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平素より患者様の病診連携において多大なご協 力をいただきまして誠にありがとうございます。 平成28年2月1日付で、大津赤十字病院心臓 血管外科部長に就任いたしました江﨑二郎と申し ます。私は、平成9年に京都大学を卒業、日本赤 十字社和歌山医療センターにて初期研修を行った 後、京都大学心臓血管外科学に入局し、京都大学 医学部附属病院、倉敷中央病院、熊本中央病院に て研修を行いました。京都大学大学院で基礎研究 に従事後、康生会武田病院に勤務し、その後アメ リカのアトランタにあるエモリー大学にて3年間 の臨床留学を致し、留学中に数多くの開心術を執 刀致しました。帰国後、平成26年1月より当院に て勤務させていただいております。 当院においては、心疾患、大動脈疾患、末梢血 管疾患に対して、ハートチーム・バスキュラーチ ームとして、循環器内科と共にそれぞれの症例を 検討しながら、一人一人の患者様に最適な治療法 を選択しております。手術適応となった場合は、 低侵襲のみでなく、合併症の少ない術式、長期に わたってメリットのある術式をとるように心がけ ております。冠動脈バイパス術は、人工心肺を使 用せずに心拍動下でのオフポンプ冠動脈バイパス 術を第一選択としております。また大動脈疾患に おいては、開胸・開腹による人工血管置換術とス テントグラフト内挿術がありますが、瘤の部位・ 形態や患者様の状態により、最適な手術方法を選 択しております。胸部大動脈瘤や急性大動脈解離 に対する開胸手術も、脳を含めた臓器保護方法の 確立や吻合方法の確立により、合併症が少なく安 全に行えるようになっております。また、当院に はステントグラフト指導医・実施医が複数おり、 様々なステントグラフト内挿術を行うことができ ます。僧帽弁閉鎖不全症に対してはできるだけ弁 形成術を試み、弁置換術を回避するよう心がけて おります。高齢化社会に伴い、患者様の年齢層 も上がっておりますが、80歳以上の患者様に対 しても安全に手術が行えるようになってきてお ります。 虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤、閉塞性動脈 硬化症、静脈瘤などが疑われる患者様がおられま したら、ご遠慮なくご相談下さい。循環器内科と 密に連絡をとりながら、患者様に最善な治療を提 供していきたいと存じます。 今後とも、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう何卒 よろしくお願い申し上げます。 2016年4月 vol.188 第一心臓血管外科部長 江﨑 二郎 よろしくお願いします。

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平素より患者様の病診連携において多大なご協

力をいただきまして誠にありがとうございます。

平成28年2月1日付で、大津赤十字病院心臓

血管外科部長に就任いたしました江﨑二郎と申し

ます。私は、平成9年に京都大学を卒業、日本赤

十字社和歌山医療センターにて初期研修を行った

後、京都大学心臓血管外科学に入局し、京都大学

医学部附属病院、倉敷中央病院、熊本中央病院に

て研修を行いました。京都大学大学院で基礎研究

に従事後、康生会武田病院に勤務し、その後アメ

リカのアトランタにあるエモリー大学にて3年間

の臨床留学を致し、留学中に数多くの開心術を執

刀致しました。帰国後、平成26年1月より当院に

て勤務させていただいております。

当院においては、心疾患、大動脈疾患、末梢血

管疾患に対して、ハートチーム・バスキュラーチ

ームとして、循環器内科と共にそれぞれの症例を

検討しながら、一人一人の患者様に最適な治療法

を選択しております。手術適応となった場合は、

低侵襲のみでなく、合併症の少ない術式、長期に

わたってメリットのある術式をとるように心がけ

ております。冠動脈バイパス術は、人工心肺を使

用せずに心拍動下でのオフポンプ冠動脈バイパス

術を第一選択としております。また大動脈疾患に

おいては、開胸・開腹による人工血管置換術とス

テントグラフト内挿術がありますが、瘤の部位・

形態や患者様の状態により、最適な手術方法を選

択しております。胸部大動脈瘤や急性大動脈解離

に対する開胸手術も、脳を含めた臓器保護方法の

確立や吻合方法の確立により、合併症が少なく安

全に行えるようになっております。また、当院に

はステントグラフト指導医・実施医が複数おり、

様々なステントグラフト内挿術を行うことができ

ます。僧帽弁閉鎖不全症に対してはできるだけ弁

形成術を試み、弁置換術を回避するよう心がけて

おります。高齢化社会に伴い、患者様の年齢層

も上がっておりますが、80歳以上の患者様に対

しても安全に手術が行えるようになってきてお

ります。

虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤、閉塞性動脈

硬化症、静脈瘤などが疑われる患者様がおられま

したら、ご遠慮なくご相談下さい。循環器内科と

密に連絡をとりながら、患者様に最善な治療を提

供していきたいと存じます。

今後とも、ご指導・ご鞭撻を賜りますよう何卒

よろしくお願い申し上げます。

日本赤十字社公式

マスコットキャラクター

2016年4月

vol.188

第一心臓血管外科部長

江﨑 二郎

よろしくお願いします。

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滋賀県では、条例により毎年2月4日から10日までを「滋賀県がん

と向き合う週間」と定めて、県民にがんの理解と関心を深めるとともにが

んの予防、早期発見等に関する自主的な取り組みへの意欲を高める

活動が実施されています。

当院では、院内の中央廊下にがんに関連したパンフレットや冊子・タ

オル帽子などを展示したブースを設けたほか、がん患者サロンやがん相

談支援センター、緩和ケア外来などの紹介を行いました。また、赤十字

県民大学では、緩和ケア科・第二消化器科の三宅部長より「いつでも

どこでも緩和ケア~がんとともに生きる~」と題して講演も行いました。

今後も、滋賀県がん診療連携拠点病院として質の高いがん医療の

提供に取り組み、県民への啓発活動も行って参ります。6月には「市

民のためのがん講座」も開催しますので、どうぞよろしくお願いします。

がん相談支援センターのご紹介

よろしくお願いします。

いつも笑顔がステキな

スタッフです!

裏面は『外来紹介』です!

よろしくお願いします。

「がん相談支援センター」では、がん患者様とそのご家族、あるいは地域の皆様方からの、がんに

関するご相談をお受けしています。がん専門相談員である看護師や医療ソーシャルワーカーが、がん

に関する医療情報の提供をはじめ、様々な疑問や悩みをお聞きしながら一緒に考え、より良い方法を

見つけるお手伝いをさせていただきます。相談ご希望の方がおられましたら、下記連絡先までご連絡

をお願いいたします。

面談 ・ 電話 ・ メール

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◇滋賀県がんと向き合う週間イベントを開催◇