s13 oracle database を microsoft azure...
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Azure スライドシリーズ S13 Oracle Database を Microsoft Azure 上で運用する為に~基本事項とベストプラクティスTRANSCRIPT
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本ドキュメントの更新について
• 以下の日付でドキュメントを更新、確認しています。
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バージョン
1.00 2014/10/31 ・初版リリース
1.01 2015/2/28 ・上位スペックとしてDSシリーズ(プレビュー)を追加
目次
• Oracle Database のライセンスとサポート契約
• ギャラリーから仮想マシンを作成(Oracle Database インストール済み)
• 可用性の考慮
• ディスクアクセスの最適化
• 仮想マシンのスケールアップ
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Azure で Oracle Database を利用する場合のライセンス体系
Azure での Oracle Database のライセンス体系は以下の2種類がある
• Azure による分単位の課金• ギャラリーから仮想マシン (Oracle Database インストール済み Windows) を利用した場合
※ Azure の無料評価版や msdn などによる無料利用枠の対象外となる
※ Enterprise Agreement のサブスクリプションの場合でも、別途課金される
※ Enterprise Edition オプションのうち、Oracle Partitioning、Advanced Compression、Active Data Guard が有効になっているが、これらはこの料金に含まれていないこれらを含めた Enterprise Edition オプションを Microsoft より購入することはできない
Oracle ライセンス モビリティ プログラム• “クラウド・コンピューティング環境における Oracle ソフトウェアのライセンス” に従い、
所有する Oracle Database のライセンスを Azure に持ち込むことができるhttp://www.oracle.com/jp/store/cloud-lic-170290-ja.pdf
• 仮想マシン (Windows/Linux) に手動で Oracle Database をインストールした場合
• ギャラリーから仮想マシン (Oracle Database インストール済み Linux) を利用した場合
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* Virtual Machines (仮想マシン) の料金詳細 (Oracle ソフトウェア) http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/#oracle-software* Licensing Oracle Software in the Cloud Computing Environment http://www.oracle.com/us/corporate/pricing/cloud-licensing-070579.pdf
Azure 上の Oracle Database のサポート契約
• “Azure による分単位の課金” による Oracle Database の利用をしている場合は、Microsoft の Azure サポートから Oracle Database のサポートを受けることができる
• “Oracle ライセンス モビリティ プログラム” による Oracle Database の利用をしている場合は、Oracle Database の販売代理店もしくは Oracle 社からサポートを受けることになる
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OS、Linux ディストリビューション対応
• Azure のギャラリーから提供されている OS、Linux ディストリビューションと Oracle Database の対応
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Oracle Database Windows Server Linux
12c Windows Server 2012Windows Server 2008 R2Windows 8 (msdn)Windows 7 (msdn)
Oracle Linux 6SUSE Linux Enterprise Server 11
11g R2 Windows Server 2012Windows Server 2008 R2Windows 8 (msdn)Windows 7 (msdn)
Oracle Linux 6SUSE Linux Enterprise Server 11
11g(R1) 以前 NG NG
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ギャラリーから利用可能な Oracle Database
2014年10月時点では、ギャラリーから以下のバージョンのOracle Database が利用可能
• Oracle Database 12c• Edition : Standard / Enterprise
• OS : Windows Server 2012 / Oracle Linux 6.4.0.0.0
• WebLogic Server 12c:あり(Windowsのみ) / なし
• Oracle Database 11g R2• Edition : Standard / Enterprise
• OS : Windows Server 2008 R2
• WebLogic Server 11g:あり(Windowsのみ) / なし
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仮想マシン(Oracle Database インストール済み)の作成方法
• ギャラリーから Oracle Database インストール済みの仮想マシンを作成することが可能
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ギャラリーのイメージを利用した場合の初期状態
• Oracle Database のバイナリをインストールした直後の状態になっており、データベースの作成や Listener の設定はされていない
• Windows では、Database Configuration Assistant (dbca) や Net Configuration Assistant (netca) を利用してデータベースの作成および Listener の設定を行う
• Linuxでは、デフォルトでは GUI が用意されていないため、非対話モードでデータベースの作成および Listener の設定を行う
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仮想マシンのSLAについての注意
• 仮想マシンのSLAでは、同じ可用性セットかつ同じ負荷分散セットにデプロイした2つ以上のインスタンスがある場合に限り、外部接続可能な状態が99.95% を下回ると返金対象となる
• 可用性セットに1台のみデプロイした構成でも動作させることは可能であるが、この構成で利用した場合は SLA は適用されない
• 複数台の仮想マシンのインスタンスで Oracle Database を構築する場合、Oracle GoldenGate や Oracle Data Guard 等を使用して冗長化を行う※ Oracle Real Application Clusters (RAC) はサポートされていない
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Oracle GoldenGate
• Active - Active
• 双方向 / マルチマスタ レプリケーション
• 必要なデータのみをレプリケーション
• Oracle Database Standard Edition でも利用可能
Oracle GoldenGate を利用する場合の構成例
GoldenGate GoldenGate
双方向同期
Oracle DBon 仮想マシン
ロードバランサー
Worker ロール
Oracle DBon 仮想マシン
Web ロール 仮想マシン(クラウド サービス)
Web ロール 仮想マシンWorker ロール
CTF/TAF*CTF/TAF*CTF/TAF*
(クラウド サービス)
* CTF = Connection Time Failover, TAF = Transparent Application Failover
可用性セット
Oracle Active Data Guard
• Active – Standby(Read Only)
• ディザスタ リカバリを目的としたREDO ログ転送によるミラーリング
• ファスト・スタート・フェイルオーバーによる切替
可用性セット
可用性セット
Oracle Active Data Guard を利用する場合の構成例
Data Guard Data Guard
REDOログ同期転送
Oracle DB EEon 仮想マシン
Oracle DB EEon 仮想マシン
Web ロール(クラウドサービス)
仮想マシン
CTF/TAF*CTF/TAF*
Worker ロール(クラウドサービス)
CTF/TAF*
* CTF = Connection Time Failover, TAF = Transparent Application Failover
オブザーバー オブザーバー
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データベース用のデータディスクを追加
• デフォルトではOSディスクおよび一時ディスクのみが接続されている• 一時ディスクについてはインスタンスサイズの変更やフェールオーバーにより内容が
消去されるため利用することはできない• データベースはデフォルトで接続されているディスクは使用せず、データディスクを
追加して配置することを推奨
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OS
ディスク
データ
ディスク
データベース
データファイル
REDOログファイルポータルから
空のデータディスクを接続
追加したデータディスクにファイルを作成
一時
ディスク
Oracle Virtual Machine Images - Miscellaneous Considerations http://msdn.microsoft.com/en-us/library/azure/dn439773.aspx
仮想マシン
コントロールファイル
複数のディスクを使用してデータベースを構成
• 大量のディスク I/O が発生するシステムでは、複数のデータディスクを接続し、各データディスクにファイルを配置するように、データベースを作成し、ディスクのスループットを最適化
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データディスク
インスタンスサイズと追加できるディスク本数
• ディスク 1 台当たり最大500 IOPS が制限となる (標準インスタンスの場合)これ以上の性能が求められる場合は複数のディスクを仮想マシンに追加
• インスタンスのサイズに応じて追加できるディスクの本数が異なるため、インスタンスのサイズはCPUコア数/メモリだけでなく接続可能なデータディスク数も考慮する
• それぞれのデータディスクの最大サイズは1TB
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サイズ コア数 メモリデータディスク最大接続数
最大IOPS
A0 (XS) 共用 768 MB 1 1 × 500
A1 (S) 1 1.75 GB 2 2 × 500
A2 (M) 2 3.5 GB 4 4 × 500
A3 (L) 4 7 GB 8 8 × 500
A4 (XL) 8 14 GB 16 16 × 500
サイズ コア数 メモリデータディスク最大接続数
最大IOPS
A5 2 14 GB 4 4 x 500
A6 4 28 GB 8 8 x 500
A7 8 56 GB 16 16 x 500
A8 8 (2.6GHz) 56 GB 16 16 x 500
A9 16 (2.6GHz) 112 GB 16 16 x 500
Azure の仮想マシンおよびクラウド サービスのサイズ http://msdn.microsoft.com/library/azure/dn197896.aspx
ディスクキャッシュの利用
• データディスクはデフォルトではホスト キャッシュは「なし」となっている
• ディスクアクセスの遅延の影響が大きく、同時読み取り I/O が少ない場合、ホストキャッシュを「読み取り専用」にすることを検討
• 最大で 4 本のデータディスクの読み取りキャッシュを有効にできる
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ジオレプリケーション利用時の注意点
• 単一のディスクにデータベースのデータファイルと REDO ログファイル、コントロールファイルを格納している場合はストレージのジオレプリケーションがサポートされる
• 複数のディスクにデータベースのファイルを分散した場合は、各ディスクの変更が個別に複製され、データベースの整合性が取れないため、ジオレプリケーションはサポートされない
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一貫性が保証される構成
仮想ディスク
データファイル
REDO ログファイル
BLOB
一貫性が保証されない構成
仮想ディスク
データファイル
仮想ディスク
仮想ディスク
コントロールファイル
ストレージのジオレプリケーションの設定
無効 有効
BLOB
コントロールファイル
REDO ログファイル
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仮想マシンのサイズ変更によるスケールアップ
• 仮想マシン構築後に CPU / メモリ / ディスク数 の増強が必要となった場合は、仮想マシンのサイズを変更することでスケールアップ可能
• 起動中の仮想マシンに対してもスケールアップを実施可能だが、スケールアップ時には再起動が行われる
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