powerpoint プレゼンテーション environment.pdf · 2016-05-13 ·...
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文化遺産(802件):国内15件
自然遺産(197件):国内4件
複合遺産(32件)
歴史上、美術上、科学上顕著で普遍的価値を有する記念工作物、建造物、遺跡等
観賞上、学術上又は保存上顕著な普遍的価値を有する特徴ある自然の地域、脅威にさらされている動植物種の生息地、自然の風景地等
文化遺産と自然遺産との両面の価値を有するもの
世界遺産
(1031件)
(2015年7月現在)
・条 約 : 世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約・目 的 : 顕著で普遍的な価値を有する遺跡や自然地域などを
人類全体のための世界の遺産として保護、保存し、国際的な協力及び援助の体制を確立する。
・採 択 : 1972年(我が国は1992年に締結)・締約国数: 191ヶ国(2015年11月現在)・事 務 局 : UNESCO世界遺産センター(パリ)
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世界遺産とは
~世界遺産の条件~ 世界遺産条約・履行のための作業指針より
国境を越え、かつ現代及び将来の世代を含む人類全体にとって共通の重要性を有する例外的な文化的または自然的意義
⇒ 恒久的に遺産の保護を講じることが国際社会全体にとって最も重要
1.顕著な普遍的価値を有すること
世界遺産条約・履行のための作業指針に、1~10の基準が、示されているが・・・
たいへん難解かつ、抽象的な表現
なので、誤解を恐れず、枝葉を省略し、超簡単に言うと・・・
①世界中の誰が見ても納得する 分かりやすさ ⇒ 「世界一」、「唯一無二」②未来に残せる 形のある「もの」 ⇒ 「不動産」
※ 特定の地域の人、特定の価値観を有する人(専門家含む)にしか、分からないものその人たちにしか「重要」でないもの・・・というのは違う
~世界遺産の条件~ 世界遺産条約・履行のための作業指針より
・生物物理的過程並びに地形の特性が比較的手つかずの状態で保たれていなければならない(完全に原始状態でなくても良いが、人間活動は遺産の価値と両立できること)・価値を有する地域の全体または大部分において、自然環境上のつながりの上で相互関係的ないし相互依存的に重要な要素をもっていること
・価値の基本的な様相を示す上で十分な規模と必要な要素をもっており、その内部に包含している生態系と生物の多様性の長期保全のために欠くことができないもの
・生物学的にもっとも多様性に富むあるいは代表性をもった地域
2.完全性
世界遺産条約・履行のための作業指針に、いろいろと考え方が、示されているが・・・
①価値の説明に必要な、十分な広さがあること②開発によって、価値が脅かされていないこと
やはり難しいので・・・
十分な大きさの自然の保護区であること
誤解を恐れず、枝葉を省略し、超簡単に言うと・・・
休憩用巣穴広葉樹林 知床
(H17年登録)白神山地
(H5年登録)
小笠原諸島
(H23年登録)
屋久島
(H5年登録)
奄美・琉球
候補地
海氷が育む豊かな海洋生態系と陸上生態系
海洋島の生態系に特有の生物進化
ブナの原生林
樹齢数千年の屋久杉
5
日本の世界自然遺産
先島諸島
沖縄諸島
奄美群島
トカラ列島
大隅諸島
琉球諸島
薩南諸島
4つの島で一つの遺産へ
奄美大島、徳之島、沖縄島北部(やんばる)、西表島
6
世界自然遺産候補地 「奄美・琉球」
• 島ごとの異なる多様な生物種
• 世界中でも奄美・琉球にしかいない「固有種」が多い
• 周辺に近縁種が残っていない「遺存固有種」も多い
• 生息域が限定されており「絶滅危惧種」も多い
• 大陸島における独特の生物進化の過程
アマミノクロウサギ(絶滅危惧ⅠB類、奄・徳)
ケナガネズミ(絶滅危惧ⅠB類、奄・徳・沖)
トクノシマトゲネズミ(絶滅危惧ⅠB類、徳)
ヤンバルテナガコガネ(絶滅危惧ⅠB類、沖)
ホルストガエル(絶滅危惧ⅠB類、沖)
オキナワイシカワガエル(絶滅危惧ⅠB類、沖)
ノグチゲラ(絶滅危惧ⅠA類、沖)
イリオモテヤマネコ(絶滅危惧ⅠA類、西)
奄美・琉球~世界自然遺産としての価値~
~世界遺産の条件~ 世界遺産条約・履行のための作業指針より
国境を越え、かつ現代及び将来の世代を含む人類全体にとって共通の重要性を有する例外的な文化的または自然的意義
⇒ 恒久的に遺産の保護を講じることが国際社会全体にとって最も重要
1.顕著な普遍的価値を有すること
世界遺産条約・履行のための作業指針に、1~10の基準が、示されているが・・・
たいへん難解かつ、抽象的な表現
なので、誤解を恐れず、枝葉を省略し、超簡単に言うと・・・
①世界中の誰が見ても納得する 分かりやすさ ⇒ 「世界一」、「唯一無二」②未来に残せる 形のある「もの」 ⇒ 「不動産」
※ 特定の地域の人、特定の価値観を有する人(専門家含む)にしか、分からないものその人たちにしか「重要」でないもの・・・というのは違う
クリア
~世界遺産の条件~ 世界遺産条約・履行のための作業指針より
・生物物理的過程並びに地形の特性が比較的手つかずの状態で保たれていなければならない(完全に原始状態でなくても良いが、人間活動は遺産の価値と両立できること)・価値を有する地域の全体または大部分において、自然環境上のつながりの上で相互関係的ないし相互依存的に重要な要素をもっていること
・価値の基本的な様相を示す上で十分な規模と必要な要素をもっており、その内部に包含している生態系と生物の多様性の長期保全のために欠くことができないもの
・生物学的にもっとも多様性に富むあるいは代表性をもった地域
2.完全性
世界遺産条約・履行のための作業指針に、いろいろと考え方が、示されているが・・・
①価値の説明に必要な、十分な広さがあること②開発によって、価値が脅かされていないこと
やはり難しいので・・・
十分な大きさの自然の保護区であること
誤解を恐れず、枝葉を省略し、超簡単に言うと・・・
まずは保護区を・・・
国立公園とは・・・
我が国の風景を代表するに足りる傑出した自然の風景地
by自然公園法
自然公園法とは・・・
優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的とする
・全国で32地域・合計面積は211.3万ha(国土面積の5.6%)
~そもそも国立公園とは~
優れた自然の風景地をまもるためには、
多くの人に、その素晴らしさを知ってもらい、
多くの人に、「未来に残すべき我々の宝だ!」
と、思ってもらうことが、何より大事!!
特別保護地区
第1種特別地域
第2種特別地域
第3種特別地域
普通地域
強
弱
保護
◆国立公園の核心部。厳正保護。
◆核心部に準ずる場所。厳正保護並み。
許可制
届出制
◆風致を維持する場所。大きな開発はできない。
◆風致を維持する場所。自然に配慮した農林漁業を。
◆上記地域の保護のための緩衝地域。
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世界遺産になれるのはここまで。
ここも遺産の保護に役立ち
ます。
国立公園の保護規制~段階的な保護レベル~
-設定のイメージ-
国立公園の保護規制~段階的な保護レベル~
先島諸島
沖縄諸島
奄美群島
トカラ列島
大隅諸島
琉球諸島
薩南諸島
奄美大島、徳之島、沖縄島北部(やんばる)、西表島
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奄美・琉球 ~国立公園の指定・拡張~
西表石垣国立公園-4/15大幅拡張-
やんばる国立公園(仮称)
奄美群島国立公園(仮称)
世界自然遺産と観光~観光サイドへの期待~
知床:知床財団の存在
1988年に設立されて以来20年以上にわたって環境教育や普及啓発、野生生物の保護管理・調査研究、森づくりなどを行ってきた公益財団法人
斜里町・羅臼町により設立され、「知り・守り・伝える」を合い言葉に活動
観光サイドにも精通
白神山地:遺産区域外の有効活用
白神地域のメジャーなトレッキング場所・興味地点
二ツ森、岳岱、留山、藤里駒ヶ岳、十二湖、白神岳、暗門の滝、ミニ白神、樺岱、崩山、くろくまの滝、津軽峠、マザーツリーなどなど
この中で、世界遺産区域内なのは・・・ 二ツ森、暗門の滝だけ
職員には元公務員、元旅行代理店職員も
-事例-
世界自然遺産と観光~観光サイドへの期待~
小笠原諸島:行きづらさを逆手に取った普及啓発、半強制的なのんびりツアー
小笠原諸島の入口は、東京都港区の竹芝桟橋 (ここから、船で25.5時間)途中、携帯電話もテレビも通じなくなるため、乗客は船内で自然と以下の点を学習する○ 小笠原諸島の価値、外来生物の悪影響、エコツアーの重要性○ 自分たちができること、気をつけるべきこと
船の運行スケジュールにより、最短でも1航海(船中1泊+島3泊+船中1泊)となる
屋久島:達成感、満足感のあるツアーコースの開発
Ex . 縄文杉日帰りプラン:前泊 → 早朝発 → 縄文杉 → 夕方下山 → 後泊(島で2泊)1 泊プラン:島入り → 山小屋泊 → 下山(前泊か後泊をつけ、島で2泊)
⇒ 間違いなく、観光客の行動レベルが向上
⇒ 詰め込み型・弾丸ツアーは組めない
⇒島内のほかの興味地点も付けた、2泊ツアーが基本
自然をウリにしている、よくできた観光地 そこは・・・実は、「大自然を半分、集落近くを半分」で魅せている!
地域の宝から
日本の宝へ
日本の宝から
世界の宝へ
ご清聴ありがとうございました