r1年度愛媛県精度管理報告...
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R1年度 愛媛県精度管理報告
（血液研究班）
R1年度愛媛県精度管理報告会 R2. 3. 4
愛媛大学医学部附属病院
浅田 知世
血液研究班
合計92施設
愛媛県精度管理
試料：健常者の新鮮血
南予
市立宇和島病院
22施設
中予
愛媛大学病院
37施設
東予
県立新居浜病院
33施設
令和1年度精度管理調査（以下、サーベイ）の概要
1) 実施日
2019年9月3日（火）
2) 参加施設
愛媛県下の検査施設 92施設（東予33施設、中予37施設、南予22施設）
3）配布試料
東・中・南予各エリアそれぞれで新鮮血を2試料準備し配布した。
試料１・2共： EDTA-2K加新鮮血 (9月3日AM8：00頃調製)
4) 評価項目
WBC、RBC、HGB、HCT、MCV、PLT
5） 測定方法等
試料受取り当日の測定を原則とした。
各試料を1回測定し、
日臨技の入力システムに従って入力報告。
サーベイデータ入力用ファイル
H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1
当日測定 69 66 72 73 81 82 86 79
1日後 13 12 4 12 5 3 6 8
2日後 2 3 1 2 1 2
3日後 1 1 1 1 2
4日後
5日後
6日後
7日後
8日後
9日後 1
記載なし2
・ほとんどの施設（86%）が当日測定していただいている。
測定入力注意事項は愛臨技ホームページ上に記載
課題
H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1
WBC 4 4 3 2 7 3 2 2
RBC 0 0 0 0 0 0 0
HCT 0 0 0 0 0 （未記入1） 0
MCV 0 0 0 0 0 （未記入3） （未記入1） 1（未記入2）
MCH 0 0 0 0 0 （未記入3） （未記入1） （未記入1）
MCHC 0 1 0 （未記入1） （未記入2） （未記入3） （未記入1） （未記入1）
PLT 0 0 5 1 0 1（未記入1） 0 1
桁違い報告
WBC、MCV、PLTの桁違い → ﾀｰｹﾞｯﾄ値設定用には修正
施設評価としては D判定
桁違いがWBCで2施設、MCVで1施設、PLTで1施設ありました。
MCV、MCH、MCHCの入力もお願いします。
南予
中予
東予
施設間変動 （試料1・2のCV値平均）
0.00
2.00
4.00
6.00
8.00
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
図1.項目別施設間変動の年次変化(東予)
WBCRBCHGBMCVPLT
CV%
0.00
2.00
4.00
6.00
8.00
10.00
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
図2.項目別施設間変動の年次変化（中予）
WBCRBCHGBMCVPLT
0.00
2.00
4.00
6.00
8.00
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
図3.項目別施設間変動の年次変化（南予）
WBCRBCHGBMCVPLT
CV%
CV%
5.5
5.6
5.7
5.8
5.9
6.0
6.1
6.2
6.3
7.4 7.5 7.6 7.7 7.8 7.9 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4
WBC
シスメックス
コールター
アボット
日本光電
堀場
メーカー間別解析（中予）
メーカー間別解析（中予）
4.65
4.70
4.75
4.80
4.85
4.90
4.95
5.00
5.05
5.10
4.50 4.55 4.60 4.65 4.70 4.75 4.80 4.85 4.90 4.95
RBC
シスメックス
コールター
アボット
日本光電
堀場
メーカー間別解析（中予）
14.3
14.5
14.7
14.9
15.1
15.3
15.5
15.7
13.2 13.4 13.6 13.8 14.0 14.2 14.4
HGB
シスメックス
コールター
アボット
日本光電
堀場
メーカー間別解析（中予）
80.0
82.0
84.0
86.0
88.0
90.0
92.0
94.0
81.0 82.0 83.0 84.0 85.0 86.0 87.0 88.0 89.0 90.0 91.0
MCV
シソメックス
コールター
アボット
日本光電
堀場
メーカー間別解析（中予）
190
195
200
205
210
215
220
225
230
235
240
260 270 280 290 300 310 320 330 340
PLT
シスメックス
コールター
アボット
日本光電
堀場
H29
H30
R1
平均±2SD 施設 平均±2SDを超えた施設数（H29年度）
施設 平均±2SDを超えた施設数（H28年度）
01
23
45
67
8
WBC RBC HGB MCV PLT
東予 H-1
東予 H-2
中予 H-1
中予 H-2
南予 H-1
南予 H-2
施設 平均±2SDを超えた施設数（H29年度）
臨床的許容限界の提唱
・医師409名のアンケート調査
日本臨床検査標準協議会(JCCLS)
血球計測値の外部精度管理に関するワーキンググループ
外部精度管理のターゲットポイントの設定
精度管理の終着点？
2% 3% 5% 10% 20% JCCLSの提唱値赤血球数 13.7 34.2 42.1 4.9 0.2 4%
ヘモグロビン 26.7 36.7 32.8 3.4 0.0 3%
MCV 16.9 36.7 40.1 4.9 0.0 4%
白血球数 9.3 22.7 46.0 18.8 2.7 5%
血小板数 5.1 16.1 41.8 30.8 6.1 7%
H29
H30
R1
臨床的許容限界
施設
臨床的許容限界を超えた施設数（H27年度）施設
臨床的許容限界を超えた施設数（H28年度）
0
2
4
6
8
10
WBC RBC HGB MCV PLT
東予 H-1
東予 H-2
中予 H-1
中予 H-2
南予 H-1
南予 H-2
施設 臨床的許容限界を超えた施設数（H29年度）
まとめ
① 試料の状態は東予・中予・南予ともにすべて良好であった。ほとんどの施設（86%）で当日測定が行われていた。
② 3SDを逸脱した施設は東予で4施設、中予で1施設あり、南予はなかった。
③ 平均±2SDを越えた施設数 ：東予・中予・南予ともに昨年と同様良好な成績であった。
④ 臨床的許容限界を越えた施設数 ：RBC、HGBについては、東予、中予、南予ともに昨年度と同等に良好であった。
WBCについては、中予は試料1、2ともに許容限界を超える施設がなかった。MCV、PLTについては、特に中予において臨床的許容限界を越えた施設が多施設認められた。
⑤ 愛媛県下のデータは例年通り非常に良好な成績であった。一部の施設で、2SDや臨床的許容限界を逸脱する施設が認められた。機種や試料の特性による差も考えられるが、普段から機器の調整をして頂き、更なるデータ収束が望まれる。
御清聴有難う御座いました