xeon d
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Xeon Dいじり
May 16, 2015Masaru OKI @masaru0714
Xeonとは
Intelのワークステーション、サーバー向けCPUブランドであり、中身は世代によってさまざま
1998年 Pentium II Xeonが最初の製品
現行品のグレードはE3, E5, E7に別れる
● 大雑把に言えばE3がCore i7相当以上● E5,E7はコア数増やSMP対応など
Xeon D
● Xeonブランドでは初のSoC (System on Chip)● 2015年1Q出荷● Broadwellベースでメモリコントローラを内蔵● 10GbE MACを2つ内蔵● 初期リリースは2モデル、TDPは45W
○ Xeon D-1540 8core 16thread, 2.0GHz○ Xeon D-1520 4core 8thread, 2.2GHz
Xeon Dマザーボード
SUPERMICRO X10SDV-F, X10SDV-TLN4FMini-ITX, Xeon D-1540オンボード(ファンつき)DDR4 ECC RDIMM/nonECC UDIMM 4(max128GB)IPMI対応(Aspeed AST2400)X10SDV-FはGbE * 2 (SoCの10GbEは未使用)X10SDV-TLN4FはGbE * 2 + 10GbE * 2 (copper)
買ってみた
● 秋葉原で売られていたり、予約注文できたり○ BUY MORE, OLIOSPEC○ けっこう品薄(一般向けではないが、すぐ売り切れる)
● X10SDV-TLN4Fが2015年4月時点で138,000円● メモリはDDR4 ECC RDIMM 8GB * 4で62,000円● ケース、電源、SSDも込みで23万くらい● 10GbEを2本持って最新Xeonでこれなら安い!(?)
こんなやつ
組み立て完了
● 一番上の白いのがそれ● 箱はQbee● 下の2つは別のXeon箱● 置くところがなかったので
ひとまず重ねてみた。
IPMI
● 本体電源オフでも動作している独立モジュール● LAN経由でアクセスして電源ON/OFFなどできる● センサーによる監視等の機能がある● 今回のSUPERMICROマザーに載っているものは
○ WebUIがある○ リモートコンソールが使える
● Keyboard,Mouse,Videoの接続なしで使えます
SUPERMICRO IPMIのWebUI
SUPERMICRO IPMIのリモートコンソール
Javaで動きます
マウスも使えます
GUI環境もOKBIOS画面も操作可能
ASRockのもほぼ同じ
OSをインストールしてみる
● USB DVDドライブをつないでそこから入れる● 今回入れたOSはUbuntu 14.04.2LTS server
○ 10GbEは見えない可能性大なのでGbEを結線○ すんなり入った。○ GbEはem0, em1○ 10GbEは予想通り見えなかった
Xeon Dの速度はどの程度?
● ループバックインタフェースにiperfするといいという情報を得たのでやってみた。
● ipef: ネットワークスループットの測定ツール○ iperf -sを動かすホストとiperf -cの間の計測○ TCP, UDPで計測できる○ 負荷がかかるのでLANの測定にとどめましょう○ 今回は同一ホストでiperf -sとiperf -cを動かす
iperf速度比較結果
iperf -sしたホストで
iperf -c 127.0.0.1Xeon D-1540は約40Gbpsの性能。
-P 4(4本並列)で100Gbpsを超えた
iperf速度比較(clockあたりの速度)
Broadwell, Haswell, IvyBridgeの順
Xeon D優秀。
Atomはやや落ちる。
AMDは参考値
● CPU自体古い● OSがNetBSD● メモリもDDR2
iperf速度比較(表)
メモリはDDR3(例外 Xeon DがDDR4, AMDがDDR2)CPU iperf speed (Gbps) CPU clock(GHz) Gbps/clock
Xeon E3-1231v3 63.8 3.4 18.76
Xeon D-1540 39.7 2.0 19.85
Xeon E3-1105Cv2 25.7 1.8 14.27
Atom C2758 13.8 2.4 5.75
Celeron J1900 12.3 2.0 6.15
PhenomII X6 1095T 8.36 3.2 2.61
SoC内蔵10GbE(10GbaseT)が使えるか?
● Ubuntu 14.04LTSからは見えなかったorz● 新しいLinux kernelから見えるかは未確認● Intel DPDKは2015年4月末時点で未対応
○ X540ベースだがcopper PHYを扱えない○ 使う設定で起動させるとエラー終了してしまう
SoC内蔵10GbEが動くまで
● DPDKのドライバ(PMD)はFreeBSDベース● FreeBSDが2015年5月1日にXeon D対応した!● さっそくコードを持ってきて移植(ほぼパクり)● 結果: 認識した!● しかし通信相手がいない● →2つのポートをケーブルで接続してみた
Lagopusで動作確認
● OpenFlowソフトウェアスイッチ○ コントローラと制御通信する○ コントローラからの指示でパケット送信可能○ 受信パケットの処理ルールをコントローラから登録
● 論理上複数のスイッチを扱える● 2つのスイッチそれぞれに10GbEを割り当てる● スイッチ間の通信ができるかを確認してみる
Lagopusで動作確認結果
無事動作しました!DPDKのdiffをいちおう用意したけれど
Intelさんが公式に対応パッチを入れてくれるはず
なので野良パッチをdpdk-dev MLに送ってませんhttp://www.e-neta.jp/~oki/dpdk-ixgbe.diff待てない+試してみたい方はどうぞ(もちろん無保証ですが)
当時のmaster向けなのでrejectしたら手でなおしてください
まとめと今後
● Xeon Dわりと速いしコア多いし、いい!● IPMI便利!● 10GbaseTはOSとかDPDKの対応待ち
○ Windowsは添付DVDにドライバが入ってそうでした
● 今後○ 10Gの通信相手が欲しい(もう1台? NIC買う?)○ 10GbaseTのスイッチはお高いけどちょっと欲しい○ SoC内蔵10GbEの限界性能を確認したい
Special thanks
● AKIBA PC Hotlineさん, BUY MOREさん○ ボードの入荷情報や購入でお世話になりました
● @ipv6labsさん○ iperfによる性能測定を教えていただきました
● @gussunoyoyoさん○ FreeBSDドライバの更新情報を教えていただきました
ありがとうございます!