zero data loss recovery appliance 設定手順例

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Zero Data Loss Recovery Appliance設定手順例

日本オラクル株式会社


Safe Harbor Statement

The following is intended to outline our general product direction. It is intended for information purposes only, and may not be incorporated into any contract. It is not a commitment to deliver any material, code, or functionality, and should not be relied upon in making purchasing decisions. The development, release, and timing of any features or functionality described for Oracle’s products remains at the sole discretion of Oracle.


管理者が設定/管理する内容

• Recovery Appliance上での設定

1. 保護ポリシーの作成

2. カタログDBユーザの作成

3. 保護データベースの登録（保護ポリシーとの紐づけ）

• バックアップ対象データベース上での設定

4. バックアップの設定

5. バックアップのスケジュール

• バックアップの管理

6. 取得したバックアップの管理

7. 取得したバックアップを用いたリストア・リカバリ

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• バックアップをどれだけの期間（ディスク上、テープ上に）保持するかの定義

– デフォルトでPlatinum, Gold, Silver, Bronzeの4つが作成されています

– 変更可能、新規追加可能

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Gold

Silver

Bronze

ミッション・クリティカルディスク：30日、テープ：90日、Replication有

ビジネス・クリティカルディスク：10日、テープ：30日、Replication 無

テスト、開発ディスク：6時間、テープ：なし、Replication 無



EMの「Recovery Applianceターゲットホーム保護ポリシー」画面から設定

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項目内容

Disk Recovery Window Goal Point in Timeリカバリ可能とする期間

Unprotected Data Window Threshold

データ損失を許容できる最長期間 ? これを超えるとalertが上がる

Media Manager Recovery Windows Policy

テープからPoint in Timeリカバリ可能とする期間

Maximum Data Backup Retention ディスクバックアップを保存する期間

Backup Polling Location 場所、頻度、ポーリング後ファイルを消すか

Backup Copy Policy 未コピーのバックアップを消してもバックアップを受け入れるか


2. カタログDBユーザ（VPCユーザ）の作成

• バックアップ取得時のSCN、出力ファイル名、サイズ等を、カタログDBに保持する

• カタログDBはRecovery Appliance上に作成されている

• バックアップ取得時には、カタログDBと保護DB双方にRMANで接続

• カタログDB用のユーザを、保護DB毎に分けることも可能

• Recovery Applianceの管理ユーザが RASYSユーザ

– DBMS_RAパッケージ

– リカバリ・カタログ

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RAスキーマ

リカバリ・カタログ

Virtual Private Catalog

Virtual Private Catalog

RASYS

保護対象データベース

Connectas SYSBACKUP

Connectas RA User

RA User


2. カタログDBユーザ（VPCユーザ）の作成

• Recovery Appliance 12.2.1.1.1 以降はRACLIユーティリティを用いてVPCユーザ作成

– 必要な権限も付与される

• Recovery Appliance 12.1.1.1.8 まではカタログDBに接続してSQLコマンドで作成

– CREATE SESSION 権限を持つユーザーアカウントを作成する

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# racli add vpc_user –user_name=ravpc1

SQL> GRANT CREATE SESSION TO ravpc1 IDENTIFIED BY password;


3.保護データベースの登録（保護ポリシーとの紐づけ）

• 保護対象データベースを Recovery Applianceに登録し、バックアップのライフサイクルに応じた保護ポリシーに対応付けする

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Gold

Silver

Bronze

ミッション・クリティカルディスク：30日、テープ：90日、Replication有

ビジネス・クリティカルディスク：10日、テープ：30日、Replication 無

テスト、開発ディスク：6時間、テープ：なし、Replication 無


3.保護データベースの登録（保護ポリシーとの紐づけ）

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Enterprise Manager に登録済みのデータベースが表示されるので、その中から選択する

選択したデータベースのバックアップのライフサイクルに応じたポリシーを選択する


3.保護データベースの登録（領域予約）

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EMの「Recovery Applianceターゲットホーム保護データベース」画面から設定

項目内容

Reserved Space この保護DBで利用予約する領域サイズ

Recovery Appliance User カタログ用ユーザの情報

Credential Access Grantee このカタログユーザ、保護DBと紐づけるEMユーザ


4. バックアップ設定

• 保護データベースからRecovery Applianceにバックアップを転送するための設定

– どの Recovery Applianceへバックアップを転送するか（EMにターゲット登録されているRecovery Applianceを選択する）

– どのカタログユーザを使って、Recovery Appliance上のカタログデータベースに接続するか（VPCユーザを選択する）

– 保護データベースからRecovery Applianceに接続するための接続情報（ウォレット）

• 保護データベースからRecovery ApplianceにREDOログを転送するための設定

– 手動で設定する場合は LOG_ARCHIVE_DEST_n, LOG_ARCHIVE_CONFIG, REDO_TRANSPORT_USER パラメータなど、通常のData GuardのREDO転送と同じ設定を行う

– EMからだとすべて自動でやってくれる

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ここにチェックを入れれば保護DBのlog_archive_dest_nパラメータにREDO転送の設定がされる。ただし、RA上のDBにはWalletを使って接続するため、設定有効のために保護DBの再起動が必要



• 前頁を実行すると、Recovery Appliance上のカタログデータベースに対してバックアップ対象のデータベースが登録される（register database）

• 保護データベース上のORACLE_HOME/dbs配下に、ウォレットが作成される

• RMANのSHOW ALLコマンドで表示されるように、チャネル割り当ての設定（デフォルト設定）が行われる

– 保護データベース上のウォレット（Recovery Applianceのカタログデータベースへの接続時の認証に利用）や、SBTライブラリの位置などが指定される

– デフォルト設定なので、明示的にRMANのチャネル割り当て時に上書きすることは可能

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• REDO転送を有効化した場合は保護DB上に次のようなパラメータが設定される

• yakushiings1 : Recovery ApplianceのIngest Network上に構成されるSCAN名（DNSによって3つのSCAN VIPに名前解決される）

• DB_UNIQUE_NAMEは、Recovery Appliance上に構成されるカタログデータベースのDB_UNIQUE_NAME（初期セットアップ時に指定可能）

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LOG_ARCHIVE_DEST_2='SERVICE=“yakushiings1:1521/zdlras:dedicated”,

VALID_FOR=(ALL_LOGFILES, ALL_ROLES) ASYNC DB_UNIQUE_NAME=zdlras‘


5. バックアップのスケジュール

• バックアップを採取するタイミング

• 従来までのバックアップのタイミングと同じで良い

• 必ずしもEMからスケジュールする必要はない。ジョブ管理の仕組みがあるなら、そこからシェルをバックアップ取得用のRMANコマンドを含むシェルスクリプトを実行すれば良い

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5. バックアップのスケジュール設定（1/2）

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Recovery Applianceにバックアップを取得する場合は、こちらのガイドに従って設定する


5. バックアップのスケジュール設定（2/2）

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頻度、開始時間、繰り返し回数などを指定

実行されるRMANコマンドが確認できるこのコマンドが指定したスケジュールで発行される



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Recovery Appliance内に格納されたバックアップはこのように見える（通常のRMANのバックアップと同じ）



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各バックアップは、管理者から見るとファイルのように見える（実体はファイルとしては存在せず、バラバラのブロックの集合）


7. 取得したバックアップを用いたリストア・リカバリ

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さまざまなパターンのリストア・リカバリに対応・ DB全体、データファイル、表領域単位など・最新時点、特定時点まで


リファレンス

• Information Center: Overview Zero Data Loss Recovery Appliance (Doc ID 1683791.2)

• Zero Data Loss Recovery Appliance Supported Versions (Doc ID 1927416.1)

– Recovery Applianceを構成する各ソフトウェアスタックのサポートマトリクス

• Zero Data Loss Recovery Appliance Critical Issues (Doc ID 1927928.1)

– 報告されているRecovery Applianceのクリティカルな問題一覧

– 各ドキュメントへのリンク

• Zero Data Loss Recovery Appliance Upgrade and Patching (Doc ID 2028931.1)

– Recovery Applianceのアップグレードやパッチに関するドキュメント

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リファレンス

• Recommended Protected Database Patches for Zero Data Loss Recovery Appliance (Doc ID 1982542.1)

– Recovery Applianceへのバックアップを取得する際に保護DB側に適用しておくことが望ましいパッチ

• Zero Data Loss Recovery Appliance Troubleshooting Data Gathering Document (Doc ID 2066528.1)

– 問題発生時に取得すべき情報と取得方法に関するドキュメント

• RMAN best practice recommendations for backing up to the Recovery Appliance (Doc ID 2176686.1)

– バックアップ取得時のコマンドのベストプラクティス

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以上の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以上の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント（確約）するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

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