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海外PhD出願と研究生活〜東大から中国，そしてアメリカへ〜
カーネギーメロン大学
計算機工学科
青木 俊介
Carnegie Mellon UniversityElectrical & Computer Engineering
Shunsuke AokiTwitter: @aoshun7
http://www.mcl.iis.u-tokyo.ac.jp/ShunAoki
自己紹介
2012/3 早稲田大学 電子光システム学科卒業
(現: 電子物理システム学科)
2014/3 東京大学 電子情報学専攻 修士号取得
2012/10 - 2012/12 英国ケンブリッジ大学に研究派遣2014/3 米国プリンストン大学に研究派遣2014/4 – 2015/8 東京大学 博士課程に在籍
2015/9 カーネギーメロン大学 博士課程 入学
2015/3-2015/7 中国 マイクロソフトリサーチで研究インターン
研究内容: Self-driving car
- コンピュータシステム、OS、車車間通信
研究内容: Self-driving car
- コンピュータシステム、OS、車車間通信
研究内容: Self-driving car
- コンピュータシステム、OS、車車間通信
Carnegie Mellon University (CMU)
アメリカ東部の私立総合大学『全米で最も住みやすい街』 ピッツバーグ に所在
理工学系総合で全米4位特にコンピュータ科学では全米TOPキャンパス内にディズニー研究所、Apple社ベイマックス生誕の地
ピッツバーグ
留学の動機と阻害要因
元々「海外志向」は強かった IT(情報系)の研究はアメリカがかなり進んでいる 英語でしっかり Discussion する力をつけたかった 研究を続けたいが、日本で博士号取得後のキャリアパスが心配 日本(特に東京)は研究に集中しづらい環境だと感じていた
英語力 そもそも「海外PhD」という選択肢が身近になかった 「奨学金」は一握りの天才たちのものだと思っていた
今日話すこと
アメリカ大学院の制度
出願準備
海外インターンについて
今日話すこと
アメリカ大学院の制度
出願準備
海外インターンについて
卒業までの流れ(アメリカの博士課程)
PhD/MS Student PhD Candidate
3～4年Thesis Proposal
1～2年Qualifying Exam
4～7年Thesis Defense博士課程修了！(平均 5～6年)
■ 入口は「MS Program」と「PhD Program」の2つある- 「PhD Program」の途中で MS(修士号) を取得することも可- CS分野の「PhD Program」の学生は多くが修士号取得者
■ Qualifying Exam- PhD Candidateになるための試験(口頭試問、筆記試験等)- 2回不合格になると放校処分(修士号は取れる)- 合格率は30～99％まで様々。入学前に把握しておいた方が良い
卒業までの流れ(アメリカの博士課程)
PhD/MS Student PhD Candidate
3～4年Thesis Proposal
1～2年Qualifying Exam
4～7年Thesis Defense博士課程修了！(平均 5～6年)
■ Preliminary Examがある大学・専攻も- 基礎知識を問う試験(2回落ちると退学)
■ 授業の履修はほぼ1-2年時- 1科目 週2, 3回の講義で
(150-180分/週)
授業
大量の宿題 & 「英語」の壁- 慣れるまでは苦労する- 夜遅くまで勉強・研究は当たり前
‘プロジェクトベース’の授業も多数- うまくいけば論文化も- スポンサー付きのポスターセッション
(最終課題)
お金の話
東大の博士課程
CMUのPhD Program
授業料 給料
52万円/年 + 入学金
$ 46,000/年→ $ 0/年
最低 $ 2,800/月
最高 20万円/月(学振DC取得者)
お金の話
アメリカトップ校PhDで授業料を払っている人は(ほぼ)皆無- 指導教官の研究費から支出
充分な給料- 企業からの引き抜き対策- (一部学生の)PhDの長期化
東大の博士課程
CMUのPhD Program
授業料 給料
52万円/年 + 入学金
$ 46,000/年→ $ 0/年
最低 $ 2,800/月
最高 20万円/月(学振DC取得者)
今日話すこと
アメリカ大学院の制度
出願準備
海外インターンについて
出願と入学審査
■ GPA (成績証明書)■ TOEFL スコア
- 100点が目安 (足切り程度)
■ GRE スコア- General(V, Q, AW) と Subject
■ 推薦状(3通)■ Statement of Purpose(エッセイ)
- 志望動機書&研究計画書 (学生会のリソース)
■ CV(履歴書)- 研究経験、受賞歴 etc.
コミッティー(合否決定のための委員会)が審査
外部奨学金の有無も合否を決定する重要な要素
- 入学審査は基本的に書類のみ (12月頃 提出)(インタビューを課す専攻も有)
- 入学審査は基本的に書類のみ (12月頃 提出)(インタビューを課す専攻も有)
出願と入学審査
■ GPA (成績証明書)■ TOEFL スコア
- 100点が目安 (足切り程度)
■ GRE スコア- General(V, Q, AW) と Subject
■ 推薦状(3通)■ Statement of Purpose(エッセイ)
- 志望動機書&研究計画書 (学生会のリソース)
■ CV(履歴書)- 研究経験、受賞歴 etc.
コミッティー(合否決定のための委員会)が審査
外部奨学金の有無も合否を決定する重要な要素
アメリカ人は平均GPAが高い
『TOEFL』と『会話力』は別テスト対策は早めに
直接の指導教官/海外経験のある先生がbetter
(海外PhD取得者がbest)
「大学院」が人生に不可欠であることをアピール
アメリカは「卒論」がない授業プロジェクトも頑張ろう
出願と入学審査
- 入学審査は基本的に書類のみ (12月頃 提出)
出願と入学審査
USトップスクールは倍率が10～30倍...→ 教授とコネクションを作って、ピックアップしてもらおう
- 入学審査は基本的に書類のみ (12月頃 提出)
直接ラボを訪問する 国際会議でナンパする 教授に手紙・メールを送る 日本の指導教官にメールを送ってもらう 研究プレゼン動画をYouTube等にあげる 教授とSkypeする
青木の出願
2012/3 早稲田大学 電子光システム学科卒業
(現: 電子物理システム学科)
2014/3 東京大学 電子情報学専攻 修士号取得
2012/10 - 2012/12 英国ケンブリッジ大学に研究派遣2014/3 米国プリンストン大学に研究派遣2014/4 – 2015/8 東京大学 博士課程に在籍
2015/9 カーネギーメロン大学 博士課程 入学
2015/3-2015/7 中国 マイクロソフトリサーチで研究インターン
青木の出願
2012/3 早稲田大学 電子光システム学科卒業
(現: 電子物理システム学科)
2014/3 東京大学 電子情報学専攻 修士号取得
2012/10 - 2012/12 英国ケンブリッジ大学に研究派遣2014/3 米国プリンストン大学に研究派遣2014/4 – 2015/8 東京大学 博士課程に在籍
2015/9 カーネギーメロン大学 博士課程 入学
2015/3-2015/7 中国 マイクロソフトリサーチで研究インターン
2014年に英国の大学に出願&条件付きオファーを頂くも… 日本の奨学金には採択 英国の奨学金には不採択 希望とは異なる指導教官からのオファー
→ 博士取得のための生活費・授業料の見通しが立たず周囲に相談した結果，1年後もう一度目指すことに…
青木の出願
世界一になれるラボ/指導教官を選定・出願- 悔しさをバネに
『海外でPhD取りたい』と口に出す- 周囲の協力(推薦状/実績作り)が不可欠- 情報が集まってくる
青木の出願
世界一になれるラボ/指導教官を選定・出願- 悔しさをバネに
『海外でPhD取りたい』と口に出す- 周囲の協力(推薦状/実績作り)が不可欠- 情報が集まってくる
PhD Programに入った後わかったこと
年齢はあまり関係ない(後輩が40代だったり) 指導教官が1番大切
今日話すこと
アメリカ大学院の制度
出願準備
海外インターンについて
自己紹介
2012/3 早稲田大学 電子光システム学科卒業
(現: 電子物理システム学科)
2014/3 東京大学 情報理工学研究科 修士号取得
2012/10 - 2012/12 英国ケンブリッジ大学に研究派遣2014/3 米国プリンストン大学に研究派遣2014/4 – 2015/3 東京大学 博士課程に在籍し、出願準備
2015/9 カーネギーメロン大学 博士課程 入学
2015/3-2015/7 中国 マイクロソフトリサーチで研究インターン
海外の研究インターン
企業 or 政府 or 大学？- (企業) 給与が100(万円/月)前後の待遇のところもある- (大学; CMU) 給料は20(万円/月)前後，他国の大学院生など
企業研究所のインターン (Microsoft Research Asia; 3ヶ月〜)- 論文を書く or 製品に貢献- 指導教官からの推薦、受け入れ先との交渉次第- 修士くらいだと選考で相手にされないこともある、けどめげない！
大学のインターン (CMU; 半年〜1年)- 受け入れ先の教官との交渉次第- インターン→大学院出願 で合格率up
海外の研究インターンのメリット
研究環境が非常に良い- 研究以外することが無い- 企業が持つデータが使える
中国人との協働・競争- CS系は中国人・インド人が牽引
切磋琢磨できる同年代- アメリカ留学中も心の支えに
アメリカ博士課程の意義
世界最先端が手の届く範囲に…- 世界トップレベルの教授陣 (講義・セミナー)- 実験の規模の大きさ・質の高さ → 世界中が注目
アメリカ博士課程の意義
世界最先端が手の届く範囲に…- 世界トップレベルの教授陣 (講義・セミナー)- 実験の規模の大きさ・質の高さ → 世界中が注目
多様性の中で生きる楽しさ- アメリカの工学系大学院は半数の学生が留学生- 対等な立場での競争- 単純に刺激的
週間スケジュールの例 (1年目: 授業2科目)
月 火 水 木 金 土 日9:00
12:00
18:00
0:00
授業
授業
授業
授業
グループミーティング
勉強 勉
強勉強
研究
勉強
個人ミーティング
研究
研究
研究
勉強
グループミーティング
個人ミーティング
週間スケジュールの例 (2年目: 授業2科目)
月 火 水 木 金 土 日9:00
12:00
18:00
0:00
授業
授業
グループミーティング
勉強 勉
強
研究
勉強
個人ミーティング
研究
研究
研究
グループミーティング
個人ミーティング
TA
研究
TA
セミナー
研究