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平成27年度(2015年度)開講科目シラバス Syllabus 2015 共同災害看護学専攻 博士課程 (DNGL:災害看護グローバルリーダー養成プログラム) Disaster Nursing Global Leader Degree Program

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平成27年度(2015年度)開講科目シラバス

Syllabus 2015

共同災害看護学専攻 博士課程(DNGL:災害看護グローバルリーダー養成プログラム)Disaster Nursing Global Leader Degree Program

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必 修

選 択

自 由

講 義

演 習

実験・実習

101 看護研究方法 1前 高知県立大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

102 理論看護学Ⅰ 1前 千葉大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

301 理論看護学Ⅱ 3前 高知県立大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

110 看護倫理 1後 兵庫県立大学   2 ○ メディアを含む

111 看護情報統計学 1後 東京医科歯科大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

201 保健学的・疫学的研究法 2前 千葉大学 2 ○ メディアを含む

202 看護研究方法論Ⅰ(国際比較研究) 2前 東京医科歯科大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

112 看護研究方法論Ⅱ(エスノグラフィー) 1後 日本赤十字看護大学 1 ○ メディアを含む

203 2前 千葉大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

113 看護研究方法論Ⅳ(グランデッドセオリー) 1後 東京医科歯科大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

114 看護研究方法論Ⅴ(現象学的研究方法) 1後 高知県立大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

204 看護研究方法論Ⅵ(介入研究・尺度開発含) 2前 兵庫県立大学 1 ○ メディアを含む

小計(12科目) - 6 12 0 -

205 危機管理論* 2前 兵庫県立大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

115 環境防災学* 1後 千葉大学/高知県立大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

211 グローバルヘルスと政策* 2後 東京医科歯科大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

103 専門職連携実践論* 1前 千葉大学 2 ○ メディアを含む

104 災害医療学* 1前 日本赤十字看護大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

105 災害情報学* 1前 兵庫県立大学 2 ○ メディアを含む

106 災害心理学* 1前 兵庫県立大学 2 ○ メディアを含む

107 災害と文化* 1前 千葉大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

212 災害社会学* 2後 高知県立大学 1 ○ メディアを含む

206 災害福祉学* 2前 高知県立大学 1 ○ メディアを含む

207 Professional writing* 2前 高知県立大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

208 2前 東京医科歯科大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

305 3後 兵庫県立大学 1 ○ メディアを含む

小計(13科目) - 0 20 0 -

108 災害看護活動論Ⅰ 1前 東京医科歯科大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

109 災害看護活動論Ⅱ 1前 日本赤十字看護大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

116 災害看護活動論Ⅲ 1後 千葉大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

302 災害看護学特論 3前 兵庫県立大学 2 ○ メディアを含む

303 災害看護グローバルコーディネーション論* 3前 日本赤十字看護大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

306 災害国際活動論* 3後 日本赤十字看護大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

307 災害看護管理・指揮論* 3後 高知県立大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

308 災害看護倫理 3後 兵庫県立大学 1 ○ オムニバス/メディアを含む

309 災害看護理論構築 3後 高知県立大学/兵庫県立大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

- 11 3 0 -

117 災害看護活動論演習Ⅰ 1後 東京医科歯科大学 2 ○ オムニバス/メディア含む/集中

118 災害看護活動論演習Ⅱ 1後 兵庫県立大学 2 ○ メディアを含む/集中

119 災害時専門職連携演習(災害IP演習) 1後 千葉大学 2 ○ オムニバス/メディア含む/集中

209 災害看護グローバルリーダー演習 2前 日本赤十字看護大学 2 ○ オムニバス/メディアを含む

120 インディペンデントスタディ(演習)A 1後 高知県立大学 1 ○

121 インディペンデントスタディ(演習)B 1後 兵庫県立大学 1 ○

122 インディペンデントスタディ(演習)C 1後 東京医科歯科大学 1 ○

123 インディペンデントスタディ(演習)D 1後 千葉大学 1 ○

124 インディペンデントスタディ(演習)E 1後 日本赤十字看護大学 1 ○

- 4 9 0 -

210 災害看護学実習Ⅰ 2前 兵庫県立大学 2 ○ 集中

401 災害看護学実習Ⅱ 4前 日本赤十字看護大学 2 ○ 集中

402 インディペンデントスタディ(実習)A 4前 高知県立大学 1 ○ 集中

403 インディペンデントスタディ(実習)B 4前 兵庫県立大学 1 ○ 集中

404 インディペンデントスタディ(実習)C 4前 東京医科歯科大学 1 ○ 集中

405 インディペンデントスタディ(実習)D 4前 千葉大学 1 ○ 集中

406 インディペンデントスタディ(実習)E 4前 日本赤十字看護大学 1 ○ 集中

- 4 5 0 -

213 実践課題レポート 2後 5大学(共同指導) 5 ○ 各大学1単位/メディアを含む

304 災害看護研究デベロップメント 3前 5大学(共同指導) 5 ○ 各大学1単位/メディアを含む

501 博士論文 5前 5大学(共同指導) 5 ○ 各大学1単位/メディアを含む

- 15 0 0 -

- 40 49 0 -

教 育 課 程 等 の 概 要 ( 共 同 学 科 等 )

(共同災害看護学専攻(博士課程))

科目区分

授業科目の名称配当年次

開設大学

単位数 授業形態

備考

看護学の学問基盤に関する科目

看護研究方法論Ⅲ(ケーススタディ・アクションリサーチ)

災害看護グロー

バルリー

ダー

必要な学際的な科目群

Proposal writing (Research proposal writing skill)*

Program writing (Program proposal writing skill) *

災害看護学に関する科目

小計(9科目) -

災害看護学演習

小計(9科目) -

災害看護学実習

小計(7科目) -

災害看護学に関

する

研究支援科目群 小計(3科目) -

23(11)

16(7)

開講単位数(必修)

16(8)

合計(53科目) -

学位又は称号  博士(看護学) 学位又は学科の分野 保健衛生学関係

卒業要件及び履修方法

標準修業年限の5年以上在籍し,修了要件50単位以上の単位を修得した者で必要な研究指導を受けた上,博士論文の審査及び論文の内容や専門分野に関する口述ないし筆記試験に合格することを要件とする。

修了要件50単位のうち,40単位は必修であり、10単位は選択科目または選択必修科目から修得すること。選択必修科目は「災害グローバルリーダーに必要な学際的な科目群」から6単位、「災害看護学に関する科目群」から2単位を修得すること。

また,それぞれの構成大学において10単位以上を修得すること。

*は選択必修科目

高知県立大学

兵庫県立大学

東京医科歯科大学

千葉大学

日本赤十字看護大学

18(7)

16(7)

開設大学 授業期間等

1学年の学期区分     2期

1学期の授業期間 16週(試験期間含)

1時限の授業時間    90分

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法

Introduction to Nursing Research

Methods

必修の区分 必修

授業コード 101 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 野嶋佐由美、中山洋子

神原咲子、中野綾美 所属 高知県立大学

オフィスアワー・場所 連絡先

[email protected]

[email protected]

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】実践の論拠となる知識の活用のしかたを学ぶと同時に、知識創生過程

の適切性・信頼性を分析することができる能力を養う。

【到達目標】・看護研究の研究過程、基本的な研究デザインについて学び、それぞ

れの研究デザインの研究を批判的に分析することができる。

・研究課題に対して適切な研究デザインを立てることができる。

・研究と実践との関係を理解し、研究を実践に活用することができる。

講義内容・授業計画

1)~3):理論と実践と研究の関連を踏まえて、看護学の発展にとって看護研究が

果たす役割について学習する。基本的な4つの研究の問いのレベルと研究デザイン

との関係を踏まえて、実践―研究―理論の関係、研究過程(理論と概念の関係、概

念の操作化、測定方法等)について学ぶ。4 つの研究デザインと Research Question

との関係について学習する(南裕子 野嶋佐由美 中野綾美)

4)~7):研究デザインのうち質的研究方法をとりあげ、哲学的な基盤と研究方法

を学習するとともに、質的研究方法を用いた文献を取り上げ、Research critique を行

う。(中山洋子)

8)~11):疫学的思考及び方法を理解し、量的調査及び分析方法について、ダミー

サンプルを用いて具体的な方法、注意点を学ぶ。その実践での事例に対して

Research critique を行う。(神原咲子)

12)方法論的研究、すなわち、概念から尺度(測定用具、質問用紙)開発のプロセ

スについて学習する。(中山洋子)

13)~15):実験研究、準実験研究について学習したうえで、実験研究・準実験研

究の Research critique を行う。(野嶋佐由美)

テキスト

・Burns, N. et al, The Practice of Nursing Research(5th). Elsevier, Inc. 2005.

(翻訳版),黒田裕子監訳、看護研究入門―実践・評価・活用―エルゼビア・ジャ

パン 2007

・Hulley, S. B. et al, Designing Clinical Research, Fourth Edition, Wolters Kluwer, 2013.

(翻訳版)Hully, S. B. 他著, 木原雅子・木原正博訳, 医学的研究デザイン, 第4版,

メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2014.

・Holloway, I. & Wheeler, S. Qualitative Research in Nursing, Second Edition。Blackwell

Science. 2002.

(翻訳版)ホロウェイ & ウィラー著, 野口美和子監訳. ナースのための質的研究入

門:研究方法から論文作成まで, 第 2 版. 医学書院. 2006.

・Rothman, K. J., Epidemiology: An Introduction, Oxford University Press, 2012.

(翻訳版)K. J. Rothman 著、矢野栄二・橋本英樹・大脇和浩訳. ロスマンの疫学―

科学的思考への誘い, 第 2 版. 篠原出版新社. 2013.

参考文献 ・Crombie, I., The Pocket Guide to Critical Appraisal, Willey-Blackwell, 1996.

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

・Polit, D. F. & Beck, C. T. Nursing Research: Generating and Assessing Evidence for

Nursing Practice. Wolters Kluwer. 2012.

(翻訳版)ポーリット, D. F. & ベック, C.T.著, 近藤潤子監訳. 看護研究:原理と方

法, 第 2 版. 医学書院. 2010.

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 理論看護学Ⅰ

Theories in Nursing Ⅰ 必修の区分 必修

授業コード 102 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 和住 淑子

山本 利江 所属 千葉大学大学院看護学研究科

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント

(火~土) 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】

看護学の発達過程を歴史的・方法的・構造的に理解し、諸科学との連関を踏まえ

つつ、災害看護学を新たな学問として体系化する基礎的能力を養う。

【到達目標】

1.看護理論とは何かがわかり、その構造分析の方法が理解できる。

2.既存の看護諸理論の特徴から、看護学の発達過程を、歴史的・方法的・構造的

にとらえることができる。

3.災害看護学を新たな学問として体系化する意義と方法について理解できる。

講義内容・授業計画

【第1・2回】和住淑子

看護の理論開発に関する諸概念及び既存の看護諸理論の論理構成の特徴や理

論家の経歴・時代背景から、理論開発の過程を分析する方法について講義する。

【第3・4回】山本利江

看護理論の看護実践への適用と意義について、具体的事例をもとに講義する。

【第5・6回】学生による課題発表と討議① 和住淑子 山本利江

担当学生は、既存の看護諸理論の中から1つの理論をとりあげ、論理構成の特

徴や理論家の経歴・時代背景から、理論開発の過程を分析し、実践への適用例を

提示する。発表に基づき、学生間で討議をすすめる。

【第7・8回】学生による課題発表と討議② 和住淑子 山本利江

【第9・10 回】学生による課題発表と討議③ 和住淑子 山本利江

【第 11・12 回】学生による課題発表と討議④ 和住淑子 山本利江

【第 13・14 回】学生による課題発表と討議⑤ 和住淑子 山本利江

【第 15 回】課題発表のまとめと災害看護学の体系化に向けた討議 和住 山本

テキスト

F.ナイチンゲール著,湯槇ます他訳, 看護覚え書,改訳第7版,現代社,2011.

Alligood,M.R., Tomey,A.M., Nursing Theorists and Their Work, 7th ed, Mosby,

2010.

参考文献 正木治恵,酒井郁子編,看護理論の活用 看護実践の問題解決のために,医歯薬出

版,2012.

成績評価

授業への参加状況、課題レポートの成果から総合的に評価する。

授業への出席状況(レスポンスシートの提出)、発表、討議への参加状況、発表

40%、課題レポート 60%

課題レポートについて

課題:既存の看護諸理論の中から1つの理論をとりあげ、論理構成の特徴や理論

家の経歴・時代背景から、理論開発の過程を分析し、実践への適用例を提示する。

これらに基づき、選択した理論の実践上の意義、看護学上の意義、災害看護学構築

における意義について、自身の考えを述べる。(提出期限:授業終了後1週間以内)

履修上の注意・履修要件 担当課題発表の前には、複数の学生の共同作業による発表準備が必要

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 看護倫理

Ethics in Nursing 必修の区分 選択

授業コード 110 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業と集合討議

講師名 片田 範子 所属 兵庫県立大学看護学研究科教授

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】規範倫理・応用倫理と看護倫理の関係を学び、現場で遭遇す

る倫理的課題について、自らの立ち位置を理解する。

【到達目標】・倫理的課題が浮上する社会的背景について歴史や文化を踏

まえ討議することができる。

・倫理的課題が生ずる状況の中で、人それぞれの立場での価値観や意見の

違いのために生ずる葛藤について、分析することが出来る。

講義内容・授業計画

【学習内容】

1)それぞれの学生自身が持つ看護倫理についての考え方を述べ、学習す

る基本的立ち位置を共有する。(オリエンテーションを含む)

2-3)規範倫理学と価値の明確化 個人/組織/社会/文化の流れ

*文献を検索しそれぞれの規範倫理学の論点を討議する。

4-5)応用倫理と看護倫理の歴史的流れ 生命/医学/医療/看護/個人

*各時代の中で、応用倫理学が台頭する背景や課題について焦点を当て

て討議を進める。

6-7)医療で用いられる倫理原則

*各原則についてこれまでの実践で生じた文化的に異なる現象から説

明し、討議する。Beneficence/Justice/Autonomy/Veracity/Fidelity

8) 看護実践にかかわる倫理的概念の整理

Advocacy/Accountability/Responsibility/Caring/Cooperation

9) 看護が直面する倫理問題とケース分析の方法

*分析の方法を学び看護問題と倫理問題について討議する。

10) 研究倫理と研究対象となる人の権利の擁護

*科学者の倫理、看護学研究者の倫理、人を対象とした研究の倫理につ

いてのレビューを行い、研究のそれぞれにある倫理的視点を学ぶ。

11-15) 課題検討と発表(残りのコマをグループワークと発表に用いる:

ここに至るまでの遠隔での討議を踏まえ、集合対面式時間を設けるかどうかを決定す

る)

*現実的社会問題、災害時の課題など、2 名ずつテーマを選択し、その

テーマに含まれる主要な倫理問題・概念について基本的考え方と最近の動

向をまとめる。テーマの典型例をケース分析し、発表する。全体討議にお

いて、各学生の背景や領域を越えて共通あるいは異なる問題の捉え方につ

いて考察する。討議後各自のレポートとして提出する。

テキスト

サラ T.フライ&メガンージェーン・ジョンストン著.看護実践の倫理第3版

Ethics in Nursing Practice, International Council of Nurses, 2009.

(翻訳版、日本看護協会出版会)

参考文献

Davis, AJ; Tschudin, V.; Raeve, L. Eds. 看護倫理を教える・学ぶ-倫理教育の視点と方

法- 監訳者 小西恵美子,日本看護協会出版会,2008.

テーマ毎に検索し、最新の知見の集積を行う。

成績評価 プレゼンテーション、作成された資料、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件 基本的に授業はゼミ形式で行い異なる大学の 2 名ごとに課題を選択し、事前準備・発

表・全体討議を行いながら進める。

備考 各自が集積した最新の文献リストは最終クラス全体で共有する。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 看護情報統計学

Nursing Information Statistics 必修の区分 選択

授業コード 111 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名・所属

緒方泰子(東京医科歯科大学大学院)

米倉佑貴(岩手医科大学)

竹林由武(統計数理研究所リスク解析戦略研究センター

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

授業目的および

到達目標

【ねらい】

災害看護の領域におけるエキスパートとしての活動に用いることができるよう、統計に関す

る知識や手法を学び、看護・医療および近接領域での実践・研究への応用について理解する。

【到達目標】

・統計に関する基本的知識を学ぶ。

・看護・医療および近接領域での実践・研究における統計手法の用いられ方について理解す

る。

・統計ソフトを用いた演習を通じて、看護における実践・研究に応用できる統計解析手法を

修得する。

講義内容・授業

計画

【ねらい】

統計学の基礎知識を学んだ上で、実際のデータを用いて統計解析を行い、その結果をわ

かりやすく第三者に伝えることを通じて、看護実践や研究に必要な統計解析の知識・技術

を修得する。

【学習内容】

1-2) オリエンテーション、統計学の基礎的知識

3-5) 無作為化比較試験、リスク差、リスク比、信頼区間、系統的展望、メタ・アナリシス

6-9)* 統計解析の基礎(R の概要、R コマンダー、データの読み込み、加工、集計)

10-14)*作図、検定(差の検定など)、相関分析、分散分析、回帰分析、色々なパッケージの利

15)* 論文の結果の再現

*統計学の基礎的知識について学び、R を用いて統計解析を行う。

テキスト 随時紹介する。

参考文献

・木原雅子・木原正博(翻訳).医学的研究のデザイン -研究の質を高める疫学的アプローチ-

第 3 版,メディカルサイエンスインターナショナル,2009.

・丹後 俊郎著.統計学のセンス―デザインする視点・データを見る目,朝倉書店,1998.

・石井トク・野口恭子編著.看護の倫理資料集,丸善株式会社,2004.

・福原 俊一.リサーチ・クエスチョンの作り方,特定非営利活動法人 健康医療評価研究機

構,2008.

・CRT-web: http://www.crt-web.com/

・Michael J. Crawley 著,野間口謙太郎・菊池泰樹訳「統計学: R を用いた入門書」, 共立出

版,2008

・中澤港,R による統計解析の基礎,http://minato.sip21c.org/statlib/stat.pdf

成績評価 授業への参加状況・学習状況(70%)、課題レポートの内容(30%)にもとづいて行う。

履修上の注意・

履修要件

受講者は各自 1 台のノート PC(計算機能を付加できる機能を有すること)を準備しておくこ

と。

備考 授業内容や順序は、変更する場合がある。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 保健学的・疫学的研究法

Research Methods for Public Health and Epidemiology

必修の区分 選択

授業コード 201 開講年次 2

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 北池 正 所属 千葉大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】地域における健康問題を迅速に把握し、介入に向けての対

策樹立における根拠資料を作成できる能力を獲得できることを目標と

する。

【到達目標】・記述疫学に関する手順を理解する。

・分析疫学における情報処理を理解する。

・人口統計や保健統計の活用法を理解する。

講義内容・授業計画

【ねらい】

保健学・疫学の基礎的事項を理解した上で、地域での活用に向けての実

践につながる能力を獲得する。

【学習内容】

1)疫学概論 2)疫学指標

3)疫学研究方法1(記述疫学) 4)疫学研究方法2(分析疫学)

5)偏りと交絡 6)因果関係

7)疫学研究と倫理 8)保健統計

9)傷病統計 10)疾病登録とサーベイランス

11)スクリーニング 12)感染症の疫学

13)がんの疫学 14)循環器疾患の疫学

15)健康の疫学

テキスト はじめて学ぶやさしい疫学(改訂第 2版)日本疫学会監修

南江堂(2010年)

参考文献 講義の中で適宜紹介する。

成績評価 クラス参加度、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法論Ⅰ

Nursing Research Methods

Ⅰ (International)

必修の区分 選択

授業コード 202 開講年次 2

単位数 1 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 所属 東京医科歯科大学

オフィスアワー・場所 連絡先

講義目的及び到達目標

国際比較に有用な看護・保健領域のデータベースについて幅広く考えを

深めるとともに、国際比較研究の提案、調査計画の調整、フィール調査

を含めた方法論、比較分析法、考察および結論の作成について概観する。

看護および近接領域の国際比較研究について複数例を取り上げ、比較分

析し、国際比較研究として価値あるテーマの創出について議論する。

講義内容・授業計画

1 世界の健康・保健・医療に関わるデータベースの特徴と分析視点に

ついて理解を深める。国際比較研究方法論(フィールド調査の実際、

量的・質的研究)の概要について学ぶ

2 国際比較研究の実際例の提示と分析、看護問題の抽出と概念化、尺

度使用・比較分析視点の決定、考察における洗練方法:日本と海外

との比較

3 国際比較研究の実際例の提示と分析、看護問題の抽出と概念化、尺

度使用・比較分析視点の決定、考察における洗練方法:米国と他国

との比較

4 国際比較研究のクリティーク方法

テキスト

参考文献

成績評価

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法論Ⅱ(エスノグ

ラフィー)

Nursing Research Methods

Ⅱ (Ethnography)

必修の区分 選択

授業コード 112 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 筒井 真優美 所属 日本赤十字看護大学看護学研究科

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】

看護学における研究の意味、質的研究の世界観、エスノグラフィー、民族

看護学の研究方法について学ぶ。

【到達目標】

• 看護学におけるエスノグラフィー、民族看護学の位置づけと研究方法を

理解する。

• フィールドの文化を理解し、フィールドワークにあたっての準備をする

ことが出来る。

• 目的にあったフィールドワークを実施することが出来る。

講義内容・授業計画

【ねらい】

看護研究におけるエスノグラフィー、民族看護学を理解し、フィールドワ

ークを実施するための準備、方法を検討したうえで、フィールドワークを

実施するとともにその課題を明らかにする。

【講義内容・計画】

1. 看護学における看護研究の位置づけ、質的研究・量的研究の世界観、

エスノグラフィーおよび民族看護学の歴史・研究方法・倫理的課題な

2. フィールドワークを実施

3. フィールドノーツの分析および課題の討議

4. 〃

5. フィールドワークを実施

6. フィールドノーツの分析および課題の討議

7. 〃

8. エスノグラフィー、民族看護学のまとめ、課題などの討議

実際にフィールドワークを実施し、フィールドノーツを書き、目的に合

わせた分析を行い、課題などをクラスで討議する。

テキスト

Emerson,R., Fretz, R., & Shaw, L. (1995)/佐藤郁哉・好井裕明・山田富

秋訳(1998). 方法としてのフィールドノート. 新曜社.

Leininger, M. M.(1992)/稲岡文昭監訳(1995). レイニンガー看護論. 医学

書院.

参考文献

Bogdan, R. C. & Biklen, S. K. (2006). Qualitative research for

education: An introduction to theory and methods (5th ed.). Boston,

MA: Allyn & Bacon. Inc.

Burns, N. & Grove, S. K.(2005). The practice of nursing research (5th

ed.). Philadelphia, PA: W. B. Sauders Company.

Denzin, N. K. & Lincoln, Y. S. (2005). The SAGE handbook of qualitative

research(3rd ed.). Thousand Oaks, CA: SAGE.

Flick, U. (1995)/小田博志・山本則子・春日常・宮地尚子(2002). 質

的研究入門. 春秋社.

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

Gubrium, J. F. & Holstein, J. A. (2001).Handbook of interview research:

Context & method. Thousand Oaks, CA: SAGE.

Hinshaw, A. S., Feetham, S. L., & Shaver, J. L. F.(1999). Handbook of

clinical nursing research. Thousand Oaks, CA: SAGE.

Leininger, M. M. (Ed.). (1992). Culture care diversity & university:

A theory of nursing. New York: National League for Nursing press.

Lincoln, Y. S. & Guba, E. G. (1985). Naturalistic inquiry. Newbury

Park, CA: Sage.

箕浦康子(1999). フィールドワークの技法と実際. ミネルヴァ書房.

宮本勝・清水芳見(1999). 文化人類学講義. 八千代出版.

Munhall, P. L. (2007). Nursing research: A qualitative perspective

(4th ed.). Sudbury, MA: Jones & Bartlett Publishers.

佐藤郁哉(1992). フィールドワーク. 新曜社.

柴山真琴(2006). 子どもエスノグラフィー入門. 新曜社.

Streubert, H. J. & Carpenter, D. R. (2011). Qualitative research in

nursing(5th ed.). Philadelphia, PA: Lippincott.

やまだようこ(2000). 人生を物語る-生成のライフストーリー. ミネル

ヴァ書房.

やまだようこ(2007).質的心理学の研究-語りをきく-.新曜社.

成績評価 クラスの参加度 50%、プレゼンテーション 50%

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法論Ⅲ(ケーススタデ

ィ・アクションリサーチ)

Nursing Research Methods Ⅲ

(Case Studies & Action Research)

必修の区分 選択

授業コード 203 開講年次 2

単位数 1 期別 前期(月曜・Ⅲ時限)

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 岩﨑弥生

吉本照子 所属 千葉大学大学院看護学研究科

オフィスアワ

ー・場所 随時アポイントメント 連絡先

[email protected]

[email protected]

講義目的及び

到達目標

【講義目的】集団やコミュニティ、出来事を事例として、その生活過程や現象につい

て社会文化的背景や現象を取り巻く状況との関連から読み解く事例研究のアプロー

チを基盤にしつつ、臨床現場や地域の問題・課題の発見から改善策の計画・実施、効

果の検証、新たな改善策への発展に向けて、当事者参加型のアクションリサーチを計

画・実施する知識と技術を学ぶ。

【到達目標】

① ケーススタディの目的、方法、特徴を理解する。

② ケーススタディの意義と限界を理解する。

③ アクションリサーチが創出された背景、目的、考え方、特徴、多様な類型、研究

リーダーの役割と行動、知見の創出と論述方法について、理解する。

講義内容・授

業計画

1.自己の学習目標の設定:

各自、研究に関するこれまでの自身の学習内容・成果を統合し、本授業におけ

る目標を設定する。

2.研究方法としてのケーススタディの目的、方法、特徴:

ケーススタディ研究の目的、方法、特徴に関する事前学習をもとに、それらに

ついて討議する。また、ケーススタディにおいて必要となる倫理的配慮、研究者

の責任等について討議する。

3.ケーススタディの意義と限界①:

災害看護または災害に関連するケーススタディ(英文献が望ましい)を事前に

読み、授業では、各ケーススタディの目的、方法、知見を比較・検討する。また、

ケーススタディから得られた知見の一般化の方法と、一般化において留意すべき

点を討議する。

4.ケーススタディの意義と限界②:

これまで取り上げたケーススタディからひとつを選び、当該研究の強みと弱点

を検討し、今後どのような研究に発展させていくことができるか、方法論を含め

て討議する。

5.アクションリサーチの発展過程、特徴、目的、多様なアクションリサーチの考え

方と方法:

各所属大学のグループを構成し、テキスト及び参考文献をもとに事前学習し、

授業において討議し、理解を深める。

6.アクションリサーチにおける研究リーダーの役割と行動:

5と同様に行う。

7.アクションリサーチによる知見の創出と論述方法

各自の専門分野及び立場にそって先行文献を選択して研究内容を発表し、得ら

れた知見と災害看護への示唆について討議する。

8.アクションリサーチの立案

自分の関心を探究し知見を得るためのアクションリサーチを企画する。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

テキスト

Yin, R.K. (2013). Case study research: Design and methods (5th ed.). Sage.

翻訳版:ロバート K イン(2011)ケース・スタディの方法(第 2 版).千倉書房.

Stringer, Ernest T. (2013). Action Research (4th ed.). Sage.

翻訳版:E. T. ストリンガー(2012).アクション・リサーチ(3rd ed. 目黒輝美,

磯部卓三,監訳).フィリア.

参考文献

【ケーススタディ】

大谷順子(2006)事例研究の革新的方法:阪神大震災被災高齢者の五年と高齢化社会

の未来像.九州大学出版会.

南博文(2001)まちの変化と N さんの生活世界.やまだようこ・サトウタツヤ・南

博文(編)カタログ現場心理学―表現の冒険(pp. 140-147).金子書房.

箕浦康子(1999)フィールドワークの技法と実際:マイクロエスノグラフィー入門.

ミネルヴァ書房.

【アクションリサーチ】

Kiefer, Christie W. (2010). 文化と看護のアクションリサーチ:保健医療への人類学的

アプローチ(木下康仁,訳).医学書院.

筒井真優美(2010).アクションリサーチ入門―看護研究の新たなステージへ.ライフ

サポート社.

矢守克也(2010)アクションリサーチ―実践する人間科学.新曜社.

矢守克也(2009)防災人間科学.東京大学出版会.

【その他】

文部科学省(2014)研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン.

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/__icsFiles/afieldfile/2014/08/26/1351568

_02_1

文部科学省・厚生労働省(2010)疫学研究に関する倫理指針.

http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/37_139.pdf

厚生労働省(2003)臨床研究に関する倫理指針質疑応答集(Q&A)の改正について.

http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/rinsyo/dl/gigisyoukai.pdf

国際看護師協会(2003)看護研究のための倫理指針.

http://www.nurse.or.jp/nursing/international/icn/definition/data/guiding.pdf

NIH (2009). Update on the Requirement for Instruction in the Responsible Conduct of

Research. http://grants1.nih.gov/grants/guide/notice-files/NOT-OD-10-019.html

WHO. Informed Consent Form Templates.

http://www.who.int/rpc/research_ethics/informed_consent/en/

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履 修 上 の 注

意・履修要件

備考

下記のレポート課題を二つ出す。詳細は初回授業で提示する。

1)自身の関心領域におけるケーススタディをひとつ読み、当該研究の強みと弱点

を批評し、今後どのような研究に発展させていくことができるか、方法論を含

めてレポートにまとめる。

2)自分の関心事に関するアクションリサーチの企画書(目的、方法、期待される

成果)を作成する。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法論Ⅳ(グランデ

ッドセオリー)

Nursing Research Methods

Ⅳ(Grounded Theory)

必修の区分 選択

授業コード 113 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名

井上智子

戈木クレイグヒル滋子

山本則子

小原 泉

所属

東京医科歯科大学

慶應義塾大学

東京大学

自治医科大学

オフィスアワー・場所 メール 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的と到達目標】グランデッドセオリー

・質的研究の特性と基礎を学ぶ。

・グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いたデータ収集,データ

分析の概要を学ぶ。

・グランデッドセオリーによる研究実践と論文執筆の概要を知る

講義内容・授業計画

【学習内容】

1)ガイダンス:授業科目の概要(井上)

2)看護学における質的研究(戈木クレイグヒル)

3)グラウンデッド・セオリー・アプローチの概要(戈木クレイグヒル)

4)質的研究とグランデッドセオリーの概要(山本)

5)実際の分析過程と論文の執筆(山本)

6)グラウンデット・セオリー・アプローチを用いたデータ収集の実際

-リッチなデータを収集する方法-(小原)

7)グラウンデット・セオリー・アプローチを用いたデータ分析の実際

-データから現象の構造とプロセスを説明する方法-(小原)

8)まとめ(井上)

参考文献

・ Beck, C. T. Ed.(2013) Routledge International Handbook of

Qualitative Nursing Research, Routledge.

・Corbin, J. & Strauss, A.(2008) Basics of Qualitative Research:

Techniques and Procedures for Developing Grounded Theory

Approach, 3rd ed., SAGE.

・能智正博(2011) 質的研究法,東京大学出版会.

・戈木クレイグヒル滋子 (2006) グラウンデッド・セオリー・アプロー

チ:理論を生み出すまで,新曜社.

・戈木クレイグヒル滋子 (2008) 実践 グラウンデッド・セオリー・アプ

ローチ:現象をとらえる,新曜社.

・戈木クレイグヒル滋子編著 (2013) 質的研究法ゼミナール:グラウン

デッド・セオリー・アプローチを学ぶ(第2版),医学書院.

・戈木クレイグヒル滋子 (2014) グラウンデッド・セオリー・アプロー

チを用いたデータ収集法,新曜社.

成績評価 成績評価は、授業参加度(事前準備・討議・質問等)70%、課題レポート

30%として総合的評価を行う。

履修上の注意・履修要件 事前学習、事前課題等はその都度連絡する。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法論Ⅴ

(現象学的研究方法)

Nursing Research Methods

Ⅴ (Phenomenology)

必修の区分 選択

授業コード 114 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 中山洋子, 吉川 孝 所属 高知県立大学

オフィスアワー・場所 連絡先 [email protected]

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】現象学の歴史的・哲学的潮流、現象学の基本的な前提を理解し、その

うえで、現象把握の方法、看護学研究方法としての現象学的研究方法を学ぶ。

【到達目標】

・現象学の哲学的な基盤について理解することができる。

・現象学を基盤とした現象の捉え方、物の見方、考え方を理解することができる。

・研究課題と現象学的研究方法との関連を理解することができる。

・現象学的研究方法を用いた研究を Critique することができる。

講義内容・授業計画

【第 1 回~第 3 回】(吉川 孝)

1)歴史的・哲学的潮流からみた現象学の位置づけ

2)「現象学とは何か」という現象学の哲学的な基盤

3)現象学の動向と学派によるものの見方、考え方の違い

【第 4 回~第 6 回】(中山洋子)

4)看護学における質的研究方法としての現象学の位置づけ

5)看護学研究方法としての現象学的アプローチ

6)研究課題と現象学的研究方法(研究デザイン)の選択

【第 7 回・第 8 回】(中山洋子・吉川 孝)

現象学的方法を用いた研究の Critique の方法とその実際

テキスト テキストは用いないが、事前学習のための文献を提示する。

参考文献

・木田 元, 現象学, 岩波書店,1970.

・Spiegelberg, H. 著, 立松弘孝訳, 現象学運動 上・下, 世界書院, 2000.

・Benner, P. & Wrubel, J. 著, 難波卓志訳:現象学的人間論と看護, 医学書院, 1999.

・Giorgi, A. 著, 吉田章宏訳 :心理学における現象学的アプローチ:理論・歴史・

方法・実践, 新曜社, 2013.

・Benner, P. 他著, 相良‐ローゼマイヤーみはる, 他訳, 解釈的現象学:健康と病気

における身体性・ケアリング・倫理, 医歯薬出版, 2006.

・Cohen, M. Z. 他著, 大久保功子訳, 解釈学的現象学による看護研究:インタビュ

ー事例を用いた実践ガイド, 日本看護協会出版会, 2005.

・グレッグ美鈴他編著, よくわかる質的研究の進め方・まとめ方:看護研究のエキ

スパートをめざして医歯薬出版株式会社, 2007.

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件

事前学習の課題を提示し、授業では討論を中心に展開していく。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

看護研究方法論Ⅵ (介入研

究・尺度開発含)

Nursing Research Methods

Ⅵ (Intervention Research

and Development of Scale)

必修の区分 選択

授業コード 204 開講年次 2

単位数 1 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 髙木廣文 所属 兵庫県立大学看護学研究科

非常勤講師

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】

健康問題と関連すると考えられる要因に対して看護介入を行い、その有

効性を検証するための研究方法を学ぶ。さらに、看護介入の効果を客観

的に測定するための適切な尺度の構成方法について学ぶ。

【到達目標】

・特定の健康問題への看護介入の研究方法を理解する。

・特定の看護介入の効果を検証するための統計学的方法を理解する。

・尺度構成法の基礎となる統計学的方法を理解する。

・概念分析から尺度構成に至る諸問題を理解し尺度開発を行える。

講義内容・授業計画

【ねらい】

特定の健康問題の解決のための看護介入の研究計画を科学的に立案し、

その効果判定のための尺度開発、および統計学的方法を適切に使用でき

る能力を養う。

【学習内容】

1) 統計学的標本調査と介入研究

2) 正しい因果推論と研究計画

3) 介入研究における統計学的方法

4) 研究で必要な標本数

5) 尺度開発のための多変量解析の基礎1

6) 尺度開発のための多変量解析の基礎2

7) 尺度構成法の基礎

8) 尺度構成法の諸問題

テキスト とくに指定しないが、必要な資料は講義時に配付する。

参考文献

髙木廣文・林邦彦.エビデンスのための看護研究の読み方・進め方、中

山書店、2006.

髙木廣文.ナースのための統計学 第2版、医学書院、2009.

D.F.ポーリット&C.T.ベック.看護研究 原理と方法 第2版、近藤潤

子監訳、医学書院、2010.

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件 授業で数式が頻出するがそれにとらわれずに、考え方や論理展開に注意

を払うこと。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 危機管理論

Crisis Management Theory 必修の区分 選択必修

授業コード 205 開講年次 2

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 木村玲欧

神藤 猛 所属

兵庫県立大学

千葉大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 (木村)[email protected]

(神藤) [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】安全保障と危機管理の基本理論を学び、安全保障の観点から、災害時

の危機管理課題について日本で発生した災害の実例を通して学習する。

【到達目標】危機管理の基本及び根底となる考え方について理解し、社会的な危機

である災害の全体像を俯瞰し、本質を見抜き、危機を克服する仕組みを提言できる。

講義内容・授業計画

【ねらい】

災害時の危機管理課題に焦点をあて、危機管理体制のあり方と対策、標準的な

危機管理のプロセスと方法を学び、災害の経験と教訓の蓄積、実際の適用方法を

習得し、危機管理を成功させる実践的能力を涵養する。

【学習内容】

(木村玲欧/8回)災害時の危機管理課題を、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震・

中越沖地震、東日本大震災などの実例を踏まえながら学ぶ。また災害時の標準的な

危機管理体制・プロセスである ICS(Incident Command System)の仕組みを学び、

災害場面における適用方法と課題を考える。

(神藤猛/7回)安全保障と危機管理の基本理論を学び、安全保障の観点から社会

的な危機である災害に焦点をあて、危機管理体制のあり方とその構築、危機管理の

プロセスと方法を学ぶ。さらに共通の行動指針を生み出す組織横断的な調整プロセ

スを理解し、防災資源の動員と組織化の能力を身につけ、危機管理を成功させるリ

ーダーシップのあり方について考察する

テキスト

(木村)林春男他、組織の危機管理入門―リスクにどう立ち向えばいいのか、

丸善、2008

(神藤)伊藤哲朗著.国家の危機管理,ぎょうせい,2014

参考文献

(木村)

(神藤)神藤猛著.ネットワークセントリックな危機管理組織,内外出版,2008

アマルティア・セン著.人間の安全保障,訳者東郷えりか,集英社,2006

ショセフ・ナイ著.国際紛争,訳者田中明彦,有斐閣,

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 環境防災学

Environmental Disaster Studies 必修の区分 選択必修

授業コード 115 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 近藤昭彦

大村 誠 所属

千葉大学

高知県立大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】地球科学に関する幅広い知識を利用して、地域における開

発・保全・防災・環境問題に取り組むための学術的基礎素養と、多様な

場における問題解決に応用できる基礎的能力を身につける。

【到達目標】災害発生と自然・都市環境との関連を学び、地域減災の方

法、災害からの復興計画の考え方や実践の方法について提案できる。

講義内容・授業計画

【ねらい】

主に自然災害を中心に、災害を引き起こす外力であるハザードの性質を

理解し、それを災害(ディザスター)にしないための経験的知識を習得

する。

【学習内容】

(近藤昭彦/8回)地震、豪雨等のハザードと地域ごとに異なる土地の

性質(素因)に関する基礎的知識に基づき、災害の発生機構を理解する

ことにより、発災時の行動のあり方、復興計画に対する指針、平穏時に

おける備え、等について過去の災害事例に基づき講義を行う。

(大村誠/7回)前半の学習内容を背景に、近未来に災害看護が直面す

る自然災害の事例として、おもに都市環境に着目し、「流れ」が引き起

こす水害・土砂災害・津波災害、地震の揺れが引き起こす構造物の破壊・

火災・地盤災害などの事例を学ぶ。さらに、それらが複合的に発生する

南海トラフ巨大地震に対して、少子高齢化が進む社会での対応を考察す

る。

テキスト 必要に応じて WEBで資料を公開。

参考文献

(近藤)水谷武司.自然災害の予測と対策-地形・地盤条件を基軸として

-、朝倉書店、2012.

(大村)里村幹夫 (編).地震防災、学術図書出版 2008.

成績評価 出席、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

グローバルヘルスと政策

Global Health and

Policy-making

必修の区分 選択必修

授業コード 211 開講年次 2

単位数 2 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名

深堀浩樹

新福洋子

渡部明人

井筒節

川添高志

所属

東京医科歯科大学

聖路加看護大学

外務省国際協力局

世界銀行

ケアプロ株式会社

オフィスアワー・場所 メール 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

講義目的

グローバルヘルスに関連する組織や制度、政策の実際や決定プロ

セスを理解する。

さらに、グローバルヘルスに関連した課題・問題点を整理し、解

決策を提示する能力を習得する。

到達目標

・ グローバルヘルスに関連する組織や制度、政策の実際や決定プ

ロセスを理解できる。

・ グローバルヘルスに関連する制度・政策上の課題や問題点を整

理し、解決のための戦略を立案することが出来る。

・ グローバルヘルスに関連する課題の解決に向けた自らの考えを

他者に伝えることが出来る。

・ グローバルヘルスに関連する課題に対して、自身が将来どのよ

うに関与していきたいかを明言できる。

講義内容・授業計画

【学習内容】

1・2)ガイダンス・看護政策学概論(深堀)

3・4)グローバルヘルスにおける看護職の役割(新福)

5・6)グローバルヘルスにおける看護職への期待:医師の立場か

ら(渡部)

7・8)グローバルヘルスに関する政策決定過程(井筒)

9)政策過程演習①:課題の明確化(深堀)

グローバルヘルスに関連する解決の必要性が高い課題・問題点の

うちグループで共通して関心が持てる内容を選定し、現状の分析な

どから課題を明確にする(グループワーク)。

10) グローバルヘルスに貢献する看護職の活動(川添)

11・12)政策過程演習②:解決に向けた戦略の検討(深堀)

明確になった課題を取り巻く状況を分析し、解決に向けた戦略を

立案する(グループワーク)。

13)政策過程演習③:プレゼンテーションの準備(深堀)

明確にした課題、課題を取り巻く環境、および解決に向けた戦略

を聴衆に効果的に伝えるためのプレゼンテーションの準備を行なう

(グループワーク)。

14)災害看護のグローバルリーダーへの期待:政策担当者から政策

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

担当者(看護系の国会議員等)に協力を依頼し、将来的に自身が解

決したい課題、あるいは自身のキャリアゴールについて 1 分から 5

分間のスピーチを行なったのち、災害看護のグローバルリーダー

に期待することというテーマでインタビューを行なう。政策担当

者の予定等を考慮し内容・時期は調整・修正する。

15)政策過程演習④:プレゼンテーション(深堀・新福)

原則として英語によるプレゼンテーションとする。

テキスト 必須テキストは指定しない

参考文献 非常勤講師と現在検討中

成績評価 授業参加度、プレゼンテーション等により総合的評価を行う。

履修上の注意・履修要件

講師(特に政策担当者)の都合により日程変更および遠隔授業が不

可能となり他の授業形態に変更の可能性がある。変更の場合何らか

の代替措置を検討する。

備考 特になし

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

専門職連携実践論

Professional Collaboration

and Practice Theory

必修の区分 選択必修

授業コード 103 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 酒井郁子 所属 千葉大学大学院看護学研究科

オフィスアワー・場所 火曜日Ⅰ,Ⅱ限 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】組織の協働的実践、用いられている戦略、課題、解決法な

どについて比較検討でき改善するための基本的知識技術を理解する。

【到達目標】

・IPEに価値を置き、他職種の意見や見方を尊重する態度を理解する

・各専門職の役割と関係、協働を促進している状況について国レベルか

ら地域レベルまで理解できる。

・協働を改善するための戦略や理論モデルを理解できる

・他職種、自組織において改善の必要性がある協働実践を判別し、改善

策を企画実施するためのスキルを理解する。

・特定のケア状況に合わせた多機関との共同戦略を選び、実行修正する

ためのスキルを理解する

講義内容・授業計画

【ねらい】

IPW に関連する概念と類型、理論枠組みを概説する。また IPW の改善

を目指した教育的介入、実践介入、組織管理について論述し、チームパ

フォーマンスの評価方法について概観する。

【学習内容】

・オリエンテーション、IP 実践能力を理解する(1-4 回)

IPE の歴史、必要となった背景、これから解決すべき社会的課題、IP

実践能力の獲得過程などについて、自己学習および講義をもとに討議す

る。

・協働実践を改善するための態度と知識を理解する(5-10 回)

チームビルデイング、組織開発、組織間連携、コミュニケーション、

倫理的態度、プロフェッショナリズムに関する自己学習および講義をも

とに討議する

・他職種と協働してサービス改善を行うための知識、理論、戦略を理解

する(11-15 回)

講義をもとに自己の IPW 実践事例を分析、評価し、討議する

テキスト 講義開始前に文献リストを提示する

参考文献 講義開始前に文献リストを提示する

成績評価

授業への参加 60%(自己学習をもとに積極的に発言することを評価す

る)。最終レポート 40%(レポート課題:自己の専門職連携実践能力の

自己評価と今後の課題)

履修上の注意・履修要件 災害時 IP演習の履修希望者は本科目を履修することが望ましい

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害医療学

Disaster Medical Science 必修の区分 選択必修

授業コード 104 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名

小原 真理子

丸山 嘉一

林 宗博

上田 耕蔵

小淵 岳恒

所属

日本赤十字看護大学看護学研究科

非常勤講師

非常勤講師

非常勤講師

非常勤講師

オフィスアワー・場所 右記メールアドレスに連絡 連絡先 小原真理子

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】

災害医療活動に取り組むための医学的基礎素養と、多様な災害現場の災害

医療体制の立ち上げに応用できる基礎的能力について学ぶ。

【到達目標】

1. 災害医療学と災害看護学との関連、活動上の連携について理解する。

2. 災害の種類、災害サイクル、災害現場に伴う医療活動に必要な知識に

ついて説明できる。

3. 災害医療コーデイネーターの役割について理解し、看護コーデイネー

ターのあり方を構築する。

4. 災害時の外科、被曝医療の病態や治療の基本について理解する。

5. 災害関連死の背景と病態、予防対策について理解する。

講義内容・授業計画

【ねらい】

既に有している災害医療活動に関する基礎的知識をさらに深め、

災害医療活動の場面で、看護の視点からリーダーとして役割を行使できる

ように実践的能力を養う。

【講義内容】

1. 災害医療学の授業展開オリエンテーション、災害医療学と災害看護学

との関連、活動上の連携(4/17 4 限のみ 小原)

2. 災害医療活動現場の特徴とその構造(4/23 木曜日 丸山①)

3. 災害種類別の疾病構造、サイクル及び災害現場に伴う疾病構造

(4/23 木曜日 丸山②)

4. 医療対応である災害医療の3T、3T を支える CSCA の仕組み

(4/30 木曜日 丸山③)

5. 災害医療コーデイネーターの役割と課題(5/7 木曜日 丸山④)

6. シミュレーション:局所災害と大規模災害における CSCA3T による医

療対応(5/7 木曜日 丸山⑤)

7. 災害時における危機的疾患と救急外科的対応 I(5/15 林①)

8. 災害時における危機的疾患と救急外科的対応 II(5/15 林②)

9. 被災地における巡回診療による医療ニーズの発見と対応(5/22 5 限

林③)

10. 災害時のフィジカルアセスメント: START 方式、医療トリアージ、

搬送トリアージ(映像によるトリアージ)(5/22 4 限 小原)

11. 被曝医療の概念、東日本大震災における活動、住民対応(6/4 木曜日

4 限 小渕①)

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

12. 演習:被曝医療活動上、必要な放射線測定器の使用方法、ガウン等の

着用方法(6/4 木曜日 5 限 小渕②)

13. 災害関連死とは、法律上の意味、阪神淡路大震災と東日本大震災との

比較(6/11 木曜日 5 限 上田①)

14. 災害関連死のメカニズム:避難生活との関連、避難所と自宅避難の違

い(6/18 木曜日 4 限 上田②)

15. 災害関連死の予防、看護・介護との連携 (6/18 木曜日 5 限 上田③)

テキスト 事前に授業関連の資料を配布する予定。

参考文献

• 東日本大震災 石巻災害医療の全記録:石井正,ブルーバックス,2012.

• 第 3版 MIMMS 大事故災害への医療対応:MIMMS 日本委員会訳,永井書店、

2012.

• 災害医学:山本保博等,NPO災害人道医療支援会,2011.

• War Surgery:ICRC,2011.

• Nuclear, Chemical,and Biological Terrorism,Emergency Response And

Public Protection:Mark E.Byrness,etc.,Lewis Publishers.

• 基礎からわかる被曝医療ガイド:箱崎幸也等,日経メディカル開発,2011.

• 低線量・内部被曝の危険性:編医療問題研究会,プライム, 2011.

• 東日本大震災 医療と介護に何が起こったのか/震災関連死を減らすため

に:上田耕蔵,萌文社,2012.

• お前らもはよ逃げてくれ、阪神淡路大震災 神戸医療生協の活動記録:神

戸医療生活協同組合編(ネット上で公開)

成績評価 各講師から出題される筆記試験、または課題レポート、授業への参加態度

等で総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件 • オムニバス授業であるが、各授業内容の特性と共に、災害医療学の全体像を捉え

る。シミュレーションや演習に積極的に参加する。

備考

• 災害医療活動に関連する実話の著書を数冊読破し、授業に望む。

日頃から、災害について新聞やホームページ、TV等を通して、被害の大きさ、

被災者、医療救護活動の実際について、情報収集を得ておく。

• 講師の都合上、授業の曜日が木曜日になっていることがあるので留意すること。

また、6/11 と 6/18 の上田先生の授業は兵庫県立大学から配信する。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害情報学

Disaster Information Science 必修の区分 選択必修

授業コード 105 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 相河 聡 所属 兵庫県立大学工学研究科

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】人間社会における情報・コミュニケーションの意味や役割と災害時に

おけるそのあり方、および ICT(情報通信技術)の基礎を学習する。

【到達目標】・情報・コミュニケーションの意味について理解する。

・情報伝達の問題点から災害時における情報伝達・通信手段について考察できる。

・ICT 技術を用いた通信手段に関する知識を身に着け、災害時における情報伝達の

方法について検討できる。

講義内容・授業計画

【ねらい】

人間社会における情報の意味と伝達手段のもつ課題を理解し、災害時などの困難な

状況においても情報通信システムを使いこなす能力をみにつける。

【学習内容】

#01:導入、コミュニケーションとは

#02:情報・コミュニケーションのモデル

#03:コミュニケーション・意志疎通に関する討論

#04:コミュケーションのモデルと規約

#05:コミュニケーションにおける「規約」に関する討論

#06:社会的役割・コンフリクト

#07:社会・人間関係に関する討論

#08:メタメッセージ・ダブルバインド

#09:メタメッセージに関する討論

#10:安全・安心、災害実例におけるコミュニケーションの問題

#11:実例によるコミュニケーション問題についての討論

#12:ICT 技術

#13:ICT 技術に関する討論

#14:情報伝達とツールの限界

#15:総括討論

テキスト

参考文献

・西垣通著『基礎情報学』NTT出版,2004

・矢守克也著『巨大災害のリスクコミュニケーション』ミネルヴァ書房,2013

・船津衛著『コミュニケーション入門・改訂版』有斐閣アルマ,2010

・西澤真理子著『リスクコミュニケーション』エネルギーフォーラム新書,2013

成績評価 クラス参加度、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害心理学

Disaster Psychology 必修の区分 選択必修

授業コード 106 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 土田 昭司 所属 兵庫県立大学非常勤講師

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】緊急事態や災害を体験した人々に見られる心理的反応と行動の特徴を

知ると同時に、これらに基づき災害への備えや対応を含む方略を考える。

【到達目標】・自然災害や事故などの緊急事態・災害に遭遇したときの人間の心理

と行動を正しく理解できる。

・緊急事態・災害に備える心理として、災害をリスクとみる視点を獲得する。

・緊急事態・災害時の具体事例について自らが検討し理解を深める。

講義内容・授業計画

【ねらい】

災害における人間の心理と行動を、災害に備える段階(災害前)、災害の渦中にある

段階、災害後の心の問題に分けて理解する。特に、具体的な災害事例を心理学的視

点から理解する能力を養う。

【学習内容】

1)緊急事態・危機・災害・事故などの概念を整理する

2)災害時における心理 [制御可能性、感情と理性、パニック神話、エリートと

非エリート]

3)災害時における危機対応 [リーダーの役割、危機コミュニケーション、自助・

共助・公助]

4)リスク・安全(safety, security)などの概念を整理する

5)災害のリスク認知 [多様な認知バイアス、感情ヒューリスティック]

6)喪失体験 [親密な人間関係、愛の対象を失うこと]

7)惨事ストレスと罪悪感

8)緊急事態・災害時の具体事例【受講生によるレポート発表にもとづいて討論を

行う】

テキスト 特に用いない

参考文献

・広瀬弘忠『人はなぜ逃げおくれるのか:災害の心理学』集英社新書

・平川秀幸・土田昭司・土屋智子『リスクコミュニケーション論』大阪大学出版会

・関西大学社会安全学部(編)『事故防止のための社会安全学』ミネルヴァ書房

・関西大学社会安全学部(編)『防災・減災のための社会安全学』ミネルヴァ書房

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件 学期の前半は講義中心の授業を行うが、後半は受講生各自のレポート発表にもとづ

く討論を行う。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害と文化

Disaster and Culture 必修の区分 選択必修

授業コード 107 開講年次 1

単位数 1 期別 前期

授業種別 講義、フィールドワーク 授業方法 第 1~5回:遠隔授業

第 6~8回:対面・集合(8月予定)

講師名

正木治恵

岩崎寛

望月由紀

所属

千葉大学大学院看護学研究科

千葉大学大学院園芸学研究科

千葉大学大学院看護学研究科

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】災害支援に必要な文化的視点を理解し、文化的感受性を高め

る。また、関連する概念や理論について概観すると共に、文化的アプロー

チについて実践例をもとに理解を深める。

【到達目標】災害支援に必要となる文化的視点と感受性が獲得できる。被

災地域の文化を取り込んだケア、コミュニケーションができる。

講義内容・授業計画

オムニバス方式(正木治恵/3回、望月由紀/2回、岩崎寛/3回)

【遠隔授業】

1)災害看護における文化的ケアの基礎

2)文化看護とケア

3)災害看護における文化

4)実践例をもとにした文化的ケアの方法(1)

5)実践例をもとにした文化的ケアの方法(2)

【対面・集合】

6)被災地域の風土や文化をツールとしてケアに取り込む方法

7)コミュニケーションツールとして植物を用いたフィールドワーク(1)

8)コミュニケーションツールとして植物を用いたフィールドワーク(2)

テキスト

参考文献

正木担当回:Christie W. Kiefer著、木下康仁訳:文化と看護のアクショ

ンリサーチ 保健医療への人類学的アプローチ、医学書院、2010

岩崎担当回:広井良典編:「環境と福祉」の統合、有斐閣、2008

望月担当回:マデリン M. レイニンガー:レイニンガー看護学、医学書院、

1995

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件 岩崎担当回(第 6~8 回)では植物を用いたフィールドワークを行うため、

作業に適した服装、靴で参加すること。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害社会学

Disaster Sociology 必修の区分 選択必修

授業コード 212 開講年次 2

単位数 1 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 似田貝香門 所属 東京大学名誉教授

オフィスアワー・場所 集中講義の日の終了時 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

災害時における被災者の支援の考え方について、1995 年阪神・淡路大

震災と東日本大震災の支援活動から、新しい支援の考え方、被災者の

「声」の聴き方、等について、実施の支援活動とそこから生み出された

支援論、ケア論について考える。

講義内容・授業計画

1.災害時・危機時における人間を社会学はどう捉えるか

(本講義の introduction)

社会の微細な,微弱な変化を捉えるには方法がなければならない

2.支援論1.〈実践知〉とは何か

理性(形而上学)と技術知、経験知との相違

3.支援論 2.被災者と支援者;〈「語る」-「聴く」〉という関係

根源的コミュニケーションとはなにか

4.支援論 3.〈co-presence〉;傍らにいるということは何か

「傍らにいること」の困難さとその対応

5.被災者の「声」1.足湯ボランティアと被災者の「つぶやき」

被災者の「つぶやき」とはなにか。そこから何を聴き取るか。

6.被災者の「声」2.〈こころの自律〉と〈社会の中での自立〉

〈こころの問題〉へのケアと〈こころの自律〉、

7.被災者の「声」3.共感という方法をめざして

被災者と支援者の双方向的な関係性の中で、取得される共振と共感

の方法を考える

8.支援とケア

支援の実践を考える。支援の社会的仕組みづくり

専門知の閉鎖性から越境する知へ。

多様な試みとその繋がりをめざして

テキスト

参考文献

似田貝香門、2008『自立支援の実践知-阪神・淡路大震災と共同・市民

社会』(東信堂)、似田貝香門編,2006『ボランティアが社会を変える』

関西看護出版

Kamon Nitagai, Disaster-time Economy and an Economy of Morals: A

Different Economic Order from the Market Economy Under Globalization,

International Journal of Japanese Sociology 2012, Number 21. (p.77~

P83)

成績評価 レポート

履修上の注意・履修要件 質問はいつでも。講師の方も質問をする。討論重視。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害福祉学

Disaster Social Welfare 必修の区分 選択必修

授業コード 206 開講年次 2

単位数 1 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 室崎益輝 所属 兵庫県立大学防災教育センター

オフィスアワー・場所 随時・メールで問い合わせ 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

災害の構造や特質を理解させたうえで、それによる被害軽減の方向や対

策を、予防、応急、復興の減災サイクルに即して、具体的に理解させる。

とくに、社会福祉、災害看護、生活保護等の分野については、その有る

べき姿を減災との関わりで、深く理解させる。

講義内容・授業計画

(Ⅰ)災害概論・・災害事例の考察を通して、災害の構造や特質を知る

1.災害の事例と分類

2.災害の構造と特質

(2)防災対策総論・・防災対策の戦略や体系の全体像を理解する

3.大災害に学ぶ防災の教訓

4.防災対策の基本フレーム

5.減災の考え方とその具体化

(3)防災対策各論・・災害種別、時系列別に対策のあり方を学ぶ

6.災害対応と社会福祉

7.応急対応と災害看護

8.復興対応と生活支援

(4)災害福祉論・・減災という視点から福祉のあり方を学ぶ

9.生命と生活を守る福祉

10. 要援護者と災害福祉

11. 生活復興と災害福祉

12. 災害福祉と災害看護

13. 災害福祉と関連法制度

(5)まとめ

テキスト なし

参考文献 メディカ出版「災害の統合と実践③災害看護」

成績評価 レポートの提出

履修上の注意・履修要件 災害事例をよく学習しておくこと

備考 特になし

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2015.4.20教育課程連絡協議会

Class title Professional Writing Section Elective Course

Class code 207 Year of study 2

Credits 1 Semester 1

Class type Lecture Mode of

instruction Distance learning

Instructor Hyeon Ju Lee (Week 1-7)

Roger Ngatu Nland (Week 8-15) Affiliation University of Kochi

Office hours /

location Appointments as required Contact details

[email protected]

[email protected]

Class objectives

and attainment

targets

(Hyeon Ju Lee)

Students will learn to be able to compose paragraphs, synopses, and abstracts in English

for academic purposes. Students will gain skills to differentiate academic writing from

everyday expressions.

(Roger Ngatu Nland)

Provide students with appropriate knowledge on technical nursing/ medical writing style,

enriched with practical trainings;

Help students gain necessary skills and confidence in writing a scientific paper in English,

and comprehend the “Disaster Lexicology” (main technical terms in use in

disaster/humanitarian field) and methodology to communicate or publish one’s work.

Class description

(Hyeon Ju Lee)

Week 1: vocabulary and semantics for academic writing part 1

Week 2: vocabulary and semantics for academic writing part 2

Week 3: making paragraphs

Week 3: putting paragraphs together to an essay

Week 4: writing a synopsis of a journal article part 1

Week 5: writing a synopsis of a journal article part 2

Week 6: writing abstracts part 1

Week 7: writing abstracts part 2

(Roger Ngatu Nland)

English writing and publishing journal articles are crucial to scientific careers. In every field or

specialty, there is ‘technical language’ in use and those involved in the disaster relief or

humanitarian work should know technical terms related to this field, and how to construct each

section of a manuscript while reporting or writing a scientific paper. The ‘8 sessions’ of this

course will be developed based on the following Main Themes:

1. The academic writing process: transition and connections of words.

2. Structuring a paper: Effective academic writing of paper sections

3. Disaster ‘lexicology’: Technical Terms in use in Disaster field

4. Writing practice

Textbooks

(Hyeon Ju Lee)

Bailey. S. 2001. Academic Writing: A Handbook for International Students. London and New

York: Routledge. Swales, J.and C. Feak. 2004. Academic Writing for Graduate Students.

Michigan University Press.

(Roger Ngatu Nland)

Students will be given prints prior to each lecture.

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2015.4.20教育課程連絡協議会

Reference

materials

(Hyeon Ju Lee)

Glenn and Grey. 2012. The Hodges Harbrace Handbook. International Edition. Heinle.

Roget's 21st Century Thesaurus, Third Edition. Princeton Language Institute

(Roger Ngatu Nland)

Alred GJ, Brusaw CT. Handbook of technical writing (book). Bedford/St Martin’s, Ninth Edition,

2009.

Matthiews JR & Matthieu RW. Successful Scientific Writing: A Step-by-Step Guide for the

Biological and Medical Sciences. Cambridge univ. press, Third Edition., 2008.

Doumont J. English Communication for scientists; Nature Publishing Group 2010.

Grading

Students will be assessed on assignment that will be given each week along with their

performance in class, which will be conducted online.(Hyeon Ju Lee)

Class attendance and reporting.(Roger Ngatu Nland)

Cautions and

prerequisites

(Hyeon Ju Lee)

Students are required to know how to write sentences in English. Students are expected to

know how to type in English so as to participate in-class discussion and assignments online.

(Roger Ngatu Nland)

Regular attendance and active participation during the lectures.

Submit reports on time, by the deadline.

Notes

(Hyeon Ju Lee)

Course materials and plans are open to changes depending on availability of materials and

student competency.

(Roger Ngatu Nland)

English will be the only language to be used during lectures. Students are requested to try

their best to use English and not be afraid and /or ashamed of making mistakes. Practice

makes perfect!

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 Proposal writing (Research

proposal writing skill) 必修の区分 選択必修

授業コード 208 開講年次 2

単位数 1 期別 前期

授業種別 演習 授業方法 遠隔授業

講師名 所属 東京医科歯科大学

オフィスアワー・場所 連絡先

講義目的及び到達目標

主として博士論文の研究計画書を想定し、研究計画書の構成要素、各項

目を英文で作成する際の専門用語および writing skill を学ぶ。実際の研

究計画書のクリティークと、研究計画書の英作文演習を通して、実際的

な英作文能力の習得をめざす。

講義内容・授業計画

1 地域や海外など、多職種・他国の専門職との国際共同研究を目標と

し、専門職・非専門職への研究計画提案の際の留意点、学術専門用

語と日常英語の表現の相違などに配慮した簡潔明快な表現方法を

理解する。

2 米国の看護研究助成のシステム、研究助成申請書(Research

Proposal)の審査および採点方法を学ぶ。優れた Proposal おおび

研究成果物の実例を分析し、優れた Research Proposal の特徴につ

いて理解を深める。

3 Research Proposal の概要・根拠(文献レビュー)・予算書・倫理

的配慮・期待される成果等の構成要素別に実際の作成過程を体験す

る。フルページの Research Proposal を発表すると同時に、学生

相互でクリティークとディスカッションを行い、内容を洗練する。

テキスト

参考文献

成績評価

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

災害看護活動論Ⅰ

Disaster Nursing Activity Theory

必修の区分 必修

授業コード 108 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名

佐々木吉子 1)、大友康裕 1)、

三浦英恵 1)、山﨑達枝 2)、

石井美恵子 3)、石田千絵 3)、

川谷陽子 4)

所属

1)東京医科歯科大学

2)東京医科大学

3)東京医療保健大学 東が丘・立川看護学

4)愛知医科大学病院

オフィスアワ ・ー場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

授業目的及び

到達目標

【授業目的】

災害急性期~亜急性期における災害種類別傷病者の疾病構造、災害医療の構造と機能、

医療対応における看護の役割について学び、看護リーダーに必要な基盤知識を習得す

る。

【到達目標】

1. 災害超急性期~亜急性期における災害種類別傷病者の疾病構造と対応の原則がわ

かる。

2. 災害発生に固有な危機的疾病に対する救命救急活動の概要と看護の役割がわかる。

3. 被災しつつ、負傷者の受け入れや避難先として求められる医療施設の役割がわか

る。

4. 災害現場、避難所における健康問題と生活支援、地域医療との連携システムがわか

る。

授業内容・

授業計画

【授業内容】

1. オリエンテーション、災害急性期~亜急性期における災害種類別傷病者の疾病構

造の特徴、被災者・支援者にもたらされる健康問題と生活への影響(佐々木)

2-3. わが国の災害医療体制(大友)

4-5. 国外大規模災害発生時の国際緊急援助、主な NBC 災害の概要と病院における医

療活動(大友)

6-7. DMAT 活動における看護活動と課題(川谷)

8-9.国内災害における急性期の看護活動、海外の異文化な環境における災害急性期の

看護活動(石井)

10-11. 災害支援ネットワークのシステムと機能、災害急性期おける看護職の役割と多

職種連携の実際、災害支援者の心理プロセス、今後の展望(山﨑)

12-13. 地下鉄サリン事件での実践例から考察する特殊災害急性期の医療・看護活動の

原則とこれらの災害への備え(石田)

14. 災害が慢性疾患患者にもたらす健康問題と急~亜急性期における支援(三浦)

15. 最終ディスカッション(佐々木)

テキスト・

文献

石井美恵子(2013). 幸せをつくる、ナースの私にできること.廣済堂出版.

國井修(2012). 国家救援医 私は破綻国家の医師になった.角川書店.

國井修編集(2012). 災害時の公衆衛生―私たちにできること.南山堂.

日本集団災害医学会編修(2011).DMAT 標準テキスト.へるす出版.

山本保博,鵜飼卓,杉本勝彦監修(2002).災害医学.南山堂.

成績評価 出席 10%、授業への参加姿勢 20%、課題レポート 70%。

履 修 上 の 注

意・履修要件 事前課題がある場合、指定された期限までに LMS に提出する。

備考 授業の内容・スケジュールは変更になることがある。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

災害看護活動論Ⅱ

Disaster Nursing Activity

Theory Ⅱ

必修の区分 必修

授業コード 109 開講年次 1

単位数 2 期別 前期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 田村 由美

小原 真理子 所属 日本赤十字看護大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】

災害の種類やその特徴、災害による人々の生命や生活、地域社会への影響、

国内外における災害関連の法制度/体制等の学びを通して、災害発生に伴う

人々の生活環境の変化、心理的反応や健康ニーズの変化および看護の役割

について理解を深める。また、看護の視点から被災地における救護活動、

そして静穏期における防災・減災に関するチーム間、他組織等との連携シ

ステムについて具体的に学び、社会的システム/体制の必要性を理解する。

【到達目標】

• 災害サイクル、活動現場、被災者特性に伴う看護の役割について系統的

に理解できる。

• 被災地における保健・医療・福祉、行政、他組織との連携について、看

護リーダーの視点から理解できる。

• 看護の視点から病院防災・地域防災におけるリーダーの役割について理

解できる。

講義内容・授業計画

【ねらい】

すでに有している災害看護活動に関する基礎的知識をさらに深め、特に、

災害時の活動の鍵となるネットワーク・連携構築、多職種・多機関協働の

実践的知識等の能力を養う。

【講義内容】オムニバス方式

1) 災害の定義、災害の種類とその疾病構造の特徴、最近の国内外の災害発生と

その背景(田村)

2) 災害看護とは、災害と災害看護に関する歴史と国の政策変遷(田村)

3) 危機管理、災害医療対応の構造と機能(田村)

4) 災害サイクルに伴う看護師の役割と、看護活動に必要な能力(田村)

5) 災害マネジメントとインタープロフェッショナル・ワーク(チーム内・チーム

間・部署間・他施設間・他組織間のコーディネーション)(田村)

6) 災害とパブリック・ヘルス(Public Health) ① (田村)

7) 災害とパブリック・ヘルス(Public Health) ② (田村)

8) 災害発生と災害情報、法との関連、人々は災害をどう認知するか(小原)

9) 災害が人々の生活に及ぼす影響、災害看護の対象者(小原)

10) 災害時要援護者の特性とケア、法制度の視点(小原)

11) 被災病院におけるリーダー看護職の初期対応シミュレーション(小原)

12) 避難所生活上のアセスメント、入所時の要援護者対応シミュレーション(小原)

13) 避難所におけるパブリック・ヘルスの重要性と実際(小原)

14) 災害への備え ①病院防災上の他部署・他施設・他機関との連携と協働(小原)

15) 災害への備え ②地域防災上の官民学との連携と協働(小原)

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

テキスト 特に指定せず、授業関連の資料を提示する。

参考文献

・ WHO:「Framework for Action on Inter Professional Education &

Collaborative Practice」2010

・ Royeen, C.B., Jensen G.M., Harvan R.A.: Leadership in Inter

Professional Health Education and Practice, Jones and Bartlett

Pub. 2009

・ Tener Goodwin Veenema Editor: Disaster Nursing and Emergency

Preparedness 3rd Edition, Springer Publishing Company,2013.

・ Linda Young Landesmann :Public Health Managements of Disasters 2nd

Edition: American Public Health Association,2005.

・ シリーズ 災害と社会第1巻~第8巻,弘文堂,2007.

・ 勝見敦・小原真理子編集:災害救護―災害サイクルから考える看護実

践、ヌーベル廣川,2012.

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修要件 映像多用、シミュレーション教育です。使える知識とスキルの習得を目指

す。

備考 日頃から、災害について新聞やホームページ、TV等を通して、被害の

大きさ、被災者、救護活動の実際について、情報収集を心がける。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

災害看護活動論Ⅲ

Method of Disaster

Nursing Practice Ⅲ

必修の区分 必修

授業コード 116 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 講義 授業方法 遠隔授業

講師名 宮﨑 美砂子 所属 千葉大学大学院看護学研究科

オフィスアワー・場

所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目

【講義目的】災害時に中長期的な視野で対応すべき健康課題ニーズを明らかに

し、活動体制を構築していく方法を学ぶ。

【到達目標】

・コミュニティ単位にニーズを持続的に把握・分析する方法が理解できる

・必要とされる活動を連携協働、仕組み・施策化、コミュニティの健康文化創成

につなげていく方法が理解できる

・災害時の健康課題に中長期的に対応するために必要なリーダーとしての役割に

ついて理解できる

講義内容・授業計画

【ねらい】

災害時の健康ニーズを、コミュニティ単位に持続的に把握・分析し、管理的かつ

体制的な側面から活動を計画し、推進・評価していく視点を養う。

【学習内容】(全 15 回)

1 回目~9 回目(宮﨑美砂子)

公衆衛生看護の理論を基盤に、コミュニティを単位とした看護活動の基本を講義

する。それを通し地域アセスメント、ニーズ分析、活動計画立案、地域住民や関

係者との連携協働、活動評価、施策化、地域の健康文化の創生の一連の活動過程

を理解する。

(1~2 回)コミュニティを単位とした看護活動の基本的な考え方及び方法

(3~4 回)災害時における行政(国・都道府県・市町村)の対応体制と看護職

の役割

(5 回)災害時における活動体制の構築、施策化

(6 回)災害時における地域の健康文化の創成

(7 回)疫学的視点を用いた災害時の情報収集、分析の方法

(8 回)海外でのコミュニティを単位とした災害対応事例

(9 回)国内でのコミュニティを単位とした災害対応事例

10 回目~15 回目(宮﨑美砂子)

災害時の活動事例を用い、コミュニティを単位に中長期的な視野で捉えるべき健

康ニーズを検討し、それらに対応するために、管理的かつ体制的な側面から活動

体制を構築していく方法を検討する。10 回~14 回の授業回ごとに、事前準備(個

人ワーク)、授業当日の討議・振返りを行う。活動事例に含まれる健康ニーズの

例示:「潜在化する健康ニーズ」、「被災者の自立支援とコミュニティ再生」、「支

援者・関係者の疲弊」、「支援人材の持続的な確保と活用」、「災害経験の意味づけ・

伝承」。第 15 回は全体総括を行う。

テキスト 國井修:災害時の公衆衛生 私たちにできること. 南山堂、2012

参考文献

宮﨑美砂子、北山三津子、春山早苗、田村須賀子編集:最新公衆衛生看護学 総

論.日本看護協会出版会、2014.

ローレンス・W. グリーン、マーシャル・W. クロイター:実践ヘルスプロモーシ

ョン―PRECEDE‐PROCEEDモデルによる企画と評価.Health Program Planning: An

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

Educational and Ecological Approach 4thed。2005.(翻訳版、医学書院)

関西学院大学出版会 COE災害復興制度研究会:災害復興-阪神・淡路大震災から

10年. 関西学院大学出版会、2005.

成績評価 クラス参加度、プレゼンテーション、レポートを総合的に評価する。

履修上の注意・履修

要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害看護活動論演習Ⅰ

Disaster Nursing Seminar Ⅰ 必修の区分 必修

授業コード 117 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 遠隔授業、一部集合授業

講師名

佐々木吉子 1)、大友康裕 1)、

三浦英恵 1)、小井土雄一 2)、

石井美恵子 3)、今津陽子 1)

5 大学の教員

所属

1)東京医科歯科大学

2)災害医療センター

3)東京医療保健大学 東が丘・立川看護

学部

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

授業目的及び

到達目標

【授業目的】

1. 国内外で過去に発生した大規模災害事例について分析し、支援活動の概要、経験からの

教訓を明らかにするとともに、今後の看護活動の展望について検討する。

2. シミュレーションを行い、被災地における医療救護、避難所設置・管理、看護活動につ

いて学ぶとともに、 災害支援における看護リーダーの役割について考察する。

3. 国内で、防災・減災対策を先進的に行っている専門施設を視察し、活動の実際を学ぶ。

【到達目標】

1. 各種災害の急性期の医療活動の原則と、チーム医療活動における看護の役割がわかる。

2. 被災地における医療救護に必要な知識・技術を習得する。

3. 看護リーダーの視点で被災地内外の状況アセスメントができ、必要な支援内容(政策へ

の提言を含む)について考察できる。

授業内容・

授業計画

【授業内容】

1. オリエンテーション、テーマ確認とプランニング(佐々木)

≪2~16.過去に発生した様々な大規模災害事例における支援活動の概要、経験からの教訓

と今後の看護活動の展望(プレゼンテーションとディスカッション;佐々木、三浦)≫

2. 地震(津波を含む)/3. 台風(土砂災害を含む)/4. 雪害・冷害/5. 交通災害/

6. 放射線災害/7. 化学災害/8. 大気汚染/9. 感染症の大流行/10. 爆発/11. 火山災害

12. ディスカッション

≪13~26. 国内災害急性期における被災者対応についてのシミュレーション≫

13-15. 大規模災害発生時に被災しながら医療活動を担う医療施設での対応

(机上/TV;大友)

16-18. 重症被災者への医療活動;二次評価、急変対応、遠隔搬送に向けた支援

(遠隔ラボ・シミュレーション;佐々木、三浦、今津、5 大学教員)

19-21. 災害犠牲者と遺族へのケア(遠隔ラボ・シミュレーション;三浦、佐々木、今津、

5 大学教員)

22-24. 避難所における保健活動のアセスメントとコーディネーション

(机上/TV;佐々木、三浦、今津)

25-26. 国内災害急性期における看護活動のプランニングと実施・評価(机上/TV;石井)

27-29. 大規模災害・特殊災害に備えた国内における防災・減災、災害急性期の医療対応・

支援体制の実際(災害医療センターでの集合授業;小井土、佐々木、三浦、今津)

30. ディスカッション(佐々木、三浦、今津)

テキスト 別途提示する。

参考図書

日本集団災害医学会(2012).DMAT 標準テキスト増補版、へるす出版.

日本外傷学会(2012).外傷初期診療ガイドライン-JATEC 改訂第 4 版、へるす出版.

JPTEC 協議会(2010).JPTEC ガイドブック、へるす出版.

成績評価 出席 10%、授業への参加姿勢 30%、プレゼンテーション 30%、課題レポート 30%

履修上の注意・

履修要件 シミュレーションについては、受講生のレディネスに応じて目標設定する。

備考 第 16~18 回、第 19~21 回の授業は DNGL5 大学教員・技術者の支援のもと実施する。

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授業科目名 災害看護活動論演習Ⅱ

Disaster Nursing Seminar Ⅱ 必修の区分 必修

授業コード 118 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 遠隔授業、ならびに集合

講師名 山本あい子/増野園惠/小西美

和子 所属 兵庫県立大学看護学研究科

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】災害中・長期における被災者並びに被災地域の生活と健康状

態の査定から始まり、個や地域に対して必要なケア提供を検討する。また

平常時の医療機関や地域における災害への備えについて、行政や医療機

関、住民組織、ボランティアグル―プ等との連携調整を学び、政策提言で

きる能力を養う。

【到達目標】

①被災後の人々の健康状態を査定し、必要なケア提供の検討ができる。

②被災後の仮設住宅における健康状態を査定し、必要なケア提供の検討が

できる。

③被災地域における健康状態を査定し、関連機関/団体との連携・調整を

含めて、必要なケアの検討ができる。

④災害への備え活動への参加を含めて、災害時の人々の健康維持に向け

て、施策提言を考えることができる。

講義内容・授業計画

【授業計画】

1回 本科目に関するオリエンテーション

2-7回 災害後の中・長期的な健康問題/課題と看護活動

2回 災害と人々の反応と看護活動

3回 災害と妊産褥婦

4回 災害と子ども

5回 災害と慢性疾患を持つ人々

6回 災害とこころのケア

7回 まとめ

8-9回 過去に発生した災害事例を通した災害後の人々の生活と

健康状態に関する情報収集並びに査定

10-12回 災害後の個の健康状態の査定と必要なケア(増野/小西)

13-14回 災害後の仮設住宅における健康状態把握・査定・必要なケア

15-16回 災害後の地域における健康状態の把握・査定・必要なケア

17-18回 災害地域における関連機関/団体の把握ならびに調整

19-20回 過去に発生した災害を例として、被災地の人々の生活と

健康状態に関する情報収集、査定、必要なケアの検討

21 -25回 医療機関・地域・教育機関等における災害に対する備え活動へ

の参加(医療機関、地域の防災訓練等)

26-29回 被災地における生活と健康状態を踏まえた施策提言づくり

30回 まとめ:施策の発表と討議

テキスト 随時提示

参考文献 随時提示

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

成績評価 出席とレポート

履修上の注意・履修要件 医療機関等における災害に対する備え活動への参加は、本籍大学近くの機

関等において実施する。

備考 10-12 回は遠隔ラボシミュレーションを、DNGL5 大学教員・技術者の支援

のもと実施する。

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授業科目名

災害時専門職連携演習

(災害 IP 演習)

Disaster Professional Collaboration Exercise (Disaster IP Exercise)

必修の区分 選択

授業コード 119 開講年次 1

単位数 2 期別 後期

授業種別 演習 授業方法

オリエンテーション:遠隔(10 月)

情報収集・課題学習:(10 月-1 月)

グループワーク:集中・対面

(2016 年 2-3 月)

講師名 酒井郁子、近藤昭彦、岩崎寛、

臼井いづみ 所属

千葉大学大学院看護学研究科、

千葉大学環境リモートセンシング

研究センター、千葉大学園芸学研

究科

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】 災害の種類及び局面に応じた被災者中心の専門職連携を実践できる

能力を獲得する。(共同・オムニバス方式/全 30 回)

【到達目標】

・ 専門職連携に関する理論や知見をもとに災害の種類及び局面ごとに必要とな

る IPW の類型を理解できる。

・ 災害時専門職連携を行う際に必要となる態度およびコミュニケーションスキ

ルを理解し実際に行うための自己の課題を明らかにできる

・ 災害時に必要となる多機関との交渉、自組織の連携実践の構築、運営を行う力

および評価・改善する能力を理解し、シミュレーションで実践できる

講義内容・授業計画

【ねらい】災害の種類や局面に応じ、IPW(interprofessional work)が実践できる

ようになるための態度、知識、思考力、行動力を養う。発災から復旧・復興に至る

時間軸の中で生じる様々な課題に対して、複数の専門分野の教員が協働指導のも

と、複数の専門分野の大学院生がチームを組み、連携協働して成果を産出していく

実践型授業により、専門職連携実践能力の向上をねらう。

【学習内容】

・10 月 1-2 回(担当:酒井郁子、臼井いづみ)

演習オリエンテーション、ケースの説明およびグループ分けと分担の決定

課題提示および見学先決定のうえ、グループごとに課題学習計画を立案。

・10 月-1 月 3-15 回(担当:酒井郁子、近藤昭彦、岩崎寛、臼井いづみ)

A 災害準備期、B 発災時、C 復旧から復興期のそれぞれのケースについて、ハザー

ドマップ等を含む多角的な情報の分析のために必要な情報収集を実際に行う。

・2016 年 2-3 月 16-30 回(担当:酒井郁子、近藤昭彦、岩崎寛、臼井いづみ) 各

グループが情報収集に基づき、方針決定、活動計画立案を行い、プレゼンテーショ

ンと討議、IPW に対するリフレクションを行い、教員からのフィードバックを受

ける。これを通し災害支援時の自己の IP 実践能力および所属組織やチームの IP パ

フォーマンス改善のための課題を明らかにする。

テキスト

参考文献

成績評価の基準

グループワークへの参加度(学習内容をもとに、積極的に議論に参加しチームメン

バーと協働する)50%、プレゼンテーション(多職種チームで意見をまとめ、皆が

理解できる表現・方法で発表する)30%、最終レポート 20%

履修上の注意・履修要件 専門職連携実践論(1年前期)を合わせて履修しておくことが望ましい。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名

災害看護グローバルリーダー

演習

Disaster Nursing Global

Leader Seminar

必修の区分 選択

授業コード 209 開講年次 2

単位数 2 期別 前期

授業種別 演習 授業方法 遠隔(一部集合)

講師名 田村 由美、小原真理子

内木 美恵 所属 日本赤十字看護大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先

[email protected]

[email protected]

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】本科目は、過去の国内外の大規模災害や複合災害事例を素

材として、災害特性や地域特性のデータ分析、実際の支援とその評価

方法を学び、グローバルリーダーとしての対応能力を習得する。

【到達目標】仮想事例の中で自身のコーディネーション力、コラボレー

ション力、ネゴシエーション力、ポリシーメイキングの力を、パフォー

マンス(行動)で示すことができる。

講義内容・授業計画

【ねらい】オムニバス形式(全 30 回)の演習展開の中で、上記グロー

バルリーダーに必要な能力開発をふまえたシナリオ、課題、デブリーフ

ィングを体験的に学ぶ。

【学習内容】

① オリエンテーション、事例のシナリオ及び課題提示(4/13 田村)

②③ 事例から東日本大震災における病院マネージメントを検討する

(4/20 内木)

④⑤⑥ 事例から東日本大震災における救援組織のマネージメントを

検討する(4/21 火曜日 3・4・5 限 内木)

⑦⑧ 急性期医療現場におけるコマンドシステムの構築とリーダー

の役割(シミュレーション演習)(4/27 小原)

⑨⑩⑪ 事例から福島第一原発事故災害における支援におけるマネー

ジメントを検討する(4/28 火曜日 3・4・5 限 内木)

⑫⑬ 急性期医療現場におけるコマンドシステムの構築とリーダー

の役割(シミュレーション演習)(5/11 小原)

⑭⑮ 事例から海外の紛争地または災害地でのマネージメントを検

討する(5/12 火曜日 4・5 限 内木)

⑯⑰ アジアの災害多発地域におけるアセスメント、RA の活用

(5/18 小原)

⑱⑲ 避難所の立ち上げと運営およびリーダーの役割, トイレの管理

含むⅠ (5/25 小原)

⑳○21 避難所の立ち上げと運営およびリーダーの役割, トイレの管理

含むⅡ(6/5 *金曜日 小原)

○22○23 事例の災害特性、地域特性の検討(6/15 田村)

○24○25 IPW の視点で事例におけるリーダーの行動の検証Ⅰ(7/6 田村)

○26○27 IPW の視点で事例におけるリーダーの行動の検証Ⅱ(7/13 田村)

○28○29○30結果のプレゼンテーション(ロールプレイ) (7/27 田村)

テキスト なし(随時授業で配布する)

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

参考文献

成績評価 出席 10%、演習課題の発表 30%、リフレクティブアサイメント(小論文)

(各教員 20% )

履修上の注意・履修要件 シナリオベースの事例検討です。求められる能力開発について自己の強

みと弱みを理解して、積極的に課題に取り組むことを期待します。

備考 学習の進捗状況を見て授業の順序を変更することがある。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 インディペンデントスタディ(演習)A

Independent Study A 必修の区分 選択

授業コード 120 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 セミナー及びフィールドワーク

講師名 神原咲子・中山洋子

野嶋佐由美 所属 高知県立大学

オフィスアワー・場所 連絡先 [email protected]

目的及び到達目標

【目的】災害看護学領域の現象をとりあげ、その現象に関連するこれまでに蓄積さ

れてきている研究や情報を収集、分析し、それを活用して災害対策や減災計画を立

てていくことができる基礎的な能力を修得する。

【到達目標】

1.とりあげた現象に関する情報や文献(資料を含む)を収集する方法を修得する。

2.収集したこれまでの研究や情報の蓄積を分析する方法を修得する。

3.分析した情報をどのように使って災害対策や減災計画を立てていくのか、その

プロセスを理解する。

4.産官学の関連機関との連携のあり方、看護職の役割について理解する。

5.実際のフィールドワークをと通してリーダーとしての役割について学ぶとと

もに、リーダーの役割が担える能力を養う。

講義内容・授業計画

学生の関心ある現象を取り上げ、教員と目的・内容・展開方法等を相談し、計画す

る。演習は 3 人の教員が共同ですすめていくが、取り組むテーマによって主たる担

当教員を学生と話し合って決める。

【演習のテーマの例】

・地域の人々、家族、組織における減災計画の立案

・脆弱性を有する人々の避難所での生活をサポートするシステムの構築

・災害が人々の精神的健康に及ぼす影響の分析と支援システムの構築

・災害における家族のレジリエンスと家族支援のあり方の検討

【学習内容】

1 回 :取り上げる災害状況の分析

2 回~3 回:情報・文献収集とその分析

4 回~5 回:フィールドワーク

7 回~9 回:災害対策や援助方法、減災計画の立案

9 回~13 回:フィールドワーク(産漢学連携を含む)

14 回~15 回:学生が立案した災害対策や援助方法、減災計画の評価と看護職の役

割についての検討

テキスト 学生のテーマに合わせて適宜、提示する。

参考文献 学生のテーマに合わせて適宜、提示する。

成績評価 プレゼンテーション、レポート、フィールドワークの展開内容等を総合的に評価す

る。

履修上の注意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 インディペンデントスタディ (演習)B

Independent Study B 必修の区分 選択

授業コード 121 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 対面

講師名 片田範子/山本あい子 所属 兵庫県立大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

授業目的及び

到達目標

【講義目的】この科目は、学生が情報収集・分析・統合する方法を含めて、研究に必

要な学習を展開することを通して、災害看護領域でさらに深めたい領域を見出すこと

を目的としている。

【到達目標】

①学生は、自己の関心領域における既存の知識を系統的に探究する方法、ならびに書

籍/文献購読方法を学ぶ。

②既存の知識を分析し統合する方法を学ぶ。

③既存の知識の統合を行い、レポートとして記述する方法を学ぶ。

授業内容・

授業計画

本演習は、学生の関心のある現象をもとに、教員と目的・内容・展開方法等を相談

し計画する。学生の関心領域に応じて、演習形態は文献検索・フィールドワーク・

インターンシップ等を含める。学生は自己の関心現象に応じて教員を選択し、本演

習を進める。

(片田範子)災害関連については主に倫理系並びに小児・家族に関連する現象であ

るが、方法論等については学生と討議し、選択の可否を検討する。

(山本あい子)災害に対する備え強化や災害時の健康課題(専門職・母性・住民等

を対象として)、教育・訓練プログラムやケア方略の開発等を中心に行う。

【学習内容】

1-3 回 指導教員と相談しながら、学生の関心領域を明らかにし、演習の目的・

内容・展開方法・レポート作成等を計画する。

4-8回 文献検索から始まり、文献購読、文献統合を教員と共に行う。

9-14回 関心領域の知見を分析・統合し、その結果を論述してまとめる。

15回 まとめた内容を発表し、他の学生と建設的に討議する。

テキスト 随時提示

参考文献 学生の必要に応じ提示

成績評価 全過程における課題に対する取り組み、ならびにレポート

履修上の注意・

履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 インディペンデントスタディ(演習)C

Independent Study C 必修の区分 選択

授業コード 122 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 対面授業

講師名 佐々木 吉子、三浦 英恵

今津 陽子 所属 東京医科歯科大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

授業目的及び

到達目標

【授業目的】

都市型災害に備えた防災・減災の現状について、過去事例や現在の準備状況を分

析し、医療提供や被災者受け入れが予想される施設・組織のニーズや課題について

検討する。とくに災害医療拠点となる医療機関における防災・減災計画とその評価、

課題に対する新たな提案について、関係者と議論しながら検討し、災害看護グロー

バルリーダーとしての基礎的能力を養う。

【到達目標】

1. 過去に起こった大災害について分析し、被災地の災害拠点施設における災害対応

の構造・プロセス・アウトカムの評価ができるとともに、災害拠点病院が被災し

つつ、医療提供した病院での課題についてまとめることができる。

2. 大都市で災害拠点病院が被災した場合の新たな医療提供システム構築に向けた

調整・交渉について検討することができる。

授業内容・

授業計画

【学習内容】

1. オリエンテーション、テーマの確認とプランニング

2-11.情報収集と分析

・国内外の都市型災害の過去事例の分析を行い、医療提供や被災者受け入れ施設

のニーズや課題について整理する。

・災害拠点病院等の災害対策ワーキング会議に参加し、組織における防災・減災

への取り組みや多職種連携の実情を理解する。

・大規模自然災害に対する、行政や中小医療機関等における備えの実情を把握す

る(大学近郊地域における視察・ヒアリング)

・情報の解釈や理解を深めるために、適宜専門家への相談を行う。

12-13. 情報の統合とディスカッション

14-15. 新たなシステム構築に向けた提言と情報発信

・災害拠点病院である大学病院や関連組織への情報提供や提言、新たな医療提供

システム構築に向けた計画・提案を行う。(学会等での発表を目指す)

テキスト・文献 別途提示する

成績評価 出席 10%、学習姿勢 60%、プレゼンテーション 30%。

履修上の注意・履修要件 授業日時については、別途提示する

備考 内容やスケジュールは変更する場合がある。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 インディペンデントスタディ(演習)D

Independent Study D 必修の区分 選択

授業コード 123 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 対面

講師名 岩﨑弥生 所属 千葉大学

オフィスアワー・場

所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

授業目的及び

到達目標

【目的】災害看護におけるヘルスケアサービスの提供・管理運営または災害看護の実践

に関連して、災害看護の研究や情報を探究、分析、統合、体系化するスキルを身につけ

る。また、災害看護について統合した知識をリーダーシップの視点から検討する。

【到達目標】

1) 災害看護の実践もしくは模擬演習をとおして得た経験を踏まえて、災害看護の実践に

関する事象や情報を科学的に探究・分析・統合し、系統立ててまとめる。

2) 災害看護の実践についてグローバルリーダーシップの観点から検討する。

授業内容・授

業計画

【1~5 回】学生は、指導教員と相談しながら、災害看護におけるヘルスケアサービスの

提供・管理運営または災害看護の実践に関する課題を明瞭化し、課題解決に向けた文献

検討とフィールドワーク(またはインターンシップ)の計画を立て、計画書にまとめる。

計画書には、①タイトル、②取り組みたい課題とその背景、③文献検討とフィールド

ワーク(またはインターンシップ)の目的、目標、④目標を達成するための具体的な方

法、⑤フィールドワーク(またはインターンシップ)の依頼状等、⑥目標達成の行程表、

⑦中間報告およびスーパービジョン・軌道修正のスケジュール、⑧報告書の発表および

提出スケジュール、⑨自己学習の評価方法、⑩引用文献リストを含める。

※ 教員は適時、文献検索、文献リストの作成、文献レビュー、情報の分析、情報の統合、

論文の作成等におけるスキルを指導する。

【6~14 回】学生は計画に基づき文献検討とフィールドワーク(またはインターンシップ)

を進め、災害看護の実践に関する情報や事象を科学的に探究・分析・統合し、系統立て

て報告書にまとめる。

※ 教員は適時、文献検討およびフィールドワークの進め方について相談に乗り、必要な

指導を行なう。

【15 回】学生は、報告書で取り上げた災害看護の実践について、グローバルリーダーシ

ップの観点を含めて発表、討議する。

テキスト 学生の必要に応じて紹介する。

参考文献

Publication Manual of the American Psychological Association. (Newest edition)

The Sphere Handbook 2011.

http://www.sphereproject.org/resources/download-publications/?search=1&keywords=&language=English&category=22

成績評価 学習目標に照らして、自己学習の計画、実施、報告、発表の内容を評価する。

履 修 上 の 注

意・履修要件

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 インディペンデントスタディ(演習)E

Independent Study E 必修の区分 選択

授業コード 124 開講年次 1

単位数 1 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 遠隔(一部集合)

講師名 田村 由美

内木 美恵 所属 日本赤十字看護大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 [email protected]

[email protected]

講義目的及び到達目標

【講義目的】

災害看護グローバルリーダーに必要な能力(知識、スキル、態度)を養う

ために、災害看護におけるグローバルな重要課題を文献、フールドワーク

等から明らかにし、特に被災者の健康問題とケアのマネジメントについて

探求する。

【到達目標】

過去の国内外の災害看護実践報告・研究等をグローバルリーダーの視点(コ

ーディネーション、コラボレーション、ネゴシエーション、ポリシーメイ

キング等)から分析、検討することができる。(フィールドワークによる検

討を含む)。

講義内容・授業計画

【ねらい】

様々な組織・機関が公表している過去の災害看護実践報告や研究報告を、

グローバルリーダーの視点で検討することを通して、課題を明確にし、予

測される災害に備えて提案できる能力を養う。

【学習内容】

演習の目的、内容、展開方法は指導教授との相談し計画する。演習は、教

授のスーパービジョンを受けながら進行する。

学生は、次の事柄について計画・実施する:

① 演習の目的設定(第 1 回~2 回)

② 対象とする災害報告書・研究論文等(動画や VTR・DVD 等も含む)(第 3 回

~5 回)

③ 分析視点の設定(第 6 回~7 回)

④ 検討(この段階ではフィールドワークも含む)(第 8 回~11 回)

⑤ 分析、検討結果をプレゼンテーションする(第 12 回~13 回)

⑥ リフレクティブ・アサイメントを書く(小論文 6000 字程度)(第 14 回~15

回)

テキスト なし(随時授業で配布する)

参考文献

成績評価 プレゼンテーション、小論文を総合的に評価する

履修上の注意・履修要件 映像を使用して検討を行うことが多い。災害看護の実践場面は刻々と変わ

るので、自己学習を含め積極的な参加を期待する

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 災害看護学実習Ⅰ

Disaster Nursing Practicum Ⅰ 必修の区分 必修

授業コード 210 開講年次 2

単位数 2 期別 前期

授業種別 実習 授業方法 実習

講師名 山本あい子 所属 兵庫県立大学大学院

オフィスアワー・場所 事前アポイント 連絡先 [email protected]

講義目的及び到達目標

【目的】

災害後の中・長期的な時期における災害サバイバーの生活と健康問題/

健康課題を理解し、必要なケアを提供する。この過程において、関連職種

等との連携・調整も学ぶ。また、実習を行う地区/地域における人々の生

活と健康問題/健康課題の解決に向けて必要な体制/システムを検討する。

これら、ケア提供ならびに実施した連携・調整・システム構築等の評価を

通して、ケア提供に伴う改善点を明らかにする。

【到達目標】

① 災害後の中・長期的な時期におけるサバイバーの生活と健康問題/健康

課題を理解する。

② 災害中・長期におけるサバイバーや被災地区等における生活・健康問

題/健康課題に対する査定力、必要なケアを計画し提供する実践力、関

連職種等との連携力や調整力を学ぶ。

③ 専門職として実施したケアを評価し、改善点を明確にする。

講義内容・授業計画

A 実習計画(実習の進め方)

1.実習は 2 週間の予定であり、事前オリエンテーションと最終カンファ

レンスを含む。

2.実習地域の特徴を事前に調べ、その時期の人口動態・健康状態等の基

礎情報を得る。

3.実習中は、日々の実習記録を記載する。書式は自由であるが、活動内

容、生活や健康問題/健康課題に関する情報、査定、それに基づく計画、

実施等を含めること。

B 実習内容・方法

1)本実習は災害後の中・長期に焦点をあてている。

2)実習場所において、家庭訪問や健康相談等を通して、あるいはイベン

ト等があればそれに参加しながら、生活状況や被災地における人々や

集団としての健康問題/課題を明らかにする。

3)健康ニーズに沿って、ケアを提供する。その際、地域住民や関係者と

連携・調整・相談等も行う。

4)実習中は、教員や現地の看護職と相談し合い、支援を受けること。

5)実習過程では実習の進捗状況、疑問点、倫理的課題等について、定期

的に討議をする場を設ける。

6)実習レポートは、事例レポートとする。

C 実習施設

国内の被災地域(仮設住宅等を含む)

具体的には後日提示

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

テキスト 適時提示

参考文献 適時提示

成績評価 企画・実施・評価についてまとめ、実習レポートとして提出する。

実習への出席・取り組み(30%)実習レポート(70%)

履修上の注意・履修要件

実習については、学生個人の課題や実習フィールドの特徴、学生個人の到

達状況によって実習時間が異なる場合が生じる。学生は教員とともに定め

た到達目標に合わせて、実習時間を確保する。

備考

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

授業科目名 実践課題レポート

Field Research 必修の区分 必修

授業コード 213 開講年次 2

単位数 各大学 1 単位(全 5 単位) 期別 後期

授業種別 演習 授業方法 対面、フィールドワーク

講師名

中山洋子

野嶋佐由美

神原咲子

山本あい子

片田範子

岩崎弥生

佐々木吉子

三浦英恵

田村由美

小原真理子

所属

高知県立大学

高知県立大学

高知県立大学

兵庫県立大学

兵庫県立大学

千葉大学

東京医科歯科大学

東京医科歯科大学

日本赤十字看護大学

日本赤十字看護大学

オフィスアワー・場所 随時アポイントメント 連絡先 上記教員のメールアドレス

講義目的及び到達目標

【目的】

これまでに学修した理論、演習や実習等を基に、学生が関心をも

った災害看護上の課題を取り上げ、課題についての情報を収集・分

析、あるいは課題に取り組むための災害支援活動を計画・実施し、

学際的な視点から評価、考察することができる能力を養う。

【到達目標】

① 災害状況を把握し、看護上の問題(課題)を明らかにして探究

することができる。

② 収集した災害状況の情報を分析することができる。

③ 災害状況のなかで「その人らしく健康に生きる」ための方策(支

援活動計画)を立て、実践あるいは提言することができる。

④ 課題についての情報の分析や支援活動の実施を研究的なレポー

トとしてまとめることができる。

なお、ここでいう「災害状況」には、防災・減災に関することも含

み、「災害支援活動」には、病院や地域との連携の在り方など組織

的な支援体制や組織づくり等も含む。

講義内容・授業計画

各学生の課題に沿って、主指導教員 1 名および副指導教員 4 名と計

画を立てて実施する(各指導教員の専門は、履修の手引き p.19 を参照)。

テキスト 学生のテーマに合わせて適宜紹介する。

参考文献 学生のテーマに合わせて適宜紹介する。

成績評価 プロセスならびに最終提出されたレポート内容にて、指導を担当する 5

大学の教員で評価を行う。

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2015.4.20 教育課程連絡協議会

履修上の注意・履修要件

本籍大学の専任教員と実践課題レポートの内容についてよく相談した

上で履修すること。

備考

実践課題レポート(の単位取得*)は、Preliminary Examination の

審査申請時の要件の一つである。