星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態...

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星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか. 2012/10/24. 銀河系内のガスの諸相. Myers et al. 1978, ApJ, 225, 380. 星間ガス (Protosolar) の組成比. “Physics of the Interstellar and Intergalactic Medium” Draine 2011. さまざまな銀河におけるダストの組成 ( ガスダスト比 ). - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

星間物理学 講義2:

星間空間の物理状態

星間空間のガスの典型的パラメータどうしてそうなっているのか

2012/10/24

Page 2: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

銀河系内のガスの諸相

Myers et al. 1978, ApJ, 225, 380

Page 3: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

星間ガス (Protosolar) の組成比

“Physics of the Interstellar and Intergalactic Medium”

Draine 2011

Page 4: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

さまざまな銀河におけるダストの組成 ( ガスダスト比 )

Draine et al. 2007, ApJ, 663, 866

赤外 SED から推定されるダスト量とガス (HI+H2(from CO)) の比を金属量、銀河のタイプに対してプロットしたもの。 H2/CO 比を仮定。

Page 5: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

星間ガスの平衡温度、密度 : 冷却率と加熱率のつりあう点=平衡状態として存在できる

加熱率を 10 倍した場合、低温のモードでは周りの圧力より大きくなる。

銀河系ディスク面での典型的圧力

銀河系ディスク面での典型的磁気圧

Cox et al. 2005, ARAA, 43, 337

密度が薄いところでは CII, OI の輝線の冷却は効かず Lya の冷却が効き始める 10^4 K まで加熱される。

圧力平衡にある場合この領域では不安定:密度が少し高くなってカーブの上に出た場合、冷却率が加熱率を上回り、温度が下がり密度がさらに高くなる。

温度が <100K になると CII の冷却が効かなくなりそれ以上冷却できない。高温の

中性水素ガス

低温の

中性水素ガス

Page 6: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

水素のエネルギー準位図 (Grotorian Diagram)

小暮  1994 星間物理学

重要な点:

電離に必要なエネルギー 13.53eV (912A)

第一励起状態へのエネルギー 

10.15 eV (1216A:Lya)

Page 7: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

ヘリウムのエネルギー準位図 (Grotorian diagram)

小暮  1994 星間物理学

重要な点:

1階電離に必要なエネルギー 24.47eV(504A) 、2階電離に必要なエネルギー 54.12eV(228A)

第一励起状態へのエネルギー  19.77eV(624A)  と  40.50eV(304A)

Page 8: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

電子の速度分布 (Maxwell-Boltzmann 分布 ) 、エネルギー分布

“Atomic Astrophysics and Spectroscopy” Pradhan & Nahar 2011

20,000K 程度の温度であっても電離エネルギーに匹敵するようなエネルギーを持つ電子はほとんどない。

100,000K を超える温度になると衝突による電離が効いてくる。

水素やヘリウムなどを電離するにはほかの電離過程が必要。

Page 9: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

電離の断面積:水素、ヘリウム

“Atomic Astrophysics and Spectroscopy” Pradhan & Nahar 2011

Page 10: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

紫外線の光子による電離過程:星の有効温度と電離光子の数

Sternberg et al. 2003, ApJ, 599, 1333

Page 11: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

紫外線の光子による電離過程:星の有効温度と電離光子の数

“Astrophysics of Gaseous Nebulae and Active Galactic Nuclei” Osterbrock & Ferland 2006

Teff (K) Log Q (ph/s)

O3V 51,200 49.87

O4V 48,700 49.70

O5V 46,100 49.53

O6V 43,600 49.34

O7V 41,000 49.12

O8V 38,400 48.87

O9V 35,900 48.56

B0V 33,300 48.16

Page 12: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

各原子の電離エネルギー

“Physics of the Interstellar and Intergalactic Medium”

Draine 2011

Page 13: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

電子の速度分布 (Maxwell-Boltzmann 分布 ) 、エネルギー分布

“Atomic Astrophysics and Spectroscopy” Pradhan & Nahar 2011

酸素なども電離するためには数10eV のエネルギーが必要であり電子との衝突による電離が起こるためには 100,000K を超える温度が必要。

電子と陽子のスピンの向きによって決まる水素の超微細構造線 (Hyperfine structure line) は低い温度でも励起される。

電子のスピンの向きで決まる炭素などの微細構造線 (fine structure line) も低い温度でも励起される。

酸素などは水素と違い基底状態から比較的低いエネルギーで励起されるエネルギー順位を持つ。

Page 14: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

酸素原子、イオンのエネルギー順位:微細構造線

Page 15: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

酸素 O のエネルギー準位図 点線は禁制遷移

Partial Grotrian Diagrams of Astrophysical Interesthttp://ned.ipac.caltech.edu/level5/Ewald/Grotrian/frames.html

Page 16: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

1 回電離酸素 OII (O+) のエネルギー準位図 点線は禁制遷移

Partial Grotrian Diagrams of Astrophysical Interesthttp://ned.ipac.caltech.edu/level5/Ewald/Grotrian/frames.html

3727A ~ 3eV

Page 17: 星間物理学 講義2: 星間空間の物理状態 星間空間のガスの典型的パラメータ どうしてそうなっているのか

2 回電離酸素 OIII (O++) のエネルギー準位図 点線は禁制遷移

Partial Grotrian Diagrams of Astrophysical Interesthttp://ned.ipac.caltech.edu/level5/Ewald/Grotrian/frames.html