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© 2014 Protiviti Inc. All Rights Reserved 複製禁 転載禁 0 CFOがリードする 価値創造とリスクの統合マネジメント データ活用により戦略をいつどのように変えるかを知る 2014122プロテゖビテゖ LLC 最高経営責任者兼社長 神林比洋雄 14CFOフォーラム・ジャパン2014

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CFOがリードする 価値創造とリスクの統合マネジメント ~ データ活用により戦略をいつどのように変えるかを知る

2014年12月2日

プロテゖビテゖ LLC

最高経営責任者兼社長

神林比洋雄

第14回 CFOフォーラム・ジャパン2014

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プロテゖビテゖのご紹介 プロテゖビテゖ(Protiviti)は、リスクコンサルテゖングサービスと内部監査サービス

を提供するグローバルコンサルテゖングフゔームです。北ゕメリカ、ゕジゕ太平洋、

ヨーロッパ、中南米、中近東、ゕフリカの70を超える拠点で、約3,500名のプロフェッ

ショナルが、ガバナンス・リスク・コントロール・モニタリング、オペレーション、

テクノロジ、経理・財務における企業および組織体の課題解決を支援しています。

ナレッジマネジメントを徹底し、グローバルゕプローチを活かして、グローバル企業の

皆様にグローバルソリューションを提供しています。

THE AMERICAS

アメリカ

カナダ

メキシコ

ペルー

ベネズエラ

ブラジル

アルゼンチン

チリ

EUROPE

イギリス

フランス

ドイツ

イタリア

オランダ

MIDDLE EAST

アラブ首長国連邦

バーレーン

カタール

ASIA-PACIFIC

日本

中国

韓国

インド

オーストラリア

シンガポール

インドネシア

クウェート

オマーン

AFRICA

南アフリカ共和国

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経理・財務・経営管理支援サービス

経理プロセス最適化支援

シェゕードサービス化/プロセス標準化・統合支援

管理会計の高度化支援

ビジネス・ンテリジェンス/

コンペテゖテゖブ・ンテリジェンスの活用支援

プロテゖビテゖは、CFOおよびCFOが統括する経営管理部門、経理・財務部

門の皆様の課題解決を効率的・効果的に支援します。

決算早期化支援

IFRS対応支援

複雑な会計処理に関するゕドバザ

リーサービス

データを活用した不正リスク管理支援

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CFOが果たす役割とは

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1. 規制・監視の強化

2. 市場環境の変化

3. 国内外の政治環境の不確実性

4. 人材の獲得能力の不足

5. 競争の激化

6. 新たなビジネスモデルへの適応能力

7. 技術革新への対応能力

8. 個人情報・情報セキュリテゖリスク

経営者はどのようなリスクを懸念しているか? (プロテゖビテゖ グローバルERMサーベ2014*より)

~戦略の見直しを余儀なくされるリスクのフォーカスへ

*プロテゖビテゖとノースキャロラナ州立大学のERMニシゕテゖブチームが、2014年の潜在的リスクに対する見通しを提供するため、370以上の企業経営者を対象に、マクロ経済リスク、戦略リスク、業務リスクに関するサーベを実施

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CFOにとっての優先課題 ~「2015 Finance Priorities Survey*」より

5 つのカテゴリーにおいて改善への優先順位を評価

1.業務的能力: 経理財務業務(Financial Transactions)

2.業務的能力: 財務分析(Financial Analysis)

3.重要性が増している課題(Emerging Issues)

4.技術的能力(規制への対応等)

5.組織的能力(パーソナルスキル)

*プロティビティが、370を超える企業のCFO, 上級役員、経理担当役員、コントローラーを対象に、2014年の第3四半期(暦年ベース)にかけて実施、製造業、金融業などを中心、本社所在地は米国、日本、ブラジル、カナダ等

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2015 Finance Priorities Survey ~CFOにとって改善の優先度の高い項目~

財務分析

• 戦略立案達成への寄与

• リスクマネジメント

• ビジネスインテリジェンス /

コンペテゖテゖブ・

ンテリジェンス活用

(ビッグデータ)

経理財務業務

• 財務報告プロセス高度化

• キャッシュフロー予測、

運転資本管理

• フレキシブルな

レポーティング能力

その他優先課題

• サステイナビリティ

• グローバル化

• 人材の高齢化への対応

• 企業法制、会計基準、

税法への対応

• パーソナルスキルの重視

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日本における傾向

過去の日本CFO協会実施のゕンケート結果によると・・・

「向こう3年間における経理・財務幹部の優先課題」

約7割の回答者が“戦略的意思決定への貢献“と回答。

「今後数年以内に現在の職務内容が変化する場合、必要となる業務能力」

約8割の回答者が、”戦略管理技法の知識”と回答。

日本でもCFOの役割として戦略実現への寄与や

リスクマネジメントへの貢献が求められている。

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戦略リスク*に如何に対応するか

1. 5つのデゖフェンスランを強化する 2. グローバルガバナンス強化の重要性 3. コンペテゖテゖブ・ンテリジェンス (CI)の活用

*戦略リスクとは、 外部環境のモニタリング、ビジネスモデル、ビジネスポートフォリオ、

事業価値の評価/投資判断、組織構造の有効性、戦略の成否を示す実績測定、経営資源配分、戦略策定、製品ラフサクルなどを源泉とするリスクのことである

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戦略を如何に実現するか

~ 5つのデゖフェンスランで、リスクマネジメントを徹底し、戦略実現の 確からしさを向上する

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企業の姿勢 :

企業のリスクカルチャー*を構築し浸透させることが最も大切です

5つのデゖフェンスランの強化による 有効なリスクマネジメントの推進

* リスクカルチャーとは、

「組織内でリスクを管理することやリスクを受容することに対して推奨される許容範囲内の一連の行動、協議、決定や姿勢」である。

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無知の知:知らないことを知る

• 効果的にリスク管理を推進するには、知っていることに執着するのではなく、知らないことについてもっと深く理解することである

• リスク評価は定期的に更新するというのは当然と言われるが、今、重要なことは、沸き起こる新たなリスクにタムリーに焦点を当てることである

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隠れたリスク・見えないリスクへの対応

• 突如として顕れるリスクは、事前の警告もなく、突然組織に大きな混乱を引き起こすリスクで、組織の中に今も潜んでいる可能性がある

• 組織の活動や社員の行動は、組織文化やリスクカルチャーに大きく影響を受けるものであり、経営陣は、現実に何が起こっているのかを把握、理解できないかもしれないというリスクにさらされていると認識すべきである

• 5つのデゖフェンスランでしっかりとリスクの予兆を把握すべきで ある。予兆を示すデータのリゕルタムな収集分析が極めて重要となる

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戦略を如何に実現するか

~グローバル ガバナンス強化の重要性

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明確な企業ビジョンと企業文化をベースにした グローバルガバナンス機能の強化の動き

事業戦略 (M&A含む)

ビジネスモデルの複雑化

複雑化に 対応する組織

社会環境・顧客の変化

成果・業績

ガバナンス機能

ビジョン ミッション・バリュー

人材

制度・基盤

複雑化に対応 できる組織力

ビジョンを基軸にしたガバナンス機能の整備

日本 (本社)

欧米

日本

新興国

欧米 新興国

グローバル本社

これまで

これから

グローバル本社によるコントロール

ビジョン の具現化 組織行動への

落とし込み

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M&Aにおける文化・制度とガバナンス方針

親子間に「文化・制度」のギャップが生じるため、ギャップの傾向を事前に把握し、ガバナンス基本方針の留意点を明確にする

買収企業 被買収企業 文化・制度の ギャップ(例)

ガバナンスの留意点

親会社が子会社の意思決定スピードの速さについていけない コミットメント意識が 高い

意思決定スピードの速さへの親会社側の対応 財務的な目標のみの設定だと目先の結果が優先され、シナジー効果が後手に回る

内部統制に対する意識が概して高くない コミットメント意識が 比較的低い

リスク管理に重点を置いた積極的な介入が必要 目標設定だけでなく、経営やSSCなどオペレーションを含めた現地経営陣を支援

日本

欧米圏

アジア圏

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戦略を如何に実現するか ~コンペテゖテゖブ・ンテリジェンス(CI)の活用

CIとは、 「意思決定のための予測力の強化」もしくは 「競合に先行した意思決定」であり、

「先手(Early Mover)」を打てる態勢のこと

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データ 洞察力 意思決定 実行 新たな価値との遭遇

効率化および 効果の増大

頻度・カバレッジの拡大

無知の知の発見 リアルタイム対応と 継続的モニタリング

データ活用のバリューチェーン 戦略の前提条件の変化の兆候や、業務の効率性に問題がある個所等もデータ分析で把握することが増えている。戦略的な意思決定やオペレーショナルエクセレンスの向上に活用範囲が拡がり、価値連鎖を意識したデータ活用が戦略実現の鍵を握る。

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戦略見直しの必要性

見直しの対象 必要 ある程度 必要

どちらともいえない

余り必要 でない

必要でない わからない

市場と顧客 47.3 38.0 8.1 3.5 1.5 1.6

業界と競合 32.0 44.8 15.8 4.5 1.2 1.8

自社の強み 33.3 40.5 16.9 5.5 2.0 1.8

マーケテゖングミックス 33.8 36.0 19.6 5.8 1.7 3.2

*1. 売上上位3,000社に対するアンケート。出典:野村総合研究所「ユーザー企業のIT活用実態調査」2012年

ゕンケート結果*1 単位:% N=603

すべての領域において、約7~8割の企業が

見直しについて

「必要」 「ある程度必要」

だと考えられている

事業計画見直しの必要性に関する見解

85.3%

76.8%

73.8%

69.8%

中期経営計画等の戦略立案時から、時間の経過とともに

計画時の「前提」「仮説」と 異なってしまった

ことが原因と思われる

変化の激しい現代において「戦略」を策定時点から継続していいのか不安。 見直しが必要か、戦略の「前提」条件の変化の兆候を掴むことが求められている。

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• 競争優位に役立つ情報は”社外+社内”

– 新技術の他領域への拡張

– 近未来・中長期市場の予測

– お客様情報を素早く探る (例:M&A)

1.環境の変化

戦略リスク対応に何故ビッグデータが有効なのか?

2.実現性が伴わない

• 構造化されていない多種多様のデータ

– 対象の選定や集め方が大変

• 分析に時間が掛かる・信頼性が乏しい

– 経営会議・戦略立案時に間に合わない

– どの程度信頼して良いのか分からない

• ビッグデータへの着手

– 予期せぬ動きに早期取組みが必要

– ビッグデータ対応は、経営戦略そのもの

◎早期着手は「競争優位の確保へ」

●未着手は 「相対的競争力の低下」

3.テクノロジの進化

• 自動化、多様性への対応

– 収集は自動処理 (クローリング)

– 音声、画像、動画、時系列データ

• 大量データの蓄積・高速分析

– ンメモリー等による高速化

KKD(経験と勘と度胸)で勝負できた時代 経験だけでは立ち向えない時代

4.遅れが致命傷に…

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Competitive Intelligenceの特徴と価値

時間の経過に伴う中期経営計画等における競争優位性の低下を予防する

時間軸の違いを意識したCIの実行態勢を整備することにより、

さらなるコーポレートと事業部のシナジーが期待できる

CIという目的に沿ったビッグデータ基盤を整備することにより、

戦略を左右する兆候を捉え、速やかな対処により、Early Moverになることができる

価値1

価値2

価値3

• 競争優位性の獲得、未知の市場開拓へ向かうための道筋を動的に軌道修正するための、攻撃的な活動(方法論・テクノロジのセット)

• 戦略の重要な前提に対して、逆説思考アプローチから特定した重要 シナリオのモニタリング基盤と人的ノウハウを向上させていく態勢整備

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研究開発 価値を 最大化 させる

ビジネスエリゕ

外部環境リスクが相当。この領域のリスクから検討するのが望ましい

次元:特許等の有効性 次元:柔軟性の確保

次元:将来の市場 次元:ゕプローチの妥当性

競合動向

技術転用 (導出)

クロスラセンス

市場規模 シェゕ

価格

製品投入動向

投入時期

他社への供給

M&A

地域単位の導出

参入障壁

成功確率

時点毎の資産価値

競争優位性

着手による価値 撤退価値

EVM

開発状況

他特許との組合

技術的優位性

M&A(強化技術)

事業開始態勢

新事業組織

事業部横断

想定顧客

戦略の前提条件分析するには、「Fish Bone」等のツールを用いて可視化し、 必要なデータを特定します。

CIの進め方 - 必要なビックデータの特定

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持続性

影響

1 2 3 4 5 6 7 8 9

9

8

7

6

5

4

3

2

1

一過性 一時的 中程度 永続的 永久的

Illustrative Evaluation of Scenarios

※円の大きさは、シナリオの想定的な速さを表します

影響度

持続性

速度

組織の戦略及びビジネスモデルの実行に対して巨大かつ潜在的に破壊的な影響を及ぼす可能性のあるシナリオ

指定された期間の間、会社に対して継続的に影響を与えるシナリオ

組織にとって必要とされる効果的な事業継続計画の迅速な対応案を策定するシナリオ

シナリオ間の相関性を加味しグルーピングした後で、「影響度」「持続性」「速度」の3軸でシナリオの優先順位を検討します。右上かつ円の大きなシナリオが優先されます。

CIの進め方 - 重要な逆説思考(シナリオ)の特定

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CIの事例:製造業 - 自動車

1. 目的・課題

B2B事業が総売上の4分の3を占めている。そのため製品開発の方向性を定め難い問題を抱えていた

自動車関連ビジネス(車載関連)の売上を数年後に2倍に伸ばしたい

消費者の潜在ニーズと自社技術から、B2Bの相手企業への提案型「製品開発・営業」に活かしたい

2. 解決方法

ソーシャルメディア等のクチコミ分析を活用。「車内」に関する200万件以上のTwitterのツートから、「面倒」「不便」等、利用者が困っていることを表すキーワードを抽出し、「車内での利用者の困りごと」を分析

4. 今後の戦略対応への示唆

企業の方針:ビッグデータ分析を成長戦略の起爆剤の一つとしていく

今後への示唆:自社の部品・機能を中核に据えた消費者分析は意外と行われていないことから、 「提案型のメーカーへの進化・競合優位性の獲得」の重要な情報チャネルとなり得る

3. 結果

室内環境に関して調査をした所、8割弱が「生活・飲食」に関するものでファストフードやニンニク等「ニオイ」に関する問題が約半数を占めることが分かり、空気清浄化技術をB2B事業の相手企業に提案「採用に繋げた」

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1. 有効なリスクマネジメントを確保するための自社の5つの デゖフェンスランは強固なものになっているか?

2. 組織のリスク感性を高め、予兆管理を通して見えないリスクの 把握に努めているか?

3. 組織文化やリスクカルチャーのグローバル規模での浸透に十分な 取組みを行っているか?

4. 企業戦略に係る重要な前提条件について社内で共通認識が あるか?

5. 企業戦略の重要な前提条件に影響を与える兆候を把握分析し、 前提条件の変化に対して戦略変更の検討がなされているか?

まとめ: CFOが価値創造とリスクの統合マネジメントをリードするための5つの質問

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