別 0708 gsyuasa 180827¾¡値創造のプロセス...

1
価値創造のプロセス 社会課題の解決を成長の機会と捉えて 価値創造を通じた、持続可能な成長を目指して 当社グループでは、提供する製品および事業活動が、持続 可能な開発目標(SDGs)をはじめとしたさまざまな社会課題 の解決に貢献し社会に価値をもたらすことで、当社グループ の企業価値もまた向上すると考えています。 また一方で、企業価値が毀損するリスクを回避するためには、 事業活動が社会に及ぼす悪影響を最小限に抑えることも重要です。 持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)への取り組みを推進 グローバル社会が抱える課題を解決するため、国連は 2015 年 9 月に持続可能な開発目標 (SDGs) を採択しました。 当社グループも特定したマテリアリティとSDGs の関連を 明確にして取り組みを推進していきます。なお、マテリアリティ とSDGsの対照表はP.47をご参照ください。 当社グループは、企業理念に基づきこれからも未来を 動かす原動力になる最先端技術に挑戦し続けることで、持続 可能な社会の実現に貢献する価値創造を目指します。そして、 こうした取り組みを通じて、当社グループ自身も持続的な 成長を遂げていきます。 基幹である鉛蓄電池 事業による安定した 財務基盤 利益の最大化 技術力の向上 資産効率化による 株主還元の最大化 従業員の 雇用維持・拡大 サプライヤーとの 関係強化 信頼と実績に基づく 技術開発力と 市場開発力 リチウムイオン電池 事業を支える 高度な技術力 パートナーシップが 支えるブランド力と 高い競争力 企業理念を理解し、 技術を維持・伝承する 従業員 CSRに配慮した 事業活動 持続可能な開発目標(SDGs)の発効 「資源」「気候変動」「健康」などに焦点を当てた 17の目標達成に向けた取り組みを推進する 必要があります。 災害の激甚化 洪水や地震などの災害発生時、 電力供給の途絶を想定したバック アップ電源の重要性が一層高 まっています。 資源の枯渇 石油や石炭などの限りある化石 燃料に代わり、再生可能エネル ギーの利用拡大が求められて います。 気候変動と地球温暖化 13億台を超える世界の自動車 から排出される二酸化炭素 (CO2)は 地 球 温 暖 化に影 響を 与えています。 環境対応車の普及拡大 電力の効率的利用 再生可能エネルギーの 普及拡大 社会インフラの安定化 社会課題 事業プロセス 社会課題の解決による成長 社会全体で取り組むべきもの 価値創造の源泉 社会に提供する価値 持続可能な成長 当社グループに関連するもの 自動車用各種電池 ・自動車の燃費向上 ・EV、PHEVの走行距離向上 産業用各種電池/電源システム ・再生可能エネルギーの安定的利用 ・社会インフラ、ビル、工場などの電源の安定化 社会課題の解決に貢献する製品 自動車電池事業 ( 国内・海外 ) 日本のみならず、世界 17カ国で、自動車、オート バイ、産業用鉛蓄電池を製造・販売。 産業電池電源事業 産業用各種電池、電源システム、照明機器、膜システム などを提供。 車載用リチウムイオン電池事業 電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車 (PHEV)、ハイブリッド車などに搭載される リチウムイオン電池の製造・販売。 その他事業 有人潜水調査船や衛星、ロケット向けなど のリチウムイオン電池などの製造・販売。 事業活動 中期経営計画 エネルギー・デバイス・カンパニー「新生GSユアサ」 を目指し、長期的・持続的成長を確固たるものとす ることを中期経営方針として展開。 ガバナンス コンプライアンス経営の徹底、強化を図り、経営の 健全性、透明性の向上を目指して取り組みを強化。 CSR の取り組み グローバルな社会課題や利害関係者の ニーズ・期待にタイムリーに対応。 マテリアリティ 事業戦略にCSR課題を反映させるため に、マテリアリティ(CSR の重要課題)を 特定。 価値創造の戦略 企業理念 GS YUASAは、社員と企業の「革新と成長」        を通じ、人と社会と地球環境に貢献します。 GS YUASA Report 2018 7 GS YUASA Report 2018 8

Upload: leanh

Post on 25-Mar-2019

218 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

価値創造のプロセス

社会課題の解決を成長の機会と捉えて―

価値創造を通じた、持続可能な成長を目指して 当社グループでは、提供する製品および事業活動が、持続

可能な開発目標(SDGs)をはじめとしたさまざまな社会課題

の解決に貢献し社会に価値をもたらすことで、当社グループ

の企業価値もまた向上すると考えています。

 また一方で、企業価値が毀損するリスクを回避するためには、

事業活動が社会に及ぼす悪影響を最小限に抑えることも重要です。

持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)への取り組みを推進 グローバル社会が抱える課題を解決するため、国連は

2015年9月に持続可能な開発目標(SDGs)を採択しました。

 当社グループも特定したマテリアリティとSDGsの関連を

明確にして取り組みを推進していきます。なお、マテリアリティ

とSDGsの対照表はP.47をご参照ください。

 当社グループは、企業理念に基づきこれからも未来を

動かす原動力になる最先端技術に挑戦し続けることで、持続

可能な社会の実現に貢献する価値創造を目指します。そして、

こうした取り組みを通じて、当社グループ自身も持続的な

成長を遂げていきます。

基幹である鉛蓄電池事業による安定した

財務基盤

利益の最大化

技術力の向上

資産効率化による株主還元の最大化

従業員の雇用維持・拡大

サプライヤーとの関係強化

信頼と実績に基づく技術開発力と市場開発力

リチウムイオン電池事業を支える高度な技術力

パートナーシップが支えるブランド力と高い競争力

企業理念を理解し、技術を維持・伝承する

従業員

CSRに配慮した事業活動

持続可能な開発目標(SDGs)の発効「資源」「気候変動」「健康」などに焦点を当てた17の目標達成に向けた取り組みを推進する必要があります。

災害の激甚化洪水や地震などの災害発生時、電力供給の途絶を想定したバックアップ電源の重要性が一層高まっています。

資源の枯渇石油や石炭などの限りある化石燃料に代わり、再生可能エネルギーの利用拡大が求められています。

気候変動と地球温暖化13億台を超える世界の自動車から排出される二酸化炭素(CO2)は地球温暖化に影響を与えています。

環境対応車の普及拡大

電力の効率的利用

再生可能エネルギーの普及拡大

社会インフラの安定化

社会課題 事業プロセス 社会課題の解決による成長

社会全体で取り組むべきもの 価値創造の源泉 社会に提供する価値 持続可能な成長

当社グループに関連するもの

●自動車用各種電池 ・自動車の燃費向上 ・EV、PHEVの走行距離向上

●産業用各種電池/電源システム ・再生可能エネルギーの安定的利用 ・社会インフラ、ビル、工場などの電源の安定化

社会課題の解決に貢献する製品

自動車電池事業(国内・海外)日本のみならず、世界17カ国で、自動車、オートバイ、産業用鉛蓄電池を製造・販売。

産業電池電源事業産業用各種電池、電源システム、照明機器、膜システムなどを提供。

車載用リチウムイオン電池事業電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、ハイブリッド車などに搭載されるリチウムイオン電池の製造・販売。

その他事業有人潜水調査船や衛星、ロケット向けなどのリチウムイオン電池などの製造・販売。

事業活動

中期経営計画エネルギー・デバイス・カンパニー「新生GSユアサ」を目指し、長期的・持続的成長を確固たるものとすることを中期経営方針として展開。

ガバナンスコンプライアンス経営の徹底、強化を図り、経営の健全性、透明性の向上を目指して取り組みを強化。

CSRの取り組みグローバルな社会課題や利害関係者のニーズ・期待にタイムリーに対応。

マテリアリティ事業戦略にCSR課題を反映させるために、マテリアリティ(CSRの重要課題)を特定。

価値創造の戦略

企業理念 GS YUASAは、社員と企業の「革新と成長」        を通じ、人と社会と地球環境に貢献します。

GS YUASA Report 20187 GS YUASA Report 2018 8