ru1 2. 光ファイバ接続型受動監視システム(octpass) 信号...

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S S SSR (Secondary Surveillance Rader) S 3 S [1] OCTPASS ) [2] OCTPASS OCTPASS OCTPASS S 3 (Time Difference Of Arrival: TDOA) 1 OCTPASS イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開くことができないか、イメージが破損している可能性があります。コンピュータを再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤いx が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。 電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月) 2. 光ファイバ接続型受動監視システム (OCTPASS) 信号処理装置の試作 ・ 評価 − 11 −

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  • このため,2 局の受信局(RU1,5)についてアンテナ位置を変更し,このエリアに対する良好な

    見通しを確保するとともに,さらに冗長性を持た

    せるために 2局の受信局を追加した。 また,南ウイングエプロンエリア奥側に配置さ

    れた受信局(RU13)について,マルチパス対策として無指向性アンテナから前方にビームを絞

    った指向性アンテナに変更した。そして,アンテ

    ナ後方に位置する基準送信局の信号を検出する

    ための指向性アンテナを上段に追加して,合成器

    で航空機および基準送信局の信号を合成した。

    3.3 改善策を適用した評価試験結果

    図 8 に改善策適用後の車両走行航跡記録例を示す。また,以下に各エリアの再評価結果を示す。

    (1) B滑走路&誘導路エリア

    再評価結果について,表 2に改善策適用前と比較して示す。改善策の適用により位置精度は

    6.3m と向上し,滑走路・誘導路に対しては,性能要件を満たすことが確認できた。

    (2) 貨物地区&南ウイングエプロンエリア

    表 3 に再評価結果を改善策の適用前後で比較して示す。再評価の結果,貨物地区では全てのエ

    リアで性能要件を満たす事が確認できた。

    南ウイングエプロンエリアでは,38 番スポットより奥に位置する一部のエリアを除いて性能

    要件を満たす事が確認できた。

    性能要件が満たされていないエリアについて

    は,四方が建造物に囲まれているためマルチパス

    による信号検出ロスが多発して,期待した信号検

    出率が得られなかったことが原因と考えられる。

    4. まとめ

    関西国際空港におけるマルチラテレーション

    導入評価では,リモート局の配置について,管制

    塔を中心軸として空港全体を囲む最小限の局数

    で評価試験を行った。初期評価で必要な性能が得

    られなかったエリアに対しては,アンテナ設置位

    置の変更や,リモート局の追加などの改善策を適

    用して再評価を実施した。

    再評価の結果,一部のエリアを除いて性能要件

    を満たしていることが確認できた。また,性能要

    件が満たされていない一部のエリアに対しては,

    実運用装置ではリモート局を追加配置すること

    で更なる性能向上が期待できることから,関西国

    際空港におけるマルチラテレーションの導入に

    対する見通しを得ることができた。

    最後に,本評価を実施するにあたり,国土交通

    省大阪航空局,関西空港事務所,関西国際空港株

    式会社,航空保安大学校,およびご協力頂いた各

    航空会社の関係各位に感謝の意を表します。

    参考文献

    [1]宮崎,二瓶,松久保,古賀,青山:“東京国際空港におけるマルチラテレーション監視シス

    テムの評価結果”,第 7回電子航法研究所研究発表会講演概要,平成 19年 6月

    [2]林,二瓶,宮崎,上田,角張,古賀,青山,山田:“成田国際空港におけるマルチラテレ

    ーション監視システムの導入評価”,第 9 回電子航法研究所研究発表会講演概要,平成

    21年 6月 [3]ICAO: Aeronautical Telecommunications

    ANNEX 10 Volume4, July 2007

    [4]EUROCAE:ED-117,Minimum Operation Performance Specification for Mode-S Multilateration System for

    Use in Advanced Surface Movement Guidance and

    Control System, November 2003

    表 2 滑走路・誘導路における性能値

    表 3 エプロンエリアにおける性能値

    エリア位置精度

    (95%信頼性レベル)検出率

    適用前 適用後 適用前 適用後エプロン誘導路

    46.9m 43m 100% 99%

    スポット34 21.4m 11m 100% 100%スポット41 50m 57.1m 100% 40.7%スポット201 32m 5.9m 100% 100%スポット110 42.8m 6.7m 100% 100%

    性能要件

    エプロン誘導路12m以下

    エプロン誘導路98%以上(2秒)

    スポット20m以下

    スポット99.9%(5秒)

    エリア

    位置精度(95%信頼性レベル)

    検出率(2秒間隔)

    適用前 適用後 適用前 適用後B滑走路 9.2m 6.3m 100% 100%J3&J4誘導路(貨物地区)

    14.6m 7.2m 100% 100%

    性能要件 7.5m以下 99.9%以上

    SS SSR (Secondary

    Surveillance Rader) S

    3 S

    [1]

    OCTPASS )

    [2] OCTPASS

    OCTPASS

    OCTPASS

    S 3(Time Difference Of

    Arrival: TDOA)

    1 OCTPASS

    イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開くことができないか、イメージが破損している可能性があります。コンピュータを再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。イメージを表示できません。メモリ不足のためにイメージを開くことができないか、イメージが破損している可能性があります。コンピュータを再起動して再度ファイルを開いてください。それでも赤い x が表示される場合は、イメージを削除して挿入してください。

    電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月)

    2. 光ファイバ接続型受動監視システム (OCTPASS) 信号処理装置の試作 ・ 評価

    − 11 −

  • GPS(Global Positioning System)2

    3

    OCTPASS

    1 OCTPASS

    OCTPASS

    RF 1RF

    RF (Radio over Fiber: RoF)

    2

    OCTPASS RF1

    RoF

    OCTPASS

    OCTPASS

    OCTPASS

    OCTPASS RF1

    32

    SA/D

    FPGA (Field Programmable Gate Array)

    S

    PCLAN

    4 ch 200 MHz A/D 16 bit 500

    電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月)

    − 12 −

  • SS

    3 4 8 μs (PPM)

    56 μs 112 μsS

    ADS-B (Automatic Dependent Surveillance

    -Broadcast )S

    RTCA(Minimum Operational

    Performance Standards: MOPS)[3]Enhanced Reception Techniques

    MOPS

    4(0, 1, 3.5, 4.5 μs) 0.05 μs

    Minimum Triggering Level: MTL

    SMOPS

    10 MHz

    200 MHz

    S

    S

    DAC (Delay Attenuate and Compare)

    DAC 4

    2 OCTPASS

    3 S

    4 DAC

    電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月)

    − 13 −

  • 200 MHz

    5 ns DAC1

    S

    56 bit 112 bit

    10 MHz

    RTCA MOPS (DO-260B)Multi-Sample Technique With Full Table

    Lookup 1 (1 μs) 10

    2

    ( 5. )

    LANFPGA

    CPU500

    10 ms 5UDP

    S

    A/D

    216 4 ch

    S

    (Tektronix AFG-3102)2ch

    ns

    Tektronix TDS-5104

    2ch

    700mVp-p 2s 1ms 4150

    LAN

    10ms 51ms

    5 Multi-Sample Technique

    電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月)

    − 14 −

  • 500

    2 ch2

    2

    S

    DACDAC

    5 ns DAC5 ns

    2 700mVp-p2.7 10.5 22.3 ns

    6

    5 ns

    DAC 1 2 ns

    OCTPASSS

    B

    31

    12m 2 6 m

    310 m

    PC 12

    RF 3

    1 11090MHz S

    200W

    6 DAC

    電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月)

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  • B

    DAC

    7GPS 3

    Point A Point

    BPoint B

    Point A

    RF

    Point A 2 3

    Point BRF

    OCTPASS

    OCTPASS

    7

    広域マルチラテレーションの基礎実験結果

    宮崎 裕己,上田 栄輔,角張 泰之,二瓶 子朗(通信・航法・監視領域)

    古賀 禎(機上等技術領域) 1. まえがき

    東京国際空港や成田国際空港では,滑走路の

    増設や延伸,新たな誘導路やターミナルビルの

    整備が進められており,空港容量が拡張される

    計画である。そして,空港容量の拡張により交

    通量が増大した場合においても,安全かつ円滑

    な運航を確保するために,拡張後に対応した管

    制を支援するシステムの整備も進められてい

    る。このうち空港面監視に関しては,マルチラ

    テレーション(MLAT: Multilateration)装置が導入された。 一方,空港容量を拡張するために高度な運用

    方式も導入される計画であり,離発着のタイミ

    ングが滑走路間で依存し合う「井桁運用」や,

    平行滑走路の同時進入・出発等が実施される。 これらの運用方式を実現するためには,空港

    面のみならず空港周辺を飛行する航空機に対

    しても高精度かつ高頻度で監視することが求

    められる。現在,空港周辺を飛行する航空機に

    対しては,ターミナルレーダー(ASR: Airport Surveillance Radar)を利用して監視が行われている。しかしながらASRは,更新頻度が低いことや空港近傍が覆域の対象外であることな

    どの課題を持つ。このため,ターミナルエリア

    やアプローチエリアを監視対象とした広域マ

    ルチラテレーション(WAM: Wide Area Multilateration)技術の開発・評価が国際的に進められている。我が国の混雑空港周辺では空

    域や飛行ルートに制限が多く,航空機は狭く限

    られた経路を航行している。この状況において,

    前述した高度な運用方式の導入と,これに伴う

    交通量の増加を考慮すると,より高性能な監視

    装置が必要になると想定される。 このような背景から,当研究所は空港周辺の

    空域を高精度・高頻度で監視できるWAM技術を開発する研究を進めている。本研究の目的は,

    WAM評価用装置(以下,評価用装置とする)

    を製作して,高性能化を重点に機能および性能

    の評価試験を行い,我が国におけるWAM技術を確立することである。 本稿では,初めにWAMの測位原理や性能について述べる。次に評価用装置の構成や各装置

    の機能を説明して,東京国際空港周辺を対象に

    実施した基礎実験の結果を示す。基礎実験の目

    的は、高性能化を図るために適用した技術の事

    前検証である。そして,最後にまとめを述べる。

    2. WAMの概要

    2.1 測位原理

    図1に測位原理の概念図を示す。WAMでは,航空機に搭載されたトランスポンダが送信する

    航 空 機 衝 突 防 止 装 置 ( ACAS: Airborne Collision Avoidance System)のスキッタや二次監視レーダー(SSR: Secondary Surveillance Radar)の応答(1)を複数の受信局で検出して到達時刻を測定する。次に,測定した到達時刻から

    受信局間の到達時刻差を求めて,航空機と各受

    信局との距離差に変換する。そして,距離差が

    一定との条件からなる楕円双曲面同士の交点を

    求めることで航空機の位置を算出する。空港面

    監視用のMLATと異なり,高さも含めた3次元で測位するためには,最低4局の受信局で信号を検出することが必要である。

    図1 測位原理の概念図

    A

    B

    C

    D

    TB-TA

    TC-TA

    TD-TA受信局

    電子航法研究所研究発表会(第 10 回平成 22 年 6 月)

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