takemitsu festival in fukuoka 音楽祭 - classic...

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表紙画:堀越千秋 ©2001 武満徹 音楽祭 福岡 TAKEMITSU FESTIVAL in FUKUOKA 2016. 6.10 8.4 20世紀を代表する世界的作曲家・武満徹の九州で初めてのフェスティバル。 2016年6月10日から8月4日まで隔週ごと、5回にわたり 講演と演奏、歌、映画、オーケストラ演奏が行われます。 推薦 谷川俊太郎、篠田正浩 武満徹没後20年にあたり、 福岡で彼の音楽祭が開かれることを 心から嬉しく思います。 武満徹没後 20 年記念 ❶❷❸ のギャラリーモリタでの講演と演奏は、 入場料3,500円、自由席。 の円形ホールでの映画と公演は、映画入場料1000円 講演入場料3000円。 のももちパレスホールでの公演は、A席 5000円(指定席) B席 4000円 (自由席) ■チケットのお求めはお早めに。いずれも定員になり次第締め切りとさせていただきます。 ギャラリーモリタでは、 ❶❷❸ のチケット販売、予約受付 ………………… 092-716-1032 ブックスキューブリック (けやき通り店) では、 ❶❷❸❹ のB席販売 …… 092-711-1180 アートリエでは、 ❶❷❸❹ のB席販売 ……………………………… 092-281-0103 九響チケットサービスでは、 A席(指定席) 、B席 (自由席) を販売 ………… 092-823-0101 ●発売初日までのチケットのお求めお一人様4枚まで。●演奏中ご入場はお断りいたします。やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございま す。●お席の変更及びキャンセルはお受けできません。●公演中止の場合を除きご入金後の払い戻しは致しません。●未就学児の入場はお断りしております。 主催 武満徹の小宇宙企画の会 〒819-0043福岡市西区野方2-45-5 電話 080-2695-2815 協力 大原哲夫編集室 協賛 ギャラリーモリタ ブックスキューブリック ベニールカフェ ギャラリー尾形 美美 後援 (公財)福岡市文化芸術振興財団 〒810-0042福岡市中央区赤坂3-9-28 ロフティ赤坂2F TEL.092-716-1032 福岡空港から赤坂駅まで地下鉄空港線で12分 JR博多駅から赤坂駅まで地下鉄空港線で6分 天神から赤坂駅まで地下鉄空港線で1分 地下鉄赤坂駅より徒歩7分 バス停赤坂2丁目よりすぐ バス停福岡市美術館より徒歩7分 (映画開演時間は15時30分) 〒810-0001福岡市中央区天神1-1-1 TEL.092-725-9111 福岡空港から天神まで地下鉄空港線で11分 JR博多駅から天神まで地下鉄空港線で5分 西鉄福岡天神駅から徒歩10分 地下鉄空港線天神駅より徒歩3分(16番出口) 地下鉄七隈線天神南駅5番出口より徒歩3分 バス停から徒歩 市役所北口より0分 天神4丁目より3分 中央郵便局前より5分 〒814-0006福岡市早良区百道2-3-15 TEL.092-851-4511 地下鉄空港線藤崎駅より徒歩1分 地下鉄2番出口を上がるとバスターミナルに出ます。 その右隣の建物がももちパレスです。 福岡空港から藤崎駅まで地下鉄空港線で20分 JR博多駅から藤崎駅まで地下鉄空港線で15分 天神駅から藤崎駅まで地下鉄空港線で10分 愛宕ICより車で5分(西区方面からは下りられません) 百道ICより車で10分 駐車台数は限りがあるので、公共交通機関をご利用ください。 (詳しくは中面をご覧ください) 主催:武満徹の小宇宙企画の会  協力:大原哲夫編集室 610 日(金) 19時開演 武満徹と美術講演 大原哲夫 ギター演奏 谷辺昌央 会場 ギャラリーモリタ 624 日(金) 19時開演 武満徹のうたピアノ 谷川賢作 うた 高瀬麻里子 会場 ギャラリーモリタ 78 日(金) 19時開演 武満徹と自然講演 小沼純一 フルート 若林かをり 会場 ギャラリーモリタ 719 日(火) 19時開演 武満徹の映画音楽講演 篠田正浩 映画上映『はなれ瞽女おりん会場 アクロス福岡 円形ホール 84 日(木) 19時開演 オーケストラとピアノと歌指揮・ピアノ 鈴木優人 演奏 九州交響楽団 独唱 波多野睦美 会場 ももちパレス 大ホール ギャラリーモリタ アクロス福岡 円形ホール ももちパレス 大ホール TAKEMITSU FESTIVAL in FUKUOKA 2016. 6.10 8.4 チケットのお申し込みは下記まで 地下鉄七隈線 天神南駅 地下鉄空港線 天神駅 西西国体道路 明治通り 明治通り 昭和通り 天神4丁目 市役所北口 天神中央公園 西鉄イン福岡 福岡市役所 中央警察署 ベスト電気 天神コア ミーナ天神 イムズ 博多大丸/エルガーラ 天神交差点 市役所入口交差点 アクロス 福岡 西水道局 福岡市 早良区役所 バスターミナル 早良警察署 旧国道202号線 ももち パレス 薬院 荒江 六本松 西公園 地下鉄 博多駅 税務署入口 交差点 中央郵便局前 西赤坂2丁目バス停 地下鉄 赤坂駅 福岡市美術館 STARBUCKS COFFEE CORE21 ギャラリーモリタ けやき通り 赤坂四ツ角 警固四ツ角 税務署入口 交差点 1930年10月8日 東京都、本郷1丁目に生まれる。 1945年15歳の時、軍歌ばかり耳につく戦争末期 に勤労動員先で聞いたシャンソン、《聞かせてよ、愛 の言葉を》に衝撃を受け、音楽を一生の仕事にしよ うと決意。戦後、ほとんど独学で作曲を習得する。 1950年20歳、詩人・美術評論家の瀧口修造と出 会う。新作曲派協会を経て実験工房の時代へ。 結核を病むが、ラジオドラマ、演劇のための音楽、映 画音楽に意欲的に取り組む。 1957年27歳、《弦楽のためのレクイエム》をストラ ヴィンスキーが、1961年には《樹の曲》をコープラン ドが絶賛。また、この頃から映画音楽作曲家としても 高い評価を得、数々の賞を受賞。 1967年37歳、カーネギーホールで《ノヴェンバー・ス テップス》演奏。映画音楽、コンサート作品とともに 世界的評価を得る。その後カナダ、フランス、イギリ ス、オランダなどで次々に作品が紹介される。 1970年EXPO’ 70鉄鋼館の音楽監督に。「今日の 音楽」を企画、以後20年続く。プロデューサーとして も活躍。海外からの委嘱、海外の音楽祭からの招 請が増える。国際作曲家委嘱シリーズ監修者に就 任。武満は世界的評価が定まっても安住することが なかった。東西を超えた存在として世界の音楽会に 要請されて各国を飛び回る日々が続く。 1995年 65歳、東京オペラシティー芸術監督に就 任。テーマは「祈り、平和、希望」。 1996年2月20日、癌のため死去。享年65歳だっ た。 2004年には全作品をCDに収録した『武満徹 全集』全5巻が刊行された。 The grace of Takemitsu’s music was always echoed in the grace of his words. Both will undoubtedly continue to echo through our new century. 20世紀を代表する 世界的音楽家・武満徹 武満の遺した音楽に 彼が世界に語りかけた言葉を、 人類に遺した言葉を聴く。 民族を越え、時代を超えて、 私たちは武満の遺した響きに耳を傾ける。 “Sounds thread their way through me, and then out into the world, in uninterrupted loops.” by Toru Takemitsu 音は私をつらぬいて 世界に輪のようにつづいている。 武満徹 photo ©1967 Charles Gagnon

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Page 1: TAKEMITSU FESTIVAL in FUKUOKA 音楽祭 - classic newsclassicnews.jp/c-news/image/2016/06/20160608-05-panf.pdf · The grace of Takemitsu’s music was always echoed in the grace of

表紙画 : 堀越千秋 ©2001

武満徹音楽祭福岡

TAKEMITSU FESTIVAL in FUKUOKA2016.6.10─8.4

20世紀を代表する世界的作曲家・武満徹の九州で初めてのフェスティバル。2016年6月10日から8月4日まで隔週ごと、5回にわたり講演と演奏、歌、映画、オーケストラ演奏が行われます。

推薦

谷川俊太郎、篠田正浩武満徹没後20年にあたり、

福岡で彼の音楽祭が開かれることを心から嬉しく思います。

武満徹没後20年記念

❶❷❸ のギャラリーモリタでの講演と演奏は、 入場料3,500円、自由席。❹ の円形ホールでの映画と公演は、映画入場料1000円 講演入場料3000円。❺ のももちパレスホールでの公演は、A席 5000円(指定席) B席 4000円(自由席)。

■チケットのお求めはお早めに。いずれも定員になり次第締め切りとさせていただきます。● ギャラリーモリタでは、❶❷❸ のチケット販売、予約受付 …………………092-716-1032● ブックスキューブリック(けやき通り店)では、❶❷❸❹ と ❺ のB席販売 ……092-711-1180● アートリエでは、❶❷❸❹ と ❺ のB席販売………………………………092-281-0103● 九響チケットサービスでは、 ❺ A席(指定席)、B席(自由席)を販売 …………092-823-0101

●発売初日までのチケットのお求めお一人様4枚まで。●演奏中ご入場はお断りいたします。やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。●お席の変更及びキャンセルはお受けできません。●公演中止の場合を除きご入金後の払い戻しは致しません。●未就学児の入場はお断りしております。

主催 武満徹の小宇宙企画の会 〒819-0043福岡市西区野方2-45-5 電話 080-2695-2815

協力 大原哲夫編集室 協賛 ギャラリーモリタ ブックスキューブリック ベニールカフェ ギャラリー尾形 美美 後援 (公財)福岡市文化芸術振興財団

〒810-0042福岡市中央区赤坂3-9-28 ロフティ赤坂2FTEL.092-716-1032● 福岡空港から赤坂駅まで地下鉄空港線で12分● JR博多駅から赤坂駅まで地下鉄空港線で6分● 天神から赤坂駅まで地下鉄空港線で1分● 地下鉄赤坂駅より徒歩7分● バス停赤坂2丁目よりすぐ● バス停福岡市美術館より徒歩7分

(映画開演時間は15時30分)

〒810-0001福岡市中央区天神1-1-1TEL.092-725-9111● 福岡空港から天神まで地下鉄空港線で11分● JR博多駅から天神まで地下鉄空港線で5分● 西鉄福岡天神駅から徒歩10分● 地下鉄空港線天神駅より徒歩3分(16番出口)● 地下鉄七隈線天神南駅5番出口より徒歩3分● バス停から徒歩 市役所北口より0分 天神4丁目より3分 中央郵便局前より5分

〒814-0006福岡市早良区百道2-3-15TEL.092-851-4511● 地下鉄空港線藤崎駅より徒歩1分地下鉄2番出口を上がるとバスターミナルに出ます。その右隣の建物がももちパレスです。● 福岡空港から藤崎駅まで地下鉄空港線で20分● JR博多駅から藤崎駅まで地下鉄空港線で15分● 天神駅から藤崎駅まで地下鉄空港線で10分● 愛宕ICより車で5分(西区方面からは下りられません)● 百道ICより車で10分駐車台数は限りがあるので、公共交通機関をご利用ください。

(詳しくは中面をご覧ください)

主催 : 武満徹の小宇宙企画の会  協力 : 大原哲夫編集室

6月10日(金) 19時開演 「武満徹と美術」 講演 大原哲夫 ギター演奏 谷辺昌央 会場 ギャラリーモリタ

6月24日(金) 19時開演 「武満徹のうた」 ピアノ 谷川賢作 うた 高瀬麻里子 会場 ギャラリーモリタ

7月 8日(金) 19時開演 「武満徹と自然」 講演 小沼純一 フルート 若林かをり 会場 ギャラリーモリタ

7月19日(火) 19時開演 「武満徹の映画音楽」 講演 篠田正浩 映画上映『はなれ瞽女おりん』 会場 アクロス福岡 円形ホール

8月 4日(木) 19時開演「オーケストラとピアノと歌」    指揮・ピアノ 鈴木優人 演奏 九州交響楽団 独唱 波多野睦美 会場 ももちパレス 大ホール

ギャラリーモリタ アクロス福岡 円形ホール ももちパレス 大ホール

TAKEMITSU FESTIVAL in FUKUOKA2016.6.10─8.4

チケットのお申し込みは下記まで

 地下鉄七隈線 天神南駅

 地下鉄空港線 天神駅

西鉄福岡駅

西鉄大牟田線

国体道路

明治通り明治通り

昭和通り

渡辺通り

天神4丁目

市役所北口

天神中央公園

大同生命ビル

西鉄イン福岡

福岡市役所

中央警察署

ベスト電気天神コア

ミーナ天神

イムズ

博多大丸/エルガーラ

那珂川

天神交差点 市役所入口交差点

アクロス福岡 祇

藤崎

西新唐人町

大濠公園

赤坂

天神

中洲川端

呉服町

千代町

←前原

▼ 水道局

福岡市早良区役所バスターミナル

早良警察署

気象台

→県庁

旧国道202号線

ももちパレス

福岡美術館

薬院荒江

六本松

渡辺通一丁目

西公園

国道3号線

地下鉄 博多駅

税務署入口交差点中央郵便局前

←西新

→天神

赤坂2丁目バス停

地下鉄 赤坂駅

福岡市美術館

STARBUCKSCOFFEE

CORE21

ギャラリーモリタ

けやき通り

赤坂四ツ角

警固四ツ角

税務署入口交差点

1930年10月8日 東京都、本郷1丁目に生まれる。1945年15歳の時、軍歌ばかり耳につく戦争末期に勤労動員先で聞いたシャンソン、《聞かせてよ、愛の言葉を》に衝撃を受け、音楽を一生の仕事にしようと決意。戦後、ほとんど独学で作曲を習得する。1950年20歳、詩人・美術評論家の瀧口修造と出会う。新作曲派協会を経て実験工房の時代へ。結核を病むが、ラジオドラマ、演劇のための音楽、映画音楽に意欲的に取り組む。 1957年27歳、《弦楽のためのレクイエム》をストラヴィンスキーが、1961年には《樹の曲》をコープランドが絶賛。また、この頃から映画音楽作曲家としても高い評価を得、数々の賞を受賞。1967年37歳、カーネギーホールで《ノヴェンバー・ステップス》演奏。映画音楽、コンサート作品とともに世界的評価を得る。その後カナダ、フランス、イギリス、オランダなどで次々に作品が紹介される。1970年EXPO’70鉄鋼館の音楽監督に。「今日の音楽」を企画、以後20年続く。プロデューサーとしても活躍。海外からの委嘱、海外の音楽祭からの招請が増える。国際作曲家委嘱シリーズ監修者に就任。武満は世界的評価が定まっても安住することがなかった。東西を超えた存在として世界の音楽会に要請されて各国を飛び回る日々が続く。1995年 65歳、東京オペラシティー芸術監督に就任。テーマは「祈り、平和、希望」。1996年2月20日、癌のため死去。享年65歳だった。 2004年には全作品をCDに収録した『武満徹全集』全5巻が刊行された。

The grace of Takemitsu’s music was always echoed in the grace of his words.Both will undoubtedly continue to echo through our new century.

20世紀を代表する世界的音楽家・武満徹

武満の遺した音楽に彼が世界に語りかけた言葉を、人類に遺した言葉を聴く。 民族を越え、時代を超えて、私たちは武満の遺した響きに耳を傾ける。

“Sounds thread their way through me, and then out into the world, in uninterrupted loops.”

by Toru Takemitsu

音は私をつらぬいて世界に輪のようにつづいている。

武満徹

photo ©1967 Charles Gagnon

Page 2: TAKEMITSU FESTIVAL in FUKUOKA 音楽祭 - classic newsclassicnews.jp/c-news/image/2016/06/20160608-05-panf.pdf · The grace of Takemitsu’s music was always echoed in the grace of

photo © Chizuka Watanabe

武満徹は20代で当時まだ日本ではほとんど知られていなかったパウル・クレーの評論を書いたこともありました。武満徹の作品には、ルドン、ミロ、クレーなどの絵画や彫刻などの美術作品に啓発され、あるいはモチーフにしたものが多くあります。また画家、彫刻家たちと広く交友しています。武満作品における音楽と美術の相互の関連について、ギターの演奏を交えながらお話します。(大原)

僕は音楽を考える時も、視覚的に考えることが多い。いい絵を見たときに、色彩のハーモニーのようなものが自分の中で響きとして感じられる。……武満徹

「なぜクラシックの、しかもこむずかしい現代音楽を書いている作曲家がこんなアルバムを作ったりするのか不思議に思われるだろう。私にとってこうした営みは、「自由」への査証を得るためのもので、精神を固く閉ざされたものにせず、いつも柔軟で開かれたものにしておきたいという希いに他ならない。……武満徹

僕はたくさんの樹々の中に1つの音を求める。自分の音楽として規定された音と、そうでない周囲の自然の音が同じ形の音で存在していて欲しい。……武満徹

私は、映画に音楽を付け加えるというより、映画から音を削るということの方を大事に考えている。…… 武満徹

大原哲夫 おおはら・てつお(エディター、『武満徹全集』編集長)1947年福岡県門司市生まれ。早稲田大学第一文学部史学科卒業、美術編集者としてスタート。後に小学館版『モーツァルト全集』『バッハ全集』『武満徹全集』『林光の音楽』等の音楽全集を企画、編集長を務める。その他企画・編集した美術書・音楽書など100冊を超える。2008年に大原哲夫編集室を開設。企画・編集・執筆活動を続ける。また「シリーズ・武満徹の音楽」などのコンサートをプロデュース、その一方で造形作品・絵画を発表する。音楽と美術に差はないがモットー。著書に『武満徹を語る15の証言』(小学館)『チェリスト、青木十良』『モーツアルト・伝説の録音』全3巻(飛鳥新社)。

谷辺昌央 たにべ・まさお(ギタリスト)名古屋生まれ。東京大学在学中に東京国際ギターコンクールに首席入賞。1999年よりドイツ、ケルン音楽大学留学、首席卒業。ノルバ・カエサリーナ国際ギターコンクールなどヨーロッパの数々の国際コンクールで優勝。2005年ワシントン、ケネディーセンターでアメリカ・デビュー。バッファロー・フィルと共演では、聴衆2000人総立ちの大成功、ドイツ、スペイン、ブラジルなどのオーケストラと共演。2011年より日本での活動を本格化。ドイツMDGより《日本人作曲家によるギター協奏曲集》(武満徹、細川俊夫、林光)をCD世界同時リリース。2013年名古屋音楽ペンクラブ賞、2015年芸術創造賞受賞。

第     回お話と演奏のコラボレーション 6月10日(金)武満徹と美術 会場 ギャラリーモリタ

開場 18時30分 開演 19時

定員 40名 (先着順締め切り)

入場料 3,500円

講演 大原哲夫 (エディター、『武満徹全集』編集長)演奏 谷辺昌央 (ギタリスト)[演奏曲] ギター演奏曲フォリオスエキノクス (ミロの作品にヒントを得た曲) すべては薄明のなかで (クレーの作品にヒントを得た曲) 森の中で(遺作)など、 武満徹ギター独奏曲全曲ほか

武満徹は眼の人でもあった……。武満と美術。けやき通りの画廊が、武満の色に染まる。聴きのがせない! 海外でも絶賛のギタリスト谷辺昌央。

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TetsuoO’hara Masao

Tanibe

小沼純一 こぬま・じゅんいち(音楽評論)1959年東京生まれ。学習院大学フランス文学科卒業。音楽を中心にしながら、文学、映画など他分野と音とのかかわりを探る批評を展開。現在、早稲田大学文学学術院教授。音楽・文芸批評家。その他、諸々の委員等もつとめる。著書に『武満徹 音・ことば・イメージ』『ミニマル・ミュージックその展開と思考』『魅せられた身体』『音楽に自然を聴く』他多数。詩集に『しあわせ』『サイゴンのシド・チャリシー』ほか。編著に『武満徹エッセイ選』『高橋悠治対談選』『ジョン・ケージ著作選』『柴田南雄著作集』ほか。2015-6年にはコンサート『村上春樹を「聴く」』の監修。NHK『スコラ 坂本龍一音楽の学校』のゲスト講師で出演。

若林かをり わかばやし・かをり(フルーティスト)京都に生まれる。東京藝術大学音楽学部卒業。ストラスブール音楽院、ルガーノ音楽院を最優秀の成績で修了。現代音楽演奏コンクール“競楽 Ⅹ”第2位入賞。平成27年度滋賀県文化奨励賞受賞。NHK-FM「名曲リサイタル」出演。フランス、ドイツでリサイタルを開催。ヨーロッパやアメリカの音楽祭などでも演奏を行う。2015年、全曲現代作品によるリサイタル『フルーティッシモ~フルートソロの可能性~』を始動し、本年11月5日(土)には近江楽堂(東京オペラシティ)で、武満徹のフルート作品に焦点をあてた『フルーティッシモ《vol.3》』開催予定している。

JunichiKonuma

KaoriWakabayashi

篠田正浩 しのだ・まさひろ(映画監督)1931年生まれ。岐阜出身。早稲田大学第一文学部入学。中世、近世演劇を専攻。卒業後、松竹撮影所に入社。1960年『恋の片道切符』で監督になる。大島渚、吉田喜重らと共に、松竹ヌーヴェルヴァーグとして前衛的な作品を発表し始める。1967年独立プロ『表現者』を妻の岩下志麻と共に設立し、自主制作を始める。2001年早稲田大学特命教授となる。2003年『スパイ・ゾルゲ』を最後に監督業を引退。武満徹と共に挑戦した映画作品も多い。主な作品に『心中天網島』、『沈黙』『はなれ瞽女おりん』『写楽』等。著書『河原者ノススメー死穢と修羅の記憶』(幻戯書房2009年刊)で、第38回泉鏡花文学賞受賞。

MasahiroShinoda

谷川賢作 たにかわ・けんさく(作曲/編曲、ピアノ)1960年東京生まれ。ジャズピアノを佐藤允彦に師事。演奏家として、現代詩をうたうバンド「DiVa」ハーモニカ奏者続木力とのユニット「パリャーソ」、また父である詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催。80年代半ばより作・編曲の仕事をはじめ、映画「四十七人の刺客」NHK「その時歴史が動いた」テーマ曲等。88、95、97年に日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。近年は作曲、演奏活動のほか各地ホール、団体の音楽監督、音楽プロデュース、芸術アドバイザーと多彩な活躍を続ける。最新CDはパリャーソ・ウィズ・フレンズ「セレッソ」(JMCK-3009)、「詩は歌に恋をするーDiVa BEST」(COCQ-84618)、谷川賢作ピアノソロvol.4 (TRBR-0014)。

KensakuTanikawa

高瀬麻里子"まこりん"(ヴォーカル)詩人・谷川俊太郎、谷川賢作(p)が大坪寛彦(b)と共に結成した、現代詩をうたうバンド「DiVa」のヴォーカル。代表曲「さようなら」は、矢野顕子を初め多くのアーティストがカバー。子供向けのオムニバスアルバムなどにも参加。「紺野美沙子の朗読座」映画「沈まぬ太陽」「ニュースJAPAN」のオープニング・テーマ曲、「あまちゃん」などの劇場音楽やCMなどにも起用される。自ら率いるハモリ女子3楽坊「トランスバランス」ではアレンジとコーラスを担当。アカペラや朗読で綴るソロライブ、声優、俳優、モダンダンスなど活動は多岐に渡る。

makoring

創作の原理と自然とのつながり……。武満徹の音楽作品には、木や星、場所、季節、雨や風、といった自然とのつながりを喚起するタイトルがつけられています。そこには、ただタイトルのみではない、作曲家にとっての創作原理と自然とのつながりがみえてくるのではないでしょうか。タイトル=ことばは、しかし、音楽のイメージを限定するのではなく、作曲家が音楽を発想するものとしてはたらいています。フルートの実演とともに、息、空間、時間といった具体的な側面にふれながら、お話できればと思います。(小沼)

第     回お話と演奏のコラボレーション 7月8日(金)武満徹と自然 会場 ギャラリーモリタ

開場 18時30分 開演 19時

定員 40名 (先着順締め切り)

入場料 3,500円

講演 小沼純一 (音楽評論)演奏 若林かをり (フルーティスト)[演奏曲] ヴォイス、巡り、エアなどを予定

今宵、武満の音楽創造の謎が解ける!作曲の創作原理とは?気鋭の音楽評論家とフルーティストの競演。

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年間300本、少ない年でも100本も見るほど武満徹の映画好きは有名。65年の生涯に武満徹は100本を超える映画音楽を作曲しました。彼はコンサートホールで演奏される作品と同等のエネルギーと愛情込めて映画の仕事に当ったのです。映画音楽には武満徹の音楽のエッセンスが込められています。武満徹とともに仕事をした同時代の篠田正浩監督によるお話は、武満の音楽を知る上で大変貴重なまたとない機会です。

「彼は天使のような優しさがあった。強いと言う点では、絶対に妥協しない。ものすごい直感の人ではあるけれど、その直感を裏付けるための論理はいつも用意をしていた」武満徹の古くからの友人、篠田正浩監督の講演です。「はなれ瞽女おりん」は1977年公開、岩下志麻主演。篠田監督の代表作の1つ。この映画の音楽を担当した武満徹は、第1回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。劇場でこの名作をぜひご覧ください。上映後、篠田監督が武満の映画音楽について講演されます。この機会をお見逃しないように。

第     回お話と映画のコラボレーション 7月19日(火)武満徹の映画音楽 会場 アクロス福岡 円形ホール

第1部 映画上映 (上映時間117分)

開場 15時 上映 15時30分

入場料 1000円

一度退出後、同会場で講演があります。

第2部 講演

開場 18時30分 開演 19時

入場料 3,000円(いずれも120名様限定先着順)

講演 篠田正浩 (映画監督)映画上映 『はなれ瞽女おりん』

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鈴木優人 すずき・まさと(指揮者。作曲家、ピアニスト、チェンバリスト、オルガニスト)1981年オランダ生まれ。東京藝術大学及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。鍵盤奏者(チェンバロ、オルガン、ピアノ)、指揮者としてバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)や横浜シンフォニエッタなど国内外の公演に多数出演。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで意欲的なプログラムを展開。指揮者としても2015年の「マタイ受難曲」メシアン「トゥーランガリラ交響曲」などでは圧巻の演奏。調布音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー。作曲家としても数々の委嘱を受ける。指揮、演奏活動のほか舞台演出、企画プロデュース、そして作曲と、その活動に垣根はなく各方面から大きな期待が寄せられている。

MasatoSuzuki

波多野睦美 はたの・むつみ(メゾソプラノ)宮崎大学卒業、英国ロンドンのトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。1990年にシェイクスピア時代のイギリスのリュートソングでデビュー。国内外で多くのコンサート、音楽祭に出演。ヘンデル「メサイア」や、バッハ「マタイ受難曲」などバロックオーケストラとの数多くの共演のほか、現代音楽の分野では間宮芳生作品のアメリカでの世界初演、サイトウキネン武満徹メモリアルコンサート、水戸芸術館での「高橋悠治の肖像」、放送ではNHKニューイヤーオペラコンサート、らららクラシック、名曲アルバム、日本の叙情歌、題名のない音楽会等に出演。オペラでは「ポッペアの戴冠」のオッターヴィアなど、深い表現力と存在感で注目される。

MutsumiHatano

九州交響楽団1953年創立。2013年から「公益財団法人九州交響楽団」となり、九州一円の常設オーケストラとして福岡に本拠地を置く。アクロス福岡での定期演奏会、天神で「クラシック、名曲・午後のオーケストラ」の自主公演の他、青少年向けのコンサート、オペラやバレエ、合唱との共演、ポップス、映画楽、ファミリーコンサートなど福岡県を中心に九州各地で年間約 130回の演奏活動をしている。福岡市文化賞、西日本文化賞、文部大臣地域文化功労賞、福岡県文化賞を受賞。2013年小泉和裕が音楽監督に就任。CDに「ベルリオーズ 幻想交響曲」「ベートーヴェン 交響曲第9番」がある。

The Kyushu Symphony Orchestra

初期の作品「弦楽のためのレクイエム」から、武満徹は一貫して個性的な音色と旋律を持ち続けた作曲家でした。曲中に現れる様々な形の旋律、多彩な音色は聴く人の想像力を喚起させます。九州交響楽団と指揮者鈴木優人の織りなす響きが楽しみです。また波多野睦美の歌う武満ソングは、彼女の極めて清楚な歌声と相まって、武満徹の世界をいっそう際立たせています。音楽祭のフィナーレを飾る演奏会は、オーケストラと波多野睦美の素晴らしい歌の一夜です。

聴く人を惹きつけて止まない 美しい旋律、多彩な音色。鈴木優人と九響で聴く武満徹のオーケストラ作品。そして、波多野睦美の歌。

第     回オーケストラ作品を聴く、ピアノと歌 8月4日(木)武満徹のオーケストラ・ピアノと歌

会場 ももちパレス 大ホール

開場 18時30分 開演 19時

定員 800人

入場料 A席 5,000円 (指定席)

B席 4,000円 (自由席)指揮・ピアノ 鈴木優人演奏 九州交響楽団独唱 波多野睦美 (メゾソプラノ)

[演奏曲]       司会 大原哲夫弦楽、オーケストラ作品1 弦楽のためのレクイエム    2 ハウ・スロー・ザ・ウィンド    3 波の盆  ピアノ独奏4 雨の樹素描 Ⅱ  歌とピアノ5 ソングの中より オーケストラ作品6 3つの映画音楽より    (予定)

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第     回ピアノとうたのコラボレーション 6月24日(金)武満徹のうた 会場 ギャラリーモリタ

開場 18時30分 開演 19時

定員 40名 (先着順締め切り)

入場料 3,500円

ピアノ 谷川賢作 (作曲/編曲、ピアノ)うた 高瀬麻里子 "まこりん makoring" (ヴォーカル)[演奏曲]うたうだけ見えないこども昨日のしみぽつねん翼小さな空死んだ男ののこしたものはほかに 谷川俊太郎作詞と賢作作曲の    「さようなら」「ぴあの」「とおく」「私たちの星」「ほほえみ」

ポップスで聴く、武満徹の“うた”。まこりんの歌で聴くと、詩が活字で読むよりもずっと深く心に届くのに驚く。……………… 谷川俊太郎

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photo ©1967 Charles Gagnon

photo © FUKAHORI mizuho

photo © Atsuko Takagi

photo © Marco Borggreve

photo © Mieko Orisaku

photo © Toshiyuki Kohno

photo © 片岡陽太

All in Twilightクレー作 1932年

閉じた眼ルドン作 1890年

エキノクスミロ作 1967年