version 1 - ロードバランサ、負荷分散、アプリケー...

F5 導入ガイド導入ガイド

Version 1.0

NetAppファイラと F5 ARXの導入

目次

目次

Network Appliance ファイラと F5 ARX の導入 ..........................................................1-1前提条件と設定上の注意 .................................................................................................1-1製品バージョンおよびバージョン履歴 ......................................................................1-2設定例 ......................................................................................................................................1-2

NetApp ファイラの設定 ..........................................................................................................1-3NetApp の初期設定 .............................................................................................................1-3ライセンスの管理 ...............................................................................................................1-5日時の設定 .............................................................................................................................1-6DNS 解決の設定 ..................................................................................................................1-7ディスクアグリゲートの設定の確認 ..........................................................................1-8ボリュームサイズの変更 .................................................................................................1-9ボリュームの作成 ............................................................................................................ 1-10NFS エクスポートの設定 .............................................................................................. 1-12CIFS Setup ウィザードの実行 ....................................................................................... 1-14CIFS 共有の作成 ................................................................................................................ 1-17

ARX の設定 ................................................................................................................................ 1-20Active Directory 認証の設定 ......................................................................................... 1-20CIFS ネームスペースの作成 ......................................................................................... 1-23マネージドボリュームの作成 ..................................................................................... 1-23Volume Snapshot 属性の変更 ........................................................................................ 1-26root レベル共有の追加 .................................................................................................. 1-27スナップショットサポートの作成 ............................................................................ 1-28仮想サービスの作成 ....................................................................................................... 1-31

XP クライアントからの CIFS 仮想サービスへのアクセス ..................................... 1-35仮想サービスを介したスナップショットへのアクセス ................................... 1-35ARX メタデータレポートの生成 ............................................................................... 1-37まとめ ................................................................................................................................... 1-38

F5 導入ガイド i

第 1 章NetApp ファイラと F5 ARX の導入

Network Appliance ファイラと F5 ARX の導入この ARX 導入ガイドでは、 F5 ARX が Network Appliance （NetApp）ファイラとどのように相互運用するかについて説明します。 NetAppファイラは、 ARX マネージドボリュームに Tier-1 ファイラとして追

加できます。このガイドでは、最初の電源投入から、 NAS ストレー

ジアクセスが稼動するまで、 NetApp ファイラを設定する方法につい

て詳しく説明します。 ARX の設定には、 NetApp CIFS 共有を仮想化

するために必要なすべての手順が含まれています。

この設定では、 NetApp は NFS と CIFS の両方に設定されます。 NFSエクスポートは、 ARX のメタデータストアとして機能します。 CIFS共有はマネージドボリュームに追加されます。

注

これは、マルチプロトコル導入ではありません。この設定は CIFS 限

定のネームスペースです。 ARX トレーニングでは、 NetApp 機能につ

いて、および ARX がその他の設定をサポートしているかどうかにつ

いて詳しく説明します。

ARX の詳細については、 http://www.f5networks.co.jp/product/arx/ を参

照してください。

前提条件と設定上の注意

導入の前提条件および設定上の注意は次のとおりです。

◆ F5 ARX はネットワークにアクセスできるように設定し、初期スイッ

チテストが完了している必要があります。これらのタスクを実行していない場合、『ARX Hardware Installation Guide』で詳細を確認

してください。

◆ NetApp ファイラが物理的にインストールされていて、電源が入っ

ている必要があります。

◆ この資料は、ARXバージョン5.0.1およびNetApp ONTap 7.3.1に基づ

いて作成されています。

◆ この資料は、Microsoft Active Directory Domain が事前に設定されて

いて、 F5 Secure Agent がインストールされていることを前提に作

成されています。 Backup Operator Group に割り当てられているド

メインユーザを作成する（またはすでに作成されている）必要があります。

◆ ARX プラットフォームは冗長ペアで導入されます。セカンダリス

イッチは、 Hot Standby スイッチです。このガイドでは、 NetworkApplianceプラットフォームと ARXプラットフォームを統合するた

めの設定手順について説明します。高可用性設定を導入するには、製品マニュアル内の冗長スイッチ設定手順を実行してください。

1 - 1

製品バージョンおよびバージョン履歴

この導入ガイドの確認に使用した製品とバージョンは次のとおりです。

設定例

以下の図は、クライアント、 ARX、 NetApp Tier-1 ファイラの基本的

な接続例を示すものです。ARX は、NetApp ファイラ NFS エクスポー

トおよび CIFS 共有をマネージドボリュームに使用します。マネージ

ドボリュームは、 ARX Virtual Interface を介して LAN 上で CIFS 共有

として共有されます。 XP クライアントは、ネットワークリソース

\\share.siterequest.com\share にアクセスして共有に接続し、 ARX は、

NetApp CIFS 共有 \share1 へのアクセスをプロキシします。

図 1. 論理設定例

テストされた製品テストされたバージョン

F5 Acopia ARX 5.0.1

Network Appliance ONTap Software v7.3.1 以降

文書バージョン説明

1.0 新規ガイド

ARX 1000

Windows XPClient

ARX1000

ARX1000

Active DirectoryDomain Controller NetApp Filer

NFS Export:NetApp

MetaDataStore/metadata

CIFS Share:\share1

ARX VIP:\\share.siterequest.com\share

10.60.112.10 10.10.10.2 10.10.10.1

NetApp Tier-1 Filer Lab Network Topology

LAN

F5 導入ガイド 1 - 2


NetApp ファイラの設定ここでは、NetApp ファイラを Tier-1 ストレージ製品としてインストー

ルおよび導入するために最低限必要な設定手順について説明します。Network Appliance ファイラには、設定可能な項目が多数あります。こ

こでは、 CIFS ファイル共有の導入状況をサポートするための基本設

定に必要な設定手順について説明します。

アプライアンスは、 ARX メタデータデータベースを NFS エクスポー

ト上でホストします。 NetApp CIFS 共有は、ARX External Filer 共有と

して設定され、マネージドボリュームに追加されます。

ここでは次の手順について説明します。

• 「NetApp の初期設定」（3 ページ）

• 「ライセンスの管理」（5 ページ）

• 「日時の設定」（6 ページ）

• 「日時の設定」（6 ページ）

• 「DNS 解決の設定」（7 ページ）

• 「ディスクアグリゲートの設定の確認」（8 ページ）

• 「ボリュームサイズの変更」（9 ページ）

• 「ボリュームの作成」（10 ページ）

• 「NFS エクスポートの設定」（12 ページ）

• 「CIFS Setup ウィザードの実行」（14 ページ）

• 「CIFS 共有の作成」（17 ページ）

NetApp の初期設定

NetApp ファイラの出荷時には、ネットワークおよびディスクパー

ティショニングの設定が含まれていません。ここでは、 NetApp の初

期設定を実行する方法を示します。この設定は、NetApp Serial Consoleインターフェイスで実行されます。

NetApp の初期設定を実行するには

1. シリアルインターフェイスを介して NetApp にログインしま

す。 Putty を使用し、 19,200 Baud、 No Parity、 8 ビット、 1 ス

トップビットでアプライアンスにシリアルケーブル接続します。デフォルトのユーザ名はrootで、パスワードはありません。

2. setup と入力して、コマンドラインから NetApp Setup ウィザー

ドを実行します。

3. 作業確認プロンプトで、 yes と入力します。

4. プロンプトで新しいホスト名を入力します。この例では、NETAPPVM12 と入力します。

5. IPv6 の有効化プロンプトで、 n と入力します。

6. 仮想ネットワークインターフェイスの設定プロンプトで、y と

入力します。

1 - 3

7. プロンプトで、設定する仮想インターフェイスの数を入力します。この例では、 1 と入力します。

8. 仮想インターフェイスの名前を入力します。この例では、Storage1 と入力します。

9. 仮想インターフェイスの入力プロンプトで、lacp の l を入力し

ます。

10. プロンプトで、 IP ベースの負荷分散の i を入力します。

11. 仮想インターフェイスのリンクの数を入力します。この例では、 2 と入力します。

12. プロンプトで、各リンクの名前を入力します。この例では、2 つのリンクに e0a および e0b という名前を付けます。

13. ネットワークインターフェイスの IP アドレスを入力します。

この例では、 10.10.10.1 と入力します。

14. 適切なネットマスクを入力します。この例では、 255.0.0.0 と

入力します。

15. ネットワークインターフェイスのメディアタイプを入力します。この例では、 auto と入力します。

16. Web インターフェイスの設定を続けるか確認するプロンプト

で、 n と入力します。

17. IPv4 デフォルトゲートウェイの名前または IP アドレスを入力

します。この例では、 10.10.10.254 と入力します。

18. 管理ホストの IPアドレスを入力するプロンプトで、Returnキー

を押して、すべての NFS クライアントへの /etc root アクセス

を許可します。

19. 適切なタイムゾーンを入力します。この例では、 US/Easternと入力します。

20. ファイラの位置を入力します。この例では、 VMRack3 と入力

します。

21. DNSリゾルバの実行を確認するプロンプトで、nと入力します。

22. NIS クライアントの実行を確認するプロンプトで、n と入力し

ます。

23. BMC の設定を確認するプロンプトで、 n と入力します。

24. reboot と入力して、変更を適用します。

次のページの例を参照してください。



図 2. NetApp CLI の設定手順

この CLI 出力は、 NetApp が 2 つのギガビットイーサネットインター

フェイスの LACP グループでどのように設定されたかを示します。こ

の LACP グループには、 IP アドレスを 1 つ割り当てました。また、

ファイラにより、すべてのホストが管理を許可されています。残りの設定は、 Web 管理インターフェイスを使用して実行されます。

ライセンスの管理

NTP、 DNS、Active Directory および機能ライセンシングなど、 NetAppのその他のいくつかの詳細設定を実行する必要があります。この手順では、 NetApp Web インターフェイスにログインして、 NFS および

CIFS ライセンスキーを入力します。 NetApp の機能は、ライセンス

キーにより有効にされます。この設定で必要なキーは、 NFS および

CIFS ライセンスキーです。

The setup command will rewrite the /etc/rc, /etc/exports,

/etc/hosts, /etc/hosts.equiv, /etc/dgateways, /etc/nsswitch.conf,

and /etc/resolv.conf files, saving the original contents of

these files in .bak files (e.g. /etc/exports.bak).

Are you sure you want to continue? [yes]YES

Please enter the new hostname []: NETAPPVM12

Do you want to enable IPv6? [n]: n

Do you want to configure virtual network interfaces? [y]: y

Number of virtual interfaces to configure? [1] 1

Name of virtual interface #1 []: Storage1

Is Storage1 a single [s], multi [m] or a lacp [l] virtual interface? [l] l

Is Storage1 to support IP-based [i] or MAC-based [m] load balancing? [i] i

Number of links for Storage1? [2] 2

Name of link #1 for Storage1 []: e0b

Name of link #2 for Storage1 []: e0a

Please enter the IP address for Network Interface Storage1 [0.0.0.0]: 10.10.10.1

Please enter the netmask for Network Interface Storage1 [0.0.0.0]: 255.0.0.0

Please enter media type for Storage1 {100tx-fd, tp-fd, 100tx, tp, auto (10/100/1000)} []: auto

Would you like to continue setup through the web interface? [n]: n

Please enter the name or IP address of the IPv4 default gateway [0.0.0.0]: 10.10.10.254

The administration host is given root access to the filer's

/etc files for system administration. To allow /etc root access

to all NFS clients enter RETURN below.

Please enter the name or IP address of the administration host: <Carriage Return>

Please enter timezone []: ? US/Eastern

Where is the filer located? []: VMRack3

Do you want to run DNS resolver? [n]: N

Do you want to run NIS client? [n]: n

The Baseboard Management Controller (BMC) provides remote management capabilities

including console redirection, logging and power control.

It also extends autosupport by sending down filer event alerts.

Would you like to configure the BMC [y]: n

Now type 'reboot' for changes to take effect.

reboot

1 - 5

NetApp Web インターフェイスにログインするには

1. Web ブラウザを起動して、次のアドレスに移動します。

http://<NetApp の IP アドレスまたは FQDN>/na_admin

2. ユーザ名およびパスワードを入力します。 Data ONTAP ラン

ディングページが開きます。

3. FilerView アイコンをクリックします。複数のペインを含む

[System Status] ページが開きます。左のペインは、設定可能な

機能のメニューツリーです。右のペインは、機能の属性を表示します。

4. 左のナビゲーションから、 [Filer] メニューをクリックして展

開し、 [Manage Licenses] をクリックします。

5. [CIFS] および [NFS] ボックスに、適切なライセンスキーを入

力します。

6. 画面下部の [Apply] ボタンをクリックします。

日時の設定

この導入では、時間が正確であり、また時間を同期化する必要があります。ファイラ、 ARX、クライアントは、それぞれ 5 分以内で時計

を同期化する必要があります。NetApp を Rdate プロトコルで設定し、

外部時間サーバからシステム時間を受信します。

日時を設定するには

1. [Filer] メニューから、 [Set Date/Time] をクリックします。

[Date/Time] 属性が開きます。

2. [Modify Date/Time] をクリックします。 Date/Time ウィザード

が開き、現在のタイムゾーンが表示されます。

3. 必要に応じて、タイムゾーンを変更して、 [Next] をクリック

します。

4. [System Time Update Method] 画面で、 [Automatic] をクリック

します。時間のずれが生じるので、[Automatic] を使用します。 [Next] ボタンをクリックします。

5. [Time Daemon Options] ページで、次のオプションを設定しま

す（時間デーモンは、 NetApp で稼動し、時間同期化を実行す

るプロセスです。プロトコルは、時間サーバ環境に合わせる必要があります。この例では、時間同期化に rdate プロトコル

を使用します）。

a) [Maximum Skew] ボックスで、時間間隔を入力します。こ

の例では、5 と入力して、リストから [minutes]を選択します。

b) [Protocol] リストから、適切なプロトコルを選択します。こ

の例では、 [rdate] を選択します。

c) [Schedule] リストから、システムが時間デーモンサーバに

アクセスする頻度を選択します。この例では、 [hourly] を

選択します。



d) [Next] ボタンをクリックします。[Time Daemon Servers] ペー

ジが開きます。

図 3. [Time Daemon Options]

6. 「Servers] ボックスに、時間サーバの IP アドレスまたはホスト

名を入力します。最大 5 台の時間サーバを入力できます（省

略可能）。また、名前が解決されるように [Validate] チェック

ボックスを選択します（省略可能）。 [Next] ボタンをクリック

します。

7. [Execute Rdate] ページで、 [Execute] チェックボックスを選択

して、時間をすぐに同期化できます（省略可能）。 [Next] をク

リックします。

8. 要約を確認して、 [Commit] ボタンをクリックします。

[Set Date/Time] ステータスが表示され、正確な現地時間が示さ

れます。

DNS 解決の設定

次に、 NetApp ファイラ上で DNS 名前解決を設定します。

DNS 名前解決を設定するには

1. 左のナビゲーションから、 [Network] をクリックして展開し、

[Configure Host Name Resolution (DNS & NIS)] をクリックし

ます。 Host Name Resolution Policy ウィザードが開きます。 [Next] を

クリックします。

2. [Enable Policies] ページで、 [Enabled] チェックボックスを選択

して DNS を有効にし、 [Next] ボタンをクリックします。

3. [DNS Domain Name] ボックスに、ドメイン名を入力します。こ

の例では、 siterequest.com と入力します。必要に応じて、他

の DNS ドメインパラメータオプションを設定します。この例

では、残りの値をデフォルトのままにします。 [Next] ボタン

をクリックします。

1 - 7

図 4. DNS ドメインパラメータの設定

4. [DNS Servers] ボックスに、最大 3 台の DNS サーバの IP アド

レスを優先する順に入力します。

5. [Domain Search] リストボックスに、検索するドメインを優先

順に入力して、 [Next] ボタンをクリックします。

6. [Name Service Configuration] ページで、実際の導入に合わせて

設定を行います。この例では、設定はデフォルト状態のままにします。 [Next] ボタンをクリックします。

7. 設定変更を確認して、 [Commit] ボタンをクリックします。

ディスクアグリゲートの設定の確認

アグリゲートとは、 RAID プロファイルが定義された物理ディスクの

論理グループを表す NetApp 用語です。NetApp の設定によっては、複

数のアグリゲートを作成して個別に管理できます。ここでは、分かりやすく説明するため、単一のアグリゲートを使用します。より複雑な設定については、 NetApp マニュアルを参照するか、または F5 DataSolutions トレーニングおよび専門サービスをご覧ください。

まず、アグリゲート aggr0 が自動的に作成されます。

ディスクアグリゲートを確認するには

1. 左のナビゲーションで、 [Aggregate] をクリックして展開し、

[Manage] をクリックします。

2. アグリゲート aggr0をクリックしてプロパティを表示します。

3. 実際の環境に合わせるために変更が必要な場合、 [Modify] を

クリックしてアグリゲートの設定を変更します。



図 5. アグリゲート aggr0 のプロパティ

ボリュームサイズの変更

デフォルトでは、既存のボリューム（vol0）が NetApp ファイラにあ

ります。これは、 root ボリュームで、 NetApp アプリケーションコー

ドを含み、削除することはできません。ただし、そのサイズを変更することはできます。この例では、サイズを変更する必要があります。

ボリュームサイズを変更するには

1. 左のナビゲーションから、 [Volumes] をクリックして展開し、

[Manage] をクリックします。

2. [Manage Volumes] 画面で、 vol0 をクリックします。ボリュー

ムのプロパティが開きます。

3. [Resize Storage] ボタンをクリックします。Volume ウィザード

が開きます。

4. [Welcome] ページで、 [Next] をクリックします。

5. [Flexible Volume Parameters]ページの [Space Guarantee]リストか

ら、 [Volume] を選択します。ディスクアグリゲート内のボ

リューム全体の容量が保障されます。[Next]をクリックします。

6. [Flexible Volume Size]ページで、次のオプションを設定します。

a) [Volume Size Type] セクションで、 [Total Size] ボタンをク


b) [Volume Size] ボックスに 40 と入力して、 [GB] が選択され

ていることを確認します。

c) [Snapshot Reserve] ボックスに、 0 と入力します。

d) [Next] ボタンをクリックします。

1 - 9

図 6. [Flexible Volume Size] オプションの設定

7. ボリューム設定の変更を確認して、[Commit]をクリックします。

ボリュームの作成

次に、新しいボリュームを 2 つ作成します。 1 つめは、 NFS エクス

ポートに関連付けられる小さいボリュームです。このボリュームは、ARX のメタデータストアです。 2 つめは、ユーザコンテンツ用で、

ユーザのファイルコンテンツの CIFS 共有に使用され、ARX マネージ

ドボリュームに追加されます。

NetApp には、3 つのボリューム実装があります。この例では、FlexibleVolume （FlexVol）を作成します。 FlexVol は、 NetApp ストレージの

機能です。 FlexVol は、物理ストレージとは直接関係しません。各

FlexVol は、アグリゲートに合わせてサイズを変更できます。 FlexVolは、アグリゲート内のすべてのディスク（ホットスペアディスク以外）を対象とします。この実装では、従来の環境で実現できるローディスクの高使用率を提供します。 FlexVol は、データにサービスを

提供しながら、オンラインでサイズを変更できます。

新しいボリュームを作成するには

1. 左のナビゲーションで、 [Volumes] をクリックして展開し、

[Add] をクリックします。 Volume ウィザードが開きます。

2. [Volume Type Selection] ページで、[Flexible] ボタンをクリック

して、 [Next] をクリックします。

3. [Volume Parameters] ページで、次のオプションを設定します。

a) [Volume Name] ボックスに、このボリュームの名前を入力

します。この例では、 vol1 のままにします。

b) [Language] リストから、適切な言語を選択します。この例

では、 [POSIX] を選択します。

c) 必要に応じて、 [UTF-8] チェックボックスを選択します。




4. [Flexible Volume Parameters] ページで、次のオプションを設定

します。

a) [Containing Aggregate] リストから、該当するアグリゲート

を選択します。ボリュームを NetApp Aggregates に割り当

て、ファイルの内容を保存します。

b) [Space Guarantee] リストから、 [volume] を選択します。

c) [Next] ボタンをクリックします。

5. [Flexible Volume Size]ページで、次のオプションを設定します。

a) [Volume Size Type] セクションで、 [Total Size] ボタンをク


b) [Volume Size] ボックスに 40 と入力して、 [GB] が選択され

ていることを確認します。

c) [Snapshot Reserve] ボックスに、 10 と入力します。この数値

を変更することはできますが、 0 にすることはできません。


図 7. Flexible Volume Size

6. ボリュームパラメータを確認して、[Commit]をクリックします。

ボリュームセキュリティスタイルの変更

デフォルトでは、作成したボリュームは、 NTFS セキュリティスタイ

ルを使用します。このボリュームは、 ARX メタデータストアとして

機能する NFS エクスポートに指定されるので、セキュリティスタイ

ルを UNIX に変更する必要があります。

ボリュームセキュリティを変更するには

1. 左のナビゲーションから、 [Volumes] をクリックして展開し、

[Qtree]を展開します。[Qtree]下の[Manage]をクリックします。

2. 作成したボリュームをクリックします。この例では、 [vol1] をクリックします。 [Modify Qtree] ページが開きます。

3. [Security Style] リストから、 [Unix] を選択します。

4. [Apply] ボタンをクリックします。

1 - 11

重要

セキュリティスタイル [Mixed] は選択しないでください。 ARX では、

Mixed Mode セキュリティスタイルはサポートされていません。

セカンドボリュームの作成

作成するセカンドボリュームは、ファイルコンテンツボリュームとして使用され、 ARX マネージドボリュームに追加されます。このボ

リュームの設定は、以前のボリュームとほぼ同じです。

このボリュームを設定するには、「新しいボリュームを作成するには」（10 ページ）の手順に従ってください。ただし次の例外があります。

• 手順 3a では、このボリュームに一意の名前を指定します。この例

では、 vol2 を使用します。

• 手順 5b では、 200 と入力し、 [Volume Size] で [GB] を選択します。

このボリュームは、ARX がマネージドボリュームに追加する CIFS共有用に作成されます。

• 手順 5c では、 [Snapshot Reserve] ボックスに 20 と入力します。

NFS エクスポートの設定

ここでは、 ARX によりメタデータとして使用される NFS エクスポー

トを設定します。このエクスポートは、このガイドの後半「ARX の

設定」で参照されます。 ARX には、 NFS 共有への root アクセス権が

必要です。通常、NFS エクスポートはアクセスを制限します。NFS の

NO_ROOT_SQUASH 機能は、この要件を満たすために定義しなけれ

ばなりません。このボリュームが作成されたとき、デフォルトの NFSエクスポートも作成されました。次の手順で、このエクスポートを変更します。

NFS エクスポートを設定するには

1. 左のナビゲーションから、 [NFS] をクリックして展開し、

[Manage Exports] をクリックします。

2. リストから、 [/vol/< 最初に作成したボリュームの名前 >] をク

リックしてエクスポートを編集します。この例では、[/vol/vol1]をクリックします。 NFS Export ウィザードが開きます。

3. [Actual Path]、 [Anonymous User ID]、 [Read-Write Access]、[Root Access] および [ Security] チェックボックスを選択して、

[Next] をクリックします。 [Export Path] ページが開きます。



図 8. NFS Export Options

4. [Export Path] ボックスに、 /metadata と入力します。これは、

NFS クライアントがマウント時に参照する名前です。ARX は、

メタデータストアとして使用されるこのパスをマウントします。 [Next] をクリックします。 [Actual Path] ページが開きます。

5. ボリュームの実際のパスを入力します。この例では、 /vol/vol1と入力します。[Next] をクリックします。[Anonymous User ID]ページが開きます。

6. [Anonymous User Id] ボックスに 0 と入力して、[Next] をクリッ

クします。 [Read-Write Access] ページが開きます。

7. [Read-Write Access] ページで、 [All Hosts] チェックボックスを

選択します。 NFS プロトコルは、ホスト名別に読み取り / 書き

込みアクセスを制限できます。リストに入力されたホストだけに読み取り / 書き込みアクセスが許可されます。この例では、

すべてのホストに読み取り / 書き込みアクセスを許可します。 [Next] をクリックします。 [Root Access] ページが開きます。

8. [Root Hosts] ページで、 [Add] ボタンをクリックします。ホス

トボックスが開きます。 [Hosts to Add] ボックスに、キーワー

ド NO_ROOT_SQUASH を入力して、[OK] をクリックします。

root アクセスは、限定的なアクセス権です。キーワード

NO_ROOT_SQUASH は、root ユーザに NFS エクスポートのマ

ウントを許可するときに使用されます。

9. [Next] ボタンをクリックします。

1 - 13

図 9. No Root Squash Root Access

10. [Security] リストで、[Unix Style] をそのまま使用します。[Next]をクリックします。

11. 設定変更を確認して、 [Commit] をクリックします。

12. [Close] をクリックして [Manage NFS Exports]ページに戻ります。

13. [Refresh] ボタンをクリックして、ページを更新します。新し

いエクスポート /metadata が表示されます。

14. [Export All] リンクをクリックして、変更を適用します。これ

により、 NFS エクスポートの設定を確認できます。エラーが

発生する場合、このリンクをクリックしたときに報告されます。 /vol/vol1 には 2 つのエントリがあるため、重複エントリエ

ラーが表示されます。

15. このエラーを解決するには、ボリューム（この例では /vol/vol1）をクリックして、 [Delete] ボタンをクリックします。確認警告

が表示されます。 [OK] をクリックして、 [Export All] リンク

を再びクリックします。エラーが表示されなくなります。

これで、NFS エクスポート /メタデータを使用できるようになりました。

CIFS Setup ウィザードの実行

NetApp には、Windows Active Directory Domain の参加を支援する CIFSSetup ウィザードが用意されています。

CIFS Setup ウィザードを実行するには

1. 左のナビゲーションから、 [Wizards] をクリックして展開し、

[CIFS Setup Wizard] をクリックします。 Setup ウィザードが

開きます。

2. [Welcome] ページで、 [Next] をクリックします。

3. [Filer Name] ページで、次のオプションを設定します。

a) [Filer Name] ボックスに、このファイラの名前を入力しま

す。この例では、 netapp と入力します。



b) [Description] ボックスに、ファイラの説明を入力します。

c) [WINS Servers] ボックスに、クライアントが使用できる最

大 4 台の WINS サーバの IP アドレスを入力します。

d) [Next] をクリックします。

図 10. [Filer Name] と [Description]

4. [Authentication] ページで、適切な認証を選択します。認証は、

ワークグループまたはドメイン認証を使用できます。この例では、Windows 2000 ドメインに参加するので、[Windows 2000]を選択します。 [Next] をクリックします。

5. [Domain] ページで、次のオプションを設定します。

a) [Domain name] ボックスに、ドメイン名を入力します。

この例では、 siterequest.com と入力します。

b) [Windows 2000 Administrator Name] ボックスに、管理者の

名前を入力します。この例では、administratorと入力します。

c) [Windows 2000 Administrator Password] ボックスに、管理

者パスワードを入力します。

d) [Next] をクリックします。

6. [Security Style] ページで、[NTFS Only] ボタンをクリックして、

[Next] をクリックします。

7. 要約を確認して、 [Commit] をクリックします。

CIFS サービスが再起動し、NetApp がドメインに参加しようと

します。成功すると、 [Success] ページが表示されます。失敗

した場合、管理認証、ドメイン名、DNS 解決および WINS サー

バの値を確認してください。

Domain Controller のテスト

Domain Controller は、 NetApp ファイラから直接テストできます。

Domain Controller をテストするには、次の手順を実行してください。

Domain Controller をテストするには

1. 左のナビゲーションから、[CIFS] をクリックして展開し、[TestDomain Controller] をクリックします。

1 - 15

NetApp が、 Domain Controller に要求を開始し、検出された各

コントローラのステータスを報告します。

図 11. CIFS Domain Controller のテスト

Domain Controller からのユーザ名およびセキュリティ ID の検出

NetApp は、 Domain Controller からユーザ名およびセキュリティ ID を

検出することもできます。これは、ドメイン内にあるか確認するためにプロキシユーザをテストするときに役に立ちます。

ユーザ名および SID を検出するには

1. 左のナビゲーションから、[CIFS]をクリックして展開し、[LookUp Name/SID] をクリックします。

2. [Name or SID] ボックスに、バックアップオペレータに割り当

てるドメインユーザを入力します。この例では、 acmeuser001と入力して、 [Lookup] をクリックします。ユーザの SID が返

されます。 SID が返されなかった場合、そのユーザが ActiveDirectory ドメインで作成されていて、スペルが正しく入力さ

れていることを確認してください。

図 12. 名前 /SID の検出



CIFS 共有の作成

ここでは、Tier-1ファイルスペースとしてARXにより使用される CIFSファイル共有を作成します。この共有は、このガイドの後半の「ARXの設定」の項で参照されます。

CIFS 共有を作成するには

1. 左のナビゲーションから、 [CIFS] をクリックして展開し、

[Shares]、 [Add] の順にクリックします。 [Add a CIFS Share]ページが開きます。

2. [Share Name] ボックスに、この共有の名前を入力します。

この例では、 share1 と入力します。

3. [Mount Point] ボックスに、この共有のボリュームマウントポ

イントを入力します。この例では、 /vol/vol2 と入力します。

4. [Share Description] ボックスには、説明を入力できます（省略

可能）。

5. [Max. Users] ボックスには、同時ユーザの最大数を入力できま

す（省略可能）。この例では、空白のままにします。

6. [Force Group] ボックスに、この共有のファイルに自動的に割

り当てられる UNIX グループを入力します（省略可能）。この

例では、空白のままにします。

7. [Add] ボタンをクリックします（図 13 を参照してください）。

共有が有効な場合、作成され、ステータスが表示されます。この新しい共有は、共有リストに表示されます。これで、この共有を使用できるようになりました。

図 13. Add a CIFS Share

ARX コマンドラインを使用して、このファイラ共有の互換性をテス

トできます。 ARX コマンドラインから、 show exports コマンドを入

力して、ファイルシステムが共有するファイラを列挙します。この例では、次のコマンドを入力します。

show exports external-filer NetApp proxy-user acmeuser001

次のページに、この例での出力を示します。

1 - 17

共有 /share1 が存在し、 ARX プロキシユーザにアクセス権が付与さ

れ、ファイラ時間が ARX 時間に一致します。共有を調べて、サポー

ト可能かどうかを確認できます。 ARX probe exports コマンドを入力

して、ファイラにより正しいアクセス権が付与されているか確認します。この例では、次のように入力します。

probe exports external-filer NetApp proxy-user acmeuser001

arx500-1# show exports external-filer NetApp proxy-user acmeuser001

Export probe of filer "NetApp" at 10.10.10.1

Connectivity:

Slot.Proc Proxy Address Ping (size: result)

--------- --------------- -------------------

1.2 10.10.10.10 64: Success 2000: Success 8820: Success

CIFS Credentials:

User acmeuser001

Windows Domain siterequest.com

Pre-Win2k SITEREQUEST

Capabilities:

CIFS

Security Mode User level, Challenge/response, Signatures disabled

Extended Security Kerberos, NTLMSSP

Server TCP/445, TCP/139

Max Request 33028 bytes

IPC$ Share Access OK

Auth Method Used Kerberos

SPN Used [email protected]

Discovered SPN [email protected]

Shares:

CIFS

Storage Space

Share Total (MB) Free (MB) Serial Num

------------------------------- ---------- ---------- ----------

HOME 40960 39653 0001-ba13

share1 163840 163832 0201-45b0

Time:

CIFS

Filer's time is the same as the switch's time.



図 14. ARX probe exports コマンドの出力例

Write および Privs 列で、 share1 共有に OK が示されています。これ

により、プロキシユーザが共有コンテンツを管理できるように正しく認証されているか確認されます。これで、 NetApp 設定は完了です。

CIFS 共有は ARX マネージドボリュームに設定できました。

arx500-1# probe exports external-filer NetApp proxy-user acmeuser001

Export probe of filer "NetApp" at 10.10.10.10

CIFS Credentials:

User acmeuser001

Windows Domain siterequest.com

Pre-Win2k ACME

Security:

CIFS

Description Key: OK (success) NO (failure) -- (not applicable)

Share Write Privs

------------------------------- ----- -----

HOME OK OK

share1 OK OK

1 - 19

ARX の設定ここでは、外部ストレージデバイスにアクセスできるように ARX を

設定します。また、単一の共有が追加された CIFS ネームスペースを

作成します。この共有は、マネージドボリュームに追加されます。

ここでは、次の手順について説明します。

• 「Active Directory 認証の設定」（20 ページ）

• 「Active Directory 認証の確認」（22 ページ）

• 「CIFS ネームスペースの作成」（23 ページ）

• 「マネージドボリュームの作成」（23 ページ）

• 「root レベル共有の追加」（27 ページ）

• 「スナップショットサポートの作成」（28 ページ）

• 「仮想サービスの作成」（31 ページ）

• 「XP クライアントからの CIFS 仮想サービスへのアクセス」（35ページ）

• 「仮想サービスを介したスナップショットへのアクセス」（35ページ）

• 「ARX メタデータレポートの生成」（37 ページ）

メイン Web GUI ページは、 [Common Operations] ページです。次のほ

とんどの手順はこのページから開始します。

Active Directory 認証の設定

ARXを設定する最初の手順として、Active Directory認証を設定します。

NTLM Auth Server の作成

Active Directory 認証を設定する最初の手順として、NTLM Auth. Serverを ARX デバイスに作成します。

Active Directory 認証を設定するには

1. ARX ユーザインターフェイスで、ナビゲーションペインから、

[Authentication] を展開して、 [NTLM Auth. servers] をクリッ

クします。

2. [Add] ボタンをクリックします。

3. [NTLM Auth. Server Name] ボックスに、このサーバの FQDN名を入力します。この例では、 siterequest と入力します。

4. [IP address] ボックスに、 IP アドレスを入力します。

5. [Windows Domain] および [Pre Win2k Domain] ボックスに、

Windows ドメインを入力します。この例では、 siterequest.comと入力します。

6. [Secure Agent Password] および確認ボックスに、 Secure Agentのパスワードを入力します。

7. [OK] ボタンをクリックします。



図 15. 新しい認証サーバの作成

プロキシユーザの作成

次は、プロキシユーザを作成します。これは、バックアップオペレータとして割り当てられた Active Directory ユーザです。このユーザは、

バックエンドファイラ CIFS共有にアクセスするときに使用されます。

プロキシユーザを作成するには

1. ARX ユーザインターフェイスで、ナビゲーションペインから、

[Authentication] を展開して、 [CIFS Proxy Users]、 [Add] ボタンの順にクリックします。

2. [Proxy User Name] ボックスに、名前を入力します。この例で

は、 acmeuser と入力します。

3. [Proxy User Account] ボックスに、プロキシユーザアカウント

を入力します。この例では、 acmeuser001 と入力します。

4. [Proxy User Account Password] に、パスワードを入力します。

[Confirm] ボックスにパスワードを再入力します。

5. [Windows Domain] および [Pre Win2k Domain] ボックスに、適

切な Windows ドメインを入力します。この例では、両方のボッ

クスに siterequest.com と入力します。

6. [Save] ボタンをクリックします。[CIFS authentication] ページに

戻ります。

ARX は、 NetApp ファイラでスナップショット機能をサポートして

います。この機能を使用するには、 ARX が NetApp コマンドライン

インターフェイスにログインしてスナップショットメンテナンスを実行できなければなりません。次は、 NetApp のログイン認証を持つ

セカンドプロキシユーザを作成します。この例では、NetApp は、ユー

ザ名 root での NetApp のコマンドラインへのアクセスを許可します。

このユーザ参照は、 NetApp ファイラが ARX 設定に追加されるとき

に使用されます。

前の手順を繰り返し、 NetApp デバイスのログイン認証を持つ CIFSユーザを作成します。

1 - 21

Active Directory Forest の詳細の追加

次は、 Active Directory Forest の詳細を ARX に追加します。

Active Directory Forest の詳細を追加するには

1. ナビゲーションペインから、 [Authentication] を展開して、

[Active Dir. Forests]、 [Add] ボタンの順にクリックします。

2. [Domain Type] リストから、 [forest-root] を選択します。

3. [Domain Name] ボックスに、ドメイン名を入力します。この

例では、 siterequest.com と入力します。

4. [Domain Controller IP] ボックスに、コントローラ IP を入力し

ます。

5. [Preferred]、 [KDC] および [DNS] チェックボックスを選択し

て、 [Add] ボタンをクリックします。

Active Directory 認証の確認

ここでは、 ARX が Active Directory ドメインに正しく参加できている

かを確認します。

ARX に SSH を介してログインし、コマンドラインインターフェイス

にアクセスします。show active-directory statusコマンドを入力します。

arx500-1# show active-directory status

Offline timeout is set to 2000 milliseconds.

PROCESSOR 1.1:

Domain Name Domain Controller Status Preferred

-------------------------------------------------- ------------------- -------- ----

SITEREQUEST.COM 10.60.112.10 Active Yes

Status 状態が Active であることを確認します。



CIFS ネームスペースの作成

次は、 CIFS ネームスペースを ARX 上に作成します。

CIFS ネームスペースを作成するには

1. 左のナビゲーションペインから、 [Common Operations] をク


2. [Create Namespace] ボタンをクリックします。

Create Namespace ウィザードが開きます。

3. [Namespace name] ボックスに、名前を入力します。この例で

は、 Content と入力します。説明も入力できます（省略可能）。

4. [Protocol] リストから、[CIFS] ボックスをクリックして、[Next]をクリックします。

5. [CIFS authentication protocol] セクションで、 [Use Kerberos]および [Use NTLM] チェックボックスを選択します。

6. [Proxy User] セクションに、プロキシユーザの名前を入力しま

す。この例では、 acmeuser001 と入力します。 [Next] ボタンを

クリックします。

7. [Finished] ボタンをクリックします。

図 16. CIFS 認証設定

マネージドボリュームの作成

バックエンドファイラ CIFS 共有は、ARX マネージドボリュームに追

加されます。ファイル配置ポリシーは、ボリュームレベルで管理されます。定義されるボリューム属性は、ネームスペース、ボリューム名、説明、 CIFS パラメータおよびメタデータストアマウントポイン

トです。この例では、ボリュームメタデータを NetApp ファイラ上の

1 - 23

NFS エクスポートに配置します。ARX のベストプラクティスとして、

メタデータは、使用できる場合、NFS エクスポート上に作成してくだ

さい。また、 CIFS 共有を使用することもできます。

マネージドボリュームを作成するには

1. 左のナビゲーションペインから、[Managed Volumes] をクリッ

クし、 [Add] ボタンをクリックします。

2. [Namespace] リストから、作成したネームスペースの名前を選

択します。この例では、 [Content] を選択します。

3. [Volume Name] ボックスに、ボリュームの名前を入力します。

この例では、 /data と入力します。説明も入力できます（省略

可能）。

4. [Next] をクリックします。

5. [Metadata file server protocol] リストから、 [NFSv3-UDP] を選

択します。

6. [Metadata file server] 行から、 [Add] ボタンをクリックして外

部ファイラを作成します。New File Server ウィザードが開きま

す。次の手順を実行してください。

a) [Name] ボックスに、このファイルサーバの名前を入力しま

す。この例では、 netapp と入力します。

b) [Primary IP Address] ボックスに、プライマリ IP アドレス

を入力します。

c) [Secondary IP Address] ボックスに、セカンダリ IP アドレ

スを入力して、 [Add] ボタンをクリックします。この例で

は、セカンダリ IP アドレスは追加しません。

d) [Description] ボックスには、説明を入力できます（省略可能）。

e) [This file server supports snapshots] チェックボックスが選

択されていることを確認します。

f) [File Server Type] リストから、 [NetApp] を選択します。

ARX がこれらのファイラ（EMC、 NetApp、 Windows）にア

クセスできるようにするには、管理アクセス権が必要です。

g) [Management IP Address] ボックスに、管理 IP アドレスを

入力します。

h) [Management Protocol] リストから、適切なプロトコルを選

択します。この例では、 [SSH] を選択します。

i) [Management Proxy User] ボックスに、プロキシユーザを入

力します。この例では、 root と入力します。

j) [Ignore Directories (optional)] ボックスに、ARX により無視

させる Network Appliance スナップショットディレクトリを

入力して、 [Add] ボタンをクリックします。この例では、

.snapshot, ~snapshot と入力します。

図 17 を参照してください。



k) [Save] ボタンをクリックします。 Managed Volume ウィザー

ドに戻ります。詳細については、次の URL から『ARX CLI Storage guide』の第 6 章の「Preparing the Filer for ARX-Snapshot Support」を参照してください。 https://<arx IP address>/acopia/docs/cliStorage/cliStorage.pdf

図 17. 新規ファイルサーバの設定

7. [Metadata CIFS share/ NFS path] ボックスに、パスを入力しま

す。この例では、 /metadata と入力します。

図 18. メタデータデータストアの位置の定義

8. [Next] ボタンをクリックします。 CIFS パラメータのオプショ

ンページが開きます。

1 - 25

9. [Auto-synchronization] セクションのチェックボックスを選択

して、 [Auto detect CIFS Attributes] チェックボックスを選択

します。 [Next] をクリックします。 [Volume parameters] ページ

が開きます。

10. [Files and directories can be renamed during import and re-import] ボタンをクリックします。

11. [Enable the volume when finished] チェックボックスを選択し

て、 [Next] をクリックします。

12. 要約を確認して、 [Finish] をクリックします。

Volume Snapshot 属性の変更

次に、 Volume Snapshot 属性のデフォルト設定を変更します。ここで

は、 Virtual Service CIFS 共有の一部として ~snapshot という名前の隠

されたディレクトリにスナップショットコンテンツを提供するように設定を変更します。

ボリュームスナップショットを変更するには

1. ナビゲーションペインから、 [Managed Volumes] をクリック

して展開し、作成したボリュームの名前をクリックします。[volume details] ページが開きます。

2. [Edit] ボタンをクリックします。

3. [Snapshot Directory Name]ボックスに、~snapshotと入力します。

4. [Snapshot Directory Display] リストから、 [All Exports] を選択

して、 [Mark snapshot directory as hidden] チェックボックス

を選択します。

5. [OK] ボタンをクリックします。

図 19. [Edit Volume] ダイアログ



root レベル共有の追加

ARX マネージドボリュームに追加される最初のファイル共有は、rootレベル共有です。これは、NetApp ファイラ上で作成される CIFS 共有

です。共有がさらに追加されると、 root ボリューム権限に合わせて調

整されます。

root レベル共有を追加するには

1. 左のナビゲーションペインから、 [Common Operations] をクリックします。

2. [Add Share] ボタンをクリックします。 Add Share ウィザード

が開きます。

3. [Share Name] ボックスに、この共有の名前を入力します。

この例では、 Legacy Storage と入力します。

4. [Namespace] リストから、「CIFS ネームスペースの作成」（23ページ）で作成したネームスペースの名前を選択します。この例では、 [Content] を選択します。

5. [Volume] リストから、「マネージドボリュームの作成」（23ページ）で作成したボリュームの名前を選択します。この例では、 [/data] を選択します。 [Next] ボタンをクリックします。

6. [File Server] リストから、「マネージドボリュームの作成」（23ページ）の手順 6a で作成したファイルサーバの名前を選択し

ます。この例では、 [netapp] を選択します。

7. [CIFS Share] ボックスに、 CIFS 共有の名前を入力します。

この例では、 share1 と入力します。

8. [Import Conflict Resolution] セクションで、 [Rename files withnaming collisions on import] および [Rename directories withnaming collisions on import ] チェックボックスを選択します

（図 20 を参照してください）。


10. 要約を確認して、 [Finish] ボタンをクリックします。

1 - 27

図 20. Add Share ウィザード

スナップショットサポートの作成

スナップショットはある一時点のマネージドボリュームをそのままコピーしたものです。マネージドボリュームでスナップショットを定期的に作成できるばかりでなく、 CIFS クライアントによるこれらの

スナップショットへのアクセスを制限することもできます。 NetAppスナップショットをサポートするように ARX のボリュームパラメー

タをすでに設定している場合、スナップショットポリシーおよびスケジュールを作成する必要があります。

スナップショットポリシーを作成するには

1. 左のナビゲーションペインから、 [Policy] をクリックして展開

し、 [Snapshots] をクリックします。

2. [Add]ボタンをクリックします。Snapshotウィザードが開きます。

3. [Policy Name] ボックスに、ポリシーの名前を入力しますこの

例では、 Snapshot_Support と入力します。

4. [Namespace] リストから、「CIFS ネームスペースの作成」（23ページ）で作成したネームスペースの名前を選択します。選択されていない場合、この名前をリストから選択します。

5. [Volume] リストから、「マネージドボリュームの作成」（23ページ）で作成したボリュームの名前を選択します。選択されていない場合、この名前をリストから選択します。

6. [Next] をクリックします。

7. [Options] セクションで、 [Add] ボタンをクリックして、スケ

ジュールを追加し、次の手順を実行します。

a) [Schedule Name] ボックスに、スケジュールの名前を入力し

ます。この例では、 SnapShot_Schedule と入力します。



b) [Start Time] ボックスに、開始時間を入力するか、デフォル

ト（現在の日時）のままにします。

c) [Interval] セクションで、間隔を指定します。この例では、

[Every] ボックスに 30 と入力して、リストから [minutes] を選択します。これにより、スナップショットが 30 分間隔で

作成されます。

d) [Save] ボタンをクリックして、 Snapshot ウィザードに戻り

ます。

図 21. Policy Schedule

8. [Retention Count] ボックスに、ARX デバイスが保持するスナッ

プショットの数を入力します。これより古いスナップショットは、メンテナンスのため ARX により削除されます。

[Generate reports] チェックボックスを選択してレポートを生

成できます。この例では、合計 5 のスナップショットを保持して、スナッ

プショットが実行されるたびにレポートを生成します。

注

スナップショットの頻度と保存数は導入により異なります。そのため、これらのパラメータは、実際の保存ポリシーに合わせて調整してください。



スナップショットポリシーは手動で起動できます。これは、スナップショット設定をテストする場合にお勧めします。作成したポリシーを選択して、 [Snap] ボタンをクリックします。

1 - 29

また、カスタムレポート名 <name?> を定義することもできます。ス

ナップショット設定をテストしたら、スナップショット要約画面に戻ります。レポートを確認するには、左のナビゲーションから、[Reports]をクリックします。レポートのリストは、新しいものからリストされます。レポートを確認するには、これをクリックします。

新しいブラウザタブが開き、レポートが表示されます。作成したレポートの例を次に示します。

Snapshot Summary

----------------

Namespace Name: Content

Volume Name: /data

Snapshot Rule Name: SnapShot_Support

Snapshot Properties

-------------------

Snapshots Enabled: Yes

Snapshot Timeout Selector: 50 seconds

Guarantee Consistency: Disabled

Retain Count: 5

Schedule: SnapShot_Schedule

Directory Name: ~snapshot

Directory Display: All Exports

Hidden File Attribute: Set

Restricted Access Configured: No

VSS Mode: Windows XP

Contents:

Metadata: No

Volume Configuration: No

User Snapshots: Yes

Archive:

Total Archive Operations: 0

Total Successful Operations: 0

Total Failed Operations: 0

Total Saved Metadata: 0

Total Saved Volume Config: 0

Average Copy Rate: 0 b/s

Snapshot Summary - SnapShot_Support_0

------------------

Snapshot Name: SnapShot_Support_0

Snapshot Operation: Create

Result: Success

Time Requested: Fri Oct 23 14:14:24 2009

Time Created: Fri Oct 23 14:14:24 2009

Last Time Verified:

Request: Create

Snapshot State: Complete

Snapshot Origin: Manual

Report Name: SnapShot_Support_0_create_20091023141424626.rpt

Included Shares

----------------

Share Name: share1 (user data)

Filer:



Name: netapp

CIFS Share: share1

Volume: vol2

Filer Snapshot: acopia_38_200910231414_10259b50-5c86-11dc-978c-b9d1a5320bdc_vol2

図 22. スナップショットレポート

[Snapshot Name] フィールドには、スナップショットの ARX 参照が示

されます。これ以降のスナップショットの名前は、SnapShot_Support_1、SnapShot_Support_2 などのようになります。ARXは、インスタンスを [Snapshot Policy Name] の最後に追加します。ま

た、最後のレポートフィールド [Filer Snapshot] は、 ARX が NetAppファイラでスナップショットを起動したときに使用した実際の名前です。

NetApp コマンドラインには、 snap list コマンドがあります。このコ

マンドを使用すると、作成され、現在保存されているスナップショットを表示できます。 ARX が管理している NetApp CIFS 共有は、 vol2という名前の NetApp Volume です。NetApp コンソールに SSH で接続

して、 snap list vol2 コマンドを入力します。

NetApp はすべてのスナップショットをリストします。次に例を示し

ます。

注

スナップショット名は、 ARX レポートの名前と一致します。

NETAPPVM12> snap list vol2

Volume vol2

working...

%/used %/total date name

---------- ---------- ------------ --------

5% ( 3%) 0% ( 0%) Oct 23 10:14 acopia_38_200910231414_10259b50-5c86-11dc-978c-b9d1a5320bdc_vol2

図 23. NetApp スナップショットリスト

NetApp CLI を終了するには、 CTRL キーを押しながら D （^d）キーを

押します。「仮想サービスを介したスナップショットへのアクセス」（35ページ）では、クライアントがスナップショットファイルコンテン

ツにどのようにアクセスできるかを示します。

仮想サービスの作成

仮想サービスは、ARX が CIFS 共有をネットワーククライアントに提

供する方法です。クライアントは、ファイル要求を仮想サービスを介して送信し、 ARX は、これらの要求を適切なバックエンドファイラ

にプロキシします。仮想サービスでは、ネームスペース、 FQDN、 IPアドレス、 IP マスク、 VLAN ID、 ARX ボリューム、エクスポート名

が必要です。

1 - 31

XP クライアントは、仮想サービス FQDN に接続して、共有を未使用

ドライバ文字にマッピングします。

仮想サービスを作成するには

1. ナビゲーションペインから、 [Virtual Services] をクリックし

ます。

2. [Add] ボタンをクリックします。 Add Virtual Service ウィザー

ドが開きます。

3. [Namespace] リストから、「CIFS ネームスペースの作成」（23ページ）で作成したネームスペースを選択します。この例では、 [Content] を選択します。

4. [Create a new virtual service (VIP)] ボタンをクリックします。

a) [Virtual service DNS name] ボックスに、仮想サービスの

DNS 名を入力します。この例では、share.siterequest.com と

入力します。

b) [IP Address] ボックスに、VIP の IP アドレスを入力します。

この例では、 10.10.10.2 と入力します。

c) [Subnet Mask] ボックスに、適切なサブネットマスクを入力

します。この例では、 255.0.0.0 と入力します。

d) [VLAN ID] リストから、適切な VLAN ID を選択します。こ

の例では、 [1] を選択します（図 24 を参照してください）。

5. [Enable the virtual service when finished] チェックボックスが

選択されていることを確認します。


7. [Windows Domain Name] ボックスから、 Windows ドメイン名

を選択します。この例では、 [siterequest.com] を選択します。

8. [Pre Win2k Domain] ボックスに、Pre Win2k Windows ドメイン

名を入力します。この例では、 siterequest と入力します。

9. この画面でのその他の設定はすべて任意選択です。実際の導入に合わせて設定してください。この例では、残りの設定をデフォルトレベルのままにします。

10. [Next] ボタンをクリックします。 [Virtual Service Exports] 画面

が開きます。



図 24. 仮想サービスの作成

11. [New Export] セクションで、 [Volume] リストから、「マネージ

ドボリュームの作成」（23 ページ）で作成したボリュームを選

択します。この例では、 [/data] を選択します。

12. [Volume Path] ボックスに、ボリュームパスを入力します。こ

の例では、 / と入力します。

13. [Export Name] ボックスに、エクスポートの名前を入力します

この例では、 share と入力します。

14. この他の設定を実際の導入に合わせて設定し、 [Add Export]ボタンをクリックします。



Active Directory ドメインへの仮想サービスの追加

次に、仮想サービスをドメインコンピュータとして Active Directoryドメインに追加します。

仮想サービスを Active Directory ドメインに追加するには

1. ナビゲーションペインから、[Virtual Services] をクリックしま

す。次に、作成した仮想サービスの横にあるチェックボックスを選択して、 [Join Domain] ボタンをクリックします。

2. [Username] ボックスに、適切なユーザ名を入力します。

3. [User Password] ボックスに、関連付けられているパスワード

を入力します。

4. [Organizational Unit] ボックスに、組織ユニットを入力します。

5. [OK] をクリックします。

左のペインから [Virtual Services] をクリックして仮想サービスを確認

します。[admin state] は [enabled]、[status] は [ready] になっています。

1 - 33

図 25. Virtual Service Summary



XP クライアントからの CIFS 仮想サービスへの

アクセスここでは、仮想サービス CIFS 共有は、 XP クライアントのドライバ

文字にマッピングされます。クライアントは認証され、マネージドボリュームへの読み取り / 書き込みアクセス権が付与されます。読み取

り / 書き込みアクセス権を確認するため、ファイルデータは共有位置

にコピーされます。

CIFS 共有をドライブ文字にマッピングするには

1. Windows XPクライアントにドメインユーザとしてログインし

ます。

2. Windows Explorerを開き、[Tools]メニューから、[Map NetworkDrive] を選択します。 Map Network Drive ウィザードが開き

ます。

3. [Drive] リストから、文字を選択します。この例では、Z を使用

します。

4. [Folder] ボックスに、 ARX 仮想サービス CIFS 共有を入力しま

す。この例では、 \\share.siterequest.com\share と入力します。

5. [Finish] ボタンをクリックします。

ネットワークリソースは、 XP クライアントでドライブ文字として

マッピングされます。ユーザアクセスをテストするには、フォルダを作成して、テストデータファイルをそのフォルダにコピーします。このコンテンツは、次の項でのスナップショットファイルのアクセスおよびメタデータレポート生成に使用されます。

仮想サービスを介したスナップショットへのアクセス

NetApp ファイラはスナップショットをサポートします。スナップ

ショットは、ある時点でのファイルシステムのコピーです。スナップショットは、 NetApp ファイラ内で時間に基づいてトリガされます。

これらのコピーは、ユーザがデータのバックアップコピーを復元するときに利用できます。 ARX はこの機能をサポートし、 Windows Previous Versions 機能を使用したユーザフレンドリーな方法で、仮想

サービスを介してユーザにスナップショットを提供できます。

Microsoft’s Previous Versions 機能は、通常の CIFS クライアント向けの

直感的なインターフェイスです。これは、古いファイルバージョンのリストをファイルプロパティオプションと結合することで、ファイル復元プロセスを簡素化します。~snapshot ディレクトリは、熟練の CIFS管理者向けに設計されています。

「スナップショットサポートの作成」（28 ページ）で、 30 分おきにス

ナップショットを実行し、 5 つのコピーを保存するように ARX を設

定したことを思い出してください。

1 - 35

注

ファイルは、 Previous Version History での表示順に変更する必要があ

ります。 Microsoft Explorer は、同じバージョンをフィルタリングし、

これらを古いバージョンのリストに表示しません。

この例では、トップレベルの \Test ディレクトリを作成し、2 つのファ

イルをそのディレクトリに追加しました。これらのファイルは、ユーザ自身がその独自のファイルの古いバージョンをどのように復元できるかを示すときに使用されます。

まず、 Z:\Test ディレクトリに移動します。このディレクトリには

2 つのファイルがあります。これらのファイルは、ファイルのバー

ジョンで（事前に定義されたスケジュールから作成された）複数のスナップショットコピーが実行された状態で、編集しました。古いファイルのリストを確認するには、ファイルを右クリックして、[Properties]、 [Previous Versions] タブの順にクリックします。この例

では、このテストファイルに 2 つの古いバージョンがあります。ユー

ザは、ファイルを表示、コピー、復元するオプションを使用できます。

図 26. ファイルプロパティ

Network Appliance スナップショット

スナップショットは、ある時点でのファイルシステムのコピーです。スナップショットは一瞬で実行されるので、システムパフォーマンスには影響を与えません。スナップショットは、オリジナルと同様のディレクトリで参照できます。スナップショットディレクトリは、実行時にカプセル化されるファイルシステムの読み取り専用イメージです。ファイル復元は通常、個々のファイルに対して要求されます。NetApp スナップショットは、単純で、使いやすい機能です。エンド

ユーザは、独自のファイルを自分で復元できます。このため、ファイル復元を IT スタッフに頼らずに実行できます。



XP クライアントを使用して、Windows オプション [Show Hidden files]が有効にされていることを確認して、Z ドライブの root レベルディレ

クトリに移動します。隠された ~snapshot ディレクトリが表示されま

す。一般的な環境では、このディレクトリは表示されません。説明のため、「マネージドボリュームの作成」（23 ページ）では、隠された

ディレクトリを表示するようにボリュームを変更しました。

図 27. トップレベル共有ディレクトリ

~snapshot ディレクトリ内には、5 つのスナップショットコピーが保存

されています。ディレクトリ名は、 ARX スナップショットポリシー

名を反映します。これらのディレクトリは通常、隠されていて、表示されていません。

図 28. トップレベル共有ディレクトリ

ARX メタデータレポートの生成

ファイル配置は、 ARX レポートを実行することで決定できます。管

理者は、バックエンドサーバのディレクトリコンテンツを表示して、ファイルの配置を確認することもできます。ここでは、 ARX レポー

トを作成する方法について説明します。

ARX レポートを作成するには

1. 左のナビゲーションペインから、[Managed Volumes] をクリッ

クします。

2. 使用できるマネージドボリュームのいずれかをクリックします。この例では、 [/data] をクリックします。

1 - 37

3. [Report] ボタンをクリックします。 [Report Volume] 画面が開きます。

4. [Path] ボックスで、パスを入力できます。この例では、デフォルトの / のままにします。

5. [Report Type] 行から、 [Metadata] をクリックします。

6. [Output Report Name] ボックスに、レポートの名前を入力し

ます。この例では、 metadata_report と入力します。

7. その他の設定はすべて省略可能です。

8. [OK] ボタンをクリックします。レポートが生成されます。

9. レポートを表示するには、左のナビゲーションペインから、[Reports] をクリックします。

[Report] リストから、作成したレポートの名前を選択します。

この例では、 [metadata_report] をクリックします。 [Report] が新しいブラウザウィンドウまたはタブで開きます。

図 29. ボリュームレポート

まとめ

この導入ガイドでは、 F5 ARX プラットフォームと Tier-1 ファイラ導

入の Network Appliance ファイラを効果的に統合する方法について説

明しました。この導入により、 ARX は、マネージドボリューム内で

NetApp 共有を仮想化できます。また、ファイルコンテンツへのアク

セスに影響を与えることなく、ネームスペースを拡張できます。

ARX ソリューション向けの導入ガイドはこの他にもいくつかありま

す。たとえば、情報ライフサイクル管理での Tier-2 クラス NAS ファ

イラの使用に関するガイドです。これらのガイドでは、現在使用しているレガシーストレージプラットフォームがネットワークで使用できることが前提条件として記されています。このガイドでの NetAppファイラは、現在使用しているストレージデバイスです。

F5 ARX の設定の詳細については、 ARX スイッチ Ask F5（https://support.f5.com/kb/en-us/products/arx.html?product=arx）から利

用できるマニュアルを参照してください。


version 1 - ロードバランサ、負荷分散、アプリケー...

Documents