今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて (2)国内...

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○今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて (1)国内外における発生状況 (2)国内分離ウイルスの特性 (3)家きん疾病小委員会による提言を踏まえた対応 (4)飼養衛生管理の全国一斉自己点検結果の改善状況 (5)全国一斉の緊急消毒(12/9通知)の実施状況 26

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Page 1: 今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて (2)国内 …今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて (1)国内外における発生状況

○今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて

(1)国内外における発生状況

(2)国内分離ウイルスの特性

(3)家きん疾病小委員会による提言を踏まえた対応

(4)飼養衛生管理の全国一斉自己点検結果の改善状況

(5)全国一斉の緊急消毒(12/9通知)の実施状況

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飼養衛生管理基準遵守状況の一斉自主点検フォローアップ昨年12月7日、全都道府県に一斉自主点検の実施を通知。

12月18日の1回目の点検により、約1割の不備を確認したことから、1月15日までに2回目の点検を実施(フォローアップ)。

2回目の公表について、順次、都道府県から改善状況の報告あり(全都道府県から報告済み)。

全都道府県の結果をとりまとめ、1月22日に公表予定。※今後、防鳥ネットや消毒機器の整備等への支援の活用を促進し、遵守率100%への改善を目指すとともに、

必要に応じて、家畜伝染病予防法に基づき、知事による指導・助言・勧告・命令、命令違反者の公表の規定の活用を指導・指示。

全農場の遵守状況が改善するまでフォローアップを繰り返し実施項目

※飼養衛生管理基準の重要項目

1回目の点検結果(令和2年12月18日時点)

2回目の点検結果(令和3年1月18日時点)

報告農場数 遵守率 報告農場数(※) 遵守率

衛生管理区域出入り手指消毒等

7,677 93% 13,543 92%

衛生管理区域専用衣類・長靴

7,677 90% 13,543 89%

衛生管理区域出入り車両消毒

7,631 89% 13,365 93%

家きん舎出入り手指消毒

7,677 90% 13,542 91%

各家きん舎専用長靴

7,677 88% 13,480 89%

野生動物侵入防止のネット等の設置等

7,677 91% 13,520 95%

ねずみ及び害虫の駆除

7,677 96% 13,456 93%

※小規模農場にも積極的に働きかけを行ったことから、2回目点検の報告農場数が増加。

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〇 家きん飼養農場における飼養衛生管理の自己点検結果(畜種別)

○ × ○ × ○ × ○ ×

13衛生管理区域に立ち入る者の手指消毒等

8,960 7,945 1,015 89% 3,746 3,670 76 98% 837 796 41 95% 13,543 12,411 1,132 92%

14衛生管理区域専用の衣服及び靴の設置並びに使用

8,960 7,603 1,357 85% 3,746 3,680 66 98% 837 751 86 90% 13,543 12,034 1,509 89%

15衛生管理区域に立ち入る車両消毒等

8,804 8,033 771 91% 3,743 3,671 72 98% 818 786 32 96% 13,365 12,490 875 93%

20家きん舎に立ち入る者の手指消毒等

8,959 7,879 1,080 88% 3,746 3,660 86 98% 837 783 54 94% 13,542 12,322 1,220 91%

21家きん舎ごとの専用の靴の設置及び使用

8,906 7,564 1,342 85% 3,745 3,636 109 97% 829 732 97 88% 13,480 11,932 1,548 89%

24野生動物の侵入防止のためのネット等の設置、点検及び修繕

8,941 8,428 513 94% 3,746 3,654 92 98% 833 765 68 92% 13,520 12,847 673 95%

26 ねずみ及び害虫の駆除 8,877 8,071 806 91% 3,746 3,717 29 99% 833 783 50 94% 13,456 12,571 885 93%

※ 一部精査中の県を含む。

遵守状況 遵守状況 遵守状況遵守率

(%)

※ 衛生管理区域内に車両が入らない農場において項目15を未回答とするなど、項目ごとに回答農場数(母数)が異なる場合がある。

※ ○は遵守、×は不遵守の農場数。

2021/1/18

項 目報告

農場数報告

農場数報告

農場数報告

農場数遵守率

(%)遵守率

(%)遵守率

(%)

遵守状況

鶏(採卵用) 鶏(肉用) その他の家きん 合計

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○今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて

(1)国内外における発生状況

(2)国内分離ウイルスの特性

(3)家きん疾病小委員会による提言を踏まえた対応

(4)飼養衛生管理の全国一斉自己点検結果の改善状況

(5)全国一斉の緊急消毒(12/9通知)の実施状況

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Page 5: 今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて (2)国内 …今シーズンの高病原性鳥インフルエンザについて (1)国内外における発生状況

全国緊急消毒実施状況昨年12月9日、全都道府県に対して、養鶏密集地帯を中心に地域一体となった面的な緊急消毒を実施するよう通知。

これを受け、各都道府県は順次、緊急消毒を開始。

農場内消毒の基本的な考え方

① 生産者による日々の消毒衛生管理区域内・鶏舎内の消毒は、家きんの飼

養者の義務。【飼養衛生管理基準 項目27、28】

② 都道府県や市町村による消毒発生リスクの高まりを踏まえた、地域内家きん農場

への消石灰配布等の独自の取組。

③ 都道府県知事の命令による緊急消毒まん延防止に必要な場合に、都道府県知事の命

令の下、緊急的に実施。

地域の実情に応じて、常日頃、繰り返し消毒を実施し、発生リスクを低減。

緊急的な消毒。消毒経費を支援し、まん延防止に要する消毒を確実に実施。

緊急消毒等の実施状況

①生産者による日々の消毒、②都道府県・市町村独自の消毒に加え、

③緊急消毒を開始したことで、繰り返しの農場内消毒を実施。

今後も繰り返し、消毒を継続することが重要。

基本家畜保健衛生所による

日々の指導で消石灰散布を指示。

一部都道府県や県団体、市町村、農協が独自に消石灰等

を配布。

全47都道府県で実施。

実施状況

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豚熱・アフリカ豚熱について

(1)国内外における発生状況

(2)豚熱の予防的ワクチン接種

(3)牛豚等疾病小委員会による提言を踏まえた対応

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機密性○情報 ○○限り

1 0 1

4

1

3

7

5

2

4

6

5

6

2

3

1

4

21 0 0 0 0 0 1 0 0

21.2万

5.0万

7.2万

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

発生件数 合計殺処分頭数

9.9万

12.9万

15.2万 16.3万17.1万

16.6万

14.5万

2020

豚熱発生の経過

○ 2018年9月9日の岐阜県での発生以来、愛知県、三重県、福井県、埼玉県、長野県、山梨県、沖縄県、群馬県及び山形県の10県で計61事例発生し、これまでに約18.0万頭を殺処分。

○ 2019年9月24日にワクチン接種を決定、10月15日に防疫指針を改訂、10月25日からワクチン接種開始。○ 2020年にはワクチン接種県である群馬県(9月)、山形県(12月)、三重県(12月)でも発生。

岐阜県で26年ぶりの発生

愛知県で初発(8例目)

三重県で初発(32例目)福井県で初発(34例目)

埼玉県で初発(41例目)長野県で初発(42例目)

山梨県で初発(49例目)

沖縄県で初発(52例目)

沖縄県で最終発生

(58例目)

ワクチン接種決定(9/24)

岐阜でのみ発生 岐阜及び愛知でのみ発生

隣県に拡大

関東まで拡大

ワクチン接種開始(10/25)

ワクチン接種地域拡大(12/20)

沖縄で発生(本州で発生なし)

(1/24) (4/30) (8/31) (9/11)

件/頭

群馬県で発生(59例目)

ワクチン接種県で発生(群馬県、山形県、三重県)

2018 2019

新規発生無し

18.0万

(12/28)

山形県・三重県で発生(60、61例目)

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○ 令和元年9月、関東への豚熱感染の拡大を受けて、予防的ワクチンの接種を決定。

○ 同年10月、豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針を改訂し、同指針に基づき、

12県をワクチン接種推奨地域に指定。その後も、野生イノシシにおける感染確認状況を踏まえ、

随時、ワクチン接種推奨地域の見直しを行い、現在、28都府県をワクチン接種推奨地域に指定。

【令和元年10月に指定】 岐阜、愛知、三重、福井、長野、富山、石川、滋賀、群馬、埼玉、山梨、静岡【令和元年12月に指定】 新潟、栃木、茨城、千葉、東京、神奈川、京都、奈良【令和2年1月に指定】 沖縄【令和2年4月に指定】 兵庫、大阪、和歌山

【令和2年8月に指定】 福島【令和2年9月に指定】 宮城、山形【令和2年12月に指定】 秋田

○ 都道府県が予防的ワクチン接種プログラムを策定し、

面的に、全頭に予防的ワクチン接種を実施。(自治事務。手数料は各県の条例で設定。)

宮城県(ワクチン接種中)及び秋田県(プログラム策定中)を除く26都府県において、ワクチンの初回接種を終了。

○ 今後も、ワクチン接種推奨地域については、野生イノシシにおける感染状況を踏まえつつ、定期的に見直しを検討していく方針。

飼養豚陽性発生県:赤色

【10県】 (飼養頭数 1,735,240頭(全国の19.0%))

野生イノシシ陽性発生県 :赤色(沖縄を除く) 橙色

【23都府県】 (飼養頭数 2,961,590頭(全国の32.3%))

飼養豚へのワクチン接種推奨地域:赤色 橙色 黄色

【28都府県】 (飼養頭数 3,983,390頭(全国の43.5%))

宮城山形

福島

茨城

栃木群馬

埼玉

千葉東京

神奈川

新潟

富山石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡愛知滋賀京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

沖縄

三重

秋田

豚熱予防的ワクチン接種

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機密性○情報 ○○限り

=2005年以降にアフリカ豚熱の発生をOIE等へ報告した国・地域=2019年7月以降にアフリカ豚熱第1例目が発生した国・地域

アンゴラ コートジボワール ルワンダ

ベナン ガーナ セネガル

ブルキナファソ ギニアビサウ 南アフリカ共和国

ブルンジ ケニア タンザニア

カメルーン マダガスカル トーゴ

カーボヴェルデ マラウイ ウガンダ

中央アフリカ モーリシャス ザンビア

チャド モザンビーク ジンバブエ

コンゴ民主共和国 ナミビア マリ

コンゴ共和国 ナイジェリア シエラレオネ

中国 東ティモール

モンゴル インドネシア

ベトナム インド

カンボジア

香港

北朝鮮

ラオス

ミャンマー

フィリピン

韓国

アルメニア エストニア ドイツ

アゼルバイジャン モルドバ

ジョージア チェコ※

イタリア(サルジニア島に限る) ルーマニア

ロシア ハンガリー

ウクライナ ブルガリア

ベラルーシ ベルギー

リトアニア スロバキア

ポーランド セルビア

ラトビア ギリシャ

パプアニューギニア

アフリカ(30か国・地域) アジア(13か国・地域) ヨーロッパ(21か国・地域) オセアニア(1か国・地域)

※チェコ:2019年4月19日に清浄化を宣言

アフリカ豚熱の発生状況(世界) 2020年9月10日時点出典:OIE等

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