「toto vプラン2017」 - toto:トイレ・ユニット …¹´の数値目標は...
TRANSCRIPT
昨年7月に、2017年までの長期ビジョン「TOTO Vプラン2017」の戦略フレームについて説明しました。
今回は、 Vプランの3つの事業軸、それにまたがる全社横断の革新活動ごとの戦略を説明します。
1
「TOTO Vプラン2017」
2010年2月16日代表取締役 社長執行役員
張本邦雄
はじめに概要をご説明します。
TOTOは、創業100周年を迎える2017年に真のグローバル企業となることを目指します。
そのために、国内事業、海外事業、新領域事業をこれまで以上に加速させるとともに、環境配慮の取り組みや、ガバナンスを強化します。
2
新しい「まいにち」を世界中のお客様へ提供し、これからも必要とされ続けるTOTOグループへ
TOTOグループ2017年のめざす姿
NEW DOMAIN≪グローバル視点でのハイドロテクト事業再構築≫
GLOBAL≪欧州を中心とした新規市場の開拓≫
2017年真のグローバル企業
TOTOへ
◆ネーミング:TOTO V Plan 2017・Vital:活気のある、イキイキとした、きわめて重要な、肝要な・VICTORY(勝利)・V字回復
2009年
DOMESTIC ≪景気回復期におけるV字回復の実現≫
環境NO1企業/ガバナンス強化
TOTO Vプラン 2017
2017年の数値目標は売上高6000億円、営業利益480億円、ROA10%です。
これを実現するために、3つの事業領域と、それにまたがる全社横断の革新活動により推進します。
3
Vプラン2017 タスク推進体制
国内住設事業売上:4000億円
営業利益:240億円ROA:8%
海外事業売上:1500億円営業利益:180億円ROA:13%
新領域事業売上:500億円営業利益:60億円ROA:15%
環 境 貢 献
コーポレート・ガバナンス強化
DOMESTIC GLOBAL NEW DOMAIN
マーケティング革新
サプライチェーン革新
ものづくり革新
マネジメントリソース革新
2017年=売上高6000億円、営業利益480億円、ROA10%達成に向けて
経営情報イノベーション
2017年の3つの事業領域ごとの数値目標は次の通りです。
国内事業は売上高4,000億円、営業利益240億円を目指します。新築の売上増が期待できない中、リモデルの売上を増やすとともにコスト構造改革の断行します。
海外はM&Aなどによる事業スピードアップも含め、売上高2.5倍の1,500億円、営業利益180億円、
新領域事業は燃料電池など新しい技術を育成するとともに、利益の出る事業へ集中し、売上高2.5倍の500億円、営業利益60億円を目指します。
4
<実現のための方策・ステップ>
・国内=リモデル成長戦略と、抜本的コスト構造改革の断行
・海外=地域ごとの戦略展開と、技術力(節水便器、ハイドロテクト)、生活文化の提案(ウォシュレット)、
M&A等による事業スピードアップ
・新領域=利益の出る事業への選択と集中
TOTO Vプラン2017 数値目標2017年=ROA10%達成
2008年 実績
2008年 2017年
自己資本比率
ROE
46.5% 47.5%
- 10%
※ROEは、税引き後利益ベース
売上高 営業利益 営業利益率 総資産 ROA
リモデル 3,000 215 7.2% - -
新築 1,000 25 2.5% - -
国内 4,000 240 6.0% 3,000 8%
海外 1,500 180 12.0% 1,400 13%
新領域 500 60 12.0% 400 15%
全社連結計 6,000 480 8.0% 4,800 10%
国内事業 ⇒ 規模の拡大は織り込まない。
■リモデル: ストック型社会対応で追い風
■新築 : 2017年新設住宅着工 80万戸
海外 ⇒ 利益率を保ちながら規模拡大。
新領域 ⇒ 選択と集中で売上、利益拡大。
売上高 営業利益 営業利益率 総資産 ROA
リモデル 2,398 30 1.2% - -
新築 1,451 ▲42 ▲2.8% - -
国内 3,850 ▲12 ▲0.3% 3,152 ▲0.4%
海外 590 93 15.7% 617 15.0%
新領域 205 ▲17 ▲8.1% 112 ▲14.8%
全社連結計 4,645 65 1.4% 3,881 1.7%
増益要因として、3つの事業領域での売上増の要因以外に、サプライチェーン・ものづくり革新活動で120億円、マネジメントリソース革新活動で130億円のコスト改善を行います。
また、市場価格下落などさまざまな利益押し下げ要因が予想されますが、これは従前より取り組んでいるコストダウン活動により補います。
5
0
100
200
300
400
500
Vプラン2017数値目標達成イメージ
(単位:億円)■営業利益改善要因
成長戦略と体質強化戦略を同時並行で推進し目標を達成する
’08実績66億円
’17目標480億円
マネジメントリソース
革新活動
(海外)
売上増等
(新領域)
売上増等
(国内)
リモデル
活動強化
サプライチェーン・
ものづくり革新活動
+130
+80+70 +120
+20
※ 利益押し下げリスク(市場価格下落、原材料高騰など)は従前のコストダウンで補う
500
400
300
200
100
0
2017年の数値目標を達成するために、合計で2,600~3,400億円の投資を行います。
3つの事業領域の主要投資案件で1,800~2,400億円、また、経常的な投資として、800~1,000億円を計画しています。
6
目標達成に向けた投資計画
国内 ■ 衛生陶器事業・水栓事業再編■ ショールーム・事業拠点整備 他
700~ 800億円
新領域 ■ 家庭用燃料電池事業化 他 100~ 200億円
※2009~2017年度累計
800~ 1,000億円
1,000~1,400億円海外
合計 2,600~3,400億円
主要投資案件合計 1,800~2,400億円
■ 生産拠点増強■ メーカー出資・M&A 他
分野 項目 金額
その他経常投資
はじめに、3つの事業領域のうち、国内住設事業の戦略について説明します。
新設住宅着工戸数が減少する中、住宅ストック数は継続して増加しています。また、既存住宅の流通量は順調に増加すると予想されています。
出典:(社)不動産流通経営協会
「「既存住宅フロー予測および流通促進施策研究検討会報告」について」
出典:(財)建設経済研究所「建設経済レポート」
国内住設事業
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
6,000
7,000
1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020
集合ストック
戸建ストック
住宅ストック推移予測(万戸) (千戸)
住宅流通推移予測
■リモデル市場予想
リモデル対象の住宅数2020年に約6000万個と予想
新築戸数は漸減、既存住宅流通戸数は順調に増加すると予測
※標準的な将来予測に既存住宅 流通促進施策実行を加味した シミュレーション(シナリオ2) に基づく。
※既存住宅流通戸数
自己居住用新築戸数
7
このような事業環境の下、TOTOは国内住設事業全体では売り上げは微増ながらリモデル売上は25%の成長を見込むとともに、営業利益240億円を目指します。
そのために、「リモデルクラブ店との協業強化」などリモデル事業への更なるシフトをすすめます。
あわせて、徹底したコスト削減を行います。
8
品番・色番絞り込み
在 庫 削 減
製造コスト削減
物流・購買コスト削減
間接業務の削減
国内事業 新領域事業海外事業
1,0001,451
2,398 3,000
-12
240
-1,000
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000
-50
0
50
100
150
200
250営業利益率 6%
営業利益(億円)売上高(億円)
‘08年度実績 ‘17年度計画
全社横断タスクによる徹底したコスト削減
リモデル事業への更なるシフト
リモデル
新築
(+25%)
(-31%)
リモデルクラブ店との協業強化
ハウスメーカールート、リテールルートの強化
ショールームでのブランド発信力強化
国内住設事業
・グリーンリモデルの取り組み
・評価制度等の活用による質の向上
サプライチェーン革新
ものづくり革新
マネジメントリソース革新
現在全国に105カ所あるショールームについては、規模ごとに役割を見直します。
規模の大きなショールームは、コーポレートブランド発信ショールームとします。
小規模ショールームは商品情報発信のショールームとして位置づけ、採算性、効率性の観点から再配置も検討していきます。
9
国内住設事業
規 模 役 割
大規模SR(200坪以上)
中規模SR(100~199坪)
小規模SR(100坪以下)
7SR
15SR
83SR
コーポレートブランド発信ショールーム
商品情報発信
ショールーム
ブランド発信はSRの規模に応じて実施
機 能ブランド 空間展示技術ラボ
■需要創造型ショールームへ
コンサルティング商品展示
ターゲット:リモデル顕在層向け⇒潜在層向け
大規模ショールームは機能強化、小規模ショールームは機能を絞り込み、出店エリアの経済状況の変化・採算性・効率性の観点から再配置
海外事業戦略について説明します。
すでに進出している市場に加え、2017年に向けて成長市場を重点的に攻略していく計画です。
現在、事業基盤を確立した北中米、中国、アジアに続き、ブラジル、ロシアなどの市場へ進出します。
10
1.各国で認められるための絶対条件の確保・拡充
2.TOTOらしさを活かした商品・販売戦略・環境配慮・衛生性・快適性の徹底追及 (ウォシュレット、超節水+高洗浄性便器、ハイドロテクト)
【欧州事業売上高】
【中国事業売上高】
【米州事業売上高】
【アジア・オセアニア事業売上高】
380億円
237億円
220億円
08年 17年
20億円
300億円
113億円
400億円
180億円
92億円
営業利益推移(海外事業計)
420億円
2017年目標:売上高1500億円、営業利益180億円成長市場を重点攻略し、目標を達成する。
共通戦略
・ローカライゼーション推進、現地に根づいた経営 ・地域貢献、人道的支援
08年 17年
08年 17年
08年 17年
08年 17年
インド
ロシア
ブラジル
海外事業戦略
3つの新規参入マーケットにおけるTOTOの戦略を説明します。
各国の市場の状況を見据えつつ、おもに主要都市での販売網の確立と現地での生産を、資本提携・M&Aも含め行い、早期の事業基盤確立を目指します。
11
2大都市圏(モスクワ、
サンクトペテルブルグ)では
既に高級市場が確立
海外事業戦略
ブラジル
ロシア
インド
国名
サッカーW杯や五輪開催で
経済成長は今以上に加速
中国を上廻るスピードでの
急激な市場拡大が確実
市場の状況
◆沿海部に販売体制整備
※人員を配置
◆現地メーカー活用による早期参入
※M&Aも視野
◆2大都市圏での販売店拡大
※欧州のネットワークを活用
◆著名物件の集中攻略
◆中核都市での販売チャネル拡充
◆インド市場向け戦略商品投入
◆現地生産検討(実施時期見極め)
TOTOの方向性
■新規参入マーケット
早期の事業基盤確立を目指す
すでに事業基盤を構築している主要マーケットの戦略はつぎの通りです。
中国ではこれまでの事業基盤をさらにゆるぎないものにするため、他社を圧倒する販売、サービスの体制を強化します。
米国においてはバスルーム全体での提案を強化しトイレ以外の商品を充実させます。また、大気浄化機能を持つハイドロテクト商品のサプライチェーンも確立していきます。
欧州では現地企業との提携、M&A含めスピードを上げて事業展開し、ブランド強化を行います。
アジア・オセアニアでは、世界の供給拠点としての機能強化を図ります。
12
4極それぞれ更に事業拡大を加速し、TOTOグループの業績を牽引する
中国
米国
欧州
国名
中国での地位を不動のものにし、ダントツの利益を稼ぐ
◆現地メーカー含め他社を圧倒する販売・サービス体制の強化
◆地産地消体制の充実
米国市場におけるトップメーカーの地位を目指す ◆トイレ以外の商品強化 → バスルーム全体で他社を凌駕
◆ハイドロテクト商品のサプライチェーン確立
欧州におけるプレゼンスを確立し、グローバルでのブランド強化を牽引 ◆欧州有力メーカーのM&A、提携による供給力、販路拡大 ◆ISHを核としたTOTOブランド・情報発信の継続
TOTOの方向性
海外事業戦略
アジアオセアニア
タイ・インドネシア子会社化により、真の統括体制を構築する ◆各社の機能を強化、世界の供給基地としての総合力拡大
■主要マーケット
つぎに新領域事業の戦略を説明します。
新領域事業全体で、売上高500億円、営業利益60億円、ROA15%を目指します。
それぞれの事業の売上高、営業利益の目標値は図のとおりです。
ハイドロテクト事業は、国内を拡大するとともに、新たに海外展開を強化します。
13
■2017年の事業計画(売上高・営業利益)
2008年 2017年
2008年 2017年
85100
2008年 2017年
ハイドロテクト事業【強化・拡大】燃料電池事業【事業化】
セラミックス事業【選択と集中】
売上高
2017年目標:売上高500億円、営業利益60億円、ROA15% (営業利益ベース)
新領域事業
単位:億円
25
20
5
10
営業利益
国内
海外
単位:億円
単位:億円
ハイドロテクト事業は、海外への展開として、2つの販売体勢を整えます。
一つはTOTOブランドとしての販売です。
もうひとつは、建材関連のパートナー企業と提携し、パートナーブランドとしての販売を行います。
TOTOブランド商品については生産、販売において現地企業との提携も行いながら、TOTO主体で住宅や著名物件への販売を行います
パートナーブランドでの販売については、パートナー企業にライセンス契約を行い、特許、技術およびコーティング液を提供します。
パートナー企業は自社商品にハイドロテクト加工を行い、生産・販売を行います。
14
■海外事業推進体制
新領域事業 【海外ハイドロテクト事業】
塗料・ガラスコーティング塗料・ガラスコーティング タイルタイル 陶板陶板 金属パネル、サイディング等金属パネル、サイディング等
住宅などへ 著名物件へ
<生産、販売>パートナー企業
<生産>現地パートナー
<機能>空気浄化、防汚、防藻、遮熱、簡易清掃など <機能>空気浄化、防汚、防藻、遮熱、保水など
<生産>TOTO
ライセンス契約コーティング液販売
<販売>TOTOまたは現地パートナー
新マーク
◆TOTOブランドでの販売 ◆パートナーブランドでの販売
■ハイドロテクト⇒さまざまな用途に展開可能
タイル 戸建住宅外壁 カーテンウォール コンクリート材 ガラス・アルミ建材
TOTO
ハイドロテクト事業の海外拠点別売上と営業利益の目標値はつぎのとおりです。
中国、米国ではおもにTOTOのタイル、塗料などを販売し、欧州ではおもにパートナー企業へのライセンス契約、コーティング液の販売を行います。
15
2017年 海外で売上120億円 営業利益 20億円を目指す
新領域事業 【海外ハイドロテクト事業】
欧州事業部売上:35億円営業利益:7億円
中国事業部売上:40億円営業利益:6億円
米国事業部売上:40億円営業利益:7億円
アジア・オセアニア事業部売上:5億円営業利益:0.5億円
■海外拠点別売上高・利益計画
ライセンス契約コーティング液販売
25
10
TOTO塗料
(億円)
TOTO塗料
TOTOタイル・陶板
20 20
(億円)
TOTO塗料
TOTOタイル・陶板
ライセンス契約コーティング液販売
20
46
(億円)
3
2
(億円)
TOTO塗料
ライセンス契約コーティング液販売
ハイドロテクトの国内事業では、リモデル戦略への展開として、「外装ワンストップ請負体制」を整えます。また、取扱会社やユーザーのネットワーク化に取り組みます。
さらに、ハイドロテクトのさらなる認知拡大のために、パートナー企業と連携した「ハイドロテクトの輪」を広げていきます。将来的には海外にも展開していきます。
16
新領域事業 【国内ハイドロテクト事業】
外装・屋根を合わせた 『防汚、環境訴求』 ・タイル、塗料の改良開発 ・パートナー企業との提携に よるその他建材の商品化
外装ワンストップ請負体制 ・リモデルクラブ店様との協業 ・全国販社での取り組み
お客様の安心をサポートする 工法・制度の確立 ・外壁システム保証制度 ・高耐久仕上材・副資材開発 ・安心リモデル工法開発
■住宅外装ビジネスモデルの確立
業種横断したパートナーシップで建築用外装材を網羅し、
ハイドロテクトの輪を広げる。
取扱会社およびユーザーを
ネットワーク化
タイル
ガラス
窯業サイディング
屋根材テント、瓦
ペイント
建築石材
セメント
金属パネル鉄系、アルミ系
樹脂系建材
ダントー
ニッタイ工業
アイコットリョーワ
名古屋モザイク工業
日本板硝子
関ヶ原石材
きもと
太陽工業
YKK AP
「環境貢献」と「お客様の安心」を両立させ、ハイドロテクトを軸とした“TOTOだからできる”外装ビジネスモデルを構築する
外装オールハイドロテクト =『ハイドロテクトの輪』 リモデル戦略への展開
燃料電池事業は2011年の事業化を見据えて進めます。TOTOは燃料電池の心臓部である発電用セルに特化して開発し、事業化を行います。
TOTOの発電用セルの強みは、発電効率と耐久性です。現在、燃料電池システムメーカー、大学、研究機関と共同で実証試験を行っており、2011年に家庭用燃料電池への搭載を狙います。
また、並行して国内・海外におけるパテント網を構築するとともに、2011年以降は燃料電池メーカーの動きに対応できる開発・生産体制を構築します。
18
新領域事業 【燃料電池事業】
~2009
導入期 発展期
2011~2010
本格事業化
■推進スケジュール
家庭用定置型に
搭載予定量産設備建設
(15億円程度投資予定)
燃料電池メーカー、大学、研究機関と共同で実証試験を継続
※定置型、可搬型に分類し開発推進
国内・海外におけるパテント戦略
発電用セルを部材として燃料電池メーカーへ供給
【TOTO SOFCの強み】
発 電 効 率
耐 久 性
◆発電用セル(SOFC)
セラミック事業は、TOTOのオンリーワン技術を活かせる商品群を強化します。おもな商品としては、光通信のコネクタであるレセプタクル、半導体製造装置の部材である静電チャック、高輝度で長寿命のセラミック発光管などです。
また、これまで以上に海外への販売を強化するとともに、ソリューション提案を強化していきます。
19
新領域事業 【セラミック事業】
光トランシーバ
光レセプタクル
半導体製造装置用部材 自然光に近い
明るい長寿命
レセプタクル 静電チャック 一体型発光管
売上高:100億円 営業利益:10億円 海外売上高比率:70%
■オンリーワン技術を活かした商品群の強化
1.グローバル展開の加速
2.ソリューション提案強化
東南アジア、中国、インド、欧州拡販
顧客との協業による課題解決
つぎに、「全社横断の革新活動」についてご説明します。
まず、マーケティングについては、「CO2削減」と「大気浄化」をキーワードにグループ全体最適視点での商品企画を行い、TOTOのオンリーワン技術をもって開発を行います。
日本で開発したコアテクノロジーをグローバルスタンダード技術とし、地域特性に応じた味付けを行います。
20
学び
マーケティング
CO2削減(節水) 大気浄化(ハイドロテクト)
オンリーワン技術
KEYWORD
※TOTOグループ全体最適視点にて企画・開発
日本で開発したコアテクノロジー(グローバルスタンダード技術)
ハイデザイン+
高機能
ハイデザイン+
環境配慮
他社を凌駕する、TOTOらしい商品戦略を推進
地域特性に応じたテイスト(企画・開発の現地化)
ハイデザイン+
環境配慮
ハイデザイン+
環境配慮
ハイデザイン+
環境配慮
ハイデザイン+
環境配慮
サプライチェーンに関しては、原材料調達からお客様現場施工までの「高速サプライチェーン」構築を行い、コスト競争力を高め、強固な経営体質の実現を目指します。
販売、生産、物流、情報の各部門が一体となった活動により、調達、生産、物流のリードタイムを短縮し、棚卸資産50%削減を目指します。
20
コスト競争力を高め、強固な経営体質へ
サプライチェーン
販売・生産・物流・情報部門の一体行動
在庫レスファクトリー構築
物流体制の抜本的見直し
大量生産設備解体、多品種少量生産設備へ転換
グローバル最適生産・購買体制の構築
情報統合システムの構築と品番統廃合(部品品番50%削減)
■高速サプライチェーンを構築 (原材料調達からお客様施工現場まで)
生産リードタイム調達リードタイム 物流リードタイム(生産工場→物流センター出荷まで)
6日→2日50%減
◆衛生陶器 30%減
◆ウォシュレット 50%減
◆水栓金具 80%減
棚卸資産50%減⇒キャッシュフロー創出
高速サプライチェーンを実現するために、ものづくりに関しては「次世代生産設備の開発」「材料革命」「プラットフォーム化の推進」を行います。
従来から行っている、それぞれの事業部を主体とした生産技術開発から、研究・技術グループとの連携による、全体最適の技術開発へ体制を移行し、新たな発想によるものづくりを進めます。
21
事業部の開発者と研究・技術グループ員との協業による
新たな発想による新しいものづくり改革
ものづくり
生産時間短縮できる工具、加工設備開発
加工自由度の高い材料開発
組み立てやすい部品設計、生産リードタイム短縮
◆材料革命
◆プラットフォーム化の推進
◆次世代生産設備の開発
B事業部
製造-開発
C事業部
製造-開発
A事業部
製造-開発
(コア技術)
樹脂成型
(コア技術)金属加工
(コア技術)
木工学び
研究・技術グループ
事業部最適から全体最適へ
■生産革命
間接業務については、継続して業務効率化を図り、20%削減します。また、ルーチン業務のシェアードサービス化も推進します。
人財育成についてはダイバーシティ、障がい者との協働を推進し、多様な人財を活用してまいります。
海外グループ会社においては人財の現地化を推進します。例えば、経営トップ層については現在の21%から50%を目標とします。
23
マネジメントリソース
コスト
構造改革
方向性
業務見直しによる間接業務20%削減
実施施策
人財戦略
シェアードサービス(アウトソーシング)推進
⇒固定費の変動費化
ダイバーシティ・障がい者との共働(ノーマライゼーション)推進
海外グループ会社の現地化推進
日本人50%
日本人79%経営トップ層
(社長・副社長・取締役)
09年実績 17年目標
現地
21% 現地
50%
日本人30%
日本人71%
本部長クラス
コア業務
ルーチン業務
間接
業務
戦略活用
シェアードサービス
現地
29% 現地
70%
経営トップ層
本部長クラス
部長クラス
課長クラス
21% 50%
29% 70%
55% 90%
90% 100%
2009年度 2017年度
経営情報イノベーションは、これまでご説明した3つの事業領域と全社横断の革新活動全体を支えるものとして、基盤の再構築を行います。
環境変化に対し、迅速な判断を可能にする、経営体質を実現するために、
効率・コスト・CO2削減視点での全社最適ビジネスプロセスの構築、全事業領域でのITリソースの再配分、人財育成の強化を行い、さまざまな経営環境の変化に対応できる経営基盤を再構築してまいります。
24
経営情報イノベーション
国内事業 新領域事業海外事業
IFRS対応、M&Aなどの経営環境変化に対応する基盤再構築
効率・コスト、CO2削減視点で
全社最適のビジネスプロセス再構築
戦略立案部門と運用部門の分離
生産革新、物流革新、ITイノベーション
環境変化に対し迅速な判断ができる経営体質を実現する
マネジメントリソース革新
サプライチェーン革新
ものづくり革新
全事業領域でのITリソースの再配分(ITコスト削減し新規開発投資へ)
人財育成の強化(IT専門家、ビジネス戦略人財)
マーケティング革新
一部、今年度に前倒しして実行している施策は効果を上げており、第3四半期決算では売上の大幅減少の中、利益改善が見られました。通期計画もそのタイミングで営業利益以下を上方修正することができました。足元でVプランは順調に動き出しております。
今後は1年ごとに経営環境を見極め、詳細の事業計画に落とし込み推進してまいります。
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合
理的であると判断する一定の前提条件に基づいており、実際の業績等は、 さまざまな要因により大きく
異なる可能性があります。