ウェアラブル勉強会 東京#2

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Technology


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Page 1: ウェアラブル勉強会 東京#2

AR グラス向けアプリAR SNOW をリリースしてみて

黒河 優介

Page 2: ウェアラブル勉強会 東京#2

自己紹介ヘッドマウントディスプレイ大好きな とあるゲーム開発者です。

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本日の内容• 作成した AR グラス向けアプリ紹介等• アプリを作っていく過程での事。作成環境のお話や、作っていく過程で気づいたこと• 今作っているアプリで得た色々な所

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Moverio とは• Epson の出した両眼式シースルー型のヘッドマウントディスプレイ• スマートグラス・ AR グラス

• Android 4.0 で動作します。• コントローラー部分とグラス部分の二つに分かれております。

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Moverio に積んであるセンサーとか• センサー系やらが充実• コントローラー部分/ディスプレイ部分 それぞれに 9 軸センサー

• 加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー• ディスプレイ部分の左目付近にカメラを搭載(※ 30 万画素なので画質は悪い)• コントローラー部分に GPS を搭載

カメラGSP

Page 6: ウェアラブル勉強会 東京#2

作成した AR グラス向けアプリ紹介AR SNOW について• グラスをかぶった人にだけ 雪が降っている景色が見えるアプリになります。• ジャイロセンサーにも対応していますので、上を向けばパラパラと降ってくる雪が、下を向くと地面で溶けていく雪が楽しめます• Unity というゲーム製作用のツールを使用して作成しました

イメージ動画   http://youtu.be/xQUCNTB5WOU

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アプリを作るまでの過程でのお話1. Moverio 向けに何かアプリを作りたかった所からスタート。   なので、色々環境を調査してみる2.普段から Moverio を装着して通勤してみて何があったら面白いか考えてみる…。3.とりあえず作ってみる

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1.アプリ作成について調べてみる• Android 4.0 向けにアプリを作成すると普通に動く。• Unity でビルドしたアプリも動く

•ただし、 Moverio 用にいくつか拡張 API あり• コントロール部分とディスプレイ部分、どっちのセンサーの値を使用するかを指定する API

• ※ コントロール部分とディスプレイ部分 両方のセンサーの値を同時に取得は API上できない• 3 D 立体視モードへの切り替え API など、いくつか拡張 API あり

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現実世界と映像を重ね合わせるには…。• 視界を完全にふさがないで、映像が投影されます!!• 黒で塗りつぶした部分は、ほぼ完全に透過されます!!• しかもサイドバイサイドの立体視にも対応可能!!

Moverio で見ると・・・立体的に見えます!左側半分に左目用映像右側半分に右目用映像を描画します

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2.普段から Moverio を装着して通勤してみて何があったら面白いか考えてみる…。•やってみたこと•通勤時間 1 時間半 × 往復で アニメを観ながら通勤してみた

←  怪しいメガネをかけて、  虚空を見つめながらニヤニヤ  している危ない人でした…。

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通勤中にずっとアニメ見ていて分かった事•アニメ(コンテンツ)に夢中になっているので、実は周りが全く見えていなかった•何かにぶつかりそうになったりとか、結構ありました。

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で、ふとコレと全く一緒である事に気付きました結局、画面に夢中になって周りが見えていないのは一緒でした…。シースルーであっても現実に意識が行かないので見えないのと一緒だった

Page 13: ウェアラブル勉強会 東京#2

そこで得た気づき「主役」は現実世界であって、グラスに表示するモノは 「脇役」であるべきだった

Page 14: ウェアラブル勉強会 東京#2

そんな時 深夜アニメを観ていたら…。•ハナヤマタというアニメが桜が綺麗に舞い散っていたので、これをグラスでやったら面白いんじゃないかと思いたちアプリ作成へ ⇒ 私自身のセンスの問題等あって、雪を降らせることにしました

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3.そんなこんなで作り始めました•作っていく過程で二つの問題が…。•焦点が合わずに結局 虚空を見つめてしまう問題•ぬぐえないディスプレイ感視野角全てをカバーするわけでないので、どうしても映像の切れ目が発生してディスプレイ感が出てしまう

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焦点が合わずに虚空を見つめてしまう問題•Moverio はサイドバイサイド(画面左半分に左目用の映像、右半分に右目用の映像を出すことで立体視させる方式)対応だったので、立体視対応することで解決

左目用 右目用

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ぬぐえないディスプレイ感•画面の端っこがブツリと映像が途切れてしまっていて、四角いディスプレイに投影している感じがそのまま出てしまった…。 対応前動画    http://youtu.be/roVkf0UCwPs

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ディスプレイ感を削るため敢えて表示領域を絞る•左側の画像のようなのをカメラの手前に置いて乗算合成させました

比較動画http://youtu.be/wRUJpoGLBVM

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そんなこんなでアプリが完成しましたので、リリースしました。

Page 20: ウェアラブル勉強会 東京#2

リリースしてみて分かった事まとめ•「主役」は現実世界であって、グラスに表示するモノは 「脇役」であるべき•立体視は 現実世界と焦点合わせるために必要•真四角だとディスプレイ感が出てしまうので、角の部分を敢えて表示させないことで対応した

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おまけ①• 今  Moverio 向けのゲーム作っています。• 背景がいらなくなった分 ある意味 普通のゲーム開発より楽です動画https://www.youtube.com/watch?v=besQ1zWoOUU

Page 22: ウェアラブル勉強会 東京#2

おまけ②•先日、その試遊版を作って デジゲー博というイベントに展示してきました。•遊んでくれている方が何を見ているか わからないので説明が難しかったです。• 音を頼り、何をしているか推測して説明していました…。