豊島区立さくら小学校¤–観 1fトイレ 入口 1f多機能トイレ 2f男子トイレ...

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外観 1Fトイレ 入口 1F多機能トイレ 2F男子トイレ 小便器コーナー 豊島区立さくら小学校 旧千川小学校と旧大成小学校が統合し、平成14年にさくら小学校として開校。 平成29年4月現在377名の子どもたちが在籍する。 改修前は通路が狭くて暗く、入口から大便器ブースの中もまる見えだったが、 改修後は、通路も広く明るくなり、廊下からの視線がカットされたレイアウトと なっている。 保護者や外部の方も使用することを考慮し、オストメイト用汚物流しのほか、 着替えができるフィッティングボード・ベビーチェア・おむつ替えシートなど、 お子様連れにも配慮した空間になっている。 低学年が使用するフロアの小便器には、適切な立ち位置に誘導するフット マークを付けるとともに、一歩前に立つように促すポスターも掲示。 1F女子トイレ 洗面コーナー 1F女子トイレ 大便器ブース内 保健室 シャワーパン 1Fトイレ図面  外からの自然光が差し込む、明るく快適なトイレ空間。洗面器は、継ぎ目が なく清掃しやすいボウル一体タイプを採用。 擬音装置が標準装備されたウォシュレットを設置。棚付二連紙巻器は、小物 置きスペースとして利用できるようになっている。 保健室には、児童が粗相したときなどに利用する、シャワーパンを設置。 カーテンで目隠しできるようになっている。 1F男子トイレ 小便器コーナー 1F男子トイレ 大便器ブース内 建築概要 <トイレ改修の経緯> 水まわりの特長 節水のための最先端技術を備えたシンプルなデザインのRESTROOM ITEM 小便器を採用 これまで改修の際には、1ブースのみウォシュレットを設置していたが、生徒が 設置ブ 利用を目的 列をなし トイ が混雑する背景から 豊島区立さくら小学校 東京都豊島区長崎6-16-1 豊島区 株式会社白井正男建築工房 <建築>伊藤興業株式会社 <設備>株式会社パイプ技研 <電気>唐沢電気株式会社 (改修)201611竣工年月 トイレのレイアウトや器具選定にあたり、学校と豊島区、業者が集まり、数 回にわたり検討を重ねた結果、家庭のトイレは洋式便器が主流である背景 から、学校の設置器具も、すべてウォシュレットを搭載した洋式便器とし、小 便器は清掃性に配慮した壁掛けタイプとすることに決定した。改修前のトイ レは、男女ともに洋式便器の設置が各トイレ内1ヶ所に留まり、残りはすべ て和式便器が設置されていた。また、大きな問題点であった、男女トイレ間 のパーティションも壁を設け、男女意識が芽生える小学生のためのプライ バシー配慮がなされた。 <トイレの特長> 豊島区では、平成28年度から3年間で全区立小中学校のトイレを衛生的で 安心できる快適なトイレに改修する「学校トイレ緊急改善推進事業」を推進。 「和式便器を洋式便器に変更する」「衛生的な乾式床」「自動照明」「男女共 通の入り口を別々の入り口にする」といった指針に基づき改修を推進してい る。竣工して40年を迎えるさくら小学校は、トイレの老朽化が進んでいたこ とをはじめ、大きな問題点として、男子トイレと女子トイレを隔てる壁がパー テーション1枚で、音漏れや人の出入りが分かってしまう状態であり、このこ とを原因として、羞恥心からトイレに入りたくない子どもが見られた。 <トイレ改修の経緯> 01の小便器を採用設置ブースの利用を目的列をなしトイが混雑する背景からュレッ トの設置方針を検討、全ブース採用となった。 2017.06 作成 無断複製・転載禁止 (C) TOTO. LTD. 2017 All Rights Reserved 29326

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Page 1: 豊島区立さくら小学校¤–観 1Fトイレ 入口 1F多機能トイレ 2F男子トイレ 小便器コーナー 豊島区立さくら小学校 旧千川小学校と旧大成小学校が統合し、平成14年にさくら小学校として開校。平成29年4月現在377名の子どもたちが在籍する。改修前は通路が狭くて

外観 1Fトイレ 入口 1F多機能トイレ 2F男子トイレ 小便器コーナー

豊島区立さくら小学校

旧千川小学校と旧大成小学校が統合し、平成14年にさくら小学校として開校。平成29年4月現在377名の子どもたちが在籍する。

改修前は通路が狭くて暗く、入口から大便器ブースの中もまる見えだったが、改修後は、通路も広く明るくなり、廊下からの視線がカットされたレイアウトとなっている。

保護者や外部の方も使用することを考慮し、オストメイト用汚物流しのほか、着替えができるフィッティングボード・ベビーチェア・おむつ替えシートなど、お子様連れにも配慮した空間になっている。

低学年が使用するフロアの小便器には、適切な立ち位置に誘導するフットマークを付けるとともに、一歩前に立つように促すポスターも掲示。

1F女子トイレ 洗面コーナー 1F女子トイレ 大便器ブース内 保健室 シャワーパン 1Fトイレ図面 

外からの自然光が差し込む、明るく快適なトイレ空間。洗面器は、継ぎ目がなく清掃しやすいボウル一体タイプを採用。

擬音装置が標準装備されたウォシュレットを設置。棚付二連紙巻器は、小物置きスペースとして利用できるようになっている。

保健室には、児童が粗相したときなどに利用する、シャワーパンを設置。カーテンで目隠しできるようになっている。

1F男子トイレ 小便器コーナー 1F男子トイレ 大便器ブース内 建築概要

<トイレ改修の経緯>

水まわりの特長

節水のための 先端技術を備えたシンプルなデザインのRESTROOM ITEM小便器を採用

これまで改修の際には、1ブースのみウォシュレットを設置していたが、生徒が設置ブ 利用を目的 列をなし トイ が混雑する背景から ウ シ

豊島区立さくら小学校

東京都豊島区長崎6-16-1

豊島区

株式会社白井正男建築工房

<建築>伊藤興業株式会社

<設備>株式会社パイプ技研

<電気>唐沢電気株式会社

(改修)2016年11月

名 称

所 在 地

施 主

設 計

施 工

竣 工 年 月

トイレのレイアウトや器具選定にあたり、学校と豊島区、業者が集まり、数回にわたり検討を重ねた結果、家庭のトイレは洋式便器が主流である背景から、学校の設置器具も、すべてウォシュレットを搭載した洋式便器とし、小便器は清掃性に配慮した壁掛けタイプとすることに決定した。改修前のトイレは、男女ともに洋式便器の設置が各トイレ内1ヶ所に留まり、残りはすべ

て和式便器が設置されていた。また、大きな問題点であった、男女トイレ間のパーティションも壁を設け、男女意識が芽生える小学生のためのプライバシー配慮がなされた。

<トイレの特長>

豊島区では、平成28年度から3年間で全区立小中学校のトイレを衛生的で

安心できる快適なトイレに改修する「学校トイレ緊急改善推進事業」を推進。「和式便器を洋式便器に変更する」「衛生的な乾式床」「自動照明」「男女共通の入り口を別々の入り口にする」といった指針に基づき改修を推進している。竣工して40年を迎えるさくら小学校は、トイレの老朽化が進んでいたことをはじめ、大きな問題点として、男子トイレと女子トイレを隔てる壁がパーテーション1枚で、音漏れや人の出入りが分かってしまう状態であり、このことを原因として、羞恥心からトイレに入りたくない子どもが見られた。

<トイレ改修の経緯>

01の小便器を採用。 設置ブースの利用を目的に列をなし、トイレが混雑する背景から、ウォシュレットの設置方針を検討、全ブース採用となった。

2017.06 作成 無断複製・転載禁止 (C) TOTO. LTD. 2017 All Rights Reserved 29326