ガラスバイアル表面への成分吸着による一貫性の無い分析結

果は現在の微量分析において問題となる可能性があります。

例えば、サンプルをバイアル中に長い時間保管していた際に分

析種の減少を経験することがあります。このような現象の主な

原因はガラス表面にあります。

極性分析種は、ガラス表面と極性-極性相互作用またはイオン

交換により吸着する可能性があり、それが分析種の量を減少さ

せます。

TruView™ LCMS品質証明バイアルは、成分吸着を最少化するため

に最適化されたプロセスにより製造されています。本製造方法

によりガラス表面の遊離イオン量を制限し、極性分析種の回収

率向上を可能といたします。

本バイアルは、バイアル寸法やLC/UV及びLC/MSスキャンにおい

て厳しく検査され、成分吸着だけではなく、現在市販されている

中で最も清浄で最も信頼性が高いバイアルとなっております。

以下に本バイアルの品質証明試験の例をご紹介いたします。

TruView LCMS品質証明バイアルACQUITY UPLC®/MS/MSで成分吸着試験と品質証明が行われた唯一のサンプルバイアル

Waters® TruView LCMS Certified Vials

Certificate of Analysis

Waters Corporation, 34 Maple St., Milford, MA 01757 USA

Table1. バイアル寸法、化学的清浄度、成分吸着試験結果例

Attribute Test Result

Glass Borosilicate, Type 1, Class A, 33 Expansion Glass Pass

Dimensional Tests

Height PassDiameter Pass

Bottom Thickness PassNeck/Thread Pass

Cap and SeptumDimension Pass

Sealing PassCleanliness Pass

UV Test LC-UV Pass

pH TestpH of Water 6.5pH in Vial 6.8

Adsorption Test UPLC-MS/MS (MRM) Pass

MS Scan Cleanliness Test MS Scan Pass

品質証明書（Certificate of Analysis）には、MSスキャン試験による試験溶媒（Reference）とその溶媒に一定時間バイアル本体とキャップ及びセプ

タムを漬けた滲出液（Soaked Vial）との比較結果も示されます。（Figure 1.）

図に示されたようにバイアル、キャップおよびセプタムから抽出される成分がとても少ないことがわかります。

Scan ES+

3.00e9

441.05

383.97309.02157.08 238.98 332.95 442.00

3.00e9

441.05309.02185.04

157.08 239.05 413.07

Scan ES+

1000 m/z100 200 300 400 500 600 700 800 900

100

%

0

100

%

0

0.40 0.45 0.50 0.55 0.60 0.65 0.70 min0

100 MRM of 1 Channel ES+

264.13 > 911.37e4

0.54

%

Figure2. UPLC/MS/MS（MRM）によるノルトリプチリン 1ng/mL吸着試験結果例。ノルトリプチリン 1ng/mLコントロールの測定結果（青）と TruView LCMS品質証明バイアルに分注後の測定結果（紫）の重書きクロマトグラム。成分吸着がほとんど無いことを示しています。

更に詳細な技術資料についてはこちらをご覧ください。 www.waters.com/vials

オーダーインフォメーション

透明ガラス 　褐色ガラス マキシマムリカバリー 　トータルリカバリー 　褐色マキシマムリカバリー

TruView LCMS品質証明バイアル、100本セットプレスリットPT F E /シリコンセプタム&スクリューキャップ付き

186005666CV 186005661CV 186005662CV 186005663CV 186005670CV

¥17,000 ¥19,000 ¥36,000 ¥36,000 ¥37,000

TruView LCMS品質証明バイアル、100本セットPTFE/シリコンセプタム&スクリューキャップ付き

186005660CV 186005667CV 186005668CV 186005669CV 186005664CV

¥15,000 ¥17,000 ¥32,000 ¥32,000 ¥34,000

Soaked Vial

Reference

Figure1. MSスキャン清浄度試験結果。下の試験溶媒のスキャン結果はバイアル以外から来る全てのイオンを示しています。上のスキャンは 2時間バイアル他を溶媒に漬けた滲出液の結果です。二つのスキャン結果の違いがごくわずかであるのがわかります。

Waters および ACQUITY UPLC、 UPLC は Waters Corporationの登録商標です。 TruView および The Science of What’s Possible は Waters Corporationの商標です。 その他すべての登録商標はそれぞれの所有者に帰属します。 ©2012 Waters Corporation. Printed in Japan. 2012年9月 720004096 JA 09A (SU)

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