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2008年度 支部通常総会終了 2008年度、支部通常総会が5月20日に札幌後楽園ホテルにおいて開催されました。 総会では下記議案が承認され終了しました。 議案 講演内容(概略) ・ 杭頭応力処理について、杭頭ピン接合にするといった配慮が必要 ・ パイルド・ラフト基礎は未だ特殊な工法であると思われ、採用する場合は色々な検討・検証要で力学的特性を十分理解した上で採用すべきであるということ等 総会終了後、本年度最初の事業と致しまして(社)日本建学会北海道支部 構造専門委員会と (社)日本建築構造技術者協会北海道支部 共催による講演会を開催いたしました。 基礎構造設計指針(AIJ)改定により、許容応力度設計から変形評価を主体とする限界状態 設計法へ移行し、「パイルド・ラフト基礎」が第3の基礎形式として追加された。 パイルド・ラフト基礎の位置付けは、直接基礎と杭基礎の中間的な形式であり、主に直接基礎で は支持力は満足するが、沈下量が過大になる場合に沈下抑制の為に杭を用いたものである パイルド・ラフト成立する前提は、接地圧確保できること、杭先端以浅に液状化層や圧密未 了地盤が存在しないこと 今回は「パイルド・ラフト基礎の考え方」と題し、室蘭工業大学 工学部 土屋 教授 による講 演を行いました。 第1号議案 2007年度 事業報告書の承認 第2号議案 2007年度 支部決算書の承認・会計監査報告 第3号議案 2008年度 事業計画書(案)の承認 第4号議案 2008年度 支部予算書(案)の承認 題字 弦巻 (社)日本建築構造技術者協会 北海道支部 発行日 2008年 7月 16日 Vol.16

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Page 1: Vol - jsca-h.net第1号議案 2007年度 事業報告書の承認 ... Vol.16. さっぽろ地下街オーロラプラザ オープニングセレモニーのテープカット

2008年度 支部通常総会終了

2008年度、支部通常総会が5月20日に札幌後楽園ホテルにおいて開催されました。総会では下記議案が承認され終了しました。

議案

講演内容(概略)・

・ 杭頭応力処理について、杭頭ピン接合にするといった配慮が必要・ パイルド・ラフト基礎は未だ特殊な工法であると思われ、採用する場合は色々な検討・検証が必

要で力学的特性を十分理解した上で採用すべきであるということ等

総会終了後、本年度最初の事業と致しまして(社)日本建築学会北海道支部 構造専門委員会と(社)日本建築構造技術者協会北海道支部 共催による講演会を開催いたしました。

建築基礎構造設計指針(AIJ)改定により、許容応力度設計から変形評価を主体とする限界状態設計法へ移行し、「パイルド・ラフト基礎」が第3の基礎形式として追加された。パイルド・ラフト基礎の位置付けは、直接基礎と杭基礎の中間的な形式であり、主に直接基礎では支持力は満足するが、沈下量が過大になる場合に沈下抑制の為に杭を用いたものであるパイルド・ラフトが成立する前提は、接地圧が確保できること、杭先端以浅に液状化層や圧密未了地盤が存在しないこと

今回は「パイルド・ラフト基礎の考え方」と題し、室蘭工業大学 工学部 土屋 勉 教授 による講演を行いました。

第1号議案 2007年度 事業報告書の承認第2号議案 2007年度 支部決算書の承認・会計監査報告第3号議案 2008年度 事業計画書(案)の承認第4号議案 2008年度 支部予算書(案)の承認

題字 弦巻 靖 氏

(社)日本建築構造技術者協会 北海道支部

発行日 2008年 7月 16日

Vol.16

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さっぽろ地下街オーロラプラザ オープニングセレモニーのテープカット

      

延べ3日間で約1200人の来場者を数え、大盛況で終わることができました   

土のセミナー 「やさしい土のはなしと実験」 木のセミナー 「安心・安全な住まい」と題しての提言 講師の工藤さん(北海道土質コンサルタント(株)) 講師の山下さん (J建築システム(株))

                       

氷のセミナー「アイスドームづくりとその利用」      「心肺塑性とAED」     講師の粉川 牧教授(東海大学旭川キャンパス) 札幌中央消防署協力による人命救助実演

初日のオープニングセレモニーではテープカットも行い、羽沢支部長が「技術者だけでなく一般市民の方々にもっと興味を持ってもらえる構造展にしたい」とあいさつがあり、続いて吉岡実行委員長は「動く模型などを見て触って難しい構造の仕組みを市民に理解してもらいたい」と熱く訴えていました

10月18日からさっぽろ地下街オーロラプラザにて3日間のスケジュールで開催されました。パネルや模型の展示・ビデオ上映、建築構造の仕組みを市民にわかりやすく解説するセミナーを行いました。また、札幌中央消防署の協力で「心肺蘇生とAED」と題して人命救助実演も行い地下街が人盛りになりました。支部設立25周年記念事業の一環として、記念式典につづく事業で「見て 触って 感じ取る」をテーマにJSCAが協賛企業の協力を得て、数多くの展示物(例えば、柱仕口の断面や鉄骨の製作方法の説明パネルや実際に液状化と杭の関係がわる模型や構造材料の特徴など)を紹介しました

「建築構造展in北海道2007」

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小島 修

・展示準備では、搬入グループ分けなど、配慮が行き届いていた。・会場が、地下通路に直接面していて、一般市民の皆様が来場し易くなっていた。

フジモリ産業(株)東北営業所吉田 悟史

ユニオンシステム株式会社東京支店  原田 浩史

環境だったいうことで、お子様連れのご家族の方が大変多かったと思います。また、3日間とも司会進行をプロの方が勤めておられ、防災に関するビデオ放映を行なったり、消防局の方々の【AED】の実演など、来場者の方を飽きさせない工夫があったように感じました。昨今、建築業界の記事が新聞などで騒がれていて、信用が低下してきているような状況ですが、こういった催しから一般市民の方々に少しでも建築構造のことを理解して頂けたのではないかと思いました。われわれも出展させて頂き、少しでもそのお力になれた事を光栄に思っております。誠にありがとうございました。

日本鋳造株式会社・エンジニヤリング事業部・建材部

弊社は、平成19年10月18~20日、札幌地下街オーロラタウン・オーロラプラザで開催された「建築構造展 in北海道 2007」において、鉄骨グループとして、NCベースの模型・パネルおよびその他の建築関連カタログ展示を行わせていただきました。JSCA北海道支部の25周年事業に参加できた上、土木・建築の関係者に限らず一般市民の皆様に、建築構造、殊に建物を支える基礎部分の重要性を理解していただけたものと、構造展実行委員長ならびに委員の方々に感謝いたします。今回の構造展は、以下の点で、他の地区と異なる工夫が凝らされていた、と感じました。・オープニングセレモニーのテープカットから始まり、イベントでは、プロの司会者の補助もあって、威厳があるとともに、親しみやすい展示会になっていた。

『建築構造展in北海道2007』が大成功に終えました事、誠におめでとうございました。また、実行役員を勤められました方々、大変お疲れ様でした。北日本の構造展は青森県から始まり、今回は北海道で開催されました。弊社と致しましては、微力ながら全ての構造展に出展協力させて頂きました。北海道の構造展は他の県とは一味違った構造展だったのではないかと感じました。それは、まず会場が「オーロラプラザ」という札幌地下街で行なったという事です。とても人通りが多く、買い物途中の方がふらっと立ち寄れるという

・展示の他に、各種イベントが組み込まれていて、実演やビデオ映像を通して、本構造展のキャッチフレーズである「見て、触って、感じ取る。聞いて、読んで、考える。」が活かされていた。

この度は、「JSCA構造展in北海道」に出展させて頂きありがとうございました。当社の「JSCA構造展」への出展は、九州地区・東北地区を経て、北海道で3回目となりました。実際に、私は昨年3月まで九州は福岡県におりましたので、九州・東北そして北海道と3回も貴重な経験をすることが出来ました。2回の経験を踏まえて、今回の「JSCA構造展in北海道」の出展に臨みましたが、一般の方々への説明や質問への回答など、何度やっても難しいものだと痛感しました。

・その反面、広い会場が確保できず、展示ブース間の通路がやや狭いという、難も感じられた。開催3日間で1150名の来場者とは、大盛況と思われます。JSCAが、次世代に伝承すべき被災経験と「安心して住む」技術を提供する構造専門家集団として、益々発展されることをお祈りいたします。

ひとつひとつの言葉の意味やわかりやすい表現方法は、日頃の私どもの営業の中に置き換えても取り入れなければいけないことばかりでした。また、いろいろな質問が出るということは、それだけ一般の方々が建築「構造」というものに少なからず関心を持たれているということだと肌で感じました。当社が出展した“サイレントボイドスラブ”という躯体のスラブ工法は、最近では分譲マンションへの採用が多く、モデルルームなどで一般の方々の目につく機会もあります。そのような中で、「快適な住環境」をテーマに当社は取り組んできましたが、改めて一般の方々の目線に立ち、安心して住める製品のご提案に力を入れていきたいと考えております

『建築構造展in北海道2007』をふり返って

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構造展会場 オーロラプラザ 司会進行はさすがでした 手稲駅に張ってもらいました構造展ポスター(CANの清水さんと山口さん)

人命救助実演の中央消防署の方々(1) 人命救助実演の中央消防署の方々(2) 中央消防署の方々による住宅用火災報知器の説明

テレビ局の取材 応用地震計測(株) 液状化の実験を見ている子ども携帯振動台「ぶるる」の実験

岡部(株) 黒沢建設(株) (株)建研 昭和電線デバイステクノロジー(株)ベースパックと戸建免震システムの展示 PC圧着工法のパネル PCアウトフレーム工法のパネル 免震の実験装置

ジャパンパイル(株)北海道支店 (株)竹原鉄工所 J建築システム(株)液状化の実験装置とパネル 鉄骨梁継手部実物サンプル 住宅耐震開口フレーム模型

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岩倉建設(株) 北海道電力(株)・北電興業(株) (株)ピタコラムビル・マンションの再生事業パネルと模型 石炭灰(フライアッシュ)のサンプル・パネル 耐震補強の模型とパネル

フジモリ産業(株) オリエンタル白石(株) 粉川牧教授 北海道土質コンサルタント(株) 會澤高圧コンクリート(株)サイレントボイド Pcaブレース耐震  (東海大学)     いろいろな土の 地中熱利用のエネルギーパイルシステムの模型スラブのパネル 補強の模型 氷のドーム建築パネル サンプル

(株)北海道日建設計 (社)北海道機械工業会鉄骨部会 旭イノベックス(株)建物の骨組パースのパネル 北海道FAB青年部会 鉄骨製作の動画と模型

鉄塔の模型(高さ1.45m)

日立機材(株)・日立金属アドメット(株) 石狩機材(株) 田島工業(株)ハイベースとハイリングの展示 Dスルー工法のパネルと模型 施工写真パネルと鉄骨ミニチュアの展示

(株)ロプテックスファスニングシステム ユニオンシステム(株)   (株)NTTデータ 日本鋳造(株)柱継手のパネル 一貫計算プログラムの紹介 NCベースのパネルと模型

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建築構造展 in 北海道 2007 を終え

(有)K・S・E 建築設計 今 治宣

さっぽろ地下街のオーロラプラザで、2007年10月18,19,20日の3日間に渡り「建築構造展 in 北海道 2007」が開催されました。私もその実行委員会の一員として参加させて頂きましたので、実行委員会の発足から構造展終了までの流れを簡単に報告させて頂きます。この様なイベント開催は北海道支部としては初の試みであり、試行錯誤を繰り返しながらの準備でした。羽沢支部長、二瓶副支部長が、東北支部で行われた構造展を視察した経験を踏まえ「北海道支部」としての特徴をどのように表現しようか、と言う視点から議論が始まりました。まず、来場者のターゲットは一般の方か、専門家か、その為には会場の設定はどこがいいのか、日程はいつがいいのか、JSCAメンバーだけで準備ができるのか、予算的にはどうなのか、等々多くの課題をひとつずつクリアしながら準備を進めました。何度か議論を重ねた結果、一般の方も、専門家の方も、建築を志して学んでいる学生の方も全てターゲットであり、それぞれを対象とした展示やイベントを企画しよう、耐震偽装問題以来、多少なりとも「建築構造」に関心が有るはずなので、これを機会に少しでも「建築構造」に触れて頂こう、と言う結論に至りました。イベントにはキーワードが欠かせません。我々は「見て、触って、感じ取る」をキーワードに「建築構造展 in 北海道 2007」を成功させるべく心を一つにしました。 この様な経緯から場所は人通りの多い地下街のオーロラプラザ、日程は学校の行事日程を調べ、学生の方も来場しやすい10月の週末に決まりました。 展示物に関しても、これから企業や協賛グループに協力をお願いすることになるけれど、その際にもキーワードを理解して頂き、少しでも一般の方に楽しんでもらえるものをお願いしようと言う事になりました。

そして、本イベントのPRポスターは支部通信 Vol.15で吉岡実行委員長から報告があった通り、公募したデザインの中から最優秀作品を採用しました。このデザインを基に、700枚のPRポスターと5500枚のチラシを作成しました。 大枠と、基本ラインが固まったところで実行委員会も分科会としての動きがスタートです。それぞれ複数の下部組織(ワーキング・グループ)を有する「総務」、「渉外」、「広報」、「設営」、「企画」の5つの分科会に大別し、活動が本格化しました。ここで私が所属していた「広報」について報告したいと思います。広報活動の目的は幅広くこのイベントを宣伝することでした。とは言っても、「さて、どうしましょうか」が正直な感想でした。ポスター等を持参して、説明してくるのが本来の姿だとは思うのですが、時間的にも余裕がありません。「地域毎に絞り込んで、でも少しでも説明した方が良い」と意見もでましたが、通常の業務を行いながらでは、やはり無理な事でした。止むを得ず、PRポスター及びイベントスケジュールを記載したチラシを、協賛を頂いた企業、後援承諾を頂いた官公庁、札幌近郊の小中学校、ポスター公募をお願いした建築系の学校等々約380か所に郵送しました。

後援承諾を頂いた報道部門には取材依頼を行い、数社の新聞紙面と、テレビやラジオを通じてイベント紹介をして頂きました。また、JSCA北海道支部の広報委員会の方や、作業場所を提供して頂いた構建設計様のスタッフにも発送作業等のお手伝いをして頂いたことも、ここに報告させて頂きます。時間が経つのは早いもので、それぞれが分科会で奔走している間に、構造展前日の会場設営の日を迎えました。二瓶実行副委員長作成のタイムスケジュールに従い、順調に準備が進んでいた中、予想外の問題が起こりました。免震構造の実験モデルで振動台を展示して頂いたのですが、振動台を乗せる会場テーブル脚の剛性が低く、振動台とテーブルが共振してしまい本来の実験効果を実現できません。会場の都合上、設営時間が限られており、対処する時間もなく困り果てておりました。ところが翌朝の設営時間に会場に行ってみると、小坂総務委員長がタル木数本を持参し、テーブル脚部の補強工事をしてるではありませんか!見事な補強工事により問題が解決した事と、前日の夜11:00過ぎから翌朝までの間に、補強用タル木数本を用意できる小坂総務委員長のフットワークに、一同関心しておりました。「テーブル脚部補強工事」は、アクシデントのほんの一例で、いろいろな難題をクリアしては新たな課題が見つかる「3歩進んで2歩さがる」の繰り返しでしたが、無事開催当日を迎えることができました。「建築構造展 in 北海道2007」は場所も良く、連日多くの来場者で賑わいました。一般の方々から質問を受けることもあり、「建築構造」を少しでも身近に感じてもらえたのではないかと思っております。イベントとして開催した「土のセミナー」「木のセミナー」「人命救助実演」も来場者の関心が高く、大トリを飾った「氷のセミナー」は大変興味深い内容でした。また、キーワードである「見て、触って、感じ取る」に御賛同頂き、趣旨に沿ったパネルや模型等、多数の展示物を用意して頂いた参加企業の皆様に、大変感謝しております。JSCA会員の皆様におかれましては人的協力、資金協力等々、多方面で御協力頂き、ありがとうございました。最後になりますが、このような貴重な機会に実行委員の一人として参加させて頂き、微力ながらお手伝いできたことを大変光栄に思います。実行委員会をはじめ、JSCA会員、構造展関係者の皆様に、心より御礼を申し上げるともに、「建築構造展 in 北海道2007」の報告を終えたいと思います。

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「旭川駅周辺鉄道高架工事内駅舎部施工見学を」を終えて株式会社 柴滝建築設計事務所  千田 憲雄

「道北サテライト見学会」

去る 8月20日 道北サテライトで今年初の企画を開催いたしました。当サテライトの会員数が9名ということで、なかなか企画を実行することそのものが大変であります。今回は道東サテライトに刺激され、急遽 立案したものの、お盆と会員各自が法改正や耐震診断に追われている最中でありましたが、札幌や北見からも駆けつけていただき、9名で天候にも恵まれすぎて炎天下での見学会ができました。現場は街の中にありながら、外からはほとんど見えず、何がどの程度進捗しているか全く判らないまま総務委員長の小坂さんに御協力いただきながら、「きっと 普段お目にかかれないようなものが見られるだろう」という気持ちでの開催でした。駅舎設計は 内藤 廣 建築設計事務所により、2011年完成予定ですが来年8月位には上部鉄骨の建方がはじまるとのことです。

現在は まだ土木による高架部が施工中でありますが、この高架部分がホーム上屋の主柱を受ける基礎となる部分であり、SRCボックス梁の中にアンカーボルトがセットされている状況です。 特徴は下図で示されていますが、ホーム上屋の大屋根の柱が非常に少なく、約30m程度のスパンであり、上屋柱が下部高架柱にのっていないことでしょう。この高架の鉄骨や配筋それとアンカーボルトを見ていますと普段係っている力がいかに小さく、これらがどのくらいの物なのかを感じた見学会でありました。次回は上屋鉄骨建方のころ,また開催したいと思います。

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方向 階321321 0.70

診断結果と補強結果

Y0.340.51 0.74

診断時Is 補強後Is0.65

0.65 0.70

0.710.35 0.710.34 0.71

「道東サテライト見学会」

   「鋼板内蔵コンクリート耐震補強工法 施工見学会」見学会報告                                           丸十木材(株)  澤木 聡 平成19年8月29日、木野東小学校校舎耐震改修工事施工現場において、施工見学会が開催されました。JSCA北海道支部主催にて、21名(内JSCA会員7名)が参加されました。初めに工事事務所所長の西野様による工事概要説明と、(株)ピタコラムの橋本様による耐震補強工法概要の説明を受け、その後に施工現場見学、質疑応答がありました。

建物概要 構造種別   鉄筋コンクリート造 建設年度   昭和48年、49年 延べ面積   4,065.12m2 階数・軒高  地上3階 H=10.7m

 建物形状   平面形状L形

工事内容  外部耐震改修工事のうち鋼板内蔵コンクリートブレース21構面設   計   (株)コンステック札幌支店施   工  宮坂・高橋組・阿部工務店 共同企業体

見学部位  B工区(東面、7構面)2階部分見学工程  鉄骨建て方ボルト本締め、割裂筋配筋後、躯体型枠工事中

補強方針としては建物全体の強度及び靭性の向上、平面形状がL形プランによる偏心率の改善が挙げられた事、工法選択としては外部作業のみで建物を使用しながら施工可能として、ピタコラム工法が選択されたとの御説明がありました。今回見学会開催が、平成19年新潟中越沖地震の約1ヶ月半後であり、新潟での貴重な被災状況報告や、現地で既にピタコラム工法を採用された耐震補強工事実績物件での報告事例も7案件程紹介されました。外部からの目視調査において、いずれも無被害でクラック等異常無しとの事でした。宮坂・高橋組・阿部工務店共同企業体 工事事務所所長 西野様初め、ご協力頂いたJVの皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

主催者挨拶 JSCA北海道支部道東サテライト 岡田隆 委員長

施工現場見学 あと施工アンカー後、現場にてアンカー位置実測 を行い、内蔵鋼板のアンカー穴位置に反映、鉄骨 加工を行ないます。

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2007年度「JSCA建築構造士」合格おめでとう 新入会員紹介荒谷 直樹さん 2007年度 正会員 澤木 聡さん谷川 栄治さん 牛澤 由美子さん山本 智之さん 山下 純さん四谷 明治さん 準会員 榮前田 英樹さん

佐藤 智浩さん北海道の合格者は4名でした 林 甲多さん

2008年度 正会員 上神田 清巳さん渡邊 和之さん

以上8名の皆さんです。宜しくお願いします。

編集後記 発行

 (社)日本建築構造技術者協会北海道支部 事務局 札幌市中央区北2条西2丁目

第2カミヤマビル7F TEL 011-221-3303FAX 011-232-0003http://www.jsca-h.net/

一年ぶりの発行となり、原稿協力をお願いしてました皆様そして会員の皆様にお詫びいたします。尚、支部通信の内容はHPでもご覧になれます。今後とも支部通信の充実を計ってまいりますので、ご意見・ご希望・特集記事などございましたらお知らせください。

今年度の構造士認定試験は新たな国家資格である「構造設計一級建築士」が本年11月に創設されることから制度の見直しをすることとなり試験を中止してます

施工状況1 仕口部分と、あと施工アンカー(柱)

施工状況2  内蔵鋼板ブレースと、継手部分  配筋状況(割裂防止筋D6@50)