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Windows Server 2008 R2 でのファイルサーバ性能検証
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2010.05 1.0 新規作成
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目次
はじめに.......................................................................................................................................................................4
1 ファイルサーバ性能検証 .............................................................................................................................5
1.1 検証環境....................................................................................................................................................................5
1.2 検証項目....................................................................................................................................................................6
1.2.1 サーバの基礎性能測定................................................................................................................................6
1.2.2 ファイルのアップロード/ダウンロード時間測定...................................................................................7
1.3 検証結果....................................................................................................................................................................8
1.3.1 サーバの性能測定結果................................................................................................................................8
1.3.2 ファイルアップロード/ダウンロード時間の測定結果.........................................................................9
2 ファイルサーバ性能検証結果から見るリプレース効果................................................................ 11
2.1 業務の効率化 ....................................................................................................................................................... 11
2.2 サーバの統合........................................................................................................................................................ 12
おわりに.................................................................................................................................................................... 13
付録A:Windows 2000 Serverサーバのサポート期間............................................................................. 14
付録B:OSの機能向上によるリプレースメリット........................................................................................ 15
①クォーター管理 ......................................................................................................................................................... 15
②共有フォルダのシャドウコピー........................................................................................................................... 15
③ファイル分類管理(FCI) .......................................................................................................................................... 16
④ファイルスクリーン................................................................................................................................................... 16
付録C:SPECsfs2008 測定の補足 ................................................................................................................. 17
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はじめに
本書は、Windows Server 2008 R2 でのファイルサーバ性能検証に基づき、Windows 2000 Server
から Windows Server 2008 R2 へのファイルサーバリプレース効果を検証結果を中心に紹介するもの
です。
ファイルサーバリプレースの理由は、サーバの老朽化や OS/サーバのサポート切れ(※)など、お客
様によってさまざまです。本書で紹介するファイルサーバの性能向上を目的としたリプレースは、サー
バ故障時のリプレースのように緊急性はありませんが、ファイルサーバを利用する多くのエンドユー
ザの業務効率化に繋がります。
※富士通 PC サーバ「PRIMERGY」の Windows 2000 Server モデルは、順次サポート切れを迎えています。サポート
期間ついては「付録 A:Windows 2000 Server サーバのサポート期間」を参照してください。富士通では Windows
2000 Server サーバを最新サーバへリプレースすることをお勧めしています。
本書では、以下の略称を使用します。
分類 正式名称 略称
Microsoft® Windows® 2000 Server Windows 2000 Server
Microsoft® Windows Server® 2003 R2 Windows Server 2003 R2
Microsoft® Windows Server® 2008 R2 Windows Server 2008 R2
Microsoft® Windows® 2000 Windows 2000
Microsoft® Windows® XP Windows XP
製品名
Windows® 7 Windows 7
●本書の内容は、改善のため事前連絡なしに変更することがあります。
●本書に記載されたデータの使用に起因する、第三者の特許権およびその他の権利の侵害に
ついては、当社はその責を負いません。
●無断転載を禁じます。
Microsoft, Windows, Windows Server は、Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。 Intel, Xeon は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation またはその子会社の商標または登録商標です。 SPEC®およびベンチマーク名の SPECsfs2008®は、米国およびその他の国における Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)の商標または登録商標です。
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1 ファイルサーバ性能検証
Windows 2000 Server モデルの PRIMERGY(旧ファイルサーバ)を、最新の PRIMERGY(新ファイル
サーバ)にリプレースした場合に、ファイルサーバとしてどの程度性能向上を記録するか確認します。
ファイルサーバ向けベンチマークツール(SPECsfs2008)を使った測定結果と、ファイルコピーにかかる
時間の測定結果から新旧ファイルサーバの性能を比較します。
1.1 検証環境
検証環境を図1と表1に示します。旧ファイルサーバとして「PRIMERGY TX200」、新ファイルサー
バとして「PRIMERGY TX200 S5」を使用します。なお、各サーバは発売当時の一般的なファイル
サーバ構成を採用しています。
図 1 ファイルサーバ性能検証の環境
表 1 ファイルサーバ性能検証で使用するサーバの構成
旧ファイルサーバ(リプレース前) 新ファイルサーバ(リプレース後)
PRIMERGY TX200
(2003 年 7 月~2005 年 7 月販売)
PRIMERGY TX200 S5
(2009 年 7 月販売開始)
OS Windows 2000 Server SP4 Windows Server 2008 R2 Standard
CPU Intel® Xeon™ CPU 3.20GHz×1 Intel® Xeon® X5570 (2.93GHz)×1
メモリ 1GB (512MB×2) 2GB (2GB×1)
内 蔵 ハ ー ド デ ィ
スク
SCSI ディスク
73GB×3(RAID5) 10,000rpm
SAS ディスク
300GB×3(RAID5) 15,000rpm
LAN オンボード×1(10/100/1000) オンボード×2(10/100/1000×1、
10/100×1)
※PRIMERGY TX200 を 2005 年 7 月に購入されたお客様は、2010 年 7 月でサポート切れを迎えます。
ファイルサーバにアクセスするクライアントマシン OS は、Windows XP と Windows 7 を使用します。
また、ネットワーク帯域の広さが性能測定のボトルネックになる恐れがあるため、ギガ対応のスイッ
チ、LAN ケーブルを使用しています。
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1.2 検証項目
ファイルサーバ性能検証では、大きく以下の 2 項目の測定を行います。検証内容の詳細は各節
を参照してください。
①サーバの基礎性能測定 → 1.2.1 節参照
②ファイルのアップロード/ダウンロード時間の測定 → 1.2.2 節参照
1.2.1 サーバの基礎性能測定
SPECが公開しているファイルサーバ向けベンチマークツール「SPECsfs2008」を使用して、新
旧ファイルサーバの性能を測定します。この測定では、ファイルサーバの「 処理能力
(SPECsfs2008_cifs)」と「平均応答時間」の 2 つの基礎性能値を測定することでファイルサーバの
性能を評価します。
SPECsfs2008 の性能測定では、SPEC が数千台のファイルサーバ(CIFS サーバ)のデータを基
に構成したオペレーションセット(表 2)を負荷としてファイルサーバに与えます。
表 2 SPECsfs2008 で使用されるオペレーションセット
オペレーション 割合
ECHO 0.50% LOCKING_ANDX 1.10% NT_TRANSACT_QUERY_SECURITY_DESC 1.60% READ_ANDX 20.50% TRANS2_QUERY_FS_INFORMATION 1.60% TRANS2_QUERY_FILE_INFORMATION 12.90% TRANS2_QUERY_PATH_INFORMATION 21.50% TRANS2_SET_FILE_INFORMATION 3.20% TRANS2_FIND_FIRST2 8.60% WRITE_ANDX 8.60% NT_CREATE_ANDX 9.70% CLOSE 9.70% FLUSH 0.50%
このオペレーションに対する「処理能力(SPECsfs2008_cifs)」(ops/sec)と「平均応答時間」
(msec)を測定します。SPECsfs2008 の詳細については以下 URL を参照してください。
・SPEC 「Standard Performance Evaluation Corporation – SPECsfs2008」
http://www.spec.org/sfs2008/
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1.2.2 ファイルのアップロード/ダウンロード時間測定
ファイルサーバにファイルをアップロード、またはファイルサーバからファイルをダウンロードする
際にかかる時間を測定します。旧ファイルサーバから新ファイルサーバへリプレースすることにより、
エンドユーザがどの程度ファイルサーバの性能向上を実感できるかを知る指標となります。
検証では、表 3 に示すファイルサーバとクライアントマシンの組み合わせたときのアップロード時
間(A~D)とダウンロード時間(a~d)を測定します。
表 3 ファイルサーバ/クライアントマシンの組み合わせ
■アップロード時間の測定 ■ダウンロード時間の測定
また、ファイルのアップロード/ダウンロードで使用するファイルを表 4 に示します(全 6 パターン)。
容量の合計は全パターン共通で 1GB です。
表 4 アップロード/ダウンロード時間測定で使用するファイル
ファイル数 1 ファイルのサイズ
① 10000 100KB
② 2000 500KB
③ 1000 1MB
④ 100 10MB
⑤ 10 100MB
⑥ 1 1GB
アップロード元
(クライアントマシン)
アップロード先
(ファイルサーバ)
A PRIMERGY TX200
(旧ファイルサーバ)
B
Windows XP マシン
PRIMERGY TX200 S5
(新ファイルサーバ)
C PRIMERGY TX200
(旧ファイルサーバ)
D
Windows 7 マシン
PRIMERGY TX200 S5
(新ファイルサーバ)
ダウンロード元
(ファイルサーバ)
ダウンロード先
(クライアントマシン)
a PRIMERGY TX200
(旧ファイルサーバ)
b PRIMERGY TX200 S5
(新ファイルサーバ)
Windows XP マシン
c PRIMERGY TX200
(旧ファイルサーバ)
d PRIMERGY TX200 S5
(新ファイルサーバ)
Windows 7 マシン
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1.3 検証結果
1.3.1 サーバの性能測定結果
ベンチマークツール「SPECsfs2008」を使用したファイルサーバの性能測定結果です。
①処理能力(SPECsfs2008_cifs)の測定
SPECsfs2008_cifs は、ベンチマークツール SPECsfs2008 の性能指標の一つです。
SPECsfs2008 が 1 秒間に生成するオペレーションをどれだけ処理可能かを表します。従って、
SPECsfs2008_cifs の値が高いほどファイルサーバの処理能力が高く、性能が良いと判断でき
ます。
【結果】
SPECsfs2008 でファイルサーバの処理能力
を測定した結果、PRIMERGY TX200 S5 は
PRIMERGY TX200 の約 1.5 倍の処理能力の
向上を記録しました。
処理能力は
約 1.5 倍に向上
図 2 SPECsfs_cifs の測定結果グラフ
②平均応答時間の測定
SPECsfs2008 のオペレーションに対して、どれくらいの時間でオペレーション処理完了の応
答を返せるかを測定します。応答時間が短いほどサーバ内での処理速度が速く、性能が良い
と判断できます。PRIMERGY TX200、PRIMERGY TX200 S5 の測定結果を図 3 に示します。
【結果】
SPECsfs2008 でファイルサーバの平均
応 答 時 間 を 測 定 し た 結 果 、 最 大 で
PRIMERGY TX200 S5 は PRIMERGY
TX200 の約 1/3 の時間で処理を完了しま
した。
平均応答時間は
最大で約 1/3 に短縮
ファイルサーバへのオペレーション数が
多いほど応答時間の差は大きくなります。
図 3 平均応答時間の測定結果グラフ
今回の検証結果はPRIMERGY TX200、PRIMERGY TX200 S5を一般的な構成で構築した環境に
おける測定結果です。さらにハードウェア構成を充実させることで、性能値は上がります。詳細
は「付録 C:SPECsfs2008 測定結果の補足」を参照してください。
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1.3.2 ファイルアップロード/ダウンロード時間の測定結果
クライアントマシンからファイルサーバへのファイルをアップロード時間、ファイルサーバからク
ライアントマシンへのファイルダウンロード時間の性能測定結果です。
①アップロード時間の測定
ファイルサーバとクライアントマシンの各組み合わせ(A~D)におけるアップロード時間を測定
しました。測定結果を表 5 と図 4 に示します。
表 5 アップロード時間の測定結果
アップロード元クライアントマシン→アップロード先サーバ アップロードファイル
A: Windows XPマシン→PRIMERGY TX200
B: Windows XPマシン→PRIMERGY TX200 S5
C: Windows 7 マシン→PRIMERGY TX200
D: Windows 7 マシン→PRIMERGY TX200 S5
①100KB×1 万ファイル 03:48 02:05 04:49 03:15
②500KB×2000 ファイル 02:13 00:45 02:27 01:00
③1MB×1000 ファイル 02:00 00:34 02:05 00:47
④10MB×100 ファイル 01:42 00:42 01:35 00:56
⑤100MB×10 ファイル 02:53 00:38 02:49 00:48
⑥1GB×1 ファイル 02:07 00:42 02:06 00:41
※測定値は mm(分):ss(秒)で記載しています。
Windows XP マシンの場合
アップロード時間は 平均して約 1/3 に短縮
Windows 7 マシンの場合 アップロード時間は
平均して約 2/5 に短縮
図 4 アップロード時間の測定結果グラフ
【結果】
全てのパターンで、アップロード時間が短縮されました。
ファイルサーバを TX200 から TX200 S5 へリプレースした場合、Windows XP マシンでは平均して
約 1/3 に、Windows 7 マシンでは平均して約 2/5 にアップロード時間が短縮されました。
Windows XP、Windows 7 を合わせて見ると、アップロード時間は約 2/5 に短縮されました。
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②ダウンロード時間
ファイルサーバとクライアントマシンの各組み合わせ(a~d)におけるダウンロード時間を測定し
ました。測定結果を表 6 と図 5 に示します。
表 6 ダウンロード時間の測定結果
ダウンロード元サーバ→ダウンロード先クライアントマシン ダウンロードファイル
a:PRIMERGY TX200→Windows XP マシン
b:PRIMERGY TX200 S5→Windows XPマシン
c:PRIMERGY TX200→Windows 7 マシン
d: PRIMERGY TX200 S5→Windows 7 マシン
①100KB×1 万ファイル 03:03 01:54 03:06 01:01
②500KB×2000 ファイル 01:56 00:51 01:57 00:39
③1MB×1000 ファイル 01:50 00:44 01:50 00:37
④10MB×100 ファイル 01:41 00:51 01:32 00:34
⑤100MB×10 ファイル 01:38 00:32 01:30 00:35
⑥1GB×1 ファイル 01:42 00:27 01:31 00:27
※測定値は mm(分):ss(秒)で記載しています。
Windows 7 マシンの場合ダウンロード時間は
平均して約 2/5 に短縮 ダウンロード時間は
平均して約 1/3 に短縮
Windows XP マシンの場合
図 5 ダウンロード時間の測定結果グラフ
【結果】
全てのパターンで、ダウンロード時間が短縮されました。
ファイルサーバを TX200 から TX200 S5 へリプレースした場合、Windows XP マシンでは平均して
約 1/3 に、Windows 7 マシンでは平均して約 2/5 にダウンロード時間が短縮されました。
Windows XP、Windows 7 を合わせて見ると、アップロード時間は約 2/5 に短縮されました。
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2 ファイルサーバ性能検証結果から見るリプレース効果
本章では、「1 章 ファイルサーバ性能検証」で紹介した測定結果より、ファイルサーバリプレースで
期待できるメリットを紹介します。リプレースのメリットとして、「業務の効率化」「サーバの統合」が挙げ
られます。
図 6 ファイルサーバのリプレース効果
2.1 業務の効率化
性能検証では、ファイルサーバリプレースによるアップロード/ダウンロード時間は平均して約
2/5 に短縮される結果が記録されました。この結果より、エンドユーザがファイルサーバを使用する
際のファイル転送時間が短縮されるため、効率的に業務を進められます。今回検証で使用した
Windows XP、Windows 7 クライアントでは、OS やファイル数/1 ファイルのサイズに関係なくファイル
のアップロード/ダウンロード時間が短縮されました。既存の多くのエンドユーザにリプレース効果
が期待できます。
また、SPECsfs2008 で測定した「応答時間」では、クライアント PC からファイルサーバへの負荷
が高いときに約 1/3 の時間短縮を記録しています。業務開始時間にファイルサーバへのアクセス
が集中するなど、ファイルサーバの負荷が高い環境でリプレース効果が期待できます。
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2.2 サーバの統合
ベンチマークツール SPECsfs2008 でファイルサーバの性能を測定した結果、サーバリプレース
による「処理能力」は約 1.5 倍の性能向上を記録しました。この結果より、サーバリプレース時に旧
ファイルサーバを統合(例えば、旧ファイルサーバ 3 台を新ファイルサーバ 2 台に統合)しても、これ
までと同等の業務が行えると考えられます。
サーバリプレースを機に、各拠点に分散しているファイルサーバを統合し、データを一括管理す
ることで、管理工数やサーバ消費電力の削減などコスト面でのメリットが期待できます。
補足
PRIMERGY TX200 S5 では PRIMERGY TX200 に比べて大容量の内蔵ハードディスクを搭載でき
ます。ファイルサーバ 1 台あたりに格納できるデータ容量が拡大するため、これまで以上にデー
タの集約が可能です。
ハードディスク 1 本あたりの最大容量は以下のようになります。
・PRIMERGY TX200 : (SCSI) 147GB
・PRIMERGY TX200 S5 : (SAS) 300GB
(SATA) 1TB
その他にも、ファイルサーバの統合によりサーバ設置スペースが削減されます。空いたスペース
を有効利用できます。
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おわりに
本書ではサーバリプレースによるファイルサーバの性能向上について紹介しました。最新の
PRIMERGY にリプレースすることで、ファイルサーバを利用するエンドユーザは、これまで以上に快適
にファイルサーバを利用でき、業務を円滑に進められます。
また、本編では記載していませんが、Windows 2000 Server に比べて Windows Server 2008 R2 で
はサーバ運用・管理を助けるさまざまな機能が利用できます(詳細は「付録 B:OS の機能向上による
リプレースメリット」を参照してください)。
これらのリプレース効果を踏まえて、Windows 2000 Server サーバから最新の PRIMERGY へのリプ
レースをご検討ください。
富士通 PC サーバ PRIMERGY につきましては、以下の技術情報を参照願います。
・PC サーバ PRIMERGY
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/
・PC サーバ PRIMERGY 機種比較表
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/catalog/select-spec/
・サーバ選定ガイド
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/select-model/
富士通 PC サーバ PRIMERGY のお問い合わせ先。
・PC サーバ PRIMERGY(プライマジー)のお問い合わせ
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/contact/
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付録A:Windows 2000 Serverサーバのサポート期間
サポートには大きく OS(Windows 2000 Server)のサポートと、サーバ機(PRIMERGY)のサポートがあ
ります。それぞれのサポート期間は以下の通りです。
図 7 OS/ハードウェアのサポート期間
OS のサポートが切れた場合、マイクロソフトから提供される修正プログラムの配信が停止します。
このため、セキュリティホールなどOSの不具合が発見された場合でも修正プログラムが提供されず、
悪意あるユーザの不正アクセスや不正コード実行などの脅威を抱えたままファイルサーバを運用す
ることになります。Windows 2000 Server は 2010 年 7 月 13 日にマイクロソフトの全サポートが終了し、
その 1 年後には富士通 SupportDesk のサポートも終了します。
サーバ機のサポートが切れた場合、サーバ故障時に修理が行えない、ハードウェア部品が手配で
きないといった事態が想定されます。PRIMERGY のサポート期間は購入日より 5 年間です。
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付録B:OSの機能向上によるリプレースメリット
サーバリプレースのメリットとして、Windows Server 2008 R2の機能を利用した管理性向上があり
ます。Windows 2000 Server のファイルサーバを Windows Server 2008 R2 サーバにリプレースした
場合、以下の機能を利用してより効率的にファイルサーバの管理が行えます。
①クォーター管理
「クォーター管理」機能では、ユーザのファイルサーバ使用容量をボリュームまたはフォルダ単位
で制限できます。このため、特定のユーザがファイルサーバのディスクを占有してディスク容量が
不足するトラブルを防止できます。
また、クォーター管理で設定した制限容量に近づくと、管理者にメールの自動送信が行えるため、
常にサーバの使用状況を監視する必要がなくなります。
ハードディスク容量
クォーター管理なし
クォーター管理あり
ハードディスクの容量不足のため保存できない
Cさんのデータ
ハードディスク容量
各ユーザが決められたディスク容量内でファイルサーバを利用
Bさんへ割り当てられた容量
Cさんへ割り当てられた容量 てられた容量
Aさんへ割り当
Aさんのデータ Bさんのデータ
特定のユーザがファイル サーバのディスク容量を占有
図 8 クォーター管理
②共有フォルダのシャドウコピー
Windows 2000 Server の共有フォルダで必要なデータを誤って削除した場合、サーバ管理者に
バックアップから復元してもらう必要がありました。Windows Server 2008 R2 では共有フォルダの
シャドウコピー取得が可能になり、ユーザは削除したファイルを簡単に復元できます。
2.「NT バックアップ」から
データを復元
3.ユーザに復元完了を
通知
管理者 ユーザ
データを誤削除
1.管理者にデータ
復元を依頼
■Windows Server 2008 R2 の運用
(共有フォルダのシャドウコピー)
データを誤削除
1.ユーザ自身が共有フォルダの
プロパティからシャドウコピー
を使って復元
ユーザ
■Windows 2000 Serverの運用
図 9 共有フォルダ内のファイル誤削除時の復旧
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③ファイル分類管理(FCI)
ファイルサーバ上のファイルを「分類プロパティ」と呼ばれるルールに従って管理し、このルール
に従って分類されたファイルごとに移動/削除など管理タスクを実行できます。
分類ごとに管理タスクを実行
バックアップ
移動
削除
FCI で設定した条件に従って共有フォルダ内のファイルを分類
◎一定期間更新のないファイル
◎特定の文字列を含むファイル
◎重要度の高いファイル
ファイルサーバ
図 10 ファイル分類管理
④ファイルスクリーン
「ファイルスクリーン」機能では特定の拡張子を含むファイルの保存を拒否するなど、ファイル
サーバの運用・管理に役立ちます。
ファイルサーバ ユーザ
保存不可
mp3 ファイル
wma ファイル
音楽ファイルなど、業務に関連のないファイルの保存を禁止
図 11 ファイルスクリーン
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付録C:SPECsfs2008 測定の補足
富士通テクノロジー・ソリューションズでは、SPECsfs2008 を使用して PRIMERGY TX200 S5 の性能
検証を行っています。PRIMERGY TX200 S5 を表 7 に示す構成とした際の性能値が公開されていま
す。
表 7 富士通テクノロジー・ソリューションズで行った性能測定のサーバ構成
PRIMERGY TX200 S5
OS Windows Server 2003 R2 Enterprise x64 Edition SP2
CPU Intel® Xeon® X5570×2
メモリ 96GB (8GB×12)
内蔵ハードディスク SAS ディスク
36GB×2(RAID1) 15,000rpm
146GB×14(RAID5×2) 10,000rpm
LAN オンボード×1(10/100/1000)
■PRIMERGY TX200 S5 の性能値 (富士通テクノロジー・ソリューションズで測定)
6785 SPECsfs2008_cifs ops per second with an overall response time of 6.03 ms
詳細な情報は以下 URL を参照してください。
・WHITE PAPER パフォーマンスレポート PRIMERGY TX200 S5
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/performance/pdf/tx200s5-performance-jp.pdf