pxie-5160/5162 スタートアップガイド - national...

スタートアップガイド

PXIe-5160/5162PXIe、500 MHzまたは 1.5 GHz、2.5 GS/sまたは 5 GS/s、10ビット PXIオシロスコープ

メモ本製品を取り付ける前に、シャーシとコントローラを取り付けて構成してください。

このドキュメントは、PXIe-5160/5162の取り付け、構成、およびテストの方法について説明します。 PXIe-5160は、最大サンプルレートが 2.5 GS/sの 500 MHz 10ビットオシロスコープです。PXIe-5162は、最大サンプルレートが 5 GS/sの 1.5 GHz 10ビットオシロスコープです。PXIe-5160/5162のドキュメントは、スタートメニューから National Instrumentsフォルダの NI-SCOPEドキュメントにアクセスすることで参照できます。

目次システム要件を確認する.................................................................................................................................. 2キットを梱包から取り出す............................................................................................................................. 2その他の装置............................................................................................................................................................3環境を整える............................................................................................................................................................4ソフトウェアをインストールする.............................................................................................................. 4PXIe-5160/5162を取り付ける...........................................................................................................................5PXIe-5160/5162 フロントパネル......................................................................................................................7PXIe-5160/5162をMAXで構成する..............................................................................................................8PXIe-5160/5162 セルフキャリブレーション............................................................................................ 9

セルフキャリブレーションを実行する..........................................................................................9最初の測定...............................................................................................................................................................10

InstrumentStudioを使用して測定する.......................................................................................... 10LabVIEWを使用して測定する........................................................................................................... 10PXIe-5160/5162パッシブプローブを補正する........................................................................... 11

PXIe-5160/5162をプログラミングする.................................................................................................... 13NI-SCOPEサンプル................................................................................................................................... 15

トラブルシューティング................................................................................................................................ 16MAXで PXIe-5160/5162が表示されない....................................................................................... 16PXIe-5160/5162がセルフテストで不合格になる...................................................................... 17過熱遮断エラー...........................................................................................................................................17

その他のガイドとヘルプ................................................................................................................................ 18世界各地でのサポートおよびサービス..................................................................................................18

システム要件を確認するNI-SCOPE計測器ドライバを使用するには、一定の要件を満たすシステムが必要です。

最低システム要件、推奨システム、サポートされるアプリケーション開発環境 (ADE)の詳細については、ドライバソフトウェアメディアまたはオンライン ni.com/manualsにある製品の Readmeファイルを参照してください。

キットを梱包から取り出すPXIe-5160/5162キットには、次の図に示すものが含まれています。

1

42 3

1. PXIe-5160または PXIe-51622. PXIe-5160または PXIe-5162 安全性、環境、および規

制情報

3. 『PXIe-5160/5162 スタートアップガイド』（このドキュメント）

4. 強制空冷の維持について

通知モジュールを破損する可能性のある静電気放電（ESD）を防ぐために、接地ストラップを使用したり、コンピュータシャーシなどの接地された物体に触れて、身体の静電気を放電してください。

1. 静電気防止用パッケージをコンピュータシャーシの金属部分に接触させます。2. モジュールを箱から取り出し、ゆるんでいる部品や破損箇所がないか調べます。

通知露出しているコネクタピンには絶対に触れないでください。

メモ少しでも破損しているように見える場合は、モジュールを取り付けないでください。

3. その他の品目および付属文書をキットから取り出します。

使用しないときは、モジュールを静電気防止用パッケージに入れて保管してください。

2 | ni.com | PXIe-5160/5162 スタートアップガイド

http://www.ni.com/manuals

その他の装置デバイスキットには含まれていませんが、PXIe-5160/5162を操作するには、以下の部品/条件が必要です。アプリケーションによっては、デバイスを取り付けたり操作するために、以下のもの以外の (デバイスキットに含まれていない) 部品が必要になることがあります。

必要な部品• PXI Expressシャーシおよびシャーシのドキュメント• このガイドおよびシャーシのドキュメントで指定されているシステム要件を満た

す PXIコントローラ、または PXIリモート制御システム用デバイスを搭載した PC

オプション部品• PXIスロットブロッカーキット、5スロットブロッカー (NI製品番号 199198-01)• PXIフィラーパネルキット、17フィラーパネル (NI製品番号 778646-01)• BNC-BNCケーブル、50 Ω、1 m (NI製品番号 781887-01)• オシロスコーププローブコンペンセータ、SMB (NI製品番号 786983-01)• プローブ ― PXIe-5160/5162で使用できるオプションの一部を次の表に示します。

表 1. PXIe-5160/5162用のプローブオプション

モデル NI製品番号説明

CP400X 784254-01 400 MHz、2 m、10Xケーブルデバイダプローブ

CP500X 784253-01 500 MHz、1.2 m、10Xケーブルデバイダプローブ

NI 5191 781785-01 800 MHz差動アクティブプローブ

SA1000X 784255-01 1 GHzシングルエンドアクティブプローブ

SA1500X 784256-01 1.5 GHzシングルエンドアクティブプローブ

SA2500X 784257-01 2.5 GHzシングルエンドアクティブプローブ

SP200B 780284-01 1xまたは 10xのパッシブプローブ、200 MHz

SP500C 783630-01 100xパッシブプローブ、500 MHz

SP500X 783629-01 10xパッシブプローブ、500 MHz

CC0550X 786846-01 5 A RMS、50 MHz電流プローブ


PXIe-5160/5162 スタートアップガイド | © National Instruments | 3

表 1. PXIe-5160/5162用のプローブオプション (続き)

モデル NI製品番号説明





これらの部品の詳細については、ni.comを参照してください。

環境を整えるPXIe-5160/5162は、次の条件を満たす環境で使用してください。

温度動作時 0℃～45℃保管時 -40℃～71℃

湿度動作時 10%～90% (結露なきこと)保管時 5%～95% (結露なきこと)

汚染度 2最大使用高度 2,000 m (800 mbar) (周囲温度 25℃時)

室内使用のみ。

ソフトウェアをインストールするNIのソフトウェアをコンピュータにインストールするには、管理者権限が必要です。1. LabVIEWまたは LabWindows™/CVI™ などの ADEをインストールします。2. ni.com/downloads/driversにアクセスして、「NI-SCOPE」を検索します。

3. 最新バージョンの NI-SCOPEをダウンロードして解凍してから、その中の実行可能ファイル (.exe) を実行します。

PXIe-5160/5162のドライバサポートは、NI-SCOPE 4.1以降で提供されています。4. インストール画面の指示に従います。

メモ Windowsではアクセス/セキュリティメッセージが表示される場合があります。画面の指示に従って、インストールを完了します。


http://www.ni.comhttp://www.ni.com/en-gb/support/downloads/drivers.html

5. インストールが完了したら、再起動するか、シャットダウンするか、後で再起動するかを尋ねるダイアログボックスが表示されるので、再起動を選択します。

PXIe-5160/5162を取り付ける通知 PXIe-5160/5162を取り扱う際は、ESDや汚れによる被害を避けるために、デバイスの端や金属ブラケットを持ってください。

1. モジュールを取り付ける前に、AC電源がシャーシに接続されていることを確認します。モジュールを取り付けている間に、AC電源コードがシャーシを接地して、シャーシを電気的破損から保護します。

2. シャーシの電源を切ります。3. 取り付け前に、シャーシバックプレーン上のスロットを検査して曲がったピンや

破損しているピンがないかどうか調べます。バックプレーンに損傷がある場合は、モジュールを挿入しないでください。

4. モジュールのフロントパネルにあるすべての取り付けネジから黒色のプラスチック製ネジカバーを取り外します。

5. シャーシでサポートされているスロットを特定します。次の図は、スロットタイプを表す記号を示しています。

図 1. シャーシ互換性記号NI PXIe-1062Q

1 2 3 4 5

1. PXI Expressシステムコントローラスロット2. PXI周辺スロット3. PXI Expressハイブリッド周辺スロット

4. PXI Expressシステムタイミングスロット5. PXI Express周辺スロット

PXIe-5160/5162モジュールは、PXI Express周辺スロット、PXI Expressハイブリッド周辺スロット、PXI Expressシステムタイミングスロットに取り付けることができます。

6. 静電気を放電するため、シャーシの金属部分に触れます。7. 着脱ハンドルが下向き（ラッチされていない状態）になっていることを確認しま

す。8. モジュールの縁をシャーシの上下にあるモジュールガイドに配置します。モ

ジュールがスロットに完全に挿入されるまで押し込みます。


図 2. モジュールの取り付け

2

3

NI PXIe-1075

1

1. シャーシ2. ハードウェアモジュール3. 脱着ハンドルが下向き（ラッチされていない状態）の位置

9. 脱着ハンドルを引き上げてモジュールを固定します。10. モジュールのフロントパネルを、シャーシのフロントパネルのマウントレールに

ネジで固定します。メモ上下の取り付けネジを締めることで機械的に安定するとともに、フロントパネルとシャーシが電気的に接続されます。これにより信号整合性と電磁性能が向上します。

11. アプリケーションに応じて、EMCフィラーパネルまたはスロットブロッカーですべての空のスロットを塞いで、冷却のための通気を最大限に確保します。

12. シャーシの電源を入れます。


PXIe-5160/5162 フロントパネル

CH 0

50Ω: 5 Vpk MAX1MΩ: 42 Vpk MAX

CH 1

TRIG

CLKIN

PFI0

1OUT

NI PXIe-5160500 MHz Oscilloscope

CH 0

50Ω: 5 Vpk MAX1MΩ: 42 Vpk MAX

CH 1

CH 2

CLKIN

PFI0

1OUT

NI PXIe-5160500 MHz Oscilloscope

CH 3

メモ図は、PXIe-5160。

表 2. PXIe-5160/5162 信号の説明

信号コネクタタイプ

説明

CH 0、CH 1

BNC

アナログ入力接続、データのデジタル化と集録のトリガ

CH 2、CH 3 PXIe-5160/5162 (4 CH) に装備されている追加のアナログ入力端子

TRIG 外部アナログトリガ接続、TRIGコネクタに接続されている信号のデジタル化は不可、PXIe-5160/5162 (2 CH) のみ


表 2. PXIe-5160/5162 信号の説明 (続き)

信号コネクタタイプ

説明

CLK IN

SMB

外部基準クロックまたはサンプルクロックをデバイスにインポート

CLK OUT デバイスから基準クロックをエクスポート

PFI 0 デジタルトリガ入出力用 PFIライン

PFI 1 デジタルトリガ入出力およびプローブ補正用 PFIライン。サブサンプルトリガ確度なし

PXIe-5160/5162を MAXで構成するNIハードウェアを構成するには、Measurement & Automation Explorer (MAX) を使用します。MAXは、システムに配置されている NIハードウェアとその構成に関する情報を他のプログラムに通知します。MAXは、NI-SCOPEのインストール時に自動的にインストールされます。1. MAXを起動します。2. システムに取り付けられている NIハードウェアを表示するには、ツリー構図でデ

バイスとインタフェースを展開します。モジュールが、取り付けられているシャーシの名前の下に表示されます。

3. そのシャーシを展開します。そのシャーシに取り付けられているすべてのモジュールが表示されます。デフォルト名は、使用状況により異なります。

メモ取り付けたモジュールが表示されない場合は、を押してモジュールのリストを更新してください。それでもモジュールが表示されない場合は、システムの電源を切って、モジュールが適切に取り付けられていることを確認してから、システムを再起動してください。

4. MAXによってハードウェアに割り当てられた識別子をメモします。この識別子は、PXIe-5160/5162をプログラミングする際に使用します。

5. ツリー構図で項目を選択し、MAXツールバーのセルフテストをクリックしてハードウェアのセルフテストを実行します。MAXでのセルフテストでは、ハードウェアリソースの基本的な検証が行われます。


PXIe-5160/5162 セルフキャリブレーションNI-SCOPEには、温度変化により生じる誤差を回避するために、何度でも実行可能なセルフキャリブレーション機能が搭載されています。PXIe-5160/5162の場合、セルフキャリブレーションを実行すると、以下の効果が得られます。• すべてのレンジ、入力インピーダンスパス (50Ωおよび 1MΩ)、フィルタパスに関

して、高精度で安定性の高い内部電圧基準と比較することにより、デジタイザ内の DCゲインとオフセットの誤差を補正します。

• トリガレベルオフセットおよびゲインをキャリブレートします。• トリガタイミングと時間/デジタル変換 (TDC) 回路をキャリブレートすることで、

トリガタイミングおよびタイムスタンプの確度を高めます。• インタリーブ ADCモードのゲイン、オフセット、位相をキャリブレートすること

で、タイムインタリーブサンプリングモードでの ADCインターリーブ誤差を減少させます。

• サンプルクロックの位相を調整するために使用される位相 DACをキャリブレートします。

セルフキャリブレーションは、完了するまでに約 2分かかります。

セルフキャリブレーションを実行するPXIe-5160/5162のセルフキャリブレーションを実行することにより、製品を動作温度範囲内で動作させる限り、2年間の外部キャリブレーション有効期間、最高の性能を引き出すことができます。

セルフキャリブレーションを実行する前に• PXIe-5160/5162を 15分以上ウォームアップさせる• 可能であれば、入力を取り外す 1

PXIe-5160/5162モジュールは工場出荷時に外部でキャリブレートされていますが、次のいずれかの場合は、最適な性能を発揮させるためにセルフキャリブレーションを使用してください。• モジュールを新しいシステムに取り付けた場合• 前回のセルフキャリブレーションから温度が 3℃以上変化している場合• 前回のセルフキャリブレーションから 90日以上経過している場合

メモ温度の変化がアプリケーションにとって重大な問題でない限り、セルフキャリブレーションを 1日に 2回以上行うことは奨励されません。

1 しかし、セルフキャリブレーション中に高電圧、高周波数信号が存在すると、キャリブレーションの結果に悪影響が出たり、エラーが発生してキャリブレーションが失敗する場合があります。


ヒント NI-SCOPEの外部キャリブレーションパレットのノードを使用してプログラム的に前回のセルフキャリブレーションの日付とモジュール温度を返すことができます。この情報は、MAXでデバイスを選択して表示することもできます。

PXIe-5160/5162を NI-SCOPEでプログラム的にセルフキャリブレートするか、MAXでオンデマンドでセルフキャリブレートします。

オプション説明 NI-SCOPE セルフキャリブレーションノードを使用してモジュールをセルフキャ

リブレートします。MAX デバイスとインタフェースメニューでデバイスを選択し、セルフキャリ

ブレーションボタンをクリックします。

2年間の外部キャリブレーション有効期間が経過した後、次の 2年間、仕様内の性能を確保するには、外部キャリブレーションが必要です。

最初の測定InstrumentStudioを使用して測定する1. CH 0を入力信号に接続します。2. スタート→National Instrumentsから InstrumentStudioを起動します。3.

パネルの右上端にある計測器のヘッダメニュー ( ) で Add/Remove Devicesをクリックして PXIe-5160/5162を大きなパネルに追加します。

4. Autoをクリックすると、デバイス設定が、検出された信号用に自動的に構成されます。

5. ソフトフロントパネルが実行されていない場合は、Run/Stopをクリックします。6. オシロスコープの測定表内で Add/Removeを選択してオシロスコープでの測定

をチャネルに追加します。

InstrumentStudioの中でオシロスコープで使用できる測定ついては、ni.com/manualsの『InstrumentStudio Manual』を参照してください。

LabVIEWを使用して測定する1. LabVIEWを起動します。2. ヘルプ→サンプルを検索を選択します。



3. ハードウェア入力と出力→モジュール式計測器→NI-SCOPE (高速デジタイザ)を選択して、使用したいサンプル VIを開きます。

ヒントどのサンプルを実行するか不明な場合は、ハードウェア入力と出力→モジュール式計測器→NI-SCOPE (高速デジタイザ)→デモ→niScope EX Quick Start.viにある「Quick Start.vi」を使用します。

4. VIに記載されている設定の手順に従って目的の設定を指定します。5. 実行をクリックしてサンプルプログラムを実行します。

PXIe-5160/5162パッシブプローブを補正するパッシブプローブの補正は、プローブのキャパシタンスを特定のオシロスコープ入力チャネルのキャパシタンスに合わせることによって、測定の確度を高めます。

この手順を開始する前に、次の手順を実行してください。• 互換性のあるシャーシにオシロスコープを取り付けます。• システム上のオシロスコープと互換性のあるバージョンの NI-SCOPEをインス

トールします。• InstrumentStudioにオシロスコープが含まれるようにパネルとレイアウトを構成

します。

メモ InstrumentStudioの詳しい使用方法ついては、ni.com/manualsのInstrumentStudioマニュアルを参照してください。

この手順には、以下の装置が必要です。

オシロスコーププローブコンペンセータを使用する場合

• オシロスコーププローブコンペンセータ (NI製品番号 786983-01)

プローブをオシロスコープ PFIに直接接続する場合

• 50 ΩSMB (f)-BNC (f)ケーブル。たとえば、SMB-100 (NI製品番号 781449-01)

• プローブの先端-BNC (m)アダプタ

PXIe-5160/5162は、パッシブプローブ補正用に 1 kHzの方形波を出力することができます。

パッシブプローブを補正するには、次の手順に従ってください。1. プローブの BNC側をオシロスコープの入力チャンネルに接続します。



2. 接続方法に応じて、プローブの先端をオシロスコープに接続します。• オシロスコーププローブコンペンセータ

1. オシロスコーププローブコンペンセータの SMB側を、プローブ補正信号を生成するオシロスコープの PFIコネクタに接続します。

2. プローブのグランドクリップをグランド端子に接続します。3. プローブの先端を方形波端子に接触させます。

• PFIへの直接接続1. プローブ補正信号を生成するオシロスコープの PFIコネクタに、SMB (f)-

BNC (f)ケーブルの SMB側を接続します。2. BNCアダプタをプローブの先端に取り付けます。3. プローブの先端を BNCアダプタ経由で、ケーブルの BNC側に取り付け

ます。3. プローブ補正信号を有効にします。

オプション説明 InstrumentStudio

パネルの右上端にある計測器のヘッダメニュー ( ) でProbe Compensation →Enabledを選択します。

NI-SCOPE プローブ補正信号の開始を呼び出します。4. InstrumentStudioで、プローブを接続した入力チャンネルの設定を行います。

a) 信号を表示するには、チャンネルを Onに設定します。b) チャネルの Input impedanceを 1 MΩに設定します。c) Probe attenuation設定をプローブの設定に一致させます。

5. 信号が切れ始めるまで入力チャンネルの垂直レンジを調整し、その後、垂直レンジを 1ステップ上げて信号が切れないようにします。

このプロセスにより、ADCの最大ダイナミックレンジが使用されます。6. デジタル化された信号を調べ、プローブ上の調整可能なコンデンサを調整します。

波形ができるだけ正方形に近く見えるとき、プローブは正しく補正されています。


プローブ補正信号プローブ補正信号プローブ補正信号

正しく補正された状態補正が不十分な状態過度に補正された状態

1 MHzテスト信号の適切な振幅

1 MHzテスト信号の減少した振幅

1 MHzテスト信号の増大した振幅

補正されたプローブは、信号の周波数成分を人工的に減衰または増幅することなく、入力チャネルに信号を正確に伝送します。

ヒント可能な限り正確に測定するために、次のことを行ってください。• オシロスコープの各チャンネルのプローブを補正する。• 補正されたプローブは、補正に使用したチャンネルでのみ使用する。• プローブを頻繁に補正する。

PXIe-5160/5162をプログラミングするInstrumentStudioを使用してデータを対話的に集録することも、自分に合ったサポートされている ADEで、NI-SCOPE計測器ドライバを使用してデバイスをプログラミングすることもできます。


表 3. PXIe-5160/5162プログラミングオプションアプリケーション場所説明

InstrumentStudio メモ InstrumentStudio

は、64ビット OSでのみサポートされています。32ビットシステムを使用している場合は、InstrumentStudioの代わりにドライバ固有のソフトフロントパネルを使用してください。

InstrumentStudioは、NI-SCOPEドライバをインストールする時に自動的にインストールされます。InstrumentStudioには、次のいずれかの方法でアクセスできます。• Windowsのスタートメ

ニューから、NationalInstruments →[ドライバ] ソフトフロントパネルを選択します。InstrumentStudioが起動し、NI-SCOPEデバイスが読み込まれた状態でソフトフロントパネルが実行されます。

• Windowsのスタートメニューから、NationalInstruments→InstrumentStudio [年]を選択します。InstrumentStudioが起動し、システムで検出されたデバイスが読み込まれた状態でソフトフロントパネルが実行されます。

• Measurement＆AutomationExplorer (MAX) からデバイスを選択し、テストパネル...をクリックします。InstrumentStudioが起動し、選択したデバイスのソフトフロントパネルが実行されます。

NI-SCOPEを 64ビットシステムにインストールすると、InstrumentStudioを使用して、サポートされているデバイスの測定値を監視、制御、記録することができます。InstrumentStudioはソフトウェアベースのフロントパネルアプリケーションで、1つのプログラムから複数の異なるタイプのデバイスを操作して対話的に測定を行うことができます。


表 3. PXIe-5160/5162プログラミングオプション (続き)アプリケーション場所説明

NI-SCOPE計測器ドライバ

LabVIEW—LabVIEW関数パレットの測定 I/O→NI-SCOPEからアクセスできます。

NI-SCOPE APIはデバイスハードウェアを構成および操作します。また、LabVIEW VIまたは LabWindows/CVI関数を使用して、カスタマイズ可能な集録、制御、解析、および集録オプションを提供します。

Cまたは LabWindows/CVI―すべてのプログラム→IVI Foundation→IVI→ドライバ→niScopeからアクセスできます。

Microsoft Visual C/C++ — サンプルプログラムは、Users\Public\Public Documents\NationalInstruments\NI–SCOPE\examplesディレクトリに用意されています。

NI-SCOPEの Cサンプルは、Microsoft Visual C/C ++を使用して編集することで、また、.NETサンプルは、VisualBasic .NETまたは Visual C#を使用して編集することでアプリケーションを作成することができます。インクルードパスとライブラリファイルに関する必要なプロジェクト設定をコピーするには、NI-SCOPEサンプルをコピーします。必要なインクルードファイルおよびライブラリファイルをすべて手作業でプロジェクトに追加する方法については、『NI高速デジタイザヘルプ』の「アプリケーションを作成する」セクションを参照してください。

NI-SCOPEサンプルサンプルはデバイスの機能を示し、アプリケーションのプログラミングモデルおよび基本構成要素として使用することができます。NIサンプルファインダは、サンプルをカテゴリに分類し、インストールされたサンプルを容易に参照および検索できる、アプリケーション開発環境で使用可能なユーティリティです。各サンプルの説明および互換性のあるハードウェアモデル、または 1つのハードウェアモデルと互換性のあるすべてのサンプルを参照することができます。サンプルの場所については、以下の表を参照してください。


アプリケーション開発環境 (ADE)

サンプルを検索する

LabVIEWまたはLabWindows/CVI

NIサンプルファインダでサンプルを検索します。LabVIEWまたは LabWindows/CVIで、ヘルプ→サンプルを検索を選択し、ハードウェア入力と出力→モジュール式計測器に移動します。

Visual C/C++またはVisual Basic

サンプルプログラムは、Users\Public\PublicDocuments\National Instruments\NI–SCOPE\examplesディレクトリに用意されています。Visual C#または Visual

Basic .NET

トラブルシューティングMAXで PXIe-5160/5162が表示されない1. MAXのツリー構図で、デバイスとインタフェースを展開します。2. 取り付けられているデバイスのリストを表示するには、シャーシツリーを展開し、

を押してリストを更新します。3. リストを更新してもモジュールが表示されない場合は、システムの電源を切って、

すべてのハードウェアが正しく取り付けられていることを確認してから、システムを再起動します。

4. デバイスマネージャに移動します。

オペレーティングシステム

説明

Windows 10/8.1 スタートボタンを右クリックし、デバイスマネージャを選択します。

Windows 7 スタート→コントロールパネル→デバイスマネージャを選択します。

5. PXIe-5160/5162がデバイスマネージャーに表示されていることを確認します。a) NIエントリの下に PXIe-5160/5162が表示されていることを確認します。

メモ PXIリモート制御システム用のデバイスを PCに装着している場合は、システムデバイスの下の PCI-to-PCI Bridgeにエラー状態が表示されていないことを確認します。

b) エラー状態が表示されている場合は、NI-SCOPEを再インストールしてから、PXIe-5160/5162を再度取り付けてください。


PXIe-5160/5162がセルフテストで不合格になる1. コンピュータを再起動します。2. MAXを起動し、再度セルフテストを実行します。3. シャーシの電源を切ります。4. 不合格になったモジュールを異なるスロットに再取り付けします。5. シャーシの電源を入れます。6. 再度セルフテストを実行します。

過熱遮断エラー過熱または過熱遮断によりエラーが発生し、デバイスが停止した場合は、以下の方法に従ってデバイスを再度有効にします。1. デバイスが取り付けられているコンピュータまたはシャーシの電源を切ります。2. デバイスを再度取り付けて必要な調整を行い、デバイスが効果的に冷却されてい

ることを確認します。3. コンピュータまたはシャーシの電源を投入します。

メモ過熱遮断エラーは、デバイスが適切な動作温度に戻り、正常にリセットされるまで発生し続けます。

デバイスの冷却の詳細については、キットに付属する『強制空冷の維持について』を参照してください。


その他のガイドとヘルプ他の製品タスクおよびそのタスクに対する関連情報については、次の図を参照してください。

調べる

作る学ぶ探す

Getting Started withLabWindows/CVI

LabVIEWスタートアップガイド

NI サンプルファインダから参照

500 MHzオシロスコープNI PXIe-5160

オンラインで ni.com/manuals から入手可能

サービスni.com/services

サポートni.com/support

ni.comから最新の情報を入手

更新ni.com/updates

NIオシロスコープni.com/digitizers

用途に適したアプリケーション

開発環境 (ADE)デバイス仕様を基にした

ハードウェア機能

アプリケーションプログラミング

インタフェース (API) を使用したカスタムアプリケーション

NI 高速デジタイザヘルプ

PXIe-5160 仕様

PXIe-5162 仕様

NI 高速デジタイザヘルプ

InstrumentStudio

NI-SCOPEサンプル

NI-SCOPE計測器ドライバ

世界各地でのサポートおよびサービス技術サポートリソースの一覧は、NIのウェブサイトでご覧いただけます。ni.com/supportでは、トラブルシューティングやアプリケーション開発のセルフヘルプリソースから、ナショナルインスツルメンツのアプリケーションエンジニアの Eメール/電話の連絡先まで、あらゆるリソースを参照できます。

NIが提供するサービスについては、ni.com/servicesを参照してください。

NI製品は、ni.com/registerで登録できます。製品を登録すると、技術サポートをより簡単に受けることができ、NIから重要な最新情報を確実に受け取ることができます。

NI米国本社の所在地は、11500 North Mopac Expressway, Austin, Texas, 78759-3504です。NIのオフィスは世界各地にあります。日本国内でのサポートについては、ni.com/


http://www.ni.com/supporthttp://www.ni.com/supporthttp://www.ni.com/serviceshttp://www.ni.com/registerhttp://www.ni.com/support

supportでサポートリクエストを作成するか、0120-527196 (フリーダイヤル) または03-5472-2970 (大代表) までお電話ください。国外におけるサポートについては、弊社ウェブサイトのWorldwide Officesセクション (ni.com/niglobal (英語)) から、お問い合わせ先の最新情報を提供する各国支社のウェブサイトにアクセスできます。


http://www.ni.com/supporthttp://www.ni.com/niglobal

情報は事前の通知なしに変更されることがあります。NIの商標の詳細については、ni.com/trademarksの NI Trademarks andLogo Guidelines（英語）を参照してください。本書中に記載されたその他の製品名及び企業名は、それぞれの企業の商標又は商号です。NIの製品及び技術を保護する特許については、ソフトウェアで参照できる特許情報（ヘルプ→特許）、メディアに含まれている patents.txtファイル、又は ni.com/patentsからアクセスできる National Instruments Patent Noticeのうち、該当するリソースから参照してください。エンドユーザ使用許諾契約（EULA）及び他社製品の法的注意事項はご使用の NI製品のReadmeファイルにあります。NIの輸出関連法規遵守に対する方針について、また必要な HTSコード、ECCN（Export ControlClassification Number）、その他の輸出入に関する情報の取得方法については、「輸出関連法規の遵守に関する情報」（ni.com/legal/ja/export-compliance）を参照してください。NIは、本書に記載の情報の正確性について、一切の明示又は黙示の保証を行わず、技術的な誤りについて一切の責任を負いません。米国政府のお客様へ: 本書に含まれているデータは、民間企業の費用により作成されており、民間機関用の連邦調達規則 52.227-14と軍事機関用の国防省連邦調達規則補足 252.227-7014および252.227-7015に基づく限定権利及び制約付データ権利の条項の適用を受けます。

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375440B-0112 2019年 2月 14日

PXIe-5160/5162 スタートアップガイド目次システム要件を確認するキットを梱包から取り出すその他の装置環境を整えるソフトウェアをインストールするPXIe-5160/5162を取り付けるPXIe-5160/5162 フロントパネルPXIe-5160/5162をMAXで構成するPXIe-5160/5162 セルフキャリブレーションセルフキャリブレーションを実行する

最初の測定InstrumentStudioを使用して測定するLabVIEWを使用して測定するPXIe-5160/5162パッシブプローブを補正する

PXIe-5160/5162をプログラミングする NI-SCOPEサンプル

トラブルシューティングMAXでPXIe-5160/5162が表示されないPXIe-5160/5162がセルフテストで不合格になる過熱遮断エラー

その他のガイドとヘルプ世界各地でのサポートおよびサービス