西公園への民間施設導入に係る民間事業者との「対話」による市場調査

—マーケットサウンディングの実施について—

令和２年１０月

山形市まちづくり政策部公園緑地課

１． 調査の目的

西公園は、地球温暖化防止に貢献する緑豊かな公園として、また、そこに住む生き物についての環境学習や、健康づくりなど多岐にわたる活動に利用できる場所として、平成１７年に開園いたしました。

園内には、テニスコート８面、屋内多目的コート（テニスコート４面相当）、大型複合遊具、じゃぶじゃぶ池、いも煮広場、足湯、水車の小川、キャンプ場、パークセンターなど多様な施設があり、年間を通して利用できる公園として幅広い年齢層の方々に利用され、喜ばれています。

一方、園内には、飲食を提供する施設や、食材やＢＢＱ用品を販売する売店がないことなど、必ずしも利用者へのサービスが十分ではない部分があります。

本市では、上記の現状と課題を踏まえ、公園利用者への新たなサービス提供を行うための施設を民間活力の導入により整備し、公園利用者の利便性を向上させるとともに、さらなる魅力向上を図りたいと考えています。

ついては、西公園における民間施設導入の事業者公募を検討するに先立ち、民間の自由な発想に基づく幅広い事業アイデア、さらに、事業条件についての民間の意向等を把握し、事業者公募における条件整備に役立てることを目的に、市と民間事業者との「対話」による「マーケットサウンディング（市場調査）」（以下「サウンディング」とする）を実施します。

※「マーケットサウンディング」とは・・・　○民間事業者から広く意見、提案を求める市場調査で、検討の早い段階での民間事

業者との対話を通じ利活用の方向性、市場性の有無、市場性の確保に向けたアイデアを得ることにより、幅広い検討を可能とする。

　○民間事業者が参画するメリットとしては、自治体の事業方針等を直接聞くことができる点や、民間事業者の考えを伝えることができる点があり、自治体及び民間双方の情報を共有することができる。

２． 西公園の概要【公園概要】　本公園は、山形駅西方向約４ｋｍのところに位置し、山形駅西土地区画整理事業による工場移転に伴って工場跡地より発生した鉱さいを安全に処理し、埋め立てた管理型最終処分場の上部空間を整備した公園です。　「地球にやさしい環を育む公園」を基本テーマに、豊かな森を活かした環境学習や健康づくり等、緑、ひと、生き物たちが環を育み、子供からお年寄りまで、みんなが楽しめる公園となっています。

　

所在地 山形市大字門伝字落合河原３１１４－１０外開園面積 １５５，５６５㎡種別 総合公園※主な公園施設 テニスコート、屋内多目的コート、大型複合遊具、健康遊具、

じゃぶじゃぶ池、いも煮広場、足湯、水車小屋、キャンプ場、パークセンター

※都市公園法第２条第１項に基づく都市公園のうち、都市公園法施行令第２条第１項第４号の規定にある都市住民全般の休息、鑑賞、散歩、遊戯、運動等総合的な利用に供することを目的とする公園です。【位置図】

【土地概要】区域区分　：　都市計画区域　市街化調整区域都市施設　：　都市計画公園

３． 現在想定している事業方式　サウンディング後の正式な民間事業者の公募にあたっては、現時点では、以下の通りの事業方式で公募することを想定しています。

なお、民間発案にあたっての前提条件ではありませんので、これに対するご意見等あればご提案下さい。

○「公募設置管理制度（Park-PFI）を活用した民間事業者による公園施設の設置・管理」

　西公園に設置する飲食店等の収益施設を都市公園法５条に基づく公園設置の設置管理許可により民設民営するものです。その設置者を公募選定する手続きについては、法第５条の２～９に規定される公募設置管理制度（Park-PFI）に基づき実施することを想定しています。

４． 提案対象施設① 飲食・売店施設（カフェ・レストラン等）

山形駅

西公園

約４ｋｍ

東北中央自動車道

ＪＲ

② 屋外スポーツ関連施設③ アウトドア関連施設（オートキャンプ場・アスレチック等）

上記施設での民間事業者で実施可能な事業アイデア等について提案を求めます（これらのうち１箇所以上は必ずご提案下さい）。

なお、上記施設以外でも上記施設（いずれかでも可）を中心に一体となった事業であれば、提案することは可能です。また、当市で想定している各施設の位置は、図１「提案対象施設想定位置図」の通りですので、施設の位置についても、ご提案ください。

図１提案対象施設想定位置図

５．求

める提案内容等（１）提案を求める内容ご提案にあたっては、可能な限り下記の項目を踏まえて、提案書を作成してくだ

さい。また、対話（個別ヒアリング）については、主に下記項目に沿って質問等をさせていただく予定です。

なお、ご提案やご回答いただけない項目・内容があっても構いません。　　　

① 導入する施設に関するアイデア　西公園の魅力向上につながるノウハウや創意工夫を活かした公園施設（飲食店等の収益施設）のアイデアについて、主に次のような内容をご提案下さい。

①飲食・売店施設想定エリア

②③ 屋外スポーツ・アウトドア関連施設

想定エリア

建築物設置不可区域

●施設イメージ（コンセプト、導入サービス、飲食物等種類など）●事業区域、施設規模（収益施設の配置イメージ及び概ねの面積、広場等外

構のイメージ及び概ねの面積）

② 事業フレームに関するアイデア　主に次のような内容をご提案下さい。

　　　●事業収支イメージ（事業期間、想定利用者数、収支見込み、納付することが可能な公園使用料等）

　　　　　事業期間は、設置管理許可期間の上限は１０年（更新可）ですが、公募設置管理制度（Park-PFI）を活用した場合、公募設置等計画の認定期間が２０年であることから、事業期間は最長２０年とすることが可能です。

　　　　　公園使用料は、公募時にご提案いただき、選定された事業者が提案書（公募設置等計画）に記載した使用料の額を納付いただく予定です。公園使用料の最低額は、山形市都市公園条例に定める額とすることを想定しています。

　　　＜参考＞公園使用料の考え方

　　　　区分公園使用料（最低額）

対象面積

施設を新設する場合 ５９２円／㎡・年 収益施設の設置及び使用のために必要な区域の面積

既存施設を使用する場合（例えば売店施設をパークセンター内に設ける場合）

建物価格の１０％＋土地価格の４％（年額）

既存施設の使用面積

　　　　※公園使用料＝事業期間×年額公園使用料×対象面積　　　

●官民の費用負担割合、役割分担　　　　　施設整備、管理運営における官民の費用負担割合や役割分担については、別紙

１「官民の役割分担パターン案」に記載のパターンを想定しています。各パターンにおけるメリットや課題、管理運営等についてご提案ください。例示しているパターン案以外の提案も可能です。

　　　　　また、施設整備に関しては、以下の点についてもご提案ください。１　既存施設を活用する場合　　・施設改修を民間事業者が実施するにあたっての課題や問題点等　　・既存施設活用にあたっての長所・短所、課題等２　特定公園施設の整備について

　　　　　 ・特定公園施設の整備について、事業性等の観点から、費用負担及び整備範囲

等どの程度実施可能か 　　　　　・特定公園施設の整備についての課題や問題点等

③ 公園への貢献に関するアイデア　　　　　公募の際には、公園の維持管理への参画等、公園への貢献についても評価基準

とすることを想定しています。収益等から実現可能な公園への貢献に関するアイデアについて、主に次のような内容をご提案ください。

●維持管理事業　　　　　都市公園として良好・快適な環境を確保していくため、本公園の維持管理に参

画していただくことを想定しています。収益施設の管理運営を含め、収益等から実施可能な維持管理項目、区域、管理運営の概要等についてご提案下さい。また、このことについての課題や問題点がありましたら併せてご提示ください。

＜参考＞主な維持管理項目項目 主な対象物 管理内容植物管理 樹木

樹林芝生草花　等

剪定、芝刈り、施肥、病害虫防除、除草、花壇管理、枯損木撤去　等

施設管理 建築物工作物（ベンチや遊具等）設備（電気・給排水）

点検、保守、修繕　等

清掃 園路・広場・池キャンプ場トイレ・休憩所　等

清掃、洗浄、ゴミ処理　等

●ソフト事業　　　　　公園機能の潜在能力を活かし、西公園の更なる魅力向上につながるイベントの

開催や複合的なサービスに関するアイデアがございましたらご提案ください。●その他

　　維持管理・ソフト事業以外にも公園への貢献に関するアイデアがありましたらご提案ください。

④ その他●西公園に対する事業者からみた印象（市場性やイベント展開の可能性等）●事業スケジュール●利用増進施設の設置希望の有無

（１）提案条件等　　・提案施設は、都市公園法第２条に基づく公園施設のうち、飲食・売店、キャンプ

場、入浴施設等の収益施設とします。　　・提案内容は、提案対象区域を中心に実現可能性を勘案したうえで提案いただくこ

ととしますが、西公園の魅力をより向上させる事業アイデア及び事業スキームなどがありましたら、自由にご提案ください。

６． サウンディングの実施（１）対象者

西公園への民間施設導入において、事業主体として関心と意欲を有する法人または法人のグループとする。

（２）スケジュール（予定を含む）・実施要領の公表・配布　令和２年１０月３０日～令和２年１２月１１日・質疑受付　　　　　　　令和２年１０月３０日～令和２年１２月１１日・参加申込受付　　　　　令和２年１０月３０日～令和２年１２月１１日・対話の実施　　　　　　令和２年１２月２１日～令和２年１２月２４日・結果の公表　　　　　　令和３年１月上旬頃

（３）質疑の受付及び対応　サウンディングに関する質問を下記により受付けます。様式１「質問書」に質問を記入のうえ、下記により提出してください。なお、法人グループで提案する場合の質問は、代表者が取りまとめて行ってください。【質問の提出方法】　　質問受付期間　：令和２年１０月３０日（金）～令和２年１２月１１日（金）　　　　　　　　　　午後５時まで　　　　　提出先　： Ｅメール：koen@city.yamagata-yamagata.lg.jp　　　　　　　　　　 メール件名は「サウンディング質問シート送付」としてく

ださい。　　　　　　　　　　 メールに様式１「質問書」を添付してください。【質問に対する回答】　　　質問に対する回答は、メールにて返信するとともに、山形市ホームページ

に掲載します。

（４）サウンディング参加申込の受付（参加申込書及び提案書の提出）【参加申込み方法】　　　　サウンディングに参加を希望される方は、様式２「参加申込書」及び

「提案書（様式自由）」を下記により提出してください。対話（個別ヒアリング）に参加される人数は、１グループにつき３名程度としてください。

受付期間　：　令和２年１０月３０日（金）～令和２年１２月１１日（金）　　　　 　　　　 午後５時必着　　　提出先 　：　Ｅメール：koen@city.yamagata-yamagata.lg.jp　　　　　　 　　　 メール件名は「対話参加申込」としてください。　　　　　　　 　　 メールに様式２「参加申込書」及び「提案書」を添付してく

ださい。

【提案書の作成方法】　　　　５（１）の提案を求める内容について、様式３「提案書（参考様式）」

を参考に作成してください。様式は自由としますが、提案書には見出しをつけるなど、記載箇所がわかりやすいようにしてください。

（６）対話（個別ヒアリング）の実施　　　　エントリーシート及び提案書の受理後、提案書の内容を踏まえ幅広く意

見交換を行う場として下記の期間、提案事業者との対話（個別ヒアリング）を行います。

【実施期間等】実施期間：令和２年１２月２１日（月）～令和２年１２月２４日（木）（予

定）　 実施場所：西公園　 対話（個別ヒアリング）は、１グループにつき４５分程度を目安に実施します。

対話（個別ヒアリング）の実施日時等については、個別に調整させていただき、実施日時及び場所をＥメールで連絡します。【提案書の作成方法】　　対話（個別ヒアリング）に際しては、参加事業者から提案書の内容についてご説明いただき、その内容について山形市から質問をさせていただきます。

（７）サウンディング実施結果概要の公表　　対話の実施結果については、その概要を山形市ホームページで公表すること

を予定しています。公表にあたっては、参加事業者の名称やアイデア・ノウハウの保護に配慮したうえで取りまとめ、公表内容については事前に参加事業者に内容の確認を行ったうえで公表します。また、山形市情報公開条例に基づく開示請求があった場合には、参加事業者に事前に連絡した上で、条例に定める範囲内において開示する場合があります。【公表予定時期】

　　　令和３年１月上旬

７． その他（１）サウンディング後の流れ

サウンディングの結果、民間施設導入の実現性が高いと判断された区域については、公募条件等の検討を行った上で、民間事業者の公募を実施する予定です。

（２）提案内容の取扱いサウンディングにおいてご提案いただいた内容は、公募条件等を検討する際の

参考とさせていただきます。ただし、必ずしも公募条件等に反映されるものではなく、双方の発言とも、あくまで対話時点の想定のものとし、何ら約束するものではないことをご理解ください。

（３）サウンディング参加者の取扱いサウンディング参加は、公募の際に優位性が与えられるものではありません。

（４）費用負担　サウンディングの参加に要する費用は、参加事業者の負担となります。

（５）参考資料提案を検討するうえで参考となる資料（提案対象区域内の施設平面図等）を希望する場合は、問合せ先メールあてにご連絡ください。件名は【サウンディング参考資料希望】としてください。

（６）サウンディングへの追加協力　必要に応じて追加対話（文書等による照会含む）やアンケート等を行うことがあります。ご協力をお願いいたします。

（７）参加除外条件次のいずれかに該当する場合は、対話の対象者として認めないこととします。　 ①無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律（平成１１年法律第１４７　　　　　　号）第 8 条第 2項第 1号の処分を受けている団体もしくはその役職者もしくは構　成員、又は当該構成員が含まれると認められる団体

② 山形市暴力団排除条例（平成２３年山形市条例第２５号）第 2 条第 1項に規定する暴力団もしくは同２項に規定する暴力団員又はこれらと密接な関係を有すると認められる者

　　　

８． 用語説明用語 説明Park-PFI 平成 29 年の都市公園法改正により新たに設けられた、飲

食店、売店等の公園利用者の利便の向上に資する公募対象公園施設の設置と、当該施設から生ずる収益から活用してその周辺の園路、広場等の一般の公園利用者が利用できる特定公園施設の整備・改修等を一体的に行う者を、公募により選定する「公募設置管理制度」のこと。都市公園における民間資金を活用した新たな整備・管理

手法として「Park-PFI」（略称 P-PFI）と呼称。公募対象公園施設 都市公園法第 5 条の２第 1項に規定する「公募対象公園

施設」のこと。飲食店、売店等の公園施設であって、法第 5 条第 1項の許可の申請を行う事ができる者を公募により決定することが、公園施設の設置又は管理を行う者の公平な選定を図るとともに、都市公園の利用者の利便の向上を図る上で特に有効であると認められるもの。例：カフェ、レストラン、売店、屋内子供遊び場　等

特定公園施設 都市公園法第 5 条の２第 2項第 5号に規定する「特定公園施設」のこと。公園管理者との契約に基づき、公募対象公園施設の設置又は管理を行うこととなる者が認定公募設置等計画に従い整備する、園路、広場等の公園施設があって、公募対象公園施設の周辺に設置することが都市公園の利用者の利便の一層の向上に寄与すると認められるもの。

利便増進施設 都市公園法第 5 条の２第 2項第 6号に規定する「利便増進施設」のこと。P-PFI により選定された者が占用物件として設置できる自転車駐車場、地域における催しに関する情報を提供するための看板、広告塔。

公募設置等計画 都市公園法第 5 条の３の規定に基づき、P-PFI に応募する民間事業者等が公園管理者に提出する計画。

設置管理許可 都市公園法第 5 条第 1項の規定により、公園管理者以外の者が都市公園に公園施設を設け、又は管理することについて、公園管理者が与える許可。

※「都市公園の質の向上に向けた Park-PFI 活用ガイドライン」（国土交通省）より引用

９． 問合せ先及び提出窓口担　当　：　山形市まちづくり政策部公園緑地課　西公園係

　　　所在地　：　〒９９０－２３４２　　　　　　　　　山形市大字門伝字落合河原３１１４－１０　　　電　話　：　０２３－６４３－２４５０　　　ＦＡＸ　：　０２３－６４３－２４５６　　　Ｅ-mail ：　 koen@city.yamagata-yamagata.lg.jp