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ODS Graphics Designerを用いたグラフの作成: SAS 9.4の機能を活用 ○平井隆幸 1 、魚住 龍史 2 1 日本化薬株式会社 解析チーム 2 京都大学大学院 医学研究科) Creating Graphs using the ODS Graphics Designer with Advanced Features: Application based on SAS 9.4 Takayuki Hirai 1 , Ryuji Uozumi 2 1 Biostatistics Team, Nippon Kayaku Co.,Ltd, 2 Kyoto University Graduate School of Medicine

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ODS Graphics Designerを用いたグラフの作成: SAS 9.4の機能を活用

○平井隆幸1、魚住 龍史2

(1日本化薬株式会社 解析チーム

2京都大学大学院 医学研究科)

Creating Graphs using the ODS Graphics

Designer with Advanced Features:

Application based on SAS 9.4 Takayuki Hirai1, Ryuji Uozumi2

1Biostatistics Team, Nippon Kayaku Co.,Ltd, 2Kyoto University Graduate School of Medicine

発表構成:

• ODS Graphics Designerとは?

• ODS Graphics Designerの起動

• ODS Graphics DesignerのUser Interface

• ODS Graphics Designerを用いたグラフの作成方法

• ファイルの保存

• GTL(Graph Template Language)コードの確認と編集

• 自動チャート

• まとめ

1

ODS Graphics Designerとは? これまでコードベースで作成していたODSグラフを,GUIベースで作成できる.

2

ODS Graphics Designerの起動: (SASプログラム・ウィンドウ環境から)

3

エディタから上記Macro実行.

SAS 9.2(TS2M3) までは,こちらのみ.

%SGDESIGN;

起動方法 ①

ツール⇒ODS Graphics Designer(G)

起動方法 ②

ODS Graphics Designer User Interface

1

2

4

1 4 2 3

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

ODS Graphics Designerを起動すると,こちらのUser Interfaceが立ち上がる.

主な操作方法並びに役割を簡単に示す.

5

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

①メインメニューバー

ODS Graphics Designerで行う様々なタスクを実行するメニューが用意されている.

1

1

6

2

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

①ツールバー

メインメニューバーのファイル,挿入のタスクを実行するアイコンが用意されている.

2

7

3

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

①要素ペイン

グラフ構成要素が表示されており,グラフを作成する際に

プロットレイヤーパネルからプロットを,挿入パネルから凡例やタイトルを

ドラッグアンドドロップで挿入する際に用いる.

3

8

4

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

①グラフギャラリー

事前に定義されたグラフのギャラリーである.グループ毎に別けられており各グループはTabで表示されている. デフォルトで6グループが用意されている.

4

① 標準Tab

9

グラフギャラリー

① 標準

② グループ

③ 分析

④ カスタム

⑤ マトリクス

⑥ パネル

① グループTab

① 分析Tab

2

1

3

10

グラフギャラリー

① 標準

② グループ

③ 分析

④ カスタム

⑤ マトリクス

⑥ パネル

① カスタムTab

① マトリクスTab

① パネルTab

4

5

6

ギャラリーに用意されたグラフにデータを割り当てて

用いることで,いちからカスタマイズする必要性がなく

なるため,効率的にグラフ作成を行うことが出来ます!!

11

1 4 2 3

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

①~④が起動したUser Interface上に用意された主な操作部分となります.

⑤として,データの割り当てダイアログについて,追加で説明します.

ODS Graphics Designer

User Interface

① メインメニューバー

② ツールバー

③ 要素ぺイン

④ グラフギャラリー

⑤ データの割り当て

ダイアログ

12

①データの割り当てダイアログ 5

データの割り当て

作図するプロット

変数の割り当て

ODS Graphics Designerを用いたグラフの作成方法

13

1

2

①空のグラフに全ての要素を挿入していく方法

②グラフギャラリーからグラフを選択しカスタマイズする方法

※空の共有変数グラフに全ての要素を挿入していく方法

(本発表では割愛する.)

1

2

①空のグラフに全ての要素を挿入していく方法

14

下記のデータを用いて,性別の投与群別積み上げ棒グラフを作成する. (事前にWORKフォルダーに取り込んでおき利用する.)

1

完成イメージ

CDISCサンプルデータセット ADSLデータ抜粋 (Subject-Level Analysis Dataset : 1被験者1レコード)

15

1. 新規の空のグラフを作成する.

メインメニューバーから,ファイル ⇒ 新規作成 ⇒ 空のグラフをクリック.

2. 空のグラフウィンドウ上に棒グラフアイコンを追加する.

プロットレイヤーパネルから,棒グラフアイコンをドラッグアンドドロップ.

①空のグラフに全ての要素を

挿入していく方法 手順1,2

16

①空のグラフに全ての要素を

挿入していく方法 手順3

3. 表示されるデータの割り当てダイアログに,ライブラリとデータ,変数を割り当て.

ライブラリ:WORK,データ:ADSL,変数カテゴリ:SEX ⇒ OK クリック.

性別の棒グラフ (bar)

17

①空のグラフに全ての要素を

挿入していく方法 手順3続き

3. グラフセル上にカーソルをおき,右クリックし表示されるポップアップメニューから

データの割り当てをクリックし,再度データの割り当てダイアログを立ち上げる.

ポップアップメニュー

再表示された データの割り当てダイアログ

18

4. データの割り当てダイアログにグループ変数を割り当て,グループ表示を変更しグラフを性別の投与群別積み上げ棒グラフに変更する.

グループ変数:ARM,グループ表示:積み上げ ⇒ OK をクリック.

①空のグラフに全ての要素を

挿入していく方法 手順4

性別の投与群別積み上げ棒グラフ

19

5. 凡例の追加

i. メインメニューバーから,挿入 ⇒ 凡例(全般)をクリックする.

凡例のコンテンツダイアログから,bar にチェック ⇒ OKをクリック

①空のグラフに全ての要素を

挿入していく方法 手順5

i

凡例の追加後 凡例の追加前

20

5. 凡例の追加後,棒の幅を調整し性別の投与群別積み上げ棒グラフの完成

ii. ポップアップメニューから,プロットのプロパティ をクリック

プロットbarの棒Tabをクリックし,棒の幅を0.4に変更しOKをクリック.

①空のグラフに全ての要素を

挿入していく方法 手順5続き

完成

①グラフギャラリーからグラフを選択しカスタマイズする方法

21

2

完成イメージ

高浪 (2011)で用いられたデータセット_Sum_G

下記のデータセットを用いて,平均値推移図を作成する. (事前にWORKフォルダーに取り込んでおき利用する.)

22

②グラフギャラリーからグラフを

選択しカスタマイズする方法 手順1

1. グラフギャラリーから,カスタマイズに用いるグラフを選択する.

グラフギャラリーから 分析Tabを選択し,平均 をダブルクリックする.

23

②グラフギャラリーからグラフを

選択しカスタマイズする方法 手順2

2. データの割り当てダイアログに,ライブラリとデータ,各変数を割り当てる.

ライブラリ:WORK,データ:_Sum_G

変数X:VISIT,Y:_MEAN,グループ:TREAT

さらにその他の変数をクリックし,その他の変数ダイアログから

変数Yエラー上部:_STDU,Yエラー下部:_STDLを選択し,OKをクリック.

平均値±標準偏差の推移図

24

②グラフギャラリーからグラフを

選択しカスタマイズする方法 手順3

3. 系列線を追加し, 平均値のVisit間を系列線で結ぶ.

プロットレイヤーから系列を選択し,作成中のグラフにドラッグアンドドロップする.

25

②グラフギャラリーからグラフを

選択しカスタマイズする方法 手順4

4. 系列線 (Series) に対するデータの割り当て

変数X:VISIT2,Y:_MEAN,グループ:TREAT を選択し,OKをクリック.

26

②グラフギャラリーからグラフを

選択しカスタマイズする方法 手順5

5. 凡例の追加

i. 挿入パネルから凡例(個別)を挿入したい位置(下)にドラッグアンドドロップする.

i マーカー記号と系列全ての凡例が表示されてしまう!!

27

②グラフギャラリーからグラフを

選択しカスタマイズする方法 手順5続き

5. 凡例の追加後,表示凡例を絞り,平均値推移図の完成

ii. 凡例上で右クリックしポップアップメニューから,凡例のコンテンツをクリック.

表示される凡例のコンテンツダイアログから,Scatterのチェックを外す.

完成

凡例上で右クリック

28

グラフの保存: (SGD ファイルへ保存)

ODS Graphics Designerでは,SGDファイルにグラフを保存する.

.sgdは,SAS ODS Graphics Designer用の拡張子である.

1. メインメニューバーからファイル ⇒ 保存 ※右の保存ダイアログが立ち上がる.

2. 保存からファイルの保存先を選択

C:¥Temp¥SGD_Graphs

3. ファイルの名を入力 ⇒ Bar

4. ファイルのタイプからSGDファイルを

リスト選択し,保存をクリック.

29

グラフの保存: (グラフギャラリーへ保存)

グラフギャラリーに保存も可能である.既存の6グループTabに追加は出来ない.新規Tabを追加し,グラフを保存する.新規Tabへの追加手順は,下記となる.

1. メインメニューバーからファイル ⇒グラフギャラリーに保存 ※右の保存ダイアログが立ち上がる.

2. グラフを保存するグループTabのグループ名を入力する.

新規の場合は,次の手順に従う.

a. をクリックする.

※新しいグループの作成ダイアログが立ち上がる.

b. グループ名を MyGraphs と入力し,OK をクリック.

3. グラフ名を Mean_SD と入力し,OK をクリック.

新規Tabが追加され,グラフのアイコンが表示される.

30

GTL(Graph Template Language)コードの確認

作成したグラフのGTLコードについても,確認することができる.

メインメニューバーから,表示 ⇒ コード をクリック.

性別の投与群別積み上げ棒グラフ コードウィンドウによるGTLコード表示

コードウィンドウは読み取り専用であるため,SASのエディターにCopy & Paste し,

SASファイルとして保存することで,コードベースの編集並びに実行が可能となる.

Copy:メインメニューバーから,編集 ⇒ すべて選択 ⇒ 編集 ⇒ コピー をクリック.

Paste:プログラム・ウィンドウ環境から:編集 ⇒ 貼り付け

31

GTLコードの編集

選択されたGTLコード SASのエディターに

Copy & PasteされたGTLコード

自動チャートの利用:

SAS 9.4 から自動チャート機能が追加された.

自動チャートを利用すればグラフを自動生成することが可能である.

32

自動チャートの起動:

メインメニューバー : ツール⇒自動チャート

自動チャートウィンドウ

33

1 自動チャートウィンドウ

① 上部

② 左部

③ 右部

① 上部

グラフ作成に用いるデータのライブラリとデータセット名をリスト選択する.

1

34 2

自動チャートウィンドウ

① 上部

② 左部

③ 右部

① 左部

変数とグラフの種類を選択.グラフの生成をクリックし,自動生成開始.

2

35

① 右部

生成されたグラフのアイコンが表示される.

3

自動チャートウィンドウ

① 上部

② 左部

③ 右部

3

36

自動チャートで生成したグラフの利用:

自動チャートでグラフを作成する手順は,2段階に別れる.

1st step 自動チャートを用いてグラフを生成(説明済).

2nd step 生成されたグラフの中から利用するグラフを選択し,カスタマイズ.

37

生成されたグラフのカスタマイズ ここでは,生成されたグラフの中から喫煙状況別の男女の死亡年齢に対する

横棒グラフを選択し,ダブルクリックする.

グラフの作業領域(左図)が表示されるため,要素を追加しカスタマイズを行う.左図に軸テーブルを追加し,グラフに平均値の値を性別ごとに表示した(右図).

まとめ: ODS Graphics Designerは,GUIに基づきグラフの作成が可能なため,SASプログラミングに馴染みのないユーザーにとって,グラフ作成支援ツールとして,非常に有用なツールと考える.

グラフのコードの確認やSASエディタへCopy&Pasteして編集可能なため,

GTLを用いてグラフ作成を行うプログラマーにとっても,GTLの学習ツールとして役立つといえる.

自動チャート機能等,version upと共に様々な拡張も行われている点も魅力的といえる.

以上より,もう一つのグラフ作成手段として,

ODS Graphics Designerは今後有用なツールになり得ると期待される.

今後の課題としては, ODS Graphics Designerを用いた様々なグラフ作成方法をまとめた資料や書籍が増えると普及に繋がると考える.

過去のコードベースでのグラフ作成報告を活用するのもよいと考える. 38

論文付録に,より複雑なカスタマイズを要する例①,②を掲載する.

追加で③を公開資料として掲載する.

① Kaplan-Meierプロット

② Forestプロット

③ Waterfallプロット

39

付録と公開資料掲載:

1 2

Waterfall plot 作成方法 1. メインメニューバー:ファイル ⇒ 新規作成 ⇒ 空のグラフをクリック.

2. 空のグラフウィンドウ上に棒グラフアイコンをドラッグアンドドロップ.

3. データの割り当て,ライブラリ:WORK, データ:Waterfall,変数カテゴリ:ORDER,

応答量:TUMORCHANGE,グループ:RECIST

4. グラフ上で右クリック.プロットのプロパティをクリック.セルのプロパティダイアログが表示されるため

軸TabからX軸のラベル,値,目盛りのチェックを外す.

Y軸ラベルをChange from Baseline (%)に変更.Y軸の範囲SubTabの目盛値リストを20刻みにする.

5. グラフ上で右クリックし,グラフのプロパティをクリック.グループ属性Tabから,色とコントラストの色を

黄土色,緑,赤,青の順に入れ替える.

6. Y軸の値20と-30に参照線(H)を追加し,参照線を点線に変更.

7. 凡例(個別)を右上に挿入.凡例上で右クリックし,凡例のコンテンツクリック.

Bar以外のチェックを外し,OK. ⇒ 完成. 40

付録と公開資料掲載:

3

データは魚住(2012)のデータセットWaterfallを用いる.

Waterfall Plot:

1. 魚住龍史・浜田知久馬. SG (Statistical Graphics) Procedures によるKaplan-Meier プロットの 作成. SASユーザー総会 論文集 2011, 185–199.

2. 魚住龍史・浜田知久馬. がん臨床試験における腫瘍縮小効果の検討に有用なグラフの作成 –SGPLOTプロシジャの最新機能を活用–. SASユーザー総会 論文集 2012, 151–165.

3. 高浪洋平. SGプロシジャとGTLによるグラフの作成とODS PDFによる統合解析帳票の作成 ~TQT試験における活用事例~. SASユーザー総会 論文集 2011, 201–219.

4. 高浪洋平. SASとHTMLアプリケーションによるCDISC ADaM形式の解析用データセットを用いた有害事象の解析帳票・グラフ簡易作成ツールの開発事例. SASユーザー総会 論文集 2012, 185–205.

5. 竹田眞. GREPLAYプロシジャによる1枚複数掲載図の作成について. SASユーザー総会 論文集 2004, 465–474.

6. 豊泉樹一郎・財前政美・北西由武・都地昭夫. ODS GRAPHICSを用いた臨床試験データの可視化への挑戦. SASユーザー総会 論文集 2014, 307–323.

7. 西本尚樹. データの可視化を加速するSAS/JMPのグラフ新機能 -ODS GraphicsとJMPグラフビルダー-. SASユーザー総会 2013.

8. 長谷川要. ODS Statistical Graphicsの臨床データへの適用事例. SASユーザー総会 論文集 2007, 377–380.

9. 林行和・畑中雄介・小出起美雅・山口考一. SAS/GRAPH 入門 ~社内における教育研修事例~ . SASユーザー総会 論文集 2003, 477–486.

10. 平井隆幸・吉田早織・叶健・魚住龍史. ベクター形式を用いたグラフの作成と有用性. SASユーザー総会 論文集 2015, 303–310.

11. 宮岡悦良・吉澤敦子. SASハンドブック. 共立出版, 2011. 12. 山崎文寛・清水康平・高浪洋平. 臨床試験におけるSGプロシジャを用いたGraphic Designの考察.

SASユーザー総会 論文集 2016, 233–249. 13. 吉澤敦子・小林丈二・緑川修一・高原佳奈・宮岡悦良. ODS Statistical Graphics の紹介.

SASユーザー総会 論文集 2005, 193–203. 41

参考文献(国内):

Buck Up

42

時間の関係上発表では一部内容を割愛する.

割愛前の発表構成と割愛したスライドはBuck Upとして公開する.

要旨:

本発表では,SAS 9.2 (TS2M3) から正規版

として利用ができるようになった,

ODS Graphics Designerによる様々な機能を用いたグラフ作成の活用例について報告する.

キーワード: ODS Graphics Designer,メインメニューバー,グラフギャラリー,プロットレイヤーパネル,挿入パネル,データの割り当てダイアログ,ポップアップメニュー,コードウィンドウ,自動チャート

43

発表構成:

• はじめに

• ODS Graphics Designerとは?

• ODS Graphics Designerの起動

• ODS Graphics DesignerのUser Interface

• ODS Graphics Designerを用いたグラフの作成方法

• GTL(Graph Template Language)コードの確認と編集

• ファイルの保存

• グラフのカスタマイズ(全般Tabとグループ属性Tab)

• 自動チャート

• まとめ

44

過去のSASユーザー総会におけるグラフ作成報告

45

Proc Template

+

Proc SGRENDER

ODS Graphics

Designer

SG Procedure

SGPLOT,

SGPANEL etc.

Proc G…

GPLOT,

GREPLAY etc.

ODS Graphics

SAS 9.2~

(2008年9月以降)

SAS/GRAPH

SAS 9.1.3まで

(2008年9月以前)

• 豊泉 2014

• 魚住 2016

• 山崎 2016 etc.

• 魚住 2011

• 高波 2011

• 高波 2012

• 西本 2013

• 林 2003

• 竹田 2004 etc.

46 タスク⇒グラフ⇒ODS Graphics Designerを開く(G)

ボタン⇒ツール⇒ODS Graphics Designer

ODS Graphics Designerの起動: (その他から)

SAS Enterprise Guide 7.1 SAS Studio 3.5

47

データの種類,グループとそのアイコン:

A

1 2 3

文字型変数:

数値型変数:

日付

下記アイコンでデータの種類とグループを区別する.

データの種類:文字型と数値型の2種類.

(数値型はさらに4グループに区別される.)

数値型変数の4グループ:日付,時間,通貨,その他の数値.

その他の数値

0 3 1 1

通貨 時間

※Enterprise Guideの表示方法と同じである.

ODS Graphics Designer

User Interface:補足1

SASユーザー総会2017

構成要素を示したグラフ例

40

45

50

55

60

65

70

_MEA

N

Baseline Week 2 Week 4 Week 6 Week 8

Visit

TAK-XXX XXmgPlacebo

M F

Sex

0

10

20

30

40

度数

TRT C

TRT B

TRT A

48

グラフの構成要素:

7 フットノート(Footnote) 5 凡例(Legend)

4 プロット

(Plot)

6 軸(Axis)

3 タイトル(Title)

2 セル(Cell) 1 グラフ(Graph)

5

凡例 (Legend)

2 セル(Cell)

ODS Graphics Designer

User Interface:補足2

49

グラフの構成要素: (グラフとセルの違い)

フットノート(Footnote)

タイトル(Title)

グラフ(Graph)

セル

(Cell) セル

(Cell)

ODS Graphics Designer

User Interface:補足2

50

グラフの保存: (Image ファイルへ保存)

次のタイプのImageファイルにグラフを保存することも可能である.

4. ファイルのタイプからPNG をリスト選択.

DPIを100 ⇒ 300 として保存.

ラスター形式 PNG (デフォルト),BMP,GIF,JPG,TIF

ベクター形式 EMF,SVG,PDF,PS

※PNGのみDots per inch (DPI) の指定可.

51

グラフのカスタマイズ: ポップアップメニューから,グラフのプロパティをクリック

グラフのプロパティダイアログ (全般Tabとグループ属性Tab) から行う.

52

全般Tabによるカスタマイズ: (スタイル変更)

カラーで作成したもののモノクロ印刷されてしまう場合,スタイルを変更する.

全般Tabのスタイルから,Journalを選択し,OKをクリック.

53

全般Tabによるカスタマイズ: (データスキンと背景色の変更)

グラフの見栄えをよくしたい場合,データスキンや背景色を変更する.

全般Tabのデータスキンから光沢を,背景色から灰色を選択し,OKをクリック.

54

グループ属性Tabによるカスタマイズ:

2

1

ODS Graphics Designerにおいても同様のカスタマイズがグループ属性Tabから可能.

コードベースにおいては,SAS9.4よりStyleattrs ステートメントに下記を指定することで,グループ属性をカスタマイズすることが可能となった. datacolors=(色1 色2 ...),

datacontrastcolors=(色1 色2 ...),

datasymbols=(マーカー記号1 マーカー記号2 ...),

datalinepatterns=(線のパターン1 線のパターン2 ...)

55

複数グラフの表示: (行・列挿入に基づきセル分割し,複数のグラフ表示)

セル (表示領域) に行列挿入を行い分割し,分割したセルにプロットレイヤーパネル等からグラフ要素を挿入し,複数グラフを表示することが可能である.

① 空のセル ② 行と列を挿入 ③ グラフ挿入 2 1 3

56

複数グラフの表示: (パネル変数の水準に基づくグラフ表示)

パネル変数の水準に基づき分割したセルに,各水準に基づくグラフを表示することが可能である.(SGPANELプロシジャによるグラフ出力に相当)

GTLを用いたグラフの作成手順:2つのステップ

1st Step. 作成したいグラフのTemplateを定義する.

2nd Step. データと定義したTemplateを指定しSGRENDERプロシジャを実行

57

/*Define the Template*/

proc template;

define statgraph template-name;

begingraph / <options>;

<GTL statement to define the graph>

endgraph;

end;

run;

1st Step.

/*Render the Graph*/

proc sgrender data=data-set-name template=template-name;

run; 2nd Step.

Source: http://blogs.sas.com/content/graphicallyspeaking/2013/10/25/getting-started-with-gtl-1-scatter-plots/

参考文献(海外):

1. Battiston C. SAS(R) ODS Graphics Designer – The Next Step in Amazing Data Visualization. Proceedings of the SAS Global Forum. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2013. Available at http://support.sas.com/resources/papers/proceedings13/248-2013.pdf.

2. Cheng W. Statistical Graphics for Clinical Research Using ODS Graphics Designer. Proceedings of the SAS Global Forum. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2013. Available at https://support.sas.com/resources/papers/proceedings13/380-2013.pdf.

3. Matange S, Bottitta J. SAS ODS Graphics Designer by Example: A Visual Guide to Creating Graphs Interactively. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2016.

4. Muller RD. Charting Your Path to Using the “New” SAS(R) ODS and SG Graphics Successfully. Proceedings of the SAS Global Forum. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2017. Available at http://support.sas.com/resources/papers/proceedings17/1369-2017-poster.pdf.

5. Matange S. ODS Graphics Designer: An Interactive Tool for Creating Batchable Graphs. Proceedings of the SAS Global Forum. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2009. Available at https://support.sas.com/resources/papers/proceedings09/331-2009.pdf.

6. Matange S. Quick Results with SAS® ODS Graphics Designer. Proceedings of the SAS Global Forum. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2012. Available at https://support.sas.com/resources/papers/proceedings12/153-2012.pdf.

7. Rebecca O, Leanne G. Getting Your Hands Reproducible Graphs. Proceedings of the SAS Global Forum. SAS Institute Inc., Cary, NC, 2015. Available at https://support.sas.com/resources/papers/proceedings15/3432-2015.pdf.

8. SAS Institute Inc. SAS Technical News Summer 2009, 2009. Available at https://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/periodicals/technews/pdf/09sum.pdf.

9. SAS Institute Inc. SAS(R) 9.3 ODS Graphics: Procedures Guide (2nd edn.). SAS Institute Inc., Cary, NC, 2011.

10. SAS Institute Inc. SAS(R) 9.4 ODS Graphics Designer: User’s Guide (3rd edn.). SAS Institute Inc., Cary, NC, 2015.

11. SAS(R) Macros to support Dataset-XML v1.0.0 58