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vCloud Connector の使用 vCloud Connector 2.6.0 このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、 ここで書いてある各製品と後続のすべてのバージョンをサ ポートします。このドキュメントの最新版をチェックする には、http://www.vmware.com/jp/support/pubs を参 照してください。 JA-001334-01

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vCloud Connector の使用vCloud Connector 2.6.0

このドキュメントは新しいエディションに置き換わるまで、ここで書いてある各製品と後続のすべてのバージョンをサポートします。このドキュメントの最新版をチェックするには、http://www.vmware.com/jp/support/pubsを参照してください。

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vCloud Connector の使用

2 VMware, Inc.

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目次

vCloud Connector の使用 5

1 vCloud Connector について 7

2 vCloud Connector へのアクセス 9

vSphere Client を使用した vCloud Connector へのアクセス 9

3 vCloud Connector のユーザー権限 11

4 クラウドの操作 13

vCloud Connector へのクラウドの追加 13vCloud Connector 内でのクラウドの更新 14vCloud Connector へのクラウドの再ロード 15クラウドに関する情報の取得 15クラウド階層の参照 15クラウドのコンテンツの表示 16vCloud Connector でのクラウドの削除 16テンプレート、仮想マシン、または vApp に関する情報の取得 16仮想マシンまたは vApp のパワーオン、パワーオフ、サスペンド、レジューム、またはリセット 17テンプレート、仮想マシン、vApp の削除 17仮想マシン コンソールへのアクセス 17タスクのステータスの監視 18タスクに関する詳細情報の取得 18vCloud Connector から vCloud Director 管理コンソールを開く 19自己署名の証明書での vCloud Connector の使用 19

5 複数のクラウドにまたがるテンプレート、仮想マシン、vApp の検索 21

6 クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー 23

オブジェクトがコピーされるしくみ 23コピーの検証 25vSphere クラウドへのテンプレートのコピー 27vCloud Director ベースのクラウドへのテンプレートのコピー 29vSphere クラウドへの仮想マシンまたは vApp のコピー 31vCloud Director ベースのクラウドに仮想マシンまたは vApp をコピーする 32

7 テンプレートからのデプロイ 35

vSphere クラウド内のテンプレートからの仮想マシンの展開 35vCloud Director ベースのクラウド内のテンプレートからの vApp のデプロイ 36

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8 コンテンツ同期の使用 37コンテンツ ライブラリについて 37公開と購読のガイドライン 39コンテンツの同期中にメタデータが維持される仕組み 39コンテンツ ライブラリの表示 41テンプレートのフォルダまたはカタログの公開 42公開済みフォルダのサブスクリプションの監視 42公開済みフォルダまたはカタログの公開解除 42公開済みフォルダまたはカタログの購読 43サブスクリプションの表示 45公開されたフォルダまたはカタログからのサブスクリプション解除 45

9 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用 47

ストレッチ デプロイのしくみ 47ストレッチ デプロイの必要条件 49プライベートの vSphere クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンまたは vApp の Stretch Deploy 55プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンのストレッチ デプロイ 60Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡 64Stretch Deploy コマンドのキャンセル 65Stretch Deploy 設定の登録解除 65拡張仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud からプライベート データセンターに復帰する 66Stretch Deploy のトラブルシューティング 66

10 vCloud Hybrid Service へのデータのエクスポート 73

11 ユーザー向け vCloud Connector のトラブルシューティング 75

コピー時の「アップロードするファイルがありません」エラー 75コピー操作中の UnknownHostException 75使用できない vCloud Connector UI 76

インデックス 77

vCloud Connector の使用

4 VMware, Inc.

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vCloud Connector の使用

「vCloud Connector の使用」では、VMware vCloud® Connector™ を使用して複数のクラウドを接続および監視する方法とクラウド間でクラウド コンテンツを移動する方法について説明します。

対象読者

この情報は、vCloud Connector を使用して、単一のユーザー インターフェイスで複数のクラウドを接続および監視する必要があるすべてのユーザーを対象としています。この情報は、VMware vSphere®

、VMware vSphere® Client™、VMware vCloud Director®

、およびクラウドの基本概念をよく理解しているクラウド システム管理者向けに記載されています。

データセンター エクステンション機能を使用するには、VMware vCloud® のネットワークとセキュリティ™、およびネットワークの概念についてもよく理解しておく必要があります。

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vCloud Connector の使用

6 VMware, Inc.

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vCloud Connector について 1vCloud Connector は、複数のパブリック クラウドおよびプライベート クラウドを監視したり、クラウド間でクラウドのコンテンツを転送したりするための単一ユーザー インターフェイスを提供するエンタープライズ製品です。単一のユーザー インターフェイスで内部および外部両方の、複数のクラウドに接続できます。

vCloud Connector を使用して、仮想マシンを管理したり、テンプレートをデプロイしたり、クラウド間で仮想マシン、vApp、テンプレートを転送したりできます。

また、コンテンツ同期機能を使用してクラウド全体でテンプレートの分散と同期を行うようにコンテンツ ライブラリをセットアップすることもできます。

データセンター エクステンション (Stretch Deploy) 機能を使用すると、プライベート データセンターをパブリックvCloud に拡張できます。

また、vCloud Connector では、オフライン データ転送サービスを使用して、大量のデータをプライベート データセンターから vCloud Hybrid Service に転送することもできます。

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vCloud Connector の使用

8 VMware, Inc.

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vCloud Connector へのアクセス 2vCloud Connector には、この登録先の VMware vSphere® Client™ を介してアクセスできます。

vSphere Client を使用した vCloud Connector へのアクセスvCloud Connector インスタンスが VMware® vCenter Server™ に登録されると、vCloud Connector は vSphereClient でクライアント プラグインとして動作します。

手順

1 vSphere Client にログインします。

2 [ホーム] をクリックします。

3 [ホーム] ページで、[ソリューションおよびアプリケーション] 領域の [vCloud Connector] アイコンをクリックします。

4 SSL 証明書をまだアップグレードしておらず、警告を受け取った場合は、リンクを受け入れます。

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vCloud Connector の使用

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vCloud Connector のユーザー権限 3クラウドを vCloud Connector UI に追加するのに使用するアカウントのタイプに関連付けられた特権または権限によって、vCloud Connector で実行できるアクションが決まります。たとえば、vApp ユーザー ロールを使用して vCloudDirector クラウドを追加した場合は、vApp テンプレートをダウンロードするのに必要な権限がないため、そのクラウドからはコピーを実行できません。

vCloud Director クラウドの場合、完全な機能にアクセスするには、組織管理者ロールかシステム管理者ロール、または同等の権限を持つ変更されたロールを使用してください。同様に、vSphere クラウドの場合は、管理者アカウントまたはそれと同等のロールを使用してください。

デフォルトの vCloud Director ロールの権限は次のとおりです。

表 3‑1. デフォルトの vCloud Director ロールの権限

vCloud Director ロール vCloud Connector で許可されるアクション

システム管理者 コピーとデプロイを実行できます

組織管理者 コピーとデプロイを実行できます

カタログ作成者 アクセス権を持っているテンプレートおよび vApp をコピーできます

vApp 作成者 テンプレートと vApp のコピー、およびテンプレートからの vAppのデプロイを実行できます

vApp ユーザー コピーできません

コンソール アクセス権のあるユーザー コピーできません

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vCloud Connector の使用

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クラウドの操作 4vCloud Connector を使用すると、複数のクラウドに接続して管理し、クラウドのコンテンツをクラウド間で移動できます。

クラウドに関する多数の基本的タスクを vCloud Connector を使用して実行できます。

この章では次のトピックについて説明します。

n vCloud Connector へのクラウドの追加 (P. 13)

n vCloud Connector 内でのクラウドの更新 (P. 14)

n vCloud Connector へのクラウドの再ロード (P. 15)

n クラウドに関する情報の取得 (P. 15)

n クラウド階層の参照 (P. 15)

n クラウドのコンテンツの表示 (P. 16)

n vCloud Connector でのクラウドの削除 (P. 16)

n テンプレート、仮想マシン、または vApp に関する情報の取得 (P. 16)

n 仮想マシンまたは vApp のパワーオン、パワーオフ、サスペンド、レジューム、またはリセット (P. 17)

n テンプレート、仮想マシン、vApp の削除 (P. 17)

n 仮想マシン コンソールへのアクセス (P. 17)

n タスクのステータスの監視 (P. 18)

n タスクに関する詳細情報の取得 (P. 18)

n vCloud Connector から vCloud Director 管理コンソールを開く (P. 19)

n 自己署名の証明書での vCloud Connector の使用 (P. 19)

vCloud Connector へのクラウドの追加vCloud Connector を使用してクラウドを管理するには、まず vCloud Connector UI にクラウドを追加する必要があります。

vCloud Hybrid Service 専用クラウド インスタンスを追加するには、vCloud Connector UI にクラウド内の各仮想データセンターを個別に追加する必要があります。専用クラウド インスタンスは、UI に単一クラウドとしては表示されません。クラウドでは、各仮想データセンターは別々のクラウドとして表示されます。

クラウドを追加するとき、そのクラウドのユーザー名とパスワードを入力します。クラウドを追加するのに使用するアカ

ウントのタイプに関連付けられた特権または権限によって、vCloud Connector で実行できる操作が決まります。たとえば、vApp ユーザー ロールを使用して vCloud Director クラウドを追加した場合は、vApp テンプレートをダウンロードするのに必要な権限がないため、そのクラウドからコピーを実行できません。

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vCloud Director クラウドの場合、完全な機能にアクセスするには、組織管理者ロールかシステム管理者ロール、または同等の権限を持つ変更されたロールを使用してください。同様に、vSphere クラウドの場合は、管理者アカウントまたはそれと同等のロールを使用してください。

開始する前に

vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloudConnector サーバに登録されていること。

手順

1 vSphere Client で vCloud Connector を開きます。詳細については、第 2 章「vCloud Connector へのアクセス (P. 9)」 を参照してください。

2 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] をクリックします。

3 [クラウド] パネルで [追加] アイコンをクリックします。

4 [名前] ドロップダウン メニューから、追加するクラウドを選択します。

vCloud Connector サーバにノードが登録されているクラウドのみがリストに表示されます。

注意 vCloud Hybrid Service 専用クラウド インスタンスは、リストに複数クラウドとして表示されます。クラウドでは、各仮想データセンターは別々のクラウドとして表示されます。クラウド全体を管理するには、vCloudConnector UI にすべての仮想データセンターを追加します。

5 クラウドの管理者アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

6 [追加] をクリックします。

クラウドが [ブラウザ] パネルの [クラウド] ツリーに表示されます。クラウドをクリックして、テンプレート、vApp、および仮想マシンのインベントリを表示します。

vCloud Connector 内でのクラウドの更新クラウド認証情報の vCloud Connector への追加後は、この情報を更新できます。

クラウドを追加するのに使用するアカウントのタイプに関連付けられた特権または権限によって、vCloud Connector で実行できる操作が決まります。たとえば、vApp ユーザー ロールを使用して vCloud Director クラウドを追加した場合は、vApp テンプレートをダウンロードするのに必要な権限がないため、そのクラウドからコピーを実行できません。

vCloud Director クラウドの場合、完全な機能にアクセスするには、組織管理者ロールかシステム管理者ロール、または同等の権限を持つ変更されたロールを使用してください。同様に、vSphere クラウドの場合は、管理者アカウントまたはそれと同等のロールを使用してください。

開始する前に

クラウドが vCloud Connector インスタンスに追加されていること。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] をクリックします。

2 [クラウド] パネル内でクラウドを選択し、パネル最上部の [編集] アイコンをクリックします。

[ブラウザ] パネル内でクラウドを右クリックし、[編集] を選択することもできます。

3 [クラウドの更新] ダイアログ ボックス内のユーザー名とパスワードを更新し、[更新] をクリックします。

vCloud Connector の使用

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vCloud Connector へのクラウドの再ロードvCloud Connector にクラウドを再ロードしてクラウドの最新のコンテンツを表示できます。

ワークロードが大きいクラウドは再ロードに時間がかかることがあります。

開始する前に

クラウドが vCloud Connector インスタンスに追加されていること。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド]をクリックします。

2 [クラウド] パネルで、再ロードするクラウドを選択して、パネル最上部の [再ロード] アイコンをクリックします。

[ブラウザ] パネルでクラウドで右クリックして、[再ロード] を選択することもできます。

クラウドに関する情報の取得

vCloud Connector に追加されたクラウドに関する情報を取得できます。クラウドの URL、タイプ、ユーザー、パブリックまたはプライベートの分類、および最終更新時を表示できます。

手順

1 [ブラウザ] パネル内で [クラウド] をクリックします。

中央に [クラウド] パネルが表示され、vCloud Connector に追加されたすべてのクラウドをリストしたテーブルが表示されます。

2 クラウドを選択します。

テーブルの下の [詳細] パネルに、クラウドに関する情報が表示されます。

プロパティ 説明

名前 インストール中に vCloud Connector サーバにクラウドを登録するために使用された名前

タイプ クラウドのタイプ: VMware vCenter Server クラウド (vSphere クラウド) またはVMware vCloud Director クラウド。また、クラウドのバージョンを指定します。

URL クラウド URL

ユーザー クラウドが vCloud Connector UI に追加されたときに使用されたユーザー名

分類 クラウドのパブリックまたはプライベートのステータス

クラウドの最終更新日は、テーブルの [最終更新日] 列内で参照できます。

クラウド階層の参照

vCloud Connector に追加したクラウドの階層を参照できます。

手順

u [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開して、クラウドの階層を参照できます。

[インベントリ] パネルには、[ブラウザ] パネルでの現在の選択内容に基づいて、階層の各レベルのコンテンツが表示されます。

第 4 章 クラウドの操作

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クラウドのコンテンツの表示

vCloud Connector に追加したクラウドのコンテンツを表示できます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで [クラウド] をクリックします。

2 クラウド内のすべてのテンプレート、vApps、および仮想マシンを表示するには、クラウド名をクリックします。

[インベントリ] パネルにクラウドのコンテンツが表示されます。

3 特定の仮想データセンター、組織、フォルダ、カタログのコンテンツを表示するには、[ブラウザ] パネルでクラウド階層を展開し、該当するアイテムを選択します。

[インベントリ] パネルに選択したアイテムのコンテンツのみが表示されます。

4 テンプレート、vApp、仮想マシンの詳細を表示するには、[インベントリ] パネルで選択します。

アイテムの情報が表の下に表示されます。

vCloud Connector でのクラウドの削除vCloud Connector に追加したクラウドを削除できます。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] をクリックします。

2 [クラウド] パネルで、クラウドを選択し、パネルの一番上にある [削除] アイコンをクリックします。

[ブラウザ] パネルでクラウドを右クリックして、[削除] を選択することもできます。

テンプレート、仮想マシン、または vApp に関する情報の取得vCloud Connector で、テンプレート、仮想マシン、または vApp に関する情報を表示できます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開し、表示する仮想マシン、vApp、またはテンプレートが含まれるクラウドを選択します。

階層をさらに展開し、仮想データセンター、組織、フォルダ、またはカタログを選択すると、そのコンテンツのみを

表示できます。

2 何を表示するかに基づいて、[インベントリ] パネルの [テンプレート]、[vApps]、または [仮想マシン] タブをクリックします。

[インベントリ] パネルにコンテンツが表示されます。テーブル内のアイテムをヘッダー([名前]、[場所]、または [ステータス])でソートすることができます。

3 テーブル内のアイテムをクリックします。

テーブルの下に [詳細] パネルが表示されます。[詳細] パネルには、選択したアイテムに関する情報が表示されます。

n テンプレートの場合、CPU 数、メモリ容量、ストレージ容量、およびゲスト OS を表示できます。

(vCloud Director クラウドのテンプレートの場合、ゲスト OS は表示されません)

n 仮想マシンの場合、ゲスト OS、メモリ容量、およびストレージ容量を表示できるだけでなく、CPU、メモリ、およびストレージの現在の使用状況を表示できます。該当する場合は、親の vApp 名も表示できます。

vCloud Connector の使用

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n vApp の場合、vApp に含まれるすべての仮想マシン、および各仮想マシンの情報を表示できます。

このテーブルには、アイテムのステータス(停止、サスペンド、開始)や、アイテムが属している仮想データセンターも

表示できます。

仮想マシンまたは vApp のパワーオン、パワーオフ、サスペンド、レジューム、またはリセット

vCloud Connector を使用して、vCloud Connector に追加されたクラウド内の仮想マシンまたは vApp のパワーオン、パワーオフ、サスペンド、レジューム、またはリセットができます。

vApp に対するすべてのアクションは、そのすべての仮想マシンに適用されます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開し、仮想マシンまたは vApp が含まれるクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウド内のすべての仮想マシン、vApp、およびテンプレートが表示されます。結果を絞り込むには、[検索] を使用できます。また、[ブラウザ] パネルで階層をさらに展開し、仮想データセンター、組織、またはフォルダを選択して、それらのコンテンツのみを表示することもできます。

2 [インベントリ] パネルで、[仮想マシン] または [vApp] タブをクリックします。

仮想マシンまたは vApp のリストが表示されます。仮想マシンまたは vApp の現在の状態を [ステータス] 列で確認できます。

3 仮想マシンまたは vApp を選択します。

4 [インベントリ] パネルの上部にあるアイコンをクリックして、実行するアクションを選択するか、[アクション] ドロップダウン メニューから、実行するアクションを選択します。

テンプレート、仮想マシン、vApp の削除vCloud Connector を使用して、vCloud Connector に追加されたテンプレート、仮想マシン、または vApp を削除できます。

仮想マシンまたは vApp が実行中である場合、または仮想マシンまたは vApp に関して処理中のタスクが存在する場合、仮想マシンまたは vApp は削除できません。

処理中のタスクがあるテンプレートは削除できます。テンプレートは、タスクが完了してから削除されます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで [クラウド] ツリーを展開し、削除するアイテムを含むクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

2 [テンプレート]、[vApp]、または [仮想マシン] タブをクリックして、削除するアイテムを選択します。

3 仮想マシンまたは vApp が実行中である場合、パネルの一番上にある [パワーオフ] アイコンをクリックします。

4 [削除] アイコンをクリックし、確認ダイアログ ボックスの [削除] をクリックします。

アイテムは削除されます。

仮想マシン コンソールへのアクセスvCloud Connector から仮想マシンのコンソールを開くことができます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開して、目的の仮想マシンが含まれるクラウドを選択します。

第 4 章 クラウドの操作

VMware, Inc. 17

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2 [仮想マシン] タブをクリックします。

3 コンソールにアクセスする必要がある仮想マシンを探します。

[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層を展開してサブフォルダを選択することにより、表示結果を絞り込むことができます。

4 仮想マシンがパワーオフまたはサスペンドされている場合は、その仮想マシンを選択し、[パワーオン] または [レジューム] アイコンをクリックして起動します。

5 仮想マシンを選択し、テーブルの下の [詳細] パネルに表示されるコンソール サムネイルをダブルクリックします。

仮想マシン情報の横のサムネイルがクリック不可になっている場合、その仮想マシンはパワーオフまたはサスペンド

されています。仮想マシンのコンソールにアクセスするには、その仮想マシンをパワーオンする必要があります。

VMware Remote Console プラグインがインストールされてない場合は、インストールするように要求されます。

新しいブラウザ ウィンドウにコンソールが開きます。

タスクのステータスの監視

タスクのステータスを監視するには [タスク] パネルを使用します。タスクの情報は、基本と詳細の 2 つのレベルで表示されます。タスクの基本情報は、画面右側の [タスク] パネルに表示されます。基本情報は、タスクの一覧とそのステータス(完了、失敗、処理中)から成ります。詳細情報は、[タスク] パネルの中央に表示されます。

タスクは、UI に 48 時間表示されます。

手順

1 画面右側の [タスク] パネルが最小化されている場合は、ピン アイコンをクリックして通常の表示に戻します。

2 表示するステータスのタイプに対応するタブ([すべて]、[実行中]、または [失敗])を選択します。

3 特定のタスクの詳細情報を表示するには、そのタスクをクリックします。

中央のパネルが [タスク] パネルに変わり、タスクの詳細が表示されます。

「タスクに関する詳細情報の取得 (P. 18)」 も参照してください。

タスクに関する詳細情報の取得

vCloud Connector 内のタスクに関する詳細情報を取得できます。タスクに関する情報は、UI から 48 時間表示できます。

手順

1 次のいずれかを実行することで、[タスク] パネルを開きます。

n [ブラウザ] パネル内で [タスク] をクリックします。

n [タスク] パネル内で、[すべてのタスク] をクリックするか、1 つのタスクをダブルクリックします。

中央のパネルが [タスク] パネルに変わり、過去 48 時間以内に実行したすべてのタスクを示すテーブルが表示されます。ここでタスクのタイプ、ステータス、コピー タスクのためのソースおよびターゲット クラウドなどの関連情報を表示できます。

2 タスクの詳細を表示するには、タスクをテーブル内で選択します。

詳細情報がテーブルの下に表示されます。これにはタスクの完了までの所要時間、該当する場合はタスクのさまざまな

フェーズ、タスクを開始したユーザー名、その他の関連情報が含まれます。

これにより、vCloud Connector を使用して実行したタスクの監視およびトラブルシューティングが行えます。

vCloud Connector の使用

18 VMware, Inc.

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vCloud Connector から vCloud Director 管理コンソールを開くvCloud Connector UI に追加した任意の vCloud Director クラウドの vCloud Director 管理コンソールを開くことができます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開し、vCloud Connector インスタンスに追加されたすべてのクラウドを表示します。

2 vCloud Director クラウドをクリックして、その階層を展開します。

3 組織名を右クリックし、ポップアップ メニューから [vCD UI の起動] を選択します。

新しいブラウザ ウィンドウに vCloud Director コンソールのログイン ページが表示されます。

自己署名の証明書での vCloud Connector の使用本番用には有効な証明書に置き換える必要がありますが、自己署名の証明書で vCloud Connector を使用できます。vCloud Connector サーバおよび vCloud Connector ノードには、自己署名の証明書が含まれます。

サーバまたはノードの管理者 Web コンソールにログインするときに証明書に関する警告が表示される場合、証明書を受け入れます。ログインのたびに警告が表示されるのを避けるため、ブラウザに証明書をインポートします。

手順

u 証明書を受け入れてインポートするには

表 4‑1. 証明書の受け入れとインポート

ブラウザ アクション

Firefox 1 [例外の追加] をクリックして、証明書を受け入れます。2 証明書を受け入れるとき、[次回以降にもこの例外を有効に

する] を選択して、証明書をインポートします。

Internet Explorer 1 [このサイトの閲覧を続行する] をクリックして、証明書を受け入れます。

2 証明書をインポートするには、[ツール] - [インターネット オプション] を選択します。

3 [コンテンツ] タブをクリックしてから、[証明書] をクリックし、証明書をインポートします。

Chrome 1 [このまま続行] をクリックして、証明書を受け入れます。2 証明書をインポートするには、Chrome メニュー ボタンを

クリックします。次に [設定]、[詳細設定を表示] をクリックします。

3 [HTTPS/SSL] セクションで [証明書の管理] をクリックして、証明書をインポートします。

第 4 章 クラウドの操作

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vCloud Connector の使用

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複数のクラウドにまたがるテンプレート、仮想マシン、vApp の検索 5

vCloud Connector に追加されたすべてのクラウドにまたがって、仮想マシン、vApp、テンプレートを検索できます。検索結果はカテゴリ別に表示されます。各インスタンスの場所も表示されます。

検索結果に表示されたアイテムをクリックすると、[インベントリ] パネルにそのアイテムが表示されます。そこから、選択した仮想マシン、テンプレート、または vApp に対して実行可能な任意のアクションを実行できます。[インベントリ]パネルの下にアイテムの詳細も表示されます。

注意 検索結果にクラウドのコンテンツが含まれるようにするには、そのクラウドがロードされている必要があります。クラウドの追加後、クラウドは [ブラウザ] パネルでそれを選択したときにロードされます。以降、クラウドを再ロードするには、クラウドを右クリックして、[再ロード] を選択します。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[検索] をクリックします。

2 [検索] フィールドに、検索するアイテムの名前の全体または一部(任意の文字列)を入力し、[検索] をクリックします。

検索結果が、カテゴリ別に 3 つのタブ([テンプレート]、[vApp]、および [仮想マシン])に表示されます。タブのタイトルに、カテゴリごとの検索結果件数も表示されます。

3 タブを選択すると、そのカテゴリの検索結果が表示されます。

各アイテムの場所も表示されます。

4 アイテムをクリックすると、[インベントリ] パネルにそのアイテムが表示されます。

選択したアイテムに対して実行可能なアクションがパネルの最上部に表示されます。[インベントリ] パネルの下の[詳細] 領域にアイテムの詳細が表示されます。

5 検索結果に戻るには、[ブラウザ] パネルでもう一度 [検索] をクリックします。

VMware, Inc. 21

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vCloud Connector の使用

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クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー 6

vCloud Connector を使用して、vCloud Connector インスタンスに追加済みのクラウド間で、仮想マシン、vApp、テンプレートをコピーできます。

この章では次のトピックについて説明します。

n オブジェクトがコピーされるしくみ (P. 23)

n コピーの検証 (P. 25)

n vSphere クラウドへのテンプレートのコピー (P. 27)

n vCloud Director ベースのクラウドへのテンプレートのコピー (P. 29)

n vSphere クラウドへの仮想マシンまたは vApp のコピー (P. 31)

n vCloud Director ベースのクラウドに仮想マシンまたは vApp をコピーする (P. 32)

オブジェクトがコピーされるしくみ

vCloud Connector を使用して、vCloud Connector インスタンスに追加済みのクラウド間で、仮想マシン、vApp、テンプレートをコピーできます。

2 つの vSphere クラウド間、2 つの vCloud Director ベース クラウド間、および vSphere クラウドと vCloud Directorベース クラウド間でオブジェクトをコピーできます。これらには、サービス プロバイダの vCloud または vCloud HybridService などのパブリック クラウドも含められます。

vSphere クラウドからのコピー次の表に、vSphere クラウドから別のターゲットに仮想マシン、vApp、およびテンプレートがどのようにコピーされるかを示します。

表 6‑1. vSphere からのコピー

オブジェクトのタイプ ターゲット: vSphereターゲット: vCloud Director ベースのクラウド

仮想マシン 仮想マシン vApp テンプレート

vApp vApp vApp テンプレート

仮想マシンのテンプレート 仮想マシンのテンプレート vApp テンプレート

vCloud Director ベース クラウドからのコピー次の表に、vCloud Director ベース クラウドから別のターゲットにオブジェクトがどのようにコピーされるかを示します。

VMware, Inc. 23

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表 6‑2. vCloud Director ベース クラウドからのコピー

オブジェクトのタイプ ターゲット: vSphereターゲット: vCloud Director ベースのクラウド

1 つの仮想マシンを含む vApp VM vApp テンプレート

複数の仮想マシンを含む vApp vApp vApp テンプレート

1 つの仮想マシンを含む vApp テンプレート VM vApp テンプレート

複数の仮想マシンを含む vApp テンプレート vApp vApp テンプレート

同時コピー

同時に複数のコピー タスクを開始できます。コピー タスクは同時に実行されます。デフォルトで、vCloud Connectorは 1 クラウドあたり(1 vCloud Connector ノードあたり)最大で 10 個の同時タスクを実行します。10 個より多くのタスクを指定すると、最初の 10 個のタスクが同時に実行されます。1 つのタスクが完了すると、キューの中の次のタスクが実行されます。

コピー タスクにはソース クラウドとターゲット クラウドの両方がかかわるため、同時タスクの上限は、コピー タスクのソース クラウドとターゲット クラウドの両方に適用されます。

vCloud Connector ノードの最大同時タスク数を増やすことができます。上限を増やす場合、ノード ストレージも増やす必要があります。必要となる外部ストレージの容量は、コピー タスクのサイズによって異なります。コピーされるオブジェクトは、コピー中にソース ノードまたはターゲット ノードのステージング領域には書き込まれないものの、特定の場合(コピー プロセスの転送またはインポート部分がエクスポートよりもおそい場合など)、vCloud Connector はステージング領域を使用するため、コピーされるオブジェクトのサイズと同等のストレージが必要となる場合があります。

ソース クラウドとターゲット クラウドの両方にストレージを追加する必要があります。

詳細については、「vCloud Connector のインストールと構成」の「 最大同時タスク数の増加」を参照してください。

データ転送プロトコルと暗号化

コピーに使用されるデータ転送プロトコルを選択できます。vCloud Connector では、HTTP(S)(デフォルト)と UDTの 2 つのプロトコルが提供されます。コピー中にデータを暗号化することもできます。

ソース クラウドとターゲット クラウドに関連付けられた vCloud Connector ノードでこれらのオプションを設定します。一度オプションを設定すると、その後のすべてのコピー コマンドに適用されます。

詳細については、「vCloud Connector のインストールと構成」の「コピー オプションの選択」を参照してください。

大きな仮想マシンまたは vApp のコピーコピーするオブジェクトのサイズとネットワークに応じて、大きな仮想マシンまたは vApp のコピーには数時間を要する可能性があります。

vCloud Hybrid Service にデータをコピーするには、次のガイドラインに従ってください。

仮想マシンまたは vApp のサイズ 推奨される方法

300 GB 未満 コピー コマンドを使用します。

300 GB 超 オフライン データ転送サービスを使用します。

「vCloud Connector のインストールと構成」の「大きな仮想マシンと vApp のコピー」も参照してください。

コピーの制限

n ISO ファイルが添付されたオブジェクトはコピーできません。

n vSphere にコピーするとき、ターゲット ホストには、[仮想マシン ネットワーク] ポート グループが定義された標準仮想スイッチが必要です。

vCloud Connector の使用

24 VMware, Inc.

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コピーの検証

オブジェクトをクラウド間でコピーする前に、コピー対象オブジェクトとコピーの構成を検証できます。vCloud Connectorによって、接続、ストレージ、待ち時間などのチェックが実行されます。このようにして、コピーを開始する前によくあ

るエラーが発生しないか確認することで、コピーの失敗を回避できます。

コピーのチェックは、コピー ウィザードで [検証] ボタンをクリックすると実行されます。エラーと警告が表示されます。エラーは、コピーを続行する前に修正する必要があります。警告は情報レベルのメッセージであり、コピーの実行を妨げ

ることはありません。

注意 コピーの検証は、ソース ノードとターゲット ノードが両方ともバージョン 2.6 以降である場合のみ利用できます。

コピーの事前チェック

vCloud Connector は、以下の各項目を確認します。

n ソース クラウドとターゲット クラウドに関連付けられた各ノードと vCloud Connector サーバ間の接続

n ソース クラウドとターゲット クラウドに関連付けられた各ノード間の接続

n ノードとそのノードが関連付けられたクラウド間の接続

n ノード内のステージング領域用ストレージ

n ターゲット データストアまたは組織の仮想データセンターのストレージ

n vCloud Director カタログに対する書き込み権限

n ノード間の待ち時間

n OVF のチェック(vSphere の場合)

n カタログ内の名前の重複

n 仮想データセンター内の名前の重複(オブジェクトをデプロイする場合)

n コピーの転送モード(HTTPS または UDT)

n ソース クラウドとターゲット クラウド間のバージョンの互換性

n VMware Tools のバージョン(ゲストのカスタマイズが有効になっている場合)

警告

警告が発生してもコピーが妨げられることはありません。ただし、続行する前に問題を解決しておけば、コピーの失敗を

回避するのに役立つことがあります。

以下に、警告の例をいくつか挙げます。

警告 対処方法

クラウドに関連付けられたノードがバージョ

ン 2.6 以降である必要があるため、コピーを検証できませんでした。

コピーを検証する必要がある場合は、ソース クラウドに関連付けられたノードとターゲット クラウドに関連付けられたノードのバージョンが共に 2.6 以降であることを確認します。

ゲスト カスタマイズには、バージョン 7299以降の VMware Tools が必要です。

コピーするオブジェクトでゲスト カスタマイズが有効になっている場合は、そのオブジェクトとターゲット クラウドの両方に VMware Tools の最新バージョンがインストールされていることを確認します。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンの Sysprep がインストールされていることも確認してください。

ターゲット データストアにエンティティを格納するための十分な領域がありません。

別のデータストアを選択するか、容量を増やします。

第 6 章 クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー

VMware, Inc. 25

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警告 対処方法

テンプレートに拡張子 .iso の VMDK が含まれています。コピーが失敗する可能性があり

ます。

vSphere にコピーする場合は、オブジェクトがインポートされるとき .iso ファイルは無視されます。一方、vCloud Director にコピーする場合は、vCloud Connector が .iso ファイルをインポートしようとするため、場合によっては、コピーが失敗する可能性があります。

カタログのユーザー権限を確認できません。 選択したカタログに対する書き込み権限を所有していることを確認します。

クラウドを vCloud Connector UI に追加するのに使用するアカウントに関連付けられた特権または権限によって、実行できるアクションが決まります。

ノード間の待ち時間がかなり長くなっていま

す。接続帯域幅が十分に確保されている場合

は、転送プロトコルとして UDT を使用することをお勧めします。そうでない場合は

HTTPS を使用します。

環境に適切な転送モードを選択します。転送モードは、ノード管理者 Web コンソールで設定します。詳細については、「vCloud Connector のインストールと構成」を参照してください。

ノードのステージング領域がテンプレートの

サイズを下回っています。

ステージング領域のストレージ サイズをコピーするオブジェクトのサイズ以上の値まで増やします。このストレージは最適な条件では使用されない可能性がありますが、場合によっ

ては必要になります。

ノードのステージング領域を計算できません。 ステージング領域ストレージのサイズがコピーするオブジェクトのサイズ以上であること

を確認します。このストレージは最適な条件では使用されない可能性がありますが、場合

によっては必要になります。

エラー

次の問題はエラーです。エラーは、コピーを続行する前に修正する必要があります。

以下に、エラーの例を示します。

エラー 対処方法

クラウド: <name> に関連付けられたノードが停止しています。 ノードを再起動します。サーバ管理者 Web コンソールで、すべてのノードのステータスを確認できます。

同名のエンティティがターゲット クラウドにすでに存在しています。 オブジェクトに別の名前を指定します。

ターゲット組織 VDC にテンプレートを格納するための十分な領域がありません。

ターゲット仮想データセンターのストレージを増やすか、別のター

ゲットを選択します。

ターゲット データストアにエンティティを格納するための十分な領域がありません。

別のデータストアを選択するか、ストレージを増やします。

ターゲット クラウド: <name> にあるデータストア/VDC の検証中にエラーが発生しました。

ターゲット クラウドとの接続を確認します。

クラウド <name> に関連付けられたノード <name> から接続を検証できません。コピーが失敗する可能性があります。ノードのス

テータスを確認します。

ノードのステータスとノードが動作していることを確認します。サー

バ管理者 Web コンソールで、すべてのノードのステータスを確認できます。

OVF 記述子の検証中にエラーが発生しました。リースを取得できませんでした。

OVF に関する問題を解決します。

OVF の検証中にエラーが発生しました。このテンプレートのデバイス ファイルがありません。コピーを続行できません。

OVF に関する問題を解決します。

OVF 記述子の検証中にエラーが発生しました。OVF に指定されている 1 つまたは複数の VMDK ファイルが見つかりません。

OVF に関する問題を解決します。

エンティティにアクセスできません。カタログに対する書き込み権

限がありません。

自分が書き込み権限を所有しているカタログを使用します。

クラウドを vCloud Connector UI に追加するのに使用するアカウントに関連付けられた特権または権限によって、実行できるアクショ

ンが決まります。

ノードからクラウドに到達できません。 ノードとノードに関連付けられたクラウド間の接続の問題を解決しま

す。

ノード <name> に、ノード<name> から到達できません。 ノード間の接続の問題を解決します。

vCloud Connector の使用

26 VMware, Inc.

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エラー 対処方法

ソースとターゲット間で仮想ハードウェアのバージョンが一致しな

いため、このコピー操作は実行できません。

仮想ハードウェアのバージョンに互換性のないクラウド間でオブジェ

クトをコピーすることはできません。たとえば、vSphere 5.1 からvSphere 4.0 にオブジェクトをコピーすることはできません。

ソース クラウド: <name> からのエンティティの検証中にエラーが発生しました。

コピーしようとしているオブジェクト、およびソース クラウドとの接続を確認します。

vSphere クラウドへのテンプレートのコピーテンプレートは、クラウド間でコピーできます。テンプレートのコピー後に、自動的にデプロイすることを選択できます。

テンプレートを vSphere クラウドにコピーしてデプロイするときに、ターゲット ホストに、[仮想マシン ネットワーク]ポート グループが定義された標準仮想スイッチがあることを確認してください。

同時に複数のコピーを開始できます。コピーは同時に実行されます。デフォルトで、vCloud Connector は 1 クラウドあたり最大で 10 個の同時タスクを実行します。

コピー コマンドの詳細については、「オブジェクトがコピーされるしくみ (P. 23)」を参照してください。

注意 vCloud Connector は、ISO ファイルが添付されたオブジェクトのコピーはサポートしません。

開始する前に

n テンプレートをコピーしてデプロイする場合、ターゲット ホストに、[仮想マシン ネットワーク] ポート グループが定義された標準仮想スイッチがあることを確認してください。

n コピーするオブジェクトに対して [ゲスト カスタマイズの有効化] オプションを選択する場合、オブジェクトとコピー先クラウドに最新バージョンの VMware Tools がインストールされていることを確認してください。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンの Sysprep がインストールされていることも確認してください。

手順

1 [ブラウザ] パネル内で [クラウド] ツリーを展開し、コピーするテンプレートが格納されたクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

2 [インベントリ] パネル内で [テンプレート] タブをクリックして、コピーするテンプレートを選択します。

3 パネル最上部の [コピー] アイコンをクリックするか、[コピー] を [アクション] ドロップダウン メニューから選択します。

4 テンプレートの移動先とするターゲット クラウドを選択します。

5 テンプレートの名前を入力します。名前を指定しないと、Copy of というプリフィックスがソース テンプレート名に付加された名前がデフォルトの名前になります。

注意 次の文字を名前に含めることはできません: %# & < >

6 テンプレートのターゲット フォルダを選択し、[次へ] をクリックします。

7 テンプレートの格納先とするクラスタ、ホスト、vApp、またはリソース プールを選択し、[次へ] をクリックします。

8 仮想ディスク形式およびデータセンターを選択し、[次へ] をクリックします。

第 6 章 クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー

VMware, Inc. 27

Page 28: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

9 テンプレートのコピー後にテンプレートをデプロイする場合、[デプロイのオプション] ページ内で選択肢を指定します。

u テンプレートを vCloud Director クラウドからコピーする場合、[デプロイ後にパワーオン] を選択します。

u テンプレートを vSphere クラウドからコピーする場合、該当するオプションを選択します。

オプション 説明

仮想マシンをコピー後にデプロイ テンプレートのターゲット クラウドへのコピー後、テンプレートから仮想マシンをデプロイします。

このオプションを選択した場合、ゲストのカスタマイズ オプションも設定します。ゲストのカスタマイズを有効にするには、[ゲストのカスタマイズの有効化] を選択し、ゲスト OS を選択します。Microsoft Windows を選択した場合、次のオプションを設定します。

n SID を変更n コンピュータ名:名前を指定するか、仮想マシン名を使用することを選択します。

n 所有者の名前および組織

n 管理者アカウントのパスワード

Linux を選択した場合、次のオプションを設定します。n ホスト名:名前を指定するか、仮想マシン名を使用することを選択します。

n ドメイン名

ゲスト カスタマイズの詳細については、VMware vSphere ドキュメント センターおよび VMware vCloud Director ドキュメント センターを参照してください。注意 ゲスト カスタマイズを有効にする場合、コピーするオブジェクトとコピー先クラウドの両方に最新バージョンの VMware Tools がインストールされていることを確認してください。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンのSysprep がインストールされていることも確認してください。

デプロイ後にパワーオン デプロイされた仮想マシンをパワーオンします。

ターゲット フォルダからテンプレートを削除

仮想マシンのデプロイ後に、ターゲット フォルダからテンプレートを削除します。

10 [終了準備の完了] ページで選択内容を確認します。

注意 転送モード以外のすべての選択はコピー ウィザードで行います。転送モードは HTTP、HTTPS、または UDTであり、コピー元およびコピー先 vCloud Connector ノードで構成されたオプションによって決定されます。詳細については、「vCloud Connector のインストールと構成」を参照してください。

11 [検証] をクリックして、コピーの選択と構成を事前確認します。

見つかった警告、エラーがページの一番上に表示されます。

12 必要な変更を行います。

n 警告のみが見つかった場合は、コピーを続行できます。ただし、問題を解決することにより、コピーの失敗を回

避できます。

n エラーが見つかった場合、コピーを続行する前にエラーを解決する必要があります。

「コピーの検証 (P. 25)」 も参照してください。

13 [終了] をクリックします。

コピーの進行状況を監視するには、右側にある [タスク] パネルを確認します。コピー タスクが表示されます。タスクの詳細を表示するには、タスクをクリックします。

デプロイ オプションを選択した場合、テンプレートがコピーされてデプロイされます。結果を表示するには、ターゲットフォルダの更新が必要な場合があります。

vCloud Connector の使用

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vCloud Director ベースのクラウドへのテンプレートのコピーテンプレートは、クラウド間でコピーできます。テンプレートのコピー後に、自動的にデプロイすることを選択できます。

すべてのテンプレートは、vCloud Director ベースのクラウドに vApp テンプレートとしてコピーされます。

同時に複数のコピーを開始できます。コピーは同時に実行されます。デフォルトで、vCloud Connector は 1 クラウドあたり最大で 10 個の同時タスクを実行します。

コピー コマンドの詳細については、「オブジェクトがコピーされるしくみ (P. 23)」を参照してください。

注意 vCloud Connector は、ISO ファイルが添付されたオブジェクトのコピーはサポートしません。

開始する前に

n ターゲット クラウドで、書き込み権限があるカタログが必要です。

n コピーするオブジェクトに対して [ゲスト カスタマイズの有効化] オプションを選択する場合、オブジェクトとコピー先クラウドに最新バージョンの VMware Tools がインストールされていることを確認してください。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンの Sysprep がインストールされていることも確認してください。

手順

1 [ブラウザ] パネル内で [クラウド] ツリーを展開し、コピーするテンプレートが格納されたクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

2 [インベントリ] パネル内で [テンプレート] タブをクリックし、コピーするテンプレートをクリックします。

3 パネル最上部の [コピー] アイコンをクリックするか、[コピー] を [アクション] ドロップダウン メニューから選択します。

4 テンプレートの移動先とするターゲット クラウドを選択します。

5 ターゲット クラウド上の vApp テンプレートの名前と説明を入力します。名前を指定しないと、Copy of というプリフィックスがソース テンプレート名に付加された名前がデフォルトの名前になります。

注意 次の文字を名前に含めることはできません: %# & < >

6 テンプレートを保存するカタログを選択し、[次へ] をクリックします。

カタログに対する書き込み権限が必要です。

7 仮想データセンターを選択して、[次へ] をクリックします。

第 6 章 クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー

VMware, Inc. 29

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8 vApp テンプレートをコピー後にデプロイする場合、[デプロイのオプション] ページ内で適切なオプションを選択します。

オプション 説明

コピー後に vApp をデプロイ テンプレートのターゲット クラウドへのコピー後、テンプレートから vApp をデプロイします。

このオプションを選択すると、追加の設定が表示されます。

[ネットワーク接続モード]:コピー先 vCloud Director クラウドにどのように vAppをデプロイするかを選択します。フェンス モードまたは直接モードから選択します。フェンスによって、異なる vApp にある同一の仮想マシンの MAC アドレスおよび IPアドレスを分離し、競合を起こさずにそれらの仮想マシンをパワーオンできます。詳

細については、『VMware vCloud Director マニュアル』を参照してください。[ネットワーク構成の選択]:コピー先 vCloud Director クラウド内の vApp 用のネットワークを選択します。

[ゲスト カスタマイズ]:ゲスト カスタマイズを有効にすると、仮想マシンがパワーオンされたときに、仮想マシン用に構成されたコンピュータ名とネットワーク設定がゲ

スト OS に適用されます。ゲスト OS には次のオプションを設定することもできます。n SID を変更

Windows 仮想マシンにのみ適用されます。Windows SID を変更するには、Sysprep を実行します。Windows NT では Sidgen が実行されます。

n 管理者アカウントのパスワード設定

ゲスト カスタマイズの詳細については、VMware vSphere ドキュメント センターおよび VMware vCloud Director ドキュメント センターを参照してください。注意 ゲスト カスタマイズを有効にする場合、コピーするオブジェクトとコピー先クラウドの両方に最新バージョンの VMware Tools がインストールされていることを確認してください。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンのSysprep がインストールされていることも確認してください。

デプロイ後に vApp をパワーオン デプロイした vApp をパワーオンします。

コピー先 vCloud カタログにある一時 vAppテンプレートを削除

vApp のデプロイ後に、vApp テンプレートをターゲット クラウドのカタログから削除します。

9 [終了準備の完了] ページで選択内容を確認します。

注意 転送モード以外のすべての選択はコピー ウィザードで行います。転送モードは HTTP、HTTPS、または UDTであり、コピー元およびコピー先 vCloud Connector ノードで構成されたオプションによって決定されます。両方のノードでデフォルト設定を使用している場合、転送モードは HTTPS です。詳細については、「vCloud Connectorのインストールと構成」を参照してください。

10 [検証] をクリックして、コピーの選択と構成を事前確認します。

見つかった警告、エラーがページの一番上に表示されます。

11 必要な変更を行います。

n 警告のみが見つかった場合は、コピーを続行できます。ただし、問題を解決することにより、コピーの失敗を回

避できます。

n エラーが見つかった場合、コピーを続行する前にエラーを解決する必要があります。

「コピーの検証 (P. 25)」 も参照してください。

12 [終了] をクリックします。

コピーの進行状況を監視するには、右側にある [タスク] パネルを確認します。コピー タスクが表示されます。タスクの詳細を表示するには、タスクをクリックします。

デプロイ オプションを選択した場合、テンプレートがコピーされてデプロイされます。vApp テンプレートを表示するには、ターゲット カタログの更新が必要な場合があります。

vCloud Connector の使用

30 VMware, Inc.

Page 31: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

vSphere クラウドへの仮想マシンまたは vApp のコピー仮想マシンまたは vApp をあるクラウドから別のクラウドにコピーできます。コピーする前に、仮想マシンまたは vAppをパワーオフする必要があります。

vSphere クラウドにコピーするときに、ターゲット ホストに、[仮想マシン ネットワーク] ポート グループが定義された標準仮想スイッチがあることを確認してください。

同時に複数のコピーを開始できます。コピーは並行に実行されます。デフォルトで、vCloud Connector は 1 クラウドあたり最大で 10 個の同時タスクを実行します。

コピー コマンドの詳細については、「オブジェクトがコピーされるしくみ (P. 23)」を参照してください。

注意 vCloud Director クラウドからは vApp のみコピーできます。個別の仮想マシンはコピーできません。

注意 vCloud Connector は、ISO ファイルが添付されたオブジェクトのコピーはサポートしません。

開始する前に

n ターゲット ホストに、[仮想マシン ネットワーク] ポート グループが定義された標準仮想スイッチがあることを確認してください。

n vCloud Director ベースのクラウドからコピーする場合、書き込み権限を持つカタログがソース クラウド内にある必要があります。このカタログは、一時 vApp テンプレートの格納に使用します。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] ツリーを展開し、コピーする仮想マシンまたは vApp を含むクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

2 [インベントリ] パネルで [vApp] または [仮想マシン] タブをクリックして、コピーするアイテムを選択します。

注意 vCloud Director クラウドからは vApp のみコピーできます。個別の仮想マシンはコピーできません。

3 仮想マシンまたは vApp がパワーオンされている場合、パネルの一番上にある [パワーオフ] アイコンをクリックして、パワーオフします。サスペンドされている場合、[再開] アイコンをクリックしてから [パワーオフ] アイコンをクリックして、パワーオフします。

4 パネルの一番上にある [コピー] アイコンをクリックします。

コピー ウィザードが表示されます。

5 vCloud Director クラウドからコピーする場合、[カタログの選択] ページ内で一時 vApp テンプレートを格納するカタログを選択し、[次へ] をクリックします。カタログに対する書き込み権限が必要です。

一時 vApp テンプレートは vApp がコピーされた後に削除されます。

vSphere クラウドからコピーする場合、[カタログの選択] ページは表示されません。

6 仮想マシンまたは vApp のコピー先クラウドを選択します。

7 仮想マシンまたは vApp の名前を入力します。名前を指定しないと、デフォルトの名前は Copy of というプリフィックスが付加された、ソース仮想マシンまたは vApp の名前になります。

注意 次の文字を名前に含めることはできません: %# & < >

8 ターゲット フォルダを選択し、[次へ] をクリックします。

9 項目の格納先とするクラスタ、ホスト、vApp、またはリソース プールを選択し、[次へ] をクリックします。

第 6 章 クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー

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10 仮想ディスク形式およびデータセンターを選択し、[次へ] をクリックします。

11 仮想マシンまたは vApp のデプロイ後に、仮想マシンまたは vApp をパワーオンするには、[デプロイ後にパワーオン] オプションを選択し、[次へ] をクリックします。

12 [終了準備の完了] ページで選択内容を確認します。

注意 転送モード以外のすべての選択はコピー ウィザードで行います。転送モードは HTTP、HTTPS、または UDTであり、コピー元およびコピー先 vCloud Connector ノードで構成されたオプションによって決定されます。詳細については、「vCloud Connector のインストールと構成」を参照してください。

13 [検証] をクリックして、コピーの選択と構成を事前確認します。

見つかった警告、エラーがページの一番上に表示されます。

14 必要な変更を行います。

n 警告のみが見つかった場合は、コピーを続行できます。ただし、問題を解決することにより、コピーの失敗を回

避できます。

n エラーが見つかった場合、コピーを続行する前にエラーを解決する必要があります。

「コピーの検証 (P. 25)」 も参照してください。

15 [終了] をクリックします。

コピーの進行状況を監視するには、右側にある [タスク] パネルを確認します。コピー タスクが表示されます。タスクの詳細を表示するには、タスクをクリックします。

仮想マシンまたは vApp がコピーされます。コピーされた仮想マシンまたは vApp を表示するため、ターゲット クラウドの再ロードが必要になることがあります。

vCloud Director ベースのクラウドに仮想マシンまたは vApp をコピーする仮想マシンまたは vApp をあるクラウドから別のクラウドにコピーできます。コピーする前に、仮想マシンまたは vAppをパワーオフする必要があります。

vCloud Director ベースのクラウドにコピーする場合、仮想マシンまたは vApp は vApp テンプレートとしてコピーされます。デプロイ オプションを使用して、コピー後に vApp テンプレートから自動的に vApp をデプロイできます。

同時に複数のコピーを開始できます。コピーは同時に実行されます。デフォルトで、vCloud Connector は 1 クラウドあたり最大で 10 個の同時タスクを実行します。

コピー コマンドの詳細については、「オブジェクトがコピーされるしくみ (P. 23)」を参照してください。

注意 vCloud Connector は、ISO ファイルが添付されたオブジェクトのコピーはサポートしません。

開始する前に

n コピー先のクラウドに、書き込み権限が設定されたカタログが必要です。vCloud Director ベースのクラウドからコピーする場合、コピー元クラウドにも書き込み権限が設定されたカタログが必要です。

n コピーするオブジェクトに対して [ゲスト カスタマイズの有効化] オプションを選択する場合、オブジェクトとコピー先クラウドに最新バージョンの VMware Tools がインストールされていることを確認してください。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンの Sysprep がインストールされていることも確認してください。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] ツリーを展開し、コピーする仮想マシンまたは vApp を含むクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

vCloud Connector の使用

32 VMware, Inc.

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2 [インベントリ] パネルで [vApp] または [仮想マシン] タブをクリックして、コピーするアイテムを選択します。

注意 vCloud Director クラウドからは vApp のみコピーできます。個別の仮想マシンはコピーできません。

3 仮想マシンまたは vApp がパワーオンされている場合、パネルの一番上にある [パワーオフ] アイコンをクリックして、パワーオフします。サスペンドされている場合、[再開] アイコンをクリックしてから [パワーオフ] アイコンをクリックして、パワーオフします。

4 パネルの一番上にある [コピー] アイコンをクリックします。

5 vCloud Director クラウドからコピーする場合、[カタログの選択] ページで、一時 vApp テンプレートの格納先とするコピー元クラウド内のカタログを選択して、[次へ] をクリックします。カタログに対する書き込み権限が必要です。

これは vCloud Director の要件です。一時 vApp テンプレートは vApp がコピーされた後に削除されます。

vSphere クラウドからコピーする場合、[カタログの選択] ページは表示されません。

6 [Next] をクリックします。

7 仮想マシンまたは vApp のコピー先クラウドを選択します。

8 仮想マシンまたは vApp の名前と説明を入力します。名前を指定しない場合、コピー元アイテムの名前にプレフィックス Copy of が付記されたものがデフォルト名になります。

注意 次の文字を名前に含めることはできません: %# & < >

9 仮想マシンまたは vApp の格納先とするカタログを選択して、[次へ] をクリックします。

カタログに対する書き込み権限が必要です。

10 仮想データセンターを選択して、[次へ] をクリックします。

第 6 章 クラウド間での仮想マシン、vApp、テンプレートのコピー

VMware, Inc. 33

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11 コピー後に仮想マシンまたは vApp をデプロイする場合、[デプロイのオプション] ページで適切なオプションを選択します。

オプション 説明

コピー後に vApp をデプロイ 仮想マシン、または vApp を vApp テンプレートとしてコピーした後に vApp をデプロイします。

このオプションを選択すると、追加の設定が表示されます。

[ネットワーク接続モード]:コピー先 vCloud Director クラウドにどのように vAppをデプロイするかを選択します。フェンス モードまたは直接モードから選択します。フェンスによって、異なる vApp にある同一の仮想マシンの MAC アドレスおよび IPアドレスを分離し、競合を起こさずにそれらの仮想マシンをパワーオンできます。詳

細については、『VMware vCloud Director マニュアル』を参照してください。[ネットワーク構成の選択]:コピー先 vCloud Director クラウド内の vApp 用のネットワークを選択します。

[ゲスト カスタマイズ]:ゲスト カスタマイズを有効にすると、仮想マシンがパワーオンされたときに、仮想マシン用に構成されたコンピュータ名とネットワーク設定がゲ

スト OS に適用されます。ゲスト OS には次のオプションを設定することもできます。n SID を変更

Windows 仮想マシンにのみ適用されます。Windows SID を変更するには、Sysprep を実行します。Windows NT では Sidgen が実行されます。

n 管理者アカウントのパスワード設定

ゲスト カスタマイズの詳細については、VMware vSphere ドキュメント センターおよび VMware vCloud Director ドキュメント センターを参照してください。注意 ゲスト カスタマイズを有効にする場合、コピーするオブジェクトとコピー先クラウドの両方に最新バージョンの VMware Tools がインストールされていることを確認してください。Windows 仮想マシンをデプロイする場合、最新バージョンのSysprep がインストールされていることも確認してください。

デプロイ後に vApp をパワーオン デプロイ後に vApp をパワーオンします。

コピー先 vCloud カタログにある一時 vAppテンプレートを削除

vApp のデプロイ後に、コピー先カタログから vApp テンプレートを削除します。

12 [終了準備の完了] ページで選択内容を確認します。

注意 転送モード以外のすべての選択はコピー ウィザードで行います。転送モードは HTTP、HTTPS、または UDTであり、コピー元およびコピー先 vCloud Connector ノードで構成されたオプションによって決定されます。両方のノードでデフォルト設定を使用している場合、転送モードは HTTPS です。詳細については、「vCloud Connectorのインストールと構成」を参照してください。

13 [検証] をクリックして、コピーの選択と構成を事前確認します。

見つかった警告、エラーがページの一番上に表示されます。

14 必要な変更を行います。

n 警告のみが見つかった場合は、コピーを続行できます。ただし、問題を解決することにより、コピーの失敗を回

避できます。

n エラーが見つかった場合、コピーを続行する前にエラーを解決する必要があります。

「コピーの検証 (P. 25)」 も参照してください。

15 [終了] をクリックします。

コピーの進行状況を監視するには、右側にある [タスク] パネルを確認します。コピー タスクが表示されます。タスクの詳細を表示するには、タスクをクリックします。

仮想マシンまたは vApp が vApp テンプレートとしてコピーされます。vApp テンプレートまたはデプロイされた vAppを確認するには、コピー先クラウドの再ロードが必要な場合があります。

vCloud Connector の使用

34 VMware, Inc.

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テンプレートからのデプロイ 7vSphere または vCloud Director ベースのクラウド上にあるテンプレートから仮想マシンおよび vApp をデプロイできます。

この章では次のトピックについて説明します。

n vSphere クラウド内のテンプレートからの仮想マシンの展開 (P. 35)

n vCloud Director ベースのクラウド内のテンプレートからの vApp のデプロイ (P. 36)

vSphere クラウド内のテンプレートからの仮想マシンの展開vCloud Connector で、vSphere クラウド上のテンプレートから仮想マシンの実行インスタンスをデプロイできます。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] ツリーを展開し、デプロイするテンプレートを含むクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

2 [インベントリ] パネルの [テンプレート] タブをクリックします。

3 デプロイするテンプレートを選択し、パネルの一番上にある [デプロイ] アイコンをクリックします。

4 デプロイ ウィザードで、仮想マシンの名前を入力します。

注意 次の文字を名前に含めることはできません: %# & < >

5 仮想マシンのフォルダを選択して、[次へ] をクリックします。

6 仮想マシンを格納するクラスタ、ホスト、vApp、またはリソース プールを選択して、[次へ] をクリックします。

7 仮想マシンのディスク フォーマットとデータストアを選択して、[次へ] をクリックします。

8 デプロイ後に仮想マシンをパワーオンする場合、[デプロイされたエンティティをパワーオン] を選択し、次に [次へ]をクリックします。

9 [終了準備の完了] ページで選択内容を確認し、[終了] をクリックします。

デプロイの進行状況を確認するには、右側にある [タスク] パネルを確認します。デプロイされたインスタンスを表示するには、画面の更新が必要な場合があります。

注意 デプロイ プロセス中、vCloud Connector によりすべての EULA が自動的に同意されます。

VMware, Inc. 35

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vCloud Director ベースのクラウド内のテンプレートからの vApp のデプロイvCloud Connector から、vCloud Director ベースのクラウド上の vApp テンプレートから vApp をデプロイできます。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで [クラウド] ツリーを展開し、デプロイするテンプレートを含むクラウドを選択します。

[インベントリ] パネルにクラウドのすべてのコンテンツが表示されます。[検索] を使用するか、[ブラウザ] パネルでクラウド階層をさらに展開してサブフォルダを選択することにより、結果を絞り込めます。

2 [インベントリ] パネルの [テンプレート] タブをクリックします。

3 デプロイするテンプレートを選択し、パネルの一番上にある [デプロイ] アイコンをクリックします。

4 デプロイ ウィザード内で vApp の名前と説明を入力し、[次へ] をクリックします。

注意 次の文字を名前に使用することは許可されません。% . # & < >

5 vApp の格納先とする仮想データセンターを選択します。

6 vApp のネットワークを選択し、[次へ] をクリックします。

7 vApp のデプロイ後に vApp をパワーオンするには、[デプロイされたエンティティのパワーオン] オプションを選択し、[次へ] をクリックします。

8 [終了準備の完了] ページで選択内容を確認し、[終了] をクリックします。

デプロイの進行状況を監視するには、右側の [タスク] パネルを参照します。デプロイされた vApp を表示するには、画面の更新が必要になる場合があります。

注意 デプロイ プロセス中、vCloud Connector によりすべての EULA が自動的に同意されます。

vCloud Connector の使用

36 VMware, Inc.

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コンテンツ同期の使用 8vCloud Connector コンテンツ同期機能を使用すると、ハイブリッド クラウド全体でコンテンツを同期できます。これにより、テンプレートのマスタ ライブラリを用意し、複数のクラウドにまたがるユーザー間でテンプレートの同期を保つことができます。

ユーザーは、コンテンツ ライブラリと呼ばれるマスタ ライブラリに公開されたコンテンツにサブスクリプションします。コンテンツ ライブラリ内のサブスクリプション済みの項目に変更が加えられると、それらの変更内容は、ユーザーのローカル リポジトリに自動的に反映されます。たとえば、コンテンツ ライブラリに公開されたフォルダまたはカタログにテンプレートが追加されると、そのテンプレートは、事前に設定された間隔でユーザーのリポジトリにも追加されます。

コンテンツ同期によって、次のことを実現できます。

n 仮想マシン テンプレートまたは vApp テンプレートを組織全体に配布します。

n 組織内のすべてのユーザーが、異なるクラウド(vSphere クラウド、プライベート vCloud Director クラウド、またはパブリック vCloud)に属している場合でも、同じテンプレートを使用することが保証されます。

この章では次のトピックについて説明します。

n コンテンツ ライブラリについて (P. 37)

n 公開と購読のガイドライン (P. 39)

n コンテンツの同期中にメタデータが維持される仕組み (P. 39)

n コンテンツ ライブラリの表示 (P. 41)

n テンプレートのフォルダまたはカタログの公開 (P. 42)

n 公開済みフォルダのサブスクリプションの監視 (P. 42)

n 公開済みフォルダまたはカタログの公開解除 (P. 42)

n 公開済みフォルダまたはカタログの購読 (P. 43)

n サブスクリプションの表示 (P. 45)

n 公開されたフォルダまたはカタログからのサブスクリプション解除 (P. 45)

コンテンツ ライブラリについてvCloud Connector コンテンツ ライブラリとは、ユーザーが購読できるテンプレートの公開済みフォルダまたはカタログのライブラリのことです。これらのテンプレートには、vSphere クラウドの仮想マシン テンプレート、または vCloudDirector クラウド、パブリック vCloud の vApp テンプレートなどがあります。

vCloud Connector インスタンスのどのユーザーも、コンテンツ ライブラリにテンプレートのフォルダまたはカタログを公開でき、どのユーザーも公開済みフォルダまたはカタログを購読できます。

VMware, Inc. 37

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フォルダまたはカタログを購読すると、vCloud Connector は公開済みフォルダからユーザーのサブスクリプション フォルダにテンプレートをコピーします。テンプレートは次のようにコピーされます。

n 公開済み vSphere フォルダにある仮想マシン テンプレートは、vSphere のサブスクリプション フォルダに仮想マシンテンプレートとして、および vCloud Director のサブスクリプション カタログに vApp テンプレートとしてコピーされます。

n 公開済み vCloud Director カタログにある vApp テンプレートは、vCloud Director のサブスクリプション カタログに vApp テンプレートとしてコピーされます。vApp テンプレートが単一仮想マシン vApp テンプレートであれば vSphere のサブスクリプション フォルダに仮想マシンとしてコピーされます。また、vApp テンプレートが複数仮想マシン vApp テンプレートであれば vSphere のサブスクリプション フォルダに vApp としてコピーされます。

その後、公開済みフォルダ内のどのような変更も、サブスクリプション フォルダに自動的に反映されます。

n テンプレートが公開済みフォルダまたはカタログに追加されると、そのテンプレートはサブスクリプション フォルダおよびカタログに追加されます。

注意 vCloud Director 1.5 のサブスクリプション カタログでは、テンプレートの名前にタイムスタンプ mm-dd-yy:hh-mm が追加されます。

n テンプレートが公開済みフォルダまたはカタログで変更されると、サブスクリプション フォルダおよびカタログ内のテンプレートがその変更されたテンプレートで置き換えられます(変更されたテンプレートは名前にタイムスタン

プが追加されてコピーされます。次に元のテンプレートが削除されて、変更されたテンプレートの名前が元の名前に

変更されます)。

注意 vCloud Director 1.5 のサブスクリプション カタログでは、サブスクリプション カタログ内のテンプレートが変更されたテンプレートで置き換えられることはありません。その代わり、変更されたテンプレートの名前の後に必

ずタイムスタンプ mm-dd-yy:hh-mm が追加されます。古いテンプレートを削除する場合、手動で削除する必要があります。

n テンプレートが公開済みフォルダまたはカタログで削除されても、デフォルトではサブスクリプション フォルダおよびカタログ内のテンプレートは削除されません。テンプレートを削除する場合、公開済みフォルダまたはカタログ

を購読するときに [公開者側で削除された場合にエンティティを削除する] オプションを選択します。

注意 vCloud Director 1.5 のサブスクリプション カタログでは、購読するときに [公開者側で削除された場合にエンティティを削除する] オプションを選択しても、テンプレートは削除されません。テンプレートを手動で削除する必要があります。

vCloud Connector は 6 時間間隔でサブスクリプション フォルダを公開済みフォルダに同期します。

コンテンツ ライブラリでは、次の用語が使用されます。

n 公開済みフォルダ:コンテンツ ライブラリに公開されたテンプレートを含む vSphere フォルダまたは vCloudDirector カタログ。どのユーザーもフォルダまたはカタログを公開できます。[ブラウザ] パネルで、公開済みフォル

ダは公開済みアイコン( )で識別されます。

n サブスクリプション フォルダ:公開済みフォルダを購読するときに指定する、ターゲット フォルダまたはカタログ。公開済みフォルダのテンプレートがサブスクリプション フォルダにコピーされます。[ブラウザ] パネルで、サブスク

リプション フォルダは購読済みアイコン( )で識別されます。

n ポーリング間隔:サブスクリプション フォルダが公開済みフォルダに同期される頻度。デフォルトのポーリング間隔は 6 時間です。

vCloud Connector の使用

38 VMware, Inc.

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公開と購読のガイドライン

コンテンツ ライブラリのコンテンツを公開または購読する場合は、以下のガイドラインに従ってください。

n サブスクリプション(ターゲット)フォルダまたはカタログに、コンテンツ同期によって作成されたもの以外のコン

テンツを含めないでください。サブスクリプションをセットアップする場合は、vSphere クラウドには空のフォルダ、vCloud Director クラウドには空のカタログを指定し、購読後は、それらのフォルダまたはカタログに他のコンテンツを追加しないでください。

vCloud Connector は、サブスクリプション フォルダおよびカタログが自分の管理下にあるものと想定します。サブスクリプション フォルダまたはカタログに他のコンテンツが含まれている場合、名前の競合が発生すると、vCloudConnector によってそのコンテンツが上書きまたは削除される可能性があります。

n 複数のサブスクリプションに同じサブスクリプション フォルダまたはカタログを使用しないでください。購読する公開済みのフォルダまたはカタログのそれぞれに、対応するサブスクリプション フォルダまたはカタログを設定します。

同じサブスクリプション フォルダまたはカタログを複数のサブスクリプションに使用している場合、名前の競合が発生すると、vCloud Connector によってテンプレートが上書きまたは削除される可能性があります。

n ネストされたフォルダおよびカタログは無視されます。vCloud Connector では、テンプレートの階層の公開や購読はサポートされていません。フォルダまたはカタログの最上位レベルにあるテンプレートだけが、コンテンツ ライブラリに公開されます。

n 公開済みフォルダ内のテンプレートではないコンテンツは無視されます。たとえば、公開するフォルダにテンプレー

トと仮想マシンの両方が含まれている場合、テンプレートのみがコンテンツ ライブラリに公開されます。

n フォルダまたはカタログは 1 回だけ公開できます。複数のユーザーが同じフォルダまたはカタログをコンテンツ ライブラリに公開しないようにしてください。

n サブスクリプション フォルダまたはカタログ(つまり、サブスクリプション用のターゲット フォルダまたはカタログ)をコンテンツ ライブラリに公開しないでください。

n 公開済みのフォルダまたはカタログをサブスクリプション フォルダとして使用しないでください。

n 公開済み vCloud Director テンプレート内のメタデータは、公開済みカタログおよびサブスクリプション カタログを含むクラウドを vCloud Connector に登録する際に使用した証明書に基づいて保存されます。「コンテンツの同期中にメタデータが維持される仕組み (P. 39)」 を参照してください。

コンテンツの同期中にメタデータが維持される仕組み

公開済みの vCloud Director カタログを購読すると、公開済みのカタログとサブスクリプション カタログを含むクラウドを vCloud Connector に登録するのに用いた認証情報に応じて、テンプレート内のメタデータが維持されます。

システム管理者の認証情報でクラウドが登録されると、すべてのメタデータが維持されます。組織管理者の認証情報でク

ラウドが登録されると、読み書き権限があるメタデータ エントリのみが維持されます。包括的なリストについては、表を参照してください。

vCloud Director 5.5 クラウドからの vCloud Director 5.5 カタログの登録表 8‑1. vCloud Director 5.5 クラウドからの vCloud Director 5.5 カタログの登録

発行者メタデータ 発行者ユーザー 購読者ユーザー 維持されるメタデータ

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

システム管理者 システム管理者 すべてのメタデータが維持され

ます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

システム管理者 その他のユーザー 読み書き権限があるエントリのみ

が維持されます

第 8 章 コンテンツ同期の使用

VMware, Inc. 39

Page 40: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

表 8‑1. vCloud Director 5.5 クラウドからの vCloud Director 5.5 カタログの登録 (続き)

発行者メタデータ 発行者ユーザー 購読者ユーザー 維持されるメタデータ

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

その他のユーザー システム管理者 読み書き権限および読み取り権限

があるエントリのみが維持され

ます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

その他のユーザー その他のユーザー 読み書き権限があるエントリのみ

が維持されます

vCloud Director 5.1 クラウドからの vCloud Director 5.1 カタログの登録表 8‑2. vCloud Director 5.1 クラウドからの vCloud Director 5.1 カタログの登録

発行者メタデータ 発行者ユーザー 購読者ユーザー 維持されるメタデータ

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

システム管理者 システム管理者 すべてのメタデータが維持され

ます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

システム管理者 その他のユーザー 読み書き権限があるエントリのみ

が維持されます

読み書き権限があるエントリ

読み書き権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

その他のユーザー システム管理者 読み書き権限および読み取り権限

があるエントリのみが維持され

ます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

その他のユーザー その他のユーザー 読み書き権限があるエントリのみ

が維持されます

vCloud Director 5.1 クラウドからの vCloud Director 1.5 カタログの登録表 8‑3. vCloud Director 5.1 クラウドからの vCloud Director 1.5 カタログの登録

発行者メタデータ 発行者ユーザー 購読者ユーザー 維持されるメタデータ

すべてのエントリ システム管理者 システム管理者 読み書きアクセス権があるメタ

データ全体が維持されます

すべてのエントリ システム管理者 その他のユーザー 読み書きアクセス権があるメタ

データ全体が維持されます

すべてのエントリ その他のユーザー システム管理者 読み書きアクセス権があるメタ

データ全体が維持されます

すべてのエントリ その他のユーザー その他のユーザー 読み書きアクセス権があるメタ

データ全体が維持されます

vCloud Connector の使用

40 VMware, Inc.

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vCloud Director 1.5 クラウドからの vCloud Director 5.1 カタログの登録表 8‑4. vCloud Director 1.5 クラウドからの vCloud Director 5.1 カタログの登録

発行者メタデータ 発行者ユーザー 購読者ユーザー 維持されるメタデータ

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

システム管理者 システム管理者 すべてのメタデータが維持され

ます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

システム管理者 その他のユーザー 読み書き権限があるエントリのみ

が 1.5 クラウド メタデータ フォーマットで維持されます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

その他のユーザー システム管理者 読み書き権限と読み取り権限があ

るエントリのみが 1.5 クラウド メタデータ フォーマットで維持されます

読み書き権限があるエントリ

読み取り権限があるエントリ

非表示権限があるエントリ

その他のユーザー その他のユーザー 読み書き権限があるエントリのみ

が 1.5 クラウド メタデータ フォーマットで維持されます

コンテンツ ライブラリの表示コンテンツ ライブラリでは、購読可能なすべての公開済みフォルダおよびカタログ、自分が公開したフォルダまたはカタログ、自分が現在購読しているフォルダおよびカタログを確認できます。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで、[コンテンツ ライブラリ] をクリックします。

[インベントリ] パネルに、すべての公開済みフォルダおよびカタログがリストされたカタログ テーブルが表示されます。テーブルにリストされているフォルダとカタログはどれでも購読できます。

カタログ テーブルが空の場合は、コンテンツ ライブラリにフォルダまたはカタログが公開されていません。

2 フォルダまたはカタログ内のテンプレートを表示するには、テーブル内でそのフォルダまたはカタログを選択します。

カタログ テーブルの下にテンプレート テーブルが表示されます。テンプレート テーブルには、選択したフォルダまたはカタログ内のすべてのテンプレート、各テンプレートのサイズ、そのテンプレートの最終更新日時が表示されま

す。

公開済みの各フォルダまたはカタログについて、次の情報が表示されます。

[名前] フォルダまたはカタログの名前

[場所] 公開済みフォルダまたはカタログが格納されているクラウド

[公開者] コンテンツ ライブラリにフォルダまたはカタログを公開したユーザーの名前

[購読者数] フォルダまたはカタログを購読しているユーザーの数

[購読済み] チェックマークが付いている場合、そのフォルダまたはカタログが現在購読中であることを示します

[最終更新日] 購読中のフォルダおよびカタログが公開済みフォルダと最後に同期化された日時

第 8 章 コンテンツ同期の使用

VMware, Inc. 41

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テンプレートのフォルダまたはカタログの公開

テンプレートのフォルダまたはカタログは vCloud Connector コンテンツ ライブラリに公開できます。公開されたフォルダまたはカタログは、サブスクリプション先としてユーザーが利用できます。

公開されるのは、最上位レベルのフォルダまたはカタログにあるテンプレートのみです。サブフォルダ内のテンプレート

は無視されます。公開したフォルダまたはカタログ内にある、テンプレート以外のコンテンツ(仮想マシンなど)も無視

されます。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーをデプロイし、公開するテンプレートのフォルダまたはカタログを検索します。

2 フォルダを右クリックし、[コンテンツ ライブラリへの公開] を選択します。

[コンテンツ ライブラリへの公開] が無効になっている場合は、フォルダまたはカタログを右クリックしていることを確認してください。このオプションは、データセンターや組織などの他のオブジェクトに対しては無効です。

3 確認のダイアログ ボックスで、[公開] をクリックします。

4 [ブラウザ] パネルで、[コンテンツ ライブラリ] を選択します。

[カタログ] テーブルが [インベントリ] パネルに表示されます。このテーブルには、公開したカタログまたはフォルダが、その詳細(場所、公開者、最終更新日など)とともにリストされます。フォルダ名をクリックすると、そのフォ

ルダ内にあるテンプレートが表示されます。

これでユーザーは、公開されたフォルダへのサブスクリプションが可能になります。

公開済みフォルダのサブスクリプションの監視

コンテンツ ライブラリのパブリック フォルダまたはカタログに対するサブスクリプションを監視できます。

手順

u [ブラウザ] パネルで [コンテンツ ライブラリ] をクリックします。

[インベントリ] パネルには、公開済みフォルダおよびカタログすべてをリストするカタログ テーブルが表示されます。

フォルダまたはカタログの現在の購読者数は、購読者数列で確認できます。

サブスクリプション フォルダまたはカタログの最終更新日時は、最終更新日時列で確認できます。

サブスクリプション タスクが失敗したか実行中であるかは、[タスク] パネルで確認できます。特定のタスクの詳細については、そのタスクをクリックします。

注意 更新されたタスク情報を表示するのに、[更新] ボタンのクリックが必要な場合があります。

公開済みフォルダまたはカタログの公開解除

コンテンツ ライブラリに公開されたフォルダまたはカタログを公開解除できます。フォルダまたはカタログを公開解除すると、それらに対するすべてのサブスクリプションが終了します。公開解除する前に、フォルダまたはカタログの購読者

がいないかどうかを確認し、購読者に通知します。

開始する前に

フォルダまたはカタログを公開解除できるのは、それらを公開したユーザーのみです。

vCloud Connector の使用

42 VMware, Inc.

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手順

1 [ブラウザ] パネルで、[コンテンツ ライブラリ] を選択します。

[インベントリ] パネルに、公開済みのすべてのフォルダおよびカタログが表示されます。自分が公開したアイテムは、[公開者] 列で自分のユーザー名を見つけることで確認できます。

2 [カタログ] テーブルで、公開解除するフォルダまたはカタログを選択します。

フォルダまたはカタログに含まれるテンプレートは、[テンプレート] テーブルに表示されます。購読者に関する情報は、[カタログ] テーブルに表示されます。

3 [インベントリ] パネルの上部にある [公開解除] アイコン( )をクリックします。

4 確認ダイアログ ボックスで、[公開解除] をクリックします。

該当するフォルダまたはカタログの公開済みアイコン( )が消えます([ブラウザ] パネルの [クラウド] ツリー)。

フォルダまたはカタログがコンテンツ ライブラリの [カタログ] テーブルから削除されます。ユーザーはこれらを購読できなくなります。

購読者のサブスクリプション フォルダ(ターゲット フォルダ)が更新されなくなります。ただし、サブスクリプションフォルダにある既存のコンテンツは削除されません。購読者がテンプレートの削除を望む場合、購読者が手動で削除する

必要があります。

注意 登録時に [公開者側で削除された場合にエンティティを削除する] オプションが選択された場合、公開済みフォルダが公開解除されると、サブスクリプション フォルダ内にある対応するすべてのテンプレートが削除されます。

公開済みフォルダまたはカタログの購読

コンテンツ ライブラリにあるテンプレートのフォルダまたはカタログを購読できます。購読後は、vCloud Connectorによりテンプレートがソース テンプレートと同期されます。ソース フォルダまたはカタログに対して行われるどのような変更も、次のポーリング間隔で、サブスクリプション フォルダまたはカタログに反映されます。

n テンプレートがソース フォルダまたはカタログに追加されると、そのテンプレートはサブスクリプション フォルダおよびカタログに追加されます。

注意 vCloud Director 1.5 のサブスクリプション カタログでは、テンプレートの名前にタイムスタンプ mm-dd-yy:hh-mm が追加されます。

n テンプレートがソース フォルダまたはカタログで変更されると、サブスクリプション フォルダおよびカタログ内のテンプレートがその変更されたテンプレートで置き換えられます(変更されたテンプレートは名前にタイムスタンプ

が追加されてコピーされます。次に元のテンプレートが削除されて、変更されたテンプレートの名前が元の名前に変

更されます)。

注意 vCloud Director 1.5 のサブスクリプション カタログでは、サブスクリプション カタログ内のテンプレートが変更されたテンプレートで置き換えられることはありません。その代わり、変更されたテンプレートの名前の後に必

ずタイムスタンプ mm-dd-yy:hh-mm が追加されます。

n テンプレートがソース フォルダまたはカタログで削除されても、デフォルトではサブスクリプション フォルダおよびカタログ内のテンプレートは削除されません。テンプレートを自動的に削除する場合、公開済みフォルダまたはカ

タログを購読するときに [公開側で削除された場合にエンティティを削除する] オプションを選択します。

第 8 章 コンテンツ同期の使用

VMware, Inc. 43

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このオプションを選択すると、公開済みフォルダまたはカタログを購読解除したり、公開済みフォルダまたはカタロ

グが公開解除されたり、または公開済みフォルダまたはカタログが含まれるクラウドが削除されると、サブスクリプ

ション フォルダ内の対応するテンプレートのすべてが削除されます。

注意 vCloud Director 1.5 のサブスクリプション カタログでは、購読するときに [公開者側で削除された場合にエンティティを削除する] オプションを選択しても、テンプレートは削除されません。テンプレートを手動で削除する必要があります。

既存のコンテンツを含むフォルダまたはカタログを、サブスクリプションのターゲット フォルダまたはカタログとして指定しないでください。そうすることで、購読対象のフォルダ内のテンプレートの名前が、サブスクリプション フォルダ内の既存データの名前と同じになることによる競合を防ぐことができます。また、後でその他のコンテンツをサブスクリプ

ション フォルダに追加しないでください。vCloud Connector は、サブスクリプション フォルダが vCloud Connector単独の管理下にあるものとみなし、コンテンツを置き換えたり削除したりすることがあります。

開始する前に

購読する vSphere フォルダまたは vCloud Director カタログが、コンテンツ ライブラリに公開済みであること。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[コンテンツ ライブラリ] を選択します。

[インベントリ] パネルには、公開済みカタログおよびフォルダすべてをリストするカタログ テーブルが表示されます。

2 フォルダまたはカタログ内のテンプレートを表示するには、カタログ テーブルから選択します。

テンプレート テーブルがカタログ テーブルの下に表示され、選択されたフォルダまたはカタログのコンテンツが表示されます。

3 カタログ テーブルで、購読するカタログまたはフォルダを選択します。

4[インベントリ] パネルの一番上にある [購読] アイコン( )をクリックします。

購読ウィザードが表示されます。

5 テンプレートが公開済みカタログで削除された場合に、サブスクリプション フォルダまたはカタログからも削除されるようにするには、[公開側で削除された場合にエンティティを削除する] を選択します。

6 テンプレートのコピー先となるクラウドを選択します。

7 ターゲット クラウドが vSphere クラウドの場合、次の手順を実行します。

a テンプレートのコピー先となるフォルダを選択し、[次へ] をクリックします。

空のフォルダを指定します。購読後、このフォルダにその他のコンテンツを追加しないでください。vCloudConnector は、フォルダが vCloud Connector の管理下にあるものとみなし、コンテンツを置き換えたり削除したりすることがあります。

b クラスタ、ホスト、またはリソース プールを選択し、[次へ] をクリックします。

c 仮想ディスク フォーマットとデータストアを選択します。

d [終了準備の完了] ページで選択内容を確認し、[終了] をクリックします。

8 ターゲット クラウドが vCloud Director クラウドの場合、次の手順を実行します。

a テンプレートのコピー先となるカタログを選択し、[次へ] をクリックします。

空のカタログを指定します。購読後、このカタログにその他のコンテンツを追加しないでください。vCloudConnector は、カタログが vCloud Connector の管理下にあるものとみなし、コンテンツを置き換えたり削除したりすることがあります。

b 仮想データセンターを選択して、[次へ] をクリックします。

c [終了準備の完了] ページで選択内容を確認し、[終了] をクリックします。

vCloud Connector の使用

44 VMware, Inc.

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テンプレートがサブスクリプション フォルダまたはカタログにコピーされます。[タスク] パネルで、コピー タスクの進行状況を監視できます。タスクの詳細を表示するには、タスクをクリックします。

コピーされるテンプレートの個数とサイズによって、テンプレートのコピーには時間を要することがあります。vCloudConnector では、デフォルトで最大 10 個の同時タスクが許可されます。最大同時タスク数を増やすことができます。「vCloud Connector のインストールと構成」の「最大同時タスク数の増加」を参照してください。

コンテンツ ライブラリで、フォルダまたはカタログの [購読済み] 列にチェックマークが表示されます。これは、そのフォルダまたはカタログが購読済みであることを表します。[購読者数] も増加されます。

[ブラウザ] パネルでは、サブスクリプション フォルダまたはカタログに購読済みアイコン( )が表示されます。こ

れは、そのフォルダがサブスクリプション フォルダであることを表します(アイコンは vCloud Connector UI にのみ表示されます。クラウドに直接ログインした場合、フォルダにアイコンは表示されません)。

サブスクリプション フォルダまたはカタログは、6 時間の間隔でソース フォルダまたはカタログと同期されます。

次に進む前に

サブスクリプション フォルダ内のテンプレートを表示するには、[ブラウザ] パネルでサブスクリプション フォルダを再ロードします。

サブスクリプションの表示

[ブラウザ] パネルにサブスクリプションを表示します。

コンテンツ ライブラリで購読しているすべての公開済みフォルダおよびカタログを表示することもできます。[購読済み]列にチェック マークが付いている場合は、そのカタログまたはフォルダが購読中であることを示します。

開始する前に

サブスクリプション フォルダまたはカタログを再ロードすること。

手順

1 購読設定後、サブスクリプション フォルダを含むクラウドを再ロードしていない場合は、再ロードします。

a [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開します。

b サブスクリプション フォルダを含むクラウドを右クリックして、[再ロード] を選択します。

2 [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開して、クラウド内のフォルダまたはカタログを参照します。

サブスクリプション フォルダまたはカタログは、[購読済み] アイコン( )で識別できます。

3 フォルダまたはカタログをクリックすると、そのテンプレートが表示されます。

公開されたフォルダまたはカタログからのサブスクリプション解除

テンプレートをコンテンツ ライブラリ内の公開されたフォルダまたはカタログと同期する必要がなくなったら、それらをサブスクリプション解除できます。

開始する前に

サブスクリプションされたカタログまたはフォルダをサブスクリプション解除できるのは、サブスクリプションしたユー

ザーのみです。

手順

1 [ブラウザ] パネルで、[コンテンツ ライブラリ] を選択します。

[インベントリ] パネルに、公開されたすべてのカタログおよびフォルダが表示されます。サブスクリプションしたカタログまたはフォルダの [サブスクリプション済み] 列には、チェック マークが付いています。

第 8 章 コンテンツ同期の使用

VMware, Inc. 45

Page 46: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

2 [カタログ] テーブル内で、サブスクリプション解除するフォルダまたはカタログを選択します。

3[サブスクリプション解除] アイコン( )をパネル最上部からクリックします。

4 [サブスクリプション解除の確認] ダイアログ ボックスでサブスクリプション フォルダを選択し、[サブスクリプション解除] をクリックします。

公開されたフォルダまたはカタログに、複数のサブスクリプションをセットアップした場合、[サブスクリプション済み項目] リストにすべてのサブスクリプション フォルダが表示されます。各フォルダを個別にサブスクリプション解除する必要があります。

これで、公開されたフォルダまたはカタログからサブスクリプション解除されます。その後公開されたフォルダまたはカ

タログに変更が加えられても、お使いのサブスクリプション フォルダまたはカタログには反映されなくなります。

サブスクリプション フォルダまたはカタログ内の既存のテンプレートは削除されません。サブスクリプション解除後にそれらを削除する場合、この処理は、[ブラウザ] パネル内で親クラウドを選択して、[インベントリ] パネル内の [テンプレート] タブからテンプレートを選択し、[削除] アイコンをクリックすることで実行できます。

注意 公開されたフォルダまたはカタログへのサブスクリプション中に、[公開元でエンティティが削除された場合は削除]オプションを選択した場合、そのフォルダまたはカタログからサブスクリプション解除すると、サブスクリプション フォルダ内の対応するすべてのテンプレートは削除されます。

サブスクリプション フォルダまたはカタログの名前には、サブスクリプション済みアイコン( )が [ブラウザ] パネル内の [クラウド] ツリーに表示されなくなります。

vCloud Connector の使用

46 VMware, Inc.

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ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用 9

vCloud Connector Datacenter Extension 機能を使用すると、プライベート データセンターをパブリック vCloud に拡張できます。プライベート データセンターからパブリック vCloud にワークロード(仮想マシンおよび vApps)を移動したり、元のネットワーク設定を維持したり、それらがまだプライベート データセンターにあるかのように使用することができます。

ワークロードを移動する間、vCloud Connector はそのプライベート ネットワーク境界をパブリック vCloud に拡張します。これにより、vCloud Connector はそのすべてのネットワーク プロパティをプライベート ネットワークから引き続き取得できます。例:

n 仮想マシンは、パブリック vCloud の同じ IP アドレスと MAC アドレスを引き続き使用します。

n 仮想マシンは、プライベート ネットワークで適用されていた同じ NAT およびファイアウォール ルールに従います。

データセンター拡張機能は、[Stretch Deploy] コマンドを介して使用します。

この章では次のトピックについて説明します。

n ストレッチ デプロイのしくみ (P. 47)

n ストレッチ デプロイの必要条件 (P. 49)

n プライベートの vSphere クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンまたは vApp の Stretch Deploy (P. 55)

n プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンのストレッチ デプロイ (P. 60)

n Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡 (P. 64)

n Stretch Deploy コマンドのキャンセル (P. 65)

n Stretch Deploy 設定の登録解除 (P. 65)

n 拡張仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud からプライベート データセンターに復帰する (P. 66)

n Stretch Deploy のトラブルシューティング (P. 66)

ストレッチ デプロイのしくみプライベート データセンターからパブリック クラウドに仮想マシンまたは vApp を移動する、つまりストレッチ デプロイするときは、vCloud Connector が仮想マシンまたは vApp のプライベート ネットワークをパブリック クラウドにまで拡張します。これは、レイヤー 2 SSL VPN トンネルをプライベート ネットワークの vShield Edge とパブリック ネットワークの vShield Edge との間に作成することで実現します。

具体的には、vCloud Connector は次の処理を行います。

1 プライベート データセンター上の仮想マシンまたは vApp のネットワークが拡張可能であることを確認します。

2 パブリック vCloud 内の組織 VDC に、経路指定された vApp ネットワークを新しく作成します。

3 必要に応じて、NAT およびファイアウォール ルールをパブリック ネットワーク内に作成します。

VMware, Inc. 47

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4 必要に応じて、NAT およびファイアウォール ルールをプライベート ネットワーク内に作成します。

5 プライベート ネットワークの vShield Edge からパブリック vCloud 内の経路指定された新しい vApp ネットワークの vShield Edge までの間に、SSL VPN トンネルを作成します。

6 仮想マシンまたは vApp が、パブリック vCloud 内の経路指定された新しい vApp にコピーおよびデプロイされます。

注意 vSphere データセンターからストレッチ デプロイするときは、vCloud Connector はパブリック vCloud 内の組織 VDC に一時 vApp を作成します。一時 vApp は、Stretch Deploy コマンドが完了すると削除されます。

vCloud Director データセンターからストレッチ デプロイするときは、vCloud Connector はソース vCloud Directorクラウド内とパブリック vCloud 内の両方に一時 vApp を作成します。一時 vApp は、Stretch Deploy コマンドが完了すると削除されます。

ネットワークは、パブリック vCloud 内の単一の経路指定された vApp ネットワークのみに拡張できます。つまり、プライベート クラウドからパブリック vCloud に仮想マシンまたは vApp をストレッチ デプロイし、vCloud Connector がそのための経路指定された vApp ネットワークをそのパブリック vCloud 内に作成した後は、その他の仮想マシンまたはvApp を同じプライベート ネットワークからストレッチ デプロイしようとする場合、そのパブリック vCloud 内の経路指定された同じ vApp ネットワークに移動する必要があることになります。

拡張されたデータセンター内でのトラフィック フロー図 9‑1. データセンター拡張トラフィック フロー

組織 VDC 2

vApp B

仮想マシン C

プライベート クラウド パブリック クラウド

Org VDC 1

エンタープライズ ネットワーク パブリック クラウド ネットワーク

vApp A

仮想マシン A 仮想マシン B

192.168.2.2 192.168.2.4192.168.2.3

仮想マシン A のパブリック IP (NAT 経由): 10.112.185.1

上の図で、1 台の Apache Tomcat サーバが仮想マシン A のポート 8000 で実行されているとします。

n 1 人のユーザーが仮想マシン A のパブリック IP アドレス(NAT 経由) 10.112.185.1:8000 を介してこのサーバにアクセスします。

vCloud Connector の使用

48 VMware, Inc.

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n 仮想マシン B は、仮想マシン A のパブリック IP アドレス 192.168.2.2:8000 を介してこのサーバにアクセスします。

仮想マシン A がエンタープライズ ネットワーク内に配置されているとします。

n 1 人のユーザーがこの Tomcat サーバに仮想マシン A でそのパブリック IP アドレス (10.112.185.1) を介してアクセスすると、そのサービス要求は、経路指定された組織ネットワークの vShield Edge に到達し、ここでその要求は経路指定された vApp ネットワークの vShield Edge にルーティングされ、ここでトラフィックが仮想マシン A にルーティングされます。

n 仮想マシン B がこの Tomcat サーバに仮想マシン A でそのプライベート IP アドレス (192.168.2.2) を介してアクセスすると、そのサービス要求は、両方の仮想マシンが同じ L2 ネットワーク内にあるため、仮想マシン A に直接到達します。

その後、仮想マシン A が、Stretch Deploy コマンドを使用してパブリック クラウドに移動されます。vCloud Connectorはパブリック クラウド内に経路指定された vApp ネットワークを作成し、次に、エンタープライズ ネットワークの経路指定された vApp vShield Edge とパブリック クラウド内の経路指定された新しい vApp ネットワークとの間に SSL VPNトンネルを作成します。

仮想マシン A はパブリック クラウド ネットワーク内に配置されています。

n 1 人のユーザーがこの Tomcat サーバに仮想マシン A でそのパブリック IP アドレス (10.112.185.1) を介してアクセスすると、そのサービス要求は、エンタープライズ ネットワーク内の経路指定された組織ネットワークの vShieldEdge に到達し、この要求は、エンタープライズ ネットワーク内の経路指定された vApp vShield Edge にルーティングされます。ここが、L2 トンネルがある場所です。次に、この要求は、パブリック クラウド内の経路指定された組織ネットワークの vShield Edge に SSL VPN トンネルを介して送信され、このパブリック クラウドが、このトラフィックをパブリック クラウド内の経路指定された vApp ネットワーク vShield Edge にルーティングし、ここでトラフィックが仮想マシン A にルーティングされます。

n 仮想マシン B がこの Tomcat サーバに仮想マシン A でそのプライベート IP アドレス (192.168.2.2) を介してアクセスすると、そのサービス要求は、エンタープライズ ネットワーク内の経路指定された vApp vShield Edge に到達します。ここが、L2 トンネルがある場所です。そのため、この要求は、パブリック クラウド内の経路指定された組織ネットワークの vShield Edge に SSL VPN トンネルを介して送信され、ここでこのトラフィックはパブリック クラウドの経路指定された vApp vShield Edge にルーティングされ、ここから仮想マシン A にルーティングされます。

n 仮想マシン C がこの Tomcat サーバに仮想マシン A でそのプライベート IP アドレス (192.168.2.2) を介してアクセスすると、そのサービス要求は、両方の仮想マシンが同じ L2 ネットワーク内にあり、L2 トンネルの同じ側にあるため、仮想マシン A に直接到達します。

ストレッチ デプロイの必要条件vCloud Connector の Stretch Deploy コマンドを使用するには、このセクションに記載された必要条件を満たす必要があります。

また、VMware vCloud® Networking and Security™ 5.1.2 以降およびネットワークの概念にも精通している必要があります。vCloud Networking and Security 5.1.2、vCloud Director 5.1、vSphere 5.1、および最新バージョンのドキュメントを https://www.vmware.com/support/pubs から参照してください。

Stretch Deploy のシステム要件vCloud Connector の Stretch Deploy 機能を使用するには、以下に示す特別なシステム要件を満たしている必要があります。

製品要件

以下の VMware 製品をインストールする必要があります。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 49

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表 9‑1. 必要な製品バージョン

製品 最小バージョン メモ

vSphere 5.1 以降 ソース vSphere クラウドの場合

ESXi Server 5.1 以降 ソース vSphere クラウドまたは vCloud、およびパブリック ターゲット vCloud の場合

vCloud Director 5.1 以降 ソース vCloud およびパブリック ターゲット vCloud の場合

vCloud の基盤となる vSphere 5.1 以降 ソース vCloud およびパブリック ターゲット vCloud の場合

vShield Manager 5.1.2 以降 ソース vSphere クラウドにデプロイされている必要があります

vNetwork 分散スイッチ (VDS) 5.1 以降 拡張対象のソース ネットワークは、VDS 5.1以降に接続されている必要があります。パブ

リック クラウドで選択するターゲット ネットワークも VDS 5.1 以降に接続されている必要があります。

上記の製品のドキュメントについては、https://www.vmware.com/support/pubs を参照してください。

ストレージ要件

ストレージ要件は、パブリック vCloud に拡張デプロイする仮想マシンまたは vApp のサイズ、およびソース クラウドのタイプによって異なります。

vSphere クラウドから拡張デプロイする場合は、拡張デプロイするる仮想マシンまたは vApp の 2 倍のサイズのストレージを仮想データセンター内に確保する必要があります。拡張デプロイ処理では、vCloud Connector によってターゲット仮想データセンターに一時的な vApp が作成されるため、その一時使用分のストレージを余分に確保する必要があります。一時 vApp は、Stretch Deploy コマンドが完了すると削除されます。

vCloud Director クラウドから拡張デプロイする場合は、ソースとターゲットの両方の仮想データセンターに、拡張デプロイされる仮想マシンの 2 倍のサイズのストレージを確保する必要があります。拡張デプロイ処理では、vCloud Connectorによって、ソースおよびターゲットの両方の仮想データセンターに一時的な vApp が作成されるため、その一時使用分のストレージを余分に確保する必要があります。一時 vApp は、Stretch Deploy コマンドが完了すると削除されます。

ソースの vSphere クラウドのネットワーク要件パブリック vCloud に拡張できるのは、vSphere クラウド上の特定のタイプのネットワークのみです。Stretch Deployコマンドを使用して移動する仮想マシンまたは vApp は、プライベート vSphere クラウドでサポートされるネットワークに属している必要があります。

ネットワークの構成

ネットワークを次のようにデプロイする必要があります。

n インターネットに到達するように vShield Edge を構成します。

完全修飾ドメイン名(FQDN)で構成されている HTTPS プロキシ サーバを使用して、プライベート クラウドがインターネットにアクセスする場合、vShield Edge で対応する DNS サーバを設定する必要があります。クラウドに関連付けられている vShield Manager に DNS サーバの設定を指定します。「vShield Manager での DNS サーバの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

n vShield Edge を 1 つの外部ネットワークにのみ接続します。

n vShield Edge の内部インターフェイスを構成します。

n vShield Edge の内部インターフェイスは、通常のスイッチに接続されません。内部インターフェイスは、vSphereDistributed Switch (バージョン 5.1 のみ)に接続できます。

vCloud Connector の使用

50 VMware, Inc.

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n vShield Edge アプライアンスのサイズには、コンパクト、ラージ、または X ラージを使用できます。

n vShield Edge の IP 割り当てタイプを [DHCP] または [手動静的] に設定する必要があります。動的 DHCP バインドはサポートされません。

追加の考慮事項

n 仮想マシンのネットワーク接続を空にすることはできません。ネットワーク接続をポート グループに接続する必要があります。ポート グループは、VLAN または VXLAN ベースとすることができます。

n 仮想マシンのネットワークを vSphere Distributed Switch (バージョン 5.1 以上)に接続する必要があります。通常のスイッチに接続することはできません。

n 仮想マシンを複数のネットワークに接続することはできません。

n vApp を移動する場合、その仮想マシンを別のネットワークに接続することはできません。

サポートされているネットワーク

n インターネットに到達するように構成された vShield Edge が含まれている vSphere フラット ネットワーク。

サポートされていないネットワーク

Stretch Deploy では、vSphere クラウド上で以下のネットワーク構成はサポートされません。

n カスケードされたネットワーク、つまりネットワーク内のネットワークはサポートされません。

n 複数の内部ネットワークに接続された複数の NIC を搭載する vShield Edge が vSphere ネットワークに存在する場合、フラット ネットワークのみがサポートされます。vShield Edge に接続された、フラットではないネットワークはサポートされません。

ソース vCloud Director クラウドのネットワーク要件vCloud Director クラウド上の特定のタイプのネットワークのみパブリック vCloud に拡張できます。Stretch Deployコマンドで移動する必要がある仮想マシンは、プライベート vCloud Director クラウド上のサポートされているネットワークに属している必要があります。

ネットワーク構成

Stretch Deploy は、経路指定済み vApp にデプロイされている仮想マシンでのみサポートされます。経路指定済み vAppは、直接的な組織 VDC ネットワークまたは経路指定された組織 VDC ネットワークに接続できます。

経路指定済み vApp は、次の方法でデプロイする必要があります。

n vApp ネットワークは、経路指定済み vApp 内に作成する必要があります。

n vApp 内のすべての仮想マシンは、この vApp ネットワークに接続している必要があります。

n vCloud Director クラウド内の外部ネットワークは、5.1 vSphere Distributed Switch (VDS) で作成されたポートグループに関連付けられている必要があります。

n vApp ネットワーク内の IP 割り当てタイプは、[DHCP] または [手動静的] に設定する必要があります。[静的プール] IP割り当てタイプはサポートされていません。

n vApp ネットワークを経路指定された組織 VDC ネットワークに接続する場合は、組織 VDC の Edge ゲートウェイ下位割り当てプールに外部 IP アドレスを構成する必要があります。「vCloud Director 内の Edge Gateway での外部 IP アドレスの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

n vApp ネットワークは、隔離組織ネットワークに接続できません。

n プライベート クラウドが、インターネットに到達するように完全修飾ドメイン名 (FQDN) で構成された HTTPS プロキシ サーバを使用する場合は、対応する DNS サーバを、拡張される vApp ネットワークの vShield Edge に指定する必要があります。クラウドに関連付けられている vShield Manager に DNS サーバの設定を指定します。「vShieldManager での DNS サーバの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 51

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サポートされているネットワーク

プライベート vCloud Director クラウドでの Stretch Deploy が現在サポートされているネットワークは、経路指定済みvApp ネットワークだけです。

経路指定済み vApp は、次のネットワークに接続できます。

n 直接的な組織 vDC ネットワーク

n 経路指定された組織 vDC ネットワーク

サポートされていないネットワーク

Stretch Deploy は、次の場所にデプロイされた仮想マシンではサポートされていません。

n 直接 vApp

n フェンス vApp

n 隔離 vApp

Stretch Deploy は、隔離組織 VDC ネットワークに関連付けられた経路指定済み vApp にデプロイされた仮想マシンではサポートされていません。

Stretch Deploy は、vApp 全体に対してはサポートされません。

vCloud Director 内の Edge Gateway での外部 IP アドレスの構成方法

パブリック vCloud 内および任意のソース vCloud Director クラウド内では、vApp ネットワークが経路指定された組織VDC ネットワークに接続されている場合、Edge Gateway 細分割り当てプール内で外部 IP アドレスがまだ構成されていなければ、これらのアドレスを構成する必要があります。vCloud Connector は、未使用の外部 IP アドレスのリストを取得するために、仮想マシンまたは vApp のストレッチ デプロイの際にこれを必要とします。

開始する前に

パブリック vCloud またはソース vCloud Director クラウドにログインします。

手順

1 [管理および監視] をクリックし、左側のペインから [組織 vDC] をクリックします。

2 組織 VDC 名をダブルクリックして開きます。

3 [Edge Gateway] タブをクリックし、Edge Gateway 名を右クリックし、[プロパティ] を選択します。

4 [IP プールの細分割り当て] タブをクリックします。

5 外部ネットワークを [外部ネットワーク] ボックスから選択します。

[IP プール] ボックスに、ネットワークの IP アドレス範囲が表示されます。

6 [この選択したプールを他の固定 IP プールに細分割り当て] ボックス内で、外部ネットワークの IP 範囲内にある単一の IP アドレスまたは IP アドレス範囲を入力し、[追加] をクリックします。

7 [OK] をクリックします。

vShield Manager での DNS サーバの構成方法

完全修飾ドメイン名(FQDN)で構成されている HTTPS プロキシ サーバを使用して、プライベート クラウドがインターネットにアクセスする場合、vShield Edge で対応する DNS サーバを設定する必要があります。

手順

1 vSphere に関連付けられた vShield Manager に管理者の認証情報を使用してログインします。

2 左側のペインでデータセンターを選択します。

vCloud Connector の使用

52 VMware, Inc.

Page 53: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

3 [ネットワーク仮想化] タブ、[Edge] タブを順にクリックします。

4 DNS サーバを設定する vShield Edge をダブルクリックします。

5 [設定] タブをクリックします。

6 右側の [DNS 構成] セクションで [変更] をクリックし、DNS サーバの詳細を指定します。

ターゲット パブリック vCloud のネットワーク要件Stretch Deploy コマンドで仮想マシンまたは vApp を移動する場合の移動先となるパブリック vCloud は、特定のネットワーク要件を満たす必要があります。

n パブリック vCloud 内の組織の仮想データセンター (VDC) には、次のいずれかのネットワークが必要です。

n 経路指定された組織 vDC ネットワーク

n 直接的な組織 vDC ネットワーク

n パブリック vCloud の外部ネットワークが、5.1 vSphere Distributed Switch (VDS) で作成されたポート グループに関連付けられている必要があります。

n パブリック vCloud で経路指定された組織 VDC ネットワークを使用する場合、組織 VDC 用 Edge ゲートウェイのサブ割り当てプールで外部 IP アドレスが構成されている必要があります。「vCloud Director 内の Edge Gatewayでの外部 IP アドレスの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

n パブリック vCloud に、拡張するソース ネットワークが到達可能な専用パブリック IP アドレスが必要です。vCloudConnector が SSL VPN トンネルを確立するのに、このパブリック IP アドレスが必要です。

このパブリック IP アドレスは、ポート 443 を使用するその他のサービスで使用することはできません。

注意 通常、Edge ゲートウェイのサブ割り当てプール(経路指定された組織 VDC ネットワーク)または外部ネットワーク IP プール(直接組織 VDC ネットワーク)で構成された外部 IP アドレスは、パブリック IP アドレスであり、この要件で使用できます。ただし、外部 IP アドレスがパブリック IP アドレスではない場合、仮想マシンまたはvApp を拡張デプロイするときにパブリック IP アドレスを入力する必要があります。

ストレッチ デプロイ用の vCloud Connector 環境のセットアップストレッチ デプロイ コマンドを使用する前に、ストレッチ デプロイ設定を vCloud Connector サーバの管理 Web コンソール内で指定する必要があります。

注意 ストレッチ デプロイ設定は、クラウドが vCloud Connector UI に追加された後にのみ、そのクラウドに対して有効化されます。クラウドがサポート対象のバージョンでない場合、この設定は無効です。サポート対象のクラウド バージョンについては、「Stretch Deploy のシステム要件 (P. 49)」を参照してください。

vCloud Connector サーバに vShield Manager を登録する(vSphere クラウドの場合のみ)

Stretch Deploy コマンドを使用するすべての vSphere クラウドについて、vCloud Connector サーバの管理者 Webコンソールで vSphere に関連付けられた vShield Manager を登録する必要があります。このようにすることで、vCloudConnector が vSphere クラウドに関するネットワーク情報を取得できます。

開始する前に

vCloud Connector(サーバとノード)をインストールしていること。vSphere クラウドに vCloud Connector ノードがインストールおよび構成され、vCloud Connector サーバに登録されました。vSphere クラウドがバージョン 5.1 以降であり、vShield Manager 5.1.2 以降に関連付けられています。vSphere クラウドが vCloud Connector UI に追加されました。

手順

1 vCloud Connector サーバの管理者 Web コンソール (https://<vCC_Server_IPaddress>:5480) にアクセスします。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 53

Page 54: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

2 admin としてログインします。デフォルトのパスワードは vmware です。

3 [ノード] タブをクリックします。

vCloud Connector サーバに登録されているすべての vCloud Connector ノードが表示されます。

4 適切なノードを見つけ、その隣にある歯車アイコンをクリックして、[Stretch Deploy の設定] をクリックします。

注意 [Stretch Deploy の設定] コマンドが無効な場合、vSphere クラウドがサポートされるバージョンであること、クラウドが vCloud Connector UI に追加されていることを確認します。

5 次の項目を指定します。

オプション 説明

vShield Manager URL vShield Manager URL を次のフォーマットで指定します。https://<vShieldManager_IPaddress>

ユーザー名とパスワード vShield Manager の認証情報

プロキシを使用する vCloud Connector サーバが vSphere クラウドに到達するのにプロキシを使用する必要がある場合に選択します

SSL 証明書を無視する vSphere クラウドに有効な証明書がない場合に選択します

6 Stretch Deploy コマンドを使用するすべての vSphere クラウドについて、これを繰り返します。

vCloud Connector サーバ管理 Web コンソール内でのクラウド認証情報の指定(vCloud 用のみ)

Stretch Deploy コマンドを使用するすべての vCloud Director ベースのクラウド(プライベート vCloud またはパブリック vCloud)に対して、vCloud Connector サーバ管理 Web コンソール内でクラウド認証情報を指定する必要があります。

vApp、カタログ、組織、組織 VDC ネットワーク、およびゲートウェイへのアクセスおよび編集権限を持つ認証情報を使用する必要があります。これらの権限は、通常 vCloud Director 内の組織管理者および vCloud Hybrid Service 内の仮想インフラストラクチャ管理者またはネットワーク管理者のロールによって得られます。

注意 クラウドに対して同じ認証情報を使用して vCloud Connector ノードを登録した場合であっても、Stretch Deployのための認証情報を指定する必要があります。

認証情報は、次のタスク用に vCloud Connector アクセスを提供するために必要です。

n 必要に応じて、NAT またはファイアウォールを変更するための Edge Gateway の構成

n パブリック vCloud 内での経路指定された vApp の作成

n SSL VPN トンネルを確立するための vApp ネットワークの構成

n パブリック vCloud 内での一時 vApp の作成

n パブリック vCloud 内での仮想マシンまたは vApp のデプロイ

仮想マシンまたは vApp のストレッチ デプロイ後は、設定を登録解除できます。詳細については「Stretch Deploy 設定の登録解除 (P. 65)」を参照してください。

開始する前に

vCloud Connector をインストールしていること。vCloud Connector ノードが vCloud にインストールおよび構成されて、vCloud Connector サーバに登録されます。vCloud はバージョン 5.1 以降である必要があります。vCloud がvCloud Connector UI に追加されます。

手順

1 vCloud Connector サーバの管理者 Web コンソール (https://<vCCServerIPaddress>:5480) に移動します。

vCloud Connector の使用

54 VMware, Inc.

Page 55: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

2 admin としてログインします。デフォルトのパスワードは vmware です。

3 [ノード] タブをクリックします。

vCloud Connector サーバに登録されたすべてのノードが表示されます。

4 該当するノードを見つけ、そのエントリの横の歯車アイコンをクリックし、[Stretch Deploy 設定] を選択します。

注意 [Stretch Deploy 設定] コマンドが無効な場合、そのクラウドがサポート対象バージョンであり、クラウドをvCloud Connector UI に追加したことを確認してください。

5 クラウドのユーザー名とパスワードを入力します。

クラウド タイプ ロール

vCloud Director 組織管理者

vCloud Hybrid Service 仮想インフラストラクチャ管理者またはネットワーク管理者

6 Stretch Deploy に使用するすべての vCloud に対して、この操作を繰り返します。

次に進む前に

Stretch Deploy 設定を指定する前にクラウドを vCloud Connector UI でロードした場合、変更内容を有効にするには、クラウドの再ロードが必要です。詳細については「vCloud Connector へのクラウドの再ロード (P. 15)」を参照してください。

プライベートの vSphere クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンまたはvApp の Stretch Deploy

Stretch Deploy コマンドを使用して、仮想マシンまたは vApp をプライベート データセンターからパブリック vCloudに移動する場合、vCloud Connector は、そのネットワークをパブリック vCloud に拡張した後、仮想マシンまたは vAppのコピーおよびデプロイを行います。

vSphere クラウドから、以下のものを拡張デプロイできます。

n 1 つの仮想マシン

n vApp に含まれる仮想マシン

n vApp 全体

ターゲットの場所はパブリック vCloud である必要があります。

以下に示す要件に加えて、拡張デプロイする仮想マシンまたは vApp は次の要件を満たす必要があります。

n 拡張デプロイする仮想マシンまたは vApp はパワーオフされている必要があります。

n 空の vApp を拡張デプロイすることはできません。

n 仮想マシンまたは vApp がすでに拡張デプロイされている場合、それらを再度拡張デプロイすることはできません。

n 仮想マシンまたは vApp が現在拡張デプロイされている場合、それらを再度拡張デプロイすることはできません。

n vShield Edge 仮想マシンを拡張デプロイすることはできません。

開始する前に

以下の前提条件を満たす必要があります。

n 「Stretch Deploy のシステム要件 (P. 49)」

n 「ソースの vSphere クラウドのネットワーク要件 (P. 50)」

n 「ターゲット パブリック vCloud のネットワーク要件 (P. 53)」

n 「vCloud Connector サーバに vShield Manager を登録する(vSphere クラウドの場合のみ) (P. 53)」

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 55

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手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開し、vSphere クラウドを選択します。

2 [インベントリ] パネルで、[仮想マシン] タブまたは [vApp] タブをクリックします。

3 パブリック vCloud に拡張デプロイする仮想マシンまたは vApp を選択します。

4 仮想マシンまたは vApp がパワーオンまたは一時停止の状態になっている場合、パネルの上部にある [パワーオフ]アイコンをクリックして、それらをパワーオフします。

注意 移動する仮想マシンまたは vApp はパワーオフされている必要があります。

5 [Stretch Deploy] アイコンをクリックします。

[Stretch Deploy] アイコンが無効になっている場合は、アイコンをポイントし、ヒント情報を表示して、アクションを利用できない理由を確認します。詳細については、上記の前提条件を参照してください。

[Stretch Deploy] ウィザードが表示されます。

6 仮想マシンまたは vApp の移動先のパブリック vCloud を選択します。

注意 仮想マシンまたは vApp はパブリック vCloud にのみ移動できます。仮想マシンまたは vApp を vSphere クラウドに移動することはできません。

7 パブリック vCloud に拡張対象の vApp の名前を指定します。vCloud Connector は、プレフィックス Stretched_を名前に追加します。

8 移動する仮想マシンまたは vApp の vApp テンプレートの保存先のカタログを選択します。組織で利用可能なすべてのカタログのリストが表示されます。

vCloud Connector は、仮想マシンまたは vApp を vApp テンプレートとしてパブリック vCloud にアップロードします。これは vCloud Director の要件です。

9 [Next] をクリックします。

10 [VDC の選択] ページで、仮想マシンまたは vApp の保存先の仮想データセンターを選択します。組織のすべてのVDC のリストが表示されます。

11 選択した組織 VDC に属している、経路指定された組織 VDC ネットワークまたは直接的な組織 VDC ネットワークのリストから、組織 VDC ネットワークを選択します。

vCloud Connector は、パブリック vCloud 内の組織 VDC に、仮想マシンまたは vApp 用の経路指定された vAppネットワークを作成し、そのネットワークをここで選択した組織 VDC ネットワークに接続します。

vCloud Connector の使用

56 VMware, Inc.

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12 経路指定された組織 VDC ネットワークを選択した場合、外部 IP アドレスも選択する必要があります。

vCloud Connector は、この IP アドレスを使用して、経路指定された組織 VDC ネットワークの Edge ゲートウェイ内に DNAT エントリとファイアウォール ルールを作成します。これは、SSL VPN トンネルを作成するのに必要です。

a [拡張されたネットワーク用の外部インターフェイス] ドロップダウン メニューで、外部ネットワークを選択します。経路指定された組織 VDC ネットワークの Edge ゲートウェイに関連付けられたすべての外部ネットワークのリストが表示されます。デフォルトとして構成されている、Edge ゲートウェイの外部ネットワークを使用する場合、[デフォルトのネットワーク インターフェイスを使用] を選択します。

b [DNAT/ファイアウォール ルール用の拡張されたネットワークの外部 IP] ドロップダウン メニューで、外部 IPアドレスを選択します。選択した外部ネットワークの、サブ割り当てされた IP アドレス範囲から、使用可能かつ有効なすべての IP アドレスのリストが表示されます。

注意 ポート 443 用の DNAT エントリが作成されます。ポート 443 用にまだ使用されていない IP アドレスを選択します。

IP アドレスが表示されない場合は、組織 VDC の Edge ゲートウェイのサブ割り当てプール内に外部 IP アドレスが構成されていることを確認してください。「vCloud Director 内の Edge Gateway での外部 IP アドレスの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

13 パブリック vCloud 内の外部ネットワーク内に構成された IP アドレスがパブリック IP ではない場合、パブリック IPアドレスを [パブリック IP] フィールドに指定します。vCloud Connector は、SSL トンネルを確立するのに、拡張元のネットワークから到達可能なパブリック vCloud 内の特定のパブリック IP アドレスを必要とします。

このパブリック IP アドレスは、ポート 443 を使用するその他のサービスで使用することはできません。

選択した組織 VDC ネットワークのタイプに関係なく、このフィールドを設定します。

たとえば、直接的な組織 VDC ネットワークを選択し、そのネットワークのゲートウェイ IP がパブリック IP ではない場合(つまり、拡張元のネットワークから到達できない場合)、このフィールドにパブリック IP アドレスを入力します。また、このフィールドに入力したパブリック IP から、直接的な組織 VDC ネットワークのゲートウェイ IP に到達できることを確認します。

経路指定された組織 VDC ネットワークを選択した場合は、前の手順で選択した、 DNAT およびファイアウォール構成用の外部 IP が、このフィールドに入力したパブリック IP に到達できることを確認します。

14 [Next] をクリックします。

15 拡張するネットワークが HTTPS プロキシ サーバを経由してインターネットに到達する場合、[プロキシ サーバを使用する] を選択し、[プロキシ] ページで HTTPS プロキシ サーバ情報を指定します。

オプション 説明

HTTPS プロキシ サーバ(FQDN または IPアドレス)

プロキシ サーバの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。注意 FQDN を指定する場合、拡張元のネットワークの vShield Edge 内で、対応する DNS サーバが構成されていることを確認します。これは、vShield Manager で行います。「vShield Manager での DNS サーバの構成方法 (P. 52)」を参照してください。

プロキシのポート プロキシ サーバが使用するポート

プロキシ ユーザー名 (省略可能)プロキシ サーバのユーザー名

プロキシ パスワード (省略可能)プロキシ サーバのパスワード

16 [Next] をクリックします。

17 仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud に移動した後にパワーオンする場合、[デプロイしたエンティティをパワーオン] を選択します。

18 [次へ] をクリックし、選択した内容を確認して、[終了] をクリックします。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 57

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19 拡張デプロイした仮想マシンに手動静的 IP モードがある場合、Stretch Deploy コマンドの終了後に以下のタスクを実行します。

a パブリック vCloud にログインします。

b 拡張した vApp を見つけてダブルクリックします。

c 手動静的 IP モードのある仮想マシンを右クリックしてパワーオフします。

d 仮想マシンを再度右クリックして [プロパティ] を選択し、[ハードウェア] タブを選択します。

e 仮想マシンの [IP モード] を [DHCP] から [手動静的] に変更し、[OK] をクリックします。

f 仮想マシンをパワーオンします。

vCloud Connector は、経路指定された vApp ネットワークをパブリック vCloud 内の組織に作成し、レイヤー 2 の SSLVPN トンネルをプライベート ネットワークと、パブリック クラウド内の経路指定された vApp ネットワーク間に作成します。その後、パブリック クラウド内の新しい vApp に仮想マシンまたは vApp をコピーしてデプロイします。

仮想マシンは、依然としてプライベート ネットワークの一部です。その IP アドレスと MAC アドレスは変わりません。まだプライベート データセンターにあるかのように引き続き仮想マシンを使用できます。

次に進む前に

[タスク] パネルで、Stretch Deploy コマンドの進行状況を追跡できます。詳細については「Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡 (P. 64)」を参照してください。

注意 ソース仮想マシンの IP 割り当てモードが [手動静的] であった場合、Stretch Deploy コマンドが正常に完了した後、パブリック vCloud 内の仮想マシン用に作成された NAT エントリを削除する必要があります。パブリック クラウドにログインし、拡張した vApp をダブルクリックします。拡張した vApp 内の仮想マシンに手動静的 IP モードがあった場合、vApp ネットワークに移動し、仮想マシン用に手動で作成された NAT エントリを削除します。

注意 Stretch Deploy コマンドを使用して仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud に移動した後、元の場所で仮想マシンまたは vApp をパワーオンしたり、削除したりしないでください。

注意 パブリック vCloud では、vCloud Connector が作成した、経路指定された vApp ネットワークを変更しないでください。特に、経路指定された vApp ネットワークの vShield Edge 上のネットワーク構成設定(DHCP、NAT、ファイアウォール設定など)を変更しないでください。

拡張された Sphere ネットワークから別の仮想マシンまたは vApp を拡張デプロイするすでに拡張されているネットワークに属する仮想マシンまたは vApp を移動する場合は、同じターゲットのみ移動先として指定できます。

つまり、プライベート クラウドからパブリック vCloud に仮想マシンをすでに拡張デプロイしており、vCloud Connectorによって、その経路指定済み vApp ネットワークがパブリック vCloud に作成されている場合に、同じプライベート ネットワークの別の仮想マシンを移動すると、パブリック vCloud 上の同じ経路指定済み vApp ネットワークに移動されます。

開始する前に

「プライベートの vSphere クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンまたは vApp の Stretch Deploy (P. 55)」に記載されているすべての前提条件と制限が適用されます。

手順

1 左側の [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開し、vSphere クラウドを選択します。

2 [インベントリ] パネルで、[仮想マシン] タブまたは [vApp] タブをクリックします。

3 パブリック vCloud に移動する仮想マシンまたは vApp を選択します。

vCloud Connector の使用

58 VMware, Inc.

Page 59: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

4 仮想マシンまたは vApp がパワーオンまたは一時停止の状態になっている場合、パネルの上部にある [パワーオフ]アイコンをクリックして、それらをパワーオフします。

5 [Stretch Deploy] アイコンをクリックします。

[Stretch Deploy] アイコンが無効になっている場合は、同アイコンにカーソルを移動してツールチップを表示し、このアクションが使用できない理由を確認します。詳細については、上記の前提条件を参照してください。

[Stretch Deploy] ウィザードが表示されます。

6 [ターゲットの選択] ページでは、ターゲット クラウドがすでに選択されており、変更不可になっています。これは、対象の仮想マシンまたは vApp のネットワークがすでに選択したクラウドに拡張済みであり、別のクラウドを拡張先とすることはできないためです。

パブリック vCloud にデプロイされた経路指定済み vApp の名前も指定済みになっており、変更できません。

7 移動する仮想マシンまたは vApp の vApp テンプレートの保存先のカタログを選択します。組織で利用可能なすべてのカタログのリストが表示されます。

vCloud Connector は、仮想マシンまたは vApp を、パブリック vCloud に vApp テンプレートとしてアップロードします。これは、vCloud Director の要件です。

8 [Next] をクリックします。

9 [リソースの選択] ページでは、仮想データセンターとネットワーク構成がすでに選択されており、変更不可になっています。これは、対象の仮想マシンまたは vApp のネットワークはすでにパブリック vCloud のこの場所に拡張済みであるためです。

10 [Next] をクリックします。

11 [プロキシ] ページで、[次へ] をクリックします。

[プロキシ] ページの各フィールドは、すでに拡張済みのネットワークから仮想マシンまたは vApp を移動しようとしている場合は無効になっています。

12 仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud に移動した後にパワーオンする場合、[デプロイしたエンティティをパワーオン] を選択します。

13 [次へ] をクリックし、選択した内容を確認して、[終了] をクリックします。

14 拡張デプロイした仮想マシンに手動静的 IP モードがある場合、Stretch Deploy コマンドの終了後に以下のタスクを実行します。

a パブリック vCloud にログインします。

b 拡張した vApp を見つけてダブルクリックします。

c 手動静的 IP モードのある仮想マシンを右クリックしてパワーオフします。

d 仮想マシンを再度右クリックして [プロパティ] を選択し、[ハードウェア] タブを選択します。

e 仮想マシンの [IP モード] を [DHCP] から [手動静的] に変更し、[OK] をクリックします。

f 仮想マシンをパワーオンします。

vCloud Connector は、ネットワークの最初の拡張時に作成した SSL VPN トンネルを使用して、仮想マシンまたは vAppをパブリック vCloud 内の経路指定済み vApp ネットワークにコピーおよびデプロイします。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 59

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次に進む前に

[タスク] パネルで、Stretch Deploy コマンドの進行状況を追跡できます。詳細については「Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡 (P. 64)」を参照してください。

注意 Stretch Deploy コマンドを使用して仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud に移動した後、元の場所で仮想マシンまたは vApp をパワーオンしたり、削除したりしないでください。

注意 パブリック vCloud では、vCloud Connector が作成した、経路指定された vApp ネットワークを変更しないでください。特に、経路指定された vApp ネットワークの vShield Edge 上のネットワーク構成設定(DHCP、NAT、ファイアウォール設定など)を変更しないでください。

プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンのストレッチ デプロイ

ストレッチ デプロイ コマンドを使用してプライベート データセンターからパブリック vCloud に仮想マシンを移動するときは、vCloud Connector がネットワークをパブリック vCloud にまで拡張し、仮想マシンをコピーしてデプロイします。

プライベート vCloud Director クラウドからは、vApp 内に格納された仮想マシンのみを移動できます。vApp 全体を移動することはできません。

ターゲットの場所はパブリック vCloud である必要があります。

ストレッチ デプロイを行う仮想マシンは、リストにある必要条件に加え、次の要件も満たしている必要があります。

n 仮想マシンがパワーオフ状態である。

n 仮想マシンの親 vApp がパワーオン状態である。

n 仮想マシンが移動済みの場合、その仮想マシンを再度ストレッチ デプロイすることはできない。

n 仮想マシンを現在移動中の場合、その仮想マシンを再度ストレッチ デプロイすることはできない。

n vShield Edge 仮想マシンを拡張デプロイすることはできません。

開始する前に

参照

n 「Stretch Deploy のシステム要件 (P. 49)」

n 「ソース vCloud Director クラウドのネットワーク要件 (P. 51)」

n 「ターゲット パブリック vCloud のネットワーク要件 (P. 53)」

n 「vCloud Connector サーバ管理 Web コンソール内でのクラウド認証情報の指定(vCloud 用のみ) (P. 54)」

手順

1 左側の [ブラウザ] パネル内で [クラウド] ツリーを展開し、プライベート vCloud を選択します。

2 [インベントリ] パネルで、[仮想マシン] タブをクリックします。

3 パブリック vCloud に移動する仮想マシンを選択します。

利用可能なアクション ボタンがパネルの上部に表示されます。

4 仮想マシンがパワーオンまたはサスペンドの状態になっている場合、パネルの上部にある [パワーオフ] アイコンをクリックして、仮想マシンをパワーオフします。

注意 移動する仮想マシンはパワーオフ状態であり、仮想マシンの親 vApp はパワーオン状態である必要があります。

vCloud Connector の使用

60 VMware, Inc.

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5 [Stretch Deploy] アイコンをクリックします。

[Stretch Deploy] アイコンが無効になっている場合は、同アイコンにカーソルを移動してツールチップを表示し、このアクションが使用できない理由を確認します。詳細については、上記の前提条件を参照してください。

[Stretch Deploy] ウィザードが表示されます。

6 vCloud Connector のソース クラウド内で、一時的な vApp テンプレートを保存するカタログを選択します。

vCloud Connector は、仮想マシンを vCloud に移動するときに、一時的な vApp テンプレートを作成する必要があります。これは、vCloud Director の要件です。仮想マシンがパブリック vCloud にデプロイされた後、一時的なvApp テンプレートは削除されます。

7 vCloud Connector に対するソース クラウド内の外部 IP アドレスを選択し、SNAT またはファイアウォール ルールを必要に応じて作成します。

このフィールドは、その仮想マシンを含む経路指定された vApp が、経路指定された組織 VDC ネットワークに接続している場合にのみ表示されます。経路指定された vApp が直接的な組織 VDC ネットワークに接続している場合は、このフィールドは表示されません。

IP アドレスが表示されない場合、組織 VDC に対し、外部 IP アドレスを Edge Gateway 細分割り当てプール内で構成したことを確認してください。「vCloud Director 内の Edge Gateway での外部 IP アドレスの構成方法 (P. 52)」を参照してください。

8 [Next] をクリックします。

9 仮想マシンの移動先となるパブリック vCloud を選択します。

注意 仮想マシンは、パブリック vCloud にのみ移動できます。vSphere クラウドに移動することはできません。

10 パブリック vCloud に拡張対象の vApp の名前を指定します。vCloud Connector は、プレフィックス Stretched_を名前に追加します。

11 仮想マシンの vApp テンプレートの保存先とする、パブリック vCloud 内のカタログを選択します。組織で利用可能なすべてのカタログのリストが表示されます。

vCloud Connector によって、パブリック vCloud に vApp テンプレートとして仮想マシンがアップロードされます。これは vCloud Director 要件です。次に、仮想マシンに対して vApp が作成されます。

12 [Next] をクリックします。

13 [リソースの選択] ページ内で、仮想マシンの格納先とする仮想データセンターを選択します。組織内のすべての仮想データセンターがリストされます。

14 選択した組織 VDC に属する経路指定された組織 VDC ネットワークおよび直接的な組織 VDC ネットワークのリストから、組織 VDC ネットワークを選択します。

vCloud Connector によって、パブリック vCloud 内の組織 VDC の仮想マシンに対し、経路指定された vApp ネットワークが作成され、ここで選択する組織 VDC ネットワークにその仮想マシンが接続されます。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 61

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15 経路指定された組織 VDC ネットワークを選択した場合、外部 IP アドレスも選択する必要があります。

vCloud Connector は、この IP アドレスを使用して、経路指定された組織 VDC ネットワークの Edge ゲートウェイ内に DNAT エントリとファイアウォール ルールを作成します。これは、SSL VPN トンネルを作成するのに必要です。

a [拡張されたネットワーク用の外部インターフェイス] ドロップダウン メニューで、外部ネットワークを選択します。経路指定された組織 VDC ネットワークの Edge ゲートウェイに関連付けられたすべての外部ネットワークのリストが表示されます。デフォルトとして構成されている、Edge ゲートウェイの外部ネットワークを使用する場合、[デフォルトのネットワーク インターフェイスを使用] を選択します。

b [DNAT/ファイアウォール ルール用の拡張されたネットワークの外部 IP] ドロップダウン メニューで、外部 IPアドレスを選択します。選択した外部ネットワークの、サブ割り当てされた IP アドレス範囲から、使用可能かつ有効なすべての IP アドレスのリストが表示されます。

注意 ポート 443 用の DNAT エントリが作成されます。ポート 443 用にまだ使用されていない IP アドレスを選択します。

IP アドレスが表示されない場合は、組織 VDC の Edge ゲートウェイのサブ割り当てプール内に外部 IP アドレスが構成されていることを確認してください。「vCloud Director 内の Edge Gateway での外部 IP アドレスの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

16 パブリック vCloud 内の外部ネットワーク内に構成された IP アドレスがパブリック IP ではない場合、パブリック IPアドレスを [パブリック IP] フィールドに指定します。vCloud Connector は、SSL トンネルを確立するのに、拡張元のネットワークから到達可能なパブリック vCloud 内の特定のパブリック IP アドレスを必要とします。

このパブリック IP アドレスは、ポート 443 を使用するその他のサービスで使用することはできません。

選択した組織 VDC ネットワークのタイプに関係なく、このフィールドを設定します。

たとえば、直接的な組織 VDC ネットワークを選択し、そのネットワークのゲートウェイ IP がパブリック IP ではない場合(つまり、拡張元のネットワークから到達できない場合)、このフィールドにパブリック IP アドレスを入力します。また、このフィールドに入力したパブリック IP から、直接的な組織 VDC ネットワークのゲートウェイ IP に到達できることを確認します。

経路指定された組織 VDC ネットワークを選択した場合は、前の手順で選択した、 DNAT およびファイアウォール構成用の外部 IP が、このフィールドに入力したパブリック IP に到達できることを確認します。

17 [Next] をクリックします。

18 拡張するネットワークが HTTPS プロキシ サーバを経由してインターネットに到達する場合、[プロキシ サーバを使用する] を選択し、[プロキシ] ページで HTTPS プロキシ サーバ情報を指定します。

オプション 説明

HTTPS プロキシ サーバ(FQDN または IPアドレス)

プロキシ サーバの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。注意 FQDN を指定する場合、対応する DNS サーバがソース ネットワークの vShieldEdge 内で構成されていることを確認します。これは、vShield Manager 内で行います。「vShield Manager での DNS サーバの構成方法 (P. 52)」 を参照してください。

プロキシのポート プロキシ サーバが使用するポート

プロキシ ユーザー名 (省略可能)プロキシ サーバのユーザー名

プロキシ パスワード (省略可能)プロキシ サーバのパスワード

19 [Next] をクリックします。

20 仮想マシンをパブリック vCloud に移動した後にパワーオンする場合、[デプロイしたエンティティをパワーオン] を選択します。

21 [次へ] をクリックし、選択した内容を確認して、[終了] をクリックします。

vCloud Connector の使用

62 VMware, Inc.

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vCloud Connector によって、パブリック vCloud 内の組織に経路指定された vApp ネットワークが作成され、レイヤー2 SSL VPN トンネルがプライベート ネットワークとパブリック クラウド内の経路指定された vApp ネットワークとの間に作成され、仮想マシンがパブリック クラウドの新しい vApp 内にコピーおよびデプロイされます。

仮想マシンは、依然としてプライベート ネットワークの一部です。その IP アドレスと MAC アドレスは変わりません。まだプライベート データセンターにあるかのように引き続き仮想マシンを使用できます。

次に進む前に

[タスク] パネルで、Stretch Deploy コマンドの進行状況を追跡できます。詳細については「Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡 (P. 64)」を参照してください。

注意 ソース仮想マシンの IP 割り当てモードが [手動静的] であった場合、Stretch Deploy コマンドが正常に完了した後、パブリック vCloud 内の仮想マシン用に作成された NAT エントリを削除する必要があります。パブリック クラウドにログインし、拡張した vApp をダブルクリックします。ストレッチ vApp 内の仮想マシンに手動固定 IP モードがある場合、vApp ネットワークに移動し、仮想マシンに対して手動で作成された NAT エントリを削除します。

注意 Stretch Deploy コマンドを使用して仮想マシンをパブリック vCloud に移動した後、元の場所で仮想マシンをパワーオンしたり、削除したりしないでください。

注意 パブリック vCloud 内では、vCloud Connector が作成した vApp ネットワークを変更しないでください。特に、vApp ネットワークの vShield Edge 上では、DHCP、NAT、ファイアウォール設定などのネットワーク構成設定を変更しないでください。

拡張済みの vCloud ネットワークから別の仮想マシンを拡張デプロイする拡張済みのネットワークの一部となっている仮想マシンを拡張デプロイする場合は、同じターゲットにのみ仮想マシンを

移動できます。

つまり、プライベート クラウドからパブリック vCloud に仮想マシンをすでに拡張デプロイしており、vCloud Connectorによって、その経路指定済み vApp ネットワークがパブリック vCloud に作成されている場合に、同じプライベート ネットワークの別の仮想マシンを移動すると、パブリック vCloud 上の同じ経路指定済み vApp ネットワークに移動されます。

開始する前に

「プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud への仮想マシンのストレッチ デプロイ (P. 60)」に記載されているすべての前提条件と制限が適用されます。

手順

1 左の [ブラウザ] パネルで、[クラウド] ツリーを展開し、プライベート クラウドを選択します。

2 [インベントリ] パネルで、[仮想マシン] タブをクリックします。

3 パブリック vCloud に拡張デプロイする仮想マシンを選択します。

利用可能なアクション ボタンがパネルの上部に表示されます。

4 仮想マシンがパワーオンまたはサスペンドの状態になっている場合、パネルの上部にある [パワーオフ] アイコンをクリックして、仮想マシンをパワーオフします。

注意 拡張デプロイする仮想マシンはパワーオフされている必要がありますが、その親の vApp はパワーオンされている必要があります。

5 [Stretch Deploy] アイコンをクリックします。

[Stretch Deploy] アイコンが無効になっている場合は、アイコンの上にマウスを置き、ヒント情報を表示して、アクションを使用できない理由を確認します。詳細については、上記の前提条件を参照してください。

[Stretch Deploy] ウィザードが表示されます。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 63

Page 64: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

6 vCloud Connector のソース クラウド内で、一時的な vApp テンプレートを保存するカタログを選択します。

vCloud Connector は、仮想マシンを vCloud に移動するときに、一時的な vApp テンプレートを作成する必要があります。これは、vCloud Director の要件です。仮想マシンがパブリック vCloud にデプロイされた後、一時的なvApp テンプレートは削除されます。

7 [Next] をクリックします。

8 [ターゲットの選択] ページで、[クラウド] フィールドと [拡張された vApp 名] フィールドはすでに選択されています。これらは、パブリック vCloud への仮想マシンのデプロイが行われる組織 VDC と vApp を示します。これらのフィールドを変更することはできません。

9 仮想マシンの vApp テンプレートの保存先とする、パブリック vCloud 内のカタログを選択します。組織で利用可能なすべてのカタログのリストが表示されます。

10 [Next] をクリックします。

11 [リソースの選択] ページでは、組織 VDC、ネットワーク構成、および外部 IP がすでに選択されています。[Next] をクリックします。

12 [プロキシ] ページで、[次へ] をクリックします。

拡張済みのネットワークから仮想マシンを移動する場合、[プロキシ] ページのフィールドは無効になっています。

13 仮想マシンをパブリック vCloud に移動した後にパワーオンする場合、[デプロイしたエンティティをパワーオン] を選択します。

14 [次へ] をクリックし、選択した内容を確認して、[終了] をクリックします。

vCloud Connector は、ネットワークの最初の拡張時に作成した SSL VPN トンネルを使用して、仮想マシンをコピーし、パブリック vCloud 内の経路指定された vApp ネットワークに仮想マシンをデプロイします。

次に進む前に

[タスク] パネルで、Stretch Deploy コマンドの進行状況を追跡できます。詳細については「Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡 (P. 64)」を参照してください。

注意 Stretch Deploy コマンドを使用して仮想マシンをパブリック vCloud に移動した後、元の場所で仮想マシンをパワーオンしたり、削除したりしないでください。

注意 パブリック vCloud では、vCloud Connector が作成した、経路指定された vApp ネットワークを変更しないでください。特に、経路指定された vApp ネットワークの vShield Edge 上のネットワーク構成設定(DHCP、NAT、ファイアウォール設定など)を変更しないでください。

Stretch Deploy コマンドの進行状況の追跡仮想マシンまたは vApp に Stretch Deploy コマンドを使用した後、[タスク] パネルで進行状況を追跡できます。

Stretch Deploy コマンドを起動すると、[タスク] パネルに Stretch Deploy というメイン タスクが表示されます。StretchDeploy コマンドには 3 つの段階があり、各段階に対応する次のサブタスクが存在します。

n インフラストラクチャ タスク

n コピー タスク

n デプロイ タスク

これらのタスクは、Stretch Deploy コマンドが各段階に進むごとに [タスク] パネルに表示されます。

Stretch Deploy のメイン タスク上の進行状況バーは、すべてのサブタスクの累積進行状況を表します。

vCloud Connector の使用

64 VMware, Inc.

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手順

1 vCloud Connector では、右側の [タスク] パネルを確認します。

[すべて]、[実行中]、または [失敗] タブを選択することで、各カテゴリのタスクを表示できます。

2 Stretch Deploy のメイン タスクまたはそのサブタスク(インフラストラクチャ、コピー、またはデプロイ)のいずれかをクリックすると、そのタスクの詳細が表示されます。

中央のパネルが [タスク] パネルに変更され、すべてのタスクの表が表示されます。

3 タスクをクリックします。

表の下にタスクの詳細が表示されます。これにより、失敗したタスクの原因を特定できます。

Stretch Deploy コマンドの各段階の詳細については、「ストレッチ デプロイ フェーズ (P. 66)」を参照してください。

Stretch Deploy コマンドのキャンセルStretch Deploy コマンドを [タスク] パネルからキャンセルできます。

キャンセルできるのは Stretch Deploy のメイン タスクのみです。そのサブタスク(インフラストラクチャ、コピー、デプロイ)をキャンセルすることはできません。メイン タスクをキャンセルすると、まだ開始されていないすべてのサブタスクがキャンセルされます。

手順

1 右の [タスク] パネルで、Stretch Deploy のメイン タスクの横にある [キャンセル] アイコンをクリックします。

2 確認ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

n インフラストラクチャ サブタスクが実行されている間に Stretch Deploy のメイン タスクをキャンセルした場合、インストラクチャ サブタスクはキャンセルされません。コピーとデプロイの各サブタスクはキャンセルされます。

Stretch Deploy コマンドのインフラストラクチャ フェーズ中に作成されたオブジェクトを手動で削除する必要があります。

n コピー サブタスクが実行されている間に Stretch Deploy のメイン タスクをキャンセルした場合、コピー サブタスクとデプロイ サブタスクがキャンセルされます。

インフラストラクチャ タスクが完了しているため、Stretch Deploy コマンドのインフラストラクチャ フェーズ中に作成されたオブジェクトを手動で削除する必要があります。

n デプロイ サブタスクが実行されている間に Stretch Deploy のメイン タスクをキャンセルした場合、デプロイ サブタスクはキャンセルされません。

すべてのサブ タスクが完了しているため、Stretch Deploy コマンドの 3 つすべてのフェーズで作成されたすべてのオブジェクトを手動で削除する必要があります。

Stretch Deploy コマンドの各段階の詳細については、「ストレッチ デプロイ フェーズ (P. 66)」を参照してください。

Stretch Deploy 設定の登録解除仮想マシンまたは vApp の拡張デプロイが終了したら、ソース クラウドとターゲットのクラウドに設定した StretchDeploy 設定を登録解除するように選択できます。これらの設定を登録解除しても、拡張した仮想マシンまたは vApp の機能に影響はありません。

Stretch Deploy コマンドを再度使用する場合、これらの設定を再度入力する必要があります。

手順

1 vCloud Connector サーバの管理者 Web コンソール (https://<vCCServerIPaddress>:5480) に移動します。

2 admin としてログインします。デフォルトのパスワードは vmware です。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 65

Page 66: vCloud Connector の使用 - vCloud Connector 2.6...vCloud Connector UI に追加するクラウドに vCloud Connector ノードがインストールされ、そのノードが vCloud

3 [ノード] タブをクリックします。

vCloud Connector サーバに登録されているすべての vCloud Connector ノードが表示されます。

4 該当するノードを見つけて、そのエントリの横にある歯車アイコンをクリックし、[Stretch Deploy 設定の登録解除]を選択します。

5 確認ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

6 Stretch Deploy 設定の指定の対象となったすべてのノードでこの手順を繰り返します。

拡張仮想マシンまたは vApp をパブリック vCloud からプライベート データセンターに復帰する

vCloud Connector に付属するスクリプトを使用することで、パブリック vCloud から拡張仮想マシンまたは vApp をプライベート データセンターに復帰させることができます。

仮想マシンがパブリック クラウド内の拡張 vApp の最後の仮想マシンではない限り、プライベート データセンターとパブリック クラウド間の SSL VPN トンネルが削除されていない場合、同時に 1 つの仮想マシンを復帰させることができます。また、拡張 vApp 全体を復帰させることもできます。

手順

1 ソース クラウド(プライベート データセンター)にインストールされた vCloud Connector ノードに、admin としてログインします。

デフォルトのパスワードは vmware です。

2 次の場所に移動します: cd /opt/vmware/hcagent/scripts

3 ディレクトリ内で reverseStretchDeploy.tar ファイルを untar します:

sudo tar -xvf reverseStretchDeploy.tar

パスワードは vmware です。

スクリプトは に展開されます。/bin ディレクトリと Readme.txt ファイルが現在のディレクトリに展開されます。

4 scripts ディレクトリの権限を変更します:

sudo chmod -R 777 ../scripts

パスワードは vmware です。

5 スクリプトを使用する前に Readme.txt ファイル内の指示をお読みください。

6 スクリプトを実行するには、bin ディレクトリに移動します:cd bin

7 スクリプトを実行します:./reverseStretchDeploy.sh

Stretch Deploy のトラブルシューティングこの情報を使用して、Stretch Deploy に関する問題をトラブルシューティングします。

ストレッチ デプロイ フェーズこのセクションでは、Stretch Deploy コマンドの各フェーズに関する詳細を説明します。この情報は、Stretch Deployコマンドにエラーが発生した場合に、エラーをトラブルシューティングし、Stretch Deploy コマンドのために vCloudConnector が作成したインフラストラクチャを削除するために使用できます。

Stretch Deploy コマンドには次のフェーズがあります。

n インフラストラクチャ

vCloud Connector の使用

66 VMware, Inc.

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n コピー

n デプロイ

インフラストラクチャ フェーズ

vSphere クラウドからパブリック vCloud にストレッチ デプロイするときは、vCloud Connector は次のアクションを実行します。

1 パブリック vCloud 内で経路指定された空の vApp を作成します。

2 経路指定された空の vApp を開始します。

3 必要に応じて、パブリック vCloud 内で選択した組織 VDC の Edge Gateway 内に DNAT およびファイアウォールルールを作成します。

4 パブリック vCloud 内で、経路指定された vApp の vShield Edge 内に SSL VPN オブジェクトを作成します。

5 vSphere クラウド内で、ソース ネットワークの vShield Edge 内に SSL VPN オブジェクトを作成します。

プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud にストレッチ デプロイするときは、vCloud Connectorは次のアクションを実行します。

1 パブリック vCloud 内で経路指定された空の vApp を作成します。

2 経路指定された空の vApp を開始します。

3 必要に応じて、パブリック クラウド内で選択した組織 VDC の Edge Gateway 内に DNAT およびファイアウォールルールを作成します。

4 必要に応じて、ソース vCloud 内の組織 VDC の Edge Gateway 内に SNAT およびファイアウォール ルールを作成します。

5 パブリック vCloud 内で、経路指定された vApp の vShield Edge 内に SSL VPN オブジェクトを作成します。

6 ソース vCloud Director クラウド内で、経路指定された vApp の vShield Edge 内に SSL VPN オブジェクトを作成します。

コピー フェーズ

vSphere クラウドからパブリック vCloud にストレッチ デプロイするときは、vCloud Connector は次のアクションを実行します。

1 選択された仮想マシンまたは vApp をソース vSphere クラウドからエクスポートします。

2 OVF ファイルをパブリック vCloud にコピーします。

3 OVF ファイルを vApp テンプレートとしてパブリック vCloud 内で選択したカタログにインポートします。

プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud にストレッチ デプロイするときは、vCloud Connectorは次のアクションを実行します。

1 <<sourceVMname>>_<<randomNumber>> という名前の一時 vApp をソース クラウド内に作成します。

2 選択した仮想マシンをその vApp からこの一時 vApp に移動します。

3 選択したソース カタログに、一時 vApp を vApp テンプレートとして追加します。

4 vApp テンプレートをパブリック vCloud にコピーします。

5 OVF ファイルを vApp テンプレートとしてパブリック vCloud 内で選択したカタログにインポートします。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 67

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デプロイ フェーズ

vSphere クラウドからパブリック vCloud にストレッチ デプロイするときは、vCloud Connector は次のアクションを実行します。

1 コピー フェーズ中に作成された vApp テンプレートから、一時 vApp を tempVapp-xyz-<<randomNumber>> という名前でパブリック vCloud 内に作成します。

2 この一時 vApp から、インフラストラクチャ フェーズ中に作成された空の経路指定された vApp に仮想マシンを移動します。

3 一時 vApp を削除します。

4 カタログから vApp テンプレートを削除します。

5 パワーオンするオプションが選択されている場合、仮想マシンをパワーオンします。

6 パブリック vCloud 内の経路指定された vApp 上に、メタデータを設定します。

次のエントリが設定されます。

エントリ 値

DatacenterExtensionRole ターゲット

DatacenterExtendedEntityId システムによって生成される、ストレッチ デプロイされたエンティティの値

7 ソース クラウド内で、ストレッチ デプロイされる仮想マシンまたは vApp 上にメタデータを設定します。

次のエントリが設定されます。

エントリ 値

DatacenterExtensionRole ソース

DatacenterExtendedEntityId システムによって生成される、ストレッチ デプロイされたエンティティの値

プライベート vCloud Director クラウドからパブリック vCloud にストレッチ デプロイするときは、vCloud Connectorは次のアクションを実行します。

1 コピー フェーズ中に作成された vApp テンプレートから、一時 vApp を tempVapp-xyz-<<randomNumber>> という名前でパブリック vCloud 内に作成します。

2 この一時 vApp から、インフラストラクチャ フェーズ中に作成された空の経路指定された vApp に仮想マシンを移動します。

3 一時 vApp を削除します。

4 カタログから vApp テンプレートを削除します。

5 パワーオンするオプションが選択されている場合、仮想マシンをパワーオンします。

6 ターゲット vCloud 内の経路指定された vApp 上にメタデータを設定します。

次のエントリが設定されます。

エントリ 値

DatacenterExtensionRole ターゲット

DatacenterExtendedEntityId システムによって生成される、ストレッチ デプロイされたエンティティの値

7 ソース vCloud Director クラウド内の仮想マシン上にメタデータを設定します。

次のエントリが設定されます。

vCloud Connector の使用

68 VMware, Inc.

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エントリ 値

DatacenterExtensionRole ソース

DatacenterExtendedEntityId システムによって生成される、ストレッチ デプロイされたエンティティの値

注意 このメタデータは、Stretch Deploy コマンドが正常に完了した場合にのみ設定されます。コマンドに失敗した、またはコマンドがキャンセルされた場合は設定されません。

Stretch Deploy の失敗Stretch Deploy コマンドが失敗しました。

問題

Stretch Deploy コマンドが成功しませんでした。[タスク] パネルには、コマンドが失敗したフェーズが示されています。

原因

[タスク] パネルのタスクをクリックし、タスク テーブルでタスクを選択してその詳細を表示することにより問題の原因を特定します。

解決方法

コマンドが失敗した時点までに、ソース クラウドとターゲット クラウドで作成されたインフラストラクチャを削除します。その後、Stretch Deploy コマンドを再試行します。

1 ソース vSphere クラウドまたはソース vCloud Director クラウドにログインします。

2 「ストレッチ デプロイ フェーズ (P. 66)」 を参照して、Stretch Deploy コマンドの各フェーズで作成されるインフラストラクチャの詳細を確認し、同コマンドが失敗した時点までに作成されたオブジェクトを削除します。

3 ソース vSphere クラウドの VPN オブジェクトを削除します(ソース クラウドが vSphere の場合)。

a vSphere クラウドの登録先の vShield Manager にログインします。

b 左側のパネルでデータセンターを選択します。

c [ネットワーク仮想化] タブをクリックして、拡張しようとしていたプライベート ネットワークの vShield Edgeをダブルクリックします。

d [VPN] タブをクリックします。

e VPN オブジェクトを選択して削除します。

4 ソース vCloud Director クラウド内の VPN オブジェクトを削除します(ソース クラウドが vCloud Director の場合)。

a REST API 経由で、拡張しようとしていた vApp ネットワークにアクセスします。

b REST API 経由で VPN オブジェクトを削除します。

5 ターゲット パブリック vCloud 内の VPN オブジェクトを削除します。

a パブリック vCloud にログインします。

b [マイ クラウド] をクリックします。

c [マイ クラウド] パネルで、[vApps] を選択します。

d Stretch Deploy コマンドの処理の一部として vCloud Connector によって作成された経路指定済み vApp をパワーオフします。

e vApp を削除します。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

VMware, Inc. 69

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SSL VPN トンネルの接続に関する問題パブリック vCloud に Stretch Deploy された仮想マシンがソース ネットワークと通信できないか、ソース ネットワークがインターネットに接続できません。

問題

Stretch Deploy コマンドの実行後、パブリック vCloud 内の仮想マシンがソース ネットワークと通信できないか、ソース ネットワークがインターネットと通信できません。

原因

この問題は、SSL VPN トンネルの接続に関する問題が原因で発生します。SSL VPN トンネルは、次のシナリオで切断される場合があります。

n パブリック vCloud 内のソース ネットワークと拡張ネットワーク間のネットワーク接続が失われる

n SSL VPN トンネルの始点であるソース vShield Edge をパワーオフする

n SSL VPN トンネルの始点であるソース vShield Edge を再デプロイする

n SSL VPN トンネルの始点であるソース経路指定済み vApp をパワーオフ、またはサスペンドする

n SSL VPN トンネルの始点である経路指定済み vApp ネットワークをリセットする

n ソース ネットワークの vShield Edge の DNS サーバ設定が構成されていないか、誤って構成されている(HTTPSプロキシ サーバの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定する場合、Stretch Deploy コマンドでこの設定が必要です)

n ソース vShield Edge がデプロイされたホストまたはクラスタに障害が発生している。

n SSL VPN トンネルの終点であるパブリック vCloud 内の拡張経路指定済み vApp をパワーオフ、またはサスペンドする

n SSL VPN トンネルの終点である拡張経路指定済み vApp ネットワークをリセットする

n 拡張経路指定済み vApp がデプロイされたホストまたはクラスタに障害が発生している。

n vShield Manager からソースまたはターゲットで SSL VPN トンネルを手動で無効化する

上記シナリオのいずれについても、問題を修正すると、約 2 分後に vCloud Connector は SSL VPN トンネルに自動的に再接続します。トンネルに再接続しない場合、次の指示に従ってトンネルを手動でリセットします。

注意 次のシナリオでは、SSL VPN トンネルに再接続できません。

n vShield Manager から、ソースまたはターゲットで SSL VPN トンネル オブジェクトの説明を手動で変更する

n vShield Manager からソースまたはターゲットで SSL VPN トンネル オブジェクトを手動で削除する

n vShield Manager からソースまたはターゲットで別の SSL VPN トンネル オブジェクトを手動で作成する

n vShield Manager から、SSL VPN トンネルの始点または終点である vShield Edge のインターフェイスを手動で切断する

解決方法

1 管理者の認証情報を使用してプライベート データセンターに関連付けられた vShield Manager にログインします。

2 左側のパネルでデータセンターを選択します。

3 [ネットワーク仮想化] タブ、[Edge] タブを順にクリックします。

4 SSL VPN トンネルの始点である vShield Edge をダブルクリックして、[VPN] タブをクリックします。

5 [無効化]、[変更の公開] を順にクリックします。

6 [有効化]、[変更の公開] を順にクリックします。

vCloud Connector の使用

70 VMware, Inc.

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7 SSL VPN トンネル オブジェクト テーブルを更新し、[チャネル ステータス] 列に緑色のチェック マークが表示されていることを確認します。

8 vShield Manager をログアウトします。

第 9 章 ストレッチ デプロイ(データセンター拡張)の使用

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vCloud Connector の使用

72 VMware, Inc.

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vCloud Hybrid Service へのデータのエクスポート 10

vCloud Connector オフライン データ転送機能を使用すると、vSphere または vCloud Director ベースのプライベートデータセンターから VMware vCloud® Hybrid Service™ に大量のデータを移行できます。

オフライン データ転送機能の詳細については、『vCloud Hybrid Service へのオフライン データ転送』ドキュメントを参照してください。

この機能を使用するには、vCloud Hybrid Service アカウントが必要です。アカウントの取得方法については、vCloudHybrid Service のドキュメントを参照してください。

VMware, Inc. 73

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vCloud Connector の使用

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ユーザー向け vCloud Connector のトラブルシューティング 11

この情報を使用して vCloud Connector の使用に関する問題をトラブルシューティングします。

この章では次のトピックについて説明します。

n コピー時の「アップロードするファイルがありません」エラー (P. 75)

n コピー操作中の UnknownHostException (P. 75)

n 使用できない vCloud Connector UI (P. 76)

コピー時の「アップロードするファイルがありません」エラー

コピー先に十分な領域がなく、移動するテンプレートを保存できない場合、「アップロードするファイルがありません」と

いうエラーが発生します。

問題

目的の場所へのテンプレートのコピーを試みますが、「アップロードするファイルがありません」というエラーが発生します。

原因

このエラーは、テンプレートの OVF ファイルを解析できないことが原因で発生する可能性がありますが、通常は、コピー先に十分なストレージ容量がなく、コピーしようとしているテンプレートを保存できない場合にこのエラーが表示されます。

解決方法

コピー操作を試みる前に、コピー先に十分なストレージ容量があることを確認してください。

コピー操作中の UnknownHostExceptionvCloud Director クラウドにコピーしようとすると、UnknownHostException が発生して失敗します。

問題

vCloud Director クラウドにコンテンツをコピーできません。

原因

vCloud Director クラウド上の vCloud Connector ノードに固定 IP アドレスが設定されている場合、優先 DNS および代替 DNS の IP アドレスも手動で設定する必要があります。この設定を行わないと UnknownHostException が発生します。

解決方法

この問題については vCloud Connector 管理者に問い合わせてください。

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使用できない vCloud Connector UI vSphere Client から vCloud Connector UI を使用できません。

問題

vSphere Client の vCloud Connector アイコンをクリックすると vCloud Connector UI が表示されますが、その中のオブジェクトをクリックしたり、アクションを実行することができません。

解決方法

Internet Explorer のセキュリティ設定を確認してください。vSphere Client は、Internet Explorer のセキュリティ設定とプライバシー設定を使用しています。

この設定を、[中 - 高] または以下のように設定します。この設定によって、プラグインが動作に必要な cookie と Javascriptの両方が許可されます。

vCloud Connector の使用

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インデックス

OODT 73

SSSL VPN トンネル 70Stretch Deploy

SSL VPN トンネル 47SSL VPN トンネルの問題 70仮想マシンまたは vApp の復帰 66進行のモニタ 64トラフィック フロー 47トラブルシューティング 66

Stretch Deploy、トラブルシューティング 66, 69,70

Stretch Deploy、キャンセル 65Stretch Deploy、ネットワーク要件 50, 51, 53Stretch Deploy の失敗 69Stretch Deploy の進行状況の監視 64Stretch Deploy のためのクラウド認証情報 54Stretch Deploy のトラブルシューティング 66, 69,

70Stretch Deploy のネットワーク要件 50, 51, 53Stretch Deploy、必要条件 49Stretch Deploy、フェーズ 66Stretch Deploy、システム要件 49Stretch Deploy、設定の登録解除 65Stretch Deploy のシステム要件 49

UUI の概要 5UI へのアクセス 9UnknownHostException 75

VvAppコピー 31削除 17

vApps、コピー 32vApp の削除 17vCloud Hybrid Service 73vCloud Director から 2 番目の仮想マシンを拡張デプ

ロイする 63vCloud Director からのストレッチ デプロイ 60vCloud Director コンソール 19vShield Manager をサーバに登録する 53

vShield Manager での DNS サーバの構成 52vSphere Client へのアクセス 9vSphere からの Stretch Deploy 55vSphere からの別の仮想マシンまたは vApp の拡張デ

プロイ 58

アクセス、コンソール 17アップロードするファイルがありません 75

エクスポート 73

オフライン データ転送 73

外部 IP アドレスの構成 52概要 7拡張仮想マシンまたは vApp の復帰 66拡張済みネットワークからの拡張デプロイ 58, 63仮想マシン

パワーオン 17コピー 31, 32削除 17サスペンド 17パワーオフ 17リセット 17レジューム 17

仮想マシンの起動 17仮想マシンの削除 17仮想マシンのサスペンド 17仮想マシンの停止 17仮想マシンのリセット 17仮想マシンのレジューム 17

くクラウド

更新 14再ロード 15参照 15追加 13

クラウド、削除 16クラウド、コンテンツの表示 16クラウド、情報の表示 15

VMware, Inc. 77

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クラウドの更新 14クラウドのコンテンツの表示 16クラウドの再ロード 15クラウドの削除 16クラウドの参照 15クラウドの追加 13

検索 21

公開されたフォルダ、サブスクリプション解除 45公開済みフォルダ、サブスクリプションの監視 42公開済みフォルダ、公開解除 42公開済みフォルダ、購読 43コピー

vApp 31vApps 32

コピー、仮想マシン 31, 32コピー、テンプレート 27, 29コピーの検証 25コピーの事前チェック 25コンソールへのアクセス 17コンテンツ、移動 27, 29コンテンツ同期、ガイドライン 39コンテンツの同期、概要 37コンテンツ ライブラリ公開 42公開解除 42サブスクリプション 43サブスクリプション解除 45

コンテンツ ライブラリ、概要 37コンテンツ ライブラリ、サブスクリプションの監視 42コンテンツ ライブラリ、表示 41コンテンツ ライブラリへの公開 42

サブスクリプションの表示 45サブスクリプション フォルダ 37

自己署名の証明書 19情報の取得

vApps 16仮想マシン 16

情報の取得、テンプレート 16

ストレッチ デプロイ、 設定 53

たタスク、監視 18

タスク、詳細情報の取得 18タスク ステータスの監視 18

データセンター拡張 47テンプレート

公開 42コピー 27, 29削除 17サブスクリプション 43デプロイ 35, 36

テンプレート vCD のデプロイ 36テンプレート vSphere のデプロイ 35テンプレートの削除 17テンプレートのデプロイ 35

同時コピー 23

プラグインのトラブルシューティング 76

ポーリング間隔 37

メタデータ 39

ユーザー権限 11ユーザーのトラブルシューティング 75

わワークロード、コピー 31, 32

vCloud Connector の使用

78 VMware, Inc.