スマホが繋ぐヒトとモノ(rfid/nfc勉強会 2013/08/30)
TRANSCRIPT
スマホが繋ぐヒトとモノ2013年8月30日
RFID・NFC勉強会
スマホって凄いよね
手のひらに納まり
数年前のPCに匹敵する性能で
美しく直観的なUIを持ち
GPS・加速度計などセンサーも積んでいて
ネットワークにつながっている
でも、できないことも
スマホは目の前にある「モノ」とは、人間の操作を介さないと繋がることができない。
スマホがモノと直接つながり、
あなたとモノとのコミュニケーションを自動化したり、モノからコミュニケーションを提案してもらえたら、
楽しいと思いませんか?
実は、そういうことが可能な技術は
もうスマホに搭載されています。
スマホがモノと繋がるとは?
画像認識
空間情報認識
ID
画像
非常に直観的
情報も豊富
処理が難しい
見た目が同じモノを識別できない。
画像解析の例
セカイカメラ
(可能性として)Google Glass
空間情報
GPSやWiFi AP情報を利用
読む、という動作を要求しない
「場所」に対しての相性が良い
個々のモノを識別できない
空間情報の例
FacebookやFoursquareの位置情報自動検索。
モノと繋がる、という意味ではやや用途が異なるかも。
ID
ITの世界と馴染みが良い
見た目が同じ複数のモノを識別できる
IDが振られていないものには対応できない
IDの読み取り方法
画像(バーコード)
電波
他に音響、光・・・
バーコードは取り扱いが面倒
バーコード部が見えないと使えない
バーコードのデザインは進化している
デザイン以外にも問題が
隠れていると読めない
汚れていると読めない
角度が悪いと読めない
ヒトとモノとのスムーズなコミュニケーションでは、電波でのID読み取りが一番スムーズ。
読み取りの方法
手かざしで対象物を特定(本日ご説明)
◦ NFC
対象物にピントを合わせる
◦ 電波の強度から距離や方位を測定
◦ Bluetooth 4.0
読取範囲内のモノを一覧から指定
モノから受け取るメッセージ
自分で定義する
他人が定義したものを使う
自分で定義したメッセージ
マクロのボタンとして利用する
定型作業の実行
ライフログ
環境の切り替え
Xperia SmartTags
Sonyが2012年のCESで発表
以下のような動作を定義できる◦ Wi-Fi、Bluetooth、GPSのON/OFF
◦ 音モードの変更
◦ アプリの起動
◦ 曲の再生
◦ SMSの送信
◦ 壁紙の変更ホームページの表示
◦ 音声コマンドの実行
他人が定義したメッセージ
他人が「そのモノに関連付けて実行してほしい」と考えたことを受け取る。
操作の自動化
メッセージ
読み取る機械ごとに異なる内容を定義することができる
Bluetooth機器のペアリング
機器の特定、PIN入力が不要
WiFiルータのWPA設定も同様
スマートポスター
動画再生、サイトに誘導(チケット購入、クーポン配布)
結婚式の招待状
受け取ってスマホに当てると新郎新婦からのメッセージの動画
会場受付では出席者のチェックイン 会場入り口横では座席の案内 帰宅後に再度スマホに当てると参加者が映った写真・動画のダウンロード
まとめ
スマホの新機能により、モノとヒトがスマホを介して繋がる環境が現実的になった。
効果のある使い方はまだまだ発展途上
面白い使い方を一緒に見つけていきましょう。
補足
RFIDとは
RFIDの特徴
RFIDとNFCの関係
RFIDとは
桁の長いユニークIDを格納して電波で読み取る機器。
ユーザメモリを持ちデータの読み書きができるものもあります。
身の回りで広く使われています。
◦ 回転寿司の皿
◦ SUICA
◦ 自動車の鍵
RFIDの特徴
見えなくても(隠れて/汚れていても)読める。
同時に複数を読める。
(種類によるが)遠距離から読める。◦ NFCは数cm(わざと短くしてある)
◦ 10円前後のもので10m程度
◦ 1000円弱のもので数百m
セキュリティが高い◦ 暗号化
◦ アクセス制御
RFIDの種類
パッシブとアクティブ
◦ アクティブは電池で動く、
◦ パッシブは受け取った電波を電気に変えて動く
周波数
◦ 125kHz(回転寿司、自動車の鍵)
◦ 13.56MHz(NFC、Edy、SUICA、図書館)
◦ 920MHz(アパレル小売りで導入中)
◦ 2.45GHz(Bluetooth)