新着任課長等紹介

新着任部長等紹介

○会計課長

防衛事務官

五十畑

秀

明

（前職

陸上幕僚監部監理部）

○医事課長

防衛事務官

小笠原

誠

（前職

情報本部）

○リハビリテーション技術課長

二陸佐

野

間

文

共

（前職

陸上自衛隊化学学校教育部）

○臨床薬剤課長

二空佐

柏

崎

利

昌

（前職

航空自衛隊航空医学実験隊

第二部長）

○医療安全評価官

一陸佐

太尾田

正

彦

（兼ねて

自衛隊中央病院麻酔科

部長）

○看護部長

一陸佐

大

石

真由美

（前職

自衛隊札幌病院看護部長）

○脳神経外科部長

一陸佐

小

野

健一郎

（前職

自衛隊中央病院脳神経外科

副部長）

○第二内科部長

一海佐

武

智

千津子

（前職

自衛隊中央病院神経科部長）

自衛隊中央病院総務部総務課発行令和２年度第１号

自衛隊中央病院長

防衛技官上部泰秀

中病だより第１号 ２０２０年４月吉日発行

ここ三宿は新緑の眩しいなか新年度

を迎えました。そして自衛隊中央病院

では、六〇名を超える春季定期異動が

あり、新卒看護師三十四名や放射線技

師養成所新入生十六名の若人も加わり、

こころ新たに新年度の態勢に移行して

います。

さて、病院は、新型コロナウイルス

感染症の感染拡大防止のための救援に

係る災害派遣活動に従事しました。国

の危機的状況において、政府チャー

ター機内における検疫支援、クルーズ

船における調剤支援、そして政府

チャーター機及びクルーズ船、地域か

ら一〇〇名を超える感染患者の方々の

受け入れ等を実施しました。

勤務員感染や院内感染、医療事故は

ありませんでした。

病院の勤務員のみならず、全国の自

衛隊病院や衛生学校・衛生科部隊か

ら駆けつけてくれた医官・看護官、

そして技能予備自衛官や通訳支援の

方々の尽力による「無事の任務完

遂」でした。また、「訓練したこと

はできる」、感染症患者受け入れ訓

練や大量傷病者受け入れ訓練等の有

効性を実証することもできました。

一方、ご利用いただいている皆様

には、大変なご心配とご不便をお掛

けしました。ここに深くお詫び申し

上げます。しかし、残念ながら感染

症の拡大は収まらず、国の緊急事態

宣言が発出されました。病院はこの

感染症が終息するまで地域の感染症

患者の方々を受け入れてまいります。

相手も見えなければ、先も見えな

い厳しい戦いですが、これまでと同

様、油断することなく、院内感染防

止・医療事故防止に万全を期します

ので、ご理解いただければ幸いです。

最後になりますが、今年度も自衛

隊中央病院は、隊員の健康管理と家

族や地域の皆様を含めた診療の更な

る充実を図り、訓練を通じた各種事

態対処時の態勢整備も着実に進めま

す。引き続き当院に対するご支援・

ご協力をお願いし、新年度の挨拶と

いたします。

ＣＯＶＩＤ-19感染症の

終息に向けて

令和二年四月吉日

自衛隊中央病院長

防衛技官

上部泰秀

令和元年度後期定期異動

自衛隊中央病院は、六年ぶりとな

る電子カルテシステムの換装を行い

ました。

電子カルテシステム換装に際して

は、事前の二度にわたるリハーサル

訓練に、延べ四五〇人の病院職員が

電子カルテ換装

↑新システムの画面を確認する職員

令和元年度ＴＱＭ発表会

令和二年一月二十二日（水）、医療

サービス向上部会は、看護部長（一等

陸佐

曾田

知子（当時））を長とし、

ＴＱＭ（Ｔｏｔａｌ

Ｑｕａｌｉｔｙ

Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ（総合品質管

理））活動発表会を開催しました。

本活動は、医療サービスの向上を図

るため、勤務員自らが業務の改善に取

組むものです。今年度は九サークルが

参加し、一年間の活動成果を発表しま

した。

参加し、操作要領

について、換装前

の最終確認を行い

ました。

換装は無事に終

了し、令和二年三

月二日（月）より

新システムを運用

しています。

順位

サークル名 所属

１ミニ周術期管理チーム

手術室他

２高齢者が安心できる居場所を作り隊

６西病棟

３ラジエーションハウス

放射線技術課

↑写真や図を用いてわかりやすく成果を伝える

中病だより第１号 ２０２０年４月吉日発行

令和二年一月二十九日（水）、同

三十日(

木）、二月七日(金）及び同

二月一六日（日）に実施された、政

府チャーター機での検疫支援活動に、

四名の看護官が派遣されました。

第二便、第三便のチャーター機に

は、第一看護課

松田紀子一陸尉、

同

窪

佳苗二陸尉が派遣され、第

四便、第五便のチャーター機には、

第二看護課

清水美保一陸尉、同

山口笑子一陸尉が派遣されました。

派遣された看護官は、病院職員ら

に見送られた後、羽田空港検疫所内

でブリーフィング等を受けた後、機

内での検疫支援活動に従事しました。

現地では搭乗予定者への検温や問診

のほか、機内では体調不良者の有無

を確認する等の業務を実施し、無事、

任務を完遂しました。

船内では、各部隊から派遣された薬

剤官や厚生労働省及びＤＭＡＴの薬剤

師と連携し、主として乗員の持参薬の

確認、調剤服薬指導及び医薬品管理を

行いました。

安藤一陸尉は、約十三日間に渡る任

務を完遂しました。

政府チャーター機での

検疫支援活動

ダイヤモンドプリンセス号

薬剤官派遣

新型コロナウイルス感染症の

感染拡大防止に関わる災害派遣

新型コロナウイルス感染症

患者受入に関する活動

衛生資材部薬剤課

安藤

剛一陸尉（現

教育研究本部所属）

は、令和二年二月十

日（月）から同二十

二日までの間、医療

支援隊薬剤官として

災害派遣活動に従事

しました。

本活動は、乗客の

船内滞在期間の長期

化に伴い、体調変化

や慢性疾患薬を始め

とする医薬品等の不

足を解消するため実

施されたものです。

安藤一陸尉は、医官

等で編成された医療

チームに薬剤官とし

て派遣され、ダイヤ

モンド・プリンセス

号船内で活動しまし

た。

↑ 職員の見送りを受け検疫支援に向かう、派遣看護官

↑船内での活動の様子

新型コロナウイルス感染症

患者受入に関する活動

↑救急車で到着したクルーズ船の乗客↑ＣＴ検査を待つ患者さんへの対応

↑飛沫感染予防のため電動ファン付き呼吸用防護具を着用する医官

↑ＰＣＲ検査を行う病院職員↑病院売店で生活必需品の買い出し支援

自衛隊中央病院は、令和二年一月三

十一日（金）から同年三月一六日

（月）までの間、新型コロナウイルス

感染症の感染拡大防止のための救援活

動に関わる災害派遣活動に従事しまし

た。そ

れに先立ち、一月三十日（木）か

ら、政府チャーター便による武漢から

の帰国者のうち疑似症患者の受入れを

開始しました。

二月七日（金）から、クルーズ船ダ

イヤモンド・プリンセス号乗客・乗員

の陽性患者の受入れを開始しました。

十六の国と地域を含む患者さん一二八

名を短期間に受入れ、治療を行いまし

た。

医療安全評価官による院内巡視も実施

し医療事故防止の徹底を図りました。

また、多数の患者さん受入に対応す

るため、患者数に応じて四期まで区分

した病床拡張計画を作成し、患者さん

の増加に併せて、段階的に病棟の拡張

及び診療の一部制限を実施し、対応し

ました。病棟の拡張に合わせ職員の配

置も見直し、専従チームを編成する等

職員を柔軟に運用

しました。

さらに、感染症

病棟から出れない

患者さんのため、

通信環境の整備、

買出し支援を実施

する他、各国大使

館及び患者さん家

族等と情報共有を

図る等、入院サー

ビスの向上に取組

みました。

災害派遣が終了

した現在も中央病

ンは陽性患者さん

の受入れ・治療を

行っています。こ

の感染症が終息す

るまでしっかり対

応していきます。

感染症病棟で患者の

↓

診療・看護にあたる職員

本災害派遣活動

間、病院長要望事

項である「院内感

染の防止」及び

「医療事故の防

止」を徹底しなが

ら診療を行いまし

た。まず、受入れ

にあたっては病院

入口から病棟内ま

で確実にゾーニン

グを行い、陽性患

者さんと一般患者

さんの動線が交差

しないよう設定し

ました。ＩＣＴに

よる職員への感染

防護衣等の着脱訓

練、院内巡視によ

り感染防止を徹底

するともに

↑船内での薬剤業務に従事

中病だより第１号 ２０２０年４月吉日発行

自衛隊中央病院は令和二年一月二

十九日（水）、千葉県が実施する千

葉県国民保護共同実動訓練に、千葉

県からの要請を受け参加しました。

本訓練は内閣官房、消防庁、海上

保安庁等の各省庁が参加し、東京２

０２０オリンピック・パラリンピッ

クを見据え、競技会場周辺において

テロ等の災害が発生した際の「実動

機関の初動対処能力向上」及び「各

機関相互の連携強化」を目的として

行われました。

想定は東京２０２０オリンピッ

ク・パラリンピックテストイベント

中に爆発物による多数の負傷者が発

生、その後複数の人質を取った立て

こもり事件が発生するというもので

した。

自衛隊中央病院は、本訓練におい

て、テロ等発生時の各機関との連携

強化及び陸・海・空各自衛隊航空機

による患者搬送時の受入れ練度の向

上を図ることを目的とし参加しまし

た。当日は、ＣＨ-

４７を始めとする

陸海空のヘリが、三回にわたり当院

の屋上ヘリポートに降着し、患者受

け入れ及び患者申し送りについて演

練しました。

診療放射線技師養成所

職業能力開発センター

卒業式

令和元年度千葉県国民

保護共同実動訓練参加

診療放射線技師養成所（所長

海将

佐藤

道哉）は、令和二年三月三日（

火）に、多数の御来賓のご臨席を賜る

中、第五十五期上級陸曹特技課程「診

療放射線技師」の卒業式を挙行しまし

た。卒

業証書授与では、一人一人の名前

が呼び上げられ、卒業生は新任地へ向

けての期待と熱意のこもった面持ちで

所長から卒業証書を受け取っていまし

た。答辞では、十五名の卒業生を代表

し、高山順平三陸曹が、今後の決意と

感謝の言葉を述べ、卒業生は三年間親

しんだ学舎を巣立っていきました。

また、職業能力開

発センター（セン

ター長

防衛事務官

野口

歩）は、同年

三月四日（水）第六

十四期生修了式を挙

行しました。

修了式では、多く

の来賓の列席を頂く

中、病院長が教育修

了を祝うとともに、

獲得した技能の益々

の習熟・発展を要望

しました。学生代表

の十亀忠義二海尉が

教育への感謝と部隊

復帰後の活躍を誓う

答辞を述べ、九名の

学生はそれぞれの原

隊及び新任地へと、

旅立ちました。

各部隊等からの支援受け

↓

卒業証書を笑顔で

受け取る５５期生

↓

病院長に答辞を

述べる、修了生代表

訓練終了後の

意見交換では、

中央病院の保有

する航空搬送患

者対応能力への

期待の高さを認

識することにな

りました。

↓

予備自衛官に教育を行う、

札病認定看護師

↓

外国人患者の退院調整

を行う予備自衛官通訳

↓

ＭＲに参加する予備

自衛官医官

↑海自のヘリで搬送された患者を受け入れ

災害派遣等に関する

病院ホームページ紹介

本災害派遣活動では、ダイヤモンド

プリンセス号から多くの外国籍の方を

含む百名を超える患者さんを受入れま

した。

このため、全国の自衛隊病院及び部

隊等から約四十名の常備自衛官支援を

頂くとともに、約十名の予備自衛官支

援を頂き治療等にあたりました。医官、

看護官等の医療資格保有者の他、通訳

まで幅広い分野から支援を頂くことで、

無事、任務を遂行できたと考えており

ます。ご支援を頂きました各部隊等に

感謝申し上げます。※

支援を頂いた病院

札幌病院、仙台病院

富士病院、阪神病院

福岡病院、熊本病院

別府病院

横須賀病院(

海)※

支援を頂いた部隊等

中央情報隊

対特殊武器衛生隊

東北方面衛生隊

第一五後方支援隊

部隊医学実験隊

衛生学校、情報学校

第二十五航空隊(

海)

航空開発実験団(

空)

航空医学実験隊(

空)

自衛隊中央病院では、ホームページ

において、本災害派遣等に関する各種

の情報を発信しています。

三月二十四日（火）、『当院におけ

る、クルーズ船「ダイヤモンド・プリ

ンセス号」から搬送された、新型コロ

ナウイルス感染症一〇四症例をまとめ

たレポート』を、医療従事者の方への

情報共有を目的として公開しておりま

す。三

月二十七日（金）には「国民の皆

様へ」と題した、感染拡大を防止する

ための写真とメッセージを掲載いたし

ました。

五月二日（土）には、防護具の着用

や、手洗いについての着眼等を収録し

た、感染防止対策動画も公開を開始し

ました。

各ページは、当院のホームページの

トップページよりご覧になれます。

↑トップページ画面

↑COVID-19に関する症例レポート

↑「国民の皆様へ」メッセージ

↑感染防止対策動画

中病だより第１号 ２０２０年４月吉日発行

↑湯島天神の合格祈願鉛筆を手に受験に挑む曹友会員

自衛隊中央病院曹友会（会長

健康管理課一陸曹

留盛

希）

は、自己啓発活動の一環として、

令和元年十一月から令和二年二

月までの間（全六回）『キャリ

アコンサルタント国家資格取得

講座』を実施しました。

この資格は「ワークライフバ

ランス」や「働き方改革」など、

急激な環境や仕事の変化に伴い、

職場や個人に対して適切な相談

や助言を専門的に行う人材が必

要になってきたため、平成二十

八年に法律化された国家資格で

す。本

講座を受講し、キャリア理

論を学ぶことにより、自己の

キャリアアップを形成すると同

時に、キャリア理論に基づき、

部下、後輩の指導教育を行う事

ことで、今後の人材育成に活用

する事が期待できます。

受講生は、休日や課外を利用

して積極的に自学研鑽に努め、

国家試験に挑みました。

令和元年度陸海空衛生科

上級曹長等集合訓練

令和二年

年始行事

↑任務完遂祈願の達磨に目入れを行う上部病院長

保健管理センター便り

２０１９年４月『高血圧治療

ガイドライン２０１９』により

血圧の正常値が１２０（上の血

圧）または、かつ８０（下の血

圧）m

mHg

未満に引き下げら

れました。血圧と脳心血管疾患

のリスクは、多くの研究から

１２０／８０m

mHg

を少しで

も超えると、死亡リスクが倍増

することが分かっています。脳

心血管疾患による死亡の約５

０％が、１２０／８０m

mHg

を超える高値血圧及び高血圧に

よるものが原因となっています。

これまで『正常ゾーン』とされ

ていた血圧値が要注意ゾーンに

なっています。

特に女性は閉経後、女性ホル

モン（エストロゲン）が減少し

５０歳頃より血圧が高くなるの

で注意が必要です。

また、生活習慣に気をつけて

いても高い値が続いている方は

一度内科を受診をし、薬を使う

かどうか医師と相談しましょう。

薬の内服に抵抗がある方もい

らっしゃるかもしれません。し

かし、薬を使って、安全な値を

キープすることはとても大切な

ことです。

血圧の変化に早く気づくため

に、毎日血圧測定を記録するこ

とをおすすめします。

２０２０年４月より日本人の

食事摂取基準が変わります。こ

れまで食塩については男性８ｇ、

女性７ｇでしたが、男性7.

5

ｇ、女性6.

5

ｇと厳しくなり

ます。塩分に気をつけている方

もさらなる塩分への取り組みが

必要です。減塩というと美味し

くないというイメージがあるか

もしれませんが、多くのメー

カーから減塩食品が発売されて

います。いつもの食品（お菓子

や漬物）や調理する材料(

加工

食品、麺類、調味料）を減塩食

品に置き換えることも一つの方

法です。

詳しく知りたい方は、「ＪＳ

Ｈ減塩食品リスト」または「か

るしお認定食品」を検索してく

ださい。

新しい年度が始まり、定期の

健康診断ももうすぐです。生活

を見直し血圧に気をつけて新年

度をスタートしましょう。

参考資料：栄養と料理2

月号、

２０２０

血圧測定のすすめ

正常血圧は１２０／８０

mmHg

未満

血圧の最新情報

塩分をもっと少なく！

高血圧治療ガイドライン2019を基に作成

普段から家庭で血圧を測定し

ていますか？今は高くなくても、

加齢により高くなることがあり

ます。

令和二年一月七日（火）、

自衛隊中央病院は年始行事を

行いました。

年始行事では、各部長等が

令和二年の年間目標を壇上で

発表した後に、任務完遂祈願

の大きな達磨の左目に墨を入

れ、今年一年の円滑な業務の

遂行と各部等の益々の発展を

祈念しました。

年間目標の発表では、二〇

二〇年の干支である「子」の

年にちなんだ、各部の特色あ

る目標がスライドショーで発

表されました。

各部長等が達磨の目入れを

行った後は、両副院長、病院

長が続けて達磨に目を入れ、

新しい一年がスタートを切り

ました。

達磨は企画室を皮切りに、

約一カ月の間、各部室を見守

り、病院内を巡回します。

この講

座での学

びを通じ、

個人のみ

ならず、

組織の成

長のため

に貢献し

ていきた

いと思い

ます。

↑

ビーソン在日米陸軍最

先任講和

自衛隊中央病院最先任上級

曹長

犬飼准尉は、令和二年

二月五日（水）、三宿駐屯地

において令和元年度陸海空衛

生科上級曹長等集合訓練を実

施しました。

本訓練は、上級曹長業務系

統の活性化及び衛生科准曹士

の意識改革を目的として、各

部隊等上級曹長等の活動状況

を共有するとともに意見交換

を行いました。

今年度は、日米の連携推進

のため、在日米陸軍最先任ス

コット．ビーソン氏及び在日

陸軍歯科医療部隊先任ナサニ

エル．ウォーナー氏が参加し、

米軍医療部隊の概要及び戦場

での衛生ニーズについて説明

を受け、米陸軍衛生に関する

理解を深めることができまし

た。ま

た、自衛

隊中央病院長

訓示では「上

級曹長等とし

て、その業務

系統でなせる

大切な任務は

下意上達であ

る。強い思い

で下意上達に

取り組んでほ

しい。」との

言葉に一同は

感化を受け、

本訓練を終了

しました。