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朝~昼 西側 南側 夕方 南側 西側 冷房吹出口 日射 輻射温度 温度 着衣量 活動量 Fangerの 快適方程式 湿度 PMV値が 「0」 に近い ほど快適で 満足感向上 画像センサ チャルセンサ PMV 制御 気流速度 ラゾーナ川崎東芝ビル 東芝の ZEB 事例 ビルを実証の場として、ZEBを実現するための 先進的な省エネ技術を開発しています。 延床面積10万㎡を超える大規模ビルながら、ZEB Ready相当を 達成し、平成28年度省エネ大賞を受賞しました。 高度な画像認識技術を用いた画像センサは、従来 センサでは検知が困難だったオフィスワーク中の 人物の微細な動きを検知できます。人の在/不在だけ でなく、おおよその人数や活動量まで検知可能です。 人の在/不在を検知し、5分間 不在のエリアは徐々に減光し、 10分後に完全に消灯して、省 エネを図ります。 空調設備全体を1つのシステムとしてモデル化し、快適性を維持しながら適正制御。 システム全体の消費エネルギーが最小となるように、セントラル空調と個別分散空 調を適正配分します。 ファシリティのスマート制御 建物構成と省エネ要素 1,803.0 811.2 753.2 0 500 1,000 1,500 2,000 一般オフィスビル ※1 当ビルにおける年間一次エネルギー消費量の実績値(OA機器等の消費量を除いた値)を2014年度ZEB基準値と比較した値。 2014年度 2015年度 58% 削減 55% 削減 ■ビルの一次エネルギー消費量の実績 地上15階建、延床面積 :104,594㎡ BACnet 照明器具個別制御システム T/Flecsシリーズ T/Flecs コントローラ 空調B-BC BEMSサーバ ゲートウェイ 装置 EtherCAT 保守ツールPC エレベーター B-BC エレベ空調設備 画像センサ 画像センサ応用制御 モデルベース空調省エネ制御 空きあり 満席 空きあり 現在地 空き状況見える化(店舗・席・レジ・会議室・スペース) 時点 吹き抜け 吹き抜け 吹き抜け モニター付きソファ席 モニター付きソファ席 モニター付きソファ席 キュービクル ディ ゼル発電機 ビル用マルチエアコン室外機 屋上緑化 事務室 事務室 エントランスホール 駐車場 防災センター 外調機 人物検知イメージ 推定人数 6 照明制御 乗り換え階における利 用者の混雑度に応じて かごを優先的に割付け、 最大待ち時間の短縮 を図ります。 打ち合わせスペースの 空席状況をデジタルサイ ネージなどを介して従業 員に提供することで、 働き方改革への活用を 検討しています。 オフィスの利 用 状況 見 える 化 エリアのおおよその 人 数 を検知し、空調 制御に反映すること で、快 適 性 を損 なう ことなく省エネを図 ります。 空調制御 快適性の評価にはPMV ※4 を採用。さらに、画像センサが 検知する活動量データを取り込むことにより、従来以上に 満足感を得ながら省エネを図れるようになります。 PMVの1要素である輻射温度は、熱伝達率や窓開口、近隣 建物の影の影響など仮想データよりプログラム上で演算 するため、高価なセンサの設置は不要です。 ※2 当ビル5~15階において、 (ⅰ) 2014年2月17日~20日の8時~24時に照明器具を常時点灯させた場合と、 (ⅱ) 2014年3月16日~19日の同時間帯に画像センサを用いて個別制御した場合とを比較した実証値。 ※3 2013年12月14日~2014年12月13日の当ビル稼働日に当ビル9階において、当該制御を利用した場合と利用せずに空調を動かした場合との差異を以下数値を基に試算した値。 (ⅰ) 夏期の省エネ率15.9%(2015年8月3日~9月11日における実証値) (ⅱ) 冬期の省エネ率13.1%(2013年12月9日~2014年1月12日における実証値) (ⅲ) 中間期の省エネ率4.6%(熱源の冷水・温水温度設定値変更による試算値) ※4 PMV(Predicted Mean Vote):人が感じる温熱感覚を、温度、湿度、輻射温度、気流速度、活動量、着衣量の6要素を用いて定量化する快適性指数 快適性と省エネの両立 輻射温度の仮想演算 消費エネルギー(kW) 床面積当たりの削減率(MJ/ ㎡・年) 合計 ビルマルチ系統 外調機給気温度(℃) 【条件】外気温度:28℃ 外気湿度:60% 冷水温度:7℃ セントラル系統 25 20 15 10 5 0 14 16 18 20 22 合計消費 エネルギー最小 従来制御 (給気温度一律) LED照明+画像センサ スマートB E M S セントラル空調と個別空調の適正配分 エレベーター群管理・回生電力活用 日射熱を遮断する庇(ECO-SHELF) 空冷ヒートポンプ式熱源機 非常用発電機 ■システム構成 設備機器の高効率化 エネルギマネジメント 建築上の工夫 OFF 点灯 人数 12.8 %削減 電灯電力 エレベーター制御 15.9% 削減 夏期 13.1 % 削減 冬期 12.8% 削減 通期 ビル用マルチ エアコン室内機 ビル用マルチエアコン 室外機 熱源機 執務空間との距離を最短化し搬送動力を低減 ミーティングスペース 優先配車 A B C外調機 VAV 【ラゾーナ川崎東芝ビルタテ断面図】 自由な共有スペース 空調動力 ECO-CUBE (キューブ型形状) 外装表面積を低減し断熱性を向上 年々 運用改善を 目指す ※1 ※2 ※3

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朝~昼

西側 南側西側 南側

夕方

西側南側 南側西側

冷房吹出口

日射

輻射温度温度

着衣量活動量 Fangerの

快適方程式

湿度

PMV値が「0」 に近い

ほど快適で満足感向上

画像センサ

バーチャルセンサ

PMV制御

気流速度

ラゾーナ川崎東芝ビル東芝のZEB事例

ビルを実証の場として、ZEBを実現するための先進的な省エネ技術を開発しています。延床面積10万㎡を超える大規模ビルながら、ZEB Ready相当を達成し、平成28年度省エネ大賞を受賞しました。

高度な画像認識技術を用いた画像センサは、従 来センサでは検知が困 難 だったオフィスワーク中の人物の微細な動きを検知できます。人の在/不在だけでなく、おおよその人数や活動量まで検知可能です。

人の在/不在を検知し、5分間不在のエリアは徐々に減光し、10分後に完全に消灯して、省エネを図ります。

空調設備全体を1つのシステムとしてモデル化し、快適性を維持しながら適正制御。システム全体の消費エネルギーが最小となるように、セントラル空調と個別分散空調を適正配分します。

ファシリティのスマート制御

建物構成と省エネ要素

1,803.0

811.2 753.2

0

500

1,000

1,500

2,000

一般オフィスビル※1 当ビルにおける年間一次エネルギー消費量の実績値(OA機器等の消費量を除いた値)を2014年度ZEB基準値と比較した値。

2014年度 2015年度

58%削減

55%削減

■ビルの一次エネルギー消費量の実績

地上15階建、延床面積 : 104,594㎡

BACnet照明器具個別制御システム

T/FlecsシリーズT/Flecs

コントローラ

空調B-BC

BEMSサーバ

ゲートウェイ装置

EtherCAT

保守ツールPC

エレベーターB-BC エレベーター

空調設備

画像センサ

画像センサ応用制御 モデルベース空調省エネ制御

空きあり 満席 空きあり現在地

空き状況見える化(店舗・席・レジ・会議室・スペース)

時点

エレベーター

ホール

エレベーター

ホール

エレベーター

ホール

エレベーター

ホール

エレベーター

ホール

エレベーター

ホール

吹き抜け 吹き抜け 吹き抜け

モニター付きソファ席 モニター付きソファ席 モニター付きソファ席

キュービクル ディーゼル発電機

ビル用マルチエアコン室外機

屋上緑化

事務室 事務室

エントランスホール

駐車場 防災センター

外調機

人物検知イメージ推定人数

6人

照 明 制 御

乗り換え階における利用者の混雑度に応じてかごを優先的に割付け、最 大待ち時間の短縮を図ります。

打ち合わせスペースの空席状況をデジタルサイネージなどを介して従業員 に 提 供することで、働き方改革への活用を検討しています。

オフィスの利用状況 見える化

エリアのおおよその人 数 を検知し、空調制御に反映することで、快適性を損なうことなく省エネを図ります。

空 調 制 御

快適性の評価にはPMV※4を採用。さらに、画像センサが検知する活動量データを取り込むことにより、従来以上に満足感を得ながら省エネを図れるようになります。

PMVの1要素である輻射温度は、熱伝達率や窓開口、近隣建物の影の影響など仮想データよりプログラム上で演算するため、高価なセンサの設置は不要です。

※2 当ビル5~15階において、(ⅰ) 2014年2月17日~20日の8時~24時に照明器具を常時点灯させた場合と、(ⅱ) 2014年3月16日~19日の同時間帯に画像センサを用いて個別制御した場合とを比較した実証値。※3 2013年12月14日~2014年12月13日の当ビル稼働日に当ビル9階において、当該制御を利用した場合と利用せずに空調を動かした場合との差異を以下数値を基に試算した値。  (ⅰ) 夏期の省エネ率15.9%(2015年8月3日~9月11日における実証値) (ⅱ) 冬期の省エネ率13.1%(2013年12月9日~2014年1月12日における実証値) (ⅲ) 中間期の省エネ率4.6%(熱源の冷水・温水温度設定値変更による試算値)※4 PMV(Predicted Mean Vote):人が感じる温熱感覚を、温度、湿度、輻射温度、気流速度、活動量、着衣量の6要素を用いて定量化する快適性指数

快適性と省エネの両立 輻射温度の仮想演算

消費

エネ

ルギ

ー(kW

床面

積当

たり

の削

減率(

MJ/

㎡・

年)

合計

ビルマルチ系統

外調機給気温度(℃)【条件】外気温度:28℃ 外気湿度:60% 冷水温度:7℃

セントラル系統

25

20

15

10

5

014 16 18 20 22

合計消費エネルギー最小

従来制御(給気温度一律)

LED照明+画像センサスマートBEMSセントラル空調と個別空調の適正配分

エレベーター群管理・回生電力活用

日射熱を遮断する庇(ECO-SHELF)空冷ヒートポンプ式熱源機 非常用発電機

■システム構成

設備機器の高効率化 エネルギーマネジメント建築上の工夫

OFF点灯 弱 強少 多人 数

12.8%削減電灯電力

エレベーター 制 御

15.9% 削減夏期

13.1% 削減冬期

12.8% 削減通期

ビル用マルチエアコン室内機

ビル用マルチエアコン室外機

熱源機

執務空間との距離を最短化し搬送動力を低減

ミーティングスペース

優先配車A階 B階 C階

外調機

VAV

【ラゾーナ川崎東芝ビルタテ断面図】

自由な共有スペース

空調動力

ECO-CUBE(キューブ型形状)

外装表面積を低減し断熱性を向上

年々運用改善を目指す

※1

※2

※3