生産性を高める 1on1
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生産性を高める1on12017/10/14
Productivity Engineering Vol.3
アイリッジ 吉永聰志
今日する話
- 1on1ミーティングを通じて得た知見
- 技術ではなく人がテーマ
- 1on1とは
- 上司と部下の二人で行うミーティング
- 毎週、30分
背景
会社
- アイリッジ - O2O(ソリューション+アプリ開発)& FinTech- 創業から9年- 正社員70名+業務委託、エンジニアは28名
わたし
- O2Oアプリ開発のエンジニアチームのマネージャー
- サーバ、iOS、Android混在、合計12人のチーム
- 入社して8年、マネージャー始めて1年- マネジメントってどうすれば・・?
マネージャーの役割
- 関係する組織と円滑に業務を遂行する
- 自組織のメンバーの生産性を最大化する
経緯
1on1を始めたきっかけ
- 退職した人のコメント
- 「期待されていたこと、わからなかったです」
- そんな中、あるメンバーの相談から、成り行きで1on1開始
- コミュニケーションの量が全く足りないことを実感
- →チームメンバー全員との1on1を開始
- 最初はぎこちなかった
進め方
1on1の進め方
- 「部下のための時間」ということを伝える
- 上司は聞き役
- 部下から話し始めてもらう
- 「今日は何話しましょうか」と聞く
- 事前にアジェンダを用意してもらう
1on1で話す内容
- 話してくれる内容は人それぞれ
- 今、不満に思っていること
- 業務で発生している問題
- 個人の目標について
- どういうスキルを伸ばせば良いか
- 休みの日の釣りの結果
結果
継続した結果
- 気兼ねなく話し合える関係性の構築
- 心理的安全性は生産性の高さにつながる
- お互いの考え、価値観の理解
- 強みを活かした業務アサイン
継続した結果
- タイムリーな情報共有
- 問題が大きくなる前に対処
- 必要に応じて他チームとの調整
- パフォーマンスに対するフィードバック
- 良いことも悪いことも
継続した結果
- MBO(目標管理制度)の活用
- 半期に1度、個人目標を立てる
- 目標達成できそうか、1on1でモニタリング
- チーム全体の雰囲気がよくなる(気がする)
- 一人一人が自分の役割にフォーカスできる
気づき
気づき
- コミュニケーションは頻度が超大事- 心理的安全性を保つための維持コスト
- 頻度を落とすと、関係を戻すのに労力が要る
- 週1はやったほうがいい、隔週だと不安
気づき
- 「必ず確保された時間」のありがたさ
- 話し始めることが大変
- 自分にとって心理的負担が大きい
- ちょっとしたことでも、お互いに話す機会が生まれる
テクニック
気をつけていること
- 傾聴することに徹する
- 話の腰を折らない
- 話の途中で自分の解釈を話し始めるのはダメ
- 相手の意見を聞く姿勢が大事
- メール、チャットツールは閉じよう
気をつけていること
- スキップではなく、リスケジュール
- 開催できない場合、その週のうちにリスケ
- 「翌週やるからいいや」と安易にスキップしない
- 部下のための時間を大事に扱うこと
- 月曜日は避けたほうがいい(祝日が多い)
フィードバック
フィードバック
- ティーチング = 教える
- コーチング = 気がついてもらう
- フィードバック = 修正してもらう
- 耳の痛いことでも伝え、立て直してもらう
フィードバック
- 言いにくい
- 信頼関係が構築された状態が必須
- 大事なことは何度でも伝える
- コンピテンシー
- 謙虚・尊敬・信頼
フィードバック
- SBI情報収集を怠らない
- Situation(どんな状況で)
- Behavior(どんな振る舞いが)
- Impact(どんな影響をもたらしたか)
- 必要に応じて三点観測
- 客観的かつ正確に事実を伝える
フィードバック
- 長くなることも覚悟
- 後の予定がない、就業時間の最後の方に実施
- 嫌われることも覚悟
- 人からは好かれたい、という欲求に負けない
- 放置すると負のスパイラルに陥る
- 必要に応じてリアルタイムでのフィードバックも
フィードバック
- フィードバックした後が大事
- フォローアップ、モニタリングを忘れずに
おまけ
- セルフケアが大事
- 家族との時間を大事に
- 銭湯でリフレッシュ
- マネージャー同士で相談
まとめ
- マネージャーの役割はメンバーに生産的に活躍してもらうこと
- こまめなコミュニケーション➡心理的安全性➡�生産性
- 1on1ミーティングを活用しよう �
参考文献
- Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るの
か
- ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技
法
- フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直
す技術 (PHPビジネス新書)- 新1分間マネジャー――部下を成長させる3つの秘訣
Thanks!