31XBee Wi-Fi，音声合成LSI，AndroidNov. 2012

飯島 幸太

XBee Wi-Fiでつくるネットワーク 音声認識＆合成装置「電子オウム」

第1章 アクセス・ポイントを使った基本構成で広がる スマホ＆ネット接続の世界

Web

　組み込み機器が無線ネットワークにつながると，今までとは違った使い方ができたり，できなかったことが可能になったり，発想の幅が広がります．　本稿では，定番無線モジュールのWi-Fi版「XBee Wi-Fi」とスマートフォン（スマホ）を組み合わせて，写真1と図1

に示すネットワーク音声認識＆読み上げ装置「電子オウム」を製作してみました．スマホに話しかけた言葉をネットワーク上のサーバで文字列に変換し，Wi-Fi経由で音声合成回路に送って「オウム返し」させます．　実際に製作するのはAndroidアプリ「Wi-Fi Text Play」とWi-Fiで文字列を送ると読み上げる「Wi-Fi読み上げボック

ス」です．

製作アプリ：Androidアプリ“Wi-Fi Text Play”が全体を操る

製作物：Wi-Fi経由で送られてきた文字を読み上げるWi-Fi読み上げボックス

写真1　定番無線モジュールのWi-Fi版であるXBee Wi-Fiとスマホを使ったネットワーク音声認識＆読み上げ装置スマー トフォ ンはAndroid端 末． 開 発したAndroidアプリ“Wi-Fi Text Play”はGoogle Playよりダウンロード可能

図1　話しかけてから音声データが読み上げられる（オウム返しされる）までの流れAndroidに喋りかけた音声データは，インターネット上のGoogleサービスにより文字データに変えられ，Yahoo! Japanサービスでローマ字データに変換される．ボックスはWi-Fiで受け取ったローマ字データを読み上げる．全体はAndroidアプリで操る

ローマ字データ

①ユーザがスマートフォン（Android端末）に喋りかける

「きょうはよいてんきだ」

④Wi-Fi通信でスマートフォンからローマ字データが送られてくる．そのデータを音声合成LSIで読み上げる．

Googleサービス

Wi-Fi読み上げボックス

UARTで音声データを送るスピーカ

音声合成LSL

XBee Wi-Fi

Yahoo!Japanテキスト解析サービス

音声データ

文字データ

文字データ

文字データ

ローマ字データ

音声データ

文字データローマ字データ

ローマ字データ

スマートフォン

製作アプリ「Wi-Fi，Text，Paly」がインストールされている

インターネット

Wi-Fiの親機アクセス・ポイント（AP）

今日は良い天気だ

②スマートフォンから送られてきた音声データを文字データに変換してスマートフォンに送る

「今日は良い天気だ」

③スマートフォンから送られてきた文字ータのテキストをローマ字読みに変換してスマートフォンに送る

「kyouha yoi tenki da」