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Vertex Standard
ユーザーズマニュアル(REV1.1)
無線LAN/2次元コード/
RFIDハンディ-ターミナル
VDR-2400EⅡMシリーズ
株式会社バーテックススタンダード
情報通信機器開発部
2
この度は、株式会社バーテックススタンダードのRFIDハンディターミナルVDR-2400EⅡ
Mシリーズをお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます。
本装置の性能を十分に発揮させてご使用いただくために、お手数でも本ユーザーズマニュアルは必ず
最後までお読み下さい。使用法に誤りがありますと、本装置の性能が十分に発揮できないばかりでなく、
思わぬトラブルや故障の原因になることがあります。
◆本装置を安全にご使用いただくために
マークの種類と意味
本装置を安全にお使いになるために、必ず守っていただきたい
注意項目です。
本装置を安全にお使いになるために、行ってはならない禁止項
目です。
本装置の機種銘板を剥がしたり、開けたり、ネジを外したりして外部や内部を改造しないで
下さい。
不法改造機器を使用した場合は、電波法によって罰せられることがあります。
故障やけがの原因となります。
ACアダプターやバッテリーパックは専用のもの以外は、使用しないで下さい。
火災や故障の原因となります。
本装置は医療機関の使用禁止場所や医療電気機器の近くでは電源を切って下さい。
本装置のアンテナ部を植込み型心臓ペースメーカ等の装着部位より22cm以内に近づけ
ないこと。参考:ステッカー図。本装置ボトムケースにステッカーを貼り付けてあります。
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本装置は一般電子機器(電子計算機、OA機器、通信機器、計測機器、工作機械、産業用ロ
ボット、AV機器、家電品等)に使用されることを目的として作られています。
輸送用機器(航空機、列車、自動車)の制御と安全性に関わるユニットやシステム、交通信
号、ガス漏れ検知器、各種安全装置等にご使用の際は、お客様において適切な処置を講じて
下さい。
また、衛星機器,原子力機器,海底中継器,人命に直接関わる医療用機器等極めて高い信頼
性を要求される用途には絶対に使用しないで下さい。
無線バーコードハンディーターミナルを電子レンジの近くで使用すると、ノイズを受信して
通信ができないことがありますので、電子レンジの近くでは使わないで下さい。
無線バーコードハンディーターミナルの場合
この機器の使用周波数では、電子レンジ等の産業・科学・医療用機器のほか工場の製造ライ
ン等で使用されている移動体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)及び特定小電力無
線局(免許を要しない無線局)並びにアマチュア無線局(免許を要する無線局)が運用され
ています。
1.この機器を使用する前に、近くで移動体識別用の構内無線局及び特定小電力無線局並び
にアマチュア無線局が運用されていないことを確認して下さい。
2.万一、この機器から移動体識別用の構内無線局に対して有害な電波干渉の事例が発生し
た場合には、速やかに使用周波数を変更するか又は電波の発射を停止した上、下記連絡
先にご連絡頂き、混信回避のための処置等(例えば、パーティションの設置など)につ
いてご相談して下さい。
3.その他、この機器から移動体識別用の特定小電力無線局あるいはアマチュア無線局に対
して有害な電波干渉の事例が発生した場合など何かお困りのことが起きたときは、次の
連絡先へお問い合わせ下さい。
連絡先:株式会社 スタンダード及び販売代理店
本装置を湿気や埃の多い場所に置かないで下さい。
装置の近くにクリップなどの小さな金属物を置かないで下さい。
火災や故障の原因となります。
本装置を傾いた所などの不安定な場所に置かないで下さい。
落ちたり倒れたりして、故障やけがの原因となります。
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本装置を直射日光の当たる場所や熱器具の付近に置かないで下さい。
故障や変色の原因になります。
・ 無線バーコードハンディーターミナルは、技術適合基準に合格した無線設備ですので、ご使用に際
しての免許手続き等は一切必要ありません。
・2.4GHz帯
“小電力データ通信システム/ワイヤレスLANシステム RCR STD-33”
“第二世代小電力データ通信システム/ワイヤレスLANシステム ARIB STD-T66”
・2次電池(当社の該当品 リチウムイオンバッテリーパック FNB-93LI)は“指定再資源化
製品”に指定となりましたので対応方法について記述します。
・指定表示製品――――――電池本体にリサイクルマーク及び注意事項をマーキングし、明記してあ
ります。
・指定再利用促進製品―――2次電池をプラスチックのケースに入れパック化し、装置本体からリリ
ーズノブで容易に分離できる構造になっています。
・指定再資源化製品――――バッテリーパックの回収に付いては、販売代理店か株式会社スタンダー
ドにご相談下さい。
・RoHS対応
RoHS : Restriction of the use of the certain Hazardous Substances in electrical and
electronic equipment(電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用に関する規制)
電気・電子製品を対象に、鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニール)、 PBDE
(ポリ臭化ジフェニルエーテル)の6物質群の使用を制限する欧州連合(EU)が実施する有害物質
規制。
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ご使用上の注意点
・バッテリーパックとバックアップ用リチウム電池について
・リチウム電池の充電について
本装置はメモリバックアップと時計用にリチウム電池が内蔵されています。この電池はバッテリーパ
ックの残容量が低下した時や、本体から外された時にメモリとカレンダ部(時計)をバックアップす
るものです 。
工場出荷時は充電されていません。
・はじめてご使用になる時、またはバッテリーパック無しで長期間保存された時には
必ず1日以上の充電をして下さい。
・充電は、バッテリーパックを装着することで自動的に開始されます。
満充電のバッテリーパックをご用意下さい。
・バッテリーパック交換作業は10分以内で速やかに行って下さい。
バッテリーパックを外したまま放置しますと、メモリ上のデータが消失し、カレンダ部(時計)
表示がデフォルトに戻る場合がありますのでご注意下さい。
・FROM(フラッシュメモリ)への書き込み
RAMエリアからFROMエリアへ書き込む時や、電源オフ時のバックアップ処理はバッテリーパッ
クの残容量1目盛以上が必要です。
この場合はVDRを光通信アダプタか6連式本体充電器において充電するか、満充電のバッテリーパ
ックと速やかに交換して下さい。。
その際、リチウム電池が充電されていることが必要ですのでご注意下さい。
・バッテリーパック取り外しについて
バッテリーパックの交換は、必ず電源キーにて電源をオフしてから行って下さい。
動作中にバッテリーパックを外すと、メモリの破壊や消失につながります。
VDRでは誤ってバッテリーパックを外す操作を避けるために、バッテリーケース開閉検出スイッチ
を設けています。オープンを検出するとメモリアクセスを止め電源をオフします。
再立ち上げ時にはプログラムのスタート画面から始まります。
・毎日の作業について
作業終了時は必ずデータの保存(アップロード等)をして下さい。
作業状態を長時間継続する場合は満充電済みの予備バッテリーパックを用意するか、本体充電機能の
ある光通信アダプタ、6連式本体充電器をご使用下さい。
・長期保存について
1ヶ月以上ご使用にならない場合は、予め残しておきたいデータを保存(アップロード等)してか
ら、バッテリーパックを外した状態で保存して下さい。
長期保存後はリチウム電池も空の状態になりますので時計の内容はリセットされます。
使用を再開するときはリチウム電池の充電と共に、日時の再設定を行って下さい。
・バッテリーパックは満充電状態では絶対保存しないで下さい。電池の寿命が低下します。
・保存する場合の目安として、電池残量表示の1~(2)目盛りの間で行って下さい。
・長期保存後電池電圧が低下して、充電出来なく場合があります。
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・防水性保証条件について仕様:保護等級7級 防浸形 水深1mに30分浸漬後、機器の内部に浸水のないこと。
・ 強い衝撃を与えないで下さい。本製品の耐衝撃仕様は、自然落下にて1.5m(6面各1回)
ですが、防水性を保証できるのは1.2m(6面各1回)までです。落下1.2m相当を超え
る衝撃、同一面への複数回の衝撃が発生した場合、防水性は損なわれる恐れがあります。
・ 防水性が必要な環境でご使用され、万一強い衝撃を与えてしまった場合は、株式会社スタンダ
ードまでご相談下さい。
・ バッテリーカバーの防水パッキン(黒色又は白色半透明のゴム)を傷つけたり、汚したりしな
いで下さい。またパッキン部にゴミが付着しないよう、ご配慮願います。
・ 防水性を必要とされる場合、バッテリーカバー・パッキン部の頻繁な露出を避けるため、光通
信アダプタ(本体充電機能付 VCU-70)等のクレードルタイプをご使用下さい。
・ 使用結果様々なダメージを受けた製品に対し、すべて防水性を保証するものではありません。
有害な破損等が生じた場合、防水性が低下するおそれがあります。
・ プロテクターの内側、キーボードの各キー穴周囲、バッテリーカバーのパッキン外側、ストッ
パー取付部には浸水しますが、故障ではありません。本製品が濡れた場合、柔らかい布等で水
滴を拭い、自然乾燥させて下さい。
・ バッテリーカバーを取り外した状態では、防水はできません。本製品が濡れた状態で、バッテ
リーカバーを外さないで下さい。
・充電端子の水濡れについて・ 充電端子2ケ所を同時に水濡れした状態で長時間使用されますと、故障の原因となりますので
ご注意下さい。
・ご使用上の注意について・ 連続的な水没での使用はしないで下さい。
・ 濡れた手袋等による習慣的な使用はしないで下さい。
・落下衝撃について仕様:1.5mの高さから平坦なコンクリートに、6面各1回自然落下。
・ 当社環境条件による試験値であり、保証値ではありません。耐衝撃強度の目安としてご判断願
います。
・ご使用法の誤りが原因で故障が生じた場合は、保証期間中でも有償修理扱いにさせていただくことが
ありますのでご注意下さい。
・内部の点検、調整等は、お買い上げ頂きました株式会社スタンダードか販売代理店に依頼して下さい。
7
目 次
◆本装置を安全にご使用いただくために ...................................................................................... 2
ご使用上の注意点 ...................................................................................................................... 5
目 次 ...................................................................................................................................... 7
第1章 はじめに ...................................................................................................................... 10
1.1 本書で使用する説明上の記号と注意点........................................................................... 10
1.2 関連するVDR-2400EⅡMのマニュアル .............................................................. 10
第2章 概要 ............................................................................................................................ 11
2.1 概要........................................................................................................................... 11
2.1.1 無線バーコードハンディーターミナル .........................................................................11
2.1.2 RFIDバーコードハンディーターミナル(無線LANなし) ...................................11
2.1.3 RFIDハンディーターミナル(無線LANなし、2次元イメージャーなし) ...........11
2.1.4 ハンディーターミナル(共通)....................................................................................11
2.2 シリーズ構成 .............................................................................................................. 12
2.3 特長........................................................................................................................... 13
2.3.1 VDR-2400EⅡMシリーズ ..............................................................................13
2.3.2 アプリケーションソフト開発 .....................................................................................13
2.3.3 システム構築..............................................................................................................13
第3章 機器の取扱い説明 ......................................................................................................... 14
3.1 概要........................................................................................................................... 14
3.2 RFタグ/バーコードの読取りについて ....................................................................... 15
3.2.1 RFタグ/バーコードの読取り方法 .............................................................................15
3.2.1.1 RFタグの読取り方法 ........................................................................................15
3.2.1.2 バーコードの読取り方法 ....................................................................................15
3.2.1.3 ポインタ.............................................................................................................16
3.2.1.4 ポインタパターン...............................................................................................16
3.2.1.5 ポインタの使い方...............................................................................................16
3.3 ハンドストラップの使い方........................................................................................... 17
3.4 本体の名称と機能説明 ................................................................................................. 18
3 .4 .1 本体の名称と説明 ......................................................................................................18
3 .4 .2 キーボードパネルの説明............................................................................................20
3 .4 .3 バッテリーパックの装着方法.....................................................................................21
3.4.4 プロテクターの着脱方法 ..............................................................................................23
3 .4 .5 バックライトの使用方法............................................................................................24
3 .4 .6 無線通信試験 .............................................................................................................24
3.5 システム構成 .............................................................................................................. 25
3 .5 .1 必要なハードウェア...................................................................................................25
3 .5 .2 必要なソフトウェア...................................................................................................25
3.5.3 システムの構成 ............................................................................................................25
3.6 通信システム構成........................................................................................................ 26
3 .6 .1 無線LAN環境..........................................................................................................26
3.6.1.1 インフラストラクチャモード..............................................................................26
8
3 .6 .2 光通信(Photo Com) .................................................................................27
3.6.3 本体同士での光通信 .....................................................................................................27
第4章 システムモード ............................................................................................................ 28
4.1 概要........................................................................................................................... 28
4.2 システムモードの起動と終了........................................................................................ 28
4.2.1 システムモードの起動..................................................................................................28
4.2.2 システムモードの終了................................................................................................29
4.3 システムモードの説明 ................................................................................................. 29
4.3.1 システムモードのメインメニュー ................................................................................29
4.3.2 実行プログラムの選択..................................................................................................30
4.3.2.1 ユーザープログラムの選択 .................................................................................31
4.3.3 各パラメータ類の設定..................................................................................................33
4.3.3.1 オートパワーオフの設定 ....................................................................................34
4.3.3.2 日付と時間の設定...............................................................................................35
4.3.3.3 液晶(LCD)の設定 ........................................................................................36
4.3.3.4 ブザーの設定......................................................................................................37
4.3.3.5 通信の設定 .........................................................................................................41
4.3.3.6 メモリーサイズの設定 ........................................................................................42
4.3.3.7 ローダーポートの設定 ........................................................................................43
4.3.3.8 設定のセーブ......................................................................................................44
4.3.3.9 本体情報.............................................................................................................46
4.3.4 ファイル転送とコピー,消去 .......................................................................................47
4.3.4.1 ファイル転送......................................................................................................48
4.3.4.2 ファイルコピー及びファイルの消去 ...................................................................58
4.3.4.3 画像ファイルの表示 ...........................................................................................69
4.3.5 メモリ初期化................................................................................................................70
4.3.5.1 全メモリ消去......................................................................................................71
4.3.5.2 メモリ空き容量表示 ...........................................................................................74
4.3.6 無線LAN設定 ............................................................................................................75
4.3.6.1 本体情報表示......................................................................................................76
4.3.6.2 ネットワーク設定...............................................................................................77
4.3.6.3 無線LAN設定 ..................................................................................................78
4.3.6.4 セキュリティ設定...............................................................................................80
4.3.6.5 EAP認証ファイル設定 ....................................................................................91
4.3.6.6 無線LANテスト...............................................................................................92
4.3.7 「RFID」RFIDの読取り・書込みテスト ...........................................................96
4.3.7.1 RFタグリーダの動作モード選択.......................................................................96
4.3.8 各種テスト .................................................................................................................157
4.3.8.1 バーコードの読取りテスト ...............................................................................158
4.3.8.2 LCDのテスト ................................................................................................159
4.3.8.3 キー入力のテスト.............................................................................................163
4.3.8.4 光通信のテスト ................................................................................................164
4.3.8.5 ブザーのテスト ................................................................................................165
4.3.8.6 メモリーチェック.............................................................................................166
4.3.8.7 LEDのテスト ................................................................................................167
4.3.8.8 バイブレータのテスト ......................................................................................168
第5章 HTからの警告とメッセージ ....................................................................................... 169
5.1 メッセージ表示......................................................................................................... 169
5.1.1 バッテリーの残量メッセージ ...................................................................................169
9
5.1.2 バッテリーパックの警告表示 ...................................................................................170
5.1.3 メモリーバックアップの異常表示 ............................................................................171
5.1.4 内部メモリーの異常表示 ..........................................................................................172
5.1.5 その他のハードウェアの異常表示 ............................................................................172
5 .1 .6 記憶用メモリーの異常表示 ......................................................................................173
5.1.7 パワーOFF時のデータバックアップ表示 ................................................................173
5.1.8 無線LANカードエラー表示 .....................................................................................174
5.1.9 バックアップ用リチウム電池の電圧低下表示 .............................................................174
5.1.10 レジュームエラー表示 ............................................................................................175
第6章 通信仕様 .................................................................................................................... 176
6.1 概要......................................................................................................................... 176
6.2 基本通信仕様と通信パラメータ .................................................................................. 176
6.2.1 基本通信仕様............................................................................................................176
6.2.2 通信パラメータ ........................................................................................................176
第7章 主な仕様 .................................................................................................................... 177
7.1 VDR-2400EⅡMシリーズ ............................................................................... 177
7.1.1 基本仕様...................................................................................................................177
7.1.2 インターフェース.....................................................................................................180
7.1.3 環境条件...................................................................................................................180
7.1.4 RFIDリードライト仕様.........................................................................................181
7.1.4.1 リードライト可能なRFタグ............................................................................181
7.1.4.2 リードライト性能.............................................................................................182
7.1.5 バーコード読取り仕様................................................................................................183
7.1.5.1 読取り可能なバーコード ..................................................................................183
7.1.5.2 読取り性能 .......................................................................................................184
第8章 周辺オプション一覧 .................................................................................................... 191
8.1 VDR-2400EⅡMシリーズ オプション一覧 ....................................................... 191
ご注意 ............................................................................................................................... 192
10
第1章 はじめに
このユーザーズマニュアルでは、VDR-2400EⅡMシリーズについての基本的な仕様と操作方
法について説明します。
1.1 本書で使用する説明上の記号と注意点
1.16進表記 英数字の後に’H’がついている場合は、16進表記を表します。
英数字の前に”0x”の記号がある場合は、16進表記を表します。
2.NULL これは16進の00Hを表します。
3. ━ ブランク、スペースを表します。
4. ↓ キャリッジリターン(0DH)を表します。
5.[ ] キーとスイッチの指定時に使用します。
通信説明中に於いては、制御コードを表します。
6.「 」 選択項目等を表します。
7.■ 各項目の説明等を表します。
8.□ 各項目詳細説明を表します。
9.注意: ある項目に対するご注意を表します。
1.2 関連するVDR-2400EⅡMのマニュアル
リファレンスマニュアル
VDR-2400EⅡMのアプリケーションプログラム作成を行う為の手順とライブラリ関数
の解説と使用方法が説明されています。
転送ユーティリティガイド
ホストコンピュータとVDR-2400EⅡM本体との間で、データ及びプログラムの転送を
行うためのホストコンピュータでの仕様と操作方法が説明されています。
11
第2章 概要
2.1 概要
2.1.1 無線バーコードハンディーターミナル
機種名“VDR-2400EⅡM”は1,2次元バーコードを読み取ったデータ、またはRFタグをリ
ードライトしたデータを収集し、規定のフォーマットに従って無線LAN(IEEE802.11b/
g)のアクセスポイント(親局)と通信する装置です。RFIDはリードライト対応ですので、RFタ
グへのデータの書きこみも可能です。
2.1.2 RFIDバーコードハンディーターミナル(無線LANなし)
機種名“VDR-2400XⅡM”は、1,2次元バーコードを読み取ったデータ、またはRFタグを
リードライトしたデータを収集し、それらの収集されたデータをメモリーに保存しバッチ処理します。
2.1.3 RFIDハンディーターミナル(無線LANなし、2次元イメージャーなし)
機種名“VDR-2400XXM”は、RFタグをリードライトしたデータを収集し、それらの収集さ
れたデータをメモリーに保存しバッチ処理します。
2.1.4 ハンディーターミナル(共通)
VDR-2400EⅡMシリーズは、2次元イメージャー、またはRFタグをリードライトしたデータ、
プログラム、マスターデータを規定のフォーマットに従って専用の光通信アダプタ VCU-70、6
連式本体急速充電器 VCU-700を介してホストコンピュータへ送受信できます。
光通信はIrDA SIR1.2規格準拠のため同規格の機器と送受信できます。また、プリンターも
接続可能です。
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2.2 シリーズ構成
機種名無線
周波数
無線LAN
伝送速度RFID
バーコ-ド
2次元イメジャーバイブレータ
VDR-2400EⅡM 2.4GHz 最大54Mbps あり あり あり
VDR-2400XⅡM
(受注品)なし なし あり あり あり
VDR-2400XXM
(受注品)なし なし あり なし あり
注意:上記機種には受注品があります。詳細については株式会社スタンダードまでご相談下さい。
13
2.3 特長
2.3.1 VDR-2400EⅡMシリーズ
・RFID規格 ISO/IEC-15693,14443Aに準拠したリーダ、ラ
イタ搭載。
・2次元イメージャー(エリアセンサ)は高性能130万画素のCMOSにより低
消費電力。
広角レンズ搭載で高解像度、幅広コード読取りが可能。
1、2次元バーコードを複数、多段一括読取り可能。
複数バーコードを読取りエリア内でポインタ中心のバーコードだけ読取り可能。
・無線LAN(IEEE802.11g)を採用し汎用無線通信が可能。
・無線に関する免許・資格は一切不要。
・液晶に2.2インチ カラーTFT(QVGA 65,536色,240×320dots)を搭載。
・メモリ大容量(FROM 32MB,SDRAM 16MB)。
・高い堅牢性。
・防塵,防水性を向上させた密閉構造。
・環境安全対策のRoHS指令に対応。
・文字切れしないプラスチックキーを搭載しキーバックライト機能を標準装備。
・高容量リチウムイオンバッテリーパックを標準装備。
・JPEG画像表示機能を標準搭載。
・バイブレータによる読取り確認機能も標準装備。
2.3.2 アプリケーションソフト開発
・アプリケーションソフトが容易に構築可能。
・プログラム開発環境はC言語。
2.3.3 システム構築
・光インタフェースによるデータ通信も標準装備。
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第3章 機器の取扱い説明
3.1 概要
VDR-2400EⅡMシリーズのご使用に際して、基本的な操作方法を記述し、RFタグ/
バーコードの読取り方法、無線LANの使用方法、システム構成を説明します。
梱包内容は以下のとおりです。
本体 1台
リチウムイオンバッテリーパック FNB-93LI
製品ガイド
1コ
1枚
お客様へユ-ザ-登録のお願い 1枚
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3.2 RFタグ/バーコードの読取りについて
3.2.1 RFタグ/バーコードの読取り方法
初期設定完了後電源キーを押し電源を入れます。。
注意:上記の初期設定方法は「第4章 システムモード」をお読み下さい。
バーコードラベル
ポインタ(緑色LED光)
5度
F2
P2
P
2ABC
3D
EF
4G
HI
7P
QR
S8
TU
V
6M
NO
5J
KL
●#
%S
0+-
*
9W
XY
Z
EN
TC
F1
SF
BS
1
CH
F3
F5
F4
70度
水平
トリガーキー
確認用LED 電源キー
1 @
RFタグ/バーコート読取り基準面
RFタグ
RFタグ
バーコードラベル
ポインタ
横方向幅
3.2.1.1 RFタグの読取り方法
読取り口にRFタグを接近させながら、トリガーキーか、P1キーまたはP2キーを押して下さい。読
取り可能範囲になると、連続でブザー音が鳴り、確認用LEDが点滅します。
3.2.1.2 バーコードの読取り方法
読取り口をバーコードラベルに向けて、トリガーキーかP1キーまたはP2キーを押して下さい。読取
り口からポインタ(エイミング)用緑色LED光、照明用赤色LED光がフラッシュしながら照射され
ます。
読取りが正常な場合はブザー音が鳴り、確認用LEDが緑色に点灯し消えます。
注意:再度読取る場合はトリガーキーを一旦離してから、再度押して下さい。
P1、P2キーは押している間、ポインタ用緑色LED光、照明用赤色LED光が点灯し読取り
後もLED光が消えず、連続読取りができます。但し同じバーコードの2度読みはしません。
キーを離すと、初期状態に戻ります。
読取り環境が1,000lx以下ですと読取りが悪くなりますので、明るい環境を構築下さい。
16
3.2.1.3 ポインタ
3.2.1.4 ポインタパターン
(横方向幅)
[ 単位mm]
50
100
150
200
バーコード読み取り基準面からの距離
推奨位置
注意:ポインタは読取りを補助するためのガイドです。 読取り範囲、バーコードまでの距離を正確に
表すものではないことに注意して下さい。
3.2.1.5 ポインタの使い方
内側の2つのパターンが概ね重なるところが、読取りの推奨位置です。
読取り範囲に入るバーコードを読取る場合は、内側の二つのポインタパターンが重なるようにし、パタ
ーンの中心をバーコードの中心に合わせるようにして下さい。 幅が広いバーコードで、ポインタパタ
ーンの外側にはみ出す場合は、バーコードとの距離を離して外側のポインタパターンに合わせるように
して下さい。
注意:読取りが出来ない場合、バーコードラベルと本体の角度や距離を変えて、再度読取りを行って下
さい。また、赤色LED光の正反射やバーコードの印刷条件等により、特定の位置、距離、角度
で読取りができない場合があります。
:バーコード読取りの調子が通常よりスムーズでなくなった場合、バーコード読取り口のウィンド
ウのゴミ等を綿棒などで清掃すると読みが良くなる場合があります。
読取り口のウィンドウを汚したり、傷つけたりしないで下さい。
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3.3 ハンドストラップの使い方
ハンドストラップ
(オプション)
矢印の方向へ引いて締める。
注意:携帯時に落下防止のためご使用をお勧めします。
:オプションの光通信アダプタ VCU-70、6連式本体急速充電器VCU-700に装着でき
ない恐れがありますので、ハンドストラップは当社標準品をご使用下さい。
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3.4 本体の名称と機能説明
3.4.1 本体の名称と説明
ファンクションキー
確認用LED
充電端子
(カラー液晶(LCD)画面)
文字や数字を表示します。
バーコードを正常に読取ると緑色に点灯します。無線の送信は赤色、受信は緑色に点灯します。
バーコードを読取る時に押して下さい。
テンキー
光通信アダプタVCU-70 、6 連 式 本 体 急 速充 電 器VCU - 70 0 を 介して、ホストコンピュータとデータやプログラムの通信を行います。
RFID用 ココーションラベル
バッテリーカバー
ブザー
バッテリ-パックリリーズノブ
F2 P2P1
2 ABC 3 DEF
4 GHI
7PQRS 8 TUV
6 MNO5 JKL
●#%S 0+-*
9WXYZ
ENT C
F1SF
BS
ディスプレイ
プログラマブルキー
光通信アダプタVCU-7 0 、6 連 式 本 体 急 速充 電 器VC U -7 00 を 使用時バッテリーパックの充電をする端子です。充電端子は汚さないよう注意ください。
光インターフェース
バーコード読取りウィンドウ(透明)
ハンドストラップ用角穴
1
CH
先端部(無線LAN用アンテナが内蔵されています。)
F3
F5F4
トリガーキー
ファンクションキー
本体ラベル
フロントプロテクタ-
リアプロテクタ-
@
注意:RFID用アンテナがこの部分に内蔵されています。
19
注意:充電端子が汚れた状態で充電を行いますと,正常に充電できない場合がありますので
定期的に中性洗剤やエタノールにつけてきれいに拭き取り後ご使用下さい。
:無線LAN用アンテナは先端付近に内蔵されています。
:本体ラベル表示について。
ARIB STD-T66に規定された内容を表示しています。
「2.4」 2.4GHz帯を使用する無線設備を表します。
「DS」 変調方式の種類を表し“DS-SS方式”。
「OF」 変調方式の種類を表し“OFDM方式”。
「4」 移動体識別装置の構内無線局に対して想定される与干渉距離を表します。
想定干渉距離は40m以上です。
「■ ■ ■」2,400から2,483.5MHzの全帯域を使用し,かつ移動体識
別装置の帯域を回避可能である事を意味します。注意:複数の変調方式の電波を発射出きる無線設備は「DS/OF」のようにスラ
ッシュで区切り併記します。
VDR-2400EⅡMは「DS/OF」と表示します。
20
3.4.2 キーボードパネルの説明
キーの機能はアプリケーションプログラムで設定する事が出来ます。
下記は、出荷時の設定です。
F2 P2P
2 3
4
7 8
65
● 0
9
ENT C
F1SF
BS
1
CH
F3
F5F4
ABC
GHI JKL MNO
PQRS TUV
#%$
WXYZ
DEF
数 字 、 英 文 字 、 仮 名
を入力します。
SF(シフトキー)
特殊な入力操作用
C(クリア)キー
入力のキャンセルや
前画面に戻ります。
P1、P2キー
プログラマブルキー
で任意設定可能。
ENT(エンター)キー
入力データや操作を確定
電源キー
電源のON,OFF
BS(バックスペース)キー
1文字戻します。
ファンクションキー
F2~F5
CHキー
入力モードの選択用。
ファンクションキー
F1
あ@
か さ
た な は
ま や ら
わ゛。
+ -*
テンキー
1
21
3.4.3 バッテリーパックの装着方法
お買い上げ時には本体にバッテリーパックが装着されていませんので、バッテリーパックを下記の様に
装着下さい。
リリーズノブ
1.バッテリーカバーの取り外し方。
①VDRを裏返し、リリースノブを矢方向へスライドさせます。
②バッテリーケースが少し持ち上がりますので人差し指で取りはずして下さい。
バッテリーカバー
イラスト
人差し指
矢印
③リチウムイオンバッテリ-パックの装着は本体にあるイラストを参考にして下
さい。
バッテリーカバー開閉検出スイッチ
2
1
-
+
22
①バッテリーケースを斜めに傾け、爪部を本体下部内側の角穴に入れ、回転させながら装着して下
さい。
②バッテリーカバー(凹部)付近を親指で押します、リリーズノブが矢印方向にバネ力で戻ります。
リリーズノブと本体とのスキ間が無いよう、凹部をしっかりと押して下さい。ロックが不完全にな
ります。
注意:ロックが不完全な場合は防水性能が維持できませんのでロック状態の確認をして下さい。
○スキ間が無い。 スキ間がある。
×
親指
2.バッテリーカバーの取り付け方
リリーズノブ バッテリーケース
凹部
矢印
注意:出荷時バッテリーパックは充電されていませんので、急速充電器(NC-87A)、光通
信アダプタ(VCU-70)、6連式本体急速充電器(VCU-700)にて充電してか
らご使用下さい。
:防水性能を維持する為にバッテリーカバーのゴムパッキンおよびゴムパッキンと接触する
本体ケースのキズ、汚れ等の無い様バッテリーパック交換時にはご注意下さい。
:ゴミ、ケバ、汚れ等がバッテリーパックのゴムパッキンおよびゴムパッキンと接触する本
体ケース部分に付着した場合は中性洗剤にて清掃して下さい。
:バッテリーパックのゴムパッキンおよびゴムパッキンと接触する本体ケース部分にキズ、
打痕等があり、防水性能を必要とされる場合は株式会社スタンダードまでご相談下さい。
23
3.4.4 プロテクターの着脱方法
リアプロテクターは、着脱可能です。
内部に水が溜まった場合や、ウインドウを清掃する際は、下図の要領でプロテクターを外して下さい。
1.プロテクターは、下図の様にケース側の凹みにプロテクターのツメを引っ掛けて取りつけてい
ます。
2.取り外す際は、左右側面をつかみ、上または下方向へずらすようにして、ツメを外して下さい。
3.装着する際は、本体上面の凹み①に、リアプロテクターのツメ①を入れ少し回転しながら、本
体の凹み②にリアプロテクターのツメ②を入れて装着します。
注意:無理に引っ張らないで下さい。
:リアプロテクターは、必要時のみ着脱して下さい。頻繁に着脱すると、緩みの原因となります。
:フロントプロテクターは、着脱できません。プロテクターを装着したままで、読取ウインドウの
清掃や水滴の拭き取りをお願いします。
本体上面 本体下面
リアプロテクター
24
3.4.5 バックライトの使用方法
ディスプレイ(液晶画面)はLED(白色)とキー部はLED(イエローグリーン色)による照明がで
きます。
ディスプレイはプログラムおよび第4章システムモード 4.3.3.3 液晶(LCD)で設定しま
す。
注意:プログラム設定での詳細はリファレンスマニュアルを参照下さい。
キーバックライトは
[SF]キーを押しながら[トリガー]キーを押すとバックライトがオンになります。
再度同様な操作をするとオフとなり、交互にオン、オフを繰り返します。
ただし、オン後キー入力をすると3秒間点灯しその後消灯、再度キーを押すと同じ動作を繰り返します。
3.4.6 無線通信試験
操作方法の詳細は第4章 システムモード 4.3.6.6 無線LANテストを参照下さい。
25
3.5 システム構成
3.5.1 必要なハードウェア
ホストコンピュータ :ユーザプログラム、データ管理、転送機能
VCU-70/700 :VDRシリーズ用光通信アダプタ/6連式本体急速充電器
RS-232Cケーブル:VCU-70/700とホストコンピュータの通信接続用
USBケーブル :VCU-70/700とホストコンピュータの通信接続用
■ホストコンピュータ
OS:WINDOWS 98,Me、NT、2000、XP
メインメモリ:256MB以上
*WINDOWSは米国マイクロソフト社の登録商標です。
注意:ソフト開発キットのバージョンにより適用OSが変わりますので使用時には株式
会社スタンダードにお問い合わせ下さい。
■VCU-70/700とRS-232Cケーブル(CT-120)、USBケーブル(CT-121)
VCU-70/700はVDRシリーズ用光通信アダプタ、6連式本体急速充電器(光通信機能付)で
す。VDRシリーズとホストコンピュータ間のデータおよびプログラムの転送を制御します。VDRシ
リーズとは光通信、ホストコンピュータとはRS-232Cケーブル、USBケーブルによって通信を
行います。
注意:RS-232CケーブルとUSBケーブルを同時にホストコンピュータに接続した場合は、
VCU-70/700の内部切替え回路によってUSBインターフェースが自動的に優先
して通信を行ないます。
RS-232Cインターフェースのみで通信を行なう場合は、USBケーブルはホストコン
ピュータに接続しないで下さい。
3.5.2 必要なソフトウェア
■標準ライブラリー(オプション--ソフト開発キットに含まれています。)
VDRシリーズの当社専用関数です。
■転送ユーティリティガイド(オプション--ソフト開発キットに含まれています。)
ホストコンピュータとVDRシリーズ本体との間で、データ及びプログラムの転送を行います。
3.5.3 システムの構成
ホストコンピュータとの接続方法としてVDRシリーズは光通信アダプタ VCU-70(本体急速充
電器付)、6連式本体急速充電器(光通信機能付)VCU-700を使用します。
注意:詳細はVCU-70/700のユーザーズマニュアルを参照下さい。
26
3.6 通信システム構成
3.6.1 無線LAN環境
3.6.1.1 インフラストラクチャモード
無線LANの通信方式。アクセスポイントを介して無線通信を行なうモード。
2 3
4
7P8
65
●
0+
9 W
ENT
F1SFB
1
CH
F
2
3
4
7P
8
6
5
●0+
9 W
ENT
F1
SF
B
1
CH
F
2
34
7P8
6
5
●
0+9 W
ENT
F1
SF
B
1
CH
無線LANアクセスポイント
(AP)
VDR本体
推奨無線LANアクセスポイント(IEEE802.11b/g対応品)
1.オムロン社製 WE70-AP
2.シンボルテクノロジー社製 AP-5131
3.シスコシステムズ社製 AIR-AP-1231G
注意:無線LANアクセスポイントの運用についてはシステム構成によりますので、株式会社スタンダ
ードにご相談下さい。
27
3.6.2 光通信(Photo Com)
規定のフォーマットに従って専用の光通信アダプタ VCU-70(本体急速充電器付)、6連式本体
急速充電器(光通信機能付)VCU-700を介してホストコンピュータとの間で、プログラム、デー
タ等を送受信できます。
光通信はIrDA SIR1.2規格準拠であり、SIR1.2規格準拠の機器との間でプログラム、
データ等の送受信が可能です。
VDR本体
RS-232Cケーブル
(CT-120)
USBケーブル
(CT-121)
VCU-70/700
ホストコンピュータ
70°
3.6.3 本体同士での光通信
光通信
70 °
光通信を介してVDR同士でプログラム、データ等のコピーができます。
注意:本体同士を接近させ、外乱光が直接入らない環境で事前テストを行い使用下さい。
28
第4章 システムモード
4.1 概要
システムモードは、VDR-2400EⅡMの動作環境を制御する各種パラメータをLCDの画面表
示により、確認・設定するモードです。
このシステムモードには自己診断機能もありますので、VDR-2400EⅡMの入出力やメモリー
等を試験する事も出来ます。
4.2 システムモードの起動と終了
4.2.1 システムモードの起動
システムモードで起動するには、[SF]キーと[F1]キーを押した状態で電源キーで、電源を投
入して下さい。
システムモードで起動した場合は、以下の画面を表示します。
オープニング画面 バージョン表示 システムモード画面
(1)オープニング画面
オープニング画面は警告やエラーメッセージが表示される場合と、表示しない設定(4.3.3.9)の場
合には表示されません。
(2)バージョン表示
バージョンが表示されます。(*.** の箇所にバージョン番号が表示されます。)
(3)システムモード画面
システムモードのトップメニューです。
29
4.2.2 システムモードの終了
終了の方法は、次の通りです。
(1)電源キーを約1秒間押続けますと、電源が切断され終了します。
(2)「Exec Select」からアプリケーションソフトウェアを起動することにより、システ
ムモードを自動終了させる。
(実行プログラムの選択の項を参照)
4.3 システムモードの説明
4.3.1 システムモードのメインメニュー
システムモードでの電源投入により、メインメニューを表示、自動的に開始します。
システムモードの開始の時点では、「1:Exec Select」が反転表示します。
[1]~[7]キーもしくは矢印キーの上下([F2],[F3])を押すことで、対応する項目へ反転表
示が移動します。
[ENT]キーを押すと、反転表示中の項目の設定画面に移ります。
操作説明
・[1] ・・・・・ 実行プログラムの選択
・[2] ・・・・・ 各パラメータ類の設定
・[3] ・・・・・ ファイル転送とコピー,消去
・[4] ・・・・・ メモリ初期化
・[5] ・・・・・ 無線LAN設定
・[6] ・・・・・ 「RFID」・[7] ・・・・・ 各種テスト
・[ENT] ・・・・・ 選択した項目設定画面へ移ります。
30
4.3.2 実行プログラムの選択
通常の電源投入で起動する時に、動作させたいアプリケーションソフトウェアを設定します。
既にダウンロードされているユーザープログラムを選択します。ユーザープログラムは最大120ファ
イル登録することができます。
ユーザープログラムが登録されていない場合は Program file not found!!と表示されます。
ユーザープログラムが ユーザープログラムが
登録されていない場合の画面 登録されている場合の画面
操作説明
・[1] ・・・・・ ユーザープログラムの選択
・[2] ・・・・・ ユーザープログラムの実行
・[ENT] ・・・・・ 選択した処理を実行
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
31
4.3.2.1 ユーザープログラムの選択
FROM内の実行するユーザープログラムを選択します。
ユーザープログラムは最大120ファイル登録することができます。
FROM内の選択したユーザープログラムはRAMのプログラム実行エリアにコピーされます。
すでにRAMのプログラム実行エリアにコピーされているユーザープログラムのファイル名の先頭に
は‘*’のマークがついています。
RAMのプログラム実行エリアにコピーされているファイルは「Exec Select」の「Exe
c Program」にて実行できます。
ユーザープログラムがFROMに3ファイル登録さ
れている画面。
test3.motがRAMのプログラム実行エリアにコピー
されています。
test1.motを選択して[ENT]キーを押すと、RA
Mのプログラム実行エリアにコピーします。
32
正常にtest1.motはRAMのプログラム実行エリア
にコピーされました。
[C]キーにて選択画面に戻ります。RAMのプロ
グラム実行エリアにtest1.motがコピーされている
のでファイル名の先頭に‘*’のマークがつきます。
33
4.3.3 各パラメータ類の設定
各パラメータの設定を変更・選択・確認します。
[1]~[8],[0]キーで反転表示を移動し、[ENT]キーで、該当項目の画面へ移動します。
各項目と説明は以下の項目・項番を参照して下さい。
操作説明
・[1] ・・・・・ オートパワーオフの設定
・[2] ・・・・・ 日付と時間の設定
・[3] ・・・・・ 液晶(LCD)の設定
・[4] ・・・・・ ブザーの設定
・[5] ・・・・・ 通信の設定
・[6] ・・・・・ メモリーサイズの設定
・[7] ・・・・・ ローダーポートの設定
・[8] ・・・・・ 本体情報の設定
・[0] ・・・・・ 設定のセーブ
・[ENT] ・・・・・ 選択項目の実行画面へ移ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
34
4.3.3.1 オートパワーオフの設定
レジューム機能とオートパワーオフ機能の設定を行います。各項目の説明と操作を記します。
「Resume Function」・・・・・レジューム機能の設定
一度電源を切断した後、再度電源を投入した時に、元の状態で復元(Resume=オン)し
ます。
「Auto OFF Time」・・・・・・・オートパワーオフ機能の設定
設定した時間内に、ある一定の動作が行われなかった場合に、自動的に電源を切断します。
(ある一定の動作とは、通信・バーコードの読取り・キー操作を指します。但し、キー操作のうち[F
1]~[F5][SF]キーは、この場合のキー操作からは除きます。)
オートパワーオフの時間は、1分~15分の1分単位で設定出来ます。
0分で設定した場合は、オートパワーオフは機能しません。
レジューム/オートパワーオフの選択画面
操作説明
「Resume Function」側に“*”が在る時
・[1] ・・・・・ レジューム機能をオンで設定。
・[2] ・・・・・ レジューム機能をオフで設定。
・[ENT] ・・・・・ オートパワーオフの項目へ、“*”の表示が移動します。
・[C] ・・・・・ セットメニューへ戻ります。
「Auto OFF Time」側に”*”が在る時
・[F2] ・・・・・ オートパワーオフの時間を+1分します。
・[F3] ・・・・・ オートパワーオフの時間を-1分します。
・[ENT] ・・・・・ レジュームの項目へ、”*”の表示が移動します。
・[C] ・・・・・ セットメニューへ戻ります。
注意:レジューム機能を“ON”に設定した場合であっても、バッテリーパックを故意や落下等で
電源が切断した際にはプログラムやデータの保証はいたしません。
35
4.3.3.2 日付と時間の設定
VDR-2400EⅡM内蔵のクロックICに日付と時間の設定を行います。
[ENT]キーを押すことで、”*”の表示位置(設定項目)が上下します。
各項目の説明と操作は以下の通りです。
「Date」・・・・・日付の設定
VDR-2400EⅡM本体が持つ日付の設定を行います。
[1]~[9]のキーで、年・月・日を各2桁で設定します。
「Time」・・・・・時間の設定
VDR-2400EⅡM本体が持つ時計の設定を行います。
[1]~[9]のキーで、時・分・秒を各2桁で設定します。
操作説明
・[0]~[9] ・・・・・ 2桁毎に年・月・日/時・分・秒を入力して表示します。
・[F4] ・・・・・ 入力位置が一つ左へ戻ります。
・[F5] ・・・・・ 入力位置が一つ右へ進みます。
・[ENT] ・・・・・ 年月日/時分秒を決定し、”*”表示が移動します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
注意:「年」は西暦の下2桁、「時」は24時間表示で入力して下さい。
入力値に異常がある場合は、[ENT]キーを押してもブザー音が3回鳴るだけで変更しま
せん。
[ENT]キーを押さないでセットメニューに戻る様な場合は、変更されません。
主電池と副電池の両方がなくなると日付と時間もリセットされます。
36
4.3.3.3 液晶(LCD)の設定
LCDのコントラスト(バックライトの階調)を調節します。(3階調)
また、キー入力が無い場合にバックライトをOFFするまでの時間を1~30秒の範囲で設定します。
(0に設定した場合は、バックライトをOFFする動作は行いません。)
操作説明
[ENT] ・・・・・ 画面の選択項目(CONTRAST,LCD Auto OFF Time)を切り替えます。
選択された項目の左側には‘*’が表示されます。
[F2] ・・・・・ CONTRAST を選択している場合は、LCD のバックライトが一段階暗
くなります。
LCD Auto OFF Time を選択している場合は、キー入力が無い場合
にバックライトを OFF するまでの時間を増加させます。
[F3] ・・・・・ CONTRAST を選択している場合は、LCD のバックライトが一段階明
るくなります。
LCD Auto OFF Time を選択している場合は、キー入力が無い場合
にバックライトを OFF するまでの時間を減少させます。
[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
37
4.3.3.4 ブザーの設定
ブザーの音量・周波数とキークリック音の設定を行います。
操作説明
・[1] ・・・・・ ブザー音の音量設定
・[2] ・・・・・ ブザー周波数の設定
・[3] ・・・・・ キークリック音の設定
・[ENT] ・・・・・ 選択した項目設定画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
38
4.3.3.4.1 ブザー音の音量設定
ブザーの音量を調節します。(2段階)
操作説明
・[F2] ・・・・・ ブザー音の音量が一段階分小さくなります。
・[F3] ・・・・・ ブザー音の音量が一段階分大きくなります。
・[ENT] ・・・・・ ブザー周波数の設定画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
39
4.3.3.4.2 ブザー周波数の設定
操作説明
・[1] ・・・・・ ブザー音の周波数を 465Hzで設定します。
・[2] ・・・・・ ブザー音の周波数を 931Hzで設定します。
・[3] ・・・・・ ブザー音の周波数を1862Hzで設定します。
・[4] ・・・・・ ブザー音の周波数を2794Hzで設定します。
・[5] ・・・・・ ブザー音の周波数を3724Hzで設定します。
・[ENT] ・・・・・ キークリック音の設定画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
40
4.3.3.4.3 キークリック音の設定
操作説明
・[1] ・・・・・ キークリック音をオンで設定します。
・[2] ・・・・・ キークリック音をオフで設定します。
・[ENT] ・・・・・ ブザー音の音量設定画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
41
4.3.3.5 通信の設定
データやプログラムを転送する際に使用する光通信ポートのボーレートを設定します。
操作説明
・[1] ・・・・・ 光通信のボーレートを 9600bpsで設定します。
・[2] ・・・・・ 光通信のボーレートを 19200bpsで設定します。
・[3] ・・・・・ 光通信のボーレートを 38400bpsで設定します。
・[4] ・・・・・ 光通信のボーレートを 57600bpsで設定します。
・[5] ・・・・・ 光通信のボーレートを115200bpsで設定します。
・[ENT] ・・・・・ 前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
42
4.3.3.6 メモリーサイズの設定
VDR-2400EⅡMに内蔵するメモリーの、割当て状態の表示と設定を行います。
メモリーは1Kバイト単位で、プログラム領域とファイル領域に割当てます。
ファイル領域を指定すると、残りは自動的にプログラム領域となります。
プログラム領域とは、アプリケーションソフトウェアをダウンロードしておく領域です。
ファイル領域とは、データファイルを作成・収容する領域です。
操作説明
「領域設定時」
・[0]~[9] ・・・・・ 4桁でファイル領域の大きさを指定します。
・[ENT] ・・・・・ 確認画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
「確認画面」
・[1] ・・・・・ ファイル領域を新しい値で設定し、左の図へ戻ります。
・[2] ・・・・・ 設定を行わずに領域設定画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 設定を行わずに領域設定画面に戻ります。
注意:入力値が全メモリーの容量を越える場合は、異常値として扱います。
入力値に異常がある場合は、[ENT]キーを押してもブザー音が3回鳴るだけで変化しま
せん。
[ENT]キーにて確認画
面に切り替わります。
43
4.3.3.7 ローダーポートの設定
VDR-2400EⅡMにてファイル転送を行う際の通信ポートを設定します。
WLAN(無線LAN)時はサーバーもしくはクライアントが選択可能です。
ローダーポートの設定画面
操作説明
・[1] ・・・・・ 通信ポートを光通信(Com)に設定します。。
・[2] ・・・・・ 通信ポートを無線LAN(WLAN)に設定します。
・[F4] ・・・・・ 通信ポートが無線LAN選択時にSERVERを設定します。
・[F5] ・・・・・ 通信ポートが無線LAN選択時にCLIENTを設定します。
・[ENT] ・・・・・ 前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
44
4.3.3.8 設定のセーブ
設定値の不揮発メモリー(FROM)への書込み,もしくは設定値の初期化(工場出荷時設定)を行い
ます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 現在設定されている内容の保存処理を指定します。
・[2] ・・・・・ 設定値を工場出荷時設定に戻す処理を指定します。
・[ENT] ・・・・・ 選択した処理を実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
45
工場出荷時設定は下記の通りです。
項目 工場出荷時設定
Auto OFF Time 0 [秒]
CONTRAST 2 [Contrase2]
LCD Auto OFF Time 0 [秒]
Buzzer Volume 3
Buzzer Clock 5 [3724Hz]
Key Click 2 [OFF]
COM (Photo Baudrate) 5 [115200]
Memory (File Size) 5944
Loader Com(Photo)
MYID 0001
S
e
t
M
e
n
u
Startup Image 1 [Display]
IP アドレス設定方法 マニュアル
ルーカル IP アドレス 192.168.0.166
サブネットマスク 255.255.255.0
ゲートウェイアドレス 192.168.0.7
SSID VSSTD
AP の切替方法 ローミング
再接続閾値 000
ローミング閾値 100
パワーセービングタイム 200
暗号化 Non [なし]
Key1,Key2,Key3,Key4 NULL, 40Bit
キーインデックス 1
認証 Non [なし]
PSK NULL
EAP ユーザ名 NULL
EAP パスワード NULL
EAP 証明書パスワード NULL
CA ルート認証ファイルサイズ 0
クライアント証明書ファイルサイズ 0
秘密鍵ファイルサイズ 0
接続先 IP アドレス 192.168.0.216
接続先ポート番号 5000
W
L
A
N
サーバーポート番号 9100
46
4.3.3.9 本体情報
MYIDは1~9999まで設定可能で、複数台ハンディがある場合に区別する為に用意しています。
ハンディ自身は同じMYIDが存在しても問題ありませんので、お使いになる際必要に応じて設
定して下さい。
Startup Imageは電源ON時にオープニング画面を表示するかしないかの設定です。
操作説明
「MYID」側に"*"が在る時
・[0~9] ・・・・・ MYIDを入力します。
・[ENT] ・・・・・ Startup Imageの項目へ、"*"の表示が移動します。
・[C] ・・・・・ セットメニューへ戻ります。
「Startup Image」側に"*"が在る時
・[1] ・・・・・ ハンディ電源ON時にオープニング画面を表示する設定。
・[2] ・・・・・ ハンディ電源ON時にオープニング画面を表示しない設定。
・[ENT] ・・・・・ MYIDの項目へ、"*"の表示が移動します。
・[C] ・・・・・ セットメニューへ戻ります。
47
4.3.4 ファイル転送とコピー,消去
他のVDR-2400EⅡMやデバイスから、プログラムファイルやデータファイルの転送を行なうほ
か,VDR-2400EⅡMにダウンロードしたファイルの削除,RAM ⇔ FROM間のファイルコ
ピーを行うためのメニュー画面です。
操作説明
・[1] ・・・・・ ファイル転送
・[2] ・・・・・ ファイルコピー及びファイルの消去
・[3] ・・・・・ 画像ファイルの表示
・[ENT] ・・・・・ 選択した項目のメニュー画面へ遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
48
4.3.4.1 ファイル転送
他のVDR-2400EⅡMやデバイスから、プログラムファイルやデータファイルをダウンロードし
ます。
実行時までに、通信環境を整えておく必要があります。
操作説明
・[1] ・・・・・ プログラムファイルのアップロード
・[2] ・・・・・ データファイルのアップロード
・[3] ・・・・・ バックアップファイルのアップロード
・[4] ・・・・・ バイナリファイルのアップロード
・[5] ・・・・・ プログラムファイルのダウンロード
・[6] ・・・・・ データファイルのダウンロード
・[7] ・・・・・ バックアップファイルのダウンロード
・[8] ・・・・・ バイナリファイルのダウンロード
・[ENT] ・・・・・ 選択した項目の処理画面へ遷移します。
・[C] ・・・・・ メインメニューへ戻ります。
バックアップファイル、バイナリファイルのアップロード時の画面遷移はデータファイルの
アップロードと同じです。
バックアップファイル、バイナリファイルのダウンロード時の画面遷移はデータファイルの
ダウンロードと同じです。
49
4.3.4.1.1 プログラムファイルのアップロード
ホスト機や他のVDR-2400EⅡMへ、アプリケーションソフトウェアをアップロードします。
操作説明
正常に終了した時は、ブザー音が1回鳴ります。
終了確認後、[C]キーでアップロードのファイル選択画面に戻ります。
実行中に[C]キーを押すと、アップロードは強制終了します。
転送開始待ち画面 転送中画面
正常終了時 強制終了時
50
プログラムファイルが無い場合は、次の画面を表示して、ブザーを3回鳴らします。
アップロードの時に、通信異常(通信エラー)や強制終了([C]キー)等で、アップロードを終了し
た場合は,下の様な画面を表示して、ブザーを鳴らします。
操作説明
・[1] ・・・・・ 同じ条件で再度実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
51
4.3.4.1.2 データファイルのアップロード
ホスト機や他のVDR-2400EⅡMへ、データファイルをアップロードします。
データファイルが存在しない場合、「File not found!!」と表示します。
データファイルが存在する場合には、アップロードするファイルの選択を行います。
操作説明
・[F2] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ上へ移ります。
・[F3] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ下へ移ります。
・[ENT] ・・・・・ 選択したファイルのアップロードを開始します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
転送を開始すると、以下の画面になります。
転送開始待ち画面 転送中画面
ファイルが存在する場合 ファイルが存在しない
52
転送が正常に終了した場合には、「Completed!!!」と表示され、「ピー」というブザー音が鳴ります。
転送中に[C]キーを押下して転送を中断した場合や、転送中にエラーが発生した場合には、中断した
理由が表示され、転送を再度実行するか、処理をキャンセルするかの確認画面となります。
操作説明
・[1] ・・・・・ 転送処理を再度実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
正常終了時
強制終了時 エラー終了時
53
4.3.4.1.3 プログラムファイルのダウンロード
ホスト機や他のVDR-2400EⅡMから、アプリケーションソフトウェアをダウンロードします。
操作説明
正常に終了した時は、ブザー音が1回鳴ります。
終了確認後、[C]キーでダウンロードのファイル選択画面に戻ります。
実行中に[C]キーを押すと、ダウンロードは強制終了します。
転送開始待ち画面 転送中画面
正常終了時 強制終了時
54
ダウンロードの時に、通信異常(通信エラー)や強制終了([C]キー)等で、ダウンロードを終了し
た場合は,下の様な画面を表示して、ブザーを鳴らします。
通信異常・強制終了ともにプログラムファイル名の有無により、左右の画面のどちらか一方が表示され
ます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 同じ条件で再度実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
強制終了(ファイル名なし) 強制終了(ファイル名有り)
エラー終了(ファイル名なし) エラー終了(ファイル名有り)
55
4.3.4.1.4 データファイルのダウンロード
ホスト機や他のVDR-2400EⅡMから、データファイルをダウンロードします。
操作説明
正常に終了した時は、ブザー音が1回鳴ります。
終了確認後、[C]キーでダウンロードのファイル選択画面に戻ります。
実行中に[C]キーを押すと、ダウンロードは強制終了します。
転送開始待ち画面 転送中画面
正常終了時 強制終了時
56
ダウンロードの時に、通信異常(通信エラー)や強制終了([C]キー)等で、ダウンロードを終了し
た場合は,下の様な画面を表示して、ブザーを鳴らします。
通信異常・強制終了ともにプログラムファイル名の有無により、左右の画面のどちらか一方が表示され
ます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 同じ条件で再度実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
エラー終了(ファイル名なし) エラー終了(ファイル名有り)
強制終了(ファイル名なし) 強制終了(ファイル名有り)
57
4.3.4.1.5 無線LANを使用してファイル転送を行う場合。
4.3.3.7ローダポートの設定で「2:WLAN(TCP/IP)」選択している場合は、ファイル転送は無線LANを
使用して行われます。無線LAN経由でファイル転送を行う場合は事前に無線LANパラメータの設定
を行い、アクセスポイントと接続できる事を確認して下さい。
ファイル転送時の画面遷移はプログラムおよびデータファイルの場合と同じですが、画面の下部に接続
情報を追加表示いたします。
「サーバー時」( 4.3.3.7ローダポートの設定でSERVERを選択している場合)
「クライアント時」( 4.3.3.7ローダポートの設定でCLIENTを選択している場合)
サーバー時はハンディのIPアドレス
とポート番号を表示しますので、表示さ
れましたら、転送ユーティリティ(クラ
イアント)から接続して下さい。
クライアント時はハンディから表示し
ているIPアドレスとポート番号をに
接続します。事前に転送ユーティリティ
を起動(サーバー)して下さい。
58
4.3.4.2 ファイルコピー及びファイルの消去
VDRシリーズのプログラムファイルとデータファイルのコピー及び消去をします。
VDRシリーズはデータファイルをRAMとFROMの両方に格納することができます。
ダウンロードによりプログラムファイルはRAMに転送されたあとFROMに自動的にコピーされま
すが、データファイルはダウンロードによりRAMだけに格納されます。FROMにデータファイルを
格納する場合は、RAMからFROMにコピーする必要があります。
操作説明
・[1] ・・・ データファイルのコピー(FROM ⇒ RAM)
・[2] ・・・ データファイルのコピー(RAM ⇒ FROM)
・[3] ・・・ データファイルの消去(RAM)
・[4] ・・・ プログラムファイルの消去(FROM)
・[5] ・・・ データファイルの消去(FROM)
・[6] ・・・ バックアップファイルの消去
・[ENT] ・・・ 選択した処理の画面へ遷移します。
・[C] ・・・ 前画面へ戻ります。
59
4.3.4.2.1 データファイルのコピー(FROM ⇒ RAM)
FROM内のデータファイルをRAMにコピーします。
操作説明
・[F2] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ上へ移ります。
・[F3] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ下へ移ります。
・[ENT] ・・・・・ 処理を実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
すでにRAM内に選択したファイルが存在する場合には、ファイルのオーバーライトをおこなうかの確
認画面が表示されます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 同じ条件下で再度実行します。
・[2] ・・・・・ 選択ファイル選択画面に戻ります。
61
4.3.4.2.2 データファイルのコピー(RAM ⇒ FROM)
RAMにあるデータファイルをFROMにコピーします。
操作説明
・[F2] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ上へ移ります。
・[F3] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ下へ移ります。
・[ENT] ・・・・・ コピーを実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
すでにFROM内に同一ファイルが存在する場合には、ファイルのオーバーライトを行うかを確認する
画面が表示されます。
操作説明
・[1] ・・・・・ コピーを実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
63
4.3.4.2.3 データファイルの消去(RAM)
RAM内のデータファイルを消去します。
操作説明
・[F2] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ上へ移ります。
・[F3] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ下へ移ります。
・[ENT] ・・・・・ 消去を実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
消去を実行する際には、確認画面が表示されます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 消去を実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
64
消去が完了すると、以下の画面となります。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
RAM内にデータファイルが一つも無い場合は、次の画面を表示して、ブザーを3回鳴らします。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
65
4.3.4.2.4 プログラムファイルの消去(FROM)
FROM内のプログラムファイルを消去します。
ファイル名の先頭に“*”がついているファイルは、RAMのプログラム実行エリアにコピーされてい
ます。
操作説明
・[F2] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ上へ移ります。
・[F3] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ下へ移ります。
・[ENT] ・・・・・ 消去を実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
消去を実行する際には、確認画面が表示されます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 消去を実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
66
消去が完了すると、以下の画面となります。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
FROM内にプログラムファイルが一つも無い場合は、次の画面を表示して、ブザーを3回鳴らします。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
67
4.3.4.2.5 データファイルの消去(FROM)
FROM内のデータファイルを消去します。
操作説明
・[F2] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ上へ移ります。
・[F3] ・・・・・ 選択ファイルの反転表示が一つ下へ移ります。
・[ENT] ・・・・・ 消去を実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
消去を実行する際には、確認画面が表示されます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 消去を実行します。
・[2] ・・・・・ 前画面に戻ります。
68
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
FROM内にデータファイルが一つも無い場合は、次の画面を表示して、ブザーを3回鳴らします。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
69
4.3.4.3 画像ファイルの表示
ハンディ内にダウンロードされている画像ファイルを表示します。表示可能な画像ファイルはビットマ
ップとJPEGの2種類です。また、画像ファイルをまとめた書庫ファイルも表示可能です。
各ファイルは拡張子で判断します。
ビットマップファイル・・・拡張子がBMP
JPEGファイル ・・・拡張子がJPG
書庫ファイル ・・・拡張子がGVS
画像ファイルがRAMとFROM両方に存在する場合は同じファイル名が2個表示されます。先にRA
M上のファイルを表示します。
操作説明
・[CH] ・・・・・JPEGファイル表示形式の、一括/ラインを切り替え切り替えます。
・[F2] ・・・・・ファイル選択を上へ移動します。
・[F3] ・・・・・ファイル選択を下へ移動します。
・[ENT] ・・・・・画像データを表示します。
書庫ファイル内の画像を表示中は次の画像表示を行います。
・[C] ・・・・・前画面に戻ります。
70
4.3.5 メモリ初期化
VDRシリーズの内蔵メモリ内のRAMまたはFROMの全てのデータの消去及びメモリ内のRAM
及びFROMの空き容量表示をおこないます。
操作説明
・[1] ・・・・・ 全メモリ消去
・[2] ・・・・・ メモリ空き容量表示
・[ENT] ・・・・・ 選択した処理の画面へ移ります。
・[C] ・・・・・ 前画面へ戻ります。
71
4.3.5.1 全メモリ消去
操作説明
・[1] ・・・・・ 全RAMのメモリ消去
・[2] ・・・・・ 全FROMのメモリ消去
・[3] ・・・・・ バックアップエリアのメモリ消去
・[ENT] ・・・・・ 選択した処理の画面へ移ります。
・[C] ・・・・・ 前画面へ移ります。
72
4.3.5.1.1 全RAMのメモリ消去
VDRシリーズの内蔵メモリーの、RAMを全てクリアします。
データファイルもクリアされますがプログラムファイルはFROMから自動的にロードされます。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 全RAMのメモリークリアを実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
メモリクリア実行中は、以下の画面が表示されます。
73
4.3.5.1.2 全FROMのメモリ消去
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 全FROMのメモリークリアを実行します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
メモリクリアが完了すると、以下の画面が表示されます。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
75
4.3.6 無線LAN設定
無線LANの環境で通信するための各種設定を行います。
無線LANのトップメニューです。
操作説明
・[1] ・・・・・ 本体情報表示
・[2] ・・・・・ ネットワーク設定
・[3] ・・・・・ 無線LAN設定
・[4] ・・・・・ セキュリティ設定
・[5] ・・・・・ EAP認証ファイル設定
・[6] ・・・・・ 無線LANテスト
・[ENT] ・・・・・ 選択したメニューの画面へ遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
76
4.3.6.1 本体情報表示
無線LANに関連するVDR-2400EⅡMの現在の設定内容をLCD画面に表示します。
操作説明
・[P1] ・・・・・ 本体情報画面(2ページ目)を表示している場合に、1ページ目
に切り替えます。
・[P2] ・・・・・ 本体情報画面(1ページ目)を表示している場合に、2ページ目
に切り替えます。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
1ページ目
(マニュアル時)
1ページ目
(DHCP時)
2ページ目
※「暗号化」,「認証」は、現状
の設定内容を表示します。
77
4.3.6.2 ネットワーク設定
IPアドレスの設定方法と、IPアドレス設定方法をマニュアルに設定した場合のローカルIPアドレ
スその他の設定を行います。
ネットワーク設定1ではIPアドレスの設定方法と、IPアドレス設定方法をマニュアルに設定した場
合のローカルIPアドレスその他の設定を行います。DHCP の場合にはDHCP サーバーが必要です。(使用
するネットワークの管理者に相談して決めてください。)
ネットワーク設定2ではTCP/IPを使用して接続する場合の情報を設定します。
マニュアル設定時 DHCP設定時
「ネットワーク設定1」
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目(IPアドレス設定方法,ローカルIPアドレス,サブ
ネットマスク,ゲートウェイアドレス)を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[P1] ・・・・・ 現在の内容を保存します。
・[CH] ・・・・・ ネットワーク設定2の画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 4.3.6 無線 LAN のトップメニューに戻ります。
※ローカルIPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイアドレスは「1:マニュアル」設定時のみ
有効です。
「ネットワーク設定2」
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目(接続先IPアドレス,接続先ポート番号,サーバーポ
ート番号)を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[P1] ・・・・・ 現在の内容を保存します。
・[CH] ・・・・・ ネットワーク設定 1 の画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 4.3.6 無線 LAN のトップメニューに戻ります。
注意:無線LANテストでサーバ起動を行った後にサーバーポート番号を変更した場合、有効にする為
には再起動が必要です。
78
4.3.6.3 無線LAN設定
ネットワークのSSID、ローミング閾値,パワーセービングタイムの設定を行います。
操作説明
・[P2] ・・・・・ SSID設定画面に遷移します。
・[P1] ・・・・・ 現在の内容を保存します。
セキュリティ設定で、暗号化がWPA/WPA2、方式がTKI
P/AES、認証がPSKの場合で SSID を変更した場合は
PreSharedKey 計算画面へ移動します。(4.3.6.4.8 参照)
・[F4] ・・・・・ 無線LAN設定画面に遷移します。
(無線LAN設定画面2のとき)
・[F5] ・・・・・ 無線LAN設定2画面に遷移します。
(無線LAN設定画面のとき)
・[C] ・・・・・ SSIDを変更した場合でも、変更した値を保存せずに前画面に
戻ります。
無線LAN設定画面にて、[P2]キーを押下すると、SSID入力画面を表示します。
無線LAN設定画面2では、APの切替方法,パワーセービングタイムの設定を行います。
それぞれの設定内容が与える動作の影響は以下の通りです。
APの切替方法 1:再接続処理
再接続処理を開始するRSSIの閾値を絶対値(単位-dBm)
で指定します。設定できる範囲は0~200です。
0設定時はこの値による動作を行いません。
2:ローミング
現在接続しているAPと接続したまま次のAPと再接続処理を
開始するRSSIの閾値を絶対値(単位―dBm)で指定します。
設定できる範囲は0~200です。
0設定時はこの値による動作を行いません。
F4,F5
79
パワーセービングタイム 省電力機能(最大休止時間)の設定です。
アクセスポイントのビーコン間隔が100msでDTIMが1の場
合に100を設定すると最大休止時間が100msになります。
設定の目安としては DTIM×パワーセービングタイム=300 です。
SSID入力画面では、最大32文字のSSIDを設定します。
操作説明
・[F4],[F5] ・・・・・ カーソルを左右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 入力した文字列を確定し、前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 入力を無効にして前画面に戻ります。
・[BS] ・・・・・ カーソル位置の文字を削除してカーソルを左に移動しま
す。
・[SF]+[BS] ・・・・・ カーソル位置の文字を削除して、カーソル以降の文字を左
に移動します。
・[CH] ・・・・・ 入力モードを切り替えます。
モードは以下の2モードになります。
「上書モード」: カーソル位置に文字がある場合には
その文字を書換える
「挿入モード」: カーソル位置に文字がある場合には、
カーソル位置以降の文字を右に移動
してカーソル位置に入力文字を挿入
する
各キーのキートップに表示されている文字を入力可能
です。(同じキーを複数回押下することにより、入力文
字を切り替えます。)
[例]「2」→「A」→「B」→「C」→「a」→「b」
→「c」→「2」
スペース,@マークを入力する場合は、「1」キーを使
用します。(「1」→「@」→「 」→「1」)
80
4.3.6.4 セキュリティ設定
暗号化,認証の方法を設定します。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[F4] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を左に移動します。
・[F5] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 画面の内容で設定を確定し、前画面に戻ります。
セキュリティ設定で、暗号化がWPA/WPA2、方式がTKI
P/AES、認証がPSKの場合でPSKキーを変更した場合は
PreSharedKey 計算画面へ移動します。(4.3.6.4.8 参照)
・[P2] ・・・・・ 選択されている設定項目が文字列である場合に、文字列を入力す
る画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 変更した値を保存せずに前画面に戻ります。
使用する暗号化により方式と認証を設定して下さい。
①Non・・セキュリティなしです。
②WEP・・WEP キー(40/128 ビット)で指定します。
WEP キーは、「WEP キー/WEP2 キー/WEP3 キー/WEP4 キー」の4個設定可能です。
③WPA・・方式は TKIP か AES を指定する。認証は PSK か EAP を指定する。
④WPA2 ・方式は AES を指定する。認証は PSK か EAP を指定する。
⑤DWEP ・認証は EAP を指定する。
暗号化:WPA2 方式:AES
認証:なし
81
4.3.6.4.1 暗号化:なし
暗号化にて「1:Non」を選択すると暗号なしになります。
認証は、1:Non(なし)か 2:EAP のいずれかを設定します。
認証については 4.3.6.4.7 認証:EAP を参照して下さい。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[F4] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を左に移動します。
・[F5] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 画面の内容で設定を確定し、前画面に戻ります。
・[P2] ・・・・・ 選択されている設定項目が文字列である場合に、文字列を入力す
る画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 変更した値を保存せずに前画面に戻ります。
暗号化:なし
認証:なし
暗号化:なし
認証:TLS
82
4.3.6.4.2 暗号化:WEP
暗号化にて「2:WEP」を選択すると、WEPキーの設定項目があらわれます。
[ENT]キーにて、WEPキーを設定項目に選択し(「WEPキー」の左側に‘*’が表示されてい
る状態)、[P2]を押下することでWEPキーの入力画面に遷移します。
操作説明
・[F2] ・・・・・ キー設定にて反転しているキーを上に移動します。
・[F3] ・・・・・ キー設定にて反転しているキーを下に移動します。
・[CH] ・・・・・ 選択されているインデックスのキーのレングスを切り替え
ます。(40bit⇔128bit)
・[SF]+[P2] ・・・・・ 選択されているインデックスのキーを入力する画面に遷移
します。(16進入力)
・[P2] ・・・・・ 選択されているインデックスのキーを入力する画面に遷移
します。(アスキー入力)
・[P1] ・・・・・ 設定したキーおよびインデックスを保存して前画面に戻ま
す。
・[C] ・・・・・ 設定した内容を保存せずに舞え画面に戻ります。
注意:反転しているキーのインデックスがキーインデックスに反映されます。
WEP40bit WEP128bit
暗号化:WEP,認証:なし
認証については、1:Non(なし)か2:EAPのいずれかを
設定します。認証については4.3.6.4.7認証:EAPを
参照して下さい。
83
[P2]キー,あるいは[SF]+[P2]キーを押下すると、指定のレングスにて以下の入力画面が
表示されます。
操作説明
・[F4],[F5] ・・・・・ カーソルを左右に移動します。
・[CH] ・・・・・ 入力モードを「上書モード」,「挿入モード」で切り替え
ます。
・[P1] ・・・・・ 入力した文字列を確定して前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 入力を無効にして前画面に戻ります。
・[BS] ・・・・・ カーソル位置の文字を削除してカーソルを左に移動し
ます。
・[SF]+[BS] ・・・・・ カーソル位置の文字を削除してカーソル位置以降の文
字を左に移動します。
WEPキーは、1バイトを2桁の16進表記にて入力します。
アスキーコード表にて、入力文字列をアスキーコードに変換して入力して下さい。
[例]“0”⇒“30”,“1”⇒“31”,“A”⇒“41”,“a”⇒“61”
入力時は、「2」,「3」キーにより、キートップに表示されている「A」~「F」の文字を入力可能
です。(同じキーを複数回押下することにより、入力文字を切り替えます。)
[例]「2」→「A」→「B」→「C」→「2」
注意:WEPキーを文字列として入力する場合には、前画面で[P2]キーを押下して下さい。
WEP40bit(HEX) WEP128bit(HEX)WEP40bit(ASC)
84
4.3.6.4.3 暗号化:WPA
暗号化にて「3:WPA」を選択すると、方式と認証の設定項目があらわれます。
方式はTKIPかAESのいずれかを設定します。認証はPSKかEAPのいずれかを設定します。
認証については 4.3.6.4.6 認証:PSK/4.3.6.4.7 認証:EAP を参照して下さい。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[F4] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を左に移動します。
・[F5] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 画面の内容で設定を確定し、前画面に戻ります。
・[P2] ・・・・・ 選択されている設定項目が文字列である場合に、文字列を入力す
る画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 変更した値を保存せずに前画面に戻ります。
暗号化:WPA
方式:TKIP
認証:PSK
暗号化:WPA
方式:AES
認証:PSK
85
4.3.6.4.4 暗号化:WPA2
暗号化にて「4:WPA2」を選択すると、方式と認証の設定項目があらわれます。
方式はAESを設定します。認証はPSKかEAPのいずれかを設定します。
認証については 4.3.6.4.6 認証:PSK/4.3.6.4.7 認証:EAP を参照して下さい。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[F4] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を左に移動します。
・[F5] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 画面の内容で設定を確定し、前画面に戻ります。
・[P2] ・・・・・ 選択されている設定項目が文字列である場合に、文字列を入力す
る画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 変更した値を保存せずに前画面に戻ります。
暗号化:WPA2
方式:AES
認証:PSK
86
4.3.6.4.5 暗号化:DWEP
暗号化にて「5:DWEP」を選択すると、認証の設定項目があらわれます。
認証はEAPを設定します。また認証のMD5は選択できません。
認証については 4.3.6.4.7 認証:EAP を参照して下さい。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 設定項目を切り替えます。
選択されている設定項目の左側には‘*’が表示されます。
・[F4] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を左に移動します。
・[F5] ・・・・・ 選択されている設定項目の設定内容を右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 画面の内容で設定を確定し、前画面に戻ります。
・[P2] ・・・・・ 選択されている設定項目が文字列である場合に、文字列を入力す
る画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 変更した値を保存せずに前画面に戻ります。
暗号化:DWEP
認証:TLS
87
4.3.6.4.6 認証:PSK
認証でPSKを選択しP2(文字列入力)を実行すると以下のような入力画面になります。PSKキー
は最大63文字まで入力可能です。
操作説明
・[F4],[F5] ・・・・・ カーソルを左右に移動します。
・[P1] ・・・・・ 入力した文字列を確定して前画面に戻ります。
・[C] ・・・・・ 入力を無効にして前画面に戻ります。
・[BS] ・・・・・ カーソル位置の文字を削除してカーソルを左に移動し
ます。
・[SF]+[BS] ・・・・・ カーソル位置の文字を削除してカーソル位置以降の文
字を左に移動します。
・[CH] ・・・・・ 入力モードを切り替えます。
モードは以下の2モードになります。
「上書モード」: カーソル位置に文字がある場合には
その文字を書換える
「挿入モード」: カーソル位置に文字がある場合には、
カーソル位置以降の文字を右に移動
してカーソル位置に入力文字を挿入
する
各キーのキートップに表示されている文字を入力可能
です。(同じキーを複数回押下することにより、入力文
字を切り替えます。)
[例]「2」→「A」→「B」→「C」→「a」→「b」
→「c」→「2」
スペース,@マークを入力する場合は、「1」キーを使
用します。(「1」→「@」→「 」→「1」)
88
4.3.6.4.7 認証:EAP
認証方法にて「2:EAP」を選択すると、EAPモードが設定項目にあらわれます。
EAPモードにて「1:MD5」が選択されている状態では、ユーザー名とパスワードが設定項目にあ
らわれます。
セキュリティ画面(4)
暗号化:WPA
認証方法:EAP
EAPモード:MD5
89
EAPモードにて「2:TLS」,「3:PEAP」を選択した場合には、それぞれ以下の表示となりま
す。
それぞれの画面において、設定項目に「ユーザー名」,「パスワード」,「証明書パスワード」を選択して
[P2]キーを押下すると、以下の文字列入力画面が表示されます。
セキュリティ画面(5)
暗号化:なし
認証方法:EAP
EAPモード:TLS
セキュリティ画面(6)
暗号化:なし
認証方法:EAP
EAPモード:PEAP
90
4.3.6.4.8 Pre Shared Key計算
セキュリティの設定で、暗号化がWPA/WPA2、方式がTKIP/AES、認証がPSKの場合に、
SSID(4.3.6.3)又はPSK(4.3.6.4.6)を変更すると PreSharedKey の計算画面を表示します。
PreSharedKey の計算は時間がかかるのでアソシエーションを行う前に事前に計算する為の画面です。
PreSharedKey の計算を行っていない状態でアソシエーションを実行すると、APとの最初の接続に約1
分程度かかります。
SSID を変更した場合 PSK を変更した場合
操作説明
・[ENT] ・・・・・ 計算を行います。
・[C] ・・・・・ 計算を行わずに前画面に戻ります。
計算中の画面(PSK 変更時) 計算が終わった画面(PSK 変更時)
注意: 計算中はカーソルがブリンクします。また計算中はキー入力を受け付けませんので計算終了ま
でお持ちください。計算が終了後はENTキーで前画面に戻ります。
91
PreSharedKey の計算結果はRAM上に保持していますので、電池が空になった場合には計算結果が失わ
れます。また、4.3.5.1.1 全RAMのメモリの消去を実行した場合も計算結果が失われます。但し、
PreSharedKey の計算後に 4.3.3.8 設定のセーブで現在値をセーブすると、FROM に保持します。従って、
4.3.6.6.2アソシエーションテストでAPとアソシエーションできる事が確認出来た場合はFROMに書込
んで下さい。PreSharedKey はSSIDとPSKキーを変更した場合には再計算が必要となります。
4.3.6.5 EAP認証ファイル設定
EAPの認証ファイルをVDR-2400EⅡMにダウンロードする画面です。
転送プロトコルはYMODEMを使用しています。
転送ユーティリティにて各ファイルのダウンロードを行って下さい。
(ハイパーターミナルなどのターミナルソフトからもダウンロードは可能です。)
注意:認証ファイルには、有効期間があります。インストール時点で使用可能なものであることを確認
してください。
:EAP 認証を行う場合は、ハンディーターミナルの日時の確認を行い違っている場合は必ず正しい
日時に設定して下さい。
未設定での表示 設定済み表示
92
4.3.6.6 無線LANテスト
無線LANの動作を確認するテストメニューです。
操作説明
・[1] ・・・・・ RSSIテスト
・[2] ・・・・・ アソシエーションテスト
・[3] ・・・・・ サーバ起動テスト
・[ENT] ・・・・・ 選択したテストの画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
93
4.3.6.6.1 RSSIテスト
VDR-2400EⅡMが受信している電波状況を表示します。インターバルの間隔でスキャンを実施
します。インターバルは0~9秒まで設定可能です。アクセスポイントの設定によってはSSIDが表
示されない場合があります。表示する項目は
・チャンネル/RSSI/SSID
・チャンネル/RSSI/Encryption
でCHキーで切り替えられます。
操作説明
[P1]・・・・・ 表示している画面で停止します。
[P2]・・・・・ 画面更新をで再開します。(インターバルの時間)
[CH]・・・・・ 表示項目を入れ替えます。
[F2]・・・・・ インターバルの時間を+1します。(最大は9秒)
[F3]・・・・・ インターバルの時間を-1します。(最小は0秒)
[C] ・・・・・ 無線LANテストの画面に戻ります。
P1,P2
P1,P2
CH CH
94
4.3.6.6.2 アソシエーションテスト
設定した無線LAN設定にてアクセスポイントに接続できるかを確認します。
状態が ASSOCIATE になった時にローカル IP アドレス/サブネットマスク/ゲートウェイアドレスを
表示します。
未接続での表示 接続済み表示
95
4.3.6.6.3 サーバ起動テスト
VDR-2400EⅡMにてRAWクライアントを起動し、PCからVDR-2400EⅡMのIPア
ドレスとポート番号を指定してターミナルソフト等で接続することにより、データの送受信テストが可
能です。(PCからのデータをVDR-2400EⅡMにて折返す。)
操作説明
[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
96
4.3.7 「RFID」RFIDの読取り・書込みテスト
4.3.7.1 RFタグリーダの動作モード選択
RFタグリーダの動作モードを選択します。
RFタグリーダの
動作モード設定の画面
操作説明
RFタグリーダには、RFタグのメーカ種別を自動
で識別するモードと、RFタグのメーカ種別をユー
ザが選択するモードがあります。
各モードごとにテストが行えます。
・[1]―――――→ メーカ種別の自動識別モード
・[2]―――――→ メーカ種別の手動識別モード
・[ENT]―――→ 選択した項目の設定画面へ移ります。
・[C]―――――→ 前画面に戻ります。
4.3.7.1.1 メーカ種別の自動識別モード
テスト種別を選択します。
メーカ種別を自動で識別するモード
でのテストメニューの画面 操作説明
・[1]―――――→ 読取りテスト
・[2]―――――→ UID読取りテスト
・[ENT]―――→ 選択した項目の設定画面へ移ります。
・[C]―――――→ 前画面に戻ります。
97
4.3.7.1.1.1 読取りテスト
RFタグの読取りをテストします。
RFタグの
読取りテスト画面(読取り前)
―――――→
RFタグの
読取りテスト画面(読取り後)
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグの読取りを行います。
各RFタグ共通で6ブロック目から2ブロック分を読取ります。
(Tag-it HF-I、I・CODE SLI は8バイト、my-d は16バイト。)
読取れた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で読取った事を知らせます。
LCDの3行目に読取り結果、8行目にRFタグ種別を表示します。
読取れない場合は、読取り前の画面になります。
トリガースイッチを押している間は、読取り動作を維持します。
・[トリガー] ―――――→ 読取り動作の実行。
・[C] ―――――→ テストメニューへ戻ります。
98
4.3.7.1.1.2 UID読取りテスト
RFタグのUIDデータの読取りテストをします。
RFタグのUID
読取りテスト画面(読取り前)
―――――→
RFタグのUID
読取りテスト画面(読取り後)
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグのUIDの読取りを行います。
読取れた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で読取った事を知らせます。
LCDの3行目、4行目に8バイトのUID読取り結果、8行目にRFタグ種別を表示し
ます。
読取れない場合は、読取り前の画面になります。
トリガースイッチを押している間は、読取り動作を維持します。
・[トリガー] ―――――→ 読取り動作の実行。
・[C] ―――――→ テストメニューへ戻ります。
99
4.3.7.1.2 メーカ種別の手動識別モード
RFタグ種別を選択します。
メーカ種別を手動で識別するモードでの
RFタグ種別選択の画面
操作説明
・[1] ―――――→ Tag-it HF-IRFタグにてテストします。
・[2] ―――――→ I・CODE SLIRFタグにてテストします。
・[3] ―――――→ my-d RFタグにてテストします。
・[4] ―――――→ mifare カードにてテストします。
・[ENT] ―――――→ 選択したRFタグでのテストメニューの画面へ移ります。
[1]~[3]を選択の場合、ISO15693タグのテス
ト
[4]を選択の場合、mifareテストメニュー
・[C] ―――――→ RFタグリーダの動作モード設定の画面へ戻ります。
100
4.3.7.1.2.1 ISO15693タグのテスト
テスト種別を選択します。
メーカ種別を手動で識別するモードでの
テストメニューの画面
操作説明
・[1] ――――――→ 読取りテスト
・[2] ――――――→ 書込みテスト
・[3] ――――――→ 読取りダンプテスト
・[4] ――――――→ UID読取りテスト
・[5] ――――――→ RFタグ複数枚読取りテスト
・[ENT] ――――――→ 選択した項目の設定画面へ移ります。
・[C] ――――――→ RFタグ種別選択の画面へ戻ります。
101
4.3.7.1.2.1.1 読取りテスト
RFタグの読取りテストをします。
RFタグの読取りテスト画面
(表示形式の選択)
―――――→
(読取りブロック番号の入力)
操作説明
読取り結果の表示形式をHex(16進)表示かアスキー形式かを選択します。
RFタグの読取りを行うブロック番号を入力します。
読取りを行うことの出来ないブロック番号を指定しますとデータは読取れません。
読取りを行うことの出来るブロック番号については、タグメーカや種類によって異なりま
すので、各タグメーカにお問い合わせ下さい。
・[ENT] ――――――→ RFタグ読取りテストの画面へ進みます。
・[BS] ――――――→ 一文字削除してカーソルが戻ります。
・[C] ――――――→ テストメニューへ戻ります。
102
RFタグの
読取りテスト画面(読取り前)
―――――→
RFタグの
読取りテスト画面(読取り後)
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグの読取りを行います。
(Tag-it HF-I、I・CODE SLI は4ブロック、my-d は2ブロック
読取ります。)
読取れた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で読取った事を知らせます。
LCDの3行目に読取り結果、8行目にRFタグ種別を表示します。
読取れない場合は、読取り前の画面になります。
トリガースイッチを押している間は、読取り動作を維持します。
・[トリガー] ―――――→ 読取り動作の実行。
・[C] ―――――→ 読取りブロック番号の入力画面へ戻ります。
103
4.3.7.1.2.1.2 書込みテスト
RFタグの書込みテストをします。
RFタグの書込みテスト画面
(表示形式の選択)
―――――→
(書込みブロック番号の入力)
操作説明
書込み結果の表示形式をHex(16進)表示かアスキー形式かを選択します。
RFタグの書込みを行うブロック番号を入力します。
書込み先ブロックがロックされていたり、指定範囲外など、書込みを行うことの出来ない
ブロック番号を指定しますとデータは書込めません。
書込みを行うことの出来るブロック番号については、タグメーカや種類によって異なりま
すので、各タグメーカにお問い合わせ下さい。
・[ENT] ―――――→ RFタグ書込みテストデータ入力の画面へ進みます。
・[BS] ―――――→ 一文字削除してカーソルが戻ります。
・[C] ―――――→ テストメニューへ戻ります。
104
RFタグの書込みテスト画面
(書込みデータの入力)
操作説明
RFタグの書込みを行うデータをテンキーにて入力します。
各RFタグ共通で16バイトです。
・[ENT] ―――――→ RFタグ書込みテストの画面へ進みます。
・[BS] ―――――→ 一文字削除してカーソルが戻ります。
105
RFタグの書込み
テスト画面(書込み前)
―――――→
RFタグの書込み
テスト画面(書込み後)
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグへの書込みを行います。
(Tag-it HF-I、I・CODE SLI は4ブロック、my-d は2ブロック
書込みます。)
書込まれた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で書込んだ事を知らせます。
LCDの3行目に書込み結果、8行目にRFタグ種別を表示します。
書込めない場合は、書込み前の画面になります。
再度トリガースイッチを押すと書込み動作を行います。
・[トリガー] ―――――→ 書込み動作の実行。
・[C] ―――――→ 書込みブロック番号の入力画面へ戻ります。
106
4.3.7.1.2.1.3 読取りダンプテスト
RFタグの読取りダンプテストをします。
RFタグの読取りダンプテスト画面
(読取りブロック番号の入力)
操作説明
RFタグの読取りを行うブロック番号を入力します。
読取りを行うことの出来ないブロック番号を指定しますとデータは読取れません。
読取りを行うことの出来るブロック番号については、タグメーカや種類によって異なりま
すので、各タグメーカにお問い合わせ下さい。
・[ENT] ―――――→ 読取りブロック数の入力の画面へ進みます。
・[BS] ―――――→ 一文字削除してカーソルが戻ります。
・[C] ―――――→ テストメニューへ戻ります。
107
RFタグの読取りダンプテスト画面
(読取りブロック数の入力)
操作説明
RFタグの読取りを行うブロック数を入力します。
(Tag-it HF-I は最大58ブロック、I・CODE SLI は最大58ブロッ
ク、my-d は最大28ブロック読取ります。)
読取りを行うことの出来ないブロック番号の範囲を指定しますとデータは読取れません。
読取りを行うことの出来るブロック番号については、タグメーカや種類によって異なりま
すので、各タグメーカにお問い合わせ下さい。
・[ENT] ―――――→ RFタグ読取りダンプテストの画面へ進みます。
・[BS] ―――――→ 一文字削除してカーソルが戻ります。
RFタグの読取り
ダンプテスト画面(読取り前)
―――――→
RFタグの読取り
ダンプテスト画面(読取り後)
108
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグの読取りを行います。
読取れた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で読取った事を知らせます。
読取ったデータは、1バイトおきに表示します。
1画面当たり最大24バイト表示されます。
1画面で表示しきれない場合、次ページに表示データがある場合は画面下部に[Next<1>]
前ページに表示データがある場合は画面下部に[Front<2>]と画面スクロールを促す表示
が現れます。各画面は[1]、[2]キーで移動することが出来ます。
読取れない場合は、読取り前の画面になります。
トリガースイッチを押している間は、読取り動作を維持します。
・[トリガー] ―――――→ 読取り動作の実行。
・[C] ―――――→ 読取りブロック番号の入力画面へ戻ります。
109
4.3.7.1.2.1.4 UID読取りテスト
RFタグのUIDデータの読取りテストをします。
RFタグのUID
読取りテスト画面(読取り前)
―――――→
RFタグのUID
読取りテスト画面(読取り後)
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグのUIDの読取りを行います。
読取れた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で読取った事を知らせます。
LCDの3行目、4行目に8バイトのUID読取り結果、8行目にRFタグ種別を表示し
ます。
読取れない場合は、読取り前の画面になります。
トリガースイッチを押している間は、読取り動作を維持します。
・[トリガー] ―――――→ 読取り動作の実行。
・[C] ―――――→ テストメニューへ戻ります。
110
4.3.7.1.2.1.5 RFタグ複数枚読取りテスト
RFタグを同時に複数枚アクセスする読取りテストをします。
RFタグの複数枚
読取りテスト画面(読取り前)
―――――→
RFタグの複数枚
読取りテスト画面(読取り後)
操作説明
トリガースイッチを押すと、RFタグの読取りを行います。
各RFタグ共通で6ブロック目から8バイト読取ります。
(Tag-it HF-I、I・CODE SLI は2ブロック、my-d は1ブロック
分。)
読取れた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で読取った事を知らせます。
1枚読取れた場合、LCDの1行目に読取り結果を表示します。
2枚目以降読取れた場合、LCDの2行目以降に読取り結果を表示します。
8行目にRFタグ種別を表示します。
読取れない場合は、読取り前の画面になります。
トリガースイッチを押している間は、読取り動作を維持します。
・[トリガー] ―――――→ 読取り動作の実行。
・[C] ―――――→ テストメニューへ戻ります。
111
4.3.7.1.3 mifareテストメニュー
テスト種別を選択します。
mifareカードの
テストメニュー画面
操作説明
・[1] ―――――→ 読取り/書込み処理
・[2] ―――――→ キー書込み処理
・[3] ―――――→ バリューブロック処理
・[4] ―――――→ 単独コマンド処理
・[ENT] ―――――→ 選択した項目の画面へ移ります。
112
4.3.7.1.3.1 読取り/書込み処理
mifareカードに対する読取り/書込みテストを行います。
mifareカードの
読取り/書込み選択画面
操作説明
この画面の階層下のパラメータは、読取り/書込み処理について共通です。
例えば、mifareカードの特定のブロックについて書込み処理を行った後、読取り画
面へ移動すると、書込み時に入力した条件が引き継がれますので、パラメータを設定する
ことなく、書込んだブロックの内容を読出して確認することができます。
この画面から3.3.8.1.5へ戻るまで、読取り/書込み処理のパラメータは保持されま
す。
・[1] ―――――→ 読取り処理
・[2] ―――――→ 書込み処理
・[ENT] ―――――→ 選択した項目の画面へ移ります。
・[C] ―――――→ mifareテストメニューへ戻ります。
113
4.3.7.1.3.1.1 読取り処理
mifareカードから特定のブロックの内容を読出します。
mifareカードの
読取り処理画面
操作説明
・[1]~[5] ――――――→ 読取りについての条件を設定します。
・[ENT] ――――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ――――――→ 読取り/書込み処理画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4→5と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 読取り開始アドレ
ス
読取りを開始する先頭のブロック
アドレス
0
[3] 読取りブロック数 読取りを行うブロックの数 1
[4] トリガーモード トリガースイッチの押下により、
連続で読取りを行うか、1度の読
取りで終了するかの設定
1回
読取り条件を設定することなく、[5]の読取り実行を行った場合は、上記の初期値にて動作します。
114
[1]認証キー
認証キー設定画面
mifareカードにアクセスする際の認証キー情報を設定します。
設定項目は以下の3つです。
(1) Type(キータイプ)
A キーAにて認証を行う
B キーBにて認証を行う
Single 単独コマンド
別途3.3.8.1.5.4のRequest~認証を行い、カードを
アクティブ状態にしておく必要があります。
U-light mifare ウルトラライトでは認証自体ありません。
認証手順を行わずに読出しを行う設定です。
(2) Val.(キーソース)
E^2 RFタグリーダ内部のEEPROMに保持している値を使用して
認証を行います。
INPUT Keyに入力した値を使用して認証を行います。
(3) Key(キー値)
6バイトのキー値を1バイトを 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能で
す。
[ENT]キーにて、Type→Val→Nextと入力可能な項目が切り替わります。
Key(キー値)は、Val(キーソース)にてINPUTを選択した場合にのみ、入力が可
能となります。
Nextで、“1:Y”を選択すると、“[2]読取り開始アドレス”の設定画面へ移動します。
115
[2]読取り開始アドレス
読取り開始アドレス設定画面
読取りを開始するブロックアドレスを設定します。
0~255の値が設定可能ですが、カードの種類によって保持しているブロックの数が異なり
ますので、カードメーカーにお問合せください。
[ENT]キー押下で“[3]読取りブロック数”設定画面へ移動します。
[3]読取りブロック数
読取りブロック数設定画面
読取りを行うブロック数を設定します。
1~16の値が設定可能ですが、カードの種類によって1セクタに保持しているブロック数が
異なりますので、カードメーカーにお問合せください。(セクタを跨るブロックは読出すことが
できません。)
また、mifareウルトラライトでは、読取りブロック数の設定にかかわらず、4ページ(=
116
16バイト)固定の読取り動作になります。
[ENT]キー押下で“[4]トリガーモード”設定画面へ移動します。
[4]トリガーモード設定
トリガーモード設定画面
読取りのモードを設定します。
Single :1回読み
Continue:連続読み
1回読みモードでは、トリガースイッチ押下でデータを表示した後、[C]キーを押下するまで
データ表示画面から抜けることはできません。
連続読みモードでは、読取りデータ表示画面にて再度トリガースイッチを押下することで、読
取りを行います。
トリガーモードを選択し、[ENT]キーを押下することで“[5]読取り実行”画面へ移動し
ます。
117
[5]読取り実行
読取り実行画面
トリガースイッチ押下で読取りを行います。
トリガーモードを連続モードに設定している場合は、トリガースイッチを押している間、読取
り動作を維持します。
読取り結果画面
(mifareウルトラライト)
mifareウルトラライトでは、4ページ(=16バイト)固定の読出しになります。
118
読取り結果画面
(mifareスタンダード)
mifareスタンダードでは、16バイト単位に表示します。
1画面で表示できない場合は、[BS],[ .]キーにて、次のデータ,前のデータに表示を切
り替えることができます。
読取れない場合は、読取り実行画面のままになります。
119
4.3.7.1.3.1.2 書込み処理
mifareカードに対して、指定ブロックへの書込みを行います。
mifareカードの
書込み処理画面
操作説明
・[1]~[5] ―――――→ 書込みについての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ 読取り/書込み処理画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4→5と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 書込み開始アドレ
ス
書込みを開始する先頭のブロック
アドレス
0
[3] 書込みブロック数 書込みを行うブロックの数 1
[4] 書込みデータ ブロックへ書込みする内容を設定
します
オール 0x00
書込み条件を設定することなく、[5]の書込み実行を行った場合は、上記の初期値にて動作し
ます。
121
[3]書込みブロック数
書込みブロック数設定画面
(mifareスタンダード) (mifareウルトラライト)
mifareスタンダードでは、セクタ単位に認証が必要となりますので、1度に書込み可能
なブロック数の上限を、1セクタを構成するブロック数としています。
但し、1セクタを構成するブロック数はカードにより異なりますので、使用するカードの仕様
を確認してください。
また、mifareウルトラライトでは認証手順がありませんが、1回の書込みで設定可能な
データは1~4ページ(1ページは4バイト)で指定します。
mifareスタンダードとウルトラライトの区別は、[1]認証キーでの設定におけるキータ
イプにより判別しています。
122
[4]書込みデータ設定
書込みデータ設定画面
カードに書込むデータを1バイトを 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
6バイト,4バイト,6バイトと、分けて入力する画面になっています。
‘*’で示された行について、入力を行います。
横方向への移動は十字キーの[F4],[F5]にて行ないます。
次行への移動は[ENT]キーにて行い、“Next”にて“2:Yes”を選択して[ENT]
キーを押下することで[5]の“書込み実行”画面へ移動します。
“Next”で“1:No”が選択されている場合には、1行目の入力へ戻ります。
mifareスタンダードの場合は、“[3]書込みブロック数設定”画面にて設定したブロッ
ク数分、データの設定を行います。(1ブロック=16バイトを指定ブロック数分、設定する)
mifareウルトラライトでは、指定したページ数が4より小さい場合、残りはダミーデー
タとなります。(1ページ指定時は、入力データの頭から4バイトが有効,2ページ指定時は先
頭から8バイトが有効。3ページ指定時は、先頭から12バイトが有効)
123
[5]書込み実行
書込み実行画面
―――――→
書込み成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、書込みを実行します。
書込めた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で書込めた事を知らせます。
書込めない場合は、書込み実行画面のままになります。
124
4.3.7.1.3.2 キー書込み処理
RFタグリーダのEEPROMに認証に使用するキーを保存します。
キー書込み処理画面
操作説明
・[1]~[4] ―――――→ キー書込みについての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ mifareテストメニューへ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] セクタ番号 認証の対象となるセクタを設定しま
す
0
[2] キータイプ 設定するキーのタイプ(キーA/キー
B)
キーA
[3] キー値 設定するキーの値(6バイト) オール 0x00
書込み条件を設定することなく、[5]の書込み実行を行った場合は、上記の初期値にて動作し
ます。
125
[1]セクタ番号
セクタ番号設定画面
設定するキーが、カードのどのセクタに対するものかを設定します。
0~39の値が設定可能ですが、セクタ数はカードにより異なりますので、使用するカードの
仕様を確認してください。
[2]キータイプ
キータイプ設定画面
RFタグリーダのEEPROMへ設定するキーのタイプを選択します。
各セクタに対して、AまたはBの2種類のキーが設定可能です。
126
[3]キー値
キー値設定画面
RFタグリーダのEEPROMへ設定するキーの値を、1バイトを 00~FF の16進で入力しま
す。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
[4]キー書込み実行
キー書込み実行画面
―――――→
キー書込み成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、書込みを実行します。
書込めた場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で書込めた事を知らせます。
書込めない場合は、書込み実行画面のままになります。
127
4.3.7.1.3.3 バリューブロック処理
mifareカードのバリューブロックに対する処理を行うメニューです。
バリューブロック処理画面
操作説明
・[1] ―――→ Increment処理
・[2] ―――→ Decrement処理
・[3] ―――→ Restore処理
・[4] ―――→ バリューブロックRead処理
・[5] ―――→ バリューブロックWrite処理
・[ENT] ―――→ 各処理のメニュー画面へ移ります。
・[C] ―――→ mifareテストメニューへ戻ります。
128
4.3.7.1.3.3.1 Increment処理
Increment画面
操作説明
・[1]~[4] ―――――→ Incrementについての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ バリューブロック処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 処理対象アドレス 加算を行うバリューブロックのブ
ロックアドレス
0
[3] 加算値 バリューブロックの値に加算する
値
0
各条件を設定することなく、[4]のIncrement実行を行った場合は、上記の初期値に
て動作します。
129
[1]認証キー
認証キー設定画面
読取り時の設定内容と共通です。
但し、Type(キータイプ)での「4:U-light」は無効です。
[2]処理対象アドレス
処理対象アドレス設定画面
Increment処理を行うバリューブロックのアドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
130
[3]加算値
加算値設定画面
バリューブロックの値へ足しこむ値を、1バイトを 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
[4]Increment実行
Increment実行画面
―――――→
Increment成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、Incrementを実行します。
成功した場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で成功した事を知らせます。
失敗した場合は、Increment実行画面のままになります。
131
4.3.7.1.3.3.2 Decrement処理
Decrement画面
操作説明
・[1]~[4] ―――――→ Decrementについての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ バリューブロック処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 処理対象アドレス 減算を行うバリューブロックのブ
ロックアドレス
0
[3] 減算値 バリューブロックの値から減算す
る値
0
各条件を設定することなく、[4]のDecrement実行を行った場合は、上記の初期値に
て動作します。
132
[1]認証キー
認証キー設定画面
Increment時の設定内容と共通です。
Type(キータイプ)での「4:U-light」は無効です。
[2]処理対象アドレス
処理対象アドレス設定画面
Decrement処理を行うバリューブロックのアドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
133
[3]減算値
減算値設定画面
バリューブロックの値へ足しこむ値を、1バイトを 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
[4]Decrement実行
Decrement実行画面
―――――→
Decrement成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、Decrementを実行します。
成功した場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で成功した事を知らせます。
失敗した場合は、Decrement実行画面のままになります。
134
4.3.7.1.3.3.3 Restore処理
Restore画面
操作説明
・[1]~[4] ―――――→ Restoreについての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ バリューブロック処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 転送元アドレス Restoreを行うバリューブ
ロックの転送元ブロックアドレス
0
[3] 転送先アドレス Restoreを行うバリューブ
ロックの転送先ブロックアドレス
0
各条件を設定することなく、[4]のRestore実行を行った場合は、上記の初期値にて動
作します。
135
[1]認証キー
認証キー設定画面
Increment時の設定内容と共通です。
Type(キータイプ)での「4:U-light」は無効です。
[2]転送元アドレス
転送元アドレス設定画面
Restore処理を行うバリューブロックの転送元アドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
136
[3]転送先アドレス
転送先アドレス設定画面
Restore処理を行うバリューブロックの転送先アドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
[4]Restore実行
Restore実行画面
―――――→
Restore成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、Restoreを実行します。
成功した場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で成功した事を知らせます。
失敗した場合は、Restore実行画面のままになります。
137
4.3.7.1.3.3.4 バリューブロックRead処理
バリューブロック
Read画面
操作説明
・[1]~[3] ――――――→ Readについての条件を設定します。
・[ENT] ――――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ――――――→ バリューブロック処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 処理対象アドレス Readを行うバリューブロック
のブロックアドレス
0
各条件を設定することなく、[4]のRead実行を行った場合は、上記の初期値にて動作しま
す。
138
[1]認証キー
認証キー設定画面
Increment時の設定内容と共通です。
Type(キータイプ)での「4:U-light」は無効です。
[2]処理対象アドレス
処理対象アドレス設定画面
読出しを行うバリューブロックのアドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
139
[3]Read実行
Read実行画面
―――――→
Read成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、Readを実行します。
成功した場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で成功した事を知らせます。
失敗した場合は、Read実行画面のままになります。
140
4.3.7.1.3.3.5 バリューブロックWrite処理
バリューブロック
Write画面
操作説明
・[1]~[5] ――――――→ Writeについての条件を設定します。
・[ENT] ――――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ――――――→ バリューブロック処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4→5と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] 書込み対象アドレ
ス
Writeを行うバリューブロッ
クのブロックアドレス
0
[3] バリュー値 バリューブロックに書込みするバ
リュー値
0
[4] アドレス値 バリューブロックに書込みするア
ドレス値
0
各条件を設定することなく、[5]のWrite実行を行った場合は、上記の初期値にて動作し
ます。
141
[1]認証キー
認証キー設定画面
Increment時の設定内容と共通です。
Type(キータイプ)での「4:U-light」は無効です。
[2]書込み対象アドレス
書込み対象アドレス設定画面
書込みを行うバリューブロックのアドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
142
[3]バリュー値
バリュー値設定画面
バリューブロックへ書込む値を1バイトを 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
[4]アドレス値
アドレス値設定画面
バリューブロックへ書込む1バイトのアドレス値をを 0~255 の範囲で入力します。
143
[5]Write実行
Write実行画面
―――――→
Write成功
操作説明
トリガースイッチを押すと、Writeを実行します。
成功した場合は、ブザー音(1回)とLCD表示で成功した事を知らせます。
失敗した場合は、Write実行画面のままになります。
144
4.3.7.1.3.4 単独コマンド処理
mifareカードに対して、ISO-14443Aに準拠したコマンドレベルでの処理を行いま
す。
単独コマンド画面
操作説明
・[1] ――――→ Request処理
・[2] ――――→ Anticollision処理
・[3] ――――→ Select処理
・[4] ――――→ Authentication処理
・[5] ――――→ Halt処理
・[6] ――――→ RfOn/Off処理
・[ENT] ――――→ 選択した処理の実行画面へ移ります。
・[C] ――――→ mifareカードについてのテストメニューの画面へ戻りま
す。
145
4.3.7.1.3.4.1 Request処理
Request処理画面
―――――→
Request成功
操作説明
・[1]~[2] ――――→ ALLもしくはIDLEのいずれかを選択します。
・[TRG] ――――→ 選択した条件にてRequestを実行します。
・[C] ――――→ 単独コマンド処理の画面へ戻ります。
ALLでは初期状態の全てのカードに受け付けられる。
IDLEではHALT状態でないカードにのみ受け付けられる。
Requestが成功した場合、mifareカードはカードタイプ(ISO-14443A
のATQ)を応答します。
詳しくは、カードの仕様およびISO-14443Aの規格を参照してください。
失敗した場合は、Request処理画面のままになります。
146
4.3.7.1.3.4.2 Anticollision処理
Anticollision
処理
操作説明
・[1]~[4] ――――→ Anticollisionについての条件を設定しま
す。
・[ENT] ――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ――――→ 単独コマンド処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3→4と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] カスケードレベル シリアル№を取得するためのアン
チコリジョンループのレベル
カスケードレベル1
[2] ビットカウント 既知のシリアル№のビット位置 0
[3] シリアル№ ビットカウントで指定したビット
位置までの値を既知のシリアル№
として処理する
オール 0x00
各条件を設定することなく、[4]のAnticollision実行を行った場合は、上記の
初期値にて動作します。
147
[1]カスケードレベル
カスケードレベル設定画面
[1]~[3]キーでカスケードレベルを選択し、[ENT]キーでビットカウント設定画面に
移動します。
[C]キーでAnticollision処理画面に戻ります。
[2]ビットカウント
ビットカウント設定画面
0~32の範囲で、シリアル№に入力する値の有効位置を指定します。
[ENT]キーでシリアル№設定画面へ、[C]キーでAnticollision処理画面に
戻ります。
148
[3]シリアル№
シリアル№設定画面
6バイトのシリアル№を 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
[ENT]キーでAnticollision実行画面へ、[C]キーでAnticollis
ion処理画面に戻ります。
[4]Anticollision実行
Anticollision
実行画面
―――――→
Anticollision
成功
[TRG]キーで、入力の条件にてAnticollisionを実行します。
成功した場合は、4バイトのシリアル№を表示,失敗した場合は実行画面から変化しません。
149
4.3.7.1.3.4.3 Select処理
Select処理画面
操作説明
・[1]~[3] ―――――→ Selectについての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ 単独コマンド処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] カスケードレベル Anticollision処理
のカスケードレベルを引き継ぎま
す
←
[2] シリアル№ Anticollision処理
にて取得したシリアル№が設定さ
れます。
←
通常は、Anticollision処理が成功した後、そのままSelect処理にて実行
を行うかたちになります。
150
[1]カスケードレベル
カスケードレベル設定画面
[1]~[3]キーでカスケードレベルを選択し、[ENT]キーでビットカウント設定画面に
移動します。
[C]キーでSelect処理画面に戻ります。
[2]シリアル№
シリアル№設定画面
6バイトのシリアル№を 00~FF の16進で入力します。
7,8キーを連続して押下することで、7→A→B→C,8→D→E→Fと入力が可能です。
[ENT]キーでSelect実行画面へ、[C]キーでSelect処理画面に戻ります。
151
[3]Select実行
Select実行画面
―――――→
Select成功
[TRG]キーで、入力の条件にてSelectを実行します。
成功した場合は、1バイトのSelect Acknowledge(SAK)を表示,失敗し
た場合は実行画面から変化しません。
SAKの詳細についてはカードの仕様を確認ください。
152
4.3.7.1.3.4.4 Authentication処理
認証処理画面
操作説明
・[1]~[3] ―――――→ 認証についての条件を設定します。
・[ENT] ―――――→ 各条件の設定画面へ移ります。
・[C] ―――――→ 単独コマンド処理の画面へ戻ります。
各設定画面では項目設定後、1→2→3と画面を遷移していきます。
また、[C]キー押下でこの画面へ戻ります。
各設定画面において設定するパラメータは以下の通りです。
№ 設定項目 説明 初期値
[1] 認証キー情報
キータイプ 認証に使用するキーの種別 キーAでの認証
キーソース 認証に使用するキーの値の参照先 RFID ユニットの EEPROM
に保持している値を使用
キー値 キーソースにて指定された場合に
使用する入力値
オール 0x00
[2] ブロックアドレス 認証を行う対象となるアドレスを
設定します。
0
153
[1]認証キー
認証キー設定画面
読取り/書込み処理,バリューブロック処理での設定と同様です。
但し、Typeでの「3:Single」,「4:U-light」は無効です。
[2]ブロックアドレス
ブロックアドレス設定画面
認証を行うブロックのアドレスを指定します。
0~255の値が設定可能ですが、ブロック数はカードにより異なりますので、使用するカー
ドの仕様を確認してください。
155
4.3.7.1.3.4.5 Halt処理
Halt実行画面
―――――→
Halt成功
操作説明
・[TRG] ――――――→ Halt処理を実行します。
・[C] ――――――→ 単独コマンド処理の画面へ戻ります。
Select~認証までを行い、ACTIVE状態にあるカードに対して処理を行います。
成功した場合、カードはRequestALLを受けるか、RFタグリーダのアンテナフィー
ルドの外にいったん出る、もしくは後述のRfOff処理を実行するまで、Halt状態とな
り応答を返さなくなります。
詳しくは、カードの仕様およびISO-14443Aの規格を参照してください。
156
4.3.7.1.3.4.6 RfOn/Off処理
RfOn/Off
処理画面
―――――→
RfOff成功
RfOn成功
操作説明
・[1],[2] ――――――→ 送信,停止処理を選択します。
・[TRG] ――――――→ 送信,停止処理を実行します。
・[C] ――――――→ 単独コマンド処理の画面へ戻ります。
157
4.3.8 各種テスト
各項目の動作テストを実施します。
操作説明
・[1] ・・・・・ バーコードの読取りテスト
・[2] ・・・・・ LCDのテスト
・[3] ・・・・・ キー入力のテスト
・[4] ・・・・・ 光通信のテスト
・[5] ・・・・・ ブザーのテスト
・[6] ・・・・・ メモリーチェック
・[7] ・・・・・ LEDのテスト
・[8] ・・・・・ バイブレータのテスト
・[ENT] ・・・・・ 選択したテストの画面に移ります。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
158
4.3.8.1 バーコードの読取りテスト
バーコードの読取りをテストします。
通常のバーコード読取りテスト
操作説明
・[トリガー] ・・・・・ 読取り動作の実行。
・[P1][P2] ・・・・・ 〃
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
トリガーキーを押すと、レーザを出力してバーコードの読取りを行います。
読取れた場合は、ブザー音(1回)と緑のLEDとLCD表示で読取った事を知らせます。
表示データは上から読取データ,コード種別になります。
読取れない場合は、LCD表示に変化はありません。
トリガーキーまたはP1,P2キーにてバーコードを読とらせた場合は、バーコードが読とれるかトリ
ガーキーを離すとレーザを停止します。
読取り前 読取り後
159
4.3.8.2 LCDのテスト
LCDの画面についてのテストメニューです。
操作説明
・[1] ・・・・・ LCD表示テスト
・[2] ・・・・・ カラーテスト
・[ENT] ・・・・・ 選択したテストの画面に遷移します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
160
4.3.8.2.1 LCD表示テスト
LCDとキーイルミネーションのテストを行います。
[ENT]キーを押下すると、以下の(1)~(10)の画面を順次切り替えます。
(10)の次は(1)に戻り、[C]キーにて前画面に戻るまで(1)~(10)の画面を[ENT]キーにて切り替
えます。
(1) バックライトON (2) バックライトOFF
(3) コントラスト3 (4) コントラスト2
161
操作説明
・[ENT] ・・・・・ LCDテストの画面が順番に変わります。
・[C] ・・・・・ テストメニューへ戻ります。
(5) コントラスト1 (6) コントラスト0
(7) LCD赤
(画面を赤で塗りつぶす)
(8) LCD緑
(画面を緑で塗りつぶす)
(9) LCD青
(画面を青で塗りつぶす)
(10) ANK24ドット全画面表示
162
4.3.8.2.2 カラーテスト
R(赤),G(緑),B(青)の各値を変更して、作成される色をLCDにて確認することができる画面
です。各値の設定可能範囲は以下のとおりです。
R(赤):0~31
G(緑):0~63
B(青):0~31
操作説明
・[ENT] ・・・・・ R,G,Bの各項目を切り替えます。
現在選択されている項目の左側に‘*’が表示されます。
・[F2] ・・・・・ 選択している項目の設定値を増加させます。
・[F3] ・・・・・ 選択している項目の設定値を減少させます。
・[P1] ・・・・・ 設定した値で作成される色を画面中央の矩形に表示します。
・[1] ・・・・・ 設定した値で作成される色を背景色に設定します。
・[2] ・・・・・ 設定した値で作成される色を文字色に設定します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
注意:この画面にて設定した背景色,文字色は、この画面においてのみ有効です。
前画面に戻った場合には、背景色,文字色の設定は元に戻ります。
163
4.3.8.3 キー入力のテスト
全てのキーとスイッチのテストを行います。キーを押すと、該当する文字をLCD画面に表示し、もう
1度押すと表示された文字が消えます。
操作説明
・[0]~[9] ・・・・・ LCDの画面上に“0”~“9”を表示/非表示します。
・[CH] ・・・・・ LCDの画面上に“O”を表示/非表示します。
・ [ ] ・・・・・ LCDの画面上に“P”を表示/非表示します。
・[・] ・・・・・ LCDの画面上に“・”を表示/非表示します。
・[SF] ・・・・・ LCDの画面上に“S”を表示/非表示します。
・[P1] ・・・・・ LCDの画面上に“T”を表示/非表示します。
・[P2] ・・・・・ LCDの画面上に“U”を表示/非表示します。
・[F1] ・・・・・ LCDの画面上に“V”を表示/非表示します。
・[F2] ・・・・・ LCDの画面上に“W”を表示/非表示します。
・[F3] ・・・・・ LCDの画面上に“X”を表示/非表示します。
・[F4] ・・・・・ LCDの画面上に“Y”を表示/非表示します。
・[F5] ・・・・・ LCDの画面上に“Z”を表示/非表示します。
・[BS] ・・・・・ LCDの画面上に“B”を表示/非表示します。
・[C] ・・・・・ LCDの画面上に“C”を表示/非表示します。
・[ENT] ・・・・・ LCDの画面上に“E”を表示/非表示します。
・[トリガー]・・・・・ LCDの画面上に“Q”を表示/非表示します。
・[SF]+[電源] ・・・・・ 前画面に戻ります。
164
4.3.8.4 光通信のテスト
光通信の接続テストを行います。
Photoテストは光通信機能付きの通信アダプタと専用ソフトが必要です。
操作説明
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
注意:テストが完了(正常終了または異常終了)するまでキー入力を受け付けません。
テスト中画面 正常終了正常終了
異常終了
(テストNG)
165
4.3.8.5 ブザーのテスト
ブザー音のテストを行います。
ブザー音の音量の変化を確認して下さい。音量の変化は2段階で循環します。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ ブザー音の音量が変化します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
166
4.3.8.6 メモリーチェック
VDR-2400EⅡMに内蔵しているROMとRAMのメモリーチェックを行います。
メモリーチェックは、二分割したROMと、RAM全体の三つのパートに分けて行います。
操作説明
・[SF] ・・・・・ RAM空間のテスト中に押しつづけることでメモリチェックの動
作を中断することができます。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
注意:ROM-1の値はバージョンによって異なります。
また、Memory(RAM全体)のテストを途中終了した場合は、“OK[000000]
”と表示されます。
167
4.3.8.7 LEDのテスト
LEDの発光テストを行います。
LEDの発光色が「赤→緑→橙→赤→・・・」を繰り返します。
操作説明
・[ENT] ・・・・・ LEDが次の発光色へ変化します。
・[C] ・・・・・ 前画面に戻ります。
168
4.3.8.8 バイブレータのテスト
バイブレータの動作テストを行います。
操作説明
・[1] ・・・・・ バイブレータを動作します。
・[2] ・・・・・ バイブレータを停止します。
・[C] ・・・・・ バイブレータを停止して前画面に戻ります。
169
第5章 HTからの警告とメッセージ
5.1 メッセージ表示
5.1.1 バッテリーの残量メッセージ
[SF]+[電源]キーで電源を入れると、次の画面を約3秒間、(メイン)バッテリーパックのリ
チウム電池の残量を表示します、そのまま押し続けると表示を繰り返します。
表示終了後は、通常の処理に進みます。
この残量表示を目安にして、バッテリーパックの充電または、交換を行って下さい。
満充電のバッテリーパックの場合でも、インジケータ上でフルスケール表示をしない場合があります
が、不良ではありません。
注意:バッテリーパックの充電は、必ず専用充電器をご使用下さい。
:バックアップ用のリチウム電池は、バッテリーパックを装着する事により充電されます。
← バッテリーパックの残量を3段階で表示。
170
5.1.2 バッテリーパックの警告表示
VDRシリーズは動作中に、バッテリーパックの残量を随時チェックしています。その時、VDR
シリーズが動作できない電圧まで下がったと判断した場合、次の警告画面を約3秒間表示して電源
を切断します。
このような時は、VDRシリーズ本体ごとバッテリーパックを充電するか、充電された別のバッテ
リーパックと交換して下さい。
171
5.1.3 メモリーバックアップの異常表示
VDRシリーズを長期間ご使用にならなかったり、バッテリーパックを外したままでいますと、バッ
クアップ用のリチウム電池の電圧が低下するため、電源を入れた時に、次の警告画面を表示すること
があります。
このように、メモリーバックアップに異常が認められた時は、VDRシリーズ本体ごとバッテリーパ
ックを充電するか、充電されたバッテリーパックを装着して、しばらく待機して下さい。
充電されたバッテリーパックから、バックアップ用のリチウム電池が充電されます。
[ENT]キーで、全RAMのメモリーをクリアし、各設定を初期化して、通常処理へ移ります。
[C]キーを押した場合は、通常処理へ移ることができますがメモリーの内容が変更されているため、
正常に動作しない事があります。
注意:この表示が出た場合、プログラムやデータの内容については、保証されません。
172
5.1.4 内部メモリーの異常表示
自己診断機能により、VDRシリーズの内部メモリーに異常が検知された場合、次の警告画面が表示さ
れます。
この画面が表示された場合は、VDRシリーズは、内部メモリーの全領域を初期化します。
注意:内部メモリーは初期化・変更されますので動作中のアプリケーションソフトウェ
アやデータファイルは消去されて復元できません。
5.1.5 その他のハードウェアの異常表示
次の警告画面が表示された場合は、ハードウェアに何らかの障害が起こった可能性がありますので
ご購入された販売店または株式会社スタンダードまで連絡下さい。
注意:数値の部分は他の値を表示する場合もあります。
173
5.1.6 記憶用メモリーの異常表示
VDRシリーズの内部メモリーにある、基本プログラム領域に異常が検知された場合は、次の警告画面
が表示されます。
この画面が表示された場合は、内部の全メモリーを初期化します。
5.1.7 パワーOFF時のデータバックアップ表示
バックアップファイルとして新規にファイルを作成した場合,バックアップファイルを削除した場合,
バックアップファイルにレコードを追加,更新,または削除を行った場合には、パワーOFF時にRA
MエリアからFROMにバックアップファイルの保存を行います。
このとき、以下の画面が表示されます。
174
5.1.8 無線LANカードエラー表示
起動時、VDR-2400EⅡMは無線LANモジュールのメモリにアクセスし、モジュールのメモリ
が正常に読めるかを確認します。
異常があった場合には、以下の画面が表示されます。
ご購入された販売店または株式会社スタンダードまで連絡下さい。
5.1.9 バックアップ用リチウム電池の電圧低下表示
バックアップ用リチウム電池の電圧が低下した場合には、以下の画面が表示されます。
注意:バッテリーパックを装着する事で自動的に充電されます。“ご使用上の注意点”を参照下さい。
176
第6章 通信仕様
6.1 概要
VDBシリーズがホストコンピュータや他装置とデータ伝送を行う為の、
インターフェース仕様、基本通信仕様を説明します。
6.2 基本通信仕様と通信パラメータ
6.2.1 基本通信仕様
VDBシリーズの、光通信(VCU-70/700を使用)を行う時の仕様を下記に示します。
光通信(VCU-70/700)
同期方式
伝送速度
調歩同期
9600,19200,38400,57600,115200bps
注意:通信速度の出荷時設定は115200bpsです。
6.2.2 通信パラメータ
システムモード、ライブラリ関数(リファレンスマニュアル参照)では、それぞれ下記の通信パラメー
タを設定することができます。
使用ポート
伝送速度
XON/OFF
光結合通信ポート(IrDA SIR1.2)
9600,19200,38400,57600,115200bps有り/無し
システムモード:4.3.3「各パラメーター類の設定」の説明で[5:Com]の項目をご覧下さい。
リファレンスマニュアル:第3章 ハードウェアの制御 4.光通信の項目をご覧下さい。
光通信部分は IrDA SIR1.2規格準拠 (SIR:9.6k~115.2Kbps、0~30cm)を使用していま
す。
177
第7章 主な仕様
7.1 VDR-2400EⅡMシリーズ
7.1.1 基本仕様
CPU 32ビットRISC
OS μITRON
メモリー FROM 32MB(ユーザーエリア 15MB)
書込み回数は10万回以下
SDRAM 16MB(ユーザーエリア 6MB)
バックアップバッテリ リチウム2次電池 メモリーバックアップとカレンダ部を約1時間保持(満
充電時)
キーボード 透明プラスチックキー、キーバックライトON、OFF付
キー総数:24キー
P1、P2キー:プログラマブルキー
テンキー:数字(アルファベット26文字、平仮名表示、特殊文
字表示)
特殊キー、BS、SF、CH、ENT、Cキー
ファンクションキー:F1~F5
電源キー
トリガーキー バーコードまたはRFIDのスキャンスイッチ(本体側面 右1ケ所)
ディスプレイ TFTタイプ カラ-LCD(ドットマトリックス)
表示ドット数 240×320(横×縦)QVGAタイプ
表示色数 65、000色
表示文字数 20ドット 漢字 12桁× 16行
24ドット 漢字 10桁× 13行
34ドット 漢字 7桁× 9行
40ドット 漢字 6桁× 8行
半角、ANKモードの詳細はリファレンスマニュル
を参照下さい。
注意:20ドットはファームソフトVer2.00以上。
バックライト(白色LED)明るさの調整は4段階設定可能
レジューム機能 あり
オートパワー
オフ機能 あり
確認用LED バーコードの読取り確認用(緑色)、無線の送信は赤色、受信は緑色
電波強度表示 あり
ブザー 電磁方式 音量はプログラムによりオンは2段階、オフにも設定可能
178
バイブレータ 読取り確認
カレンダ部 年、月、日、時、分、秒オートカレンダ(2099年まで)
精度 約1分/月差(常温)
MYID機能 あり
RFID部 通信方式 ISO/IEC15693、14443Aタイプに準拠
周波数 13.56MHz
伝送速度(bps) 6.6K又は26K(15693時),106K(14443A時)
変調方式 送信ASK、受信FSK又はOOK
アンチコリジョン機能 あり:複数同時読み可能
(複数同時読み枚数は状況により変わりますので検証時確
認下さい。)
通信距離(mm) 0~45
アンテナ位置 裏面バーコード用ウィンドウ周辺(内蔵)
2次元イメージャー部
光 源 赤色LED630nm(照明用)
緑色LED527nm(ポインタ用)
LED安全性
JIS C 6802:2005クラス 1
IEC 60825-1+A2:2001 Class 1
方式 130万画素COMSエリアセンサ(イメージャー)白黒
最小分解能 0.127mm(1次元バーコード)
0.169mm(2次元コード)
PCS値 0.45(MRD32%)以上、白の反射率70%以上
読取り幅 横150mm×縦130mm(読取り距離200mm時)
読取り距離 70~300mm
(バーコードラベル面照度1000lxで、細エレメント
1mm(バー・スペース)の時)
読取り方向 全方向
ラベル形態 通常ラベル、白黒反転ラベル
光通信インターフェース
規格 IrDA SIR1.2準拠
同期方式 調歩同期
通信速度 9600,19200,38400,57600,115200bps通信距離 0~30cm
無線LAN関係
通信方式 IEEE802.11b/g準拠
無線規格 小電力データ通信システム/ワイヤレスLANシステム
RCR STD-33
第二世代小電力データ通信システム/ワイヤレスLAN
システム ARIB STD-T66
周波数 11b/2.400から2.497GHz
11g/2.400から2.4835GHz
送信電力 10mW/MHz以下
変調方式 DS-SS,OFDM
179
無線伝送速度 最大54Mbps
チャネル数 11b/1~14ch
11g/1~13ch
アクセス方式 インフラストラクチャーモード
アンテナ 内部アンテナ(固定)
セキュリティ SSID方式、
暗号化方式 WEP 64bit/128bit
WPA/WPA2-PSK、DWEP
TKIP,AES
認証方式 IEEE802.1X準拠(MD5、TLS、PEAP)
対応プロトコル TCP/IP,DHCP,UDP
JPEG関係 ITU-T 勧告T.81 基本DCTのデコーダ
表色系 YCbCr, Grayscale
サンプリング 444, 422(2:1), 422(1:2), 420, 411(4:1)
アプリケーションマーカー
JFIF 対応バージョン:1.02
サムネイル対応
EXIF 対応バージョン:2.10
対応IFD:0thIFD, 0thIFD-ExifPrivate, 1stIFD
タグ対応レベル:必須タグ, 準必須タグ
サムネイル:Jpeg 圧縮, RGB 点順次, YCbCr422 点順次,
YCbCr420 点順次
RoHS対応 詳細は4ページを参照下さい。
外形寸法 W53×H162×D36mm(突起部は除く)
握り部 W48mm,D25mm
使用時間 VDR-2400EⅡMの場合
バーコード読み取りの場合
FNB-93LI 約12時間
条件
20秒に1回、JANコードをリード、無線によるデータの送受信の場合。
ただしカラー液晶のバックライトを点灯2秒間コントラスト”1”、消灯は
コントラスト”0”。
パワーセービングタイムは200。セキュリティ機能は使用しない。
アクセスポイントのビーコン間隔100msec。
RFタグリードの場合
FNB-93LI 約 8.5時間
条件
20秒に1回、RFタグをリード、無線によるデータの送受信の場合。
ただしカラー液晶のバックライトを点灯2秒間コントラスト”1”、消灯は
コントラスト”0”。
パワーセービングタイムは200。セキュリティ機能は使用しない。
アクセスポイントのビーコン間隔100msec。
重 量 VDR-2400EⅡM 約220g (適用電池 FNB-93LI)
(但し電池も含む) VDR-2400XⅡM 約215g (適用電池 FNB-93LI)
180
7.1.2 インターフェース
■VDRと外部機器との光インターフェース通信(赤外光)
規格 :IrDA SIR1.2規格準拠
通信速度:9600,19200,38400,57600,115200bps、
プリンター等との通信が可能です。
■VDRと光通信アダプタ VCU-70,6連式本体急速充電器 VCU-700を介してホスト
コンピュータと送受信
□RS-232Cインターフェース
同期方式 調歩同期
通信方式 半二重
通信速度 9600、19200、38400、57600、115200、230400、
460800、921600bps
□USBインターフェース
USB2.0準拠(~12Mbps)
実効通信速度 9600、19200、38400、576900、115200、
230400、460800、921600bps
注意:VDRは通信速度が最大115200bpsです。
7.1.3 環境条件
動作温度 - 5゜ ~50゜C(結露しないこと)
動作湿度 20 ~90%RH
保存温度 -20゜~60゜C(結露しないこと)
保存湿度 20 ~90%RH
周囲照度 当社標準検査方法による(読取り部への各直接光、反射光は除く)
100,000lx以下(太陽光)
10,000lx以下(蛍光燈)
10,000lx以下(白熱電球)
落下衝撃 1.5m(コンクリート)FNB-93LI使用の場合
6面1回,自然落下、防塵・防水性は適用しません。
試験値であり保証値ではありません。
防塵・防水性 IP57 5:保護等級5級 防塵
7:保護等級7級 防浸形
(真水・静水にて水面下1mで30分間放置する。機器の内
部に浸水の形跡がない事。)
水中専用ではありません。
落下衝撃は6面1回、自然落下、 1.2m(FNB-9
3LI),
試験値で保証値ではありません。
落下衝撃やパッキン損傷等のダメージが生じると防塵・防
水性が損なわれる場合があります。
詳細は6ページの注意点を参照下さい。
181
7.1.4 RFIDリードライト仕様
7.1.4.1 リードライト可能なRFタグ
適用RFタグの種類
ISO/IEC 15693準拠
・Tag-it HFI ( Tag-it HF-I Transponder Inlay )
(Texas Instruments 製)
・I・CODE SLI (SL2 ICS20 Rev 2.0)
(Philips Semiconductors 製)
・my-d (SRF 55V02P,SRF 55V10P)
(Infineon 製)
ISO/IEC 14443―Aタイプ準拠
・Mifare ( MF1 IC S50、MF1 IC S70 )
(Philips Semiconductors 製)
・MifareUL (MF0 IC U1)
(Philips Semiconductors 製)
182
7.1.4.2 リードライト性能
リードライト条件:性能に対する条件は以下の通りです。
1.環境
常温常湿の室内で評価。
周囲100mm以内に金属・非鉄金属が無い環境にて評価。
2.RFタグは当社推奨のタグとします。
■リードライト距離
RFタグ
リードライト
距離(mm) リードライト判定条件
Tag-it HF-I 0~30 1ブロック 4バイドのデータが一致した場合
I・CODE SLI 0~35 1ブロック 4バイドのデータが一致した場合
my-d 0~45 1ブロック 8バイドのデータが一致した場合
Mifare 0~40 1ブロック 16バイドのデータが一致した場合
MifareUL 0~35 1ブロック 4バイドのデータが一致した場合
注意:リードライト時本体周囲100mm以内に金属、非鉄金属が無い環境でご使
用下さい。
■距離測定条件
F2
P2
P
2ABC
3D
EF
4G
HI
7P
QR
S8
TU
V
6M
NO
5J
KL
●#
%S
0+-
*
9W
XY
Z
EN
TC
F1
SF
BS
1
CH
F3
F5
F4
1 @
RFタグ リードライト基準面
RFタグ
RFタグ
2 0度
本体水平の時
183
7.1.5 バーコード読取り仕様
7.1.5.1 読取り可能なバーコード
2次元コード
・PDF417
・MicroPDF417
・DataMatrix(ECC200)
・QR Code
・Micro QR Code
・Maxi Code(mode0~5)
・Composite Code(CC-A、CC-B、CC-C)
(EAN/UCC Compositeに準拠)
・インバース(上記バーコードの白黒反転ラベルの意味です。使用方法については”リファレンス
マニュアル”を参照下さい。)
最大桁数 各コード毎に違いますので、詳細はリファレンスマニュアルを参照下さい。
1次元バーコード
・JAN/EAN、UPC-A,E
・EAN/UPC+アドオン2桁、5桁
・CODABAR(NW7)
・CODE39
・ITF(Interleaved 2of5)
・CODE128(EAN128)
・RSS(RSS-14、Limited、Expanded)
・インバース(上記バーコードの白黒反転ラベルの意味です。使用方法については”リファレンス
マニュアル”を参照下さい。)
・最大桁数 63桁(コード毎に違いますので、詳細はリファレンスマニュアルを参照下さい。)
2次元コード、1次元バーコードの共通
・マルチラベル(多段)、マルチコード(混在)が同一視野内で最大5枚まで同時読みができます。
・マルチラベル(多段)、マルチコード(混在)、最大桁数 63桁 但し、バーコードの種類、
サイズ、印字状態、読取り環境等により、読取り最大桁数は異なります。
注意:下記のバーコーはオプションとして対応いたしますので、株式会社スタンダードにご相談下さい。
1次元バーコード
・Industrial2of5、S-Code、Matrix2of5、Telepen、
Chinese Post Matrix2of5、
Code3of5(Korean Postal Authority Code)、
IATA、MSI/Plessey、Telepen、UK/Plessey、CODE
93、
2次元コード
・DataMatrix(ECC000-140)、Aztec Code、
Aztec Runes、
注意:ユーザープログラム作成時、必要なコードのみを選択することを、強くお奨めします
:必要なコードのみを選択する利点は以下のようになります。
無用なバーコードの読取り防止
読取りエラーの可能性の軽減
184
7.1.5.2 読取り性能
7.1.5.2.1 共通事項
■読取り条件:読取性能の各仕様に対する条件は以下の通りです。
1.環境
常温常湿の室内で評価。
昼光色蛍光灯下、読取り位置付近の周囲照度約1000~1500lx(ラベル面)にて評価。
ラベル面の直接反射、直接光が入らない事。
2.バーコードは当社の標準ラベルとします。
■読取測定条件
バーコードラベル
ポインタ(緑色LED光)
5度
F2
P2
P
2ABC
3D
EF
4G
HI
7P
QR
S8
TU
V
6M
NO
5J
KL
●#
%S
0+-
*
9W
XY
Z
EN
TC
F1
SF
BS
1
CH
F3
F5
F4
70度
水平
1 @
バーコート読み取り基準面
バーコードラベル
2 0度
横方向幅
縦方向幅
ポインタ(緑色LED光)
185
■ラベルの傾きにはスキュー、ピッチ、チルトがあります。
■スキュー(α)
-70°≦ α≦+70°
条件:JAN13桁・1倍
深度100mm
ピッチ=0°
チルト=0°
注意:照明用LED光、外光の正反射によりバーコードの読取りが悪くなった場合、バーコードラベ
ル紙の種類、印刷等により変化しますが、バーコードラベルの角度、もしくは本体の角度を変
えて再度読取り下さい。
スキュー図はーα側
スキュー(α)
ピッチ図は+β側
ピッチ(β) チルト(γ)
チルト図はーγ側
90°+α
-αバーコードラベル面
186
■ピッチ(β)
-45°≦β≦+45°
条件:JAN13桁・1倍
深度100mm
スキュー=-15°
チルト=0°
■チルト(γ)
γ=360°(-180°≦γ≦+180°)
条件:JAN13桁・1倍
深度100mm
スキュー=-15°
ピッチ=0°
+γ
-γ
注意:光沢紙やカードケース等の、表面の光沢度が高いバーコードの場合は、照明用LED
の正反射のため読取り難くなることがあります。その場合、バーコードに対しスキュ
ー方向に15°程度の傾きを付けて読取りを行うか、照明用 LEDをオフにする事で読取
りを改善することができます。なお、照明用 LEDをオフにする場合には、十分な環境
照度(1000lx以上)がないと、読取り特性が低下する場合があります。また、同様の
バーコードにおいて、照明等の写り込みや反射光等をカメラが拾うことにより、読取
りの特性が低下する場合があります。
+β
バーコードラベル面
-β
187
7.1.5.2.2 1次元バーコード/2次元コードの読取りについて
■読取り距離
ラベル 分解能(mm) 読取り距離(mm)
CODE39 0.127 95~115
JAN 0.33 65~145
PDF 417 0.169 75~135
QRCode 0.254 85~135
Deta Matrix
(ECC200)
0.254 70~100
■有効読取り範囲
読取距離(mm) 横方向幅(mm) 縦方向幅(mm)
50 45 35
100 8065
150 120 100
200 160 130
250 200 160
188
7.1.5.2.3 1次元バーコードの条件について
バーコード EAN-13
JAN-13
アドオン2桁/
5桁
EAN-8
JAN-8
アドオン2桁/
5桁
UPC-A
アドオン2桁/
5桁
UPC-E
アドオン2桁/
5桁
読取桁数 13+2/5 8+2/5 12+2/5 6+2/5
倍 率 0.7~1.5 0.7~2 0.7~1.5 0.7~2
モジュール寸法 0.23~0.5mm 0.23~
0.66mm
0.23~0.5mm 0.23~
0.66mm
チェックデジット MOD-10 MOD-10 MOD-10 MOD-10
バーコード CODABAR
(NW7)
CODE39
Interleaved
2 of 5
(ITF)
CODE128
細バー(mm) 0.127~ 0.127~ 0.127~ 0.127~
レシオ(細・太バーの比) 2~3 2~3 2~3 ---
右/左マージン 2.5mmか細バーx10で大きい値
スタート/ストップ A,B,C,D * --- ---
チェックデジット MOD-16,9,7 MOD-43 MOD-10 MOD-103
バーコード
EAN128
細バー(mm) 0.127~
右/左マージン
2.5mmか細
バーx10で大
きい値
スタート/ストップ ---
チェックデジット MOD-103
189
RSS
バーコード
RSS-14
RSS-14
Truncated
RSS-14
Stacked
RSS-14
Stacked
Omnidirectional
RSS
Limited
RSS Expanded
RSS Expanded
Stacked
細バー(mm) 0.127~
読取桁数 注1
14桁(CD1桁含む)
注1
2~74桁(CD1桁含む)
チェックデジット mod79 mod89 mod211
スタック段数 2段 - 2段~11段
ただし有効読取り範囲内か
74桁の制限を受けます。
注1:アプリケーション識別子は除きます。
注意:EAN・UPCのモジュール寸法は0.33mmバー(1倍)を基準にした値です。
:ITF,CODABARは、桁指定して使用して下さい。
:ITFは、偶数桁で使用して下さい。
:詳細はリファレンスマニュアルを参照下さい。
190
7.1.5.2.4 2次元コードの条件について
・PDF417、
・MicroPDF417
・DataMatrix(ECC200)
・QR Code
・Micro QR Code
・Maxi Code(mode0~5)
・Composite Code(CC-A、CC-B、CC-C)
(EAN/UCC Compositeに準拠)
注意:詳細はリファレンスマニュアルを参照下さい。
191
第8章 周辺オプション一覧
8.1 VDR-2400EⅡMシリーズ オプション一覧
製 品 名 製品型名 特 徴
光通信アダプタ
(本体急速充電器付)
VCU-70 RS-232C,USB各1ケ所と光通信機能、
本体急速充電器。1ケ口
電源はAC100V/120V仕様の
ACアダプタ(PA-36A オプション)
6連式本体急速充電器
(光通信機能付)
VCU-700 RS-232C,USB各1ケ所、光通信機能
と6台同時本体急速充電器
電源はAC100V/120V仕様の
ACアダプタ(PA-24 オプション)
光通信アダプタ
(本体急速充電器付)
VCU-70N LAN(イーサーネット対応)と光通信機能、
本体急速充電器。1ケ口
電源はAC100V/120V仕様の
ACアダプタ(PA-36A オプション)
急速充電器 NC-87A FNB-84LIとFNB-93LI共用、単
体充電、1ケ口
電源はAC100V/120V仕様
2連急速充電器 NC-91A FNB-84LIとFNB-93LI共用、2
連充電器、2ケ口
電源はAC100V/120V仕様
リチウムイオンバッテリー
パック
FNB-93LI DC3.7V 1800mAh
ACアダプタ PA-36A 光通信アダプタ VCU-70の電源
電源はAC100V/120V仕様
ACアダプタ PA-24 6連式本体急速充電器VCU-700の電源
電源はAC100V/120V仕様
バッテリーカバー(L) BC-20 リチウムイオンバッテリーパック
FNB-93LI用カバー
RS-232Cケーブル CT-120 専用小型プラグ付き通信ケーブル
ホストと光通信アダプタの通信用
Dsub-9S/14P、2m
USBケーブル CT-121 USB-A/USB-Min型通信ケーブル
ホストと光通信アダプタの通信用 1.8m
VDB-2400EⅡMシ
リーズ
------ 本体の取り扱い説明書
ユーザーズマニュアル
ソフト開発キット(日立) SK-2400H C-コンパイラー、標準ライブラリー、
PC用転送ソフト
192
ご注意
(1) 本書の一部または全部を無断で使用、複製、転載することを禁じます。
(2) 本書の内容については予告なしに将来変更することがあります。
(3) 本書は内容について万全を期して作成しましたが、万一ご不審な点や誤り、記載もれ等があり
ましたら当社までご連絡下さい。
(4) 運用した結果の影響については、(3)項の内容にかかわらず責任を負いかねますのであらか
じめご了承下さい。
(5) 本書に記載されている会社社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
本製品に関するお問い合わせ窓口
販売元:株式会社スタンダード
〒153-8645 東京都目黒区中目黒4-8-8
TEL 03(3719)2231
FAX 03(3715)9992
ホームページ http://www.standard-comm.co.jp/
製造元:株式会社バーテックス スタンダード