toc:根幹となる基本的仮定からの説明

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キャシー・スエルケン 教育のための TOC 会長 ⓒDecember 2004, 2008 翻訳 飛田

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Page 1: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

キャシー・スエルケン 教育のためのTOC 会長

ⓒDecember 2004, 2008翻訳 飛田 基

Page 2: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

p 一方の答え:TOC とはマネージメントの哲学であるx 「哲学」とはどういう意味でしょうか?

かギリシャ時代の定義:理論的あるいは実用的な知恵あるいは、物事とその原因の知識を愛し、研究し、追求すること。 Miriams-well.org/glossary/index.

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なぜ知識を追求する必要があるのでしょうか?物理学者、著者、TOCの発明者、そして、教育のためのTOCの創始者でもあるエリヤフ・M・ゴールドラット博士による引用。

「われわれの世界を理解することそのものは、追求すべき対象ではありません。

 私は、世界をより良くするために、そして人生をより意味のあるものにするために、知識を追求すべきであると信じています。」      ザ・ゴール

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Page 4: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

¨ 世界をより良くするために、私たちは知識を追求すべきでしょうか?

はその方法をしらなかったら、何かをより良くすることはできるでしょうか?

よ改善を何度でも繰り返しもたらすことができるような方法、つまりプロセスが必要ではないでしょうか?

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Page 5: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

L TOCによると、継続的に望みの改善効果を得るには、以下の3つの質問に答えることができなくてはなりません。

が 何を変えるのか?が 何に変えるのか?が どうやって変えるのか?

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Page 6: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

p TOC を、そして TOC がとてもパワフルである理由を理解するためには、私たちは TOC の根幹をなす仮定を理解しなくてはなりません。

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仮定

仮定

仮定

仮定仮定

仮定 仮定

仮定

TOC

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� 私たちはシンプルなアプローチと、複雑なアプローチどちらを探すべきでしょうか?

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Page 8: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

¬ どうしたらシンプルなアプローチを見つけることができるでしょうか?

見私たちが遭遇する複雑な問題の中に隠れているシンプルさを見つけることは可能でしょうか?

ょ学校でたまに見られる問題について考えてみましょう。

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それぞれの円は、これらの問題の1つ1つを表しているとしましょう。例えば:

1. 宿題をやらない生徒がいる。

2.中退する生徒がいる。

3.成績の達成度が低い生徒がいる。

4.多くの場合、生徒は学校で習うことに興味を持たないし、実生活と関連があるとは思わない。

5.しつけや行動に問題がある。

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ð これらの問題に、われわれは普通どうやって対処するでしょうか?

う これら1つ1つを分けて考え、それぞれに委員会を立ち上げたりしないでしょうか?

ぞもし、これらの問題をつなげ、もっとも効果がある1つの問題だけに集中して取り組み、それが他の問題解決にも効果があるとしたらどうでしょうか?

ょ多くのことに集中するのと、1つのことだけに集中するのとどちらがよりシンプルでしょうか?

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1. 宿題をやらない生徒がいる。

2.中退する生徒がいる。

3. 成績の達成度が低い生徒がいる。

4. 多くの場合、生徒は学校で習うことに興味を持たないし、実生活と関連があるとは思わない。

5.しつけや行動に問題がある。

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システムA:従来の慣行 システム B: TOC

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問題を分けて考え 互いに関連性はないとみなす

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システムA:従来の慣行 システム B: TOC

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因果関係のロジックを使って、問題間の関係を見つけ、多くの問題にではなく1つの問題にだけリソースを集中させる

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p 「どのような複雑なシステム/環境にもシンプルさが内在している…。そして、システムを管理、制御、改善するための最高の方法とは、そのシンプルさを最大活用することである」

活ザ・ゴールの20周年記念インタビューより

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うん、でも…仮にどの問題に集中すべきか分かったとしても、その問題をどうしたらよいのかいつも分かっているわけではないでしょう?私たちはそれをどのように使っていったらよいか、つまり「最大活用」できるか知っていますか?

多くの場合

生徒は学校で習うことに興味を持たないし、実生活と関連があるとは思わな

い。

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どうしてこれを直せないのでしょうか?我々が学習と実生活を関連付けたくないからでしょうか?それとも、何か他の障害があるのでしょうか?

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TOC にはこのような問題を定義し、分析するためのツールがあるでしょうか?

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試験に合格するために必要なことを教える

生徒は学習に意欲的である

生徒は試験の準備ができている

生徒にとって興味深く実生活に関連があることを教える

すばらしい教育を授ける

両方をやれる時間はない教育ポリシーに従わなくてはならない

多くの場合

生徒は学校で習うことに興味を持たないし、実生活と関連があると

は思わない。

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生徒は試験の準備ができている

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© TOC for Education, Inc 2004, 2008

試験に合格するために必要なことを教える

生徒は学習に意欲的である

生徒は試験の準備ができている

生徒にとって興味深く実生活に関連があることを教える

すばらしい教育を授ける

両方をやれる時間はない教育ポリシーに従わなくてはならない

多くの場合

生徒は学校で習うことに興味を持たないし、実生活と関連があると

は思わない。

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これらは良いことでしょうか?

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� 大半の人は、いい人であり、意味ある要望を満たすことができるような、価値ある目標を達成するために努力しているものです。

標それなのになぜ、ツリーの下側は良いことで…

いツリーの上側はあまり良くないことなのでしょうか?

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L

L

L

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L

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それは、途中のどこかに負の結果を引き起こす原因、つまり対立があるからでしょうか?

もし対立を取り除く方法があったとしたら、その対立は現実に存在することがあるでしょうか?

学校の例の範囲で対立を検証してみましょう。

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試験に合格するために

必要なことを 教える

生徒にとって 興味深く

実生活に関連があることを

教える 両方をやれる

時間はない教育ポリシーに従わなくてはな

らない

生徒は学んでいる内容を面白いとも

自分に関係があるとも

思っていない

何に変えるのか? この対立を取り除くことができる解決策

私たちは、追加の指導時間をかけずに、それでいて生徒が日々の生活との関連性を見出せるような方法で必要な内容を伝える方法を使います。

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この対立を説明できる仮定

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� 対立とは人生における真実なのでしょうか…それとも

ょ私たちの認知に基づいた、人生の見方なのでしょうか?

我対立は、私たちのものの見方だけが唯一正しいと考える(仮定する)ために存在しているのでしょうか?

る現実は本当にある1つの見方によってのみ構成されているのでしょうか…たとえば私の見方、あるいはあなたの見方といったように?異なる見方が衝突するときに、対立を経験するのではないでしょうか?

いそれでは、両方の見方を単に認めるだけではなく、威厳さえつけるような方法で現実を考える方法があったらどうでしょうか?

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Page 23: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

一方の行動を 採用する

他方の要望を満たす

一方の要望を満たす

状況に 効果的に 対処する

他方の行動を採用する

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人を名指しで批判することなく、重要な要望を妥協せずに、対立している認識を取り除くことができるような方法で異なる見方を分析する手法です。

どうやって変えるのか

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l 現実には対立など存在しない!

対立は、私たちの現実の認識の仕方が異なるために存在しているのです。「なんであれ、あなたが真実であると仮定しているものは、あなたには本当に見えるのです。」ロバート・アンソニー

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Page 25: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

è TOC では、これらの仮定に基づいた非常にパワフルな思考ツールがあります。

にどのような環境/システムにもシンプルさが潜んでいる。

に大半の人は良い人であろうとしている。

る現実には対立など存在しない。

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Page 26: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

Ì TOC では、ある目的のために知識を使います。

まゴールドラット博士によると…

「私たちが公言しているゴールは、知識をつくりあげ、普及させることです。おそらく別の方法で表現する方が、このゴールを明瞭にお伝えできるでしょう。私たちから見ると、知識を作り、広めていくことは、以下のことと同じです。

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Page 27: TOC:根幹となる基本的仮定からの説明

人々の目に輝きを取り戻すこと

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そして

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h Be the change you want to see in the world(理想の世界があるのなら、それをつくるのはあなたです )