rohs 指令・改正 rohs 指令の説明(pdf) - meti.go.jp ·...

RoHS指令・改正RoHS指令の説明（経済産業省：改正RoHS関連工業会合同勉強会資料）

2011年2月23日小山師真社団法人日本電気計測器工業会環境グリーン副委員長

（前）在欧日系ビジネス協議会（JBCE）事務局（化学品規制等担当）

株式会社堀場製作所

株式会社堀場製作所小山師真

2011年2月23日

RoHS指令・改正RoHS指令の説明経済産業省合同勉強会資料

Disclaimer 本講演には、非公式情報、私見並びに確定されていな

い情報が含まれています。現在審議が行われている最中のものもあり、資料及び

お話する内容は、その時点での情報であることにご留意ください。

EU官報にて告示されたもののみが唯一の公式情報となります。

欧州司法裁判所のみが、EU法令の公式な解釈を行うことができます。

上記の理由により、法律内容・解釈については常に最新の情報を参照され、必ず原文等にてご自身または個社にてご確認ください。

この資料は2011年2月15日時点の情報に基づき作成されています


2011年2月23日


はじめに①~その製品は対象か？

ＲｏＨＳ指令適合の全責任は製品の製造者にあります。

簡単に申し上げれば、今、CEマーキングが貼付されている電気電子製品で、ＲｏＨＳ指令第2条で明記される「適用除外製品（Exclusion）」に該当しない製品は、新しいＲｏＨＳ指令の対象製品である可能性があります。

重要な点は、その該当製品がどのカテゴリーに属するか、です。それを決める責任は企業にあります。


2011年2月23日


はじめに②~懸念点を解決するには？

所属カテゴリーによって、適用開始年も業界・製品特性も異なります。共通課題以外の懸念は、自ら声を上げていくことが必要です。

懸念の解決策のひとつは、法令またはＦＡＱ・ガイダンスへの展開です。

その提案は具体的でなければ相手にされません。提案を受ける人は、そのまま誰かに説明できる内容を欲しています。（例えば、具体的な条文の提示、矛盾のない提案の背景・理由、など）


2011年2月23日


本日お話する内容

欧州機関の役割と欧州法の概要

現行RoHS指令の説明

RoHS指令の見直し

カテゴリー８＆９ロビーの経験から

改正ＲｏＨＳ指令の説明

これからのタイムテーブルと、今後の課題


2011年2月23日


EU製品環境規制対応の心得

法令は、はっきり・すっきりしない

当局は自ら解釈を示さない

自社の○○製品は対象なのか？という質問はＮＧ。

自らで判断する⇒情報が多い方が精度が上がる

自らが提案をしていく⇒ＦＡＱやガイダンスに補足を書かせる

とにかくスケジュール通りには進まない

ＲｏＨＳについては環境総局がキープレーヤー

環境総局担当の説得がなにより大切

欧州産業団体をうまく使う

一方、過信は禁物。あくまで先方は競争相手。


2011年2月23日


EUの組織

欧州理事会

（欧州）理事会

欧州司法裁判所

欧州委員会欧州議会

会計検査院


2011年2月23日


欧州委員会European Commission

EUの行政執行機関

欧州委員（閣僚相当）欧州委員会は1加盟国より１

人ずつ任命される計27人の委員で構成。

欧州委員会の部局（DG）約38000人の欧州官僚（ユー

ロクラート）が在籍。

エネルギー総局

企業総局

環境総局

気候行動総局

唯一の共同体法起草権限


2011年2月23日


（欧州）理事会European Council / Council of the European Union

欧州委員会の提案に基づき、共通政策に関する主要な決定を採択(TAC)

「グリーン」な北欧系諸国

特定多数決による決定

一部は全会一致

人口の多い国に多くの票が配分

首脳会合、閣僚会合において意思決定

Working Partyでは実務者レベルでの会合が適宜実施


2011年2月23日


欧州議長国実質的な欧州理事会の取り纏め役

２０１０年前半（スペイン）

２０１０年後半（ベルギー）

２０１１年前半（ハンガリー）

２０１１年後半（ポーランド）


2011年2月23日


欧州議会European Parliament

直接選挙によって選ばれた議員(736名)により構成

欧州委員会決定に対する関与の拡大（コミトロジー）

リスボン条約発効によりさらに権限拡大

欧州議会のグリーン勢力


2011年2月23日


EUが制定する欧州法の分類 Regulation：規則

全ての加盟国に対して直接適用される。 REACH規則などがこれに該当する。

Directive：指令指令の内容が加盟各国の国内法制定・改正・廃止の手続き後に拘束

力が発生する。加盟各国は、指令に基づいて国内法を整備する。 WEEE/RoHS/ELV/包装廃棄物指令などが該当する。

Decision：決定対象範囲を特定し、具体的行為について直接的に拘束する。 ELV指令の付属書Ⅱを改訂する2002年6月27日付欧州委員会決定

(2002/525/EC)などが該当する。

Recommendation：勧告拘束力はない。

Opinion：見解拘束力はない。


2011年2月23日










2011年2月23日


現行のWEEE/RoHS指令

WEEE指令（廃電気電子機器指令）DIRECTIVE 2002/96/EC OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 27 January 2003 on waste electrical and electronic equipment (WEEE) 2005年8月13日施行分別回収・再使用、リサイクル、処分、処理について規定。 EC条約175条制定→加盟国は指令より厳しい法律を制定することが可

能。（Minimum requirements）

RoHS指令（有害物質使用制限指令）DIRECTIVE 2002/95/EC OF THE EUROPEAN PARLIAMENT AND OF THE COUNCIL of 27 January 2003 on the restriction of the use of certain hazardous substances in electrical and electronic equipment 2006年7月1日施行鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDEの使用禁止。 EC条約95条制定→加盟国は指令より厳しい法律を制定することは出来

ない。 2003年2月13日 Official Journal掲載


2011年2月23日


現行RoHS指令（2002/95/EC）

有害物質の電気・電子機器への使用を制限する欧州法

目的加盟国の類似法令の近似化を図る。

健康保護、廃電気電子機器の環境に健全な再生・処分に寄与する。（埋立処分に伴う地下水等汚染の防止）

対象製品 AC1000V/DC1500V以下の定格電圧をもつ、すべての電気電子機器

EU官報(Official Journal) 2003年2月13日 2004年8月13日までに加盟国は国内法へ置き換え

指令の施行 2006年7月1日

規制内容 WEEE指令のカテゴリー1～7・10の製品に6物質（鉛・水銀・カドミウム・6価クロ

ム・PBB・PBDE ）を含有してはならない。


2011年2月23日


6物質はどのようなところに含まれているか？

塩ビ被覆配線コード

鉛カドミウム

ランプ

水銀

乾電池

水銀

インク

鉛カドミウムナット

ネジ

六価クロム

プリント基板

PBBPBDE

その他

樹脂にPb、Hg、Cd、PBB、PBDE

リレーなどの接点にCd

など

はんだ

鉛


2011年2月23日


6物質含有懸念材料(1)

樹脂顔料や安定剤としてＣｄ、Ｐｂを使用難燃剤としてＰＢＢ、ＰＢＤＥを使用。しかし、近年はデカＰＢＤＥ以外は生産されて

いない。リサイクル材、高周波ケーブル用被覆などが要注意。

塗料、インク顔料や安定剤としてＣｄ、Ｐｂを使用

快削鋼、快削アルミなど切削性を向上させるためＰｂを添加。ＪＩＳ、ＩＳＯ規格品にＲｏＨＳ閾値ぎりぎり又は

越えるものがある。

黄銅切削性を向上させるためＰｂを添加。ＪＩＳ、ＩＳＯ規格品にＲｏＨＳ閾値ぎりぎり又は越

えるものがある。Ｚｎの不純物としてＣｄを含有

鉛フリーはんだ数１００ｐｐｍのＰｂを含有。フローはんだ時に濃度が上がる可能性がある。


2011年2月23日


6物質含有懸念材料(2)

メッキ皮膜

無電解メッキに添加剤としてＰｂが使用されている。

六価Ｃｒメッキが広く使用されている。

ウレタン樹脂

触媒としてＨｇが使用されている場合がある。

皮革

皮革なめしに六価Ｃｒが使用されている。

低融点はんだ

Ｃｄを含有している物がある。


2011年2月23日


現行RoHS指令(2002/95/EC)

カテゴリ(WEEE-ANNEX IA) RoHS指令 WEEE指令

(Cat.1)大型家庭用電気製品

2006/7/1～適用

2005/8/13～適用

(Cat.2)小型家庭用電気製品

(Cat.3) IT及び遠隔通信機器

(Cat.4)民生用機器

(Cat.5)照明装置

(Cat.6)電動工具（据付型大型産業用工具を除く）

(Cat.7)玩具

(Cat.8)医療用機器適用除外

2005年2月13日まで

に見直し提案(Cat.9)監視及び制御機器

(Cat.10)自動販売機 2006/7/1 ～適用

2006年7月1日までに上市された機器のスペアパーツ、機器の再利用は適用除外。


2011年2月23日



カテゴリ(WEEE-ANNEX IA) カテゴリに属する製品(WEEE-ANNEX IB)抜粋

(Cat.1)大型家庭用電気製品冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、扇風機、など。

(Cat.2)小型家庭用電気製品電気掃除機、アイロン、ドライヤー、時計、など。

(Cat.3) IT及び遠隔通信機器パソコン、複写機、電話機、携帯電話、など。

(Cat.4)民生用機器ビデオカメラ・レコーダ、オーディオ、楽器、など。

(Cat.5)照明装置家庭用照明器具をのぞく蛍光灯照明装置、など。

(Cat.6)電動工具（据付型大型産業用工具を除く）

ドリル、ミシン、溶接・はんだなどの用途の工具、など

(Cat.7)玩具ビデオゲーム（携帯用含む）、スポーツ機具、など。

(Cat.8)医療用機器放射線療法機器、心電図測定器、など。

(Cat.9)監視及び制御機器煙検知器、ヒーティングレギュレータ、など。

(Cat.10)自動販売機自動販売機など。


2011年2月23日



鉛、水銀、6価クロム、PBB及びPDBEについては均質材料あたりの重量比0.1%、カドミウムについては同0.01%を最大許容値

意図的添加(intentionally added)は問われない

物質最大許容値(%)

鉛 (Pb) 0.1 (1000ppm)

水銀 (Hg) 0.1 (1000ppm)

カドミウム (Cd) 0.01 (100ppm)

六価クロム (Cr6+) 0.1 (1000ppm)

ポリ臭化ビフェニール (PBB) 0.1 (1000ppm)

ポリ臭化ジフェニールエーテル (PBDE) 0.1 (1000ppm)


2011年2月23日


均質材料（分母）の考え方

② Cable assembly

③ Semiconductor

① Plastic cover

Wire bonding

IC chip

Solder coating

Pin

Plastic of package

Wire covering

Cable core

Cover Button switchH

OR

IBA

HORIBAPrinting


2011年2月23日


適用除外用途（Exemption）

現在の技術では、すぐに6物質を使わずに対応することが難しいとされ、6物質の使用が例外的に認められている部分を「適用除外用途(Exemption)」という。

ほぼ全ての電機電子機器が、何らかの除外項目を使用している。

半導体パッケージ（フリップチップ）（鉛）

高融点はんだ（鉛）

合金（鉛）

電子部品中のガラス（鉛）電子セラミック部品（鉛）

液晶（水銀）

コネクタ接点（カドミ）光学・フィルタガラス（鉛、カドミ）

図は電機電子４団体資料より引用


2011年2月23日


2010/571/EU最新の共通適用除外用途

No. 除外される化学物質と用途と上限値範囲と有効期間

1 １口金蛍光灯に含まれる以下を超えない水銀

1(a) 30W未満の一般的照明用途：５ｍｇ 5mg ～2011/12/313.5mg ～2012/12/312.5mg それ以降

1(b) 30W以上50W未満の一般照明用途：５ｍｇ 5mg ～2011/12/313.5mg それ以降

1(c) 50W以上150W未満の一般照明用途：５ｍｇ

1(d) 150W以上の一般照明用途：１５ｍｇ

1(e) 円形若しくは四角形で直径17mm以下の一般照明用途制限なし～2011/12/317mg それ以降

1(f) 特殊用途：５ｍｇ

2(a) ２口金直管蛍光灯に含まれる下記を超えない水銀

2(a)(1) 通常寿命の３波長形で管径9mm（T2ｻｲｽﾞなど）未満：５ｍｇ 5mg ～2011/12/314mg それ以降

2(a)(2) 通常寿命の３波長形で管径9mm以上17mm以下（T5ｻｲｽﾞなど）未満：５ｍｇ

5mg ～2011/12/313mg それ以降

参考和訳引用：JEMIMA計測展大阪資料


2011年2月23日



2(a)(3) 通常寿命の３波長形で管径17mmを越えて28mm以下（T8ｻｲｽﾞなど）未満：５ｍｇ

5mg ～2011/12/313.5mg それ以降

2(a)(4) 通常寿命の３波長形で管径28mmを超える（T12ｻｲｽﾞなど）：５ｍｇ 5mg ～2012/12/313.5mg それ以降

2(a)(5) 長寿命（25000時間以上）３波長形：８ｍｇ 8mg ～2011/12/315mg それ以降

2(b) その他の蛍光灯に含まれる下記を超えない水銀

2(b)(1) 直管形ハロゲン蛍光体蛍光灯で管径28mmを超える（T10，T12ｻｲｽﾞなど）：１０ｍｇ

10mg ～2012/4/13以降廃止

2(b)(2) 直管形でないハロゲン蛍光体蛍光灯（全ての管径ｻｲｽﾞ）：１５ｍｇ 15mg ～2016/4/13以降廃止

2(b)(3) 直管形でない３波長形蛍光体で管径17mm以上（T9ｻｲｽﾞなど）制限なし～2011/12/3115mg それ以降

2(b)(4) 他の一般照明用途及び特殊用途のランプ（誘導ﾗﾝﾌﾟなど）制限なし～2011/12/3115mg それ以降




2011年2月23日


Ｔ５（直径１６ｍｍ）スクウェア

３波長形蛍光灯

直管蛍光灯（３波長形）

ハロゲン蛍光ランプ点灯状態

冷陰極蛍光灯（ＣＣＦＬ）

外部陰極蛍光ランプ（ＥＥＦＬ）・その事例（広告・看板）



2011年2月23日


No. 除外される化学物質と用途と上限範囲と有効期間

3 冷陰極蛍光灯（CCFL）と外部電極蛍光灯（EEFL）に含まれる以下を超えない水銀（１灯あたり）

3(a) 短いもの（長さ500mm以下）制限なし～2011/12/313.5mg それ以降

3(b) 中程度のもの（長さ500mmを超えて1500mm以下）制限なし～2011/12/315mg それ以降

3(c) 長いもの（長さ1500mmを超える）制限なし～2011/12/3113mg それ以降

4(a) その他の低圧放電ﾗﾝﾌﾟ制限なし～2011/12/3115mg それ以降

4(b) 演色評価数Ra60以上の一般照明用高圧ﾅﾄﾘｳﾑ（蒸気）ﾗﾝﾌﾟに含まれる以下を超えない水銀（１灯あたり）

4(b)-Ⅰ Ｐ≦１５５Ｗ制限なし～2011/12/3130mg それ以降

4(b)-Ⅱ １５５Ｗ＜Ｐ≦４０５Ｗ制限なし～2011/12/3140mg それ以降

4(b)-Ⅲ Ｐ＞４０５Ｗ制限なし～2011/12/3140mg それ以降




2011年2月23日


高圧ナトリウムランプ高圧水銀蛍光灯

（ＨＰＭＶ）

<演色評価数Ra値の目安>白熱電球 Ra=100水銀灯Ra=40高圧ナトリウムランプRa=25演色性改善高圧ナトリウムランプRa=60演色高圧ナトリウムランプRa=80普通形蛍光灯Ra=60三波長形蛍光灯Ra=88

高演色形高圧ナトリウムランプ



2011年2月23日



4(c) 演色評価数Ra60以上の一般照明用高圧ﾅﾄﾘｳﾑ（蒸気）ﾗﾝﾌﾟに含まれる以下を超えない水銀（１灯あたり）

4(c)-Ⅰ Ｐ≦１５５Ｗ制限なし～2011/12/3125mg それ以降

4(c)-Ⅱ １５５Ｗ＜Ｐ≦４０５Ｗ制限なし～2011/12/3130mg それ以降

4(c)-Ⅲ Ｐ＞４０５Ｗ制限なし～2011/12/3140mg それ以降

4(d) 高圧水銀（蒸気）ﾗﾝﾌﾟ（HPMV） 2015/4/13で廃止

4(e) 金属ﾊﾛｹﾞﾝﾗﾝﾌﾟ（MH）

4(f) 本付属書で言及しないその他の特殊用放電ﾗﾝﾌﾟに含まれる水銀

5(a) 陰極線管（ブラウン管）のｶﾞﾗｽに含まれる鉛

5(b) 蛍光管のｶﾞﾗｽに含まれる0.2重量％を超えない鉛




2011年2月23日



6(a) 機械加工用の鉄合金，亜鉛ﾒｯｷ鋼に含まれる0.35重量％以下の鉛

6(b) ｱﾙﾐﾆｳﾑ合金に含まれる0.4重量％以下の鉛

6(c) ４重量％以上の鉛を含む銅合金

7(a) 高融点はんだ中の鉛（85重量％以上の鉛ベースの合金）

7(b) ｻｰﾊﾞ，ｽﾄﾚｰｼﾞ，ｽﾄﾚｰｼﾞｱﾚｲｼｽﾃﾑ、ｽｲｯﾁ・信号・伝送・管理ﾈｯﾄﾜｰｸのｲﾝﾌﾗ機器の半田に使用する鉛

7(c)-Ⅰ

ｶﾞﾗｽ・ｾﾗﾐｯｸ（ｺﾝﾃﾞﾝｻの誘電ｾﾗﾐｯｸ除く）中の電気電子部品に含む鉛（圧電ﾃﾞﾊﾞｲｽ、ｶﾞﾗｽ・ｾﾗﾐｯｸ母材化合物）

7(c)-Ⅱ

AC125Ｖ、DC250Ｖ以上のｺﾝﾃﾞﾝｻの誘電ｾﾗﾐｯｸに含まれれる鉛

7(c)-Ⅲ

AC125Ｖ、DC250Ｖ未満のｺﾝﾃﾞﾝｻの誘電ｾﾗﾐｯｸに含まれれる鉛 2013/1/1まで

以降、上記までに上市された製品の補修部品に限定

8(a) ﾜﾝｼｮｯﾄ・ﾍﾟﾚｯﾄﾀｲﾌﾟ熱ﾋｭｰｽﾞに含まれるｶﾄﾞﾐｳﾑ及び化合物 2012/1/1まで





2011年2月23日



8(b) 電気接点に含まれるｶﾄﾞﾐｳﾑ及び化合物

9 吸収型冷蔵庫の炭素鋼冷却ｼｽﾃﾑの防食剤として、冷却材に含まれる0.75重量％以下の六価ｸﾛﾑ

9(a)記載なし

ポリマー用途中のDeca-BDE(記載なし) 既に07/6/30に廃止(記載なし)

9(b) 冷暖房・空調・冷蔵庫（HVACR）のｺﾝﾌﾟﾚｯｻｰに含まれる冷媒用ﾍﾞｱﾘﾝｸﾞｼｪﾙ及びﾌﾞｯｼｭに含まれる鉛

11(a) C-ﾌﾟﾚｽ・ｺﾝﾌﾟﾗｲｱﾝﾄ・ﾋﾟﾝ・ｺﾈｸﾀｼｽﾃﾑに使用する鉛 2010/9/24までに上市された製品の補修部品に限定

11(b) C-ﾌﾟﾚｽ・ｺﾝﾌﾟﾗｲｱﾝﾄ・ﾋﾟﾝ・ｺﾈｸﾀｼｽﾃﾑ以外に使用される鉛 2013/1/1まで


12 熱電ﾓｼﾞｭｰﾙのC-ﾘﾝｸﾞのｺｰﾃｨﾝｸﾞ材として使用される鉛 2010/9/24までに上市された製品の補修部品に限定

13(a) 光学用途の白色ｶﾞﾗｽに含まれる鉛

13(b) ﾌｨﾙﾀｶﾞﾗｽ，反射率標準のｶﾞﾗｽに含まれるｶﾄﾞﾐｳﾑと鉛




2011年2月23日


Öko-Institut e.V.発行のAdaptation to scientific andtechnical progress underDirective 2002/95/ECFinal reportより

http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/pdf/final_reportl_rohs1_en.pdf



2011年2月23日



14 ﾏｲｸﾛｺﾝﾋﾟｭｰﾀのﾋﾟﾝとパッケージの接合用で、２種以上の成分から成り立ち２種を超える成分から構成され、鉛含有が80％を超えて85％未満の半田の中の鉛

2011/1/1まで


15 ICﾌﾘｯﾌﾟﾁｯﾌﾟﾊﾟｯｹｰｼﾞ内の半導体ﾀﾞｲとｷｬﾘｱ間の電気接続用半田に含まれる名前

16 珪酸塩でｺｰﾃｨﾝｸﾞしている直管白熱灯に含まれる鉛 2013/9/1まで

17 業務用電子複写機器に使用される高輝度放電（HID）ﾗﾝﾌﾟに発光物質として使用されるﾊﾛｹﾞﾝ化鉛

18(a) SMS（（Sr,Ba）2MgSi2O7：Pb）などの蛍光体を含むジアゾ印刷電子複写、石版印刷、集虫器、光化学プロセスの専門ランプとして使われるとき、放電ランプの蛍光粉（1重量％以下の鉛を含む）の活性剤としての鉛

2011/1/1まで

18(b) BSP（BaSi2O5：Pb）などの蛍光体を含む日焼け用ﾗﾝﾌﾟとして使用される放電ランプの蛍光ﾊﾟｳﾀﾞｰ（1重量％以下の鉛を含む）の活性剤としての鉛

19 超小型の省ｴﾈ灯（ESL）の中の主ｱﾏﾙｶﾞﾑとしての特定のPbBiSn-HgとPbInSn-Hg、並びに補助ｱﾏﾙｶﾞﾑしてのPbSn-Hgに用いられる鉛

2011/6/1まで

20 液晶ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ（LCDs）に用いられる平面蛍光管の前面，後面基板を接合するｶﾞﾗｽ中の酸化鉛

2011/6/1まで




2011年2月23日



21 ﾎｳｹｲ酸塩とｿｰﾀﾞ石灰ｶﾞﾗｽ上のｴﾅﾒﾙに使用される印刷ｲﾝｸ中の鉛及びｶﾄﾞﾐﾆｳﾑ

23 ﾋﾟｯﾁが０．６５ｍｍ以下のｺﾈｸﾀ以外のﾌｧｲﾝﾋﾟｯﾁ部品の仕上げ剤中の鉛 2010/9/24までに上市された製品の補修部品に限定

24 機械的に貫通孔が作られた円板状と、平面上積層ｾﾗﾐｯｸｷｬﾊﾟｼﾀｱﾚｲを半田付けする半田中の鉛

25 表面伝導型電子放出素子ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ（SED）の構造部品に含まれる酸化鉛。特に、ｼｰﾙﾌﾘｯﾄ、ﾌｯﾄﾘﾝｸﾞに含まれる酸化鉛

26 ﾌﾞﾗｯｸﾗｲﾄﾌﾞﾙｰ（BLB）灯のｶﾞﾗｽ管に含まれる酸化鉛 2011/6/1まで

27 高出力音響ｽﾋﾟｰｶｰ（音の強さ125dB程度で数時間の稼動として設計された）の変換器のための半田としての鉛合金

2010/9/24まで

28(記

載なし)

無塗装金属板およびファスナーの腐食防止用途等の6価クロム(記載なし) 既に07/6/30に廃止(記載なし)

29 指令69/493/EECの付属書I（ｶﾃｺﾞﾘｰ1、2、3と4）で定義されるｸﾘｽﾀﾙｶﾞﾗｽ中の鉛

30 100dB以上の強さの高出力音響ｽﾋﾟｰｶｰで、変換器内の音声コイルの電気導体部のはんだ接合としてのカドミウム合金




2011年2月23日



31 水銀を使用しない直蛍光灯（液晶ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲまたは産業用照明）の中の半田に含まれる鉛

32 ｱﾙｺﾞﾝ・ｸﾘﾌﾟﾄﾝﾚｰｻﾞｰ管製造で、ｳｲﾝﾄﾞｳｱｯｾﾝﾌﾞﾘを形成するｼｰﾙ・ﾌﾘｯﾄ中の酸化鉛

33 ﾊﾟﾜｰﾄﾗﾝｽで、100μm直径以下の細い銅線の半田付用はんだ中の鉛

34 ｻｰﾒｯﾄ型ﾄﾘﾏﾎﾟﾃﾝｼｮﾒｰﾀ素子に含まれる鉛

35(記

載なし)

専門家向けオーディオ装置に適用されるオプトカプラー用フォトレジスター中のカドミウム（記載なし）

既に2009/12/31廃止(記載なし)

36 １ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ中30mgまでのﾌﾟﾗｽﾞﾏﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｲ内のｽﾊﾟｯﾀﾘﾝｸﾞ時の水銀 2010/7/1廃止

37 亜鉛ホウ酸塩ガラス体を基礎とした高圧ダイオードの表面被覆層の鉛

38 ｱﾙﾐﾆｳﾑ結合ﾍﾞﾘﾘｳﾑ酸化物に使用される厚膜ﾍﾟｰｽﾄに含まれるｶﾄﾞﾐｳﾑ及び酸化ｶﾄﾞﾐｳﾑ

39 またはディスプレイに使用されるII～VI族LED（発光領域ｶﾄﾞﾐｳﾑ含有量が10μg/mm2未満）に含まれるｶﾄﾞﾐｳﾑ

2014/7/1廃止




2011年2月23日





RoHS指令の見直しへ





2011年2月23日


基本的な見直しのプロセス

欧州委員会入札

技術審査(Technical Study)発注先を決定

受託機関

英ERA社

独Oeko研究所

独ﾌﾗﾝﾌｫｰﾌｧ

など・・・。

調査・ロビー・

情報提供・コンサルテーション

受託機関の報告書に記載させるためのロビー活動（非公式）ステークホルダー会合

受託機関の報告書案を欧州委員会・受託機関・利害関係者で会議（公式）

欧州委員会

法案作成

報告書提出


2011年2月23日


共同決定手続きCo-decision process (CoD)

欧州委員会

欧州議会

欧州理事会提案

コモン

ポジション

事務局で内部検討

第一読会

委員会

プレナリー

委員会

プレナリー

第二読会

無期限

検討

承認

非承認

最終採択

調停委員会（６週間）

３ヶ月３ヶ月

６週間

合意

不合意廃案

RoHS指令のような、法律を作る場合に用いられるプロセス


2011年2月23日


コミトロジー手続き（RoHS指令の場合）New Comitology process / Delegated Acts

欧州委員会

欧州議会

立法手続き

専門家・利害関係者との協議（諮問）

欧州委員

会案採択

２ヶ月（＋２ヶ月延長可）

反対廃案

（欧州）理事会

立法手続き反対なし官報告示

欧州委員会部内調整・検討

法律に基づき、政令を作る場合に用いるプロセス


2011年2月23日


RoHS見直しに至るまで

2003年2月13日：RoHS指令公布カテゴリー8&9：2005年2月13日までに見直し規定。だが、、、

2005年8月~2006年7月：カテゴリー8&9技術審査（受託機関：UK-ERA社）

当初はカテゴリー８＆９をRoHSに追加する方針だった。

⇒途中から、RoHS指令全体を見直す方針に変更された

2007年10月~2008年10月：追加禁止物質候補技術審査

2008年3月~9月：RoHS指令改正における影響評価

2008年12月3日：欧州委員会法案提出（RoHS Recast）


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の経験~通称、ERA Study ERA Studyの概要

カテゴリー８＆９をRoHS指令に組み込むことが前提

カテゴリー８＆９製品の特定

カテゴリー８＆９製品で必要な適用除外用途の審査

法律案の基礎資料となる

適用範囲、適用除外、製品ごとに適用に含める時期の調査

将来の法律解釈のひとつの基礎資料となりうる

適用除外の解釈が必要な時は、Technical Studyのレポートが参照されうる

何時までに、どのような対応が必要か

例えば鉛はんだは認められそうなのか、どのような技術を代替しなければならないか


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の経験JBCEのロビー戦略（当時）対象製品の議論は最小限に

計測・分析・制御機器は広くカテゴリー９でカバーされるという前提で、適用除外用途を認めさせることに注力

代替可能な技術は除外用途申請をしない鉛はんだ（鉛フリーはんだ技術）六価クロム（六価クロムフリー技術）

カテゴリー8&9一体の取組み共通する技術（センサー等）が多い。

大きな括りでの適用除外(Generic Exemption) 個別の除外申請は手間がかかる。 4年毎のレビューでその都度対応が必要になる。技術開発を妨げない


2011年2月23日


【参考①】JBCE（在欧日系ビジネス協議会）

組織

在欧日系企業を代表する非営利組織として設立

製造業を中心に幅広い産業界が参加

会員企業は63社（2011年2月1日現在）

目的

欧州の政策等について、欧州における日本の産業界を代表

欧州の政策立案に貢献

JBCEホームページ： http://www.jbce.org


2011年2月23日


【参考②】JBCE（在欧日系ビジネス協議会）

活動

１）日系（会員）企業の関心が高い政策分野に注力し、公式・非公式情報の収集、分析、意見交換の場を提供。

２）政策に関する見解表明。ポジションペーパー策定、欧州委員会、議会、理事会等への働きかけ、在欧他団体との連携等。

３）日本企業についての理解を深めるため、関係当局等との意見交換、セミナー、情報発信。


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の経験適用除外用途申請適用除外用途候補の一例放射線防護用の鉛

放射線や赤外線検出センサーの鉛・水銀・カドミウム

ガスセンサーの鉛・カドミウム

原理的に使用せざるを得ないようなものが中心

各社が取り下げた適用除外用途候補の一例プリント基板のはんだ鉛

防錆目的の6価クロメート処理

現在のRoHSで認められている適用除外用途

既に代替技術が存在しているものは申請しない


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の経験適用除外用途申請の例

計１６件の適用除外を申請


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の経験技術審査の流れとJBCEアクション

４回の訪問以外に適宜メールや電話での宿題のやり取り

2005/08/29 Technical Study開始 9/19：ERA訪問(JBCE)

2005/11/End Progress reportをECへ提出 12/13：ERA訪問(JBCE&JEMIMA共同ミッション) 1/31：ERA訪問(JBCE)

2006/03/End Interim reportをECへ提出

2006/04/26 ECによるExpert workshop開催 5/15：ERA訪問(JBCE)

2006/07/End Final reportをECへ提出


2011年2月23日


日本産業界の適用除外申請

JBCE Cat.8Cat.9

JBCE案

ERA提出

日本案

各企業の適用除外

包括適用除外案

情報交換

ERA提出

※日本案は、カテゴリー8&9国内関連9団体共同提出


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の結果概要対象製品例示

カテゴリー８：既存EU指令との整合

カテゴリー９：計測機器・分析機器・制御機器

一方、審査でも対象製品かどうか不明とされた機器も例示（次項）

カテゴリー８＆９用の適用除外用途技術審査結果がそのまま改正RoHS指令に反映

それぞれのカテゴリーの施行年

カテゴリー８＆９技術審査最終報告書：【原文】http://ec.europa.eu/environment/waste/weee/pdf/era_study_final_report.pdf和訳版は下記で購入可能（内容はどちらのサイトで購入しても同一）：【日機輸】 http://www.jmcti.org/publication/select2.php3?id=614&ccode=627346955110216【医機連】 http://book-jfmda.jp/SHOP/3295-1.html


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の結果対象製品かどうか不明とされた機器


2011年2月23日


No. 除外される化学物質と用途

電離放射線を利用または検出する機器

1 電離放射線検出器に含まれる鉛、カドミウム及び水銀

2 Ｘ線管の鉛ベアリング

3 電磁放射増幅デバイス（マイクロチャンネルプレート、キャピラリプレート）に含まれる鉛

4 Ｘ線管及びイメージインテンシファイアのガラスフリットに含まれる鉛及び、ガスレーザの組み立て用及び電磁放射を電子に変換する真空管用のガラスフリットバインダーに含まれる鉛

5 電離放射線の防護に用いられる鉛

6 Ｘ線試験物体に含まれる鉛

7 ステアリン酸鉛Ｘ線回折結晶

8 ポータブル蛍光Ｘ線分光器に用いるカドミウム放射性同位体

センサ、検出器及び電極（項目1 に追加）

1a イオン選択電極（pH 電極のガラスを含む）に含まれる鉛とカドミウム

1b 電気化学酸素センサーの鉛陽極

1c 赤外線検出器に含まれる鉛、カドミウム及び水銀

1d 基準電極に含まれる水銀（塩化水銀(I)、硫化水銀、酸化水銀）

RoHS recast proposalカテゴリー８＆９専用適用除外用途



2011年2月23日


No. 除外される化学物質と用途

その他

9 ヘリウム-カドミウムレーザーに含まれるカドミウム

10 原子吸光分光器のランプに含まれる鉛とカドミウム

11 MRI の超伝導体および熱伝導体として用いられる合金に含まれる鉛

12 MRI およびSQUID の超伝導材料の金属接合に用いられる鉛とカドミウム

13 カウンターウェイトに用いる鉛

14 超音波トランスデューサーの圧電単結晶材料に含まれる鉛

15 超音波トランスデューサーの接合に用いるはんだに含まれる鉛

16 監視・制御装置に用いる超高精密キャパシタンス／損失測定ブリッジ、高周波RF スイッチ及びリレーに含まれる水銀で、スイッチ又はリレー1 個当たり20mg を超えないもの

17 ポータブル除細動器のはんだに含まれる鉛

RoHS 指令第5 条1(b)に指定された基準以外の理由で請求された一時的な適用除外項目

18 波長8~14μm の赤外線を検出する高性能赤外線映像装置のはんだに含まれる鉛

19 LCoS ディスプレイに含まれる鉛

20 Ｘ線測定フィルターに含まれるカドミウム

RoHS recast proposalカテゴリー８＆９専用適用除外用途



2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査終了時の各団体の反応 JBCE ／日本の関係工業会連絡会／Orgalime（欧）

カテゴリー8&9をRoHSへ含めることに賛成

ERAレポートで報告された適用除外用途は必要

カテゴリー9機器を民生用と産業用に区別する案はグレーエリア製品を拡大させるため反対（もしくはあえて触れず）

AeA（米）

引続きカテゴリー8&9をRoHSに含めるべきではない

Orgalime（欧州）

鉛はんだの使用を信頼性が確保されるまで認めるべき


2011年2月23日


カテゴリー８＆９技術審査の経験結果、改正RoHS指令にどう反映されたか？

カテゴリー8&9は“3年間”の移行期間の後、RoHS指令の対象に（後述）

日本側が申請したカテゴリー8&9の適用除外用途は基本的に全て認められた（次項）

他団体が求めた“鉛はんだ”は適用除外用途にならず


2011年2月23日










2011年2月23日


見直し手続きの状況

欧州委員会改正指令案提出：2008年12月欧州理事会での2年にわたる協議：2009-2010 欧州議会RoHS担当エバンス議員より最初の修正提案：

2009年11月他の欧州議員による修正意見提出（339件）2010年5月 ‘Trialogue’ 第１読会での合意を目指した３者協議：

2010年7月～2010年11月⇒非公式合意に至る。欧州議会本会議採択：最終修正案可決：2010年11月欧州環境閣僚理事会での最終採択：

2011年3月14日（予定）改正RoHS指令官報告示：2011年4月（見込み）


2011年2月23日


改正RoHS指令（2011/xx/EU）の概要

有害物質の電気・電子機器への使用を制限する欧州法目的

加盟国の類似法令の近似化を図る。

健康保護、廃電気電子機器の環境に健全な再生・処分に寄与する。（埋立処分に伴う地下水等汚染の防止）

対象製品 AC1000V/DC1500V以下の定格電圧をもつ、すべての電気電子機

器

EU官報(Official Journal) 2011年xx月xx日（2011年4月ごろと見込まれている）

指令の施行 2011年xx月xx日 2011年xx月xx日までに加盟国は国内法へ置き換える。

規制内容 EUに上市する電気電子機器に6物質（鉛・水銀・カドミウム・6価クロ

ム・PBB・PBDE ）を含有してはならない。


2011年2月23日


現行RoHS vs 改正RoHS現行指令改正指令

WEEE指令との関係スコープはWEEE指令を参照 ⇒ WEEE指令と完全分離

対象製品カテゴリー１～７と１０ ⇒ 全ての電気電子機器

適用除外製品(Exclusion)

２件 ⇒ １０件

禁止物質６つ(Pb/Hg/Cd/Cr6+/PBB/PBDE)

⇒６つ（Pb/Hg/Cd/Cr6+/PBB/PBDE)

禁止物質の追加言及なし ⇒最初３年以内、以降は定期的に。

適用除外用途(Exemption)

Annex II ⇒Annex III (現行Annex II)Annex IV (カテゴリー8&9専用)

適用除外用途の有効期限

４年 ⇒カテゴリー1～7と10：最大5年カテゴリー8&9：最大7年

RoHS適合証明方法言及なし ⇒ＣＥ宣言書及び技術文書作成保管


2011年2月23日


対象製品カテゴリ(ANNEX I) 強制適用開始

RoHS指令の対象外と看做される、修理・再利用・機能向上の為のスペアパーツ・ケーブル

(Cat.1)大型家庭用電気製品

2006年7月 2006年6月30日までに上市された機器に使うもの

(Cat.2)小型家庭用電気製品

(Cat.3) IT及び通信機器

(Cat.4)民生用機器

(Cat.5)照明装置

(Cat.6)電気電子工具

(Cat.7)玩具、レジャー・スポーツ用品

(Cat.8)医療機器 2014年xx月 2014年x月31日までに上市された機器に使うもの

対外診断用医療機器（IVD） 2016年xx月 2016年x月31日までに上市された機器に使うもの

(Cat.9)産業用を含む、監視及び制御機器 2014年xx月 2014年x月31日までに上市された機器に使うもの

工業・産業用(Industrial)監視及び制御機器 2017年xx月 2017年x月31日までに上市された機器に使うもの

(Cat.10)自動販売機 2006年7月 2006年6月30日までに上市された機器に使うもの

(Cat.11)上記カテゴリに入らないその他の電気電子機器

2019年xx月 2019年x月31日までに上市された機器に使うもの


2011年2月23日


適用除外製品（Exclusion）和訳（参考）原文

a 軍事目的の武器、軍需品および軍事用機材equipment which is necessary for the protection of the essential interests of the security of Member States, including arms, munitions and war material intended for specifically military purposes

b 宇宙に送ることを目的として設計された機器 equipment designed to be sent into space

c

この指令の範囲から除外されるかまたは分類されない別の種類の機器の一部として設計され、設置される機器。当該機器の一部の場合に限りその機能を発揮し、同様に設計された機器によってのみ置き換えることができるもの。

equipment which is specifically designed and to be installed as part of another type of equipment that is excluded or does not fall within the scope of this Directive, which can fulfil its function only if it is part of that equipment, and which can be replaced only by the same specifically designed equipment

d 据付型大型産業用工具 large-scale stationary industrial tools

e 大規模な固定式の設備 large-scale fixed installations

f人や貨物を運搬する手段、ただし型式認可されていない電動二輪車を除く

means of transport for persons or goods, excluding electric two-wheel vehicles which are not type-approved

g専門的用途に限り利用可能な、道路通行用でない移動体機器

non-road mobile machinery made available exclusively for professional use

h 能動型埋め込み医療機器 active implantable medical devices

i 住宅や発電所などシステム型の太陽光発電パネル

photovoltaic panels intended to be used in a system that is designed, assembled and installed by professionals for permanent use at a defined location to produce energy from solar light for public, commercial, industrial and residential applications

j企業間ベースでのみ利用可能な、研究開発だけを目的として特別に設計された機器

equipment specifically designed solely for the purposes of research and development only made available on a business-to-business basis

改正RoHS指令における見直しスケジュール2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025

カテゴリー 1-7,10 製品のための適用除外用途見直し (Annex III)

カテゴリー 8&9 製品のための適用除外用途見直し (Annex IIIとIV)

5 years 5 years

5 years 7 years8IVD

6 years 7 years9Industry

カテゴリー 11 製品のための適用除外用途見直し (Annex III)

5 years8 years

Enter into force

Review

3 years 7 years8&9General

3 years

2回目以降は定期的に

新規禁止物質追加 (Annex IIの改訂)

１回目の追加

3 years 7 years

見直し対象製品 (特に、適用除外製品の追加是非を検討) 指令全体見直し


2011年2月23日


欧州委員会法案提出

対象製品の拡大に伴う見直し適用除外製品／カテゴリー11

ここでの検討で、製品がカテゴリー１１であると例示してもらえなかった場合、自動的にその製品はカテゴリー１～１０のいづれかの製品ということになり、施行年が２０１９年ではなくなる。

見直し対象：第２条（対象製品範囲と、適用除外製品）見直し手続き：共同決定手続きE

ntry into force 共同決定手続きによる見直し Category 11施行

2011 2014 2019

カテゴリー１１関連の時間軸

カテゴリー１１製品が注意すべきこと

欧州委員会検討


2011年2月23日


拡大される対象製品（カテゴリー11）？デンマーク環境省調査レポート（2009）

Veterinary devices 動物用医療機器

Other laboratory equipment 超音波洗浄機・滅菌装置など

Equipment for generation, transmission or conversion of electricity トランス・充電器・無停電電源装置・太陽電池パネルなど

Clothing and footwear with EE components 光源付き帽子、シャツ、靴など

Consumables with EE components （注：改正審議で消耗品は対象外で決着）

Furniture with EE components 電気ポンプ付きエアベッド・電動机・電動ベッド・電動チェアなど

Other products with EE components マイクロスコープ・光源付き拡大鏡・電子キー・培養装置・恒温槽・電気式セーフ

ティーBOXなどデンマーク環境省調査レポートのリンク：

http://register.consilium.europa.eu/pdf/en/10/st05/st05704.en10.pdf


2011年2月23日


適用除外用途見直し手続き適用除外用途獲得の挙証責任はすべて企業側

-1.5年 -1年 -0.5年期限 +0.5年-2年 +1年

新しい適用除外用途（最大5年 or 7年間：期限は明記される）

技術審査・立法手続き（コミトロジー手続き）

COM受付内部処理

+1.5年

決定されるまで従来の適用除外用途は有効

申請（付属書5)

認められた場合

却下された場合

決定が遅れている場合

従来の適用除外用途の猶予期間（最低12ヶ月／最大18ヶ月）

決定

廃止

期限の１８ヶ月前


2011年2月23日


適用除外用途について

カテゴリー８＆９

カテゴリー１１

ANNEX III(共通適用除外用途)カテゴリー１～７、１０

ANNEX III(共通適用除外用途)

ANNEX III(共通適用除外用途)

ANNEX IV(カテゴリー８＆９用適用除外用途)

⇒

⇒

⇒

＋


2011年2月23日


適用除外用途の見直し基準

これまでの見直しでは、どうだったか。適用除外はあくまで例外的措置

技術的論拠（データ、代替不可理由の明示）なく除外を継続する要求は受け入れられず。（陳情は相手にされない）

“Specific” exemptionsの考え方の導入。包括的な除外（１つの除外項目で多くの用途を除外する考え方）は厳しい。

改正RoHSにおける適用除外用途認定の基準以下の場合に適用除外用途として認められる

代替技術が科学的（Scientifically）または技術的（technically）に実用的ではない（impracticable）、

代替技術の信頼性が確保できない, 代替技術の利用可能性（availability）と代替技術により生じる社会経

済影響は、適用除外用途の有効期間を決定する際に考慮


2011年2月23日


禁止物質と最大許容濃度（Annex II）禁止物質最大許容値(%)

鉛 (Pb) 0.1 (1000ppm)

水銀 (Hg) 0.1 (1000ppm)

カドミウム (Cd) 0.01 (100ppm)

六価クロム (Cr6+) 0.1 (1000ppm)

ポリ臭化ビフェニール (PBB) 0.1 (1000ppm)

ポリ臭化ジフェニールエーテル (PBDE) 0.1 (1000ppm)

2015年までの見直しでは下記４物質を優先追加検討• HBCDD（臭素系化学物質）：発泡ポリスチレン等の難燃剤• DEHP（フタル酸エステル類）：塩ビ可塑剤• BBP （フタル酸エステル類）：可塑剤• DBP （フタル酸エステル類）：可塑剤


2011年2月23日


禁止物質の追加検討

どのような物質が候補か 2015年までの見直しでは下記４物質を優先追加検討

HBCDD（臭素系化学物質）：発泡ポリスチレン等の難燃剤

DEHP（フタル酸エステル類）：塩ビ可塑剤

BBP （フタル酸エステル類）：可塑剤

DBP （フタル酸エステル類）：可塑剤

2回目以降は、いわゆるナノ物質と、REACH 認可対象物質（付属書14）、制限物質（付属書17）からの選出が濃厚。

どうやってRoHS指令で禁止にするかコミトロジー手続き

どれくらい切迫した問題か欧州委員会では優先事項の扱いになっている。


2011年2月23日


CEマーキング

RoHS指令の対象製品であって指令の要求に適合している場合は、

CEマークの製品貼付

適合宣言書の作成・１０年保管

技術文書の作成・１０年保管

が必要

その他の留意点

販売記録の１０年保管

書類の翻訳

整合規格

第三者認証は不要

CEマーキングはいつから？

官報告示から１８ヶ月後

適合宣言書(DoC)

技術文書(TD)

http://www.google.co.jp/imgres?imgurl=http://www.pse-japan.com/photo_img/250pxCe-logo.jpg&imgrefurl=http://www.pse-japan.com/solution/cat04/ceeu.html&usg=__ccmIiu-VpNJVNTu0u4bn1oAdA7I=&h=175&w=250&sz=5&hl=ja&start=2&zoom=1&tbnid=F5QrRKi5B7qS0M:&tbnh=78&tbnw=111&ei=PW5HTfWKDI60vgOI6OGgBQ&prev=/images%3Fq%3DCE%25E3%2583%259E%25E3%2583%25BC%25E3%2582%25AD%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25B0%26hl%3Dja%26lr%3D%26sa%3DX%26tbs%3Disch:1%26prmd%3Divns&itbs=1�


2011年2月23日










2011年2月23日


改正RoHS指令タイムテーブル

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022

指令施行

MS国内法

禁止物質最初の見直し

第２条見直し（スコープ）

カテ８＆９適用開始

１ー７＆１０

見直し

更新申請

カテ８ IVD 適用開始

カテ９ Industrial 適用開始

更新申請

指令全体見直し

見直し関係

ＣＥマーキング

適用除外

用途

見直し

カテゴリ

８＆９

カテゴリー８＆９

２０１４年４月～

２０１６年４月～

２０１７年４月～

更新申請

２０１９年４月～

FAQ改訂

～２０１４年４月

～２０１４年４月

２０１１年４月施行と仮定（EU官報告示の２０日後に施行）

～２０１２年１０月

２０１１年４月～２０１２年？

～２０１４年１０月～２０１９年１０月

２０１６年４月

～２０１９年１０月

２０２１年４月

２０２１年４月

２０１２年１０月～ＣＥマーキング開始

カテ１１適用開始

見直し

見直し


2011年2月23日


今後の課題

FAQ改訂作業（指令公布後～）指令において不明確な部分を補足するための資料

適用除外製品の語句の詳細

CEマーキング関連

適用除外用途その他手続き等

※提案においては、具体的文章とJustification（根拠・理由）が必要。

３年以内見直し案件への対応準備カテゴリー１１製品と、適用除外製品の検討

新規禁止物質追加動向（４物質＋α）

適用除外用途申請準備（1Q/2014が最初の期限）

表面処理の均質材料再検討への対応


2011年2月23日


参考リンク

European Commission websitehttp://ec.europa.eu/environment/waste/weee/index_en.htm

The legislative observatory http://www.europarl.europa.eu/oeil/file.jsp?id=5723432

EP adopted texthttp://www.europarl.europa.eu/sides/getDoc.do?type=TA&language

=EN&reference=P7-TA-2010-0431

ご清聴ありがとうございましたThank you for your attention

株式会社堀場製作所

品質保証統括センター

小山師真 (こやまかずま)

rohs 指令・改正 rohs 指令の説明(pdf) - meti.go.jp ·...

Documents