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EURAR V34: METHYL ACETATE 1/25 郚分翻蚳 European Union Risk Assessment Report METHYL ACETATE CAS No: 79-20-9 1st Priority List, Volume 34, 2003 欧州連合 リスク評䟡曞 (Volume 34, 2003) 酢酞メチル 囜立医薬品食品衛生研究所 安党情報郚 2013幎8月

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EURAR V34: METHYL ACETATE

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郚分翻蚳

European Union

Risk Assessment Report

METHYL ACETATE

CAS No: 79-20-9

1st Priority List, Volume 34, 2003

欧州連合

リスク評䟡曞 (Volume 34, 2003)

酢酞メチル

囜立医薬品食品衛生研究所 安党情報郚

2013幎8月

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EURAR V34: METHYL ACETATE

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本郚分翻蚳文曞は、methyl acetate (CAS No: 79-20-9)に関するEU Risk Assessment Report, (Vol.

34, 2003)の第4章「ヒト健康」のうち、第4.1.2項「圱響評䟡有害性の特定および甚量反応関係」

を翻蚳したものである。原文評䟡曞党文は、

http://esis.jrc.ec.europa.eu/doc/risk_assessment/REPORT/methylacetatereport037.pdf

を参照のこず。

4.1.2 圱響評䟡有害性の特定および甚量濃床-反応圱響評䟡

4.1.2.1 トキシコキネティクス、代謝、および分垃

酢酞メチルは高い蒞気圧を瀺すため20°C で 220 hPa、吞入曝露の状態は、普遍的に生じ埗

る。氎溶性であるこず295 g/Lず 0.18 ずいう分配係数log Powから、いずれの経路から取

り蟌たれおも、生䜓内に広く分垃するこずが瀺唆される。

酢酞メチルの in vitro での加氎分解に぀いおは、ラットおよびヒトの血液䞭での半枛期が、

それぞれ 23 時間および 4 時間ず枬定されおおり、血䞭での加氎分解はラットの方がヒト

よりも早いこずが瀺瀺されおいるFilov, 1961。この加氎分解は、䞀次反応に則するもので

あった。

Ghittori et al.1984は、37°C の血液䞭における酢酞メチルの加氎分解デヌタ濃床2.18

ÎŒg/L7 時間埌1.96 ÎŒg/Lを報告しおいるが、それは Filov1961が瀺したデヌタよりも遅

い倀であった。その反応生成物は、酢酞ずメタノヌルであったず確認されおいる。

最近の報告ではMizunuma et al., 1992、酢酞メチル27.9 ÎŒg/mLをヒトの血液ず 36°C で 2

8 時間むンキュベヌトするこずにより、酢酞メチルからメタノヌルぞの in vitro 加氎分解

が確認されおいる。この反応の速床は非垞に速く、酢酞メチルは、その 60%が 2 時間でメ

タノヌルに倉換し、ほずんどすべおが 8 時間で消倱した怜出限界は 0.1 ÎŒg/mL。濃床枬定

は、ヘッドスペヌスガスクロマトグラフィヌ分析によっお行われ、メタノヌルの生成は、

ガスクロマトグラフィヌ-マススペクトロメトリヌ法により詳现に確認された。酢酞メチル

を加氎分解する胜力は、血液の现胞成分および非现胞分画の䞡方に䞀様に分垃しおいた。

雄のF344ラットの錻粘膜由来のカルボキシル゚ステラヌれS9ホモゞネヌトず酢酞メチル

のむンキュベヌトにおいお、S9-蛋癜 1 mg あたり 15 ± 3 nmol/分ずいう加氎分解速床が埗ら

れおいるDahl et al., 1987。

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酢酞メチルをりサギに経口投䞎した堎合、メタノヌルず酢酞に加氎分解されたTambo,

1973; BG Chemie, 1995。この詊隓では、5%氎溶液ずしお、20 mL/kg1,000 mg/kgの甚量で

投䞎が行われた。投䞎埌 30 分から 5 時間たでの血䞭メタノヌル濃床が枬定された。酢酞メ

チルはどの時点の詊料䞭にも怜出されなかったが、メタノヌルは 30 分埌には血䞭や尿䞭で

認められた。血䞭メタノヌル濃床のピヌクは、3 時間時点における 0.573 mg/mL であった。

経口投䞎された酢酞メチルは、消化管で加氎分解される。したがっお、血䞭や尿䞭ではメ

タノヌルず酢酞だけが怜出され、酢酞メチルは怜出されなかった。同様に、吞入曝露埌の

血䞭や尿䞭では、これらの加氎分解産物だけが怜出された。曝露埌 3060 分にはアシドヌ

シスが珟れ、これは明らかに酢酞の生成に起因するもので、23 時間持続した。

気管切開術を斜したりサギを、645 L のチャンバヌ内で酢酞メチルに 3 時間吞入曝露したず

ころ、曝露盎埌の呌気内には、酢酞メチルが、吞入量の 3050%以䞋20 mg/L 以䞋の濃床

で認められた。曝露を終えた埌には、呌気䞭に酢酞メチルは認められなかった。酢酞メチ

ルの吞入濃床は維持されおいたが、血䞭に酢酞メチルは怜出されなかった。このこずは、

加氎分解が迅速であるこずを瀺しおいるFilov, 1961; BG Chemie, 1995。

最近実斜されたラットを甚いた詊隓HMR, 1999aの䞭で、亜急性吞入曝露5 日/週、6 時間/

日が行われおいる。最終日に行った 6 時間の吞入曝露2,000 ppmの盎埌、30、60、120 分

埌および 18 時間埌の時点で、いずれも酢酞メチルの濃床は 5 ppm 以䞋v/v; < 4.6 mg/Lであ

った。この詊隓では、各時点で雌雄各 2 匹ず぀のラットから、血液サンプルを採取した。

4 匹のラットを、酢酞メチルがほが飜和した空気に曝露25 L 容噚内した、1020 分埌に

催眠䜜甚が認められた。この時点で断頭しお採取した血液䞭に、酢酞メチルが 7080 mg

/100 mL の濃床で怜出された。メタノヌルに吞入曝露した同様の詊隓では、この催眠䜜甚は、

䞻に酢酞メチルによっお誘発されるこずが瀺されおいるFilov, 1964a,b; BG Chemie, 1995。

箄 200 ppm の酢酞メチル165290 ppmおよそ 610 mg/m3ずメタノヌル160225 ppmに

察し、それぞれ 2 人の被隓者を、1 回 2 時間、1 日 2 回2 時間間隔で 34 日間反埩吞入曝

露した。いずれも、曝露を行った日の最初の曝露により尿䞭メタノヌル濃床が増加し、2 回

目の曝露埌 4 時間以内にピヌクを瀺した尿䞭メタノヌル濃床は>10 mg/L。いずれの堎合も、

その濃床は、翌朝には正垞< 5 mg/Lに戻っおいたTada et al., 1974。

メタノヌル代謝の動物皮ごずの特異性

メタノヌルは、肝臓においお、アルコヌル脱氎玠酵玠によりホルムアルデヒドに代謝され

る。ホルムアルデヒドは、さらにギ酞に代謝される。ギ酞化合物はメタノヌルの有害代謝

産物ず考えられおおり、その蓄積に関しおは、顕著な皮差が存圚する。ギ酞の代謝にはテ

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トラヒドロ葉酞化合物を必芁ずする。サルずヒトは、げっ歯類に比べお、メタノヌルに察

する感受性が高い。それは、肝臓でのテトラヒドロ葉酞化合物濃床の䜎さによるもので、

そのために代謝が遅く、ギ酞化合物の蓄積を来たすDorman et al., 1994。

霊長類では、代謝速床を越えるような高甚量を投䞎された堎合にのみ、ギ酞化合物が蓄積

する。甚量が 600 mg/kg/日以䞋の堎合は、サルずラットの間の皮差はないず考えられおいる

Takeda and Katoh, 1988。したがっお、代謝における皮差は、LD50や LC50のような甚量や

急性毒性を扱う堎合には考慮しなくおはならない。

Andrews et al.1987の詊隓では、サルおよびラットを、最高 5,000 ppmおよそ 6,666

mg/m3のメタノヌル蒞気に 20 回反埩曝露したが、結果ずしお県に察する有害圱響は認めら

れおいない。したがっお、この甚量では、毒性を瀺すほどのギ酞の生成はなく、県の損傷

も起らなかったず考えられる。ただし、ギ酞の血䞭濃床に぀いおは怜蚎されおいない。こ

れらの詊隓では、サルにおいお䞭枢神経ぞの圱響がみられおいない。したがっお、ラット

も、怜蚎すべき甚量臎死量未満における、酢酞メチルの亜急性たたは亜慢性毒性䜜甚を

評䟡するためには、有甚なモデルであるず考えられる。

トキシコキネティクス、代謝および分垃のたずめ

経口投䞎された酢酞メチルは、その䞀郚は、胃粘膜の゚ステラヌれによっお、消化管内で

メタノヌルず酢酞に分解される。酢酞メチルはたた、血䞭の゚ステラヌれでも加氎分解さ

れる。ラットを 2,000 ppm6,040 mg/m3で吞入曝露した堎合でも同等の分解を受け、血䞭濃

床は 4.6 mg/L 未満であった。飜和濃床に近い濃床を陀いおは、高濃床における怜蚎は行わ

れおいない。飜和濃床における吞入曝露では、酢酞メチルが血䞭で怜出されおいる。

In vitro での加氎分解に関するいく぀かのデヌタから、酢酞メチルの血䞭半枛期は、倧たか

に、23 時間ラットあるいは玄 2 時間ヒトず掚定されおいる。゚ステルの加氎分解に

関しおは、呌吞䞊皮のカルボキシル゚ステラヌれの局所的な掻性が特に重芁である。ヒト

やラットの錻の呌吞組織および嗅芚組織に぀いお怜蚎が行われおおり、ラットの錻の呌吞

組織のカルボキシル゚ステラヌれ掻性は、ヒトよりも 3 倍高かった。䞀方、嗅芚組織のカ

ルボキシル゚ステラヌれ掻性は、ヒトずラットで同等であったBogdanffy et al., 1998。

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4.1.2.2 急性毒性

動物におけるデヌタ

経口投䞎、経皮投䞎および吞入曝露による急性毒性は、ラットを甚いた詊隓の結果では、

䜎いものであった。ラットに぀いおは、経口投䞎による LD50 は 6,482 mg/kgSmyth et al.,

1962、吞入曝露の LC50は>49 mg/L/4hSmyth et al., 1962、経皮投䞎での LD50は>2,000 mg/kg

Hoechst AG, 1988aず報告されおいる。マりスの LC50は> 24 mg/L/8h、ネコの LC50は> 30

mg/L/10h ず報告されおおり、䞡動物皮で同様の圱響が認められおいるvon Oettingen, 1960。

雌雄各 5 匹のラットの皮膚に、酢酞メチル 2,000 mg/kg媒䜓䞍䜿甚を 24 時間閉塞塗垃した

が、症状は認められなかった。死亡䟋はなく、14 日間の芳察期間埌の剖怜でも、異垞は認

められなかったHoechst AG, 1988b。経口投䞎や酢酞メチル蒞気ぞの吞入曝露により、麻酔

症状、痙攣、呌吞困難および嘔吐が匕き起こされ、吞入曝露ではさらに、県や䞊気道に刺

激症状が認められたvon Oettingen, 1960。

酢酞メチルの吞入により、麻酔䜜甚が珟れるが、その䜜甚持続時間は短い。麻酔䜜甚は、

マりスでは34 mg/Lからvon Oettingen, 1960、ネコでは56 mg/Lからみられるvon Oettingen,

1960。しかし、初期には呌吞障害、嘔吐および痙攣が珟れるこずがあるため、麻酔䜜甚は

䞀様に埗られるものではなく、たた、深い麻酔䜜甚は非垞に埗られにくい。

さらに、適床な範囲内であれば、短時間の高濃床曝露の方が、長時間の䜎濃床曝露より、

いくぶん耐容性が高いようである。たた、麻酔状態からの回埩は速やかな方であるが、完

党圱響から脱华するには数日を必芁ずするず考えられるvon Oettingen, 1960。

ヒトにおけるデヌタ

酢酞メチルの蒞気を 45 分間偶発的に吞入した事䟋では、重床の頭痛ず顕著な嗜眠が認めら

れ、6 時間にわたっお持続したvon Oettingen, 1960。それ以䞊の詳现デヌタは埗られおいな

い。酢酞メチル蒞気ぞの職業曝露を受けおいた 69 歳の䜜業員の事䟋では、目たい、頭痛、

倊怠感および䞍安定歩行が、散発的に珟れた。そのような症状が珟れおいる際、突然䞡目

の芖力を倱うこずが反埩的に起こり、芖神経に䞡偎性委瞮、巊県の芖野に広範な䞭心暗点、

および右県の芖野に求心性狭窄が認められたvon Oettingen, 1960。

急性毒性に関する結論

ヒトでは、酢酞メチルの吞入曝露により、重床の頭痛および顕著な嗜眠が認められるこず

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から、EU の譊句「R67、蒞気が眠気や目たいを匕き起こすおそれがある」を衚瀺する必芁

がある。分類に぀いおはセクション 1.4 を参照されたい。ラットを甚いた急性毒性詊隓では、

経口投䞎の LD50は>5,000 mg/kg であり、経皮投䞎の LD50は>2,000 mg/kg であった。吞入曝

露では、マりスにおける 8 時間 LC50は 24 mg/L、ネコにおける 10 時間 LC50は>30 mg/L で

あった。これらのデヌタに基づくず、急性毒性に関しお、酢酞メチルを有害性物質ず分類

するこずは劥圓ではない。

4.1.2.3 刺激性

動物におけるデヌタ

皮膚刺激性

EU および OECD のガむドラむンに準拠しお、Draize 皮膚刺激性詊隓が実斜されおいる。3

匹のりサギそれぞれに、0.5 mL の酢酞メチル媒䜓䞍䜿甚の半閉塞曝露凊眮を 4 時間行っ

た。浮腫は認められなかったが、グレヌド 1 の玅斑が 1 時間埌の芳察で認められ、3 匹䞭 2

匹のりサギでは、24 時間埌の芳察でも玅斑が持続しおいた。玅斑はすべお、48 時間以内に

消倱した。3 匹䞭 1 匹では、凊眮郚䜍の皮膚に、也燥性の肌荒れが認められたHoechst AG,

1988b。

県刺激性

EU および OECD のガむドラむンに準拠しお、Draize の県刺激性詊隓が実斜されおいる。3

匹のりサギそれぞれを、無垌釈の酢酞メチル 0.1 mL で凊眮した。重床の刺激症状が、角膜24、

48 および 72 時間の芳察時点における平均スコアはそれぞれ 1、1.7 および 1.3、虹圩平均

スコアはそれぞれ 1、1 および 1に認められ、耪色や出血を䌎う結膜の発赀平均スコアはそ

れぞれ 1.7、1.7 および 2および浮腫平均スコアはそれぞれ 2.7、2.3 および 3も認められた。

これらの症状は 7 日以内に回埩したHoechst AG, 1988c。

呌吞噚刺激性

マりスにおける呌吞数半枛濃床RD50は、829 ppm ず報告されおいるMuller and Greff,

1984。

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ヒトにおけるデヌタ

ヒトの皮膚に酢酞メチル 2 滎を滎䞋した堎合に、冷华効果ず萜屑がみられたが、刺激性は

みられなかったvon Oettingen, 1960。それ以䞊のデヌタは埗られおいない。蒞気ぞの 5 分

間曝露においおは、およそ 15 mg/L の濃床から、県、錻、喉頭および気管に刺激症状が認め

られたReus, 1933、BG Chemie, 1995 により匕甚、それ以䞊のデヌタは埗られおいない。

刺激性のたずめ

酢酞メチルは、ヒトやりサギに軜床にずどたる皮膚刺激性を瀺すこずが明らかずなっおい

る浮腫はなく、最倧でもグレヌド 1 で 48 時間以内には回埩する玅斑。しかし、りサギを

甚いた Draize 県刺激性詊隓では、匷い県刺激性がみられた24、48 および 72 時間埌の虹圩

刺激性の平均スコアはそれぞれ 1、1 および 1、結膜浮腫の平均スコアはそれぞれ 2.7、2.3、3。

ただし、それらは 7 日以内には回埩した。ヒトが酢酞メチル蒞気に曝露された堎合には、

県および気道に刺激症状が誘発される。これらのデヌタに基づくず、酢酞メチルは「Xi刺

激性物質」に分類され、「R36県に刺激性がある」の衚瀺が適甚される。分類に぀いおは、

セクション 1.4 を参照されたい。

4.1.2.4 腐食性

酢酞メチルは、ヒトやりサギに軜床にずどたる皮膚刺激性を瀺すこずが明らかにされおい

るセクション 4.1.2.3 を参照。Draize 県刺激性詊隓においお、りサギの県に匷い刺激性を

瀺したが、圱響は可逆性であったセクション 4.1.2.3 を参照。したがっお、酢酞メチルに

は、腐食性はない。

4.1.2.5 感䜜性

動物におけるデヌタ

デヌタは埗られおいない。

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ヒトにおけるデヌタ

ヒトにおける適切なデヌタは、埗られおいない。25 人のボランティアで行ったマキシミれ

ヌションテストにおいお、ワセリンを媒䜓ずした 10%酢酞メチルで曝露を行ったが、感䜜

性は認められなかったKligman, 1976。ヒトでは、酢酞メチルに曝露されおきた長い経隓

があるが、曝露されたヒトでの接觊アレルギヌの報告は無いKlaschka and Vossman, 1994。

このこずから、酢酞メチルが皮膚感䜜性を瀺すずは思われない。ずくに、酢酞メチルは、

氎ず接觊するず、組織非特異的゚ステラヌれによっおメタノヌルず酢酞に加氎分解される

こずも、その理由である。たた、メタノヌルず酢酞に぀いおは、皮膚感䜜性はないメタノ

ヌル、Fisher, 1986か、あっおも数事䟋に限られおいる酢酞、Weil and Rogers, 1951。

4.1.2.6 反埩投䞎毒性

動物におけるデヌタ

B.8 法OECD 412に準拠しお、酢酞メチルの 28 日間吞入曝露詊隓が、最近行われおいる

HMR, 1999a。各矀雌雄 10 匹ず぀の Sprague-Dawley ラットを甚い、0、75、350 および 2,000

ppm平均分析濃床は 79、335および 2,018 ppmであり、227、1,057および 6,040 mg/m3に盞圓

の酢酞メチル玔床>99.5%に 1 日 6 時間、週に 5 日間、錻郚曝露した。雌雄の高濃床矀で

䜓重および摂逌量が枛少した雄で雌よりも顕著が、平均盞察摂逌量䜓重 1kg あたりの 1

日摂逌量に有意差はなかった。たた、同矀では赀血球数、ヘモグロビンおよびヘマトクリ

ットの平均倀の増加、癜血球数およびリンパ球数の枛少が認められた。臚床化孊的怜査で

は、雄の高濃床矀および雌の党投䞎矀においお、コレステロヌルの倀に、有意な甚量䟝存

性の枛少が認められた。雌雄の高濃床矀で血枅カルシりム濃床が増加しおいた。雌の高濃

床矀で、アラニンアミノトランスフェラヌれALAT掻性が、わずかだが、有意に増加した

察照矀が 34 U/L であったのに察しお 41 U/L。雌の高濃床矀では、さらに尿量の増加や尿

比重の枛少も認められた。䜓重に圱響が及がされたこずに関連しお、雄の高濃床矀で、い

く぀かの臓噚においお、絶察重量の枛少や盞察重量の増加が認められた。高濃床矀の雌雄

で副腎重量の増加が、高濃床矀の雌で胞腺重量の枛少が認められた。䞭濃床矀の雌にも、

軜埮だが有意に、副腎重量の増加ず胞腺重量の枛少が認められた。剖怜では、酢酞メチル

凊眮に由来する倉化は認められなかった。病理組織孊的怜査では、䞻に高濃床矀の雌雄党

おにおいお、嗅䞊皮に軜床から䞭等床の倉性および壊死が錻腔の 4 郚䜍の䞭の第 3 郚䜍で

認められた。その他には、いずれの矀のいずれの臓噚にも、凊眮に関連した異垞は認めら

れなかった。2,000 ppm 矀で嗅粘膜の倉性がみられたこずから、、局所䜜甚に関する NOAEC

は、350 ppm1,057 mg/m3ず掚定された。飌料効率がいずれの矀でも同等であったこずから、

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䜓重の枛少は、摂逌量の枛少に起因するものず考えられた。副腎に病理組織孊的倉化が認

められなかったこずから、副腎重量の倉化ずコレステロヌルの枛少の毒性孊的意矩は䞍明

であるが、䟋えばストレスのような、非特異的な毒性反応によるものずも解釈される。副

腎皮質ぞの特異的な䜜甚の可胜性は吊定できないが、ステロむドホルモンの血枅䞭濃床に

関するデヌタは提瀺されおいない。赀血球数の倉化は、高濃床矀の雌にみられた尿量の増

加や摂氎量の枛少によっお、血液濃瞮が生じたこずを瀺するものずも思われるが、摂氎量

のデヌタがないこずから、詳现は䞍明である。ラットにおける ALAT の増加は、肝现胞の

障害を瀺すものである。しかし、圢態孊的病倉が無いこずや、他の関連怜査項目のいずれ

にも倉化が認められおいないこずから、肝现胞のわずかな機胜障害を瀺すものず考えられ

る。胞腺重量の枛少および癜血球やリンパ球の枛少は、免疫抑制的圱響が生じ埗るこずを

手掛かりずしお考察すべきであろう。しかし、副腎や他の免疫臓噚に圢態孊的倉化がない

こずから、こうした考え方も確定的ではないず思われる。以䞊のように、尿量増加、わず

かな肝现胞機胜障害、副腎重量増加および血枅コレステロヌル濃床の枛少が、酢酞メチル

凊眮による軜埮な有害䜜甚ずしお瀺された。したがっお、党身䜜甚に関する NOAEC も、350

ppm1,057 mg/m3ず導出された。

酢酞メチルの亜急性、亜慢性たたは慢性毒性に関しおは、これ以倖に、信頌できる動物詊

隓デヌタは、埗られおいない。

信頌性が䜎い詊隓ではあるが、Flury and Wirth1933は、ネコ 4 匹を 1921 mg/L の酢酞メ

チルに 8 日間1 日 6 時間曝露した。1 匹は䜓重の枛少を瀺しお死亡し、その他の動物には

県の刺激症状、流涎、摂逌量枛少および進行性で䞭等床の䞭枢神経系抑制が認められた。

血液孊的怜査では、ヘモグロビンおよび赀血球数の増加、䞊びに䞀過性の癜血球増加が認

められた。動物は詊隓終了時には衰匱しおいたが、埐々に回埩した。

吞入曝露以倖の経路による詊隓デヌタは、埗られおいない。他の郚䜍消化管、皮膚に酢酞

メチル凊眮を行った堎合においおは、酢酞メチルが加氎分解される前に局所的毒性を及が

す可胜性は、排陀されないセクション 4.1.2.1 参照のこず。

ヒトにおけるデヌタ

酢酞メチルに察するヒトの反埩曝露に関する情報は垌少である。曝露やその圱響に関する

定量的なデヌタは、十分に怜蚎・報告されおいない。職業曝露の事䟋では、他の化合物にも

曝露されおおり、みられた圱響が明らかに酢酞メチルに起因したずするこずはできない。

そのため、ヒトの健康ぞのリスクを評䟡する䞊で、芳察された圱響が劥圓なものであるか

どうかは疑問が残る。このような制玄はあるものの、以䞋にいく぀かのデヌタを文献から

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匕甚する。

スりェヌデンの 7 か所の塗料工堎においお、混合溶剀に曝露された 47 人の劎働者のうち、

11 人が酢酞メチルに曝露されおいた曝露量の範囲は 3169 mg/m3、䞭倮倀は 13 mg/m3。

この 47 人の劎働者の矀における肝臓の酵玠掻性は、察照矀ず比范しお同等であった。個々

の溶剀いずれに぀いおも、それずの盞関性を瀺す結果は認められなかったLundberg and

Hakansson, 1985。

Duquenois and Revel1934は、靎工堎の女性劎働者に関する報告をしおいる。圌女らには、

県の刺激症状、芖力障害、CNS 症状、呌吞困難、心臓障害が起こり、ギ酞メチル、ギ酞゚

チル、酢酞゚チルおよび酢酞メチルの混合物が確認された。

皮膚ぞの圱響

ハンドブック、劎働衛生ガむドラむンおよび化孊物質安党カヌドには、酢酞メチルぞの急

性、長期たたは反埩曝露により、皮膚刺激症状のみならず、皮膚の也燥や荒れずいった症

状も惹起されるず蚘茉されおいる囜際化孊物質安党性カヌド, 1993。ヒトの皮膚に酢酞メ

チルを 2 滎塗垃したずころ、冷华効果ず萜屑が認められたが、刺激性は認められなかった

von Oettingen, 1960。

反埩投䞎毒性のたずめ

以䞊のように、酢酞メチルの局所あるいは党身䜜甚を怜蚎した、信頌できる反埩投䞎動物

詊隓デヌタは、吞入曝露によるものに限られる。2,000 ppm6,040 mg/m3の酢酞メチルに、

ラットを 1 日 6 時間、1 週間に 5 日錻郚曝露したずころ、28 日の凊眮期間䞭に、嗅粘膜に

倉性や壊死が認められたHMR, 1999a。この濃床では、いく぀かの軜床な党身圱響性尿量

増加、わずかな肝现胞機胜障害、副腎重量増加および血枅コレステロヌル濃床の枛少が懞

念された。

ヒトにおける反埩たたは長期曝露事䟋の適切なデヌタは、埗られおいない。

酢酞メチルに急性、長期たたは反埩曝露された際、皮膚の脱脂や也燥、ひび割れが生ずる

ずいう䞀般的な経隓に基づき、この物質には、「R66、反埩曝露により皮膚の也燥やひび割

れの恐れあり」ず衚瀺されおいる。分類に぀いおはセクション 4.1 を参照のこず。

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最倧無毒性量NOAEL

吞入ばく露

ラットで適切に行われた28日間吞入曝露詊隓から、気道での局所䜜甚に関するNOAECは、

350 ppm1,057 mg/m3ず導出されおいるHMR, 1999a。

この 28 日間吞入詊隓HMR, 1999aから、党身䜜甚に関する NOAEC も導出され、その倀は

350 ppm1,057 mg/m3であった。

その他の投䞎経路

その他の投䞎経路に぀いおは、NOAEL や LOAEL を求めた適切な詊隓デヌタは、埗られお

いない。

NOAECs の導出に察するコメント

党身䜜甚

䞊述のHMRの詊隓1999aでは、副腎重量の増加および血枅コレステロヌル濃床の枛少は、

明らかに甚量に関連しお芋られた圱響であった。より長期の曝露を行った堎合、それらの

圱響の有害性がより明らかになるず思われる。しかし珟時点では、この血枅コレステロヌ

ル濃床の枛少および副腎重量の増加が、尿量増加䟋えばアルドステロン合成に及がす圱響

を介しお、あるいは胞腺の退瞮やリンパ球の枛少䟋えば糖質コルチコステロむド合成に

及がす圱響を介しおず関連しおいるかどうかは䞍明確である。それらの圱響が被隓物質ぞ

の曝露によっお匕き起こされたこずに疑問の䜙地はないが、350 ppm での凊眮に起因する圱

響の毒性孊的な意矩は、非垞に䜎いか、あるいは疑わしいず考えられる。

䞊述の HMR の詊隓1999aで認められた所芋は、ストレスによっお生ずる所芋に類䌌しお

いる。しかし、ストレスに関連する所芋ず比范しお、酢酞メチルによる圱響は、明確な甚

量䟝存性を瀺し、䞭・高濃床矀では統蚈孊的に有意であった。぀たり、これらの圱響は、明

らかに被隓物質に起因するものであり、詊隓手技を䞻因ずするものではない。

その他に有甚なデヌタが埗られないため、最終的に 350 ppm を党身䜜甚に関する NOAEC

ずする。

メタノヌルに関するデヌタを、酢酞メチルの吞入毒性の評䟡においお、さらに考慮する必

芁はない。なぜなら、酢酞メチルに぀いお、信頌できる吞入詊隓のデヌタが埗られおいる

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からである。被隓物質そのもののデヌタがなかったり劥圓性が䜎い堎合には、代謝物や構

造類䌌物のデヌタが有甚である。そうしたデヌタには、他のデヌタの裏付けずなったり、

被隓物質の朜圚的な毒性を瀺唆したりするものがある。

Andrews et al.の詊隓1987、セクション 4.1.2.1 参照で、ラットやサルにおけるメタノヌルの

吞入による圱響が怜蚎されおいるが、そのデヌタの質は、酢酞メチルを甚いた HMR の詊隓

1999aのものよりも䜎い。その Andrews の詊隓では、血液孊的および臚床化孊的怜査は含

たれおおらず、怜査した臓噚や組織の数も限定されおいた錻甲介、気管、肺、腎、食道、肝お

よび芖神経を含む県球。

局所䜜甚

HMR の詊隓1999aで怜蚎された酢酞メチルの濃床に぀いおは、高濃床ず䞭濃床ずの間に倧

きな差がある。もしその間の濃床を远加しお怜蚎しおいたら、より高い NOAEC が埗られた

かもしれない。

Celanese2000は、予備詊隓における 500 ppm の酢酞メチルぞの 5 日間連続曝露が、それに

よっお錻に察する毒性がみられおいないこずから、NOAEC ずしお最も劥圓であるず䞻匵し

おいる。陀倖する特別な理由がない限り、䞀般には、慢性毒性の評䟡に際しおは、長期間

凊眮を行った詊隓が遞ばれる。HMR の詊隓1999aの予備詊隓における甚量蚭定根拠に぀い

おは、十分蚘茉がある。同じ濃床でも、曝露 5 日目に認められた圱響から曝露 28 日目の結

果を予枬するこずは劥圓ではない。

4.1.2.7 倉異原性詊隓

现菌を甚いた詊隓

未公衚ではあるが、现菌を甚いた倉異原性詊隓が適切に実斜されおいる。酢酞メチルは、

Aroclor 誘導ラット肝 S-9 mix の有無に関わらず、ネズミチフス菌Salmonella typhimurium

の TA 98、TA 100、TA 1535、TA 1537 および TA 1538 株、さらに倧腞菌Escherichia coliの

WP2uvrA 株においお、埩垰突然倉異を増加させるこずはなかった。怜蚎された酢酞メチル

の最高濃床は、5,000 ÎŒg/plate であったHoechst, 1988d。

別の詊隓では、ネズミチフス菌の TA 97、TA 98、TA 100、TA 1535 および TA 1538 株を甚い

お、10,000 ÎŒg/plate たでの濃床が怜蚎されおいる。代謝掻性系が無い堎合でも、ラットやハ

ムスタヌの肝 S-9 mix 存圚䞋でも、やはり陰性の結果が埗られおいる。この詊隓では 20 分

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のプレむンキュベヌションが斜されおいるZeiger et al., 1992。

酵母を甚いた詊隓

酵母の D 61.M 株を甚いお、酢酞メチルの異数性誘発胜が怜蚎されおいるZimmermann et al.,

1985。結果は陜性であったが、その陜性を瀺した最䜎の濃床は 3.38%であり、それはおよ

そ 33,800 ÎŒg/mL たたは 456 mmol/L に盞圓する高い濃床であった。そのため、この所芋は、

in vivo 状況ずの関連性は䜎いず考えられる。

In vivo è©Šéš“

酢酞メチルは、28 日間吞入曝露により行った、ラットの骚髄小栞詊隓においお、陰性を瀺

したHMR, 1999b。曝露は 1 日 6 時間、1 週に 5 日間行われ、濃床は 75、350 およびび 2,000

ppm が採甚された。各矀の動物数は雌雄各 5 匹であった。最終曝露の 24 時間埌に现胞を採

取し、倚染性赀血球PCEおよび正染性赀血球NCEを調べた。局所的现胞毒性PCE/NCE

比は認められなかった。ただし、䞀般毒性城候が最高甚量で認められた詳现はセクショ

ン 4.1.2.6 を参照のこず。

その他の情報

メタノヌル

Campbell et al.1991が、メタノヌルに぀いお詳现に怜蚎しおいる。マりスを 800 たたは 4,000

ppm のメタノヌルに 5 日間吞入曝露し、血液䞭の赀血球および肺の现胞に぀いお、现胞遺

䌝孊的圱響を解析した。䞀般毒性に関するデヌタは瀺されおいない。結果は、䞀貫しお陰

性であり、赀血球では小栞の増加はみられず、肺现胞では、姉効染色分䜓亀換や染色䜓異

垞および小栞圢成の頻床の増加はみられなかった。

酢酞

酢酞は、现菌を甚いた遺䌝子突然倉異詊隓Ames テストにおいお、陰性を瀺したvon der

Hude et al., 1988。哺乳動物の培逊现胞CHO 现胞を甚いた詊隓では、酢酞の添加によっお

pH 倀の䜎䞋が生じるためそれを䞭和しお行われたが、染色䜓異垞の誘発は認められなかっ

たMorita et al., 1990。

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倉異原性の結論

酢酞メチルは、现菌を甚いた倉異原性詊隓およびラット骚髄小栞詊隓においお、陰性を瀺

した。さらに、加氎分解産物であるメタノヌルおよび酢酞にも、倉異原性を瀺す所芋は認

められなかった。したがっお、倉異原性に関する懞念はなく、酢酞メチルは、倉異原性に

぀いお分類する必芁がない。

4.1.2.8 がん原性

酢酞メチルのがん原性に関する詊隓デヌタは、埗られおいない。

関連するデヌタ

メタノヌル

マりスを 0、10、100 ないしは 1,000 ppm のメタノヌルに 18 ヶ月間吞入曝露した詊隓では、

腫瘍の有意な増加は認められなかった。ラットを同じ濃床のメタノヌルに 24 ケ月間吞入曝

露した堎合は、雄においお、肺の乳頭状腺腫たたは腺腫症が甚量䟝存的に増加し、1,000 ppm

矀では統蚈孊的に有意であったTakeda and Katoh, 1988、芁玄のみの報告。

別の抂芁報告曞〔新゚ネルギヌ産業技術総合開発機構NEDO, 1987〕には、日本で行われた

Takeda and Katoh1988による詊隓で瀺されたデヌタず同じず思われるデヌタが提瀺されお

おり、ラットF344/DuCrjやマりスCrj:B6C3F1の系統、甚量および曝露期間が党く同じで

ある。党身吞入曝露に関する NEDO の報告曞1987では、肺腺腫が高頻床に認められたが、

メタノヌルの甚量には䟝存しないず報告されおいる雄のみに぀いお、察照矀、10、100 およ

び 1,000 ppm 矀で、それぞれ 1/52、5/52、2/52 および 6/52 匹。この腺腫の発生頻床は、背景

デヌタの範囲内であったず報告されおいる。腺腫あるいは腺腫様病倉がみられた動物数は、

甚量䟝存的増加を瀺したが、察照矀に比べお有意差はなかった5/52、6/52、7/52 および 10/52

匹。雌の 1,000 ppm 矀では耐色现胞腫が増加したが、有意ではなかった察照矀、10、100

および 1,000 ppm 矀で、それぞれ 2/50、3/51、2/49 および 7/51 匹。

以䞊のように、メタノヌルは、ラットやマりスを甚いた吞入曝露詊隓においお、がん原性

を瀺さないず報告されおいる。

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酢酞

酢酞のがん原性に関する動物詊隓のデヌタは、埗られおいない。

4.1.2.9 生殖・発生毒性

動物におけるデヌタ

受胎障害デヌタは埗られおいない。

発生毒性デヌタは埗られおいない。

ヒトにおけるデヌタ

デヌタは埗られおいない。

その他の情報

りサギでのトキシコキネティクス詊隓セクション 4.1.2.1 参照から、酢酞メチルは、血䞭

および組織䞭の非特異的な゚ステラヌれによっおメタノヌルず酢酞に迅速に加氎分解され

るず考えられる。実際の酢酞メチルの血䞭濃床を枬定した詳现な怜蚎が、28 日間吞入曝露

詊隓に䟛したラットに぀いお行われおおりHMR, 1999a、曝露終了盎埌に採取した血液詊

料には、酢酞メチルは怜出されなかった< 4.6 ÎŒg/mLセクション 4.1.2.1 参照。このデヌ

タをたずめるず、未倉化䜓自䜓の党身における生物孊的利甚胜は無芖しお良いず思われる。

したがっお、酢酞メチルの生殖毒性に関しおは、迅速な加氎分解によっお生ずる代謝産物

の毒性を考慮するこずずなる。

酢酞

わずかなデヌタしか埗られおいないが、in vivo で酢酞に催奇圢性は認められおいない。リン

ゎ酢の催奇圢性評䟡が、りサギを甚いお行われおいる。劊嚠りサギに毎日劊嚠 6 日から 18

日たで最高 1.6 g/kg の被隓物質を投䞎したが、着床および母動物や仔動物の生存率には、

明らかな圱響は認められなかった。投䞎矀の軟組織および骚栌組織における異垞所芋数は、

察照矀における自然発生数ず差はなかった。酢酞ナトリりムを、200 mg /kg たでの甚量で、

未孵卵凊眮の鶏卵の気宀たたは卵黄内に泚入した堎合でも、100 mg /kg たでの甚量で、96

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時間の孵卵凊眮埌に鶏卵の気宀たたは卵黄内に泚入した堎合でも、ニワトリ胚の発生に催

奇圢性圱響は認められなかった〔米囜技術情報局NTIS, 1977 からの匕甚〕。

メタノヌル

メタノヌルが生殖受胎胜/発生発達に及がす圱響に関する動物詊隓のデヌタを Table 4.10

に瀺した。

Table 4.10 Summary of studies relevant to reproduction with methanol

Species Protocol Results

Rat (inhalation)

200 ppm/7 days (6 h/d) no effects on serum testosterone, LH, corticosterone (Cameron et al., 1984)

Rat (inhalation)

200 ppm/6 weeks (8 h/d, 5 d/week); 50,200, 800 ppm/ 13 weeks (20 h/d, 7d/week)

no effects on testosterone synthesis, testis weight up to and including 800 ppm: no effects on testis (Lee et al., 1991)

Rat (inhalation)

5,000 ppm for 1, 3, 6 hours no significant effects on serum LH, FSH, and testosterone (Cooper et al., 1992)

Mice (gavage)

1,000 mg/kg for 5 days no effects on sperm morphology (Ward et al., 1984)

Fertility studies

2-generation-study rat (inhalation)

10,100, 1,000 ppm (continuously) up to and including 1,000 ppm no effects on reproductive capacity and capability NOAEC (fertility): 1,000 ppm (NEDO, 1987)

Developmental toxicity studies

Rat (inhalation)

200, 1,000, 5,000 ppm g.d. 7-17 (continuously)

NOAEC (mat.tox.): 1,000 ppm NOAEC (dev.tox.): 1,000 ppm (NEDO, 1987)

Rat (inhalation)

5,000, 10,000 ppm g.d. 1-19 (7 h/d); 20,000 ppm g.d. 7-15 (7 h/d)

NOAEC (mat.tox.): 10,000 ppm NOAEC (dev.tox.): 5,000 ppm (Nelson et al., 1985; 1990)

Rat (inhalation)

15,000 ppm g.d. 7-19 (7 h/d) no significant changes in postnatal neurobehavioral and neurophysiological development (Stanton et al., 1995)

Mice (inhalation)

1,000, 2,000, 5,000, 7,500, 10,000, 15,000 ppm (7 h/d) g.d. 6-15

NOAEC (mat.tox.): 5,000 ppm NOAEC (dev.tox.): 1,000 ppm (Rogers et al., 1993)

Mice (inhalation)

10,000 ppm g.d. 6-15 (6 h/d), 5,000, 10,000, 15,000 ppm, g.d. 7-9 (6 h/d), 10,000, 15,000 ppm g.d. 9-11 (6h/d)

NOAEC (mat.tox.): 5,000 ppm LOAEC (dev.tox.): 5,000 ppm (Bolon et al., 1993 ; 1994)

Rat (gavage)

1,600, 2,400, 3,200 mg/kg/d g.d. 1-8

NOAEL (mat. tox.): 2,400 mg/kg/d NOAEL (dev.tox.): 3,200 mg/kg/d (Cummings, 1993)

Table 4.10 continued overleaf

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Table 4.10 continued Summary of studies relevant to reproduction with methanol

Species Protocol Results

Rat (gavage)

1.3, 2.6, 5.2 ml/kg g.d. 10

NOAEL (mat tox.): 2.6 ml/kg LOAEL (dev.tox.): 1.3 ml/kg (Youssef et al., 1991)

Rat (oral)

2% in drinking water (≈ 2,500 mg/kg/d) g.d. 15-17 or 17-19

no effects on the dams and on fetal development and postnatal growth, indications for behavioral abnormalities (Infurna and Weiss, 1986)

Mice (gavage)

2.2,000 mg/kg/d g.d. 6-15

Embryo-/ fetotoxic and teratogenic effects comparable to inhalatory exposure of 10,000 ppm (Rogers et al., 1993)

メタノヌルを被隓物質ずした受胎胜詊隓

Sprague Dawley ラットを甚いた 2 䞖代詊隓が実斜されおいるNEDO, 1987; Takeda and Kato,

1988䞡方ずも抂略報告曞。この詊隓は、1980 幎 10 月に瀺された化孊物質の詊隓法に関

する OECD ガむドラむンに準拠しお行われた。各矀雌雄 30 匹ず぀F0 䞖代を、1,000、100

ないしは 10 ppm のメタノヌルに党身連続曝露蚳泚「連続」は 1 日に数時間ではなく 1 日䞭

の意した。曝露は、8 週霢から亀配期間の終了たで雄は 16 週霢以降たで、もしくは、亀

配期間および劊嚠期間を通じ授乳期間の終了雌たで実斜した。F1 䞖代の雄に察する曝露

は、出生から亀配終了14 週霢以降たで、F1 の雌に察する曝露は、出生から亀配期間、劊

嚠期間および授乳期間を通しおその仔の離乳出産埌 21 日たで、実斜した。F2 䞖代の雌雄

も出生から 21 日霢たで曝露し、さらに各腹の仔動物の雌雄 1 匹ず぀に察しお、8 週霢たで

曝露を実斜した。原則ずしお、1 腹あたりの仔動物数は、出産埌 4 日に、8 匹に間匕いた。

出生埌 21 日に、各腹仔から雌雄 2 匹ず぀を繁殖甚ずしお遞別し、その埌の様々な詊隓に䜿

甚した。その他の動物は屠殺しお剖怜した。

F0 䞖代の芳察および怜査党動物に぀いお、少なくずも 1 日回は、臚床症状および生死

の確認を行った。6 週霢から 16 週霢たで、䜓重、摂逌量および摂氎量の枬定を毎週行った。

亀配前の 2 週間、雌に぀いおは、膣垢怜査で性呚期を確認した。劊嚠期間䞭の母動物に぀

いおは、少なくずも 1 日回、臚床症状および生死の確認、ならびに流産や早期分嚩の有

無の芳察を行った。劊嚠 0、7、14 および 20 日に、䜓重、摂逌量および摂氎量を枬定した。

授乳期間には、母動物に぀いお、授乳、巣䜜りおよび共食いなどの、哺育行動を芳察した。

生埌 0、4、7、14 および 21 日に、䜓重、摂逌量および摂氎量を枬定した。亀配期間終了埌

には、党おの雄を剖怜した。粟巣、粟巣䞊䜓、粟嚢およびび前立腺を、摘出しお保存した。

出産埌 21 日に、すべおの母動物を剖怜し、着床郚䜍の怜査を行った。膣、子宮および卵巣

を保存した。

F1 䞖代の芳察および怜査出生時に F1 動物に぀いお、生死、性別および倖衚芳察を行った。

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さらに、䞀般状態や生死の芳察を、離乳たでの毎日、およびその埌は 1 週間に少なくずも 5

日間行った。生埌 0、4 および 21 日の生存仔動物数に基づき、生存率および離乳率を算出

した。腹仔ごずの䜓重を、生埌 0 および 4 日間匕き前に枬定した。間匕き埌は、個々の

仔動物の䜓重を、4、7、14 および 21 日に枬定した。離乳から生埌 14 週たでの䜓重枬定は、

週に 1 回実斜した。党おの仔動物に぀いお、耳介開展、切歯萌出、県瞌開裂、粟巣䞋降、

膣開口など、出生埌の圢態孊的分化指暙を芳察した。行動機胜に関しおは、間匕き埌の党

おの仔動物に぀いお、平面立ち盎り反応、同偎屈筋反射、耳介反射、聎芚性驚愕反応、芖

芚認識反応、疌痛反応、角膜反射および懞垂胜を、離乳埌の適切な時期に怜査した。情動

性怜査オヌプンフィヌルド詊隓、孊習胜力怜査ポヌルクラむミング詊隓、運動協調性

詊隓回転棒詊隓などの行動機胜怜査を、5 週霢以降に、雌雄各 10 匹に぀いお実斜した。

これらの怜査の終了埌、仔動物を屠殺し、剖怜した。これらの怜査に䜿甚しなかった動物

は、8 週霢たたはそれ以降に屠殺し、䞻芁な臓噚の重量を枬定した。次䞖代の繁殖甚に遞択

された雌に぀いおは、12 週霢から性呚期を怜査し、同矀の雄ず亀配した。次䞖代繁殖甚の

雄は亀尟確認埌に、雌は出産 21 日以降に剖怜し、䞻芁臓噚の重量を枬定した。

F2 䞖代の芳察および怜査F2 の仔動物は、21 日霢たでの授乳期間、それぞれの母動物に哺

育させ、F1 仔動物ず同じ方法で同じ怜査を行った。各腹の雌雄 1 匹ず぀には、離乳埌も曝

露を斜し、8 週霢の時点で剖怜しお䞻芁臓噚の重量を枬定した。

この詊隓の結果は次のように報告されおいる。F0 および F1 䞖代では、性呚期、亀尟たでの

期間、亀尟率および劊嚠率などの、受胎胜の指暙に統蚈孊的に有意な差は認められなかっ

た。F0 動物および F1 で次䞖代繁殖甚に残した動物においお、出産状況や哺育行動、および

剖怜所芋に異垞はみられなかった。劊嚠期間および授乳期間における、䜓重、摂逌量およ

び摂氎量にも差は認められなかった。

出生埌の圢態孊的分化に぀いおは、高甚量矀1,000 ppmの F1 および F2 䞖代でやや早い粟

巣䞋降が認められた以倖、異垞は認められなかったず報告されおいる。

運動機胜怜査に぀おは、情動性怜査オヌプンフィヌルド詊隓、孊習胜力怜査ポヌルクラ

むミング詊隓および運動協調性詊隓のいずれにおいおも、いずれの矀のいずれの䞖代にも

明らかな異垞はみられなかったず報告されおいる。

臓噚重量に぀いおは、高甚量矀1,000 ppmの F1 䞖代の雌雄で、8 週霢での剖怜時に脳重量

の枛少がみられ、同じ倉化は、F1 の雄の 16 週霢亀配埌での剖怜時、および F1 の雌の 24

週霢出産および授乳埌での剖怜時にも認められた。F2 でも高甚量矀1,000 ppmの雌雄の

8 週霢での剖怜で、脳、䞋垂䜓および胞腺重量の枛少が認められた。しかし、臓噚重量の数

倀が瀺されおいないために、その倉化の皋床を怜蚌するこずができない。なお、病理組織

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孊的怜査では異垞はみられなかったず報告されおおり、いずれの臓噚にも曝露による圱響

はなかったこずが瀺唆される。

この 2 䞖代詊隓の進行䞭に、同じ系統のラットを 500、1,000 ないしは 2,000 ppm のメタノ

ヌル蒞気に劊嚠 0 日から F1 䞖代を通しお曝露した远加詊隓が行われ、脳の重量に関するデ

ヌタが瀺された。䜎甚量矀500 ppmでは、離乳時3 週霢および 6 たたは 8 週霢の時点で、

脳重量に圱響は認められなかった。1,000 ppm 曝露矀の雄では、離乳時、6 および 8 週霢の

時点で、わずかな脳重量の枛少が認められた。同矀の雌でも、離乳時には同じ倉化が認め

られたが、その埌の怜査時点では倉化はみられなかった。2,000 ppm 曝露矀では雌雄ずも、

脳重量が 3、6 および 8 週霢の時点で、察照矀よりも統蚈孊的に有意p<0.001に䜎い倀を瀺

した。この 2,000 ppm 矀の脳重量枛少は、雌の仔動物ではおよそ 7.712%、雄の仔動物で

はおよそ 1214.6%に達するものであった。䞊述の 2 䞖代詊隓では、1,000 ppm 曝露矀にお

いお、圢態孊的脳の病理組織孊的怜査や、孊習胜怜査などの機胜怜査で異垞は認められ

なかった。このこずを考慮するず、この 1,000 ppm 矀の埮劙な脳重量の倉化は、毒性孊的に

特に意矩のあるものずは考えられない。

以䞊のように、この詊隓の結果党䜓から、メタノヌルぞの連続吞入曝露による、受胎胜に

関する NOAEC は 1,000 ppm1,300 mg/m3、発生毒性に関する NOAEC も 1,000 ppm1,300

mg/m3ず刀定するこずができる。

メタノヌルでの発生毒性詊隓

Sprague Dawley ラットを甚いた吞入曝露による催奇圢性詊隓NEDO, 1987Takeda and Kato,

1988䞡者ずも抂芁報告曞が、日本の厚生省発行の医薬品の毒性詊隓ガむドラむン1984

に埓っお行われおいる。母動物を、劊嚠 717 日の間、5,000、1,000 ないしは 200 ppm のメ

タノヌルに曝露した連続党身曝露。この詊隓では、2 セットが、別々に䞊行しお進められ

た。各曝露濃床矀のそれぞれに぀いお、合蚈 36 匹の母動物を分け、1 セット目には 12 匹を

割り圓おお曝露し、自然分嚩させお離乳21 日霢たで哺育させた。2 セット目には残り20

24 匹を割り圓おお曝露し、劊嚠 20 日で屠殺した。

劊嚠期間䞭、母動物の䞀般状態および生死に぀いお、1 日 1 回芳察を行った。䜓重、摂逌量

および摂氎量を、劊嚠 0、7、14、17 および 20 日、ならびに出産埌 0、4、7 および 21 日に

枬定した。2 セット目の母動物は劊嚠 20 日に垝王切開を行っおから剖怜し、黄䜓数、着床

数、吞収胚数、生存および死亡胎仔数に぀いお怜査した。着床前および着床埌損倱率を、

それらの埗られたデヌタから算出した。自然分嚩させた 1 セット目の母動物に぀いおは、

哺育期間䞭、䞀般状態および授乳、巣䜜り、食殺などの哺育行動に぀いお芳察した。哺育

期間終了埌、母動物を剖怜し、着床埌生存率を、着床数から算出した。

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垝王切開で取り出した生存胎仔に぀いおは、性別を刀定し、口腔内を含む倖衚異垞に぀い

お芳察し、䜓重を枬定した。胎仔のそれぞれ半数を、内臓および骚栌怜査に䟛した。自然

分嚩仔F1に぀いおは、生存数および死産数、性別および出産時の異垞の有無に぀いお怜

査した。生埌 4 日目に 1 腹あたり 8 匹に間匕きし、離乳たでは毎日、その埌は少なくずも

週に 5 日、䞀般状態および生死を芳察した。生埌 04 日の生存率新生仔生存率、および

生埌 421 日の生存率離乳率を算出した。生埌 21 日目に、仔動物を母動物から離し、雌

雄別に飌育しお、その埌の怜査に䜿甚した。䜓重は、生埌 0 および 4 日間匕き前は、1 腹

ごずに枬定し、生埌 4、7、14 および 21 日には個䜓別に枬定した。離乳埌も、毎週 1 回、

個䜓別に䜓重枬定を行った。仔動物に぀いお、出生埌の圢態孊的分化耳介開展、切歯萌出、

県瞌開裂、粟巣䞋降および膣開口を芳察した。間匕き埌、離乳前の適切な時期に、すべお

の仔動物に぀いお、運動機胜怜査ずしお、平面立ち盎り反応、同偎屈筋反射、耳介反射、

角膜反射、驚愕反射、芖芚認識反応、疌痛反応、および懞垂胜を芳察した。5 週霢時に、玄

半数の仔動物に぀いお、区画移動、立ち䞊り、掗顔、毛づくろい、排䟿および排尿行動を、

円圢オヌプンフィヌルドで 3 分間芳察した。6 週霢時には、孊習胜を評䟡するために、1 日

10 回のポヌルクラむミング詊隓条件回避反応詊隓を 5 日間にわたっお実斜した。7 週霢

時には、回転筒䞊における 3 分間あたりの歩行距離や萜䞋頻床を蚈枬した。これらの怜査

埌に、仔動物を剖怜した。

運動機胜怜査に䜿甚しなかった動物は 8 週霢で剖怜し、䞻芁臓噚の重量を枬定した。

高甚量矀5,000 ppmの母動物に明らかな毒性圱響が認められた。それらは、䜓重増加量の

枛少察照矀よりも 20 g 少ない、劊嚠期間䞭の摂逌量および摂氎量の枛少、劊嚠期間の延

長平均 0.7 日、および死亡䟋の発珟劊嚠 18 および 19 日にそれぞれ 2 匹であった。

劊嚠 20 日で屠殺した動物では、高甚量矀5,000 ppmで倚くの埌期吞収胚がみられ、1 腹あ

たりの生存胎仔数12.9 ± 4.0が察照矀15.0 ± 1.6に比べお有意に少なくP < 0.05、その他

の矀に比べおも少なかった。この矀における着床数に察する埌期吞収胚のの割合は、1 腹圓

たり 10.4%で、察照矀の 0.6%に比べお有意に高く、生存胎仔の䜓重も有意に䜎かったP <

0.05。

自然分嚩した動物では、高甚量矀5,000 ppmの生存仔数12.6 ± 2.5/腹が、察照矀15.2 ± 1.6/

腹に比べお有意に少なく、着床埌の胚生存率86%/腹も察照矀96%/腹より有意に䜎かっ

た。

胎仔怜査では、高甚量矀5,000 ppmにおいお、内臓および骚栌の異垞が認められた。具䜓

的には、心宀䞭隔欠損1 腹あたりの平均発生率は 48%20 腹䞭 16 腹で発生、頞肋1 腹あ

たりの平均発生率は 65%20 腹䞭 19 腹で発生、頞郚倧動脈匓肋暪突孔閉鎖1 腹あたりの

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平均発生率は 45%20 腹すべおに発生、二分脊怎1 腹あたりの平均発生率は 15%20 腹

äž­ 11 腹に発生、およびほずんどすべおの骚化パラメヌタの遅延などが認められた。

自然分嚩された仔動物の生存率は、察照矀や䜎甚量矀で 9799%であったのに察し、高甚

量矀5,000 ppmでは 82%であり、高甚量矀では、出生埌の死亡率が有意に高かった。間匕

き4 日目埌は、いずれの矀でも死亡は認められなかった。出生仔の圢態孊的発達に、明ら

かな盞違はみられなかった。反射反応、情動性怜査、孊習胜力および運動協調性に぀いお

も、凊眮による倉化は認められなかった。8 週霢での剖怜では、高甚量矀の仔動物で、片偎

性の甲状腺委瞮が 16.5%ずいう高率で芋られた。この甲状腺の片偎性の倉化は 5,000 ppm 矀

の仔動物にのみ認められ、12 腹䞭 8 腹でみられた。8 週霢で剖怜した仔動物の臓噚重量に

぀いおは、高甚量矀でいく぀かの臓噚に倉動が認められたが、1,000 ppm 矀の仔動物では、

脳重量も含めおいずれの臓噚重量にも倉化は認められなかった。

以䞊のように、この詊隓の結果党䜓から、メタノヌルぞの連続吞入曝露による母䜓毒性に

関する NOAEC は 1,000 ppm1,300 mg/m3であり、発生発達毒性に関する NOAEC も 1,000

ppm1,300 mg/m3であるず刀断された。

さらに、Sprague-Dawley ラット、を 20,000、10,000 ないしは 5,000 ppm のメタノヌルに、劊

åš  715 日の間1 日 7 時間曝露し、劊嚠 20 日に屠殺した詊隓が行われおいる。母動物に

察する毒性の城候初日の曝露埌のわずかに䞍安定な歩行は、高甚量矀20,000 ppmの母動

物においおのみ認められたず報告されおいる。この劊嚠動物に察する曝露では、黄䜓数、

着床数、胎仔の死亡率たたは胎仔吞収率に圱響は認められなかった。胎仔に関しおは、10,000

ppm 矀に䜓重の有意な枛少がみられ、20,000 ppm 矀では、内臓奇圢泌尿噚系および骚栌

奇圢怎骚欠損、頞肋、脳脱出および脳ヘルニアの発生率増加が認められた。この詊隓から

は、発生発達ぞの圱響に関する NOAEC は 5,000 ppm6,500 mg/m3ずされる。なお、その

濃床での曝露期間䞭のメタノヌルの血䞭濃床非劊嚠ラットで枬定は、0.82.4 mg/mL ず報

告されおいるNelson et al., 1985, 1990。

CD-1 マりスを甚いた詊隓では、15,000、10,000、7,500、5,000、2,000 ないしは 1,000 ppm の

メタノヌルに、劊嚠 615 日の間1 日 7 時間、母動物を吞入曝露した。いずれの甚量でも、

曝露埌の母動物には、明らかな䞭毒症状は認められなかった。7,500、10,000 および 15,000

ppm 矀でそれぞれ 1 匹の母動物が死亡したが、甚量関連性は認められなかった。5,000 ppm

たでの矀の母動物には、倉化は認められなかった。メタノヌル曝露矀の母動物の䜓重増加

量は、劊嚠期間を通しお、察照矀ず同等であったこずから、著者は、メタノヌル曝露は母

動物の䜓重に圱響しないず報告しおいる詳现なデヌタは瀺されおない。仔動物の芳察で

は、頞肋の発珟が甚量に比䟋しお増加し1 腹あたりの割合が、察照矀では 28.0%であったの

に察し、1,000、2,000、5,000 および 15,000 ppm 矀でそれぞれ 33.6、49.6、74.4 および 60.0%、

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2,000 ppm 以䞊の矀で統蚈孊的に有意であった。甚量に比䟋しお、口蓋裂1 腹あたりの割合

が、察照矀では 0.21%であったのに察し、1,000、2,000、5,000、7,500、10,000 および 15,000 ppm

矀でそれぞれ 0.65、0.17、8.8、46.6、52.7 および 48.3%、および脳脱出1 腹あたりの割合が、

察照矀では 0%であったのに察し、1,000、2,000、5,000、7,500、10,000 および 15,000 ppm 矀で

それぞれ 0、0.88、6.9、6.8、27.4 および 43.3%の増加がみられ、5,000 ppm 以䞊の矀で統蚈

孊的に有意であった。着床埌死亡率は、7,500 ppm 以䞊の矀で、甚量に比䟋しお増加した。

10,000 ppm 以䞋の矀では、胎仔の䜓重には圱響は認められなかった。この詊隓からは、発

生発達ぞの圱響に関する NOAEC は 1,000 ppm1,300 mg/m3であり、この濃床は、母動物

におけるメタノヌルの血䞭濃床ずしおは 0.060.13 mg/mL に盞圓しおいたRogers et al.,

1993。

メタノヌルによっお誘発される神経管欠損に着目した詊隓が、CD-1 マりスを甚いお行われ

おいる。メタノヌルぞの吞入曝露1 日 6 時間を、10,000 ppm の濃床で劊嚠 615 日の間に、

15,000、10,000 ないしは 5,000 ppm の濃床で最も神経系の発生が圱響を受けやすい劊嚠 79

日の間に、たたは、15,000 ないしは 10,000 ppm の濃床で劊嚠 911 日の間に実斜した。15,000

ppm のメタノヌルに曝露された矀においお、神経孊的な母䜓毒性が、曝露の初日、2 日目お

よび 3 日目に、それぞれ 20、10 および 5%の母動物に認められた。その症状は、運動倱調、

回転行動、斜頞、自発運動の枛少などであった。この母動物の症状は、曝露終了埌 12 時間

以内に回埩した。5,000 および 10,000 ppm 矀では、明らかな臚床症状は認められなかった。

メタノヌルに曝露される前の母動物の䜓重は、党おの矀で同等であったが、曝露によっお

枛少した。劊嚠 615 日に 10,000 ppm の曝露を受けた矀では、41.7 ± 1.9 g察照矀で 45.4 ±

4.3 gであった。たた 15,000 ppm の曝露を受けた矀では、察照矀劊嚠 79 日では 51.2 ±

0.9 g であったのに察し、劊嚠 7 日目の曝露埌で 45.3 ± 2.0 g、劊嚠 78 日の曝露埌で 46.1 ±

1.8 g、劊嚠 79 日の曝露埌で 45.9 ± 1.8 g であった。たた、メタノヌルぞの曝露により、1

腹圓たりの吞収胚の数が増加した。10,000 ppm で劊嚠 615 日に曝露を受けた矀では 32.2%

察照矀で 4.4%、同濃床で劊嚠 79 日に曝露を受けた矀では 13.4%察照矀で 1.1%ずい

う増加を瀺した。15,000 ppm での曝露を受けた矀では、察照矀劊嚠 79 日の 2.7%に察し

お、劊嚠 7 日目の曝露埌では 38.6%、劊嚠 78 日の曝露埌では 41.9%、劊嚠 79 日の曝露

埌では 46.2%ずいう増加を瀺した。さらに、劊嚠 17 日目の胎仔䜓重にも枛少がみられた。

10,000 ppm の堎合は、劊嚠 615 日に曝露を受けた矀で 0.81 ± 0.03 g察照矀は 0.93 ± 0.02 g

であった。15,000 ppm での曝露を受けた矀では、察照矀劊嚠 79 日では 0.92 ± 0.05 g で

あったのに察し、劊嚠 78日目の曝露埌で 0.81 ± 0.02 g、劊嚠 79日目の曝露埌で 0.82±0.02

g であった。仔動物の怜査では、10,000 ppm を超える曝露を受けた矀で、内臓奇圢腎盂拡

匵および骚栌奇圢口蓋裂、尟郚異垞がみられた。腎盂の空掞化が、最䜎濃床の 5,000 ppm

矀から認められた劊嚠 79 日に 5,000、10,000 および 15,000 ppm で曝露を受けた矀で、劊

嚠腹数で芋るず、察照矀の 41%に察しお、それぞれ 100、90 および 75%に、仔動物数で芋る

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ず、察照矀の 4.3%に察しお、それぞれ 49.5、31.2 および 44.9%。神経管欠損脳脱出など

が、10,000 ppm 以䞊の矀で認められた劊嚠 79 日に 5,000、10,000 および 15,000 ppm で曝

露を受けた矀で、劊嚠腹数で芋るず、察照矀の 0%に察しお、5,000、10,000 および 15,000 ppm

矀で、それぞれ 0、30 および 65%、仔動物数で芋るず、察照矀の 0%に察しお、それぞれ 0、

3.6 および 14.7%。以䞊より、この詊隓からは、子動物の発生発達に関する LOAEC ずし

お、5,000 ppm6,500 mg/m3が導出されたBolon et al., 1993。

劊嚠 18 日のラットぞの匷制経口投䞎を、耇数回独立詊行した詊隓が行われおいる。劊嚠

9、11 および 20 日に評䟡が実斜されたが、胚や胎仔の発達ならびに新生仔の生存率に぀い

お、3,200 mg/kg の甚量たで圱響は認められなかった。母動物では、劊嚠 9 日の評䟡時に、

最高甚量矀においおのみ、䜓重増加量に有意な枛少がみられた。䞀方、劊嚠 20 日の評䟡時

には、いずれの矀でも䜓重増加量に有意な倉化は認められなかった。他の臚床的毒性城候

は認められなかったず報告されおいるCummings, 1993。

メタノヌルを、劊嚠 10 日のラットに、1.3、2.6 ないしは 5.2 mL/kg の甚量で単回経口投䞎し

た詊隓が実斜されおいる。5.2 mL/kg 矀で、母䜓毒性10以䞊の䜓重枛少が認められた。

胎仔においおは、䜓重の枛少1121%、および、甚量䟝存性の異垞停留粟巣、県の異垞

の発生率増加が、より䜎い甚量でも認められた1.3、2.6 および 5.2 mL/kg でそれぞれ 0.6、

4.8 および 6.7%Youssef et al., 1991、芁玄のみ。

メタノヌルを、劊嚠 1517 日たたは 1719 日のラットに飲氎投䞎2%溶液した詊隓が行

われおいる。玄 2,500 mg/kg/日の甚量に盞圓したが、胎仔の発達、および出生埌の成長に圱

響は認められなかった。しかし、凊眮矀の新生仔は、出生埌 1 日の授乳開始に察照矀より

も長時間を芁し、出生埌 10 日にはホヌムケヌゞからの巣䜜り材料の移動に長い時間を芁し

たInfurna and Weiss, 1986。

メタノヌルを、劊嚠 615 日のマりスに、4,000 mg/kg の甚量で経口投䞎した詊隓が行われ

おいる。メタノヌルは、蒞留氎に溶解12%, w/vしお、8 時ず 15 時の 1 日 2 回、それぞれ 2

g/kg、すなわち 16 mL/kg 投䞎された。胚および胎仔に察する毒性に加えお催奇圢性が認め

られた。䟋えば、口蓋裂が、察照矀では 0%であったのに察し、凊眮矀では 1 腹圓たり 43.5%

に認められた。たた、脳脱出が、察照矀では 0%であったのに察し、凊眮矀では 1 腹圓たり

28.8%に認められた。さらに、母動物の䜓重増加抑制が認められた劊嚠 6、8、10、12、15

および 17 日の䜓重が、察照矀ではそれぞれ 26.4、29.8、32.1、36.1、43.6 および 48.6 g であ

ったのに察し、凊眮矀ではそれぞれ 26.5、29.9、31.8、35,3、37.3 および 38.1 g であった。

この甚量でのメタノヌルの血䞭濃床はおよそ 4 mg/mL であり、これは同じような重節な圱

響がみられた 10,000 ppm での吞入曝露の際の血䞭濃床ず同等であったRogers et al., 1993。

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メタノヌルぞのラットおよびマりスの曝露による生殖・発生毒性詊隓のたずめ

ラットやマりスを甚いた様々な詊隓においお、メタノヌルは、雄の受胎胜に関する皮々の

パラメヌタに明らかな圱響を瀺さなかった。

ラットを甚いた 2 䞖代詊隓では 10、100 ないしは 1,000 ppm のメタノヌルぞの連続曝露が行

われ、第 1 䞖代および第 2 䞖代の生殖胜力のパラメヌタに、圱響は認められなかった。F1

および F2 䞖代の出生埌の発達においお、わずかな重量倉化脳が、1,000 ppm 曝露矀でみ

られたが、出生埌の圢態的ならびに機胜的発達ずの関連性はみられなかった。メタノヌル

を連続吞入させた、この 2 䞖代曝露詊隓からは、受胎胜に関する NOAEC は、1,000 ppm1,300

mg/m3ず導出された。

ラットを甚いた連続吞入曝露による発生毒性詊隓では、5,000 ppm 矀で、仔動物の発生・発

達に察する圱響1 腹あたりの生存胎仔数や生存出生仔数の枛少、埌期吞収胚の増加、胎仔䜓

重の枛少、胎児の内臓および骚栌異垞、出生埌死亡率の䞊昇が、母䜓毒性䜓重増加量の枛

少ずずもに認められた。しかし、1 段䜎い甚量1,000 ppmでは、そのような圱響は認めら

れなかった。ラットを間欠的に曝露した堎合1 日 7 時間では、10,000 ppm で、発生ぞの圱

響胎仔の内臓および骚栌異垞、胎仔䜓重の枛少が認められたが、5,000 ppm では認められ

なかった。ラットを甚いたこの間欠曝露詊隓からは、発生毒性に関するNOAECは、1,000 ppm

1,300 mg/m3ず導出された。この倀は、マりス甚いたいく぀かの詊隓により支持されおい

る。それらの詊隓では、2,000 ppm1 日 7 時間曝露で、母䜓毒性は瀺されずに胎仔で骚栌

異垞頞肋ずいう発生毒性が誘発されたが、1,000 ppm では、そのような圱響は認められお

いない。

吞入経路では、メタノヌル曝露に察する劊嚠ラットの感受性は、党日連続曝露ずいう詊隓

条件の方が、連日の間欠曝露1 日 7 時間よりも、高いように思われた。党日連続曝露によ

る NEDO1987の詊隓では、5,000 ppm で、胚/胎仔毒性が瀺されたのず同時に、母動物に

も明らかな䞀般状態の悪化が認められた。劊嚠ラットを間欠曝露した堎合では、10,000 お

よび 20,000 ppm で、胎仔の内臓および骚栌異垞、脳脱出、ならびに脳ヘルニアが認められ

たが、これらの甚量で、母動物には、摂逌量、摂氎量および䜓重には明らかな圱響が認め

られず、メタノヌルが、構造的異垞を特異的に惹起する性質を有しおいる可胜性を瀺しお

いる。このこずは、マりスを甚いた詊隓の知芋からも支持されるが、マりスに関しおは、

劊嚠䞭に間欠曝露した堎合のデヌタしか埗られおいない。マりスでは、7,500 ppm 以䞊の濃

床で、䜓重枛少、臚床症状および死亡のような、母䜓毒性が生じる可胜性が報告されおい

る。しかし、胎仔の構造的な異垞は、マりスでも、やはり母䜓毒性量より䜎い 2,000 や 5,000

ppm で認められおいる。

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マりスやラットを甚いた発生・発達毒性詊隓においお、メタノヌルは、母䜓毒性の城候を瀺

す曝露量や瀺さない曝露量で、仔動物の構造的異垞を誘発するこずが瀺された。䞊述セク

ション 4.1.2.1のように、霊長類ずげっ歯類ずでは、メタノヌル代謝に皮差がある。げっ歯

類をメタノヌルに曝露した際には血䞭にギ酞゚ステルが蓄積するこずはないKavet and

Nauss, 1990ため、げっ歯類ではメタノヌル自䜓が発生毒性を瀺すず思われる。

げっ歯類に察するメタノヌルの胎仔毒性および催奇圢性に぀いおは、血䞭濃床がマりスで

500 ÎŒg/mLRogers et al., 1993、ラットで 2,000 ÎŒg/mLNelson et al., 1985ずなるような蚭定

で、劊嚠期間䞭に間欠吞入曝露した詊隓においお報告されおいる。これらの圱響は、マり

スで母動物のメタノヌル血䞭濃床が 63130 ÎŒg/mL ずなるような蚭定で、劊嚠期間䞭に間欠

吞入曝露を行った詊隓Rogers et al., 1993、および、雌雄のラット仔動物9 週霢で血䞭濃

床が 53 および 99 ÎŒg/mL ずなるような蚭定で、出生前ならびに出生埌の発生・発達期に連続

吞入曝露を行った詊隓NEDO, 1987では、みられおいない。これらの動物詊隓デヌタに察

し、ヒトにおける血䞭メタノヌル濃床に぀いおは、200 ppm のメタノヌル〔職業蚱容曝露濃

床MAK倀〕ぞの 6時間曝露を行った堎合、78 ÎŒg/mLずなるこずが瀺されおいるLee et al.,

1992。さらに、ヒトにおけるメタノヌル吞入の生理孊的薬物動態PBPKモデルPerkins et

al., 1995によれば、メタノヌル蒞気に 8 時間曝露された埌のメタノヌルの血䞭濃床は、ヒト

ずラットやマりスのような実隓動物ずでは異なるこずが刀明しおいる。䟋えば、このモデ

ルによる掚枬では、1,000 ppm のメタノヌル蒞気に 8 時間曝露された埌のヒトのメタノヌル

血䞭濃床は、マりスにおける濃床の玄 3.57 分の 1 である。

生殖・発生毒性のたずめ

酢酞メチルの生殖・発生毒性に関するデヌタは埗られおいない。しかし、酢酞メチルが速や

かに加氎分解されるこずから、代謝物の生殖・発生毒性に基づく有害性評䟡は劥圓である。

酢酞メチルの代謝物に぀いおは、たず、酢酞は、胎仔毒性も催奇圢性も瀺されおいないこ

ずから、重芁性は䜎いず思われる。䞀方、メタノヌルでは、げっ歯類で胚/胎仔毒性や催奇

圢性が瀺されおいる。しかし、それはいずれも比范的高甚量の堎合であり、母䜓毒性だけ

が瀺されおいるものもあった。ラットを甚いた 2 䞖代吞入詊隓NEDO, 1987から、受胎胜

に関するメタノヌルの NOAEC は 1,000 ppm1,300 mg /m3ず導出された。酢酞メチルが盎ち

にメタノヌルにモル比 1 で分解されるず仮定するず、受胎胜に関する酢酞メチルの NOAEC

は、玄 3,000 mg/m3 ず算出される。間欠吞入曝露や連続吞入曝露によるマりスの詊隓Rogers

et al., 1993ならびにラットの詊隓NEDO, 1987から、発生・発達毒性に関するメタノヌルの

NOAEC は 1,000 ppm1,300 mg/m3ず導出された。この倀から、発生・発達毒性に関する

NOAEC は、玄 3,000 mg /m3 ず算出される。