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THEMEGUROPARASIT.MUSEUMNEWS 目黒寄生 官ニュース 173 平成 5 12 1 9 9 3 新展示室 (1階)

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THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS

目黒寄生 官ニュース第173号 平成 5年12月 1 9 9 3

新 展 示 室 (1階)

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- 2 THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

年頭の辞 (平成 5年 1月10日〕

館長亀谷 了

本年の新年はとくにうれしい新年となった 目黒寄

生虫館新館完成が目前にせまってきたからである.一

昨年改築を決意し有志の方々のご賛同を得てようやく

決定スタートをきった.所蔵標本・図書文献資料の一

時保管のための倉庫の建設,仮事務所の開設, これだ

けでも大変なことであった.館員の苦労はひととおり

ではなかった ついで解体,新築の工事がはじまる.

シパタ組社長,柴田孝ーさんは陣頭指揮.見事な設計

は美しく実を結んで,地上6階,地下 l階の新館は出

来あがった.つぎは膨大なる標本・図書資料の搬入で

ある.この作業も館員とボランテイアの麻布大学学生

諸君の汗みどろの活動によって進められている.展示

室関係は国友さんの手によって進行している. 4月開

館をめざして最後の追い込みと L、う段階まできた.ほ

んとうにご苦労さまと言いたい.さて今後の館の運営

はいかにすべきかという 問題である.

l 当初は新しい施設として世人の注目をあびるに

違いない.しかし,人間の寄生虫が著しく減少しつつ

ある今日の状態では,世人の関心が寄生虫からはなれ

る時が必ず来ると考える.しかもその時期はそれ程遠

くないと私は考える.学問的に価値ある存在だと自負

する私ではあるが,世人の関心を引き止めることも大

事であると思う. しからば輝かしい未来はないかとい

うと私は必ず方法があると考える.それは目を海外に

むけることである. 日本は海外との交流なくしては生

きていけない.経済的にも文化的にも海外との交流を

強めなくては将来の発展はない.発展どころか生きて

いくことすら困難になるだろう.しかも交流の対象に

なる国々にはマラリア原虫 ・フィラリア・トリパノ

ゾーマ等重要な寄生虫が少なくない.この問題をいつ

も念頭において運営すれば前途は大いに開けてくる.

2 目黒寄生虫館は本来研究博物館として出発し

た.その故に研究報告も出してきたのである 新館出

発と同時にこれも復活せねばならぬ.そのためには,

新館出発の日から研究を再開せねばならぬ.学界にお

くれをとってはならぬ.従って研究室の整備は第ーに

心がけねばならぬ.

3 標本・図書・資料の整備の重要なことは言をま

たないところで,ある.これらの存在が,学界において

当館が高く評価されている重要な要素であることも承

知している.それ故,各方面より蔵書の寄贈の申込み

が相次ぐのである.我々はこの標本の保存整備,図書

の系統的整理を行わねばならぬ.しかし,短時日に出

来るものではない じっくり構えて万全の処置をすべ

きものと思う.私はそのためには診療所の敷地も図書

室に提供する決心である.

bま

以上3点が新年における私の決意である.要約すれ

海外に目をむけること

研究をすること.ニ ュース,研究報告の再開

標本・図書の整備

以上である.この 3点は 4月開館と同時に実行せねば

ならぬ.

新館成る

館長亀谷 了

新館改築の動機

平成5年 4月 1日新館成る.私の永い永い夢が実現

したのである.新館建設にふみきった動機は渡辺正氏

(元文部省大学学術局情報図書課長)が館が将来発展

するためには研究を主体として,活発に活動せねばな

あらぬと強くすすめられた一言に私が強く打たれ, し

からば陣容をあらためねばならぬと考たからである

私は深〈決する所があって踏み切ったことを書きとめ

ておきたい.

新築で私が最も胸を打たれニと

そのー 柴田加毒美会長の複雑なお気持ち

会長が旧寄生虫館の建設を私の資金零にちかき乏し

きをご承知の上で進んで発足され,それが館の発展に

どれ程カになったかは私は繰り返し話し,文にも書い

た それを壊して改めると言うことは,私は会長には

すまなく思いはしたものの,研究の作業場を広げるた

めには上にのばすより方法がないことから踏みきった

のだ.幸いに,技報堂の出版物に理想的な博物館建設

記録として大きく掲載され,詳細な青写真もびっしり

納められていることと,新築が会長の令息,孝一氏で

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平成5年12月 目黒寄生虫館ニュース - 3-

あり設計者が同じ森近氏であったことから,だまっ て

目をつぶられたと私は推察するのである.わたしは上

棟式の式典の日の会長の横顔を忘れることが出来ない

のだ.

その二 新館の展示はし、かにもうまく出来ている.

新築中,私は上目黒の仮事務所に出向 くことは物理

的に困難があったので,展示のことは殆どが俊也君,

市原君,荒木君,協力者としては,町田君,小川君,

嶋津君,長者事君等に委ねざるを得なかった.私は内心

いささかの心配を抱いていたのであるが, 出来上がっ

てみると私は驚いた.すばら しい, とても私の出る幕

ではないと思う程完壁であるとわかった. これなら大

学教授が学生をお連れになってこ の展示をつかって講

義をなされば上々以上の成果があがある とまで私は評

価したのだ つまり関係の諸氏が非常に成長したと失

礼とは思うがfLは思ったのだ.

開館披露パーテイ

理事長挨拶

亀谷でございます.

本日はご多忙の中,多数ご参列L、ただきま してまこ

とにありがとうございます.

この寄生虫館はですね,これから日本が進まな くて

はならない国際関係について重要な役割をしめす機関

になると思います また,そう しな くてはいけないと

思っております.従って,今後とも皆様の絶大なるご

支援をお願いする次第でございます.

済みま してから,個々のものについてはまたご説明

できると思いますから,私はただこれだけご挨拶申し

上げてさがりたし、と思います

挨拶する亀谷了理事長

その三 新館設計のすばらしさもまた驚きの一つだ.

幸一社長と森近さんが主体であることは疑う余地が

ないが,父加喜美会長の意、をうけて,寄生虫館の遠き

将来の発展を強く念じて全力を挙げて取り組まれたに

違いない.私は深く感謝するのである. ~ 、う所なしと

いう感激にひたっているのである.

渡辺 正氏 柴田加害美氏 柴田孝一氏

森近義和氏 菅生光男氏 亀谷俊也氏

市原醇郎氏 荒木 潤氏 鈴木芳栄氏

小貫和子氏 町田昌昭氏 小川 和夫氏

長津和也氏 嶋津 武氏 内田 明彦氏

館建設には実に多くの方々に協力いただいた 特に

上記の方々にはそのリーダーをつとめた方,感謝に堪

えない次第だ.

新館オーフ・ン記念式典は多くの方々の参列を得て平

成5年 4月1日盛大におこなわれた.

感謝状は次の 3名に差し上げた.

l 株式会社、ンパタ組代表取締役社長 柴田孝一殿

2 株式会社、ンパタ組森近義和殿

3 有限会社日本エキジピ、ショ ン代表取締役社長

国友俊太郎殿

来賓の挨拶

目黒区長河原勇殿

只今ご紹介いただきました,地元目黒の区長,河原

でございます.

目黒区内におきましても,世界に誇る研究機関であ

り,また博物館である目黒寄生虫館がここに装いも新

たに素晴らしく竣工されまして, 40年近くにわたる歴

史に更に新しい第一歩を踏み出したことを, 本当に心

より嬉しく 存じます.

~, ;ξ 皐 司、 官守

・, ・t・!<

宅-,亀戸沼

.“ゐ)1"、 ,

目黒区長河原勇氏

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-4- THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

千葉大学名誉教授横川宗雄先生

(日本寄生虫学会および日本寄生虫予防会を代表)

学会,あるいは予防会の先輩を前にして祝辞を述べ

ることは甚だ汗顔のいたりではございますが, ご指名

によりまして一応祝辞を述べさせていただきます.

亀谷先生どうもおめでとうございます.

すでに皆様ご承知のことと思いますが,本館は亀谷

博士により昭和28年に目黒寄生虫館として発足し,昭

和32年に文部省より研究機関として財団法人の許可を

受けております.先程もお話がござし、ましたように,

この設立当初の昭和28年代は,わが国では国民病とも

いわれた回虫の蔓延が著しく,その予防活動はここに

列席されておられます, 日本寄生虫予防会の創設者で

ある国井長次郎さんをはじめ,全国の予防会支部が中

心となって全国的に予防活動が展開されておりまし

た.本館の展示室はその寄生虫予防の啓蒙活動に大き

な役割を果し,小学生の参観で‘非常ににぎわったと聞

いております.

さらに,本館の, もう一つ学会としても特に強調し

ておきたいのは,昭和36年から「日本における寄生虫

学の研究」全 5巻および英文版の全 6巻が逐次出版さ

れました.これは日本における明治以来の先人の業績

はもとより,戦後になされた業績も網羅されており世

界に広く, 日本における寄生虫学を紹介したものとし

て広く評価されております.諸外国からもわざわざ本

館を見学に来る人が後を絶たないようであります.

今回このような立派な新館の落成が出来,私どもも

さらに諸外国からの見学者に対して,大いに役に立つ

のではないかと非常に大きな喜びとしておるわけでご

ざいます.

本来ならば,このような寄生虫館というような仕事

は,外国では国立の寄生虫館として,図書館などに併

設されているのが普通でございますが,失礼ですが,

一開業医として個人で出来る範囲をはるかに越えた大

きなる事業であったと思われます.

平成元年に出版された「亀谷日記」というのがござ

いますが,寄生虫学出版の回想を改めて読ましていた

だきましたが,その出版に傾けられた亀谷博士の情熱

には深い感動を覚えました.そのご労苦は並大抵のも

のではなかったことは容易に想像できます.この出版

の火付け役となられた,産みの親とも言うべき安田健

博士はもとより,この事業を終始支持され,編集企画

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Z主主主館時揖境お

〈ザム

-4事長持

司書山間

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四川

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-

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横川宗雄博士

を担当された森下薫・小宮義孝・松林久吉博士らに,

深い敬意と感謝の念を捧げたいと思います.これらご

三方は既に他界されておられますが,もしご存命なら

ば,いの一番にここに駆けつけて,ご祝辞を述べられ

たことと思います.残念でなりません.

印刷を受け持たれた故菅生定祥三協美術印刷の会

長,あるいは,終始裏方に徹し,今回の今日を築かれ

た関係者の方々にも深く感謝の意を表します.今後ま

すますのご発展をお祈りしたいと思います.

どうも,おめでとうございます

友人を代表して

株式会社、ンパタ組会長柴田加幕美殿

司会による柴田加害美氏の紹介.柴田会長は,昭和

31年,当館の建設にあたりまして,資金の用意、が不十

分であるのにもかかわらず,進んで鉄筋の本建築の建

物を造っていただいた方で、ございまして,只今感謝状

を贈呈いたしました柴田孝一社長のお父さまでござい

ます.

柴田加幕美会長の祝辞

ご紹介いただきました柴田でトございます.

今,館長先生の友人を代表してということでござい

ますが,友人というのにはあまりにも貧弱な者でござ

いまして,その意味では本当にこの席が高いところで

はありますけれども,内心じくじたるものがございま

す.お許しいただいて一寸感想を述べさせていただき

ます.

只今,ご司会の方からご紹介のありましたように,

昭和31年というとまだ日本の国情は混乱しておりまし

た.先生がこの建物をどうしたら良いかというご相談

をいただいたのがきっかけでございました.あの時

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平成5年12月 目黒寄生虫館ニュース - 5-

シバタ組会長柴田加害美氏

に,この展示室というものを,物の性質からどうして

も中を広くとらないといけない.そうなると,やはり

鉄筋だろうというところから始まって,この第一期の

工事が31年の 7月に完成したわけでございます. とこ

ろが,先生はその建物を土台としてこつこつと研究を

お進めになりました.そのつど,柴田君,今度はどこ

どこの外国の先生が,ここを見に来て今度虫を送って

くれるそうだよ. この大学の先生から虫が送られて来

るのだよと言っているうちに,これが狭くなってしま

し、ました.

丁度,その時に,俊也さんがあとの方を引き受ける

というような形も出来まして,ああ良かったなという

ときにこの改築のお話が出たわけであります.そうな

りますと,もう私の責任ではございませんので,後は

俊也さんと, うちの件と相談してやるようにというこ

とが,今日皆さんに見ていただくこの建物になったわ

けでございます.

カナダ太平洋生物学研究所

レオ・マルゴーリス博士殿

マーゴリス博士の紹介 世界的に著名なカナダの寄

生虫学者です. 3月中旬に日本政府の招きで来日さ

れ,静岡県清水にある国立遠洋水産研究所を始めに,

北海道サケマス鮮化場,東京大学水産学教室の各研究

施設で会議ならびに視察をおこない,最後に当目黒寄

生虫館の新館オープン記念式典にご出席になられまし

た.

マルコーリス博士の祝辞

どうもありがとうございます.

亀谷先生,館員の皆さん,そしてど来賓の皆さん.

私は,今日, 目黒寄生虫館の新築オープンの記念式

典にお招きいただき,祝辞を述べさせていただくこと

を大変に光栄に思っております.

私は,亀谷先生そしてそのご家族や館員の皆さんを

知ってからすでに25年以上になります.この間,私

は,先生のお宅や前の寄生虫館を何回も訪れま した.

私は,いつも亀谷先生の人間的な温かさ,親切で優し

いことに感服しておりました. 同様に, 先生の奥様も

又優しく,親切で,温かく,とても素晴ら しい方です

が,今日の大切な日に先生とご同席出来なかった事を

大変残念に思っております.

ご存じのように,目黒寄生虫館は亀谷博士によ って

創設され,維持されて来た,大変にユニークな研究所

であります.世界中のどこにもこのようなものはあり

カナダ太平洋生物学研究所 レオ ・マノレゴーリス博士

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(173) 1993 - 6- THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS

'nuv -一'JRv

t'ei-手刊

誌一心注

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む車

グアテマラ織 りにデザインされた双子虫

菅生光男社長の乾杯の辞

ただいまご紹介にあずかりました三協美術印刷の菅

生でございます

ただいま,大変な紹介をいただきま して,私困って

おります 私たいしたこと はやっておりませんので,

皆さん信用しないでく ださい. 3週間位前で,まだこ

の展示室の用意が出来ていない時に一応研究室と地下

室から 6階までを拝見させていただきま した.とても

良く出来ていて,広く,前の寄生虫館に比べる と数倍

の広さと思いました.これもやはり, 亀谷先生の努力

荒木さんからの記念品贈呈

今日は, 目黒寄生虫館の21世紀にむけての出発でご

ざいます.私どもは,これを記念いたしまして,館長

がライフワークとして研究しており ます双子虫を,

グアテマラ織にデ、ザインしたもの作りました. これを

ここで,皆さまからということで全員からお渡しいた

したいと思います.

ますますのご発展を,

す.

お祈りいたしたいと思いま

にコ

乾杯の音頭:三協美術印刷株式会社代表取締役社長

菅生光男殿にお願し、し、たします.

司会による菅生光男氏の紹介・菅生社長のお父さん

は,故菅生定祥会長でございまして,学者の皆様のた

めにといわれ,採算を度外視して当館の印刷物,特に

「日本における寄生虫学の研究」を完成させていただ

きました.菅生光男社長にはその後引き続いて,印刷

面に関しまして絶大なるご協力をいただいているわけ

でございます.

菅生光男氏

ません.そして寄生虫館はその啓蒙活動,研究活動,

出版活動,また,所有する莫大なる寄生虫の標本や図

書 ・文献によって世界中で知られております.

亀谷先生やそのスタッフの努力によ って,世界的に

有名な日本の寄生虫学者の重要な寄生虫標本や文献類

が永久保存されることになりました.それらの標本や

文献は今や世界中の寄生虫学者によ って利用出来るよ

うになりました.この事に対して,我々は亀谷博士に

大いに感謝しております.

私はこの機会を借りまして,亀谷先生,ご子息の俊

也さん,館員の皆さんが寄生虫学の分野で世界中の寄

生虫学者に対して行っている献身的なサービスに対し

て賛辞を送りたいと思います.

この素晴らしい新築の目黒寄生虫館を訪れる人は皆

驚嘆するでしょう.そしてそれは又 目黒寄生虫館が将

来の寄生虫学並びに寄生虫学者に更に大きなサーヒeス

が可能となるでありましょう.

亀谷先生,新築の完成をおめでと うございます

願わくは,先生がこれから先も長く健康で館のお仕

事がご発展あることをお祈りいたします.

亀谷先生,今日の良き日にご招待をいただきました

こと,重ねてお礼申し上げます.

-ーーー乾杯の音頭をとる三協美術印刷社長

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平成5年12月 目黒寄生虫館ニュース -7-

とまわりにいるスタッフの人,また多大なる協力をし

ていただいた方々の賜物だと思っており ます.

我々も,微力ではございますが,出来るかぎりのこ

とはや りたいと思し、ますので,無理難題を言っていた

だければ, 印刷の方だけは頑張り ます.

ここ までやってこ られた,俊也さんや職員の方々も

夜遅くまで大変だったと思います どうもお疲れさま

でした.

それでは,寄生虫館のこれからの発展と皆様のご健

勝をお祈りいたしまして乾杯したし、と思います.

乾杯!

以上で無事, 式典がおわり,館内を案内説明して午

後四時散会した.

車椅子で出席の国井さん

車椅子の国井さん,まさかと思っ ていたが車椅子

で.私は思わず唾をのみ,あふれる涙を拭いもせず氏

の手をしっかり握り しめた.40年前のあの 日,つかっ

かとはし、って来た小柄の紳士が差し出された「寄生虫

予防会発足の辞」私こんどこの微な事を始めましたご

参加ください.あの日の光景をまざまざと思い出す.

おそらく一生私は忘れないだろう.勿論参加,あれか

らの40年,国井さんの物凄い活動,今や地球の1/2を

氏の事業は席巻している.あの小さな体躯に秘められ

た燃える様な情熱,私の最も尊敬する紳士の一人であ

る.

車椅子で出席の国井長次郎氏

当日参列された方々のお名前

(順不同 ・敬称略)

石崎達 ・末永 数 ・小川和夫 ・レオ マノレゴリス ・

国井長次郎 ・原 隆昭 ・嶋津 武 ・メノレパ B.レア

ンタソ ・内田明彦 ・内田紀久枝 ・加藤 茂 ・荘保忠三

郎 ・小島荘明・小山 力 ・横川宗雄 ・板垣博 ・村田

以和夫・良永知義 ・吉田敏雄 ・河原 勇 ・高見正志 ・

鈴木家児 ・萱場英造 ・萱場睦子 ・木村安江 ・塩谷きょ

子 ・横山真一 ・河本泰彦 ・平津三之助 ・井出きくの ・

上谷せい ・川邑正男 ・巌 早紀 ・加藤順一 ・其田益

成 ・前由美絵 ・伊藤行男 ・奥田 満 ・海老名誠 ・柴凹

加需美 ・柴田孝一 ・若尾昌宏 ・菅生光男 ・菅生文子 ・

亀谷学 ・亀谷 祥子 ・宇田川竜男 ・小田原利光 ・安

原喜彦 ・安原喜武 ・安原喜孝 ・安原洋子 ・川滝保子 ・

波部宏、重 ・中村 清 ・水 村 操 ・佐藤延子 ・滝川

巌 ・井上芳男 ・大川誠一 ・国友俊太郎 ・岩谷直子 ・岩

松寿子 ・岩 松 繁 ・岩松威 ・野々部洋子 ・中村珠

紀 ・鶴巻光弥 ・丹羽一成 ・中村純 ・市川仁子 ・大島

俊一郎 ・二瓶英二郎 ・高木公子 ・佐川俊一・川端

寛 ・堀江久教 ・宮崎信吾 ・杉井喜雄 ・囲内次郎 ・武谷

容雄 ・武谷礼子 ・島村 弘 ・吉武素二 ・朝井一成 ・福

田智美・小原さだよ ・梅田高樹 ・小林治夫 ・菊地

武 ・森近善和 ・橘 昌義 ・笠井貞男 ・大 村 光 ・斉藤

哲男・横山 博 ・重松鷹泰

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8 - THE MEGURO P ARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

常陸宮正仁親王殿下御来館

館長亀谷 了

平成 5年 4月12日,常陸宮正仁親王殿下が目黒寄生

虫館にお出下さるとのお知らせがありました.館員一

同は身の引き締まる思いをも ってうれしくお知らせを

受けました.

かねて殿下が生物学に深き御理解がおありと存じて

おりましたものの,開館早々のご光来,まことに光栄

の至りでございます.

常陸宮正仁親王殿下見学にど来館

4月15日午前10時15分殿下御到着,直ちに 1階展示

室に御案内致しました.私と亀谷俊也,市原の三人は

殿下の御質問に御答え出来るように殿下に従いまし

た.市原は犬のフィラリアについて御説明申し上げ,

俊也は寄生虫の適応について御答え致しました.私は

特にエキ ノコックスが北海道全域に広がった事につい

て,甚だ心配である旨申し上げましたところ,殿下は

よくその事を御存じであられ,なぜ

現れたかについて御説明いただき恐恐、縮いたしました.

私は標本を御覧になる殿下のおん横顔を拝見してい

て,往年よみうり水族館でシーラカンスの寄生虫,

Neodactylodiscus latimeris (KAMEGAI, 1971)につ

いて,今の陛下に市原と一緒に御説明申しあげた日の

事を思し、出しました.

二階展示室では「日本海裂頭条虫Jや山口左仲先生

の出版資料,中川幸庵先生の肺吸虫の中間宿主の発見

の資料などが特に御興味をお引き致したように思われ

ました.滞りなく御観覧が終り殿下を御見送り申し挙

げて,自室に戻りました私は緊張が解けたのでしょう

た然と椅子に座りつづけるのでした.

国立科学博物館主催で当館展示室の

見学会が行われる

去る 5月2日, 国立科学博物館主催の当館展示室の

見学会が行われた.案内は科博の町田昌昭博士であ

る.参加者は約20名であった.

国立科学博物館主催の見学会が行われる

新展示室工事進む

目黒寄生虫館新築にともなって1, 2階に設けら

れる展示室の内容も一新することになった.原則とし

て従来のテ マにそうこととし,これまでのテ マに

加えて,パンクロフト糸状虫 ・回旋糸状虫 ・赤痢アメ

パ ・ネコ回虫 ・糞線虫 ・顎口虫 ・指標としての寄生

虫の各パネノレを新たに作製することになった.1階の

寄生の説明などの導入部では,ゴイサギの寄生虫を例

にして 「寄生虫はどこにすむか?Jのパネノレを設け

た.

4月1日の開館オープンをめざして 3月10日から

新展示室に新パネノレの据え付け工事が始まった.

I階展示室パネノレ据え付け工事

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平成 5年12月 目黒寄生虫館ニュース -9-

見学者の感想文

(財)目黒寄生虫館が平成 5年 4月 1日に,地下 1

階 ・地上 6階のヒ‘ノレに改築され,落成式典がとり行わ

れ,翌 2日から一般に一階,二階の展示室を公開し

Tこ.

それから,テレビ,新聞,雑誌等によって PRされ

て多くの一般の人達が見学に来た. 4月には1972名,

5月2199名 6月2331名 7月3433名, 8月3253名,

その他中高校生および保健所等からの多くの団体が見

学に来館された.

そこで,当館としては,展示室にノート,筆記具を

備えて見学者の感想、を自由に書いて頂き,今後,寄生

虫館の一般展示室の改善,見学者の動向,寄生虫病症

の知識の普及に努めたい.

見学者の感想文は次の項目を設定し 4月2日から

8月 6日までの概要を報告する.

なお,この感想文は,見学者全員が記入したもので

はないことを申し添える.

1. 見学者はどニから来たか (東京都内は除く)32府

①国内

大阪 16 京都 7 名古屋 5 神奈川 5 静岡 3 北

海道 2 沖縄 2 長崎 2 岐阜 2 埼玉 2 宮城 2

宮崎 青 森 福 島 他 12県下

②国外

アメリカ ナイジェリヤ タイ 中国

2. 見学者は何で当館を知ったか (何を見て来たか)

①週刊「ファミコン通信」あんたっちゃぶる 14

②テレビ 6

③中島らも氏の本 5

④大槻ケンジ「行きそうで、行かない所へ行こうJ,徹

子の部屋 4

⑤学校の先生,予備校の先生,友人の話 11

⑥雑誌「文春JI週刊朝日,朝日,読売新聞J 6

⑦タモリ倶楽部,雑誌「太陽」おもしろ博物館 2

⑧アニメ「帝都物語J 2

⑨大阪の FM802(有名なラシオ局)の放送 ほか 11

3. 寄生虫舘に対する質問事項

①日本海裂頭条虫 (8.8~;) どうして排出されたか

動いていたか.最高何ひまで成長するか.

②寄生虫は何を栄養源としているか.

③寄生虫の予防と治療方法を教えてほしい.

④イヌ,ネコの回虫と人間との関係,特に子供との関

係が知りたい

⑤陰嚢水腫の人はあんな大きくなるまでどうしていた

か.その後どうしたか.

⑥エキノコックス症はどうしたら予防できるか.

⑦人にうつる寄生虫と動物にうつる寄生虫の違いは

⑧アニサキスは冷凍しただけで死滅するか.

⑨マラリヤに擢った人の腹にどうして模様が出来る

方、.

⑬魚や野菜を生で食べたい時はどう したらよいか.

。皮膚リーシュマニア症および糸状虫症(象皮病)の

症状が知りたい.

4. 寄生虫舘に対して今後実施して欲しい事項(要求)

50項目のうち主な項目

①寄生虫グッズ及びキーホノレダを作製して売って欲し

し¥ 15

②オカモノアラガイの写真及び自に寄生する虫が見た

L 、. 9

③標本や資料がもっと見たし、 7

④飼育室や生きた寄生虫が見たい.11

⑤入館料をとって有料にしてもよい 6

⑥寄生虫のやさ しくわかりやすい本,または写真集を

有料で配布して欲しい. 6

⑦それぞれの寄生虫などの特徴,感染経路などを小冊

子にして啓蒙をはかってほしい.

⑧希望者にはスライ ドで顕微鏡を使って虫卵を見せて

tましし、.

⑨魚介類の寄生虫に対して正しい知識の普及(特にア

ニサキスほか)をして欲しい.

⑩もっとアニメーション等を使った (ボタンを押した

ら始まる 2~3 分程)説明が欲しい.

⑪肉眼で見る標本は種類よっては鑑別が困難であるの

で拡大して欲しい.

⑫熱帯病の分布パネノレに病原体の名前が入っていると

わかりやすい.

⑬日常生活において,寄生虫病について注意すべきこ

と,恐しいこと,予防方法などを説明して欲しい

⑬展示パネノレにホノレマリン漬けの標本が展示してある

が,小さな子供の悪戯に注意して欲しl¥

5. 寄生虫舘を見学して,何が (何処が)良かったか

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- 10- THE MEGURO P ARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

①日本綴裂頭条虫 (サナダムシ)の標本 28

②象皮病 (パン クロフト糸状虫症)の写真など 11

③入館無料 12

④展示室が締麗で清潔で見やすかった.9

⑤展示標本 (フ タコムシ 3. アニサキス, カメ

3. ゴキ ブリ 2. 回虫, サンマ,横川吸虫,魚の

ホノレマリン液浸等〕

@寄生虫の拡大模型がリアノレでよい.

⑦熱帯地方における伝染病,マラリア, コレ ラの分布

地図

③山口左仲先生の研究ノート

⑨展示室内を自由に撮影ができる

館長夫人 亀苔澄女史のご逝去を悼む

市 原醇郎

故亀谷澄女史

かねて病床に臥されていた亀谷澄女史は,平成 5年

3月3日病状改まり急逝されました.謹んでお悔やみ

申し上げます.館発足以来,母堂ちょう女史と力を合

わせて館長を助け,専ら館建設に協力されていました

が,新館完成を目前に他界されましたこと は残念至極

に存じます.我々は死力を尽くして立派な目黒寄生虫

館を完成し,そのご厚志に報いたいと祈念いたし ま

す.合掌.

亀谷澄女史追悼

林 青梧 (作家〕

深夜ベッドに入って長々と体を伸ばすと,眠りにお

ち込むまでの一刻,遠くから,かすかに汽笛が聞こえ

てくる.北朝鮮ですごした少年時代と同じ汽笛の音色

である.中国と L、う異郷で暮らす実感に迫られる一瞬

である.そして,遠い昔のことが,いろいろ思い出さ

れてくる.私は兄達の結婚式の日を,よく憶えてい

る 兄亀谷了のところに,中川 澄が嫁してきた日

であった. 北朝鮮の片田舎の日本家屋の広聞に,向か

い合ってずらりと並んだ両家のそれぞれの一端に,兄

と義姉は和装で,広い空間を向かし、合っていた 仏式

の結婚式であったように思う.わたしは少年で, 三三

九度の御酒を注いで回る役であった.高島田に大きな

角かく しをかぶった義姉は,少年の私の自にも美しい

女性であった.だいたい女系に美人のいない亀谷家

にやっと美人が加わり美女に無縁の思いを抱いてい

た私には, 目の醒める思いであった.実の姉達が,ひ

どくおそまつに見えたも のだった.

小学校の入学式を,兄の了に付添って貰った私と兄

達夫婦は, 年が離れていて,親子のような感じであっ

た.兄達も長男の哲也の上に夜、を置いていたのではな

いかと思う .

こんなことを言うと,他にも年の近い兄弟もあった

から,他は遣うようだが,全くその通りで,私は特に

この義姉からは可愛いがられた記憶がある. よく発熱

して頭痛に苦しんだ私の頭を, 枕元にきちん左和服姿

で座って,いつまでも,頭痛がおさまるまで,額を探

み続けて貰ったものだ.そして不思議に頭は軽くなっ

たものだった.

少年時代,満州と朝鮮に居住地が離れていたので,

平素兄達と会う機会は少なかったがやがて,私が兄の

家に寄宿するよ うになったのは.1945年に日本が戦争

に負けて,惨たんたる苦難の末,朝鮮と満州の双方か

ら東京に引揚げて,兄が医院を開業し,そこから私は

学校に通うよう になったためで、ある.

父は敗戦時に,金日成政府の保安部によって, 日系

反動資本家として逮捕され,相当の暴行を受け,辛う

じて生還帰国 した ものの,再起の気力を失い,ために

私達は,路頭に迷う毎日であったが,幸い一年遅れて

帰国 した兄の医院開業をたよっ て,郷里の岐阜から上

京し,姉二人と私と弟の四人に老いた父母の六人が,

五人の子連れで帰国 し,裸一貫でやり直しの兄の両肩

に,どっかりのしかかったのだ.

加えて私の母である.父は無気力で毎日広縁で日向

ぼっこをし, 母はまた格段にかたくなであった. 日韓

併合直後に渡鮮し, 以来辛苦を重ねて,植民地で産を

成した.敗戦で一朝にしてすべてを失い,呆けた父と

未成年の我々を抱えて帰国した気丈な母であったが,

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平成5年12月 目黒寄生虫館乙ユース -11-

目黒で医院を開業して地域の名士となった兄への周辺

の敬意もあって,母は良妻賢母の鑑と言われ, 自分で

もそれを自負していた.

そんな大家族の中での,長男の嫁とし、う立場は,い

かばかりであっただろうか.

私はだいたい,明治型の日本人が嫌いである.父は

典型的な忠君愛国の師範教育で育ち,終生天子様と言

い続けた明治人であった.敗戦は,いち早く逃亡帰国

する機会はし、くらでもあったのに. 1""天子様が御見捨

てになる筈はなし、」と,ひたすら朝鮮総督府の指示を

待ち,自ら金日成政府の対日報復の網に落ちた父で

あった.父の中の明治が父を打ちのめしたのだ.父を

そんな運命に追い込んだ明治を私は憎むのである.

「嫁は娘同様」などと言う母に,私は同調することは

できなかった.私はしばしば母をたしなめた記憶があ

る.

兄に対する義姉の貢献は大きい.妻の協力は当然、と

決め込んで,やみくもに己れの道を突っ走る兄も又,

典型的な明治人であった.兄と義姉の共同執筆による

書画集がある.その折込みに,義姉の書があるが,そ

の筆跡の見事さに,私は驚きをかくすことができない

のである.私の知合いの「ひらがな書家」など足元に

も及ばぬ「乱れなき筆跡」である.義姉がもし書家を

志していたならば可成りの域に達し,幾多の名筆を残

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故亀谷澄女史の筆跡

したに違いない.私には,兄への協力に費えた義姉の

生涯が,気の毒でならない.兄にはこの義姉にも,生

涯の牽を咲かせてやる義務はなかっただろうか.女も

また,一個の人格なのである.

義姉はひと言も苦情を言ったわけではない.黙って

微笑んで,兄に生涯を捧げたのだ.学生時代,義姉が

くれた正月のお年玉に驚いたことがある.私は居候だ

から,それを望んだわけで、はなかったが,私のお年玉

は,長男の哲也よりはるかに多かったのである.

母が十年病んで他界し,さあ葬式という段どりに

なった時,私は誰に言われたわけで、はなく,また前か

ら企んでいたわけで、もなかったが,何ものかに駆り立

てられて義姉を皆のまん中に導き. I"" ~、まここに至っ

て,皆が一番感謝しなければならないのは,この義姉

なんだよ」と言ったように憶えている.兄はびっくり

したように目を見張ったが,義姉はただ,黙って面を

伏せただけであった.その情景は,いまも私の脳裡か

らはなれていない.

合掌

1993年12月20日 南京にて

後記一一林 青梧氏の追悼文を読んで一一

亀谷 了

林 青梧氏は私の弟である.南京大学教授として中

国人の教育に当たっている私の最も敬愛する作家であ

る.私は事あるごとに彼に相談しているが,それは彼

の判断はいつも正鵠をえていると信ずるからである.

今回の澄への追悼文もまさにそれで私は一々ごもっと

もと敬服し感謝し反省する.

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12 THE MEGURO P ARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

国立科学博物館の「深海性動物相の解明と海洋

生態系保護に関する基礎研究Jに参加

目黒寄生虫館亀谷俊也

平成5年,科学博物館が駿河湾の戸田港を基地とす

るトローノレ漁船「清新丸Jをチャーターし,研究員が

乗船して調査用トロ ノレネット , ドレッジなどを使用

して,本年11月に実施した上記表題の調査の後半の

部, 16日から 1週間参加した.採集した材料は,戸田

村郷土資料館の一部を借りて整理した.筆者は科博の

町田さん,東京農大の倉持さんと一緒に,駿河湾産深

海魚の内部寄生虫の調査を受け持つた.私が剖検した

魚は16種,合計90匹であった.採集した寄生虫は吸虫

類が多かったが,中でもヨロイイタチウオから得た住

血吸虫 Aρorocotyle属,ギスからの Monorchiidae

に属する吸虫などが未記載種のようで興味深かった.

寄贈された文献

(平成 5年 1月から平成 5年12月)

図書

-独協医科大学医動物学教室(1993)・山本久教授退

職記念業績集.独協医科大学医動物学教室,山本久

教授退職記念会,栃木, 118頁ー独協医科大学医

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平成 5年12月 目黒寄生虫館ニュース - 13 -

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・公衆衛生院研究報告, 41 (2) ~ (4), 1992 & 42

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・倉敷市立自然、史博物館博物館だより, (10) (11), 1

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・東京都予防医学協会年報,平成四年度,およびよぼ

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-14 - THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

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報, 39, 15-18.ーほか 4篇ー.東京都衛生研究

所・村田以和夫博士.

・長津和也,柳沢践夫(1992) 紀伊半島沿岸で漁獲

されたマスノスケに寄生していたサケジラミ.南

紀生物, 34 (1), 49-50.ーほか 3篇ー農林水産

省・遠洋水産研究所・長津和也博土.

. ~可) 日 本鯨類研究所(1993) ・捕鯨問題の解説, 1-42

頁. ほか l篇 .胸)日本鯨類研究所.

・小田原利光(1993) 日本甲殻類学会第30回沖縄大

会における小田原利光先生感謝の会の報告.一日本

甲殻類学会

• NUNOMURA, N. (1988) : A new species of the

genus Ciro的ηafrom Hachijojima, 1zu shoto

Bull. Toyarna Sci. Mus., (12), 9-12 ほか 6篇

一.富山科学文化センター・布村昇博士

• OVERSTREET, R. M., HEARD, R. W. & LOTZ

J. M. (1992) : Microρhallω jonti sp. n. (Digenea

Microphallidae) from the red swamp crawfish

in Southern United State. Mem. I:ηst. Oswaldo

CγUZ, 87, suppl. L 175-178.ーほか 6篇一. Dr

R. OVERSTREET, Gulf Coast Research Labora.

tory, Mississippi, U. S. A.

• PAMPIGLIONE, S., RIVASI, F. & FRANCO, F

(1991) : Dirofilariasi sottocutanea umana due

nuovi casi nell ltalia del Nord. Parositologia, 33,

147-152 ほか 6篇 . Dr. S. P AMPIGLIONE,

Univ. Degli studi Bologna, 1talia

・埼玉県立自然、史博物館(1993) きのこいろいろー

きのこ狩りを楽しむ一, 21頁.一埼玉県立自然、史博

物館.

• SAWADA, 1. & ASAKAWA, M. (1992) : Helminth

fauna of shrew 011 Teuri To, Rishiri Tδand

Rebun To in Hokkaido, Japan. Bull. Nara

Sangyo Univ., 8, 165-170 ほか 4篇 .奈良産

業大学・沢田勇博士.

• SHIMAZU, T. (1991) : Adults and metacercariae

of thr巴emicrophallid trematodes including a

l1ew species of the genus Maritr官mafrom Que

ensland, Australia. Jpη. ]. Parasitol., 40 (6),

533-541 ーほか 5篇一. 長野県短期大学・嶋津武

博土

・吉田朝啓・新城安哲(1991) 海洋性有害生物によ

る健康被害.生物教育沖縄県医師会報,平成3年 3

月号 1-9 ーほか 2篇一沖縄県公害衛生研究所ハ

ブ研究部 ・新城安哲博士.

・末永 欽(1975)ー長崎県大村市内における犬糸条

虫の浸淫状況と伝搬蚊に関する研究. 2 自然、界に

おける伝搬蚊熱帯医学, 17 (l), 35-40. ほか

12篇ー.長崎大学熱帯医学研究所・末永欽博士.

・谷口芳記・清水正之・安藤勝彦(1991) 最近話題

の寄生虫症,治療, 73 (12), 148-150. ほか 7篇

一. 三重大学 ・医・谷口芳記博士.

• TOMAN, G. (1992)・Digenetic trematodes of

marine teleost fishes from the Seychelles, 1n

dian Ocean. II1. AcωParasitologica, 37 (3),

119-126 ほか 3篇 . Dr. G. TOMAN, Archiv

fur Ichthyoparasitologie, Austria.

-内田明彦,内田紀久枝,川上泰,村田忠彦,村田

義彦(1990) マンソン裂頭条虫プレロ セノレコイト

の非固有宿主における体内移行について.獣医畜産

新報, 43 (2), 39-42. ほか17篇 麻布大学・

環境保健 ・内田明彦博士.

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16 THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

実互 f言(平成 5年 1月 1日~平成 5年12月31日)

1. 4展示会議,町田,市原,荒木,亀谷俊也.

1. 5ご用始め.

1. 6梅田税務会計事務所に出向く,鈴木事務局長田

1. 7脚八王子そごうより,イカの寄生虫について鑑

定依頼.

1. 9展示会議,国友,町田,市原,荒木,亀谷俊

也,原稿の一部を渡す.

1. 10新年会開催.珍新生電業,目黒寮.

1. 12大鶴正満博士ご夫妻来館

1.13 1 ~ 2 階,地下室の図書の整理のため日通より

4名作業.

1. 13横浜市中央卸売市場食品衛生検査所の加藤茂

氏,寄生虫の鑑定依頼に来館.

1. 13日立ヒソレシステムサービスより検査に来館.

1. 14 4階および地下室の図書の整理のため日通より

5名来館.

1. 14大鳥神社宮司,堀江氏の告別式に出席,亀谷俊

也常務理事.

1. 16 4階および地下室の図書の整理のため日通より

5名作業.

1.19展示の原稿の一部を国友俊太郎氏に渡す

1.19岩瀬俊一氏,電気の検査に来館.

1. 20中山の倉庫から図書,書架などの運搬, 日通

1. 23展示会議,国友,笠井, 町田,亀谷館長,鈴

木,市原,荒木J亀谷俊也.

1. 28日本水産制品質管理グノレーフ。の高橋氏,イカの

寄生虫について鑑定依頼に来館.

1. 30展示会議,国友,市原,荒木,亀谷俊也.

2. 2目立ビノレシステムサービスより検査に来館.

2. 3梅田税務会計事務所に出向く,鈴木事務局長

2. 3日本冷凍食品検査協会神戸事業所よりサケの寄

生虫について鑑定依頼.

2. 3展示の打合せのため(有)日本エキジビションに

出向く,市原,荒木,亀谷俊也各研究員.

2. 4麻布大学,川上泰先生展示の件で来館.

2. 7荒木潤研究員の母堂来館

2. 8予研の寄生動物部を訪問,市原,亀谷俊也両研

究員.

2. 9国友俊太郎氏,展示原稿の校正を持参.

2. 10東京農大,学術情報課,飯村一次先生博物館実

習生の件で来館.

2. 10展示の校正を国友氏に届ける,市原,荒木,亀

谷俊也各研究員

2. 12展示の校正を国友氏に届ける,市原,荒木,亀

谷俊也各研究員

2. 13麻布大学,川上泰先生ほか学生4名館内整理の

応援に来館.

2. 14展示の校正を国友氏に届ける,市原,亀谷俊也

各研究員.

2.17ダイキン工業側より,室外機の検査に来館.

2. 19天望画廊の笠井氏,当館のパンフレッ ト作成の

件で来館.

2. 20シパタ組より 3Fのトアーホーンの取り付けに

来館.

2. 21第 2回臨時理事会・評議員会開催

2.23阪急品質管理室より, ヒラメの筋肉の寄生虫の

鑑定依頼.

2.25国友氏展示の打合せに来館.

3. 2東京農業大学学生,橋本格氏,本日より博物館

実習に来館.

3. 3亀谷館長令夫人ご逝去.

3. 3紛ゴードンの加藤氏,当館の開館披露パーティ

の打合せに来館田

3. 3展示会議,国友,笠井,市原,荒木,亀谷俊也

各研究員.

3. 5亀谷館長令夫人の葬儀,告別式.珍 自宅.

3. 9制ゴードンの加藤氏,開館妓露パー ティの打合

せに来館.

3. 10本日より展示工事が始まる

3. 10文部省研究機関課へ出向く ,鈴木事務局長

3. 12当館のパンフレット作成会議,笠井,荒木,亀

谷俊也各研究員

3. 13展示の出張校正のため板橋のプロセス工場に出

向く,国友,荒木,亀谷俊也各研究員

3. 15展示の電動装置の取り付け始まる.

3.17青森県三本木農業高校,上原子勇一先生,生徒

2名と共に来館,展示のお手伝い.

3. 17日本水産制中央研究所より,ニュージーラント

産アジの筋肉の異物について鑑定依頼.

3. 18展示の液浸標本の取り付け始まる.

3. 19葛西水族館の浅井ミノノレ氏, シュモクザメの寄

生虫鑑定依頼に来館.

3. 10文部省研究機関課へ出向く ,鈴木事務局長

3.21 Tokyo Joumalの PhilipGOSTELOW氏,

取材に来館.

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平成 5年12月 目黒寄生虫館ニュース 17 -

3. 24品川保健所の安西邦彦氏他 1名, ミミ スの件で

来館.

3. 25東京医科歯科大学医動物学教室,篠永哲博士を

訪問, ツェツエバエ他の標本の寄贈を受ける,

荒木,亀谷俊也両研究員.

3.27展示室ならびに開館披露ノミーティの準備,町

田,鈴木,小貫,市原,亀谷俊也

3.30聖アンセノレモ 目黒教会より. Chrysostom KIM

神父来館

3.31開館式の最終打合せ.

4. 1 展示室にて開館披露パーティが午後 2 ~ 4 時開

催される.116名出席.

4. 1読売新聞社ならびに目黒区広報部より取材 に来

館.

4. 2青森県三本木農業高校の上原子勇一先生,生徒

40名引率して見学に来館.

4. 2長野短大嶋津武博士,文献調査のため来館.

4. 3慈恵会医科大学,大友弘士教授来館.

4. 5筑波大学名誉教授,安羅岡一男博士来館.

4. 5静岡大学名誉教授,伊藤二郎博士来館.

4. 6第62回日本寄生虫学会大会出席のため,奈良市

公会堂に赴く ,館長他 4名.

4. 7日本冷凍食品検査協会より ,イカの寄生虫の鑑

定依頼に来館.

4. 7文部省研究機関謀へ出向 く,鈴木事務局長.

4. 8目立ヒソレシステムサー ビスより検査に来館田

4. 8東京都目 黒都税事務所に出向く, 鈴木事務局

長.

4. 10東急ケーフ‘ノレテレビ より取材に来館.

4. 10日本経済新聞社,山岡記者とカメ ラマン取材に

来館.

4. 12読売新聞社,白石道弘編集長,取材の打合せに

来館

4. 13文部省研究機関課へ出向く,鈴木事務局長.

4. 14梅田税務会計事務所に出向く,鈴木事務局長

4. 15常陸宮正仁親王殿下ご来館

4. 15梅田高樹,大川誠一先生視察に来館.

4. 16鈴木事務局長,国税庁へ出向く ,梅田, 大川氏

同道.

4. 16野田司法事務所へ登記手続きのため出向く,鈴

木事務局長田

4. 19野田司法書士. JIIU時土地家屋調査士,当館建物

内部を,地下室より 6階会議室まで実測計量の

ため来館.

4.20日本水産胸中央研究所より,キングク リップの

寄生虫の鑑定依頼.

4.22弘前中学校より 10名見学.

4. 22週間現代社より. 5名取材 に来館.

4. 22宝幸水産制より ,ホタテガイの異物について鑑

定依頼に来館.

4. 23パイ オニア制,中林史子氏取材に来館.

4.23 6階会議室にて,寄生虫分類形態談話会の世話

人会を開催.

4.23全国科学博物館協議会に出席,鈴木事務局長

4.24井沢正三博士見学に来館

4.24麻布大学より学生20名見学に来館,川上泰先生

引率

4. 25読売新聞社の子供記者,山田,沓掛両君取材に

来館.

4.27制コムソン より,展示室の電動装置にスイ ッチ

をつけに来館.

5. 2国立科学博物館の見学会,町田昌昭博士の案内

で20名見学.

5. 3寄贈図書の打合せのため利岡静一博士宅を訪

問,亀谷俊也研究員.

5. 6逗子より加藤和子氏来館.

5. 6品川労働基準監督署に出向く,鈴木事務局長.

5. 7福岡 RKBラジオ情報文化部より電話取材.

5. 7脚環境科学コ ーポレ ーシ ョンより,ハマグリの

異物について鑑定依額に来館.

5. 8横浜市緑区の中山倉庫に書架を運搬,野沢運

輸,荒木,亀谷俊也両研究員同道.

5.11故中川幸庵博土の令夫人,中川清子さん見学に

来飽

5.11名古屋吾妻中学校より 7名見学.

5.11本日より藤井明美さん研究生として出動.

5. 12遠洋水産研究所の長津和也博士来館.

5. 12米国イリノイ大学よ りミラー博士他 1名, 平野

慈恵医大客員教授の案内で文献調査に来館.

5. 12福島県会津若松市立中学校より 8名見学.

5.13新家清博士来館.

5. 14名古屋市立名塚中学校より 3名見学.

5. 14梅田税務会計事務所より,大川氏経理事務の指

導に来館.

5. 15東京共済病院より,石川正憲先生ならびに看護

婦 2名見学.

5. 15朝日新聞社学芸部より,鈴木京一記者取材に来

館.

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-18 THE MEGURO P ARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

5. 16留守番電話設置.

5. 16品川区の岡田氏,サンショウウオの寄生虫につ

いて鑑定依頼に来館.

5. 16医学図書「 トリミンク」より取材に来館.

5.17予研,影井昇博士の桂田賞受賞パーティーに出

席,荒木,亀谷俊也両研究員.

5. 18文部省研究機関課へ出向く,鈴木事務局長.

5. 18江草周三博土,仙台市のサク ラマスの寄生虫の

件で来館.

5目 19テレビ朝日で当館を紹介.

5.20脚 トキンの伏原焼幸氏,メッキ業界広報誌の取

材で来館.

5.20ラシオ短波放送より取材に来館.

5.20日本動物植物専門学院学生22名見学.

5.20近世資料研究所, 小池猪一博士取材に来館.

5.20新家清博士,二瓶英二郎氏と来館.

5.22梅田税務会計事務所より大川氏経理事務の指導

に来館.

5. 24文部省研究機関課へ出向く,鈴木事務局長.

5. 25東京国税局資産税課審理係,山岡美樹氏新館の

調査に来館梅田税理士立ち会う.

5.25前新潟県立加茂農林高校校長, 坂田金正氏来

館.

5.25衛星チャンネノレの朝日新聞キッヅニュース取材

に来館.

5.27日本水産制高橋氏,キングクリップの線虫鑑定

依頼に来館

5. 27羽二重豆腐脚より ,ホッケの寄生虫について鑑

定依頼.

5.27テレビ東京より取材.

5.28沖縄より長崎佑氏来館.

5.28中山の倉庫内書架の取 り付け,荒木,藤井,亀

谷俊也.

5.28明治記念館の吉川先生壮行会に出席,亀谷館長

ならびに亀谷俊也.

5目 29岐阜県衛生試験所の木村正幸氏来館.

5. 29仙台市環境局より,ヤマメの寄生虫について鑑

定依頼.

5.29ヤクノレ ト広報誌より 山本氏取材に来館

6. 1目立ビノレシステムサーヒスより検査に来館.

6. 3大鶴正満博士来館.

6. 4日本寄生虫予防会定時総会に出席,亀谷館長.

6. 5 11贋天堂大学医学部より青木, 山崎両先生引率で

学生4名見学

6. 6愛知県一宮市立千秋中学校生徒 5名見学.

6. 7梅田税務会計事務所より大川氏経理事務の指導

に来館.

6. 8岩田正俊博士来館.

6. 8雑誌社 Fey取材.

6. 8らかん寺の広報誌「らかんさん」よ り畠山女史

取材に来館.

6.11日本大学医学部川端真人博士より ,略疾に混在

した異物の鑑定依頼.

6.11東京女子家政学院生徒42名見学.

6.11図書寄贈の打合せのため利岡静一博士宅を訪

間,荒木,亀谷俊也両研究員.

6.11麻布大学, 茅板先生引率でフレッシ ュマンゼ ミ

学生10名見学に来館.

6. 15東京都博物館協議会総会に出席,鈴木事務局

長.

6. 15所沢市立三原中学校生徒見学

6. 16愛知県津島市立藤浪中学校,三年生徒 7名見Aるゐ守h

6. 16図書寄贈の受領のため, 利岡静一博士宅を訪

問,荒木,亀谷俊也両研究員

6. 16獣医師,巌早紀氏来館.

6. 17日本医科大学解剖学教室,東ならびに陳博士来

館.

6. 18世田谷区立松沢中学校,生徒 6名見学.

6. 18加納六郎博土叙勲記念パーティーに出席,館

6目 18制ニチロ品質管理部より,イカおよびフリの寄

生虫の鑑定依頼に来館.

6. 18三重大学安藤勝彦博士来館田

6. 18脚アドニュ ー石倉女史取材

6. 19第4回臨床寄生虫研究会に出席,東京女子医大

に赴く ,亀谷俊也研究員.

6. 22荒川区荒川第一中学校,生徒7名見学.

6.25東京文化医学技術専門学校より ,学生 66名見員ゐ

6.25東急病院中央検査室横山稔氏,条虫の鑑定依頼

に来館.

6.26多摩川のフナ受領に出向く ,鈴木,亀谷俊也.

6. 27国立科学博物館動物部,武田正倫博士見学に来

6. 27第37固定例評議員会,ならびに理事会を開催.

6.29北里衛生科学専門学校より ,赤尾信吉博士引率

で学生80名見学に来館

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平成 5年12月 目黒寄生虫館ニュース 19

6. 29日本水産制中央研究所より ,マグロの筋肉の異

物につき鑑定依頼.

6.30愛媛県水産試験場の森実庸夫室長より ,シマア

ジの寄生虫について鑑定依頼.

6.30世田谷区松沢氏より, トイレで見つかった虫の

鑑定依頼.

7目 3制学研の古庄氏取材に来館.

7. 4西日本新聞社,安本氏取材に来館.

7. 5文部省研究機関課へ出向く,鈴木事務局長.

7. 5梅田税務会計事務所に出向く,鈴木事務局長.

7. 6大正製薬制,石橋勇治氏資料閲覧に来館.

7. 6ラジオ短波,山内みどり他 1名取材.

7. 6おさかなセンター,阿部宗明博士より, メノレ

ノレーサの線虫の鑑定依頼.

7. 7脚学研「六年の科学」より,功刃氏取材に来

館.

7. 8制集英社より,三輪氏他 2名取材に来館.

7. 8読売新聞社より取材に来館.

7. 9横浜市中央卸売市場食品衛生検査所の加藤茂

氏,寄生虫の鑑定依頼に来館

7. 9長野短大,嶋津武博士資料調査に来館.

7. 13中日新聞社より電話取材.

7. 13千葉県習志野市より,犬のタニの鑑定依願

7. 13川崎市場検査所より,スワイカニの寄生虫鑑定

依頼.

7. 13宮城県気仙沼市より,人体から排出された虫の

鑑定依願.

7. 13山梨県 NASA放送局より,南氏取材に来

館.

7. 14法務局目黒出張所に出向く ,鈴木事務局長.

7. 15文部省研究機関課へ出向く,鈴木事務局長

7. 15オサカナセンター,阿部宗明博士よりメ λ チマ

グロ筋肉の虫について鑑定依頼.

7. 16浜松市衛生試験所所長,藤井好則博士来館.

7. 16オサカナセンター,阿部宗明博士よりワタリガ

ニの鱈の虫について鑑定依頼.

7. 19第15回 APCO寄生虫学会議に出席,鈴木事務

局長

7. 22北里大学医学部伊藤洋一博士より,メパチマグ

ロから見いだされた虫の鑑定依頼.

7. 22東京都予防医学協会の加島準子氏の案内で,

Mahidol大学の Dr.jitra W AIKAGUL さん

資料調査のため来館.

7. 24愛媛県水産試験場,森実庸男室長,養殖、ンマア

ジの寄生虫の件で来館.

7. 24帝京大学より栗原毅博士の引率で学生見学

7. 25当館理事,亀谷梧郎夫妻来館.

7.25側三一書房編集部,大蔵徹氏取材.

7.29平塚市曽我かねこ氏, カエノレの線虫の鑑定依

7. 31放送大学,中川大倫博士来館.

7.31湯河原市,飛回邦彦氏の引率で学生10名見学に

来館

8. 1東京水産大学三年生,鎌江有花さん,本日より

博物館実習に来館.

8. 3宝幸水産紛より ,冷凍魚、ホキ筋肉内の異物につ

いて鑑定依頼.

8. 4月刊誌「花も嵐も」より編集者,森田英氏他 l

名取材に来館.

8. 5側昭文社より橋本氏取材に来館.

8. 6木更津第一中学校より笹子紀元先生,他理科教

諭10名見学.

8. 6横浜市中央卸売市場食品衛生検査所の加藤茂

氏,マアジの寄生虫の鑑定依頼に来館.

8. 8中国南関大学,郎兆祉助教授,他 4名見学に来

館.

8. 10大田区,岸本文光氏,イヌのタニの鑑定依頼に

来館.

8.10目黒区の町田氏より,吐出した虫の鑑定依頼.

8.11日本水産制より,カタクチ イヮ、/の天絵羅から

出た虫の鑑定依頼に来館

8. 18目黒区の倉谷氏より, トイレて‘見つかった虫の

鑑定依頼.

8. 19大阪市の森氏より,皮下から摘出された虫につ

いての問L、合わせ.

8. 20目黒区の三輪氏より,使から出た虫について鑑

定依頼.

8.21遠洋水産研究所の長津和也博士ご一家,見学に

来館

8. 21大阪府の岡左子氏より,下着から見つかった虫

について鑑定依頼.

8.22 TBSラジオ放送の取材,羽取氏田

8. 22日本大学 ・差是・水産,岩下誠氏,卒論の資料調

査に来館.

8.26タウン誌 「月刊光が丘」より,小島一郎氏他 l

名取材.

8. 30展示室の標本瓶,耐震対策として館員により固

定作業を実施

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20 THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

9. 1 1・2階の展示室にワイアレス放送設備を設

置.

9. 1日本水産制中央研究所,タイ国の養殖魚ハタの

総の虫について鑑定依頼

9. 2雑誌社 APO堤広志氏,他 l名取材に来館.

9. 3ラジオ中国放送より取材.

9. 5多摩川歩こ う会会員,68名見学.

9. 6土浦市の葉梨正氏より ,震ヶ浦のフナ受領に出

向く,鈴木事務局長,亀谷俊也研究員.

9. 7文芸春秋社,吉永竜太氏取材.

9. 8ヤマザキカレッジより ,日本動物看護学院学生

120名見学.

9. 9ラジオ総合放送より磯野,岡本氏取材.

9. 9 TBSディレクタ一山田正氏取材

9. 10宮城県気仙沼中学校, 3年生38名見学.

9. 10都立小山台高校,福田恵博士見学に来館.

9. 12東京大学小川和夫博士,資料閲覧に来館

9. 14ヤマザキカレッジより ,日本動物看護学院学生

50名見学.

9. 15制弘旬館より渡辺氏取材.

9. 16ヤマザキカレッジより, 日本動物看護学院学生

50名見学.

9. 16電話機2台を 3階研究室に増設,旭テ レコム.

9. 17目立ヒソレシステムサービスより検査に来館.

9. 18土浦市の葉梨正氏より,震ヶ浦のフナ受領に出

向く, 荒木,亀谷俊也両研究員

9. 19愛知県三河家畜保健衛生所,美濃口直和技師来

9. 20須磨海浜水族国より, フジツボの寄生虫につい

て鑑定依頼.

9.22日本冷凍食品検査協会より, イカの寄生虫につ

いて鑑定依頼.

9. 26日本大学 ・農・ 水産,岩下誠氏,卒論の資料調

査に来館.

9.28テレビ東京,インターボイス日下智氏,他 5名

取材に来館.

9. 28青森県三本木農業高校,上原子先生来館.

9. 28日立ビノレシステムサービスより補修,点検に来

館.

9.30群馬県太田市学校保健会より, 22名見学に来

9.30制福井缶詰品質管理部より, ワタ リガニの寄生

虫について鑑定依頼.

10. 1新宿区の阿部氏, 庭でみつけた虫の鑑定依頼

10. 2汐田総合病院より赤尾立明氏他15名見学.

10. 4梅田税務会計事務所に出向 く,鈴木事務局長.

10. 5文部省研究機関課へ出向く,鈴木事務局長.

10. 5獣医師巌早紀氏,犬のダニの鑑定依頼に来館.

10. 6文芸春秋社, 吉永竜太氏取材.

10. 7神奈川県霞ケ丘高校より 40名見学.

10. 8脚フアノレコビオシステムスより,人から排出し

た虫の鑑定依頼

10. 9第53回日本寄生虫学会東日本支部大会に出席

胎 日本大学農獣医学部,藤沢校舎,館長他 4

名.

10. 12小田原市養護教諭研究会より 30名見学.

10.13留学生新聞より,陳慧、氏取材.

10.13日本水産制品質管理グノレープより, キングネグ

ロの寄生虫の鑑定依頼.

10. 14側ニチロ品質管理部より ,ハンバーグの中の異

物について鑑定依頼.

10. 15震ヶ浦にフナの採集に出向く,荒木,亀谷俊也

両研究員.

10. 15横浜市の中込進氏,猫のノミの鑑定依頼に来

館.

10. 15横浜市中央卸売市場食品衛生検査所の加藤茂

氏, イカの条虫の鑑定依頼に来館.

10.15逓刊朝日,佐保氏取材.

10. 16月刊誌「全貌」より取材.

10. 18大鶴正満博士来館

10. 18島根県水産試験場より,ハゼの寄生虫の鑑定依

頼.

10. 18横浜高等教育専門学校より31名見学

10. 19日立ビノレシステムサービスより検査に来館.

10.21東急ケ ーフソレ TVより取材.

10. 22上山耕平事務所よ り,秋元宏恵氏博物館特集の

取材に来館

10. 23東京水産大学学生, 丸山,増田,玉田さん,本

日より博物館実習に来館.

10.23日本大学 ・農 ・水産,岩下誠氏他4名,卒論の

資料調査に来館

10.23日本経済新聞より,壇上氏取材に来館.

10. 24第 262回抄読会, 担当亀谷館長 G.C

KEARN (1986) : The Egg of Monogeneans

Advances in Parasitology, Vol. 25, 175-273

10. 25目立ビノレシステムサービスより,エレベーター

の一年目の点検に来館

10.26 "<ノレハ脚食品分析センターより,サケの寄生虫

Page 21: THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS 目黒寄生 …kiseichu.la.coocan.jp/news/mpmnews173.pdfTHE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS 目黒寄生 官ニュース 第173号 平成5年12 月 1 9

平成5年12月 目黒寄生虫館ニュース 21

の鑑定依頼.

10. 26杉井善雄氏,当館建物の管理計画モテソレ作成の

ため,資料調査に来館田

10. 27サンパウロ総合大学,金村エノレミニア博士,

Ghana N OGUCHI Memorial Institute Uni.

versity, Dr. Crene A YI,ならびに,韓国ソウ

ノレ大学, Dr. J ong-Yil CHAIさんが日本での

滞在機関,東京大学医科学研究所寄生虫学部よ

り見学に来館.

10. 27東京電子専門学校より, 40名見学に来館.

10.27 6階会議室にて,寄生虫分類形態談話会の世話

人会を開催.

10. 28島根県水産試験場より ,Ligula寄生のハゼが

到着.

10.30江東区第四砂町中学校より ,岡山教諭と生徒 2

名,文化祭で使用する寄生虫標本の借用に来

館.

11. 2当館評議員の渡辺正氏と,事務打合せのため自

宅を訪問,鈴木事務局長,亀谷俊也研究員.

11. 4薄井正徳氏,本日より臨時職員として勤務.

11. 4名古屋市制東貿より, ワタリカニの寄生虫につ

いて鑑定依頼

11. 5国立科学博物館動物部部長,今島実博士ならひ

に石橋氏見学に来館.

11. 5宝幸水産制の佐藤浩志氏,オキサワラ,カジキ

の寄生虫の鑑定依頼.

11. 9埼玉県桶川高校生徒20名見学.

11. 9神奈川県食品衛生協会より,寺本安夫係長他40

名見学.

11. 10明海大学新関委員会より,中村浩子氏取材に来

館.

11. 10日本冷凍食品検査協会神戸事業所より ,マグロ

の寄生虫の鑑定依頼.

11. 10大阪中央卸売市場食品衛生検査所より,キング

クリッフ.の筋肉内の寄生虫について鑑定依頼.

11. 10都立衛生研究所より ,榎田隆一研究員来館.

11. 16亀谷俊也研究員,本日より戸田村に一週間出

張 国立科学博物館と共同で,駿河湾の深海魚

類の寄生虫調査に参加.

11. 17側シパタ組より,森近,伊藤,大崎,中村,な

らびに請負業者の各氏が,建物の一年点検のた

め来館.

11. 18東京水産大学学生,藤田慶之さん,本日より博

物館実習に来館.

11.18梅田税務会計事務所に出向く,鈴木事務局長.

11. 19横浜外語ビジネスアカデミーより取材.

11. 19紛極洋加工食品部より,タラの筋肉内異物につ

いて鑑定依頼.

11. 20東京水産大学学生,井上,畑さん,本日より博

物館実習に来館.

11. 26オサカナセンターの阿部宗明博士,サケのハン

ミーガーの異物について鑑定依頼.

11. 27長野短大,嶋津武博士,文献調査に来館して館

に一泊

11. 27第43回寄生虫分類形態談話会例会に出席.珍

国立予研,亀谷館長,市原,荒木,亀谷俊也各

研究員出席.

11. 28第 263回抄読会.担当 市原研究員,M. N

DUBININA (1966) : Tape worms (Cestoda,

Ligulidae) of the fauna of the USSR. 246-

257. (Translated from Russian, 1980)

11.28展示室で81名の見学者に対してアンケート調査

を実施,藤田実習生.

11. 28 東京農大 I 年~ 3 年ボーイスカウト 100名見学

に来館.

11. 29 ミスシコウガイビノレの鑑定依頼,一般見学者

11. 30脚音楽と入社より, )11崎和哉氏取材.

12. 2群馬大学医学部狩野繁之博士より,患者から得

た線虫の鑑定依頼.

12. 3名古屋市中央卸売市場衛生検査所より,インド

マグロの寄生虫について鑑定依頼.

12. 3区立中目黒小学校より ,児童80名見学.

12. 4毎日新聞社より,大月隆寛氏,冠木氏,他一名

取材.

12. 4脚 SINRA編集部より,金川功氏他 1名取材.

12. 7横川宗雄博士の, 日本寄生虫予防会理事長就任

記念パーティーに,亀谷館長出席

12. 10文部省研究機関課へ出向く ,鈴木事務局長

12. 14台東区より勝田昌義氏,イ Fラの寄生虫につい

て鑑定依頼.

12.15武蔵野調理専門学校講師,豊島良枝先生来館.

12.15仙台市衛生研究所,伊藤光子他 1名来館.

12.16日本水産胸中央研究所,大島俊一郎氏より ,ノ、

タとアカウオの寄生虫について鑑定依頼.

12. 16脚国際水産技術開発,特別顧問,倉田洋二先生

来館.

12. 17横浜市食品衛生検査所の加藤茂氏,エゾイソア

イナメの寄生虫の鑑定依頼に来館

Page 22: THE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS 目黒寄生 …kiseichu.la.coocan.jp/news/mpmnews173.pdfTHE MEGURO PARASIT. MUSEUM NEWS 目黒寄生 官ニュース 第173号 平成5年12 月 1 9

-22 - THE MEGURO P ARASIT. MUSEUM NEWS (173) 1993

12. 18第264回抄読会,担当 亀谷俊也研究員, J.D

S MYTH (1990) 1n vitro cultivation of

Parasitic Helminths. Chapter 5 Cestoda

(Ligula intestinalis & Schistocethalus solides,

pp.80-91). CRC Press

12.21文部省研究機関課へ出向く ,鈴木事務局長.

12.21東京大学学生,前山桂朱彦氏,クジャクの寄生

虫の文献調査に来館.

12.25日本冷凍食品検査協会よりイカの寄生虫につい

て鑑定依頼.

12. 19神戸市立王子動物園より,獣医師,村田浩一氏

見学に来館.

12.29本日より年末年始のため休館.

目次 (173号)1993年12月

表紙 .新展示室・…

年頭の辞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

新館成る…ー…………ー…・ー…………・・・…・… ・ー……・・…ー・…・・….........……・・…・・2

開館披露パーテイ・ -一 …............…一………・………-……ー……-…・・…….3

常陸宮正仁親王股下御来館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

新展示室工事進む・・・……・・………・・・………・・…・…………・…・・・・…・…………………… 8

見学者の感想文....・H ・...・ H ・...........・ H ・..… H ・H ・...・H ・-……… H ・H ・-… -…...…-…・ 9

館長夫人亀谷 澄女史のご逝去を悼む・…・・…-一・……・…………・…-・……・・・・・・・…10

国立科学博物館の「深海性動物相の解明と

海洋生態系保護に関する基礎研究」に参加・・…・…・……・・・……・…・ ・・ ぃ・・……..12

寄贈された文献・・…・・・・・・・・…… ・・・……・・・・・ ー・・ ……・…・一-……・・ ・・・・………・…12

短 信・・ ・…・-…・…・……………・・・・・…・……・…・…・・…………………………ー…・16

入場無料

財団法人 目黒寄生虫館への案内

所在地東京都目黒区下目黒 4丁目 1-1

干153 T E L (03) 3716-1264

会館時間 10. OOA.M. ~5. OOP.M

目黒通 り dマ休館日 月曜日, 祝日, 年末年始 権之助坂 ( 目

JR山の手線目黒駅下車,西口よりパス,

(どのパスでも可)2ツ目大鳥神社前下車,

パスの進行方向に約50m.

て司225¥¥o X

さく勺銀行⑥ k 2

目黒寄生虫館ニュース 173号 (平成 5年12月)

発行所財団 法人目黒寄生虫館 発行者 館 長 ・医博亀 谷 了

東京都目黒区下目黒 4-1-1

〒153 電話 (03)3716-1264

FAX (03) 3716-2322

編 集 市 原 醇 郎 等

印刷所 三協美術印刷株式会社

1部 ¥100送料実費