伝染病をどのようにして制するか? 高病原性鳥インフルエンザ( h5n1...
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伝染病をどのようにして制するか? 高病原性鳥インフルエンザ( H5N1 )を例に. 中国の青海湖で野鳥が大量死. 感染者数. 致命率. 03. 05. 06. 07. 08. 09. 04. 高病原性鳥インフルエンザ( H5N1 )によるヒト感染の推移 2009 年 3 月 11 日現在、 399 名が感染し、 253 名死亡、致命率 63.4%. 通常とは違い、同じく鳥から直接進化したと考えられているスペイン風邪と同様、青年層の罹患率、致命率が高い。 スペイン風邪の再来か!. H5N1 感染者の年齢分布. - PowerPoint PPT PresentationTRANSCRIPT
伝染病をどのようにして制するか?
高病原性鳥インフルエンザ( H5N1 )を例に
高病原性鳥インフルエンザ( H5N1 )によるヒト感染の
推移2009 年 3 月 11 日現在、 399 名が感染し、 253 名死亡、致命率
63.4%
03 04 05 06 07 08 09
感染者数 致命率中国の青海湖で野鳥が大量死
H5N1 感染者の年齢分布
通常とは違い、同じく鳥から直接進化したと考えられているスペイン風邪と同様、青年層の罹患率、致命率が高い。
スペイン風邪の再来か!
The Spanish Influenza: Emergency military hospital during influenza epidemic, Camp Funston, Kansas, United States.
スペインかぜは人類が遭遇した最初のインフルエンザの大流行(パンデミック)であり、感染者は 6 億人、死者は 4000 ~5000 万人に及んだ。当時の世界人口は 8 ~ 12 億人であったと言われているため、全人類の実に 50% 以上がスペインかぜに感染したことになる。日本では当時の人口 5500 万人に対し 39
万人が死亡、米国でも 50 万人が死亡した。(参考:第一次世界大戦: 戦死者 900 万、非戦闘員死者 1000 万、
負傷者 2200 万人。第二次世界大戦: 戦死者 1500 万、軍人負傷者 2500 万、
一般市民の死者数 3800 万・・控えめな推定)
HPAI 国際会議の初回が 2005 年 12 月に北京で開催
a. 家禽における高病原性 H5N1 ウイルスを制御することによってヒトインフルエンザの世界流行を防ぎ、疾病広域調査の実質的な改善を図ることによって将来の世界流行の可能性に対する準備をする。
b. ヒト症例の迅速な探知と治療、および、病原体のヒトからヒトへの継続的感染を防ぐことによって、ヒトインフルエンザ世界流行を封じ込める。
c. 基本的業務とシステムの継続性を確保し、公衆衛生、社会、統治体制および世界経済に対する世界流行の破壊的衝撃の可能性を緩和する。
北京原則a) 他部門に亘る取組みを推進する。
b) 自らの制御戦略を策定し保持する個々の国の活動に焦点を合わせる。
c) 迅速な対処を確保するために、短期と長期の活動における均衡のとれた取組みを採用するとともに、長期的な能力を構築する。
d) 日常的定期検査と評価を通して、連携した対処の有効性を確保する。
インフルエンザ汎流行に対する WHO の戦略活動計画 2006–2007
要約
背景
目標
戦略計画と期待される成果
H5N1 ウイルスへのヒトの暴露低減
早期警戒システムの強化
迅速な封じ込め措置の強化
世界流行への対処能力の構築
世界的な科学研究と開発の調整
2006 ~ 2007 年の資金調達要件
鶏肉は傷みが早い。 50 年前の日本と同様に、弱って卵を産まなくなった鶏から順に出荷する。
大量の埃とともにウイルスを、 α2-3レセプターのある肺まで吸い込むことで、初めて感染する。
1.豚が同時感染して 新型誕生
2.人間が同時感染して 新型誕生
:鳥インフルエンザ・ウイルス :豚と人間に共通の インフルエンザ・ウイルス :新型の汎流行ウイルス
経口感染
呼吸器感染
呼吸器 感染
呼吸器 感染
呼吸器 感染
1
23
4
5 6
世界流行世界流行
世
界
流
行
間期
世界
流
行
新型ウイルスが人に感染するようになった
期
へ
の
警
戒体
制
動物の新型ウイルスはみられるが、人の感染例はない
人への感染リスクは低い
人への感染リスクが高い
3 :「人―人感染」がないかまたは極めてまれ
4 :「人―人感染」が増加している証拠がある
5 :かなりの「人―人感染」が発生している証拠がある
インフルエンザ時計 (” Current WHO phase of pandemic alert” を改編)
11 回り回り 2020 年?年?
第 3 段階における戦略
鶏の発生とヒトの感染鶏の発生とヒトの感染
1.鶏における H5N1 流行の制圧発展途上国への資材と技術の支援発展途上国への資材と技術の支援
3.汎流行株ワクチンの開発
4.ワクチン生産体制の確立
先進国の責任先進国の責任
発展途上国における工場建設発展途上国における工場建設=先進国の支援=先進国の支援
5.隔離病院の建設先進国の支援先進国の支援
2.既存のインフルエンザ・ワクチンの接種拡大
ヒト体内での新型ウイルス誕生防ヒト体内での新型ウイルス誕生防止止
ヒトーヒト感染発生地
汎流行株ワクチン接種地帯
第 4 段階における戦略1.ヒトーヒト感染ウイルスの封じ込
め 発生地域周辺への汎流行株ワクチン接種発生地域周辺への汎流行株ワクチン接種
2.汎流行株ワクチンの改良 新たな新たな H5N1H5N1 ウイルスを基に汎流行ウイルスを基に汎流行
株の予測を修正株の予測を修正
第第 44段階の段階の H5N1H5N1 は、まだは、まだ世界流行するほどの感染力世界流行するほどの感染力を持っていない。さらに変を持っていない。さらに変異して汎流行株へと進化す異して汎流行株へと進化するのを止めることが最大のるのを止めることが最大の目標。目標。
ヒトーヒト感染発生地
汎流行株ワクチン接種地帯
包囲網が破られた場合包囲網が破られた場合●● 発生地域周辺への汎流行株ワクチンが不足発生地域周辺への汎流行株ワクチンが不足●● 汎流行株ワクチンの効力が低かった 汎流行株ワクチンの効力が低かった●● 治安の悪化により、潜伏期患者が接種地帯の外に出 治安の悪化により、潜伏期患者が接種地帯の外に出たた●● 支援者が感染して接種地帯の外に持ち出した 支援者が感染して接種地帯の外に持ち出した
こうした事態が起こうした事態が起きないように、先きないように、先進国の万全の支援進国の万全の支援が待たれている!が待たれている!
第 5 段階における戦略1.ヒトーヒト感染ウイルスの封じ込
め2.汎流行株ワクチンの改良
3.非汚染国における 侵入防止策の強化
この段階では、まだ、この段階では、まだ、非汚染国で汎流行ワ非汚染国で汎流行ワクチンを接種する必クチンを接種する必要はない。支援に出要はない。支援に出向くヒトのみ。向くヒトのみ。
第 6 段階(世界流行)における戦略全てのヒトに汎流行株ワクチンを接種
こうした事態が起きないように、今、総力こうした事態が起きないように、今、総力を挙げて発展途上国を支援する必要がある!を挙げて発展途上国を支援する必要がある!
統合された各国の計画
政府の資源(人的、物的、財政的)国内の民間資源
既存の国外からの融資と技術支援可能な追加的支援
二国間の融資と技術支援
供与
借款、条件付供与
世界銀行が管理する信託基金
多国間支援( IBRD/IDA ; APL 、
AsDB 、 AfDB を含む)
供与
FAO 、 OIE 、WHO およびその他の合同計画
WHO地域
事務局
TA等
国レベルでの融資と支援の枠組み
010203040506070
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
0102030405060
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2009 年 1 月 14 日現在
0
20
40
60
80
100
120
140タイ
エジプト
中国
ベトナムインドネシア
01020
01020
0102030
全世界
H5N1 の感染者数と死亡数の推移
死亡数生存数
「世界は一つ、健康は一つ」への貢献: 動物・人間・生態系の接点における感染症のリスクを低減するための戦略的枠
組みFAO 、 OIE 、 WHO 、インフルエンザ連携国連機構、 UNICEF 、世界銀行
2008 年 10 月 18 日
要約1. 序文: 高病原性鳥インフルエンザと今後2. 高病原性鳥インフルエンザから学んだ成果と教訓および新興感染症との関連性3. 新興および既存の感染症とそれらの影響4. 戦略的枠組み5. 特別な目的とその結果6. 取組むべき分野横断的な課題7. 制度上の問題8. この枠組みへの資金調達 ( + 附属文書 1~ 7 )
要約人類は地球規模での解決策を必要とする多くの課題に直面している。こ
れらの課題の一つは、動物と人間との接点およびそれらが住んでいる生態系において発生(再発生)する感染症の蔓延である。それは、人口と家畜頭数の幾何級数的増加、急速な都市化、農業体系の急速な変化、家畜と野生生物の密接な接触、森林の浸蝕、生態系の変化、ならびに、動物と動物由来製品の取引の国際化を含むいくつかの趨勢によるものである。
世界的流行の可能性に関する懸念は、 H5N1 ウイルス亜型を制御するための世界的努力に拍車をかけた。このウイルスは 2003 年後半に中華人民共和国からアジア全体、そして、ヨーロッパおよびアフリカに広がった。これを制御する努力の成否は、このウイルスが侵入した 63ヶ国の内 50ヶ国以上におけるそれを排除するための管理に掛かっている。しかしながら、高病原性鳥インフルエンザ H5N1 は、数カ国で定着したままであり、世界的流行病引き起こす可能性は依然として残っている。
戦略的枠組みは、国、地域さらに国際的な規模で衝撃を広げる結果を招き得る地方流行および世界的流行の可能性がある動物・人間・生態系の接点における新興感染症に焦点を合わせる。戦略的枠組みの目的と結果は、新興感染症の出現、蔓延、および持続のために主要な運び屋に焦点を合わせる。戦略的枠組みで追求する取組みは、進行中の高病原性鳥インフルエンザ H5N1 感染に対する対処から学んだ教訓の上に構築される。
附属文書 3. 共通の利害を有する感染症の一覧
アフリカ豚コレラ 豚コレラ牛肺疫口蹄疫
小反芻獣疫牛疫
炭疽伝達性牛海綿状脳症
ブルセラ病クリミア・コンゴ出血熱
エボラ出血熱食品媒介性疾患
高病原性鳥インフルエンザ日本脳炎
マールブルグ病
ニパウイルス 新世界ラセンウジバエ旧世界ラセンウジバエ
Q熱 狂犬病
リフトバレー熱 羊痘/山羊痘
野兎病 ベネズエラ馬脳炎
ウエストナイルウイルス
非人畜共通感染症6種
人畜共通感染症19種
これは、「人畜共通感染症を含む主な動物疾病に対する早期警報と対処の世界システム( GLEWS: Global Early Warning and Response System for Major Animal Diseases, including Zoonoses )」における OIE と FAO および WHO との間の特別協定の附属文書である。
早期警戒と迅速な対処のための鍵となる三脚
公的獣医療組織
民間獣医師 農業者/利害関係者
三脚Tripod
「陸生動物衛生規約」と OIE
伝染病の予防・防除、動物衛生の向上、
畜産物の安全性確保、動物福祉の推進
に係る世界的枠組み
国際獣疫事務局( OFFICE INTERNATIONAL DES EPIZOOTIES ) 1921 年の家畜伝染病研究の国際会議において採択された決議に基づい
て 1924 年に 28 カ国が結成した国家間組織であり、事務局はフランスのパリに置かれている。現在は 170 カ国余が加盟しており、国連傘下にはないが、国際連合食糧農業機関( FAO )や世界貿易機関( WTO )等と緊密な連携を維持している。 協定の目的透明性: 動物の疾病および人畜共通感染症に関する世界的状況について
透明性を確保する。科学的情報: 科学的な獣医療情報の収集、解析ならびに普及に努める。国際連携: 動物の疾病制御に関して、専門知識を提供し、国際連携を推
進する。衛生学的安全性: WTO 、 SPS 協定の指令の範囲内で、動物と動物性製
品の国際貿易のための健康基準を公表することによって、国際貿易を保護する。獣医療組織の振興: 各国における獣医療組織の法的枠組みと人的資源を
改善する。
家畜生産における食品の安全性と動物福祉に関する新たな指示: 科学に基づいた取組みによって、動物性食品の安全性に関するより良い保証を提供し、動物福祉を推進する。
陸生動物衛生規約( Terrestrial Animal Health Code )
第 1巻: 総則第 1 部 動物疾病の診断、広域調査および通知 1.1章 疾病と疫学情報の通知 1.2章 リスト疾病の基準第 2 部 リスク解析 2.2章 輸入のリスク解析第 3 部 獣医療組織の品質 3.1章 獣医療組織 3.2章 獣医療組織の評価第 4 部 総括的勧告: 疾病の予防と制御 4.1章 生きた動物の特定と遡及調査可能性の一般的原則 4.3章 地区割と区画化 4.4章 区画化の適用 第 5 部 貿易施策、輸入/輸出手順および獣医療証明書 5.1章 証明と関連する総括的責任 5.2章 証明手順 5.3章 世界貿易機構の「衛生と植物防疫のための措置の適用に関する協定」に関連する OIE の手順
5.4 章 出国前および出国後に適用できる動物衛生措置 5.5 章 輸出国の出国地点から輸入国の入国地点までの輸送期間に適用できる動物衛生措置 5.6 章 輸出国の国境検問所と検疫所 5.11 章 狂犬病発生国に由来する犬と猫のための国際獣医療証明書の雛形第 6 部 獣医公衆衛生 6.1 章 食品の安全性に係る獣医療組織の役割 6.2 章 生体およびと殺後の食肉検査を通した動物衛生と公衆衛生において重要な生物学的危害の制御 6.5 章 各国の抗菌剤耐性に係る広域調査と定期検査計画の調和第 7部 動物福祉 7.1 章 動物福祉についての勧告の序文 7.2 章 動物の海上輸送 7.4 章 動物の航空機輸送 7.6 章 疾病制御を目的とする動物の殺処分
第 8 部 多種動物 : 16 章 16疾病
炭疽、オーエスキー病 、ブルータング 、エキノコッカス症/包虫症 、口蹄疫 、心水病 、日本脳炎、レプトスピラ症、新世界ラセンウジバエ、ヨーネ病 、狂犬病、リフトバレー熱、牛疫、旋毛虫症、野兎病、水疱性口内炎
第 9 部 蜜蜂 : 6疾病
第 10 部 家禽 : 13疾病
第 11 部 牛 : 15疾病
第 12 部 馬 : 14疾病
第 13 部 兎 : 3疾病
第 14部 綿山羊 : 10疾病
第 13 部 兎 : 3疾病
第 14部 豚 : 7疾病
2007 年改定までは
OIEリスト A : 伝播が速く、国境を越えて流行し、社会的・経済的及び公衆衛生上特に深刻な事態を招くと同時に、家畜・畜産物の国際防疫にとっても重要な疾病。発生の都度 OIE へ報告。
OIEリスト B : 国内的に社会的・経済的及び公衆衛生上重要で、かつ家畜・畜産物の国際防疫にとって重要な疾病。 年 1 回 OIE へ報告。
第 2巻: OIEリスト疾病および国際貿易において重要な疾病に適用可能な勧告
OIE リスト A : 牛疫、牛肺疫、口蹄疫、ブルータング、ランピースキン病、リフトバレー熱、水胞性口炎、豚コレラ、豚水胞病、アフリカ豚コレラ、アフリカ馬疫、羊痘・山羊痘、小反芻獣疫、ニューカッスル病、家きんペスト、
陸棲動物の診断検査とワクチンの手引書Manual of Diagnostic Tests and Vaccines for Terrestrial Animals
第 1 部 概要 第 1.1章 序章第 1項 診断用材料の収集と輸送第 2項 獣医微生物試験室および動物施設の生物学的安全性と生物学的防犯第 3項 獣医療試験室における品質管理
第 4項 感染症診断検査の検証の原則第 5項 感染症診断のための PCR法の検証と品質管理第 6項 細菌の感受性試験の方法第 7項 感染症診断とワクチン開発におけるバイオテクノロジー( 2009 年 3 月に採択されたナノテクノロジーを含む)第 8項 動物用ワクチン生産の原則第 9項 生物材料の無菌性と清浄性のための検査第 10項 ワクチン貯蔵所のための国際基準の指針第 11項 動物用生物製剤の国際規則に関する公的機関の役割
第 2 部は、 OIEリスト疾病のそれぞれについての検査法
「家畜伝染病予防法」と関連規則
OIE 基準に準拠して国内法が定められている。
海外からの侵入防止: 動物検疫の概要
動物検疫所成田支所中部空港支所関西空港支所神戸支所門司支所 鹿児島空港出張所 沖縄支所
● 家畜伝染病予防法 ● 狂犬病予防法 ● 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
輸出入の家畜衛生条件
各国における伝染病の発生( OIE への通知)に対応するため、国別、動物種別に輸入のための衛生条件が公示されている。