飢餓は依然として生命を奪い、また生き延びようとする人々、特に幼児の

生活に傷跡を残しています。

• 発展途上国では毎年1,060万人の5歳以下の子どもが死亡しており、そのうち53%は、栄養不良が原因です。これは5秒に1人の子どもが死亡している計算になります。

• 発展途上国では、最大5,200万人の就学前の子どもたちがやせ衰えています。

• 発展途上国では、1億6,000万人の就学前の子どもたちの発育が遅れています。

• 栄養不良によって学習能力が阻害されます。

• 発展途上国における就学前の子どもたち全員のうち、最大60％が慢性的な貧血です。

栄養不良の母親が栄養不良の子どもを出産することで飢餓は受け継

がれ、発展を阻害する主な原因となっています。母体の栄養不良に

より、母親も子どもも危険にさらされます。

• 毎年世界で6万人以上の母親が、鉄分不足が原因で妊娠中あるいは出産時に死亡しています。

• 母親が妊娠前及び妊娠中に十分な栄養を取っていないために、毎年2,000万人以上の子どもが低体重で生まれています。低体重の子どもは一般の子供と比べて、下痢などの感染症が原因で、生後第1週目での死亡率が4倍以上高くなっています。

• 生き延びたとしても低体重の子どもは幼少期を通して栄養不良状態のままで、一生を通じて健康な生活を送ることができず、更には学習理解が進まない可能性が高いのです。

隠れた飢餓：ビタミンやミネラルの不足は発展途上国、とりわけ子

どもにおいて、死亡や身体障害の大きな原因となっています。

• 鉄分不足は世界中で最も代表的な栄養不良の形で、約20億人に症状が見られます。鉄分強化のための1ドル分の食糧で、生産性の向上や身体障害の減少など84ドル分の利益を上げることができます。

• 鉄分不足は、健康、生産性、学習に深刻な影響を及ぼすため、出産期の女性と子どもにおいて特に考慮すべきことです。

• 発展途上国における就学前の子どもたちの約40％が、ビタミンA不足に陥っています。ビタミンA不足は失明、虚弱体質、高い死亡率と関係しており、毎年約100万人の子どもが死亡する原因となっています。

• 沃素不足は、知能障害や脳障害を引き起こす最大の原因となっています。沃素入り塩を配給すれば簡単に改善できるのにもかかわらず、世界で 17 億人が沃素欠乏症の危機に瀕しています。

2006年5月31日現在

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