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Q-conference 2011 Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

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Q-conference 2011

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher EducationKyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

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42Q-Links STUDIES

賛同校 (私)九州産業大学                 http://www.kyusan-u.ac.jp/基本情報〒813-8503 福岡県福岡市東区松香台2-3-1学生数:11,506 [男]8,994 [女]2,512学部・大学院:8学部、5研究科教育トピック・女子学生支援室を4月からオープン・全学部に「学生サポーター」科目を新設・大学開放・地域交流事業「公開講座など」Q-Linksへの期待 FD・SDネットワークが飛躍的な拡がりを見せています。その実績が顕著に表れているのが、Q-Linksへのネット上のアクセス件数の多さであり、その関心の高さが窺えます。そして、年々着実に会員大学相互の連携や協力関係が育まれています。 今後とも、ネットワークを通じて会員同士が知的刺激を受け、大学間の協働文化の醸成を図るとともに、更なるFD・SD実質化に向けたグローバルな展開を期待します。

賛同校 (私)九州女子大学/九州女子短期大学          http://www.kwuc.ac.jp/基本情報〒807-8586 福岡県北九州市八幡西区自由ケ丘1-1

(九州女子大学) 学生数:1,282 学部数:2学部

(九州女子短期大学) 学生数:351  学科数:1学科教育トピック文部科学省採択事業・大学教育・学生支援推進事業【テーマB】(大学)・大学生の就業力育成支援事業(短大)Q-Linksへの期待 本学では、全国の国公私立大学で推進されているFD・SD活動を参考にすべく、様々な講演会・研修会に参加してきました。この地元九州におけるQ-Linksの活動は、地元であることの利点を活かした人的ネットワークの構築や各機関との連携強化が図れるものと期待します。

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Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

Q-conference2011

「Make a Knot!!Q-Links! つながりをこえて」

「knot(ノット)」は何を思い起こさせるでしょう。

Q-Linksはこれまで様々な取り組みを行ってきました。それらは、各大学の文化や組織を十分に尊重しつつ、教職

員の対話によって新たな手法やアイデアを創出・試行することに挑んだものでした。その挑戦は、組織と組織とがつ

ながることで満足せずに、人と人とを結ぼうとしたと換言できるかもしれません。そこでは、人と人とが意思をもっ

て関係を築き、必要に応じて結ばれた関係をもほどき、また新たに結ぶ連続が起こっているのではないでしょうか。

つながっていることに目を奪われるのではなく、結ぶという行為に注目することが、各大学における教育改善を進め

るものとなるに違いありません。

Q-conference2011では、Q-Linksのメンバーシップが一堂に集まり、出会い、知り合い、発見し、これまでの

Q-Linksを振り返ること。そして同時に、次のようなセッションを通して、新たな「knot」をつくるきっかけとなるこ

とを期待してQ-conference2011を開催しました。

仲間の知恵や工夫を知り合う「ポスターセッション」、これまでのQ-Linksを振り返り、これからを考える「Q-Lab

セッション」や「企画セッション」、それに加えて皆で一息入れて語り合うような場(シエスタ)など、この報告を通じ

てその一端をお知らせいたします。

日 時 2012年2月18日(土) 12:30 〜 18:00

場 所 九州大学箱崎キャンパス創立五十周年記念講堂

当日タイムテーブル

ランチセッション

時刻

13:25-14:05Q-Lab第1回ODプロジェクト報告会

ポスターセッション

14:45

内容

11:00

12:00

12:30

12:45

15:30

17:30

18:00クロージングセッション

企画セッション「Q-Linksインパクト」

シエスタ(全体休憩)

オープニングセッション

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Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

ランチセッション 11:00 〜 12:00

「こんにちは、Q-Linksです!」の掛け声で始まったラン

チセッション。冒頭のプレゼンテーションでは、20秒間で

自動的にスライドが切り替わっていき、20枚で完結しなく

てはいけない「ペチャクチャ(PechaKucha)」という手法

を用いて、「はじめてのQ-Links」と題した活動紹介が行わ

れました。テンポ良く進むプレゼンテーションが終わるこ

ろには、会場の熱気もぐんと高まり、そのままの勢いで参加

者の自己紹介タイムに突入。初対面のぎこちなさもあっと

いう間に消え、知り合った人同士で昼食を一緒に囲みなが

ら、楽しくランチセッションを終えることができました。

筑紫女学園大学の中原氏の司会のもと、オープニング

セッションが行われました。開会挨拶として会場校であ

る九州大学の丸野俊一理事・副学長からご挨拶を頂きま

した。関係者への御礼とともに、知の交流の場としての

Q-conferenceへの期待が述べられました。その後、当日の

プログラムの説明および諸注意がありました。

ポスターセッションでは、大学、コンソーシアム、賛同者

から出展された39のブースが並びました。各ブースでは、

FD・SD、学習支援、教育改善などの多様な取組みのポスター

発表が行われ、来場者との意見交換で、会場は熱気に包ま

れていました。

参加者からは、「異なる分野の学部の取り組みの中に、自

分の取り組みに通じる実践や課題があった。」、「自大学の

活動に対し、他大学の方から、より効果的な方法が考えら

れるという貴重な助言をいただいた。」等の感想をいただき

ました。

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オープニングセッション 12:30 〜 12:45

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ポスターセッション 12:45 〜 14:45

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Links活動報告会)

Q-conference2011ポスターセッション発表一覧

№ 機関名 タイトル

01琉球大学・大学教育センターURGCC推進支援室

URGCC(琉大グローバルシティズン・カリキュラム)の展開〜琉球大学における学士課程教育の質保証〜

02 福岡大学 福岡大学 魅力ある学士課程教育支援

03 賛同者・福島大学・総合教育研究センター全学的な「学生が修得すべき知識及び能力」の策定プロセス−福島大学における教育達成目標制定の政策形成過程−

04 福岡教育大学 福岡教育大学における教育改善に繋ぐガバナンス強化

05 賛同者・立命館大学 +Rグループ 今後の大学職員の専門性及び職員組織に関する考察

06 沖縄国際大学 ビジョンの響有 〜つながりから価値を生み出す〜

07 福岡教育大学 業務改善に向けた取り組みについて −「業務手順説明書」の作成−

08 佐賀大学・学務部教務課 佐賀大学事務系職員勉強会について

09 大学コンソーシアム佐賀 大学コンソーシアム佐賀 平成23 年度 職員合宿研修会について

10 賛同者・立命館大学+RグループAmerican College Personnel Associationによる大学職員の職能コンピテンシー

11賛同者・東北大学 高等教育開発推進センター

東北大学 大学教育マネジメント人材育成プログラム

12 沖縄国際大学 教職協働に基づくFD活動の展開

13 賛同者・関西大学 関西大学における試行的な教学IRの取り組み −学生調査と学生データの接続−

14 九州大学・EEP取組実施担当者教育の質向上支援プログラム(EEP)学生の成長を可視化するための取組み−もし九大生が100人だったら−

15九州大学・ 附属図書館付設教材開発センター

教材開発センターにおける教育支援活動

16鹿児島大学・教育センター外国語教育推進部

鹿 児 島 大 学 に お け る 英 語 教 育 改 革 − 学 習 動 機 づ け の 模 索 − English Education Reform in Kagoshima University: Motivation and Education

17 西南学院大学・法学部 自主的学び力養成支援環境の体系的整備 −法律学習への導入を目指して−

18 九州大学・大学院芸術工学研究院教育の質向上支援プログラム(EEP)体験・実践型デザイン教育の手法整理と普及

19 九州大学・附属図書館 ICTによる自律的学習・教育体制の構築

20

九州大学・大学院 システム情報科学研究院 電気電子工学専攻

電気電子工学専攻における大学院教育GPの取り組み〜大学院教育の実質化を目指して〜

21 崇城大学 崇城大学 教育刷新プロジェクト 学科間連携

22 福岡大学・スポーツ科学部 体育・スポーツのエキスパート育成支援プログラム

23 中村学園大学・栄養科学部患者の行動変容を導く管理栄養士の育成〜付属医療施設「栄養クリニック」での早期臨床体験と模擬患者実習を基盤とした実践教育〜

24 福岡歯科大学 「口腔医学の学問体系の確立と医学・歯学教育体制の再考」事業の成果

25九州大学・大学院統合新領域学府 ユーザ感性学専攻

学際専攻の実践感性強化ネットワークの構築

26

九州大学・基幹教育院(九州大学イノベーション人材養成センター)

大学院共通教育における志教育導入の試み

27九州大学・大学院生物資源環境科学府・学府共通プログラム

大学院副専攻プログラムにおけるPBLの試み

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URGCC(琉大グローバルシティズン・カリキュラム)とは、平成24

年度より実施となる琉球大学における学士課程教育の質保証改革の総

称である。実施に先立ち、平成21年度より委員会での検討やURGCC

基本方針の制定、さらには学士教育プログラム代表者連絡・調整会議(全

学的教育実施組織)の設置・運営等多くの準備を進めてきている。

本発表では、大学教育の質保証改革を行う国立総合大学の一事例と

して、まずURGCCとは何か、すなわちURGCCの理念・目的、組織体

制等について紹介する。次にURGCC導入への準備を進める過程で経

験した内容について触れ、全学規模の質保証改革が含み持つ困難性や

課題性について考察する。

URGCC(琉大グローバルシティズン・カリキュラム)の展開〜琉球大学における学士課程教育の質保証〜

(琉球大学・大学教育センター URGCC推進支援室)

琉球大学・大学教育センター URGCC推進支援室098-895-8742

28九州・沖縄アイランド女性研究者支援ネットワーク(Q-wea)

Q-wea ってなあに? −女性研究者支援から生まれる大学間連携−

29

国公私立大コンソーシアム・福岡(福岡工業大学、九州大学、福岡女子大学、西南学院大学)

第2フェーズを迎えたコンソーシアム・福岡の新たな挑戦

30 鹿児島大学・法文学部人文学科文部科学省大学教育推進プログラム取材学習を取り入れた循環型初年次教育

31 九州大学・教育学部九州大学教育学部における初年次教育導入の取り組み−コアセミナー(教育学部基礎セミナー)の展開と評価

32 福岡大学・理学部物理科学科「物理学パワーアップ道場」〜初年次学生に対する高学年生による学習支援の試行−福岡大学魅力ある学士課程教育支援−

33 福岡工業大学・情報工学部 学生の対人能力向上を目指す『フレッシュマンプログラム』の試み

34 中村学園大学・流通科学部 実学教育としての「総合演習Ⅱ」 −「社会化」と「創発」−

35 福岡工業大学 「4つの力」育成によるキャリア形成支援

36 宮崎公立大学 学生が主人公! MMUの学生活動

37 中村学園大学・学生支援センターNakamura Student support Center 48 〜紹介します!学生支援センターのすべて〜

38 九州産業大学・工学部・芸術学部 東北支援ボランティア:希望のあかりプロジェクト

39 福岡女子大学・国際文理学部 福岡女子大学の正課体験学習:学生が語る教室と現場の往還による学び

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Q-

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(Q-

Links活動報告会)

学士課程教育の充実・改善を図るため、学部およびセンター等の特

色ある教育研究を推進することを目的とし、「特色ある教育」制度を設

けて財政的支援を実施し、一定の成果を挙げてきましたが、新たな取組

に対して、意欲的に挑戦する機会を提供するため、従来の制度を発展拡

充させ、「魅力ある学士課程教育支援」制度を設けました。

この制度は、厳正な審査による競争的財政支援を前提とし、学士課程

におけるアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマ

ポリシーに基づいた学部やセンター等の教育組織、あるいはそれらの

連携による組織的な「学士課程教育」への取組を支援し、教育力向上に

資することを目的としています。

福岡大学 魅力ある学士課程教育支援

(福岡大学)

福岡大学・教務部教務課092-871-6631

福島大学では、2006年度より、“福島大学の全学生が4年間で身に

付けるべき能力を策定すること、及び、その成果を検証す

る全学システムを開発すること”を目指し、「福大スタン

ダード」の構築事業に取り組んできました。また2008年

度には、同事業に対し特別教育研究経費(2008-2011)の

交付が認められ、現在、取りまとめの最終段階にありま

す。本発表では、このような福島大学の経験を、政策形成

過程(policy making process)の視点から報告します。

福島大学のケーススタディを通じて、全学的な教育目標制

定の上で直面する課題と、その乗り越えのためのアイディ

アを共有できれば嬉しい限りです。

全学的な「学生が修得すべき知識及び能力」の策定プロセス−福島大学における教育達成目標制定の政策形成過程−

(賛同者・福島大学総合教育研究センター)

福島大学・総合教育研究センター FD 部門024-548-5223

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福岡教育大学では、平成22年2月以降、寺尾学長の下で大学のガバ

ナンス強化を図るべく様々な取り組みを行って参りました。

今回は、福岡教育大学で行われた取り組みを「運営組織」、「事務組織」、

[業務改善」の3つの側面から紹介いたします。

これらの取り組みは、既に多くの大学で取り組まれており、先進的な

事例とは言えないものですが、地方の単科大学における改革事例とし

て何かのご参考になればと思いご報告いたします。

福岡教育大学における教育改善に繋ぐガバナンス強化

(福岡教育大学)

福岡教育大学・経営政策課0940-35-1224

欧米においては、大学職員の職能コンピテンシーが職域ごとに明文

化されているものがあり、大学によって多少の差異はあるにせよ、それ

ぞれの専門性を有した職員が活躍している。

一方日本の大学においては、大学職員は「ジェネラリスト」として活

躍することが中心となっており、「専門職」のあり方の議論はまだ緒に

ついたところである。日本ではいわゆる「SD」は、個人の資質・能力開

発を中心に語られているような印象を受けるが、大学という同僚性の

強い組織においては、組織的に能力開発を進めることも極めて重要で

ある。

本セッションでは大学職員の専門性や専門職、そしてそれらを取り

巻く組織のありかたを一考する場としたい。

今後の大学職員の専門性及び職員組織に関する考察

(賛同者・立命館大学+Rグループ)

立命館大学 +R チーム・教育開発支援課(担当 : 青山)075-465-8304

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49Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

2011年度の職員研修では、本学職員が沖国大の前向きな未来予想図

が描けるようにするため、その基本となるビジョンについて考えるこ

とに主眼に置き、ワークショップ型の研修を行いました。また、個々の

気づきや創造を深めると同時に、ビジョンについての新たな意味を発

見するため、「ダイアログ」の手法を交えながら、「ビジョンの共有」に

ついて考える機会を設けました。

ワークショップは、多様性、フラットな関係性を活かしつつ、聞くだ

けで帰る従来の研修とは異なり、職員がそれぞれの経験や視点で語り

あい、学びあう場を設定し、ビジョンについて考えました。「ビジョン

を共有する」ことの大切さを考え、職員の中にある知識や体験を共有し

合い、新たな手法やアイデアを創出することを目指しました。

ビジョンの響有 〜つながりから価値を生み出す〜

(沖縄国際大学)

沖縄国際大学・教務部 教学課098-893-8931

業務が多岐にわたる大学で働く事務職員にとって、業務の効率化や

人事異動による引継を円滑に行うために、各課がどのような業務を行っ

ているかを「見える化」することは重要です。

福岡教育大学では、業務改善に向けた全学的な取り組みの一つとし

て、平成21年度にこれまで各部署がばらばらに作成・保有してきた業

務マニュアルや引継書を「業務手順説明書」として、1つの様式に統合

しました。

本ポスターセッションでは、この取り組みを実施するまでの経緯や

目的、手続き、成果と、見えてきた課題について、採用1 〜 4年目の若

手職員の目線から発表します。

業務改善に向けた取り組みについて−「業務手順説明書」の作成−

(福岡教育大学)

福岡教育大学・財務企画課経理契約グループ0940-35-1221

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50Q-Links STUDIES

本勉強会は、職員のSD充実の必要性を踏まえ、大学の置かれている

状況、魅力ある大学とは何か、大学職員としてどのように取り組むべき

かについて学び、考えることで、大学職員の資質・能力を高める機会を

設けることとし、これをもって本学の教育力向上に資することを目的

として開催されました。平成23年の10月末に2度行いました。その

時の様子と、参加者を対象に行ったアンケートの結果等を発表したい

と思います。

佐賀大学事務系職員勉強会について

(佐賀大学・学務部教務課)

佐賀大学・学務部教務課教務管理(担当 : 出雲)0952-28-8164

本研修会は、大学コンソーシアム佐賀における連携大学の事務職員

が、業務上必要な実践的スキルを身に付けるとともに、他大学の職員と

グループワーク等を通して、協働でコンソーシアムを盛り上げていく

意識を醸成することを目的として、平成23 年9 月16 日(金)から17

日(土)にかけて開催されました。大学コンソーシアム佐賀加盟大学か

ら、合計30人の事務職員が参加しました。

本ポスターセッションでは、その時の講演の内容や、グループワーク

などをとおしての参加者の意識の変化について発表したいと思います。

大学コンソーシアム佐賀 平成23年度 職員合宿研修会について

(大学コンソーシアム佐賀)

大学コンソーシアム佐賀・学務部教務課(担当 : 枝川)0952-28-8930

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51Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

グローバル化やICTの発達等、高等教育を取り巻く情勢の変化に伴

い、大学職員においても高度専門職業人への需要が高まることが予想

されている。しかしながら現在大学職員に必要として例示される能力

や資質は、いわゆる「ジェネリックスキル」が中心であり、その専門力

量がどこにあるのか、日本において具体的に示されている例はまだ少

ない。

そこで当チームは、アメリカの大学職員ネットワーク団体American

College Personnel Association (ACPA)が提示している大学職員の

職能コンピテンシーを調査した。今回のポスターセッションでは、来

場された方々とその日本への適用可能性とその際の具体的条件を一考

する機会としたい。

American College Personnel Associationによる大学職員の職能コンピテンシー

(賛同者・立命館大学+Rグループ)

立命館大学 +R チーム・人事課(担当 : 藤原)075-813-8449

東北大学 大学教育マネジメント人材育成プログラム(Educational

Management and Leadership Program; EMLP)は、東北大学高等

教育開発推進センターが提供している教育開発・改善のリーダーを育

成するプログラムです。

本プログラムの参加者は、自身が所属する機関が直面している課題

に対する改革案の作成が求められます。また、改革案作成の支援とし

て、4つのステップ(「問題を抽出する」、「問題解決への多様なアプロー

チを知る」、「改革案を磨き上げる」、「改革案を完成させる/実施する」)

が用意されており、参加者はワークショップや海外研修を経験しつつ、

所属組織の教育改善に関するアイデアを練ります。

今回のポスターセッションでは、本プログラムの紹介に加えて、初年

度の経験・気づきを皆様と共有する場にしたいと思います。

東北大学 大学教育マネジメント人材育成プログラム

(賛同者・東北大学高等教育開発推進センター)

東北大学・高等教育開発推進センター022-795-4472

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52Q-Links STUDIES

沖縄国際大学は、2010年度を「FD元年」と位置づけ、組織的FD活

動を本格的に始動させた。具体的には、①教育支援者制度、②FD支援

プログラム、③授業改善計画書に基づくFD活動、の3事業を開始し、

さらにFD委員会の企画によるFD研修会を随時開始することとした。

FD支援プログラムは、「指定プロジェクト」、授業改善計画書は「指

定科目」が設定されている。「指定プロジェクト」と「指定科目」は、それ

ぞれ1年間のプロジェクトチームを結成しており、このチームには教育

職員と事務職員が対等な立場で参加し、協働して調査や議論をおこなっ

ている。本報告では、これらプロジェクトの活動内容やその成果等に

ついて具体的に紹介し、多くの方々からの意見をいただきたいと思っ

ている。

教職協働に基づくFD活動の展開

(沖縄国際大学)

沖縄国際大学・教務部 教学課098-893-8931

昨今、IRが注目され、その必要性が議論されている。関西大学におい

ても、有志を募り定期的にIR、とくに教学IRについて理解を深めてきた。

その成果として、2011年11月に学生の高校生活、学生生活や学び、進

路意識を調査し、2034件の有効回答を得た。そのデータと学内にある、

学生の成績や入試データ、高校特性といった学生データと接続を行った。

当日は、学生データの接続の課題だけではなく、各学部の特性、入試

方法と学生の成績の関係、成績と学生生活の関係など「関大生」の実態を

紹介する。

関西大学における試行的な教学IRの取り組み−学生調査と学生データの接続−

(賛同者:関西大学)

関西大学・学事局教育開発支援センター(担当 : 川瀬)06-6368-0234

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53Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

本学では、教育課程や教育方法の改善を進めているが、2008年の中

央教育審議会答申「学士課程教育の構築に向けて」や今後の認証評価・

法人評価で求められる学習の成果に関するデータの把握は大きな課題

である。

本取組では、学生の入学から卒業までの学習状況や教育内容に関する

データの収集・管理・分析を施し、学習の状況を可視化して提示(モニ

タリング)する取組を継続して実施しているが、平成23年度は、教職員

に九大生のイメージと実態のギャップに関する「アハ体験」を惹起させ、

今後の教育改革の基礎とすることを目的として、「もし九大生が100人

だったら」と題した九大生に関するデータ集を作成するとともに、次年

度以降、FD等において広範囲に活用する方針である。

教育の質向上支援プログラム(EEP)学生の成長を可視化するための取組み−もし九大生が100人だったら−

(九州大学 EEP取組実施担当者)

九州大学・大学評価情報室092-642-7226

教材開発センターは、「ICTを積極的に活用した教材の開発・作成支

援を通じて、本学の教育の質の向上を図ると共に、国際社会に拓かれた

教育研究環境を構築」することを目指して2011年4月1日に設置された。

センターは、「エデュケーショナルテクノロジー部門」、「コンテンツ

デザイン部門」、「オープンエデュケーショナルリソース部門」から構成

される。

本発表では、センターにおける教育支援の実践、今後の展望について

説明する。具体的には、インストラクショナルデザインに基づいた教

材、教育方法の開発、双方向型3次元マルチメディアやゲーム性を活用

した携帯端末等に対応する教材コンテンツの開発、OCW等による教育

情報の公開である。

教材開発センターにおける教育支援活動

(九州大学・附属図書館付設教材開発センター)

九州大学・附属図書館付設教材開発センター092-642-3983

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54Q-Links STUDIES

平成20年度より着手した英語教育改革の中身について、3つの観点

から分かち合わせて頂き皆様のご経験に基づくご意見を賜れば誠に幸

いです。1)G-TELPを英語共通実力テストとして導入。学習動機付け

の促しとして前後期各1回の受験前の自学自習の機会を提供。併せて

表彰制度を創設。2)e-learningの試験的活用。その際の教員の関わり

方や学習効果について学習動機とも関連づけて問題提起します。3)習

熟度別クラス体制。センター入試結果に基づき1年次前期のクラス分

けを実施(上級プラス、上級、中級、初級、基礎)。教育・学習効率だけ

でなく学習動機の基盤としても習熟度別学習環境の整備は重要です。

これら3点以外の情報交換も大歓迎です。

鹿児島大学における英語教育改革 −学習動機づけの模索−English Education Reform in Kagoshima University: Motivation and Education

(鹿児島大学・教育センター 外国語教育推進部)

鹿児島大学・教育センター 外国語教育推進部(担当 : 村山)099-285-8867

大学入学時に専門教育の前提となる初歩的な主体的学び力が身につ

いていない学生が多数いる。このため法学部では1年次終了段階におい

て、学生が専門科目の教科書を読み、ノートを自作でき、答案作成に生

かす、端緒的能力が身に付いている状態にすることを目指し、2010年

度からプロジェクトを始動した。

プロジェクトでは、学生の主体的活動に対して細やかな人的フィード

バックを行うために、①学生の自主的活動の環境整備、②SA制度の組

織的運用、③情報通信技術の活用の3つを整備・運用し、入学前指導(推

薦入学者を対象)、SA勉強会(1年次生)を行ってきた。ポスターセッショ

ンでは、入学前指導を中心に本プロジェクトについて報告する。

自主的学び力養成支援環境の体系的整備−法律学習への導入を目指して−

(西南学院大学・法学部)

西南学院大学・教育・研究推進課092-823-3604

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55Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

九州大学ではこれまで情報通信技術と学術情報基盤による全学的な

学習教育基盤を整備してきた。この基盤が自律的学習者の養成へ最大

限に活用されることを目指し、平成23年度から24年度にかけて、附

属図書館とその付設教材開発センターおよび統合新領域学府ライブラ

リーサイエンス専攻は一体となって以下の活動に取り組んでいる。

・教員や学生を対象とする学術情報の利用に関する各種調査

・学術情報基盤を活用した教職員向けインストラクショナル・デザ

イン研修

・学生との協働による学習支援プログラムの開発と実施

・eラーニング教材の開発、開発支援、利用促進

ICTによる自律的学習・教育体制の構築

(九州大学・附属図書館)

九州大学・附属図書館 e リソースサービス室092-642-2336

芸術工学部のデザイン教育は、経験を通じた知識が基礎であり、諸科

学との相互連関的な教育により、課題の発見と創造的に解決する力を

養っている。一方、個々の教育活動は学科毎、教員個別に実施されてい

るため、体験・実践教育の実態の共有が難しい状況にある。

芸工EEPでは、デザイン教育の質保証の向上を目標に、教員交流とし

て学外視察、セミナー、ワークショップを実施。芸工のデザイン教育活

動の全貌を把握するための全部局教員を対象としたアンケート調査。先

生方の授業内容を共有するホームページの開設。そして、デザイン教育

の基礎的リテラシーを書き下ろした「デザイン教育のススメ」という書

籍の出版を実施した。

教育の質向上支援プログラム(EEP)体験・実践型デザイン教育の手法整理と普及

(九州大学 ・大学院芸術工学研究院)

九州大学・朝廣和夫教官室092-553-4480

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56Q-Links STUDIES

崇城大学では、教職員の横断的で密接な連携に基づく徹底したマン

ツーマン方指導により「豊かな人間力と本物の実践力を有する人材育

成」を目指すため、平成23年度より崇城大学教育刷新プロジェクト

(SEIP)を実施している。

本プロジェクト内プログラムである、入学時の数学の基礎学力を補

う科目「基礎数学」では、3学部8学科16名の教員による横断的な教員

連携によってリメディアル教育を実施している。ここでは、この学科

間連携の方法と、問題を抱えた学生へのケアについて、またその他のプ

ログラムとの関連を述べる。

崇城大学 教育刷新プロジェクト 学科間連携

(崇城大学)

崇城大学・教務課096-326-3406

本プログラムでは、探究から知識を創出するアナリシス型博士人材

の育成を指向してきた従来型の教育ではなく、知識を活用して社会的

価値を生み出せるシンセシス型博士人材を育成するための教育プログ

ラムを新たに開発します。シンセシス型博士人材とは、21世紀の学術

界のみならず産業界でも活躍出来る研究者に不可欠な、独創力・企画力・

説得力・実行力・国際力の5つの力をもつ博士を指します。

併せて、世界で初めて博士教育にカリキュラムインベントリー

(Curriculum Inventory, CI)の概念を取り入れ、九州大学発の博士教

育FDプログラムを開発します。

電気電子工学専攻における大学院教育GPの取り組み〜大学院教育の実質化を目指して〜

(九州大学・大学院システム情報科学研究院 電気電子工学専攻)

九州大学・「5 つの力をもつシンセシス型博士人材の育成」事務室092-802-3700

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57Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

スポーツ科学部では、平成22年度入学生(現2年生)からスタートし

た新カリキュラムの完成年度に向けて、さまざまなプログラムを準備し

ている。新カリキュラムは、学生が就職等の進路先も視野に入れた科

目履修ができるよう方向付けをする(コース推奨科目群の設定)ととも

に、学年が上がるにつれて専門性が高められるように編成されている。

本プログラムは、新カリキュラムに連動させた6つのプログラムから構

成されている。アスリート・コーチ育成プログラムは全国から名指導

者、名選手を6回にわたって招聘しての研修会であり、アスリートサポー

トプログラムはアスリートへの栄養指導、メンタルサポート、フィジカ

ル&バイオメカニクスサポートをしている。保健体育教員採用試験対

策プログラムと健康運動指導者試験対策プログラムは、それぞれの合

格率を高めるためのプログラムである。野外教育実践プログラムは、

学外でのさまざまな研修への参加推奨とその援助を行うものである。

体育・スポーツのエキスパート育成支援プログラム

(福岡大学・スポーツ科学部)

福岡大学・スポーツ科学部092-871-6631 内 )6715

本学では就職後を見据えた管理栄養士養成教育を行っている。平成

23年3月実施の国家試験では211名が合格(全国2位)し、卒業生の多

くが病院、教育、食品業界などで活躍している。まず、新入生は本学併

設の栄養クリニックでの栄養指導を見学し、さらに問題解決型のチュー

トリアル教育に参加する。2年次学生は栄養学や生化学などの専門教

科とその実習を履修する。3年次前期は、栄養クリニックでの患者指導

の補助を行い、さらに模擬患者を用いた栄養指導を自ら体験する。後

期は客観的臨床能力試験を受けた後、各地の病院で2または3週間の臨

地実習指導を受ける。

患者の行動変容を導く管理栄養士の育成〜付属医療施設「栄養クリニック」での早期臨床体験と模擬患者実習を基盤とした実践教育〜

(中村学園大学・栄養科学部)

中村学園大学・学事課092-851-2594

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58Q-Links STUDIES

本学園では、文科省の戦略的大学連携支援事業「口腔医学の学問体系

の確立と医学・歯学教育体制の再考」が採択され、平成20年12月に「口

腔医学推進プロジェクトチーム」が組織された。

チームを中心として約3年間にわたり「口腔医学の確立」のためにカ

リキュラム検討、シンポジウム開催、FD・SD開催、海外研修等の様々

な活動を展開した。その結果、従来に比べ医学を充実した口腔医学カ

リキュラム(ステップ2)が作成され、平成24年度から開始することと

なった。さらに、医学モデルカリキュラム、医歯学連携TV授業、医学

E-learningシステム等、口腔医学充実化のためのプロダクトも多数で

きあがった。

今後口腔医学確立に向けてさらなる活動を展開中である。

「口腔医学の学問体系の確立と医学・歯学教育体制の再考」事業の成果

(福岡歯科大学)

福岡歯科大学・口腔保健学講座092-801-0616

統合新領域学府ユーザー感性学専攻では、社会との連携を深める実

践型の教育を展開し、修了後の進路に添った学習計画を明確にするこ

とで、実践的な知の修得を可能にするプログラム構築を目標としてい

る。既存の職種や企業体のカテゴリーに収まらない新しい社会的機能

を果たす高度ユーザー感性を持つ学生たちが自己創出することを支援

する組織的な取組として、1)仕事・職業・働き方を支援するソーシャ

ルメディアコミュニケーション、2)様々な職種を超えてユーザー感性

力を高める高度社会人育成プログラム、3)将来的に学府の枠を越えた

「九州大学キャリアイノベーションネットワーク」を構築する、以上の3

つを目的としたプログラム開発を行なう。

学際専攻の実践感性強化ネットワークの構築

(九州大学・大学院統合新領域学府 ユーザー感性学専攻)

九州大学・工学部等総務課箱崎分室092-642-7355

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59Q-Links STUDIES

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(Q-

Links活動報告会)

グローバル化の進展に伴い、大学院教育に対しては、一つの専門分野

に偏ることなく、深淵で幅広い教養を有し、柔軟で複眼的思考と行動力

を兼ね備えたリーダー人材の養成が求められている。これは喫緊の国

家レベルの課題である。

本学の大学院教育は、研究者養成のみを目的とした偏った人材育成

の傾向を改め、体験重視、コミュニケーション重視、コースワーク充実

の観点から、大学院共通教育プログラムを実施している。

本取組では、社会の様々な分野でリーダーとして活躍するために必

要な「志(意識)」を明確にさせる教育と企業での研究開発・事業化推進

に関する実務知識の学習が重要と考え、これらのカリキュラム開発を

試みるものである。

大学院共通教育における志教育導入の試み

(九州大学・基幹教育院(九州大学イノベーション人材養成センター))

九州大学・学務部キャリアサポート課092-642-2262

九州大学農学部においては卒業生の7割以上が大学院に進学してい

ることから、就業支援プログラムを大学院で学府共通教育・副専攻プロ

グラムとして実施している。知・気づき・実践のフェーズとして、講義・

企画を提供している。受講生による教育カルテ(e-ポートフォリオ)へ

の書き込みや年2回の面談を行うことで、院生達の今を受け止め、未来

への橋かけ支援へ繋げることを目指している。実践のフェーズではイ

ンターンシップを講義として提供してきたが、質保証の観点からは、ば

らつきの大きいものになってしまうことは否めなかった。そこで、本

プログラムでは実践のフェーズ講義科目として、3つのPBL講義を提

供している。これらの成果を紹介するとともに、PBL講義の企画・実

施における問題点を明らかにし、解決に向けた方策を議論したい。

大学院副専攻プログラムにおけるPBLの試み

(九州大学・大学院生物資源環境科学府・学府共通副専攻プログラム)

九州大学・大学院副専攻支援室092-642-7292

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60Q-Links STUDIES

Q-wea(きゅーうぃ)は、九州・沖縄地区の大学等における男女共同

参画推進や女性研究者支援関連事業のネットワークで、現在8大学が参

加しています。Q-weaでは、各大学で事業の実務を担当する教職員に

よる学習会や連絡会、ビデオ会議の開催などを通じた密接な交流や情

報交換を活動のベースにおき、担当者同士のコミュニケーションの深

化を新たなアイデアにつなげています。また、持ち回りによる年1回の

シンポジウム開催や広報紙の発行、共有webサイトの開設による情報

発信を行っています。事業に携わる人々が所属や立場を越えて自由に

意見・情報を交換できる場づくりとともに、連携による相乗効果、波及

効果を目指すQ-weaの取組みを紹介します。

Q-wea ってなあに?−女性研究者支援から生まれる大学間連携−

(九州・沖縄アイランド女性研究者支援ネットワーク(Q-wea))

Q-wea 女性研究者キャリア開発センター092-642-7233

「地域における環境・エネルギー問題の解決」をテーマに平成20年度

に発足した国公私立大コンソーシアム・福岡は、文部科学省の3年に亘

る補助期間を終え、「教育連携」、「共同研究」、「地域貢献」、「資源共有(ガ

バナンス)」の4つの戦略項目を軸に、今年度より4大学が運営資金を出

し合う、完全に自立した大学共同体としての一歩を踏み出すことに成

功した。

ここでは全国でも珍しい大学院修士課程を対象とした「教育連携」や

外部資金を活用しての「共同研究」を中心に、そのユニークな活動内容

について紹介するとともに、4大学の教育研究資源を活用した更なる

連携強化に向けた取り組みについて報告する。

第2フェーズを迎えたコンソーシアム・福岡の新たな挑戦(国公私立大コンソーシアム・福岡(福岡工業大学、九州大学、

福岡女子大学、西南学院大学))

国公私立大コンソーシアム・福岡 コンソーシアムオフィス092-606-7430

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61Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

本取組は本学の学生が卒業時に修得すべき「学士力」を保障するため

の取組である。

鹿児島大学法文学部人文学科はこの「学士力」の基礎として学生が初

年次に修得すべき技能を、人との関わりの中で「感じる(見る、聞く、読

む)力」「調べ、考える力」「書き、示す力」として捉え、「人文系共通技能」

と総称する。本取組では、初年次の学生全てに「人文系共通技能」を保

証するため、多メディアを駆使した取材学習を導入する。授業ではSA

(Student Assistant)を起用するが、併せて、受講後の学生を1-2年の講

習の後SAとして再び初年次教育に参加させる循環型の人材育成を行う。

文部科学省大学教育推進プログラム取材学習を取り入れた循環型初年次教育

(鹿児島大学・法文学部人文学科)

鹿児島大学・取材学習窓口(担当 : 高橋)099-285-7532

九州大学教育学部では、全学教育のカリキュラム改訂や学生の多様化

に対応し、初年次教育科目として「コアセミナー(教育学基礎セミナー)」

を開講している。

発表者らは、2006年度の科目開設へ向け、教育学部での授業展開の

あり方を構想し、ゼミ方式での少人数指導の実施や、複数名での分担型

指導体制など、いくつかの授業改善方策の実施に取り組んだ。その結

果、プログラム完成年度の2009年には、受講者全員から肯定的な授業

評価を得るに至っている。

本年度は、学内の「全学教育改善・実施経費」の助成を得て企画した

学生座談会の開催などを通し、6年間の取り組みの総括と改善方策の

検討を行った。

九州大学教育学部における初年次教育導入の取り組み−コアセミナー(教育学部基礎セミナー)の展開と評価−

(九州大学・教育学部)

九州大学・人間環境学研究院(担当 : 元兼)092-642-3123

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62Q-Links STUDIES

高等学校の段階での物理を未履修の学生、入試科目として物理を選

択していない学生と物理を履修・受験科目として学習した学生が同じ

クラスで受講する初年次科目「力学」で、学生に「物理学パワーアップ課

題」と名付けた基礎的な問題を宿題として出題し、提出された答案につ

いて、高学年の学生から解説を受ける形式の学習支援を実施した。こ

れにより、物理学の基礎学力の向上を目的として、「力学」の履修者に

対して、講義時間以外に学習を行う機会を提供し、高学年の学生が初年

次の学生を指導し、両者が互いに学び合う学習支援を試行することが

できた。

この取り組みは、「平成23年度福岡大学魅力ある学士課程教育支援」

の一環として実施された。

「物理学パワーアップ道場」〜初年次学生に対する高学年生による学習支援の試行−福岡大学魅力ある学士課程教育支援−

(福岡大学・理学部物理学科)

福岡大学・寺田研究室092-871-6631 内 )6169

福岡工業大学の情報システム工学科では、1年前期に教員2名と学生

アシスタント2〜4人のチームで必修科目「フレッシュマンプログラム」

を実施している。

内容:(1)全員名札を着用する。

(2)毎回初対面の相手とコミュニケーションワークをする。

(3)毎回班編成を変え、異なるテーマのグループワークをする。

(4)研究室を訪問させ、教員とも気軽に話ができるようにする。

(5)毎回、振り返りシートを書かせ、次回にコメントを添えて

返却する。

学生には好評である。教員の力量が重要なので、2011年度からはプ

ロコーチの主導で実施している。教員の負担が大きいことと、自由に

レイアウトを変えられる会場の確保が問題である。

学生の対人能力向上を目指す『フレッシュマンプログラム』の試み

(福岡工業大学・情報工学部)

福岡工業大学・FD 推進室092-606-7370

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63Q-Links STUDIES

Q-

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(Q-

Links活動報告会)

「総合演習II」は、ある企業の協力の下、学生に実社会での活動を疑

似体験させる作業に従事させることによって、学生の就職力と「リアリ

ティ・ショック」への対応力の養成を狙いとした授業である。発表にお

いては授業の設計と実際の活動を紹介する。授業設計としては2つの

学問的見地、組織論の分野で研究されている「社会化」の議論とマーケ

ティング論の分野で研究されている「創発」の議論に則る。また、就職

力・就業力の向上に関しては事前・中間・事後に「社会人基礎力」の考

えをベースにしたアンケートを実施し、学生に自己診断させながらそ

の変化を確認している。発表ではその結果ならびに学生の作業の成果

も紹介する。

実学教育としての「総合演習II」−「社会化」と「創発」−

(中村学園大学・流通科学部)

中村学園大学・教務課092-851-6742

本取組は、就業力の構成要素を「志向する力」「共働する力」「解決す

る力」「実践する力」の4つに分解し、それぞれの趣旨に適う学科目を

配当しながら全学的なカリキュラム整備を進め、「就業力育成プログラ

ム」として体系化、学士課程を通じた段階的な就業力の育成を図るもの

である。同プログラムでは、企業が求める人材像と教育目的との整合

という視点で構築され、コミュニケーション教育の全学的展開を図り、

産官学連携での「招聘講義」とインターンシップにより実践的人材の育

成を目指している。また、学生が学習目標の達成度をウェブ上で確認

しながら、新たな目標設定や課題発見ができるシステムとしてキャリ

アポートフォリオを導入している。

「4つの力」育成によるキャリア形成支援

(福岡工業大学)

福岡工業大学・FD 推進室092-606-7370

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本学では、様々な分野において学生による自主的な活動が多く存在

する。

その中で、新入生修学・生活支援ボランティア「タスケンジャー」や

地域住民の子育て支援活動である「学生保育サポーター」、海外学術交

流協定校からの短期研修生のお世話をする「パートナー制度」など、学

生による様々な活動事例を報告。また、現在進行中の新企画「学生と職

員の共同制作による広報誌創刊プロジェクト」の進捗状況も発表する。

学生が主人公! MMUの学生活動

(宮崎公立大学)

宮崎公立大学・学務課学生係0985-20-2212

本学では平成20年度に、学生支援に関わる4つの部署(学生課、就職

課、教務課、学部・大学院事務室)をワンフロアに集約した「学生支援

センター」を立ち上げました。

今回はNSC48と題し、「学生支援センター」の注目ポイントとなる

ハード面、ソフト面を48枚の写真とそれにまつわるエピソードととも

にスライドで紹介。この3年半の歩み・今後の課題に迫ります。

Nakamura Student support Center 48 〜紹介します!学生支援センターのすべて〜

(中村学園大学・学生支援センター)

中村学園大学・教務課092-851-6742

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Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

東日本大震災の被災地の子どもたちを励まそうと、工学部バイオロ

ボティクス学科と芸術工学部デザイン学科の学生15人が平成23年5

月から取り組んできた。「さるかに合戦」のキャラクター山車灯籠5基

を完成させた。高さ2.5メートル、材木と針金の枠組みに和紙を貼って

着色、内側からLED電球で照らす。自転車による自家発電による発光

も可能。平成23年11月大分県日田市「千年あかり」で展示、12月福岡

銀行「冬のイルミネーション」で公演、12月19日〜 24日岩手県陸前

高田市で幼稚園、老人介護施設等で公演した。

東北支援ボランティア:希望のあかりプロジェクト

(九州産業大学 工学部・芸術工学部)

九州産業大学・工学部バイオロボティクス学科092-673-5461

平成16年から法人化と学部改組を含む抜本的改革に取り組んできた

福岡女子大学は、平成23年4月に「国際文理学部」を新設し、これまで

の2学部体制から単1学部大学となった。国際文理学部では「次代の女

性リーダーの育成」というビジョンのもと、7つの特色(共通基盤教育、

実践的な英語教育、国内外での体験学習、ファーストイヤーゼミ、アカ

デミックアドバイザーシステム、初年次全寮制、海外大学との連携)を

打ち出し、教育改革を進めている。

本発表では、「国内外での体験学習」に焦点をあてる。教室と現場を

往還する学びの在り様について、授業外学習や課外活動の展開、生き方・

働き方観の形成等も含め、学生自身の語りで紹介する。

福岡女子大学の正課体験学習:学生が語る教室と現場の往還による学び

(福岡女子大学・国際文理学部)

福岡女子大学・教育・学習支援センター092-661-2411

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66Q-Links STUDIES

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

Q-Lab 第1回ODプロジェクト報告会 13:25 〜 14:05

ポスターセッションの合間には、「Q-Lab第1回OD

(Organizational Development:組織開発)プロジェクト」

の報告会が行われました。Q-Links事務局の久保山氏を進

行役に、企画のねらいや設計について説明がありました。

後半は、実際にODプロジェクトに参加した筑紫女学園大

学の中原氏、東北大学の立石氏を迎え、プロジェクトでど

んなことが起きていたのかを振り返りました。また、1つ

目のステップの講師であった京都大学名誉教授の木下冨雄

氏、京都外国語大学学長事務室長の山﨑その氏からのビデ

オレターのプレゼントがありました。当時を振り返っての

感想やユーモア溢れるコメントで一気に会場が沸きました。

※ Q-Lab第1回ODプロジェクトの詳細については、本誌9ページをご参照ください。

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

シエスタ 14:45 〜 15:30

ポスターセッションの熱気が一山こえた頃、「シエスタ」と銘打った休憩時間となりました。会場校である九州大学

から差し入れされたのは、復興支援の想いを込め、気仙沼市から取り寄せた手作りの洋菓子。有志から成るシエスタ

隊がお菓子と飲み物を手際よく全員に配っていきました。参加者だけでなく、発表者も、スタッフも一斉に手を休め、

おやつを片手に和やかに語り合ううちに、あっという間にシエスタの時間は過ぎていきました。

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Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

企画セッション 15:30 〜 17:30

シエスタの後は、企画セッションが行われました。テーマは「Q-Linksインパクト」。Q-Linksが九州・沖縄地域の

賛同校に対してどのような影響を与えているのかをQ-Links内外から振り返ることを目的としたセッションです。

Q-Linksメンバーシップから4名と、Q-Linksの外からの視点として、文部科学省のお二人に登壇いただきました。

Q-Linksの活動や成果について、会場の学生、教職員とともに深い対話が行われました。

議 長:秋山 優 氏

九州産業大学 経済学部経済学科 教授

登壇者:植村さおり 氏

中村学園大学 教務課

小菜辰郎 氏

福岡教育大学 教育支援課修学支援・実習グループ 主任

藤波 潔 氏

沖縄国際大学総合文化学部社会文化学科 准教授

高橋浩太朗 氏

文部科学省高等教育局大学振興課

大学改革推進室 学務係長

岡崎成光 氏

文部科学省高等教育局大学振興課

大学改革推進室 専門官

 本学では、「4つの力」育成によるキャリア形成支援の一環として、「キャリア形成」という科目が始まりました。1年生の

前期必修科目として位置付けられたこの科目は、学生同士の相互交流によって大学生活への適応を促すことや、就業意識の

醸成をねらいとしています。

 その授業の1つの取り組みの1つに“研究室訪問”があります。自分の学科の先生のところに、3人から5人のグループで

訪問し、先生の研究や、人生観、大学についてなどのお話を聞いてきます。研究室訪問の前には、社会人としての礼儀やマナー、

メールの書き方などを教えてから訪問させるので、先生との約束をとる場面から、実際に訪問する場面まで、大学全体が、1

年生にとっての実践の場となります。

 さて、1年生は、始めて“教授”と面と向かって話をしに行くため、メールを送ることからとても緊張していました。しかし、

実際に訪問に行った学生の話を聞くと、「研究の話が聞けて関心が広がった、ためになった」、「先生が面白い人だった」、「先

生にアドバイスをもらってやる気が出た」と、満足感も高いようです。“教授”という響きで敷居が高いと感じていた学生も、

先生のお人柄が分かって少し安心したように思います。中には、先生と連絡を取るのに手間取ったり、予定の時間に遅れて

しまうこともあったようですが、その都度、先生方に指導をして頂きながら実施しています。

 言うまでもないことですが、1つや2つの科目で就業力が身に付くわけではありません。大学4年間を通して日々実践し

てこそ、学生たちの力になっていくと思っています。今後も、教員のみならず、職員、学生に関わる人と繋がり、考えを共有

しながら、学生の教育に取り組んでいきたいと思います。

C O L U M N◆ 1年生・教員全員参加の“研究室訪問”◆宮本 知加子(福岡工業大学FD推進機構特任教員)(臨床心理士)

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68Q-Links STUDIES

Q-LinksのCDプロジェクトに参加して、私自身が受

けた最初のインパクトは、「とても面白く新鮮で、しか

も自らを省みて考えさせられること多く」、それまでに

参加してきたFD関連のセミナーとは、随分違った不思

議な感覚でした。

出席してみると、講演会形式のセミナーで聴衆とし

て講話を聴くのではなくて、体験型、課題解決型のグ

ループワークでした。参加者は、少人数グループに分

かれて、ゲームを交え楽しみながら、ダイアログという

話し合いの時間を与えられます。各グループで、プレ

ゼンテーションのためのパネルは作成しましたが、カ

リキュラム開発に関する何か特別のスキルを講師から

教わったわけではありません。しかしながら、班内で

のダイアログの中で、あるいは他の班のプレゼンを聴

いていると、カリキュラム作成についての異なる視点

やさまざまな意見に接して、たくさんの事を学んだ気

がしてきます。修了式の日には、また参加しようとい

う気になり、この研修会を職場の同僚達にも紹介した

くなります。

事務職員と教育職員とが混在し、しかもそれぞれ

職場が異なるので、むしろ気兼ねなく本音で語り合

えたからかもしれません。顧みれば、われわれは

日々教育の現場でカリキュラムに携わっているので

すから、どのような問題が存在しているかは分かっ

ていたはずで、むしろ解決のための方策や事例に関

する意見交換の「場」が必要だったのです。Q-Links

は、まさにそのような場を提供してくれたと言えます。

Q-conference2011企画セッションで、井戸端会議や

地域の公民館を引き合いに出してQ-Linksの効用につ

いて語ったのはそのためです。

我田引水との批判覚悟で、経済学の視点からQ-Links

インパクトについて考えてみましょう。ネットワーク

としてのQ-Links が産出(output)している生産物は、

教育、研究、調査や研修といったサービスであり、その

多くは、市場で売買されない非市場財で、公共財の特徴

を備えており、ネットワーク内で自己消費されている

ものと捉えられます。さらに、Q-Links内で得られた

情報や知識をメンバーが共有し、蓄積していると考え

れば、それはもはや消費ではなくて、知的資本ストック

の形成とみなすことができ、その結果、より良好な教育

サービスを提供することができるのであれば、個人と

その所属する大学にとっての教育改善だけでなく、ネッ

トワーク全体にとっても効果があることが分かります。

また、電話やインターネットのように、ネットワーク

への新規加入者が増えれば増えるほど、既加入者が得

る便益(benefit)が大きくなるというネットワーク外部

性のプラスの効果が働くことを想起すれば、Q-Links

も賛同校が増え、研修受講経験者が増えるにつれ、ネッ

トワーク全体としての便益が増すことが理解できま

す。外部講師による講演会形式の研修よりも、そこに

教職員を派遣した方がはるかに効果のあることでしょ

う。更に現状ではQ-Linksを利用して、たとえばメー

ルでメンバーにアドバイスを求め、さまざまな情報を

共有することができ、また互いに研修の場を提供し合

う絆が生まれており、その効果を実感できます。

人の目には見え難いこれらのQ-Linksインパクトを

「どう維持・発展させていくか」というのは重要かつ

難しい課題です。この課題を解くうえでのポイントは、

Q-Linksが一種の公共財である、という認識でしょう。

市場に任せていては十分に提供され得ないサービスを

供給するという観点を持つということが、Q-Linksの

将来構想とセットになるということです。大学間連携

による集合的教育改革サービスの効果を評価した上

で、政府からの支援が必要となる理由もそこにあります。

しかしながら公的支援を待つばかりでなく、加盟校が

それぞれFD・SDや人材開発、職員研修に臨む際に、そ

の予算の一部をネットワークへ拠出して「研修の場」を

維持することこそが最も待たれているかもしれません。

企画セッションを終えて ■ 秋山 優

企画セッションを終えて九州産業大学

秋山 優

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69Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

中村学園大学 植村さおり

Q-Links発足以降、本学では、RENKEIとい

う学生支援センター 4課での打合せが定期的に

行われ、学生支援を目的に様々な取り組みが実

施されています。各課間(職員間)の風通しが良

くなったことを実感すると同時に、少なからず、

Q-Linksの影響を受け、動き出していることは確

かです。3年目のQ-Links。学内で更にこの「場」

を共有していくとともに、継続した関わりや、受

動的な部分を能動的に変えていく努力も必要で

あることを感じています。

福岡教育大学 小菜 辰郎

Q-Linksインパクトでは、Q-Linksに参加し

て自分がどのように影響を受けたか、大学がど

のように変化をしたかを、伝えようと臨んでおり

ましたが、果たして十分に伝えることができた

か・・・。皆さまにはお聞き苦しい点もあったか

と思います。この場を借りてお詫び申し上げます。

Q-Linksは何かを“教える”といった従来の研

修、コンソーシアムの形とは違い、参加者が何か

を探し、得て、活用するための“器”を提供する

ものなのではないでしょうか。そしてそれを活

用するもしないも、参加者の方々次第ではない

かと思います。

次年度もイベントが盛りだくさんだと思いま

すが何が起こるのか楽しみにしております。

沖縄国際大学 藤波  潔

私自身が、学内のFD業務の実務を担うよう

になったのと、Q-Linksが本格的に始動したの

が、時期的にちょうど重なることもあり、私は

Q-Linksの活動に積極的に参加させていただき

ました。お陰様で、そうした活動を通じて多く

の友人と情報を得ることができましたし、大学

人として大きく成長できたと思っております。

今回の企画セッションでは、私自身のそうした

成長をお話しすることで、Q-Linksと結びつく

ことの効果をお伝えできれば良いなと思って、登

壇させていただきました。座長の秋山先生から

の問いかけに対して、私の「思い」を重ねた形で

答えたつもりですが、参加された皆さんにどれだ

け伝わったか心許ないのが正直なところです。

しかし、いくら言葉を重ねるよりも、大事なこ

とは「思い」を共有し、「実践」することにあります。

私がQ-Linksで出会った多くの方々と共有した

「思い」に突き動かされて、学内外で「実践」した

経験を通じて得られた「達成感」や「充実感」を、

この企画セッションに参加された他のQ-Links

メンバーシップの方々にも感じてもらえたら、こ

んな嬉しいことはありません。

大学教育は何よりも学生のためにある。これ

は、私の揺るぎない信念です。Q-Linksで学ん

だものとして、「学びの責任」を果たすためにも、

この信念の現実化に取り組んでいきたいと思い

ます。また、メンバーシップの方々との結びつ

きを通じて、その取り組みを豊かにできればと

思います。

企画セッションを終えて ■ 植村さおり / 小菜辰郎 / 藤波 潔

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70Q-Links STUDIES

外から見たQ-Links ■ 高橋 浩太朗

2月のQ-Conferenceには、文部科学省より大学振興

課専門官・岡崎成光、同学務係長・高橋浩太朗が参加

させていただきました。

Q-Linksについては、これまで各種のFD関係シンポ

ジウムやフォーラム等で活動状況を外形的に伺う機会

はありましたが、主体的に参加させて頂くのは初めて

でした。Q-Linksが既に九州の大学関係者に浸透し、し

かも参加者が会議運営や各種のイベントに主体的にコ

ミットしていることに大変驚かされました。

私自身は文部科学省のFD担当者として、全国さまざ

まな大学でのFDの取組を見る機会があったのですが、

Q-Linksは他の取組と大きく違う点として、企画者と

参加者・賛同者の垣根が非常に低いことが挙げられる

と思います。

文部科学省がこの20年間進めている「大学改革」の

大きな裏のテーマとも言えるのが、大学構成員の意識

の変革であり、FD・SDはそのための具体的な取組と

言えますが、反面、中教審答申「学士課程教育の構築に

向けて」(平成20年)において既に形骸化や、講演会へ

の参加に留まるなどの課題が指摘されています。

Q-LinksはFDネットワークの中では比較的新しい存

在ですが、「ダイアローグ」や、機関参加だけではない「賛

同者」の存在など、随所に「参加者が主体的に参画する

仕組み」が意識的に盛り込まれており、全国のFD関係

者に対して新しい風を吹き込む存在となっていると感

じています。

特に私の登壇させていただいた「企画セッション」で

は、基幹校である九州大学の教職員は誰も居ないとい

う点で、ある意味では象徴的な企画だったのかとも思

います。秋山先生をはじめとする方々がそれぞれの立

場で、教員・職員の別なしに思いを語っていただく様

子や、Q-Linksでの出会いを通じての参加校同士の相

互訪問や共同取組のお話は、今後のQ-Linksの発展可

能性を十分に見せていただけるものでした。

文部科学省・中教審がここ何年か提唱している「機

能別分化」の考え方は、「大学が多すぎるのではないか」

という社会の問題意識と「全ての大学に十分な支援を

行うことができない財政状況」が背景にあります。セッ

ションの中でも述べさせていただきましたが、これら

の課題への対応のために「大学間の連携を進め、互いに

持つ資源を共有しつつ教育の質の向上を図る」ことが必

要となり、各種のコンソーシアムや大学間連携の取組

が進められてきました。

この連携を進めることにより、中教審答申「我が国の

高等教育の将来像」(平成17年)で示されたような7つ

の類型に分化する…と単純にはいきませんが、18歳人

口の減少や、社会の大学に対する信頼の揺らぎなど、一

大学でできることが限られる状況の中では、少なくとも、

連携を進める中でそれぞれの得意分野・不得意分野を

認識し、補い合いながらお互いを高めあう「役割分担」

はいずれにしても必要になってきます。これまで近隣

に在りながらお互いに関知することのなかった大学の

教職員が相互に交流することで、自らの大学を知り、他

大学と共に行う活動が、地域の大学全体のため、ひいて

は自学のためにもなるのだという発想・行動が求めら

れる時代になったのだと言えましょう。

これは私たち文部科学省としても同様であり、端的

に言えばこれまでの「予算と制度」以外に、大学ととも

に何ができるか、どのようにすればいいか。どのよう

に社会に対し「大学」の必要性をアピールできるか。文

部科学省も旧来のパラダイムにとらわれず、新たな大

学との関係性を構築し、今の時代に即した仕事ができ

るように変わっていかねばならないと深く感じた会で

ありました。

そういう機会を与えていただいた九州大学教育改革

企画支援室のメンバーをはじめとするQ-Links関係者

の皆様に感謝申し上げるとともに、今後の各大学の奮

起・発展を願っております。ありがとうございました。

「文部科学省から見たQ-Links」文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室

学務係長 高橋 浩太朗

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71Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

クロージングセッション 17:30 〜 18:00

企画セッションに引き続き、琉球大学の天野氏の司会のもとクロージングセッションが行われました。

Q-conference2011の総括として、「ポスターセッション(福島大学 丸山氏)」、「Q-Lab第1回ODプロジェクト報告

会(東北大学 立石氏)」、「企画セッション(九州産業大学 秋山氏)」について報告がありました。その後、Q-Links

の今後の活動について説明がありました。Q-Links運営校である九州大学の丸野俊一理事・副学長からの閉会挨拶の後、

Q-conference恒例の全参加者による集合写真が撮影され大盛況のうちに幕を閉じました。

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

Knotプロジェクトについて

会場となった創立五十周年記念講堂に飾り付けられた雪の結晶のペーパークラフト(一つ一つのペーパークラフト

は、「KNOT」と通称されました)。メイン・ステージに230個、そしてポスターセッション会場であるホワイエと、参

加者の憩いの場となったファカルティ・クラブに174個。これらの「KNOT」は、大学入試や学期末という繁忙期の中、

全国のQ-Linksメンバーシップ(賛同校・賛同者)によって、一つ一つ手作りされ、会場に届けられました。

カンファレンステーマ「Make a Knot!! Q-Links!−つながりをこえて−」を皆で体現していこう、と始まった「KNOT

プロジェクト」。

404個のKNOTで彩られた会場の様子は、まさに圧巻。しかも当日の天候は、福岡では珍しい雪。空から舞い落ち

る(天然の!)雪と会場内のKNOTがガラス越しに創り出すコントラストは、本当に美しかったです。

ご参加いただいた皆様、そして当日お越しいただき、一緒にKNOTを楽しんだ皆様全員に、改めて心から御礼申し

上げます。

ありがとうございました!

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72Q-Links STUDIES

Kyushu Learning Improvement Network for Staff Members in Higher Education

アンケート

質問1 今回のQ-conference2011の全体を通しての満足度をお答えください。

※( )は実数

※参加者197名に対し67名の方から回答をいただきました。

質問2 自大学内で活用できそうな知見やアイデアは得られましたか。それはどの企画で得られましたか。(複数可)

(その他) ・2/17Q-place  ・事前の準備

やや不満足4% (3)

無回答3% (2)

やや満足45% (30)

とても満足48% (32)

● ポスターセッションでは、自らの大学の活動発表させていただいたが、他の大学の教職員の方からより効果的な方法が考えられるという貴重な助言をいただきました。企画セッションでは、FD・SDの活動が学生のためになるという基本を思い出すことができました。

● ポスター発表者でしたが、ポスターをご覧になった方から、こういった取り組みはしてないの?とおっしゃっていただいた内容を学内に持ち帰って検討したい。

0 10 20 30 40 50 60

ポスターセッション

企画セッション

Q-Lab OD セッション

シエスタ

その他

特に得られなかった

無回答

52

23

5

4

2

2

2

(人)

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73Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

● 学生も含めた、FD・SD活動の必要性

● PBLへの工夫

● 学生の自主性、自信、行動を喚起し、吸い上げる教員への関わり方など

● 異なる分野の学部の取り組みの中に、自分の取り組みに通じる実践や課題がありました。学生を巻き込んだ広報誌づくり、学生の滞在力を引き出す取り組みなど。

● キャリア教育の構築について

● 各大学での改善実践例は大変役に立ちました。「学生支援のとりくみ」

● 就業力とは、各大学で定めるものである。

● 様々な大学等がつどい、情報提供、共有できること自体がすばらしいことだと思う。

● [課題を発見するプロセス]がいかに楽しいことかを考えられました。

● 学生さんによる発表が、各大学さんからなされるとよいと思った。・本大学からの発表について実績の報告だけでなく、それを生み出す方法や秘訣について分析を深めてから発表すべきであると発見。

● 同様の取組が本学とは異なる展開をしていたという事実。

● KNOTづくりによる意志合わせ

● 学生の参加

● ポスターセッションで、多様な内容に刺激を受けました。

● ワークショップの可能性

● 学生に対するモチベーション

● 自大学でさまざまな教育改善活動が行われているが、全学的に情報共有するシカケの一つとして参考になった。

● Q-Linksの今後のあり方について

● 今後の授業方法

● FD、SD活動時の雰囲気づくり(会場セッティング等)  なごやかなすすめ方

● 強い知的刺激を受け、モチベーションが高まった。

● 学生参加型のFDの有効性

● まだまだ企画などをたてていくスキルが身についていないため、アンケートの結果の見せ方や企画をたてていく上での視点を学ぶことができた。

● 学んだこと、得た知識を次のステップに生かすということ、そして自分がお世話になったこと(例えばQ-Links)のために何ができるか考え行動していくことの大切さを再認識しました。

● 「時間がかかる」「ふんばってなんぼ」をみなさんなさっていること

● 「もし九大生が100人だったら…」→効果的な数字の魅せ方

● 大学の教職員の方々が学生のために何かしたい(還元したい)と考えてくださっていること。

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74Q-Links STUDIES

● 「学生のため」という言葉がたくさんでてきて、感激しました。

● データ等をまとめる際の表現方法。  学生主体を実際に行うためのコツ。

● 様々な職種、公私大の垣根を越えて意見を交わせる環境を造れること。

● (福岡女子大の)学生さんの質問「私たちの大学を良くする為に、教職員の皆さんは学生に何を求めますか」を受けて、同じ質問を持つはずの本学の学生にどのように対応していくかを考えることにします。

● 本学が今後取り組もうとしている事例について、先進的に他大学で実施されている成功例等を紹介して頂いたこと。(予算配分や助成対象など)

● FD委員会(などの組織)の運営  初年次教育の取り組み

● 福岡女子大の体験授業  受講学生の生の声が非常に参考になりました。  「目標設定」→「実施」→「振り返り」がきちんとそれぞれの学生の成長につながっていること!!ぜひ参考にさせてもらいます。

● 事務スタッフの巻き込み方

● 他大学の例や実際の体験をそのまま用いて自大学でも使える内容が多いと感じた。  また、このような集まり自体をもっと企画しても良いのかなと感じた。

● ポスターセッション発表において、準備段階では想定していなかった質問やコメントをいただき視野が広がった。

● 学内におけるdialogueの必要性

● 各大学の改革の進歩やつまづいているポイントを生の声として訊けた点

● 初年次教育、ビデオ制作を通じた様々な学び、上級生の教育参加  動機付け

質問3 今回のテーマは「Make a Knot!! Q-Links! つながりをこえて」でした。Q-conference2011を通じて新たに結ばれた、より強く結ばれた、広がった“Knot”はどのようなものでしたか?

● 他大学の教職員との“Knot”自大学の職員との日常を越えた“Knot”

● 学内の教職員とのつながり

● 閉塞感

● 九大の農学部の先生、九女の先生、西南学院大の先生と学問領域を超えた連携が生まれそう…

● 新たな可能性の発見

● 九州内の人たちと、知り合いになれた。

● 大学間の率直な交流だと思える。

● 垣根を越えた教職員、学生間の連携。

● 自大学のための教育改革の最善の策を提案できるのは、自大学職員のみである。

● 各大学の取組は各大学の解決策があり様々ですが、その根底にあるのは「学び」の素晴らしさであることがひとつに結びました。

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75Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

● 抱える課題は同様なものが多く、考えるべきことも同様であるため、横のつながりを以て、教育の向上を目指していければと思う。

● いろいろな人と話すことができたコトです。ポスター会場はすてきな雰囲気でした。

● 難しい問いですね。今後の課題とさせていただきます。

● 今後を考える姿勢

● 自大学の他の部署の教員、職員と話をする機会がもてました。今後大学内での取組に期待がもてます。

● つながりを自分自身から作っていきたいと思っています。そして、そのつながりを自分の持ち場でも広げていきたいと思います。

● 新たな人との出会いが自分の刺激となり、さらなる可能性が広がることを感じた。

● 多くの人の有益な意見が聞けたし、自分がポスターをみて話したことで勇気をもらったと言っていただいてありがたかった。

● 通常のFD・SDネットワークは、大学間連携のひとつとして位置づけられるが、Q-Linksは大学人連携のひとつであると感じた。大学間連携は連携することが目的されがちであるが、大学人連携は「学生の成長を図る」という目的で教育の本質を常に意識した活動につながると思う。

● 大変素晴らしいものであった。

● ポスターセッション・シエスタで会話できた。

● 快適な脳刺激は、知的刺激のみでなく、参加する者の感情刺激をどのようにするか、そのアイディアと工夫を今回参加していただきました。帰りまして、自校で生かしていきたい。

● 人と人とのインタラクティブな関係性を維持・向上するネットワーク拡大につながった。

● 教員と職員の壁が、より低くなったように感じます。

● こんなに大学教育をよくしようと思っている方々に出会えたこと。

● 企画セッションの中であった、自分たちが抱えている問題や課題を共有することで、解決の答えが見えてくるというお話から、人に話すことでつながりを広げたいと思いました。

● それぞれの大学・担当者のがんばり

● 新しい知識の獲得

● 大学の教職員の方々と直接話せて、お互いの意見を交換することができた。

● 教員・職員の方々が「良くしたい」という思いから動き出していること、共通して持っているものとして感じた。

● 初めて参加しましたが、たくさんの、他県の、なかなか接することのない先生のお話を聞き、視野が広がりました。

● 今回Q-conference、Q-Linksに参加するのが初めてでしたので、Q-LinksとKNOTが結ばれたと思います。また、参加された他の大学とのつながりも今後、引き続き大切にしたいと思いました。

● 他大学の方との情報交換による新たなつながり。  また、業務の効率化のヒント。

● つながり、名刺交換はできたが、一番のKnotはきっかけ(まっすぐな紐でなく、ひっかかる、つかまれるKnot) をつくれることができたこと。そして上のKnotを作る意欲ができたこと。

● ポスターセッションを見ることで、参加者が各所属組織で行っている活動を知ることができました。

● 設置形態(国公私立)や学部構成規模も違う他大学の教職員と学生の為に何ができるかを検討し合えたこと。

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76Q-Links STUDIES

● シンプルに「はじめて話ができ、仲間が増えた」こと

● “学びつづける”“開かれた場”  学びつづける姿勢が開かれた場をつくり、開かれた場が学びつづける姿勢につながるということ。

● 単純な話ですが、知らない人と深い話ができた。  昔の仲間が日常頑張っている様子がわかって、励みになった。

● 知識・企画・考え方

● 仲間が増えました。

● 初めてでよくわかりません。

● 人の出会いのみならず、人同士のつながりをいろいろ知ることができたこと(この人とこの人つながっているのか!等)

● いろいろな工夫をしている人達が多いことを実感し、それが、即効薬ではないにしても、少しずつ先に進む可能性を持っていると思うので、のんびり行こうという気持ちでつながっていることが大事なのかなと考えている。

● 他の大学にも一生懸命いろいろと考え、仕事に取り組んでいる人がいるというのは、とても力強いことです。何かあったときに「相談できる」「直接連絡をとらなくても頑張っている人がいるから私も頑張ろうと思える」そんなつながりができました。

● 絆を結ばないとつながりをこえられないことを改めて思いました。

質問4 今後、Q-Linksのどの活動に参加してみたいと思いますか。(複数可)

質問5 Q-conference2011に対するコメントをお願いします。(全体を通しての感想、特に印象深かった企画やその理由、改善点、今後取り上げて欲しいテーマ、今後の企画や活動への期待、学内でQ-Linksを薦めたい相手…などなど)

● Q-placeで学内の職員に、Q-Linksの良さを知ってもらいたい。

● 教員と一緒に参加して、その後対話ができるといいのかなと思いました。

● 早くも日和見的なところが…。毎年閉会の言葉には泣かされます。感謝!

0 10 20 30 40 50

Q-conference2012

Q-place(学習・交流会)

Q-Lab OD プロジェクト

Q-caravan(賛同校訪問)

Q-Lab CD プロジェクト

無回答

その他

39

28

19

15

13

7

0

(人)

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77Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

● 今回初参加でしたがとても充実した一日で元気を頂きました。[質問1]において“とても満足”ではない理由‥ポスターが盛りだくさんで興味がある発表全てに回ることができなかったからです。時間帯によって展示ポスターを限定するのはいかがでしょう。(1h→1/3)→(1h→1/3)→(1h→1/3)‥例えば全体の2/3には幕をかけて、1/3のみ展示オープンにする。これを1時間で交代させる。上記は単なる思いつきですが、ある程度集中してポスター内容と担当の方とのコミュニケーションに時間を投入できる工夫があればと思います。それはともかく、とても楽しい一日でした。

● ポスターセッションをもう少し長い時間とって頂きたい。刺激ある議論をすることができ、時間が足らなかった。

● 参加学生が非常に積極的に説明していたのが印象的であった。ここまで教育した成果に目をみはった。

● 背中を押されて参加したというコメントがありましたが、私もそうでした。参加させていただいて、他大学の様々な取り組みを知ることができました。今後も機会があれば、積極的に参加させていただきたいと思います。

● インパクトが少し長かったので、もう少し工夫すべき。

● ①全体が冗長②昨年からの成長が判らなかった。

● 様々な大学の人間をQ-Linksの活動に参加させることが目的になってしまっているような気がする。・「楽しかった」で終わっているような気がする。又、傷をなめあっているだけではだめ。・みんなで「理想」を掲げて満足していないか。・単なる出会いの場にしてはだめ。・いくら他大学の人と情報交換をしても、結局は、その後自分たちで自大学をどうするか??・ワークショップに参加することが目的になってはだめ。※Q-Linksの活動を否定するものではありません。自分への戒めです。

● ・平成24年度活動計画がほぼ決まっているようですが、情報交換会はカンファレンス当日の終了後の方が盛り上がるし、参加者も多いのではと思います。(ポスターセッションで交流したあとだと共通な話題もできる。)・今後の企画についでですが、私はQ-Links初心者でも少し気軽に参加できるテーマもあればよいと思います。テーマのハードルが少し高いように感じます。・仲間うちで盛り上がっている感があり、初心者は溶け込みにくい。

● パネルの2時間は欠慢であった。何を伝えたいのか、不明であり、担当者間の自己満足の確認にしか見えない。

● 企画セッションの中で、「(期間が)切れるとわかっていて、何故先のことを考えていなかったのか」という、予算関連の話には、同感でした。どう次に動くか、新しい発想が生まれ、発展していく気がしました。将来どうしたいかだけではなく、具体的にどう動くか。教職員が「対立も協働も」繰り返しながら、生み出していければ、それが学生に伝わっていくのではないかと思いました。

● 先ずは学内にこの活動を広めていきたい。

● 初参戦が叶い、光栄でした。我々が自然と行っていた取り組みを、振り返り発表形式にまとめることで、その意義を改めて確認することができました。

● 今後取り上げてほしいテーマ…学生からの予期せぬ提案に応えられますか?

● 「Q-Links」という存在について改めて考える機会となりました。また、自分の仕事の内容を整理する良い機会になりました。ありがとうございました。

● FD・SDにおけるファシリテーションの重要性

● 企画セッションが長い。

● ポスターセッションでは、自分たちの日常業務をより良く行おうと工夫した結果を数多く発表されていました。受け身のシンポジウムなどと異なり、参加すること、日々の活動を改善することを当たり前とすることが、この活動のたいへん優れている点と感じました。一方、教育は経験だけでは、改善にも限界があります。試行錯誤による手作りのよさとプロフェッショナルな教育者としての能力育成と両方あるとさらに豊かなプログラムになるのではないでしょうか。スタッフの皆さまの心暖かい運営に感銘いたしました。ありがとうございました。

● シナリオの工夫の仕方に感銘を受けました。職場の若手を一緒に連れて来て、Q-Labに参加したいです。私自身、色々な可能性、アイデアを考え続けたいと思います。

● ・新しい企画を工夫してほしい・参加者からの企画も入れてはどうか・回収資料はもらいたかった。どこかで公表してほしい。

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78Q-Links STUDIES

● 企画セッションでは、文科省が描く今後の方向性が聞けると思ったが、その話がなかった。どの大学もFDをしなければならないが、他の模範となるような成果にどんなものがあるのかが見えない。GPなどいろいろな助成事業があるが、助成金がなくなると息切れするような印象がある。誰もが強烈なインパクトを受けるこれぞFDの典型的参考例というものを見てみたい。

● 九州大学「志教育は強いインパクトをうけました

● Q-Linksの知名度にふさわしい活動のクオリティ(質)を向上させていくべきである。

● 形ではなく、中身(本音)が保てる連携であってほしいと思います。

● とてもよい1日でした。大学教育をよくしようという教職員の方々だけでなく、学生ももっと参加させていきたい。

● 教職員の方々のお声が聞けて、学生も求めるばかりではなく、自分たちも大学のために何ができるか考えていくことが必要だと気づきました。

● 企画セッションの自由さ、(ユルさ)が画期的でした。おもてなしについては毎年パワーアップですね。すごい。「こんなこともできる」を示して下さり感謝です。学生たちに毎年よい機会を提供していただいていることも感謝です。

● 学内では、あまり教職員の方々が生徒のためを考えていると感じることはないのですが、今日のポスターセッションでは皆さん学生のためを考えた様々な工夫をこらしていらっしゃると知って、刺激を受けました。

  私たち学生も、自分たちの学びの場である大学がよりよいものになるよう、提案・改善していきたいです。

● 他の大学をあまり訪ねたことがなかった私にとって今日の1日はとても有意義なものとなりました。普段あまり接することのない他大学の教職員の方々と話すことで、多くの意見をいただくことができました。

● もっと女子大の先生にQ-Linksに参加してほしいと思いました。大学を良くするためには、どうしたらよいか、それを教職員×学生で考えていきたいです。

● 学生として参加して、もっと、学生の発表があるとうれしい。発表がなくても、もっと、意見を交換する場をつくってもらって、学生にも参加してほしい(これが難しい、やる気)。

● もっと規模を大きくしていきたいと思いました。例えば、もっと各ブースの場所を広げたり、教職員だけでなく学生も参加したり…。やっていることは、すごく意義あるものだと思うので、もっと広まっていけばいいなと思います。

● 「ポスターセッションを見る時間がもっと長ければな」と感じました。それだけ充実していたということですが、ポスターを見、発表者の方の説明を受けるには、興味があるものだけ見聞きするにも時間が全く足りませんでした。

● 本学のアピール、他大学のアピール、他大学の方との交渉。私にとって大学職員として成長できる、とても良い機会となりました。

● ポスターセッションの際(黄色い名札、事務局の方?による)ポスターの撮影がなされていましたが、昨年の場合はQ-Links活動報告の年次活動概要に載せていたはずです。この報告書はWebに公開されるわけですから、撮影者の方は、その点については、ポスター発表者に正確に回答すべきです。

  大学業界でここまで明るく、前向きなFD・SDの取組は他にないと思います。

● 有無は分らないが、後日、メールやウェブなどによる回収方法があれば、もっと有効的な情報や感想が集められ、今日のテーマに直結する、学生目線での話について意見から目的(Q-Links)の再確認ができるのではないか。(折角なので、ペーパー以外の方法があればよいと思います。紙だけとは思いませんでした。)

  意見はたくさんあるが、各時間・スペースがない。(その辺りは今回の折角のテーマがその場限りになるような、結果になるような印象がありました。)

  「Q-Linksはどうか?という回答の収集ができないのではないか。  まだ、一方的な気がする。(Webによる場合は記名式でもよいと思う。)  一言でいえば、各大学に活用される場になることを目指せばよいと思います。  決して批判ではありません。

● 若手の教職員には広がりやすいと思われるが、むしろベテランにこそ必要な内容の活動なのでは…と思う。  ベテランの教職員をうまく巻き込むコツってあるんでしょうか。

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79Q-Links STUDIES

Q-

conference2011

(Q-

Links活動報告会)

● ともすれば「私はこれだけやっている」という自己満足におちいりがちですが、このような場に参加すると「まだまだ」という気になります。ありがとうございました。

● ホールの音響が変に反響して聞きにくかった。  ポスターセッションの時間がもう少し欲しかった。  問題集型のOD成果物はとてもおもしろかった。

● 自分の地区でも発表するような、できるような場を作成する必要性を感じた。いろいろな大学ももちろんだが、自大学内でも似たようなものを企画することは可能である。外への目も大事だが、内にも目を向けたいと感じた。

● 自分の庭は自分できれいにしようと思いました。

● 何をしたいのかよくわからなかったです。特に、企画セッションです。初めて参加しましたが、初めての人にも分かるような説明が必要ではないでしょうか。

● 一昨年のシンポジウムにも参加させて頂きましたが、自律的な学びの場として大きく飛躍している取り組みだと感じました。機会をつくって、ぜひプロジェクトにも参加したいと思います。

● 部下の意識付けに役立ちますので、機会を作って広めたいと考えます。本当に勉強になりました。ありがとうございました。  その他…最後のクロージングセッションのマイク音量が聞き取りづらかったです。何を話しているのかわからない所もあり

残念でした。企画セッションの音声は聞き取りやすかったので、クロージングの音声が気になりました。

● 「裏の配慮」と「表の無秩序」という印象。いいですね。Actorに適度に投げる感じが。  学生さんからの質問、よかったですよ、秋山先生。  正面から一度、College Impactの話とかやってみては?(今日は敢えて言わなかったのですが)

● 職種にかかわらず、まじめなことをおもしろく話し合える雰囲気がよい。これを維持してほしい。企画セッションよりは、ポスターセッションを中心に自由な話し合いの時間を増やす方がよいと思う。

● みなさん各々がきちんと考え、課題を持ち、解決しようと努力している姿が印象的でした。

● このような場に来てほしい人たちを来てもらえる方法などをテーマにしてもらえれば良い。

質問6 今回のQ-conference2011の情報は、何から得ましたか。

1.Q-Links事務局からの案内 31票

2.Q-Linksのホームページ 8票

3.ポスター 3票

4.チラシ 0票

5.所属機関の広報(広報紙、ホームページ等) 3票

6.広島大学高等教育研究開発センターのホームページ 0票

7.知人からの紹介 15票

8.その他 6票

9.無回答 3票

(その他) ・所属機関からのお誘い ・大学内連絡 ・Q-caravan ・学内での連絡 ・先生から・参加者からそれと別にポスターが分かりにくいという他の者からの意見がありました。(ごく一部とは思いますが)

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80Q-Links STUDIES

質問 Q-Linksを英単語1語で表してみてください。

・Q 2 票 ・spread 2 票 ・active 2 票 ・knot 2 票

・Links 2 票 ・circle 2 票 ・confirmation ・ENJOY

・party ・Light ・facilitation ・creative

・Stimulation! ・contain ・fun ・friendly

・sweet ・RUN ・Nice! ・good

・GET ・think ・network ・hub

・natural ・SHARE ・discover ・GIVING

・heart ・connect ・great ・hope

・wake ・ties ・Onepiece ・attraction

・PASSION! ・circle ・catalyser ・smille

質問7 最後に、あなたのご所属等についてお答えください。

■所属(機関)                          ■職種

※( )は実数                          ※( )は実数

■所属機関での役割

九州・沖縄以外の大学・短大

7% (5)

その他6% (4)

賛同校以外の九州・沖縄の大学・短大

8% (5)

賛同者9% (6)

賛同校(運営校)70% (47)

その他3% (2)

教員36% (24)

職員46% (31)

学生15% (10)

0

5

10

15

20

25

30

35

40

16

20

33

16

FD担

当者

SD担

当者

学長

・学

部長

等そ

の他

無回

(人)