sig-arg#04 劇場版blood-c事例紹介 講演資料

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2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 劇場版BLOOD-C The Last Dark ARG SIRRUT.NET」 事例紹介(仮) ラ・シタデールLLC 竹内ゆうすけ / プロダクション・アイジー 鈴木哲史

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Page 1: SIG-ARG#04 劇場版BLOOD-C事例紹介 講演資料

Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie

劇場版BLOOD-C The Last Dark ARG 「SIRRUT.NET」 事例紹介(仮)

ラ・シタデールLLC 竹内ゆうすけ / プロダクション・アイジー 鈴木哲史

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 2

講演者について

竹内ゆうすけ ラ・シタデールLLC.代表。構成作家。コンテンツプロデューサー。 アニメーション企画会社での経験あり。 ラ・シタデールはARGの制作を担当 (ARGの受注社)

鈴木哲史 株式会社プロダクション・アイジー所属。アニメ作品のプロモーション・権利運用などを担当。 プロダクション・アイジーは『BLOOD-C』の制作現場かつ製作委員会の幹事会社 (ARGの発注元)

3/31~6/1 の間、映画の宣伝のためのARGを発注・受注した!

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 3

『劇場版BLOOD-C The Last Dark』について

•  オリジナル長編アニメーション映画 (110分)

•  初日は全国24館での公開

•  2012年6月2日公開

•  先行するエピソードが前年7~9月にTV放送(東阪名3局・深夜)

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 4

映画製作委員会の仕組みと宣伝の役割

製作委員会 (製作)  お金を出しあい映画を作る  ・映画会社  ・ビデオメーカー  ・出版社   など   (→製作が制作会社に映画    の制作を発注する) ■製作宣伝費

配給会社 (配給)  配給を行う ■P&A費 (Print & Advertising)

映画館 (興業) ■宣伝Pの管理する宣伝費を持たない。P&A費から宣伝販促物を拠出する

宣伝プロデューサー:宣伝活動を統括  主な活動  ・マスメディア広告(TV、WEB、紙媒体)   ・パブリシティ  ・公式WEBページの制作  ・チラシ、ポスター、劇場販促物の制作  ・映像(特報、予告編)の制作  ・タイアップ  ・イベント

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 5

宣伝予算・スケジュールについて

■予算  大きな金額の宣伝予算だが、用途は決まっていることが多い   ・プリント費   ・TV CM (宣伝)   ・各地方ごとの宣伝費   ・チラシ、ポスター   ・映像(特報、予告編)の制作   ・舞台挨拶 (イベント) 宣伝予算が決まっていないことは反応を見ながら宣伝Pを中心に決めていく

■スケジュール  スケジュールも決まっていることが多い

6ヶ月前 3ヶ月前 公開 1月後

初週公開館 公開終了

舞台挨拶 TVCM タイアップ

本チラシ、本ポスター 予告編

ティザーチラシ ティザーポスター 特報

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 6

映画宣伝の目標

映画宣伝の目標  映画館に人を入れること  ・コアなファンは必ずしも必要ない  ・より多くの人に認知してもらう    →広く浅く

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 7

ARGのプランニング

■ARG制作の指針 これまで説明した経緯を踏まえ、ARG制作では以下の指針を立てた  ・単発のインパクト重視 広い客層に向けて話題性を獲得する    時間のかかる謎解きは極力使わない  ・宣伝戦略に寄生する    少ない予算で多くのメディアに手を広げる    スタンドアローンのARGよりも広がりを  ・WEBをメインにする    少ない予算で広い客層にアピール    WEBをメインにしないと広い地域をカバーできない

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 8

ARGのスケジュール設定

初期スケジュール 実施スケジュール

本予告 3/10 4/7 (3/31イベント先行)

(本予告2) 5/19

アニメコンテンツエキスポ 3/31

総集編放送 6月第2週 5/26,6/2

展示(劇場内、アニメショップ店頭、PARCO)など

? 4月~確定、5月中下旬~実施

その他タイアップ(赤十字、キングソフト、パセラ)など

? 4月~確定、5月中下旬~実施

スケジュールは直前に決まるので、それに乗っかるARGイベントも 直前までスケジュールが決まらない!

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 9

事例紹介1

■単発施策の背骨となるWEBサイト

・作中に登場する組織の情報交換サイトという設定 ・テキストボックスにキーコードを入力すると情報が出てくる ・週3回程度情報更新

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 10

事例紹介2

■キーコードを定期的に供給するミニゲーム

・作中に登場する組織の一員になって敵組織にハッキングするスマートフォンミニゲーム ・ユーザーの協力でミッションを攻略する、時間消費型のソーシャルゲームライクなゲーム ・ミッションクリアごとにキーコードを提供

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 11

事例紹介3

■各メディアでの単発施策

【WEB】 怪しげな人員募集サイト  TVシリーズのストーリーに関係した  エイプリルフールジョークサイトとして立ち上げ

【イベント】コンパニオンのタトゥーシール

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 12

事例紹介4

■各メディアでの単発施策

【劇場、TV】 予告へのURLの入れ込み

【イベント】販売グッズ内にメッセージ

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 13

事例紹介5

■各メディアでの単発施策

【TV】TVシリーズ総集編 【イベント】ポスターへのメッセージ

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Ⓒ2012 Production I.G, CLAMP/ Project BLOOD-C Movie 14

レビュー

■宣伝施策として成功したか?  ・話題性を獲得し、アニメ系まとめサイト等での取り上げあった  ・途中で出したリリース等もメディアに取り上げられた  ・TVシリーズに絡めた施策で既存ファン層の掘り起しができた  ・SIRRUT.net、SHCという継続的な施策の参加人数の維持が難しかった  ・メディアが分散しすぎて追いかけるのが困難になっていた?  ・後半の個別施策が話題性を獲得しにくかった  ・スケジュールがタイトでスタッフが過負荷状態に   →全体として、TVCMなどよりコスト効率がよかった?