい

変色

が生

じて

はな

らな

いス

テン

レス

鋼を

使用

した

もの

は、

機能

上有

害な

腐食

が生

じて

はな

らな

いた

だし

、ご

く部

分的

な点

食及

びリ

ベッ

トや

折り

曲げ

によ

る接

合部

には

、多

少の

腐食

が生

じて

も機

能上

有害

でな

けれ

ばよ

111

JIS

D5714

自動

車用

停止

表示

燈6.2

Z2371に

より

、8h

反射

鏡に

めっ

きを

施し

てい

る場

合試

験後

、反

射面

にめ

っき

のは

がれ

、白

い生

成物

・赤

さび

など

が生

じな

いも

のと

する

112

JIS

D5814

自動

車用

バキ

ュー

ムス

イッ

チ6.1

3Z2371に

より

48h

電気

的負

荷を

接続

した

状態

で試

験す

る試

験後

、3.3

、3.4

、3.5

及び

3.6

の規

程を

満足

しな

けれ

ばな

らな

113

JIS

D5815

二輪

自動

車―

ステ

アリ

ング

ロッ

ク4.8

Z2371に

より

施錠

及び

開錠

の各

状態

にお

いて

24hず

つ試

験後

、常

温で

水洗

し6時

間乾

燥さ

せた

後、

作動

に異

常が

あっ

ては

なら

ない

114

JIS

D6605

トラ

ック

トラ

クタ

及び

トレ

ーラ

用エ

アブ

レー

キカ

ップ

リン

グ6.7

Z2371に

より

、48h

カッ

プリ

ング

の金

属面

、め

っき

を施

した

面及

び塗

装面

は、

耐食

試験

のあ

とも

構造

上有

害な

腐食

の発

生、

ふく

れ、

はが

れ、

塗膜

の軟

化、

はく

離な

どが

あっ

ては

なら

ない

115

JIS

D6606

トラ

ック

トラ

クタ

及び

トレ

ーラ

用7

極電

線カ

ップ

リン

グ7.5

Z2371に

より

、48h

金属

面、

めっ

きを

施し

た面

又は

塗装

面は

、耐

食試

験の

後も

構造

上有

害な

腐食

の生

成、

ふく

れ、

はが

れ、

塗膜

の軟

化、

はく

離な

どが

あっ

ては

なら

ない

116

JIS

D9451

自転

車-

ベル

7.3

7.2

の耐

久試

験を

行っ

た後

、H

8502に

より

中性

塩水

噴霧

を96h

7.2

の耐

久試

験を

行い

、続

いて

耐食

試験

を行

い、

性能

(騒音

レベ

ル)を

満足

しな

けれ

ばな

らな

117

JIS

E5004-1

鉄道

車両

-電

気品

-第

1部

:一

般使

用条

件及

び一

般規

則9.3

.8C

60068-2-52に

よる

118

JIS

E5004-2

鉄道

車両

-電

気品

-第

2部

:開

閉機

器・制

御機

器及

びヒ

ュー

ズの

一般

規則

9.3

.6C

60068-2-52に

よる

119

JIS

E6202

鉄道

車両

用電

磁継

電器

通則

8.6

C5442の

6.6

によ

る判

定は

、受

渡当

事者

間の

協定

によ

120

JIS

F0807

船用

自動

化機

器環

境試

験通

則3.2

表1

のl)

C60068-2-52の

厳し

さ(1

)によ

る7日

周期

で動

作試

験試

験後

に絶

縁抵

抗測

定及

び作

動試

験を

行う

JIS番

Page 60: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-9

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

121

JIS

F0808

船用

電気

器具

環境

試験

通則

4.1

塩濃

度5%、

35℃

で試

験試

験時

間は

16~

96hで

選択

0.5

~3.0

ml/

80cm

2/h(1

6時

間以

上試

験)

pH

6.5

~7.2

(35℃

)

122

JIS

F0812

船舶

の航

海と

無線

通信

機器

及び

シス

テム

-一

般要

求事

項-

試験

方法

及び

試験

結果

要件

8.1

2C

60068-2-52の

厳し

さ(1

)によ

る性

能チ

ェッ

クの

要件

を満

足し

なけ

れば

なら

ない

金属

部分

に不

都合

な劣

化及

び腐

食が

あっ

ては

なら

ない

123

JIS

F1026

舟艇

用フ

ロー

ティ

ング

ジャ

ケッ

ト7.4

.1(2

)Z2371に

より

、24h

125cm

3以

上の

試験

片を

3個

以上

採取

し、

淡水

中の

初期

浮力

を測

定試

験後

の浮

力の

減少

率が

5%以

下で

ある

こと

124

JIS

F1037

舟艇

-ガ

ソリ

ン用

船内

機及

び船

内外

機-

機関

据付

形の

燃料

系及

び電

気系

コン

ポー

ネン

ト5.3

Z2371に

より

、96h

塩水

噴霧

試験

の前

に複

数手

順(試

験)が

ある

125

JIS

F2805

船舶

及び

海洋

技術

-膨

脹式

救命

器具

のガ

ス膨

脹シ

ステ

ム5.2

.96.2

.4

5.2

.9 

18ヶ

月間

、3%の

塩水

中に

部分

的に

浸せ

き 

or

35℃

、5%塩

水噴

霧を

160h

6.2

.4 

18~

20℃

の周

囲温

度で

18ヶ

月間

、3%の

塩水

中に

部分

的に

浸せ

き 

or

35℃

、5%塩

水噴

霧を

160h

5.2

.9 

この

試験

は、

異な

った

材料

の容

器弁

及び

認定

済高

圧ガ

ス容

器、

又は

認定

済の

アル

ミニ

ウム

製高

圧ガ

ス溶

器と

一緒

に用

いる

アル

ミニ

ウム

合金

の容

器弁

の組

合せ

に適

用す

る試

験後

、充

てん

ガス

の質

量が

2%よ

り大

きく

減少

する

こと

なく

、ま

た、

容器

弁及

びカ

ット

装置

の両

者は

、満

足に

機能

しな

けれ

ばな

らな

い6.2

.4 

試験

後、

カッ

ト装

置を

詳細

に検

査し

てか

ら作

動機

構を

作動

させ

、極

端な

腐食

又は

腐食

孔の

こん

跡が

なく

、カ

ット

装置

は満

足で

きる

状態

で機

能を

維持

して

いな

けれ

ばな

らな

126

JIS

F4328

舟艇

-ガ

ソリ

ン機

関の

火炎

逆流

制御

6.4

ISO

9227の

5.1

NSS試

験に

より

、240h

フレ

ーム

アレ

スタ

組立

品、

又は

空気

及び

燃料

吸入

装置

につ

いて

行う

試験

後の

フレ

ーム

アレ

スタ

は、

洗浄

した

後5.3

~5.5

の規

程に

よる

物理

的な

検査

に合

格し

なけ

れば

なら

ない

127

JIS

F8076

船用

電気

設備

-第

50

4部

:個

別規

定-

制御

及び

計装

5C

60068-2-52の

厳し

さ(1

)によ

る7日

周期

で動

作試

験復

旧後

4h~

6hの

間に

絶縁

抵抗

測定

及び

作動

試験

を行

128

JIS

F8836

船用

防水

形プ

ラグ

及び

ソケ

ット

アウ

トレ

ット

通則

3.(

f)F

0808の

4.1

0に

よる

129

JIS

F9201

船用

レー

ダ反

射器

5.3

.4附

属書

1の

5.3

5.3

.4 

7日

間に

4回

、1hの

噴霧

を行

う5.3

 Z2371に

より

、8h噴

霧→

16h

休止

を72h行

5.3

.4 

噴霧

溶液

は人

工海

水に

類似

、噴

霧と

噴霧

の間

は40±

2℃

、相

対湿

度60~

80%で

なけ

れば

なら

ない

5.3

 反

射器

にさ

びの

発生

など

の異

状が

あっ

ては

なら

ない

130

JIS

F9701

船用

圧力

スイ

ッチ

7.1

2F

0807に

よる

試験

後、

異状

がな

く、

正常

に動

作し

、か

つ、

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

131

JIS

F9702

船用

圧力

式温

度ス

イッ

チ7.1

2F

0807の

3.1

3に

より

、96h

著し

い腐

食が

なく

、正

常に

動作

する

こと

ただ

し、

この

性能

は、

耐塩

性を

要求

され

る環

境に

装備

され

るも

のに

だけ

適用

する

132

JIS

F9703

船用

白金

測温

抵抗

体8.3

.11

F0807に

よる

絶縁

抵抗

が、

1M

Ω以

上で

、か

つ、

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

133

JIS

F9704

船用

電気

式圧

力発

信器

7.8

d)

F0807に

よる

異状

がな

く、

かつ

、著

しい

腐食

があ

って

はな

らな

134

JIS

G0594

無機

被覆

鋼板

のサ

イク

ル腐

食促

進試

験方

B法

 噴

霧35℃

、1h→

乾燥

60℃

、4h→

湿潤

40℃

、85%、

3hの

サイ

クル

試験

C法

 噴

霧35℃

、1h→

乾燥

50℃

、4h→

湿潤

40℃

、90%、

3hの

サイ

クル

試験

B法

溶液

:6.0

±0.6

g/L

に希

釈し

た人

工海

水溶

液 

  

  

 pH

2.5

±0.1

(モル

比0.4

の硝

酸/硫

酸溶

液で

調整

)C

法溶

液:1±

0.1

g/L

の塩

化ナ

トリ

ウム

水溶

液 

  

  

 pH

6.0

~7.0

135

JIS

G3312

塗装

溶融

亜鉛

めっ

き鋼

板及

び鋼

帯13.1

.113.1

.3

13.1

.1 

Z2371の

7.2

.1に

より

、200、

500、

2000h(種

類に

よる

)13.1

.3 

H8502の

8.又

は、

K5621

の7.1

2に

よる

13.1

.1 

試験

後、

試験

片に

異状

を認

めて

はな

らな

い 

  

  

ただ

し、

かす

かな

膨れ

及び

さび

があ

って

も差

し支

えな

い 

  

  

かす

かな

膨れ

はK

5600-8-1及

び8-2の

2(S

2)を

限度

とす

る 

  

  

すり

きず

があ

る箇

所に

発生

した

かす

かな

さび

は、

除外

して

もよ

い13.1

.3 

試験

後、

試験

片の

平面

部に

異状

を認

めて

はな

らな

い 

  

  

ただ

し、

かす

かな

膨れ

及び

さび

があ

って

も差

し支

えな

い 

  

  

かす

かな

膨れ

はK

5600-8-1及

び8-2の

2(S

2)を

限度

とす

る 

  

  

すり

きず

があ

る箇

所に

発生

した

かす

かな

さび

は、

除外

して

もよ

い 

  

  

試験

方法

及び

試験

時間

につ

いて

は受

渡当

事者

間で

協定

して

もよ

い屋

根用

で片

面保

証の

場合

の裏

面の

塩水

噴霧

試験

時間

は、

150時

間と

する

JIS番

Page 61: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-10

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

136

JIS

G3318

塗装

溶融

亜鉛

-5

%ア

ルミ

ニウ

ム合

金め

っき

鋼板

及び

鋼帯

13.1

.113.1

.3

13.1

.1 

Z2371の

7.2

.1に

より

、200、

500、

2000h(種

類に

よる

)13.1

.3 

H8502の

8.又

は、

K5621

の7.1

2に

よる

13.1

.1 

試験

後、

試験

片に

異状

を認

めて

はな

らな

い 

  

  

ただ

し、

かす

かな

膨れ

及び

さび

があ

って

も差

し支

えな

い 

  

  

かす

かな

膨れ

はK

5600-8-1及

び8-2の

2(S

2)を

限度

とす

る 

  

  

すり

きず

があ

る箇

所に

発生

した

かす

かな

さび

は、

除外

して

もよ

い13.1

.3 

試験

後、

試験

片の

平面

部に

異状

を認

めて

はな

らな

い 

  

  

ただ

し、

かす

かな

膨れ

及び

さび

があ

って

も差

し支

えな

い 

  

  

かす

かな

膨れ

はK

5600-8-1及

び8-2の

2(S

2)を

限度

とす

る 

  

  

すり

きず

があ

る箇

所に

発生

した

かす

かな

さび

は、

除外

して

もよ

い 

  

  

試験

方法

及び

試験

時間

につ

いて

は受

渡当

事者

間で

協定

して

もよ

い屋

根用

で片

面保

証の

場合

の裏

面の

塩水

噴霧

試験

時間

は、

150時

間と

する

137

JIS

G3320

塗装

ステ

ンレ

ス鋼

板9.5

.5Z2371に

より

、1000h

試験

後、

試験

片に

異常

を認

めて

はな

らな

いた

だし

、試

験片

に発

生す

るか

すか

な膨

れは

、あ

って

も差

し支

えな

138

JIS

G3322

塗装

溶融

55

%ア

ルミ

ニウ

ム-

亜鉛

合金

めっ

き鋼

板及

び鋼

帯13.1

.113.1

.3

13.1

.1 

Z2371の

7.2

.1に

より

、200、

500、

2000h(種

類に

よる

)13.1

.3 

H8502の

8.又

は、

K5621

の7.1

2に

よる

13.1

.1 

試験

後、

試験

片に

異状

を認

めて

はな

らな

い 

  

  

ただ

し、

かす

かな

膨れ

及び

さび

があ

って

も差

し支

えな

い 

  

  

かす

かな

膨れ

はK

5600-8-1及

び8-2の

2(S

2)を

限度

とす

る 

  

  

すり

きず

があ

る箇

所に

発生

した

かす

かな

さび

は、

除外

して

もよ

い13.1

.3 

試験

後、

試験

片の

平面

部に

異状

を認

めて

はな

らな

い 

  

  

ただ

し、

かす

かな

膨れ

及び

さび

があ

って

も差

し支

えな

い 

  

  

かす

かな

膨れ

はK

5600-8-1及

び8-2の

2(S

2)を

限度

とす

る 

  

  

すり

きず

があ

る箇

所に

発生

した

かす

かな

さび

は、

除外

して

もよ

い 

  

  

試験

方法

及び

試験

時間

につ

いて

は受

渡当

事者

間で

協定

して

もよ

い屋

根用

で片

面保

証の

場合

の裏

面の

塩水

噴霧

試験

時間

は、

150時

間と

する

139

JIS

G3542

着色

塗装

亜鉛

めっ

き鉄

線10.3

Z2371に

より

、200h

試験

片の

長さ

は、

300m

m以

上と

する

試験

片に

重要

な異

常を

認め

ては

なら

ない

140

JIS

G5528

ダク

タイ

ル鋳

鉄管

内面

エポ

キシ

樹脂

粉体

塗装

5.4

.6K

5400の

7.8

によ

り、

500h

ただ

し、

試験

片に

ひっ

かき

きず

は作

らな

い試

験後

、さ

び、

膨れ

、割

れな

どが

ない

こと

141

JIS

H0541

マグ

ネシ

ウム

及び

マグ

ネシ

ウム

合金

のア

ルカ

リ性

塩水

腐食

試験

方法

5.1

5.2

5.1

 規

程の

溶液

に72h浸

せき

5.2

 規

程の

溶液

で72h噴

試験

溶液

:50±

5g/L

の塩

化ナ

トリ

ウム

水溶

液(比

重1.0

29~

1.0

65 

25℃

) 

  

  

  

pH

10~

11に

なる

よう

に水

酸化

マグ

ネシ

ウム

を加

える

5.1

 試

験用

塩溶

液の

量は

、試

験片

の表

面積

1cm

2当

たり

20m

l以上

とす

る 

  

試験

温度

は35±

2℃

5.2

 塩

溶液

以外

は、

Z2371に

よる

142

JIS

H4001

アル

ミニ

ウム

及び

アル

ミニ

ウム

合金

の焼

付け

塗装

板及

び条

7.8

K5600-7-1に

よる

クロ

スカ

ット

部か

ら1.5

mm

の範

囲を

除き

、塗

膜に

膨れ

及び

はが

れが

生じ

ては

なら

ない

143

JIS

H8502

めっ

きの

耐食

性試

験方

67.1

7.2

7.3

8.1

8.2 9

10.1

10.2

10.3

10.4

6 

直接

暴露

、遮

へい

暴露

によ

る7.1

 中

性塩

水噴

霧試

験7.2

 酢

酸酸

性塩

水噴

霧7.3

 キ

ャス

試験

8.1

 中

性塩

水噴

霧サ

イクル

試験

8.2

 人

工酸

性雨

サイ

クル

試験

9 

コロ

ード

コー

ト試

験10.1

 二

酸化

硫黄

ガス

試験

10.2

 硫

化水

素ガ

ス試

験10.3

 塩

素ガ

ス試

験10.4

 混

合ガ

ス試

6.暴

露期

間は

、最

低1か

月と

し、

3、

6か

月、

1、

2、

5、

10又

は20年

が推

奨7.1

8、

16、

24、

48、

96、

240、

480及

び720時

間が

推奨

7.2

 8、

16、

24、

48、

96、

240、

480及

び720時

間が

推奨

7.3

 2、

4、

8、

16、

24、

48及

び96時

間が

推奨

8.1

 3、

6、

10、

30、

60、

120サ

イク

ルが

推奨

8.2

 3、

6、

10、

30、

60、

120サ

イク

ルが

推奨

10.1

 4、

8、

16、

24、

48、

96及

び240時

間が

推奨

10.2

 4、

8、

16、

24、

48、

96及

び240時

間が

推奨

10.3

 4、

8、

16、

24、

48、

96及

び240時

間が

推奨

10.4

 4、

8、

16、

24、

48、

96及

び240時

間が

推奨

各試

験後

の判

定は

、レ

イテ

ィン

グナ

ンバ

又は

質量

減少

によ

144

JIS

H8601

アル

ミニ

ウム

及び

アル

ミニ

ウム

合金

の陽

極酸

化皮

膜7.2

.3

a)ア

ルカ

リ滴

下試

験b)起

電力

式耐

アル

カリ

試験

c)キ

ャス

試験

d)酢

酸酸

性塩

水噴

霧試

験e)中

性塩

水噴

霧試

6.3

の表

4、

5に

適合

しな

けれ

ばな

らな

い原

則と

して

皮膜

厚さ

m以

下の

皮膜

には

、ア

ルカ

リ滴

下試

験方

法及

びキ

ャス

試験

方法

を適

用し

ない

145

JIS

H8603

アル

ミニ

ウム

及び

アル

ミニ

ウム

合金

の硬

質陽

極酸

化皮

膜6.6

Z2371の

中性

塩水

噴霧

試験

によ

る5.6

の表

7に

適合

しな

けれ

ばな

らな

JIS番

Page 62: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-11

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

146

JIS

H8615

工業

用ク

ロム

めっ

き8.8

H8502に

よる

、中

性塩

水噴

霧試

験品

質は

、受

渡当

事者

間の

協定

によ

147

JIS

H8617

ニッ

ケル

めっ

き及

びニ

ッケ

ル-

クロ

ムめ

っき

9.6

H8502の

中性

塩水

噴霧

、キ

ャス

試験

、酢

酸酸

性塩

水噴

霧、

コロ

ード

コー

ト試

験ま

たは

附属

書3(フ

ェロ

キシ

ル試

験)に

よる

試験

時間

は表

4に

規程

あり

試験

後の

素地

金属

の腐

食欠

陥が

レイ

ティ

ング

ナン

バで

9以

上と

する

ただ

し、

酢酸

酸性

塩水

噴霧

及び

コロ

ード

コー

ト試

験の

試験

時間

及び

外観

変化

は、

受渡

当事

者間

の協

定に

よる

148

JIS

H8619

電気

すず

めっ

き10.4

H8502の

中性

塩水

噴霧

試験

方法

又は

C0024に

よる

品質

は、

受渡

当事

者間

の協

定に

よる

149

JIS

H8620

工業

用金

及び

金合

金め

っき

10.6

H8502の

中性

塩水

噴霧

、キ

ャス

試験

、二

酸化

硫黄

ガス

試験

、硫

化水

素ガ

ス試

験も

しく

は混

合ガ

ス試

験の

いず

れか

によ

受渡

当事

者間

の協

定に

よっ

てIS

O4522/2に

規程

する

二酸

化硫

黄暴

露試

験も

しく

は硫

酸(ば

っ気

)試験

のい

ずれ

かを

用い

ても

よい

ガス

試験

の試

験条

件は

表に

記載

また

、試

験時

間は

240h連

続的

に行

150

JIS

H8621

工業

用銀

めっ

き10.7

H8502の

中性

塩水

噴霧

、キ

ャス

試験

、二

酸化

硫黄

ガス

試験

、硫

化水

素ガ

ス試

験も

しく

は混

合ガ

ス試

験の

いず

れか

によ

受渡

当事

者間

の協

定に

よっ

てIS

O4522/2に

規程

する

二酸

化硫

黄暴

露試

験も

しく

は硫

酸(ば

っ気

)試験

のい

ずれ

かを

用い

ても

よい

ガス

試験

の試

験条

件は

表に

記載

また

、試

験時

間は

240h連

続的

に行

151

JIS

H8622

装飾

用金

及び

金合

金め

っき

7.6

H8502の

中性

塩水

噴霧

、キ

ャス

試験

のい

ずれ

かに

よる

か、

又は

ISO

4524/2に

よる

試験

時間

は受

渡当

事者

間の

協定

によ

耐食

性が

指定

され

てい

る場

合に

は、

指定

され

た値

を満

足し

なく

ては

なら

ない

152

JIS

H8623

装飾

用銀

めっ

き7.7

H8502の

中性

塩水

噴霧

又は

キャ

ス試

験の

いず

れか

によ

る試

験時

間は

受渡

当事

者間

の協

定に

よる

耐食

性が

指定

され

てい

る場

合に

は、

指定

され

た値

を満

足し

なく

ては

なら

ない

153

JIS

H8624

電気

すず

-鉛

合金

めっ

き9.6

H8502の

中性

塩水

噴霧

試験

方法

又は

C0024に

よる

試験

時間

は受

渡当

事者

間の

協定

によ

品質

は用

途に

よっ

て受

渡当

事者

間の

協定

によ

154

JIS

H8625

電気

亜鉛

めっ

き及

び電

気カ

ドミ

ウム

めっ

き上

のク

ロメ

ート

皮膜

5.2

H8502の

中性

塩水

噴霧

試験

方法

によ

り、

表2の

時間

実施

試験

後4.2

の表

2に

適合

しな

けれ

ばな

らな

い(白

色腐

食生

成物

が発

生し

ては

なら

ない

最低

時間

)試

験は

クロ

メー

ト処

理後

、24h以

上経

過後

に行

155

JIS

H8626

工業

用電

気ニ

ッケ

ルめ

っき

及び

電鋳

ニッ

ケル

8.4

H8502の

中性

塩水

噴霧

試験

、又

はキ

ャス

試験

のい

ずれ

かに

よる

また

、附

属書

1の

フェ

ロキ

シル

試験

、又

はIS

O4526に

規程

する

多孔

性試

験を

用い

ても

よい

素地

金属

の腐

食欠

陥数

又は

レイ

ティ

ング

ナン

バが

指定

され

た値

を満

足し

なけ

れば

なら

ない

156

JIS

H8630

プラ

スチ

ック

上へ

の装

飾用

電気

めっ

き8.e

)

H8502に

規程

する

キャ

ス試

験、

中性

塩水

噴霧

試験

、中

性塩

水噴

霧サ

イク

ル試

験又

はコ

ロー

ドコ

ート

試験

によ

る試

験時

間は

規程

あり

最上

層に

金及

び金

合金

めっ

きを

用い

た製

品に

つい

ては

附属

書2

によ

試験

後、

H8502に

規程

する

レイ

ティ

ング

ナン

バが

8以

上で

なけ

れば

なら

ない

ただ

し、

コロ

ード

コー

ト試

験を

行っ

た場

合の

腐食

率は

、表

5に

よる

また

、最

上層

めっ

きと

して

金ま

たは

金合

金を

施し

た場

合の

硝酸

ばっ

気試

験及

び高

温多

湿試

験方

法に

おけ

る耐

食性

の基

準は

、受

渡当

事者

間の

協定

によ

る附

属書

Fに

耐食

・冷

熱繰

返し

複合

試験

の規

程あ

157

JIS

H8645

無電

解ニ

ッケ

ル-

りん

めっ

き11.9

H8502に

規程

する

中性

塩水

噴霧

、酢

酸酸

性塩

水噴

霧、

キャ

ス試

験、

コロ

ード

コー

ト試

験又

は附

属書

6の

いず

れか

によ

素地

の防

食防

止に

関す

る品

質は

、受

渡当

事者

間の

協定

によ

るめ

っき

の耐

食性

は試

験後

のレ

イテ

ィン

グナ

ンバ

が9以

上で

なけ

れば

なら

ない

附属

書6 

(質量

の減

少試

験、

電気

化学

的試

験、

電気

化学

的孔

食試

験、

直線

偏光

試験

、ポ

テン

シオ

ダイ

ナミ

ック

-総

和面

積)

158

JIS

H8651

マグ

ネシ

ウム

合金

防食

処理

方法

5Z2371に

よる

品質

は、

受渡

当事

者間

の協

定に

よる

159

JIS

H8667

サー

メッ

ト溶

射皮

膜試

験方

法5.7

Z2371に

より

、72h

160

JIS

H8690

ドラ

イプ

ロセ

ス窒

化チ

タン

コー

ティ

ング

7.6

H8502に

規程

する

中性

塩水

噴霧

、酢

酸酸

性塩

水噴

霧、

キャ

ス試

験、

又は

受渡

当事

者間

の協

定に

よっ

て有

効性

が認

めら

れた

方法

のい

ずれ

かに

よる

なお

、試

験条

件は

、受

渡当

事者

間の

協定

によ

耐食

性が

指定

され

てい

る場

合に

は、

指定

され

た値

を満

足し

なく

ては

なら

ない

JIS

番号

Page 63: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-12

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

161

JIS

K2246

さび

止め

油5.3

5Z2371に

よる

試験

時間

は種

類毎

に規

程さ

れて

いる

さび

発生

度を

5.4

によ

り測

定し

、表

11の

等級

で示

す溶

液の

塩濃

度が

0.1

w/w

%と

厳し

162

JIS

K5551

エポ

キシ

樹脂

塗料

6.1

86.1

9

6.1

8 

K5600-6-1の

7に

より

(浸せ

き)、

240h

6.1

9 

K5600-7-1に

より

、216h

6.1

8判

定 

試験

片を

取り

出し

て2時

間後

に目

視に

よっ

て観

察し

、原

状試

験片

と比

べて

、2枚

の試

験片

の双

方に

つい

て液

面か

ら幅

10m

mを

含む

塗膜

に膨

れ・さ

び・割

れ・

はが

れを

認め

ない

とき

、塩

化ナ

トリ

ウム

溶液

に浸

した

とき

に異

常が

ない

とす

る6.1

9判

定 

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、2時

間後

に目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

10m

m以

内の

塗膜

は評

価の

対象

外と

する

原状

試験

片と

比べ

て、

試験

片2枚

の双

方の

塗膜

に、

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

塩水

噴霧

に耐

える

とす

163

JIS

K5552

ジン

クリ

ッチ

プラ

イマ

ー6.1

86.1

9

6.1

8 

K5600-6-1の

7に

より

(浸せ

き)、

240h

6.1

9 

K5600-7-1に

より

、216h

6.1

8判

定 

試験

片を

取り

出し

て2時

間後

に目

視に

よっ

て観

察し

、原

状試

験片

と比

べて

、2枚

の試

験片

の双

方に

つい

て液

面か

ら幅

10m

mを

含む

塗膜

に膨

れ・さ

び・割

れ・

はが

れを

認め

ない

とき

、塩

化ナ

トリ

ウム

溶液

に浸

した

とき

に異

常が

ない

とす

る6.1

9判

定 

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、2時

間後

に目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

10m

m以

内の

塗膜

は評

価の

対象

外と

する

原状

試験

片と

比べ

て、

試験

片2枚

の双

方の

塗膜

に、

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

塩水

噴霧

に耐

える

とす

164

JIS

K5553

厚膜

形ジ

ンク

リッ

チペ

イン

ト6.1

K5600-7-1に

より

、1種

は168h、

2種

は72h

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

しな

い試

験片

2枚

以上

につ

いて

塗膜

に赤

さび

を認

めな

いと

きは

塩水

噴霧

に耐

える

とす

165

JIS

K5600-3-4

塗料

一般

試験

方法

-第

3部

:塗

膜の

形成

機能

-第

4節

:製

品と

被塗

装面

との

適合

性試

験方

法の

例と

して

記載

166

JIS

K5600-7-1

塗料

一般

試験

方法

-第

7部

:塗

膜の

長期

耐久

性-

第1

節:耐

中性

塩水

噴霧

塩濃

度50±

10g/L

、pH

6.5

~7.2

槽内

温度

35℃

、噴

霧量

1~

2m

l/80cm

2/h

167

JIS

K5600-7-9

塗料

一般

試験

方法

-第

7部

:塗

膜の

長期

耐久

性-

第9

節:サ

イク

ル腐

食試

験方

法-

塩水

噴霧

/乾

燥/

湿潤

附属

書C

附属

書D

附属

書E

附属

書1

4種

類の

サイ

クル

試験

が規

程さ

れて

いる

。試

験時

間は

、他

に協

定が

なけ

れば

以下

のと

おり

。サ

イク

ルA

、30、

60、

90、

180サ

イク

ルの

いず

れか

サイ

クル

B、

840h

サイ

クル

C、

1000h

サイ

クル

D、

28サ

イク

附属

書C

→サ

イク

ルA

附属

書D

→サ

イク

ルB

附属

書E

→サ

イク

ルC

附属

書1→

サイ

クル

D

168

JIS

K5621

一般

用さ

び止

めペ

イン

ト7.1

2塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

1種

、2種

とも

に28サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

28サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

169

JIS

K5622

鉛丹

さび

止め

ペイ

ント

7.1

1塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

170

JIS

K5623

亜酸

化鉛

さび

止め

ペイ

ント

7.1

4塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

JIS番

Page 64: こちらをご覧下さい(PDF 2459KB)

JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-13

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

171

JIS

K5624

塩基

性ク

ロム

酸鉛

さび

止め

ペイ

ント

7.1

1塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

172

JIS

K5625

シア

ナミ

ド鉛

さび

止め

ペイ

ント

7.1

1塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

173

JIS

K5627

ジン

クク

ロメ

ート

さび

止め

ペイ

ント

7.1

1塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

174

JIS

K5628

鉛丹

ジン

クク

ロメ

ート

さび

止め

ペイ

ント

6.1

1塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

外試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

る。

175

JIS

K5651

アミ

ノア

ルキ

ド樹

脂塗

料7.2

5

K5600-7-1に

よる

塩水

噴霧

クリ

ヤは

1種

、2種

とも

に48h

エナ

メル

は2種

1号

が48h、

1種

、2

種2号

が72h、

3種

が96h

規程

の時

間経

過し

た後

、塗

膜を

目視

によ

って

原状

試験

片と

比べ

て観

察試

験片

2枚

につ

いて

、塗

膜上

のさ

び及

び塗

膜の

膨れ

・は

がれ

を認

めな

いと

きは

、異

常が

ない

とす

176

JIS

K5664

ター

ルエ

ポキ

シ樹

脂塗

料7.1

5K

5600-7-1に

よる

塩水

噴霧

を120h行

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、2時

間後

に目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

10m

m以

内の

塗膜

は評

価の

対象

外と

する

。試

験片

2枚

の双

方の

塗膜

に、

膨れ

、は

がれ

及び

さび

を認

めな

いと

きは

、塩

水噴

霧に

耐え

ると

する

177

JIS

K5674

鉛・ク

ロム

フリ

ーさ

び止

めペ

イン

ト6.1

1塩

水噴

霧0.5

h、

湿潤

1.5

h、

熱風

乾燥

2h、

温風

乾燥

2h

36サ

イク

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て流

水で

洗い

、室

内に

2時

間置

いて

、目

視に

よっ

て塗

膜を

調べ

る試

験片

3枚

のう

ち、

2枚

の塗

膜に

膨れ

・は

がれ

・さ

びを

認め

ない

とき

は、

36サ

イク

ルの

試験

に耐

える

とす

るこ

のと

き、

試験

片の

周辺

約10m

m以

内及

び塗

膜に

つけ

たき

ずの

両側

それ

ぞれ

3m

m以

内の

塗膜

は、

評価

の対

象と

し、

さび

汁に

よる

汚れ

も評

価の

対象

178

JIS

K5981

合成

樹脂

粉体

塗膜

5.4

K5600-7-1に

よる

塩水

噴霧

S1→

48h、

S2→

120h、

S3→

240h、

S4→

500h、

S5→

1000h

試験

後、

試験

片を

取り

出し

て水

洗し

、室

内に

2時

間放

置Z1522に

規程

する

セロ

ハン

粘着

テー

プ(1

8m

m幅

)をカ

ット

線の

上に

長辺

に沿

って

貼り

つけ

、指

先で

こす

って

圧着

し、

テー

プの

端を

もっ

て手

元に

向か

って

急速

に引

張は

がす 試

験片

2枚

のカ

ット

線の

周り

の片

側は

がれ

幅に

つい

て評

価し

、そ

れぞ

れの

最大

値を

はが

れ幅

とす

る→

3m

m以

下で

ある

こと

耐食

性試

験は

K5600-7-9に

よっ

ても

よい

179

JIS

K6351

ガス

用強

化ゴ

ムホ

ース

及び

ホー

スア

セン

ブリ

7.2

.2.4

Z2371に

よる

塩水

噴霧

192h

試験

後、

目視

又は

投影

機な

どに

よっ

て、

金属

材料

、表

面処

理な

どに

使用

上支

障の

ある

腐食

など

の有

無を

調べ

180

JIS

K6385

防振

ゴム

の試

験方

法13.3

Z2371に

よる

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-14

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

181

JIS

K6744

ポリ

塩化

ビニ

ル被

覆金

属板

7.6

Z2371に

よる

A種

→2000h、

B種

→1000h、

C種

→1000h

目視

によ

って

、試

験片

の中

央30×

80m

mの

被覆

層に

さび

が生

じた

かど

うか

調べ

182

JIS

K7227

プラ

スチ

ック

-湿

熱,

水噴

霧及

び塩

水ミ

スト

に対

する

暴露

効果

の測

定方

法4.1

.3

ISO

9227に

よる

一般

の試

験 

24、

48、

96、

168h

長期

の試

験 

1、

2、

4、

8、

16、

26、

52、

78週

183

JIS

S2016

石油

こん

ろS3031の

40.2

によ

る著

しい

腐食

があ

って

はな

らな

い、

自動

消火

装置

は機

能に

も以

上が

あっ

ては

なら

ない

184

JIS

S2019

自然

通気

形開

放式

石油

スト

ーブ

S3031の

40.2

によ

る油

タン

ク、

気密

油タ

ンク

の口

金は

48h、

対震

自動

消火

装置

は96h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、自

動消

火装

置は

機能

にも

以上

があ

って

はな

らな

185

JIS

S2031

密閉

式石

油ス

トー

ブS3031の

40.2

によ

る対

震自

動消

火装

置は

96h

その

他は

48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、自

動消

火装

置は

機能

にも

以上

があ

って

はな

らな

186

JIS

S2036

強制

通気

形開

放式

石油

スト

ーブ

S3031の

40.2

によ

る対

震自

動消

火装

置は

96h

その

他は

48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、自

動消

火装

置は

機能

にも

以上

があ

って

はな

らな

187

JIS

S2038

石油

燃焼

機器

用し

んZ2371に

より

、48h

普通

補強

金具

付筒

しん

に限

る機

能上

支障

のあ

る部

分に

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

補強

金具

をつ

るし

て試

験し

l試験

後、

直ち

に補

強金

具の

表面

を布

でふ

き取

り、

ふき

取れ

ない

さび

の発

生が

ある

かど

うか

を調

べる

188

JIS

S2039

半密

閉式

石油

スト

ーブ

S3031の

40.2

によ

る対

震自

動消

火装

置は

96h

その

他は

48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、自

動消

火装

置は

機能

にも

以上

があ

って

はな

らな

189

JIS

S2093

家庭

用ガ

ス燃

焼機

器の

試験

方法

16

Z2371に

よる

金属

材料

の場

合と

塗膜

の場

合と

2種

類の

試験

方法

が記

載さ

れて

いる

190

JIS

S2103

家庭

用ガ

ス調

理機

器4.3

.2S2093に

よる

塩水

噴霧

試験

192h

金属

材料

の場

合、

腐食

がな

いこ

と又

はレ

イテ

ィン

グナ

ンバ

が9.8

から

6ま

での

腐食

面積

率で

ある

こと

塗膜

の場

合、

さび

、膨

れ及

びは

く離

のな

いこ

191

JIS

S2109

家庭

用ガ

ス温

水機

器5.2

.3e)

S2093の

表17の

2.(

2)に

より

192h

試験

後、

さび

、膨

れ、

はく

離が

ない

こと

192

JIS

S2120

ガス

栓8.3

Z2371に

より

、24h

193

JIS

S2135

ガス

機器

用迅

速継

手7.3

.2Z2371に

より

、24h

H8617の

附属

書1の

レイ

ティ

ング

ナン

バに

よっ

て耐

食性

の有

無を

調べ

194

JIS

S2146

両端

迅速

継手

付ガ

ス用

ゴム

管及

び両

端迅

速継

手付

ガス

用塩

化ビ

ニル

ホー

ス7.8

(2)

Z2371に

より

、24h

H8617の

附属

書1の

レイ

ティ

ング

ナン

バに

よっ

て耐

食性

の有

無を

調べ

195

JIS

S2147

カセ

ット

こん

ろ6.3

.2Z2371に

より

、24h

金属

材料

の場

合と

塗膜

の場

合と

2種

類の

試験

方法

が記

載さ

れて

いる

196

JIS

S2149

ガス

燃焼

機器

用バ

イメ

タル

サー

モス

イッ

チ6.3

Z2371に

より

24h

金属

材料

の場

合、

腐食

がな

いこ

と又

はレ

イテ

ィン

グナ

ンバ

が9.8

から

6ま

での

腐食

面積

率で

ある

こと

塗膜

の場

合、

さび

、膨

れ及

びは

く離

のな

いこ

197

JIS

S2150

ガス

燃焼

機器

用手

動ガ

スバ

ルブ

7.4

Z2371に

より

24h

金属

材料

の場

合、

腐食

がな

いこ

と又

はレ

イテ

ィン

グナ

ンバ

が9.8

から

6ま

での

腐食

面積

率で

ある

こと

塗膜

の場

合、

さび

、膨

れ及

びは

く離

のな

いこ

198

JIS

S2151

ガス

燃焼

機器

用自

動ガ

スバ

ルブ

6.4

Z2371に

より

24h

金属

材料

の場

合、

腐食

がな

いこ

と又

はレ

イテ

ィン

グナ

ンバ

が9.8

から

6ま

での

腐食

面積

率で

ある

こと

塗膜

の場

合、

さび

、膨

れ及

びは

く離

のな

いこ

199

JIS

S2190

ガス

用ゴ

ム管

バン

ド7.5

Z2371に

より

24h

試験

後、

機能

を損

なう

よう

な赤

さび

の発

生の

有無

を調

べる

200

JIS

S3015

スラ

イド

ファ

スナ

6.1

13%N

aC

l溶液

に180分

浸せ

き試

験後

、自

然乾

燥し

さび

の有

無を

調べ

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-15

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

201

JIS

S3018

石油

ふろ

がま

S3031の

40.2

によ

り、

96h

著し

い腐

食が

なく

、機

能に

異常

があ

って

はな

らな

いま

た、

空だ

き防

止装

置は

試験

後に

おい

ても

耐空

だき

性の

規程

に適

合し

なけ

れば

なら

ない

202

JIS

S3019

石油

燃焼

器用

油量

調節

器9.4

Z2371に

より

48h

試験

後、

直ち

に油

面下

の部

分(ね

じ部

を除

く)を

布で

ふき

、ふ

き取

れな

いさ

びの

発生

があ

るか

どう

かを

調べ

203

JIS

S3020

石油

燃焼

機器

用油

タン

ク9.4

.3Z2371に

より

48h

屋内

用タ

ンク

は試

験後

、直

ちに

試験

片の

切断

面以

外の

表面

を布

でふ

き取

り、

ふき

取れ

ない

さび

の有

無を

調べ

る屋

外用

タン

クは

試験

後直

ちに

試験

片の

切断

面以

外の

表面

を布

でふ

き取

り、

スク

ラッ

チマ

ーク

に沿

った

片側

3m

m、

合計

6m

mの

幅以

外の

部分

のさ

び、

膨れ

また

はは

がれ

の発

生の

有無

を調

べる

204

JIS

S3021

油だ

き温

水ボ

イラ

S3031の

40.2

によ

る対

震自

動消

火装

置は

96h

その

他は

48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、自

動消

火装

置は

機能

にも

以上

があ

って

はな

らな

205

JIS

S3022

石油

燃焼

機器

用ゴ

ム製

送油

管Z2371に

より

、48h

金属

保護

付繊

維補

強送

油管

及び

金属

保護

付総

ゴム

送油

管の

金属

保護

部分

、締

付金

具及

び継

手金

具に

つい

て行

う試

験後

、直

ちに

表面

を布

でふ

き、

金属

部分

にふ

き取

れな

いさ

びの

発生

があ

るか

どう

か調

べる

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

206

JIS

S3024

石油

小形

給湯

機S3031の

40.2

によ

る対

震自

動消

火装

置は

96h

その

他は

48h

著し

い腐

食が

あっ

ては

なら

ない

、自

動消

火装

置は

機能

にも

以上

があ

って

はな

らな

207

JIS

S3026

石油

燃焼

機器

用灯

油供

給器

Z2371に

より

48h

試験

後、

直ち

に試

験片

の切

断面

以外

の表

面を

布で

ふき

取り

、ふ

き取

れな

いさ

びの

発生

があ

るか

どう

かを

調べ

る著

しい

腐食

があ

って

はな

らな

208

JIS

S3027

石油

給湯

機付

ふろ

がま

S3031の

40.2

によ

る空

だき

防止

装置

及び

対震

自動

消火

装置

は96h

その

他は

48h

著し

い腐

食が

なく

、機

能に

異常

があ

って

はな

らな

いま

た、

空だ

き防

止装

置は

試験

後に

おい

ても

耐空

だき

性の

規程

に適

合し

なけ

れば

なら

ない

209

JIS

S3031

石油

燃焼

機器

の試

験方

法通

則40.2

Z2371に

よる

試験

時間

は機

器別

規格

で規

程さ

れた

時間

行う

試験

後、

直ち

に試

験片

の切

断面

以外

の表

面を

布で

ふき

取り

、ふ

き取

れな

いさ

びの

発生

があ

るか

どう

かを

調べ

210

JIS

W0812

航空

機搭

載機

器-

環境

条件

及び

試験

手順

14

塩濃

度5±

1w

t%、

pH

6.5

~7.2

槽内

温度

35℃

、噴

霧量

0.5

~3m

l/80cm

2/h

48h以

211

JIS

W1110

航空

宇宙

-ア

ルミ

ニウ

ム合

金の

化成

皮膜

処理

-一

般用

4.7

.3IS

O3768に

より

168h

5個

以上

のパ

ネル

から

集め

た試

験面

(合計

面積

が1000cm

2)内

に、

直径

が0.8

mm

を超

える

斑点

又は

点食

(0.8

mm

以下

の場

合は

合計

15個

を超

える

散在

した

はん

点又

は点

食)が

示さ

れて

はな

らな

いま

た1個

以上

の試

験パ

ネル

から

、直

径が

0.8

mm

を超

える

はん

点又

は点

食(0

.8m

m以

下の

場合

は5個

を超

える

散在

した

はん

点又

は点

食)が

示さ

れて

はな

らな

いた

だし

、試

験面

内の

識別

表示

、取

付具

の跡

又は

端部

から

1.5

mm

以内

の部

分は

除く

212

JIS

W1116

航空

宇宙

-ア

ルミ

ニウ

ム合

金の

陽極

処理

-直

流40ボ

ルト

クロ

ム酸

法非

染色

皮膜

4.7

.5IS

O3768に

より

300h

213

JIS

W1117

航空

宇宙

-ア

ルミ

ニウ

ム合

金の

陽極

処理

-直

流20ボ

ルト

クロ

ム酸

法非

染色

皮膜

4.7

.5IS

O3768に

より

300h

214

JIS

W1118

航空

宇宙

-ア

ルミ

ニウ

ム合

金の

陽極

処理

-硫

酸法

非染

色皮

膜4.7

.5IS

O3768に

より

500h

215

JIS

W1119

航空

宇宙

-ア

ルミ

ニウ

ム合

金の

陽極

処理

-硫

酸法

染色

皮膜

4.7

.5IS

O3768に

より

500h

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-16

No.

題 

 名

項目

番号

試験

条件

摘 

 要

216

JIS

W1841

航空

宇宙

-圧

力補

償式

可変

容量

形油

圧ポ

ンプ

-一

般要

求事

項3.2

2IS

O7137に

よる

217

JIS

W1842

航空

宇宙

-固

定容

量形

油圧

モー

タ-

一般

要求

事項

9.4

.3IS

O7137に

よる

218

JIS

W2913

航空

機用

油圧

系統

構成

部品

通則

4.5

.13

MIL

-ST

D-810に

よる

219

JIS

W3102

航空

機用

空気

圧系

統構

成部

品通

則4.5

.13

MIL

-E

-5272に

よる

220

JIS

W4601

航空

ター

ボジ

ェッ

トエ

ンジ

ン及

びタ

ーボ

ファ

ンエ

ンジ

ン通

則4.6

.4.3

NaC

l 23g/

L、

Na2

SO

4・1

0H

2O

8g/

L、

原液

(スト

ック

ソル

ーシ

ョン

)20m

l/L

原液

(KC

l 10g/

L、

KB

r 45g/

L、

MgC

l2・6

H2O

 550g/

L、

CaC

l・6H

2O

 110g/

L25サ

イク

表14に

サイ

クル

の詳

細表

示噴

霧3h→

休止

2h→

噴霧

7h→

湿潤

12hを

2回

で1サ

イク

221

JIS

W4606

航空

ター

ボシ

ャフ

トエ

ンジ

ン及

びタ

ーボ

プロ

ップ

エン

ジン

通則

W4601と

同じ

222

JIS

W7111

航空

機-

地上

電源

用コ

ネク

タ-

第1部

:設

計,

性能

及び

試験

の要

求事

項5.3

.5IO

S7137カ

テゴ

リSに

よる

48h

試験

後、

固定

コネ

クタ

及び

非固

定コ

ネク

タを

通常

の試

験室

大気

状態

で、

15~

25℃

の温

度に

放置

する

1~

1.5

時間

後、

コネ

クタ

をは

め込

んで

、電

圧降

下を

測定

する

5.3

.4.1

(b)を

満足

しな

けれ

ばな

らな

223

JIS

W7113

航空

機-

電気

コネ

クタ

-設

計要

求事

項5.6

ISO

2100の

試験

番号

22に

よる

224

JIS

W7114

航空

機-

電気

コネ

クタ

-試

験IS

O7137の

14.カ

テゴ

リに

よる

225

JIS

X6305-1

識別

カー

ドの

試験

方法

-第

1部

:一

般的

特性

の試

験5.4

ISO

9227に

より

、24h

226

JIS

Z1708

塗装

形可

はく

性プ

ラス

チッ

ク5.1

0Z2371に

よる

有機

溶液

形168h、

水分

散形

48h、

オル

ガノ

ゾル

形24h

試験

終了

後、

5.7

と同

じ要

領で

可は

く性

プラ

スチ

ック

をは

く離

し、

試験

片表

面の

腐食

、変

色等

の有

無を

肉眼

によ

って

調べ

227

JIS

Z1902

ペト

ロラ

タム

系防

食テ

ープ

8.1

1Z2371に

より

1000h

角度

は15度

鋼板

評価

面の

さび

発生

度を

K2246の

5.4

によ

って

測定

する

228

JIS

Z1903

ペト

ロラ

タム

系防

食ペ

ース

ト5.1

2Z2371に

より

192h

角度

は15度

試験

後被

覆試

験片

を取

り出

し、

試験

片を

水洗

し、

乾燥

する

次に

、被

覆膜

を溶

剤で

洗い

落と

し、

乾燥

する

試験

片の

さび

発生

度を

K2246の

5.4

によ

って

測定

する

229

JIS

Z2371

塩水

噴霧

試験

方法

塩濃

度50±

5g/

L中

性pH

6.5

-7.2

、35±

2℃

酢酸

pH

3.1

-3.3

、35±

2℃

キャ

スpH

3.1

-3.3

、50±

2℃

230

JIS

Z9107

安全

標識

板7.4

Z2371に

より

、200h

表面

に腐

食が

発生

して

はな

らな

JIS番

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JIS にある塩水を使用する促進腐食試験

附 2-17

No. JIS番号 題 名

項目

番号 試験条件

1 JIS C 60068-2-42 環境試験方法-電気・電子-接点及

び接続部の二酸化硫黄試験方法 4

SO2 25±5ppm,25±1℃,75±3%RH

(40℃,80%RHはアジア向けの条件)

4日,10日又は21日

2 JIS C 60068-2-43 環境試験方法-電気・電子-接点及

び接続部の硫化水素試験方法 4

H2 S 25±5ppm,25±1℃,75±3%RH

(40℃,80%RHはアジア向けの条件)

4日,10日又は21日

SO2 0.5±0.1ppm,

H2S 0.1±0.02ppm,

25±1℃,75±3%RH

4,7,10,14又は21日

H2S 0.01±0.005ppm,

NO2 0.2±0.05ppm

Cl2 0.01±0.005ppm

30±1℃,70±3%RH

4,7,10,14又は21日

H2S 0.1±0.02ppm,

NO2 0.2±0.05ppm

Cl2 0.01±0.005ppm

30±1℃,75±3%RH

4,7,10,14又は21日

3 JIS C 60068-2-60 環境試験方法-電気・電子-接点及

び接続部の混合ガス流腐食試験方法3

H2S 0.1±0.02ppm,

NO2 0.2±0.05ppm

Cl2 0.01±0.005ppm

SO2 0.2±0.02ppm

25±1℃,75±3%RH

4,7,10,14又は21日

10.1

SO2 0.5±0.1ppm

10±2ppm

25±5ppm

40±1℃,80±5%RH

4,8,16,24,48,96,240h

10.2

H2S 0.5±0.1ppm

10±2ppm

25±5ppm

40±1℃,80±5%RH

4,8,16,24,48,96,240h

10.3

Cl2 0.02±0.005

0.1±0.02ppm

40±1℃,80±5%RH

4,8,16,24,48,96,240h

4 JIS H 8502 めっきの耐食性試験方法

10.4

40±1℃,80±5%RH

条件D1:H2S 0.1±0.02ppm,

SO2 0.5±0.1ppm

条件D2:SO2 0.2±0.05ppm,

NO2 0.5±0.1ppm

条件D3:H2S 0.1±0.02ppm,

SO2 0.5±0.1ppm

Cl2 0.02±0.005ppm

4,8,16,24,48,96,240h

JISにある腐食性ガスを使用する促進試験