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事 業 概 要 別 冊 平成 平成 平成 平成24年版 各種 各種 各種 各種答申 答申 答申 答申・助言等 ・助言等 ・助言等 ・助言等資料 資料 資料 資料、年表 年表 年表 年表

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事事事事 業業業業 概概概概 要要要要 別別別別 冊冊冊冊

平成平成平成平成22224444年年年年版版版版

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<<<< 目目目目 次次次次 >>>>

港湾審議会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

東京港に関する各種答申・助言(要約)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

・土地政策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

-東京問題専門委員第5次助言- (昭和46年)

・東京港問題について (昭和46年)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

・東京港及び周辺の水域環境について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

-東京都港湾審議会「水域環境部会」報告- (昭和48年)

・東京港埋立地の開発及び埋立事業の経営について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

-東京都港湾審議会「埋立地開発経営部会」最終報告-(昭和49年)

・海上公園の管理運営のあり方について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

-東京都海上公園審議会答申- (昭和52年)

・東京港における港湾計画の基本的方向及び埋立地開発の推進方策について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

-東京都港湾審議会答申- (昭和56年)

・今後の海上公園のあり方について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

-東京都海上公園審議会答申- (昭和56年)

・東京港将来像について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

-東京港の将来像委員会報告- (昭和61年)

・東京テレポート構想検討委員会最終報告 (昭和62年)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7

・東京港港湾計画の基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

-東京都港湾審議会答申- (昭和62年)

・臨海副都心開発基本構想 (昭和62年)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

・東京都港湾審議会「海面処分場検討部会」最終報告 (平成3年)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

・「東京港の長期構想及び東京港第6次改訂港湾計画の基本方針」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

-東京都港湾審議会答申- (平成6年)

・臨海副都心開発懇談会最終報告 (平成8年)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

・今後の海上公園のあり方について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21

-東京都海上公園審議会答申- (平成14年)

・東京港第7次改訂港湾計画の基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22

-東京都港湾審議会答申- (平成16年)

・中央防波堤内側 海の森(仮称)構想・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

-答申概要- (平成17年)

・東京港の今後の経営戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

-答申概要- (平成20年)

港湾施設耐震設計法の変遷・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30

道路橋耐震設計法の変遷・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

建築物耐震設計法の変遷・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33

年表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34

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東 京 都 港 湾 審 議 会

根 拠 港湾法第35条の2

東京都港湾審議会条例

目 的 東京都の管理する港湾の開発、利用、保全及び管理運営に関する重要な事項を調査審議す

るとともに、東京都海上公園条例に規定する海上公園に関する事項を調査審議する。

所 掌 事 項

知事の諮問に応じて、次の事項を調査審議し、答申する。

① 港湾法第3条の3第1項の港湾計画に関すること。

② 港湾法第43条の5第1項の港湾環境整備負担金に関すること。

③ 海上公園条例第6条第1項の海上公園計画に関すること。

④ 海上公園の廃止、区域の変更(軽微な変更を除く。)及び管理運営(軽微な事項を除

く。)に関すること。

⑤ そのほか、港湾の開発、利用、保全及び管理運営並びに海上公園に関する重要な事項。

組 織

次に掲げる者につき、知事が委嘱する委員37人以内をもって組織する。

① 学識経験を有する者 10人以内

② 港湾・海上公園利用者 9人以内

③ 港湾区域に隣接する特別区の区長 6人以内

④ 東京都議会議員 7人以内

⑤ 関係行政機関の職員 5人以内

任 期 (上記の①②について) 2年

会 長 上記の①の委員のうちから、委員の選挙により定める。

招 集 知事

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東京港に関する各種答申・助言(要約)

土地政策について -東京問題専門委員第5次助言- 昭和46年

・埋立地の土地売却制度

原価から時価方式へ

・経済合理性からみた埋立地の土地利用計画の立案

港湾施設以外の埋立地を住宅、商業サービス用地として利用

東京港問題について 昭和46年

・既設港湾の効率的利用

貯木場の早期完成、竹芝・日の出・芝浦ふ頭の再開発、物価問題への対応のための食料品のストックヤードの計画

・第2次改訂港湾計画の問題点

物資別ふ頭の管理運営方式の検討

・東京港の新たな課題と対策

港の汚染対策、廃棄物、カーフェリー・高速コンテナ船の問題を東京湾における公害、安全の観点から港全体の問題と

して検討

東京港及び周辺の水域環境について -東京都港湾審議会「水域環境部会」報告- 昭和48年

・水域環境問題に対する考え方

生活環境の悪化、海水の自浄作用の低下と汚染、富栄養化と重金属の蓄積等による水質及び生産や流通の場に特化した

沿岸部の土地利用により都民が海に親しむことができなくなったため、東京の海を再び生命溢れる海に蘇らせ、都民が親

しめる海とするため海の浄化機能とのバランスを取り戻すことにあらゆる施策を試みる必要がある。

・水域環境改善のための施策

(1) 水域をきれいにする施策(人口なぎさ、潮通し、底土のしゅんせつ)

(2) 水域をよごさない施策(濃度規制から総量規制へ、下水の三次処理)

(3) 水域に親しむための施策(人工海岸、水のシンボルゾーン)

・埋立造成が水域環境に与える影響

(1) 埋立地造成と水域環境に与える影響

(2) 「東京都ごみ対策専門委員」提言による埋立問題の検討

羽田沖、中防外埋立地計800ヘクタールの埋立てが生物・生態面、水理面、水質汚染面、気象面に与える影響の検討と

対策

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(3) 実施にあたっての条件

人工なぎさ、潮通し、高潮・波浪対策、廃棄物の中間処理による無害化・減量化・埋立材料化、二次公害の防止、跡地

の利用(環境改善やレクリエーションの場とする)

東京港埋立地の開発及び埋立事業の経営について -東京都港湾審議会「埋立地開発経営部会」最終報告-

昭和49年

・都民と東京港埋立地

(1) 東京港埋立地の歴史的背景

都市と市民の港とのかかわり

(2) 東京港埋立事業の現段階

2,400haの造成、円形都市の完成

(3) 埋立地開発の新しい理念

平面的拡大を抑制した物流用地の確保、社会教育・レクリエーションの場としての都民の利用、水質の浄化、緑のネッ

トワークづくり、自然海域の保全、100m道路を境にした臨海部土地利用の機能転換、災害時の避難広場緊急物資の供給

の場

・埋立地の果たすべき役割

(1) 埋立地の利用構想

100m道路の内側は都市機能用地、外側には物流サービス及び工場等の再開発移転用地を計画

(2) 埋立地の整備開発方針

埋立事業の完成目途を昭和50年から昭和55年度に延伸、公共輸送機関の導入及び各種交通プロジェクトとの調整、生活

環境施設等の整備、100m道路外側からの定住人口の排除

・新規開発事業の推進及び臨海部の再開発等

(1) 海上公園事業の早期実施

(2) 「シンボルゾーン」の計画

(3) 危険物の保管施設の移転、100m道路の外側への集約

(4) 竹芝、日の出、芝浦地区等の長期的な開発計画の立案

・新しい開発方式の転換

(1) 埋立地開発方式の転換

売却から貸付へ、原価から時価へ

(2) 開発保留地の確保

・財政問題及び開発プログラム確立

(1) 財政運営の基本原則

投資的事業に要する経費は起債で、管理経費・起債償還金等に埋立地の処分収入を充当

(2) 「第三セクター」について

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海上公園の管理運営のあり方について -東京都海上公園審議会答申- 昭和52年

・海上公園の基本的課題と管理運営

(1) 海の自然の回復、保全を目的とする公園である

専門家を加えた継続的な自然環境の管理システムの検討、利用者の指導、ビジターセンターの設置とレンジャーの配置、

自然の保全に留意すべき公園における利用限度

(2) 多様な利用ができる公園である

釣り、舟遊び、潮干狩り、自然観察等

(3) 自然と調和した都市づくりに寄与する公園である

既存の臨海地域開発計画の再検討と関係行政機関の協力

(4) 都民とともに造り育てる公園である

情報や資料の公開、提案の受け止め、討議、事業への反映

・海上公園の運営のあり方

(1) 基本的な考え方

都の責務と都民の協力・参画、管理運営主体が備えるべき条件

(2) 管理運営主体の検討

地方公共団体による管理運営、公益法人による管理運営ボランティアの運営参加、責任と権限

(3) 海上公園の管理運営財源の確保

費用負担のあり方、有料施設料金のあり方や収益施設の可能性

(4) 都の管理体制の確立

東京港における港湾計画の基本的方向及び埋立地開発の推進方策について -東京都港湾審議会答申-

昭和56年

・港湾計画の基本的方向

(1) 港湾計画立案の考え方

空間利用の方向=市街化の動向との調和、湾岸道路外側を港湾機能の充実や市街化の再開発に活用、空港やその周辺地

域は現空港の沖合移転を促進し、移転跡地は有効に利用されるよう計画する、交通網整備の方向(連絡橋の新設等)、大

衆輸送機関の導入

(2) 施設計画の大綱

総合的港湾機能の向上、埋立地の開発時期の5年間延伸、羽田沖埋立地の水域環境への配慮、新廃棄物処分場の計画、

連絡橋の整備方法

(3) 港湾の管理、運営

関係者の参画体制、民間資金の活用、港湾情報・物流情報システム化、港湾機能のPRと貨物誘致

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(4) 埋立地の開発方式

総合的かつ統一的事業の推進、埋立事業の資金、資産及び第三セクターの積極的活用

・拠点地区開発推進方策

(1) 13号地その1埋立地商業文化施設用地の開発方策

(2) 大井ふ頭その1埋立地商業文化施設用地の開発方策

(3) 埋立事業会計の資金・資産の活用

基金の設置、長期貸付地の地代の充当、外郭団体の収益の投入

今後の海上公園のあり方について -東京都海上公園審議会答申― 昭和56年

・基本的課題

(1) 水質や生態系に配慮し、埋立地及び水域に、生物の生息にとってよい環境をつくり、維持する。

(2) 海上公園構想が港湾計画に十分反映されていく必要がある。

(3) 都民の余暇活動の多様化に対し、豊かな自然のなかで特色ある野外活動の場を提供していく。

(4) 大衆輸送機関の導入等、利用者の利便を図る方策が必要である。

・課題解決のための施策

(1) よい生物環境の創出、保全

水際線の環境の回復、保全の維持、生物生息環境の保全

(2) レクリエーション及びスポーツ活動への対応

広域レクリエーション活動、スポーツ・海洋スポーツ活動、水際線でのレクリエーション活動への対応

(3) 大規模公園の構想

中央防波堤地区、羽田空港移転跡地の公園利用

(4) 緑道公園の整備拡充の方向

みなとの景観の創出、配置計画、自転車利用者への対応

(5) 交通手段の確保

大衆輸送機関の導入、海上バスシステムの導入

(6) その他配慮すべき施策

拠点地区開発と既設海上公園の調和、公共・民間施設の緑化推進

東京港将来像について -東京港の将来像委員会報告- 昭和61年

・東京臨海部の再生

港湾機能と都市機能の整合を図り臨海部における土地利用が調和と秩序を保って進められるためには、国際的視野を基本

におき、全国的・全都的な見地から検討が必要である。

・港湾施設のあり方

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(1) 取扱貨物量の推移と将来予測

外貿取扱貨物量を昭和75年で2,500~2,600万トン、内貿取扱貨物量を現状程度、計4,200~4,300万トンとした。

(2) 港湾施設整備の方向

ア 外貿コンテナふ頭

青海に4バース、将来的には中防外側埋立地に2バースを整備

イ ふ頭施設背後機能

外貿コンテナ貨物関連施設として総合物流ターミナルを整備、都心の倉庫移転先用地確保

ウ 内貿コンテナ基地

芝浦ふ頭、10号地その2、将来的には品川外貿コンテナふ頭の内貿コンテナ基地への転換、フェリーふ頭の有効活用

エ 食品・紙類等の取扱施設

大井ふ頭その1、10号地その2に整備

オ 機能転換・縮小又は移転を図る施設

貯木場の整理・統合と空水面の有効活用、晴海・豊洲・月島の物流施設の移転再配置

(3) 客船ふ頭の整備拡充

晴海外航客船ターミナルの整備

・内港地区再開発のあり方

(1) 晴海・豊洲・月島地区の考え方

住宅、商業、業務等の再開発。晴海地区の国際見本市会場は10号地その1へ移転。

(2) 竹芝・日の出・芝浦地区の開発整備の考え方

竹芝・日の出地区は伊豆・小笠原航路の客船ふ頭整備と新たなウォーターフロントの創出

芝浦地区は日の出地区の物流機能も集約し、内貿機能の整備拡充

(3) 再開発にあたっての都の主導的役割の発展

・街づくりと埋立地の活用

(1) 臨海部副都心の位置づけ、職住近接の街づくり、地区別に見た機能配置〔13号地その1・その2地区、10号地その1地

区、有明地区、有明貯木場跡地とその周辺地区〕

(2) スポーツ・レクリエーション空間としての土地利用

東京港を都民が楽しみ憩う場に(賑わいのある空間の創出、国際色のある界隈や雑踏の創出)、大規模なスポーツ施設

の整備、大規模な森林レクリエーション地区の整備(中央内側及び外側地区)、マリーナの整備(砂町・新砂貯木場の水

面利用、若洲海浜公園ヨット訓練センターの設置)

(3) その他の都市的利用

既成市街地の再開発に伴う移転の受け皿、発電所などの供給施設用地としての活用

・都市廃棄物の処理と埋立て

(1) 廃棄物処理に係る課題

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新たな最終処分地の確保の早急な検討

(2) 東京港における埋立可能水域

湾岸道路より内側は地域開発に必要なもののみに限定、外側は大きな埋立造成は可能

・臨海部における交通体系のあり方

(1) 交通網整備の方向

東京港内の第二湾岸道路の整備、臨海部と都心方向の連絡(環状2・3号線、晴海通りの延伸)、臨海部副都心地区内

道路(13号その2地区)、新交通システムの延伸、京葉線の旅客化・延伸、都営12号線の臨海部副都心への分岐

東京テレポート構想検討委員会最終報告 昭和62年

・東京テレポート建設の基本方針

(1) 東京テレポートの概念

通信基地としての地上局、情報処理・加工拠点としてのテレコムセンター、インテリジェントビル群から構成

(2) 開発対象地域

13号地その1地区、その2地区の一部及び両地区間の埋立地併せて98.3ha

(3) 供給可能な床面積及び就業人口の想定

業務機能として270ha、住宅・商業及びコンベンション施設として70haの合計340haの延床面積(この試算による就業人

口は10万人)

(4) テレコムセンターの規模(ビルの屋上4基ずつ計8基)

・事業実施のあり方

(1) 事業主体

第三セクターが最も適当

(2) 土地処分方法

長期貸付、土地信託制度を原則に

(3) 事業実施のスケジュール

新交通の運行が予定される昭和68年度までに東京テレポートを部分的に完成

・事業実現への課題

(1) 交通アクセスの整備

京葉線の旅客化と都市接続ルートの早期実現、道路整備、水上バスの活用

(2) 周辺部の都市整備

周辺地域開発の促進、職住近接型住居等の建設の促進

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東京港港湾計画の基本方針 -東京都港湾審議会答申- 昭和62年

「東京港港湾計画の基本方針」は、おおむね昭和70年を目標年次とする東京港の開発、利用保全の方向について、港湾計

画の基本方針として取りまとめたものである。

1 東京港の現状と課題

・今後、社会、経済などが様々な分野における国際化、情報化や都民ニーズの多様化の一層の進展が予想される中で、こ

れらの情勢変化に適切に対応できるよう諸機能を充実し、東京港をこれらが調和したより総合的な空間としていくこと

が、21世紀に向けた東京港の大きな課題である。

2 港湾施設整備の基本的方向

(1) 取扱貨物の今後の見通し

・昭和70年における取扱貨物量は、総量で6,700万トン程度になると予測される。このうち、外貿の取扱量は約2,400万

トン、内貿の取扱量は、ほぼ現状程度の約4,300万トンと予測される。

(2) 外貿ふ頭の整備

① 外貿コンテナふ頭

青海地区に配置、大井コンテナふ頭の大水深バースへの改造検討

② 食品ふ頭

大井ふ頭その1南端地区に整備、大井ふ頭その2地区と併せて将来の食品流通拠点

(3) 内貿ふ頭の整備

① 内貿コンテナ埠頭

芝浦ふ頭の一部をコンテナふ頭として活用、品川ふ頭外貿の一部やフェリーふ頭の空きバースの機能転換を検討、

将来的には品川ふ頭全て内貿ふ頭も考えられる。

② 内貿雑貨ふ頭

芝浦ふ頭の整備促進10号地その2の紙類流通関連施設を整備

(4) 内港地区物流施設の移転・再配置

(5) 貯木場等の縮小・機能転換

(6) 客船ふ頭の拡充

(7) マリーナの整備

(8) その他の港湾施設の整備

小型船だまり、多目的ふ頭、港湾厚生施設等を整備

3 土地利用及び水域利用の基本的方向

(1) 土地利用

① 内港地区

・晴海地区の先端部は客船ふ頭を整備・拡充とともに商業・文化・レクリエーション施設等の立地を図る。

・豊洲地区は緩傾斜型堤防等整備

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・日の出地区は竹芝地区と連動された再開発を行う。

② 中部地区

・13号地の一部は臨海副都心の中核となる東京テレポートを配置、住宅やホテル・文化施設などの立地を図る。

・10号その1地区に国際展示場などを配置、新交通システム関連用地を確保

・10号その1、有明地区及び有明貯木場跡の埋立地に住宅を配置

③ 東部地区

・青少年のレクリエーション空間として活用、若洲海浜公園は総合的な野外レクリエーションの場として整備促進

・辰巳地区に海上公園・商業・業務施設等を整備

・12号地に内港地区から移転する物流施設を配置

・8号地に商業・業務・住宅などの土地利用を図る。

④ 南部地区

・大井ふ頭その1地区に食品ふ頭等を配置、将来の需要に対応するふ頭用地を確保、西側南端部に緑地を整備、教育・

スポーツ・レジャー・文化・業務・居住などの配置を検討

・大井ふ頭その2地区に食品ふ頭等の食品関連施設を配置、将来需要に対応するふ頭及び食品関連施設の用地を確保、

金属加工業、運輸関連業等の再開発移転用地の利用、城南島海浜公園の整備

⑤ 中央防波堤地区

・中央防波堤内側地区の第二航路沿いに内港地区から移転する物流施設を配置、今後の移転・再配置等に対応するた

めの用地確保、西側は供給処理施設・再開発移転用地として利用

・中央防波堤内側地区の東側及び中央防波堤外側地区は、当面、公共空地用地とし、将来的には港湾施設や再開発移

転の受け皿、大規模緑地、公益的施設などの利用を検討

(2) 水域利用

・運河計画の見直し、将来的に芝浦泊地一部や晴海・豊洲間水域のプレジャーボートなどレクリエーション活動利用の

検討

・東京湾岸道路内側の有明貯木場跡の一部や交通機能が低下した運河等では快適な市街地形成に役立つものの埋立にと

どめる

・東京湾岸道路外側は廃棄物処理場として埋立を今後検討、当面は臨海部副都心建設に13号地小型船だまりや有明南運

河及び10号地その1小型船だまり、内港地区から移転する物流施設に必要な既存埋立地前面の埋立にとどめる。

臨海部副都心開発基本構想 昭和62年

国際化、情報化に対応した世界都市東京の都市機能の充実世界に開かれたマイタウン東京の実現

<臨海部副都心>

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・未来型の副都心

(1) 総合性のある未来都市

国際化、情報化に対応する新しい型の副都心として育成業務機能・居住機能を中心に商業、文化、スポーツ・レクリエ

ーション機能を効果的に配置

(2) 開発フレーム

面積448ha、新規埋立地75haを含む。人口フレーム居住44,000人、就業115,000人

・土地利用

(1) 13号地その1・その2

東京テレポートの建設及びそれに対応した居住機能

(2) 10号地その1

西側に世界的規模の展示施設、コンベンション機能、東側に高層住宅及びコンベンション機能に関連する商業・業務施

設の立地

(3) 有明地区

高層の都市型住宅、スポーツ施設や親水性のレクリエーション施設の整備

(4) 都市軸

・都市基盤の整備

(1) 幹線道路

東京港連絡橋の昭和67年度完成、湾岸道路の未整備部分の早期整備、晴海通り・環2・環3の延伸、高速道路等の選択

的、段階的整備

(2) 公共交通機関

新交通システムの新橋~10号地その1区間昭和68年度整備、京葉貨物線一部区間(新木場~臨海部副都心)の旅客化の

推進、更に羽田、鶴見までの旅客化及び大崎駅への接続の検討、海上輸送システムの積極的活用

(3) 高潮対策

盛土と防潮堤の組み合わせによる整備

(4) 供給処理施設

・環 境

(1) 環境管理の推進

水辺に人が近づきやすい多様な整備の推進、水域清掃方策の検討、汚濁物質の総量減量計画の推進、量感のある緑・起

伏ある公園の配置、海上公園の整備・充実、東雲運河際の旧防波堤の保全等

(2) 景 観

都市景観に十分配慮した新しい都市づくり

・開発の推進

(1) 事業主体・事業手法の基本的考え方

主体性、総合性、効率性の確保、地価対策(土地の売却を伴わない開発の推進)

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(2) 開発ステージ

昭和68年までを第一段階として開発をすすめる。

<豊洲、晴海地域>

・豊洲、晴海地域の開発

(1) 計画的な開発誘導

居住機能を重視し、業務・商業等の諸機能を備えた複合的な市街地をめざす。

(2) 開発誘導の方向

臨海部副都心及び都心に近接した居住空間の整備、幹線道路沿いの業務・商業機能の立地、晴海ふ頭の客船バースの拡

充、国際見本市会場移転跡地における商業・文化・レクリエーション機能の立地

(3) 開発方針の策定

東京都港湾審議会「海面処分場検討部会」最終報告 平成3年

平成8年度以降の廃棄物等の処理に支障をきたさないようにするための新たな海面処分場の整備について、港湾審議会

は、海面処分場検討部会を設け専門的見地から検討を行い、平成3年8月に最終報告を得た。

・廃棄物等の新たな海面処分場の位置及び規模

(1) 環境への影響、河川機能への影響、防災上の問題点の有無についてシミュレーションを行うとともに、船舶航行及び漁

業等への影響並びに講ずべき対策の可能性等を総合的に検討して決定した。

(2) 新海面処分場は、現在の中央防波堤外側処理場沖の海域に整備する。

(3) 廃棄物等の処分容量の増大及び将来の弾力的な土地利用の観点から、現処分場と一体的に整備する。

(4) 規模は、面積が概ね470~530ヘクタール、処分できる廃棄物等の量が1億立方メートル程度。

(5) 整備に当たっては、代替の錨泊地及び検疫錨地を確保することや航行安全対策、水産資源保全対策、環境保全対策等を

適切に講じていく必要がある。

・整備に当たって講ずべき対策

(1) 航行安全対策

ア 航路、錨泊地及び灯標等について、港湾法、港則法の両面から適切な対策を講じる。

① 第1航路の移設等の検討を要請する。

② 待機等のための錨泊地について、新処理場南側の水域に現状規模程度確保(検疫錨地は100ha程度)する。

③ 係留施設の補強整備等、港内で避難できる対策を講ずる。

④ 東京灯標及び15号地の信号所の移設について海上保安庁へ検討等要請する。

⑤ 処分場護岸の前面に消波施設を設ける等の波高対策を講ずる。

⑥ 工事中の安全確保対策の検討が必要である。

(2) 港湾区域、港域及び都県境問題の整備

ア 港湾区域及び港則法上の港域の拡張について、早急に関係機関と調整を図る。

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イ 現在明確となっていない関係自治体との境界問題の十分な調整を図る。

(3) 水産資源の保全対策等

ア 可能な限りの水産資源の保全対策を講ずる。

① 現在造成中の羽田沖の浅場の拡充等の検討

② 新処分場の護岸構造の工夫等

③ 現在の処分場の潮通しの一部を活用した漁船等の船溜りの整備の検討

(4) 環境保全対策

ア 新海面処分場調整による水質への影響は、特に問題がないと考えられるが、水質保全のため最大限努力すべきである。

① 護岸を水質浄化効果を持つ構造にする等の工夫

② 護岸周辺における浅場造成等の可能性の検討

③ 周辺環境と調和のとれた護岸形状の検討

④ 運河部等における汚泥のしゅんせつの一層の推進

⑤ 海水の貧酸素化を防止するための覆砂等についての検討

イ 搬入ルートの分散化等廃棄物等の搬入に当たっては沿道の大気質保全対策について十分配慮する。

(5) 洪水、高潮に対する防災対策

ア 新海面処分場の整備による河川及び海岸保全施設への影響は特に問題がないと考えられるが、河川管理者、海岸管理

者との調整が必要である。

・廃棄物等の海面処分のあり方

(1) 廃棄物等の処理処分の長期的展望の明確化

ア 新海面処分場の整備に当たっては、地元区、海事関係者、漁業者等多くの関係者の理解と協力を得ることが重要であ

る。

イ 長期的展望に立ち、清掃工場の建設計画をはじめとする減量化の方策、都における廃棄物等の処理・処分についての

方策を明らかにし、計画の事業化を図り、着実に推進してゆくことが肝要である。

(2) 廃棄物等の減量化、再利用・資源化を一層推進する。

ア 廃棄物等の減量化、再利用・資源化を一層推進する。

① 一般廃棄物については、平成2年11月27日、東京都清掃審議会答申「清掃事業の今後のあり方について」において

提言されている減量化の方策について、より具体化し、積極的に推進する。

② 建設残土については、有効活用の方策を多面的に検討する。

③ しゅんせつ土については、環境保全や水産資源保全のための覆砂、浅場造成等の用材として有効利用を図る。

④ 上下水スラッジについては、一層の減量化、資源化に努める。

⑤ 産業廃棄物については、発生量の抑制、資源化等の有効利用策の検討及び受入れに当たっての中間処理の徹底を図

る。

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(3) 廃棄物等の種類別受入計画の策定

ア 新海面処分場をできるだけ長く使用するため、廃棄物等の受入れを適切に行う。

① 一般廃棄物は、焼却、破砕等の中間処理を行うことを前提に全量受け入れる。

② 建設残土は、再利用を基本としつつ、公共事業を推進する上で必要不可欠なものについて受け入れる。

③ しゅんせつ土は、有効利用に可能な限り努めるとともに、所要のスペースを確保する。

④ 上下水スラッジは、脱水・焼却等の中間処理を行うことを前提に全量受け入れる。

⑤ 産業廃棄物は、中小企業者から排出されるもので中間処理されたもののうち、公共処分場での受入れが適当なもの

に限り受け入れる。

(4) 廃棄物等の合理的な搬入計画の検討

ア 可燃ごみの全量焼却等、埋立処分量の削減に努めると同時に、廃棄物等の合理的な搬入計画を検討する。

① 陸上からの搬入ルートの分散化に努める。

② 必要な航行安全対策を図ったうえで、河川を利用した水上輸送ルートの拡充についても検討する。

(5) 廃棄物等の広域処理への適切な対応

ア 廃棄物等の広域処理の検討を急ぐ。

イ 早急に広域処分場整備の具体的な合意形成に向けて国や関係自治体との協議・調整を積極的に進める。

ウ 湾外における廃棄物等の広域処理についても、関係諸機関と協議を進める。

・土地利用の基本的方向

ア 既存埋立地の空間利用と調和した土地利用計画を策定することが必要であり、また公共公益的な利用を基本とすべき

である。

① 将来の世界的な海上輸送の革新に的確に対応する物流の場としての利用

② 既成市街地に用地を求めることが困難と思われる大規模な供給処理施設の立地

③ 海浜や緑地等海域の自然回復やアメニティ空間の創造の場等

イ 埋立地の土地利用を図るに当たっては、交通アクセスについて十分な検討が必要である。

「東京港の長期構想及び東京港第6次改訂港湾計画の基本方針」 平成6年

-東京都港湾審議会答申-

「東京港の長期構想」は、東京港の振興発展を図る観点から、物流の長期的動向や都市構造、交通体系、埋立地開発など

を勘案し、概ね30年後(2025年)の東京港のビジョンを明らかにするとともに、ハード・ソフト両面にわたり、今後の施策

の基本的な方向を示すものである。

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「東京港第6次改訂港湾計画の基本方針」は、この長期構想をふまえ、概ね10年後までに行うべき施策の基本的な内容を

明らかにするもので、東京港第6次改訂港湾計画を策定するための指針となるものである。

1 大都市東京と東京港 -東京港の意義-

○ 東京港は、大消費地東京の港として、内外貿貨物をより短い輸送距離で、より低廉な輸送費用で迅速に、安定的に供

給し、東京の消費経済活動に欠くことの出来ない基盤的装置として機能している。また、交通網の整備、海上公園や廃

棄物、下水処理など東京のまちづくりを支える場として多様な役割を果たしている。

○ 東京港は、都市部に近接し、海面という代替が出来ない特性を持つ、貴重な限りある空間であり、そこにしか存在し

えない港湾機能は、大都市東京の生命線として改めて認識される必要がある。同時に、海面は貴重な自然資源であり、

環境の保全と回復には最大限の配慮が払われるべきである。

2 物流基地としての東京港の役割と目指すべき方向

(1) 高まる海上輸送と港の役割

○ アジア諸国の経済成長、国内生産拠点の海外への移転等の国際間の水平分業に伴う基礎的生活物資である製品、食

料品等の輸入が増加する。

○ 国内の輸送面では、環境、省エネルギー、トラックの運転手不足、道路交通量負荷の軽減などを背景として、トラ

ック輸送から船舶や鉄道輸送への転換“モーダルシフト”を推進する必要がある。

○ このように、国内外とも海上輸送の役割が増大し、大消費地に最も近い距離にある東京港の役割は、一層重要にな

る。

○ 東京港の2025年における取扱貨物量は、総量で12,000~13,000万トン程度で、このうちコンテナ貨物量は、5,000

~5,500万トン程度と見込まれる。

(2) メインポートの地位を堅持し、港湾機能を充実

○ メインポートは、フィーダーボート(支線サービスの港)と比べて運賃や輸送時間などのメリットが大きい。本船

は東京港に寄港しないで他港に寄港する場合は貨物の輸送距離が伸びてコスト高となり、環境への負荷も大きくな

る。

○ コンテナ船の大型化、輸入貨物増加などに対応できるよう港湾施設を整備・充実

・大井コンテナふ頭の再整備として岸壁の増深(13mから15mへ)、延長の拡大等

・中央防波堤及び新海面処分場に新たな外貿コンテナふ頭を整備

・食品輸入の増加に対応するため、大井地区に食品ふ頭を増設

・増大する製品や食料品等の輸入貨物の円滑な流通及び物流の合理化を推進するため、輸入貨物などの総合的な物流

センターを整備

○ モーダルシフト推進のため、中央防波堤内側埋立地に内貿ふ頭を整備

○ 港湾労働環境の改善、船員等のための利便施設の充実

○ 日曜荷役など港湾のサービス水準の向上と施設運営の効率化

(3) 船舶運行の安全の確保、災害時の救援・輸送基地、備蓄基地として港湾施設を整備

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3 東京港の水域と埋立地の利用と保全

(1) 環境との共生

○ 水質の改善、埋立地の緑化の推進

○ リサイクル型都市づくりを目指し、残土や廃材を再利用するため、これらを低運賃で大量に輸送できる海上輸送を

推進

(2) 都民に開かれた港づくり

○ 個性ある景観づくりの推進

○ 海上公園とスポーツ・レクリエーション施設の整備

○ 客船ふ頭の整備とふ頭背後の再開発

○ 世界有数の規模である東京港の運河の再生

(3) 港湾機能と都市機能の調和のとれた発展

○ 臨海副都心開発、豊洲・晴海地区再開発を推進

○ 都市機能を支える電力、廃棄物処理など供給処理施設の用地を提供

(4) 安全の確保

○ 災害時の救援・輸送基地、備蓄基地としての役割に配慮し、港湾施設を整備

○ 住民生活と都市活動の安全性を確保するため、高潮対策、地震防災対策を推進

(5) 機能別にみた地域の整備の方向

○ 物流機能ゾーン、客船ふ頭を中心とする交流ゾーン、運河ゾーン、緑・スポーツ・レクリエーションゾーン、都市

開発・再開発ゾーンに分けて示した。

(6) 中央防波堤内・外側地区及び新海面処分場の土地利用の基本的な考え方

○ 東京港の海面は極めて貴重な自然資源であり、その環境の保全には最大限の配慮が払われるべきである。

○ しかしながら、23区から発生する廃棄物は、減量化のための処理やリサイクルを最大限推進しても、その最終処分

地を東京の地先水面に求めざるを得ない。

○ 新海面処分場の埋立は、こうした不可避的な事情から計画され、決定されたものであるが、貴重な海面を埋め立て

るのであるから、それにより創られる埋立地は、その特性を充分考慮に入れ、最有効の利用がなされなければならな

い。

○ 港湾機能は、海域にしか立地しなえいものであり、他の土地には求められないものである。増大する輸入貨物とコ

ンテナ船の大型化に対処し、かつ巨大都市東京を支える物流機能を充実し、合理化するため、この地に第一義的に港

湾施設を整備することが必要である。

○ 東京の都市活動を支える電力、下水、廃棄物処理など大規模な供給処理施設は今後とも更に増強が必要であるが、

これを都内の他の場所で確保することは不可能であり、この地に求めざるを得ない。

○ このように埋立地の最大限の有効な利用を図ると同時に、この空間は喪失した海面の価値を充分補いうる環境空間

として整備すべきである。このため、大規模な緑地空間を確保するとともに、水際線は環境に配慮した構造とし、都

民の親しめる空間とすることが必要である。

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臨海副都心開発懇談会最終報告 平成8年

Ⅰ 序論

1 本報告に至る審議の経過と起草方針

・中間報告提出以降、中間報告別表の個別的、具体的課題を中心に検討を深めてきた。

・基本的考え方のレベルにおける意見の相違が明瞭となり、意見調整がほとんど不可能となった。

・答申をこれ以上遅らせることは適当でない。多様な意見が存在し、根本的なところで深刻な意見の対立があったこと

を率直に都民に示す答申にも意義がある。このことから2つの意見を並列し、両案に対する批判的意見、両案のいず

れにも包摂されない独自の論点に関する意見などを「その他の意見」として別にとりまとめた。

2 諮問の趣旨と諮問機関の役割

(1) 諮問趣旨の理解について

・2つの意見の分岐は、「当懇談会は何を審議し答申すべきなのかという根本問題」から出発している。具体的には、

諮問文の「開発目標を踏まえての総合的見直し」をどのように理解するかという問題で、諮問趣旨をどう理解する

かについての基本的食い違いは、ついに解消することができなかった。

(2) 諮問機関の役割

・諮問機関として、諮問事項とは考えにくい論点を重視したり、諮問の前提条件を無視したような内容の答申を行お

うとすることは諮問機関の役割を逸脱し、その見識を疑わせるものとして、非常識との疑問がかなりの委員から呈

示された。

・既成の政策決定ルートに頼らず、都民の意見を直接的に反映できる都民参加の場として、懇談会を最大限活用する

という発想が求められているという主張は、既成の制度論理を越えた新しい論理を内包する問題提起であり、その

ことの是非を含め都知事並びに都民の最終判断を仰ぐということにせざるを得ない。

3 中間報告と最終報告の関係

・2つの案の列記ではあるが、それぞれ中間報告の存在を前提条件として継承している。

・いずれの案が本当に中間報告に全体的な意味で合致し、一貫した説得力を有するかという点については、都知事及び

と民の判断に委ねるほかない。

・個別的論点については、類似した提言を言っている場合も少なくない。

Ⅱ A意見

Ⅲ B意見

Ⅳ その他の意見

別紙のとおり

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全般的事項 A 意 見 B 意 見 主 な そ の 他 の 意 見

1.諮問の趣旨と開発目標 諮問の趣旨は、副都心の形式という開発目標を踏まえ

ることを求めている。副都心の意義は、都心部の過密の

緩和とともに、東京の都市構造をバランスのとれたもの

に変えていこうとするところにある。単なる新都心を造

るために臨海副都心開発が始められたわけではない。計

画の7割以上が完成した今日の時点で、臨海副都心開発

を覆す積極的な理由は見当たらない。

副都心という器に何を盛るかについて幅広く検討し

た。

第7の副都心の形成等の開発目標に疑問が生じてい

る。

臨海副都心が持つ副都心としての機能として、都心の

足りないところを補い、過ぎたところを是正し、都市を

よりバランスのとれたものとする。いわば「補都心」と

しての機能を果たすことが重要である。

・最終報告は、開発目標を踏まえたものでなければなら

ない。

・開発目標は根本から見直すべきである。

・森林は本来、内陸部で確保すべきで臨海地区に設ける

ことは疑問がある。

2.計画策定課程及び都民

参加等

計画の策定及び実施にあたって、都議会に報告し審議

を受け、報道関係者にも資料を公開し、地元地権者とも

協議を重ねるなど、必要な手続きを踏んできたことが認

められる。

今後は、新しいメディアの手法を積極的に活用するな

ど、可能な限り多くの意見を吸収して施策に反映させる

よう工夫を重ねることが望まれる。

シンボルプロムナードの暫定整備部分について、都民

のアイデアを募集する。

計画の策定や決定過程、節目における見直し過程で、

住民参加が大いに推進されるべきである。

都民参加を進め、「諮問的住民投票」の導入を検討す

べきである「一日都民臨海懇談会」、各種アンケートに

おいて、現行開発計画が支持されていないことが示され

ている。

都民意向は森構想を指示する意見が圧倒的に多数で

あった。

・開発はこれまで都民の信託を受けた知事、都議会の議

論、承認を得て進められたものであり、現行の地方自

治、民主主義制度の下で手続きを踏んで進められるも

のである。

・「諮問的住民投票」は民主主義の根本原則に係る問題で

あり、懇談会として軽々しく提案すべきでない。

・誰の意見をもって都民の意見とするかについては多様

な方法があり、一義的には決められない困難な課題で

ある。

3.行政責任問題 建設途中でバブルが崩壊し、地価対策など事業目的の

一部が不要となり、また収支の見通しが暗転したにも拘

らずブレーキを踏まなかったのは、重要事業の中断がも

たらすマイナス効果を避けるためであり、これをもって

行政責任ありと批判するのは当を得たものではない。

当初の短期全面開発計画にこだわり、適切な見直しを

怠った都の責任は重い。とりわけ開発の中心にあった港

湾局の責任は重大であり、臨海副都心開発の管理が適切

に行われてこなかったことを改めて指摘せざるをえな

い。

・臨海開発は議会とともに民主的に進めてきており、財

政破綻に至らしめた都の責任を明確にすべきとの批判

は当たらない。

・臨海副都心開発を破綻させた都の責任は重大である。

・都議会で十分に審議され、予算執行についても監査な

どでも承認され手続き的には適正になされてきた。

4.財政破綻問題 会計が破綻しているかどうかは、一定期間に収支均衡

が図れる現実的で裏付けのある財政計画が立てられる

か、各年度において資金繰りや借入金の確保が可能か、

という点にかかっており、この臨海会計の状態を破綻と

は言えない。

土地運用収入で基盤整備等を賄おうとした臨海会計の

枠組みが破綻している。

開発者負担方式をとるので都民に負担をかけない開

発であると繰り返し表明されてきたが、現状を見ればこ

うしたデベロッパー型開発方式が継続不可能となった

という意味で、従来の事業方式は破綻していると言わざ

るを得ない。

都の試算では、今後都民に非常に大きな負担を課すも

のとなっている。

・財政破綻を強調し、一般財源の投入を疑問とする者が、

一方で「森、公園に転換すべし」と主張するのは、更

に一般財源を必要とすることを無視している。

・投資の回収期間を短くするためには、支出の抑制、運

用収入の増加、ファイナンスの工夫の3点が必要であ

り、これらが確保されれば財政は破綻しないし、今ま

さにそのための努力をしようとしている。

・「原価割れ」から直ちに財政破綻と断ずべきではない。

・臨海副都心開発を破綻させ、今日の事態に至らしめた

都の責任は重大である。

個別的事項

土地利用と地域の活用

1.土地利用全般と

計画フレーム

臨海副都心の立地条件や特性を活用し、地域の魅力と

付加価値を高めていくことが求められる。

臨海副都心を臨海部全体との関連においてとらえる広

域的視点や地元の地域との連携も求められている。

臨海副都心の規模を大幅に縮小するようなことがあれ

ば、副都心建設の意義を失わせるばかりでなく、既存の

投資を有効に活用することもできなくなる。

人口フレームは、就業人口 約9万人、居住人口 約

5万人を想定。

土地利用計画は、段階開発に対応して、新生臨海開発

第1期(今後10年程度)終了時(住宅中心の複合開発や

既開発地の活用等)と新生臨海開発第2期終了時に分け

る。

第2期をいつ開始するかは、第三者委員会に諮問しそ

の答申を得て決定する。

人口フレームは、第2期末で、居住5万人、従業5万

人と設定する。このフレームは実現目標ではなく、最大

限の開発量を示したものである。

・就業人口フレームは10万人は必要。居住人口は3万人

程度。

・現行フレームは過大である。

・総合的なまちづくりの視点導入が必要。産業基盤とし

ての情報化から生活基盤としての情報化への移行、産

業のみならず、生活の場として意義がある国際化への

軌道修正をすべきである。

・副都心整備は地元区の立場を十分勘案し、区全体の向

上を視野に入れたものであることが求められる。

・臨海副都心の計画容積率は、業務・商業用途で平均約

515%、住宅用途で約335%であり、業務・商業用途に

ついては決して高容積率ではない。

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個別的事項

土地利用と地域の活用 A 意 見 B 意 見 主 な そ の 他 の 意 見

2.業務・商業 副都心としての機能を十分に発揮するためには、相当

程度の業務機能の集積が必要であるが、バブル崩壊後の

状況の変化を踏まえ業務機能の若干の規模縮小を図る。

業務機能の配置・種類については、時代にマッチする

よう柔軟に対応。マルチメディア拠点及び未来型産業拠

点の育成を図る。国際ビジネスゾーンの形成を図る。

単なる既成都心の延長ではなく、東京の将来を支える

新たな産業の育成、国際交流機能の拡充、経済活動や社

会システムの自由で合理的な展開を促す機能等に着目

して充実を図る。

大型オフィス専用ビルは新たに供給しない。

・業務地域を拡大することは、東京全体のオフィス需給

を、長期にわたって緩和させる大きな効果がある。

・既整備地は業務、商業中心の開発とし、より付加価値

を高めることが必要である。

・オフィスマーケットは、緩やかな回復基調にあり、多

様な潜在ニーズがある。

・これ以上の業務ビル開発を進めないよう、フレームの

見直しを図らなければならない。

・現段階で量や形態の面から短絡的にフレームの大量削

減を決めるのは適切ではない。

3.住宅 住宅の配置及び戸数の決定にあたっては、自動車交通

等による騒音、振動の影響の少ない地域に選定し、超高

層住宅の割合を抑制するなど、良好なゆとりある住環境

の形成に配慮する。

ソーシャルミックスを目指し、民間住宅を含め、多様

な都民ニーズに対応した住宅を導入する。

自然環境およびコミュニティの形成といった社会環

境にも配慮し都心居住の促進に創意と工夫を凝らす。

低中層住宅を中心とした、ゆとりと潤いのある住環境

を形成する。

ソーシャルミックスを目指し、様々な人々がバランス

良く住める住空間を実現する。

住宅用地については、排ガスや騒音などの影響を最小

限にとどめる。

プロムナードに樹木を育て、一体的に住宅地を整備す

る。

・住宅中心の土地利用でどのような収入が見込めるか。

賃料の安い住宅は税金の負担にならないか。

・一部中層は認めるとしても一般都民の取得可能性が高

い高層等の多様な住宅が必要。低層だけでは超資産層

に特化するおそれがある。

・良好な住宅を求める都民のニーズは高い。

・低中層を中心とした住宅のみでは、必要とされる良質

の住宅を適切な価格で供給することは困難であるの

で、適切な密度設定を行う必要がある。

・職住近接の実現のため、住宅を建設するだけでなく、

入居者の勤務地に一定の枠をはめることが必要。

・職住近接型の都市型居住を可能にする新たな役割を確

認すべきである。

・台場Ⅰ街区は当初計画どおり住宅建設を進められたい。

環境への負担を最小限に止めるよう最善の努力を払

う。

緑と水辺環境を最大限に活用し、人々が気軽に憩い、

快適に利用できる施設や環境を整備する。

有明貯木場の埋立は、自然環境の保全及び親水性確保

の見地から若干の規模縮小を図る。

臨海部の公園のネットワークを強化する。

臨海副都心の建設により、都内の交通事情が悪化する

ということはない。

臨海副都心開発がヒートアイランド現象の原因になる

可能性はほとんどない旨の科学的解析結果が懇談会に報

告されている。

環境との共生を最大限に追究し、水辺環境の再生と大

幅な緑化を行う。

環境保全のモデル都市を目指し、各種の環境政策を推

進する。国際的な研究・交流機関を設置する。植樹、緑

化を徹底して進め、景観を潤いあるものに変える。

リザーブ地や埋立計画地の開発計画の検討に際して

は、総合アセスメントと実施する。

・B意見では、湾岸道路に接して住宅主体の複合施設用

地が計画されているが、湾岸道路は日量10万台に達す

る交通量があり、“住宅用地については、幹線道路から

排ガス、自動車と航空機の騒音等の影響を最小限にと

どめることを基本とする”というB意見の記述と矛盾

する。

・東京を生態系を取り入れたエコシティにするため、臨

海副都心を研究機関やその実験場として利用する。

・未利用地の当面の活用は、緑地を基本的に据えること

がふさわしい。

・臨海部の水際線は貴重な場であり、親水性の高い空間

とすることが大切。

・計画の見直しにあたって総合アセスメントを実施する。

4.都市環境・安全・福

臨海副都心の施設の安全性は既成市街地と比較しても

著しく高くなっている。

アクセスルートやライフラインの管理体制や応急活動

体制の充実を図ることが必要である。

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4.都市環境・安全・福

ノーマライゼーションの基本理念に基づき、誰もがいきいきと活動し、自由な移動ができるよう、バリアフリ

ーのネットワーク化を進める。

ノーマライゼーションの理念を実現するまちづくりを目標とする。

様々な人々が自立した生活を可能とするための住宅等の整備と介護などの支援施策を推進する。

・高度な医療施設を兼ね備え、医療・福祉が連携した総合的な高齢者施設を建設。重度障害者の地域生活支援

システムの確立や、その中核となるべき重度精神薄弱者や重度身体障害者の施設の設置が必要である。

・知的発達障害者施設や特別養護老人ホーム等の福祉施

設の充実を図るべきである。

5.東京全体の まちづくり貢献

広域的な災害対策活動の支援基地としての機能を強化する。

防災対策のモデル都市とする。 有明の丘の活用など既成市街地の再開発事業等を積極的に促進する(リンケージ)とともに、職住バランスの

回復を目指し、都心部容積率の抑制、都心周辺部の住宅増加に努める。 区部の公園規模を拡大すると共に適正配置に配慮して

東京全体の防災性を高める。

既成市街地の被災に対する救難・救援・補給基地として位置付ける。

救急医療機関、救急ヘリ基地、救急輸送のための港湾機能等を整備するとともに、救難仮設機能に即応できるオープンスペースを緑地や運動公園として確保する。

既成市街地における木造密集住宅の改善等都区部の防災まちづくりのために、活用できるリンケージ用地を確保する。

・広域防災拠点としての土地利用の確立をすべきである。 ・既成市街地とのリンケージを考えるべきである。

・青海3区域に車アクセスが可能な、規模25haの広域防災拠点を整備し、平常時は自由広場、災害時は救援基地とし、将来的にもその他の土地利用には転用しない。

6.夢ある活用 テーマパークや芸術、文化、スポーツ、アミューズメ

ント施設等多様な機能を整備・誘導する。 消費者のニーズにマッチした新しい業務・商業拠点、インキュベーター施設等技術開発・科学交流の拠点、国

際機関の誘致等国際交流拠点、最先端技術を生かした高度医療拠点などの形成を図る。 お台場海浜公園の一部を海水浴場として整備すること

を検討する。

地区内外のレクリエーションスポットとプロムナー

ドをアメニティのネットワークとして結び、様々なスポーツが楽しめるようにする。 リザーブ用地は緑化を進めるとともに、当面都民から

の要望が多いレクリエーション空間ともなる緑地とする。

・地域の使用価値と市場価値を高めるための基本的な戦

略として、フリーポートゾーンを提案する。 ・未利用地の当面の活用は緑地を基本に据え、都民参加

で森林造成に取り組むというのが、最も適当と思われ

る。 ・多くの人々が、そこでふれ合い、楽しめるレジャーエ

リアも創設してほしい。

7.柔軟な土地利用 当分の間、有明の丘及び有明コロシアム東側用地を駐車場、展示場、スポーツ広場等として暫定利用するのが

適当である。 青海1区域については、東京テレポート駅付近を除き、当面暫定利用地として留保する。

現時点で基盤未整備の土地について、用途を定めないか、柔軟性を持たせて将来の世代が利用を選択できるリ

ザーブ用地を設ける。

8.土地処分 長期貸付方式を原則としつつ、売却方式や定期借地制度を導入する。

暫定利用地の活用促進のため貸付方式(貸付方法・貸付期間・貸付料等)の必要な改定を行う。 募集方式については、より事業者が進出しやすいよう

随時の契約を含めて、柔軟に土地処分ができる方法について検討する。

当面は長期貸付方式を適用する。その上で、多様な土地運用方式の長所と短所を庁内や委員会で検討して、将

来、より適切な土地処分が行えるように努める。

・売却方式は固定資産税収入が得られる。 ・公的施設を誘致するためには、長期貸付方式だけでは

応じることができないが、売却方式の導入により誘致が可能となる場合がある。

・土地処分の方法は、土地利用の実現を目途に決定するものであって、会計収支の採算性から決めては本末転倒である。

・土地処分については、事業化するのに適当な多様な手段を用意すべき。

・土地処分については、売却を行わない。

9.開発者負担 開発利益の減少を踏まえ、負担対象、負担割合等の見直しなど調整を行う。 地域内都市基盤施設の本来管理者分については、通常

の方式で負担する。 道路、公園等の維持管理は、本来管理者に移管する。

進出企業等からの地代収入によって、投資を回収するという開発者負担方式をとるとしてきたが、現状はこの開発方式が継続不可能になった。

開発者負担は他地域との均衡も踏まえ、負担の対象、割合なども検討する。

10.開発スケジュール 基盤施設が整備された区域から、見直し後の土地利用

計画に従い順次土地処分を行っていく。 未整備部の基盤施設については、今後の景気動向や事業者の進出に合わせ優先順位を付けつつ弾力的に対応する。

臨海部を整備状況から4区域に分け、2段階の開発時期

を設定する。第1期は今後10年程度、第2期は総合アセスや社会状況を勘案しながら第三者委員会に諮問し、その答申を得て決める。

・道路事情のスケジュールを早急に明確にすべきである。

・広域避難ルートの確保の観点からも、幹線道路の整備事業の早期具体化を提言する。

・未整備、未開発地区の開発は中断するべきだ。

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個別的事項

土地利用と地域の活用 A 意 見 B 意 見 主 な そ の 他 の 意 見

11.広域的交通基盤 臨海副都心及び豊洲・晴海開発への寄与度や、広域的

交通ネットワークとしての重要性から、着実な整備が可

能な地域毎に、優先度の高いものから順次整備を進める。

・広域的幹線道路1路線と臨海新交通の豊洲延伸を平成

16年を目途に整備する。

・臨海高速鉄道の大崎までの延伸及び臨海道路の第一航

路横断部は計画どおり平成12年までの完成を図る。

軌道交通に関しては会計の負担等を検討しつつ、延伸

を図る。

一般道路は開発フレームの縮減に合わせ、整備量を現

行計画60%程度とする。

首都高は必要性、時期などについて、関係機関と協議

する。

臨海道路は会計負担を含め必要性を改めて協議する。

臨海高速、新交通は延伸を図る。

・広域的交通基盤は不可欠である。

・臨海道路は新海面処分場整備のためにも不可欠である。

・大崎、羽田方面への鉄道の開通を急ぐ必要がある。

・域内移動手段としての自転車にも留意する。

・都心と直結する道路や大量交通輸送機関等の交通基盤

を、環境にも十分配慮し、優先順位に基づいて整備す

る必要がある。

・晴海通りの拡幅延伸事業と首都高晴海線の整備事業は、

中央区の事業推進に密接な関連があり、当初の予定通

り事業の促進を図るべきである。

12.会計収支 現状で処分可能となっている土地は、順次処分し、安

定的に土地運用収入を確保する。

収入減に対しては、支出の抑制と平準化を図り対応す

る。

処分予定の暫定利用地(住宅・分化・防災用地)は、

臨海会計から切り離し、用地会計に所管を移す。

今回の見直し後5年ごとに、向こう5年間の財政収支

見直しを作成する。

一般道路整備費、臨海道路負担費を削減し、土地運用

収入減の補填に充てることで、都民負担を軽減する。

・会計収支の採算性から、土地利用を決めるのは本末転

倒である。

・財政状況を外部監査させることを提案する。

・B意見は財政見直しが示されておらず、業・商人口が

減少し、都民負担は大幅に増大するものと考えられる。

13.有明北地区開発 開発内容の決定にあたっては民間地権者の意向を十分

配慮しつつ、臨海副都心全体及び豊洲・晴海地域開発と

の整合を図る。

二次開発の手法、スケジュール等については、広域幹

線道路の整備スケジュール等を勘案しつつ、民間地権者

と協議して決定する。

都民が親しむことのできる、人に優しい水辺環境の創

出に努めるとともに、自然環境の保全等に配慮し、埋立

規模は若干縮小する。

段階開発や土地利用計画及び豊洲・晴海地域の見直し

の方向を踏まえ、開発内容を見直す。

この場合の開発目標は、水面の保全、水辺環境の再生、

親水環境の創出と、職住近接のにぎわいのある都市型居

住ゾーンを形成することにする。

スケジュールについては、広域幹線道路の整備等を踏

まえつつ、民間地権者と協議する。

埋立計画地については、第1期(今後10年程度)に総

合アセスを行い、第2期にその結果及び第三者委員会で

の検討によって、整備内容を決定する。

・埋立計画の縮小は、埋立地の処分収入の激減や道路事

業費の増加、民間地権者の減歩率の増加をもたらす可

能性がある。

・有明北地区の埋立について総合アセスメントの実施後

整備内容を決めようというB案は、有明北開発の凍結

につながり納得できない。

・大規模な埋立てを実施してその上をコンクリートで固

めれば、ヒートアイランド現象をはじめ、きりがない

程の環境破壊が生じる。

14.豊洲・晴海地域開発 開発目標を踏まえ、民間地権者の意向に十分配慮しつ

つ、土地利用計画を決定する。

負担対象、負担割合等の見直しなど開発者負担の調整

を行う。

地区内都市基盤施設の整備水準については、開発者負

担のあり方を含め、民間地権者と協議する。地区内の二

次開発の手法、スケジュールについては、広域幹線道路

の整備スケジュール等を踏まえつつ、民間地権者と協議

して決定する。

段階開発や土地利用の新たな方針に連動させ、民間地

権者とも十分な協議を尽くしつつ、土地利用計画を策定

する。

開発者負担は広域幹線道路等の見直しに基づき、他地

域との均衡も踏まえ、負担の対象、割合などを検討する。

地区内の二次開発の手法について、民間地権者と協議

する。

・清掃工場建設計画を織り込み「豊洲・晴海開発整備計

画」を見直し、晴海地区内の都有地の活用方針と基本

的なスケジュールを明確にすべきである。

・月島・晴海地区の交通混雑解消のためにも、新交通と

地下鉄12号線は晴海地区を経由し臨海部に延伸すべき

である。

15.第三セクター 民間企業としての意義と経営責任を自覚し、自己努力

による早期の収支改善に努める。

都は開発に関連する三セク設立の経緯等を踏まえ、経

営安定の方策を検討する。

外部監査制度の導入を進め、経営情報の公開に努め、

都民の監視下に置かれることが不可欠である。

なし崩し的に一般財源による支援を行わず、公的なチ

ェック機能の確立が必要である。

・住宅、公園、リザーブ用地が多くなれば三セクの経営

も難しくなり、結局都民に、より大きな負担がかかる。

・三セクに税金をあてることが良いかどうかは、都民に

意見を求めることが重要である。

・三セクは外部の会計監査及び都の監査を受けており、

既に外部監査は行われている。経営情報の公開につい

ては、毎年経営状況等が都議会に報告されており、そ

のことを通して都民に公開されている。

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今後の海上公園のあり方について-東京都海上公園審議会答申- 平成14年

1 海上公園が果たしてきた役割

「海辺の自然と緑のネットワーク形成」、「レクリエーションの場の形成」、「美しい港づくり」、「東京臨海

地域の品位向上」では特に成果を上げ、都民にとって欠くことのできない存在になっている。

2 海上公園をめぐる課題

「公園利用ニーズや周辺土地利用の変化」、「自然環境の保全と回復」、「都民の海上公園運営への参加」が

現在の大きな課題である。

3 今後の海上公園づくりの基本的視点

都民の期待に応える海上公園を実現するために、「公園利用の活性化」「自然環境の再生」「都民との協働」

の3点を基本的視点として、それぞれ事業展開を計る必要がある。

4 海上公園における新たな取り組み(具体的提言)

(1) 「活性化」の取り組み

活性化の1:利用規制の緩和による都民が主役の空間づくりを進める。

活性化の2:海上公園それぞれの立地や利用実態に応じた利用計画を作成し、新たな公園の魅力を発信

する。

活性化の3:海上公園の特徴を活かし、水辺や水域を利用するスポーツ・レクリエーションを広め活性

化していく。

活性化の4:海上公園に多くの都民が訪れ海に接して楽しんでもらえるよう、さまざまな機会を通して

「海上公園」をPRし、観光資源としていく。

(2) 「自然再生」の取り組み

自然再生の1:中央防波堤内側海上公園予定地は、今後の自然再生の具体化ができる貴重な場なので、

ここで従来型の公共事業でない、都民の参加による将来の日本を代表する公園づくりを

進める。

自然再生の2:海上公園各所で、干潟の保全、浅場の造成などにより水辺環境、自然環境の再生を行う

とともに、海上公園を学べる森・水辺として活用していく。

(3) 「都民協働」の取り組み

利用者のニーズにそったサービスを提供するため、今後の海上公園の整備・運営は、ボランティア、N

POや民間セクターと協働で行うべきであり、そのための仕組みづくりが大切である。

5 海上公園の新たな管理手法

都民の期待を担って整備管理されてきた海上公園である。今後も良好な状態で海上公園を維持保全してい

く努力が大切である。特に都の財政状況が厳しい現状においては、様々な工夫をこらす必要がある。

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東京港第7次改訂港湾計画の基本方針 平成16年

-東京都港湾審議会答申-

【答申の役割】

○ 20年後を見据え、東京港で実現すべき政策を都に提言。

○ 提言内容は「新アクションプラン」、「次期港湾計画」、「総合物流ビジョン(仮称)」等で計画化し速や

かに実施。

1 物流拠点東京港の革新

■■■■めざすめざすめざすめざす東京港像東京港像東京港像東京港像

○ 東京港はわが国の物流の生命線。国際基幹航路の確保は絶対要件。

○ アジア諸港との競争の中、生き残りを賭けて港運業界を巻き込む大胆な構造改革を。

○ ITを駆使した物流の革新が急速に進む民間企業の期待に応えうる港に。

⇒ 「首都圏の物流改革をリードするメインポート」として東京港を革新

■■■■政策目標政策目標政策目標政策目標

(1)(1)(1)(1) サービスアップ・コストダウンサービスアップ・コストダウンサービスアップ・コストダウンサービスアップ・コストダウン

スケールメリットを追求しながらコストダウンを図る。リードタイムも短縮。

(2)(2)(2)(2) 高機能物流拠点高機能物流拠点高機能物流拠点高機能物流拠点のののの形成形成形成形成

物流革新に対応する新たなロジスティックス拠点を東京港に形成。

(3)(3)(3)(3) 物流物流物流物流のののの広域連携広域連携広域連携広域連携

東京湾内共通課題につき京浜3港で連携。首都圏物流の効率化に向け連携。

■■■■具体的取具体的取具体的取具体的取りりりり組組組組みみみみ

(1) 貨物量の増加を促す港湾使用料のインセンティブ制度の導入や規制緩和による関連費用の低減によ

り、港湾コストを3割低減。

(2) コンテナターミナルの365日24時間フルオープン化やIT化の推進により、貨物引取時間を 2.4

日から 1 日に短縮。

(3) SOLAS条約への対応、密輸・密入国に対する保安施設の整備等により危機管理体制を強化。

(4) 貨物の増加には、短期的に既存ふ頭の機能強化、中長期的に新規ふ頭の整備により対応。新規ふ頭は、

中央防波堤外側埋立地・新海面処分場に上下分離方式やPFI方式等により整備。

(5) 中央防波堤外側埋立地・新海面処分場において、広大なふ頭背後地に高機能物流倉庫を誘導し、新た

なロジスティック拠点を形成。

(6) 広域交通ネットワークを整備し、物流のボトルネックを解消。

(7) 京浜3港の連携施策を推進するとともに、首都圏物流を全体として効率化する指針「総合物流ビジョ

ン(仮称)」を策定。

2 活力と魅力あふれるベイエリアの形成

■■■■めざすベイエリアめざすベイエリアめざすベイエリアめざすベイエリア像像像像

○ 東京ベイエリアは東京湾の中央に位置し、陸・海・空の結節点という地の利あり。

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○ 都心に近く開発ポテンシャルの高い地域で、大きな可能性を秘めている。

○ 海辺や運河などの水辺空間と広大な土地を擁する魅力的なエリア。

○ こうした魅力を活かし、地域全体の競争力を高め、経済効果を生み出して、これを再投資すること

で、土地の価値上昇のサイクルを導き出す。

⇒ 「首都東京再生のリーディングエリア」としてまちづくりを誘導

■■■■政策目標政策目標政策目標政策目標

(1)(1)(1)(1) 都市機能都市機能都市機能都市機能とととと港湾機能港湾機能港湾機能港湾機能のののの共存共存共存共存

湾岸道路を境に陸側に都市機能、海側に港湾機能を誘導し新たなニーズに対応。

(2)(2)(2)(2) 環境環境環境環境のののの保全保全保全保全・・・・回復回復回復回復

水と緑のネットワークを充実する。循環型社会にも貢献。

(3)(3)(3)(3) 都市活動都市活動都市活動都市活動とととと人人人人々々々々のののの交流交流交流交流をををを支支支支えるえるえるえる交通網交通網交通網交通網のののの整備整備整備整備

都心へのアクセスや人々の交流を支えるための臨海地域の交通網を充実。

(4)(4)(4)(4) 羽田空港羽田空港羽田空港羽田空港とのとのとのとの共存共存共存共存

羽田空港再拡張に際しても港湾機能は確保。

■■■■具体的取具体的取具体的取具体的取りりりり組組組組みみみみ

(1) 臨海副都心、豊洲・晴海地区において、職・住などの機能が複合した魅力的な開発を促進する。

その他の埋立地についても、ニーズの変化に合わせて土地の利用を見直していく。

(2) 背後のまちづくりと一体となった護岸整備や水域利用の規制緩和を行うことにより、運河の再生

事業「運河ルネッサンス」を展開し、水辺の魅力を高めていく。

(3) 中央防波堤内側埋立地に大規模な海上公園「海の森(仮称)」を整備、新海面処分場前面海域に

浅場を造成し、自然環境を保全・回復。

(4) モーダルシフトの推進や道路ネットワークの強化により、環境負荷を軽減。

(5) 港湾を核とした静脈物流ネットワークを通じ広域的なリサイクルに寄与するため積出施設を整

備。

(6) 環状2号線や放射34号線(晴海通り)の延伸、ゆりかもめの豊洲延伸など、都心と臨海地域を

結ぶ交通網を整備。

(7) 羽田空港再拡張事業への対応として、第一航路の拡幅による対面航行化、安全な屈曲角度、現行

の船舶が航行可能な高さを確保。

3 基本方針の実現に向けて -新時代港湾を切り拓く櫂-

(1) 広域的課題解決に向けた実効性ある連携

(2) 港湾経営の将来像の検討

(3) ユーザーの立場に立った規制緩和と慣行改善

(4) 民間ポテンシャルの誘引・誘導

(5) 行政の説明責任と効率的な事業展開

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中央防波堤内側 海の森(仮称)構想 平成17年

-答申概要-

第1章 海の森(仮称)の位置付け

1 位置

海の森(仮称)(以下、仮称を省略する。)の計画地は、中央防波堤内側埋立地の東側に位置し、面積は約87.9haである。

その大部分は、昭和48年から昭和62年にかけて区部で発生したごみ1,230万トンで埋め立てられた士地である。

2 上位計画等

計画地は、「東京港第7次改訂港湾計画基本方針」「東京らしいみどりをつくる新戦略」等における「水と緑のネットワー

ク」「海辺の回廊」形成の拠点として位置付けられている。

第2章 海の森構想の基本的な考え方

1 海の森がめざすもの

将来の東京が誇ることのできるような空間、未来の子どもたちに贈るべき貴重な緑豊かな公園を目指す。

そのため、周囲の海を活かしながら、自然や緑そのものに親しみ、楽しむことのできる個性的な公園として、幅広い都民

の世代を超えた参加によって海の森づくりを進める。

海の森では、一公園の整備の枠を越え、都市が抱える環境問題、青少年の育成、持続可能な循環型社会への転換、都民や

企業の社会的な参加などに対して、しくみづくりを含めた取組を行っていく。

こうした過程で、大人も子どもも環境、自然、社会とのかかわりを学んでいく。

海の森づくりは、「海を活かし、森をつくり、人を育てる」事業であり、21世紀の社会のあり方を示す一つの源流になるこ

とを目指していく。

2 3つの基本的な考え方

(1)「自然環境の再生」の取組を進める

東京湾の埋立地において、広域的な水と緑のネットワーク及び海辺の回廊の拠点として自然環境の再生に取り組む。

周囲の海を活用しながら、多様な植物や動物が息づくような森をはじめとした自然環境を再生し、都民が豊かな自然を

享受できるように取り組む。

(2)「活気ある個性的な公園」づくりを進める

より多くの利用者が訪れ活気ある公園とするため、立地やスケールメリットを活かして施設のあり方を考え、臨海部に

ある既存公園と同種の施設の導入を避けるなど個性化を図る。

森や海辺の生き物等とふれあうことができるような利用を図るとともに、自然豊かな季節感を感じ取ることができるよ

うにする。また、公園づくりや公園の管理運営に楽しんで参加できるしくみを整えて、個性的な魅力としてアピールして

いく。

(3)「新しい事業手法の展開」により公園づくりを進める

都民や企業の社会参加・社会貢献への意欲の高まりに対して、自然環境の再生を目指す海の森を、こうした都民・企業

の社会的な参加の場として位置付け、様々なニーズに合う多様な参加形態を展開していく。

そのため、都民をはじめとして、企業やNPOなど幅広い主体と行政とが連携し、お互いの持つ知恵と力を組み合

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わせて、公園づくりや運営を行っていくなど、協働による新しい事業手法のしくみをつくる。

この3つの基本的な考え方を進める上で欠かせない視点を以下に整理した。

3 4つの視点

(1)リサイクルから進める

計画地は、かつてごみの島であったことと、現在、周辺にリサイクル施設や廃棄物処理施設が立地していることから、

整備や管理において、まず、リサイクルに取り組んでいく。

さらに、雨水の有効活用や、自然エネルギーの活用をはじめ、持続可能な循環型社会の実現に向けた取組を行う。

(2)自然環境を学ぶ

海の森の自然環境やその再生を進めていく過程で得られる多様な情報、周辺の廃棄物処理施設などを活用して、積極的

な環境学習に取り組むとともに、それにかかわる人材育成を進めていく。

(3)ランドマークを形成する

計画地は、東京の空と海の玄関口に位置するため、航空機や船舶、臨海部の建物等からの眺望を考慮し、東京湾に浮か

ぶ大きな緑の森として、新たな東京のランドマークとなる空間整備を図る。観光資源としても活用する。

また、都民や企業、NPO等との協働による公園づくりや公園運営が、東京における自然環境再生や協働活動のシンボ

ルとなるよう取り組む。

(4)時間をかけて段階的に整備する

海の森づくりは、ドングリから苗木を育て、森へと成長させていくため、長期的な視点が必要である。また、より広範

な参加による海の森づくりを継続的に行うため、世代を超えた取組が必要である,

こうしたプロセスを重視した海の森づくりを行うことによって、参加者一人一人の公園であるという意識や愛着を醸成

していく。

長期にわたる段階的な整備の中で、後年度整備予定地も海の森のPRにつながるように有効活用を図っていく。

社会の変化や海の森へのニーズの変化に対応して適宜事業を見直し、改善していく。

第3章 海の森整備構想

1 計画条件と対応

計画地および周辺の諸条件を踏まえて、整備構想をまとめた。

① ごみ埋立地であること、護岸への影響などを考慮し、現況地形を活かし大規模な造成は行わない。

② 現況地形は、「低地部」「斜面部」「台地部」の3つに区分される。「低地部」は海との関運性を重視した整備を、「斜面

部」は海の森の自然を支えるための整備と外部からの景観を意識した整備を行う、「台地部」は平坦な空間を活かした整

備を図る。

③ 計画地の環境条件である海からの強い風に対応できる植栽計画を行う。

④ 台地部外周に土塁を形成して風の影響を弱め、利用の快適性と樹種の多様性を確保するとともに地形や景観に変化を持

たせる。

⑤ 植栽基盤となる土壌は、剪定枝葉のリサイクルにより生成される堆肥を用いて土壌改良を図る。

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⑥ 淡水から海水に至る水系を形成し、海辺(浅場、磯浜、汐入の池)、草地、林、森等を配置するとともに、多様な生き

物が生息できる環境を整える。

⑦ 路線バスや海上バス等の公共交通機関によるアクセスの向上を図る。

2 ゾーニング

地形、風、利用と保全などの条件を踏まえ、計画地内の斜面地は防風機能を有した常緑樹主体の「風の森」とし、この「風

の森」に囲まれた台地中央部に「つどいのくさ原」「ふれあいの林」「観察と保全の森」の3つのゾーンを配置する。

また、臨海道路や海からの交通動線を考慮し、計画地南側に入ロ、管理・サービス拠点、駐車場などの「サービスエリア」

を配置する。

さらに、計画地の東側から南側にかけては、「観察と保全の海辺」と「ふれあいの海辺」を配置し、人と生き物と海との

接点を創出する。

第4章 海の森における新しい事業手法の展関

海の森づくりは市街地から離れた埋立地での事業であり、東京都を代表する大規模な公園となることから、地城を越えて、

より広範な都民、企業、NPO等の参加を求めて継続的に協働事業を進めていく必要がある。そのための組織体制や参加の

しくみをつくっていく。

1 協働の原則

① 役割分担の明確化

協働参加者と東京都は役割分担を明確にし、協働事業を展開していく。

② 進化発展する協働のしくみづくり

初期は東京都が協働事業を先導し、徐々に協働参加者の自主性を拡大していく。試行、軌道修正しながら、独自のしく

みへと進化させていく。

③ 海の森をつくり、育て、守り続けるしくみづくり

世代を超えた森づくりを支えるために継続する協働のしくみをつくっていく。

④ 公平性・公開性を確保したしくみづくり

特定の参加者による偏った運営が行われないよう公平性・公開性を確保する。

⑤ 拡大するネットワークづくり

様々な都民、企業、NPO等の参加や交代が繰り返される柔軟な体制を継続し、様々な主体とのネットワーク形成、人

や組織の育成、外部への波及などの効果を期待する。

2 協働のための組織体制

東京都は、「実行委員会」方式による植樹祭を順次開催しながら、植樹祭に参加した都民、企業、NPO等に対して、

継続して活動を行う「実行グループ」づくりを働きかけ、さらに、複数の実行グループからなる「協働活動組織(グルー

プ連絡会)」の形成を促し、自主的な運営に向けた組織化を支援し、育成していく。

グループ連絡会と東京都が対等なパートナーという位置付けの下に、協働活動の計画や実施などについて協議、調整を

行う場として「協議会」を設ける。

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さらに、公平な見地からアドバイスする「アドバイザー会議」を設ける。

こうした協働活動やその組織化には、広範で多様な参加者の融含、自律的な活動の推進、調整仲介など重

要な役割を担うコーディネーターを配置する。

3 海の森楽校(がっこう)(仮称)の展開

海の森の自然を理解し、森を育てていくために必要な知識、実践を踏まえた協働活動の運営万法などを習得

するための場として海の森楽校(仮称)を設け、環境学習や人材育成の取組を総合的に展開していく。

4 海の森協働活動へ多くの賛同を得るための方策

広範な人々の賛同(参加・支援)を得るための方策を協働活動として展開していく。

不特定多数の人々に、海の森を知ってもらい、好感を持ってもらえるよう認知度を高めていく。さらに、協

働活動の社会的意義や活動成果をアピールし、信頼性や健全性を印象付けていく。

また、資金、資機材の提供など支援の意向を持つ人々をサポーターとし、海の森の情報を提供して、協働活

動への支援と参加を呼びかけていく。

第5章 海の森事業の進め方

1 整備の手順

整備期間を概ね30年程度と想定し、段階的に整備、利用を進めていく。大まかな整備の順序は、以下のよう

に想定する。

① 最初に、防風を目的とした南側斜面の植樹、台地部外周の土塁の構築及び植樹を進める。

② 次に、台地部の「観察と保全の森」「ふれあいの林」の森林形成を進めるとともに、来園者のための施設

整備を進める。

③ 最後に、「ふれあいの海辺」等の海辺周辺及び移転施設跡地の整備を行い完成させる。

2 海の森のパークマネジメント

海の森の事業は、都民、企業、NPOなどの参加を得ながら公園整備の初期から植樹を中心とした協働活動

が行われ、さらに、段階的な整備の進展に伴い協働活動も発展するとともに、一般利用者へのサービス提供、

維持管理などか相互に関連しながら並行して進められる。

限られた資源を有効に活用し、よりよい事業展開がされるよう、経営的な発想で総合的に管理(パークマネ

ジメント)し、長期的に継続させて海の森事業を進めていく。

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東京港の今後の港湾経営戦略 平成20年

-答申概要-

Ⅰ 東京港を取り巻く状況の変化

1 首都圏の生活と産業を支える東京港

・東京港は、我が国最大の外貿コンテナ取扱量を誇る国際貿易港として、また国内輸送拠点として、

首都圏4,000万人の生活と産業活動を支えるメインポートの役割を担っている。

・近年の物流革新等の動きをはじめ、多様な物流サービスを求めるニーズが高まっており、これら

への的確な対応が求められている。

2 東京港への基幹航路の寄港数減少の危機

・アジア発着の貨物量が増大する中で、日本発着の貨物量のシェアは低下。

・東京港への基幹航路の寄港数も減少傾向にあり、東京港は首都圏の生活と産業を支えるメイン

ポートとしての役割を十分に果たせなくなる恐れがある。

3 想定を超える状況の変化

・コンテナ船の大型化に伴う岸壁等の受入態勢

・ユニット化の進む内貿貨物等への対応

4 臨海部における道路ネットワークの現状

・東京港内及び周辺部の道路ネットワークの整備

・第二航路海底トンネルの渋滞の慢性化

・国道357号等の整備促進の必要性

5 物流環境の変化を踏まえた港湾経営の課題

・荷主等のニーズに対応した航路の充実・強化と貨物集荷力の強化

・羽田空港再拡張後の国際化や新たな物流戦略への対応

・埠頭公社民営化を契機とする港湾コスト低減と新たな事業展開等

・港湾の広域連携推進の必要性の高まり

Ⅱ 今後の港湾経営戦略の方向性

1 港湾経営の基本的方向性について

・首都圏の生活や産業を支えるメインポートとして、北米・欧米との基幹航路を維持・拡大し、

輸送品質向上等を進める企業の物流戦略に応えていく。

・臨海エリアや内陸部を結ぶ道路ネットワークの充実・強化

・東京湾全体を視野に入れた京浜三港の物流機能を総体として高める取組

2 増加するコンテナ貨物等とその対応

・将来の外貿コンテナ取扱個数は、10%増の520万TEUの見込み

・アジア貨物の急増や急速に進む内貿ユニット化などに的確に対応するため、新規外貿コンテナ

ふ頭の整備、既存ふ頭の充実・強化、再編や交通ネットワークの強化を図り海上貨物の受入態

勢を確保

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3 既存ふ頭を含めたコンテナふ頭等の充実・強化

(1)外貿貨物等への対応

○既存ふ頭機能の充実・強化や、新規コンテナふ頭の整備による輸出入コンテナ貨物受入態勢の

強化

(2)内貿貨物等への対応強化

○内貿ユニットロードふ頭の整備促進と外貿コンテナふ頭に接近する内航フィーダー専用バース

の整備の検討

(3)ふ頭背後の交通対策

○オフドック機能の活用などターミナル周辺地区での総合的な交通対策を検討し具体的化

(4)既存のふ頭用地、港湾関連用地の再編等

○既存の港湾関連用地等を再編する仕組みやふ頭用地等を確保する方策等の検討

4 臨海部全体の交通ネットワークの充実・強化

(1)東京港臨海道路Ⅱ期事業等の整備促進

○港内の交通混雑の緩和等に向けた、臨海道路Ⅱ期事業や新木場・若洲線等の整備の着実な推進

(2)新たな南北道路軸の検討

○第二航路海底トンネルへの交通の集中を回避するための南北道路軸の強化方策の検討

(3)国道357号線等の整備の重要性

○東京港及びその周辺の円滑な道路ネットワークの形成に向けた、東京港トンネル事業等の整備

促進と、国道357号の未整備区画の事業化に向けた三港共同での国への働きかけ等

5 今後の港湾経営の展開

(1)国内ハブ機能強化による基幹航路の維持・拡大および貨物量増加への対応

○国内ハブ機能強化と官民一体となった輸出貨物の集荷に向けた取組の一層の強化

(2)羽田空港再拡張を踏まえた物流拠点の形成

○海上貨物を中枢としながらも、新たな航空貨物へのニーズも視野に入れた高機能な物流施設の

立地を推進するなど、首都圏の物流拠点を形成

(3)埠頭会社による東京港の国際コンテナ物流戦略の推進

○埠頭会社による東京港の国際コンテナ物流戦略の推進やコンテナターミナルと有機的に機能す

る物流拠点の整備などの新たな事業の展開

(4)京浜三港による広域連携強化

○三港連携による相乗効果が得られる施策の展開や、将来のポートオーソリティの設立につなが

る枠組みなど多角的視点から、広域連携強化策を展開

Ⅲ 今後の港湾経営戦略の推進に向けて

(1)事業効果等を考慮した効率的な事業実施

(2)各施設の実施状況の進行管理と不断の見直しの徹底

(3)港湾、道路、鉄道、空港の連携強化

(4)都民や港湾利用者への情報開示

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港湾施設耐震設計法の変遷

年 基 準 名 設 計 基 準 の 概 要 主 な 大 地 震

1950年

昭和25年

港湾工事設計示方書

要覧、係船岸設計示方

〔港湾協会〕

1)震度法を適用した。

2)設計震度は、水平震度のみを考慮した。

1959年

昭和34年

港湾工事設計要覧

〔港湾協会〕

1)設計震度は、構造物の種類および重要性、地盤の良

否等を考慮して決定した。

(0.0~0.25)

1967年

昭和42年

港湾構造物設計基準

〔港湾協会〕

1)設計震度において、地域別震度、地盤種別係数、重

要度係数の各係数の値を明示した。

1971年

昭和46年

港湾構造物設計基準

(追補)

〔港湾協会〕

1)液状化の判定(粒度分析とN値(>15)による判定)

を導入した。

1979年

昭和54年

港湾の施設の技術上

の基準・同解説

〔港湾協会〕

1)設計震度の重要度係数において、A~C級の区分を

明記した。

2)液状化の判定において、振動剪断試験による方法と

砂層の振動試験による方法を導入した。

1989年

平成元年

港湾の施設の技術上

の基準・同解説

(改訂版)

〔港湾協会〕

1)設計震度の地域別震度の見直し。

2)地中構造物において、変位法による検討を導入した。

3)地盤の応答解析による液状化判定を規定し、その予

測、判定に対して、任意の深さでの検討を可能とし、

その対策工法について明記した。

4)地盤応答解析による設計震度の算出方法を規定し、

耐震岸壁設計基準を確立した。

1997年

平成9年

港湾の施設の耐震設

計に係る当面の措置

(その1)(その2)

〔運輸省港湾局〕

1)設計想定地震を地域防災計画や近傍の活断層を考慮

して設定する方法を導入した。

2)液状化の判定において、阪神淡路大震災での経験等

を踏まえた手法を示した。

3)桟橋形式の構造物の設計で、特に必要な場合は、地

震応答を考慮した動的解析によるものとした。

1999年

平成11年

港湾の施設の技術上

の基準・同解説

(改訂版)

〔港湾協会〕

1)防災拠点など特に強い耐震性が求められる施設を耐

震強化施設として定め、その設計法を規定した。

2)地震動の強さをレベル1、レベル2の2段階とした。

全ての施設はレベル1地震動に対して健全性を確保

し、耐震強化施設はレベル2地震動に対して初期の

機能を保持することとした。

3)耐震強化施設の設計震度はレベル2地震動の動的解

析などによって設定することとした。

4)変形照査等により耐震強化施設の耐震性能をチェッ

クすることとした。

2007年

平成19年

港湾の施設の技術上

の基準・同解説

1) 性能規定の導入

要求性能を満足する施設を設計する。

設計方法及び部材等の仕様は規定しない。

信頼性設計法の導入

2) 照査用地震動等の変更

各港湾に起こりうる地震動を用い、照査用震度を設

定する。

3) 技術基準適合性確認制度の導入

1948年(昭和23年)

福井地震(M7.3)

1964年(昭和39年)

新潟地震(M7.5)

1968年(昭和43年)

十勝沖地震(M7.9)

1971年(昭和46年)

サンフェルナンド地震(米)

(M6.6)

1978年(昭和53年)

宮城県沖地震

(M7.4)

1982年(昭和57年)

浦賀沖地震

(M7.4)

1983年(昭和58年)

日本海中部地震

(M7.7)

1993年(平成5年)

釧路沖地震

(M7.8)

北海道南西沖地震

(M7.8)

1994年(平成6年)

ノースリッジ地震(M6.7)

1995年(平成7年)

兵庫県南部地震

(M7.2)

1999年(平成11年)

イズミット地震

(M7.4)

台湾中部大地震

(M7.6)

2003年(平成15年)

十勝沖地震(M8.0)

2004年(平成16年)

新潟県中越地震

(M6.8)

2007年(平成19年)

能登半島地震

(M7.1)

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道路橋耐震設計法の変遷

年 基 準 名 設 計 基 準 の 概 要 設計震度

(対象:橋) 主な 大地震

1972年 昭和47年

道路橋耐震設計指針 〔建設省〕

1)架橋地点の地域、地盤種別及び橋の重要度に応じた震度法による設計震度の算定式を規定した。

2)橋梁形式が多種多様化及び長大化することから、長周期橋に応答を考慮した修正震度法を適用した。

3)地震時水平力に対し、曲げ変形性能の向上で地震時の鉛直力についても対応できることが過去の強震記録と実験上確認され、また、計算の煩雑を避けるために鉛直震度は考慮しないこととした。

4)流動化する砂質土層とごく軟弱な土層の判定基準を明示し、かつその取扱いを示唆し、その土層が深さ方向に連続している場合、その支持力を無視することで構造物の安定性を高める規定とした。

5)支承部の耐震、落橋防止等の構造細目を規定した。

1980年 昭和55年

道路橋示方書V耐震設計編 〔日本道路

協会〕

1)耐震設計上の地盤種別を地盤の特性値によって区別することに改訂した。

2)流動化する砂質土層の判定については抵抗率FL式を規定し、この値に応じて耐震設計上の土質定数を低減させる取扱いとした。

3)震度法と修正震度法の適用範囲について耐震設計上の地盤面から構造天端までの高さを改訂した。

4)従来明確な規定のなかった動的解析について、その位置づけを行うとともに、用いる設計地震入力等について規定した。

5)高さが比較的低く、固有周期の短い鉄筋コンクリート橋脚または橋台について、ぜい性的な破壊を防止するため、必要に応じて地震時変形性能の照査を行う規定を新たに設けた。

kh=ν1ν2ν8ko 但し、 kh;設計水平震度 ν1;地域補正係数 ν2;地盤種別 〃 ν3;重要度別 〃 ko;標準水平震度 ν1=1.0~0.7 ν2=0.9~1.2 ν3=1.0,0.8 ko =0.2 但し、特別な場合1.25まで割増可能

1990年 平成2年

道路橋示方書 V耐震設計編 〔日本道路

協会〕

1)連続桁橋に対する慣性力の算出方法を規定した。 2)流動化の判定について、動的せん断強度比を求める式

に新たに細粒分含有率の影響を含めた。 3)従来の震度法と応答を考慮した修正震度法をひとつに

まとめ、これを改めて震度法として規定した。 4)鉄筋コンクリート橋脚の地震時変形性能に関する規定

を地震時保有水平耐力を基本とする照査法に改めた。 5)動的解析に用いる入力地震動を設計水平震度と同じよ

うに簡単に求められるようにするとともに、動的解析モデル及び安全性の照査を規定した。

1996年 平成8年

道路橋示方書 V耐震設計編 〔日本道路

協会〕

1)目標とする耐震性能により橋の種類を①重要度が標準な橋(A種の橋)、②特に重要度が高い橋(B種の橋)の2種類に分類した。

2)耐震設計で考慮する地震動として①橋の供用期間中に発生する確率が高い地震動②発生する確率は低いが大きな強度を持つ地震動の2段階の地震動を設定した。

3)兵庫県南部地震のような内陸直下型地震を規定した。 4)鉄筋コンクリート橋脚、鋼製橋脚、基礎、支承部な

どの設計は地震時保有水平耐力法によることとした。

5)液状化判定対象土層、流動化に対する耐震設計上の取扱い、免震設計法、支承部の設計法、落橋防止システムの位置づけ等を規定した。

kh=CZ CG C1 CT kho 但し、 kh 設計水平震度 CZ 地域補正係数 CG 地盤種別 〃 C1 重要度別 〃 CT 固有周期別〃 kho 標準水平震度 CZ =1.0~0.7 CG =0.9~1.2 C1 =1.0,0.8 CT =1.25以下 kho =0.2 なお、 CG地盤種別分類が4種からⅢ種に改訂

1964年 新潟地震 (M7.5) ………… 1968年 十勝沖地震(M7.9) ………… 1971年 サンフェルナンド地震 (M6.6) ………… 1978年 宮城県沖地震 (M7.4) ………… 1982年 浦賀沖地震(M7.4) ………… 1983年 日本海 中部地震 (M7.7) ………… 1989年 ロマブリータ地震(M7.1) ………… 1993年 釧路沖 地震 (M7.8) 北海道南西沖地震 (M7.8) ………… 1994年 ノースリッジ地震(M6.7) ………… 1995年 兵庫県 南部地震 (M7.2) ………… 1999年 イズミット地震(M7.4) 台湾中部大地震 (M7.6)

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年 基 準 名 設 計 基 準 の 概 要 設計震度

(対象:橋) 主な 大地震

2002年 平成14年

道路橋示方書 V耐震設計編 〔日本道路協会〕

1)橋の供用期間中に発生する地震動を確率別に、レベル1地震動とレベル2地震動に分け、適切に推定できる場合は建設地点の地震情報や地盤条件等を考慮した設計地震動を設定することとした。

2)耐震性能照査方法を「静的照査法」と「動的照査法」に再構成し、橋の構造特性に応じた選定方法を明確にした。

3)修正物部岡部式に基づくレベル2地震時の主働土圧及び動水圧の評価方法を導入した。

4)液状化地盤上の橋台に対する、レベル2地震動での照査方法を新たに規定した。

5)レベル2地震動に対する支承部の耐力や変形性能評価の見直しや、鋼・コンクリート上部構造に対する耐震性能照査の考え方を新たに規定した。

・レベル1地震動 Kh = Cz・kh0 Kh:設計水平震度 Cz:地域別補正係数 kh0:設計水平震度の標準値 ・レベル2地震動 Khc = Cs・Cz・khc0 Khc:設計水平震度 Cs:構造物特性補正係数 Cz:地域別補正係数 khc0:設計水平震度の標準値

2004年 新潟県中越 地 震(M6.8) 2007年 新潟県中越沖地震(M6.8) ペルー地震(M8.0) 2008年 岩手・宮城内陸地震(M7.2)

1) 設計段階から維持管理を考慮して橋の設計を行うことを基本的な考え方として明示した。

2)橋の維持管理に必要な設計図など記録や情報を保存して維持管理に役立てることを規定した。

3)鋼橋の溶接に関して、JISの検査技術者の配置を義務付けた。

4)強度の高い鉄筋の使用を可能とした。 5)直近の発生地震のデータから設計地震動、係数を見

直した。 6)橋台と背面側の盛土等との間の構造部分に関する設

計上の配慮事項を規定した。

2012年 平成24年

道路橋示方書 〔日本道路協会〕

レベル1地震動及びレベル2地震動は、それぞれ、加速度応答スペクトルに基づいて設定しなければならない。

2011年 東北地方太平洋沖地震 (M9.0)

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建 築 物 耐 震 設 計 法 の 変 遷

年 基 準 名 基 準 の 概 要 主 な 地 震

1919年 (大正 8) 1924年

(大正13)

市街地建築物法施行令 〃 改正施行規則 構造強度計算基準(学会)

1)高さ100尺(31m)制限 2)設計水平震度=0.1、許容応力度法 3)構造別構造詳細規定 4)実用的な耐震計算方法

1950年 (昭和25)

建築基準法施行令 1)設計水平震度=0.2(高さ>16m割増) 2)日本建築規格3001号制定、許容応力度法(長期・

短期) 3)地震地域係数及び地盤構造係数導入 4)木造建築物の壁量規定

1964年 (昭和39) 1965年

(昭和40)

高層建築技術指針(学会) 建築基準法改正

1)ベース・シャ係数(=CO 地震層せん断力係数)固有周期による地震力規定導入

2)高さ31m制限廃止(容積率制限)に伴い高層化が可能となった。

1971年 (昭和46)

建築基準法施行令改正 RC造計算基準改正(学会)

1)RC柱の帯筋間隔規定強化 2)せん断補強法の強化等、じん性確保

1972年 (昭和47)

総合技術開発プロジェクト 新耐震設計法の開発(建設省)

1)終局設計法の一部を採用 2)用途係数、鉛直震度を提言

1977年 (昭和52)

既存RCの耐震診断基準と改修指針(建築防災協会)

既存建築物の耐震安全性を構造安全指針ⅠS値として評価。ⅠSは、保有性能(強度と靭性)形状、経年等により算定。

建築基準法施行令改正 (新耐震設計法)

1)地震力規定で動的配慮(地盤種別と固有周期、高さ等)、震度法からせん断力係数による方法を採用

2)1次設計(震度V、200ガル、殆ど被害無しを目標)許容応力度設計法と2次設計(震度Ⅵ、400ガル、人命に被害無しを目標)保有水平耐力設計法

3)層間変形角、偏心率、剛性率等導入

建築構造設計指針公表 (行政指導は昭和30年代

から -東京都)

1)RC建造物は原則高さ20m(緩和31m)まで 2)原則杭支持、また杭支持力の算定方法を明記 3)建築工事施行計画報告書の提出 4)防災上重要建物に用途係数1.25摘用

1981年 (昭和56)

構造設計指針改定(公共建築-東京都財務局)

1)用途係数1.5、1.25、1.0を導入し規模によらず保有耐力を計算

1984年 (昭和59)

地震力に対する建築物基礎設計指針(日本建築センター)

1)新耐震基準一次設計用の指針 2)設計用外力は直上階の水平せん断力として求めら

れる水平力 3)液状化、地盤沈下については安全性の検討を別途

行う 1988年

(昭和63) 建築基礎構造設計指針改定 1)判りやすい指針とした

2)参考に液状化判定法と対策を提案

1990年 (平成 2)

既存RCの耐震診断基準と改修指針改定(建築防災協会)

1)判定指標値ISOは新耐震設計法程度の性能が基準 2)鉄骨補強工法、あと施工アンカー強度改定

1995年 (平成 7)

建築物の耐震改修の促進に関する法律及び関連法令

1)特定建築物の診断及び改修努力義務 2)耐震改修認定と既存不適格制限緩和 3)耐震診断と改修の指針の策定、公表

1996年 (平成 8)

官庁施設の総合耐震計画基準、官庁施設の総合耐震診断・改修基準制定

1)国家機関等建築物の耐震性能確保 2)施設の機能及び用途に応じた構造体、非構造部材、

建築設備耐震安全性の分類及び目標

1998年 (平成10)

建築基準法の改正

2000年 (平成12)

同上の施行(性能規定化の導入)

1)限界耐力計算の導入 2)設計荷重・外力の見直し 3)許容応力度・材料強度の見直し

2006年 (平成18)

建築物の耐震改修の促進に係る法律の改正

1)計画的な耐震化の推進 2)建築物に対する指導等の強化 3)支援措置の拡充

1923年(T12) 関東地震(M7.9) 1948年(S23) 福井地震(M7.1) 1964年(S39) 新潟地震(M7.5) 1968年(S43) 十勝沖地震 (M7.9) 1971年(S46) サンフェルナンド地震 (M6.4) 1975年(S50) 大分県中部地震 (M6.4) 1978年(S53) 宮城県沖地震 (M7.4)

1983年(S58) 日本海中部地震 1993年(S50) 北海道南西地震 (M7.8) 1994年(H 6) 北海道東方地震 (M8.1) 三陸はるか沖地震 (M7.5) 1995年(H 7) 兵庫県南部地震 (M7.2) 2004年(H16) 新潟県中越地震(M6.8) 2011年(H23) 東北地方太平洋沖地震(M9.0)

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年 号 西 暦 事 項

長禄元年

慶長17年

安政元年

明治13年

明治20年

明治31年

明治39年

明治44年

大正11年

大正12年

大正13年

大正14年

昭和3年

昭和6年

昭和7年

昭和9年

昭和12年

昭和13年

昭和14年

昭和15年

昭和16年

昭和20年

昭和21年

1457年

1612年

1854年

1880年

1887年

1898年

1906年

1911年

1922年

1923年

1924年

1925年

1928年

1931年

1932年

1934年

1937年

1938年

1939年

1940年

1941年

1945年

1946年

大田道權江戸城築造、江戸湊繁栄

徳川幕府江戸湊改築

第一、第二、第三、第五、第六台場及び品川猟師町砲台完成

東京府知事はじめて東京港築港論を提案

東京湾澪浚(みおさらい)工事開始、500トン級の小型船入港可能となる

東京市役所開庁、港湾事務は土木部土木課の所管となる(10月)

第1期隅田川口改良工事を明治44年まで実施し、400~500トン級小型船が航行で

きるように航路及び泊地をしゅんせつし、その土で埋立地を造成

第2期隅田川口改良工事を大正6年まで実施し、1,000トン級船舶が航行できる

ように航路及び泊地をしゅんせつし、その土で埋立地を造成

第3期隅田川口改良工事を昭和10年まで実施し、3,000トン級船舶を対象(関東

大震災後5,000トン級に変更)として築造

関東大震災

芝浦水陸連絡施設事業を実施し、日の出ふ頭を建設

日の出ふ頭が完成(関東大震災応急工事)大正15年使用開始

東京市土木局埠頭事務所設置

芝浦臨港鉄道敷設工事を昭和5年まで実施し、汐留駅から芝浦駅までの2.8kmの

臨港鉄道を敷設

東京港修築工事を昭和20年まで実施

芝浦岸壁竣工

河港課から港湾部に昇格

竹芝さん橋竣工

埋立地整備工事を昭和18年まで実施

越中島駅敷地造成工事を実施

京浜運河開さく工事を起工

土木局から独立し、港湾局となる

東京港拡充工事を昭和18年まで実施

出入貨物最高記録(1,370万トン)を示した

5月20日開港、当時の満州国、中華民国、関東州のみを対象とする制限付開港

終戦とともに臨港地は、ほとんど進駐軍により接収された

港湾事務はふたたび建設局の所管となる

東京港応急整備工事を実施し、豊洲石炭ふ頭工事等が行われた

年 表

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- 35 -

年 号 西 暦 事 項

昭和23年

昭和24年

昭和25年

昭和26年

昭和28年

昭和29年

昭和30年

昭和31年

昭和32年

昭和33年

昭和34年

昭和35年

昭和36年

1948年

1949年

1950年

1951年

1953年

1954年

1955年

1956年

1957年

1958年

1959年

1960年

1961年

港則法の施工とともに、開港の際付された制限はなくなった

東京港修築第一次5か年計画を立案実施

港湾法公布(5月)

豊洲石炭ふ頭の一部が完成し、操業を開始(11月)

建設局から独立して、ふたたび港湾局に昇格

特定重要港湾に指定された(9月)

港湾法に基づいて東京港の管理者となった(11月)

竹芝さん橋の接収解除

豊洲石炭ふ頭の専用線が開通(7月)

離島振興法公布(8月)

港湾整備促進法公布

東京港修築第二次5か年計画を立案実施した(30年度で工事打切り)

晴海ふ頭1バース業務開始(3月)

日の出さん橋接収解除(5月)に続き芝浦岸壁の一部(10月)が接収解除(11

月)

港湾法に基づき昭和40年を目途とする東京港港湾計画を策定

有明町貯木場の業務開始(8月)

鉄鋼ふ頭建設を決定(4月)

地方財政法の改正により港湾整備事業は全面的に特別会計となった。

晴海町全域が接収解除となった(11月)

東京港港湾計画の一部修正

日の出ふ頭全域の接収が解除(3月)

豊洲地区の港湾隣接地域が指定された(6月)

芝浦ふ頭全域の接収が解除(9月)

元村港、岡田港、波浮港及び大久保港の港湾隣接地域が指定された(10月)

八丈島空港の設置が許可され、政令により第3種空港に指定された(12月)

東京港の港湾隣接地域が指定された(除豊洲)(1月)

7号埋立地の接収解除、これによって東京港全域の接収解除

大島空港の設置が許可され、政令により第3種空港に指定された(3月)

東京港港湾計画終了

東京港高潮対策工事事務所設立(4月)

東京港改訂港湾計画(目標年次昭和45年)を策定

滞船滞貨対策の実施

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- 36 -

年 号 西 暦 事 項

昭和37年

昭和38年

昭和39年

昭和41年

昭和42年

昭和43年

昭和45年

昭和46年

昭和47年

昭和48年

1962年

1963年

1964年

1966年

1967年

1968年

1970年

1971年

1972年

1973年

八丈島空港供用開始(5月)

漁業補償問題が解決(12月)

埋立事業の本格実施

局の会計が一般会計、港湾事業会計、埋立事業会計の三本立てとなった(4月)

東京へリポート供用開始(6月)

大島空港の供用開始(6月)

晴海船客待合所の供用開始(10月)

東京都埋立地開発条例制定(12月)

東京港第2次改訂港湾計画(目標年次昭和50年)を策定

埋立地開発規則及び埋立地貸付けに関する規則制定(12月)

三宅島空港の供用開始(3月)

東京都漁業管理条例制定(港湾局が漁港の維持管理にあたることになった)

(4月)

北米太平洋岸定期航路第一船であるマトソン社ののコンテナ船ハワイアン・プラン

ター号が品川ふ頭に入港(9月)

京浜外貿埠頭公団設立(10月)

邦船コンテナ第一船箱根丸が入港(8月)

海上公園構想を発表(12月)

開港30周年を迎えた(5月20日)

大井ふ頭に欧州定期コンテナ航路開設(12月)

東京港フェリー埠頭公社設立(1月)

日本-北米太平洋岸運賃同盟(TPFC)及び日本-西カナダ運賃同盟(JWCF

C)が東京港をベースポートと指定(6月)

東京ヘリポートが14号地に移転供用開始(6月)

日本-イーストカナダ運賃同盟(JECFC)が東京港をベースポートに指定(12

月)

13号地外貿貨物定期船ふ頭一部使用開始(3月)

父島・二見港船客待合所供用開始(7月)

臨海部開発について全庁的な討議機関として「臨海開発推進協議会」設置

(8月)

東京都港湾審議会「水域環境部会」=東京港および周辺の水域環境について=答申

(10月)

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- 37 -

年 号 西 暦 事 項

昭和49年

昭和50年

昭和51年

昭和52年

昭和53年

昭和55年

昭和56年

昭和57年

1974年

1975年

1976年

1977年

1978年

1980年

1981年

1982年

12号地木材投下泊地防波堤計画、平和島運河埋立計画、中央防波堤外側、羽田沖

廃棄物処理場計画を東京都港湾審議会において決定(1月)

東京都港湾審議会「開発経営部会」=東京港埋立地の開発及び埋立事業の経営に

ついて=答申(2月)

「水域環境改善推進委員会」設置(4月)

13号地外貿貨物定期船ふ頭完成(7月)

東京港外貿定期船誘致施設団派遣(10月)

東京港安全・汚染防止対策協議会設置(6月)

大井コンテナふ頭第1・第3バース完成により、8バース全部供用(10月)

東京都海上公園条例及び同施行規則を制定(10月)

13の海上公園開園(12月)

東京港第3次改訂港湾計画(目標年次昭和55年)を決定(3月)

小笠原父島-母島間に定期航路就航(5月)

東京都海上公園審議会発足(6月)

葛西沖海上公園の「人口なぎさ」一次開放(8月)

東京港トンネル完成(8月)

東京都入港料条例制定(1月)

東京港における埋立地の開発に関する要綱施行(4月)

荒川湾岸橋完成(1月)

東京都埋立地開発規則制定(2月)

東京都港湾環境整備負担金条例施行(4月)

東京港とニューヨーク・ニュージャージー港との姉妹港提携(5月)

三宅島阿古漁港船客待合所供用開始(5月)

東京港ミッションをアメリカ、メキシコに派遣(10月)

第二航路トンネル開通(10月)

東京港サービス公社設立(12月)

東京港における港湾計画の基本的方向及び埋立地開発の推進方策について答申

(4月)

東京港と天津港との友好港提携(6月)

東京港第4次改訂港湾計画策定(10月)

京浜外貿埠頭公団廃止に伴い、東京港埠頭公社がその業務を継承(4月)

羽田沖埋立事業会計を設置(4月)、局会計が一般会計、港湾事業会計、埋立事

業会計、羽田沖埋立事業会計の4会計になった(4月)

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- 38 -

年 号 西 暦 事 項

昭和58年

昭和59年

昭和60年

昭和61年

1983年

1984年

1985年

1986年

八丈島空港ジェット化(4月)

母島・沖港船客待合所供用開始(4月)

神津島港船客待合所供用開始(5月)

新島港船客待合所供用開始(4月)

新東京丸就航(5月)

有明テニスの森公園開園(5月)

大井海貨上屋(1号棟)供用開始(6月)

式根島港船客待合所供用開始(4月)

天津港友好訪日団及び研修団来港(5月)

臨港鉄道 豊洲物揚場線供用廃止(1月)

臨港鉄道 芝浦・日の出線供用廃止(3月)

大井海貨上屋(2号棟)供用開始(4月)

ニューヨーク・ニュージャージー港姉妹港提携5周年記念事業(4月)

第2回世界テレポート会議開催、「東京テレポート構想」発表(4月)

西独客船オイローパ号初入港(4月)

八丈島・神湊港船客待合所供用開始(5月)

天皇陛下東京港行幸(6月)

東京臨海部新交通システム計画委員会設置(8月)

大井ふ頭中央海浜公園球技場開設(10月)

青海コンテナふ頭第1バースの供用開始(11月)

臨港鉄道 豊洲石炭ふ頭構内線供用廃止(1月)

東京臨海部新交通システム計画委員会第1次報告 -基本ルートについて-

(2月)

東京港の将来像検討委員会設置(2月)

戦時被災者の遺体調査完了(3月)

大島・岡田港船客待合所供用開始(4月)

利島港に定期船一日一往復就航(4月)

お台場海浜公園マリンハウス開設(4月)

東京・天津港友好港提携5周年記念事業(5~6月)

大井ふ頭中央海浜公園ゲートボール場開設(6月)

ノルウェー客船ロイヤルバイキングスター号初入港(9月)

大井ふ頭中央海浜公園野球場(4面)、庭球場(8面)開設(9月)

東京港の将来像検討委員会報告(東京港の将来像について)(10月)

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- 39 -

年 号 西 暦 事 項

昭和62年

昭和63年

平成元年

1987年

1988年

1989年

伊豆大島三原山噴火(11月)

東京港連絡橋建設工事着工(1月)

東京臨海部新交通システム計画委員会答申(1月)

有明テニスの森公園有明コロシアム開設(4月)

大井海貨上屋(3号棟)供用開始(4月)

青海サービスセンター完成(4月)

大井ふ頭中央海浜公園大井スポーツセンター開館(5月)

ギリシャ客船ゴールデンオデュッセイ号初入港(6月)

新島空港供用開始(7月)

竹芝地域開発株式会社設立(7月)

東京都港湾審議会答申(東京港港湾計画の基本方針)(8月)

大井ふ頭中央海浜公園野球場(2面)開設(9月)

青海流通センター(1、2号棟)供用開始(10月)

竹芝・芝浦ふ頭再開発事業岸壁一部供用開始(11月)

東京港とロサンゼルス港との姉妹港提携(11月)

東京港連絡橋の景観検討委員会報告「東京港連絡橋の景観について」(3月)

大井海貨上屋(4号棟)供用開始(4月)

大島空港ターミナルビル完成(4月)

東京臨海新交通株式会社設立(4月)

(財)東京港埠頭公社・(財)東京港サービス公社の統合(4月)

東京港第5次改訂港湾計画策定(5月)

東京港中国雑貨輸出入センター開始(品川ふ頭)(5月)

浩宮殿下東京港御視察(5月)

小笠原諸島返還20周年(6月)

東京臨海副都心建設株式会社設立(11月)

臨海副都心開発事業会計設置(4月)

臨海副都心開発事業化計画発表(4月)

若洲建材ふ頭供用開始(4月)

東京港・ロッテルダム港姉妹港提携(4月)

葛西海浜公園供用開始(6月)

芝浦内貿1号上屋供用開始(6月)

ロッテルダム東京港欧州代表業務委託開始(9月)

三宅島・三池港船客待合所供用開始(9月)

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- 40 -

年 号 西 暦 事 項

平成2年

平成3年

平成4年

1990年

1991年

1992年

東京港野鳥公園の全施設完成、全域開園(10月)

豪華客船「クイーン・エリザベス2」初入港(12月)

東京都臨海副都心用地開発規則制定(2月)

「東京港埋立地の液状化対策検討委員会」報告(4月)

東京臨海新交通の施行認可(竹芝ふ頭駅~日の出ふ頭駅、海上公園駅~国際展示

場駅)(4月)

第1回東京テレポートタウン進出希望者公募(6月)

東京臨海副都心の都市基盤整備事業の一部着工(6月)

東京港・ニューヨーク/ニュージャージー港姉妹港提携10周年記念「共同宣言」

調印(6月)

東京臨海新交通の都市計画決定(新橋駅~竹芝ふ頭間)(7月)

「第5回海の祭典」“TOP50サマーポートフェスティバル”(7月)

東京ヘリポート拡張修了、全面供用開始(7月)

東京臨海熱供給株式会社設立(8月)

(財)東京港若洲海浜公園管理財団設立(8月)

竹芝ふ頭桟橋の供用開始(8月)

若洲海浜公園ゴルフ場供用開始(12月)

東京港開港50周年記念式典(5月)

晴海客船ターミナル供用開始(5月)

城南島海浜公園供用開始(7月)

若洲海浜公園キャンプ場、ヨット訓練所及びサイクリングロード等供用開始(7

月)

芝浦内貿2号上屋供用開始(8月)

臨海副都心開発等再検討委員会全体報告書発表(11月)

竹芝客船ターミナル(中央ゾーン)供用開始(12月)

国際船と海の博覧会日本政府フローティングパビリオン「羊蹄丸」晴海出航

(2月)

夢の島マリーナ一部供用開始(3月)

国際船と海の博覧会(於 イタリア共和国ジェノバ市)に東京都出展参加

(5月~8月)

神津島空港供用開始、調布離着陸場管理引継ぎ(7月)

芝浦ふ頭通船ターミナル、東京港芝浦サービスセンター供用開始(7月)

青海コンテナふ頭第1バース公共化(11月)

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- 41 -

年 号 西 暦 事 項

平成5年

平成6年

平成7年

平成8年

平成9年

1993年

1994年

1995年

1996年

1997年

東京港連絡橋の名称公募を行い「レインボーブリッジ」と決定(11月)

港湾労働者第一宿泊所供用開始(3月)

夢の島マリーナ全面供用開始(5月)

大井ふ頭青果上屋1号棟供用開始(6月)

大井食品ふ頭第2バース供用開始(6月)

レインボーブリッジ供用開始(8月)

青海コンテナふ頭第2バース供用開始(8月)

有明サービスセンター供用開始(10月)

大島元町港船客待合所供用開始(4月)

10号地ふ頭自動車上屋供用開始(5月)

青海コンテナふ頭第3バース供用開始(借受船社:韓進海運)(5月)

東京港港湾審議会「東京港の長期構想及び東京港第6次改訂港湾計画の基本方

針」最終答申(7月)

株式会社沿岸環境開発資源利用センター設立(8月)

建設発生土の広域利用事業移送第1船広島港へ搬出(9月)

東京港中国会設立(10月)

COSCO定期航路開設(上海航路)(12月)

「兵庫県南部地震」に港湾局現地調査団派遣(1月)

東京港・ニューヨーク/ニュージャージー港姉妹港提携15周年(6月)

利島港船客待合所供用開始(6月)

竹芝客船ターミナル(南ゾーン)供用開始(9月)

大井海貨上屋(第5号)供用開始(9月)

東京臨海新交通臨海線(新橋~有明)開業(11月)

芝浦内貿3号上屋供用開始(12月)

海上輸送システム運航開始(3月)

青海コンテナふ頭第4バース供用開始(借受船社:エバーグリーン、ユニグロー

リー)(5月)

新海面処分場埋立事業の免許取得(7月)

臨海副都心開発の基本方針決定(7月)

東京港フェリーターミナルビル供用開始(2月)

臨海副都心まちづくり推進計画決定(3月)

東京港第6次改訂港湾計画策定(1月決定・4月告示)

東京港振興促進協議会設立(7月)

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- 42 -

年 号 西 暦 事 項

平成10年

平成11年

平成12年

平成13年

1998年

1999年

2000年

2001年

大井コンテナふ頭新第2バース一部供用開始(借受船社:川崎汽船)(9月)

大井コンテナふ頭新第7バース供用開始(借受船社:日本郵船)(2月)

(財)東京港埠頭公社・(財)東京港若洲海浜公園管理財団の統合(4月)

若洲海浜公園に利用料金制を導入(4月)

二見港船客待合所供用開始(4月)

伊豆諸島・小笠原諸島東京都移管120周年(5月)

小笠原諸島返還30周年(6月)

大井食品ふ頭第3バース供用開始(2月)

大井ふ頭食品上屋2号棟供用開始(2月)

大井コンテナふ頭新第3バース供用開始(借受船社:商船三井)(4月)

東京港振興促進協議会で「アクション・プラン」を決定(4月)

豊洲・晴海水際線埋立事業の免許取得(5月)

港湾EDI受付開始(10月)

大井コンテナふ頭新第2バース全面供用開始(借受船社:川崎汽船)(11月)

東京港・ロッテルダム港姉妹港提携10周年記念事業(11月)

ドルニエ就航(調布離着陸場~神津島・新島)(3月)

港湾事業会計の公営企業会計化(4月)

中央防波堤内側ばら物ふ頭供用開始(5月)

東京港・ニューヨーク/ニュージャージー港姉妹港提携20周年記念「共同宣言」

調印(6月)

三宅島火山活動、新島・神津島近海地震(7月~8月)

三宅島定期航空路線の運休(8月)

大井コンテナふ頭新6号バース供用開始(借受船社:日本郵船)(9月)

臨海副都心事業者誘致促進策を策定(10月)

豊洲ふ頭石炭用荷役設備供用廃止(11月)

東京港開港60周年記念事業を展開

東京ベイエリア21の公表(2月)

東京都臨海地域開発規則制定(3月)

東京都臨海地域開発事業及び港湾事業に係る行政財産使用料に関する規則制定

(3月)

調布飛行場が正式飛行場として供用開始(3月)

臨海副都心開発事業会計及び羽田沖埋立事業会計を埋立事業会計に統合し、新た

に臨海地域開発事業会計を設置(4月)

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- 43 -

年 号 西 暦 事 項

平成14年

平成15年

平成16年

平成17年

平成18年

平成19年

平成20年

2002年

2003年

2004年

2005年

2006年

2007年

2008年

大井コンテナふ頭新4号バース供用開始(10月)(借受船社:商船三井)

青海コンテナふ頭第0号バース供用開始(12月)

臨海域開発財政基盤強化プランの公表(3月)

東京都船舶の係留保管の適正化に関する条例制定(4月)

ジェットフォイル就航(大島航路)(4月)

臨海トンネル供用開始(4月)

大島空港ジェット化(10月)

大井コンテナふ頭新5号バース供用開始(3月)(借受船社:ワンハイラインズ)

東京港フェリーふ頭公共化(10月)

東京港港湾審議会「東京港第7次改訂港湾計画の基本方針」最終答申(2月)

東京港振興促進協議会で「新アクションプラン」決定(3月)

スーパー中枢港湾の指定(京浜港:東京港、横浜港)(7月)

八丈島空港滑走路延長(2,000m)供用開始(9月)

東京都港湾審議会「海の森(仮称)構想」答申(2月)

指定特定重要港湾の指定(京浜港)(7月)

東京港第7次改訂港湾計画策定(平成17年12月決定、3月告示)

「臨海副都心開発の今後の取組み~総仕上げの10年間~」策定(3月)

東京臨海新交通臨海線(有明~豊洲)延伸開業(3月)

客船ターミナル、船舶給水施設、海上公園、二見漁港へ指定管理者制度導入

(4月)

「臨海地域における監理団体改革~持株会社構想~」の発表(5月)

「財団法人東京港埠頭公社の民営化」の発表(5月)

株式会社東京臨海ホールディングスの設立(1月)

中央防波堤内側建設発生土積出基地 受入開始(3月)

株式会社東京テレポートセンター、東京臨海副都心建設株式会社及び竹芝地域

開発株式会社の3社が合併(4月)

「海の森募金」創設にあたりキックオフ・イベント実施(7月)

株式会社ゆりかもめ及び株式会社東京テレポートセンターが株式会社東京臨海

ホールディングスの子会社になる(8月)

東京港埠頭株式会社の設立(10月)

「東京港、川崎港、横浜港の広域連携強化に係る基本合意書」締結(3月)

財団法人東京港埠頭公社が解散し、東京港埠頭株式会社がその業務を引き継ぐ

(4月)

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- 44 -

年 号 西 暦 事 項

平成21年

平成22年

平成23年

2009年

2010年

2011年

定期航空路再開(羽田~三宅島)(4月)

新神津島港船客待合所供用開始(4月)

ボノ氏・マータイ氏を迎えて「海の森」植樹イベント実施(5月)

東京都港湾審議会「東京港の今後の港湾経営戦略」答申(7月)

東京港・川崎港・横浜港が初の合同セミナー「京浜港利用促進セミナー」を開

催(9月)

京浜三港の広域連携に係る東京都知事、川崎市長、横浜市長会談を開催(9月)

公募都民等(2016人)による初の「海の森」植樹イベント実施(11月)

第1回京浜港広域連携推進会議を開催(11月)

東京港埠頭株式会社及び株式会社東京ビッグサイトが株式会社東京臨海ホー

ルディングスの子会社になり、グループ5社の経営統合を完了(1月)

首都高晴海線(湾岸線~豊洲出入口)開通(2月)

東京港振興促進協議会で「第3次アクションプラン」を策定(2月)

東京都・川崎市・横浜市の3首長による初のトップセールス(2月)

東京港埠頭株式会社による外貿コンテナふ頭の一元管理がスタート(4月)

京浜港へのコンテナ船入港料の一元化(4月)

県木植樹による「海の森」植樹イベント実施(「ふるさとの森」)(4月)

東京港・ロッテルダム港姉妹港提携20周年記念「共同声明」、「共同覚書」調印

(5月)

大使館関係者、インターナショナルスクールの生徒等や都民公募(2,100人)

との協働による海の森初めての大規模植樹(9月)

「京浜港連携協議会(法定協議会)」の設置(12月)

「京浜港共同ビジョン」を策定(2月)

新島港船客待合所供用開始(7月)

京浜港(東京港、川崎港、横浜港)が「国際コンテナ戦略港湾」に選定(8月)

東京港開港70周年記念事業を展開

「東北地方太平洋沖地震」による被災地(岩手県・宮城県・福島県)へ職員を

派遣(3月~)

「海の森募金」が目標額の5億円を達成し、終了(3月)

港湾法改正に伴う港格見直しにより、京浜港が「国際戦略港湾」に規定(4月)

有明テニスの森公園有明コロシアム等及び若洲海浜公園ヨット訓練所をスポ

ーツ振興局に所管替え(4月)

「京浜港の総合的な計画」を策定(9月)

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- 45 -

年 号 西 暦 事 項

平成24年

2012年

小笠原諸島、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録(6月)

品川ふ頭新内貿上屋全面供用開始(11月)

八重根港船客待合所供用開始(2月)

東京ゲートブリッジ供用開始(2月)